JP5370115B2 - 車載装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車載装置に関する。
車載装置としては、イグニッションスイッチの回数に応じて処理を切り替える装置(特許文献1参照)や、イグニッションスイッチがオンするとマイクロコンピュータのプログラムメモリ(プログラムが格納されたメモリ領域)を検査することでマイクロコンピュータの異常有無を検査する装置(特許文献2参照)や、発生した異常に対応するフェールセーフ処理を実行する装置などが知られている。
特開平11−212784号公報 特開平07−042609号公報
ところで、フェールセーフ処理は、異常による危険を回避するための処理であるので、フェールセーフ処理の実行に関わる部位に異常が発生して、フェールセーフ処理が適切に実行されない事態は、車両安全上好ましくない。
しかしながら、従来技術としては、商品の出荷検査時にフェールセーフ処理の正常/異常を確認する技術が知られている程度であり、出荷後にフェールセーフ処理の異常有無を適切に検査するための技術については、知られていない。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、異常発生時に実行されるべき処理について、出荷後の適当な時期に当該処理の異常有無を検査可能な車載装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するためになされた本発明の車載装置は、車両内の監視対象部位の異常に対応した特定処理を実行する処理実行手段と、この異常が検知された際に、処理実行手段に上記特定処理を実行させる異常時対応手段と、検査時期が到来したか否かを判断する時期判断手段と、検査時期が到来したと判断される度、上記異常の有無に拘らず、上記処理実行手段に上記特定処理を実行させて、上記特定処理の異常有無を検査する検査手段と、を備えるものである。
この車載装置によれば、所定のアルゴリズムに従って適当な時期に上記特定処理の異常有無を検査することができるので、上記特定処理が正常に実行されない車両安全上好ましくない異常な事態が放置されるのを抑えることができる。従って、この車載装置によれば、車両の安全性を高めることができる。
具体的に、上記車載装置は、現在日時を表す情報を取得する日時取得手段を備え、日時取得手段の取得情報が表す現在日時が所定条件を満足する度、検査時期が到来したと判断する構成にすることができる。この他、上記車載装置は、当該車載装置の稼動量を表す情報を取得する稼動量取得手段を備え、稼動量取得手段の取得情報が表す稼動量が所定条件を満足する度、検査時期が到来したと判断する構成にすることができる。
異常の発生確率は、車載装置の累積稼動時間に応じて高くなるが、日時を指標とする前者の手法では、ユーザによる利用頻度の少ない車両で、必要以上に検査が実行されてしまう可能性がある。一方、後者の手法のように稼動量に基づき検査時期を調整すると、日時を指標とする前者の手法よりも、適切な頻度で特定処理を検査することができる。
尚、ここでいう車載装置の稼動量を表す情報は、直接的又は間接的に車載装置の稼動量を表すものであればよい。例えば、車両の稼動量は、車載装置の稼動量を間接的に表す。このため、稼動量取得手段は、車載装置の稼動量を表す情報として、車両の始動回数(例えば、イグニッションスイッチやアクセサリスイッチのオン回数)や、車両の走行距離、車両の累積稼動時間などを取得することができる。
上述したように、異常は車載装置の累積稼動時間に応じて発生する確率が高くなるので、始動回数や走行距離を指標に、検査時期が到来したか否かを判断すれば、適切な時期に特定処理を検査することができる。また、累積稼動時間を指標に、検査時期が到来したか否かを判断すると、一層、適切な時期に特定処理を検査することができる。
また、稼動量取得手段は、複数種類の稼動量を表す情報を取得し、時期判断手段は、稼動量の種類毎に、稼動量取得手段の取得情報が表す稼動量が予め当該種類の稼動量に対し個別に設定された条件を満足したか否かを判断し、複数種類の稼動量の全てについての上記条件が満足される度、検査時期が到来したと判断する構成にすることができる。
複数の稼動量に基づき、検査時期が到来したか否かを判断するように車載装置を構成すれば、単一種類の稼動量を表す情報に基づき、検査時期が到来したか否かを判断するよりも、一層適切な時期に特定処理の検査を行うことができる。
即ち、上記検査は必要十分な頻度で行われるのが好ましく、検査時期が到来したと判断するタイミングが早い場合には、検査頻度が不要に高くなり、検査に時間をとられることで、ユーザに不満が及ぶ可能性がある一方で、条件を緩くして検査するタイミングが遅くなると、危険回避に悪影響が及ぶ可能性がある。
このため、車両の走行距離や始動回数用いて、検査時期を判断する場合には、ユーザによる車両の利用形態のバラツキを考慮して、厳しく条件を設定する必要がある。ちなみに、検査時期の到来を判断する指標として、車両の累積稼動時間を採用する場合には、上記条件を、車両の走行距離や始動回数を用いるよりも予め適切に設定できるが、車両の稼動時間の累積を逐一演算する必要があり処理負荷が大きいといった短所もある。
一方、複数種の稼動量を用いて検査時期の到来を上述したように判断すれば、各稼動量に対応する条件の内、条件を満足するまでに要する時間の長い条件に合わせて、検査が行われる。即ち、ユーザの利用形態に一番適切な条件に合わせて、検査が行われる。従って、複数種類の稼動量を用いれば、単一種類の稼動量を表す情報に基づき、検査時期が到来したか否かを判断するよりも、一層適切な時期に特定処理の検査を行うことができる。
尚、車載装置は、稼動量取得手段及び日時取得手段を備え、時期判断手段は、稼動量取得手段の取得情報が表す稼動量が予め設定された第一の条件を満足、且つ、日時取得手段の取得情報が表す現在日時が予め設定された第二の条件を満足する度に、検査時期が到来したと判断する構成にされてもよい。この車載装置によれば、同様の理由により、走行距離などの単一種類の稼動量を表す情報に基づき、検査時期が到来したか否かを判断するよりも、一層適切な時期に特定処理の検査を行うことができる。
また、複数条件の満足/不満足により検査時期が到来したか否かを判断する車載装置には、全条件が満足されて検査時期が到来したと判断されるタイミング、及び、各条件が個別に満足されるタイミングの時間的なズレに基づき、各条件を補正する補正手段を設けるとよい。上記補正手段を設ければ、ユーザによる車両の利用形態のバラツキにも一層適切に対応して、適切な時期に検査を行うことができる。
尚、上述したように、設計段階では、ユーザによる車両の利用形態のバラツキを考慮して上記条件を厳しく設定するのが好ましいが、このように初期の条件を設定する場合には、補正手段を次のように構成することができる。
即ち、補正手段は、上記各条件が満足されるまでの要する時間を、全ての条件が満足されるまでに要した時間に近づける方向に、各条件を補正する構成にすることができる。このようにすれば、ユーザの利用形態のバラツキを勘定して厳しく設定した各条件を、ユーザの利用形態に合わせて適切な条件に補正することができて、必要十分な間隔で、検査を行うことができる。
具体的に、複数種類の稼動量に基づき検査時期が到来したか否かを判断する場合、上述の時期判断手段は、稼動量の種類毎に、当該種類の稼動量に対し個別に設定された規定量、当該種類の稼動量が増加したか否かを判断することにより、当該種類の稼動量が上記条件を満足したか否かを判断する構成にすることができる。
そして、補正手段は、稼動量の種類毎に、当該稼動量が個別の上記条件を満足した時点から各種類の稼動量に対応した条件の全てが満足されるまでの期間に増加した当該種類の稼動量の増加量を特定し、この増加量の所定割合を、当該種類の稼動量に対応する上記規定量に加算して、上記規定量を補正する構成にすることができる。
同様に、稼動量及び日時に基づき検査時期が到来したか否かを判断する場合、上述の時期判断手段は、当該稼動量が予め設定された第一の規定量増加すると上記第一の条件が満足されたと判断し、日時取得手段の取得情報が表す現在日時が予め設定された第二の規定量増加すると上記第二の条件が満足されたと判断することができる。
そして、補正手段は、稼動量が第一の条件を満足した後に第二の条件が満足された場合には、当該稼動量が第一の条件を満足した時点から第一及び第二の条件の両者が満足されるまでの期間に増加した当該稼動量の増加量の所定割合を、第一の規定量に加算して、第一の規定量を補正し、日時取得手段の取得情報が表す現在日時が予め設定された第二の条件を満足した後に第一の条件が満足された場合には、当該第二の条件が満足された時点から第一及び第二の条件の両者が満足されるまでの期間に経過した時間の所定割合を、第二の規定量に加算することで、第二の規定量を補正する構成にすることができる。
ところで、上記車載装置は、検査手段による検査結果を、車両内の警告ランプ等で車両乗員に報知する構成にすることができるが、検査手段による検査結果を表す情報を車両外の装置に出力する外部出力手段を備える構成にされてもよい。このように車載装置を構成すれば、車検時やディーラ等での車両診断時に上記特定処理の異常を作業者に報知することができ、異常部位の修理を促すことができて、車両の安全確保に役立つ。
