JP5364198B1 - 椅子用リベットおよび椅子 - Google Patents

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Abstract

【課題】椅子表面からの突出量を抑えることによって椅子の使用時における違和感や接触物への損傷などの不都合を解消しつつ、椅子から取り外す際には手軽に分解することができる椅子用リベット及び椅子を提供する。
【解決手段】椅子用リベット100は、リベット本体110とリベットピン120とを備えている。リベット本体110は、筒状の胴部111と胴部111の端部から張り出す傘部113とで構成されている。傘部113の外周部には、軸線方向外側および胴部111側に向かって細くなる本体テーパ面114および本体案内部115が形成されている。リベットピン120は、棒状のロッド部121とロッド部121の端部から張り出す頭部122とで構成されている。頭部122の外周部には、軸線方向外側およびロッド部121側に向かって細くなるピンテーパ面123およびピン案内部24が形成されている。頭部122は、傘部113よりも薄く形成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、椅子を構成する板状の座板や背もたれをフレームに固定するための椅子用リベットおよびこの椅子用リベットを備えた椅子に関する。
従来から、保育園、幼稚園、小学校、中学校および高等学校などの保育施設や学校施設においては、木製の座板や背もたれが金属製のフレームに固定された構成の椅子が広く用いられている。この場合、椅子は、木製の座板や背もたれと金属製のフレームとが金属製の椅子用リベットによって互いに固定されている。例えば、下記特許文献1には、筒状のリベット本体に対して圧入ピンが着脱自在に嵌合する構成のリベットが開示されている。
特開2004−147897号公報
しかしながら、上記特許文献1に示されたリベットにおいては、圧入ピンに専用工具を引っ掛けるための段部がリベット本体上に位置しているとともに圧入ピンの頭部がリベット本体によって覆われて構成されているため、椅子の表面からのリベット上部の突出量が多く、椅子の使用時において違和感を覚えることがあるとともに椅子の運搬時においてリベットへの接触物に損傷を与えることがあるという問題があった。また、上記特許文献1に示されたリベットにおいては、圧入ピンの引抜き作業には専用の工具が必要なため、リベットの分解作業を手軽に行うことができず制限されるという問題もあった。
本発明は上記問題に対処するためなされたもので、その目的は、椅子表面からの突出量を抑えることによって椅子の使用時における違和感や接触物への損傷などの不都合を解消しつつ、椅子から取り外す際には手軽に分解することができる椅子用リベット及び椅子を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の特徴は、筒状に形成された胴部における一方の端部に同胴部から張り出した傘部が形成されるとともに胴部における他方の端部に同胴部を外側に弾性変形させて広げるための切欠き部が設けられたリベット本体と、リベット本体における胴部に挿入されるロッド部における一方の端部に同ロッド部から張り出した頭部が形成されたリベットピンとを備えた椅子用リベットにおいて、リベット本体は、傘部の外周部に軸線方向外側に向かって細くなる本体テーパ面が形成されるとともに同傘部の端面にリベットピンにおける頭部の外周部を露出させる平面状の載置面が形成されており、リベットピンは、頭部が傘部の厚さよりも薄い厚さでかつ傘部における載置面よりも小さな外形に形成されているとともに、頭部がリベット本体の傘部における本体テーパ面の延長線よりも内側に納まる形状に形成されていることにある。
このように構成した本発明の特徴によれば、椅子用リベットは、リベットピンの頭部が傘部の厚さよりも薄い厚さで形成されるとともに、このリベットピンの頭部の下方に位置するリベット本体の傘部の外周部に本体テーパ面が形成されることにより、椅子表面からの突出量を抑えることができるとともに椅子表面から突出する部分(傘部より上の部分)の凹凸感を抑えて滑らかにすることができる。また、椅子用リベットは、リベット本体の傘部の端部に平面状の載置面が形成されるとともに、この載置面上に載置面よりも小さな外形のリベットピンの頭部全体が露出しているため、頭部を挟むことができるニッパなど引抜き用の工具を載置面上のリベットピンの頭部の周囲に配置して載置面と頭部との間に刃を挿し込むことにより容易にリベットピンのロッド部を挟持して引抜くことができる。これらの結果、椅子用リベットは、椅子の使用時における違和感や接触物の損傷などの不都合を解消しつつ、椅子から取り外す際に容易に分解することができる。
