JP2007068311A - ノイズフィルタおよびモータ駆動装置 - Google Patents

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剛 樋口
Kenji Yamada
健二 山田
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Abstract

【課題】モータ駆動装置による周辺機器の誤作動防止、モータの長寿命化および人体への感電防止をすることができ、かつフィルタ回路の部品点数を減らせ、低コスト化、小形化に貢献するモータ駆動装置用ノイズフィルタを提供する。
【解決手段】入力側ノイズフィルタ201と、モータ駆動装置202と、出力側ノイズフィルタ203とを一体構造装置204とし、かつ出力側フィルタ203の帰線を入力側ノイズフィルタ201部のY結線されたコンデンサC0の中性点へ接続する。
【選択図】図7

Description

本発明は、モータ駆動装置のインバータのスイッチング動作で発生する高周波ノイズを低減するノイズフィルタと、それを用いたモータ駆動装置に関する。
従来のモータ駆動装置の入力側ノイズフィルタには、例えば特許文献1があり、また、従来のモータ駆動装置の出力側ノイズフィルタには、例えば特許文献2がある。
特許文献1と2、および非特許文献1記載の発明は、コモンモード電流を抑制するためのコモンモードフィルタであり、また、非特許文献2記載の発明は、ノーマルモードのノイズ電流を抑制するためのノーマルモードフィルタとコモンモード電流を抑制するためのコモンモードフィルタから構成されたものである。
特開平10−107571号公報 特許第3466118号 IEEE TRANSACTIONS ON INDUSTRY APPLICATIONS、VOL.28、NO.4、p858〜p863、JULY/AUGUST 1992 電気学会論文誌D、116巻12号、平成8年、p1211〜1219
特許文献1と2、及び非特許文献1に代表されるコモンモードフィルタは、フィルタの共振周波数をモータ駆動装置のキャリア周波数よりも低くしているため、コモンモード電流を効果的に抑制する反面、サイズが大きく且つ高価になってしまった。
また、非特許文献2に代表される方式は、特許文献1と2、及び非特許文献1などの方式に比べ、フィルタのカットオフ周波数が、モータ駆動装置のキャリア周波数よりも遥かに高いため、サイズが小さく、かつ安価となったが、モータケーブルの浮遊容量に依存するため、モータケーブル長が変わった場合、フィルタの抑制効果が不安定となり、信頼性に欠けてしまった。
図15は一般的なモータ駆動装置でモータを駆動した場合のシステム構成図である。図において、100は電源、101はモータ駆動装置、102はモータ、Ic1はモータに流れ込むコモンモード電流、Ic2は電源側へ流出するコモンモード電流である。
図16は図15の回路のコモンモード等価回路で、コモンモード電圧109がモータ102とアース間に印加されることで、モータ102(図15)の固定子巻線−フレーム間の浮遊容量Ccに電流Ic1が流れ、その両端にコモンモード電圧Vcが発生する。
図17は図15および図16をモデルとしたモータ駆動装置内で行われているスイッチングにより生じるコモンモード電圧Vcが変化した瞬間の各部コモンモード電流Ic1、Ic2をシミュレーションしたときの結果を示している。ここでは、Ic1≒Ic2のコモンモード電流が接地線に流れる。
図17に示すようにモータに流れ込むコモンモード電流Ic1および電源側へ流出するコモンモード電流Ic2の周波数成分は、配線長にも依存しているが、おおよそ数MHz程度である。
これは、コモンモード電流経路がモータの固定子巻線−フレーム間あるいは電力線−接地線間などの各部浮遊容量を通るので、配線インダクタンス、コモンモード経路の浮遊容量が小さく高周波成分となるためである。
従来のモータ駆動装置の入力側ノイズフィルタは、電源側へ流出するコモンモード電流Ic2を低減することができるが、モータ駆動装置およびモータに流れるコモンモード電流Ic1を増加させてしまうという欠点があった。
その理由について、以下に説明する。
入力側ノイズフィルタの従来技術としては、例えば、図18のような回路が挙げられる。
図18は従来モータ駆動装置の入力側ノイズフィルタ装置を示す回路図で、図19はその従来モータ駆動装置の入力側ノイズフィルタ装置を示すコモンモード等価回路である。
図18および図19において、交流電源100をモータ駆動装置101によって電力変換しモータ102を駆動させる。交流電源100の中性点かまたは3相のうちいずれかの相とモータ102のフレームは接地されている。103はモータ駆動装置入力側ノイズフィルタである。
106(図19)はコモンモード経路において電源側のインピーダンスを大きくし、かつモータ駆動装置入力部にコモンモード経路に対しインピーダンスの小さなバイパスコンデンサC2を付加することにより、電源側へ流出するコモンモード電流Ic2の低減を行う入力側ノイズフィルタである。
103はモータ駆動装置の入力側と電源間に挿入された入力側ノイズフィルタであり、コモンモード経路において電源側のインピーダンスを大きくし、かつモータ駆動装置の入力側にコモンモード経路に対しインピーダンスの小さなバイパスコンデンサC2を付加して、電源側へ流出するコモンモード電流Ic2を低減している。
次に、その動作について説明する。
図20はモータ駆動装置に従来の入力側ノイズフィルタ110を付加した場合の各部コモンモード電流をコモンモード等価回路でシミュレーションした結果である。モータ駆動装置入力部にノイズフィルタを付加すると、電源側へ流出するコモンモード電流Ic2は低減されるが、モータへ流れ込むコモンモード電流Ic1が増加してしまい、モータ巻線の絶縁破壊、ベアリング電流の増加により電食が生じ、モータの故障が生じやすくなる。
このように、従来の入力側ノイズフィルタは、電源側へ流出するコモンモード電流を抑制するが、全コモンモード電流は増加してしまい、モータおよびモータ駆動装置に対しては悪影響を及ぼす。
次に、出力側ノイズフィルタの従来技術を図21および図22により説明する。
図21は従来のモータ駆動装置の出力側ノイズフィルタ装置を示す回路図、図22は従来のモータ装置の出力側ノイズフィルタ装置を示すコモンモード等価回路である。
