JP6190665B2 - 落下防止構造 - Google Patents
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Description
この落下防止構造は、例えば、窓枠の外側の面あるいは外壁面に取り付けられた矩形状のフレームと、このフレームに固定された面状の落下防止部材と、を備える(特許文献1、2参照)。
この落下防止部材としては、格子状の部材や、ポリカーボネート製の穴開き板がある。
また、フレームに対して経年劣化の点検を行う際、再度外部足場を架設する必要があり、メンテナンス費用が高くなる、という問題があった。
また、窓枠および窓単体を構成する部材の互いに対向する面、例えば、窓枠および窓単体の鉛直部材や水平部材の建物外部側の面に、受け部材を取り付けた。そして、この受け部材に落下防止部材を取り付けた。よって、落下防止構造を室内側から後施工でも取り付け可能で、かつ、外部足場が不要であり、施工コストやメンテナンス費用を低減できる。
また、落下防止構造を室内側から取り付けできるので、落下防止部材を早期に発注する必要がなく、設計変更に容易に対応できる。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係る落下防止構造50が取り付けられた窓1の室内側から視た正面図である。図2は、図1のA−A線で切断した横断面図であり、図3は、図1のB−B線で切断した縦断面図である。図4は、図1の一点鎖線で囲んだ部分の拡大斜視図である。
なお、図1では、理解の容易のため、内サッシュ窓20Bの表示を省略している。
窓枠10は、直線状に延びる水平部材としての上枠11および下枠12、ならびに、鉛直部材としての一対の縦枠13を、方形状に連結して構成されている。この窓枠10の室内側には、全周に亘って額縁3が取り付けられている。
框30は、直線状に延びる水平部材としての上框31、下框32、および、鉛直部材としての一対の縦框33を、方形状に連結して構成されている。
取付面部54は、ワンウェイビス53を用いて、上下方向に所定間隔おきに、縦枠13および縦框33にビス止めされている。このワンウェイビス53は、ビスを締め付ける方向には回転するが、ビスを緩める方向には回転し難く、取り外しできない構造のビスである。
(1)落下防止板52を受け部材51で窓枠10および外サッシュ窓20Aに取り付けたので、居住者が落下防止板52を通り抜けて窓1から転落するのを確実に防止できる。
また、窓枠10の縦枠13および外サッシュ窓20Aの縦框33の互いに対向する面、つまり、縦枠13の見込み面13Aおよび縦框33の見込み面33Aに、受け部材51を取り付けた。そして、この受け部材51に落下防止板52を取り付けた。よって、落下防止構造50を室内側から後施工でも取り付け可能で、かつ、外部足場が不要であり、施工コストやメンテナンス費用を低減できる。
また、落下防止構造50を室内側から取り付けできるので、落下防止板52を早期に発注する必要がなく、設計変更に容易に対応できる。
図5は、本発明の第2実施形態に係る落下防止構造60が取り付けられた窓1Aの正面図である。図6は、図5のC−C線で切断した横断面図であり、図7は、図5のD−D線で切断した縦断面図である。
本実施形態では、落下防止構造60の構造が第1実施形態と異なる。
すなわち、落下防止構造60は、窓枠10の縦枠13と外サッシュ窓20Aの縦框33に取り付けられる一対の受け部材61と、これら一対の受け部材61同士の間に設けられた落下防止部材としての複数の落下防止パイプ62と、を備える。
落下防止パイプ62は、上下方向に所定間隔おきに設けられて略水平に延びる円筒形状であり、これら落下防止パイプ62の両端側は、受け部材61の表面に固定されている。なお、この落下防止パイプ62の断面形状は、円形状に限らず、矩形状などその他の形状でもよい。
まず、図8に示すように、組合せ部材64、65を用意する。
組合せ部材64は、受け部材61と、この受け部材61の表面に立設された落下防止パイプ62と、を備える。
組合せ部材65は、受け部材61と、この受け部材61の表面に立設されて落下防止パイプ62に挿入可能な円筒形状の挿入パイプ66と、を備える。
図9は、本発明の第3実施形態に係る落下防止構造70が取り付けられた窓1Bの正面図である。図10は、図9のE−E線で切断した横断面図であり、図11は、図9のF−F線で切断した縦断面図である。図12は、図9の一点鎖線で囲んだ部分の拡大斜視図である。
