JP5362139B1 - コモンモードノイズ低減装置 - Google Patents

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Abstract

コモンモードノイズ低減装置は、負荷に電力を供給する電力変換器と、前記電力変換器を収容する筐体と、前記電力変換器と前記負荷との間に配置されたコモンモードインダクタと、前記コモンモードインダクタを貫通し、前記電力変換器を前記負荷に接続する電力配線と、前記コモンモードインダクタを貫通し、前記筐体及び前記電力変換器の母線を前記負荷側の接地電位に接続する接地配線と、前記接地配線上における前記筐体と前記負荷との間に設けられた第1のインピーダンス要素と、前記接地配線上における前記電力変換器の母線と前記負荷との間に設けられた第2のインピーダンス要素とを備える。

Description

本発明は、コモンモードノイズ低減装置に関する。
特許文献1には、インバータとモータとを接続する負荷配線をコアに通した電力変換装置において、モータの筐体を接地する接地線を上記のコアに通してインバータの入力側のコンデンサに接続することが記載されている。これにより、特許文献1によれば、コアのインピーダンスによりインバータにおける共振経路の共振周波数が下がり、共振経路に対してダンピング効果が得られるものとされている。
特許文献2には、インバータとモータとを接続する電力線をPGコイルのコアに貫通させた電力変換システムにおいて、コモンモード電流が還流する経路としてコモンモード電流還流線を上記のPGコイルのコアに貫通させ、電力線とコモンモード電流還流線とを近接させて配置することが記載されている。これにより、特許文献2によれば、電力線を流れるコモンモード電流とコモンモード電流還流線を流れるコモンモード電流との向きが逆なので、電力線を流れるコモンモード電流による磁界とコモンモード電流還流線を流れるコモンモード電流による磁界とが相殺されて、電力線からの放射ノイズを抑制できるとされている。
特許文献3には、電力変換装置と負荷との間にフィルタを設けた電力変換システムのフィルタにおいて、電力変換装置と負荷とを接続する電力線を第1の磁性コア及び第2の磁性コアに同時に1ターンの巻線をし、電力変換装置の筐体と負荷の筐体とを接続する接地線を第2の磁性コアに1ターンの巻線をすることが記載されている。また、接地線の巻線方向を、電力線の電流による磁場と接地線の電流による磁場とが打ち消し合うようなものとすることが記載されている。これにより、特許文献3によれば、フィルタに大電流が流れ、断面積の大きな電力を一度の巻線工程で巻くことができ、製作工程の低減とフィルタの小型化が図れるとされている。
特開2008−301555号公報 特開2001−268890号公報 特開2003−348818号公報
特許文献1に記載の技術では、接地線に直流カット用のコンデンサが設けられているが、低周波領域において充分に低いインピーダンスで接地作用を得ることを目的としているため、直流カット用のコンデンサのインピーダンス値は非常に小さいものであると考えられる。
すなわち、特許文献1に記載の技術では、接地線上におけるインバータの直流母線のマイナス電位とモータ側の接地電位との間のインピーダンスが非常に小さいものであると考えられるので、電源側から接地線への漏れ電流が増加しやすく、別の機器から接地線へのコモンモード電流の流入増加が発生しやすい。また、インバータの主回路とモータ側の接地電位との間のインピーダンスが低すぎると、電源側から接地線へ流れ込んだコモンモード電流がモータの筐体へ流れ込み、モータの筐体に触れた作業者が感電する可能性もあり、安全面の問題が発生する可能性がある。
特許文献2には、PGコイルに印加される直流電圧を抑制してPGコイルの特性劣化を防止するために、コモンモード電流還流線上にコンデンサを挿入することが記載されている。特許文献2に記載の技術では、コモンモード電流還流線のインピーダンスを接地回路のインピーダンスより十分に小さくしなければならないとされていることから、コモンモード電流還流線上に挿入されるコンデンサのインピーダンスは非常に小さいものであると考えられる。
すなわち、特許文献2に記載の技術では、コモンモード電流還流線上における電力変換装置の筐体と電源側の接地電位との間のインピーダンスが非常に小さいものであると考えられるので、モータ側から還流してきたコモンモード電流が容易に電源側へ流れ、同一電源系統に接続されている周辺機器に許容レベルを超えたノイズ影響が発生する可能性がある。
特許文献3に記載の技術では、第1の磁性コア及び第2の磁性コアの磁性材を飽和させないように、フィルタの接地線に低インピーダンスの抵抗を直列接続するものとされている。
