JP5365468B2 - 車両用スライド装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用スライド装置に関する。詳しくは、互いにスライド移動可能な状態に組み付けられた固定側レールと可動側レールとを有し、これら両レールの間に互いのスライドロック時における組み付けのガタを抑えることのできるガタ抑え機構が配設された車両用スライド装置に関する。
従来、車両用スライド装置として、例えば下記特許文献1に開示されているものが知られている。すなわち、互いにスライド移動可能な状態に組み付けられた固定側レールと可動側レールとを有し、これら両レールの間に互いのスライドロック時における組み付けのガタを抑えることのできるガタ抑え部材が配設された構成となっているものである。このガタ抑え部材は、両レールを互いに引き離す方向に押圧力をかけることにより、両レール間に形成されたガタ隙間を詰めてガタを抑える構成となっている。
特開平10−100752号公報
しかし、上記開示の従来技術では、両レール間のガタ隙間が大きい場合、両レールを互いに引き離す方向に押圧するための移動量が多くなり、ガタ抑え部材の大型化を招くという問題が生じる。
本発明は、上記した問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、車両用スライド装置のガタ抑え機構の小型化を図ることにある。
上記課題を解決するために、本発明の車両用スライド装置は次の手段をとる。
先ず、第1の発明は、互いにスライド移動可能な状態に組み付けられた固定側レールと可動側レールとを有し、これら両レールの間に互いのスライドロック時における組み付けのガタを抑えることのできるガタ抑え機構が配設された車両用スライド装置である。ガタ抑え機構は、可動側レールに配設されており、固定側レールの互いに表裏の関係となる一方側の面に当てがわれる支え部材と、他方側の面に押し付けられて支え部材との間で固定側レールを挟み込んだ状態とする追い込み部材と、を有する。
この第1の発明によれば、固定側レールは、ガタ抑え機構の支え部材と追い込み部材とによって挟み込まれた状態となることにより、可動側レールに対するガタが抑えられた状態となる。このように、ガタ抑え機構に固定側レールの一方側の面に当てがわれる支え部材を設け、追い込み部材によるガタ詰め方向への移動量が少なく済むようになっていることにより、ガタ抑え機構を作動領域の小さな小型な構成とすることができる。
次に、第2の発明は、上述した第1の発明において、ガタ抑え機構の支え部材及び追い込み部材が、互いに同軸回りに回転可能となるように可動側レールに支えられて設けられているものである。支え部材は、その回転により固定側レールの一方側の面に当てがわれる当接面が、支え部材の回転軸心まわりに描かれる円弧の形に湾曲した形状に形成されている。追い込み部材は、その回転により固定側レールの他方側の面に押し付けられる押付面が、追い込み部材の回転軸心まわりの回転の進行に伴って固定側レールの他方側の面に対する押圧力を高めていく追い込み角度を有した形状に形成されている。
この第2の発明によれば、ガタ抑え機構の支え部材と追い込み部材とが互いに同軸まわりの回転により固定側レールに当てがわれたり押し付けられたりする構成となっていることにより、直線運動する形態のものと比べて構成がよりコンパクトとなる。したがって、ガタ抑え機構の一層の小型化を図ることができる。
次に、第3の発明によれば、上述した第1又は第2の発明のおいて、ガタ抑え機構の支え部材及び追い込み部材が、互いに連動した動作によって、先に支え部材が固定側レールの一方側の面に当てがわれ、次いで追い込み部材が固定側レールの他方側の面に押し付けられる構成となっているものである。
この第3の発明によれば、ガタ抑え機構が、支え部材及び追い込み部材の連動した動作によって、先に支え部材が固定側レールの一方側の面に当てがわれ、次いで追い込み部材が固定側レールの他方側の面に押し付けられる構成となっていることにより、固定側レールを支え部材と追い込み部材とによって挟み込んだ状態とする作動がより確実に行われるようにすることができる。
実施例1の車両用スライド装置が適用された乗物シートの側面図である。 車両用スライド装置の斜視図である。 車両用スライド装置の正面図である。 図3のIV-IV線断面図である。 図3のV-V線断面図である。 ガタ抑え機構の作動前状態を表した模式図である。 支え部材が回転により固定側レールに当てがわれた状態を表した模式図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
