JP2001204136A - Pwmインバータ装置 - Google Patents

Pwmインバータ装置

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JP2001204136A
JP2001204136A JP2000010409A JP2000010409A JP2001204136A JP 2001204136 A JP2001204136 A JP 2001204136A JP 2000010409 A JP2000010409 A JP 2000010409A JP 2000010409 A JP2000010409 A JP 2000010409A JP 2001204136 A JP2001204136 A JP 2001204136A
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inverter
power supply
supply line
line
resistor
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JP2000010409A
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Yoshihide Kanehara
好秀 金原
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型の素子を使用し、抵抗損失が少な
く、アースへの漏れ電流が無く、モータの受電端子間
(ノーマルモード)と、受電端子とアース間(コモンモ
ード)の両方のサージ電圧を低減できるPWMインバー
タ装置を得る。 【解決手段】 インバータから給電線を介して電力を
誘導性負荷に供給するPWMインバータ装置において、
高周波領域で給電線の特性インピーダンスに等しいイン
ピーダンスを有し、インバータと給電線の間に直列に接
続された抵抗回路を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、スイッチングに
より出力波形を制御し、給電線を介して誘導性負荷に電
力を供給するインバータ装置の、誘導性負荷の受電端子
に発生するサージ電圧の抑制方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のインバータ装置としては、例えば
「PWMインバータモータの過電圧」(日本能率協会’
97モータ技術シンポジウムB−2)に開示されたも
のが知られており、図17、18に示される。図17
は、インバータ1の出力を、ケーブル2を介して、モー
タ3等の誘導性負荷に電力を供給する装置である。イン
バータ1は三相交流電圧R、S、Tを整流し、さらにコ
ンデンサC1の直流電圧を、スイッチング素子TR1〜
TR6によりパルス幅変調(PWM)によるスイッチン
グを行なうことによって、U0、V0、W0を出力し、
その出力電圧を例えば正弦波状に制御する。
【0003】この正弦波の周波数は50〜60Hzであ
る場合が多い。PWMの変調周波数(キャリア周波数)
はその10倍以上が必要であるが、キャリア周波数によ
る音の発生などから、さらに高いキャリア周波数に設定
されることが多い。通常その周波数は人間の耳に聞こえ
ない15kHz程度に設定されることが多い。
【0004】このような高い周波数でスイッチングする
素子TR1〜TR6としては、近年IGBT、MOSF
ET等の高速スイッチング素子が使用され、その速いス
イッチングにより15kHzにおいてもスイッチング損
失の少ない高効率のインバータを構成することが可能に
なっている。
【0005】図18(a)はインバータ1の出力U0−
V0間の電圧波形を示し、図18(b)はモータ3の受
電端子U2−V2間の電圧波形を示している。給電線2
は3本構成の長さ100mの電力ケーブルである。図1
8(b)に示すように、モータ3の受電端子にはインバ
ータ出力電圧の約1.5倍のサージ電圧100が加わっ
ている。
【0006】すなわち、長い給電線でモータ等の誘導性
負荷を高速のPWMスイッチングで駆動するとサージ電
圧が発生し、モータの巻線等の絶縁破壊が発生するなど
の不具合がある。
【0007】図19は、4線給電線4を介したインバー
タ1とモータ3との一般的な接続状態を示す。4線給電
線4は図20(a)のように、多数の絶縁電線5を保護
皮膜6により1本の多芯電力ケーブルとして使用するも
ののうち、線の数が4本のものである。図20(b)は
その4芯ケーブルの断面を示している。導体7は、断面
において対称に配置されるものが多い。従って、この4
芯ケーブルの各線間には静電容量が分布し、導体のイン
ダクタンスとともに、固有の伝送インピーダンスを持っ
ている。通常の電気配線では、U相(赤)、V相
(白)、W相(黒)、アース(緑)で配線する。
【0008】図19のインバータ出力U0、V0、W0
とアースE0を4線給電線に接続し、この4線給電線4
の他端をモータ3の受電端子U2、V2、W2、E2に
それぞれ接続する。4線給電線4は数メートル程度の短
い時は問題無いが、距離が長くなると図17、図18で
示した時と同じように、モータの受電端子間U2、V
2、W2には、サージ電圧が発生する。これをノーマル
モードと呼ぶ。また、この受電端子U2、V2、W2の
それぞれとアース線E2との間にもサージ電圧が発生す
る。これをコモンモードと呼ぶ。
【0009】図21はこのインバータ出力電圧および給
電線間と給電線・アース間に発生するサージ電圧を示し
ている。図21において、(a)はインバータ出力V0
とアースE0間の出力電圧を示し、(b)はインバータ
出力U0−V0間の出力電圧を示す。また、(c)はモ
ータ受電端子V2とアースE2間の電圧を示し、(d)
はモータ受電端子U2−V2間の電圧を示す。ケーブル
長は475mである。図に示される通り、サージ電圧は
(d)のごとくモータの受電端子U2、V2、W2間だ
けではなく、(c)のように受電端子U2、V2、W2
のそれぞれとアースE2間にも発生する。
【0010】図21では、受電端子とアース間のサージ
電圧を101、受電端子間のサージ電圧を102で示し
ているが、両者とも2倍近いサージ電圧が発生してい
る。従って、線間だけでなく、アース線との間のサージ
電圧、すなわちモータ3のケースと巻線間の絶縁に対し
ても問題となる。
【0011】図22は、LCフィルタを使用した従来例
であり、図17、18と同じく、日本能率協会’97モ
