JP2004147897A - 椅子の板材取付構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】背もたれ板や座板等の板材を椅子フレームに簡単かつ強固に固定でき、必要に応じ、板材を椅子フレームから簡単に取り外すことができる椅子の板材取付構造を提供する。
【解決手段】本発明は、椅子フレーム10に板材20、30をリベット50により固定するものである。リベット50は、上端外周にフランジ62が設けられた略筒状の金属製リベット本体60と、軸部71の上端に頭部73が設けられた金属製圧入ピン70とを具備する。フランジ62の上面に頭部収容凹部63が設けられ、その凹部63の両側に、フランジ周端縁にまで延びる一対のピン引抜用の工具誘導溝65が設けられる。ピン70を圧入してリベット50を固定した状態では、工具誘導溝65を介して、挟み工具40の挟持片42によりピン頭部73を両側から挟持して、ピン73を引き抜くことができるよう構成している。
【選択図】 図6
【解決手段】本発明は、椅子フレーム10に板材20、30をリベット50により固定するものである。リベット50は、上端外周にフランジ62が設けられた略筒状の金属製リベット本体60と、軸部71の上端に頭部73が設けられた金属製圧入ピン70とを具備する。フランジ62の上面に頭部収容凹部63が設けられ、その凹部63の両側に、フランジ周端縁にまで延びる一対のピン引抜用の工具誘導溝65が設けられる。ピン70を圧入してリベット50を固定した状態では、工具誘導溝65を介して、挟み工具40の挟持片42によりピン頭部73を両側から挟持して、ピン73を引き抜くことができるよう構成している。
【選択図】 図6
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、主として学校用の椅子における背もたれ板や座板等の板材を取り付けるための椅子の板材取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
学校用家具として用いられる椅子としては、金属パイプ製の椅子フレームに木質製の座板や背もたれ板を固定するものが多く採用されている。このような椅子において、背もたれ板を椅子フレームに固定するに際して、下記特許文献1に示すような金属製のリベットを背もたれ板及び椅子フレームに貫通して、リベット端部を加締めるようにしたものが周知である。
【0003】
しかしながら、この椅子では、背もたれ板を一旦固定してしまうと、容易なことでは取り外すことができず、例えば長期間の使用により損傷劣化した際に、背もたれ板のみを部分的に交換することができず、交換不要なフレーム部分も含めて椅子全体を交換せねばならず、部材の有効利用を図ることができなかった。更に椅子を廃棄する際においては、各構成部材を分解することが困難であるため、部材ごとに分別することができず、近年社会問題化されている分別廃棄に対しても有効に対処することができなかった。
【0004】
そこで下記特許文献2に、椅子の背もたれを表板と裏板とにより構成し、両板をねじにより固定して椅子フレームに挟着固定する技術が開示されている。
【0005】
この椅子の背もたれ取付構造においては、ねじを緩めて取り外すことにより、背もたれとしての表裏板を取り外すことができ、部分的な部品交換や、分別廃棄を容易に行うことができる。
【0006】
【特許文献1】
特開昭63−150109号(第1図〜第3図)
【0007】
【特許文献2】
特開平9−285360号(図2、図12)
【0008】
【特許文献3】
実開平6−40428号(図2、図3)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献2に示す椅子の背もたれ取付構造においては、背もたれを表裏2枚の板材により構成するものであるため、部品点数が増大し、構造の複雑化を来すとともに、コストの増大を招くという問題があった。
【0010】
更に表裏板をねじにより固定するものであるため、面倒なねじ止め作業が必要となり、組立作業が困難になるという問題が発生する。
【0011】
なお、単独の背もたれ板をねじ止めにより椅子フレームに直接固定する場合においても、面倒なねじ止め作業が必要となり、組付作業が困難であることにかわりはない。
【0012】
【発明の背景】
ところで、上記の椅子とは全く異質の技術ではあるが、上記特許文献3には、脱着可能な樹脂製プッシュリベットが開示されている。このプッシュリベットは、上端にフランジを有し、かつ下端に弾性拡開変形自在な脚片を有する略筒状の合成樹脂製リベット本体と、上端に径大な頭部を有する合成樹脂製のピンとを備えている。そして、被取付物の取付孔にリベット本体を挿通配置した状態で、ピンをリベット本体内に押し込むことにより、脚片がピン先に押されて外側に弾性変形し、この脚片とリベット本体のフランジとで被取付物を挟持させるものである。またこのリベットにおいては、被取付物に固定した後、ドライバー等の工具でピンの頭部をこじ開けるようにして、ピンを所定量引き抜くことにより、ピンによる脚片の外側への押込が解除されて、リベットを被取付物から取り外すことができるよう構成されている。
【0013】
そこで本発明者らは、この樹脂製リベットにより、背もたれ板を椅子フレームに固定する技術に関して検討した。すなわち、この樹脂製リベットは、脱着可能であるため、このリベットによって、仮に、椅子フレームに背もたれ板を取り付けた場合には、背もたれ板を分解できて、部分的な部品交換や、分別廃棄を容易に行うことができるものと考えられる。
【0014】
しかしながら、このリベットは、弾力性ないしは軟質性を有する合成樹脂の成形品により構成しているため、取付強度が不十分であり、仮に、このリベットにより、背もたれ板を椅子フレームに固定した場合には、背もたれ板の取付強度を十分に確保することができないという問題が発生する。このため、特に乱雑使用され易い学校用椅子の場合には、背もたれ板が簡単に外れてしまう等の不具合が発生し、実用化は困難であるというのが本発明者らの検討結果である。
【0015】
