JP5364409B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、冷却するための冷却装置を備える内燃機関の制御装置に関する。
従来、この種の内燃機関の制御装置として、例えば特許文献1に開示されたものが知られている。この制御装置では、内燃機関を冷却するための冷却水の温度(以下「エンジン水温」という)が検出されるとともに、検出されたエンジン水温が所定の作動温度よりも高いときに、内燃機関の冷却用のラジエータファンを作動させる。また、制御装置では、内燃機関におけるノッキングの発生を防止するために、次のような制御動作が行われる。すなわち、ノックセンサによってノッキングの発生の有無を判定するとともに、ノッキングが発生していると判定されたときには、内燃機関の点火プラグによる点火時期を遅角側に補正する。また、点火時期の遅角補正量が所定値よりも大きくなったときに、それ以外の通常時よりも、上記の作動温度を低い値に設定し、それにより、エンジン水温がより低いときにラジエータファンを作動させることによって、ノッキングの発生を防止するようにしている。
特開2001−193547号公報
また、従来、気体燃料および液体燃料を選択的に供給することによって運転される内燃機関が知られている。一般に、気体燃料の供給中は、液体燃料の供給中よりも、ノッキングが発生しにくく、ノッキングが発生するような燃焼室の温度が高い。これに対して、上述した従来の制御装置では、ラジエータファンを作動させるための作動温度を、供給される燃料の種類にかかわらず、点火時期の遅角補正量に応じて設定しているにすぎない。このため、従来の制御装置では、気体燃料の供給中において、エンジン水温が、ノッキングが発生するようなノッキング温度よりも低く、内燃機関を冷却する必要がないときでも、ラジエータファンを作動させる場合があり、その場合には、内燃機関が不要に冷却される結果、燃費が悪化してしまう。このような不具合を防止するために、上記の作動温度を低めに設定した場合には、液体燃料の供給中において、エンジン水温が、ノッキング温度以上になり、内燃機関を冷却する必要があるときでも、ラジエータファンを作動させない場合があり、その場合には、ノッキングが発生してしまう。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、気体燃料の供給中および液体燃料の供給中のいずれにおいても、内燃機関を過不足なく冷却することができ、それにより、燃費の向上とノッキングの防止の双方を達成することができる内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、特許請求の範囲に記載された請求項1に係る発明は、気体燃料および液体燃料が選択的に供給されることによって運転される内燃機関3の制御装置1であって、内燃機関3を冷却するための冷却装置(冷却ファン15)と、内燃機関3の温度を表す機関温度パラメータ(エンジン水温TW)を検出する機関温度パラメータ検出手段(水温センサ22)と、検出された機関温度パラメータにより表される内燃機関3の温度が所定の作動温度(目標温度T_FAN)よりも高いときに、冷却装置を作動させる冷却制御手段(ECU2、ステップ27、28)と、気体燃料および液体燃料のいずれかが内燃機関3に供給されているかを判別する燃料判別手段(FS・SW21、ECU2、ステップ21、23)と、燃料判別手段によって気体燃料の供給中と判別されているときに、液体燃料の供給中と判別されているときよりも、作動温度を高い値に設定する作動温度設定手段(ECU2、ステップ22、24)と、内燃機関3に供給される燃料を液体燃料に切り換える要求の有無を判定する切換要求判定手段(ECU2、ステップ1、8)と、切換要求判定手段により液体燃料への切換が要求されていると判定されたときに、その後、内燃機関3のノッキングの発生を防止することが可能であると判定されるまで、液体燃料への切換を禁止する燃料切換禁止手段(ECU2、ステップ11、46、12、7、13、5)と、を備え、冷却制御手段は、燃料切換禁止手段による液体燃料への切換の禁止中(ステップ26:YES)に、冷却装置を作動させる(ステップ28)ことを特徴とする。
この構成によれば、気体燃料および液体燃料のいずれかが内燃機関に供給されているかが、燃料判別手段によって判別され、内燃機関の温度を表す機関温度パラメータが、機関温度パラメータ検出手段によって検出される。また、検出された機関温度パラメータで表される内燃機関の温度が所定の作動温度よりも高いときに、冷却制御手段が、内燃機関を冷却するための冷却装置を作動させる。さらに、内燃機関への気体燃料の供給中と判別されているときに、作動温度が、液体燃料の供給中と判別されているときよりも高い値に、作動温度設定手段によって設定される。