また、時期判断手段は、車両の始動時又は運転終了時に限って単発的に動作する構成にされるのが好ましい。このように、時期判断手段の動作を車両始動時又は運転終了時に限れば、検査のために、車両走行時に突然上記特定処理が行われるのを回避することができ、車両の安全を確保することができる時期に、検査を行うことができる。
また、上述した発明は、内蔵するプログラム領域に格納されたプログラムを実行するマイクロコンピュータを備え、プログラム領域に格納された車両制御用のプログラムをマイクロコンピュータで実行して、所定の車両制御を実現する構成にされた車載装置に適用することができる。
そして、この種の車載装置に、本発明を適用する場合には、マイクロコンピュータを上記各手段として機能させるためのプログラムを上記プログラム領域に格納して、マイクロコンピュータに上記各手段としての機能を実現させるように、車載装置を構成することができる。
また、監視対象部位は、マイクロコンピュータとすることができ、特定処理は、監視対象部位としてのマイクロコンピュータをリセットするための処理とすることができる。尚、特定処理に対応するプログラムの先頭には、ノンオペレーションコードを挿入して、当該ノンオペレーションコードによりプログラム領域の空き領域を充填するとよい。このように、特定処理に対応するプログラムを構成すれば、マイクロコンピュータによるプログラム領域を隅々まで検査することができる。
電子制御装置1の構成を表すブロック図である。 ウォッチドッグ(WD)信号の出力波形を表す図である。 CPU181が実行するWD異常出力処理を表すフローチャートである。 CPU181が実行するメインルーチンを表すフローチャートである。 CPU181が実行する通常処理ルーチンを表すフローチャートである。 第二実施例のメインルーチンを表すフローチャートである。 第三実施例のメインルーチンを表すフローチャートである。 第四実施例のメインルーチンを表すフローチャートである。 第五実施例の電子制御装置1’の構成を表すブロック図である。 第五実施例のメインルーチンを表すフローチャートである。 第六実施例のメインルーチンを表すフローチャートである。 第七実施例のメインルーチンを表すフローチャートである。 第八実施例のメインルーチンを表すフローチャートである。 ノンオペレーションコードを挿入した例に関する説明図である。
以下に本発明の実施例について、図面と共に説明する。
[第一実施例]
図1に示すように、本実施例の電子制御装置1は、電源・監視回路11と、入出力回路13と、送受信回路15と、EEPROM17と、マイクロコンピュータ18(以下、マイコンと称する。)と、を備える。この電子制御装置1は、車両(四輪自動車)に搭載されて、車両制御を実現する。
電源・監視回路11は、電源回路111及び監視回路113を内蔵するものであり、バッテリ3にイグニッションスイッチSWを介して接続される。電源回路111は、イグニッションスイッチSWがオンにされているとき、バッテリ3からの入力電圧を5V電圧に変換し、マイコン18等を含む装置内各部に電力供給する。
一方、監視回路113は、マイコン18にリセット信号を入力するものである。電源・監視回路11は、ウォッチドッグ(WD)信号が出力されるマイコン18のWD端子に接続されている。監視回路113は、マイコン18のWD端子から出力されるウォッチドッグ信号に基づき、リセット信号としてハイ/ロウ信号をマイコン18のRESオーバーライン端子に入力する。
具体的には、図2(a)に示すように、ウォッチドッグ信号が一定時間T0内にハイ/ロウ信号に切り替わる正常な信号である場合、リセット信号としてハイ信号をマイコン18に入力する。一方、図2(b)に示すように、ウォッチドッグ信号が上記一定時間T0よりも長い時間ハイ信号(又はロウ信号)を継続する異常な信号である場合、リセット信号としてロウ信号をマイコン18に入力する。
マイコン18は、電源・監視回路11からリセット信号としてロウ信号が入力されると自己のリセット動作を行う。このため、ウォッチドッグ信号が異常である場合、監視回路113の上記動作により、マイコン18は、リセットされる。
また、入出力回路13は、センサや制御対象に接続されて、これらの装置とマイコン18との間の信号入出力を行うものである。本実施例の入出力回路13には、電子制御装置1が制御する対象である電動ステアリング装置4が接続されている。即ち、本実施例の電子制御装置1は、入出力回路13を介して、電動ステアリング装置4に制御信号を入力することにより、上記車両制御として、ステアリング制御を実現する。
この他、送受信回路15は、通信信号を送受信して、車内LANに接続されたノードとの通信を実現する回路である。車内LANには、自車の走行距離等の情報を管理するメータECU5が設けられており、電子制御装置1が備える送受信回路15は、このメータECU5と通信可能に設置されている。この他、車内LANには、車外装置を車内LANに接続するためのコネクタCNが設けられており、送受信回路15は、このコネクタCNを通じて車外装置と通信可能に設置されている。コネクタCNには、例えば、車両診断装置(所謂ダイアグ装置)7が接続される。
また、マイコン18に接続された電気的にデータ書換可能な不揮発性メモリであるEEPROM17は、データ記憶領域として機能する。例えば、EEPROM17には、マイコン18による処理実行時に更新されるデータであって、イグニッションスイッチがオフにされた際にも記憶保持すべきデータが格納される(詳細後述)。
マイコン18は、CPU181と、ROM182と、CPU181による各種処理実行時に作業領域として使用されるRAM183と、ウォッチドッグ(WD)信号を電源・監視回路11に出力するWD出力回路185と、割込コントローラ187と、CAN(Controller Area Network)コントローラ189と、を備える。
ROM182は、CPU181が実行するプログラムを記憶するものであり、プログラム記憶領域として機能する。具体的に、ROM182には、電子制御装置1の主たる機能を実現するためのメインプログラムPr1の他、異常発生時にウォッチドッグ信号を異常出力するためのプログラムであるWD異常出力処理プログラムPr2が格納されている。
この他、WD出力回路185は、CPU181によってハイに設定された場合、WD端子からウォッチドック信号としてハイ信号を出力し、CPU181によってロウに設定された場合には、WD端子からウォッチドック信号としてロウ信号を出力する回路である。
また、CANコントローラ189は、CANプロトコルに従う通信制御回路であり、送受信回路15を通じて車内LANに接続されたノードと通信する。この他、割込コントローラ187は、マイコン18のINTオーバーライン端子(以下、単に「INT端子」と表現する。)から入力される信号がハイからロウ信号に切り替わることによって生じる立下りエッジを検出したことを契機に、CPU181に割込信号を入力する。
CPU181は、割込信号の入力を受けると、ROM182が記憶するベクタテーブルに登録されたアドレスにジャンプし、当該アドレスに対応するプログラムに従う処理を実行する。具体的に、ベクタテーブルには、上記WD異常出力処理プログラムPr2に対応するメモリアドレスが登録されており、CPU181は、割込信号が入力されると、WD異常出力処理プログラムPr2に従うWD異常出力処理(図3参照:詳細後述)を実行する。
尚、本実施例の電子制御装置1においては、図1に示すように、マイコン18の稼動時、INT端子には通常ハイ信号が入力される。即ち、WD異常出力処理をマイコン18に実行させるための割込信号は通常時発生しないように電子制御装置1は設計されている。
この割込信号は、電子制御装置1の製品出荷時に、出荷検査装置9によりINT端子が接地されることで発生し、このとき、マイコン18ではWD異常出力処理が実行される。即ち出荷時には、上記接地により、ウォッチドッグ信号を異常出力させて、正常にフェールセーフ処理が働き、マイコン18がリセットされるか否かを検査する。尚、本実施例では、WD異常出力処理の実行を契機としてマイコン18がリセットされるまでの一連の処理を、フェールセーフ処理と表現する。
この出荷検査装置9は、コネクタCNにも接続され、出荷時の検査によるWD異常出力処理の実行結果は、車内LANを通じて出荷検査装置9に提供される。これにより、WD異常出力処理の実行によるマイコン18のリセット動作が正常であるか否かが検査者により判断される。
ちなみに、INT端子を通じた割込による上記検査は、出荷検査装置9のような専用ツールを用いた特殊な作業となる。このため、当該作業は、基本的に出荷時のみに行われる。換言すると、本実施例では、出荷後にディーラ等がINT端子を通じた割込により上記検査を行うことは、特殊な場合を除いてできないことを想定している。本実施例では、このような不都合を解消するため、適当な時期に自動的に検査を行う機能を電子制御装置1に設けている。この機能を実現するための処理の詳細については、後述する。
続いて、WD異常出力処理プログラムPr2に基づき、CPU181が実行するWD異常出力処理の詳細を説明する。図3に示すWD異常出力処理を開始すると、CPU181は、WD出力回路185をハイに設定する(S110)。
本実施例の電子制御装置1では、メインルーチンに、ウォッチドッグ信号のハイ/ロウを一定時間T0内に切り替えるための手順が組み込まれており、メインルーチンの実行時には、ウォッチドッグ信号の正常出力を目的として、ウォッチドッグ信号のハイ/ロウ切替が一定時間内T0に行われる。但し、WD異常出力処理とメインルーチンとが並列動作することはない。
このため、S110でWD出力回路185がハイに設定されると、WD異常出力処理の実行中には、WD出力回路185の設定がハイに維持され、WD端子からはウォッチドッグ信号がハイ信号で継続的に出力される。即ち、S110の処理は、マイコン18から電源・監視回路11に対してウォッチドッグ信号を異常出力するためのものであって、マイコン18のリセット動作に関する異常の有無を検査するトリガとなる処理である。
S110での処理を終えると、CPU181は、EEPROM17が記憶するフラグf(後述するS230参照)を、オフを表す値に更新すると共に(S120)、割込フラグIntをオフに設定する(S130)。尚、割込フラグIntは、割込コントローラ187が有するものであり、INT端子から立下りエッジが入力されるとオンに設定される。ここでは、割込によるWD異常出力処理に対応するため、割込フラグIntをオフに設定する。
S130での処理を終えると、CPU181は、変数iの値(以下、値iと表現する。)をゼロに初期化し(S140)、S150に移行する。そして、S150では、値iが予め定められた定数T1を超えたか否かを判断し(S150)、超えていない場合には(S150でNo)、値iを1カウントアップし(S180)、S150に移行する。
一方、値iが定数T1を超えている場合には(S150でYes)、値iをゼロに初期化し(S160)、EEPROM17が記憶する変数loopの値(以下、値loopと表現する。)を1加算した値に更新する(S170)。その後、S180に移行する。
このようにして、S140からS150への移行後は、値iを周期的にカウントアップし(S180)、一定時間(定数T1に対応する時間)の経過毎に、EEPROM17が記憶する値loopを1カウントアップする処理を実行する。
尚、このWD異常出力処理は、無限ループで構成されるため、一旦実行されるとマイコン18がリセットされるまで継続的に実行される。そして、リセットされるまでに要した時間に対応する値loopが、リセット後においても揮発せずにEEPROM17に記憶保持される。ちなみに、値iは、RAM183に記憶保持されるため、リセットと共に揮発する。
続いて、CPU181が起動と共に、ROM182が記憶するメインプログラムPr1に従って実行を開始するメインルーチンについて説明する。上述したように、メインルーチンには、ウォッチドッグ信号のハイ/ロウを一定時間T0内に切り替えるための手順が組み込まれているが、図4に示すフローチャートでは、この手順に係るステップを省略する。
図4に示すメインルーチンを開始すると、CPU181は、EEPROM17が記憶する車両の始動回数を表す変数Cntの値(以下、車両始動回数Cntと表現する。)及び判定基準値Nを読出し、車両始動回数Cntが判定基準値N以上であるか否かを判断することで、検査時期の判断を行う(S210)。尚、判定基準値Nは、車両始動回数Cntからフェールセーフ処理の検査時期を判断するためのものであり、設計段階で定められる。
そして、車両始動回数Cntが判定基準値N未満である場合には、検査時期が到来していないと判断して(S210でNo)、EEPROM17が記憶する車両始動回数Cntを1加算した値に更新し(S220)、S240に移行する。一方、車両始動回数Cntが判定基準値N以上である場合には、検査時期が到来したと判断して(S210でYes)、EEPROM17が記憶する車両始動回数Cnt及び値loopを初期化すると共に、EEPROM17が記憶するフラグf及びフラグresをオンを表す値に更新し(S230)、その後、S240に移行する。
S240に移行すると、CPU181は、図5に示す通常処理ルーチンを実行し、S240の処理実行後には、この通常処理ルーチンの実行結果に基づき、マイコン18に異常が発生しているか否かを判断する(S250)。S250では、例えば、後述するS310の処理の実行結果が正常であるか否かを判断することで、マイコン18に異常が発生しているか否かを判断する。
そして、マイコン18に異常が発生していると判断すると(S250でYes)、上述したWD異常出力処理にジャンプして、当該メインルーチンを終了すると共に、図3に示すWD異常出力処理を実行する。
一方、マイコン18に異常が発生していないと判断すると(S250でNo)、CPU181は、EEPROM17が記憶するフラグfを読出して、フラグfがオンに設定されているか否かを判断し(S260)、フラグfがオンに設定されている場合には(S260でYes)、S270に移行して、上述したWD異常出力処理にジャンプし、メインルーチンを終了すると共に、図3に示すWD異常出力処理を実行する。
この他、フラグfがオフに設定されている場合には(S260でNo)、S240に移行して、マイコン18に異常が発生するかフラグfがオンに設定されるまで、繰返し図5に示す通常処理ルーチンを実行する。但し、フラグfをオンに設定する動作は、S230でマイコン起動時に一度のみ実行されるため、マイコン起動時にS230の処理が実行されない場合には、その後、マイコン18が再起動されるまで、フラグfがオンに設定されることはない。このような処理手順により、本実施例では、車両走行中に検査目的でWD異常出力処理が実行されないようにしている。
続いて、図5を用いて通常処理ルーチンの内容を説明する。図5に示す通常処理ルーチンを開始すると、CPU181は、電子制御装置1の主機能にかかる処理一般を実行する(S310)。
また、S310の処理後には、S320に移行し、ウォッチドッグ信号が正常出力されていると判断して、マイコン18によるウォッチドッグ信号の正常出力動作が「正常」である旨のダイアグ情報を、EEPROM17に記録する(S320)。
ここで、ウォッチドッグ信号が正常出力されていると判断する理由は、S310の処理時間が上述したウォッチドッグ信号の異常出力が検知される時間T0よりも十分長いためである。即ち、ウォッチドッグ信号が正常出力されていない場合には、S320の実行前に、マイコン18がリセットされて、S320の処理を実行することができない。このことを理由として、S320では、ウォッチドッグ信号が正常出力されていると判断する。
S320での処理を終えると、CPU181は、S330に移行し、EEPROM17が記憶するフラグf及びフラグresを読出して、フラグfがオフに設定され、且つ、フラグresがオンに設定されているか否かを判断する。尚、検査時期が到来したことによりWD異常出力処理が実行され、これに起因してマイコン18がリセットされた後の初回の通信処理ルーチン実行時には、フラグfがオフ且つフラグresがオンに設定されている状態となる。このとき、CPU181は、S330で肯定判断してS340に移行し、上記状態以外の場合には、S330で否定判断してS400に移行する。
S340に移行すると、CPU181は、EEPROM17が記憶するフラグresの値を、オフを表す値に更新して、S350に移行し、EEPROM17が記憶する値loopが予め定められた判定基準値loop0を超えているか否かを判断する。尚、判定基準値loop0は、監視回路113がウォッチドッグ信号の異常出力を検知しマイコン18をリセットするのに要する時間を考慮して設計段階で定められる。
そして、EEPROM17が記憶する値loopが予め定められた判定基準値loop0を超えている場合には(S350でYes)、EEPROM17が記憶する値loopをゼロに初期化すると共に(S360)、フェールセーフ処理に異常は認められないとして、マイコン18によるウォッチドッグ信号の異常出力動作が「正常」である旨のダイアグ情報を、EEPROM17に記録する(S370)。その後、S400に移行する。
一方、EEPROM17が記憶する値loopが予め定められた判定基準値loop0以下である場合には(S350でNo)、EEPROM17が記憶する値loopをゼロに初期化すると共に(S380)、フェールセーフ処理に異常が認められるとして、マイコン18によるウォッチドッグ信号の異常出力動作が「異常」である旨のダイアグ情報を、EEPROM17に記録する(S390)。その後、S400に移行する。
尚、S390では、併せて、車両運転席前方にある表示手段等を利用して異常をユーザに報知するとよい。具体的には、警告灯を点灯させる処理を実行することができる。
ちなみに、loop≦loop0である場合にフェールセーフ処理が異常であると取り扱うのは、マイコン18がリセットされるまでの時間が、正常時に予想される時間よりも早いと、フェールセーフ処理が実行する必要のない時期にも実行されて、マイコン18がリセットされることで、車両安全上の問題が発生する可能性があるためである。一方、loop>loop0である場合には、上記問題が発生する可能性がないため、「正常」であると取り扱う。
また、リセット動作そのものが働かない場合には、検査開始後において通常処理ルーチンが実行されないため、ここでは、リセット動作そのものが働かない異常を考慮しない。但し、リセット動作そのものが働かない場合には、マイコン18がリセットされないことからメインルーチンそのものが実行されないし、検査自体はマイコン起動時の車両安全上問題のない時期に行われるため、このことが車両安全上大きな問題となることはない。
更に、検査目的で図3に示すWD異常出力処理を実行する際には、S260で肯定判断した後、S270に移行するまでのプロセスで、検査を開始する旨のメッセージを上記表示手段に表示するなどして、この旨をユーザに報知し、S370,S390で、EEPROM17に記録するダイアグ情報と同内容の検査結果を、上記表示手段等を通じてユーザに報知すれば、いつまでも検査結果が報知されない事象により、フェールセーフ処理の異常をユーザに間接的に報知することができる。
S400に移行すると、CPU181は、車内LANを通じて車両診断装置7等の車外装置からダイアグ情報を要求する旨の要求信号を受信したか否かを判断し(S400)、要求信号を受信した場合には(S400でYes)、S410に移行して、要求信号に対応するダイアグ情報をEEPROM17から読み出し、これを車内LANを通じて要求元装置に送信する。具体的には、ウォッチドッグの異常出力に関するダイアグ情報の要求信号を受信した場合には、S370,S390でEEPROM17に記録したダイアグ情報を、要求元装置に送信する。その後、通常処理ルーチンを一旦終了する。
一方、上記要求信号を受信していない場合には、S410に移行することなく、当該通常処理ルーチンを一旦終了する。
以上、本実施例の電子制御装置1について説明したが、異常時対応手段としての機能は、S250で処理を切り替える動作により実現され、時期判断手段としての機能は、S210,S260の処理により実現され、検査手段は、S260での判断結果に従い処理を切り替える動作及びS330〜S390の処理により実現され、稼動量取得手段は、S220の処理及びS210でEEPROM17から車両始動回数Cntの情報を取得する動作にて実現されている。また、外部出力手段は、S410の処理により実現されている。
本実施例の電子制御装置1によれば、フェールセーフ処理の検査を、車両始動回数Cntに基づいて適切な時期に自動で実行することができ、フェールセーフ処理が正常実行されない車両安全上好ましくない状態が放置されるのを抑えることができる。従って、この電子制御装置1によれば、車両の安全性を高めることができる。
尚、判定基準値Nは、機能安全規格(IEC61508)の考え方に従って、検査の実行間隔が、異常(ランダムフォルト)が発生するまでの車載装置(電子制御装置1)の平均稼動時間Tの1/2時間(T/2)を超えないように設計段階で定められるのが好ましい。但し、高頻度に検査を行うと、ユーザに不満が及ぶので、検査の実行間隔が短すぎるのは好ましくない。従って、判定基準値Nは、想定される車両の利用形態での車両始動回数と電子制御装置1の稼動時間との対応関係に従って、適切に定められるのが好ましい。
また、始動一回当りの電子制御装置1の稼働時間はユーザ毎に異なるので、判定基準値Nの調整により検査間隔を調整するのにも限界がある。従って、電子制御装置1は、車両の走行距離に基づいて、検査時期が到来したか否かを判断する構成にされてもよい。
[第二実施例]
続いて、車両の走行距離に基づいて検査間隔を調整する第二実施例の電子制御装置1について説明する。但し、第二実施例の電子制御装置1は、CPU181が実行するメインルーチンの内容が異なる程度であり、他の構成は、第一実施例と基本的に同じである。従って、以下では、図6を用いて第二実施例のメインルーチンの内容を選択的に説明する。
本実施例の電子制御装置1におけるCPU181は、図6に示すように、メインルーチンを開始すると、EEPROM17が記憶する車両の走行距離を表す変数Triの値(以下、走行距離Triと表現する。)及びEEPROM17が記憶する判定基準値Kを読出し、走行距離Triが、判定基準値K以上であるか否かを判断する(S510)。
尚、出荷時においてEEPROM17が記憶する走行距離Triは値ゼロ、判定基準値Kは値ΔKである。本実施例では、走行距離Triが所定距離増加する度、検査時期が到来したと判断するが、値ΔKは、その検査時期が到来したと判断する走行距離Triの増加量である。値ΔKは、第一実施例と同様の思想に基づき設計段階で予め定めることができる。即ち、想定される車両の利用形態の範囲で、検査の実行間隔が異常(ランダムフォルト)が発生するまでの電子制御装置1の平均稼動時間Tの1/2時間(T/2)を超えないように定めることができる。
走行距離Triが判定基準値K未満である場合、CPU181は、検査時期が到来していないと判断して(S510でNo)、S530に移行する。一方、走行距離Triが判定基準値K以上である場合には、検査時期が到来したと判断して(S510でYes)、S520に移行し、EEPROM17が記憶する判定基準値Kを、値ΔK加算した値に更新すると共に、EEPROM17が記憶する値loopを値ゼロに初期化する。更に、EEPROM17が記憶するフラグf及びフラグresを、オンを表す値に更新する。その後、S530に移行する。
S530では、CANコントローラ189及び送受信回路15を通じて、車内LANに接続されたメータECU5から、現時点での車両の走行距離(累積)を表す値M_Triを取得し、EEPROM17が記憶する走行距離Triを、メータECU5からの取得値M_Triに更新する(S530)。その後、S540〜S570の処理を実行する。
尚、S540〜S570の処理は、第一実施例におけるS240〜S270の処理と同様である。即ち、S520でフラグfをオンに設定した場合又はマイコン18に異常が発生した場合には、WD異常出力処理にジャンプし、それ以外の場合には、通常処理ルーチンを繰返し実行する。
以上、第二実施例について説明したが、異常時対応手段としての機能は、本実施例においてS550で処理を切り替える動作により実現され、時期判断手段としての機能は、S510,S560の処理で実現され、検査手段は、S560での判断結果に従い処理を切り替える動作及びS330〜S390の処理により実現され、稼動量取得手段は、S530の処理にて実現されている。
本実施例によれば、車両始動回数Cntに代えて走行距離Triに基づき、検査時期が到来したか否かを判断するので、車両始動回数Cntに基づいて検査時期が到来したか否かを判断する場合よりも、ユーザによる車両利用形態のバラツキの影響を抑えて、適切な時間間隔で検査をすることができる。
即ち、値ΔKを、検査間隔が、ランダムフォルトが発生するまでの電子制御装置1の平均稼動時間Tの1/2時間(T/2)を超えず、且つ、冗長に短くならない適切な値に設定することができる。但し、本実施例の場合にはメータECU5にアクセスする必要があるので、第一実施例よりも検査時期を調整するための処理が複雑になる。
この他、電子制御装置1は、日時の情報に基づいて、検査時期が到来したか否かを判断する構成にされてもよい。
[第三実施例]
続いて、第三実施例について説明する。但し、第三実施例の電子制御装置1は、CPU181が実行するメインルーチンの内容が異なる程度であり、他の構成は、第一実施例の電子制御装置1と基本的に同じである。従って、以下では、図7を用いて、第三実施例のメインルーチンの内容を選択的に説明する。
本実施例の電子制御装置1におけるCPU181は、メインルーチンを開始すると、EEPROM17が記憶する車両(換言すれば電子制御装置1)の前回始動日時を表す変数Datの値(以下、前回始動日時Datと表現する。)及びEEPROM17が記憶する判定基準日時Dを読出し、前回始動日時Datが判定基準日時Dに到達したか否かを判断する(S610)。
尚、出荷時においてEEPROM17が記憶する前回始動日時Datは、出荷検査日時D0に設定され、判定基準日時Dは、出荷検査日時D0より値ΔD大きい値(D0+ΔD)に設定されている。
本実施例では、所定時間経過する度、検査時期が到来したと判断するが、値ΔDは、その所定時間に対応するものであり、第一実施例と同様の思想に基づき設計段階で予め定められる。即ち、値ΔDについては、想定される車両の利用形態の範囲で、検査の実行間隔が、異常(ランダムフォルト)が発生するまでの電子制御装置1の平均稼動時間Tの1/2時間(T/2)を超えないように設計段階で定めることができる。
前回始動日時Datが判定基準日時Dに到達していない場合、CPU181は、検査時期が到来していないと判断して(S610でNo)、S630に移行する。一方、前回始動日時Datが判定基準日時Dに到達している場合、CPU181は、検査時期が到来したと判断して(S610でYes)、S620に移行する。
S620では、EEPROM17が記憶する判定基準日時Dを、値ΔD加算した値に更新すると共に、EEPROM17が記憶する値loopを値ゼロに初期化する。更に、EEPROM17が記憶するフラグf及びフラグresを、オンを表す値に更新する。その後、S630に移行する。
また、S630では、CANコントローラ189及び送受信回路15を通じて、メータECU5から、メータECU5が保持する現在日時NTの情報を取得し、EEPROM17が記憶する前回始動日時Datを、メータECU5からの取得値NTに更新する(S630)。その後、S640〜S670の処理を実行する。尚、S640〜S670の処理は、第一実施例におけるS240〜S270の処理と同様である。
以上、第三実施例について説明したが、異常時対応手段としての機能は、本実施例においてS650で処理を切り替える動作により実現され、時期判断手段としての機能は、S610,S660で実現され、検査手段は、S660の判断結果に従い処理を切り替える動作及びS330〜S390の処理により実現され、稼動量取得手段は、S630の処理にて実現されている。
本実施例によっても、他の実施例と程度の差はあるものの適切な時期に検査を自動で実行することができて、車両の安全性を高めることができる。
[第四実施例]
続いて、第四実施例について説明する。但し、第四実施例の電子制御装置1は、CPU181が実行するメインルーチンの内容が異なる程度であり、他の構成は、第一実施例の電子制御装置1と基本的に同じである。従って、以下では、図8を用いて、第四実施例のメインルーチンの内容を選択的に説明する。
図8に示すように、本実施例の電子制御装置1におけるCPU181は、メインルーチンを開始すると、EEPROM17が記憶する累積稼動時間を表す変数Accの値(以下、累積稼動時間Accと表現する。)及びEEPROM17が記憶する判定基準値Aを読出し、累積稼動時間Accが判定基準値A以上であるか否かを判断する(S710)。
尚、出荷時においてEEPROM17が記憶する累積稼動時間Accは値ゼロに設定され、判定基準値Aは、第一実施例と同様の思想に基づき予め定められる。例えば、判定基準値Aは、検査の実行間隔が異常(ランダムフォルト)が発生するまでの累積稼動時間Accの平均Tの1/2時間(T/2)に定められる。
そして、累積稼動時間Accが判定基準値A未満である場合には、検査時期が到来していないと判断して(S710でNo)、S730に移行する。一方、累積稼動時間Accが判定基準値A以上である場合には、検査時期が到来したと判断して(S710でYes)、S720に移行する。
S720では、EEPROM17が記憶する累積稼動時間Acc及び値loopを値ゼロに初期化すると共に、EEPROM17が記憶するフラグf及びフラグresを、オンを表す値に更新する。その後、S730に移行する。
S730では、累積稼動時間Accの前回更新時点から、予め定められた時間ΔAが経過したか否かを判断する。そして時間ΔAが経過している場合には(S730でYes)、S735に移行して、EEPROM17が記憶する累積稼動時間Accを値ΔA加算した値に更新した後、S740に移行し、経過していない場合には(S730でNo)、S735の処理を実行することなくS740に移行する。その後、S740〜S770の処理を実行する。尚、図8に示すS740〜S770の処理は、第一実施例におけるS240〜S270の処理と同様である。
以上、第四実施例について説明したが、異常時対応手段としての機能は、本実施例においてS750で処理を切り替える動作により実現され、時期判断手段としての機能は、S710,S760の処理で実現され、検査手段は、S760での判断結果に従い処理を切り替える動作及びS330〜S390の処理により実現され、稼動量取得手段は、S730,S735の処理及びS710でEEPROM17から累積稼動時間Accを取得する動作にて実現されている。
本実施例によれば、累積稼動時間Accに基づき、検査時期が到来したか否かを判断するので、車両始動回数Cntや走行距離Tri等に基づいて検査時期が到来したか否かを判断する場合よりも、利用形態のバラツキの影響を抑えて、適切な時間間隔で検査をすることができる。即ち、ランダムフォルトが発生するまでの電子制御装置1の平均稼動時間Tの1/2時間(T/2)間隔で、検査を行うことができる。
但し、EEPROM17が記憶する累積稼動時間Accを、短い時間間隔ΔAで更新すると、EEPROM17の寿命が早く到来してしまい、電子制御装置1としての耐用年数が短くなる。従って、累積稼動時間Accに基づき検査時期が到来したか否かを判断する場合には、イグニッションスイッチSWがオフにされた後もマイコン18に電力を供給して、イグニッションスイッチSWがオフにされた時点で、EEPROM17が記憶する累積稼動時間Accを更新するように電子制御装置を構成するとよい。
[第五実施例]
続いて、第五実施例について説明する。但し、第五実施例の電子制御装置1’は、イグニッションスイッチSWがオフされた後にもマイコン18に電力供給するための遅延回路19を備える点、及び、第四実施例とは異なる内容のメインルーチンをCPU181にて実行する構成にされている点を除けば、第四実施例の電子制御装置1と同様の構成にされている。従って、以下では、第五実施例の電子制御装置1’の説明として、図9及び図10を用いて遅延回路19の構成及びメインルーチンの構成を選択的に説明する。
図9に示すように電子制御装置1’に設けられた遅延回路19は、イグニッションスイッチSWのオン/オフを表す状態信号をマイコン18に入力するIG入力回路191と、リレー回路193と、リレー回路193の接点のオン/オフを制御するための制御信号を出力するRLY出力回路195と、ダイオード197,199と、を備える。
IG入力回路191は、入力端がイグニッションスイッチSWを介してバッテリ3に接続され、出力端がマイコン18に接続されたものであり、イグニッションスイッチSWがオンされると、上記状態信号として、イグニッションスイッチSWがオンされた状態であることを表すオン信号をマイコン18に入力し、イグニッションスイッチSWがオフにされると、イグニッションスイッチSWがオフにされた状態であることを表すオフ信号をマイコン18に入力する。
一方、リレー回路193は、コイルにより発生する電磁場を利用して接点(a接点)を閉じる周知のリレー回路である。コイルの一端は、バッテリ3からイグニッションスイッチSWを介してIG入力回路191に接続される線路L1にダイオード197を介して接続され、コイルの他端は、接地されている。一方、接点の一端は、バッテリ3に繋がる線路L2に接続され、接点の他端は、電源・監視回路11に接続されている。尚、コイルの上記一端は、更に、ダイオード199を介してRLY出力回路195に接続されている。
即ち、リレー回路193は、イグニッションスイッチSWがオンにされているとき、又は、RLY出力回路195から上記制御信号としてオン信号が入力されているとき、接点を閉じて、電源・監視回路11にバッテリ3からの電力を供給し、イグニッションスイッチSWがオフにされ更にRLY出力回路195から上記制御信号としてオフ信号が入力されているとき、接点を開いて、バッテリ3から電源・監視回路11への電力供給(ひいてはマイコン18の電力供給)を遮断する構成にされたものである。
この他、RLY出力回路195は、マイコン18によりオンに設定されているとき、上記制御信号として、リレー回路193の接点を閉じるためのオン信号をリレー回路193に入力し、マイコン18によりオフに設定されているとき、制御信号として、リレー回路193の接点を開くためのオフ信号をリレー回路193に入力する構成にされたものである。
このように、遅延回路19は、イグニッションスイッチSWがオフにされたときの電源・監視回路11(ひいてはマイコン18)への電力供給を制御するための回路として構成されている。
一方、マイコン18は、CPU181で図10に示すメインルーチンを実行する構成にされている。具体的に、図10に示すメインルーチンを開始すると、CPU181は、EEPROM17が記憶する累積稼動時間Acc及び判定基準値Aを読出し、累積稼動時間Accが判定基準値A以上であるか否かを判断する(S710)。
そして、累積稼動時間Accが判定基準値A未満である場合には(S710でNo)、S830に移行し、累積稼動時間Accが判定基準値A以上である場合には(S710でYes)、S720に移行して、EEPROM17が記憶する累積稼動時間Acc及び値loopを値ゼロに初期化すると共に、EEPROM17が記憶するフラグf及びフラグresを、オンを表す値に更新した後、S830に移行する。
S830に移行すると、CPU181は、RLY出力回路195をオンに設定する。その後、S831で、変数tにEEPROM17が記憶する累積稼動時間Accをセットする。以下、変数tの値を、単に値tと表現する。値tは、EEPROM17ではなくRAM183に保持される。
その後、CPU181は、S832に移行して、イグニッションスイッチSWがオフであるか否かを判断し、イグニッションスイッチSWがオンである場合には(S832でNo)、値tの更新時から時間ΔTが経過したか否かを判断する(S833)。そして、時間ΔTが経過した場合には(S833でYes)、値tをΔT加算した値に更新した後(S834)、S840に移行し、経過していない場合には(S833でNo)、S834の処理を実行することなく、S840に移行する。
S840に移行すると、CPU181は、図5に示す通常処理ルーチンを実行した後、マイコン18に異常が発生しているか否かを判断し(S850)、異常が発生している場合には(S850でYes)、WD異常出力処理にジャンプして(S870)、当該メインルーチンを終了する。
一方、マイコン18に異常が発生していない場合には(S850でNo)、EEPROM17が記憶するフラグfがオンに設定されているか否かを判断し(S860)、フラグfがオンに設定されている場合には(S860でYes)、S870に移行して、WD異常出力処理にジャンプし、フラグfがオフに設定されている場合には(S860でNo)、S832に移行する。
このようにして、イグニッションスイッチSWがオンである期間には、マイコン18が正常でありフラグfがオフに設定されている場合、値tを逐次更新することで、現在までの累積稼動時間をRAM183に記憶する。そして、イグニッションスイッチSWがオフに設定されると、S832で肯定判断してS880に移行し、EEPROM17が記憶する値Accを、RAM183が記憶する現在までの累積稼動時間を表す値tに更新する。その後、RLY出力回路195をオフに設定して(S890)、電源・監視回路11から電子制御装置1’各部への電力供給を停止する。その後、メインルーチンを終了する。
以上、第五実施例の電子制御装置1’について説明したが、電子制御装置1’によれば、EEPROM17が記憶する累積稼動時間Accの更新頻度を抑えることができ、累積稼動時間Accを用いることによりEEPROM17の寿命が短くなって装置の耐用年数が下がるのを抑えることができる。
[第六実施例]
続いて、第六実施例について説明する。但し、第六実施例の電子制御装置1’は、第五実施例とは異なる内容のメインルーチンをCPU181にて実行する点を除けば、第五実施例の電子制御装置1’と同様の構成にされている。従って、以下では、図11を用いて、CPU181が実行する本実施例のメインルーチンの内容を選択的に説明する。
図11に示すように、本実施例では、S710,S720の処理を実行せずに、S830でRLY出力回路195をオンに設定し、その後のS831で、変数tにEEPROM17が記憶する累積稼動時間Accをセットする。
S831の処理後、CPU181は、S832に移行して、イグニッションスイッチSWがオフであるか否かを判断し、イグニッションスイッチSWがオンである場合には(S832でNo)、第五実施例と同様に、S833以降の処理を実行する。但し、本実施例では、S860の処理を実行しないため、S850でNoと判断した場合には、S832に移行する。
一方、S832でイグニッションスイッチSWがオフであると判断すると、CPU181は、S880に移行して、EEPROM17が記憶する値Accを、RAM183が記憶する現在までの累積稼動時間を表す値tに更新する。その後、S881に移行する。
また、S881では、EEPROM17が記憶する累積稼動時間Acc及びEEPROM17が記憶する判定基準値Aを読出し、累積稼動時間Accが判定基準値A以上であるか否かを判断する。
そして、累積稼動時間Accが判定基準値A未満である場合には、検査時期が到来していないと判断して(S881でNo)、S885に移行する。一方、累積稼動時間Accが判定基準値A以上である場合には、検査時期が到来したと判断して(S881でYes)、S883に移行する。
S883では、EEPROM17が記憶する累積稼動時間Acc及び値loopを値ゼロに初期化すると共に、EEPROM17が記憶するフラグf及びフラグresを、オンを表す値に更新する。その後、S885に移行する。
また、S885では、EEPROM17が記憶するフラグfがオンに設定されているか否かを判断し、フラグfがオンに設定されている場合には(S885でYes)、S870に移行して、WD異常出力処理にジャンプし、フラグfがオフに設定されている場合には(S885でNo)、S890に移行して、RLY出力回路195をオフに設定する。その後、メインルーチンを終了する。
以上、第六実施例の電子制御装置1’について説明したが、本実施例によれば、検査を、車両の運転終了時(イグニッションスイッチSWのオフ時)に実行することができる。
[第七実施例]
続いて、第七実施例について説明する。但し、第七実施例の電子制御装置1は、検査時期を車両始動回数Cntと走行距離Triとに基づいて判断する構成にされ、判定基準値N及び値ΔKを学習更新可能な構成にされている他は、第一実施例と同様の構成にされている。換言すると、第七実施例の電子制御装置1は、メインルーチン及びWD異常出力処理及び通常処理ルーチンの内容が第一実施例と異なる程度のものである。従って、以下では、第七実施例のメインルーチン及びWD異常出力処理及び通常処理ルーチンを選択的に説明する。
本実施例の電子制御装置1におけるCPU181は、図12に示すように、メインルーチンを開始すると、EEPROM17が記憶する車両始動回数Cnt及び判定基準値N並びにEEPROM17が記憶するフラグf1を読出し、車両始動回数Cntが判定基準値N以上であり、且つ、フラグf1がオフに設定されているか否かを判断する(S911)。ここでCnt<N又はf1=ONである場合には(S911でNo)、S915に移行する。
一方、Cnt≧N且つf1=OFFである場合には(S911でYes)、EEPROM17が記憶するフラグf1を、オンを表す値に更新すると共に、EEPROM17が記憶する変数Min_Cの値(以下、値Min_Cと表現する。)を、現時点での車両始動回数Cntに更新する(S913)。その後、S915に移行する。
S915に移行すると、CPU181は、EEPROM17が記憶する走行距離Tri及び判定基準値K並びにEEPROM17が記憶するフラグf2を読出し、走行距離Triが判定基準値K以上であり、且つ、フラグf2がオフに設定されているか否かを判断する。
ここでTri<K又はf2=ONである場合には(S915でNo)、S921に移行し、Tri≧K且つf2=OFFである場合には(S915でYes)、S917に移行する。そして、S917では、EEPROM17が記憶するフラグf2を、オンを表す値に更新すると共に、EEPROM17が記憶する変数Min_Tの値(以下、値Min_Tと表現する。)を、現時点での走行距離Triに更新する。その後、S921に移行する。
S921に移行すると、CPU181は、フラグf1及びフラグf2の両者がオンに設定されているか否かを判断し(S921)、いずれか一方がオフに設定されている場合には(S921でNo)、EEPROM17が記憶する車両始動回数Cntを1加算した値に更新した後(S923)、S930に移行する。
一方、両者がオンに設定されている場合には(S921でYes)、S925に移行して、EEPROM17が記憶する値loopを値ゼロに初期化すると共に、EEPROM17が記憶するフラグresを、オンを表す値に更新する。
この他、EEPROM17が記憶する判定基準値Nを、現時点でEEPROM17が記憶する車両始動回数Cnt及び値Min_Cを用いて、次式に従う値に更新する。
N←Min_C+(Cnt−Min_C)/2
同様に、EEPROM17が記憶する値ΔKを、現時点でEEPROM17が記憶する走行距離Tri及び値Min_T及び値ΔKを用いて、次式に従う値に更新する。
ΔK←ΔK+(Tri−Min_T)/2
最後に、車両始動回数Cntを値ゼロに初期化する。
このようにして、S925での処理を終えると、CPU181は、S925で更新した値ΔKを用いて、更に、EEPROM17が記憶する判定基準値Kを、走行距離Triから値ΔK加算した値に更新する(S927)。その後、S930に移行する。
また、S930では、車内LANに接続されたメータECU5から、現時点での車両の走行距離(累積)を表す値M_Triを取得し、EEPROM17が記憶する走行距離Triを、メータECU5からの取得値M_Triに更新する。
S940に移行すると、CPU181は、図5に示す通常処理ルーチンを実行する。但し、S330では、EEPROM17が記憶するフラグf1,f2及びフラグresを読出して、フラグf1,f2が共にオフに設定され、且つ、フラグresがオンに設定されているか否かを判断する。
通常処理ルーチンの実行後、CPU181は、マイコン18に異常が発生しているか否かを判断し(S950)、異常が発生している場合には(S950でYes)、図3に示すWD異常出力処理にジャンプして(S970)、メインルーチンを終了すると共に、当該WD異常出力処理を実行する。但し、S120では、EEPROM17が記憶するフラグf1及びフラグf2の両者をオフに設定する(オフを表す値に更新する)ものとする。
一方、マイコン18に異常が発生していない場合には(S950でNo)、EEPROM17が記憶するフラグf1及びフラグf2の両者がオンに設定されているか否かを判断し(S960)、両者がオンに設定されている場合には(S960でYes)、S970に移行して、WD異常出力処理にジャンプし、フラグf1及びフラグf2のいずれか一方がオフに設定されている場合には(S960でNo)、S940に移行する。
以上、第七実施例について説明したが、異常時対応手段としての機能は、本実施例においてS950で処理を切り替える動作により実現され、時期判断手段としての機能は、S911〜S921,S960の処理で実現され、検査手段は、S960の判断結果に従い処理を切り替える動作及びS330〜S390の処理により実現され、稼動量取得手段は、S923,S930の処理及びS911,S915でEEPROM17から車両始動回数Cnt及び走行距離Triの情報を取得する動作にて実現されている。この他、補正手段は、S913,S917,S925の処理により実現されている。
本実施例によれば、検査時期を車両始動回数Cntと走行距離Triとに基づいて判断するので、第一実施例及び第二実施例よりもユーザの利用形態のバラツキに対応して、適切な時期に検査を行うことができる。
例えば、長距離の移動に車両を多用するユーザに関しては、車両始動1回当りの電子制御装置1の稼動時間が長い傾向にあるが、高速走行が多いので、走行距離に対する電子制御装置1の稼動時間については、短い傾向にある。一方、近距離の移動に車両を多用するユーザに関しては、車両始動1回当りの電子制御装置1の稼動時間が短い傾向にあるが、低速走行が多いので、走行距離に対する電子制御装置1の稼動時間については、長い傾向にある。
よって、第一実施例のように車両始動回数Cntのみに基づいて検査時期を判断する場合には、例えば、長距離の移動に車両を多用するユーザが電子制御装置1を利用する場合でも、検査間隔が、異常(ランダムフォルト)が発生するまでの電子制御装置1の平均稼動時間Tの1/2時間(T/2)を超えないように、判定基準値Nを厳しく設定することになる。一方、第二実施例のように車両走行距離Triのみに基づいて検査時期を判断する場合には、例えば、近距離の移動に車両を多用するユーザが電子制御装置1を利用する場合でも、検査間隔が、異常(ランダムフォルト)が発生するまでの電子制御装置1の平均稼動時間Tの1/2時間(T/2)を超えないように、値ΔKを厳しく設定する必要がある。
これに対し、本実施例によれば、設計段階で判定基準値N及び値ΔKをユーザの利用形態のバラツキを考慮して厳しく設定しても、第一の条件Cnt≧N及び第二の条件Tri≧Kが満足されない限り、検査は行われない。即ち、本実施例によれば、上記第一の条件及び第二の条件の内、ユーザの利用形態に適当な条件に従って、検査を行うことができる。よって、ユーザの利用形態のバラツキにも適切に対応して、適切な時期に、検査を行うことができる。
また、本実施例によれば、第一の条件Cnt≧Nが満足された時点の車両始動回数Min_Cと、第二の条件Tri≧Kが満足された時点の走行距離Min_Tと、第一の条件及び第二の条件の両者が満足された時点の車両始動回数Cnt及び走行距離Triとに基づいて、判定基準値Nを、差(Cnt−Min_C)が縮まる方向に更新すると共に、値ΔKを、差(Tri_Min_T)が縮まる方向に更新する。従って、判定基準値N及び値ΔKを、検査間隔が、ランダムフォルトが発生するまでの電子制御装置1の平均稼動時間Tの1/2時間(T/2)を超えないようにしつつ時間T/2に近づくように、ユーザの利用形態に合わせて補正することができる。
よって、本実施例によれば、一層適切な時期に(換言すれば必要十分なタイミングで)検査を行うことができる。
[第八実施例]
続いて第八実施例について説明する。但し、第八実施例の電子制御装置1は、検査時期を車両始動回数Cntと前回始動日時Datに基づいて判断する構成にされ、判定基準値N及び値ΔDを学習更新する構成にされたものであり、メインルーチンの内容が第七実施例と異なる程度のものである。従って、以下では、図13を用いて第八実施例のメインルーチンを選択的に説明する。
本実施例の電子制御装置1におけるCPU181は、図13に示すように、メインルーチンを開始すると、第七実施例のS911と同様の判断を行い(S1011)、Cnt<N又はf1=ONである場合には(S1011でNo)、S1015に移行し、Cnt≧N且つf1=OFFである場合には(S1011でYes)、S1013に移行して、EEPROM17が記憶するフラグf1を、オンを表す値に更新すると共に、EEPROM17が記憶する値Min_Cを、現時点での車両始動回数Cntに更新する(S1013)。その後、S1015に移行する。
S1015に移行すると、CPU181は、EEPROM17が記憶する前回始動日時Dat及び判定基準日時D及びフラグf2を読出し、前回始動日時Datが判定基準日時Dに到達し、且つ、フラグf2がオフに設定されているか否かを判断する。
そして、Dat<D又はf2=ONである場合には(S1015でNo)、S1021に移行し、Dat≧D且つf2=OFFである場合には(S1015でYes)、EEPROM17が記憶するフラグf2を、オンを表す値に更新すると共に、EEPROM17が記憶する変数Min_Dの値(以下、値Min_Dと表現する。)を、現時点での前回始動日時Datに更新した後(S1017)、S1021に移行する。
S1021に移行すると、CPU181は、フラグf1及びフラグf2の両者がオンに設定されているか否かを判断し、いずれか一方がオフに設定されている場合には(S1021でNo)、EEPROM17が記憶する車両始動回数Cntを1加算した値に更新した後(S1023)、S1030に移行する。
一方、両者がオンに設定されている場合には(S1021でYes)、S1025に移行して、EEPROM17が記憶する値loopを値ゼロに初期化すると共に、EEPROM17が記憶するフラグresを、オンを表す値に更新する。
この他、EEPROM17が記憶する判定基準値Nを、現時点でEEPROM17が記憶する車両始動回数Cnt及び値Min_Cを用いて、次式に従う値に更新する。
N←Min_C+(Cnt−Min_C)/2
同様に、EEPROM17が記憶する値ΔDを、EEPROM17が記憶する前回始動日時Dat及び値Min_D及び値ΔDを用いて、次式に従う値に更新する。
ΔD←ΔD+(Dat−Min_D)/2
最後に、車両始動回数Cntを値ゼロに初期化する。
このようにしてS1025での処理を終えると、CPU181は、S1025で更新した値ΔDを用いて、EEPROM17が記憶する判定基準日時Dを、前回始動日時Datから値ΔD加算した値に更新した後(S1027)、S1030に移行する。
また、S1030では、車内LANに接続されたメータECU5から、メータECU5が保持する現在日時NTの情報を取得し、EEPROM17が記憶する前回始動日時Datを、メータECU5からの取得値NTに更新する(S1030)。
その後、CPU181は、第七実施例におけるS940〜S970と同内容の処理として、S1040〜S1070の処理を実行する。
以上、第八実施例について説明したが、異常時対応手段としての機能は、本実施例においてS1050で処理を切り替える動作により実現され、時期判断手段としての機能は、S1011〜S1021,S1060の処理により実現され、検査手段は、S1060の判断結果に従い処理を切り替える動作及びS330〜S390の処理により実現され、稼動量取得手段は、S1023の処理及びS1011でEEPROM17から車両始動回数Cntの情報を取得する動作にて実現され、日時取得手段は、S1030の処理及びS1015でEEPROM17から前回始動日時Datの情報を取得する動作にて実現されている。この他、補正手段は、S1013,S1017,S1025の処理により実現されている。
第八実施例によれば、第七実施例と同様の効果を得ることができる。
<最後に>
以上、第一から第八実施例の電子制御装置1,1’について説明したが、検査に係る処理の複雑度についてまとめると、第一実施例は、メータECU5へのアクセスを伴わないものでありEEPROM17へのアクセス頻度も低いものであるため、検査に係る処理の複雑度は、上記第一から第八実施例の中で最も低い。また、第二実施例及び第三実施例は、メータECU5へのアクセスが必要なものであるため、処理の複雑度は、第一実施例より高い。
この他、第七実施例及び第八実施例は、メータECU5へのアクセスが必要であり、第二実施例及び第三実施例よりも処理量が多いため、検査に係る処理の複雑度は、第二実施例及び第三実施例よりも高い。
この他、第四実施例は、累積演算を伴うものであり、EEPROM17へのアクセス頻度が高いものであるので、検査に係る処理の複雑度は、第一〜第三実施例及び第七及び第八実施例よりも高いといえる。但し、検査を適切な時期に行うことができるといった点では、他の実施例よりも優れている。また、第五及び第六実施例は、遅延回路19が必要である点で、複雑度は、第一実施例〜第八実施例の中で最も高いといえる。
また、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、種々の態様を採ることができる。例えば、上記各実施例においては、図14に示すように、WD異常出力処理に対応するプログラムであるWD異常出力処理プログラムPr2の先頭にノンオペレーションコード(NOP)を挿入し、マイコン18のプログラム領域(ROM182)の空き領域を、ノンオペレーションコードで充填するとよい。このように、プログラム領域の空きを無くせば、マイコン18のプログラム領域のハードウェア的な異常を余りなく検査することができる。
この他、上述した電子制御装置は、バッテリが接続されたことをトリガとして、検査(WD異常出力処理)を開始する構成にされてもよい。即ち、S210(図4参照)では、バッテリの取り外しがあったか否かを判断し、あった場合には(S210でYes)、S230に移行し、なかった場合には(S210でNo)、S240に移行するように、メインルーチンを変更してもよい。このようにすれば、車検時に、自動でフェールセーフ処理の検査を行うことができる。但し、バッテリが接続されたか否かを判断するためのハードウェア構成を、電子制御装置1に導入する必要はある。
1,1’…電子制御装置、3…バッテリ、4…電動ステアリング装置、5…メータECU、7…車両診断装置、9…出荷検査装置、11…電源・監視回路、13…入出力回路、15…送受信回路、17…EEPROM、18…マイクロコンピュータ、19…遅延回路、111…電源回路、113…監視回路、181…CPU、182…ROM、183…RAM、185…WD出力回路、187…割込コントローラ、189…CANコントローラ、191…IG入力回路、193…リレー回路、195…RLY出力回路、197,199…ダイオード、CN…コネクタ、L1,L2…線路、Pr1…メインプログラム、Pr2…WD異常出力処理プログラム、SW…イグニッションスイッチ

Claims (12)

  1. 車載装置であって、
    車両内の監視対象部位の異常に対応した特定処理を実行する処理実行手段と、
    前記監視対象部位での異常が検知された際に、前記処理実行手段に前記特定処理を実行させる異常時対応手段と、
    前記特定処理の検査時期が到来したか否かを判断する時期判断手段と、
    前記検査時期が到来したと判断される度に、前記異常の有無に拘らず前記処理実行手段に前記特定処理を実行させて、前記特定処理の異常有無を検査する検査手段と、
    前記車載装置の稼動量であって複数種類の稼動量を表す情報を取得する稼動量取得手段と、
    を備え、
    前記時期判断手段は、前記稼動量の種類毎に、前記稼動量取得手段の取得情報が表す前記稼動量が予め当該種類の稼動量に対し個別に設定された条件を満足したか否かを判断し、前記複数種類の前記稼動量の全てについての前記条件が満足される度、前記検査時期が到来したと判断する手段であり、
    更に、当該車載装置は、
    全ての前記条件が満足されて前記検査時期が到来したと判断されるタイミング、及び、前記各条件が個別に満足されるタイミングの時間的なズレに基づき、前記各条件を補正する補正手段
    を備えることを特徴とする車載装置。
  2. 車載装置であって、
    車両内の監視対象部位の異常に対応した特定処理を実行する処理実行手段と、
    前記監視対象部位での異常が検知された際に、前記処理実行手段に前記特定処理を実行させる異常時対応手段と、
    前記特定処理の検査時期が到来したか否かを判断する時期判断手段と、
    前記検査時期が到来したと判断される度に、前記異常の有無に拘らず前記処理実行手段に前記特定処理を実行させて、前記特定処理の異常有無を検査する検査手段と、
    前記車載装置の稼動量を表す情報を取得する稼動量取得手段と、
    現在日時を表す情報を取得する日時取得手段と、
    を備え、
    前記時期判断手段は、前記稼動量取得手段の取得情報が表す前記稼動量が予め設定された第一の条件を満足し、且つ、前記日時取得手段の取得情報が表す前記現在日時が予め設定された第二の条件を満足する度に、前記検査時期が到来したと判断する手段であり、
    更に、当該車載装置は、
    全ての前記条件が満足されて前記検査時期が到来したと判断されるタイミング、及び、前記各条件が個別に満足されるタイミングの時間的なズレに基づき、前記各条件を補正する補正手段
    を備えることを特徴とする車載装置。
  3. 前記補正手段は、前記各条件が満足されるまでの要する時間を、全ての前記条件が満足されるまでに要した時間に近づける方向に、前記各条件を補正すること
    を特徴とする請求項1又は請求項2記載の車載装置。
  4. 車載装置であって、
    車両内の監視対象部位の異常に対応した特定処理を実行する処理実行手段と、
    前記監視対象部位での異常が検知された際に、前記処理実行手段に前記特定処理を実行させる異常時対応手段と、
    前記特定処理の検査時期が到来したか否かを判断する時期判断手段と、
    前記検査時期が到来したと判断される度に、前記異常の有無に拘らず前記処理実行手段に前記特定処理を実行させて、前記特定処理の異常有無を検査する検査手段と、
    前記車載装置の稼動量であって複数種類の稼動量を表す情報を取得する稼動量取得手段と、
    を備え、
    前記時期判断手段は、前記稼動量の種類毎に、当該種類の稼動量に対し個別に設定された規定量、前記稼動量取得手段の取得情報が表す前記稼動量が増加したか否かを判断することにより、前記取得情報が表す前記稼動量が予め当該種類の稼動量に対し個別に設定された条件を満足したか否かを判断し、前記複数種類の前記稼動量の全てについての前記条件が満足される度、前記検査時期が到来したと判断する手段であり、
    更に、当該車載装置は、
    前記稼動量の種類毎に、前記稼動量取得手段の取得情報が表す前記稼動量が個別の前記条件を満足した時点から前記各種類の稼動量に対応した前記条件の全てが満足されるまでの期間に増加した当該種類の稼動量の増加量に基づき、この増加量の所定割合を、当該種類の稼動量に対応する前記規定量に加算して、前記規定量を補正する補正手段
    を備えることを特徴とする車載装置。
  5. 車載装置であって、
    車両内の監視対象部位の異常に対応した特定処理を実行する処理実行手段と、
    前記監視対象部位での異常が検知された際に、前記処理実行手段に前記特定処理を実行させる異常時対応手段と、
    前記特定処理の検査時期が到来したか否かを判断する時期判断手段と、
    前記検査時期が到来したと判断される度に、前記異常の有無に拘らず前記処理実行手段に前記特定処理を実行させて、前記特定処理の異常有無を検査する検査手段と、
    前記車載装置の稼動量を表す情報を取得する稼動量取得手段と、
    現在日時を表す情報を取得する日時取得手段と、
    を備え、
    前記時期判断手段は、前記稼動量取得手段の取得情報が表す前記稼動量が予め設定された第一の規定量増加すると、第一の条件が満足されたと判断し、前記日時取得手段の取得情報が表す前記現在日時が予め設定された第二の規定量増加すると、第二の条件が満足されたと判断し、前記第一の条件が満足され且つ前記第二の条件が満足される度に、前記検査時期が到来したと判断する手段であり、
    更に、当該車載装置は、
    前記第一の条件が満足された後に前記第二の条件が満足された場合には、前記第一の条件が満足された時点から前記第一及び第二の条件の両者が満足されるまでの期間に増加した前記稼動量の増加量の所定割合を、前記第一の規定量に加算して、前記第一の規定量を補正し、前記第二の条件が満足された後に前記第一の条件が満足された場合には、前記第二の条件が満足された時点から前記第一及び第二の条件の両者が満足されるまでの期間に経過した時間の所定割合を、前記第二の規定量に加算することで、前記第二の規定量を補正する補正手段
    を備えることを特徴とする車載装置。
  6. 前記稼動量取得手段は、前記稼動量を表す情報として、前記車両の始動回数を取得すること
    を特徴とする請求項〜請求項のいずれか一項に記載の車載装置。
  7. 前記稼動量取得手段は、前記稼動量を表す情報として、前記車両の走行距離を取得すること
    を特徴とする請求項〜請求項のいずれか一項に記載の車載装置。
  8. 前記稼動量取得手段は、前記稼動量を表す情報として、前記車両の累積稼動時間を取得すること
    を特徴とする請求項〜請求項のいずれか一項に記載の車載装置。
  9. 前記検査手段の検査結果を表す情報を、車両外の装置に出力する外部出力手段
    を備えることを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の車載装置。
  10. 前記時期判断手段は、車両の始動時又は運転終了時に限って単発的に動作すること
    を特徴とする請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の車載装置。
  11. 前記車載装置は、
    内蔵するプログラム領域に格納されたプログラムを実行するマイクロコンピュータ
    を備え、前記プログラム領域に格納された車両制御用のプログラムを前記マイクロコンピュータで実行して、所定の車両制御を実現する構成にされ、
    更に、
    前記プログラム領域には、前記マイクロコンピュータを前記各手段として機能させるためのプログラムが記憶されており、
    前記特定処理は、前記監視対象部位としての前記マイクロコンピュータをリセットするための処理であること
    を特徴とする請求項1〜請求項10のいずれか一項に記載の車載装置。
  12. 前記特定処理に対応するプログラムの先頭には、ノンオペレーションコードが挿入されており、当該ノンオペレーションコードにより前記プログラム領域の空き領域が充填されていること
    を特徴とする請求項11記載の車載装置。
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