JP5367787B2 - 面格子固定構造 - Google Patents

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Description

本発明は、面格子固定構造に関する。
建物開口の開口枠(たとえば窓枠あるいはサッシ枠)には、面格子が取り付けられることがある。たとえば、特許文献1には、面格子の背面に取り付け装置を固定し、この取り付け装置をサッシに取り付けることにより、窓の外側に面格子を配置した構造が記載されている。特許文献1の取り付け装置は、2つの取付金具とその間の中間金具とで構成されており、その長さを調整した上で締結具により締結することで、サッシと面格子の間隔の調整ができる。
しかし、引用文献1の取り付け装置では、締結具が外部に露出するため、見栄えが悪い。見栄えを向上させるためには、2つの取付金具とその間の中間金具とを溶接等により、あるいはあらかじめ工場内等で完全に一体化する(締結具を不要とする)ことも考えられるが、このように一体化すると長さの調整ができなくなる。
特開2003−20880号公報
本発明は上記事実を考慮し、長さの調整が可能で、しかも見栄えに優れた面格子固定ブラケットを用いて面格子を建物の開口枠に取り付ける面格子固定構造を得ることを課題とする。
請求項1に記載の発明では、建物開口の開口枠と、この開口枠に取付部材によって取り付けられる面格子との間に配置されて開口枠と面格子とを接続するために用いられ、前記開口枠の前記面格子が取り付けられる面格子取付面と平行な断面で均一の断面形状を有する筒状の面格子固定ブラケットと、前記取付部材を前記面格子側から前記開口枠側へ案内する案内手段と、一部が前記面格子固定ブラケットによって隠蔽され、前記面格子を前記開口枠に取り付けるための取付部材と、前記案内手段による前記取付部材の案内方向に沿って前記面格子固定ブラケットの内部に備えられた複数の中間板と、前記面格子に対し前記面格子固定ブラケットの反対側から接触配置されて面格子を補強する補強板と、を有し、前記取付部材が、前記面格子から前記面格子固定ブラケットを貫通して前記開口枠にねじ込まれる貫通固定ネジであり、前記中間板が、上下方向に間隔をあけて板面が互いに対向するように配置された上中間板及び下中間板を含み、前記案内手段が、前記面格子固定ブラケットを貫通する前記貫通固定ネジの周囲を取り囲むように前記上中間板及び前記下中間板のそれぞれに設けられている
この面格子固定構造の面格子固定ブラケットは、面格子取付面と平行な断面で均一の断面形状を有する筒状である。すなわち、どの断面を考えても、均一な断面形状が現れる。したがって、面格子固定ブラケットを適切な位置で切断して所望の長さに調整することで、開口枠に対する面格子の位置(離間量)を調整できる。
また、この面格子固定ブラケットを用いると、建物の開口枠に面格子をとりつけるための取付部材の一部が隠蔽される。したがって、取付部材が遮蔽されない構造と比較して、見栄えの向上を図ることができる。
面格子固定ブラケットは、取付部材の全体を隠蔽することが好ましいが、一部のみ隠蔽していても、隠蔽した部分については外部から取付部材が見えないので、見栄えの向上を図ることができる。
なお、ここでいう「均一の断面形状」とは、厳密に同一の断面形状であるものが含まれるのはもちろんであるが、開口枠と面格子との間に配設されることが可能で、且つ、取付部材を遮蔽可能であれば、厳密に同一の断面でなくてもよい。たとえば、補強用の部材(リブやビード)が部分的に突設されていたりしてもよい。
また、請求項1に記載の発明では、前記取付部材を前記面格子側から前記開口枠側へ案内する案内手段を有している。
したがって、取付部材を案内手段により面格子側から開口枠側へ案内することで取付部材を位置決めできるので、取付部材による面格子の取付作業の作業負担を軽減させることが可能になる。
また、請求項1に記載の発明では、一部が前記面格子固定ブラケットによって隠蔽され、前記面格子を前記開口枠に取り付けるための取付部材と、を有している。
さらに、請求項1に記載の発明では、前記案内手段による前記取付部材の案内方向に沿って前記面格子固定ブラケットの内部に備えられた複数の中間板、を有している。中間板は、上下方向に間隔をあけて板面が互いに対向するように配置された上中間板及び下中間板を含んでいる。