前述したように、気体燃料の供給中は、液体燃料の供給中よりも、ノッキングが発生するような内燃機関の温度が高い。したがって、気体燃料の供給中において、上述したように作動温度を液体燃料の供給中よりも高い値に設定することによって、前述した従来の場合と異なり、内燃機関の温度が、ノッキングが発生するような温度に達したときに、冷却装置を作動させ、それにより、内燃機関を過不足なく冷却することができる。これにより、気体燃料の供給中、燃費を向上させることができるとともに、ノッキングの発生を防止することができる。また、液体燃料の供給中において、上記とは逆に作動温度を気体燃料の供給中よりも低い値に設定することによって、上述した気体燃料の供給中の場合と同様、内燃機関の温度が、ノッキングが発生するような温度に達したときに、冷却装置を作動させ、内燃機関を過不足なく冷却でき、それにより、燃費の向上とノッキングの防止の双方を達成することができる。
また、前述した構成によれば、内燃機関に供給される燃料を液体燃料に切り換える要求の有無が、切換要求判定手段によって判定され、切換要求判定手段により液体燃料への切換が要求されていると判定されたときに、その後、内燃機関のノッキングの発生を防止することが可能であると判定されるまで、液体燃料への切換が、燃料切換禁止手段によって禁止される。また、冷却制御手段は、燃料切換禁止手段による液体燃料への切換の禁止中に、冷却装置を作動させる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の内燃機関3の制御装置1において、冷却制御手段は、燃料切換禁止手段による液体燃料への切換の禁止中(ステップ26:YES)に、冷却装置を、冷却装置による内燃機関3の冷却度合が禁止中以外のときよりも高くなるように制御する(ステップ28)ことを特徴とする。
この構成によれば、液体燃料への切換の禁止中に、冷却装置が、内燃機関の冷却度合が禁止中以外のときよりも高くなるように制御される。このように、液体燃料への切換の禁止中に限って、冷却装置による冷却度合を高めることにより、冷却装置の消費エネルギを全体として抑えることができ、ひいては、内燃機関の良好な燃費を確保することができる。また、後述する請求項3の作用で述べるように、液体燃料への切換要求時、内燃機関の温度が切換温度以下になるまで、この切換を禁止する場合に、上述した冷却装置の制御により、内燃機関の温度を切換温度に迅速に低下させることができるので、液体燃料への切換に伴うノッキングの発生を防止しながら、この切換を早期に行うことができる。さらに、請求項4の作用で述べるように液体燃料への切換を禁止時間が経過するまで禁止する場合に、この禁止時間を上述した冷却装置の制御に応じてより短い時間に設定することが可能になり、それにより、液体燃料への切換に伴うノッキングの発生を防止しながら、この切換を早期に行うことができる。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載の内燃機関3の制御装置1において、機関温度パラメータにより表される内燃機関3の温度が所定の切換温度(第1目標温度TGOBJ)以下であるときに、内燃機関3のノッキングの発生を防止することが可能であると判定されることを特徴とする。
前述した気体燃料および液体燃料とノッキングが発生するような内燃機関の温度との関係から明らかなように、内燃機関の温度が比較的高い状態で、内燃機関に供給される燃料が液体燃料に切り換えられたときには、ノッキングが発生するおそれがある。上述した構成によれば、内燃機関に供給される燃料を液体燃料に切り換える要求の有無が、切換要求判定手段によって判定されるとともに、液体燃料への切換が要求されていると判定されたときに、その後、機関温度パラメータにより表される内燃機関の温度が所定の切換温度以下であることで内燃機関のノッキングの発生を防止することが可能であると判定されるまで、液体燃料への切換が燃料切換禁止手段によって禁止される。また、この液体燃料への切換の禁止中、冷却装置を作動させ、それにより、内燃機関が冷却される。このため、例えば、上記の切換温度を、液体燃料の供給中にノッキングが発生しないような温度に設定することによって、液体燃料への切換に伴ってノッキングが発生するのを防止することができる。
請求項4に係る発明は、請求項またはに記載の内燃機関3の制御装置1において、切換要求判定手段により液体燃料への切換が要求されていると判定されたときに検出された機関温度パラメータに基づいて設定された禁止時間TNGTが経過したときに、内燃機関3のノッキングの発生を防止することが可能であると判定されることを特徴とする。
前述したように、内燃機関の温度が比較的高い状態で、内燃機関に供給される燃料が液体燃料に切り換えられたときには、ノッキングが発生するおそれがある。上述した構成によれば、内燃機関に供給される燃料を液体燃料に切り換える要求の有無が、切換要求判定手段によって判定されるとともに、液体燃料への切換が要求されていると判定されたときに、その後、禁止時間が経過したことで内燃機関のノッキングの発生を防止することが可能であると判定されるまで、液体燃料への切換が燃料切換禁止手段によって禁止される。また、この液体燃料への切換の禁止中、冷却装置を作動させ、それにより、内燃機関が冷却される。