この発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、背もたれ板や座板等の板材を椅子フレームに十分な取付強度で簡単に固定できる上、必要に応じて、板材を椅子フレームから簡単に取り外すことができ、部分的な部品交換により部材の有効利用を図ることができるとともに、分別廃棄にも十分に対処することができる椅子の板材取付構造を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、椅子フレームと、座板や背もたれ板等の板材とを備え、前記椅子フレームの取付孔上に前記板材の取付孔を臨ませて、両取付孔にリベットを貫通固定して、前記板材を前記椅子フレームに固定するようにした椅子の板材取付構造であって、前記リベットは、下端に拡開変形可能な脚片が設けられ、かつ上端外周にフランジが設けられた略筒状の金属製リベット本体と、前記リベット本体の中央孔に挿通配置される軸部の上端に、径大な頭部が設けられた金属製の圧入ピンとを具備し、前記リベット本体のフランジ上面における前記中央孔に対応する位置に頭部収容凹部が設けられるとともに、前記頭部収容凹部の両側に、内端がその凹部内に開放され、かつ外端がフランジ周端縁にまで延びる一対のピン引抜用の工具誘導溝が設けられてなり、前記リベット本体を、そのフランジを前記板材の取付孔周縁部に係合させて、前記椅子フレーム及び前記板材の両取付孔に挿通配置した状態で、前記圧入ピンの頭部を前記頭部収容凹部内に収容させつつ、前記軸部を前記リベット本体の中央孔内に圧入することにより、前記軸部の下端部によって前記脚片が外側に押し込まれて拡開変形し、前記椅子フレームの取付孔周縁部に係合されて、前記板材が前記椅子フレームに前記リベットを介して固定されてなるものを要旨としている。
【0017】
本発明の椅子の板材取付構造においては、板材の取付孔を椅子フレームの取付孔に臨ませて、両取付孔にリベットを挿通して、圧入ピンを圧入するだけで簡単に、板材を椅子フレームに固定することができる。
【0018】
更に金属製のリベットを加締めて、板材を椅子フレームに固定するものであるため、板材を高い取付強度で強固に固定することができる。
【0019】
また、ピン頭部の両側に一対の工具誘導溝を形成するものであるため、この一対の溝を介して、挟み工具等の一対の挟持片によってピン頭部を両側から安定した状態に挟持することができる。従って、高強度に圧入固定された圧入ピンを簡単かつ確実に引き抜いて、リベット全体を抜き取ることができ、板材を椅子フレームから簡単に取り外すことができる。
【0020】
本発明においては、前記圧入ピンの頭部下面側における前記軸部の外周に、前記頭部よりも小径な係合段部が設けられ、前記係合段部が前記リベット本体における頭部収容凹部の中央孔周縁部に係合されることにより、前記頭部の外周縁部下面と前記工具誘導溝の底面との間に隙間が形成されてなる構成を採用するのが好ましい。
【0021】
すなわちこの構成を採用する場合には、上記の隙間を介して、挟み工具等のピン引抜用工具をピン頭部の外周縁部下面側に確実に差し込むことができるため、より安定した状態で頭部を挟持でき、圧入ピンの引抜作業を効率良くスムーズに行うことができる。
【0022】
また本発明においては、前記頭部の外周縁部下面と前記工具誘導溝の底面との間の隙間寸法が、0.1〜1.0mmに設定されてなる構成、前記頭部の厚みが、0.5〜2.0mmに設定されてなる構成、又は、前記工具誘導溝の幅が、1.5〜6.0mmに設定されてなる構成を採用するのが、より一層好ましい。
【0023】
すなわちこれらの構成を採用する場合には、ピン引抜用工具をピン頭部の外周縁部下面側に、より一層確実に差し込むことができ、圧入ピンの引抜作業をより一層効率良くスムーズに行うことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明の実施形態である取付構造が適用された学校用椅子を分解して示す斜視図である。同図に示すように、この椅子は、金属製のパイプからなる椅子フレーム(10)と、合板等の木質材からなる座板(20)と、合板等の木質材からなる背もたれ板(30)と、これらの板材(20)(30)を椅子フレーム(10)に固定するための金属製のリベット(50)とを基本的な構成として備えている。
【0025】
椅子フレーム(10)は、水平面内で互いに並行に配置される座部両側フレーム(12)(12)と、座部両側フレーム(12)(12)の後端から上方に向けて延び、かつ互いに並行に配置される背部両側フレーム(13)(13)とを具備している。
【0026】
座部両側フレーム(12)(12)の上面側には、座板取付用の取付孔(12a)(12a)が前後に並んで2つずつそれぞれ形成されるとともに、背部両側フレーム(13)(13)の上部前面側には、背もたれ板取付用の取付孔(13a)(13a)が上下に並んで2つずつそれぞれ形成されている。
【0027】
座板(20)の両側には、座部両側フレーム(12)の各取付孔(12a)に対応して、取付孔(20a)がそれぞれ形成されるとともに、背もたれ板(30)の両側には、背部両側フレーム(13)の各取付孔(13a)に対応して、取付孔(30a)がそれぞれ形成されている。
【0028】
一方図2ないし図5に示すように、リベット(50)は、金属製のリベット本体(60)と、金属製の圧入ピン(70)とを具備している。
【0029】
リベット本体(60)は、上端外周にフランジ(62)を有する略筒型の形状を有しており、その下部周壁が軸方向のスリットによって分割されることにより、下方に延びる4本の脚片(67)が形成されている。
【0030】
フランジ(62)は、その上面中央に頭部収容凹部(63)が形成され、この凹部底面に、リベット本体(60)の筒孔としての中央孔(61)の上端が開放されている。更にフランジ(62)の上面における凹部(63)の両側には、内端が凹部(63)に開放され、かつ外端がフランジ(62)の外周縁部に開放された一対の工具誘導溝(65)(65)が形成されている。
【0031】
またリベット本体(60)における各脚片(67)の下端内側には、内方に向けて突出する係合部(68)が形成され、各係合部(68)によって、リベット本体(60)における中央孔(61)の下端開口部がほぼ閉塞されるよう構成されている。
【0032】
一方、圧入ピン(70)は、リベット本体(60)の中央孔(61)に挿通配置される軸部(71)と、その軸部上端に設けられた径大な円板形状の頭部(73)とを具備している。
【0033】
頭部(73)は、平面形状が上記リベット本体(60)の凹部(63)の平面形状に対応しており、凹部(63)内に適合状態に収容できるよう構成されている。更に頭部(73)の下面側における軸部(71)の上端部には、頭部(73)よりも外径寸法が小さく、かつリベット本体(60)における中央孔(61)の内径よりも大きくて、平面視(底面視)が円形の係合段部(72)が形成されている。
【0034】
また軸部(71)の下端部には、下方に向かうに従って漸次縮径するテーパ部(78)が形成されるとともに、中間部外周の両側には、外側に少し膨出した圧接部(79)が形成されている。
【0035】
本実施形態においては、圧入ピン(70)がリベット本体(60)内に挿通されて、リベット(50)が構成されている。このリベット(50)は、初期状態においては、圧入ピン(70)の頭部(73)がリベット本体(60)の上端面より所定量上方に突出配置されるようにして、軸部(71)がリベット本体(60)の中央孔(61)内に挿通配置されている。このとき、圧入ピン(70)の圧接部(79)がリベット本体(60)の中央孔内周面に強く圧接することにより、圧入ピン(70)がリベット本体(60)に対し固定され、圧入ピン(70)の軸心方向の移動が防止されて抜止めが図られている。