図21および図22において、101はモータ動装置で、モータ動装置101を用いてモータ102を駆動している。交流電源100の中性点かまたは3相のうちいずれかの相とモータ102のフレームは接地されている。モータ102に流れ込むコモンモード電流Ic1を低減する方法は、これまでに特許および論文等により数多く出願および報告されているが、ここでは、コモンモード電流Ic1の低減法の一例として参考文献1を例にとり説明する。
104は出力側ノイズフィルタであり、ノーマルモードフィルタおよびコモンモードフィルタから構成されている。ノーマルモードフィルタは、ノーマルモードチョーク107およびコンデンサC4で構成されている。また、コモンモードフィルタは、コモンモードトランス108およびコンデンサC4、C5から構成されており、コンデンサC5およびコモンモードトランス二次側をノーマルモードフィルタに用いるコンデンサC4の中性点へ接続する構成となっている。ここで、ノーマルモード電流のカットオフ周波数はノーマルモードチョーク107およびコンデンサC4の定数のみで決定される。
また、コモンモード電流Ic1の低減原理は、コモンモードトランス一次側にコモンモード電流が流れる原因であるコモンモード電圧の大半が印加されるため、コモンモード電圧を小さくするためにコモンモードトランス二次側に逆相の電圧を印加することによって、コモンモード電圧をキャンセルさせコモンモード電流Ic1の低減を行っている。
次に、動作について説明する。
図23はモータ駆動装置に従来の出力側ノイズフィルタ104を付加した場合の各部コモンモード電流をコモンモード等価回路でシミュレーションした結果である。
モータ駆動装置出力部にノイズフィルタを付加すると、モータに流れ込むコモンモード電流Ic1を低減することができ、モータ巻線の絶縁破壊、ベアリング電流増加に起因した電食によるモータの故障を抑えることができる。
しかし、電源側へ流出するコモンモード電流および雑音端子電圧等の高周波ノイズに対しては多少低減されるが、劇的な効果を得られることはできない。それどころか、電源側へ流出する低周波電流が増加してしまう。そのため、電源側に流出する高周波ノイズ対策には適さない。
これは、出力側フィルタを付加することによってIc1を小さくすることができる代わりに、コモンモードトランス108の二次側の励磁電流Ifが接地線に流れるため、電源側にはIc1+Ifの電流が流出してしまい、結果として電源側へ流出するキャリア周波数成分の電流を大きくさせてしまう。
また、一般的に従来のモータ駆動装置の出力側ノイズフィルタは、外付けのオプションで取り付けるタイプが多く、モータ駆動装置をベクトル制御する際、ベクトル制御用電流センサCTを再配置し直さなければならなくなり、通常、従来のモータ駆動装置の出力側ノイズフィルタを付加した場合、V/f制御でモータを駆動しなければならない。
そして、図24および図25は従来の入力側ノイズフィルタ110および出力側ノイズフィルタ104を組み合わせた場合の回路構成を示すものである。
図24において、101はモータ駆動装置であり、交流電源100をモータ駆動装置101によって電力変換しモータ102を駆動する。111は従来の入力側ノイズフィルタ110、出力側ノイズフィルタ104およびモータ駆動装置101を組み合わせた場合のモータ駆動装置を示す。
次に、その動作を説明する。
図26はモータ駆動装置101に従来の入力側ノイズフィルタ103および出力側ノイズフィルタ104を組み合わせた場合の各部コモンモード電流をコモンモード等価回路でシミュレーションした結果である。
従来の入力側ノイズフィルタ103および出力側ノイズフィルタ104を組み合わせると、電源側へ流出するコモンモード電流Ic2、モータへ流れ込むコモンモード電流Ic1を低減することができる。
しかし、従来の入力側ノイズフィルタおよび出力側ノイズフィルタを組み合わせた場合、モータへ流れ込むコモンモード電流Ic1の低減効果に対しては、出力側ノイズフィルタのみを付加した場合と同程度の効果であるのに対して、電源側へ流出するコモンモード電流Ic2の低減効果に対しては、入力側ノイズフィルタのみを付加した場合と比べて、効果が落ちてしまう。これは、出力側フィルタを付加することによって、Ic1を小さくすることができる代わりに、コモンモードトランス108の二次側の励磁電流Ifが接地線に流れるため、電源側にはIc1+Ifの電流が流出してしまい、結果として電源側へ流出するキャリア周波数成分の電流を大きくさせてしまうためである。
以上のように、一般的な入力側ノイズフィルタの従来技術において、電源側へ流出するコモンモードノイズを低減させる場合、入力側ノイズフィルタのコモンモードチョークのインダクタンスを大きくする方法あるいは接地コンデンサの容量を大きくする方法があったが、コモンモードチョークのインダクタンスを大きくする方法は、接地コンデンサの容量を大きくする方法に比べて、サイズが大きくなり、かつ高価となり、また、接地コンデンサの容量を大きくする方法は、サイズが小さく、かつ安価であるが、電源側で流れる基本波成分の漏れ電流が増大してしまった。
次に、出力側ノイズフィルタの従来技術を説明する。
図27のIは、モータ駆動装置202でモータ205を駆動した場合のシステ
ム構成図である。また、その時の各部波形の測定結果を図28、図29および図30に示す。図28はモータ駆動装置出力側相電圧Vuv、モータ端子電圧V'uv、相電流Iuを示している。また、図29は、コモンモード電圧Vc1、コモンモード電流Ic1を示している。また、図30は、雑音端子電圧を示している。
図28に示すようにモータ駆動装置202(図27−I)でモータ205を駆動すると、モータケーブルが長い場合、モータ駆動装置出力側電圧Vuvがステップ状の電圧でも、モータ端子電圧V'uvは下図の円内に拡大図で示すように、振動的なサージ電圧となり、波高値は2倍程度に達してしまった。そのため、モータコイル部では部分放電が引き起こり、絶縁劣化の主要因となった。
また、図29に示すように、コモンモード電圧Vc1が変化した瞬間にコモンモード電流Ic1は、下図の拡大図で示すように、ピーク値5Aの高周波振動電流となり、モータを介し接地線へ流れてしまった。また、このコモンモード電流Ic1は伝導ノイズおよび放射ノイズの主要因の一つとなった。