すなわち、特許文献3に記載の技術では、接地線上における電力変換装置の筐体と電源側の接地電位との間のインピーダンスが非常に小さいものであると考えられるので、モータ側から還流してきたコモンモード電流が容易に電源側へ流れ、同一電源系統に接続されている周辺機器に許容レベルを超えたノイズ影響が発生する可能性がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、安全に運転でき、周辺機器へのノイズ影響を許容レベル以下に抑制できるコモンモードノイズ低減装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の1つの側面にかかるコモンモードノイズ低減装置は、負荷に電力を供給する電力変換器と、前記電力変換器を収容する筐体と、前記電力変換器と前記負荷との間に配置されたコモンモードインダクタと、前記コモンモードインダクタを貫通し、前記電力変換器を前記負荷に接続する電力配線と、前記コモンモードインダクタを貫通し、前記筐体及び前記電力変換器の母線を前記負荷側の接地電位に接続する接地配線と、前記接地配線上における前記筐体と前記負荷との間に設けられた第1のインピーダンス要素と、前記接地配線上における前記電力変換器の母線と前記負荷との間に設けられた第2のインピーダンス要素とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、電力配線が、コモンモードインダクタを貫通しながら電力変換器を負荷に接続し、接地配線が、コモンモードインダクタを貫通しながら負荷を筐体及び電力変換器の母線に接続する。これにより、電力変換器で発生し負荷へ流れるコモンモード電流を抑制させながら筐体及び電力変換器側へ還流させることができる。また、第1のインピーダンス要素が、接地配線上における筐体と負荷との間に設けられており、第2のインピーダンス要素が、接地配線上における電力変換器の母線と負荷との間に設けられている。これにより、負荷側から還流してくるコモンモード電流を適正なバランスで筐体側及び電力変換器の母線側へ分流させることができるので、コモンモード電圧を許容上限値以下に抑制できるとともにコモンモードノイズ低減装置の外部へ流れ出すコモンモード電流を許容上限レベル以下に抑制できる。この結果、負荷の筐体に触れた作業者が感電することを低減できるので安全に運転できるとともに、同一電源系統に接続されている周辺機器へのノイズ影響を許容レベル以下に抑制できる。
図1は、実施の形態1にかかるコモンモードノイズ低減装置の構成を示す図である。 図2は、実施の形態1におけるコモンモードノイズ低減装置の特性を示す図である。 図3は、実施の形態1におけるコモンモードノイズ低減装置の特性を示す図である。 図4は、実施の形態1におけるコモンモードノイズ低減装置の動作を示す図である。 図5は、実施の形態1の変形例における第1のインピーダンス要素の構成を示す図である。 図6は、実施の形態1の変形例における第2のインピーダンス要素の構成を示す図である。 図7は、実施の形態1の他の変形例にかかるコモンモードノイズ低減装置の構成を示す図である。 図8は、実施の形態1の他の変形例にかかるコモンモードノイズ低減装置の構成を示す図である。 図9は、実施の形態2にかかるコモンモードノイズ低減装置の構成を示す図である。 図10は、比較例1にかかるコモンモードノイズ低減装置の構成を示す図である。 図11は、比較例1にかかるコモンモードノイズ低減装置の動作を示す図である。 図12は、比較例2にかかるコモンモードノイズ低減装置の構成を示す図である。 図13は、比較例2にかかるコモンモードノイズ低減装置の動作を示す図である。
以下に、本発明にかかるコモンモードノイズ低減装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、これらの実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
実施の形態1にかかるコモンモードノイズ低減装置1について図1を用いて説明する。図1は、コモンモードノイズ低減装置1の構成を示す図である。
コモンモードノイズ低減装置1は、電力変換器10で発生し外部に流れ出すコモンモード電流(コモンモードノイズ)を低減するための装置である。すなわち、コモンモードノイズ低減装置1は、筐体20、電力変換器10、コモンモードインダクタ30、電力配線40、接地配線50、第1のインピーダンス要素60、及び第2のインピーダンス要素70を備える。
筐体20は、電力変換器10を収容する。これにより、筐体20は、電力変換器10を外部の機械的な衝撃等から保護する。筐体20は、例えば、金属などの導電体で形成されている。
電力変換器10は、電源PSから電源配線PSL(電源線PSL1〜PSL3)経由で電源電力(例えば、3相交流電力)を受け、電源電力を用いて電力変換を行って駆動用の電力(例えば、3相交流電力)を生成し、駆動用の電力を電力配線40(電力線PL1〜PL3)経由で負荷LDに供給する。負荷LDは、例えば、モータである。
具体的には、電力変換器10は、コンバータ11、平滑部12、及びインバータ13を有する。コンバータ11は、電源電力(例えば、交流電力)を直流電力に変換する。例えば、コンバータ11は、複数のダイオードD11〜D16を有し、複数のダイオードD11〜D16を用いて電源電力(例えば、交流電力)を整流化する。各ダイオードD11〜D16の材料としては、SiまたGaAsなどの半導体を用いるようにしてもよいし、SiC、GaNまたはダイヤモンドなどのワイドバンドギャップ半導体を用いるようにしてもよい。コンバータ11は、整流化された直流電力を平滑部12へ供給する。
平滑部12は、整流化された直流電力をコンバータ11から受け、直流電力を平滑化する。例えば、平滑部12は、平滑コンデンサCを有し、平滑コンデンサCを用いて直流電力を平滑化する。平滑部12は、平滑化された直流電力をインバータ13へ供給する。