このように、面格子固定ブラケットの内部に複数の中間板が形成され、さらにこの中間板の上中間板及び下中間板に案内手段が設けられるので、取付部材を、案内手段すなわち中間板に沿って、外部への露出部分の少なくとも一部を覆って案内できる。また、取付部材を案内手段に沿ってスムーズに案内することが可能である。
特に、請求項1に記載の発明では、前記取付部材が、前記面格子から前記面格子固定ブラケットを貫通して前記開口枠にねじ込まれる貫通固定ネジである。
すなわち、取付部材として貫通固定ネジを用いることで、簡単な構造で確実に面格子を開口枠に取り付けることができる。特に、貫通固定ネジは面格子から面格子固定ブラケットを貫通して開口枠にねじ込まれているので、このように貫通することなく分割されたネジを使用した場合と比較して、部品点数が少なくなる。
案内手段は、面格子固定ブラケットを貫通する貫通固定ネジの周囲を取り囲むように上中間板及び下中間板のそれぞれに設けられている。すなわち、貫通固定ネジは、周囲を案内手段によって取り囲まれるようにして、案内手段に挿通され、面格子側から開口枠側へ案内される。
また、請求項1に記載の発明では、前記面格子に対し前記面格子固定ブラケットの反対側から接触配置されて面格子を補強する補強板、を有する。
補強板によって、面格子と面格子固定ブラケットとの接触部分が補強されることになるので、たとえば面格子に外力が作用した場合でも、面格子の面格子固定ブラケットに対する位置ズレや離脱を抑制可能となる。
請求項6に記載の発明では、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の発明において、前記面格子固定ブラケットが、前記建物と前記開口枠の間に配置される防水部材に対応した位置に配置されていることを特徴とする。
このように、防水部材に対応した位置に面格子固定ブラケットを配置することで、面格子には防水のための部材が不要になる。防水のための部材が必要な構成と比較して、部品点数が少なくなる。
請求項7に記載の発明では、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の発明において、前記面格子固定ブラケットの上板の下面及び下板の上面にタッピングホールが形成されている
タッピングホールにネジをねじ込んで、面格子固定ブラケットを面格子に固定できる。
本発明は上記構成としたので、長さの調整が可能で、しかも見栄えに優れた面格子固定ブラケットを用いて面格子を建物の開口枠に取り付ける面格子固定構造が得られる。
本発明の第1実施形態の面格子固定ブラケットを用いて面格子を建物に固定した面格子固定構造を示す分解斜視図である。 本発明の第1実施形態の面格子固定構造面を格子取付ブラケットの位置で横方向に破断した状態で示す断面図である。 本発明の第1実施形態の面格子固定ブラケットを用いて面格子を建物に固定した面格子固定構造を部分的に拡大して示す分解斜視図である。 本発明の第1実施形態の面格子固定ブラケットを用いて面格子を建物に固定する工程を(A)から(E)へと順に示す説明図である。 (A)〜(C)はいずれも、本発明の第1実施形態の面格子固定ブラケットを図1から図4に示すものとは異なる長さに切断した場合の面格子固定ブラケットを示す側面図である。 本発明の第2実施形態の面格子固定ブラケットを用いて面格子を建物に固定した面格子固定構造を示す分解斜視図である。 本発明の第2実施形態の面格子固定構造における報知手段の制御の流れを示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態の面格子固定ブラケットとタッピングネジを示す斜視図である。 本発明の第実施形態の面格子固定ブラケット、固定ネジ及び補強材を示す斜視図である。
図1には、本発明の第1実施形態の面格子固定ブラケット44及び面格子14が示されている。また、図2には、この面格子14を面格子固定ブラケット44を介して建物16に固定した面格子固定構造12が示されている。さらに、図3には、面格子固定ブラケット44の近傍が拡大して示されている。図面において、面格子14の幅方向を矢印Wで、上方向を矢印UPで、建物内側方向を矢印INでそれぞれ示す。
図2に示すように、建物16の窓18には、その窓枠となるサッシ枠20が配設されている。サッシ枠20の外側には、面格子固定ブラケット44を介して、貫通固定ネジ32により面格子14が固定されている。サッシ枠20の外側の面が、面格子14が面格子固定ブラケット44を介して取り付けられる面格子取付面となっている。