さらに、上記の禁止時間が、液体燃料への切換が要求されていると判定されたときに検出された機関温度パラメータに基づいて設定される。これにより、禁止時間を、液体燃料への切換要求時における実際の内燃機関の温度に見合った長さに設定でき、それにより、この禁止時間に基づく上述した液体燃料への切換の禁止を、内燃機関の温度が十分に低下するまで行うことができるので、この切換に伴ってノッキングが発生するのを防止することができる。同じ理由から、液体燃料への切換の禁止が不要に長時間、行われることがなくなる。
第1実施形態による制御装置を、これを適用した内燃機関とともに概略的に示す図である。 図1に示す内燃機関に供給される燃料を設定するための処理を示すフローチャートである。 図1に示す冷却装置を制御するための処理を示すフローチャートである。 第2実施形態による、内燃機関に供給される燃料を設定するための処理を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施形態による内燃機関の制御装置1を、これを適用した内燃機関3とともに概略的に示している。この内燃機関(以下「エンジン」という)3は、車両(図示せず)用の4サイクルタイプのものであり、エンジン3には、液体燃料であるガソリンと、気体燃料であるCNG(Compressed Natural Gas)が選択的に供給される。
エンジン3の吸気管4には、液体燃料用の燃料噴射弁(以下「ガソリン噴射弁」という)5および気体燃料用の燃料噴射弁(以下「CNG噴射弁」という)6が、別個に設けられており、両燃料噴射弁5,6はいずれも、吸気ポートに臨むように配置されている。また、ガソリン噴射弁5は、第1レギュレータや高圧ポンプなどを介して、ガソリンタンク(いずれも図示せず)に接続されている。ガソリンタンクには、液体燃料が貯留されており、この液体燃料は、高圧ポンプにより昇圧された状態で第1レギュレータに送られ、第1レギュレータで調圧された後、ガソリン噴射弁5に供給される。供給された液体燃料は、ガソリン噴射弁5の開弁に伴って噴射される。
また、上記のCNG噴射弁6は、第2レギュレータを介してCNGタンク(いずれも図示せず)に接続されている。CNGタンクには、気体燃料が充填されており、この気体燃料は、第2レギュレータで調圧された後、CNG噴射弁6に供給される。供給された気体燃料は、CNG噴射弁6の開弁に伴って噴射される。さらに、ガソリン噴射弁5およびCNG噴射弁6は、後述するECU2に接続されており、両噴射弁5,6の開弁時間すなわち燃料噴射量、および開弁時期すなわち燃料噴射時期は、ECU2によって制御される。
また、車両には、液体燃料または気体燃料を選択するために運転者に押し操作される燃料選択スイッチ(以下「FS・SW」という)21が、設けられている。このFS・SW21は、燃料選択信号として、気体燃料を要求する運転者によりON操作されるのに応じてON信号を、液体燃料を要求する運転者によりOFF操作されるのに応じてOFF信号を、それぞれECU2に出力する。
さらに、CNGタンクには、CNGタンク内圧センサ22が設けられており、このCNGタンク内圧センサ22は、CNGタンクの内圧を検出し、その検出信号をECU2に出力する。ECU2は、検出されたCNGタンクの内圧に基づいて、CNGタンク内の気体燃料の量(以下「CNG量」という)QFCNGを算出する。
また、エンジン3には、これを冷却するための冷却装置11が設けられている。この冷却装置11は、エンジン3のシリンダヘッドおよびシリンダブロック(図示せず)に冷却水を供給するための冷却水通路12と、この冷却水通路12内に冷却水を循環させるためのポンプ13と、大気との熱交換によって冷却水を冷却するためのラジエータ14と、冷却ファン15を備えている。
冷却水通路12は、エンジン3の外部に設けられた第1通路12aと、シリンダヘッドおよびシリンダブロックの内部に設けられた第2通路12bを一体に有しており、環状に形成されている。上記のポンプ13およびラジエータ14は、この第1通路12aに設けられている。また、ポンプ13は、エンジン3のクランク軸に連結されており、エンジン3の動力で駆動されることによって、冷却水通路12内に冷却水を循環させる。なお、図1における冷却水通路12中の矢印は、冷却水の流れを示している。
また、冷却ファン15は、羽根車15aと、この羽根車15aに連結されたファンモータ15bを有する電動式のものである。このファンモータ15bに電力を供給するバッテリ(図示せず)は、エンジン3の動力の一部を電力に変換するオルタネータ(図示せず)によって充電される。また、ファンモータ15bの動作はECU2で制御され、それにより、冷却ファン15によるラジエータ14への送風動作が制御されることで、ラジエータ14における冷却水の冷却度合が制御される。
さらに、第1通路12aのラジエータ14よりも上流側および下流側にはそれぞれ、バイパス通路16の一端部および他端部が、ラジエータ14をバイパスするように接続されている。また、第1通路12aのラジエータ14よりも上流側とバイパス通路16との接続部分には、サーモスタット17が設けられている。このサーモスタット17は、機械式の開閉弁で構成されており、冷却水の流路を、冷却水通路12を流れる冷却水の温度(以下「エンジン水温」という)が所定温度(例えば80℃)よりも高いときには、ラジエータ14側に切り換える一方、この所定温度以下のときには、バイパス通路16側に切り換える。
