JPH0985919A - ジアゾ易接着用積層ポリエステルフィルム - Google Patents

ジアゾ易接着用積層ポリエステルフィルム

Info

Publication number
JPH0985919A
JPH0985919A JP8089271A JP8927196A JPH0985919A JP H0985919 A JPH0985919 A JP H0985919A JP 8089271 A JP8089271 A JP 8089271A JP 8927196 A JP8927196 A JP 8927196A JP H0985919 A JPH0985919 A JP H0985919A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
laminated
diazo
polyester
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8089271A
Other languages
English (en)
Inventor
Hagumu Takada
育 高田
Jun Hirata
純 平田
Takashi Mimura
尚 三村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP8089271A priority Critical patent/JPH0985919A/ja
Publication of JPH0985919A publication Critical patent/JPH0985919A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】ポリエステルフィルムの少なくとも片面に
積層膜が設けられた積層ポリエステルフィルムであっ
て、該積層膜の表層がアクリル樹脂を主たる構成成分と
して構成され、かつ、該積層膜の表層と前記ポリエステ
ルフィルムとの間にはポリエステル樹脂を主たる構成成
分とする中間層が構成されて前記積層膜とされているこ
とを特徴とするジアゾ易接着用積層ポリエステルフィル
ム。 【効果】本発明によって作成されるジアゾ易接着用積層
ポリエステルフィルムは、ジアゾ感材層との接着性、耐
スクラッチ性に優れ、かつ、高温高湿環境下における耐
湿接着性にも優れたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はジアゾ易接着用積層
ポリエステルフィルムに関し、詳しくはジアゾ感材層と
の接着性、耐スクラッチ性などに優れ、更に高温高湿環
境下における耐湿接着性にも優れたジアゾ易接着用積層
ポリエステルフィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、いろいろな分野において、各種高
分子が幅広く使用されている。その中でもポリエステ
ル、特に、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレン
テレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート
あるいはポリ−1、4−シクロヘキサンジメチレンテレ
フタレートおよびこれらを主体とするポリエステルは優
れた物理的、化学的特性を有しており、繊維、フィルム
あるいはシート、更にはその成型品として広く使用され
ている。
【0003】特に、ポリエステルフィルムは耐熱性、耐
薬品性、機械的特性において優れた性質を有するため
に、磁気記録材料、各種写真材料、包装材料、電気絶縁
材料、一般工業材料等多くの用途に用いられている。
【0004】しかしながら、一般にポリエステルフィル
ム表面は不活性で、接着性に乏しいため、フィルム表面
に種々の被覆物、例えば、ジアゾ感光塗料を塗布する際
には、該被覆物との接着性を良好とするために、フィル
ム表面上に各種ガス雰囲気下でのコロナ放電処理、プラ
ズマ処理、紫外線照射処理などの物理的処理やアルカ
リ、トリクロロ酢酸、アミン、フェノール類などによる
化学的処理、あるいはこれらを併用した処理方法、ま
た、易接着性物質をコーティングする方法なども行われ
ている。
【0005】しかし、物理的あるいは化学的な表面処理
方法は工程が煩雑となり、コストアップとなるばかりで
なく、十分な接着性が得られない。
【0006】一方、易接着物質をコーティングする方法
はポリエステルフィルムの製造工程内で実施でき、コス
ト面でも有利であり、かつ、種々の被覆物に対応できる
接着性物質を選択してコーティングすることが可能であ
ることから、水溶性および水分散性ポリエステルやアク
リル樹脂を易接着性物質としてポリエステルフィルムに
積層したもの(特公平3−62551号公報など)など
が提案されてきた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した従来
の技術には次のような問題点がある。
【0008】ジアゾ感材層との接着性を付与するため
に、水溶性あるいは水分散性ポリエステルやアクリル樹
脂を積層した場合には、所望の接着性が得られたとして
も、引っ掻きでの接着性、耐湿性などが劣る、すなわ
ち、耐スクラッチ性、高温高湿環境下における耐湿接着
性が劣るなどの問題がある。
【0009】本発明はこれらの欠点を解消せしめ、ジア
ゾ感材層との接着性、耐スクラッチ性に優れ、かつ、高
温高湿環境下における耐湿接着性にも優れたジアゾ易接
着用積層ポリエステルフィルムを提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリエステル
フィルムの少なくとも片面に積層膜が設けられた積層ポ
リエステルフィルムであって、該積層膜の表層がアクリ
ル樹脂を主たる構成成分として構成され、かつ、該積層
膜の表層と前記ポリエステルフィルムとの間にはポリエ
ステル樹脂を主たる構成成分とする中間層が構成されて
前記積層膜とされていることを特徴とするジアゾ易接着
用積層ポリエステルフィルムをその骨子とするものであ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明において、ポリエステルフ
ィルムを構成するポリエステルとは、エステル結合を主
鎖の主要な結合鎖とする高分子の総称であって、好まし
いポリエステルとしては、エチレンテレフタレート、エ
チレン−2,6−ナフタレート、ブチレンテレフタレー
ト、エチレン−α,β−ビス(2−クロロフェノキシ)
エタン−4,4’−ジカルボキシレート等から選ばれた
少なくとも1種の構成成分を主要構成成分とするものを
用いることができる。これら構成成分は1種のみ用いて
も、2種以上併用してもよいが、中でも品質、経済性な
どを総合的に判断するとエチレンテレフタレートを主要
構成成分とするポリエステルを用いることが好ましい。
また、感熱記録用シートなど基材に熱が作用する用途に
おいては、耐熱性や剛性に優れたポリエチレン−2,6
−ナフタレートが更に好ましい。
【0012】また、これらポリエステルには、更に他の
ジカルボン酸成分やジオール成分が一部、好ましくは2
0モル%以下共重合されていてもよい。
【0013】更に、このポリエステル中には、各種添加
剤、例えば酸化防止剤、耐熱安定剤、耐候安定剤、紫外
線吸収剤、有機の易滑剤、顔料、染料、有機または無機
の微粒子、充填剤、帯電防止剤、核剤などがその特性を
悪化させない程度に添加されていてもよい。
