JP4493430B2 - 面格子取付構造 - Google Patents
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Description
ここで、防犯ねじとは、ねじを締め付ける方向にはドライバにより回転させることができるが、ねじを緩める方向にはドライバにより回転させることができないねじをいう。このような防犯ねじは周知である。
上記構成において、ブラケットを建物駆体に固着するねじの頭は、ねじ隠しカバーにより隠蔽される。そのねじ隠しカバーは、防犯ねじによりブラケットに固着されている。
このような角度にした場合は、折曲縁を防犯ねじでブラケットに締め付けるとねじ隠しカバーが建物駆体側に強く押し当てられる。
上記構成により、ブラケットの一端を建物駆体に固着するねじの頭はねじ隠しカバーにより隠蔽され、そのねじ隠しカバーは防犯ねじによりブラケットに固着されているから、ドライバなどで取り外すことはできない。また、ブラケットの他端とブラケット補強板とねじ持ち部材とで3層構造となり、これらがねじで連結されて面格子の上下の横フレームに固着されるので、ブラケットと建物駆体との固着部及びブラケットと面格子との結合部が非常に強固になり、防犯性がさらに高まる。
図1は、本発明を実施している面格子付き窓の横断面図であり、図2は図1のX−X線断面図、図3は面格子の分解斜視図、図4はねじ持ち部材とブラケット補強板の斜視図、図5は図1の右側のブラケット及びねじ隠しカバーの斜視図、図6はそのブラケットとねじかくしカバーを建物駆体に取り付けた状態の要部断面図である。
こうして、堅固な面格子が構成され、かつ、各カバー材113,123;136,146により防犯性が得られている。
なお、縦フレーム11,12の中空部112,121及び溝112,122の長手方向両端部には、それぞれ小口カバー114,124(図3参照)が嵌め込まれている。各小口カバーは、第1ねじS1を貫通させる座金部114a,124aと、中空部112,121に押し込まれる突部114b,124bと、各縦フレームの長手方向端面に係止される平板部11c,124cとを有している。
ねじ持ち部材16は、垂直面にねじ孔161が形成されている。また、ブラケット補強板17の垂直部172にも、ねじ持ち部材のねじ孔161に対応する孔174が形成され、傾斜部173にも少なくとも一つの孔175が設けられている。こうして、ブラケット補強板の傾斜部173の上側から第3ねじS3を横フレーム13,14のねじ受け部133,143に少しねじ込み、さらに、ブラケット補強板の垂直部172の孔174から第4ねじS4を少しねじ込むことにより、ねじ持ち部材16とブラケット補強板17とを予め取り付けてある。
図3における18はねじ持ち部材16とブラケット補強板17を取り付けた後に、溝131,141の端部に嵌合して閉塞する小口キャップである。
ブラケット2は、その一端部に建物駆体、図示の例では柱4の屋外側面に当接して固着される短冊状の建物駆体側固着部21と、その他端部に面格子1の横フレーム13,14に前記ブラケット補強板17とねじ持ち部材16とによって固定されて面格子に接続される矩形板状の面格子側固着部22とを有し、建物駆体側固着部21と面格子側固着部22との間はへ字形に屈曲又は湾曲された持ち出し部23により一体に連続されている。そして、面格子側固着部22は建物駆体側固着部21を建物駆体、例えば図示の例のように柱4に固着した場合に、窓開口Oに臨む位置に存在するように持ち出し部23により持ち出され、かつ建物駆体側固着部21と面格子側固着部22とは平行な垂直面上に存在している。
すなわち、ねじ隠しカバー3は、図5に示すように、ブラケット2の建物駆体側固着部21とほぼ等しい形状の被覆板31と、その被覆板の上下辺及び一方の側辺から屋内方向に突出する突縁32とを有し、また、被覆板31の他方の側辺の高さ方向中間位置に屋外方向に折り曲げられ折曲縁33が設けられ、その折曲縁にねじ孔34が形成されている。このねじ隠しカバー3は、建物駆体4の屋外側面に固着されたブラケット2の建物駆体側固着部21にその屋外側から接近させ、折曲縁33をブラケットの切欠孔212に挿通し、その折曲縁のねじ孔34をブラケット2の持ち出し部23に設けてある長孔231と合致させた状態で、その長孔231から第5ねじである防犯ねじS5を折曲縁のねじ孔34にねじ込む。この場合、折曲縁33の被覆板31に対する角度は、図6に示すように、直角よりも大きくしてある。そのため、防犯ねじS5をねじ込むと、ねじ隠しカバー3の被覆板31の突縁32が柱4の屋外側面に強く押し当てられ、ねじ隠しカバー3と柱4の屋外側面との間に隙間が生じにくくなっている。従って、バールその他の工具をこじ入れてブラケット2を建物駆体4から取り外すことは不可能であり、高い防犯性が保証される。
11,12 縦フレーム
13,14 横フレーム
131,141 横フレームの溝
15 格子
16 ねじ持ち部材
17 ブラケット補強板
2 ブラケット
21 建物駆体側固着部
22 面格子側固着部
23 持ち出し部
212 切欠孔
3 ねじ隠しカバー
31 被覆板
33 折曲縁
4 建物駆体(柱)
5 木ねじ
S3 第3ねじ
S5 第5ねじ(防犯ねじ)
Claims (4)
- ブラケットを用いて面格子を建物躯体に取り付ける面格子取付構造において、前記ブラケットの建物躯体側端部にそのブラケットを建物躯体に固着したねじの頭を隠すためのねじ隠しカバーを、そのねじ隠しカバーに設けられた折曲縁を前記ブラケットに形成された孔に挿入した後、前記ブラケットと前記折曲縁の一方から他方に防犯ねじをねじ込むことにより固着することを特徴とする面格子取付構造。
- ねじ隠しカバーのブラケットを建物躯体に固着したねじの頭を隠す面に対する折曲縁の角度は直角よりも大きい角度である請求項1の面格子取付構造。
- ブラケットを用いて面格子を建物躯体に取り付ける取付構造において、前記ブラケットの建物躯体側端部にそのブラケットを建物躯体に固着したねじの頭を隠すためのねじ隠しカバーを、そのねじ隠しカバーに設けられた折曲縁を前記ブラケットに形成された孔に挿入した後、前記ブラケットと前記折曲縁の一方から他方に防犯ねじをねじ込むことにより固着し、前記面格子の上下の横フレームの屋内側面に形成した凹溝にねじ持ち部材を挿入するとともに、前記横フレームの屋内側面にブラケット補強板を備え、そのブラケット補強板と前記ねじ持ち部材との間に前記ブラケットの面格子側端部を介在させて前記ブラケット補強板から前記ブラケットの面格子側端部を貫通して前記ねじ持ち部材にねじ込まれるねじにより前記ブラケットと前記面格子とを固着することを特徴とする面格子取付構造。
- ブラケット補強板は断面形状がほぼコ字形に形成され、横フレームの凹溝を跨ぐように前記横フレームの屋内側部分に嵌合当接され、かつ、前記面格子内側面に当接された側辺がねじで前記横フレームに固着されていることを特徴とする請求項3記載の面格子取付構造。
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