インバータ13は、平滑化された直流電力を平滑部12からP側母線PL,N側母線NL経由で受け、直流電力を駆動用の電力(例えば、交流電力)に変換する。例えば、インバータ13は、複数のスイッチング素子SW1〜SW6及び複数の還流ダイオードD1〜D6を有し、各スイッチング素子SW1〜SW6を所定のタイミングでスイッチング動作させることにより、直流電力を駆動用の電力(例えば、交流電力)に変換する。各スイッチング素子SW1〜SW6及び各還流ダイオードD1〜D6の材料としては、それぞれ、SiまたGaAsなどの半導体を用いるようにしてもよいし、SiC、GaNまたはダイヤモンドなどのワイドバンドギャップ半導体を用いるようにしてもよい。インバータ13は、駆動用の電力を電力配線40経由で負荷LDに供給する。
電力変換器10では、各スイッチング素子SW1〜SW6のスイッチング動作が行われるので、コモンモード電流(所定の周波数を有するコモンモードノイズ)が発生して電力配線40経由で負荷LD側に流れる。負荷LDでは、電力が供給される負荷本体LD1と、負荷本体LD1を収容する負荷筐体LD3との間が、寄生的な浮遊容量LD2で等価的に接続されている。また、負荷筐体LD3に帯電した電荷を接地電位GND1に逃がすために、負荷筐体LD3を接地電位GND1に接続する負荷アース線LELが設けられている。これにより、電力変換器10から負荷LDに大きなコモンモード電流が流れ込むと、流れ込んだコモンモード電流は、負荷本体LD1から浮遊容量LD2、負荷筐体LD3、及び負荷アース線LEL経由で接地電位GND1に流れ出す可能性がある。
負荷アース線LELは、寄生インピーダンス値Z0を有するので、大きなコモンモード電流が全て負荷アース線LELへ流れると、接地電位GND1に対する負荷筐体LD3の電圧であるコモンモード電圧Vmcが許容上限値を超えて上昇する可能性がある。コモンモード電圧Vmcが許容上限値を超えて上昇すると、負荷筐体LD3に触れた作業者が感電する可能性もあり、安全面の問題が発生する可能性がある。
そのため、コモンモードインダクタ30は、電力変換器10と負荷LDとの間に配置され、その内側の穴に電力配線40(電力線PL1〜PL3)が貫通するように構成されている。コモンモードインダクタ30は、例えば、電力線PL1〜PL3を介して流れる電流のうちコモンモード電流に応じた周波数成分を選択的に抑制するようなインダクタンス値を有する。コモンモードインダクタ30は、例えば、環状(例えば、矩形環状、円環状、楕円環状など)の形状を有する。コモンモードインダクタ30は、例えば、フェライトなどの磁性体で形成されている。
電力配線40は、コモンモードインダクタ30を貫通し、電力変換器10を負荷LDに接続する。電力配線40は、例えば、複数の電力線PL1〜PL3を含む。電力線PL1は、例えば、U相の交流電力を電力変換器10から負荷LDへ伝達する。電力線PL2は、例えば、V相の交流電力を電力変換器10から負荷LDへ伝達する。電力線PL3は、例えば、W相の交流電力を電力変換器10から負荷LDへ伝達する。
このとき、各電力線PL1〜PL3がコモンモードインダクタ30を貫通しているので、各電力線PL1〜PL3を介して流れるコモンモード電流をある程度は抑制できる。しかし、抑制しきれずに負荷LDに流れ込んだコモンモード電流が負荷アース線LEL経由で接地電位GND1に流れ出す可能性は依然としてある。抑制しきれなかったコモンモード電流が全て負荷アース線LELへ流れると、接地電位GND1に対する負荷筐体LD3の電圧であるコモンモード電圧Vmcが許容上限値を超えて上昇する可能性がある。コモンモード電圧Vmcが許容上限値を超えて上昇すると、負荷筐体LD3に触れた作業者が感電する可能性もあり、安全面の問題が発生する可能性がある。
そこで、接地配線50は、コモンモードインダクタ30を貫通し、筐体20及び電力変換器10の母線(例えば、N側母線NL)を負荷LD側の接地電位GND1へ接続する。すなわち、接地配線50は、抑制しきれずに負荷LDに流れ込んだコモンモード電流を、接地配線50経由で筐体20及び電力変換器10側に還流させるように構成されている。
具体的には、接地配線50は、共通アース線CEL、第1のアース線EL1、及び第2のアース線EL2を有する。共通アース線CELは、負荷LD側からコモンモードインダクタ30を貫通し共通ノードN1へ延びている。共通アース線CELは、コモンモードインダクタ30を貫通し、負荷LD側の接地電位GND1を共通ノードN1に電気的に接続する。共通アース線CELは、負荷アース線LELを介して負荷LD側の接地電位GND1に接続されている。
例えば、共通アース線CELは、負荷筐体LD3と共通ノードN1とを接続している。すなわち、共通アース線CELは、負荷筐体LD3及び負荷アース線LELを介して負荷LD側の接地電位GND1に接続されている。なお、共通アース線CELは、負荷アース線LEL上における負荷筐体LD3側のノードに接続されていてもよく、負荷筐体LD3を介さずに負荷アース線LELを介して負荷LD側の接地電位GND1に接続されていてもよい。
このとき、共通アース線CELがコモンモードインダクタ30を貫通しているので、共通アース線CELを介して還流するコモンモード電流をある程度は抑制できる。しかし、抑制しきれずに筐体20及び電力変換器10側に還流したコモンモード電流が筐体20及び電力変換器10の一方のみに流れ出すと、問題を発生させる可能性がある。
例えば、還流したコモンモード電流が全て筐体20側、すなわち筐体アース線HEL及び電源アース線PEL経由で電源PS側に流れ出すと、電源PSと同一の電源系統に接続されている他の周辺機器に許容レベルを超えたノイズ影響(ノイズ)を及ぼす可能性がある。
