JP5372622B2 - 出没式ボールペン - Google Patents
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Description
「1.チップ本体に、ボール抱持室の底壁の中央に形成したインキ流通孔と、該インキ流通孔から放射状に延びるインキ流通溝とを有し、前記底壁にボールを挿置し、該ボールをコイルスプリングでチップ先端部の内壁に押圧し、ボールの一部をチップ先端縁より突出させて回転自在に抱持してなるボールペンチップを直接またはチップホルダーを介し、インキ収容筒の先端に装着してなるボールペンレフィルを、軸筒内に、コイルスプリングにより軸筒後端方向に付勢して摺動自在に配置し、前記ボールペンチップの先端部を軸筒先端開口部から出没可能な出没機構を有し、前記インキ収容管に、油性ボールペン用インキを直詰めしてなる出没式ボールペンであって、前記油性ボールペン用インキが、少なくとも、着色剤、有機溶剤、非ニュートン粘性付与剤を含有し、20℃、剪断速度0.17sec−1において、2000〜30000mPa・sであり、剪断速度6.8sec−1におけるインキ粘度は、100〜8000mPa・sであるとともに、前記出没式ボールペンの全体の重さW(g)が、前記ボールを押圧するコイルスプリングの押圧荷重F(g/mm2)と同等又はそれ以上であることを特徴とする。
2.前記非ニュートン粘性付与指数が0.60〜0.90であることを特徴とする第1項に記載の出没式ボールペン。
3.前記ボールペンチップのボールとチップ先端開口部とのクリアランスが、10μm〜20μmであることを特徴とする第1項または第2項に記載の出没式ボールペン。
4.前記有機溶剤が、20℃における蒸気圧が0.5mmHg以上の有機溶剤を少なくとも含むことを特徴とする第1項ないし第3項の何れか1項に記載の出没式ボールペン。
5.前記油性ボールペン用インキ組成物に、高分子微粒子を含有することを特徴とする第1項ないし第4項の何れか1項に記載の出没式ボールペン。
6.前記油性ボールペン用インキに、インキ全量に対し、0.1〜5.0質量%の水を含有したことを特徴とする第1項ないし5の何れか1項に記載の出没式ボールペン」とする。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明するが、本発明の出没式ボールペンは実施例に限定されるものではない。尚、図面中、同じ部材、同じ部品については同じ番号を付してある。
インキ配合例1の油性ボールペン用インキ組成物は、着色剤として、染料、有機溶剤として、ベンジルアルコール、エチレングリコールモノフェニルエーテル、潤滑剤としてリン酸エステル系界面活性剤、有機酸としてオレイン酸、有機アミンとして、ポリオキシエチレンアルキルアミン、樹脂としてポリビニルピロリドン、ケトン樹脂を、非ニュートン粘性付与剤として水添ヒマシ油を採用し、これを所定量秤量して、60℃に加温した後、ディスパー攪拌機を用いて完全溶解させ、油性ボールペン用インキ組成物を得た。具体的な配合量は下記の通りである。尚、ブルックフィールド社製DV−II粘度計(No27ローター)を用いて20℃の環境下で、剪断速度0.17sec−1(回転数0.5rpm)、剪断速度6.8sec−1(回転数20rpm)にてインキ粘度を測定したところ、それぞれ、8000mPa・s、5150mPa・s、非ニュートン粘性付与指数nは、0.88であった。
染料(スピロンブラック−GMH−S) 20.0質量%
染料(バリーファ−スト バイオレット1701) 18.0質量%
有機溶剤(ベンジルアルコール) 22.5質量%
有機溶剤(エチレングリコールモノフェニルエーテル) 22.0質量%
界面活性剤(リン酸エステル系界面活性剤) 2.0質量%
有機酸(オレイン酸) 2.0質量%
