JP2008150914A - Alcパネル用の断面t字型取付金具およびalcパネルの取付構造。 - Google Patents

Alcパネル用の断面t字型取付金具およびalcパネルの取付構造。 Download PDF

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純 岡本
Toshimitsu Kanai
敏光 金井
Toshihiro Takauji
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Abstract

【課題】
パネル壁面外方向からの衝撃力に十分対抗できるパネル取付構造、およびそれに使用される断面T字型取付金具を提供する。
【解決手段】
プレート部の中心部に棒状部が垂直に植設されて断面T字型を成しており、その棒状部がALCパネルの一小口面から開けられた縦孔に挿入され、さらに、該プレートがパネル取付用部材に固設されるALCパネル用の断面T字型取付金具であって、前記棒状部の先端部分には鋼棒が貫通できる透孔が設けられているALCパネル用の断面T字型取付金具およびその断面T字型取付金具を用いたALCパネルの取付構造。
【選択図】図1

Description

本発明は、建物において主に基礎部、開口部等にALCパネルを取り付けて固定する際に使用されるALCパネル用の断面T字型取付金具およびALCパネルの取付構造に関する。
図9および図10に示すように、建物外壁に開口部7を形成する際、駆体6(梁)に固定された取付用部材3(L型アングル)にALCパネル10(以下、パネルという。)を固定するために、円形のプレート20aに棒状体20bが垂直に固設されたT字型固定具20およびそれを用いたパネルの取付構造が知られている。
(特許文献1参照)
そして、このT字型固定具20を用いてパネル10を取付用部材3に固定する際は、図11に示すように、パネル10の一小口面10aに縦孔10aaを穿設し、その縦孔10aaにその棒状体20bを貫入させるとともに、プレート20aを取付用部材3に溶接により直接または間接的に接合して固定する。
さらに、棒状体20bの先端部には、図11に示すように、棒状体20bが貫入されたときにパネル10内部で食い込んで、がたつかないように突起20cが設けられている。
特開昭63−265046号公報
しかし、このT字型固定具20の棒状体20bがパネル10の縦孔10aaに貫入されただけのパネルの取付構造では、パネル10の壁面外(壁面10cに対して垂直)方向から強い衝撃力がかかったときに、パネルの取付強度不足により棒状体20bの貫入部付近でパネルが破損する危険性があった。
また、地震等でパネル10が壁面内(壁面10cと並行)方向に回動しようとしたときに、パネル10の縦孔10aa内部で、がたつきを生じさせないように食い込んで固定された棒状体20bの突起部20cが干渉することにより、パネル内部に欠けや割れ等の損傷を発生させていた。
そこで、本発明の目的は上記問題点を解決して、パネル壁面外方向からの衝撃力に十分対抗できるパネル取付構造、およびそれに使用される断面T字型取付金具を提供することにある。
本発明は、前記課題を解決するために、
プレート部の中心部に棒状部が垂直に植設されて断面T字型を成しており、その棒状部がALCパネルの一小口面から開けられた縦孔に挿入され、さらに、該プレートがパネル取付用部材に固設されるALCパネル用の断面T字型取付金具であって、前記棒状部の先端部分には鋼棒が貫通できる透孔が設けられているALCパネル用の断面T字型取付金具を採用した。
さらに、このALCパネル用の断面T字型取付金具を用いて、該プレート部がパネル取付用部材に溶接固定されているとともに、該棒状部がALCパネルの一小口面から開けられた縦孔に挿入され、さらに、その縦孔と交差して他小口面から開けられた横孔に挿通された鋼棒が前記棒状部の先端部分に設けられた透孔をパネル内部で貫通することにより係合されているALCパネルの取付構造とした。
また、鋼棒の長さを前記横孔方向のパネル長さに対して50%以上であることをより好ましい条件とした。
本発明のパネル用の断面T字型取付金具およびそれを用いたパネルの取付構造によれば、パネル壁面外方向からの衝撃力に十分対抗できるパネル取付構造が得られる。
また、地震発生時にパネルをその壁面内方向に回動させることを可能として、パネル内部に欠けや割れ等の発生を防止する。