そこで、接地配線50では、共通ノードN1を介して共通アース線CELが第1のアース線EL1及び第2のアース線EL2に接続されている。すなわち、接地配線50は、共通アース線CELにより還流したコモンモード電流を第1のアース線EL1及び第2のアース線EL2に分流させるように構成されている。
第1のアース線EL1は、共通ノードN1から筐体20へ延びている。第1のアース線EL1は、共通ノードN1と筐体20とを電気的に接続している。第1のアース線EL1は、筐体アース線HEL及び電源アース線PELを介して電源PS側の接地電位GND2に接続されている。
例えば、第1のアース線EL1は、筐体アース線HELにおける筐体20側のノードN2に接続されている。筐体アース線HELは、筐体20を電源アース線PELへ接続している。筐体アース線HELは、例えば、ノードN2から電源アース線PELの接続端までの寄生インピーダンス値がZ3である。電源アース線PELは、電源PSに基準となる接地電位を供給するように、電源PSを接地電位GND2に接続している。
第2のアース線EL2は、共通ノードN1から電力変換器10の母線(例えば、N側母線NL)へ延びている。第2のアース線EL2は、共通ノードN1と電力変換器10の母線(例えば、N側母線NL)とを電気的に接続している。
例えば、第2のアース線EL2は、電力変換器10のN側母線NLに接続されている。N側母線NLは、複数のダイオードD14〜D16及び電源配線PSL(電源線PSL1〜PSL3)を介して電源PSに接続されている。
第1のインピーダンス要素60は、接地配線50上における筐体20と負荷LDとの間に設けられている。例えば、第1のインピーダンス要素60は、第1のアース線EL1上に設けられている。すなわち、第1のインピーダンス要素60は、一端60aがノードN2に接続され、他端60bが共通ノードN1に接続されている。第1のインピーダンス要素60は、例えば、インピーダンス値Z1を有する。
第2のインピーダンス要素70は、接地配線50上における電力変換器10の母線(例えば、N側母線NL)と負荷LDとの間に設けられている。例えば、第2のインピーダンス要素70は、第2のアース線EL2上に設けられている。すなわち、第2のインピーダンス要素70は、一端70aが共通ノードN1に接続され、他端70bがN側母線NLに接続されている。第2のインピーダンス要素70は、例えば、インピーダンス値Z2を有する。
このように、コモンモードノイズ低減装置1では、電力変換器10及び負荷LDの間の電力配線40と接地配線50とを同一のコモンモードインダクタ30に通す回路構成において、電力変換器10側のアース線を2系統(第1のアース線EL1及び第2のアース線EL2)に分割し、片方(第1のアース線EL1)は第1のインピーダンス要素60を介して電力変換器10側のアース電位(筐体アース線HEL)に、もう片方(第2のアース線EL2)は第2のインピーダンス要素70を介して電力変換器10の直流側電位(N側母線NL)に、それぞれ接続する。第1のインピーダンス要素60及び第2のインピーダンス要素70は、流そうとするコモンモード電流に対応するインピーダンス値Z1,Z2を持たせる。
ここで、仮に、図10に比較例1として示すように、コモンモードノイズ低減装置800において、第1のアース線EL1及び第1のインピーダンス要素60(図1参照)が設けられていない場合を考える。この場合、接地電位GND1に対する負荷筐体LD3の電圧であるコモンモード電圧Vmcを低減するためには、例えば、第2のインピーダンス要素870を大きな容量のコンデンサC802で構成し、図11に一点鎖線の矢印で示すように積極的にコモンモード電流を電力変換器10側へ還流させる方が良いようにも考えられる。この条件は、図1の構成において、第2のインピーダンス要素70のインピーダンス値Z2を小さく、第1のインピーダンス要素60のインピーダンス値Z1を無限大にしたものに相当する。
しかし、第2のインピーダンス要素70のインピーダンス値Z2が低下すると、図11に実線の矢印で示すように、他の周辺機器から接地電位GND2及び電源アース線PELを介して電源PSに流れ込んだコモンモード電流が、電源PS側からダイオードD11〜D16、平滑コンデンサC、及び電力変換器10の母線(例えば、N側母線NL)経由で接地配線50に流入する可能性がある。接地配線50に流入したコモンモード電流が第2のアース線EL2、共通アース線CEL、及び負荷アース線LEL経由で接地電位GND1に流れ出すと、接地電位GND1に対する負荷筐体LD3の電圧であるコモンモード電圧Vmcが許容上限値を超えて上昇する可能性がある。コモンモード電圧Vmcが許容上限値を超えて上昇すると、負荷筐体LD3に触れた作業者が感電する可能性もあり、安全面の問題が発生する可能性がある。
あるいは、仮に、図12に比較例2として示すように、コモンモードノイズ低減装置900において、第2のアース線EL2及び第2のインピーダンス要素70(図1参照)が設けられていない場合を考える。この場合、接地電位GND1に対する負荷筐体LD3の電圧であるコモンモード電圧Vmcを低減するために、第1のインピーダンス要素860を大きな容量のコンデンサC901で構成し、図13に実線の矢印で示すように積極的にコモンモード電流を筐体20側へ還流させる方が良いようにも考えられる。この条件は、図1の構成において、第1のインピーダンス要素60のインピーダンス値Z1を小さく、第2のインピーダンス要素70のインピーダンス値Z2を無限大にしたものに相当する。
