JP5373299B2 - 光学用易接着性フィルム - Google Patents

光学用易接着性フィルム Download PDF

Info

Publication number
JP5373299B2
JP5373299B2 JP2008054779A JP2008054779A JP5373299B2 JP 5373299 B2 JP5373299 B2 JP 5373299B2 JP 2008054779 A JP2008054779 A JP 2008054779A JP 2008054779 A JP2008054779 A JP 2008054779A JP 5373299 B2 JP5373299 B2 JP 5373299B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alicyclic
polyester
film
dicarboxylic acid
acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008054779A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009209285A (ja
Inventor
真司 矢野
耕司 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin DuPont Films Japan Ltd
Original Assignee
Teijin DuPont Films Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teijin DuPont Films Japan Ltd filed Critical Teijin DuPont Films Japan Ltd
Priority to JP2008054779A priority Critical patent/JP5373299B2/ja
Publication of JP2009209285A publication Critical patent/JP2009209285A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5373299B2 publication Critical patent/JP5373299B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)

Description

本発明は、光学部材のベースフィルムとして用いられる光学用易接着性フィルムに関する。
ポリエステルフィルムは、近年、光学部材を構成する光学用フィルムとして多く用いられ、例えば、液晶表示装置のプリズムレンズシートのベースフィルムとして、タッチパネルのベースフィルムとして、反射防止用フィルムのベースフィルム、プラズマディスプレイの電磁波シールドフィルムのベースフィルムとして、有機ELディスプレイのベースフィルムとして、ディスプレイの防爆フィルムのベースフィルムとして用いられている。このような光学用部材に用いられるベースフィルムには、優れた透明性が要求される。
特開2002−162518号公報
光学部材に用いるベースフィルムは、そのうえに種々の機能層を設けて光学部材とすることから、機能層との易接着性が必要であり、また、機能層を設ける加工工程で傷が付かない性質、すなわち耐傷性が必要である。
本発明は、透明性、易接着性および耐傷性に優れる光学用易接着性ポリエステルフィルムを提供することを目的とする。
すなわち本発明は、二軸延伸ポリエステルフィルムおよびその少なくとも片面に設けられた塗布層からなり、塗布層は脂環式ジカルボン酸および脂環式ジオールから構成される脂環式ポリエステルを含有し、
該脂環式ポリエステルが、ジカルボン酸成分の80〜100モル%を脂環式ジカルボン酸で占められ、ジオール成分の80〜100モル%を脂環式ジオールで占められる
ことを特徴とする、光学用易接着性フィルムである。
本発明によれば、透明性、易接着性および耐傷性に優れる光学用易接着性ポリエステルフィルムを提供することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
[二軸延伸ポリエステルフィルム]
本発明において二軸延伸ポリエステルフィルムを構成するポリエステルは、芳香族二塩基酸成分とジオール成分とから構成される線状飽和ポリエステルである。このポリエステルの具体例として、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンイソフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ(1,4−シクロヘキシレンジメチレンテレフタレート)、ポリエチレン−2,6−ナフタレートを例示することができる。なかでも、ポリエチレンテレフタレートまたはポリエチレン−2,6−ナフタレートは、機械的物性と光学的物性のバランスがよく好ましい。
二軸延伸ポリエステルフィルムに用いられるポリエステルは、上記ポリエステルの共重合体であってもよく、上記ポリエステルを主体(例えば80モル%以上の成分)とし、少割合(例えば20モル%以下)の他の種類の樹脂とブレンドしたものであってもよい。