また、本発明の他の特徴は、前記椅子用リベットにおいて、リベットピンは、頭部がリベット本体の傘部における本体テーパ面の延長線よりも内側に納まる形状に形成されていることにある。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、椅子用リベットは、リベットピンにおける頭部がリベット本体の傘部における本体テーパ面の延長線よりも内側に納まる形状に形成されているため、椅子用リベットの椅子表面からの突出量を抑えることができるとともに椅子表面から突出する部分の凹凸感を抑えて滑らかにすることができる。これにより、椅子用リベットは、椅子の使用時における違和感や接触物の損傷などの不都合をより効果的に抑制することができる。
また、本発明の他の特徴は、前記椅子用リベットにおいて、リベットピンは、頭部の外周部にロッド部側に向かって細くなるピン案内部が形成されていることにある。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、椅子用リベットは、リベットピンにおける頭部の外周部にロッド部側に向かって細くなるピン案内部が形成されているため、リベット本体の載置面とリベットピンの頭部との間に引抜き用の工具の刃を挿し込み易くなる。これにより、椅子用リベットは、リベットピンとリベット本体との分解作業がより容易となる。

また、本発明の他の特徴は、前記椅子用リベットにおいて、リベットピンは、頭部の外周部に軸線方向外側に向かって細くなるピンテーパ面が形成されていることにある。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、椅子用リベットは、リベットピンにおける頭部の外周部に軸線方向外側に向かって細くなるピンテーパ面が形成されているため、椅子用リベットの椅子表面からの突出量を抑えることができるとともに椅子表面から突出する部分の凹凸感を抑えて滑らかにすることができる。これにより、椅子用リベットは、椅子の使用時における違和感や接触物の損傷などの不都合をより効果的に抑制することができる。
また、本発明の他の特徴は、前記椅子用リベットにおいて、リベット本体は、傘部の外周部に胴部側に向かって細くなる本体案内部が形成されていることにある。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、椅子用リベットは、リベット本体における傘部の外周部に胴部側に向かって細くなる本体案内部が形成されているため、ニッパなどの引抜き用の工具を椅子表面上のリベット本体の傘部の周囲に配置して椅子表面と傘部との間に刃を挿し込むことにより容易にリベット本体の胴部を挟持して引抜くことができる。これにより、椅子用リベットは、椅子から容易に取り外すことができる。
また、本発明は、椅子用リベットの発明として実施できるばかりでなく、この椅子用リベットを用いた椅子の発明としても実施できるものである。
具体的には、人が着座するための座面と、座面を支持するフレームとを備えた椅子であって、座面がフレームに対して前記請求項1ないし前記請求項5のうちのいずれか1つに記載した椅子用リベットによって固定されているとよい。
これによれば、椅子は、前記椅子用リベットと同様の作用効果を期待することができる。
本発明の一実施形態に係る椅子用リベットの外観構成および内部構成をそれぞれ概略的に示す一部破断断面図である。 本発明に係る椅子用リベットの外観構成を概略的に示す平面図である。 本発明に係る椅子用リベットの外観構成を概略的に示す底面図である。 図1に示す椅子用リベットによって板部材とフレームとを固定した状態における外観構成および内部構成をそれぞれ概略的に示す一部破断断面図である。 図1に示す椅子用リベットを用いて構成される椅子の分解斜視図である。
以下、本発明に係る椅子用リベット100の一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る椅子用リベット100の外観構成および内部構成をそれぞれ概略的に示す一部破断断面図である。また、図2は、本発明に係る椅子用リベット100の外観構成を概略的に示す平面図である。また、図3は、本発明に係る椅子用リベット100の外観構成を概略的に示す底面図である。また、図4は、図1に示す椅子用リベット100によって板部材91とフレーム92とを固定した状態における外観構成および内部構成をそれぞれ概略的に示す一部破断断面図である。また、図5は、図1に示す椅子用リベット100を用いて構成される椅子の分解斜視図である。なお、本明細書において参照する各図は、本発明の理解を容易にするために一部の構成要素を誇張して表わすなど模式的に表していることがあるため、各構成要素間の寸法や比率などは異なっていることがある。