【0014】上述したポリエステルの極限粘度(25℃
のo−クロロフェノール中で測定)は、0.4〜1.2
dl/gが好ましく、より好ましくは0.5〜0.8d
l/gの範囲にあるものが本発明を実施する上で好適で
ある。
【0015】本発明において、二軸配向ポリエステルフ
ィルムとは、未延伸状態のポリエステルシートまたはフ
ィルムを長手方向及び幅方向に各々2.5〜5倍程度二
軸延伸され、その後、熱処理が施されて、結晶配向が完
了されたものであり、広角X線回折で二軸配向のパター
ンを示すものをいう。二軸延伸は、縦、横逐次延伸ある
いは二軸同時延伸いずれでもよい。また、縦、横延伸
後、更に縦、横いずれかの方向に再延伸してもよい。
【0016】ポリエステルフィルムの厚みは特に限定さ
れるものではないが、機械的強度、透明性などの点か
ら、通常は好ましくは2〜500μm、さらに好ましく
は10〜200μmである。
【0017】本発明において、ポリエステルフィルム面
に設けられる積層膜は、基材ポリエステルフィルムとジ
アゾ感材層とを強固に接着させていることが重要であ
る。一般に、積層膜としてジアゾ感材層との接着性に優
れた樹脂を用いた場合には、該積層膜は基材フィルムと
の接着性に劣り、また、基材フィルムとの接着性に優れ
た樹脂を用いた場合には、該積層膜はジアゾ感材層との
接着性に劣るという傾向がある。例えば、ジアゾ感材層
は、そのバインダー成分としてセルロースアセテート系
およびアクリル系ポリマーからなるものが多く用いられ
ているが、その場合、積層膜としてアクリル樹脂を単独
で用いた場合には、該アクリル樹脂層はジアゾ感材層と
の接着性は優れている反面、基材フィルムとの接着性に
劣る傾向がある。また、ポリエステル樹脂やウレタン樹
脂などを単独で用いた場合には、該積層膜は基材フィル
ムとの接着性に優れる反面、ジアゾ感材層との接着性に
劣る傾向がある。
【0018】このような相反する現象を解決するため、
本発明者らは2種の樹脂を用い、積層膜が形成される際
の乾燥条件を制御することにより、該積層膜が厚み方向
に相分離構造を有し、かつ、該積層膜の表層と中間層と
の界面には、各層をなす相の混在相領域が存在している
ことを見出したものである。このような相分離構造を有
する易接着性フィルムを適用することにより、ジアゾ感
材層との接着性、耐スクラッチ性に優れ、かつ、高温高
湿下における耐湿接着性にも優れたジアゾ易接着用積層
ポリエステルフィルムを提供することができる。
【0019】すなわち、本発明のジアゾ易接着用積層ポ
リエステルフィルムにおいて、積層膜は、溶解度パラメ
ータの異なる2種の樹脂、すなわち、本発明において
は、アクリル樹脂とポリエステル樹脂を用い、積層膜が
形成される際の乾燥条件を制御することにより、該2種
の樹脂が相分離構造をとり、気相側に溶解度パラメータ
の小さなアクリル樹脂、ポリエステルフィルム側に溶解
度パラメータの大きなポリエステル樹脂となる、いわゆ
る相分離構造をとることを見出したものである。更に、
該積層膜の表層と中間層との界面には、各層をなす相の
混在相が存在することを見出したもので、特に、該混在
相が存在する場合、ポリエステルフィルムの積層膜は、
ジアゾ感材層との接着性に優れると同時に、基材フィル
ムとの接着性にも優れ、更に、積層膜中の両相の界面で
の接着性も向上することを見出したものである。
【0020】本発明のジアゾ易接着用積層ポリエステル
フィルムにおいて、積層膜の構成成分として用いられる
アクリル樹脂は、該アクリル樹脂を構成するモノマー成
分として、アクリロニトリルを含有するものが、接着
性、耐スクラッチ性の点で好ましい。
【0021】アクリロニトリルの共重合量は、特に限定
されないが、接着性、耐スクラッチ性の観点から、1〜
30重量%が好ましく、より好ましくは2〜20重量
%、特に好ましくは3〜15重量%である。1重量%未
満ではその改良効果が小さく、また、30重量%を超え
る場合、逆に、接着性、耐スクラッチ性が低下する傾向
がある。
【0022】該アクリル樹脂を構成するアクリロニトリ
ル以外のモノマー成分としては、例えば、アルキルアク
リレート、アルキルメタクリレート(アルキル基として
はメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル
基、n−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、2−
エチルヘキシル基、ラウリル基、ステアリル基、シクロ
ヘキシル基、フェニル基、ベンジル基、フェニルエチル
基等)、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒド
ロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピル
アクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート
等のヒドロキシ基含有モノマ、アクリルアミド、メタク
リルアミド、N−メチルアクリルアミド、N−メチルメ
タクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N−
メチロールメタクリルアミド、N,N−ジメチロールア
クリルアミド、N−メトキシメチルアクリルアミド、N
−メトキシメチルメタクリルアミド、N−フェニルアク
リルアミド等のアミド基含有モノマ、N,N−ジエチル
アミノエチルアクリレート、N,N−ジエチルアミノエ
チルメタクリレート等のアミノ基含有モノマ、グリシジ
ルアクリレート、グリシジルメタクリレート等のエポキ
シ基含有モノマ、アクリル酸、メタクリル酸及びそれら
の塩(リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩等)等の
カルボキシル基またはその塩を含有するモノマーなどを
用いることができ、これらは1種もしくは2種以上を用
いて共重合される。更に、これらは下記の他種のモノマ
ーと併用することができる。
【0023】他種のモノマーとしては、例えば、アリル
グリシジルエーテル等のエポキシ基含有モノマ、スチレ
ンスルホン酸、ビニルスルホン酸及びそれらの塩(リチ
ウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩
等)等のスルホン酸基またはその塩を含有するモノマ
ー、クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸、フマール酸
及びそれらの塩(リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム
塩、アンモニウム塩等)等のカルボキシル基またはその
塩を含有するモノマー、無水マレイン酸、無水イタコン
酸等の酸無水物を含有するモノマー、ビニルイソシアネ
ート、アリルイソシアネート、スチレン、ビニルメチル
エーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルトリスアルコ
キシシラン、アルキルマレイン酸モノエステル、アルキ
ルフマール酸モノエステル、メタクリロニトリル、アル
キルイタコン酸モノエステル、塩化ビニリデン、酢酸ビ
ニル、塩化ビニル等を用いることができる。
【0024】また、本発明において用いることができる
アクリル樹脂としては、変性ポリエステル共重合体、例