また、図30に示すように、雑音端子電圧に対しては、150kHzにおいて130dBuV程度であり、電源側へ大きなノイズ電流を流出させていることがわかる。
図27に戻って、次に、図27のIIは、モータ駆動装置202に入力側ノイズ
フィルタ201を付加した場合のシステム構成図である。また、その時の各部波形の測定結果を図31、図32および図33に示す。
図31は、モータ駆動装置出力側相電圧Vuv、モータ端子電圧V'uv、相電流Iuを示している。また、図32は、コモンモード電圧Vc1、コモンモード電流Ic1を示している。また、図33は、雑音端子電圧を示している。
図31に示すようにモータ駆動装置202に入力側ノイズフィルタ201を付加し、モータ205を駆動すると、モータケーブル長が長い場合、モータ駆動装置出力側電圧Vuvがステップ状の電圧でも、モータ端子電圧V'uvは下図の円内に拡大図で示すように、振動的な電圧波形となり、波高値は2倍程度に達してしまった。そのため、モータコイル部では部分放電が引き起こり、絶縁劣化の主要因となった。
また、図32に示すように、コモンモード電圧Vc1が変化した瞬間にコモンモード電流Ic1は、下図の拡大図で示すように、ピーク値8Aの高周波振動電流となり、モータを介し接地線へ流れてしまった。また、このコモンモード電流Ic1は伝導ノイズおよび放射ノイズの主要因の一つとなった。
また、図33に示すように、雑音端子電圧に対しては、150kHzにおいて88dBuV程度であり、入力側ノイズフィルタ201を付加していない時に比べ、40dBuV程度低減されていることがわかる。
このように、従来の入力側ノイズフィルタは、伝導ノイズを接地コンデンサによりバイパスして雑音端子電圧低減するものであるが、周辺機器の誤作動の原因の一つとなっていた。
以上のように、モータ駆動装置の入力側にノイズフィルタを付加すると、電源側へ流出するコモンモード電流Ic2は低減されるが、モータへ流れ込むコモンモード電流Ic1が増加してしまい、モータ巻線の絶縁破壊、ベアリング電流の増加により電食を起こしモータが故障するという問題があった。
図20で説明したように、モータ駆動装置の入力側に従来のノイズフィルタを付加した場合のコモンモード電流をコモンモード等価回路でのシミュレーションから判るように、インバータおよびマトリクスコンバータ等のモータ駆動装置内でスイッチングした際のIc1のピーク電流は、およそ4.5A程度であり、全コモンモード電流は増加してしまい、モータおよびモータ駆動装置に対して悪影響を及ぼしたし、また、図23で説明したように、モータ駆動装置の出力側にノイズフィルタを付加した場合のコモンモード電流をコモンモード等価回路でのミュレーションから判るように、モータへ流れ込むコモンモード電流Ic1をピークで0.3Aに低減することができるので、モータ巻線の絶縁破壊、ベアリング電流の増加により電食を起こしモータが故障する、という問題はなくなったが、しかし、Ic2およびIc2のスペクトルのシミュレーション結果より、電源側へ流出するコモンモード電流および雑音端子電圧等の高周波ノイズに対しては多少低減されるが、劇的な効果を得られることはできないため、電源側に流出するノイズ対策には適さない。むしろ低周波成分(キャリア周波数成分)の電流は増加傾向にあった。
これは、出力側フィルタを付加することによってIc1を小さくすることができる代わりに、コモンモードトランス108の二次側に励磁電流Ifが流れるため、電源側にはIc1+Ic2の電流が流出してしまい、結果として電源側へ流出するキャリア周波数成分の電流を大きくさせてしまった。
また、一般的に従来の出力側ノイズフィルタは、モータ駆動装置の外付けオプションとして付加されることが多く、モータ駆動装置をベクトル制御する際、ベクトル制御用電流センサCTを再配置し直さなければならなくなり、通常は不可能なのでV/f制御でモータを駆動しなければならなかった。
本発明の目的は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、電源側への高周波ノイズを低減すると共にモータに流れるコモンモード電流を低減し、モータ駆動装置の出力側ノイズフィルタのコモンモードトランス二次側の励磁電流を接地線に流さずに済むモータ駆動装置の入力側ノイズフィルタを提供するとともに、モータ駆動装置の入出力一体構造ノイズフィルタを提供することを第1の目的とする。また、モータ駆動装置に入出力一体構造ノイズフィルタを内蔵することによりV/f制御だけでなくベクトル制御も可能となる。
また、モータ駆動装置の入力側にノイズフィルタを付加すると、電源側へ流出するコモンモード電流Ic2は低減されるが、モータへ流れ込むコモンモード電流Ic1が増加してしまい、モータ駆動装置202あるいはモータ205へのストレスが増大し、故障の原因になっていた。また、従来技術として、電源側へ流出するコモンモード電流Ic2を低減させる場合、入力側ノイズフィルタのコモンモードチョークのインダクタンスを大きくする方法あるいは接地コンデンサの容量を大きくする方法が挙げられるが、コモンモードチョークのインダクタンスを大きくする方法は、接地コンデンサの容量を大きくする方法に比べて、サイズが大きくなり、かつ高価になるという問題がり、また、接地コンデンサの容量を大きくする方法は、サイズが小さく、かつ安価であるが、電源側で流れる基本波成分の漏れ電流が増大してしまうという問題があった。
また、特許文献1および2、非特許文献1および2のように、出力側にコモンモードフィルタを付加すると、モータへ流れ込むコモンモード電流Ic1を低減することができ、モータ巻線の絶縁破壊、ベアリング電流の増加により電食を起こしモータが故障するという問題は抑えることができ、そして、雑音端子電圧等の高周波ノイズに対しては多少低減されるが、劇的な効果を得られることはできないため、電源側に流出するノイズ対策には適さない。むしろ低周波成分(キャリア周波数成分)の電流は増加傾向にあった。
また、特許文献1および2、非特許文献1などのようにコモンモードフィルタのみでは、モータサージ電圧を抑制することはできないという問題があった。また、一般的に従来の出力側ノイズフィルタは、モータ駆動装置の外付けオプションとして付加されることが多く、モータ駆動装置をベクトル制御する際、ベクトル制御用電流センサCTを再配置し直さなければならなくなり、通常は不可能なのでV/f制御でモータを駆動しなければないという問題があった。