二軸延伸ポリエステルフィルムのポリエステルは、着色剤、帯電防止剤、酸化防止剤、有機滑剤、触媒を含有してもよい。しかし、フィラーを含有しないことが、透明性の点で好ましい。
二軸延伸ポリエステルフィルムの厚みは、液晶、ハードコート、タッチパネル、防眩処理、PDP用電磁波シールドフィルム、有機EL等の支持体として使用する場合に必要な強度を得るために、好ましくは25〜400μmm、さらに好ましくは50〜350μmである。
[塗布層]
本発明においては、二軸延伸ポリエステルフィルムの少なくとも片面には塗布層が設けられている。
本発明において塗布層は、脂環式ジカルボン酸および脂環式ジオールから構成される脂環式ポリエステルを含有する。塗布層における脂環式ポリエステルの含有量は、好ましくは60〜100重量%である。この範囲で含有することで、光学用部材のベースフィルムとして用いるときにうえに設ける加工層、例えばプリズムシートといった加工層、との優れた接着性を得ることができる。
この塗布層の屈折率は、好ましくは1.47以下である。この範囲の屈折率であることによってポリエステルフィルムの表面の反射を低く抑えることができ、高い光線透過率を得ることができる。
[脂環式ポリエステル]
塗布層の脂環式ポリエステルは、脂環式ジカルボン酸を主たるジカルボン酸成分として、脂環式ジオールを主たるジオール成分として構成される。
[脂環式ジカルボン酸]
本発明において、脂環式ポリエステルは、脂環式ジカルボン酸を主たるジカルボン酸成分として構成される。ここで、主たるジカルボン酸成分とするとは、全ジカルボン酸成分あたり80モル%以上、好ましくは90モル%以上であることを意味する。この範囲であると、耐熱性の双方に優れた塗布層が得られる。
脂環式ジカルボン酸は、脂環式構造にカルボキシル基が2つ結合したものである。具体的には、例えば、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、1,4−デカヒドロナフタレンジカルボン酸、1,5−デカヒドロナフタレンジカルボン酸、2,6−デカヒドロナフタレンジカルボン酸、2,7−デカヒドロナフタレンジカルボン酸を挙げることができる。これらの中でも、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸は、得られるポリエステルの成形温度が、従来のポリエステルの成形温度に近く、また、工業的に入手しやすい点で好ましい。1,4−シクロヘキサンジカルボン酸は、異性体としてトランス体とシス体があるが、得られるポリエステルの耐熱性の観点から1,4−シクロヘキサンジカルボン酸のトランス体とシス体との比率は好ましくは80/20〜100/0、さらに好ましくは85/15〜100/0、特に好ましくは90/10〜100/0である。
脂環式ポリエステルは、脂環式カルボン酸以外に、全ジカルボン酸成分あたり20モル%以下の割合で、芳香族ジカルボン酸および/または脂肪族ジカルボン酸を含んでいてもよい。
芳香族ジカルボン酸の具体例としては、例えばテレフタル酸、フタル酸、イソフタル酸、フェニレンジオキシカルボン酸、4,4’−ジフェニルジカルボン酸、4,4’−ジフェニルエーテルジカルボン酸、4,4’−ジフェニルケトンジカルボン酸、4,4’−ジフェノキシエタンジカルボン酸、4,4’−ジフェニルスルホンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸を挙げることができる。脂肪族ジカルボン酸の具体例としては、例えばコハク酸、グルタン酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ウンデカジカルボン酸、ドデカジカルボン酸を挙げることができる。
[ジオール成分]
本発明において、脂環式ポリエステルは、脂環式ジオールを主たるジオール成分として構成される。ここで、主たるジオール成分とするとは、全ジオール成分あたり80モル%以上、好ましくは90モル%以上、さらに好ましくは95モル%以上、特に好ましいくは97モル%以上であることを意味する。この範囲であると、透明性と耐熱性の双方に優れる塗布層を得ることができる。
脂環式ジオールとしては、脂環式構造にヒドロキシ基が2つ結合したものであり、5員環または6員環に水酸基が2つ結合した脂環式ジオールが好ましい。脂環式ジオールが、5員環または6員環の脂環式ジオールであることにより、得られるポリエステルの耐熱性を向上させることができる。
5員環の脂環式ジオールとしては、例えば、1,2−シクロペンタンジメタノール、1,3−シクロペンタンジメタノール、ビス(ヒドロキシメチル)トリシクロ、[5.2.1.0]デカンを挙げることができる。
6員環の脂環式ジオールとしては、例えば、1,2−シクロヘキサンジオール、1,3−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,2−シクロヘキサンジメタノール、1,3−シクロヘキサンジメタノール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、2,2−ビス(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−プロパンなどの6員環ジオールを挙げることができる。