さらに、パネルの取付金具等を室内側壁面に露出させないため、内装仕上げが容易となるとともにその外観も平坦となり改善される。
以下、図1〜図8に基づいて本発明の実施形態を説明する。
図1〜図3に示すように、本発明におけるパネル用の断面T字型取付金具1は、円形のプレート部1aとその中心部に垂直に溶接固定された棒状部1bとから成り、その先端部分1baには、図4に示すような、鋼棒2が貫通できる透孔1bbが設けられている
なお、本発明のパネル用の断面T字型取付金具1のプレート部1aは、円形に限定されず四角形や多角形でも良い。
棒状部1bは、中実な鋼棒(図1)であっても中空な管棒(図2)であっても良い。
また、棒状部1bを、パネル最端部に埋設された補強鉄筋の内側に到達するまでの長さにすると、パネルの取付強度をより向上させて望ましい。
具体的には100〜200mmとすることが好ましい。
さらに、図3に示すように、先端部分1baを別部材として棒状部1bと係合可能とすることにより、先端部分1baのみの断面積を大きくして透孔1bbを形成し易くしたり、また、従来のT字型固定具20の棒状体20bの先端部分に螺刻等(図3では雌ねじ)により係合可能にすることにより、それらを流用することができるようになる。
このパネル用の断面T字型取付金具1の具体的な使用用途としては、図5に示すように、基礎部4にパネル10を固定したり、図7に示すように、外壁面に開口部7を形成する開口補強部材(パネル取付用部材3)にパネル10を固定したりする取付構造が例示できる。
この場合、図4に示すような、パネル10の一小口面10aから縦孔10aaと、その縦孔10aaと交差するように他小口面10bから開けられた横孔10baとが穿設されたパネルを用いる。
そして、断面T字型取付金具1の棒状部1bが縦孔10aaに挿入され、さらに、その棒状部1bの先端部分に設けられた透孔1bbに横孔10baから挿通された鋼棒2が貫通して係合される。
そして、このパネル内部に断面T字型取付金具1と鋼棒2とが係合された状態で、プレート部1aがパネル取付用部材3に溶接して固設される。
このように、プレート部1aがパネル取付用部材3に固設された断面T字型取付金具1が、パネル内部において鋼棒2と係合されているため、パネル壁面外方向からの衝撃力は長尺な鋼棒2で受け止められ、さらに、取付用部材3を介して建物駆体に伝達されるようになる。
その結果として、パネル面外方向からの大きな衝撃力にも十分に対抗できるパネル取付強度が得られるとともに、パネル内部において一部分に大きな荷重がかかることがなくなるため欠けや割れの発生が防止されるようになる。
この鋼棒2の長さは横孔10ba方向のパネル10の長さに対して50%以上であると、パネル壁面外方向からの衝撃力を受け止める十分な鋼棒2の長さとなり望ましい。また、鋼棒2の長さは、横孔10ba方向全長であると望ましいが、コスト面から見て前記長さの85%以下としても、その機能が十分に発揮される。
また、パネル取付用部材3および鋼棒2は、従来と違ってパネル母材に食い込んでおらず、パネル内部の縦孔10aaおよび横孔10baの壁面との間に隙間が形成されているため、地震等によるパネルの壁面内方向の回動を許容することができるようになる。
さらに、このパネルの取付構造によれば、パネル室内側壁面に取付金具が露出しないため、内装仕上げにおいて施工が容易となるとともに、突出する取付金具が無いためその内壁の外観も平坦となり見栄えが良くなる
透孔1bbと鋼棒2とは、1〜5mmのクリアランスがあると鋼棒2が挿通し易くなり好ましい。また、そのクリアランス部にゴム部材等を介在して、透孔1bbが鋼棒2を軽く拘束していると、鋼棒2が所定位置に留まることができてより好ましい。
建物の基礎部4にパネル10を建て込む場合の具体的な実施形態を、以下に説明する。
図4および図5に示すように、パネル10の一小口面10aから縦孔10aaと、その縦孔10aaと交差するように他小口面10bから開けられた横孔10baとが穿設されたパネルが用いられ、断面T字型取付金具1の棒状部1bがその縦孔10aaに挿入され、さらに、その棒状部1bの先端部分に設けられた透孔1bbに横孔10baから挿通された鋼棒2が貫通して係合される。
そして、このパネル内部に断面T字型取付金具1と鋼棒2とが係合された状態で、基礎部4の上面に固定されたパネル取付用部材3(フラット・プレート)に断面T字型取付金具1のプレート部1aが溶接して固設されることにより、パネル10の下部が基礎部4の上面に取付固定される。
この取付構造によれば、室内外壁面に取付金物5(図7)などの突起を全く無くすことができるとともに、壁面外方向からの衝撃力に対して十分な取付強度を確保することができる。
外壁面に開口部7を形成する際における、開口部7の上下パネル10の建物駆体(取付用部材3)へのパネル取付構造の実施形態を、以下に説明する。
パネル10の基礎部4への建て込みの際と同様に、図4および図7に示すように、縦孔10aaと横孔10baとが穿設されたパネルを用いて、このパネル内部で断面T字型取付金具1と鋼棒2とが係合される。
なお、図7または図8に示すように、上下パネル10の開口部に接する側のパネルの取付部位において本発明の取付構造が採用されており、それぞれのパネル内部で断面T字型取付金具1と鋼棒2とが係合された状態で、開口部7の上側および下側をそれぞれ形成するパネル取付用部材3(L型アングル)に、上下パネル10に埋設された断面T字型取付金具1のプレート部1aが溶接して固設されている。
このようにして、開口部7の上側パネル10の下部および下側パネル10の上部が、それぞれの取付用部材3に取付固定されている。
図7に示すように、開口部7と接する側の上下パネルの取付構造に、開口部7と接していない側のパネル取付構造(すなわち、自重受け金具やイナズマプレート等の取付金物5を用いたパネル取付構造)は、その構造上適用することができない。
そこで、これらのパネル取付部位に、本発明のパネル取付構造を採用することにより、前述したような作用効果が一層発揮されるようになる。
本発明のパネル用の断面T字型取付金具およびパネルの取付構造は、従来例に示すようなT字型固定具20を用いたパネル取付部位に適用することにより、壁面外方向からの衝撃力に対する取付強度を格段に向上させることができる。
断面T字型取付金具の一実施例を示す斜視図。 断面T字型取付金具の他の実施例を示す斜視図。 断面T字型取付金具の他の実施例を示す斜視図。 断面T字型取付金具がパネル内に埋設された状態を示す斜視図。 断面T字型金具を用いたパネル取付構造の一実施例を示す斜視図。 図5の断面T字型金具付近の断面を示す説明図。 断面T字型金具を用いた開口部のパネル取付構造の他の実施例を示 す斜視図。 図7の固定部の断面T字型金具付近の断面を示す説明図。 従来例における開口部のパネル取付構造を示す斜視図。 従来例のT字型固定具を示す正面図。 従来例のT字型固定具によるパネル取付部の断面を示す説明図。
符号の説明
1 断面T字型取付金具
1a プレート部
1b 棒状部
1ba 先端部分
1bb 透孔
2 鋼棒
3 取付用部材
4 基礎部
5 取付金物
6 建物駆体(梁)
7 開口部
10 ALCパネル
10a 一小口面
10aa 縦孔
10b 他小口面
10ba 横孔
20 T字型固定具
20a プレート
20b 棒状体
20c 突起

Claims (3)

  1. プレート部の中心部に棒状部が垂直に植設されて断面T字型を成しており、その棒状部がALCパネルの一小口面から開けられた縦孔に挿入され、さらに、該プレートがパネル取付用部材に固設されるALCパネル用の断面T字型取付金具であって、前記棒状部の先端部分には鋼棒が貫通できる透孔が設けられていることを特徴とするALCパネル用の断面T字型取付金具。
  2. 請求項1記載のALCパネル用の断面T字型取付金具を用いて、該プレート部がパネル取付用部材に溶接固定されているとともに、該棒状部がALCパネルの一小口面から開けられた縦孔に挿入され、さらに、その縦孔と交差して他小口面から開けられた横孔に挿通された鋼棒が前記棒状部の先端部分に設けられた透孔をパネル内部で貫通することにより係合されていることを特徴とするALCパネルの取付構造。
  3. 前記鋼棒の長さは、前記横孔方向のパネル長さに対して50%以上である請求項2記載のALCパネルの取付構造。
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CN114856220A (zh) * 2022-06-14 2022-08-05 广东恒辉建设集团股份有限公司 一种可移动式alc轻质隔墙板安装装置

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