始めに、実施例1の車両用スライド装置(以下、スライド装置20)の構成について、図1〜図7を用いて説明する。図1に示すように、本実施例のスライド装置20は、車両用シート1のシートバック2と隣接する車体側壁Bo上に配設されている。このスライド装置20は、そのスライドロックされた状態時に、シートバック2に装備されたロック装置10と係合することにより、シートバック2の背凭れ角度を車体側壁Boに対して固定した状態に保持する構成となっている。
また、スライド装置20は、上記したシートバック2のロック装置10との係合時に、そのスライドロック状態を解いて車両前方側或いは後方側へとスライド動作させることにより、シートバック2をそのスライドさせた方向側へと傾動させて背凭れ角度を変化させることができるようになっている。そして、スライド装置20は、そのスライドさせた位置にて再びスライドロックさせた状態とすることにより、シートバック2をその傾動させた背凭れ角度位置にて固定することができるようになっている。
また、更に、上記したスライド装置20には、そのスライドロック時において、スライド装置20自体がその組み付けのガタによってガタ移動を起こすことがないようにガタを抑える働きをするガタ抑え機構24が設けられている。以下、上記したスライド装置20の構成について、車両用シート1の構成と共に詳しく説明していく。先ず、車両用シート1の構成について説明する。車両用シート1は、運転席シートの後部側となる車両向かって右側に配設された座席用シートとして配設されており、着座乗員の背凭れとなるシートバック2と、着座部となるシートクッション3とを有する。
上記したシートクッション3は、図示しない車両フロア上に固定されて設けられており、シートバック2は、その下部が、連結軸Rによってシートクッション3の後部に回転可能にヒンジ連結されて設けられている。これにより、シートバック2は、上記した連結軸Rによるヒンジ連結点を中心に、シートクッション3に対して車両前後方向に傾動回転可能な状態とされている。そして、上記したシートバック2の車体側壁Boと隣接する側の側部には、上記したスライド装置20と係合可能な機構を備えたロック装置10が設けられている。
このロック装置10は、シートバック2の後傾により、その内部に設けられたフック11が、スライド装置20に設けられたストライカ22Dに押し込まれて回転し、この回転により、フック11がストライカ22Dに回し掛けられて係合した状態となってロックされる構成となっている。このロック装置10のロックにより、シートバック2は、スライド装置20のスライド動作に追従して移動することができる状態となる。ここで、スライド装置20は、車両前後方向に後方側下がりに斜め真っ直ぐにスライド動作するように構成されている。
一方、シートバック2は、前述もしたように、シートクッション3との連結点(連結軸R)を中心に傾動する構成となっており、この両者の運動態様の違いによって、ストライカ22Dの移動軌跡(直線)とロック装置10の移動軌跡(円弧)とが相互に合致しない構成となっている。そこで、この両者の運動軌跡の違いによるズレの移動量を吸収するために、ロック装置10は、シートバック2に対して高さ方向に移動可能な状態となって設けられている。
これにより、ロック装置10は、スライド装置20との係合状態で、スライド装置20が前後にスライド動作しても、シートバック2に対する高さ方向への移動によって、スライド装置20との移動軌跡の差異による高さ方向のズレの移動量を吸収し、スライド装置20の真っ直ぐなスライド動作に追従することができるようになっている。なお、上記したロック装置10は、シートバック2の肩口に設けられたストラップ2Aを引張る操作によって、スライド装置20に対する係合状態が解除されるようになっている。
具体的には、ストラップ2Aが引張られることにより、このストラップ2Aに繋がれたケーブル12が引かれ、このケーブル12の引張りによって、フック11をロック状態に保持している機構部(図示省略)が操作されて、フック11がストライカ22Dとの係合状態から外されるようになっている。次に、スライド装置20の構成について説明する。スライド装置20は、図2〜図3に示すように、固定側レール21と、可動側レール22と、スライドロック機構23と、ガタ抑え機構24と、を有して構成されている。
固定側レール21は、長板によって形成されており、その板面が車両用シート1が配されている車両内側に向けられて、長板の長手方向が車両前後方向に後方側下がりとなるように斜めに向けられた状態で車体側壁Bo上に固定されて設けられている。この固定側レール21は、その上縁部21Aの長手方向の全域と下縁部21Bの長手方向の全域が、それぞれ中央板部21Cに対して車両内側に向かって段上げされるように曲げ加工された形に形成されている。
また、固定側レール21の平板状の中央板部21Cには、その上縁側寄りの箇所に、板厚方向に貫通したロック孔21C1が長手方向に等間隔に並んで複数形成されている。これらロック孔21C1は、後述するスライドロック機構23のロック部材23Aの爪部23A1を挿通させる機能をするものとなっている。また、固定側レール21の中央板部21Cの前後側の各端部にも、板厚方向に貫通した取付孔21C2が形成されている。これら取付孔21C2は、固定側レール21を車体側壁Boに固定するために、図示しない締結用のボルトを挿通させる部位となっている。
次いで、可動側レール22は、上述した固定側レール21よりも板長の短い長板によって形成されている。この可動側レール22は、固定側レール21に対して互いの板面を向かい合わせた状態として、固定側レール21の形状に沿って長手方向に移動可能となるようにガイドされた状態となって組み付けられている。具体的には、可動側レール22の上縁部と下縁部には、その長手方向の全域部分に、それぞれ、固定側レール21と対面する方向側に鉤状に曲げ返された上側掛部22Aと下側掛部22Bとがそれぞれ形成されている。
上記した可動側レール22は、図4に示すように、その上側掛部22Aと下側掛部22Bとを、固定側レール21の上縁部21Aと下縁部21Bとにそれぞれ掛け入れる格好で固定側レール21に長手方向の一端側から差し込まれることにより、固定側レール21に組み付けられた状態となる。これにより、可動側レール22は、その上側掛部22Aと下側掛部22Bとによって、固定側レール21の上縁部21Aと下縁部21Bとを本体部22Cとの間で板厚方向に僅かな隙間を空けて挟み込んだ状態として、固定側レール21に対して長手方向に移動可能にガイドされた状態となって組み付けられた状態となる。
ここで、上記した固定側レール21の下縁部21Bを板厚方向に挟み込む可動側レール22の下端部の内周部には、樹脂製のガタ詰め材22Fが一体的に設けられている。このガタ詰め材22Fにより、可動側レール22は、固定側レール21の下縁部21Bに対して板厚方向及び高さ方向にガタ詰めされた状態とされている。そして、この樹脂製のガタ詰め材22Fを介して、可動側レール22と固定側レール21とが互いに接触するようになっていることにより、両者の当たりが金属同士の当たりとならないようになっており、固定側レール21に対する可動側レール22のスライド移動が静かにかつスムーズに行われるようになっている。
なお、固定側レール21の上縁部21Aを板厚方向に挟み込む可動側レール22の上縁部の内周部には、上記した樹脂製のガタ詰め材22Fは配設されていない。しかし、代わりに、図5に示すように、可動側レール22の上縁部には、可動側レール22の固定側レール21に対するガタを抑える機能を備えたガタ抑え機構24が配設されており、このガタ抑え機構24により、可動側レール22が固定側レール21の上縁部21Aに対して板厚方向及び高さ方向にガタ詰めされるようになっている。このガタ抑え機構24の構成については、後述することとする。
図2に戻って、上記した可動側レール22の本体部22C及び後述する取付板22Eには、板厚方向に連通した1個のロック孔22C1が貫通形成されている。このロック孔22C1は、後述するスライドロック機構23のロック部材23Aの爪部23A1を挿通させる機能をするものとなっている。そして、上記した本体部22Cには、同本体部22Cの車両内側の板面上から突出する格好で、U字型のフレーム材によって形成されたストライカ22Dが装着されている。このストライカ22Dは、本体部22Cに一体的に装着された取付板22Eを介して本体部22Cに一体的に装着されて設けられている。
上記したストライカ22Dは、そのU字の両脚となる部分が可動側レール22のスライド移動方向に前後に並んだ向きとされて可動側レール22に装着されている。これにより、ストライカ22Dは、図1に示すように、シートバック2の後傾により、その前側の脚部を形成する係合片22D1がロック装置10に押し当てられて、同係合片22D1にロック装置10のフック11が回し掛けられてロックされるようになっている。
次いで、スライドロック機構23は、上記した可動側レール22を固定側レール21に対してスライドロックする機能を備えたものとなっている。具体的には、スライドロック機構23は、ロック部品となるロック部材23Aと、ロック部材23Aを可動側レール22に対して回転可能に軸支する支軸23Bと、ロック部材23Aをスライドロックの作動方向に附勢する巻きバネ23Cと、ロック部材23Aをスライドロック状態から解除する方向に操作する第1ケーブル23Dと、によって構成されている。
上記したロック部材23Aは、図4に示すように、板材によって形成されており、可動側レール22の本体部22Cの車両内側に配されて、その下端部が、支軸23Bによって前述した取付板22Eの車両下方側に延出した部分に回転可能に軸連結されて設けられている。ここで、支軸23Bは、その軸線方向が可動側レール22のスライド移動方向に向けられた状態で、取付板22Eに一体的に結合されて設けられており、ロック部材23Aを回転可能に軸支した構成となっている。これにより、ロック部材23Aは、その支軸23Bを中心とした回転運動によって、その上端部に形成された突起状の爪部23A1を可動側レール22に形成されたロック孔22C1と固定側レール21に形成されたロック孔21C1とに挿通させたり、爪部23A1をこれらロック孔22C1,21C1から抜き外したりするように作動するようになっている。
そして、このロック部材23Aと取付板22Eとの間には、ロック部材23Aを上記した爪部23A1をロック孔22C1,21C1内に挿通させるスライドロックの作動方向(図4における時計回り方向)に附勢する巻きバネ23Cが掛着されている。この巻きバネ23Cは、前述した支軸23Bの外周部に巻装されて設けられており、その一端がロック部材23Aの下端部に掛着され、他端が取付板22Eに掛着されている。これにより、ロック部材23Aは、常時は附勢によって爪部23A1を可動側レール22のロック孔22C1内に入り込ませた状態として、可動側レール22のロック孔22C1と固定側レール21のロック孔21C1とが合致していない時には、爪部23A1を固定側レール21の中央板部21Cの板面に押し付けた状態となって保持され、可動側レール22のスライドによって両ロック孔22C1,21C1が合致することにより、爪部23A1を附勢によって固定側レール21のロック孔21C1内にも入り込み移動させるようになっている。
そして、このようにロック部材23Aの爪部23A1が両ロック孔22C1,21C1内に貫通して入り込んだ状態となることにより、可動側レール22が固定側レール21に対してスライドロックされた状態となる。そして、このスライドロック状態は、ロック部材23Aの下端部に繋がれた第1ケーブル23Dが牽引操作されて、ロック部材23Aが図4における反時計回り方向に回転して、爪部23A1が固定側レール21のロック孔21C1から外し出されることによって解除されるようになっている。ここで、上記した第1ケーブル23Dは、図1に示すように、車体側壁Boに設けられた解除レバーMと繋がれており、解除レバーMが引き上げられる操作によって牽引操作されるようになっている。
次に、ガタ抑え機構24の構成について説明する。ガタ抑え機構24は、矩形状の板片から成る支え部材24Aと、先端部が鉤状に折れ曲がった形状の板片から成る追い込み部材24Bとを有し、これらが固定側レール21の上縁部21Aを板厚方向に挟み込むことにより固定側レール21に対する可動側レール22のガタを抑える構成となっている。具体的には、上記した支え部材24Aと追い込み部材24Bは、共に、同一の支軸24Cによって、取付板22Eに折り曲げ形成された固定片22E1に回転可能に軸連結されて設けられている。
上記した支軸24Cは、その軸線方向が可動側レール22のスライド移動方向に向けられた状態で、取付板22Eの固定片22E1に一体的に結合されて設けられている。そして、この支軸24Cに対して、支え部材24Aと追い込み部材24Bとがそれぞれ回転可能に軸支されている。これにより、支え部材24Aと追い込み部材24Bは、それぞれ、可動側レール22のスライド移動方向に対して垂直な面方向に回転することができる状態とされている。
ここで、図5に示すように、上記した追い込み部材24Bには、支え部材24Aと対面する軸線方向側に突出するピン24B1が一体的に形成されている。このピン24B1は、支え部材24Aに形成された板厚方向(軸線方向)に貫通した長孔24A1内に差し込まれた状態とされている。この長孔24A1は、支軸24Cを中心とした円弧の形に湾曲した形状に形成されている。これにより、追い込み部材24Bは、その回転によりピン24B1が長孔24A1内を移動する範囲内においては、支え部材24Aに対して単独で回転することができるようになっており、回転によってピン24B1が長孔24A1の端部に到達することにより、支え部材24Aをその回転移動方向に追従回転させることができるようになっている。
上記した追い込み部材24Bは、常時は支軸24Cとの間に掛着された巻きバネ24Dの附勢力によって、図5における時計回り方向に回転附勢された状態とされている。これにより、追い込み部材24Bは、上記した回転附勢力によって、その先端側の鉤状に折れ曲がった形状の追い込み部24B2を、固定側レール21の上縁部21Aの車両外側の面(図示右方側の面)に覆い掛けた状態となって保持されるようになっている。
詳しくは、上記した追い込み部材24Bの附勢による回転時には、これに先行して、ピン24B1が長孔24A1の上端部に当たって追い込み部材24Bに吊り下げられた状態となっている支え部材24Aが一緒になって重力方向(図示時計回り方向)に落下移動する。そして、支え部材24Aは、図7に示すように、追い込み部材24Bがその附勢による回転によって固定側レール21の上縁部21Aに覆い掛けられた状態となる前に、取付板22Eに形成されたストッパ片22E2と当接した状態となって、その外周面(当接面24A2)が、固定側レール21の上縁部21Aの車両内側の面(図示左方側の面)に当てがわれた状態となる。
ここで、上記した支え部材24Aの外周面たる当接面24A2は、支え部材24Aの回転中心である支軸24Cを中心とした円弧の形に湾曲した形状に形成されている。これにより、支え部材24Aの当接面24A2は、支え部材24Aの回転移動に伴って、固定側レール21の上縁部21Aに対してガタつくことなく滑らかに当てがわれるようになっている。一方、上記した固定側レール21の上縁部21Aに覆い掛けられる追い込み部材24Bの先端部の鉤状に折れ曲がった追い込み部24B2の内周面は、追い込み部材24Bの附勢回転に伴って、固定側レール21の上縁部21Aの車両外側の面(図示右方側の面)に押し付けられる押付面24B3として形成されている。
この押付面24B3は、上記した支え部材24Aの当接面24A2のように支軸24Cを中心とした円弧の形に湾曲した形状とはなっておらず、追い込み部材24Bの附勢回転の進行に伴って、固定側レール21の上縁部21Aの車両外側の面を押圧する押圧力を高めていく追い込み角度を有した湾曲面形状に形成されている。これにより、追い込み部材24Bは、その附勢回転の進行に伴って、押付面24B3によって固定側レール21の上縁部21Aを支え部材24Aによって当てがわれている車両内側に向かって押圧し、この上縁部21Aを支え部材24Aとによって板厚方向に挟み込んだ状態となって保持されるようになっている。
そして、上記した追い込み部材24Bと支え部材24Aとによる挟持によって、可動側レール22の上縁部が固定側レール21の上縁部21Aに対して板厚方向(車両内外方向)にガタ抑えされた状態となって保持される。また、これに併せて、固定側レール21の上縁部21Aが追い込み部材24Bと支え部材24Aとによって押し挟まれた状態となっていることにより、この挟持力により、可動側レール22が固定側レール21に対して高さ方向にもガタ抑えされた状態に保持されるようになっている。
上記した追い込み部材24Bと支え部材24Aとによって固定側レール21の上縁部21Aが挟み込まれた状態は、追い込み部材24Bに繋がれた第2ケーブル24Eが牽引操作されて、図6に示すように、追い込み部材24Bが図示反時計回り方向に回転して、固定側レール21の上縁部21Aとの当接状態から外されることによって解除されるようになっている。詳しくは、上記した追い込み部材24Bが第2ケーブル24Eの牽引操作によって反時計回り方向に回転操作されることにより、追い込み部材24Bのピン24B1が長孔24A1の上端部に達して、ピン24B1が支え部材24Aを追い込み部材24Bの回転方向に持ち上げて固定側レール21の上縁部21Aとの当接状態から外す。
ここで、上記した第2ケーブル24Eは、前述した第1ケーブル23Dと共に図1で示した解除レバーMと繋がれており、解除レバーMが引き上げられる操作によって第1ケーブル23Dと一緒になって牽引操作されるようになっている。したがって、解除レバーMの操作によって、スライドロック機構23による可動側レール22の固定側レール21に対するスライドロック状態を解除する操作と共に、ガタ抑え機構24による固定側レール21の押し挟み状態を解除する操作を行うことができ、スライドロックの解除時には可動側レール22を固定側レール21に対してスムーズにスライド移動させることができるようになっている。
このように、本実施例の車両用スライド装置(スライド装置20)の構成によれば、固定側レール21は、ガタ抑え機構24の支え部材24Aと追い込み部材24Bとによって挟み込まれた状態となることにより、可動側レール22に対するガタが抑えられた状態となる。このように、ガタ抑え機構24に固定側レール21の一方側の面に当てがわれる支え部材24Aを設け、追い込み部材24Bによるガタ詰め方向への移動量が少なく済むようになっていることにより、ガタ抑え機構24を作動領域の小さな小型な構成とすることができる。
また、ガタ抑え機構24の支え部材24Aと追い込み部材24Bとが互いに同軸まわりの回転により固定側レール21に当てがわれたり押し付けられたりする構成となっていることにより、直線運動する形態のものと比べて構成がよりコンパクトとなる。したがって、ガタ抑え機構24の一層の小型化を図ることができる。
また、ガタ抑え機構24が、支え部材24A及び追い込み部材24Bの連動した動作によって、先に支え部材24Aが固定側レール21の一方側の面に当てがわれ、次いで追い込み部材24Bが固定側レール21の他方側の面に押し付けられる構成となっていることにより、固定側レール21を支え部材24Aと追い込み部材24Bとによって挟み込んだ状態とする作動がより確実に行われるようにすることができる。
以上、本発明の実施形態を一つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施することができるものである。例えば、上記実施例では、可動側レール22に設けられたガタ抑え機構24が固定側レール21の上縁部21Aを板厚方向(車両内外方向)に押し挟んで同方向のガタ抑えをする構成とされたものを示したが、ガタ抑え機構が固定側レールを高さ方向に押し挟んでガタ抑えをする構成とされたものであってもよい。
また、ガタ抑え機構24として、支え部材24Aと追い込み部材24Bとが互いに同軸まわりに回転可能に軸支されて設けられた構成を例示したが、互いに異なる軸まわりに回転するように軸支されて設けられたものであってもよい。また、両者の運動態様は、回転運動以外の直線運動等の他の運動態様によって固定側レールを押し挟むように作動するものであってもよい。また、上記実施例では、支え部材24Aによって固定側レール21の内側の面を支え、追い込み部材24Bによって固定側レール21の外側の面を内側に向けて押し込む構成とされたものを例示したが、この内外の関係が逆の関係となっているものであってもよい。すなわち、支え部材によって固定側レールの外側の面を支え、追い込み部材によって固定側レールの内側の面を外側に向かって押し込むように構成されたものであってもよい。
1 車両用シート
2 シートバック
2A ストラップ
3 シートクッション
R 連結軸
10 ロック装置
11 フック
12 ケーブル
20 スライド装置
21 固定側レール
21A 上縁部
21B 下縁部
21C 中央板部
21C1 ロック孔
21C2 取付孔
22 可動側レール
22A 上側掛部
22B 下側掛部
22C 本体部
22C1 ロック孔
22D ストライカ
22D1 係合片
22E 取付板
22E1 固定片
22E2 ストッパ片
22F ガタ詰め材
23 スライドロック機構
23A ロック部材
23A1 爪部
23B 支軸
23C 巻きバネ
23D 第1ケーブル
24 ガタ抑え機構
24A 支え部材
24A1 長孔
24A2 当接面
24B 追い込み部材
24B1 ピン
24B2 追い込み部
24B3 押付面
24C 支軸
24D 巻きバネ
24E 第2ケーブル
Bo 車体側壁
M 解除レバー

Claims (3)

  1. 互いにスライド移動可能な状態に組み付けられた固定側レールと可動側レールとを有し、当該両レールの間に互いのスライドロック時における組み付けのガタを抑えることのできるガタ抑え機構が配設された車両用スライド装置であって、
    前記ガタ抑え機構は前記可動側レールに配設され、前記固定側レールの互いに表裏の関係となる一方側の面に当てがわれる支え部材と他方側の面に押し付けられて前記支え部材との間で前記固定側レールを挟み込んだ状態とする追い込み部材とを有することを特徴とする車両用スライド装置。
  2. 請求項1に記載の車両用スライド装置であって、
    前記ガタ抑え機構の前記支え部材及び前記追い込み部材は互いに同軸回りに回転可能となるように前記可動側レールに支えられて設けられており、前記支え部材はその回転により前記固定側レールの一方側の面に当てがわれる当接面が当該支え部材の回転軸心まわりに描かれる円弧の形に湾曲した形状に形成されており、前記追い込み部材はその回転により前記固定側レールの他方側の面に押し付けられる押付面が当該追い込み部材の回転軸心まわりの回転の進行に伴って前記固定側レールの他方側の面に対する押圧力を高めていく追い込み角度を有した形状に形成されていることを特徴とする車両用スライド装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両用スライド装置であって、
    前記ガタ抑え機構の前記支え部材及び前記追い込み部材は互いに連動した動作によって先に前記支え部材が前記固定側レールの一方側の面に当てがわれ、次いで前記追い込み部材が前記固定側レールの他方側の面に押し付けられる構成となっていることを特徴とする車両用スライド装置。
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