しかし、第1のインピーダンス要素60のインピーダンス値Z1が低下すると、図13に実線の矢印で示すように、還流したコモンモード電流が全て筐体20側、すなわち筐体アース線HEL及び電源アース線PEL経由で電源PS側に流れ出す可能性がある。還流したコモンモード電流が全て電源PS側に流れ出すと、電源PSと同一の電源系統に接続されている他の周辺機器に許容レベルを超えたノイズ影響(ノイズ)を及ぼす可能性がある。さらに、筐体アース線HEL〜寄生インピーダンスZ3〜電源アース線PELをコモンモード電流が流れる際に、装置周辺へ分流していく成分が増加するため、装置の周辺機器に対してノイズによる悪影響を及ぼす可能性がある。
それに対して、実施の形態1では、負荷LD側からのコモンモード電流の還流経路として、第1のアース線EL1及び第2のアース線EL2を用意し、第1のアース線EL1及び第2のアース線EL2にそれぞれ第1のインピーダンス要素60及び第2のインピーダンス要素70を設けている。これによって、負荷LD側から還流してくるコモンモード電流を適正なバランスで第1のアース線EL1及び第2のアース線EL2にそれぞれ分流させることができる(図4参照)。例えば、第2のインピーダンス要素70のインピーダンス値Z2を無限大から下げていった場合に下限値Z2min(図3参照)より低く下げられないことによって第2のアース線EL2では吸収しきれない成分を、第1のインピーダンス要素60のインピーダンス値Z1を適正レベルに調整することで第1のアース線EL1を経由させて電源アース線PELに流すことができる。
すなわち、第1のインピーダンス要素60のインピーダンス値Z1と第2のインピーダンス要素70のインピーダンス値Z2との組み合わせには適正な範囲が存在すると考えられる。
そこで、まず、本発明者は、比較例1及び比較例2の検討結果に基づき、第1のインピーダンス要素60のインピーダンス値Z1と第2のインピーダンス要素70のインピーダンス値Z2との大きさによる得失が、図2に示す表のようになると考えた。
次に、本発明者は、図2に示す得失を踏まえて、第1のインピーダンス要素60のインピーダンス値Z1と第2のインピーダンス要素70のインピーダンス値Z2とを適正にバランスさせるための手順について検討した。
手順としては、まず、第2のインピーダンス要素70のインピーダンス値Z2を無限大から下げていった場合に、安全面を踏まえて取りうる値の下限値Z2min(図3参照)を検討する。すなわち、第2のインピーダンス要素70のインピーダンス値Z2を、安全面に関する要求を規定する安全条件を満たすように決める。安全条件は、例えば、下記の数式1で表される。
Z2≧Z2min・・・数式1
次に、そのインピーダンス値Z2の値で不十分となるコモンモード電圧Vmc電圧の抑制能力を、第1のインピーダンス要素60のインピーダンス値Z1を無限大から小さくすることで補っていく。
例えば、図1に示す構成において、第1のインピーダンス要素60のインピーダンス値Z1と第2のインピーダンス要素70のインピーダンス値Z2とをバランスさせることによってコモンモード電圧Vmcを許容上限値以下に抑制することを考える。
インピーダンス値Z1の第1のインピーダンス要素60に流れるコモンモード電流は、筐体アース線HEL及び電源アース線PELを経由して電源PSに流れ、その後、電源配線PSL(電源線PSL1〜PSL3)を経由して電力変換器10に戻る経路を流れるものとする。ここで、電源アース線PELと筐体20との間のインピーダンス値が筐体アース線HELの寄生インピーダンス値Z3にほぼ等しいものとし、電源PSから電力変換器10までのコモンモードインピーダンスが電源配線PSLの寄生インピーダンス値Z4にほぼ等しいものとする。この場合、インピーダンス値Z1の第1のインピーダンス要素60側に流れるコモンモード電流は、結果として寄生インピーダンス値Z3の筐体アース線HELと寄生インピーダンス値Z4の電源配線PSLも流れることから、コモンモード電圧Vmcの抑制効果はZ1+Z3+Z4のインピーダンス値によって変化する。
必要なコモンモード電圧Vmcの抑制幅から、インピーダンス値Z1+Z3+Z4とインピーダンス値Z2との組み合わせは、図3に示す(Z1+Z3+Z4)−Z2平面において、斜線ハッチング部NAとなる。図3に示す斜線ハッチング部NAよりも右上の組み合わせ(Z1+Z3+Z4,Z2)の場合、コモンモード電流に対する接地配線50の合成インピーダンスが負荷アース線LELの寄生インピーダンス値Z0に比べて大きすぎるため、負荷LDに流れ込んだコモンモード電流をコモンモードインダクタ30に貫通させながら筐体20及び電力変換器10側に還流させることが困難になり、必要なノイズ低減効果が得られない傾向にある。
すなわち、第1のインピーダンス要素のインピーダンス値を、第2のインピーダンス要素70のインピーダンス値Z2が安全条件(例えば、数式1)を満たす状態において、低減すべきノイズレベルに関する要求を規定するノイズ条件を満たすように決める。ノイズ条件は、例えば、ノイズ条件の境界を示す関数をf(x,y)とすると、図3に示す斜線ハッチング部NAに対応した下記の数式2で表される。
(Z1+Z3+Z4,Z2)≦f(x,y)・・・数式2
インピーダンス値Z1+Z3+Z4において調整する対象が主としてインピーダンス値Z1であることを考慮すると、インピーダンス値Z1+Z3+Z4は、第1のインピーダンス要素のインピーダンス値に関するパラメータZ1’とみなすことができる。そこで、インピーダンス値Z1+Z3+Z4をパラメータZ1’で置き換えると、数式2は下記の数式2’のようになる。
