JP6052872B2 - 油性ボールペン用インキ組成物およびそれを用いた油性ボールペン - Google Patents
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Description
「1.少なくとも着色剤、有機溶剤、1,2−オクタンジオール、リン酸エステル系界面活性剤からなり、前記1,2−オクタンジオールが、25℃の環境下において、ペースト状であることを特徴とする油性ボールペン用インキ組成物
2.前記1,2−オクタンジオールの含有量が、インキ組成物全量に対し、0.1〜20.0質量%であることを特徴とする第1項に記載の油性ボールペン。
3.前記リン酸エステル系界面活性剤のアルキル基の炭素数が、10〜18であることを特徴とする第1項または第2項に記載の油性ボールペン用インキ組成物。
4.前記着色剤が少なくとも顔料を含有することを特徴とする第1項ないし第3項のいずれか1項に記載の油性ボールペン用インキ組成物
5.前記有機溶剤が少なくとも芳香族アルコール系溶剤を含有することを特徴とする第1項ないし第4項のいずれか1項に記載の油性ボールペン用インキ組成物。
6.20℃、剪断速度3.84sec−1におけるインキ粘度が1000〜10000mPa・sであることを特徴とする第1項ないし第5項のいずれか1項に記載の油性ボールペン用インキ組成物
7.インキ収容筒の先端部に、チップ本体のボール抱持室にボールを回転自在に抱持したボールペンチップを直接またはチップホルダーを介して具備し、前記インキ収容筒内に、第1項ないし第6項のいずれか1項に記載の油性ボールペン用インキ組成物を直に収容することを特徴とする油性ボールペン用インキ組成物。」とする。
一般式: R− CH(OH)−CH2( OH)、(ただしRは、アルキル基である)
で示される化合物である。
そこで、本願発明者は、油性ボールペン用インキ組成物に1,2−アルカンジオールを含有することで、チップ先端部が乾燥しても、筆跡カスレが発生せずに、耐ドライアップ性能が向上することが解った。これは、1,2−アルカンジオールは、隣接した二つの水酸基により特に優れた吸湿性を有するため、チップ先端部が乾燥したときに形成する皮膜の強度を和らげ、ボールの回転をスムーズにする効果が得られるので、ドライアップ時の書き出しにおいて、筆跡カスレが発生せずに、耐ドライアップ性能が向上するものと推測される。このとき、25℃の環境下においてペースト状の1,2−アルカンジオールを用いると、前記皮膜の強度が大幅に和らぎやすくなるため、耐ドライアップ性能がさらに向上しやすい。
尚、本発明において、ペースト状とは、25℃の環境下で、流動性を有する半固体状のものであればどのような状態でもかまわない。
実施例1の油性ボールペン用インキ組成物は、有機溶剤に顔料と顔料分散剤を添加し分散機で分散させた後、染料、1,2−アルカンジオール、リン酸エステル系界面活性剤を添加し、混合撹拌機を用いて50℃で溶解させて油性ボールペン用インキ組成物を得た。具体的な配合量は下記の通りである。尚、ブルックフィールド社製粘度計DV−2+(CPE−42スピンドル)を用いて20℃の環境下で、剪断速度3.84sec−1にてインキ粘度を測定したところ、4400mPa・sであった。
染料(バリファーストレッド 1362) 10.0質量%
染料(スピロンブルー C−RH) 10.0質量%
染料(スピロンイエロー C−GNH) 10.0質量%
顔料(塩基性カーボンブラック) 5.0質量%
顔料分散剤(ポリビニルブチラール) 8.0質量%
有機溶剤(ベンジルアルコール) 53.0質量%
1,2−アルカンジオール(1,2−オクタンジオール) 3.0質量%
リン酸エステル系界面活性剤(アルキル基の炭素数が12と13の混合物)1.0質量%
実施例1〜11及び比較例1〜2で作製した油性ボールペン用インキ組成物(0.4g)及びグリース状のインキ追従体を、インキ収容筒(ポリプロピレン)に、ボール径がφ0.5mmまたはφ1.0mmのボールを回転自在に抱持したボールペン用チップ(ステンレス綱線)を装着したボールペン用レフィルに充填し、(株)パイロットコーポレーション製の油性ボールペン(商品名:アクロボール)に装着して、以下の試験および評価を行った。なお、筆記試験用紙として筆記用紙JIS P3201を用いた。
<筆記条件>筆記荷重70gf、筆記角度70°、筆記速度4m/minの条件で、走行試験機にて直線書きを行い評価した。
筆跡カスレの長さが、3mm未満であるもの ・・・◎◎
筆跡カスレの長さが、3mm以上、20mm未満であるもの ・・・◎
筆跡カスレの長さが、20mm以上、40mm未満であるもの・・・○
筆跡カスレの長さが、40mm以上、80mm未満であるもの・・・×
筆跡カスレの長さが、80mm以上であるもの。 ・・・××
Claims (7)
- 少なくとも着色剤、有機溶剤、1,2−オクタンジオール、リン酸エステル系界面活性剤からなり、前記1,2−オクタンジオールが、25℃の環境下において、ペースト状であることを特徴とする油性ボールペン用インキ組成物。
- 前記1,2−オクタンジオールの含有量が、インキ組成物全量に対し、0.1〜20.0質量%であることを特徴とする請求項1に記載の油性ボールペン。
- 前記リン酸エステル系界面活性剤のアルキル基の炭素数が、10〜18であることを特徴とする請求項1または2に記載の油性ボールペン用インキ組成物。
- 前記着色剤が少なくとも顔料を含有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の油性ボールペン用インキ組成物。
- 前記有機溶剤が少なくとも芳香族アルコール系溶剤を含有することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の油性ボールペン用インキ組成物。
- 20℃、剪断速度3.84sec−1におけるインキ粘度が1000〜10000mPa・sであることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の油性ボールペン用インキ組成物。
- インキ収容筒の先端部に、チップ本体のボール抱持室にボールを回転自在に抱持したボールペンチップを直接またはチップホルダーを介して具備し、前記インキ収容筒内に、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の油性ボールペン用インキ組成物を直に収容することを特徴とする油性ボールペン用インキ組成物。
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