【0036】
そして、本実施形態においては、以上の構成のリベット(50)を用いて、座板(20)及び背もたれ板(30)を椅子フレーム(10)に組み付けるものである。
【0037】
例えば図1に示すように、座板(20)を椅子フレーム(10)における座部両側フレーム(12)(12)上に配置して、座板(20)の各取付孔(20a)を座部両側フレーム(12)の各取付孔(12a)にそれぞれ臨ませる。
【0038】
続いて上側からリベット(50)のリベット本体(60)を、両取付孔(20a)(12a)にそれぞれ挿入配置して、リベット本体(60)のフランジ(62)を座板(20)の取付孔周縁部に係合させるとともに、脚片(67)を取付孔(12a)から下方に突出させた状態に配置する。
【0039】
この状態で、ハンマー等により圧入ピン(70)の頭部(73)を叩いて、頭部上面がフランジ(62)の上面に対し同一平面内に配置されるまで、圧入ピン(70)をリベット本体(60)内に圧入する。この圧入に伴って、図6に示すように圧入ピン(70)の下端テーパ部(78)が、リベット本体(60)の脚片下端の係合部(68)を外径方向に押し込み、各脚片(67)が外側に拡径するように塑性変形して、脚片(67)が、座部両側フレーム(12)における取付孔(12a)の内周縁部に係合する。これにより、リベット(50)を介して座板(20)が座部両側フレーム(12)に固定される。
【0040】
また、背もたれ板(30)を椅子フレーム(10)に固定する場合も、上記と同様に行われる。すなわち図5及び図6の括弧付き符号に示すように、背部両側フレーム(13)の取付孔(13a)に背もたれ板(30)の取付孔(30a)を臨ませて、上記と同様に、両取付孔(30a)(13a)にリベット(50)を打ち込んで固定するものである。
【0041】
ここで本実施形態においては、図6に示すようにリベット固定状態においては、圧入ピン(70)の頭部(73)の下面と、リベット本体(60)の工具誘導溝(65)の底面との間に、隙間(55)が形成されている。
【0042】
一方、座板(20)や背もたれ板(30)を取り外す場合には、図8に示す専用の挟み工具(40)が用いられる。この挟み工具(40)は、一対の操作片(41)(41)を開閉操作することにより、開閉作動する一対の挟み片(42)(42)を有しており、この挟み片(42)(42)における先端は、上記工具導入溝(65)に収容し得る大きさに設定されている。
【0043】
そして図7に示すように、この挟み工具(40)の一対の挟み片(42)(42)を開いて、両挟み片(42)(42)の先端をリベット(50)における一対の工具誘導溝(65)(65)内にそれぞれ配置して、一対の挟み片(42)(42)を閉じる。これにより挟み片(42)(42)の先端が、一対の工具誘導溝(65)(65)及び上記隙間(55)(55)を通じて、圧入ピン(70)における頭部(73)の周縁部下面側に挿入されて、頭部(73)が挟み片(42)(42)によって両側から挟持される。続いてその状態で、図7に示すように、挟み工具(40)を引き上げて圧入ピン(70)をリベット本体(60)から所定量引き抜く。なお圧入ピン(70)を引く抜く際、圧入ピン(70)を少量だけ引き上げた後、釘抜き等の他の工具を用いて、圧入ピン(70)を所定量引き抜くようにしても良い。
【0044】
こうして圧入ピン(70)の下端テーパ部(78)における脚片(67)への係合を解除し、その後、リベット本体(60)のフランジ(62)と座板(20)との間にドライバー等の工具を差し込んで、リベット本体(60)を少量上方へ持ち上げ、更に釘抜き、プライヤー、ペンチ等の工具を用いてリベット本体(60)を上方へ抜き取る。この抜き取り時には、リベット本体(60)の脚片(67)が、座部両側フレーム(12)における取付孔(12a)の内周縁部によって内径方向に押し込まれて、縮径方向に塑性変形するため、リベット(50)全体を、取付孔(12a)(20a)から確実に抜き取ることができる。
【0045】
こうしてリベット(50)を抜き取ることにより、座板(20)と椅子フレーム(10)との連結が解除されるため、座板(20)を取り外すことができる。
【0046】
なお図7の括弧付き符号に示すように、背もたれ板(30)を背部両側フレーム(13)から取り外す場合も、上記と同様に行われる。
【0047】
以上のように、本実施形態の椅子の板材取付構造によれば、板材(20)(30)の取付孔(20a)(30a)及び椅子フレーム(10)の取付孔(12a)(13a)にリベット(50)を挿通して、圧入ピン(70)を叩き込むだけで板材(20)(30)を椅子フレーム(10)に固定できるため、例えばねじ止め方式の場合等と比較して、板材(20)(30)の組付作業を簡単に行うことができる。
【0048】
更に金属製のリベット(50)における脚片(67)を加締めることにより、板材(20)(30)を椅子フレーム(10)に固定するものであるため、板材(20)(30)を高い取付強度で固定することができる。従って、本実施形態の椅子が乱雑に使用された場合であっても、座板(20)や背もたれ板(30)が不用意に外れてしまう等の不具合を確実に防止することができる。
【0049】
また本実施形態においては、リベット本体(60)におけるフランジ(62)の上面に、一対の工具誘導溝(65)(65)を形成するものであるため、この溝(65)(65)を介して、挟み工具(40)の一対の挟持片(42)(42)によりピン頭部(73)を両側から安定した状態に挟持でき、圧入ピン(70)を確実に抜き取ることができる。
【0050】
このように圧入ピン(70)を簡単に抜き取ることができるため、板材(20)(30)を椅子フレーム(10)から簡単に分解して取り外すことができる。従って、座板(20)や背もたれ板(30)を部分的に交換できて、部材の有効利用を図ることができるとともに、椅子を処分するような場合には、各部品を分別して廃棄することができる。
【0051】
ところで、本発明においては、圧入ピン(70)を引き抜く際に、必ずしも上記のような挟み工具(40)を用いる必要はなく、例えばドライバー等の工具を、一方の工具誘導溝(65)の溝底と頭部(73)との間に差し込んで、頭部(73)をこじ開けるようにして、圧入ピン(70)を引き抜くようにしても良い。
【0052】
もっとも、本発明のように、リベット(50)として金属製のものを用いている場合には、樹脂製のものと比較して、圧入ピン(70)を引き抜く際の引張荷重が非常に大きくなるため、ピン頭部(73)の片側のみをこじ開けるようにしても、圧入ピン(70)をスムーズに抜き取ることができない恐れがある。
【0053】
従って上記実施形態のように、ピン引抜操作時には、挟み工具(40)によりピン頭部(73)を両側から安定状態に挟持することにより、強固に固定された圧入ピン(70)であっても確実に引き抜くことができる。