(Z1’,Z2)≦f(x,y)・・・数式2’
上記の2つの条件(安全条件及びノイズ条件)を満たす範囲(すなわち、図3に示す斜線ハッチング部NAにおける破線LZ2上又は破線LZ2より上の領域)であれば、コモンモード電圧Vmc抑制が可能であるが、インピーダンス値Z1+Z3+Z4(=Z1’)が小さいほど、電源PSに流れ込むコモンモード電流が増加し、電源PSと同一電源系統に接続されている他の周辺機器へのノイズ影響が増加する。そこで、第1のインピーダンス要素60のインピーダンス値Z1を無限大から下げていった場合に、外部へ流れ出すコモンモード電流を許容上限レベル以下に抑えることを踏まえて取りうるインピーダンス値Z1+Z3+Z4(=Z1’)の下限値Z1’min(図3参照)を検討する。
すなわち、第1のインピーダンス要素60のインピーダンス値Z1を、第2のインピーダンス要素70のインピーダンス値Z2が安全条件(例えば、数式1)を満たす状態において、ノイズ条件(例えば、数式2又は数式2’)を満たすとともに、外部へ流れ出すコモンモード電流の許容上限レベルに関する要求を規定する電流条件を満たすように決める。電流条件は、例えば、下記の数式3で表される。
Z1+Z3+Z4≧Z1’min・・・数式3
また、インピーダンス値Z1+Z3+Z4をパラメータZ1’で置き換えると、数式3は下記の数式3’のようになる。
Z1’≧Z1’min・・・数式3’
よって、上記の3つの条件(安全条件、ノイズ条件、及び電流条件)を満たす範囲(すなわち、図3に示す斜線ハッチング部NAにおける破線LZ2上又は破線LZ2より上の領域で且つ破線LZ1’上又は破線LZ1’より右の領域)を、適正な範囲とすることができる。
この適正な範囲において、安全面に比べて他の周辺機器へのノイズ影響の抑制を重視する場合、極力、インピーダンス値Z1を大きくすることが望ましく、図3に示すように、関数f(x,y)と破線LZ2との交点P1が最終的な選定ポイントとなる。
あるいは、この適正な範囲において、他の周辺機器へのノイズ影響の抑制に比べて安全面を重視する場合、極力、インピーダンス値Z2を大きくすることが望ましく、図3に示すように、関数f(x,y)と破線LZ1’との交点P2が最終的な選定ポイントとなる。
以上のように、実施の形態1では、電力配線40が、コモンモードインダクタ30を貫通しながら電力変換器10を負荷LDに接続し、接地配線50が、コモンモードインダクタ30を貫通しながら負荷LDを筐体20及び電力変換器10の母線(例えば、N側母線NL)に接続する。これにより、電力変換器10で発生し負荷LDへ流れるコモンモード電流を抑制させながら筐体20及び電力変換器10側へ還流させることができる。また、第1のインピーダンス要素60が、接地配線50上における筐体20と負荷LDとの間に設けられており、第2のインピーダンス要素70が、接地配線50上における電力変換器10の母線と負荷LDとの間に設けられている。これにより、負荷LD側から還流してくるコモンモード電流を適正なバランスで筐体20側及び電力変換器10の母線側へ分流させることができるので、コモンモード電圧Vmcを許容上限値以下に抑制できるとともにコモンモードノイズ低減装置1の外部へ流れ出すコモンモード電流を許容上限レベル以下に抑制できる。この結果、負荷筐体LD3に触れた作業者が感電することを低減できるので安全に運転できるとともに、同一電源系統に接続されている周辺機器へのノイズ影響を許容レベル以下に抑制できる。
また、実施の形態1では、接地配線50において、共通アース線CELが、コモンモードインダクタ30を貫通しながら負荷LDを共通ノードN1に接続し、第1のアース線EL1が、共通ノードN1を筐体20に接続し、第2のアース線EL2が、共通ノードN1を電力変換器10の母線(例えば、N側母線NL)に接続する。また、第1のインピーダンス要素60は、第1のアース線EL1上に設けられており、第2のインピーダンス要素70は、第2のアース線EL2上に設けられている。これにより、負荷LD側から還流してくるコモンモード電流を適正なバランスで第1のアース線EL1及び第2のアース線EL2に分流させることができる。
また、実施の形態1では、共通アース線CELが、例えば、負荷筐体LD3に接続されている。これにより、電力変換器10から負荷本体LD1及び浮遊容量LD3経由で負荷筐体LD3に流れ込んだコモンモード電流を、負荷アース線LELに流れ込ませずに接地配線50へ還流させることが容易である。
また、実施の形態1では、第1のアース線EL1が、筐体アース線HEL及び電源アース線PELを介して電源PSに接続されている。これにより、第1のアース線EL1に分流されたコモンモード電流を電源PS側から電力変換器10側へ還流させることができる。
また、実施の形態1では、第1のインピーダンス要素60のインピーダンス値Z1と第2のインピーダンス要素70のインピーダンス値Z2とは、安全面及び低減すべきノイズレベルを考慮して、バランスがとられている。これにより、負荷LD側から還流してくるコモンモード電流を、安全面及び低減すべきノイズレベルを考慮して、筐体20側及び電力変換器10の母線側へ分流させることができる。
また、実施の形態1では、第2のインピーダンス要素70のインピーダンス値Z2が、安全面に関する要求を規定する安全条件を満たすように決められている。そして、第1のインピーダンス要素60のインピーダンス値Z1は、第2のインピーダンス要素70のインピーダンス値Z2が安全条件を満たす状態において、低減すべきノイズレベルに関する要求を規定するノイズ条件を満たすように決められている。これにより、第1のインピーダンス要素60のインピーダンス値Z1と第2のインピーダンス要素70のインピーダンス値Z2とを、安全面及び低減すべきノイズレベルを考慮してバランスさせることができる。
