JP2007127833A - 電子部品用パッケージ及びそれを用いた電子部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、気密封止性を十分に確保できる電子部品用パッケージを提供することを第1の目的としている。さらに、該パッケージの製造過程、具体的には蓋体と枠体の接合工程において光ファイバが損傷し難い電子部品用パッケージを提供することを第2の目的としている。
【解決手段】本発明は、光ファイバが接続される電子部品用パッケージであって、第1開口部と密閉された第2開口部とを有し前記光ファイバが挿通可能でハンダ濡れ性を有する切欠部が第1開口部の辺縁に形成された金属製枠体と、前記第1開口部を閉塞する蓋体と、前記蓋体と前記切欠部に挿入された光ファイバとの間隙に嵌装されるとともにハンダ濡れ性を有する嵌装部とを備え、前記嵌装部の内側に配設されたハンダプリフォームの外周に非ハンダ濡れ性部が形成されている電子部品用パッケージである。
【選択図】図1

Description

本発明は光ファイバが接続される電子部品用パッケージ及びそれを用いた電子部品に関する。
従来の光ファイバが接続される電子部品用パッケージ(以下パッケージと略す場合がある。)について、その実施形態の一例を図9に示す。
光ファイバが接続される例えば光スイッチや光分散補償器などの電子部品は特定の環境のもとで動作させる必要があり、特に湿気を嫌うため気密に封止されたパッケージに収納することが多い。
その光ファイバが接続される電子部品等の従来のパッケージの一例が下記特許文献1に記載されている。特許文献1に開示されたパッケージ2は、図9に示すように、上面に光半導体素子が載置される載置部を有する基体21と、該基体21の上面に前記載置部を取り囲むように取着され、上面に光ファイバを通してろう材により固定するための断面形状がU字状の溝から成る光ファイバ導入部221を有するとともにその上面に蓋体(不図示)がろう材により接合される枠体22とを具備している。前記ろう材は、ヤング率が10〜40GPa、熱膨張係数が20×10−6〜30×10−6/℃、ビッカース硬度が10〜15Hvである。具体的には前記ろう材は、金を15〜25質量%および錫を75〜85質量%含有しているハンダである。前記ろう材は、前記蓋体の下面で前記枠体22の上面に接合される領域に、厚みが0.08〜0.12mmで、幅が前記枠体の前記上面の幅の30〜100%である枠状に被着されている。
特開2004−258269号公報
上記パッケージ2の場合、蓋体を枠体22に接合するため光ファイバ導入部に封止されるハンダが蓋体へ接触するように配置されている。そのため上記特許文献1のハンダ(融点280℃)よりも低融点で安価な、例えば錫−銀−銅系のハンダ(融点220℃前後)などを使用した場合には、図10に示すように、蓋体24と枠体22を接合する際に蓋体24にハンダ151が濡れ拡がり、光ファイバ導入部221を埋めるためのハンダが不足し、パッケージ2の気密封止性が確保できないという問題があった。さらに、上記パッケージ2では、図7に示すように、蓋体24と枠体22を接合するハンダの厚みを0.08〜0.12mmと薄くし、光ファイバ導入部221を蓋体24の近くに配置しているため、光ファイバ26が蓋体24に接近するように配置されてしまう。このため、気密封止パッケージを製造するに好適なパラレルシーム溶接によって蓋体24を枠体22へ接合しようとしたとき、シーム溶接電極19の角部191が光ファイバ26へ接触し、光ファイバ26を損傷させてしまうという問題があった。
本発明は、上記従来の技術の問題点を鑑みてなされたものであり、気密封止性を十分に確保できる電子部品用パッケージを提供することを第1の目的としている。さらに、該パッケージの製造過程、具体的には蓋体と枠体の接合工程において光ファイバが損傷し難い電子部品用パッケージを提供することを第2の目的としている。
本発明においては、以下の電子部品用パッケージ及びそのパッケージを用いた電子部品を提案する。