ータ技術シンポジウムB−2 「PWMインバータモ
ータの過電圧」に示されている。
【0012】インバータの出力を3線給電線2によりサ
ージ抑制フィルタ10を通してモータ3に接続する。サ
ージ抑制フィルタ10に使用するインダクタL1、L
2、L3は、比較的大きな静電容量のコンデンサC1、
C2、C3が線間を高周波において短絡するのを防止す
るだけのインダクタンスが必要であり、この例では2m
Hを使用している。L1、L2、L3、C1、C2、C
3による共振現象を防ぐための抵抗R1、R2、R3が
インダクタL1、L2、L3にそれぞれ接続されてい
る。
【0013】そして、図23に示すように、給電線2側
にサージ電圧が加わっても、モータ3側の立ち上がり時
間が遅く、ローパスフィルタとして動作するので、モー
タ3にはサージ電圧が加わらないというものである。つ
まり、サージ抑制フィルタ10の給電線2側にはサージ
電圧が発生しており、このサージ電圧を減衰させる作用
を有するフィルタなのである。
【0014】しかし、インダクタL1、L2、L3は2
mHという大きなインダクタンスであり、モータに流れ
る電流と同じ電流が流れるので、大きくて重いインダク
タになってしまう欠点がある。また、この大きなインダ
クタンスによる電圧降下は、モータへの供給電圧を下げ
ることになり、モータ3の最大トルク出力を制限する欠
点がある。
【0015】さらに、インダクタL1、L2、L3の電
圧降下によりその端子には電圧が発生し、抵抗R1、R
2、R3に消費されるが、インバータのPWMキャリア
周波数での高周波スイッチング電圧がそのまま加わり、
そのうえ電圧降下分の電圧も加わるので、抵抗R1、R
2、R3の消費電力は相当大きなものになる。このこと
は、抵抗R1、R2、R3の冷却のために大きなスペー
スを必要とし、また、インバータの出力を増加しなけれ
ばならない等の欠点がある。
【0016】図24は実公平2−23114号公報に示
されている従来の例である。インバータ1にLCRフィ
ルタ11を設け、3線給電線によりモータ等の負荷に電
力を供給するものである。この例においては、給電線長
が200m程度の時、Lが60μH、Cが0.2μF、
Rが30Ωを使用している。そして、CRの直列体の共
通点15を接地している。コンデンサCは0.2μFと
設定されているがこの値は比較的大きく、抵抗Rの30
Ωでの消費電力も大きい。また、共通点12からアース
に流れる電流は漏れ電流となり、かなり大きな電流がも
れ電流となってしまう欠点がある。この漏れ電流は、交
流電源の接地に流れ、漏電ブレーカ等の誤動作の原因と
もなる欠点がある。また、インバータの出力電流を増加
させ、スイッチング素子等に負担がかかり、損失が増加
する等の欠点がある。
【0017】図25は特開平6−038543号公報に
示されている従来の例である。LCRからなるフィルタ
回路12をPWMインバータ1の出力端に設け、3線給
電線2を介してモータ3に給電したものである。LCR
からなるフィルタ回路12によりインバータ1の出力電
圧の立ち上がりをゆるやかにしてサージ電圧を抑制しよ
うとするものである。しかし、そのためには大きなイン
ダクタLとコンデンサCが必要となり、それに伴う抵抗
Rの損失も大きくなってしまう欠点がある。
【0018】図26はインバータ1と3線給電線2の間
にリアクトルLを設け、給電線2とモータ3の間に給電
線2のインダクタンス分に相当する線路リアクトルLL
と、抵抗RとコンデンサCの直列回路を接続している。
しかし、線路リアクトルLLのインダクタンスはリアク
トルLに比べてはるかに小さいため、線路リアクトルL
を小さくすることはできない。そのためリアクトルLは
大きく、重く、また抵抗での損失も大きいという欠点が
ある。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】従来のサージ電圧抑制
回路は以上のように構成されているので、インダクタが
大きく、重く、抵抗の損失が大きく、アースに漏れ電流
が流れるといった問題点がある。また、モータの受電端
子とアース間のコモンモードのサージ電圧が抑制できな
い等の問題点があった。
【0020】本発明は上記のような問題点を解消するた
めになされたもので、小型軽量のインダクタを使用し、
抵抗の損失が少なく、アースへの漏れ電流が無く、4線
給電線においても、モータの受電端子間(ノーマルモー
ド)と受電端子とアース間(コモンモード)の両方のサ
ージ電圧を低減できるPWMインバータ駆動機器のサー
ジ電圧抑制回路を得ることを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係るPWM
インバータ装置は、
【0022】インバータから給電線を介して電力を誘導
性負荷に供給するPWMインバータ装置において、高周
波領域で給電線の特性インピーダンスに等しいインピー
ダンスを有し、前記インバータと前記給電線の間に直列
に接続された抵抗回路を備えるものである。
【0023】前記抵抗回路は、前記インバータと前記給
電線の間に直列接続された抵抗を並列に接続したコモン
モードチョークコイルと、該コモンモードチョークコイ
ルに直列接続された、抵抗とインダクタの並列体とを有
するものであってもよい。
【0024】また、前記給電線はアース線を含まず、前
記抵抗回路は、前記インバータと前記給電線の間に直列
接続された、抵抗を並列に接続したコモンモードチョー
クコイルと、該コモンモードチョークコイルに直列接続
された、抵抗とインダクタの並列体とを有するものであ
ってもよい。
【0025】さらに、前記抵抗回路は、前記インバータ
と前記給電線の間の前記インバータ出力線およびアース
にそれぞれ直列接続された、抵抗とインダクタの並列体
からなるものであってもよい。
【0026】第2の発明に係るPWMインバータ装置
は、
【0027】インバータから給電線を介して電力を誘導
性負荷に供給するPWMインバータ装置において、高周
波領域で給電線のコモンモードの特性インピーダンスに
等しいインピーダンスを有し、前記インバータと前記給
電線の間に直列に接続された第1の抵抗回路と、高周波
領域で給電線のノーマルモードの特性インピーダンスに
等しいインピーダンスを有し、前記給電線と前記誘導性
負荷との間に並列に接続された第2の抵抗回路とを備え
るものである。
【0028】前記第1の抵抗回路は、前記インバータと
前記給電線の間に直列接続された、抵抗を並列に接続し
たコモンモードチョークコイルを有し、前記第2の抵抗