本発明の目的は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、モータ端子におけるサージ電圧を抑制し、電源側への高周波ノイズを低減すると共にモータに流れるコモンモード電流を低減し、かつ電源側で流れる基本波成分の漏れ電流を低減し、フィルタ電流を接地線に流さずに済むモータ駆動装置の出力側ノイズフィルタを提供するとともに、モータ駆動装置の入出力一体構造ノイズフィルタを提供することを第2の目的とする。
上記第1の目的を達成するため、請求項1記載の発明は、インバータおよびマトリクスコンバータ等に代表されるような電力変換装置を用いたモータ駆動装置に使用されるノイズフィルタにおいて、前記モータ駆動装置の入力側ノイズフィルタと、前記モータ駆動装置の出力側ノイズフィルタとを一体構造にしたことを特徴としている。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のノイズフィルタにおいて、前記入力側ノイズフィルタが、電源と前記モータ駆動装置の間に直列に接続されたコモンモードチョークコイル、前記コモンモードチョークコイルと前記モータ駆動装置間に各R、S、T相それぞれに接地用コンデンサ、各R、S、T相間にY結線されたコンデンサで構成されることを特徴としている。
請求項3記載の発明は、請求項2記載のノイズフィルタにおいて、前記入力側ノイズフィルタが、前記Y結線されたコンデンサの中性点に前記モータ駆動装置の出力側ノイズフィルタのバイパス回路部が接続されることを可能とする端子台が設けられたことを特徴としている。
加えて、上記第2の目的を達成するため、請求項4記載の発明は、請求項1記載のノイズフィルタにおいて、前記入力側ノイズフィルタが雑音端子電圧低減フィルタであり、前記出力側ノイズフィルタはコモンモードフィルタとノーマルモードフィルタを一体構造にしたことを特徴としている。
請求項5記載の発明は、請求項1記載のノイズフィルタにおいて、前記出力側ノイズフィルタが、前記モータ駆動装置の出力部とモータの間に直列に接続されたACリアクトルと抵抗から構成される並列回路およびコモンモードトランスと、前記モータと前記コモンモードトランス間の各U、V、W相間にY結線されたコンデンサと前記Y結線されたコンデンサの中性点と入力側ノイズフィルタをコンデンサを介し構成されることを特徴としている。
請求項6記載の発明は、請求項1記載のノイズフィルタにおいて、前記出力側ノイズフィルタのカットオフ周波数をモータ駆動装置のキャリア周波数より高く、かつ150kHz以下とすることを特徴としている。
請求項7記載の発明は、モータ駆動装置に係り、請求項1〜6のいずれか1項記載のノイズフィルタを搭載したことを特徴としている。
上記の構成を採ることにより、モータ駆動装置の入力側ノイズフィルタと、モータ駆動装置の出力側ノイズフィルタを一体化した構造にしたので、小形化を達成でき、電源に流出する高周波ノイズとモータ駆動装置およびモータに流れるコモンモード電流を低減することができ、電源に流出する高周波ノイズを低減することができる。
また、コモンモードトランスの二次側の励磁電流を接地線に流さずに済むため従来方式より雑音端子電圧を低減することができ、入力側ノイズフィルタの接地コンデンサの容量を小さくすることができるため、電源側で流れる基本波成分の漏れ電流を小さくすることができ、感電などの安全上の問題解決にも繋がる。
さらに、入力側ノイズフィルタは雑音端子電圧低減フィルタで、出力側ノイズフィルタはコモンモード電流およびサージ電圧低減フィルタであるので、電源に流出する高周波ノイズとモータ駆動装置およびモータに流れるコモンモード電流およびモータ端子におけるサージ電圧を低減することができる。
また、入力側ノイズフィルタのY結線されたコンデンサの中性点に前記モータ駆動装置の出力側ノイズフィルタの帰線が接続されることが可能な構造なので、出力側ノイズフィルタフィルタ電流を接地線に流さずに済むため従来方式より雑音端子電圧を低減することができる。
さらに、従来方式に比べ雑音端子電圧を小さくすることができるため、その分、入力側ノイズフィルタの接地コンデンサの容量を小さくすることができ、そのため、電源側で流れる基本波成分の漏れ電流を小さくすることができ、感電などの安全上の問題解決にも繋がる。
そして、モータ駆動装置の出力部とモータの間に直列に接続されたACリアクトルと抵抗から構成される並列回路およびコモンモードトランスと、前記モータと前記コモンモードトランス間の各U、V、W相間にY結線されたコンデンサと前記Y結線されたコンデンサの中性点と入力側ノイズフィルタをコンデンサを介す構成なので、モータケーブル長に関係なくフィルタの設計を行うことができ、出力側フィルタのサイズを小さく、かつ安価にすることができる。
また、出力側フィルタのカットオフ周波数をモータ駆動装置のキャリア周波数より高く、かつ150kHz以下にすることで、フィルタ電流による騒音を軽減することができ、かつ雑音端子電圧を低減することができる。
さらに、モータ駆動装置に本発明のノイズフィルタを搭載したので、電源に流出する高周波ノイズとモータ駆動装置およびモータに流れるコモンモード電流を低減することができるとともにV/f制御だけでなくベクトル制御でモータを駆動することができ、ベクトル制御用電流センサの配置を変更するという手間を省くことができる。
以下、本発明の実施の形態を図を用いて説明する。
図1は、第1実施例を示すモータ駆動装置に本発明の入力側ノイズフィルタ装置および出力ノイズフィルタを付加した場合の回路図である。
図1において、100は中性点または3相のうちいずれかの相を接地された電源、101はモータ駆動装置、102はフレームが接地されたモータ、103は雑音端子電圧低減用モータ駆動装置入力側ノイズフィルタ、104はモータ駆動装置出力側ノイズフィルタである。