本発明は、光ファイバが接続される電子部品用パッケージであって、第1開口部と密閉された第2開口部とを有し前記光ファイバが挿通可能でハンダ濡れ性を有する切欠部が第1開口部の辺縁に形成された金属製枠体と、前記第1開口部を閉塞する蓋体と、前記蓋体と前記切欠部に挿入された光ファイバとの間隙に嵌装されるとともにハンダ濡れ性を有する嵌装部とを備え、前記嵌装部の内側に配設されたハンダプリフォームの外周に非ハンダ濡れ性部が形成されている電子部品用パッケージである。なお、嵌装部は、凸部として前記蓋体に一体に設けてもよいし、蓋体とは別体のスペーサとしてもよい。また、第2開口部を閉塞する物としては、例えば樹脂基板やセラミックス基板その他の板体等いずれも採用することができる。
かかるパッケージによれば、枠体の第1開口部は蓋体で閉塞され、また、光ファイバが導入された切欠部には、蓋体を枠体に熱接合する際の熱により溶融したハンダプリフォームからなるハンダが充填されるので、パッケージは気密に封止される。ここで、ハンダプリフォームの周囲には非ハンダ濡れ性部が形成されており、切欠部に挿入された光ファイバと蓋体の間には嵌装部が配置されているので、該非ハンダ濡れ性部と嵌装部とで形成される領域に溶融したハンダはプールされ、蓋体方向への濡れ広がりが阻害されるので、切欠部を封止するために十分な量のハンダが供給される。さらに、上記嵌装部を採用することでハンダの濡れ広がりを防止しつつ切欠部を深く設けることが可能となり、蓋体と光ファイバとの間の距離を確保することができる。
溶融したハンダプリフォームが蓋体に濡れ広がらないようにするためには、前記嵌装部の内側の側壁にはハンダ濡れ性を付与しないことが好ましい。また、前記非ハンダ濡れ性部が連続して帯状に形成されていれば、ハンダの濡れ広がりを阻止する点で好ましい。
上記非ハンダ濡れ性部は、具体的には、蓋体の裏面及び嵌装部にハンダ濡れ性を有する金属メッキを施すとともに、前記非ハンダ濡れ性部には該金属メッキを施さないことで、工業生産上好適に実現することができる。
前記ハンダプリフォームは、錫−銀−銅系ハンダであることがパッケージを工業生産上安価に製造するうえで好ましい。さらに、具体的には、前記光ファイバの素線部の直径が0.125mmである場合には切欠部の高さが0.2〜1mmであることが、ハンダの濡れ広がりを阻止する点で好ましい。
本発明は、上記パッケージを使用した電子部品であって、前記切欠部に挿入された光ファイバと、前記切欠部に充填された気密封止用ハンダを備えた電子部品である。かかる電子部品によれば、パッケージの気密封止性が損なわれず動作の安定した電子部品を提供することができる。
上記説明のように、本発明のパッケージは、蓋体と切欠部に挿入された光ファイバとの間隙に嵌装されるとともにハンダ濡れ性を有する嵌装部を備え、嵌装部の内側に配設されたハンダプリフォームの外周に非ハンダ濡れ性部を形成しているので、切欠部を封止するために十分な量のハンダが供給され、本発明の第1目的であるパッケージの気密封止性を確保することができる。さらに、上記嵌装部を採用することで、蓋体と光ファイバとの間の距離を確保することができ、本発明の第2目的である蓋体と枠体をパラレルシーム溶接で接合する際の光ファイバの損傷を防止することが可能となる。
本発明のパッケージ及びそれを用いた電子部品について、以下、その実施態様に基づいて図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の実施形態の斜視図、図2は図1の切欠部121を含む断面図、図3は図1の蓋体14を裏面から見た斜視図、図4は図1のパッケージ1を組み立てた後の外観写真、図5は図3の非ハンダ濡れ性部141が無い場合のハンダの濡れ広がり状況を示す外観写真、図6は図3の非ハンダ濡れ性部141が有る場合のハンダの濡れ広がり状況を示す外観写真、図8は図1の蓋体14と枠体12をパラレルシーム溶接で接合している状態を示す図、図11は図1のパッケージ1を組み立てた後の蓋体へのハンダの濡れ広がり状況を示す外観写真、図12は図1の切欠部121へのハンダの充填状態を示す外観写真である。