また、実施の形態1では、第1のインピーダンス要素60のインピーダンス値Z1は、第2のインピーダンス要素70のインピーダンス値Z2が安全条件を満たす状態において、低減すべきノイズレベルに関する要求を規定するノイズ条件を満たすとともに、外部へ流れ出すコモンモード電流の許容上限レベルに関する要求を規定する電流条件を満たすように決められている。これにより、第1のインピーダンス要素60のインピーダンス値Z1と第2のインピーダンス要素70のインピーダンス値Z2とを、安全面及び低減すべきノイズレベルを考慮するとともに周辺機器へのノイズ影響をさらに考慮して、バランスさせることができる。
また、実施の形態1では、コモンモードノイズ低減装置1が上記の数式1’及び数式2’を同時に満たす。これにより、安全条件を満たすように第2のインピーダンス要素70のインピーダンス値Z2を決定できるとともに、第2のインピーダンス要素70のインピーダンス値Z2が安全条件を満たす状態において、ノイズ条件を満たすように第1のインピーダンス要素60のインピーダンス値Z1を決定できる。
また、実施の形態1では、コモンモードノイズ低減装置1が上記の数式1’、数式2’及び数式3’を同時に満たす。これにより、安全条件を満たすように第2のインピーダンス要素70のインピーダンス値Z2を決定できるとともに、第2のインピーダンス要素70のインピーダンス値Z2が安全条件を満たす状態において、ノイズ条件及び電流条件をともに満たすように第1のインピーダンス要素60のインピーダンス値Z1を決定できる。
なお、第1のインピーダンス要素60は、例えば、図5(a)に示すように、コンデンサC1を含むものでもよい。あるいは、第1のインピーダンス要素60は、例えば、図5(b)に示すように、互いに直列に接続された抵抗R1及びコンデンサC1を含むものでもよい。あるいは、第1のインピーダンス要素60は、例えば、図5(c)に示すように、互いに並列に接続された抵抗R1及びコンデンサC1を含むものでもよい。あるいは、第1のインピーダンス要素60は、例えば、図5(d)に示すように、互いに直列に接続されたコイルL1及びコンデンサC1を含むものでもよい。あるいは、第1のインピーダンス要素60は、例えば、図5(e)に示すように、互いに直列に接続されたコイルL1、抵抗R1、及びコンデンサC1を含むものでもよい。あるいは、第1のインピーダンス要素60は、例えば、図5(f)に示すように、互いに並列に接続されたコイルL1、抵抗R1、及びコンデンサC1を含むものでもよい。図5(a)〜図5(f)のいずれの場合でも、第1のインピーダンス要素60のインピーダンス値をZ1に決定することができる。
図5(a)〜図5(f)に示すように第1のインピーダンス要素60がコンデンサC1を含む場合、負荷LD側の接地電位GND1と電源PS側の接地電位GND2とを直流的に分離することができ、負荷LD側と電源PS側とで個別接地とすることが可能である。
図5(b)、図5(c)、図5(e)、図5(f)に示すように第1のインピーダンス要素60が抵抗R1を含む場合、ダンピングを増加でき、還流されたコモンモード電流の振動抑制が可能である。
図5(d)〜図5(f)に示すように第1のインピーダンス要素60がコイルL1を含む場合、還流されたコモンモード電流のピーク値を低損失(例えば、無損失)で低減することが可能である。
また、第2のインピーダンス要素70は、例えば、図6(a)に示すように、コンデンサC2を含むものでもよい。あるいは、第2のインピーダンス要素70は、例えば、図6(b)に示すように、互いに直列に接続された抵抗R2及びコンデンサC2を含むものでもよい。あるいは、第2のインピーダンス要素70は、例えば、図6(c)に示すように、互いに並列に接続された抵抗R2及びコンデンサC2を含むものでもよい。図6(a)〜図6(c)のいずれの場合でも、第2のインピーダンス要素70のインピーダンス値をZ2に決定することができる。
図6(a)〜図6(c)に示すように第2のインピーダンス要素70がコンデンサC2を含む場合、負荷LD側の接地電位GND1と電力変換器10の母線(例えば、N側母線NL)とを直流的に分離することができる。
図6(b)〜図6(c)に示すように第2のインピーダンス要素70が抵抗R2を含む場合、ダンピングを増加でき、還流されたコモンモード電流の振動抑制が可能である。
また、図5(d)〜図5(f)に示す第1のインピーダンス要素60の具体的形態と図6(b)〜図6(c)に示す第2のインピーダンス要素70の具体的形態とは、任意に組み合わせ可能である。
あるいは、図7に示すように、コモンモードノイズ低減装置1iでは、接地配線50iにおける第2のアース線EL2iが、電力変換器10のP側母線PLに接続されていてもよい。この場合でも、実施の形態1と同様の効果を実現することができる。
あるいは、図8に示すように、コモンモードノイズ低減装置1jでは、電力変換器10jが、コンバータ11(図1参照)を含まないものであってもよい。この場合、電力変換器10jは、電源PSjから電源配線PSLj(電源線PSL1j,PSL2j)経由で直流の電源電力を受け、直流の電源電力を用いて電力変換を行うことになる。この場合でも、実施の形態1と同様の効果を実現することができる。
実施の形態2.