えばアクリル、ウレタン、エポキシ等で変性したブロッ
ク共重合体、グラフト共重合体等も可能である。
【0025】本発明において用いられるアクリル樹脂の
ガラス転移点(Tg)は、特に限定されるものではない
が、好ましくは0〜80℃、より好ましくは10〜50
℃である。Tgが低いアクリル樹脂を用いる場合は高温
高湿下での耐湿接着性が劣る傾向があり、逆に高すぎる
場合は延伸時に亀裂を生じることがあり好ましくない。
【0026】また、該アクリル樹脂の分子量は10万以
上が好ましく、より好ましくは30万以上とするのが接
着性の点で望ましい。
【0027】本発明において用いられる好ましいアクリ
ル樹脂としては、アクリロニトリル、メチルメタクリレ
ート、エチルアクリレート、n−ブチルアクリレート、
2−ヒドロキシエチルアクリレート、アクリルアミド、
N−メチロールアクリルアミド、グリシジルメタクリレ
ート、アクリル酸から選ばれる共重合体等である。
【0028】本発明のジアゾ易接着性積層ポリエステル
フィルムを製造するに際しては、結晶配向が完了する前
のポリエステルフィルムに水系樹脂塗液を塗布し、延
伸、熱処理により結晶配向を完了させる方法によること
が、高温での熱処理が可能であることや、より均一で薄
膜の積層膜を得ることができるので特に好ましい。上記
方法によって積層膜を形成する場合には、アクリル樹脂
は水に溶解、乳化、あるいは懸濁し得る水系のものが環
境汚染や防爆性の点で好ましい。このような水系アクリ
ル樹脂は、親水性基を有するモノマー(アクリル酸、メ
タクリル酸、アクリルアミド、ビニルスルホン酸および
その塩など)との共重合や反応性乳化剤や界面活性剤を
用いた乳化重合、懸濁重合、ソープフリー重合などの方
法によって作成することができる。
【0029】本発明のジアゾ易接着用積層ポリエステル
フィルムにおける積層膜の構成成分として用いられるポ
リエステル樹脂は、主鎖あるいは側鎖にエステル結合を
有するもので、ジカルボン酸とジオールから重縮合して
得られるものである。
【0030】ポリエステル樹脂を構成するカルボン酸成
分としては、芳香族、脂肪族、脂環族のジカルボン酸や
3価以上の多価カルボン酸が使用できる。芳香族ジカル
ボン酸としては、テレフタル酸、イソフタル酸、オルソ
フタル酸、フタル酸、2,5−ジメチルテレフタル酸、
1,4−ナフタレンジカルボン酸、ビフェニルジカルボ
ン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、1,2−ビス
フェノキシエタン−p,p’−ジカルボン酸、フェニル
インダンジカルボン酸などを用いることができる。これ
らの芳香族ジカルボン酸は、積層膜の強度や耐熱性の点
で、好ましくは全ジカルボン酸成分の30モル%以上、
より好ましくは35モル%以上、最も好ましくは40モ
ル%以上のものを用いるのがよい。脂肪族及び脂環族の
ジカルボン酸としては、コハク酸、アジピン酸、セバシ
ン酸、ドデカンジオン酸、ダイマー酸、1,3−シクロ
ペンタンジカルボン酸、1,2−シクロヘキサンジカル
ボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸など、及
びそれらのエステル形成性誘導体を用いることができ
る。
【0031】ポリエステル樹脂のグリコール成分として
は、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリ
エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリプロ
ピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,3
−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−
ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,7
−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジオール、1,
9−ノナンジオール、1,10−デカンジオール、2,
4−ジメチル−2−エチルヘキサン−1,3−ジオー
ル、ネオペンチルグリコール、2−エチル−2−ブチル
−1,3−プロパンジオール、2−エチル−2−イソブ
チル−1,3−プロパンジオール、3−メチル−1,5
−ペンタンジオール、2,2,4−トリメチル−1,6
−ヘキサンジオール、1,2−シクロヘキサンジメタノ
ール、1,3−シクロヘキサンジメタノール、1,4−
シクロヘキサンジメタノール、2,2,4,4−テトラ
メチル−1,3−シクロブタンジオール、4,4’−チ
オジフェノール、ビスフェノールA、4,4’−メチレ
ンジフェノール、4,4’−(2−ノルボルニリデン)
ジフェノール、4,4’−ジヒドロキシビフェノール、
o−,m−,及びp−ジヒドロキシベンゼン、4,4’
−イソプロピリデンフェノール、4,4’−イソプロピ
リデンビンジオール、シクロペンタン−1,2−ジオー
ル、シクロヘキサン−1,2−ジオール、シクロヘキサ
ン−1,4−ジオールなどを用いることができる。
【0032】また、ポリエステル樹脂を水系樹脂とした
塗液として用いる場合、ポリエステル樹脂の接着性を向
上させるため、あるいはポリエステル樹脂の水溶性化を
容易にするため、カルボン酸塩基を含む化合物や、スル
ホン酸塩基を含む化合物を共重合することが好ましい。
特に、耐湿接着性の要求される場合においては、積層膜
を構成するポリエステル樹脂としては、スルホン酸塩基
に代表される強塩基性を示す化合物を共重合せずに、カ
ルボン酸塩基を含む化合物を共重合することが望まし
い。
【0033】カルボン酸塩基を含む化合物としては、例
えばトリメリット酸、無水トリメリット酸、ピロメリッ
ト酸、無水ピロメリット酸、4−メチルシクロヘキセン
−1,2,3−トリカルボン酸、トリメシン酸、1,
2,3,4−ブタンテトラカルボン酸、1,2,3,4
−ペンタンテトラカルボン酸、3,3’,4,4’−ベ
ンゾフェノンテトラカルボン酸、5−(2,5−ジオキ
ソテトラヒドロフルフリル)−3−メチル−3−シクロ
ヘキセン−1,2−ジカルボン酸、5−(2,5−ジオ
キソテトラヒドロフルフリル)−3−シクロヘキセン−
1,2−ジカルボン酸、シクロペンタンテトラカルボン
酸、2,3,6,7−ナフタレンテトラカルボン酸、
1,2,5,6−ナフタレンテトラカルボン酸、エチレ
ングリコールビストリメリテート、2,2’,3,3’
−ジフェニルテトラカルボン酸、チオフェン−2,3,
4,5−テトラカルボン酸、エチレンテトラカルボン酸
等、あるいはこれらのアルカリ金属塩、アルカリ土類金
属塩、アンモニウム塩を用いることができるが、これら
に限定されるものではない。
【0034】スルホン酸塩基を含む化合物としては、例
えばスルホテレフタル酸、5−スルホイソフタル酸、4
−スルホイソフタル酸、4−スルホナフタレン−2,7
−ジカルボン酸、スルホ−p−キシリレングリコール、
2−スルホ−1,4−ビス(ヒドロキシエトキシ)ベン
ゼン等あるいはこれらのアルカリ金属塩、アルカリ土類
金属塩、アンモニウム塩を用いることができるが、これ
に限定されるものではない。
【0035】また、本発明において、用いることができ
るポリエステル樹脂としては、変性ポリエステル共重合
体、例えばアクリル、ウレタン、エポキシ等で変性した