これらの脂環式ジオールの中でも、1,2−シクロヘキサンジメタノール、1,3−シクロヘキサンジメタノール、1,4−シクロヘキサンジメタノールが好ましく、特に1,4−シクロヘキサンジメタノールが好ましい。1,4−シクロヘキサンジメタノールは、メチロール基がパラ位にあるので反応性が高く、高重合度ポリエステルが得やすいこと、高いガラス転移温度のポリエステルが得られること、および工業生産品であり入手が容易であるという利点があるからである。1,4−シクロヘキサンジメタノールにはトランス体とシス体の異性体があり、トランス体とシス体のモル比は60/40〜100/0の範囲内のものが好ましい。
脂環式ポリエステルを構成する脂環式ジオール以外のジオール成分としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオールなどの脂肪族ジオールを例示することができる。
脂環式ポリエステルは、ジカルボン酸成分の80モル%以上を脂環式ジカルボン酸で占められ、ジオール成分の80モル%以上を脂環式ジオールで占められることが好ましい。そして、脂環式ポリエステルの脂環式ジカルボン酸はシクロヘキサンジカルボン酸であり、かつ脂環式ジオールがシクロヘキサンジメタノールであることが好ましい。最も好ましい脂環式ポリエステルは、ジカルボン酸成分の80モル%以上をシクロヘキサンジカルボン酸で占められ、ジオール成分の80モル%以上をシクロヘキサンジメタノールで占められる脂環式ポリエステルである。
[フィラー]
塗布層は、良好な滑り性を得るために、フィラーを含有することが好ましい。塗布層がフィラーを含有する場合、フィラーの平均粒子径は、例えば200〜2000nm、好ましくは300〜1500nmである。平均粒子径がこの範囲であることによって、傷の入り易い工程、例えば回転トルク高い金属ロールを用いる工程においても、十分な耐傷性を得るとともに、フィルム表面のヘーズが低く、光学特性の良好な易接着性フィルムを得ることができる。
塗布層がフィラーを含有する場合、フィラーの含有量は、好ましくは0.1〜20重量%である。この範囲で含有することによって、滑り性を有しながら、透明な易接着性フィルムを得ることができる。
フィラーとしては、無機微粒子、有機微粒子、有機無機複合粒子のいずれも用いることができる。
無機微粒子としては、例えば、酸化ケイ素、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化カルシウム、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、ケイ酸ソーダ、酸化アルミニウム、酸化鉄、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、酸化チタン、酸化錫、三酸化アンチモン、カーボンブラック、二硫化モリブデンの粒子を用いることができる。
有機微粒としては、例えば、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、フェノール樹脂、ナイロン樹脂の粒子を用いることができる。
有機無機複合粒子としては、酸化ケイ素・アクリル樹脂複合物、酸化ケイ素・シリコーン樹脂複合物を用いることができる。
[架橋剤]
塗布層の凝集力を向上するために、塗布層は架橋剤を含有することが好ましい。架橋剤としては、エポキシ化合物、オキサゾリン化合物、メラミン化合物、イソシアネート化合物を例示することができる。取り扱い易く、塗液のポットライフが長いことからエポキシ化合物、オキサゾリン化合物を用いることが好ましい。
架橋剤を用いる場合、架橋剤の含有量は、塗布層の組成物の重量100重量%あたり、好ましくは2〜38重量%である。この範囲で含有することにより、耐久性が高い塗膜を、良好な造膜性で形成することができる。
[光線透過率]
本発明の光学用易接着性フィルムの光線透過率は、好ましくは92%以上、さらに好ましくは93.5%以上である。この範囲の透過率であることによって、光学部材のベースフィルムとしたきに、優れた透明性を備える光学部材得ることができる。
[製造方法]
本発明における脂環式ポリエステルは、ジカルボン酸成分とジオール成分とを、エステル化反応またはエステル交換反応させ、引き続いて重縮合反応をすることにより製造することができる。エステル化またはエステル交換反応は、ジカルボン成分とジオール成分とを、攪拌機および留出管を備えたエステル化反応槽に仕込み、触媒を加え、不活性ガス雰囲気下、常圧または減圧下攪拌しつつ、反応により生じた水分などの副生成物を反応系外に留去しながら反応を進行させることにより行うことができる。
原料の使用比率、すなわち、ジカルボン酸成分の合計に対するジオール成分の合計のモル比は、通常1.0〜2.0モル倍である。
脂環式ポリエステルを製造する際に十分な反応速度とするために、反応系に触媒を添加するのが好ましい。触媒としては、通常、エステル化またはエステル交換反応に使用される触媒であれば特に限定されない。例えば、チタン化合物、ゲルマニウム化合物、アンチモン化合物、スズ化合物などが挙げられる。また必要に応じてナトリウム、リチウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、などのアルカリ性金属の化合物を使用することもできる。