有機アミン(ポリオキシエチレンアルキルアミン) 2.0質量%
樹脂(ポリビニルピロリドン) 0.5質量%
樹脂(ケトン樹脂) 10.5質量%
非ニュートン粘性付与剤(水添ヒマシ油) 0.5質量%
表1に示すように、実施例1と同じ構成にて材質等を変更し、出没式ボールペンの全体の重さW(g)、コイルスプリングの押圧荷重F(g/mm2)を変更したボールペン構造
A〜Fを表1に示した。
各成分を表2、3に示す配合に変更した以外は、インキ配合例1と同様な手順でインキ配合例2〜13の油性ボールペン用インキ組成物を得た。
また、インキ配合例2〜13で作製した油性ボールペン用インキをボールペン構造A〜Fのボールペンのインキ収容筒に収容した出没ボールペンを作製した。
また、実施例2〜8、比較例1〜6の出没式ボールペンを用いて、ボールペン自重によるインキ漏れ出し試験、書き味試験、インキ追従性試験を、筆記用紙として、JIS P3201筆記用紙Aを用いて、以下のような試験及び評価を行った。表4、5に評価結果を示す。
チップ先端のインキ滴がカシメ部を越えないもの ・・・◎
チップ先端のインキ滴がテーパー部の1/4以内のもの ・・・○
チップ先端のインキ滴がテーパー部の1/4を越えるもの ・・・×
滑らかで良好なもの ・・・◎
やや劣るもの ・・・○
重く劣るもの ・・・×
筆跡にカスレがなく、筆跡が良好のもの ・・・◎
筆跡に若干カスレが出るが、実用上問題ないもの ・・・○
筆跡にカスレがひどく、実用性に乏しいもの ・・・×
8 ボールペンチップ
13 チップ先端部
14 ボール
31 出没式ボールペン用陳列ケース
32 ケース本体
32a 底面
Claims (6)
- チップ本体に、ボール抱持室の底壁の中央に形成したインキ流通孔と、該インキ流通孔から放射状に延びるインキ流通溝とを有し、前記底壁にボールを挿置し、該ボールをコイルスプリングでチップ先端部の内壁に押圧し、ボールの一部をチップ先端縁より突出させて回転自在に抱持してなるボールペンチップを直接またはチップホルダーを介し、インキ収容筒の先端に装着してなるボールペンレフィルを、軸筒内に、コイルスプリングにより軸筒後端方向に付勢して摺動自在に配置し、前記ボールペンチップの先端部を軸筒先端開口部から出没可能な出没機構を有し、前記インキ収容管に、油性ボールペン用インキを直詰めしてなる出没式ボールペンであって、前記油性ボールペン用インキ組成物が、少なくとも、着色剤、有機溶剤、非ニュートン粘性付与剤を含有し、20
℃、剪断速度0.17sec−1において、2000〜30000mPa・sであり、剪断速度6.8sec−1におけるインキ粘度は、100〜8000mPa・sであるとともに、前記出没式ボールペンの全体の重さW(g)が、前記ボールを押圧するコイルスプリングの押圧荷重F(g/mm2)と同等又はそれ以上であることを特徴とする出没式ボールペン。 - 前記非ニュートン粘性付与指数が0.60〜0.90であることを特徴とする請求項1に記載の出没式ボールペン。
- 前記ボールペンチップのボールとチップ先端開口部とのクリアランスが、10μm〜20μmであることを特徴とする請求項1または2に記載の出没式ボールペン。
- 前記有機溶剤が、20℃における蒸気圧が0.5mmHg以上の有機溶剤を少なくとも含有することを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載の出没式ボールペン。
- 前記油性ボールペン用インキ組成物に、高分子微粒子を含有することを特徴とする請求項1ないし4の何れか1項に記載の出没式ボールペン。
- 前記油性ボールペン用インキに、インキ全量に対し、0.1〜5.0質量%の水を含有したことを特徴とする請求項1ないし5の何れか1項に記載の出没式ボールペン。
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