図1に示すように、面格子14は、上下方向に延在する一対の格子縦枠24と、これら格子縦枠24の上部及び下部において横方向に延在する格子横枠26と、を有する四角枠22を有しており、四角枠22内には、複数の横桟28が格子縦枠24に掛渡されて取り付けられている。そして、本実施形態では、1つの格子縦枠24に対し上下に2つ、面格子14の全体では4つの面格子固定ブラケット44が用いられる構造としている。
格子縦枠24には、所定位置に1又は複数(本実施形態では1つの面格子固定ブラケット44に対し2つ)のネジ挿通孔30(図2参照)が形成されている。貫通固定ネジ32には、先端部分近傍に雄ネジ32Mが形成されており、いわゆるテクスネジとなっている。したがって、貫通固定ネジ32が、ネジ挿通孔30及び面格子固定ブラケット44に挿通(貫通)された状態で、雄ネジ32Mがサッシ枠20から建物16の外壁フレーム34にねじ込まれることにより、面格子14がサッシ枠20(建物16)に固定される。
また、貫通固定ネジ32は、高硬度鋼により構成されている。したがって、高硬度鋼ではない材料で構成されたネジと比較して硬度が高くなっており、切断や破損等に対する耐性が高くなっている。なお。ここでいう「高硬度」とは、具体的には、硬度HRC(ロックウェルCスケール)56以上の硬さを持つものを指す。
図2に示すように、サッシ枠20と、建物16を構成する外壁フレーム34の間には、止水材36及び止水シート38が差し挟まれるようにして配設されている。ネジ挿通孔30は、貫通固定ネジ32が止水材36及び止水シート38を貫通するように所定の位置に形成されており、貫通固定ネジ32を位置決め(位置あわせ)している。
格子縦枠24には、ネジ挿通孔30の間の位置にもネジ挿通孔40が形成されている。このネジ挿通孔40は、後述するように、面格子14に面格子固定ブラケット44を仮止めするときの仮止めネジ42が挿通される。仮止めネジ42は、いわゆるタッピングネジとされており、外周に雄ネジ42Mが形成されている。
格子縦枠24とサッシ枠20の間に配設される面格子固定ブラケット44は、図3に示すように、四角筒状のブラケット本体46を有しており、さらにこのブラケット本体46内には、複数枚の中間板49(本実施形態では、上下方向の間隔をあけて上中間板49U及び下中間板49L)が形成されている。矢印IN方向と直交する方向の(面格子取付面と平行な)任意の断面を考えると、ブラケット本体46及び中間板49は略同一の断面を有している。すなわち、矢印IN方向のどの位置で面格子固定ブラケット44を切断した場合であっても、略均一の断面形状が現れるようになっている。
上中間板49Uの上面及び下中間板49Lの下面には、矢印IN方向に沿ってネジガイド48が形成されている。ネジガイド48は、矢印IN方向に見て貫通固定ネジ32の周囲を取り囲むように略「C」字状に形成されており、貫通固定ネジ32が矢印IN方向、すなわち面格子14側からサッシ枠20側へと挿通されるときに、貫通固定ネジ32を案内する。特に、ネジガイド48はブラケット本体46の内側に形成されており、貫通固定ネジ32を外部に露出させないようにして案内する。
ブラケット本体46の上板46Uの下面、及び下板46Lの上面には、タッピングホール50が形成されている。タッピングホール50は、仮止めネジ42の雄ネジ42Mの外径よりもわずかに小さい内径部分を有しており、仮止めネジ42がねじ込まれることで、雄ネジ42Mがタッピングホール50の内面を切削しつつ螺合する。
図1及び図3に示すように、格子縦枠24の外側には補強板52が配設されている。補強板52は、面格子固定ブラケット44と対応した位置、すなわち、面格子固定ブラケット44と補強板52とで格子縦枠24を部分的に挟み込む位置に配設されている。補強板52には、ネジ挿通孔54、56が形成されており、それぞれ、貫通固定ネジ32、仮止めネジ42が挿通される。
図1に示すように、格子縦枠24及び格子横枠26のそれぞれには、外側から目板58が取り付けられている。また、格子縦枠24の上端及び下端にはキャップ60が被せされて取り付けられている。
次に、本実施形態の面格子固定ブラケット44を用いて面格子14を建物(サッシ枠20)に固定する方法、及び、本実施形態の面格子固定構造12の作用を説明する。