チタン化合物は、エステル化またはエステル交換反応、引き続いて行われる重縮合反応の両反応において、活性が高いことから好ましい。チタン化合物の具体例としては、テトラ−n−プロピルチタネート、テトラ−i−プロピルチタネート、テトラ−n−ブチルチタネート、これらの有機チタネートの加水分解物などが挙げられる。ゲルマニウム化合物は、色調の良好なポリエステルが得られやすく好ましい。ゲルマニウム化合物の具体例としては、酸化ゲルマニウムや塩化ゲルマニウムなどの無機ゲルマニウム化合物、テトラアルコキシゲルマニウムなどの有機ゲルマニウム化合物が挙げられる。価格や入手の容易さなどから、酸化ゲルマニウム、テトラエトキシゲルマニウム、およびテトラブトキシゲルマニウムなどが好ましく、特に、酸化ゲルマニウムおよびそのアルコール溶液、水溶液が好ましい。
触媒は二種類以上組み合わせてもよく、また、必要に応じて、マグネシウム化合物やリン化合物等と組み合わせてもよい。触媒の添加量は、生成するポリエステルに対し、通常50pp〜2000ppm、好ましくは100ppm〜1000ppmである。エステル化またはエステル交換反応の触媒は、そのまま重縮合反応触媒としても使用することもできる。反応温度は、通常150〜230℃、好ましくは180〜220℃であり、反応圧力は50KPa〜500KPa、反応時間は、通常10分間から10時間、好ましくは30分間から5時間である。エステル化反応またはエステル交換反応終了時の反応率は90〜100%である。ここで、反応率は、仕込んだ全カルボン酸成分に対し、反応によりエステル化またはエステル交換されたカルボン酸成分の比を百分率で表す。
脂環式ポリエステルを製造する際、重縮合反応は、エステル化またはエステル交換反応終了後の反応液を、攪拌機、留出管および減圧付加装置を備えた重縮合槽に移送し、これに必要に応じて触媒を添加し、重縮合槽内を徐々に減圧にしながら反応を進行させることにより行うことができる。十分な反応速度とするために、触媒を添加するのが好ましい。触媒としては、通常、重縮合反応に使用される触媒を用いることができ、上記のエステル化またはエステル交換反応において例示した触媒と同じものを、そのまま重縮合反応触媒として使用することができる。また、好ましい触媒についても上記した通りである。重縮合反応で新たに触媒を添加する場合の量は、生成するポリエステルに対し、通常、50〜2000ppm、好ましくは100〜1000ppmである。
重縮合反応は、反応槽内を徐々に減圧にしながら行う。槽内の圧力は、大気圧雰囲気下から最終的には例えば1KPa以下とし、好ましくは0.5KPa以下とする。反応温度は、上記のエステル化またはエステル交換反応の反応終了後の温度ないし300℃、好ましくは反応終了後の温度ないし265℃である。反応時間は、通常、10分間から10時間の範囲内、好ましくは30分間から5時間である。
なお、エステル化反応槽に減圧付加装置を備えることにより、一槽でエステル化またはエステル交換反応と重縮合反応とを行ってもよい。また、エステル化、エステル交換、重縮合反応は、回分方式でも連続方式でもよい。反応終了後は、例えば、回分式の場合、槽底部から反応生成物を抜き出すことにより回収する。通常はストランド状に抜き出し、水冷しながら切断してペレット状の脂環式ポリエステルを得ることができる。またペレット状の脂環式ポリエステルを必要に応じて固相重縮合に供することもできる。
得られる脂環式ポリエステルの固有粘度は、通常0.3〜1.5dl/g、好ましくは0.4〜1.0dl/gである。
ポリエステルフィルムは、フィルムを構成することになるポリエステルをフィルム状に溶融押出し、キャスティングドラムで冷却固化させることで、未延伸のポリエステルフィルムとして得ることができる。
二軸延伸ポリエステルフィルムは、この未延伸フィルムをTg〜(Tg+60)℃で長手方向に1回もしくは2回以上合計の倍率が3倍〜6倍になるよう延伸し、その後Tg〜(Tg+60)℃で幅方向に倍率が3〜5倍になるように延伸し、もしくは長手方向と幅方向に同時に延伸をし、必要に応じてさらに180〜230℃で、1〜60秒間熱処理を行い、熱処理温度より10〜20℃低い温度で幅方向に0〜20%収縮させながら再熱処理を行うことにより得ることができる。なお、ガラス転移温度をTgと略記する。
本発明において塗布層は、塗布層の組成物を水性塗液の形態でポリエステルフィルムのうえに塗布することにより塗膜を形成し、これを固化させて形成することができる。水性塗布液としては、水溶液、水分散液あるいは乳化液の形態が好ましい。塗膜を形成するために、必要に応じて、前記組成物以外の他の樹脂、例えば帯電防止剤、着色剤、界面活性剤、紫外線吸収剤、架橋剤を添加してもよい。
塗膜の形成に用いる水性塗布液の塗布組成物濃度(固形分濃度)は、通常20重量%以下、好ましくは1〜10重量%である。この濃度が1重量%未満であるとポリエステルフィルムへの塗れ性が不足することがあり、20重量%を超えると水性塗布液の安定性や塗布層の外観が悪化することがあり好ましくない。