ブロック共重合体、グラフト共重合体等も可能である。
【0036】好ましいポリエステル樹脂としては、酸成
分としてテレフタル酸、イソフタル酸、セバシン酸、ト
リメリット酸、ピロメリット酸、5−(2,5−ジオキ
ソテトラヒドロフルフリル)−3−メチル−3−シクロ
ヘキセン−1,2−ジカルボン酸、グリコール成分とし
てエチレングリコール、ジエチレングリコール、1,4
−ブタンジオール、ネオペンチルグリコールから選ばれ
る共重合体などである。
【0037】本発明の係る積層膜に用いられるポリエス
テル樹脂は、以下の製造法によって製造することができ
る。例えば、ジカルボン酸成分としてテレフタル酸、イ
ソフタル酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、グリ
コール成分としてエチレングリコール、ネオペンチルグ
リコールからなるポリエステル樹脂について説明する
と、テレフタル酸、イソフタル酸、5−ナトリウムスル
ホイソフタル酸とエチレングリコール、ネオペンチルグ
リコールとを直接エステル化反応させるか、テレフタル
酸、イソフタル酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸
及びエチレングリコール、ネオペンチルグリコールとを
エステル交換反応させる第一段階と、この第一段階の反
応生成物を重縮合反応させる第二段階とによって製造す
る方法等により製造することができる。
【0038】この際、反応触媒として、例えばアルカリ
金属、アルカリ土類金属、マンガン、コバルト、亜鉛、
アンチモン、ゲルマニウム、チタン化合物等を用いるこ
とができる。
【0039】また、カルボン酸を末端および/または側
鎖に多く有するポリエステル樹脂を得る方法としては、
特開昭54−46294号公報、特開昭60−2090
73号公報、特開昭62−240318号公報、特開昭
53−26828号公報、特開昭53−26829号公
報、特開昭53−98336号公報、特開昭56−11
6718号公報、特開昭61−124684号公報、特
開昭62−240318号公報などに記載の3価以上の
多価カルボン酸を共重合した樹脂により製造することが
できるが、むろんこれら以外の方法であってもよい。
【0040】また、本発明のジアゾ易接着用積層ポリエ
ステルフィルムにおいて、積層膜に用いられるポリエス
テル樹脂の固有粘度は特に限定されないが、接着性の点
で0.3dl/g以上であることが好ましく、より好ま
しくは0.35dl/g以上、最も好ましくは0.4d
l/g以上であることである。水系ポリエステル樹脂の
ガラス転移点(以後、Tgと略称する)は、20〜90
℃であることが好ましく、より好ましくは40〜80℃
である。Tgが20℃未満では耐湿接着性が劣り、逆に
90℃を超える場合、樹脂の造膜性に劣るようになるの
で好ましくない。
【0041】また、該水系ポリエステル樹脂の酸価は好
ましくは20〜150mgKOH/g以上、より好まし
くは40〜120mgKOH/g以上が接着性、耐スク
ラッチ性の点で好ましく用いられる。
【0042】本発明に係る積層膜においては、上述した
アクリル樹脂やポリエステル樹脂に架橋剤を添加するこ
とにより、耐スクラッチ性、耐湿接着性が向上するので
好ましい。本発明でいう架橋剤は特に限定されるもので
はないが、アクリル樹脂あるいはポリエステル樹脂に存
在する官能基、例えば、ヒドロキシル基、カルボキシル
基、アミド基などと架橋反応し得るものであり、代表例
としてはメチロール化あるいはアルキロール化した尿素
系、メラミン系、アクリルアミド系、ポリアミド系樹
脂、エポキシ化合物、イソシアネート化合物、アジリジ
ン化合物、各種シランカップリング剤、各種チタネート
系カップリング剤などを用いることができる。中でも、
メラミン系架橋剤を添加することにより、耐スクラッチ
性、耐湿接着性が飛躍的に向上することを見出した。
【0043】用いられるメラミン系架橋剤としては、特
に限定されないが、メラミン、メラミンとホルムアルデ
ヒドを縮合して得られるメチロール化メラミン誘導体、
メチロール化メラミンに低級アルコールを反応させて部
分的あるいは完全にエーテル化した化合物、及びこれら
の混合物などを用いることができる。また、メラミン系
架橋剤としては単量体、2量体以上の多量体からなる縮
合物のいずれでもよく、これらの混合物でもよい。エー
テル化に用いられる低級アルコールとしては、メチルア
ルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコー
ル、n−ブタノール、イソブタノールなどを用いること
ができる。官能基としては、イミノ基、メチロール基、
あるいはメトキシメチル基やブトキシメチル基等のアル
コキシメチル基を1分子中に有するもので、イミノ基型
メチル化メラミン樹脂、メチロール基型メラミン樹脂、
メチロール基型メチル化メラミン樹脂、完全アルキル型
メチル化メラミン樹脂などである。その中でもメチロー
ル化メラミン樹脂が最も好ましい。更に、メラミン系架
橋剤の熱硬化を促進するため、例えばp−トルエンスル
ホン酸などの酸性触媒を用いてもよい。
【0044】メラミン系架橋剤の添加量は、特に限定さ
れないが、本発明の効果をより顕著に発現させるために
は、固形分重量比で、好ましくは0.5〜30重量%、
より好ましくは2〜20重量%、最も好ましくは3〜1
0重量%である。メラミン系架橋剤の添加量が、0.5
重量%未満、あるいは30重量%を超える場合は、耐ス
クラッチ性が低下する傾向があるので好ましくない。
【0045】また、積層膜中には本発明の効果が損なわ
れない範囲内で、他の樹脂やその変性体、例えば本発明
以外のポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹
脂、ポリオレフィン樹脂、ポリカーボネート樹脂、エポ
キシ樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、塩化ビニル樹
脂、フッ素樹脂、シリコーン樹脂、ゴム系樹脂などが配
合されてもよい。
【0046】更に、積層膜中には本発明の効果が損なわ
れない範囲内で各種の添加剤、例えば酸化防止剤、耐熱
安定剤、耐候安定剤、紫外線吸収剤、有機の易滑剤、顔
料、染料、有機または無機の微粒子、充填剤、帯電防止
剤、核剤などが配合されてもよい。
【0047】特に、本発明を実施するにあたり、塗液中
に無機粒子を添加配合し二軸延伸したものは、易滑性が
向上するので更に好ましい。
【0048】添加する無機粒子としては、代表的には、
シリカ、コロイダルシリカ、アルミナ、アルミナゾル、
カオリン、タルク、マイカ、炭酸カルシウム等を用いる
ことができる。用いられる無機粒子は、平均粒径0.0
1〜10μmであるものが好ましく、より好ましくは
0.05〜5μm、最も好ましくは0.08〜2μmで
あり、塗液中の固形分に対する配合比は、特に限定され
ないが、重量比で0.05〜8重量部が好ましく、より
好ましくは0.1〜3重量部である。
【0049】また、本発明を実施するにあたり、水系樹
脂の塗布の方法は、例えばリバースコート法、スプレー
コート法、バーコート法、グラビアコート法、ロッドコ
ート法、ダイコート法等を用いることができる。
【0050】積層膜の厚みは特に限定されないが、通常
は好ましくは0.005〜3μm、より好ましくは0.
03〜0.5μm、最も好ましくは0.05μm〜0.