面格子14をサッシ枠20に固定する場合、まず、図4(A)に示すように、施工現場において、面格子固定ブラケット44を所定の切断位置CLで切断する。すなわち、建物や面格子14の種類等に応じて、サッシ枠20から面格子14までの間隔は種々に設定されており、特に、窓ガラス(図示省略)を可動させて窓を開閉する構造では、面格子14と窓ガラス(図示省略)との干渉を回避する必要もある。本実施形態では、ブラケット本体46及び中間板49は略同一の断面を有しており、矢印IN方向のどの位置で面格子固定ブラケット44を切断しても、均一(略同一)の断面形状が現れる。このように、面格子固定ブラケット44を切断して所望の長さとすることで、窓ガラス等との干渉を回避して面格子14をサッシ枠20に固定できるので、各種の長さのブラケットを工場等で製造したり、施工現場に運んだりする必要がなくなる。なお、図4(A)に示す状態で、格子縦枠24の上端及び下端には、キャップ60が被せられて取り付けられている。
次に、図4(B)に示すように、面格子14に、面格子固定ブラケット44と補強板52とを仮止めネジ42で仮止めする。仮止めにより、面格子固定ブラケット44及び補強板52が面格子14から不用意に脱落したり位置ズレしたりしなくなるので、以後の作業性が向上する。
次いで、図4(C)に示すように、面格子14を貫通固定ネジ32を用いてサッシ枠20(図4では図示省略、図2参照)に固定する。貫通固定ネジ32は、図3に示したネジ挿通孔30に挿通され、さらにネジガイド48によって矢印IN方向に案内される。したがって、ネジガイド48がない構成(貫通固定ネジ32が案内されない構成)と比較して、固定作業の作業性が向上すると共に、貫通固定ネジ32の位置、特に、サッシ枠20にねじ込まれる先端位置が正確に位置決めされる。
このとき、面格子固定ブラケット44は所望の長さに切断されているので、図4(D)に示すように面格子固定ブラケット44がサッシ枠20と面格子14の双方に接触するまで貫通固定ネジ32をねじ込むことで、面格子14が矢印IN方向の所定の位置で固定される。
また、図2に示すように、貫通固定ネジ32の位置は、ネジ挿通孔30によって、止水材36及び止水シート38に対応した位置に位置あわせされている。これにより、止水材36及び止水シート38による止水が可能となるので、面格子14には、止水のための部材が不要となり、部品点数が少なくなり、低コストとなる。止水のための部材を配設したり取り付けたりする作業も不要で、作業効率が高くなる。
このように面格子14をサッシ枠20に固定した状態で、貫通固定ネジ32は、面格子固定ブラケット44によりその周囲(軸部)が覆われており、外部からは見えなくなっている。したがって、貫通固定ネジ32の軸部が露出している構成と比較して、見栄えが向上している。
そして、図4(E)に示すように、目板58を四角枠22に取り付ける。目板58により、貫通固定ネジ32及び仮止めネジ42の頭部、さらに補強板52も覆われるので、これらが露出している構成と比較して、見栄えがさらに向上している。
また、格子縦枠24の上端及び下端にキャップ60が被せられて取り付けられているので、格子縦枠24内への異物の進入が抑制されると共に、より見栄えも向上される。
このようにして面格子14がサッシ枠20に固定された状態では、ネジ挿通孔30の外側、すなわち貫通固定ネジ32が面格子14に挿通された部分の外側が、補強板52で補強されている。すなわち、面格子14に、補強板52を介して、面格子固定ブラケット44が取り付けられていることになる。したがって、面格子14に外力(たとえば、矢印INと反対方向への引抜力)が作用した場合でも、貫通固定ネジ32がネジ挿通孔30から不用意に抜け出ることを抑制できる。たとえば、バール等による面格子14のこじ開けや、金鋸、金鋏等による格子縦枠24の切断に対して、これらを抑止できる可能性が高くなる。
しかも、貫通固定ネジ32は高硬度鋼で構成されている。したがって、面格子14をより強固に固定することができる。さらに、貫通固定ネジ32の切断や破壊等に対しても、高硬度鋼以外の材料で構成されたものと比較して抑止できる可能性が高くなる。