以上の構成により、例えば、エンジン3の始動時であり、それにより、エンジン水温が比較的低いときには、冷却水は、ラジエータ14への流入が阻止され、第1通路12a、バイパス通路16および第2通路12bを循環する。その結果、ラジエータ14による冷却水の冷却が阻止され、ひいては、エンジン3の暖機が促進される。一方、例えば、エンジン3の始動後の運転中であり、それにより、エンジン水温が比較的高いときには、冷却水は、ラジエータ14に流入するとともに、ラジエータ14で冷却される。そして、この冷却された冷却水が第1通路12aを介して第2通路12bに流入することによって、エンジン3が冷却される。
また、エンジン3には、水温センサ23および回転数センサ24が設けられており、両センサ23および24は、エンジン水温TWおよびエンジン3の回転数(以下「エンジン回転数」という)NEをそれぞれ検出し、その検出信号をECU2に出力する。さらに、ECU2には、アクセル開度センサ25から、車両のアクセルペダル(図示せず)の操作量(以下「アクセル開度」という)APを表す検出信号が出力される。
ECU2は、I/Oインターフェース、CPU、RAMおよびROMなどから成るマイクロコンピュータで構成されており、前述したFS・SW21からの燃料選択信号や、各種のセンサ22〜25からの検出信号に応じ、ROMに記憶された制御プログラムなどに従って、エンジン3に供給される供給燃料の設定や、冷却装置11の動作などを含むエンジン3の動作を制御する。
上記の供給燃料の設定は、次のように行われる。すなわち、エンジン3の始動時には、供給燃料は、運転者によるFS・SW21の操作にかかわらず、液体燃料に設定され、エンジン3の暖機が完了すると、一旦、気体燃料に設定される。そして、その後のエンジン3の運転中、基本的には、運転者によるFS・SW21の操作に応じて、気体燃料または液体燃料に設定される。具体的には、供給燃料は、FS・SW21からの燃料選択信号としてON信号が出力されていて、気体燃料が要求されているときには、気体燃料に設定される一方、OFF信号が出力されていて、液体燃料が要求されているときには、液体燃料に設定される。
以下、エンジン3の暖機後の運転中における供給燃料を設定するための処理(以下「供給燃料設定処理」という)について、図2を参照しながら説明する。本処理は、所定時間(例えば100msec)ごとに実行される。また、供給燃料設定処理では、液体燃料への供給燃料の切換要求時、ノッキングが発生するのを防止するために、この切換が、検出されたエンジン水温TWに基づいて、後述するように禁止される。
まず、図2のステップ1(「S1」と図示。以下同じ)では、燃料選択信号がOFFであるか否かを判別する。この答がNOで、燃料選択信号がONのとき、すなわち、気体燃料がエンジン3に供給されているとき、または、気体燃料への供給燃料の切換が要求されているときには、後述する切換禁止フラグF_GNGを「0」にリセットする(ステップ2)。次いで、前述したように算出されたCNG量QFCNGが所定値QFREFよりも大きいか否かを判別する(ステップ3)とともに、要求トルクTREQが所定値TCNGH以下であるか否かを判別する(ステップ4)。この要求トルクTREQは、エンジン3に要求されるトルクであり、図示しない処理により、検出されたエンジン回転数NEおよびアクセル開度APに応じて算出される。
これらのステップ3および4の答のいずれかがNOのときには、供給燃料を液体燃料に設定すべきとして、そのことを表すために、燃料ステータスS_FUELを「1」にセットし(ステップ5)、本処理を終了する。これにより、ガソリン噴射弁5が制御されることによって、液体燃料がエンジン3に供給される。以上のように、気体燃料の供給中や、気体燃料への供給燃料の切換要求時において、CNG量QFCNGが所定値QFREF以下で、気体燃料の残量が少ないとき、または、要求トルクTREQが所定値TCNGHよりも大きく、気体燃料を用いて出力可能なエンジン3のトルクを超えているときには、気体燃料をそれ以上、供給せずに、液体燃料に供給燃料を強制的に切り換える。あるいは、気体燃料への供給燃料の切換要求に応じることなく、液体燃料の供給を強制的に継続する。
一方、ステップ3および4の答がいずれもYESのときには、燃料ステータスS_FUELが「1」であるか否かを判別する(ステップ6)。この答がYESのとき、すなわち、供給燃料を、それまで供給されていた液体燃料から気体燃料に切り換えるように要求されているときには、気体燃料に設定すべきとして、そのことを表すために、燃料ステータスS_FUELを「0」にセットし(ステップ7)、本処理を終了する。これにより、CNG噴射弁6が制御されることによって、気体燃料がエンジン3に供給される。一方、上記ステップ6の答がNOのとき、すなわち、気体燃料の供給中で、かつ気体燃料が依然として要求されているときには、そのまま本処理を終了し、気体燃料の供給を継続する。