3μmの範囲である。積層膜の厚みが厚過ぎると積層膜
自体が劈開しやすくなり、逆に、積層膜の厚みが薄すぎ
ると接着性、耐スクラッチ性が不良となる場合がある。
【0051】表層と中間層との積層比(表層/中間層の
厚み比)は、特に限定されないが、通常は10/90〜
90/10とするのが好ましく、より好ましくは15/
85〜85/15、最も好ましくは25/75〜75/
25の範囲が耐スクラッチ性の点で優れている。
【0052】また、本発明において積層膜の主たる構成
成分とは、該成分が積層膜中において60重量%以上で
あるものをいう。もっとも本発明においては、好ましく
は80重量%以上、より好ましくは90重量%以上を占
めて該主たる構成成分が存在していることが望ましいも
のである。
【0053】上述した通りの積層構造は、例えば、次の
ような各種方法で実現することができる。即ち、第1に
は、共押し出し法で基材フィルム上にポリエステル樹脂
を設けた後、コーティング法でアクリル樹脂を主たる構
成成分とする表層を設け本発明の積層膜構成を得る方
法、第2には、水性化したポリエステル樹脂をコーティ
ング法で基材フィルム上に設けた後、必要に応じて乾燥
を加え、更にコーティング法でアクリル樹脂を主たる構
成成分とする表層を設け本発明の積層膜構成を得る方
法、第3には、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂を混合
した塗液をコーティング法で基材フィルム上に塗布し、
特定の条件下で乾燥して後、延伸することにより本発明
の積層膜構成を得る方法などがある。
【0054】なお、第1の方法における共押し出し法に
よる積層としては、積層膜を構成するポリエステル樹脂
と基材フィルムのポリエステル樹脂とをそれぞれ異なる
押し出し装置で押し出し、口金から積層シートを吐出す
る前にこれらを積層することをいう。この積層は、シー
ト状に成型、吐出するため口金内(例えばマニホール
ド)で行ってもよいが、積層膜が極薄であることから、
口金に導入する前のポリマ管内で行うことが好ましい。
特に、ポリマー管内の積層部を、矩形に形成しておく
と、幅方向に均一に積層できるのでより好ましい。ポリ
マー管内矩形積層部で積層された溶融ポリマーは、口金
内マニホールドでシート幅方向に所定幅まで拡幅され、
口金からシート状に吐出された後、二軸に延伸される。
従って、たとえ二軸配向後の積層膜が極薄であっても、
ポリマ管内矩形積層部では、積層膜を構成するポリエス
テル樹脂をかなりの厚さで積層することになるので、容
易に、かつ精度よく積層できる。
【0055】また、第3の方法については、従来は考え
られなかった特異な方法であって、この方法が、本発明
者らの知見によれば、最も産業的に望ましい。この方法
は、上述した積層膜の表層がアクリル樹脂を主たる構成
成分とし、中間層がポリエステル樹脂を主たる構成成分
とする積層膜を有する本発明のジアゾ易接着用積層ポリ
エステルフィルムに係る製造法に限られず、広く、一般
に、積層フィルムを製造する場合にも用いることのでき
る方法でもある。
【0056】上述した通りの積層構造は、例えば、次の
ような方法で実現することができる。即ち、アクリル樹
脂とポリエステル樹脂といった溶解度パラメータの異な
る少なくとも2種の水系樹脂塗液を塗布して後、乾燥
し、その後少なくとも1軸方向に延伸をするポリエステ
ルフィルムの製造法において、前記水系樹脂塗液の塗布
後であって延伸前の段階において、2段階以上の異なる
設定乾燥条件で水系樹脂を乾燥することによって得る方
法である。
【0057】本発明のジアゾ易接着用積層ポリエステル
フィルムを製造するには、上述の2段階以上の異なる設
定乾燥条件で水系樹脂塗液を乾燥するものであれば、特
に限定されず、例えば、次のような方法をとることがで
きる。1段階目の乾燥を基材ポリエステル樹脂のガラス
転移点(Tg)未満の温度で行った後、2段階目の乾燥
をTg以上の温度で行い、延伸のために必要なTg付近
の温度(但し、Tg以上)にし、引き続き延伸を行う方
法を用いることができる。特に、2段階目の設定乾燥温
度を1段階目の設定乾燥温度より高くすることにより、
本発明の積層構造をより顕著に発現させることができ
る。更に、上記した乾燥を繰り返して用いることもでき
る。用いられる乾燥方法としては、ラジエーションヒー
ターによる方法、加熱された熱風を吹き付ける方法、こ
れら両者の併用などである。
【0058】また、このとき、1段階目と2段階目の乾
燥の間であって、2段階目の乾燥温度にする際、雰囲気
温度を10℃/秒以上で上昇させることが好ましく、よ
り好ましくは40℃/秒以上、最も好ましくは200℃
/秒以上である。
【0059】要約すれば、本発明において、ポリエステ
ルフィルム面に設けられる積層膜は、溶解度パラメータ
の異なる2種の樹脂を用い、積層膜が形成される際の乾
燥条件を制御することにより、2種の樹脂が相分離構造
をとり、気相側に溶解度パラメータの小さな樹脂、ポリ
エステルフィルム側に溶解度パラメータの大きな樹脂と
なる、いわゆる相分離構造をとることを見出したもので
ある。更に、該易接着層の表層と中間層との界面には、
各層をなす相の混在相が存在することを見出したもので
ある。特に、上記した混在相が存在する場合、易接着性
ポリエステルフィルムの積層膜は、被覆物との接着性に
優れると同時に、基材フィルムとの接着性にも優れ、更
に、両相の界面での接着性が向上する。
【0060】本発明者らの知見によれば、本発明のジア
ゾ易接着用積層ポリエステルフィルムの積層膜におい
て、該混在相領域が明確に存在することが、積層膜の表
層と中間層の界面での接着性を向上させ、更には、接着
性に優れた積層ポリエステルフィルムとしての特性を向
上させる上で効果をもたらしている。該混在相領域は薄
すぎる場合には効果が小さく、ある程度厚みを持ったも
のであることが重要であり、本発明者らの知見によれ
ば、好ましくは0.005〜2μm程度の厚みをもっ
て、より好ましくは0.02〜0.4μm程度の厚みを
もって、明確な混在相領域として存在している積層構造
であることが好ましいものである。
【0061】本発明においては、塗液を塗布する前に、
基材フィルムの表面にコロナ放電処理などを施し、該表
面の濡れ張力を、好ましくは47mN/m以上、より好
ましくは50mN/m以上とするのが積層膜の基材フィ
ルムとの接着性を向上させるだけではなく、上述した相
分離をより顕著にすることができるのでよい。
【0062】このような方法によって設けられた積層膜
は、その上に形成されるジアゾ感材層との接着性に優れ
ると同時に、耐スクラッチ性にも優れたものとなる。
【0063】次に、本発明のジアゾ易接着用積層ポリエ
ステルフィルムの製造法について、基材フィルムとして
ポリエチレンテレフタレート(以下PETと略称する)
フィルムを例にして説明するが、当然これに限定される
ものではない。
【0064】例えば、積層膜を構成する、極限粘度0.