なお、上記したように、本実施形態では、面格子固定ブラケット44を所望の長さに切断して使用できる。したがって、窓ガラス等の構造によっては、たとえば図5(A)に示すように、面格子固定ブラケット44をさらに短くして、面格子14を建物16に対し接近した位置で固定することも可能である。あるいは、図5(B)に示すように、ルーバー窓等の外側へ開く障子を有する窓に面格子14を取り付ける場合には、面格子固定ブラケット44の切断位置を変更して長くするだけで、面格子14を建物16から離れた位置に固定できる。
また、図5(A)及び図5(B)では、4つの面格子固定ブラケット44が同じ長さに切断された例を挙げているが、面格子固定ブラケット44の長さが異なっていてもよい。たとえば、図5(C)に示すように、窓ガラス62が斜めに開放される構造の場合には、これに対応して面格子14も斜めになるように、面格子固定ブラケット44を異なる長さに、且つ斜めに切断してもよい。さらに、図示は省略するが、建物側の面格子固定ブラケット44が接触する面に段差があるような場合でも、この段差に併せて面格子固定ブラケット44を切断することで、段差への対応が可能である。
図5(A)〜(C)のいずれの構成においても、貫通固定ネジ32は、面格子固定ブラケット44の長さに対応した長さのものが用いられる。そして、いずれの構成においても、面格子固定ブラケット44と貫通固定ネジ32の長さを変更するだけで対応でき、面格子固定ブラケット44のそれぞれの長さのものを製造する必要がなくなる。
また、本発明では、面格子固定ブラケット44を、サッシ枠20や面格子14と同一の材料で構成することも可能であり、サッシ枠20や面格子14と異なる材料が用いられていてもよい。
図6には、本発明の第2実施形態の面格子固定構造72が示されている。第2実施形態では、第1実施形態の面格子固定構造12の構成に加えて、ひずみゲージ74及び報知手段78等が追加されている。以下では、第2実施形態として追加された構成要素、部材等について説明し、第1実施形態と同一の構成要素、部材等については同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
第2実施形態の面格子固定構造72では、横桟28、格子縦枠24及び面格子固定ブラケット44の所定位置に、ひずみゲージ74が取り付けられている。これらのひずみゲージ74は単独で、あるいは相互の位置関係から、面格子14のひずみ量を検知することができる。
ひずみゲージ74は、制御装置76内のCPU77に接続されており、得られたひずみ量のデータが送られるようになっている。さらに、CPU77には、報知手段78としての警報スピーカー80、警報ライト82及び通信端末84が接続されている。
制御装置76には、メインスイッチ86及びリセットスイッチ88が備えられている。メインスイッチ86は、通常はオン状態とされているが、オフ状態では、制御装置76全体の動作を停止させる。これに対しリセットスイッチ88は、通常はオン状態となっているが、オフにされると、報知手段78の動作を停止させる。
このような構成とされた第2実施形態の面格子固定構造72では、第1実施形態の面格子固定構造12と同様の作用効果を奏するが、さらに、以下のフローに示すように、面格子14に外力が作用してひずみが発生したときに、CPU77がこれを報知する等の所定の動作を行う。なお、通常は、上記したようにメインスイッチ86及びリセットスイッチ88はオン状態となっている。
このフローでは、まずステップS12において、ひずみゲージ74から送られたひずみ量データから、面格子14の変位が外方向であるか否かを判断する。面格子14の変位が外方向である場合には、ステップS14において、面格子14に作用した荷重が等分布荷重であるか否かを判断する。等分布荷重でない場合には、ステップS16において、ひずみを検知している時間が、あらかじめ設定された所定時間であるか否かを判断する。なお、ステップS12、S14、S16において、各判断が否定された場合には、ステップS24に移行し、メインスイッチ86がオフされたか否かを判断する。メインスイッチ86がオフされていない場合にはステップS12に戻るが、オフされている場合には処理を終了する。
したがって、CPU77は、面格子14の変位が外方向であり、荷重分布が等荷重分布ではなく、ひずみ検知時間が所定時間を超えた場合に、ステップS18において、報知手段78を作動させる。具体的には、警報スピーカー80から警報音を発生させると共に警報ライト82を点灯又は点滅させる。さらに、通信端末84により、所定の通信先へと通信を行う。もちろん、状況などに応じて、これらのうちのいずれかの処理を行うように、あらかじめ設定しておいてもよい。