回路は、前記給電線と前記誘導性負荷の間に並列接続さ
れた、コンデンサと抵抗からなる高周波成分終端器を有
するものであってもよい。
【0029】また、前記第1の抵抗回路は、前記インバ
ータと前記給電線の間のアース線のみに直列接続され
た、抵抗とインダクタの並列体を有し、前記第2の抵抗
回路は、前記給電線と前記誘導性負荷の間に並列接続さ
れた、コンデンサと抵抗からなる高周波成分終端器を有
するものであってもよい。
【0030】第3の発明に係るPWMインバータ装置
は、
【0031】インバータからインバータ出力線と給電線
を介して電力を誘導性負荷に供給するPWMインバータ
装置において、高周波領域で給電線のコモンモードの特
性インピーダンスに等しいインピーダンスを有し、前記
インバータ出力線と前記給電線の間に直列に接続された
第1の抵抗回路と、高周波領域で給電線のノーマルモー
ドの特性インピーダンスに等しいインピーダンスを有
し、前記インバータ出力線と所定の仮想接地点の間に並
列に接続された第2の抵抗回路とを備えるものである。
【0032】また、インバータの交流電圧の入力線にそ
れぞれ接続しているコンデンサを備え、前記第1の抵抗
回路は、前記インバータと給電線の間に直列接続された
コモンモードチョークコイルと、抵抗とインダクタの並
列体とを有し、前記第2の抵抗回路は、前記コモンモー
ドチョークコイルと給電線の間に並列接続されたコンデ
ンサと抵抗の直列体を有し、前記コンデンサと抵抗の直
列体の共通接続点が、前記インバータの交流電圧の入力
線にそれぞれ接続しているコンデンサに接続されたもの
であってもよい。
【0033】第4の発明に係るPWMインバータ装置
は、
【0034】インバータからインバータ出力線と給電線
を介して電力を誘導性負荷に供給するPWMインバータ
装置において、高周波領域で給電線のコモンモードの特
性インピーダンスに等しいインピーダンスを有し、前記
インバータ出力線と所定の仮想接地点の間に直並列に接
続された第1の抵抗回路と、高周波領域で給電線のノー
マルモードの特性インピーダンスに等しいインピーダン
スを有し、前記インバータ出力線に並列に接続された第
2の抵抗回路とを備えるものである。
【0035】また、インバータの交流電圧の入力線にそ
れぞれ接続しているコンデンサを備え、前記第1の抵抗
回路は、前記インバータと前記給電線の間に直列接続さ
れた、コモンモードチョークコイルと、インダクタと、
前記コモンモードチョークコイルおよび前記インダクタ
と前記給電線の間に並列接続された抵抗を有し、前記第
2の抵抗回路は、前記コモンモードチョークコイルおよ
び前記インダクタと前記給電線の間に並列接続された、
コンデンサと抵抗からなる高周波終端器を有し、該高周
波終端器に前記第1の抵抗回路の抵抗を接続し、さら
に、該抵抗が、前記インバータの交流電圧の入力線にそ
れぞれ接続しているコンデンサに接続されたものであっ
てもよい。
【0036】第5の発明に係るPWMインバータ装置
は、
【0037】インバータからインバータ出力線と給電線
を介して電力を誘導性負荷に供給するPWMインバータ
装置において、高周波領域で給電線のコモンモードの特
性インピーダンスに比べ高いインピーダンスを有し、前
記インバータと前記給電線の間に直列接続されたインピ
ーダンス素子と、高周波領域で給電線のノーマルモード
の特性インピーダンスに等しいインピーダンスを有し、
前記インバータ出力線に直列に接続された抵抗回路とを
備えるものである。
【0038】前記インピーダンス素子は、前記インバー
タと前記給電線の間に直列接続されたコモンモードチョ
ークコイルを有し、前記抵抗回路は、前記インバータと
前記給電線の間に直列接続された、抵抗とインダクタン
スの並列体を有するものであってもよい。
【0039】第6の発明に係るPWMインバータ装置
は、
【0040】インバータからインバータ出力線と給電線
を介して電力を誘導性負荷に供給するPWMインバータ
装置において、高周波領域で給電線のコモンモードの特
性インピーダンスに比べ高いインピーダンスを有し、前
記インバータと前記給電線の間に直列接続されたインピ
ーダンス素子と、高周波領域で給電線のノーマルモード
の特性インピーダンスに等しいインピーダンスを有し、
前記インバータ出力線に並列に接続された抵抗回路とを
備えるものである。
【0041】前記インピーダンス素子は、前記インバー
タと前記給電線の間に直列接続されたコモンモードチョ
ークコイルとインダクタとを有し、前記抵抗回路は、前
記コモンモードチョークコイルおよび前記インダクタと
前記給電線の間に並列接続された、コンデンサと抵抗か
らなる高周波終端器を有するものであってもよい。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、図を参照しながらこの発明
の実施の形態について説明する。
【0043】実施の形態1 図1から図5はこの発明の実施の形態1およびその応用
を示すものである。
【0044】図1では、インバータ1の出力U0、V
0、W0にコモンモードチョークコイルL10の別巻線
に抵抗R10を接続したものと、抵抗R11とインダク
タL11、抵抗12とインダクタL12、抵抗13とイ
ンダクタL13の並列体を、前記コモンモードチョーク
コイルL10と直列に接続し、アースE0を含めた4本
を4線給電線4によりモータ3に給電する。アース線E
2はモータのケースに接続する。モータのケースはアー
スする場合もあるが、一般的にはケーブルのアース線を
接続し、アースしないことの方が多い。
【0045】図3は、単相インバータ21の場合を示し
たものである。インバータ21の出力U0、V0にコモ
ンモードチョークコイルL14の別巻線に抵抗R14を
接続したものと、抵抗R15とインダクタL15、抵抗
R16とインダクタL16の並列体を前記コモンモード
チョークコイルL14と直列に接続し、アースE0を含
めた3本を3線給電線により単相モータ23に給電す
る。アース線E2はモータのケースに接続する。モータ
のケースは図1の場合と同様にアースしないことの方が
多い。
【0046】図4は図1と同等の動作をするものである
が、コモンモードチョークコイルL17に並列に抵抗R
17、R18、R19を接続したものを使用している。
図1のように別巻線に抵抗R10を接続しても、図4の
ようにコモンモードチョークコイルL17に並列に抵抗
R17、R18、R19を接続しても結合度が高いので
同等の特性が得られる。なお、抵抗R17、R18、R