この椅子用リベット100は、保育施設や学校施設において用いられる椅子90における木製の座板91aや背もたれ91aなどの板部材91を金属製の板材、棒材またはパイプ材からなる骨組みを構成するフレーム92に固定するための締結部品である。
(椅子用リベットの構成)
椅子用リベット100は、主として、リベット本体110とリベットピン120とで構成されている。リベット本体110は、この椅子用リベット100によって互いに固定される板部材91とフレーム92とを貫通した状態で配置される部材であり、金属材料を円筒状に形成して構成されている。このリベット本体110は、主として、胴部111と傘部113とで構成されている。
胴部111は、リベットピン120におけるロッド部121が挿入された状態で板部材91およびフレーム92内に配置される部分であり、板部材91およびフレーム92の厚さ以上の長さの円筒状に形成されている。この胴部111の外周部は、板部材91およびフレーム92に予め形成された貫通孔状の下穴93に摺動接触する一定の外径に形成されるとともに、外周部における下端部の外径が徐々に細く形成されて板部材91およびフレーム92内に挿し込み易く構成されている。一方、胴部111の内部は、ロッド部121が抜き差し可能な内径に形成されたストレート部111aと、胴部111の下端部側の内径が徐々に小径化してロッド部121の外径よりも小さく形成された小径部111bとで構成されている。
切欠き部112は、胴部111における下端部側を外側に弾性変形させるための溝であり、胴部111における図示下端部から傘部113側に向かって延びて形成されている。この場合、切欠き部112は、胴部111を底面視において4等分する十字状に形成されている。すなわち、切欠き部112は、所謂スリワリである。
傘部113は、リベット本体110を板部材91上に引っ掛ける部分であり、胴部111の上端部からフランジ状に張り出した略円盤リング状に形成されている。この場合、傘部113は、板部材91とフレーム92とを固定した際に生じる軸線方向の力に耐え得る最小限の厚さおよび外径に形成されている。具体的には、傘部113の厚さは0.5mm以上かつ3.0mm以下、外径は6mm以上かつ15.0mm以下に設定することが好適である。
この傘部113には、外周部に本体テーパ面114および本体案内部115がそれぞれ形成されている。本体テーパ面114は、板部材91上からの傘部113の張り出し感を緩和するための部分であり、傘部113の外周部が軸線方向に外側に向かって徐々に小径化する曲面状に形成されている。本実施形態においては、本体テーパ面114は、半径が12.7mmの曲面で構成されている。
また、本体案内部115は、板部材91と傘部113との間に引抜き用工具の刃部Eを挿し込み易くするための部分であり、傘部113の外周部が胴部111側に向かって徐々に小径化する曲面状に形成されている。本実施形態においては、本体案内部115は、半径が0.2mmの曲面で構成されている。
また、傘部113における図示上端面には、載置面116が形成されている。載置面116は、リベットピン120における頭部122を頭部122の側面および上面の全体を露出させた状態で載置させる部分であり、平面状に形成されている。この載置面116は、リベットピン120における頭部122の外周部から張り出す大きさに形成されている。この場合、載置面116は、頭部122の外周部から0.1mm以上かつ3.0mm以内の大きさで張り出す大きさが好適である。
リベットピン120は、前記リベット本体110内に挿し込まれる部材であり、金属材料を棒状に形成して構成されている。このリベットピン120は、主として、ロッド部121および頭部122によって構成されている。ロッド部121は、リベット本体110における胴部111の内部であるストレート部111aおよび小径部111b内にそれぞれ挿入される部分であり、リベット本体110よりも長い長さの丸棒状に形成されている。このロッド部121における外周部は、胴部111のストレート部111aに摺動接触する一定の外径に形成されるとともに、外周部における下端部の外径が徐々に細く形成されてストレート部111aおよび小径部111b内に挿し込み易く構成されている。
頭部122は、リベットピン120をリベット本体110における傘部113に引っ掛ける部分であり、ロッド部121の上端部からフランジ状に張り出した略円盤状に形成されている。この頭部122は、この頭部122に接触する接触物、例えば、人手、ネスティング時の椅子90または椅子90の梱包部材に対して違和感や損傷を与えない程度の突出量、すなわち厚さ、具体的には傘部113の厚さよりも薄い厚さで形成されている。本実施形態においては、頭部122は、0.7mmの厚さに形成されるとともに傘部113における本体テーパ面114の延長線Lより内側に納まる厚さに形成されている。この頭部122の厚さは、傘部113の厚さの半分以下の厚さが好適である。