本態様においてパッケージ1に収納されて電子部品を構成するものは、図1に示すように、基体11に搭載された光半導体素子であるホトダイオード17である。基体11は導体パターンを内蔵する積層セラミックスで構成されている。該ホトダイオード17は、ワイヤーボンディング18、基体11の上面に形成された表面導電パターン113及び基体11の内部に形成された内部導電パターン114を通してリードフレーム115に接続されている。なお、溶接時に生じる熱歪を小さくするために、基体11の材料としては、例えばアルミナなどの小さな熱膨張係数(15×10−6/℃以下)を有する誘電体材料を用いることが好ましい。なお、基体11は、枠体12の下側の開口部(第2の開口部)123を閉塞するために、ホトダイオード17を包囲して配設された枠体12の下面に銀ろうなどで接合されている。
また、上記ホトダイオード17に接続される光ファイバ16は枠体12の切欠部121からパッケージ1の内部に導入され、その被覆が剥がされた素線部161の先端部にある結合部163がホトダイオード17に接続される。なお、この素線部161において、切欠部121に配置される部分には、例えば厚さ0.5μm〜6μmのニッケルメッキを下地とした厚さ0.5μm〜6μmの金メッキなどの金属メッキが施されハンダ濡れ性を有するメッキ部162が形成されている。
本態様のパッケージ1は、図1に示すように、基体11の上に並列された6個のホトダイオート17とその両端に接続された12本の光ファイバ16をパッケージするものであり、枠体12、嵌装部13、蓋体14及びハンダプリフォーム15で構成されている。
[枠体]
枠体12は、蓋体14と溶接接合可能な金属で構成されており、その上面には第1開口部122、底面には第2開口部123が形成されている。第1開口部122の辺縁、すなわち上面には光ファイバ16の素線部161が挿通可能な12個の切欠部121が形成されている。ここで、切欠部121の表面には、厚さ0.5μm〜6μmのニッケルメッキを下地とした厚さ0.5μm〜6μmの金メッキ(以下双方のメッキを併せて金属メッキという場合がある。)が施されハンダ濡れ性が付与されている。この金属メッキは、蓋体14と溶接するために枠体12の上面にも施されている。なお、枠体12には、基体11と同等の熱膨張係数を有する金属材料、例えば17質量%コバルト−29質量%ニッケル−鉄合金(コバール)などを用いることが望ましい。また、枠体12の幅は、それに必要とされる強度と熱容量の極端な変化による溶接への影響を考慮して、例えば1mm±0.5mmとしておくことが望ましい。さらに、切欠部121の幅は、通常直径が0.125mm程度の光ファイバ16を挿通しやすいように1mm±0.5mmの範囲であることが望ましい。
[蓋体]
上記枠体12の第1開口部122を閉塞する蓋体14は平面視において矩形状に形成され、図2に示すように、枠体12の上面との当接部分である外周部が薄肉に構成されている。なお、蓋体14には、上記枠体12と同様に、例えば17質量%コバルト−29質量%ニッケル−鉄合金(コバール)などを用いることが望ましい。また、この薄肉外周部の厚みを0.15mm±0.1mmの範囲内としておけば、パラレルシーム溶接で良好な溶接部を得ることができ、パッケージ1の気密封止性が向上するので望ましい。
蓋体14の裏面及び表面には、蓋体14の酸化を防止するため上記金属メッキが施されているが、図3に示すように、後述するハンダプリフォーム15を包囲するようにその外周部分の金属メッキは除去され非ハンダ濡れ性部141が形成されている。この非ハンダ濡れ性部141は、例えば切削加工、レーザー加工またはサンドブラスト加工などにより金属メッキを除去したり、金属メッキの表面を改質することにより形成することができる。また、蓋体14への金属メッキを行う際に、マスキングにより非ハンダ濡れ性部141を形成することもできる。なお、非ハンダ濡れ性部141の態様は特に限定されないが、図3に示すように、ハンダプリフォーム15の周囲を完全に包囲するように幅0.1mm〜1mmの連続した帯状に形成することが好ましい。これにより、ハンダが金属メッキのバリ等を伝うなどして非ハンダ濡れ性部141を乗り越えることを防止することができる。