19の抵抗値は、それらの並列抵抗値が抵抗R10と等
しくなるように設定する。
【0047】インダクタL20、L21、L22は結合
する別巻線を有し、この別巻線に抵抗R11、R12、
R13を接続しているが、図1の回路と同等の特性が得
られる。図4の回路にならえば、単相、3相だけでなく
多相のインバータにも同様に構成できる。
【0048】次に、動作について説明する。インダクタ
L11、L12、L13はインバータの出力電流が流れ
るので、あまり大きな値であってはならない。目安とし
て、給電線4の特性インピーダンスに比べてサージ電圧
の周波数成分におけるインピーダンスが高い必要があ
る。
【0049】給電線4の1線と他の線との間の特性イン
ピーダンスは60Ω程度であるので、インダクタンスに
よるリアクタンスは、サージ電圧の周波数においてこの
特性インピーダンスより十分高く設定すれば良い。給電
線4は導体断面積2mm2の時、実験から短縮率がk=
0.46と分かっており、給電線の長さが75mの時の
共振周波数は462kHzである。この周波数でリアク
タンスが60Ωになるインダクタンスは21μHであ
る。従ってL11、L12、L13は50μH以上に設
定すれば十分である。また、給電線が長い時、例えば4
75mの時はインダクタンスは131μHになるから、
L11、L12、L13は300μH以上の値で良い。
【0050】インダクタンス値の大きい方がサージ抑制
能力は優れているが、電流が大きいと、電圧降下が大き
くなり、抵抗R11、R12、R13の損失が大きくな
るので必要最低限に選ぶべきである。目安としては、給
電線の長さ(m)をμHに読み替えた値、例えば75m
の時75μH、475mの時475μH程度のインダク
タンスが適当であると考えられる。
【0051】このような値のインダクタンスで、インバ
ータの出力電流を流すことのできるインダクタL11、
L12、L13は、従来の非常に重いインダクタに比
べ、0.1〜1kgと非常に軽く、小型のインダクタで
実現することができ、安価なものとすることができる。
【0052】図2(a)では図1の回路において、イン
バータの出力線間のノーマルモードだけに関して、高周
波におけるサージ電圧を発生させないための、抵抗R1
1,R12,R13の設定方法を説明する。この場合コ
モンモードチョークコイルL10は、ノーマルモードに
はインダクタンスとしては非常に小さく省略できる。
【0053】インバータ1の出力U0がスイッチング
し、電圧が立ち上がって負荷側のU2に到達し、反射す
ることにより再度インバータ側のU1からR11を通
り、インバータ内のスイッチング素子を通って、R1
2、R13に電流が流れる。このR11と、R12、R
13の並列抵抗値との和が給電線4のノーマルモードの
特性インピーダンスZnに等しい時、U2にサージ電圧
は生じることはなく、インバータ出力電圧が給電線の長
さによって決まる伝播時間だけ遅れてU2に現れる。よ
って、給電線4の1線と他の線との間の特性インピーダ
ンスは60Ω程度であるので、抵抗R11、R12、R
13はこの2/3の40Ωに設定する。
【0054】図2(b)では、図1の回路において、イ
ンバータの出力線全体に対するアース線との間のコモン
モードに関して、高周波におけるサージ電圧を発生させ
ないための抵抗の設定方法を説明する。図1において、
インバータ1の出力に接続するコモンモードチョークコ
イルL10には、別巻線に抵抗R10が並列接続されて
いる。この値は、巻数比が同じであれば同一の抵抗値と
して図2(b)のようにインバータ出力にR10として
接続される。巻数が異なる場合は、巻数比の2乗に比例
することは周知のことである。
【0055】また、図1における抵抗R11、R12、
R13は、その並列抵抗値R20として作用する。従っ
て図2(b)のコモンモードにおけるサージ電圧抑制回
路は、抵抗R11、R12、R13の並列抵抗値R20
と抵抗R10の和が給電線のアーズに対するコモンモー
ドの特性インピーダンスZcと等しくなるように設定す
れば良い。よって以下の式が成り立つ。 Zc=R10+R20 =R10+1/(1/R11+1/R12+1/R13) =R10+2/9・Zn ∴R10=Zc−2/9・Zn Zc=Znの時 R10=7/9・Znで設定できる。
【0056】給電線のコモンモードにおける特性インピ
ーダンスZcはアース線と、他の3本の線との間の特性
インピーダンスであるが、これは図2(a)で示したノ
ーマルモードの特性インピーダンスZnとほぼ同等であ
るので、Zc=60Ωである場合、 R10=60−2/9×60=46.7Ω
【0057】R10は約47Ωを接続すれば良い。ただ
し、インバータ内のスイッチング素子等による高周波に
おける抵抗成分や、回路配線における抵抗成分が少し加
わるので、実際には抵抗R10を43〜45Ω程度に小
さめに設定する方が良い場合がある。
【0058】コモンモードチョークコイルL10は、ア
モルファスコア等の高等磁率のコアを使用するので、少
ない巻数で高いインダクタンスが容易に得られる。
【0059】また、コモンモードチョークコイルL10
はインバータの出力線U0、V0、W0に流れる電流の
和をゼロにする効果がある。そのためにはインダクタン
ス値をかなり大きくする必要があり、サージ電圧の周波
数において、特性インピーダンスZcの10倍程度以上
が望ましい。仮に給電線のコモンモード特性インピーダ
ンスZcの20倍とすれば、給電線の長さが75mのと
き400μH、給電線の長さが475mのとき2500
μH程度になる。
【0060】この値は小型のアモルファスコアに数ター
ンすれば容易に得られ、インバータの出力電流の和が流
れるので、その電流値は非常に小さく、磁気飽和するこ
とが少ないので、小型、低コストのコモンモードチョー
クコイルとすることができる。
【0061】以上述べたようにノーマルモード、コモン
モードのそれぞれにおいてサージ電圧を抑制することが
できるこのサージ電圧抑制回路を、インバータと給電線
の間に設けることにより、4線給電線による長距離配線
が容易にできる効果がある。
【0062】また、モータのケースは、アース線E2を
接続するが、ケースをアースしてもしなくてもサージ抑
制効果に特に影響することはなく、E0とE2の電圧差
も少ないので、アース工事は省略することができる。ま
た、他の機械などに取り付けられていて、この機械がア
ースされていても、サージ抑制効果には影響しない等の
特徴がある。
【0063】図3は単相インバータの場合を示すが、図