次に、ステップS20において、リセットスイッチ88がオフされたか否かを判断する。リセットスイッチ88がオフされていない場合にはステップS18に戻って報知手段78の作動を継続するが、リセットスイッチ88がオフされた場合には、ステップS22において報知手段78の作動を停止させる。そして、ステップS24に移る。
このように、第2実施形態の面格子固定構造72では、面格子14に発生したひずみをひずみゲージ74で検出し、これを報知手段によって報知することで、ひずみの発生を短時間で知ることができる。
なお、本発明の面格子固定ブラケットとしては、上記各実施形態において説明したものに限定されず、以下の各実施形態に示すものでもよい。以下では、面格子固定ブラケットの形状のみが異なっているが、面格子固定構造の全体的構成は、第1実施形態あるいは第2実施形態と同一とされるので、詳細な説明を省略する。
図8には、第3実施形態の面格子固定ブラケット102が示されている。この面格子固定ブラケット102では、ブラケット本体46内に、第1実施形態と同様に、上下の所定の間隔をあけた上中間板49U及び下中間板49Lの2枚の中間板が形成されている。
ブラケット本体46の上板46Uの下面及び、下板46Lの上面には、第1実施形態のネジガイド48に代えて、タッピングホール104が形成されている。また、第1実施形態の貫通固定ネジ32に代えて、タッピングネジ108が格子縦枠24のネジ挿通孔30に挿通された後、タッピングホール104にねじ込まれる。このタッピングネジ108は、第1実施形態の貫通固定ネジ32と異なり、サッシ枠20には達しない長さとされている。
上中間板49Uの上面及び下中間板49Lの下面にも、タッピングホール106が形成されている。タッピングホール106は、面格子固定ブラケット102の長手方向中間部分から奥側(矢印INで示す方向)に向けて延在されており、タッピングネジ110を外側からねじ込むことができる。タッピングネジ110は、その先端をサッシ枠20(図2参照)にねじ込むことが可能となるように、所定の長さに形成されている。
したがって、第3実施形態の面格子固定ブラケット102では、面格子14をサッシ枠20に固定するためのネジ(第1実施形態では貫通固定ネジ32)が、タッピングネジ108、110に分割されていることになる。
第3実施形態の面格子固定ブラケット102を用いて面格子14をサッシ枠20に固定する場合には、まず、タッピングネジ110により、面格子固定ブラケットをサッシ枠20に固定する。その後、タッピングネジ108により、面格子14を面格子固定ブラケット102に固定する。このように、第3実施形態の面格子固定ブラケット102では、第1実施形態の面格子固定ブラケット44とは異なる作業手順を採ることが可能となっている。
もちろん、第3実施形態においても、タッピングホール106が形成されている箇所では、矢印IN方向のどの位置で面格子固定ブラケット102を切断しても、略同一の断面形状が現れるので、各種の長さのブラケットを工場等で製造したり、施工現場に運んだりする必要がなくなる。
また、タッピングネジ108、110は面格子固定ブラケット102により覆われるので、これらが露出している構成と比較して、見栄えが向上している。
図9には、本発明の第4実施形態の面格子固定ブラケット122が示されている。第4実施形態の面格子固定ブラケット122では、ブラケット本体46内に、第3実施形態の面格子固定ブラケット102と同様の上中間板49U及び下中間板49Lが形成されている。
ブラケット本体46の上板46Uの下面、及び下板46Lの上面には、補強材ガイド124が形成されており、この補強材ガイド124内に、補強材126が収容されている。
補強材126は、第1実施形態の貫通固定ネジ32と同様の高硬度鋼により円柱状(線状)に形成されている。そして、補強材ガイド124に収容された状態では、補強材126の長手方向(延在方向)が、面格子固定ブラケット122の長手方向と一致する。
このような構成とされた第4実施形態の面格子固定ブラケット122では、第1実施の形態面格子固定ブラケット44と同様に、格子縦枠24のネジ挿通孔30(図3参照)に挿通された貫通固定ネジ32が面格子固定ブラケット122内を貫通し、先端の雄ネジ32Mがサッシ枠20にねじ込まれる。