5〜0.8dl/gのポリエステル樹脂ペレットを真空
乾燥後、押し出し機に供給し260〜300℃で溶融
し、T字型口金よりシート状に押し出し、静電印加キャ
スト法を用いて、表面温度10〜60℃のキャストドラ
ム上で冷却固化せしめて未延伸PETフィルムを作る。
このとき、2または3台の押し出し機、2または3層用
の合流ブロックあるいは口金を用いて、これらの樹脂を
積層し、複合フィルムとすることもできる。合流ブロッ
ク方式を用いる場合は、積層部分を前述のごとく矩形の
ものとし、両者の樹脂の粘度の差(絶対値)を0〜20
00ポイズ、好ましくは0〜1000ポイズの範囲にし
ておくことで、複合フィルムを安定にし、幅方向の斑が
なく、工業的に製造するのに有効である。この未延伸フ
ィルムを70℃〜100℃に加熱されたロール間で縦方
向(フィルムの進行方向)に2.5〜5倍延伸する。続
いて、このフィルムの少なくとも片面に空気中でコロナ
放電処理を施し、該表面の濡れ張力を47mN/m以上
とし、その処理面に積層膜を形成する塗液を塗布する。
この塗布されたフィルムをクリップで把持しながら、7
0〜150℃に加熱された乾燥ゾーンに導き乾燥後、幅
方向に2.5〜5倍に延伸し、引き続き160〜240
℃の熱処理ゾーンで1〜10秒間の熱処理を行いポリエ
ステルフィルムの結晶配向を完了させる。この熱処理中
に必要に応じて3〜12%の弛緩処理を施してもよい。
二軸延伸は縦、横逐次延伸あるいは同時二軸延伸のいず
れでもよく、また縦、横延伸後、縦、横いずれかの方向
に再延伸してもよい。また、ポリエステルフィルムの厚
みは特に限定されるものではないが、2〜500μmが
好ましく用いられる。この場合に用られる塗布液は環境
汚染や防爆性の点で水系が好ましい。
【0065】あるいは、以下に述べる相分離積層膜によ
り本発明のジアゾ易接着用積層ポリエステルフィルムを
製造することもできる。
【0066】例えば、極限粘度0.5〜0.8dl/g
のPETペレットを真空乾燥した後、押し出し機に供給
し260〜300℃で溶融し、T字型口金よりシート状
に押し出し、静電印加キャスト法を用いて表面温度10
〜60℃の鏡面キャスティングドラムに巻き付けて、冷
却固化せしめて未延伸PETフィルムを作成した。この
未延伸フィルムを70〜100℃に加熱されたロール間
で縦方向(フィルムの進行方向)に2.5〜5倍延伸す
る。このフィルムの少なくとも片面に空気中でコロナ放
電処理を施し、該表面の濡れ張力を47mN/m以上と
し、その処理面に相分離構造により積層膜を形成する塗
液を塗布した。この塗布されたフィルムをクリップで把
持して乾燥ゾーンに導き、基材ポリエステル樹脂のTg
未満の温度で乾燥して後、Tg以上に上げ、再度Tg近
傍の温度で乾燥、引き続き連続的に70〜150℃の加
熱ゾーンで幅方向に2.5〜5倍延伸し、続いて160
〜240℃の加熱ゾーンで1〜10秒間熱処理を施し、
結晶配向の完了した積層PETフィルムを作成した。こ
の熱処理中に必要に応じて3〜12%の弛緩処理を施し
てもよい。二軸延伸は縦、横逐次延伸あるいは同時二軸
延伸のいずれでもよく、また縦、横延伸後、縦、横いず
れかの方向に再延伸してもよい。また、ポリエステルフ
ィルムの厚みは特に限定されるものではないが、2〜5
00μmが好ましく用いられる。この場合に用られる塗
布液は環境汚染や防爆性の点で水系が好ましい。
【0067】なお、上記例において、積層膜が設けられ
る基材フィルムにも、アクリル樹脂、ポリエステル樹
脂、メラミン系樹脂、およびこれらの反応生成物から選
ばれる少なくとも1種を含有させることができる。この
場合は、積層膜と基材フィルムとの接着性が向上する、
積層ポリエステルフィルムの易滑性が向上するなどの効
果がある。メラミン系樹脂、アクリル樹脂、ポリエステ
ル樹脂、及びこれらの反応生成物を含有させる場合に
は、その添加量が5ppm以上20重量%未満であるの
が、易接着性、易滑性の点で好ましい。もちろん、メラ
ミン系樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、及びこ
れらの反応生成物は基材フィルム上に設けるコーティン
グ組成物(本発明のジアゾ易接着用積層フィルムの再生
ペレットなどを含む)であってもよい。
【0068】
【特性の測定方法および効果の評価方法】本発明におけ
る特性の測定方法及び効果の評価方法は次のとおりであ
る。
【0069】(1)接着性 下記のジアゾ感材塗料を、乾燥後の厚みが6μmとなる
ようにフィルム面上にバーコーターを用いて塗布し、1
00℃で2分間乾燥し、本発明のジアゾ易接着用積層ポ
リエステルフィルム面上にジアゾ感材層を設けた。これ
を、乾式ジアゾ複写機“RICOPY”SM2300F
((株)リコー製)で現像し、未露光部(発色部)に1
mm幅にクロスカット(碁盤目)を入れ、セロハンテー
プ(ニチバン(株)製)を貼り付け、手で強く圧着した
後、180度方向に急速に剥離した。このときのフィル
ム面側に残存した感材層の残存面積率を測定し、全く剥
離しないものを[◎]、残存面積率90%以上を[○]
とし、それに満たないものは全て[×]とした。
【0070】 「ジアゾ感材塗料」 樹脂分: ・セルロースアセテートブチレート樹脂 65重量% ・アクリル樹脂 35重量% (エチルメタクリレート/メチルメタクリレート/アクリル酸が固形分重 量比で85/10/5で共重合されたアクリル樹脂) 溶剤成分: ・エチレングリコールモノメチルエーテル 65重量% ・トルエン 20重量% ・イソプロピルアルコール 15重量% 上記樹脂分と溶剤成分を重量比で25/75で混合した
ものをバインダーとし、このバインダー100重量部に
対し、ジアゾニウム塩を固形分重量比で7重量部添加し
たものをジアゾ感材塗料として用いた。
【0071】(2)耐湿接着性 上記(1)で作成したジアゾ感材層を設けたフィルム
を、40℃、相対湿度90%の雰囲気下に15時間放置
し、取り出した後、乾式ジアゾ複写機“RICOPY”
SM2300F((株)リコー製)で現像し、未露光部
(発色部)に1mm幅にクロスカット(碁盤目)を入
れ、セロハンテープ(ニチバン(株)製)を貼付け、手
で強く圧着した後、180度方向に急速に剥離した。こ
のときのフィルム面側に残存した感材層の残存面積率を
測定し、全く剥離しないものを[◎]、残存面積率90
%以上を[○]とし、それに満たないものは全て[×]
とした。
【0072】(3)耐スクラッチ性 上記(1)で作成したジアゾ感材層を設けたフィルム
を、乾式ジアゾ複写機“RICOPY”SM2300F
((株)リコー製)で現像した。この未露光部(発色
部)に新東科学(株)製表面性測定機“HEIDON”
14DRを用いて、先端が0.1mmφのサファイア針
を直角にあてがい、サンプル移動速度100mm/mi
nでサファイア針に掛かる荷重を変更し、先の未露光部
(発色部)表面が傷つき始める荷重を耐スクラッチ性の
指標とし以下の基準で判定した。
【0073】○:120g以上 △:80〜120g未満 ×:80g未満
【0074】(4)積層膜の断面形態、相分離構造、及