上記非ハンダ濡れ性部は、上記態様に限られることなく、例えばハンダプリフォーム15の外周を囲むように所定の厚みを有する非ハンダ濡れ性材を蓋体14へ接合することにより形成することもできる。
上記非ハンダ濡れ性部141の無有それぞれの場合における、蓋体14の裏面のハンダ濡れ拡がり状態を図5及び図6に示す。ここで、図5,6は、組み立てられたパッケージ1を分解して得られた蓋体14のスペーサ13付近の角部における状態を示しており、非ハンダ濡れ性部141が無い場合には、図5に示すように、蓋体14の外周付近まで溶融したハンダ151が濡れ拡がっている。一方、非ハンダ濡れ性部141が有る場合には、図6に示すように、非ハンダ濡れ性部141によってハンダ151が堰き止められ、濡れ拡がりが防止されている。
[嵌装部]
本態様の嵌装部であるスペーサ13は、図1、2に示すように、切欠部121に挿通された光ファイバ16の素線部161と蓋体14とで形成される間隙とに嵌装可能に構成されている。なお、スペーサ13には、上記枠体12と同様に、例えば17質量%コバルト−29質量%ニッケル−鉄合金(コバール)などを用いることが望ましい。
少なくともスペーサ13の切欠部121側にある底面には、切欠部121に充填されるハンダが密着可能なように金属メッキが施されている。なお、この金属メッキはスペーサ13の全体に施されていても構わないが、図2に示すように、スペーサ13の内側の側面131には金属メッキを施さず非ハンダ濡れ性部とすれば、ハンダの濡れ広がりを更に防止することができ好ましい。加えて、スペーサ13の外側の面132にも金属メッキを施さず非ハンダ濡れ性部とすれば、ハンダの濡れ広がりを更に阻害することができ好ましい。
本発明の嵌装部は上記スペーサ13に限らず、例えば図3に示すように、蓋体14に一体に形成した凸部13aとしてもよい。蓋体14と嵌装部13とを別体とせず、一体とすることによりパッケージ1の組み立て時にける調整の手間を省略することができる。
[ハンダプリフォーム]
ハンダプリフォーム15は、切欠部121の容積に対して50%〜200%の体積を有するとともに切欠部121と同程度の幅と厚みを有する錫−銀−銅系ハンダの板体である。ハンダプリフォーム15は、スペーサ13の内側に位置するように蓋体14へ固着されている。このハンダプリフォーム15は、蓋体14と枠体12とをパラレルシーム溶接したとき熱によって溶融する。その溶融したハンダは、蓋体14と枠体12との溶接と同時に切欠部121に充填され、冷却凝固し、切欠部121を封止する。
上記パッケージ1及びそれを用いた電子部品の製造方法について図1、4、8を参照しつつ説明する。なお、以下のパッケージ1を組み立てるときには、事前に各部品を十分乾燥させるとともに、不活性雰囲気内で行うことが好ましい。
まず、銀ろうなどによって基体11と枠体12の底面を接合し、第2開口部123を基体11によって閉塞する。次に、光ファイバ16の結合部163がホトダイオード17の真上にくるように光ファイバ16を配置し、光ファイバ16を接着剤で固定し、結合部163と光部品17の位置関係を保持する。この時、光ファイバ16のメッキ部162は切欠部121の上へ配置されている。次いで、スペーサ13を所定位置に配置するとともに、ハンダプリフォーム15が固着された蓋体14を枠体12に位置合わせする。