また、頭部122は、外径が傘部113における載置面116よりも小径に形成されるとともに、外周部にピンテーパ面123およびピン案内部124がそれぞれ形成されている。ピンテーパ面123は、傘部113上からの頭部122の張り出し感を緩和するための部分であり、頭部122の外周部が軸線方向に外側に向かって徐々に小径化する曲面状に形成されている。本実施形態においては、ピンテーパ面123は、半径が12.7mmの曲面で構成されている。そして、頭部122における図示上端面は、頭部122の傘部113上からの張り出し感を緩和するため平面状に形成されている。
また、ピン案内部124は、傘部113の載置面116と頭部122との間に引抜き用工具の刃部Eを挿し込み易くするための部分であり、頭部122の外周部がロッド部121側に向かって徐々に小径化する曲面状に形成されている。本実施形態においては、ピン案内部124は、半径が0.1mmの曲面で構成されている。
(椅子用リベット100の作動)
次に、このように構成された椅子用リベット100の作動について説明する。まず、ユーザは、椅子90を構成する板部材91およびフレーム92とともに椅子用リベット100を用意する。この場合、椅子用リベット100は、リベット本体110とリベットピン120とが容易に分離しない程度の弱い接着力を有する接着剤によって仮固定された状態で用意される。次、ユーザは、板部材91をフレーム92上における所定の位置に位置決めした後、板部材91およびフレーム92にそれぞれ予め形成された下穴93を介して椅子用リベット100を取り付ける。
具体的には、ユーザは、リベットピン120が仮固定されたリベット本体110を下穴93内に挿入した後、胴部111内にリベットピン120におけるロッド部121を押し込む。この場合、ユーザは、リベットピン120をリベット本体110に対して打ち込むことにより、リベットピン120の頭部122をリベット本体110の傘部113上、すなわち、載置面116上に密着させる。これにより、椅子用リベット100は、リベット本体110における胴部111の下端部側がリベットピン120のロッド部121に押されて外側に弾性変形して広がることにより板部材91をフレーム92に固定することができる。
ユーザは、板部材91とフレーム92とにおける各下穴93に対してそれぞれ椅子用リベット100を用いて互いに固定することにより椅子90を完成させる。そして、このように完成させた椅子90の使用や運搬に際しては、椅子リベット100は、リベットピン120の頭部122が傘部113の厚さよりも薄い厚さで形成されるとともに、傘部113および頭部122の各外周面に曲面状の本体テーパ面114およびピンテーパ面123がそれぞれ形成されることにより、椅子90の表面からの椅子用リベット100の突出量および凹凸感を抑えることができる。
次に、椅子90のメンテナンス時になどにおいて板部材91をフレーム92から分離する場合においては、ユーザは、板部材91およびフレーム92から椅子用リベット100を除去する。具体的には、ユーザは、一般的なニッパからなる引抜き用工具を用意した後、板部材91上におけるリベット本体110の傘部113とリベットピン120の頭部122との間に引抜き用工具の刃Eを挿し込む。この場合、ユーザは、リベットピン120の頭部122が載置される載置面116が頭部122の外周部から張り出して形成されているため、引抜き用工具の刃Eを載置面116に安定的に載置して頭部122に位置決めできる。また、ユーザは、リベットピン120の頭部122におけるロッド部121側にピン案内部124が形成されているため、引抜き用工具の刃Eを容易に傘部113と頭部122との間に挿し込むことができる。また、ユーザは、頭部122の側面および上面が載置面116上において露出しているため、頭部122の全周の任意の向きから引抜き用工具の刃Eを当てがって挟むことができ作業性が行い易い。
次に、ユーザは、引抜き用工具によってリベットピン120におけるロッド部121を挟持した後、引抜き用工具を操作することによりリベットピン120のロッド部121をリベット本体110の胴部111内から引抜く。これにより、椅子用リベット100は、板部材91およびフレーム92内に配置されたリベット本体110における胴部111の外周部の外側への弾性変形が解消される。したがって、ユーザは、引抜き用工具の刃Eを板部材91とリベット本体110における傘部113との間に挿し込んで胴部111を挟持して下穴93内から引抜くことにより、リベット本体110を板部材91およびフレーム92から除去することができる。この場合においても、ユーザは、リベット本体110の傘部113における胴部111側に本体案内部115が形成されているため、引抜き用工具の刃Eを容易に板部材91と傘部113との間に挿し込むことができる。