【0054】
参考までに、本実施形態においては、リベット固定状態から圧入ピン(70)を引き抜く際の引張荷重は、少なくとも300N(ニュートン)以上、平均して390〜410N以上必要であり、これらの荷重以上の引張力を確実に得るためには、上記の挟み工具(40)によりピン頭部(73)を両側から挟持するのが良い。
【0055】
また本実施形態においては、頭部(73)の外周縁部下面と、工具誘導溝(65)の溝底との間に隙間(55)を形成しているため、この隙間(55)を介して、挟み工具(40)の挟み片先端を確実に頭部(73)の外周縁部下面側に差し込むことができるので、より安定した状態で頭部(73)を挟持でき、圧入ピン(70)の引抜作業を効率良くスムーズに行うことができる。
【0056】
ここで本発明においては、図6に示すように上記隙間(55)の軸心方向の寸法(S)は、0.1〜1.0mmに設定するのが良い。すなわちこの隙間寸法(S)が小さ過ぎる場合には、隙間(55)にピン引抜用工具を差し込むことが困難になり、ピン(70)の引抜操作を確実に行えない恐れがある。逆に隙間寸法(S)が過度に大きくしようとすると、後に詳述するように、頭部(73)の厚み(T)を十分に確保できなかったり、あるいは固定状態におけるリベット(50)の上方突出量が過度に多くなって、そのリベット突出部により着席者に不快感を与えたり、美観を低下させる等の不具合が生じる恐れがある。
【0057】
更に本発明においては、図5に示すように係合段部(72)の外周縁部に対し、ピン頭部(73)の外周縁部の外径方向への突出量(L)を、0.5〜3.0mmに設定するのが好ましい。すなわちこの突出量(L)が多過ぎたり、少な過ぎたりする場合には、リベット固定状態において、頭部(70)の外周縁部下面側における係合段部(72)との間に、挟み工具(40)の挟持片先端を的確に係合させることができず、圧入ピン(70)をスムーズに引き抜くのが困難になる恐れがある。
【0058】
また本発明においては、ピン頭部(73)の軸心方向寸法、つまり厚み(T)を、0.5〜2.0mmに設定するのが良い。すなわちこの厚み(T)が小さ過ぎる場合には、ピン(70)を引き抜く際に、その荷重に耐えられず、頭部(73)が変形してしまう等の不具合が生じる恐れがある。逆に厚み(T)が大き過ぎる場合には、その分、上記の隙間(55)が小さくなってしまったり、あるいは固定状態におけるリベット(50)の上方突出量が過度に多くなってしまう恐れがある。
【0059】
更に本発明においては、図3に示すように工具誘導溝(65)の溝幅(W)を、1.5〜6.0mmに設定するのが良い。すなわちこの溝幅(W)が小さ過ぎる場合には、挟み工具(40)の挟持片先端を溝(65)内に挿入できず、挟み工具(40)によりピン頭部(73)を確実に挟持するのが困難になる恐れがある。逆に溝幅(W)が大き過ぎる場合には、溝(65)に着席者の衣服等が引っ掛かる等の不具合が生じる恐れがある。
【0060】
なお上記実施形態においては、本発明の板材取付構造を学校用椅子に適用した場合を例に挙げて説明したが、それだけに限られず、本発明は、家庭用椅子や事務用椅子等の他の椅子にも適用することができる。
【0061】
【発明の効果】
以上のように、本発明の椅子の板材取付構造によれば、背もたれ板や座板等の板材の取付孔を椅子フレームの取付孔に臨ませて、両取付孔にリベットを挿通して、圧入ピンを圧入するだけで板材を椅子フレームに固定できるため、例えばねじ止め方式の場合等と比較して、板材の組付作業を簡単に行うことができる。更に金属製のリベットを加締めて、板材を椅子フレームに固定するものであるため、板材を高い取付強度で固定することができ、板材が不用意に外れてしまう等の不具合を確実に防止することができる。また、ピン頭部の両側に一対の工具誘導溝を形成するものであるため、この一対の溝を介して、挟み工具等の一対の挟持片によってピン頭部を両側から安定した状態に挟持でき、圧入ピンを簡単かつ確実に引き抜くことができる。従って板材を椅子フレームから簡単に取り外すことができ、板材等を部分的に交換できて部材の有効利用を図ることができるとともに、各部品を分別して廃棄することができるという効果がある。
【0062】
本発明において、ピン頭部の外周縁部下面側に、特有構成の隙間を形成する場合には、その隙間を介して、挟み工具等のピン引抜用工具をピン頭部の外周縁部下面側に確実に差し込んで係合することができるため、圧入ピンの引抜操作を効率良くスムーズに行うことができるという利点がある。
【0063】
また本発明において、ピン頭部や、工具誘導溝を特有の形状に形成する場合には、挟み工具等によってピン頭部を、より一層安定した状態で確実に挟持することができ、圧入ピンの引抜操作を、より一層効率良くスムーズに行うことができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態である板材取付構造が適用された学校用椅子を分解して示す斜視図である。
【図2】実施形態の椅子に適用されたリベットを分解して示す斜視図である。
【図3】実施形態のリベットを示す平面図である。
【図4】実施形態のリベットを示す下面図である。
【図5】実施形態の椅子における板材取付部周辺をリベット挿入直後の状態で示す拡大断面図である。
【図6】実施形態の椅子における板材取付部周辺をリベット固定状態で示す拡大断面図である。
【図7】実施形態の椅子における板材取付部周辺をリベットピン引抜中の状態で示す拡大断面図である。
【図8】実施形態のピン引抜用挟み工具を示す斜視図である。
【符号の説明】
10…椅子フレーム
20…座板
20a…取付孔
30…背もたれ板
30a…取付孔
50…リベット
40…挟み工具(ピン引抜用工具)
55…隙間
60…リベット本体
61…中央孔
62…フランジ
63…頭部収容凹部
65…工具誘導溝
67…脚片
70…圧入ピン
71…軸部
72…係合段部
73…頭部
L…ピン頭部の外径方向突出量
S…隙間寸法
T…頭部厚み
W…溝幅
【発明の属する技術分野】
この発明は、主として学校用の椅子における背もたれ板や座板等の板材を取り付けるための椅子の板材取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
学校用家具として用いられる椅子としては、金属パイプ製の椅子フレームに木質製の座板や背もたれ板を固定するものが多く採用されている。このような椅子において、背もたれ板を椅子フレームに固定するに際して、下記特許文献1に示すような金属製のリベットを背もたれ板及び椅子フレームに貫通して、リベット端部を加締めるようにしたものが周知である。
【0003】
しかしながら、この椅子では、背もたれ板を一旦固定してしまうと、容易なことでは取り外すことができず、例えば長期間の使用により損傷劣化した際に、背もたれ板のみを部分的に交換することができず、交換不要なフレーム部分も含めて椅子全体を交換せねばならず、部材の有効利用を図ることができなかった。更に椅子を廃棄する際においては、各構成部材を分解することが困難であるため、部材ごとに分別することができず、近年社会問題化されている分別廃棄に対しても有効に対処することができなかった。