また、本発明で使用するモータ駆動装置入力側ノイズフィルタ103は、従来のモータ駆動装置入力側ノイズフィルタ103(図18)と同じ構成である。すなわち、本発明のモータ駆動装置入力側ノイズフィルタ103は、電源100とモータ駆動装置101の間に直列に接続されたコモンモードチョークコイル106、コモンモードチョークコイル106とモータ駆動装置101間に各R、S、T相それぞれに接地用コンデンサC2、また各R、S、T相間にY結線されたコンデンサC3で構成され、Y結線されたコンデンサC3の中性点にモータ駆動装置101の出力側ノイズフィルタのバイパス回路部が接続されることを可能とする端子台が設けられた構造となっている。
また、105は本発明のモータ駆動装置101の入力側ノイズフィルタ装置103および出力ノイズフィルタ104を一つのモジュールとして一体構造105の中に収め、かつモータ駆動装置101に入出力一体構造ノイズフィルタを付加した場合の回路図である。
モータ駆動装置101の入力側ノイズフィルタ103は電源側への高周波ノイズの流出を防ぐための雑音端子電圧を低減する。またモータ駆動装置101の出力側のノイズフィルタ104は、モータ102に流れ込むコモンモード電流Ic1を低減する。
本発明が特許文献1および参考文献1と異なる部分は、モータ駆動装置101の入力側ノイズフィルタ103と出力側フィルタ104を備えた部分であり、モータ駆動装置101の出力側ノイズフィルタ104のバイパス回路部(C4、C5)が接地線を介さずに本発明のモータ駆動装置101の入力側ノイズフィルタ103に接続されることで、モータ駆動装置101の出力側ノイズフィルタ104のコモンモードトランス108の二次側の励磁電流Ifを接地線を介さず、モータ駆動装置101およびモータ駆動装置101の入・出力フィルタ103−104間で循環させることで、電源側100へ流出するコモンモードトランス二次側の励磁電流Ifを低減させる。
また、出力側ノイズフィルタに関しては、これまでに特許および論文等により数多く出願および報告されているが、ここでは、出力側ノイズフィルタの一例として参考文献1を例にとり説明する。
104は出力側ノイズフィルタであり、ノーマルモードフィルタおよびコモンモードフィルタから構成されている。ノーマルモードフィルタは、ノーマルモードチョーク107およびコンデンサC4で構成されている。
また、コモンモードフィルタは、コモンモードトランス108およびコンデンサC4、C5から構成されており、コンデンサC5およびコモンモードトランス二次側をノーマルモードフィルタに用いるコンデンサC4の中性点へ接続する構成となっている。ここで、ノーマルモード電流のカットオフ周波数はノーマルモードチョーク107およびコンデンサC4の定数のみで決定される。
また、コモンモード電流Ic1の低減原理は、コモンモードトランス一次側にコモンモード電流が流れる原因であるコモンモード電圧の大半が印加されるため、コモンモード電圧を小さくするためにコモンモードトランス二次側に逆相の電圧を印加することによって、コモンモード電圧をキャンセルさせコモンモード電流Ic1の低減を行っている。
次に動作について説明する。
図2はモータ駆動装置に本発明の入出力一体型ノイズフィルタを付加した場合の各部のコモンモード電流およびIc2のスペクトルをコモンモード等価回路を用いてシミュレーションした結果である。
モータ駆動装置に本発明の入出力一体構造ノイズフィルタを付加すると、電源側へ流れ込むコモンモード電流Ic2低減することができ、モータへ流れ込むコモンモード電流Ic1を低減することができ、雑音端子電圧も低減することができる。
また、本発明の方式はモータ駆動装置出力側フィルタのコモンモードトランスの二次側の励磁電流を接地線に流さずに済むため、その分、モータ駆動装置入力側の接地コンデンサC2の容量を従来方式に比べ小さくすることができるので、基本波成分の漏れ電流も低減することができる。
この結果から本発明のモータ駆動装置入出力一体構造ノイズフィルタをモータ駆動装置に付加することにより、モータ巻線の絶縁破壊およびベアリング電流増加で発生する電食によるモータの故障を抑えることができ、周辺機器の誤作動、雑音端子電圧の低減、低周波電流による感電防止に繋がる。
また、実際に本発明品を用いた実験を行った。
図3はその実験回路を示し、図4は雑音端子電圧測定の実験結果を示す。
ここで、図3のI〜IVと図4のI〜IVはそれぞれ対応している。図4の各実験結果より判ることは、本発明品は雑音端子電圧に対して特に1MHz以下の領域において劇的な効果をもたらすことである。
また、図5は、従来品(図15)を用いた場合、および本発明品(図1)を用いた場合の各実験の比較結果を示している。
図5から判ることは、本発明品は従来品に比べ、モータ巻線の絶縁破壊およびベアリング電流増加で発生する電食によるモータの故障を抑えることができ、周辺機器の誤作動、雑音端子電圧の低減、低周波電流による感電防止に繋がり、そのため、従来品より環境調和型のモータ駆動装置となる、ということである。
図1は第2実施例の構成をも示している。
105は本発明方式による入力側ノイズフィルタと出力側ノイズフィルタを組み合わせたモータ駆動装置であり、102はフレームが接地されたモータ、100は中性点かまたは3相のうちいずれかの相を接地された電源である。また、104はモータ駆動装置出力側フィルタであり、103は本発明方式による入力側ノイズフィルタである。
本発明の入出力一体構造型ノイズフィルタをモータ駆動装置に内蔵することにより、ベクトル制御用電流センサを出力側ノイズフィルタの出力側に配置することにより、コモンモード電流の影響で発生する電流の誤検出を防ぐことが可能になり、V/f制御だけでなくベクトル制御も可能となる。
図6は、本発明の第1実施例および第2実施例を示すコモンモード等価回路である。図6に示すコモンモード等価回路を用いて、モータあるいは電源へ流れ込むコモンモード電流のシミュレーションを行った。
図2は、本発明の第1実施例および第2実施例を示す入出力一体構造型ノイズフィルタをモータ駆動装置に付加した場合の各部コモンモード電流および周波数成分を示すシミュレーション結果である。
図2において、入出力一体構造型ノイズフィルタにすることによって、モータへ流れ込むコモンモード電流Ic1および電源側へ流出するコモンモード電流Ic2を低減することができる。また、フィルタ電流を接地線へ流さずに済む。
このように、入出力一体構造型ノイズフィルタをモータ駆動装置内蔵型にしているので、インバータおよびマトリクスコンバータ駆動装置で発生するノイズを電源側へ流出させず、同時にモータを保護することができるので、周辺機器の誤作動防止およびモータの長寿命化が期待できる。