1と同様の方式で各素子の設定をすればよい。給電線2
4の特性インピーダンスをZn,Zcとすると、R15
またはR16=Zn/2、R14=Zc−Zn/4、Z
c=Znの時、R14=3/4・Znと設定すればよ
い。
【0064】図4も図1と同様に考えられる。R17、
R18、R19はそれらの並列抵抗値がR10と等しく
なるようにする。R17、R18、R19が等しい時、
抵抗値をR10の3倍に設定する。
【0065】図5はインバータ1の出力を、3線給電線
2を使用し、モータ3に電力供給する場合である。モー
タ3はアース線が無いのでケースをアースするのが一般
的である。この3線給電線2は、鉄パイプ等のダクト内
や、設備のアースされた金属部分に沿わせて配線する場
合が多い。このような時、破線で示したアース線は実際
には存在しないが、配線方法によって各出力線U、V、
Wと伝送線路を構成する。この場合コモンモードの特性
インピーダンスZcが図1の4線給電線の場合と異なり
高くなる傾向にあるが、抵抗R10を前述の方式で算出
した抵抗値に設定することで、モータ3の受電端子にお
けるサージ電圧をノーマルモード、コモンモード両者に
おいて抑制することができる。
【0066】実施の形態2 図6は、この発明の実施の形態2を示す図であり、図1
〜5に示した実施の形態と同じ構成には、同じ符号を付
し、その説明は省略する。以後の実施の形態についても
同様である。図6において、インバータ出力線U0、V
0、W0とアースに、抵抗R11、R12、R13、R
24とインダクタL11、L12、L13、L24との
並列体を接続して、4線給電線4によりモータ3へ給電
される。
【0067】抵抗R11、R12、R13とインダクタ
L11、L12、L13は図1および図2(a)の回路
において説明した値と同様に設定すればよい。L24は
L11〜L13と同じ値でよい。
【0068】図7はコモンモードに対し抵抗成分の等価
回路を示したもので、抵抗R20は図2(b)における
説明と同じく、R11、R12、R13の並列抵抗であ
る。従ってコモンモードの特性インピーダンスがZcで
あれば、 R24=Zc−R20 =Zc−2/9・Zn Zc=Znの時は、 R24=7/9・Zn で設定することができる。
【0069】この図6によるサージ電圧抑制回路は、4
線給電線のノーマルモード、コモンモードのどちらに対
してもサージ電圧を抑制できる。またインダクタと抵抗
の接続が簡単で、小型、軽量、安価に製造できるもので
ある。
【0070】実施の形態3 図8はこの発明の実施の形態3を示す図である。図8に
おいて、インバータ出力線U0、V0、W0に、別巻線
に抵抗R25を並列接続したコモンモードチョークコイ
ルL25を接続し、アースE0とともに4線給電線4に
よりモータ3に給電される。アースE2はモータケース
に接続する。また、モータ3の受電端子U2、V2、W
2には、抵抗とコンデンサによるサージ吸収回路として
の高周波成分終端器26を接続する。
【0071】図9(a),(b),(c)にこの高周波
成分終端器26の例を示す。図9(a)はコンデンサと
抵抗による直列回路をY結線したもので、C31、R3
1、C32、R32、C33、R33によりノーマルモ
ードのサージ電圧を吸収する。コンデンサC31、C3
2、C33はノーマルモードの特性インピーダンスZn
に対してモータ3の駆動周波数におけるリアクタンスが
十分大きく、またPWMキャリア周波数に対してリアク
タンスが十分小さい値に設定する。
【0072】ここで、Zn=1/ωCより C=1/ωZc=1/2πfZn 給電線の長さ75mの時、共振周波数462kHz、ノ
ーマルモード特性インピーダンスZn=60Ωを計算す
ると、 C=1/(2π×462×103×60)=0.005
7μF 給電線の長さ475mの時、共振周波数73kHz、ノ
ーマルモード特性インピーダンスZn=60Ωを計算す
ると、 C=1/(2π×73×103×60)=0.036μ
F 以上の値の約10倍を目安として、給電線の長さ75m
の時0.05μF、給電線の長さ475mの時0.4μ
F程度が必要である。
【0073】抵抗R31、R32、R33は線間のサー
ジ電圧に対して、給電線のノーマルモードの特性インピ
ーダンスZnと同等になればよいので、2/3・Znに
設定する。
【0074】給電線が長くなると、共振周波数が低くな
るので、コンデンサC31、C32、C33の値が大き
くなり、PWMキャリア周波数のインバータ出力電圧が
サージ電圧とともに抵抗に加わるので、抵抗R31、R
32、R33の消費電力が大きくなる。ある程度のサー
ジ電圧が加わることを許すと、コンデンサC31、C3
2、C33は小さくすることができるので、消費電力が
問題になる場合は静電容量を小さめに設定する。
【0075】図9(b)は図9(a)の抵抗R31、R
32、R33をYΔ変換したものであるからR34、R
35、R36は2Znとなる。
【0076】図9(c)は図9(a)の全体をYΔ変換
したものであるから、C34、C35、C36はC3
1、C32、C33に比べて1/3であり、R37、R
38、R39は2Znとなる。
【0077】図8のコモンモードチョークコイルL25
に接続する抵抗R25はコモンモードの給電線の特性イ
ンピーダンスZcと同じ設定にする。またコモンモード
チョークコイルは図1にて説明したものと同等でよい。
【0078】モータ3のケースをアースしなくても、サ
ージ抑制としては影響が無いので、接地の工事を省くこ
とができる。
【0079】実施の形態4 図10はこの発明の実施の形態4を示す図である。図1
0において、モータ3の受電端子に図8と同じ高周波成
分終端器26を接続し、インバータ1のアースE0と給
電線4のアース線との間に抵抗R40とインダクタL4
0の並列体を接続したものである。インダクタL40は
給電線4のコモンモードの特性インピーダンスZcに比
べ、十分大きく設定する。図1の説明で述べたように給
電線の長さ(m)をμHに置き換えたものでよく、サー
ジ電圧をある程度許せばさらに小さなインダクタンスで
あってもよい。抵抗R40は特性インピーダンスZcと
同じでよい。
【0080】実施の形態5 図11はこの発明の実施の形態5を示す図である。図1
1において、インバータ1の出力にコモンモードチョー
クコイルL26を接続し、さらに抵抗R11、R12、
R13、インダクタL11、L12、L13の並列体を
直列に接続し、4線給電線によりモータ3に給電する。
さらに、コモンモードチョークコイルL26と給電線4