【0004】
そこで下記特許文献2に、椅子の背もたれを表板と裏板とにより構成し、両板をねじにより固定して椅子フレームに挟着固定する技術が開示されている。
【0005】
この椅子の背もたれ取付構造においては、ねじを緩めて取り外すことにより、背もたれとしての表裏板を取り外すことができ、部分的な部品交換や、分別廃棄を容易に行うことができる。
【0006】
【特許文献1】
特開昭63−150109号(第1図〜第3図)
【0007】
【特許文献2】
特開平9−285360号(図2、図12)
【0008】
【特許文献3】
実開平6−40428号(図2、図3)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献2に示す椅子の背もたれ取付構造においては、背もたれを表裏2枚の板材により構成するものであるため、部品点数が増大し、構造の複雑化を来すとともに、コストの増大を招くという問題があった。
【0010】
更に表裏板をねじにより固定するものであるため、面倒なねじ止め作業が必要となり、組立作業が困難になるという問題が発生する。
【0011】
なお、単独の背もたれ板をねじ止めにより椅子フレームに直接固定する場合においても、面倒なねじ止め作業が必要となり、組付作業が困難であることにかわりはない。
【0012】
【発明の背景】
ところで、上記の椅子とは全く異質の技術ではあるが、上記特許文献3には、脱着可能な樹脂製プッシュリベットが開示されている。このプッシュリベットは、上端にフランジを有し、かつ下端に弾性拡開変形自在な脚片を有する略筒状の合成樹脂製リベット本体と、上端に径大な頭部を有する合成樹脂製のピンとを備えている。そして、被取付物の取付孔にリベット本体を挿通配置した状態で、ピンをリベット本体内に押し込むことにより、脚片がピン先に押されて外側に弾性変形し、この脚片とリベット本体のフランジとで被取付物を挟持させるものである。またこのリベットにおいては、被取付物に固定した後、ドライバー等の工具でピンの頭部をこじ開けるようにして、ピンを所定量引き抜くことにより、ピンによる脚片の外側への押込が解除されて、リベットを被取付物から取り外すことができるよう構成されている。
【0013】
そこで本発明者らは、この樹脂製リベットにより、背もたれ板を椅子フレームに固定する技術に関して検討した。すなわち、この樹脂製リベットは、脱着可能であるため、このリベットによって、仮に、椅子フレームに背もたれ板を取り付けた場合には、背もたれ板を分解できて、部分的な部品交換や、分別廃棄を容易に行うことができるものと考えられる。
【0014】
しかしながら、このリベットは、弾力性ないしは軟質性を有する合成樹脂の成形品により構成しているため、取付強度が不十分であり、仮に、このリベットにより、背もたれ板を椅子フレームに固定した場合には、背もたれ板の取付強度を十分に確保することができないという問題が発生する。このため、特に乱雑使用され易い学校用椅子の場合には、背もたれ板が簡単に外れてしまう等の不具合が発生し、実用化は困難であるというのが本発明者らの検討結果である。
【0015】
この発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、背もたれ板や座板等の板材を椅子フレームに十分な取付強度で簡単に固定できる上、必要に応じて、板材を椅子フレームから簡単に取り外すことができ、部分的な部品交換により部材の有効利用を図ることができるとともに、分別廃棄にも十分に対処することができる椅子の板材取付構造を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、椅子フレームと、座板や背もたれ板等の板材とを備え、前記椅子フレームの取付孔上に前記板材の取付孔を臨ませて、両取付孔にリベットを貫通固定して、前記板材を前記椅子フレームに固定するようにした椅子の板材取付構造であって、前記リベットは、下端に拡開変形可能な脚片が設けられ、かつ上端外周にフランジが設けられた略筒状の金属製リベット本体と、前記リベット本体の中央孔に挿通配置される軸部の上端に、径大な頭部が設けられた金属製の圧入ピンとを具備し、前記リベット本体のフランジ上面における前記中央孔に対応する位置に頭部収容凹部が設けられるとともに、前記頭部収容凹部の両側に、内端がその凹部内に開放され、かつ外端がフランジ周端縁にまで延びる一対のピン引抜用の工具誘導溝が設けられてなり、前記リベット本体を、そのフランジを前記板材の取付孔周縁部に係合させて、前記椅子フレーム及び前記板材の両取付孔に挿通配置した状態で、前記圧入ピンの頭部を前記頭部収容凹部内に収容させつつ、前記軸部を前記リベット本体の中央孔内に圧入することにより、前記軸部の下端部によって前記脚片が外側に押し込まれて拡開変形し、前記椅子フレームの取付孔周縁部に係合されて、前記板材が前記椅子フレームに前記リベットを介して固定されてなるものを要旨としている。
【0017】
本発明の椅子の板材取付構造においては、板材の取付孔を椅子フレームの取付孔に臨ませて、両取付孔にリベットを挿通して、圧入ピンを圧入するだけで簡単に、板材を椅子フレームに固定することができる。
【0018】
更に金属製のリベットを加締めて、板材を椅子フレームに固定するものであるため、板材を高い取付強度で強固に固定することができる。
【0019】
また、ピン頭部の両側に一対の工具誘導溝を形成するものであるため、この一対の溝を介して、挟み工具等の一対の挟持片によってピン頭部を両側から安定した状態に挟持することができる。従って、高強度に圧入固定された圧入ピンを簡単かつ確実に引き抜いて、リベット全体を抜き取ることができ、板材を椅子フレームから簡単に取り外すことができる。
【0020】
本発明においては、前記圧入ピンの頭部下面側における前記軸部の外周に、前記頭部よりも小径な係合段部が設けられ、前記係合段部が前記リベット本体における頭部収容凹部の中央孔周縁部に係合されることにより、前記頭部の外周縁部下面と前記工具誘導溝の底面との間に隙間が形成されてなる構成を採用するのが好ましい。
【0021】
すなわちこの構成を採用する場合には、上記の隙間を介して、挟み工具等のピン引抜用工具をピン頭部の外周縁部下面側に確実に差し込むことができるため、より安定した状態で頭部を挟持でき、圧入ピンの引抜作業を効率良くスムーズに行うことができる。
【0022】
また本発明においては、前記頭部の外周縁部下面と前記工具誘導溝の底面との間の隙間寸法が、0.1〜1.0mmに設定されてなる構成、前記頭部の厚みが、0.5〜2.0mmに設定されてなる構成、又は、前記工具誘導溝の幅が、1.5〜6.0mmに設定されてなる構成を採用するのが、より一層好ましい。