一方、前記ステップ1の答がYESで、燃料選択信号がOFFのとき、すなわち、液体燃料がエンジン3に供給されているとき、または、液体燃料への供給燃料の切換が要求されているときには、燃料ステータスS_FUELが「0」であるか否かを判別する(ステップ8)。この答がNOのとき、すなわち、液体燃料の供給中で、かつ液体燃料が依然として要求されているときには、そのまま本処理を終了し、液体燃料の供給を継続する。
一方、上記ステップ8の答がYESのとき、すなわち、それまで供給されていた液体燃料から気体燃料に供給燃料を切り換えるように要求されているときには、前記ステップ3および4と同様、ステップ9および10においてそれぞれ、CNG量QFCNGが所定値QFREFよりも大きいか否か、および、要求トルクTREQが所定値TCNGH以下であるか否かを判別する。これらのステップ9および10の答がいずれもYESのときには、検出されたエンジン水温TWが所定の第1目標温度TGOBJ以下であるか否かを判別する(ステップ11)。この第1目標温度TGOBJは、液体燃料の供給中にノッキングが発生しないようなエンジン水温TWの上限値、例えば85℃に設定されており、前述したサーモスタット17によって冷却水の流路が切り換えられる所定温度よりも若干高い値に設定されている。
このステップ11の答がNOで、TW>TGOBJのときには、エンジン3の温度が比較的高いため、それにより、液体燃料に供給燃料を切り換えると、ノッキングが発生するおそれがあるので、この切換を禁止すべきと判定する。そして、液体燃料への供給燃料の切換禁止中であることを表すために、切換禁止フラグF_GNGを「1」にセットする(ステップ12)とともに、前記ステップ7を実行することによって、気体燃料の供給を強制的に継続し、本処理を終了する。
一方、ステップ11の答がYESになり、エンジン水温TWが第1目標温度TGOBJ以下になったときには、液体燃料への供給燃料の切換禁止を解除すべきと判定し、切換禁止フラグF_GNGを「0」にリセットする(ステップ13)とともに、前記ステップ5を実行することによって、エンジン3に液体燃料を供給し、本処理を終了する。
一方、前記ステップ9および10の答のいずれかがNOのときには、上記ステップ13以降を実行する。
次に、図3を参照しながら、前述した冷却装置11の動作を制御するための冷却制御処理について説明する。なお、本処理は、上述した供給燃料設定処理と同様、所定時間ごとに実行され、供給燃料設定処理と併行して実行される。まず、図3のステップ21では、燃料選択信号がOFFであるか否かを判別する。この答がYESで、液体燃料の供給中、または、液体燃料への供給燃料の切換要求時には、目標温度T_FANを前述した第1目標温度TGOBJに設定する(ステップ22)とともに、ステップ25に進む。
一方、ステップ21の答がNOで、気体燃料の供給中、または、気体燃料への供給燃料の切換要求時には、燃料ステータスS_FUELが「0」であるか否かを判別する(ステップ23)。この答がNOで、供給燃料が気体燃料に切り換えられておらず、液体燃料がエンジン3に供給されているときには、上記ステップ22以降を実行する。一方、上記ステップ23の答がYESで、気体燃料の供給中には、目標温度T_FANを所定の第2目標温度TCOBJに設定する(ステップ24)とともに、ステップ25に進む。この第2目標温度TCOBJは、気体燃料の供給中にノッキングが発生しないようなエンジン水温TWの上限値、例えば90℃に設定されており、第1目標温度TGOBJよりも高い値に設定されている。以上のように、ステップ21〜24の実行によって、気体燃料の供給中には、目標温度T_FANは、液体燃料の供給中よりも高い値に設定される。
上記ステップ22および24に続くステップ25では、エンジン水温TWが、ステップ22または24で設定された目標温度T_FAN以下であるか否かを判別する。この答がNOで、TW>TGOBJのときには、エンジン3の温度が比較的高いため、ノッキングが発生するおそれがあると判定する。そして、前述した切換禁止フラグF_GNGが「1」であるか否かを判別する(ステップ26)。この答がNOのとき、すなわち、液体燃料への供給燃料の切換禁止中以外のときには、冷却装置11をLoモードによって制御し(ステップ27)、本処理を終了する。このLoモードによる制御によって、冷却装置11の冷却ファン15の回転数は、所定の第1回転数に制御される。これにより、ラジエータ14による冷却水の冷却度合が比較的低めに制御され、ひいては、冷却装置11によるエンジン3の冷却度合が比較的低めに制御される。
一方、上記ステップ26の答がYESで、液体燃料への供給燃料の切換禁止中には、冷却装置11をHiモードによって制御し(ステップ28)、本処理を終了する。このHiモードによる制御によって、冷却ファン15の回転数は、上記の第1回転数よりも高い所定の第2回転数に制御される。これにより、Loモードの場合と比較して、ラジエータ14による冷却水の冷却度合が高くなるように制御され、ひいては、冷却装置11によるエンジン3の冷却度合が高くなるように制御される。