との間の各線に、コンデンサと抵抗の直列体を接続し、
各直列体の共通接続部は、3相交流電源R、S、TにY
接続した3個のコンデンサC44、C45、C46の共
通接続部Aの仮想接地点に接続する。C44、C45、
C46は直列体のコンデンサC41、C42、C43に
比べ十分大きければよい。
【0081】コモンモードチョークコイルL26のイン
ダクタンスと、コンデンサC41、C42、C43の静
電容量により、低域ろ過フィルタを形成する。抵抗R1
1、R12、R13は高周波で波形が振動しないための
抵抗である。
【0082】この低域ろ過フィルタを形成するコモンモ
ードチョークコイルL26と、コンデンサC41、C4
2、C43は、インバータ出力U0、V0、W0の中性
点電圧の電圧変化dv/dtを低くして、モータ3の受
電端子U2、V2、W2とE2間のコモンモードのサー
ジ電圧を抑制するものである。具体的には、給電線4の
長さで決まる共振周波数成分が十分低減できる低域ろ過
フィルタであればよい。
【0083】また、PWMキャリア周波数が十分低減で
きる低域ろ過フィルタであれば、中性点電圧の変動が抑
制され、モータ3の巻線からケースへ浮遊静電容量によ
り漏洩電流が流れるのを低減できる効果がある。抵抗R
11、R12、R13、インダクタL11、L12、L
13は図1において説明したものと同様にして設定す
る。
【0084】この場合もモータ3のケースは、アースし
なくても同等の動作をする。
【0085】実施の形態6 図12はこの発明の実施の形態6を示す図である。図1
2において、インバータ1の出力にコモンモードチョー
クコイルL26を接続し、さらにインダクタL11、L
12、L13を直列に接続し、また、このコモンモード
チョークコイルL26とインダクタL11、L12、L
13の直列接続と給電線4との間の各線に、コンデンサ
と抵抗の直列体で構成される高周波成分終端器27を接
続し、4線給電線4によりモータ3に給電する。また、
高周波成分終端器27の各直列体の共通接続部に抵抗R
44を接続し、3相交流電源R、S、TにY接続した3
個のコンデンサC44、C45、C46の共通接続部A
の仮想接地点に接続する。コンデンサC44、C45、
C46は直列体のコンデンサC31、C32、C33に
比べ十分大きければよい。
【0086】コンデンサC31、C32、C33と抵抗
R31、R32、R33により構成されるノーマルモー
ドの高周波成分終端器27は図8aと同等のものであ
る。従って、抵抗R31、R32、R33は給電線のノ
ーマルモードの特性インピーダンスZnの2/3であれ
ばよい。また、抵抗R44は給電線のコモンモードの特
性インピーダンスZcから抵抗R31、R32、R33
の並列抵抗値を差し引いた値である。
【0087】また、コモンモードチョークコイルL26
のインダクタンスと、コンデンサC31、C32、C3
3の静電容量により低域ろ過フィルタを形成する。抵抗
R31、R32、R33は高周波で波形が振動しないた
めの抵抗として作用する。
【0088】この低域ろ過フィルタを形成するコモンモ
ードチョークコイルL26と、コンデンサC31、C3
2、C33は、インバータ出力U0、V0、W0の中性
点電圧の電圧変化dv/dtを低くして、モータ3の受
電端子U2、V2、W2とE2間のコモンモードのサー
ジ電圧を抑制するものである。
【0089】インダクタL11、L12、L13は図1
において説明したものと同様にして設定する。
【0090】なお、この場合もモータ3のケースは、ア
ースしなくても同等の動作をする。
【0091】実施の形態7 図13はこの発明の実施の形態7を示す図である。図1
3において、コモンモードチョークコイルL26のイン
ダクタンス値を給電線4のコモンモードの特性インピー
ダンスZcに比べてかなり大きくすることにより、給電
線4のコモンモードの電流を流れないようにして、モー
タ3の受電端子U2、V2、W2とE2間のコモンモー
ドのサージ電圧を抑制する。従ってL26のインダクタ
ンス値はかなり大きなものが必要になるが、コモンモー
ドチョークコイルであるので、高透磁率のコアを巻くこ
とにより比較的容易に得られる。
【0092】ノーマルモードのサージ電圧は、抵抗R1
1、R12、R13、インダクタL11、L12、L1
3の並列体により抑制する。
【0093】図13の回路は以上述べたように構成され
ているので、図11などに比べて部品数が少なく作成が
容易である。なお、この場合も、モータ3のケースはア
ースしても、しなくても同等の動作をする。
【0094】実施の形態8 図14はこの発明の実施の形態8を示す図である。図1
4において、コモンモードチョークコイルL26のイン
ダクタンス値を給電線4のコモンモードの特性インピー
ダンスZcに比べてかなり大きくすることにより、給電
線4のコモンモードの電流を流れないようにして、モー
タ3の受電端子U2、V2、W2とE2間のコモンモー
ドのサージ電圧を抑制する。従ってL26のインダクタ
ンス値はかなり大きなものが必要になるが、コモンモー
ドチョークコイルであるので、高透磁率のコアを巻くこ
とにより比較的容易に得られる。
【0095】また、インダクタL11、L12、L13
は図1のものと同等のものが使用できる。
【0096】また、コモンモードチョークコイルL26
とインダクタL11、L12、L13の直列接続したも
のと、給電線4との間の各線に、コンデンサと抵抗体か
らなる直列体で構成される高周波成分終端器26を接続
し、4線給電線4によりモータ3に給電するものであ
る。この高周波成分終端器26は図9(a)に示したも
のと同等である。
【0097】図14の回路は以上述べたように構成され
ているので、両方のモードのサージ電圧を抑制する効果
がある。なお、この場合もモータ3のケースはアースし
ても、しなくても同等の動作をする。
【0098】実施の形態9 図20(b)における給電線(多芯ケーブル)の断面に
おいて、赤をU相、白をV相、黒をW相、緑をアースE
に接続した場合、U−V、V−W、W−E、U−E間は
V−E、U−W間に比べて距離が近く、すなわち、アー
スE相に対してU相、W相のコモンモードの特性インピ
ーダンスよりV相の特性インピーダンスが高くなるの
で、図1に設定した定数では合わない場合が起こる。
【0099】図15は、このコモンモードインピーダン
スの各線による違いを補正するもので、V相の抵抗R1
2の値を高くすることにより達成している。すなわち、
R12=55Ωと設定して、V相の特性インピーダンス