そして、ユーザは、板部材91とフレーム92とを固定する他の椅子用リベット100を同様の手順で取り除くことにより、板部材91をフレーム92から分離することができる。この後、ユーザは、板部材91およびフレーム92から除去した使用済みの椅子用リベット100を廃棄される。
上記作動説明からも理解できるように、上記実施形態によれば、椅子用リベット100は、リベットピン120の頭部122が傘部113の厚さよりも薄い厚さで形成されるとともに、このリベットピン120の頭部122の下方に位置するリベット本体110の傘部113の外周部に本体テーパ面114が形成されることにより、椅子90の表面からの突出量を抑えることができるとともに椅子90の表面から突出する部分の凹凸感を抑えて滑らかにすることができる。また、椅子用リベット100は、リベット本体110の傘部113の端部に平面状の載置面116が形成されるとともに、この載置面116上に載置面116よりも小さな外形のリベットピン120の頭部122全体が露出しているため、引抜き用工具を載置面116上のリベットピン120の頭部122の周囲に配置して載置面116と頭部122との間に刃Eを挿し込むことにより容易にリベットピン120のロッド部121を挟持して引抜くことができる。これらの結果、椅子用リベット100は、椅子90の使用時における違和感や接触物の損傷などの不都合を解消しつつ、椅子90から取り外す際に容易に分解することができる。
さらに、本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
例えば、上記実施形態においては、リベット本体110の傘部113およびリベットピン120の頭部122の各外周面に曲面状の本体テーパ面114およびピンテーパ面123をそれぞれ形成した。しかし、本体テーパ面114およびピンテーパ面123は、リベット本体110およびリベットピン120の各軸線方向外側に向かって細くなるテーパ形状に形成されていれば、必ずしも上記実施形態に限定されるものではない。従って、本体テーパ面114およびピンテーパ面123は、リベット本体110およびリベットピン120の各軸線方向外側に向かって直線状に細くなる円錐状のテーパ形状に形成することもできる。
また、上記実施形態においては、リベットピン120における頭部122の外周面上にピンテーパ面123を形成した。しかし、リベットピン120の頭部122は、リベット本体110における傘部113に対して大きさが十分に小さいため、ピンテーパ面123を省略することもできる。すなわち、リベットピン120における頭部122は、例えば、円柱や四角柱などの柱状に形成することもできる。また、リベットピン120における頭部122の上端面についても、必ずしも平坦面である必要はなく、例えば、曲面で構成されていてもよい。また、リベットピン120の頭部122にピンテーパ面123を形成する場合においては、ピンテーパ面123を本体テーパ面114と同一の曲面や錐面に形成することができる。この場合、椅子用リベット100は、リベット本体110における載置面116と外径と載置面116に接する頭部122の外径を一致させることにより傘部113と頭部122とをより滑らかに繋ぐこともできる。
また、上記実施形態においては、リベットピン120における頭部122は、リベット本体110における傘部113の本体テーパ面114の延長線Lよりも内側に納まる形状に構成した。これにより、椅子90の板部材91上に存在する頭部122の凹凸感や接触物への損傷を抑えることができる。しかし、リベットピン120の頭部122は、リベット本体110における傘部113に対して大きさが十分に小さいため、傘部113の本体テーパ面114の延長線Lよりも外側にはみ出す形状であってもよい。なお、本体テーパ面114を曲面に形成する場合において、本体テーパ面114の延長線Lが1つの共通の曲線、換言すれば、本体テーパ面114が延長部分を含めて連続する1つの曲面を形成してもよいが、上記実施形態のように、必ずしも一つの共通の曲線である必要はない(図4参照)。