一方、前記ステップ25の答がYESになり、エンジン水温TWが目標温度T_FAN以下になったときには、エンジン3の温度が比較的低いため、ノッキングが発生するおそれがないと判定する。そして、切換禁止フラグF_GNGを「0」にリセットし(ステップ29)、冷却装置11をOFFモードによって制御する(ステップ30)とともに、本処理を終了する。このOFFモードによる制御によって、冷却ファン15が停止される。
また、上述した第1実施形態は、特許請求の範囲に記載された請求項1、2および4に係る発明(以下、総称して「本発明1」という)に対応しており、第1実施形態における各種の要素と、本発明1における各種の構成要素の対応関係は、次のとおりである。すなわち、第1実施形態におけるECU2が、本発明1における冷却制御手段、燃料判別手段、作動温度設定手段、切換要求判定手段および燃料切換禁止手段に相当する。また、第1実施形態における冷却ファン15、FS・SW21および水温センサ22が、本発明1における冷却装置、切換要求判定手段および機関温度パラメータ検出手段にそれぞれ相当する。さらに、第1実施形態におけるエンジン水温TW、目標温度T_ENGおよび第1目標温度TGOBJが、本発明1における機関温度パラメータ、所定の作動温度および所定の切換温度に、それぞれ相当する。
以上のように、上述した第1実施形態によれば、エンジン水温TWが目標温度T_FANよりも高いときに、冷却ファン15を作動させる(ステップ27、28)とともに、この目標温度T_FANが、気体燃料の供給中において、液体燃料の供給中よりも高い値に設定される(ステップ22、24)。これにより、気体燃料の供給中および液体燃料の供給中のいずれにおいても、エンジン3の温度が、ノッキングが発生するような温度に達したときに、冷却ファン15を作動させ、エンジン3を過不足なく冷却でき、それにより、燃費の向上とノッキングの防止の双方を達成することができる。
また、液体燃料への供給燃料の切換が要求されているときに、その後、エンジン水温TWが第1目標温度TGOBJ以下になるまで(ステップ11の答がYESになるまで)、液体燃料への供給燃料の切換が禁止される(ステップ7)。さらに、この液体燃料への供給燃料の切換禁止中、燃料選択信号がOFFであるため、前記ステップ21の答がYESになり、その結果、目標温度T_FANが第1目標温度TGOBJに設定される(ステップ22)とともに、エンジン水温TWがこの目標温度T_FANよりも高いことによって、前記ステップ25の答がNO(TW>T_FAN)になり、その結果、冷却ファン15を作動させ(ステップ27、28)、エンジン3が冷却される。そして、このエンジン3の冷却によってエンジン水温TWが第1目標温度TGOBJ以下になると、供給燃料が液体燃料に切り換えられる(ステップ5)。以上により、液体燃料への供給燃料の切換に伴ってノッキングが発生するのを防止することができる。
また、液体燃料への供給燃料の切換禁止中(ステップ26:YES)に限り、Hiモードによる冷却装置11の制御を実行することによって、禁止中以外のときよりも、冷却ファン15の回転数が高くなるように制御され、冷却装置11によるエンジン3の冷却度合が高められる(ステップ28)。したがって、冷却ファン15の消費エネルギを全体として抑えることができ、ひいては、エンジン3の良好な燃費を確保することができる。それに加え、エンジン水温TWを第1目標温度TGOBJに迅速に低下させることができるので、液体燃料への供給燃料の切換に伴うノッキングの発生を防止しながら、この切換を早期に行うことができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。この第2実施形態は、前述した第1実施形態と比較して、供給燃料設定処理の内容のみが異なっている。図4は、第2実施形態による供給燃料設定処理を示している。この供給燃料設定処理では、第1実施形態と異なり、ノッキングの防止のための液体燃料への供給燃料の切換禁止が、その切換要求時から、エンジン水温TWに基づいて設定された所定の禁止時間が経過するまで行われる。図4において、第1実施形態による供給燃料設定処理(図2)と同じ実行内容のステップについては、同じステップ番号を付している。以下、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
図4において、前記ステップ1の答がNOのときには、後述する禁止タイマ設定済みフラグF_SETを「0」にセットし(ステップ41)、前記ステップ2以降を実行する。また、前記ステップ9および10の答がいずれもYESのときには、禁止タイマ設定済みフラグF_SETが「1」であるか否かを判別する(ステップ42)。この答がNOのときには、禁止時間TNGTを、エンジン水温TWに基づき、所定のマップ(図示せず)を検索することによって算出する(ステップ43)。この禁止時間TNGTは、液体燃料への供給燃料の切換を禁止する時間を定めたものであり、実験などによって、前述したHiモードによる冷却装置11の制御中にエンジン水温TWが第1目標温度TGOBJに低下するのに必要な時間に設定されており、エンジン水温TWが高いほど、より高い値に設定されている。