【0023】
すなわちこれらの構成を採用する場合には、ピン引抜用工具をピン頭部の外周縁部下面側に、より一層確実に差し込むことができ、圧入ピンの引抜作業をより一層効率良くスムーズに行うことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
図1はこの発明の実施形態である取付構造が適用された学校用椅子を分解して示す斜視図である。同図に示すように、この椅子は、金属製のパイプからなる椅子フレーム(10)と、合板等の木質材からなる座板(20)と、合板等の木質材からなる背もたれ板(30)と、これらの板材(20)(30)を椅子フレーム(10)に固定するための金属製のリベット(50)とを基本的な構成として備えている。
【0025】
椅子フレーム(10)は、水平面内で互いに並行に配置される座部両側フレーム(12)(12)と、座部両側フレーム(12)(12)の後端から上方に向けて延び、かつ互いに並行に配置される背部両側フレーム(13)(13)とを具備している。
【0026】
座部両側フレーム(12)(12)の上面側には、座板取付用の取付孔(12a)(12a)が前後に並んで2つずつそれぞれ形成されるとともに、背部両側フレーム(13)(13)の上部前面側には、背もたれ板取付用の取付孔(13a)(13a)が上下に並んで2つずつそれぞれ形成されている。
【0027】
座板(20)の両側には、座部両側フレーム(12)の各取付孔(12a)に対応して、取付孔(20a)がそれぞれ形成されるとともに、背もたれ板(30)の両側には、背部両側フレーム(13)の各取付孔(13a)に対応して、取付孔(30a)がそれぞれ形成されている。
【0028】
一方図2ないし図5に示すように、リベット(50)は、金属製のリベット本体(60)と、金属製の圧入ピン(70)とを具備している。
【0029】
リベット本体(60)は、上端外周にフランジ(62)を有する略筒型の形状を有しており、その下部周壁が軸方向のスリットによって分割されることにより、下方に延びる4本の脚片(67)が形成されている。
【0030】
フランジ(62)は、その上面中央に頭部収容凹部(63)が形成され、この凹部底面に、リベット本体(60)の筒孔としての中央孔(61)の上端が開放されている。更にフランジ(62)の上面における凹部(63)の両側には、内端が凹部(63)に開放され、かつ外端がフランジ(62)の外周縁部に開放された一対の工具誘導溝(65)(65)が形成されている。
【0031】
またリベット本体(60)における各脚片(67)の下端内側には、内方に向けて突出する係合部(68)が形成され、各係合部(68)によって、リベット本体(60)における中央孔(61)の下端開口部がほぼ閉塞されるよう構成されている。
【0032】
一方、圧入ピン(70)は、リベット本体(60)の中央孔(61)に挿通配置される軸部(71)と、その軸部上端に設けられた径大な円板形状の頭部(73)とを具備している。
【0033】
頭部(73)は、平面形状が上記リベット本体(60)の凹部(63)の平面形状に対応しており、凹部(63)内に適合状態に収容できるよう構成されている。更に頭部(73)の下面側における軸部(71)の上端部には、頭部(73)よりも外径寸法が小さく、かつリベット本体(60)における中央孔(61)の内径よりも大きくて、平面視(底面視)が円形の係合段部(72)が形成されている。
【0034】
また軸部(71)の下端部には、下方に向かうに従って漸次縮径するテーパ部(78)が形成されるとともに、中間部外周の両側には、外側に少し膨出した圧接部(79)が形成されている。
【0035】
本実施形態においては、圧入ピン(70)がリベット本体(60)内に挿通されて、リベット(50)が構成されている。このリベット(50)は、初期状態においては、圧入ピン(70)の頭部(73)がリベット本体(60)の上端面より所定量上方に突出配置されるようにして、軸部(71)がリベット本体(60)の中央孔(61)内に挿通配置されている。このとき、圧入ピン(70)の圧接部(79)がリベット本体(60)の中央孔内周面に強く圧接することにより、圧入ピン(70)がリベット本体(60)に対し固定され、圧入ピン(70)の軸心方向の移動が防止されて抜止めが図られている。
【0036】
そして、本実施形態においては、以上の構成のリベット(50)を用いて、座板(20)及び背もたれ板(30)を椅子フレーム(10)に組み付けるものである。
【0037】
例えば図1に示すように、座板(20)を椅子フレーム(10)における座部両側フレーム(12)(12)上に配置して、座板(20)の各取付孔(20a)を座部両側フレーム(12)の各取付孔(12a)にそれぞれ臨ませる。
【0038】
続いて上側からリベット(50)のリベット本体(60)を、両取付孔(20a)(12a)にそれぞれ挿入配置して、リベット本体(60)のフランジ(62)を座板(20)の取付孔周縁部に係合させるとともに、脚片(67)を取付孔(12a)から下方に突出させた状態に配置する。
【0039】
この状態で、ハンマー等により圧入ピン(70)の頭部(73)を叩いて、頭部上面がフランジ(62)の上面に対し同一平面内に配置されるまで、圧入ピン(70)をリベット本体(60)内に圧入する。この圧入に伴って、図6に示すように圧入ピン(70)の下端テーパ部(78)が、リベット本体(60)の脚片下端の係合部(68)を外径方向に押し込み、各脚片(67)が外側に拡径するように塑性変形して、脚片(67)が、座部両側フレーム(12)における取付孔(12a)の内周縁部に係合する。これにより、リベット(50)を介して座板(20)が座部両側フレーム(12)に固定される。
【0040】
また、背もたれ板(30)を椅子フレーム(10)に固定する場合も、上記と同様に行われる。すなわち図5及び図6の括弧付き符号に示すように、背部両側フレーム(13)の取付孔(13a)に背もたれ板(30)の取付孔(30a)を臨ませて、上記と同様に、両取付孔(30a)(13a)にリベット(50)を打ち込んで固定するものである。
【0041】
ここで本実施形態においては、図6に示すようにリベット固定状態においては、圧入ピン(70)の頭部(73)の下面と、リベット本体(60)の工具誘導溝(65)の底面との間に、隙間(55)が形成されている。
【0042】
一方、座板(20)や背もたれ板(30)を取り外す場合には、図8に示す専用の挟み工具(40)が用いられる。この挟み工具(40)は、一対の操作片(41)(41)を開閉操作することにより、開閉作動する一対の挟み片(42)(42)を有しており、この挟み片(42)(42)における先端は、上記工具導入溝(65)に収容し得る大きさに設定されている。
【0043】