塗液のポリエステルフィルムへの塗布は、任意の段階で実施することができるが、延伸工程の途中、すなわち配向結晶化が完了する前のポリエステルフィルムに対して行うことが好ましい。結晶配向が完了する前のポリエステルフィルムとしては、未延伸フィルム、未延伸フィルムを縦方向または横方向の何れか一方に配向させた一軸延伸フィルム、縦方向および横方向の二方向に低倍率延伸配向させた二軸延伸フィルム(最終的に縦方向また横方向に再延伸せしめて配向結晶化を完了させる前の二軸延伸フィルム)を挙げることができる。
なかでも、未延伸フィルムまたは一方向に配向させた一軸延伸フィルムに塗液を塗布し、そのまま縦延伸および/または横延伸と熱固定とを施して塗布層を形成することが好ましい。さらに好ましい方法は、未延伸フィルムに塗液を塗布し、乾燥させ、縦延伸と横延伸を同時に実施し、その後熱固定を実施し、塗布層を形成する方法である。
塗液をフィルムに塗布する際には、塗布性を向上させるための予備処理としてフィルム表面にコロナ表面処理、火炎処理、プラズマ処理等の物理処理を施すか、あるいは塗液に、塗液の成分とは化学的に不活性な界面活性剤を配合することが好ましい。かかる界面活性剤は、ポリエステルフィルムへの塗液の濡れを促進し塗液の安定性を向上させるものであり、例えば、ポリオキシエチレン−脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、脂肪酸金属石鹸、アルキル硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩等のアニオン型、ノニオン型界面活性剤を挙げることができる。界面活性剤を用いる場合、塗液の固形分100重量%あたり好ましくは1〜10重量%用いる。
塗液の塗布量は、塗膜の厚さが0.04〜0.5μm、さらには0.05〜0.4μmとなる量であることが好ましい。この範囲の塗膜厚さとすることで、塗布層にフィラーを含有する場合にも欠落することがなく、ブロッキングを起こしたり、透明性が損なわれることがない。
塗布の方法としては、公知の任意の塗工法が適用できる。例えばロールコート法、グラビアコート法、ロールブラッシュ法、スプレーコート法、エアーナイフコート法、含浸法、カーテンコート法を単独または組合せて用いることができる。なお、塗布層は必要に応じフィルムの片面のみに形成してもよいし両面に形成してもよい。塗布層を両面に形成すると片面を平坦な表面のハードコート等に加工されても巻取り性は変化せず良好であり好ましい。
以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明する。
各種物性は下記の方法により評価した。
(1)ヘーズ
JIS K7136に準じ、日本電色工業社製のヘーズ測定器(NDH−2000)を使用してフィルムのヘーズ値を測定した。
(2)光線透過率
JIS K7361に準じ、日本電色工業社製のヘーズ測定器(NDH−2000)を使用してフィルムの全光線透過率を測定した。
(3)ガラス転移温度
サンプル約10mgを測定用のアルミニウム製パンに封入して示差熱量計(デュポン社製・V4.OB2000型DSC)に装着し、25℃から20℃/分の速度で300℃まで昇温させ、300℃で5分間保持した後取出し、直ちに氷の上に移して急冷した。このパンを再度示差熱量計に装着し、25℃から20℃/分の速度で昇温させてガラス転移温度(Tg:℃)を測定した。
(4)固有粘度
固有粘度([η]dl/g)は、25℃のo−クロロフェノール溶液で測定した。
(5)塗布層の厚み
包埋樹脂でフィルムを固定し断面をミクロトームで切断し、2%オスミウム酸で60℃、2時間染色して、透過型電子顕微鏡(日本電子製JEM2010)を用いて、塗布層の厚みを測定した。
(6)塗布層の屈折率
分光光度計(島津製作所製UV−3101PC)を用いて、スキャン速度200nm/分、スリット幅20nm、サンプリングピッチ1.0nmの条件で、波長589nmの分光反射率を求め、アッベ屈折率計(ナトリウムD線)を用いてフィルムの面方向平均屈折率を求め、および(5)の方法により求められた塗布層の厚みを用いて、下記式より塗膜の屈折率を求めた。
Figure 0005373299
(7)易接着性
プリズムレンズのパターンを形成した型に、下記組成からなる紫外線硬化型アクリル樹脂を流し込み、その上に得られたポリエステルフィルムの塗布面を該樹脂側にして密着させ、ポリエステルフィルム面側の30cmの距離から紫外線ランプを用いて紫外光(照射強度300mJ/cm)を照射し樹脂を硬化させ、頂角90度、ピッチ50μm、高さが30μmのプリズムレンズ層を形成した。このプリズムレンズ層に碁盤目のクロスカット(1mmのマス目を100個)を施し、その上に24mm幅のセロハンテープ(ニチバン社製)を貼り付け、180°の剥離角度で急激に剥がした後、剥離面を観察し、下記の基準で評価した。
5:剥離面積が10%未満 ……接着力極めて良好
4:剥離面積が10%以上20%未満 ……接着力良好
3:剥離面積が20%以上30%未満 ……接着力やや良好
2:剥離面積が30%以上40%未満 ……接着力不良
1:剥離面積が40%を超えるもの ……接着力極めて不良
<紫外線硬化型アクリル樹脂>
2,2−ビス(4−(アクリロキシポリエトキシ)フェニル)プロパン(新中村化学社製 NKエステルBPE−500) 49重量%
2,2−ビス(4−(アクリロキシジエトキシ)フェニル)プロパン(新中村化学社製 NKエステルA−BPE−4) 10重量%