次いで、算出された禁止時間TNGTに、ダウンカウント式の禁止タイマのタイマ値TNGを設定する(ステップ44)。次に、タイマ値TNGの設定が完了したことを表すために、禁止タイマ設定済みフラグF_SETを「1」にセットし(ステップ45)、ステップ46に進む。このステップ45の実行により、上記ステップ42の答がYESになり、その場合には、上記ステップ43〜45をスキップし、ステップ46に進む。以上により、ステップ44における禁止タイマのタイマ値TNGの設定は、液体燃料への供給燃料の切換が要求された直後においてのみ、その時に検出されたエンジン水温TWに基づいて行われる。
このステップ46では、禁止タイマのタイマ値TNGが値0であるか否かを判別する。この答がNOのとき、すなわち、液体燃料への供給燃料の切換要求時から禁止時間TNGTが経過していないときには、この切換を禁止すべきと判定し、前記ステップ12以降を実行する。一方、ステップ46の答がYESになり、液体燃料への供給燃料の切換要求時から禁止時間TNGTが経過したときには、禁止タイマ設定済みフラグF_SETを「0」にリセットする(ステップ47)とともに、液体燃料への供給燃料の切換禁止を解除すべきと判定し、前記ステップ13以降を実行する。
また、前記ステップ9および10の答のいずれかがNOのときには、上記ステップ47以降を実行する。
また、上述した第2実施形態は、特許請求の範囲に記載された請求項1、3および4に係る発明(以下、総称して「本発明2」という)に対応しており、第2実施形態における各種の要素と、本発明2における各種の構成要素の対応関係は、次のとおりである。すなわち、第2実施形態におけるECU2が、本発明2における冷却制御手段、燃料判別手段、作動温度設定手段、切換要求判定手段、禁止時間設定手段、および燃料切換禁止手段に相当する。また、第2実施形態における冷却ファン15、FS・SW21および水温センサ22が、本発明2における冷却装置、切換要求判定手段および機関温度パラメータ検出手段にそれぞれ相当する。さらに、第2実施形態におけるエンジン水温TWおよび目標温度T_ENGが、本発明2における機関温度パラメータおよび所定の作動温度に、それぞれ相当する。
以上のように、上述した第2実施形態によれば、第1実施形態と同様、エンジン水温TWが目標温度T_FANよりも高いときに、冷却ファン15を作動させるとともに、この目標温度T_FANが、気体燃料の供給中において、液体燃料の供給中よりも高い値に設定される。したがって、気体燃料の供給中および液体燃料の供給中のいずれにおいても、エンジン3を過不足なく冷却でき、それにより、燃費の向上とノッキングの防止の双方を達成することができる。
また、液体燃料への供給燃料の切換が要求されたときに検出されたエンジン水温TWが高いほど、禁止時間TGNTがより大きな値に算出される(ステップ43)とともに、この切換要求時から、算出された禁止時間TGNTが経過するまで(ステップ46の答がYESになるまで)、液体燃料への切換が禁止される(ステップ7)。この場合、この禁止時間TGNTが、エンジン水温TWが第1目標温度TGOBJに低下するのに必要な時間に設定されているので、上記の液体燃料への供給燃料の切換禁止中、第1実施形態と同様、エンジン水温TWが第1目標温度TGOBJに設定された目標温度T_FANよりも高くなり、それにより、ステップ25の答がNO(TW>T_FAN)になる結果、冷却ファン15を作動させ、エンジン3が冷却される。そして、液体燃料への供給燃料の切換要求時から禁止時間TGNTが経過すると(ステップ46:YES)、供給燃料が液体燃料に切り換えられる(ステップ5)。以上により、液体燃料への供給燃料の切換禁止が不要に長時間、行われることがなくなるとともに、液体燃料への供給燃料の切換に伴ってノッキングが発生するのを防止することができる。
また、第1実施形態と同様、液体燃料への供給燃料の切換禁止中に限り、Hiモードによる冷却装置11の制御を実行することによって、禁止中以外のときよりも、冷却ファン15の回転数が高くなるように制御され、冷却装置11による冷却度合が高められる。したがって、冷却ファン15の消費エネルギを全体として抑えることができ、ひいては、エンジン3の良好な燃費を確保することができる。さらに、上記の禁止時間TGNTが、Hiモードによる冷却装置11の制御に応じて設定されているので、液体燃料への供給燃料の切換に伴うノッキングの発生を防止しながら、この切換を早期に行うことができる。