また、モータ駆動装置の入力側ノイズフィルタおよび出力側ノイズフィルタをモータ駆動装置内蔵型にすることによって部品の数を少なくすることができるので、低コスト化、小形化にも貢献できる。
図7は実施例3で、実施例1のモータ駆動装置101に本発明の入力側ノイズフィルタおよび出力側ノイズフィルタを付加した場合の回路図である。また、206は本発明方式による一体化した入力側ノイズフィルタおよび出力側ノイズフィルタである。
図7において、200は中性点または3相のうちいずれかの相を接地された電源であり、205はフレームが接地されたモータであり、203はモータ駆動装置出力側ノイズフィルタであり、202はモータ駆動装置であり、201は入力側ノイズフィルタである。入力側ノイズフィルタ201は図に示すように次の構成となっている。すなわち、モータ駆動装置202の入力側ノイズフィルタ201は、電源200とモータ駆動装置202の間に直列に接続されたコモンモードチョークコイルL、コモンモードチョークコイルLとモータ駆動装置202の間に各R、S、T相それぞれに接地用コンデンサC1、また各R、S、T相間にY結線されたコンデンサC2で構成され、Y結線されたコンデンサC1の中性点にモータ駆動装置202の出力側ノイズフィルタ203の帰線が接続される構造となっている。
また、204は本発明のモータ駆動装置202の入力側ノイズフィルタ装置および出力ノイズフィルタを一つのモジュールとして一体構造の中に収め、かつモータ駆動装置に前記入出力一体構造ノイズフィルタを付加した場合の回路図である。
モータ駆動装置202の入力側ノイズフィルタ201は電源側200への高周波ノイズの流出を防ぐための雑音端子電圧を低減する。またモータ駆動装置202の出力側ノイズフィルタ203は、モータ205に流れ込むコモンモード電流を低減する。
本発明が特許文献1および2、非特許文献1および2と異なる部分は、モータ駆動装置202の入力側ノイズフィルタ201と出力側ノイズフィルタ203を備えた部分であり、モータ駆動装置202の出力側ノイズフィルタ203の帰線が接地線を介さずに本発明のモータ駆動装置202の入力側ノイズフィルタ201に接続されている部分である。加えて、出力側ノイズフィルタ203の回路構成はノーマルモードフィルタとコモンモードフィルタを組み合わせた構成となっている。また、ノーマルモードフィルタ回路の一部であるコンデンサCnとコモンモードフィルタ回路の一部であるCnを共通化することにより、小形で安価な出力側フィルタ回路の構成となっている。また、非特許文献2と異なり、本発明の出力側フィルタは、CnおよびCcを付加することによって、モータケーブル長およびモータの大きさに関係なく、フィルタのカットオフ周波数が一定となる。そのため、安定なフィルタリングが可能となる。
また、出力側ノイズフィルタ203のコモンモードフィルタ部のカットオフ周波数をモータ駆動装置のキャリア周波数よりも高くすることによって、フィルタ電流による騒音を低減することができる。また、カットオフ周波数を150kHz以下にすることによって、150kHz以上の領域の雑音端子電圧を低減することができる。
次に、動作について説明する。
図8に本発明出力側ノイズフィルタ203およびモータ205の回路を示す。
また、図9に本発明出力側ノイズフィルタ203およびモータ205の1相分の回路を示す。また、図10に本発明出力側ノイズフィルタ203およびモータ205のコモンモード回路を示す。
図9において、Aは出力側ノイズフィルタおよびモータのの1相分の回路を示している。本発明の出力側フィルタは周波数領域によって異なった特性となる。運転周波数(60Hz)などのように低周波領域の場合、インダクタンスLnから成るACリアクトルのインピーダンスはRnに比べて非常に小さくなるため、抵抗Rnは無視することができる。そのため、低周波領域においては図9のBに示す等価回路に近似できる。また、逆に高周波領域では、インダクタンスLnから成るACリアクトルのインピーダンスはRnに比べて非常に大きくなるため、ACリアクトルは無視することができる。そのため、高周波領域においては図9のCに示す等価回路に近似できる。
図10において、Aは出力側ノイズフィルタおよびモータののコモンモード等価回路を示している。本発明の出力側フィルタは周波数領域によって異なった特性となる。運転周波数(60Hz)などのように低周波領域の場合、インダクタンスLcから成るコモンモードトランスのインピーダンスはRnに比べて非常に小さくなるため、抵抗Rnは無視することができる。そのため、低周波領域においては図10のBに示す等価回路に近似できる。また、逆に高周波領域では、インダクタンスLcから成るコモンモードトランスのインピーダンスはRnに比べて非常に大きくなるため、コモンモードトランス部のインダクタンスLcは無視することができる。そのため、高周波領域においては図10のCに示す等価回路に近似できる。
図11に本発明出力側ノイズフィルタ203およびモータ205をモータ駆動装置202の出力端子から見た場合の相間を示す回路および本発明の入出力ノイズフィルタ内蔵型モータ駆動装置およびモータを示すコモンモード等価回路を示す。モータ駆動装置においてスイッチングした瞬間の相間の電圧Vuvの周波数成分は、数MHz程度の成分であるため、VuvのdV/dtは、図9のCに示すRn、Cnから成るノーマルモードフィルタにより決定される。また、コモンモード電圧が変化する瞬間の周波数成分は、数MHz程度の成分であるため、VuvのdV/dtは、図10のCに示すRc、Cc、Cnから成るコモンモードフィルタにより決定される。
図27のIIIは本発明の実施例3を示す測定回路図である。
図27のIおよびIIは上述のように従来技術方式であり、IIIは本発明による方
式である。図27のIIIでは、本発明の入力側および出力側ノイズフィルタを付加
した場合の回路構成であり、その時の各部波形の測定結果を図12、図13および図14に示している。
図12は、モータ駆動装置202の出力側相電圧Vuv、モータ端子電圧V'uv、相電流Iuを示している。
また、図13は、コモンモード電圧Vc1、Vc2、コモンモード電流Ic1を示している。