に合わせるとともに、R10を小さくして、給電線4の
コモンモードの特性インピーダンスに合わせることで、
全体のコモンモードでのサージ電圧を抑制する。
【0100】このように、各線により特性インピーダン
スが異なる場合でも、それに合わせて容易にサージ電圧
抑制回路を設計できる。
【0101】図16(a)乃至(f)は、この図15の
回路図の動作を説明する波形図である。給電線4は30
0mのものを使用している。
【0102】図16(a)はインバータ1の出力で、U
0−V0、U0−E0間の電圧波形である。どちらも同
じ波形をしている。
【0103】図16(b)、(c)はコモンモードチョ
ークコイルL10および抵抗R11、R12、R13、
インダクタL11、L12、L13が無い、所謂無対策
の場合のモータ3の受電端子波形で、図16(b)はU
2−E2間、図16(c)はU2−V2間の波形であ
る。インバータ1の出力電圧の2倍近いサージ電圧が両
者ともに出ている。
【0104】図16(d)は図の通りの電圧抑制回路が
挿入された場合の給電線4の入り口U1−E1間の電圧
であり、インバータ1の出力電圧とモータ3からの反射
電圧がお互いにうまく打ち消しあっていることが分か
る。
【0105】図16(e)、(f)は図の通りの電圧抑
制回路が挿入された場合のモータ3の受電端子における
電圧波形で、図16(e)はU2−V2間、図16
(f)はU2−E2間の波形である。インバータ1の出
力波形にほぼ等しく、サージ電圧が両者とも全く無いき
れいな波形になっていることが分かる。
【0106】図16(g)は、コモンモードチョークコ
イルL10が無く、抵抗R11、R12、R13、イン
ダクタL11、L12、L13だけの場合のモータ3の
受電端子における電圧波形である。コモンモードのサー
ジ電圧が完全には取りきれていないことがわかる。
【0107】図16(h)および(i)は、図13の回
路図の動作を説明する波形図である。コモンモードチョ
ークコイルL26のインダクタンスが10mH程度以上
のものを使用している。
【0108】図16(h)はモータ3の受電端子におけ
る電圧波形U2−V2であり、インバータ1の出力電圧
とほぼ同じく、サージ電圧が無い波形が得られている。
【0109】図16(i)はモータ3の受電端子におけ
る電圧波形U2−E2であり、インバータ1の出力電圧
がコモンモードチョークコイルL26により中性点電圧
の変動が抑制され電圧が1/2程度に下がっているが、
サージ電圧のない波形であることがわかる。
【0110】このように図13の回路によれば、モータ
3の受電端子にサージ電圧を発生させず、インバータの
出力電圧を変えることなく、ほぼ同一の波形を伝達でき
るという優れた効果がある。
【0111】
【発明の効果】この発明におけるPWMインバータ駆動
機器のサージ電圧抑制回路は、以上に説明したように構
成されているので、4線給電線を用いて、PWM制御イ
ンバータの出力とアースを、モータ等の誘導性負荷に給
電した時に生ずるノーマルモード(線間電圧)とコモン
モード(対アース間電圧)の両方のサージ電圧を抑制す
ることができる。
【0112】使用するインダクタは,コモンモードチョ
ークコイルを含めて、アモルファスコア等の高透磁率コ
アを使用するので、少ない巻数で高いインダクタンスが
得られ、小型、軽量であり、電圧降下が少ない。
【0113】各素子の定数を大きな値に設定しないの
で、サージ吸収での抵抗損失が少ない。
【0114】アース線を接続するだけで、実際にアース
に接地しないので、アースへの漏れ電流が少ない。
【0115】各素子が、それぞれ大型にならず、さらに
構成が簡単なので、製造が容易である。
【0116】給電線のすべての特性インピーダンスに対
して、さらにあらゆる長さに対しても設定を合わせるこ
とがが可能である。という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の4線給電線による3
相PWMインバータ装置。
【図2】 (a)は図1の回路においてノーマルモード
に対応する抵抗の設定方法を説明する等価回路図。
(b)は図1の回路においてコモンモードに対応する抵
抗の設定方法を説明する等価回路図。
【図3】 本発明の実施の形態1の3線給電線による単
相PWMインバータ装置。
【図4】 本発明の実施の形態1の他の方法による3相
PWMインバータ装置。
【図5】 本発明の実施の形態1の他の方法による3相
PWMインバータ装置。
【図6】 本発明の実施の形態2の4線給電線による3
相PWMインバータ装置。
【図7】 図6の回路においてコモンモードに対応する
抵抗の設定方法を説明する等価回路図。
【図8】 本発明の実施の形態3の4線給電線による3
相PWMインバータ装置。
【図9】 高周波成分終端器の例示。
【図10】 本発明の実施の形態4の4線給電線による
3相PWMインバータ装置。
【図11】 本発明の実施の形態5の4線給電線による
3相PWMインバータ装置。
【図12】 本発明の実施の形態6の4線給電線による
3相PWMインバータ装置。
【図13】 本発明の実施の形態7の4線給電線による
3相PWMインバータ装置。
【図14】 本発明の実施の形態8の4線給電線による
3相PWMインバータ装置。
【図15】 本発明の実施の形態9の4線給電線による
3相PWMインバータ装置。
【図16】 本発明の実施の形態9の4線給電線による
3相PWMインバータ駆動機器のサージ電圧抑制回路の
動作を説明する波形図。
【図17】 従来のPWMインバータ装置を説明する回
路図。
【図18】 従来のPWMインバータ装置の動作を説明
するための波形図。
【図19】 従来のPWMインバータ装置を説明する回
路図。
【図20】 給電線(多芯ケーブル)の構造説明図。
(a)は外観、(b)は断面図。
【図21】 従来のPWMインバータ装置の動作を説明
するための波形図。
【図22】 従来のサージ抑制フィルタ回路を持つPW
Mインバータ装置。
【図23】 従来のサージ抑制フィルタ回路の動作を説
明する時間応答図。
【図24】 実公平2−23114号公報に示された従
来の「電圧形インバータの負荷側ピーク電圧抑制回
路」。
【図25】 特開平6−38543号公報に示された従
来の「サージ電圧抑制装置」。
【図26】 特開平6−38543号公報に示された従
来の「サージ電圧抑制装置」。
【符号の説明】
1 インバータ、2 3線給電線、3 モータ、4 4
線給電線、10、11、12、13 サージ抑制フィル