次に、図8に示すように、パラレルシーム溶接によって枠体12と蓋体14を接合する。シーム溶接電極19が蓋体14を介してスペーサ13の上を移動しながら加熱することで、スペーサ13の内側に配設されたハンダプリフォーム15が溶融される。ここで、非ハンダ濡れ性部141及びスペーサ13により溶融したハンダの流れがブロックされるため、スペーサ13の下にある切欠部121へ自重によりハンダが流れ込み、図4に示すように、切欠部121にハンダが充填される。なお、図8に示すシーム溶接電極19は所定の速度で蓋体14の外周部を常に移動しているため、シーム溶接電極19の近傍で溶融したハンダが切欠部121を埋めた後、さらにスペーサ13の外側の面を伝い溶接中のシーム溶接電極19へ到達することは無い。また、図8に示すように、スペーサ13を設けることにより、切欠部121の深さ(高さ)を深くすることができるので、シーム溶接電極19と光ファイバ16の間隔を取ることができ、シーム溶接電極19の角部191が触れて光ファイバ16が損傷することを防止できる。
上記、パッケージ1において、直径が0.125mmの素線部161を使用した場合の、好適な切欠部121の高さを求めた。上記素線部161を挿通するためその誤差0.05mmを考慮し切欠部121の高さは0.2mm以上とする必要があった。そして、切欠部121の高さを0.2mmから0.2mmごとに1.2mmまで変化させ、切欠部121に封止されたハンダの充填状態を目視で確認し良否を判定した。なお、切欠部121の幅は1.0mm、枠体12の厚みは1.0mmであった。合格率を表1に示す。また、ハンダプリフォーム15には、錫−3.0質量%銀−0.5質量%銅ハンダを使用した。
Figure 2007127833
表1に示すように切欠部121の高さが1.0mmになると、自重のために切欠部121に充填されたハンダ151が落下し、切欠部121が封止されない場合がある(図12参照)。したがって、切欠部121の高さは、0.2mm〜1.0mmとすることが好ましい。
上記パッケージ1において、ハンダプリフォーム15として、融点280℃である80質量%金−20質量%錫ハンダ、及び、融点220℃である錫−3.0質量%銀−0.5質量%銅ハンダを用い、それぞれ30個及び50個のパッケージ1を組み立て、気密封止性を確認した。なお、本実施例では、枠体12の厚みは1.0mm、切欠部121の大きさは幅1.0mm、高さ0.4mmであった。また、蓋体14、枠体12、スペーサ13には、17質量%コバルト−29質量%ニッケル−鉄合金(コバール)を使用した。
上記気密封止性は、グロスリークテストで確認した。グロスリークテストは、組み立てたパッケージを85℃から125℃に加熱したFC40フロリナート溶液中へ1分以上浸漬し、パッケージ内部からの気体漏れの有無を確認する試験方法である。結果を表2に示す。
Figure 2007127833
ハンダプリフォーム15として80質量%金−20質量%錫ハンダを用いた場合には、全てのパッケージにおいて気密封止することが出来なかった。これは、枠体12の上面に設けられた金属メッキ(融点950℃)を溶融して蓋体14(融点1450℃)と枠体12とをシーム溶接で接合する場合には、蓋体14が溶融しないように金属メッキのみを溶かす必要があり、加熱温度に制限があるためである。すなわち、上記パッケージ1はスペーサ13を有するため、ハンダを充填すべき切欠部121の素線部161周辺部位と加熱部位とが離れている、したがって、ハンダプリフォーム15自体は溶融しても切欠部121において上記ハンダの融点である280℃を超えることが出来ない。その結果、ハンダを十分に切欠部121に充填することが出来ず気密封止性が得られないと考えられる。これは、切欠部121の底部へ温度センサを取り付けて確認した切欠部121の底部の温度が275℃前後であったことでも裏付けられた。
一方で、錫−3.0質量%銀−0.5質量%銅ハンダを用いた場合には図11に示すように蓋体14へのハンダ拡がりが無く、切欠部121を充填するに十分なハンダが供給され気密封止性が確保できた。