また、図14は、雑音端子電圧を示している。
従来方式では、図28に示すようにモータ駆動装置202でモータ205を駆動すると、モータケーブル長が長い場合、モータ駆動装置202の出力側電圧Vuvがステップ状の電圧でも、モータ端子電圧V'uvは振動的なサージ電圧となり、波高値は2倍程度に達してしまい、そのため、モータコイル部では部分放電が引き起こり、絶縁劣化の主要因となった。
また、図29に示すように、コモンモード電圧Vc1が変化した瞬間にコモンモード電流Ic1は、ピーク値5Aの高周波振動電流となり、モータを介し接地線へ流れてしまい、このコモンモード電流Ic1は伝導ノイズおよび放射ノイズの主要因の一つとなっていた。
また、図30に示すように、雑音端子電圧に対しては、150kHzにおいて130dBuV程度であり、電源側へ大きなノイズ電流を流出させていた。
図31に示すようにモータ駆動装置202に入力側ノイズフィルタ201を付加し、モータ205を駆動すると、モータケーブル長が長い場合、モータ駆動装置202の出力側電圧Vuvがステップ状の電圧でも、モータ端子電圧V'uvは振動的な電圧波形となり、波高値は2倍程度に達してしまい、そのため、モータコイル部では部分放電が引き起こり、絶縁劣化の主要因となった。
また、図32に示すように、コモンモード電圧Vc1が変化した瞬間にコモンモード電流Ic1は、ピーク値8Aの高周波振動電流となり、モータを介し接地線へ流れてしまい、また、このコモンモード電流Ic1は伝導ノイズおよび放射ノイズの主要因の一つとなっていた。
また、図33に示すように、雑音端子電圧に対しては、150kHzにおいて88dBuV程度であり、入力側ノイズフィルタ201を付加していない時に比べ、40dBuV程度低減されていることがわかる。このように、入力側ノイズフィルタ201を付加した場合、雑音端子電圧は低減されるが、サージ電圧は抑制されず、コモンモード電流Ic1に至っては、逆にピーク値が大きくなり、逆効果となってしまった。
これに対して、図12に示すようにモータ駆動装置202に本発明の入力側ノイズフィルタ201および出力側ノイズフィルタ203を付加し、モータ205を駆動すると、モータケーブル長が長い場合でも、モータ端子電圧V'uvではサージ電圧は発生していない。そのため、モータコイル部では部分放電が引き起こりにくく、モータの長寿命化が期待できた。
また、図32に示すように、コモンモード電圧Vc1が変化した瞬間にコモンモード電流Ic1は、ピーク値1.5Aの電流に抑制されていた。
また、図33に示すように、雑音端子電圧に対しては、150kHzにおいて75dBuV程度であり、入力側ノイズフィルタ201のみを付加した時に比べ、更に10dBuV程度低減されていることがわかった。これは、出力側ノイズフィルタによって、電源側へ流れるコモンモード電流を低減しているためである。このように、入力側ノイズフィルタ201および出力側ノイズフィルタ203を組み合わせることによって、入力側ノイズフィルタ201の接地コンデンサ容量を大きくすることなく雑音端子電圧は低減でき、また、モータ端子でのサージ電圧およびコモンモード電流Ic1も抑制することができた。
ここで、図27のIIに示す入力側ノイズフィルタのみだけでも図14に示す雑音端子電圧のレベルにすることは可能である。その方法としては、コモンモードチョークのインダクタンス値を上げること、あるいは入力側ノイズフィルタの接地コンデンサの容量を大きくすることが挙げられる。コモンモードチョークのインダクタンス値を上げる方法は、サイズが大きく、かつ高価になってしまう。また、接地コンデンサの容量を大きくする方法は、電源側で流れる基本波成分の漏れ電流の増加に繋がるため、人体保護上、問題となる。
そのため、本発明のモータ駆動装置入出力一体構造ノイズフィルタをモータ駆動装置は、モータの長寿命化、周辺機器の誤作動、雑音端子電圧の低減、感電防止に繋がる。
図7は実施例4の構成をも示している。
204は本発明方式による入力側ノイズフィルタ201と出力側ノイズフィルタ203と、モータ駆動装置202を組み合わせた入出力一体構造型ノイズフィルタであり、205はフレームが接地されたモータ、200は中性点かまたは3相のうちいずれかの相を接地された電源である。また、203は本発明方式によるモータ駆動装置202の出力側ノイズフィルタであり、201は本発明方式による入力側ノイズフィルタである。
本発明の入出力一体構造型ノイズフィルタ204をモータ駆動装置205に内蔵することにより、ベクトル制御用電流センサCTを出力側ノイズフィルタ203の出力側に配置することにより、コモンモード電流の影響で発生する電流の誤検出を防ぐことが可能になり、V/f制御だけでなくベクトル制御も可能となる。
また、モータ駆動装置202の入力側ノイズフィルタ201および出力側ノイズフィルタ203をモータ駆動装置内蔵型にすることによって部品の数を少なくすることができるので、低コスト化、小形化にも貢献できる。
モータ駆動装置入出力一体構造ノイズフィルタをモータ駆動装置に付加することによって、インバータおよびマトリクスコンバータで発生するノイズを電源側へ流出させず、同時にモータを保護することができるので、周辺機器の誤作動防止およびモータの長寿命化が必要とされるシステムへの用途に適用できる。
また、モータ駆動装置の入力側ノイズフィルタおよび出力側ノイズフィルタをインバータおよびマトリクスコンバータ装置内蔵型にすることによって部品の数を少なくすることができるので、低コスト化、小形化に貢献できる。
また、入出力一体構造ノイズフィルタにすることによって、電源側で流れる基本波成分の漏れ電流を抑制することが可能であるため、人体保護に繋がる。