び積層膜の厚み 易接着性ポリエステルフィルムの断面を超薄切片に切り
出し、RuO4 染色、OsO4 染色、あるいは両者の二
重染色による染色超薄切片法により、TEM(透過型電
子顕微鏡)で観察、写真撮影を行った。その断面写真か
ら積層膜の相分離状態、その有無の確認、各々の相の厚
み、及び積層膜の厚みなどの確認、測定を行った。ま
た、写真上での染色の濃度差で樹脂種を判定した。更
に、界面部分の両相が入り組んだ状態でいずれの相とも
判定できない部分をその混在相とした。
【0075】また、各相の厚みは、積層膜の厚みと、各
樹脂で染色された部分の面積比から算出した。
【0076】観察方法 ・装置:透過型電子顕微鏡(日立(株)製H−7100
FA型) ・測定条件:加速電圧 100kV ・試料調整:凍結超薄切片法
【0077】
【実施例】次に、実施例に基づいて本発明を説明する
が、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0078】実施例1 平均粒径0.4μmのコロイダルシリカを0.015重
量%、および平均粒径1.5μmのコロイダルシリカを
0.005重量%含有するPETペレット(極限粘度
0.62dl/g)を充分に真空乾燥した後、押し出し
機に供給し280℃で溶融し、10μmカットの金属焼
結フィルターで濾過した後、T字型口金よりシート状に
押し出し、静電印加キャスト法を用いて表面温度30℃
の鏡面キャスティングドラムに巻き付けて冷却固化せし
めた。この未延伸シートを95℃に加熱して長手方向に
3.5倍延伸し、一軸延伸フィルムとした。このフィル
ムの片面に空気中でコロナ放電処理を施し、基材フィル
ムの濡れ張力を52mN/mとし、その処理面に積層膜
形成塗液をグラビアコート方式で塗布した。積層膜の厚
みは結晶配向完了後において0.1μmとなるようにし
た。
【0079】「積層膜形成塗液」(A)アクリル樹脂/
(B)ポリエステル樹脂/(C)メラミン系架橋剤=5
0/50/5(固形分重量比)で混合した水系塗液この
とき、 (A)アクリル樹脂: メチルメタクリレート 63重量% ブチルアクリレート 30重量% アクリロニトリル 5重量% アクリル酸 2重量% 上記組成で共重合したアクリル樹脂共重合体のエマルジ
ョン
【0080】 (B)ポリエステル樹脂: ・酸成分 テレフタル酸 5モル% イソフタル酸 35モル% 5−(2,5−ジオキソテトラヒドロフルフリル)−3−メチル−3−シク ロヘキセン−1,2−ジカルボン酸 10モル% ・グリコール成分 ジエチレングリコール 20モル% ネオペンチルグリコール 25モル% 1,4−ブタンジオール 5モル% 上記酸成分とグリコール成分からなるポリエステル樹脂
のアンモニウム塩型水分散体
【0081】(C)メラミン系架橋剤:メチロール化メ
ラミン塗液
【0082】塗布された一軸延伸フィルムをクリップで
把持して予熱ゾーンに導き、雰囲気温度75℃で乾燥、
一度125℃に上げ、再度95℃で乾燥して後、引き続
き連続的に130℃の加熱ゾーンで幅方向に3.5倍延
伸し、続いて225℃の加熱ゾーンで5秒間熱処理を施
し、結晶配向の完了したジアゾ易接着用積層PETフィ
ルムを作成した。このとき、基材フィルムの厚みは50
μmであった。結果を表1に示す。
【0083】実施例2 実施例1の積層膜形成塗液において、(A)/(B)/
(C)を80/20/5(固形分重量比)とした以外
は、実施例1と同様にしてジアゾ易接着用積層ポリエス
テルフィルムを作成した。結果を表1に示す。
【0084】実施例3 実施例1の積層膜形成塗液において、(B)ポリエステ
ル樹脂を下記成分の共重合ポリエステル樹脂とし、
(A)/(B)/(C)を20/80/10(固形分重
量比)とした以外は、実施例1と同様にしてジアゾ易接
着用積層ポリエステルフィルムを作成した。結果を表1
に示す。
【0085】(B):ポリエステル樹脂 ・酸成分 テレフタル酸 28モル% イソフタル酸 10モル% トリメリット酸 10モル% セバシン酸 2モル% ・グリコール成分 エチレングリコール 30モル% ネオペンチルグリコール 20モル% 上記酸成分とグリコール成分からなるポリエステル樹脂
のアンモニウム塩型水分散体
【0086】実施例4 実施例1の積層膜形成塗液において、(A)/(B)/
(C)を50/50/10(固形分重量比)とした以外
は、実施例1と同様にしてジアゾ易接着用積層ポリエス
テルフィルムを作成した。結果を表1に示す。
【0087】実施例5 実施例4で、積層膜の厚みを0.07μmとなるように
した以外は、実施例4と同様にしてジアゾ易接着用積層
ポリエステルフィルムを作成した。結果を表1に示す。
【0088】実施例6 基材フィルムとして、実施例1で得られたジアゾ易接着
用積層PETフィルムを粉砕し、ペレット化したもの
を、ポリエチレンテレフタレートに30重量%添加し、
溶融押し出しした以外は、実施例1と同様にしてジアゾ
易接着用積層PETフィルムを得た。塗液としては実施
例1で用いたものを用いた。結果を表1に示す。
【0089】実施例7 実施例1で、基材フィルムをポリエチレン−2,6−ナ
フタレート(PENと略称する)フィルムとした以外は
実施例1と同様にしてジアゾ易接着用積層PENフィル
ムを得た。結果を表2に示す。
【0090】比較例1 実施例1において、積層膜形成塗液を(A)アクリル樹
脂のみとした以外は、実施例1と同様にしてジアゾ易接
着用積層PETフィルムを得た。結果を表2に示す。
【0091】比較例2 実施例1において、積層膜形成塗液を(A)アクリル樹
脂/(C)メラミン系架橋剤=65/35(固形分重量
比)とした以外は、実施例1と同様にしてジアゾ易接着
用積層PETフィルムを得た。結果を表2に示す。
【0092】比較例3 実施例1において、積層膜形成塗液を(A)アクリル樹
脂/(C)メラミン系架橋剤=99.5/0.5(固形
分重量比)とした以外は、実施例1と同様にしてジアゾ
易接着用積層PETフィルムを得た。結果を表2に示
す。
【0093】比較例4 実施例1において、積層膜形成塗液を(B)ポリエステ
ル樹脂のみとした以外は、実施例1と同様にしてジアゾ
易接着用積層PETフィルムを得た。結果を表2に示
す。
【0094】
【表1】
【表2】
【0095】
【発明の効果】本発明によって作成されるジアゾ易接着
用積層ポリエステルフィルムは、ジアゾ感材層との接着
性、耐スクラッチ性に優れ、かつ、高温高湿環境下にお
ける耐湿接着性にも優れたものであり、ジアゾ感光フィ
ルムに使用される基材フィルムとして好ましく用いられ
る。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 67/02 LNZ C08L 67/02 LNZ G03C 1/76 352 G03C 1/76 352 G03F 7/016 G03F 7/016

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステルフィルムの少なくとも片面
    に積層膜が設けられた積層ポリエステルフィルムであっ