テトラヒドロフルフリルアクリレート(大阪有機化学工業社製 ビスコート#150) 39重量%
2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン(メルク社製 Darocur1173) 2重量%
(8)耐傷性
直径6mmの硬質クロムメッキしたピンを固定し、長手方向に20cm、幅方向に15mmにカットしたフィルムをピンに対して90°で接触させ、一定速度(20mm/s)で一定長さ(20cm)で10往復、ピン上を滑らせて、フィルム表面に入る傷の度合を評価した。
5:まったく傷が入らない
4: 0%<全体面積に対する傷の面積≦10%
3:10%<全体面積に対する傷の面積≦25%
2:25%<全体面積に対する傷の面積≦50%
1:50%<全体面積に対する傷の面積
(9)平均粒径
島津製作所製レーザー散乱式粒度分布測定装置SALD−7000を用いて測定した。測定前のエチレングリコールへの分散は、フィラー粉体を5重量%スラリー濃度相当になるよう計量して、ミキサー(たとえばNational MXV253型料理用ミキサー)で10分間攪拌し、常温まで冷却したのち、フローセル方式供給装置に供給した。そして、該供給装置中で、脱泡のために30秒間超音波処理(超音波処理の強度は超音波処理装置のつまみをMAX値を示す位置から60%の位置)してから測定に供した。粒度分布測定結果より50%体積粒径(D50)を求め、これを平均粒径とした。
[実施例1]
溶融ポリエチレンテレフタレート([η]=0.64dl/g、Tg=78℃)をダイより押出し、常法により冷却ドラムで冷却して未延伸フィルムとし、次いで縦方向に3.3倍に延伸した後、その両面に、表1に示す成分からなる塗布組成物の水性塗液(固形分濃度5%)をロールコーターで均一に塗布した。次いで、この塗布フィルムを引き続いて95℃で乾燥し、横方向に130℃で3.6倍に延伸し、230℃で幅方向に3%収縮させ熱固定し、厚さ188μmのフィルムを得た。
[実施例2〜4、比較例1〜3]
塗液を表1記載のとおり変更する他は実施例1と同様にして厚さ188μmのフィルムを得た。なお、比較例3は塗布層を設けていない。
[実施例5]
溶融ポリエチレン−2,6−ナフタレート([η]=0.68dl/g、Tg=121℃)をダイより押出し、常法により冷却ドラムで冷却して未延伸フィルムとし、次いで縦方向に3.3倍に延伸した後、その両面に表1に示す成分からなる塗布組成物の水性塗布液(固形分濃度5%)をロールコーターで均一に塗布した。次いで、この塗布フィルムを引き続いて105℃で乾燥し、横方向に140℃で3.6倍に延伸し、240℃で幅方向に3%収縮させ熱固定し、厚さ188μmのフィルムを得た。
Figure 0005373299
なお、表1において用いたものの詳細は以下のとおりである。なお、「部」は重量部である。
ポリエステル1:
酸成分が1,4−シクロヘキサンジカルボン酸95モル%/5−ナトリウムスルホイソフタル酸5モル%、グリコール成分が1,4−シクロヘキサンジメタノール100モル%で構成されている(Tg=45℃、平均分子量14000)。なお、ポリエステルは、特開平06−116487号公報の実施例1に記載の方法に準じて下記の通り製造した。すなわち、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸ジメチル38部、5−ナトリウムスルホイソフタル酸ジメチル3部、1,4−シクロヘキサンジメタノール58部を反応器に仕込み、これにテトラブトキシチタン0.05部を添加して窒素雰囲気下で温度を230℃にコントロールして加熱し、生成するメタノールを留去させてエステル交換反応を行った。次いで反応系の温度を徐々に255℃まで上昇させ系内を1mmHgの減圧にして重縮合反応を行い、ポリエステル1を得た。
ポリエステル2:
酸成分がテレフタル酸80モル%/イソフタル酸15モル%/5−ナトリウムスルホイソフタル酸5モル%、グリコール成分がエチレングリコール90モル%/ジエチレングリコール10モル%で構成されている(Tg=60℃、平均分子量17000)。なお、ポリエステルは、特開平06−116487号公報の実施例1に記載の方法に準じて下記の通り製造した。すなわち、テレフタル酸ジメチル48部、イソフタル酸ジメチル9部、5−ナトリウムスルホイソフタル酸ジメチル5部、エチレングリコール36部、ジエチレングリコール3部を反応器に仕込み、これにテトラブトキシチタン0.05部を添加して窒素雰囲気下で温度を230℃にコントロールして加熱し、生成するメタノールを留去させてエステル交換反応を行った。次いで反応系の温度を徐々に255℃まで上昇させ系内を1mmHgの減圧にして重縮合反応を行い、ポリエステル2を得た。
架橋剤1:
オキサゾリン架橋剤 (日本触媒社製 商品名エポクロスWS−300)
架橋剤2:
メラミン架橋剤 (三和ケミカル社製 商品名MX−035)
フィラー:
シリカアクリル複合微粒子(平均粒径:400nm)(日本触媒社製 商品名ソリオスター)
濡れ剤:
ポリオキシエチレン(n=7)ラウリルエーテル(三洋化成工業社製 商品名ナロアクティーN−70)。
本発明の光学用易接着性フィルムは、光学部材のベースフィルムとして好適に用いることができる。