本発明の実施例1および実施例2を示す入出力ノイズフィルタ内蔵型モータ駆動装置を示す回路図である。 本発明の第1実施例および第2実施例を示す入力側ノイズフィルタおよび出力ノイズフィルタをモータ駆動装置に付加した場合の各部コモンモード電流および周波数成分を示すシミュレーション結果図である。 本発明の第1実施例および第2実施例を示す入力側ノイズフィルタおよび出力ノイズフィルタをモータ駆動装置に付加した場合の実験回路図である。 本発明の第1実施例および第2実施例を示す入力側ノイズフィルタおよび出力ノイズフィルタをモータ駆動装置に付加した場合の雑音端子電圧の実験結果図である。 本発明の第1実施例および第2実施例を示す入力側ノイズフィルタおよび出力ノイズフィルタをモータ駆動装置に付加した場合の各部電圧・電流の実験結果図である。 本発明の第1実施例および第2実施例を示すコモンモード等価回路である。 本発明の第1および第2実施例を示す入出力ノイズフィルタ内蔵型モータ駆動装置を示す回路図である。 本発明出力側ノイズフィルタおよびモータを示す回路図である。 本発明出力側ノイズフィルタおよびモータの1相分を示す回路図である。 本発明出力側ノイズフィルタおよびモータを示すコモンモード等価回路である。 本発明出力側ノイズフィルタおよびモータをモータ駆動装置202の出力端子から見た場合の相間を示す回路図および本発明の第1および第2実施例を示す入出力ノイズフィルタ内蔵型モータ駆動装置およびモータを示すコモンモード等価回路 本発明の入力側および出力側フィルタを付加した場合のモータ端子電圧を示す測定結果図である。 本発明の入力側および出力側フィルタを付加した場合のコモンモード電圧・電流を示す測定結果図である。 本発明の入力側および出力側フィルタを付加した場合の雑音端子電圧を示す測定結果図である。 一般的なモータ駆動装置を示す回路図である。 一般的なモータ駆動装置を示すコモンモード等価回路である。 モータ駆動装置のみを用いた場合の各部コモンモード電流および周波数成分を示すシミュレーション結果図である。 従来モータ駆動装置の入力側ノイズフィルタ装置を示す回路図である。 従来モータ駆動装置の入力側ノイズフィルタ装置を示すコモンモード等価回路である。 モータ駆動装置に従来の入力側ノイズフィルタ装置を付加した場合の各部コモンモード電流および周波数成分を示すシミュレーション結果図である。 従来のモータ駆動装置の出力側ノイズフィルタ装置を示す回路図である。 従来のモータ装置の出力側ノイズフィルタ装置を示すコモンモード等価回路である。 モータ駆動装置に従来の出力側ノイズフィルタ装置を付加した場合の各部コモンモード電流および周波数成分を示すシミュレーション結果図である。である。 従来のモータ駆動装置の入力側ノイズフィルタ装置および出力側ノイズフィルタ装置を組み合わせた装置を示す回路図である。 従来のモータ駆動装置の入力側ノイズフィルタ装置および出力側ノイズフィルタ装置を組み合わせた装置を示すコモンモード等価回路である。 モータ駆動装置に従来の入力側ノイズフィルタ装置および出力側ノイズフィルタ装置を組み合わせた装置を付加した場合の各部コモンモード電流および周波数成分を示すシミュレーション結果図である。 従来技術を示す測定回路図(I、II)および本発明の入出力ノイズフィルタ内蔵型モータ駆動装置を示す測定回路図である。(III) 入力側および出力側フィルタを付加していない場合のモータ端子電圧を示す測定結果図である。 入力側および出力側フィルタを付加していない場合のコモンモード電圧・電流を示す測定結果図である。 入力側および出力側フィルタを付加していない場合の雑音端子電圧を示す測定結果図である。 入力側フィルタを付加した場合のモータ端子電圧を示す測定結果図である。 入力側フィルタを付加した場合のコモンモード電圧・電流を示す測定結果図である。 入力側フィルタを付加した場合の雑音端子電圧を示す測定結果図である。
符号の説明
100 電源
101 モータ駆動装置
102 モータ
103 本発明方式による入力側ノイズフィルタ
104 出力側ノイズフィルタ
105 本発明方式による入力側ノイズフィルタと出力側ノイズフィルタを組み合わせたモータ駆動装置
106 コモンモードチョーク
107 ノーマルモードチョーク
108 コモンモードトランス
109 コモンモード電圧
110 従来の入力側ノイズフィルタ
111 従来の入力側ノイズフィルタと出力側ノイズフィルタを組み合わせたモータ駆動装置
200 電源
201 入力側ノイズフィルタ
202 モータ駆動装置
203 出力側ノイズフィルタ
204 本発明方式による一体化した入力側ノイズフィルタと出力側ノイズフィルタを組み合わせたモータ駆動装置
205 モータ
206 本発明方式による一体化した入力側ノイズフィルタおよび出力側ノイズフィルタ

Claims (7)

  1. インバータおよびマトリクスコンバータ等に代表されるような電力変換装置を用いたモータ駆動装置に使用されるノイズフィルタにおいて、前記モータ駆動装置の入力側ノイズフィルタと、前記モータ駆動装置の出力側ノイズフィルタとを一体構造にしたことを特徴とするノイズフィルタ。
  2. 前記入力側ノイズフィルタは、電源と前記モータ駆動装置の間に直列に接続されたコモンモードチョークコイル、前記コモンモードチョークコイルと前記モータ駆動装置間に各R、S、T相それぞれに接地用コンデンサ、各R、S、T相間にY結線されたコンデンサで構成されることを特徴とする請求項1記載のノイズフィルタ。
  3. 前記入力側ノイズフィルタは、前記Y結線されたコンデンサの中性点に前記モータ駆動装置の出力側ノイズフィルタのバイパス回路部が接続されることを可能とする端子台が設けられたことを特徴とする請求項2記載のノイズフィルタ。
  4. 前記入力側ノイズフィルタは雑音端子電圧低減フィルタであり、前記出力側ノイズフィルタはコモンモードフィルタとノーマルモードフィルタを一体構造にしたことを特徴とする請求項1記載のノイズフィルタ。
  5. 前記出力側ノイズフィルタは、前記モータ駆動装置の出力部とモータの間に直列に接続されたACリアクトルと抵抗から構成される並列回路およびコモンモードトランスと、前記モータと前記コモンモードトランス間の各U、V、W相間にY結線されたコンデンサと前記Y結線されたコンデンサの中性点と入力側ノイズフィルタをコンデンサを介し構成されることを特徴とする請求項1記載のノイズフィルタ。
  6. 前記出力側ノイズフィルタのカットオフ周波数をモータ駆動装置のキャリア周波数より高く、かつ150kHz以下とすることを特徴とする請求項1記載のノイズフィルタ。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項記載のノイズフィルタを搭載したことを特徴とするモータ駆動装置。

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