    て、該積層膜の表層がアクリル樹脂を主たる構成成分と
    して構成され、かつ、該積層膜の表層と前記ポリエステ
    ルフィルムとの間にはポリエステル樹脂を主たる構成成
    分とする中間層が構成されて前記積層膜とされているこ
    とを特徴とするジアゾ易接着用積層ポリエステルフィル
    ム。
  2. 【請求項2】 積層膜が厚み方向に相分離構造を有し、
    かつ、該積層膜の表層と中間層との界面には、各層をな
    す相の混在相領域が存在していることを特徴とする請求
    項1に記載のジアゾ易接着用積層ポリエステルフィル
    ム。
  3. 【請求項3】 積層膜中に架橋剤を0.5〜30重量%
    含有していることを特徴とする請求項1または請求項2
    に記載のジアゾ易接着用積層ポリエステルフィルム。
  4. 【請求項4】 架橋剤がメラミン系架橋剤であることを
    特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のジア
    ゾ易接着用積層ポリエステルフィルム。
  5. 【請求項5】 積層膜中のアクリル樹脂が、アクリロニ
    トリルを共重合してなることを特徴とする請求項1〜請
    求項4のいずれかに記載のジアゾ易接着用積層ポリエス
    テルフィルム。
  6. 【請求項6】 積層膜中のポリエステル樹脂が、側鎖に
    カルボン酸基および/またはその塩基を有することを特
    徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載のジアゾ
    易接着用積層ポリエステルフィルム。
  7. 【請求項7】 ポリエステルフィルムがポリエチレンテ
    レフタレートフィルムまたはポリエチレン−2,6−ナ
    フタレートフィルムであることを特徴とする請求項1〜
    請求項6のいずれかに記載のジアゾ易接着用積層ポリエ
    ステルフィルム。
  8. 【請求項8】 ポリエステルフィルムが、アクリル樹
    脂、ポリエステル樹脂、メラミン系架橋剤、あるいはこ
    れらの反応生成物の少なくとも1種を、合計で5ppm
    以上20重量%未満含有した組成物からなることを特徴
    とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載のジアゾ易
    接着用積層ポリエステルフィルム。
  9. 【請求項9】 積層膜を設けるに際し、結晶配向が完了
    する前のポリエステルフィルムの少なくとも片面に、積
    層膜形成塗液を塗布後、少なくとも一方向に延伸、熱処
    理を施すことによって得られることを特徴とする請求項
    1〜請求項8のいずれかに記載のジアゾ易接着用積層ポ
    リエステルフィルム。
JP8089271A 1995-04-12 1996-04-11 ジアゾ易接着用積層ポリエステルフィルム Pending JPH0985919A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8089271A JPH0985919A (ja) 1995-04-12 1996-04-11 ジアゾ易接着用積層ポリエステルフィルム

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8694495 1995-04-12
JP18259895 1995-07-19
JP7-182598 1995-07-19
JP7-86944 1995-07-19
JP8089271A JPH0985919A (ja) 1995-04-12 1996-04-11 ジアゾ易接着用積層ポリエステルフィルム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0985919A true JPH0985919A (ja) 1997-03-31

Family

ID=27305305

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8089271A Pending JPH0985919A (ja) 1995-04-12 1996-04-11 ジアゾ易接着用積層ポリエステルフィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0985919A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009209285A (ja) * 2008-03-05 2009-09-17 Teijin Dupont Films Japan Ltd 光学用易接着性フィルム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009209285A (ja) * 2008-03-05 2009-09-17 Teijin Dupont Films Japan Ltd 光学用易接着性フィルム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11286092A (ja) 積層ポリエステルフィルムおよびその製造方法
JPH09226079A (ja) 表面硬化フィルム
JP4934894B2 (ja) 積層ポリエステルフィルムおよびその製造方法
JP3395493B2 (ja) 積層ポリエステルフィルムおよび積層ポリエステルフィルムの製造法
JPH07241971A (ja) 易接着性ポリエステルフィルム
JP3271688B2 (ja) 昇華型感熱転写材
JP3687218B2 (ja) 積層ポリエステルフィルム
JPH05318678A (ja) 易接着性ポリエステルフィルム
JP2012091324A (ja) 積層ポリエステルフィルム
JP3433592B2 (ja) 積層ポリエステルフィルム
JP2001341241A (ja) 積層フィルムおよびその製造方法
JPH10296929A (ja) ガスバリアフィルム
JPH08311221A (ja) 易接着フィルムおよびその製造方法
JPH06293875A (ja) コーティング剤及び該剤を塗布した易接着性ポリエステルフイルム
JPH0985919A (ja) ジアゾ易接着用積層ポリエステルフィルム
JPH08198989A (ja) 積層ポリエステルフィルム及び昇華型感熱転写材
JPH11300918A (ja) 易接着性ポリエステルフィルム
JP5575089B2 (ja) 塗布フィルム
JP4407388B2 (ja) 積層フィルムおよびその製造方法
JPH06336532A (ja) 易接着性ポリエステルフィルム
JP3097176B2 (ja) 易接着性ポリエステルフィルム
JP3183084B2 (ja) 積層フィルム
JP3709937B2 (ja) 昇華型感熱転写材用積層フィルム
JP3097251B2 (ja) 易接着性ポリエステルフイルム
JPH09109345A (ja) ジアゾ第二原図用ポリエステルフィルム