次に、実施の形態2にかかるコモンモードノイズ低減装置100について図9を用いて説明する。図9は、コモンモードノイズ低減装置100の構成を示す図である。
実施の形態1では、接地配線50において還流するコモンモード電流をコモンモードインダクタ30に貫通させてから分流させているが、実施の形態2では、接地配線150において還流するコモンモード電流を分流させてからコモンモードインダクタ30に貫通させる。
具体的には、図9に示すように、コモンモードノイズ低減装置100は、接地配線50、第1のインピーダンス要素60、及び第2のインピーダンス要素70に代えて、接地配線150、第1のインピーダンス要素160、及び第2のインピーダンス要素170を備える。
接地配線150は、共通アース線CEL100、第3のアース線EL101、及び第4のアース線EL102を有する。共通アース線CEL100は、負荷LDを共通ノードN101に接続している。例えば、共通アース線CEL100は、負荷筐体LD3に接続されており、負荷筐体LD3を共通ノードN101に接続している。
第3のアース線EL101は、共通ノードN101からコモンモードインダクタ30を貫通し筐体20へ延びている。すなわち、第3のアース線EL101は、コモンモードインダクタ30を貫通しながら、共通ノードN101を筐体20に接続する。例えば、第3のアース線EL101は、筐体アース線HELにおける筐体20側のノードN2に接続されている。
第4のアース線EL102は、共通ノードN101からコモンモードインダクタ30を貫通し電力変換器10の母線(例えば、N側母線NL)へ延びている。すなわち、第4のアース線EL102は、コモンモードインダクタ30を貫通しながら、共通ノードN101を電力変換器10の母線(例えば、N側母線NL)に接続する。例えば、第4のアース線EL102は、電力変換器10のN側母線NLに接続されている。
第1のインピーダンス要素160は、第3のアース線EL101上に設けられている。例えば、第1のインピーダンス要素160は、第3のアース線EL101上における共通ノードN101とコモンモードインダクタ30との間に設けられている。第1のインピーダンス要素160が例えばインピーダンス値Z1を有する点は実施の形態1と同様である。
第2のインピーダンス要素170は、第4のアース線EL102上に設けられている。例えば、第2のインピーダンス要素170は、第4のアース線EL102上における共通ノードN101とコモンモードインダクタ30との間に設けられている。第2のインピーダンス要素170が例えばインピーダンス値Z2を有する点は実施の形態2と同様である。
以上のように、実施の形態2では、共通アース線CEL100が、負荷LDを共通ノードN101に接続し、第3のアース線EL101が、コモンモードインダクタ30を貫通しながら共通ノードN101を筐体20に接続し、第4のアース線EL102が、コモンモードインダクタ30を貫通しながら共通ノードN101を電力変換器10の母線に接続する。また、第1のインピーダンス要素160が、第3のアース線EL101上におけるコモンモードインダクタ30と共通ノードN101との間に設けられており、第2のインピーダンス要素170が、第4のアース線EL102上におけるコモンモードインダクタ30と共通ノードN101との間に設けられている。これにより、負荷LD側から還流してきたコモンモード電流を第3のアース線EL101及び第4のアース線EL102に分流させた後でコモンモードインダクタ30に貫通させるので、コモンモードインダクタ30でコモンモード電流を効率的に抑制できる。
以上のように、本発明にかかるコモンモードノイズ低減装置は、コモンモードノイズの低減に有用である。
1,1i,1j,100,800,900 コモンモードノイズ低減装置、10,10j 電力変換器、11 コンバータ、12 平滑部、13 インバータ、20 筐体、30 コモンモードインダクタ、40 電力配線、50,50i,150 接地配線、60,160 第1のインピーダンス要素、70,170 第2のインピーダンス要素、CEL,CEL100 共通アース線、EL1 第1のアース線、EL2,EL2i 第2のアース線、EL101 第3のアース線、EL102 第4のアース線、HEL 筐体アース線、N1,N101 共通ノード、PEL 電源アース線、PS,PSj 電源。

Claims (5)

  1. 接地電位に負荷アース線で接続された負荷筐体を有する負荷に電力を供給する電力変換器と、
    前記電力変換器を収容する筐体と、
    前記電力変換器と前記負荷との間に配置されたコモンモードインダクタと、
    前記コモンモードインダクタを貫通し、前記電力変換器を前記負荷に接続する電力配線と、
    前記コモンモードインダクタを貫通し、前記負荷筐体を前記筐体及び前記電力変換器の母線に接続する接地配線と、
    前記接地配線上における前記筐体と前記負荷筐体との間に設けられた第1のインピーダンス要素と、
    前記接地配線上における前記電力変換器の母線と前記負荷筐体との間に設けられた第2のインピーダンス要素と、
    を備え
    前記第1のインピーダンス要素のインピーダンス値と前記第2のインピーダンス要素のインピーダンス値とは、安全面及び低減すべきノイズレベルを考慮して、バランスがとられている
    ことを特徴とするコモンモードノイズ低減装置。
  2. 前記第2のインピーダンス要素のインピーダンス値は、安全面に関する要求を規定する安全条件を満たすように決められており、
    前記第1のインピーダンス要素のインピーダンス値は、前記第2のインピーダンス要素のインピーダンス値が前記安全条件を満たす状態において、低減すべきノイズレベルに関する要求を規定するノイズ条件を満たすように決められている
    ことを特徴とする請求項に記載のコモンモードノイズ低減装置。
  3. 前記第1のインピーダンス要素のインピーダンス値は、前記第2のインピーダンス要素のインピーダンス値が前記安全条件を満たす状態において、低減すべきノイズレベルに関する要求を規定するノイズ条件を満たすとともに、外部へ流れ出すコモンモード電流の許容上限レベルに関する要求を規定する電流条件を満たすように決められている
    ことを特徴とする請求項に記載のコモンモードノイズ低減装置。
  4. 前記第1のインピーダンス要素のインピーダンス値に関するパラメータをZ1’、前記第2のインピーダンス要素のインピーダンス値をZ2、安全面に関する要求を規定する安全条件の境界を示す値をZ2minとし、低減すべきノイズレベルに関する要求を規定するノイズ条件の境界を示す関数をf(x,y)とすると、前記コモンモードノイズ低減装置は、
    Z2≧Z2min、かつ、(Z1’,Z2)≦f(x,y)
    を満たす
    ことを特徴とする請求項に記載のコモンモードノイズ低減装置。
  5. 外部へ流れ出すコモンモード電流の許容上限レベルに関する要求を規定する電流条件の境界を示す値をZ1’minとすると、前記コモンモードノイズ低減装置は、さらに、
    Z1’≧Z1’min
    を満たす ことを特徴とする請求項に記載のコモンモードノイズ低減装置。
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