Claims (4)

  1. 二軸延伸ポリエステルフィルムおよびその少なくとも片面に設けられた塗布層からなり、塗布層は脂環式ジカルボン酸および脂環式ジオールから構成される脂環式ポリエステルを含有し、
    該脂環式ポリエステルが、ジカルボン酸成分の80〜100モル%を脂環式ジカルボン酸で占められ、ジオール成分の80〜100モル%を脂環式ジオールで占められる
    ことを特徴とする、光学用易接着性フィルム。
  2. 塗布層での脂環式ポリエステルの含有量が60〜100重量%である、請求項1記載の光学用易接着性フィルム。
  3. 脂環式ポリエステルの脂環式ジカルボン酸がシクロヘキサンジカルボン酸であり、脂環式ジオールがシクロヘキサンジメタノールである、請求項記載の光学用易接着性フィルム。
  4. 塗布層の屈折率が1.47以下である、請求項1記載の光学用易接着性フィルム。
JP2008054779A 2008-03-05 2008-03-05 光学用易接着性フィルム Expired - Fee Related JP5373299B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008054779A JP5373299B2 (ja) 2008-03-05 2008-03-05 光学用易接着性フィルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008054779A JP5373299B2 (ja) 2008-03-05 2008-03-05 光学用易接着性フィルム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009209285A JP2009209285A (ja) 2009-09-17
JP5373299B2 true JP5373299B2 (ja) 2013-12-18