そして図7に示すように、この挟み工具(40)の一対の挟み片(42)(42)を開いて、両挟み片(42)(42)の先端をリベット(50)における一対の工具誘導溝(65)(65)内にそれぞれ配置して、一対の挟み片(42)(42)を閉じる。これにより挟み片(42)(42)の先端が、一対の工具誘導溝(65)(65)及び上記隙間(55)(55)を通じて、圧入ピン(70)における頭部(73)の周縁部下面側に挿入されて、頭部(73)が挟み片(42)(42)によって両側から挟持される。続いてその状態で、図7に示すように、挟み工具(40)を引き上げて圧入ピン(70)をリベット本体(60)から所定量引き抜く。なお圧入ピン(70)を引く抜く際、圧入ピン(70)を少量だけ引き上げた後、釘抜き等の他の工具を用いて、圧入ピン(70)を所定量引き抜くようにしても良い。
【0044】
こうして圧入ピン(70)の下端テーパ部(78)における脚片(67)への係合を解除し、その後、リベット本体(60)のフランジ(62)と座板(20)との間にドライバー等の工具を差し込んで、リベット本体(60)を少量上方へ持ち上げ、更に釘抜き、プライヤー、ペンチ等の工具を用いてリベット本体(60)を上方へ抜き取る。この抜き取り時には、リベット本体(60)の脚片(67)が、座部両側フレーム(12)における取付孔(12a)の内周縁部によって内径方向に押し込まれて、縮径方向に塑性変形するため、リベット(50)全体を、取付孔(12a)(20a)から確実に抜き取ることができる。
【0045】
こうしてリベット(50)を抜き取ることにより、座板(20)と椅子フレーム(10)との連結が解除されるため、座板(20)を取り外すことができる。
【0046】
なお図7の括弧付き符号に示すように、背もたれ板(30)を背部両側フレーム(13)から取り外す場合も、上記と同様に行われる。
【0047】
以上のように、本実施形態の椅子の板材取付構造によれば、板材(20)(30)の取付孔(20a)(30a)及び椅子フレーム(10)の取付孔(12a)(13a)にリベット(50)を挿通して、圧入ピン(70)を叩き込むだけで板材(20)(30)を椅子フレーム(10)に固定できるため、例えばねじ止め方式の場合等と比較して、板材(20)(30)の組付作業を簡単に行うことができる。
【0048】
更に金属製のリベット(50)における脚片(67)を加締めることにより、板材(20)(30)を椅子フレーム(10)に固定するものであるため、板材(20)(30)を高い取付強度で固定することができる。従って、本実施形態の椅子が乱雑に使用された場合であっても、座板(20)や背もたれ板(30)が不用意に外れてしまう等の不具合を確実に防止することができる。
【0049】
また本実施形態においては、リベット本体(60)におけるフランジ(62)の上面に、一対の工具誘導溝(65)(65)を形成するものであるため、この溝(65)(65)を介して、挟み工具(40)の一対の挟持片(42)(42)によりピン頭部(73)を両側から安定した状態に挟持でき、圧入ピン(70)を確実に抜き取ることができる。
【0050】
このように圧入ピン(70)を簡単に抜き取ることができるため、板材(20)(30)を椅子フレーム(10)から簡単に分解して取り外すことができる。従って、座板(20)や背もたれ板(30)を部分的に交換できて、部材の有効利用を図ることができるとともに、椅子を処分するような場合には、各部品を分別して廃棄することができる。
【0051】
ところで、本発明においては、圧入ピン(70)を引き抜く際に、必ずしも上記のような挟み工具(40)を用いる必要はなく、例えばドライバー等の工具を、一方の工具誘導溝(65)の溝底と頭部(73)との間に差し込んで、頭部(73)をこじ開けるようにして、圧入ピン(70)を引き抜くようにしても良い。
【0052】
もっとも、本発明のように、リベット(50)として金属製のものを用いている場合には、樹脂製のものと比較して、圧入ピン(70)を引き抜く際の引張荷重が非常に大きくなるため、ピン頭部(73)の片側のみをこじ開けるようにしても、圧入ピン(70)をスムーズに抜き取ることができない恐れがある。
【0053】
従って上記実施形態のように、ピン引抜操作時には、挟み工具(40)によりピン頭部(73)を両側から安定状態に挟持することにより、強固に固定された圧入ピン(70)であっても確実に引き抜くことができる。
【0054】
参考までに、本実施形態においては、リベット固定状態から圧入ピン(70)を引き抜く際の引張荷重は、少なくとも300N(ニュートン)以上、平均して390〜410N以上必要であり、これらの荷重以上の引張力を確実に得るためには、上記の挟み工具(40)によりピン頭部(73)を両側から挟持するのが良い。
【0055】
また本実施形態においては、頭部(73)の外周縁部下面と、工具誘導溝(65)の溝底との間に隙間(55)を形成しているため、この隙間(55)を介して、挟み工具(40)の挟み片先端を確実に頭部(73)の外周縁部下面側に差し込むことができるので、より安定した状態で頭部(73)を挟持でき、圧入ピン(70)の引抜作業を効率良くスムーズに行うことができる。
【0056】
ここで本発明においては、図6に示すように上記隙間(55)の軸心方向の寸法(S)は、0.1〜1.0mmに設定するのが良い。すなわちこの隙間寸法(S)が小さ過ぎる場合には、隙間(55)にピン引抜用工具を差し込むことが困難になり、ピン(70)の引抜操作を確実に行えない恐れがある。逆に隙間寸法(S)が過度に大きくしようとすると、後に詳述するように、頭部(73)の厚み(T)を十分に確保できなかったり、あるいは固定状態におけるリベット(50)の上方突出量が過度に多くなって、そのリベット突出部により着席者に不快感を与えたり、美観を低下させる等の不具合が生じる恐れがある。
【0057】
更に本発明においては、図5に示すように係合段部(72)の外周縁部に対し、ピン頭部(73)の外周縁部の外径方向への突出量(L)を、0.5〜3.0mmに設定するのが好ましい。すなわちこの突出量(L)が多過ぎたり、少な過ぎたりする場合には、リベット固定状態において、頭部(70)の外周縁部下面側における係合段部(72)との間に、挟み工具(40)の挟持片先端を的確に係合させることができず、圧入ピン(70)をスムーズに引き抜くのが困難になる恐れがある。
【0058】
また本発明においては、ピン頭部(73)の軸心方向寸法、つまり厚み(T)を、0.5〜2.0mmに設定するのが良い。すなわちこの厚み(T)が小さ過ぎる場合には、ピン(70)を引き抜く際に、その荷重に耐えられず、頭部(73)が変形してしまう等の不具合が生じる恐れがある。逆に厚み(T)が大き過ぎる場合には、その分、上記の隙間(55)が小さくなってしまったり、あるいは固定状態におけるリベット(50)の上方突出量が過度に多くなってしまう恐れがある。
【0059】