すなわち、落下防止構造70は、窓枠10の縦枠13と外サッシュ窓20Aの縦框33に取り付けられる一対の受け部材71と、これら一対の受け部材71同士の間に設けられた落下防止部材としての複数の横桟72A、72B、72Cおよび3枚の落下防止板73と、を備える。
横桟72A〜72Cは、上下方向に所定間隔おきに設けられて略水平に延びており、これら横桟72A〜72Cの両端側は、受け部材71の一対の横桟支持部76で挟持される。
横桟72Aは、略水平に延びる支持面部77と、この支持面部77の両端から下方に延びる一対の挟持部78Aと、を備える略コの字形状である。
横桟72Bは、略水平に延びる支持面部77と、この支持面部77の両端から上方に延びる一対の挟持部78Bと、を備える略コの字形状である。
横桟72Cは、略水平に延びる支持面部77と、この支持面部77の両端から上下に延びる一対の挟持部78Cと、を備える略Hの字形状である。
3枚の落下防止板73のうち、上側と下側の落下防止板73には、複数の円形の開口79が形成されており、中央の落下防止板73には、上下方向に延びるスリット80が形成されている。
これら落下防止板73の上下端は、横桟72A〜72Cの挟持部78A〜78Cに差し込まれて挟持されている。
例えば、上述の各実施形態では、受け部材51、61、71を、窓枠10および外サッシュ窓20Aを構成する鉛直部材、つまり、縦枠13および縦框33に取り付けたが、これに限らない。例えば、受け部材51、61、71を、窓枠10および外サッシュ窓20Aを構成する水平部材、つまり、上枠11および下枠12に取り付けてもよい。
2…壁
3…額縁
10…窓枠
11…上枠
12…下枠
13…縦枠(窓枠を構成する部材)
13A…見込み面
20A…外サッシュ窓(窓単体)
20B…内サッシュ窓(窓単体)
30…框
31…上框
32…下框
33…縦框(窓単体を構成する部材)
33A…見込み面
40…ガラス
50…落下防止構造
51…受け部材
52…落下防止板(落下防止部材)
53…ワンウェイビス
54…取付面部
55…板材支持部
56…裏板
57…円形の開口
60…落下防止構造
61…受け部材
62…落下防止パイプ(落下防止部材)
63…ワンウェイビス
64、65…組合せ部材
66…挿入パイプ
70…落下防止構造
71…受け部材
72A、72B、72C…横桟(落下防止部材)
73…落下防止板(落下防止部材)
75…取付面部
76…横桟支持部
77…支持面部
78A、78B、78C…挟持部
79…円形の開口
80…スリット
Claims (3)
- 窓枠と、当該窓枠内に開閉可能に設けられた窓単体と、を備える窓に室内側から後施工にて取り付けられて固定され、当該窓からの落下を防止する落下防止構造であって、
前記窓枠の縦枠および前記窓単体の縦框の互いに対向する面にワンウェイビスで取り付けられる、略L字板状、板状、あるいは略コの字形状の一対の受け部材と、
当該一対の受け部材同士の間に設けられて当該一対の受け部材にワンウェイビスで固定される落下防止部材と、を備えることを特徴とする落下防止構造。 - 窓枠と、当該窓枠内に開閉可能に設けられた窓単体と、を備える窓に室内側から後施工にて取り付けられて固定され、当該窓からの落下を防止する落下防止構造であって、
第1の組合せ部材と第2の組合せ部材とを組み合わせて構成され、
第1の組合せ部材は、受け部材と、当該受け部材の表面に所定間隔おきに立設された落下防止パイプと、を備え、
第2の組合せ部材は、受け部材と、当該受け部材の表面に所定間隔おきに立設されて前記落下防止パイプに挿入可能な円筒形状の挿入パイプと、を備え、
前記第2の組合せ部材の挿入パイプを第1の組合せ部材の落下防止パイプに差し込み、この状態で、第1の組合せ部材の受け部材および第2の組合せ部材の受け部材は、前記窓枠の縦枠および前記窓単体の縦框の互いに対向する面に取り付けられることを特徴とする落下防止構造。 - 前記落下防止部材は、上下方向に所定間隔おきに設けられた複数の横桟と、当該横桟同士の間および当該横桟と前記窓枠の水平部材との間に設けられて複数の開口が形成された透明性を有する面材と、を備え、
前記横桟の水平方向両端側は、前記受け部材に固定されることを特徴とする請求項1に記載の落下防止構造。
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