Family

ID=41182758

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008054779A Expired - Fee Related JP5373299B2 (ja) 2008-03-05 2008-03-05 光学用易接着性フィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5373299B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019172811A (ja) * 2018-03-28 2019-10-10 東洋紡株式会社 共重合ポリエステル樹脂およびこれを含む粘着剤組成物

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07128786A (ja) * 1993-10-29 1995-05-19 Konica Corp プライマー層を設けたポリエステルフィルム、該フィルムを支持体として用いた写真感光材料及びそれらの製造方法
JPH0985919A (ja) * 1995-04-12 1997-03-31 Toray Ind Inc ジアゾ易接着用積層ポリエステルフィルム
JP3642358B2 (ja) * 1995-12-06 2005-04-27 東洋紡績株式会社 ポリエステル系樹脂水分散体およびその製法
JPH09157363A (ja) * 1995-12-06 1997-06-17 Toyobo Co Ltd ポリエステル樹脂水分散体
JPH09286968A (ja) * 1996-04-23 1997-11-04 Toyobo Co Ltd 接着剤組成物
JP3606691B2 (ja) * 1996-10-08 2005-01-05 三菱化学ポリエステルフィルム株式会社 積層ポリエステルフイルム及びインクジェット記録シート
JP3133717B2 (ja) * 1997-11-20 2001-02-13 鐘紡株式会社 水溶性ポリエステル共重合体およびこれを積層したフィルムおよびシート
JP2001014651A (ja) * 1999-06-28 2001-01-19 Fuji Photo Film Co Ltd 磁気記録媒体
JP2004285320A (ja) * 2002-09-24 2004-10-14 Fuji Photo Film Co Ltd 硬化性組成物及びそれを用いた硬化処理物品
JP4259166B2 (ja) * 2003-04-11 2009-04-30 三菱樹脂株式会社 二軸配向ポリエステルフィルム
US20060286395A1 (en) * 2005-06-15 2006-12-21 Konica Minolta Medical & Graphic, Inc. Optical film and support thereof

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009209285A (ja) 2009-09-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3632044B1 (ja) 光学用易接着性ポリエステルフィルム及び光学用積層ポリエステルフィルム
JP5363206B2 (ja) 光学用ポリエステルフィルム
JP4597127B2 (ja) 積層ポリエステルフィルムおよびその製造法
JP2008169277A (ja) 光学用易接着性ポリエステルフィルム
JP2008183760A (ja) 光学用易接着性ポリエステルフィルム
JP2007055217A (ja) 光学用易接着性ポリエステルフィルム
JP5109088B2 (ja) 光学用易接着性ポリエステルフィルム及び光学用積層ポリエステルフィルム
JP2009178955A (ja) 光学用易接着性フィルム
JP2004284331A (ja) 光学用易接着性ポリエステルフィルム
JP4401966B2 (ja) インモールド転写用フィルム
JP5123648B2 (ja) 光学用易接着性フィルム
JP2002212317A (ja) 光学用フィルムおよび積層体
JP5415682B2 (ja) 光学用易接着性フィルム
JP5373299B2 (ja) 光学用易接着性フィルム
JP2014223736A (ja) 活性エネルギー線硬化型接着剤用易接着性積層フィルム
JP2001294826A (ja) 光学用易接着性フィルム及びそれを用いた光学用積層体
JP2001109388A (ja) ディスプレイ用ハードコートフィルムおよびその製造方法
JP2007047517A (ja) 反射防止フィルム用ポリエステルフィルムおよび反射防止フィルム
JP2009214356A (ja) 二軸配向積層ポリエステルフィルム
JP2009126042A (ja) 光学用易接着性フィルム
JP2006076292A (ja) 積層ポリエステルフィルム
JP4799066B2 (ja) 積層ポリエステルフィルム
JP5607520B2 (ja) 光学用ポリエステルフィルム
JP2009202463A (ja) 易接着性ポリエステルフィルム
JP2008279669A (ja) 離型フィルム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110117

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20110706

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20110706

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120425

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130122

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130322

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130827

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130919

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees