JP5368377B2 - 電子部品パッケージおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は、基板に搭載された電子部品を覆うようにリッドが半田付けされた電子部品パッケージおよびその製造方法に関するものである。
通信機、衛星、レーダー等に使われる電子部品パッケージは、電子部品から外部への電磁波の漏洩や外部から電子部品への電磁波の干渉を遮断するため、基板に搭載された電子部品がリッドによって覆われている。従来の電子部品パッケージでは、セラミックキャリア基板に設けられたセラミック基板パッド上にプリコート半田層を形成し、プリコート半田層と段差付リッドとを仮固定した後、加熱してセラミック基板パッドと段差付リッドとを半田付けしていた。(例えば、特許文献1参照)
特開2009−10170号公報(第5〜6頁、図4)
このような電子部品パッケージにあっては、セラミック基板パッドと段差付リッドとを半田付けするときに、セラミック基板パッドに形成されたプリコート半田層が溶融した際、半田が段差付リッドと接合せずにセラミック基板パッド上を濡れ広がってしまい、接合不良が生じることがあった。しかし、接合箇所がセラミック基板パッドと段差付リッドとの間に位置するため、外部からの観察によって半田付けの良否判定を行うことが困難であるという問題点があった。
この発明は、上述のような問題を解決するためになされたもので、基板パッドとリッドとの半田付けの良否判定を外部からの観察によって容易に行うことができる電子部品パッケージおよびその製造方法を提供することを目的とする。
この発明に係る電子部品パッケージは、電子部品が搭載された基板と、基板の前記電子部品が搭載された側の面の電子部品の周囲に設けられた基板パッドと、電子部品を覆うように設置され、電子部品を収納するキャビティを形成する本体部および本体部の外側に基板パッドと対向する鍔部を有するリッドと、を備えた電子部品パッケージであって、鍔部は、基板から鍔部の基板と対向する面の反対側の面までの距離が基板から本体部の頭頂部までの距離よりも短くなるように形成され、鍔部の基板と対向する面または本体部の側壁の基板と対向する部位は、切り欠き部を持つとともに基板側に突き出た突部を有し、かつ、突部の切り欠き部の外側には半田が存在しない部位が存在することにより、リッドの外部からキャビティまで貫通する開口部が形成され、鍔部の基板と対向する面のうちの突部よりも外側の部位と基板パッドとが半田付けされ、突部よりも内側の部位に存在する半田の量と比較して外側の部位に存在する半田の量の方が多いものである。
また、この発明に係る電子部品パッケージの製造方法は、基板の電子部品が搭載された側の面の電子部品の周囲に設けられた基板パッドと、電子部品を収納するキャビティを形成する本体部を有するリッドの本体部の外側に設けられた鍔部とを対向させて配置して半田付けすることにより形成される電子部品パッケージの製造方法であって、基板の基板パッドに囲まれた部位に電子部品を搭載する搭載工程と、鍔部が、リッドを基板パッドに半田付けしたときに基板から鍔部の基板と対向する面の反対側の面までの距離が基板から本体部の頭頂部までの距離よりも短くなるように形成され、かつ、鍔部の基板と対向する面または本体部の側壁の基板と対向する部位に基板側に突き出ており、切り欠き部を持つ突部を有するリッドの、鍔部の基板と対向する面のうちの、前記突部の切欠き部の外側を除く前記突部よりも外側の部位にプリコート半田層を形成するプリコート半田層形成工程と、プリコート半田層と基板パッドとを接触させ、かつ、リッドによって電子部品を覆うようにリッドを配置する配置工程と、プリコート半田層を加熱して鍔部と基板パッドとを半田付けする半田付け工程と、を備えたものである。
この発明に係る電子部品パッケージによれば、リッドの鍔部が、基板から鍔部の基板と対向する面の反対側の面までの距離が基板から本体部の頭頂部までの距離よりも短くなるように形成され、鍔部の基板と対向する面または本体部の側壁の基板と対向する部位は、切り欠き部を持つとともに基板側に突き出た突部を有し、かつ、突部の切り欠き部の外側には半田が存在しない部位が存在することにより、リッドの外部からキャビティまで貫通する開口部が形成され、鍔部の基板と対向する面のうちの突部よりも外側の部位と基板パッドとが半田付けされ、突部よりも内側の部位に存在する半田の量と比較して外側の部位に存在する半田の量の方が多いことにより、鍔部の外側へ濡れ広がった半田を観察することによって基板パッドとリッドとの半田付けの良否判定を行うことができる。
また、この発明に係る電子部品パッケージの製造方法によれば、鍔部が、リッドを基板パッドに半田付けしたときに基板から鍔部の基板と対向する面の反対側の面までの距離が基板から本体部の頭頂部までの距離よりも短くなるように形成され、かつ、鍔部の基板と対向する面または本体部の側壁の基板と対向する部位に基板側に突き出た突部を有するリッドの、鍔部の基板と対向する面のうちの、突部の切欠き部の外側を除く突部よりも外側の部位に突部よりも外側の部位にプリコート半田層を形成するプリコート半田層形成工程を備えたことにより、鍔部の外側へ濡れ広がった半田を観察することによって基板パッドとリッドとの半田付けの良否判定を行うことができる。
この発明の実施の形態1における電子部品パッケージを示す斜視図である。 この発明の実施の形態1における図1のA−A断面図である。 この発明の実施の形態1におけるリッドを示す斜視図であり、(a)は上面側から見た斜視図、(b)は底面側から見た斜視図である。 この発明の実施の形態1におけるキャリア基板を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1における図4のB−B断面図である。 この発明の実施の形態1における図1をC方向から見た図である。 この発明の実施の形態1における電子部品パッケージの製造方法の搭載工程を示す図である。 この発明の実施の形態1における電子部品パッケージの製造方法のプリコート半田層形成工程を示す図である。 この発明の実施の形態1におけるプリコート半田層形成工程後のリッドを示す斜視図である。 この発明の実施の形態1における電子部品パッケージの製造方法の配置工程および半田付け工程を示す図であり、(a)は配置工程を示す図、(b)は半田付け工程を示す図である。 この発明の実施の形態1におけるプリコート半田層の適切な量を求める実験の結果を示す表である。 この発明の実施の形態1における正常に半田付けが行われた場合の電子部品パッケージを示す上面図であり、(a)はリッドが半田付けされた状態を示す上面図、(b)はリッドを剥がした状態を示す上面図である。 この発明の実施の形態1における半田凝集が生じた場合の電子部品パッケージを示す上面図であり、(a)はリッドが半田付けされた状態を示す上面図、(b)はリッドを剥がした状態を示す上面図である。 比較例として示す基板パッドにプリコート半田層を形成した場合の電子部品パッケージのリッドの鍔部付近を示す断面図であり、(a)は正常に半田付けされた場合を示す断面図、(b)は半田付け不良の場合を示す断面図である。 この発明の実施の形態2における電子部品パッケージを示す断面図である。 この発明の実施の形態3におけるリッドを底面側から見た斜視図である。 この発明の実施の形態3におけるプリコート半田層形成工程後のリッドを示す斜視図である。 この発明の実施の形態4におけるリッドを底面側から見た斜視図である。 この発明の実施の形態4におけるプリコート半田層形成工程後のリッドを示す斜視図である。 この発明の実施の形態5における電子部品パッケージのリッドの鍔部付近を示す断面図である。 比較例として示すこの発明の実施の形態1における電子部品パッケージのリッドの鍔部付近を示す断面図である。 この発明の実施の形態6における電子部品パッケージのリッドの鍔部付近を示す断面図である。 この発明の実施の形態7における電子部品パッケージのリッドの鍔部付近を示す断面図である。 この発明の実施の形態8における電子部品パッケージのリッドの鍔部付近を示す断面図である。 この発明の実施の形態9におけるリッドを示す斜視図であり、(a)は上面側から見た斜視図、(b)は底面側から見た斜視図である。 この発明の実施の形態9におけるキャリア基板を示す斜視図である。 この発明の実施の形態9における電子部品パッケージの製造方法の配置工程を示す図である。
実施の形態1.
まず、この発明の実施の形態1における電子部品パッケージ1aの構成を説明する。図1は、この発明の実施の形態1における電子部品パッケージ1aを示す斜視図であり、図2は、この発明の実施の形態1における図1のA−A断面図である。
図1および図2において、キャリア基板2a上に半導体素子3が搭載され、キャリア基板2aの半導体素子3が搭載された側の面6の半導体素子3の周囲には、基板パッド7が設けられている。そして、半導体素子3を覆うようにリッド8aが設置され、リッド8aと基板パッド7とは、半田11によって半田付けされている。
次に、リッド8aについて説明する。図3は、この発明の実施の形態1におけるリッド8aを示す斜視図であり、(a)は上面側から見た斜視図、(b)は底面側から見た斜視図である。
図2および図3において、リッド8aは、半導体素子3を収納するためのキャビティ12を形成する本体部13を有し、本体部13の外側の全周囲に渡って鍔部16aを有している。この鍔部16aと基板パッド7とが対向して、半導体素子3が本体部13によって覆われるようにリッド8aが設置される。また、鍔部16aは、リッド8aを基板パッド7に半田付けしたときにキャリア基板2aから鍔部16aのキャリア基板2aと対向する面17の反対側の面18までの距離pがキャリア基板2aから本体部13の頭頂部21までの距離qよりも短くなるように形成されている。
さらに、リッド8aは、本体部13の側壁22のキャリア基板2aと対向する部位23に突部26を有している。つまり、この突部26はキャビティ12に隣接して設けられている。加えて、突部26は環状で、一部に切り欠き部27を有するC字状に形成されている。
そして、リッド8aは、突部26の先端が基板パッド7に接触するように配置され、鍔部16aのキャリア基板2aと対向する面17のうちの突部26よりも外側の部位28と基板パッド7とが半田付けされる。半田付けの際は、突部26が、突部26よりも内側の部位31への半田11の侵入を妨げるため、突部26よりも内側の部位31と比較して外側の部位28の方が半田11の量が多くなる。尚、図2においては、突部26よりも内側の部位31には半田11が存在せず、外側の部位28のみに半田11が存在する場合を示している。
リッド8aとしては、例えばコバールなどの金属で作製されたものが用いられる。コバール製のリッド8aでは、半田の濡れ性の制限と錆を防止するため、表面に例えばニッケルメッキが施される。ニッケルメッキを施すと、ニッケルメッキ表面に半田の濡れを阻害する酸化物が形成され、半田が不要な部分へ濡れ広がることを防ぐことができる。リッド8aの製造方法としては、プレス加工がコスト面から望ましいが、MIM(Metal Injection Molding)鋳造などによって製造してもよい。また、金属製以外にも、誘電体によって成形したものの表面にメッキなどによって導電面を形成してリッド8aとしてもよい。誘電体としては、例えば液晶ポリマーなどが用いられる。
次に、キャリア基板2aについて説明する。図4は、この発明の実施の形態1におけるキャリア基板2aを示す斜視図であり、図5は、この発明の実施の形態1における図4のB−B断面図である。
図4および図5において、キャリア基板2aには半導体素子3を搭載するための素子搭載パッド32が中央部に設置され、この素子搭載パッド32の周囲には半導体素子3からの配線を接続するためのボンディングパッド33が設置されている。そして、これら素子搭載パッド32およびボンディングパッド33を取り囲むように基板パッド7が設置されている。
基板パッド7は環状で、一部に基板パッド開口部36を有するC字状に形成されている。そして、リッド8aを設置したときに、この基板パッド開口部36上にリッド8aの突部26の切り欠き部27が位置するようになっている。後述するように、電子部品パッケージ1aの完成時には、基板パッド開口部36上には半田11が存在せず、つまり、切り欠き部27の外側には半田11が存在せず、これにより、図1に示すようにリッド8aの外部からキャビティ12まで貫通する開口部37が形成される。また、図2に示すように、基板パッド7の外縁部38は、鍔部16aの縁部41よりも外側に位置するようになっている。
キャリア基板2aとしては、例えば、表面および内部に導体層を有するLTCC(Low Temperature Co−fired Ceramic、低温焼成セラミック)やHTCC(High Temperature Co−fired Ceramic、高温焼成セラミック)などのセラミック基板、または樹脂製のプリント基板などが用いられる。
キャリア基板2aとして線膨張率が5.5ppm/℃程度のセラミック基板を用いる場合、リッド8aとして線膨張率が4.7ppm/℃程度であるコバール製のものを用いることによって、リッド8aとキャリア基板2a上の基板パッド7とを半田付けする際のリッド8aとキャリア基板2aとの膨張率の差に起因する応力を低減することができる。
基板パッド7としては、導電性を有し、半田の濡れが良好な材料が用いられる。キャリア基板2aがセラミック基板の場合は、同時焼成温度に耐え得るものであることが好ましく、例えば、銀、タングステン、モリブデンなどが用いられ、キャリア基板2aが樹脂製のプリント基板の場合は銅などが用いられる。また、これらの金属単独では、半田の濡れがそれほど良くないため、化学的に安定しており半田に濡れ易い金属である金層を基板パッド7の表面にメッキなどによって形成するのが好ましい。
また、基板パッド7が銅の場合、金は銅中に拡散し易い性質があるため、表面にメッキされる金層は、例えばニッケルなどのバリアメタルを介して多段の積層構造によって形成されることが好ましい。
この金層のメッキの厚さは、フラッシュ金メッキによって0.1μm以下にすることがコスト面から有利である。また、金メッキの厚さを薄くすることにより半田の主構成材料である錫との金属間化合物の生成を抑制し、半田との接合の信頼性を向上させることもできる。ただし、金層上にワイヤボンディングを施す場合は、金層の膜厚が薄いとワイヤボンディングの信頼性が低下するため、膜厚を0.5μm以上とすることが好ましい。
尚、リッド8aと基板パッド7との半田付けに用いる半田11としては、例えば、Sn−3Ag−0.5Cu半田などが用いられる。
次に、開口部37について説明する。図6は、この発明の実施の形態1における図1をC方向から見た図である。ここで、開口部37の寸法の最大値を距離gとする。図6において、基板パッド開口部36上には半田11が存在せず、つまり、リッド8aの突部26の切り欠き部27の外側には半田11が存在せず、リッド8aの外部からキャビティ12まで貫通する開口部37が形成されている。この開口部37は、キャビティ12内に入り込んだ水分がキャビティ12内に留まらないように通気するために設けられているものである。
リッド8aは、キャビティ12に収納された半導体素子3の電磁シールドの役割があるが、開口部37の距離gが大き過ぎると電磁シールドの機能が低下する。電磁波の波長をλとすると、電磁シールドの機能を効果的に発揮するためには、距離gがλ/4以下であることが好ましい。距離gが小さいほど電磁シールドの機能は向上するが、あまり小さくすると半田付け時に濡れ広がった半田11によって開口部37が塞がれてしまうことがあるため、小さくし過ぎることも好ましくない。
ここで、一例として、開口部37の距離gの具体的な数値を試算して説明する。空気中を伝播する電磁波の波長λは、光速cと電磁波の周波数fを用いて、λ=c/fで表される。ここで、半導体素子3で用いる周波数fを76.5GHzとすると、光速c=2.9979×10[m/s]であるので、λ=3.92[mm]となる。従って、λ/4は約1mmとなり、距離gを1mm以下にすることにより、半導体素子3で発生する電磁波がリッド8aの外部へ漏洩することを有効に防ぐことができる。
次に、この発明の実施の形態1における電子部品パッケージ1aの製造方法について説明する。
まず、搭載工程について説明する。図7は、この発明の実施の形態1における電子部品パッケージ1aの製造方法の搭載工程を示す図である。図7(a)に示すように、キャリア基板2aを準備する。そして、図7(b)に示すように、キャリア基板2aの基板パッド7に囲まれた部位に形成された素子搭載パッド32に半導体素子3を搭載する。半導体素子3を素子搭載パッド32に搭載する際は、素子搭載パッド32に樹脂製の接着剤(図示せず)を塗布して半導体素子3を接着し、その後、金ワイヤなどで半導体素子3上の電極とキャリア基板2a上のボンディングパッドとを接続する。キャリア基板2aの寸法としては、例えば、縦が16mm、横が10mm、厚さが1mmのものが挙げられる。
次に、プリコート半田層形成工程について説明する。図8は、この発明の実施の形態1における電子部品パッケージ1aの製造方法のプリコート半田層形成工程を示す図である。まず、図8(a)に示すように、リッド8aを準備し、鍔部16aの、電子部品パッケージ1aの完成時にキャリア基板2aと対向する面17が上方を向くように固定する。リッド8aの寸法としては、例えば、縦が14mm、横が5mm、高さが1mm、鍔部16aの幅が1mm、突部26の高さが50μmのものが挙げられる。
次に、半田ペースト層形成工程として、図8(b)に示すように、半田ペーストが入ったシリンジ(図示せず)にディスペンサーニードル42を取り付けたものをX−Yロボット(図示せず)に取り付け、鍔部16aのキャリア基板2aと対向する面17のうちの突部26よりも外側の部位28に、ディスペンサーニードル42の先端から半田ペーストを供給して半田ペースト層43を形成する。ここで、突部26の切り欠き部27の外側には半田ペースト層43を形成せず、切り欠き部27の外側を除く部位に半田ペースト層43を形成しておく。
半田ペーストの供給量は、ディスペンサーニードル42の径やX−Yロボットによってディスペンサーニードル42を移動させる速度によって調整することができる。ここで、半田ペーストは、微小な球状半田と液状のフラックスとを練り合わせたものであって、ディスペンサーニードル42によって供給可能なものである。
次に、加熱冷却工程として、半田ペースト層43が形成されたリッド8aをリフロー炉(図示せず)で加熱して半田ペースト層43を溶融させ、その後冷却して固化させて、図8(c)に示すようにプリコート半田層46を形成する。半田ペースト層43を加熱溶融したときに、半田ペースト層43中に含まれていたフラックスが半田との比重差によってプリコート半田層46の表面や周囲に移動し、残留フラックス47としてプリコート半田層46の表面を覆うこととなる。
残留フラックス47は電子部品パッケージ1aの製造において不要であるので、次に、洗浄工程として、リッド8aを有機溶剤などで洗浄することによって、プリコート半田層46の表面に付着している残留フラックス47を除去する。この洗浄工程を経ると、図8(d)に示すように、残留フラックス47が除去されたプリコート半田層46となる。
また、プリコート半田層46は、図8(d)に示すように、断面が蒲鉾状の形状であり、リッド8aを基板パッド7に半田付けしたときに突部26、鍔部16a、基板パッド7および鍔部16aの縁部41から基板パッド7へ下ろした垂線によって囲まれる空間Dから電子部品パッケージ1aの完成時にキャリア基板2a側になる方向に一部がはみ出している。半田ペースト層形成工程では、その後の加熱冷却工程を経てプリコート半田層46がこのような形状に形成されるように半田ペーストの供給量を調整する必要がある。
図9は、この発明の実施の形態1におけるプリコート半田層形成工程後のリッド8aを示す斜視図である。図9に示すように、プリコート半田層46は、突部26の切り欠き部27の外側には形成されておらず、切り欠き部27の外側を除く部位にプリコート半田層46が形成されている。半田ペースト層形成工程では、その後の加熱冷却工程において、溶融した半田ペースト層43が切り欠き部27の外側の部位にまで濡れ広がってしまわないように、半田ペーストの供給量を調整する必要がある。
次に、配置工程と半田付け工程について説明する。図10は、この発明の実施の形態1における電子部品パッケージ1aの製造方法の配置工程および半田付け工程を示す図であり、(a)は配置工程を示す図、(b)は半田付け工程を示す図である。
まず、配置工程について説明する。図10(a)に示すように、搭載工程において半導体素子3が搭載されたキャリア基板2aを固定し、プリコート半田層形成工程においてプリコート半田層46が形成されたリッド8aを、リッド8aによって半導体素子3を覆って本体部13で形成されるキャビティ12内に半導体素子3を収納するように配置する。ここで、プリコート半田層46と基板パッド7とは接触しており、基板パッド7の外縁部38と鍔部16aの縁部41との距離sと距離tがほぼ同じになるように位置決めされている。そして、バネやクリップなどの加圧固定治具(図示せず)によって、リッド8aを基板パッド7上に仮固定する。
次に、半田付け工程について説明する。配置工程においてリッド8aが仮固定されたキャリア基板2aをリフロー炉(図示せず)に投入して加熱する。リフロー炉内は、あらかじめ、例えば酸素濃度が1000ppm以下の低酸素濃度の無酸化雰囲気にしておいて、半田の融点を超える温度まで上昇させておく。リフロー炉内の酸素濃度を低くするためには、高濃度の窒素雰囲気とするとよい。
リフロー炉内での加熱によってプリコート半田層46を再溶融させ、加圧固定治具によって突部26と基板パッド7とを接触させて、鍔部16aのキャリア基板2aと対向する面17のうちの突部26よりも外側の部位28と基板パッド7とを半田付けする。その後、冷却して半田11を固化させると図10(b)に示すような電子部品パッケージ1aが完成する。
プリコート半田層46が溶融した際は、突部26が、突部26よりも内側の部位31への半田11の侵入を妨げるため、突部26よりも内側の部位31と比較して外側の部位28の方が半田11の量が多くなる。尚、図10(b)においては、突部26よりも内側の部位31には半田11が存在せず、外側の部位28のみに半田11が存在する場合を示している。
ここで、半田付け工程において半田11が不要な部分へ濡れ広がって合金層を形成して金属接合することを防ぐ方法について説明する。ニッケルは酸化し易く、一度酸化すると半田の濡れが悪くなる金属である。このため、リッド8aの表面にニッケルメッキを施しておくと、プリコート半田層46を形成する時点においては、半田ペースト層43に含まれるフラックスの還元作用によってニッケル表面の酸化膜が除去されて、鍔部16aのキャリア基板2aと対向する面17上を半田が濡れ広がることができる。しかし、プリコート半田層形成工程においてフラックスが除去されてしまうと、プリコート半田層46が溶融しても、ニッケル表面の酸化膜が除去されないと半田11がリッド8aの表面を濡れ広がることは困難である。
一方、金は表面に酸化膜が形成されず、半田が濡れ易い金属である。このため、基板パッド7の表面に金メッキを施しておけば、フラックスが無くても基板パッド7上を半田11が容易に濡れ広がることができる。
従って、リッド8aの表面にニッケルメッキを、基板パッド7の表面に金メッキを施しておけば、半田付け工程において半田11が濡れ広がって接合に寄与する部位は、リッド8a側ではプリコート半田層46が形成された部位のみであり、基板パッド7側では金メッキが施された部位のみとなる。その他の部位は、たとえ半田11が接しても合金層は形成されず、接合されることはない。よって、突部26の内側の部位31に半田11が濡れ広がることと、基板パッド7の基板パッド開口部36に半田11が濡れ広がって開口部37を半田11によって塞いでしまうことを防ぐことができる。
次に、プリコート半田層形成工程において形成するプリコート半田層46の適切な量について実験結果を参照して説明する。
液体金属には球体になろうとする性質があり、この現象を凝集と称している。一度基板パッド7上を濡れ広がった半田11は、再溶融する機会があれば、凝集して局部的に集まろうとする。リッド8aを半田付けした電子部品パッケージ1aをマザー基板などにリフロー方式で2次実装しようとすると、リッド8aを接合している半田11が再溶融し、凝集してしまうことがある。すると、開口部37付近では開口部37の距離gが広がってλ/4を超えてしまうことが生じたり、開口部37以外の部位では凝集により半田11が分断されて半田付け不良が生じたりし、電磁シールド機能が低下することがある。
半田11の凝集は、プリコート半田層46の量を多くすれば生じにくくなるが、プリコート半田層46の量を多くし過ぎると、半田11が濡れ広がった際に基板パッド7の外縁部38からはみ出してしまい、隣接する他の電子部品などと接触してしまうことがある。
ここでは、リッド8aの寸法として、縦が14mm、横が5mm、高さが1mm、鍔部16aの幅が1mm、突部26の高さが50μmのものを用いて、リッド8aの鍔部16aに供給する半田ペースト層43の量、即ち、プリコート半田層46の量を変化させて実験を行った。図11は、この発明の実施の形態1におけるプリコート半田層46の適切な量を求める実験の結果を示す表である。図11において、「○」は問題なしであったもの、「×」は不良であったものを示している。
図11に示すように、半田ペースト層43の量が15〜20mgのときは半田凝集が生じ、25〜35mgのときは半田凝集が生じなかった。一方で、半田ペースト層43の量が15〜30mgのときは基板パッド7の外縁部38から半田11ははみ出さなかったが、35mgでは基板パッド7の外縁部38から半田11がはみ出した。
図12は、この発明の実施の形態1における正常に半田付けが行われた場合の電子部品パッケージ1aを示す上面図であり、(a)はリッド8aが半田付けされた状態を示す上面図、(b)はリッド8aを剥がした状態を示す上面図である。また、図13は、この発明の実施の形態1における半田凝集が生じた場合の電子部品パッケージ1aを示す上面図であり、(a)はリッド8aが半田付けされた状態を示す上面図、(b)はリッド8aを剥がした状態を示す上面図である。
図12(a)に示すように、適量の半田11によって正常に半田付けが行われた場合、リッド8aと基板パッド7との接合に最低限必要な半田11は鍔部16aと基板パッド7との間に保持され、余った半田11は基板パッド7上を、鍔部16aの縁部41よりも外側で、かつ、基板パッド7の外縁部38よりも内側の領域にまで濡れ広がる。よって、鍔部16aの縁部41の外側には、開口部37を除く部位の全てに半田11が濡れ広がっている。また、図12(b)に示すように、リッド8aを剥がして観察すると、半田11が分断された箇所は存在せず、確かに正常に半田付けが行われていることが分かった。
図13(a)に示すように、半田11の量が少なく、凝集が生じた場合、鍔部16aの縁部41の外側には、半田11が存在する部位と存在しない部位とが見られる。図13(b)に示すように、リッド8aを剥がして観察すると、凝集によって半田11が分断されて、正常に半田付けができている箇所とできていない箇所とが存在することが確認できた。このように、正常に半田付けができていない場合は、鍔部16aの縁部41の外側で、開口部37以外の部位において半田11が存在しない部位が見られる。
図12および図13から分かるように、この発明の実施の形態1における電子部品パッケージ1aでは、リッド8aを剥がさずとも基板パッド7上を濡れ広がった半田11を観察するだけで半田付けの良否判定が可能である。尚、ここでは、半田11が再溶融して凝集が生じたか否かの判定のために、基板パッド7上を濡れ広がった半田11の観察を行ったが、半田付け工程における半田付け不良の発見も同じ方法で行うことができる。
また、図11の実験結果から、半田凝集が生じず、かつ、基板パッド7の外縁部38から半田11がはみ出さない半田ペースト層43の量は25〜30mgであることが分かった。ここで、この半田ペースト層43の量を、プリコート半田層46の量に対応させると、プリコート半田層46の適量は、図8(d)に示すように、リッド8aを基板パッド7に半田付けしたときに突部26、鍔部16a、基板パッド7および鍔部16aの縁部41から基板パッド7へ下ろした垂線によって囲まれる空間Dの体積の1倍〜2倍であり、かつ、空間Dから電子部品パッケージ1aの完成時にキャリア基板2a側になる方向にプリコート半田層46の一部がはみ出すような量であることが分かった。
この発明の実施の形態1では、以上のような構成としたことにより、鍔部16aのキャリア基板2aと対向する面17のうちの突部26よりも外側の部位28に形成されたプリコート半田層46が溶融した際に、突部26によって半田11が突部26よりも内側の部位31に濡れ広がることを防止でき、半田11は鍔部16aの縁部41の外側へ濡れ広がることとなる。図14は、比較例として示す基板パッド7にプリコート半田層46を形成した場合の電子部品パッケージのリッド8aの鍔部16a付近を示す断面図であり、(a)は正常に半田付けされた場合を示す断面図、(b)は半田付け不良の場合を示す断面図である。基板パッド7にプリコート半田層46を形成した場合、半田付け工程において溶融した半田11は基板パッド7a上を鍔部16aの縁部41の外側へ濡れ広がるが、図14に示すように、濡れ広がった半田11をリッド8aの本体部13の頭頂部21側から観察しても、正常に半田付けされた場合と半田付け不良の場合とを判断することは不可能である。これに対して、この発明の実施の形態1では、リッド8aの鍔部16aのキャリア基板2aと対向する面17にプリコート半田層46を形成したことにより、溶融した半田11は、まず、プリコート半田層46が形成された鍔部16aのキャリア基板2aと対向する面17と金属接合を形成し、その後基板パッド7上を濡れ広がって基板パッド7と金属接合を形成する。従って、鍔部16aの縁部41の外側へ半田11が濡れ広がったときには、リッド8aの鍔部16aと基板パッド7とは確実に半田付けされていると言える。よって、鍔部16aの縁部41の外側へ濡れ広がった半田11をリッド8aの本体部13の頭頂部21側から観察することによって基板パッド7とリッド8aとの半田付けの良否判定を行うことができる。
また、鍔部16aを、キャリア基板2aから鍔部16aのキャリア基板2aと対向する面17の反対側の面18までの距離pがキャリア基板2aから本体部13の頭頂部21までの距離qよりも短くなるように形成したことにより、鍔部16aのキャリア基板2aと対向する面17の反対側の面18と鍔部16aの縁部41の外側へ濡れ広がった半田11との距離が近くなる。よって、鍔部16aの縁部41の外側へ濡れ広がった半田11をカメラで観察する場合、濡れ広がった半田11と鍔部16aのキャリア基板2aと対向する面17の反対側の面18との双方に焦点を合わせ易くなるため、カメラで観察して半田付けの良否判定を画像処理によって自動で行うことが容易となる。さらに、距離pと距離qが等しい場合と比べて鍔部16aの肉厚が薄くなるため、半田付け工程において鍔部16aを加熱することが容易となり、半田11を溶融させることが容易となる。
リッド8aの本体部13の側壁22のキャリア基板2aと対向する部位23にキャリア基板2a側に突き出た突部26を有することにより、鍔部16aのキャリア基板2aと対向する面17で保持できるプリコート半田層46の量が多くなる。よって、プリコート半田層46の量が少ないことに起因する半田凝集が生じ難くすることができる。また、突部26によって半田11が突部26よりも内側の部位31に濡れ広がることを防止でき、さらに保持できるプリコート半田層46の量が多くなるため、鍔部16aの縁部41の外側へ半田11が多量に濡れ広がることとなり、濡れ広がった半田11の観察が容易となり、半田付けの良否判定を行うことが容易となる。
さらに、基板パッド7の外縁部38が、鍔部16aの縁部41よりも外側に位置することにより、半田11が基板パッド7上を鍔部16aの縁部41よりも外側まで容易に濡れ広がることができる。よって、濡れ広がった半田11を観察することにより、半田付けの良否判定を容易に行うことができる。
また、プリコート半田層形成工程で、後の半田付け工程において半田11が、鍔部16aの縁部41よりも外側で、かつ、基板パッド7の外縁部38よりも内側の領域まで濡れ広がるだけの量のプリコート半田層46を形成することにより、濡れ広がった半田11を観察することにより、半田付けの良否判定を容易に行うことができる。さらに、プリコート半田層46の量が少ないことに起因する半田凝集が生じず、半田11が基板パッド7の外縁部38よりも外側まで広がってしまって隣接する他の電子部品などと接触してしまうことを防ぐことができる。
特に、プリコート半田層46を、リッド8aを基板パッド7に半田付けしたときに突部26、鍔部16a、基板パッド7および鍔部16aの縁部41から基板パッド7へ下ろした垂線によって囲まれる空間Dの体積の1倍以上、2倍以下の体積で、かつ、空間Dからキャリア基板2a側に一部がはみ出すように形成したことにより、半田凝集が生じず、半田11が基板パッド7の外縁部38よりも外側まで広がってしまうことを防ぐことができる。
また、プリコート半田層形成工程として、鍔部16aに半田ペースト層43を形成する半田ペースト層形成工程と、半田ペースト層43を加熱溶融し、その後冷却固化する加熱冷却工程と、加熱冷却工程を経て形成されたプリコート半田層46の表面に付着している残留フラックス47を除去する洗浄工程と、を備えたことにより、半田ペーストに含まれるフラックスが除去されるため、リッド8a表面のニッケルメッキが酸化した部位に半田11が濡れ広がることを防ぐことができる。よって、半田11が溶融した際に、リッド8aの突部26よりも内側の部位31や開口部37などの不要な部分へ半田11が濡れ広がることを防ぐことができる。
さらに、半田付け工程が低酸素濃度の無酸化雰囲気下で行われることにより、半田11の濡れ広がりを妨げる酸化膜が形成されないため、半田11が基板パッド7上を容易に濡れ広がることができる。
リッド8aの突部26が切り欠き部27を有し、プリコート半田層形成工程では、切り欠き部27の外側を除く部位にプリコート半田層46を形成したことにより、半田付け後に切り欠き部27の外側には半田11が存在しない部位が存在し、リッド8aの外部からキャビティ12まで貫通する開口部37を形成することができる。開口部37が形成されたことにより、キャビティ12内に入り込んだ水分がキャビティ12内に留まることがなく、水分がキャビティ12内の半導体素子3に悪影響を与えることを防ぐことができる。さらに、半田付け工程においてキャビティ12内の気体が加熱されて膨張しても、開口部37から排出することができるため、膨張した気体が、溶融した半田11を飛散させてしまうことを防ぐことができる。
尚、この発明の実施の形態1では、リッド8aの鍔部16aを、キャリア基板2aから鍔部16aのキャリア基板2aと対向する面17の反対側の面18までの距離pがキャリア基板2aから本体部13の頭頂部21までの距離qよりも短くなるように形成した。しかし、距離pと距離qが等しくなるように鍔部16a形成しても、鍔部16aの縁部41の外側へ濡れ広がった半田11を観察することによって基板パッド7とリッド8aとの半田付けの良否判定を容易に行うことができることについては、一定の効果が得られる。
この発明の実施の形態1では、リッド8aの突部26が切り欠き部27を有することに対応して、基板パッド7に基板パッド開口部36を設けた。しかし、半田付け工程において半田11が濡れ広がって開口部37を塞いでしまわないように、プリコート半田層形成工程においてプリコート半田層43の量を調整しておけば、基板パッド7を閉じた環状に形成して基板パッド開口部36を設けないようにしてもよい。
また、この発明の実施の形態1では、電子部品パッケージ1aに開口部37を1箇所だけ設けた。しかし、開口部37の個数は、これに限ることはなく、適宜複数設けてもよい。
尚、この発明の実施の形態1では、搭載工程の後にプリコート半田層形成工程を行った。しかし、プリコート半田層形成工程の後に搭載工程を行ってもよいし、搭載工程とプリコート半田層形成工程とを同時に行ってもよい。搭載工程とプリコート半田層形成工程とを同時に行うと、電子部品パッケージ1aを製造するために要する時間を短縮することができる。
この発明の実施の形態1では、突部26の先端の一部が基板パッド7と接触するようにした。しかし、突部26の先端の全部が基板パッド7と接触するようにしてもよいし、突部26の先端の全部がキャリア基板2aの半導体素子3が搭載された側の面6と接触するようにしてもよい。
また、この発明の実施の形態1では、リッド8aのキャビティ12内には半導体素子3を1つだけ収納した。しかし、複数の半導体素子3を収納してもよく、さらに、半導体素子3に限ることもなく、抵抗やキャパシタなど他の電子部品を収納してもよい。
尚、この発明の実施の形態1では、半田付け工程は低酸素濃度にしたリフロー炉において行った。しかし、リフロー炉に替えて、加熱機構を有し、低酸素濃度を維持できるチャンバーを用いてもよい。また、リッド8aをキャリア基板2aに仮固定するための機構も併せて有する、リッド8aを取り付けるための専用装置を用いてもよい。
また、この発明の実施の形態1では、リッド8aの本体部13の外側の全周囲に渡って鍔部16aを設けた。しかし、リッド8aと基板パッド7との半田付けの強度や電磁シールド機能等に問題がなければ、必ずしも鍔部16aを本体部13の全周囲に設ける必要はない。
この発明の実施の形態1では、鍔部16aの縁部41の外側のうちの開口部37の外側を除く部位の全てに半田11が濡れ広がっていることを観察して半田付けが正常であると判断した。しかし、鍔部16aの縁部41の外側にまで半田11が濡れ広がった部位は少なくとも半田付けが正常であるため、開口部37の外側を除く部位の全てに半田11が濡れ広がっていなくとも、半田付けの強度や電磁シールド機能等に問題がない程度であれば、半田付けが正常であると判断してもよい。
実施の形態2.
図15は、この発明の実施の形態2における電子部品パッケージ1bを示す断面図である。図15において、図2と同じ符号を付けたものは、同一または対応する構成を示しており、その説明を省略する。この発明の実施の形態1とは、リッド8bの鍔部16aのキャリア基板2aと対向する面17に突部26を設けた構成が相違している。
この発明の実施の形態2では、以上のような構成としたことにより、この発明の実施の形態1と同様の効果が得られる。
尚、この発明の実施の形態2では、この発明の実施の形態1と相違する部分について説明し、同一または対応する部分についての説明は省略した。
実施の形態3.
図16は、この発明の実施の形態3におけるリッド8cを底面側から見た斜視図である。図16において、図3(b)と同じ符号を付けたものは、同一または対応する構成を示しており、その説明を省略する。この発明の実施の形態1とは、リッド8cの突部26が切り欠き部27を有さず、本体部13の側壁22のキャリア基板2aと対向する部位23の全周に渡って突部26が設けられている構成が相違している。尚、リッド8cの突部26が切り欠き部27を有さないことに対応して、キャリア基板2aの基板パッド7を、基板パッド開口部36を有さないように閉じた環状に形成しておくことが好ましい。
次に、この発明の実施の形態3におけるプリコート半田層形成工程について説明する。図17は、この発明の実施の形態3におけるプリコート半田層形成工程後のリッド8cを示す斜視図である。図17において、図9と同じ符号を付けたものは、同一または対応する構成を示しており、その説明を省略する。
プリコート半田層形成工程の半田ペースト層形成工程では、鍔部16aのキャリア基板2aと対向する面17のうちの突部26よりも外側の部位28の全周に渡って半田ペースト層43を形成する。そして、加熱冷却工程を経て、図17に示すように、鍔部16aのキャリア基板2aと対向する面17のうちの突部26よりも外側の部位28の全周に渡ってプリコート半田層46が形成される。
尚、リッド8cは突部26に切り欠き部27を有さないため、半田付け工程において加熱した際に、密閉状態となったキャビティ12内の空気が膨張し、溶融した半田11を破って外部に空気が噴出することがある。これを防ぐためには、溶融した半田11が冷却されて固化するまで、加圧固定治具によってリッド8cをキャリア基板2aにしっかりと固定しておくことが好ましい。
この発明の実施の形態3では、以上のような構成としたことにより、開口部37を有さない電子部品パッケージ1cを得ることができる。開口部37を有さないことにより、キャビティ12内は密閉され、外部の水蒸気などの半導体素子3に悪影響を与えるものがキャビティ12内に入ってくることを防ぐことができる。
尚、この発明の実施の形態3では、キャビティ12内は空気が充満しているとしたが、通常の空気に限ることはなく、乾燥空気、窒素、各種不活性ガスを充填してもよいし、キャビティ12内を真空にしてもよい。
尚、この発明の実施の形態3では、この発明の実施の形態1と相違する部分について説明し、同一または対応する部分についての説明は省略した。
実施の形態4.
図18は、この発明の実施の形態4におけるリッド8dを底面側から見た斜視図である。図18において、図3(b)と同じ符号を付けたものは、同一または対応する構成を示しており、その説明を省略する。この発明の実施の形態1とは、鍔部16aのキャリア基板2aと対向する面17が、突部26と連続して切り欠き部27から鍔部16aの縁部41まで延びる開口部突部48を有する構成が相違している。
次に、この発明の実施の形態4におけるプリコート半田層形成工程について説明する。図19は、この発明の実施の形態4におけるプリコート半田層形成工程後のリッド8dを示す斜視図である。図19において、図9と同じ符号を付けたものは、同一または対応する構成を示しており、その説明を省略する。
プリコート半田層形成工程の半田ペースト層形成工程では、鍔部16aのキャリア基板2aと対向する面17のうちの突部26よりも外側の部位28に、半田ペースト層43を形成する。ここで、突部26の切り欠き部27の外側には半田ペースト層43を形成せず、切り欠き部27の外側を除く部位に半田ペースト層43を形成しておく。従って、開口部突部48同士に挟まれた領域には半田ペースト層43は形成されない。そして、加熱冷却工程を経て、図19に示すように、切り欠き部27の外側を除く部位にプリコート半田層46が形成される。つまり、開口部突部48同士に挟まれた領域にはプリコート半田層46は形成されないこととなる。
この発明の実施の形態4では、以上のような構成としたことにより、プリコート半田層形成工程の加熱冷却工程において半田ペースト層43が溶融して、鍔部16aのキャリア基板2aと対向する面17上を切り欠き部27の外側の部分にまで濡れ広がることを、開口部突部48が遮る。このため、開口部37を形成すべき箇所が半田によって塞がれてしまうことを防ぐことができる。さらに、半田付け工程において溶融した半田11が開口部37を塞いでしまうことも防ぐこともできる。また、開口部37が塞がれないまでも意図した開口部37の寸法より小さくなってしまうことも防ぐことができ、開口部37の寸法が高精度に保障される。開口部37の寸法の最大値である距離gを小さく設定するときほど、開口部37が塞がれるリスクが大きいため、距離gを小さく設定するときほど大きな効果が得られる。
尚、この発明の実施の形態4では、この発明の実施の形態1と相違する部分について説明し、同一または対応する部分についての説明は省略した。
実施の形態5.
図20は、この発明の実施の形態5における電子部品パッケージ1eのリッド8eの鍔部16e付近を示す断面図である。図20において、図2と同じ符号を付けたものは、同一または対応する構成を示しており、その説明を省略する。この発明の実施の形態1とは、リッド8eの鍔部16eが内側から外側へ向けてキャリア基板2aから離れる方向に傾斜しており、鍔部16eのキャリア基板2aと対向する面17が内側よりも外側の方がキャリア基板2aとの距離が長くなるように形成された構成が相違している。
図21は、比較例として示すこの発明の実施の形態1における電子部品パッケージ1aのリッド8aの鍔部16a付近を示す断面図である。図21において、図2と同じ符号を付けたものは、同一または対応する構成を示しており、その説明を省略する。
図21に示すように、この発明の実施の形態1におけるリッド8aは、鍔部16aがキャリア基板2aとほぼ平行になるように形成されている。このため、装置トラブル等の原因によって、鍔部16aのキャリア基板2aと対向する面17に形成するプリコート半田層46の量が多過ぎた場合、リッド8aと基板パッド7とを半田付けすると、図21に示すように、鍔部16aと基板パッド2aとの間に収容し切れなかった半田11が、鍔部16aの外側に大きくはみ出すこととなる。このように半田11が鍔部16aの外側に大きくはみ出すと、隣接する他の電子部品などと接触してしまうことがある。
これに対して、図20に示すように、この発明の実施の形態5におけるリッド8eを用いた場合、この発明の実施の形態1におけるリッド8aを用いた場合よりも鍔部16eと基板パッド2aとの間に収容できる半田11の量が多くなっている。
この発明の実施の形態5では、以上のような構成としたことにより、鍔部16eと基板パッド2aとの間により多くの半田11を収容できるため、プリコート半田層46の量が多過ぎた場合でも、鍔部16eの外側に半田11が大きくはみ出すことを防ぐことができる。
尚、この発明の実施の形態5では、鍔部16eのキャリア基板2aと対向する面17が平面になるように形成した。しかし、鍔部16eのキャリア基板2aと対向する面17が内側よりも外側の方がキャリア基板2aとの距離が長くなるように形成されていれば平面に限ることはなく、曲面で形成してもよい。
尚、この発明の実施の形態5では、この発明の実施の形態1と相違する部分について説明し、同一または対応する部分についての説明は省略した。
実施の形態6.
図22は、この発明の実施の形態6における電子部品パッケージ1fのリッド8fの鍔部16f付近を示す断面図である。図22において、図18と同じ符号を付けたものは、同一または対応する構成を示しており、その説明を省略する。この発明の実施の形態5とは、リッド8fの鍔部16fのキャリア基板2aと対向する面17の反対側の面18がほぼ水平に形成されており、鍔部16fのキャリア基板2aと対向する面17の反対側の面18とキャリア基板2aとの距離が面内でほぼ一様となった構成が相違している。
この発明の実施の形態6では、以上のような構成としたことにより、鍔部16fのキャリア基板2aと対向する面17の反対側の面18がほぼ水平になるため、半田付け工程において鍔部16fのキャリア基板2aと対向する面17の反対側の面18に加熱ツールなどを接触させて加熱する場合、作業が容易となる。
尚、この発明の実施の形態6では、この発明の実施の形態5と相違する部分について説明し、同一または対応する部分についての説明は省略した。
実施の形態7.
図23は、この発明の実施の形態7における電子部品パッケージ1gのリッド8gの鍔部16g付近を示す断面図である。図23において、図22と同じ符号を付けたものは、同一または対応する構成を示しており、その説明を省略する。この発明の実施の形態6とは、リッド8gの鍔部16gのキャリア基板2aと対向する面17が、上に凸の曲面で形成されている構成が相違している。
この発明の実施の形態7では、以上のような構成としたことにより、この発明の実施の形態6と同様の効果が得られる。
尚、この発明の実施の形態7では、リッド8gの鍔部16gのキャリア基板2aと対向する面17を上に凸の曲面で形成した。しかし、下に凸の曲面で形成してもよい。
尚、この発明の実施の形態7では、この発明の実施の形態6と相違する部分について説明し、同一または対応する部分についての説明は省略した。
実施の形態8.
図24は、この発明の実施の形態8における電子部品パッケージ1hのリッド8hの鍔部16h付近を示す断面図である。図24において、図22と同じ符号を付けたものは、同一または対応する構成を示しており、その説明を省略する。この発明の実施の形態6とは、リッド8hの鍔部16hのキャリア基板2aと対向する面17が、複数のほぼ水平な面を有する階段状に形成されている構成が相違している。
この発明の実施の形態8では、以上のような構成としたことにより、この発明の実施の形態6と同様の効果が得られる。
尚、この発明の実施の形態8では、リッド8hの鍔部16hのキャリア基板2aと対向する面17が、2つのほぼ水平な面を有するように形成した。しかし、これに限ることはなく、3つ以上のほぼ水平な面を有するように形成してもよい。
また、この発明の実施の形態8では、鍔部16hのキャリア基板2aと対向する面17が、複数のほぼ水平な面を有するように形成した。しかし、必ずしもほぼ水平な面である必要はなく、傾斜のついた平面や曲面でもよい。
尚、この発明の実施の形態8では、この発明の実施の形態6と相違する部分について説明し、同一または対応する部分についての説明は省略した。
実施の形態9.
図25は、この発明の実施の形態9におけるリッド8iを示す斜視図であり、(a)は上面側から見た斜視図、(b)は底面側から見た斜視図である。図25において、図3と同じ符号を付けたものは、同一または対応する構成を示しており、その説明を省略する。この発明の実施の形態1とは、鍔部16aの縁部41から延びてキャリア基板2i側に鉤状に曲がった爪部51を有する構成が相違している。
図26は、この発明の実施の形態9におけるキャリア基板2iを示す斜視図である。図26において、図4と同じ符号を付けたものは、同一または対応する構成を示しており、その説明を省略する。この発明の実施の形態1とは、基板パッド7よりも外側に凹部52が形成された構成が相違している。
リッド8iの爪部51とキャリア基板2iの凹部52とは、互いに嵌合するように形成されており、爪部51と凹部52とを嵌合させることによって、リッド8iが適切な位置に位置決めできるようになっている。
次に、この発明の実施の形態9における配置工程について説明する。図27は、この発明の実施の形態9における電子部品パッケージ1iの製造方法の配置工程を示す図である。図27において、図10(a)と同じ符号を付けたものは、同一または対応する構成を示しており、その説明を省略する。
図27に示すように、プリコート半田層46と基板パッド7とが接触し、爪部51とキャリア基板2iの凹部52とが嵌合するように、リッド8iを配置する。ここで、爪部51と凹部52とを嵌合させたときに、図10(a)における距離sと距離tがほぼ同じになるように爪部51および凹部52が形成されている。
この発明の実施の形態9では、以上のような構成としたことにより、爪部51と凹部52とを嵌合させるだけで、リッド8iの位置決めを行うことができるため、容易に高精度な位置決めが可能となる。また、爪部51と凹部52とを嵌合させた後はリッド8iの位置がずれることがないため、半田付け工程前にリッド8iをキャリア基板2iに仮固定する必要もなくなる。
尚、この発明の実施の形態9では、爪部51が鍔部16aの縁部41から延びるように形成された。しかし、鍔部16aの縁部41に限ることはなく、鍔部16aのキャリア基板2iと対向する面17の反対側の面18から延びるように形成してもよい。
また、この発明の実施の形態9では、爪部51および凹部52をそれぞれ4個ずつ設けた。しかし、爪部51および凹部52の個数は、これに限ることはなく、最低各1個ずつ設けておけばよい。
尚、この発明の実施の形態9では、この発明の実施の形態1と相違する部分について説明し、同一または対応する部分についての説明は省略した。
以上、この発明の実施の形態1〜9について説明した。これらの、この発明の実施の形態1〜9で説明した構成は互いに組合せることができる。
1a〜1i 電子部品パッケージ
2a、2i キャリア基板
3 半導体素子
6 キャリア基板の半導体素子が搭載された側の面
7 基板パッド
8a〜8i リッド
11 半田
12 キャビティ
13 本体部
16a〜16h 鍔部
17 鍔部のキャリア基板と対向する面
18 鍔部のキャリア基板と対向する面の反対側の面
21 本体部の頭頂部
22 本体部の側壁
23 本体部のキャリア基板と対向する部位
26 突部
27 切り欠き部
28 鍔部のキャリア基板と対向する面の突部よりも外側の部位
31 突部よりも外側の部位
37 開口部
38 基板パッドの外周
41 鍔部の外周
43 半田ペースト層
46 プリコート半田層
47 残留フラックス
48 開口部突部
51 爪部
52 凹部

Claims (10)

  1. 電子部品が搭載された基板と、
    前記基板の前記電子部品が搭載された側の面の前記電子部品の周囲に設けられた基板パッドと、
    前記電子部品を覆うように設置され、前記電子部品を収納するキャビティを形成する本体部および前記本体部の外側に前記基板パッドと対向する鍔部を有するリッドと、
    を備えた電子部品パッケージであって、
    前記鍔部は、前記基板から前記鍔部の前記基板と対向する面の反対側の面までの距離が前記基板から前記本体部の頭頂部までの距離よりも短くなるように形成され、
    前記鍔部の前記基板と対向する面または前記本体部の側壁の前記基板と対向する部位は、切り欠き部を持つとともに基板側に突き出た突部を有し、
    かつ、前記突部の切り欠き部の外側には半田が存在しない部位が存在することにより、前記リッドの外部から前記キャビティまで貫通する開口部が形成され、
    前記鍔部の前記基板と対向する面のうちの前記突部よりも外側の部位と前記基板パッドとが半田付けされ、前記突部よりも内側の部位に存在する半田の量と比較して外側の部位に存在する半田の量の方が多い電子部品パッケージ。
  2. 前記鍔部の前記基板と対向する面は、前記突部と連続して前記切り欠き部から前記鍔部の縁部まで延びる開口部突部を有することを特徴とする請求項1に記載の電子部品パッケージ。
  3. 半田は、前記鍔部の縁部よりも外側で、かつ、前記基板パッドの外縁部よりも内側の領域にまで濡れ広がった部分を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子部品パッケージ。
  4. 前記鍔部の前記基板と対向する面は、内側よりも外側の方が前記基板との距離が長くなるように形成されたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の電子部品パッケージ。
  5. 前記鍔部の前記基板と対向する面の反対側の面は、前記基板との距離がほぼ一様になるように形成されたことを特徴とする請求項4に記載の電子部品パッケージ。
  6. 前記基板は前記基板パッドよりも外側に凹部を有し、
    前記リッドは前記鍔部から延びて前記凹部と嵌合する爪部を有することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の電子部品パッケージ。
  7. 基板の電子部品が搭載された側の面の前記電子部品の周囲に設けられた基板パッドと、前記電子部品を収納するキャビティを形成する本体部を有するリッドの前記本体部の外側に設けられた鍔部とを対向させて配置して半田付けすることにより形成される電子部品パッケージの製造方法であって、
    前記基板の前記基板パッドに囲まれた部位に前記電子部品を搭載する搭載工程と、
    前記鍔部が、前記リッドを前記基板パッドに半田付けしたときに前記基板から前記鍔部の前記基板と対向する面の反対側の面までの距離が前記基板から前記本体部の頭頂部までの距離よりも短くなるように形成され、かつ、前記鍔部の前記基板と対向する面または前記本体部の側壁の前記基板と対向する部位に基板側に突き出ており、切り欠き部を持つ突部を有する前記リッドの、前記鍔部の前記基板と対向する面のうちの、前記突部の切欠き部の外側を除く前記突部よりも外側の部位にプリコート半田層を形成するプリコート半田層形成工程と、
    前記プリコート半田層と前記基板パッドとを接触させ、かつ、前記リッドによって前記電子部品を覆うように前記リッドを配置する配置工程と、
    前記プリコート半田層を加熱して前記鍔部と前記基板パッドとを半田付けする半田付け工程と、
    を備えた電子部品パッケージの製造方法。
  8. 前記基板パッドの外縁部は、前記鍔部の縁部よりも外側に位置し、
    プリコート半田層形成工程では、後の半田付け工程において半田が、前記鍔部の縁部よりも外側で、かつ、前記基板パッドの外縁部よりも内側の領域にまで濡れ広がるだけの量のプリコート半田層を形成することを特徴とする請求項7に記載の電子部品パッケージの製造方法。
  9. 前記プリコート半田層は、
    前記リッドを前記基板パッドに半田付けしたときに前記突部、前記鍔部、前記基板パッドおよび前記鍔部の縁部から前記基板パッドへ下ろした垂線によって囲まれる空間の体積の1倍以上、2倍以下の体積で、かつ、前記空間から基板側に一部がはみ出していることを特徴とする請求項8に記載の電子部品パッケージの製造方法。
  10. 前記基板は基板パッドよりも外側に凹部を有し、
    前記リッドは前記鍔部から延びた爪部を有し、
    前記配置工程では、前記爪部を前記凹部に嵌合させて前記リッドの位置決めを行うことを特徴とする請求項7ないし請求項9のいずれか1項に記載の電子部品パッケージの製造方法。
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