また、上記実施形態においては、リベット本体110の傘部113およびリベットピン120の頭部122の各外周面に曲面状の本体案内部115およびピン案内部124をそれぞれ形成した。しかし、本体案内部115およびピン案内部124は、リベット本体110およびリベットピン120における胴部111側およびロッド部121側に向かって細くなるテーパ形状に形成されていれば、必ずしも上記実施形態に限定されるものではない。従って、本体案内部115およびピン案内部124は、リベット本体110およびリベットピン120における胴部111側およびロッド部121側に向かってそれぞれ直線状に細くなる円錐状のテーパ形状に形成することもできる。また、リベット本体110の傘部113およびリベットピン120の頭部122は、本体案内部115およびピン案内部124をそれぞれ省略、すなわち、これらの各部を例えば、直角に形成して構成することもできる。
また、上記実施形態においては、椅子用リベット100は、金属材料で構成した。しかし、椅子用リベット100は、椅子90を構成する板部材91とフレーム92とを互いに固定することができれば、必ずしも上記実施形態に限定されるものではない。したがって、椅子用リベット100は、例えば、金属材料に代えてまたは加えて樹脂材料で構成することもできる。この場合、椅子用リベット100は、リベット本体110とリベットピン120とを互いに異なる材料で構成することができる。すなわち、椅子用リベット100は、リベット本体110を金属材料または樹脂材料で構成するとともに、リベットピン120を樹脂材料または金属材料で構成することができる。このように、互いに異なる強度の異種材料で構成することにより引抜き工具による挟持作業が行い易くなる。
また、上記実施形態においては、椅子用リベット100を保育施設や学校施設において用いられる椅子90に採用した。しかし、椅子用リベット100は、椅子を構成する部材同士を固定するために用いられれば、上記実施形態に限定されるものでないことは当然である。例えば、椅子用リベット100は、事務作業用の椅子、工場作業用の椅子、病院などで使用される椅子または会議用の椅子など広範な種類の椅子に用いることができる。また、椅子90を構成する部材の材質についても、木材や金属に限定されるものではなく、樹脂材など他の材料を用いることができることは当然である。
E…引抜き用工具の刃、L…本体テーパ面の延長線、
90…椅子、91…板部材、91a…座面、91b…背もたれ、92…フレーム、93…下穴、
100…椅子用リベット、
110…リベット本体、111…胴部、111a…ストレート部、111b…小径部、112…切欠き部、113…傘部、114…本体テーパ面、115…本体案内部、116…載置面、
120…リベットピン、121…ロッド部、122…頭部、123…ピンテーパ面、124…ピン案内部。

Claims (5)

  1. 筒状に形成された胴部における一方の端部に同胴部から張り出した傘部が形成されるとともに前記胴部における他方の端部に同胴部を外側に弾性変形させて広げるための切欠き部が設けられたリベット本体と、
    前記リベット本体における前記胴部に挿入されるロッド部における一方の端部に同ロッド部から張り出した頭部が形成されたリベットピンとを備えた椅子用リベットにおいて、
    前記リベット本体は、
    前記傘部の外周部に軸線方向外側に向かって細くなる本体テーパ面が形成されるとともに同傘部の端面に前記リベットピンにおける前記頭部の外周部を露出させる平面状の載置面が形成されており、
    前記リベットピンは、
    前記頭部が前記傘部の厚さよりも薄い厚さでかつ前記傘部における前記載置面よりも小さな外形に形成されているとともに、前記頭部が前記リベット本体の前記傘部における前記本体テーパ面の延長線よりも内側に納まる形状に形成されていることを特徴とする椅子用リベット。
  2. 請求項1に記載した椅子用リベットにおいて、
    前記リベットピンは、
    前記頭部の外周部に前記ロッド部側に向かって細くなるピン案内部が形成されていることを特徴とする椅子用リベット。
  3. 請求項1または請求項2に記載した椅子用リベットにおいて、
    前記リベットピンは、
    前記頭部の外周部に軸線方向外側に向かって細くなるピンテーパ面が形成されていることを特徴とする椅子用リベット。
  4. 請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1つに記載した椅子用リベットにおいて、
    前記リベット本体は、
    前記傘部の外周部に前記胴部側に向かって細くなる本体案内部が形成されていることを特徴とする椅子用リベット。
  5. 人が着座するための座面と、
    前記座面を支持するフレームとを備えた椅子であって、
    前記座面が前記フレームに対して前記請求項1ないし前記請求項4のうちのいずれか1つに記載した椅子用リベットによって固定されていることを特徴とする椅子。

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