更に本発明においては、図3に示すように工具誘導溝(65)の溝幅(W)を、1.5〜6.0mmに設定するのが良い。すなわちこの溝幅(W)が小さ過ぎる場合には、挟み工具(40)の挟持片先端を溝(65)内に挿入できず、挟み工具(40)によりピン頭部(73)を確実に挟持するのが困難になる恐れがある。逆に溝幅(W)が大き過ぎる場合には、溝(65)に着席者の衣服等が引っ掛かる等の不具合が生じる恐れがある。
【0060】
なお上記実施形態においては、本発明の板材取付構造を学校用椅子に適用した場合を例に挙げて説明したが、それだけに限られず、本発明は、家庭用椅子や事務用椅子等の他の椅子にも適用することができる。
【0061】
【発明の効果】
以上のように、本発明の椅子の板材取付構造によれば、背もたれ板や座板等の板材の取付孔を椅子フレームの取付孔に臨ませて、両取付孔にリベットを挿通して、圧入ピンを圧入するだけで板材を椅子フレームに固定できるため、例えばねじ止め方式の場合等と比較して、板材の組付作業を簡単に行うことができる。更に金属製のリベットを加締めて、板材を椅子フレームに固定するものであるため、板材を高い取付強度で固定することができ、板材が不用意に外れてしまう等の不具合を確実に防止することができる。また、ピン頭部の両側に一対の工具誘導溝を形成するものであるため、この一対の溝を介して、挟み工具等の一対の挟持片によってピン頭部を両側から安定した状態に挟持でき、圧入ピンを簡単かつ確実に引き抜くことができる。従って板材を椅子フレームから簡単に取り外すことができ、板材等を部分的に交換できて部材の有効利用を図ることができるとともに、各部品を分別して廃棄することができるという効果がある。
【0062】
本発明において、ピン頭部の外周縁部下面側に、特有構成の隙間を形成する場合には、その隙間を介して、挟み工具等のピン引抜用工具をピン頭部の外周縁部下面側に確実に差し込んで係合することができるため、圧入ピンの引抜操作を効率良くスムーズに行うことができるという利点がある。
【0063】
また本発明において、ピン頭部や、工具誘導溝を特有の形状に形成する場合には、挟み工具等によってピン頭部を、より一層安定した状態で確実に挟持することができ、圧入ピンの引抜操作を、より一層効率良くスムーズに行うことができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態である板材取付構造が適用された学校用椅子を分解して示す斜視図である。
【図2】実施形態の椅子に適用されたリベットを分解して示す斜視図である。
【図3】実施形態のリベットを示す平面図である。
【図4】実施形態のリベットを示す下面図である。
【図5】実施形態の椅子における板材取付部周辺をリベット挿入直後の状態で示す拡大断面図である。
【図6】実施形態の椅子における板材取付部周辺をリベット固定状態で示す拡大断面図である。
【図7】実施形態の椅子における板材取付部周辺をリベットピン引抜中の状態で示す拡大断面図である。
【図8】実施形態のピン引抜用挟み工具を示す斜視図である。
【符号の説明】
10…椅子フレーム
20…座板
20a…取付孔
30…背もたれ板
30a…取付孔
50…リベット
40…挟み工具(ピン引抜用工具)
55…隙間
60…リベット本体
61…中央孔
62…フランジ
63…頭部収容凹部
65…工具誘導溝
67…脚片
70…圧入ピン
71…軸部
72…係合段部
73…頭部
L…ピン頭部の外径方向突出量
S…隙間寸法
T…頭部厚み
W…溝幅
Claims (6)
- 椅子フレームと、座板や背もたれ板等の板材とを備え、前記椅子フレームの取付孔上に前記板材の取付孔を臨ませて、両取付孔にリベットを貫通固定して、前記板材を前記椅子フレームに固定するようにした椅子の板材取付構造であって、
前記リベットは、下端に拡開変形可能な脚片が設けられ、かつ上端外周にフランジが設けられた略筒状の金属製リベット本体と、前記リベット本体の中央孔に挿通配置される軸部の上端に、径大な頭部が設けられた金属製の圧入ピンとを具備し、
前記リベット本体のフランジ上面における前記中央孔に対応する位置に頭部収容凹部が設けられるとともに、前記頭部収容凹部の両側に、内端がその凹部内に開放され、かつ外端がフランジ周端縁にまで延びる一対のピン引抜用の工具誘導溝が設けられてなり、
前記リベット本体を、そのフランジを前記板材の取付孔周縁部に係合させて、前記椅子フレーム及び前記板材の両取付孔に挿通配置した状態で、前記圧入ピンの頭部を前記頭部収容凹部内に収容させつつ、前記軸部を前記リベット本体の中央孔内に圧入することにより、前記軸部の下端部によって前記脚片が外側に押し込まれて拡開変形し、前記椅子フレームの取付孔周縁部に係合されて、前記板材が前記椅子フレームに前記リベットを介して固定されてなることを特徴とする椅子の板材取付構造。 - 前記圧入ピンの頭部下面側における前記軸部の外周に、前記頭部よりも小径な係合段部が設けられ、
前記係合段部が前記リベット本体における頭部収容凹部の中央孔周縁部に係合されることにより、前記頭部の外周縁部下面と前記工具誘導溝の底面との間に隙間が形成されてなる請求項1記載の椅子の板材取付構造。 - 前記頭部の外周縁部下面と前記工具誘導溝の底面との間の隙間寸法が、0.1〜1.0mmに設定されてなる請求項2記載の椅子の板材取付構造。
- 前記係合段部の外周縁部に対し、前記頭部の外周縁部における外径方向の突出量が、0.5〜3.0mmに設定されてなる請求項2又は3記載の椅子の板材取付構造。
- 前記頭部の厚みが、0.5〜2.0mmに設定されてなる請求項2ないし4のいずれかに記載の板材取付構造。
- 前記工具誘導溝の幅が、1.5〜6.0mmに設定されてなる請求項1ないし5のいずれかに記載の椅子の板材取付構造。
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006057039A1 (ja) * | 2004-11-25 | 2006-06-01 | Koyokizai Co., Ltd. | ブラインドボルト |
KR100754469B1 (ko) | 2006-12-14 | 2007-09-03 | 김성수 | 의자 |
US8297708B2 (en) | 2009-04-09 | 2012-10-30 | Toyota Boshoku Kabushiki Kaisha | Assembling structure of planar elastic body of vehicle seat |
JP5364198B1 (ja) * | 2012-11-05 | 2013-12-11 | 第一工業株式会社 | 椅子用リベットおよび椅子 |
JP2018114304A (ja) * | 2018-03-09 | 2018-07-26 | パラマウントベッド株式会社 | ボトム、及び寝台装置 |
-
2002
- 2002-10-31 JP JP2002317012A patent/JP2004147897A/ja active Pending
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