なお、本発明においてハンダプリフォーム15を構成するハンダは上記に限定されず、例えば錫を主成分として一部の元素を変えたもの、具体的には錫−3.5質量%銀(融点221℃)、錫−3.5質量%銀−0.75質量%銅(融点220℃)、錫−4.0質量%銀−0.5質量%銅(融点235℃)、錫−0.7質量%銅(融点227℃)、錫−9質量%亜鉛(融点199℃)なども使用することができる。しかしながら、錫を主成分としたハンダであって、鉛、アンチモン、ビスマスを含むものについては、融点275℃以下の条件に当てはまるものもあるが、鉛、アンチモン、ビスマスは人体に有害な元素であるため、対象外とすることが望ましい。
本発明のパッケージ及び電子部品の実施態様の一例を示す斜視図である。 図1の側面断面図である。 図1の蓋体の裏面から見た斜視図である。 図1のパッケージを組み立てた後の外観写真である。 図3の非ハンダ濡れ性部が無い場合のハンダの濡れ広がり状況を示す外観写真である。 図3の非ハンダ濡れ性部が有る場合のハンダの濡れ広がり状況を示す外観写真である。 従来の蓋体及び枠体の接合状況を説明する図である。 図1の蓋体及び枠体の接合状況を説明する図である。 従来のパッケージの斜視図である。 従来のパッケージにおける蓋体へのハンダの濡れ広がりの状態を説明するための外観写真である。 図1のパッケージを組み立てた後の蓋体へのハンダの濡れ広がり状況を示す外観写真である。 図1の切欠部へのハンダの充填状態を示す外観写真である。
符号の説明
1 パッケージ
11 基体
113 表面導電パターン
114 内部導電パターン
115 リードフレーム
12 枠体
121 切欠部
122 第1開口部
123 第2開口部
13 嵌装部(スペーサ)
131 非ハンダ濡れ性部
132 非ハンダ濡れ性部
14 蓋体
141 非ハンダ濡れ性部
15 ハンダプリフォーム
151 溶融したハンダ
16 光ファイバ
161 素線部
162 メッキ部
163 結合部
17 ホトダイオード
18 ワイヤーボンディング
19 シーム溶接電極
191 シーム溶接電極角部

Claims (9)

  1. 光ファイバが接続される電子部品用パッケージであって、第1開口部と密閉された第2開口部とを有し前記光ファイバが挿通可能でハンダ濡れ性を有する切欠部が第1開口部の辺縁に形成された金属製枠体と、前記第1開口部を閉塞する蓋体と、前記蓋体と前記切欠部に挿入された光ファイバとの間隙に嵌装されるとともにハンダ濡れ性を有する嵌装部とを備え、前記嵌装部の内側に配設されたハンダプリフォームの外周に非ハンダ濡れ性部が形成されている電子部品用パッケージ。
  2. 前記嵌装部は、前記蓋体に一体に設けられた凸部である請求項1に記載の電子部品用パッケージ。
  3. 前記嵌装部は、スペーサである請求項1に記載の電子部品用パッケージ。
  4. 前記嵌装部の内側の側壁はハンダ濡れ性を有しない請求項1に記載の電子部品用パッケージ。
  5. 前記非ハンダ濡れ性部は帯状に形成されている請求項1に記載の電子部品用パッケージ。
  6. 前記嵌装部及び蓋体の裏面にはハンダ濡れ性を有する金属メッキが施されており、前記非ハンダ濡れ性部には前記金属メッキが施されていない請求項1に記載の電子部品用パッケージ。
  7. 前記ハンダプリフォームは、錫−銀−銅系ハンダである請求項1に記載の電子部品用パッケージ。
  8. 前記光ファイバの直径が0.125mmであり、前記切欠部の高さが0.2〜1mmである請求項1に記載の電子部品用パッケージ。
  9. 請求項1乃至8のいずれかの電子部品用パッケージを用いた電子部品であって、前記切欠部に挿入された光ファイバと、前記切欠部に充填された気密封止用ハンダを有する電子部品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014106016A (ja) * 2012-11-26 2014-06-09 Seiko Epson Corp 電子デバイス用パッケージの製造方法、電子デバイス、電子機器、および移動体

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