また、第4実施形態の面格子固定ブラケット122では、補強材126が面格子固定ブラケット122の長手方向に沿って配置されているので、面格子固定ブラケット122が全体として補強される。たとえば、面格子固定ブラケット122の切断や破壊等に対して、補強材126が用いられていない構成と比較して、抑止できる可能性が高くなる。
なお、第4実施形態において、貫通固定ネジ32と補強材126の位置が互いに入れ替わっていてもよい。また、第4実施形態において、第1実施形態と同様に仮止めネジ42により面格子14に仮止めできるようにすることで、作業性を高めてもよい。
また、上記では、本発明の取付部材として、貫通固定ネジ32、タッピングネジ108、110を挙げたが、面格子14を建物の開口枠(サッシ枠20)に取り付けることが可能であれば、取付部材はこれらに限定されない。たとえば、釘、リベット、及びアンカー等を用いてもよい。
12 面格子固定構造
14 面格子
16 建物
20 サッシ枠(開口枠)
24 格子縦枠
32 貫通固定ネジ(取付部材)
34 外壁フレーム
36 止水材(防水部材)
38 止水シート(防水部材)
42 仮止めネジ
44 面格子固定ブラケット
46 ブラケット本体
48 ネジガイド(案内手段)
50 タッピングホール
52 補強板
72 面格子固定構造
74 ひずみゲージ
76 制御装置
80 警報スピーカー
82 警報ライト
84 通信端末
102 面格子固定ブラケット
104、106 タッピングホール
108、110 タッピングネジ(取付部材)
122 面格子固定ブラケット
124 補強材ガイド
126 補強材(補強部材)

Claims (7)

  1. 建物開口の開口枠と、この開口枠に取付部材によって取り付けられる面格子との間に配置されて開口枠と面格子とを接続するために用いられ、前記開口枠の前記面格子が取り付けられる面格子取付面と平行な断面で均一の断面形状を有する筒状の面格子固定ブラケットと、
    前記取付部材を前記面格子側から前記開口枠側へ案内する案内手段と、
    一部が前記面格子固定ブラケットによって隠蔽され、前記面格子を前記開口枠に取り付けるための取付部材と、
    前記案内手段による前記取付部材の案内方向に沿って前記面格子固定ブラケットの内部に備えられた複数の中間板と、
    前記面格子に対し前記面格子固定ブラケットの反対側から接触配置されて面格子を補強する補強板と、
    を有し、
    前記取付部材が、前記面格子から前記面格子固定ブラケットを貫通して前記開口枠にねじ込まれる貫通固定ネジであり、
    前記中間板が、上下方向に間隔をあけて板面が互いに対向するように配置された上中間板及び下中間板を含み、
    前記案内手段が、前記面格子固定ブラケットを貫通する前記貫通固定ネジの周囲を取り囲むように前記上中間板及び前記下中間板のそれぞれに設けられている面格子固定構造。
  2. 前記案内手段が、前記上中間板の板面及び前記下中間板の板面のそれぞれに設けられている請求項1に記載の面格子固定構造。
  3. 前記案内手段が、前記面格子固定ブラケットの板における面格子固定ブラケットの内側の面に設けられている請求項1又は請求項2に記載の面格子固定構造。
  4. 前記案内手段が、前記上中間板及び前記下中間板と、前記面格子固定ブラケットの板における面格子ブラケットの内側の面に設けられ、前記面格子取付面と平行な断面で略C字状に形成されている請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の面格子固定構造。
  5. 前記面格子固定ブラケットが角筒状である請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の面格子固定構造。
  6. 前記面格子固定ブラケットが、前記建物と前記開口枠の間に配置される防水部材に対応した位置に配置されていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の面格子固定構造。
  7. 前記面格子固定ブラケットの上板の下面及び下板の上面にタッピングホールが形成されている請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の面格子固定構造。
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