なお、本発明は、説明した第1および第2実施形態(以下、総称して「実施形態」という)に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。例えば、実施形態では、冷却装置11は、サーモスタット17が機械式の開閉弁で構成されたタイプのものであるが、電磁弁で構成されたタイプのものでもよい。その場合には、前述したOFFモード、LoモードおよびHiモードによる冷却装置11の制御を、次のように行ってもよい。すなわち、OFFモード中には、冷却ファン15を停止することに加えて、サーモスタット17を閉弁することによって、冷却装置11によるエンジン3の冷却を停止し、Loモード中およびHiモード中には、サーモスタット17を開弁し、冷却装置11によるエンジン3の冷却を行う。また、冷却ファン15を、Loモード中には停止させ、Hiモード中には作動させる。あるいは、実施形態で述べたように、冷却ファン15を、Loモード中に作動させるとともに、Hiモード中に、Loモード中よりも高い回転数で作動させる。さらに、実施形態では、冷却装置11は、冷却水を用いる水冷タイプであるが、冷却空気を用いる空冷タイプでもよい。
また、実施形態では、本発明における機関温度パラメータは、エンジン水温TWであるが、内燃機関の温度を表すのであれば他の適当なパラメータ、例えば、吸気管4内の温度でもよく、あるいは、エンジン3の始動開始時からの経過時間などに応じて推定したエンジン3の燃焼室の温度でもよい。さらに、実施形態では、液体燃料はガソリンであるが、エタノールでもよく、また、気体燃料はCNGであるが、LPG(Liquefied petroleum gas )でもよい。また、実施形態では、液体燃料または気体燃料への供給燃料の設定を、FS・SW21からの燃料選択信号に基づいて行っているが、エンジン3の運転状態などに基づいて行ってもよい。さらに、実施形態において、前記ステップ25の判別で用いられる目標温度T_ENGを所定のヒステリシス付きの値として設定してもよいことは、もちろんである。
また、実施形態では、エンジン3は、車両用の4サイクルタイプのものであるが、気体燃料および液体燃料が選択的に供給されることによって運転される内燃機関であれば、他の産業用の各種のエンジンでもよく、例えば、2サイクルエンジンや、クランクシャフトを鉛直方向に配置した船外機などのような船舶推進機用エンジンでもよい。その他、本発明の趣旨の範囲内で、細部の構成を適宜、変更することが可能である。
1 制御装置
2 ECU(冷却制御手段、燃料判別手段、作動温度設定手段、
切換要求判定手段、燃料切換禁止手段、禁止時間設定手段)
3 エンジン
15 冷却ファン(冷却装置)
21 FS・SW(切換要求判定手段)
22 水温センサ(機関温度パラメータ検出手段)
TW エンジン水温(機関温度パラメータ)
T_ENG 目標温度(所定の作動温度)
TGOBJ 第1目標温度(所定の切換温度)
TNGT 禁止時間

Claims (4)

  1. 気体燃料および液体燃料が選択的に供給されることによって運転される内燃機関の制御装置であって、
    前記内燃機関を冷却するための冷却装置と、
    前記内燃機関の温度を表す機関温度パラメータを検出する機関温度パラメータ検出手段と、
    当該検出された機関温度パラメータにより表される前記内燃機関の温度が所定の作動温度よりも高いときに、前記冷却装置を作動させる冷却制御手段と、
    気体燃料および液体燃料のいずれかが前記内燃機関に供給されているかを判別する燃料判別手段と、
    当該燃料判別手段によって気体燃料の供給中と判別されているときに、液体燃料の供給中と判別されているときよりも、前記作動温度を高い値に設定する作動温度設定手段と、
    前記内燃機関に供給される燃料を液体燃料に切り換える要求の有無を判定する切換要求判定手段と、
    当該切換要求判定手段により液体燃料への切換が要求されていると判定されたときに、その後、前記内燃機関のノッキングの発生を防止することが可能であると判定されるまで、前記液体燃料への切換を禁止する燃料切換禁止手段と、を備え、
    前記冷却制御手段は、前記燃料切換禁止手段による前記液体燃料への切換の禁止中に、前記冷却装置を作動させることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記冷却制御手段は、前記燃料切換禁止手段による前記液体燃料への切換の禁止中に、前記冷却装置を、当該冷却装置による前記内燃機関の冷却度合が前記禁止中以外のときよりも高くなるように制御することを特徴とする、請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記機関温度パラメータにより表される前記内燃機関の温度が所定の切換温度以下であるときに、前記内燃機関のノッキングの発生を防止することが可能であると判定されることを特徴とする、請求項1または2に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記切換要求判定手段により液体燃料への切換が要求されていると判定されたときに検出された機関温度パラメータに基づいて設定された禁止時間が経過したときに、前記内燃機関のノッキングの発生を防止することが可能であると判定されることを特徴とする、請求項またはに記載の内燃機関の制御装置。
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