タ回路、21 単相インバータ、23 単相モータ、2
4 3線給電線、26 高周波成分終端器、27 高周
波成分終端器

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インバータから給電線を介して電力を誘導
    性負荷に供給するPWMインバータ装置において、高周
    波領域で給電線の特性インピーダンスに等しいインピー
    ダンスを有し、前記インバータと前記給電線の間に直列
    に接続された抵抗回路を備えたことを特徴とするPWM
    インバータ装置。
  2. 【請求項2】前記抵抗回路は、前記インバータと前記給
    電線の間に直列接続された抵抗を並列に接続したコモン
    モードチョークコイルと、該コモンモードチョークコイ
    ルに直列接続された、抵抗とインダクタの並列体とを有
    することを特徴とする請求項1のPWMインバータ装
    置。
  3. 【請求項3】前記給電線はアース線を含まず、前記抵抗
    回路は、前記インバータと前記給電線の間に直列接続さ
    れた、抵抗を並列に接続したコモンモードチョークコイ
    ルと、該コモンモードチョークコイルに直列接続され
    た、抵抗とインダクタの並列体とを有することを特徴と
    する請求項1のPWMインバータ装置。
  4. 【請求項4】前記抵抗回路は、前記インバータと前記給
    電線の間の前記インバータ出力線およびアースにそれぞ
    れ直列接続された、抵抗とインダクタの並列体からなる
    ことを特徴とする請求項1のPWMインバータ装置。
  5. 【請求項5】インバータからアース線を含む給電線を介
    して電力を誘導性負荷に供給するPWMインバータ装置
    において、高周波領域で給電線のコモンモードの特性イ
    ンピーダンスに等しいインピーダンスを有し、前記イン
    バータと前記給電線の間に直列に接続された第1の抵抗
    回路と、高周波領域で給電線のノーマルモードの特性イ
    ンピーダンスに等しいインピーダンスを有し、前記給電
    線と前記誘導性負荷との間に並列に接続された第2の抵
    抗回路とを備えたことを特徴とするPWMインバータ装
    置。
  6. 【請求項6】前記第1の抵抗回路は、前記インバータと
    前記給電線の間に直列接続された、抵抗を並列に接続し
    たコモンモードチョークコイルを有し、前記第2の抵抗
    回路は、前記給電線と前記誘導性負荷の間に並列接続さ
    れた、コンデンサと抵抗からなる高周波成分終端器を有
    することを特徴とする請求項5のPWMインバータ装
    置。
  7. 【請求項7】前記第1の抵抗回路は、前記インバータと
    前記給電線の間のアース線のみに直列接続された、抵抗
    とインダクタの並列体を有し、前記第2の抵抗回路は、
    前記給電線と前記誘導性負荷の間に並列接続された、コ
    ンデンサと抵抗からなる高周波成分終端器を有すること
    を特徴とする請求項5のPWMインバータ装置。
  8. 【請求項8】インバータからインバータ出力線と給電線
    を介して電力を誘導性負荷に供給するPWMインバータ
    装置において、高周波領域で給電線のコモンモードの特
    性インピーダンスに等しいインピーダンスを有し、前記
    インバータ出力線と前記給電線の間に直列に接続された
    第1の抵抗回路と、高周波領域で給電線のノーマルモー
    ドの特性インピーダンスに等しいインピーダンスを有
    し、前記インバータ出力線と所定の仮想接地点の間に並
    列に接続された第2の抵抗回路とを備えたことを特徴と
    するPWMインバータ装置。
  9. 【請求項9】インバータの交流電圧の入力線にそれぞれ
    接続しているコンデンサを備え、前記第1の抵抗回路
    は、前記インバータと給電線の間に直列接続されたコモ
    ンモードチョークコイルと、抵抗とインダクタの並列体
    とを有し、前記第2の抵抗回路は、前記コモンモードチ
    ョークコイルと給電線の間に並列接続された、コンデン
    サと抵抗の直列体を有し、前記コンデンサと抵抗の直列
    体の共通接続点が、前記インバータの交流電圧の入力線
    にそれぞれ接続しているコンデンサに接続されたことを
    特徴とする請求項8のPWMインバータ装置。
  10. 【請求項10】インバータからインバータ出力線と給電
    線を介して電力を誘導性負荷に供給するPWMインバー
    タ装置において、高周波領域で給電線のコモンモードの
    特性インピーダンスに等しいインピーダンスを有し、前
    記インバータ出力線と所定の仮想接地点の間に直並列に
    接続された第1の抵抗回路と、高周波領域で給電線のノ
    ーマルモードの特性インピーダンスに等しいインピーダ
    ンスを有し、前記インバータ出力線に並列に接続された
    第2の抵抗回路とを備えたことを特徴とするPWMイン
    バータ装置。
  11. 【請求項11】インバータの交流電圧の入力線にそれぞ
    れ接続しているコンデンサを備え、前記第1の抵抗回路
    は、前記インバータと前記給電線の間に直列接続された
    コモンモードチョークコイルとインダクタと、前記コモ
    ンモードチョークコイルおよび前記インダクタと前記給
    電線の間に並列接続された抵抗を有し、前記第2の抵抗
    回路は、前記コモンモードチョークコイルおよび前記イ
    ンダクタと前記給電線の間に並列接続された、コンデン
    サと抵抗からなる高周波終端器を有し、該高周波終端器
    に前記第1の抵抗回路の抵抗を接続し、さらに、該抵抗
    が、前記インバータの交流電圧の入力線にそれぞれ接続
    しているコンデンサに接続されたことを特徴とする請求
    項10のPWMインバータ装置。
  12. 【請求項12】インバータからインバータ出力線と給電
    線を介して電力を誘導性負荷に供給するPWMインバー
    タ装置において、高周波領域で給電線のコモンモードの
    特性インピーダンスに比べ高いインピーダンスを有し、
    前記インバータと前記給電線の間に直列接続されたイン
    ピーダンス素子と、高周波領域で給電線のノーマルモー
    ドの特性インピーダンスに等しいインピーダンスを有
    し、前記インバータ出力線に直列に接続された抵抗回路
    とを備えたことを特徴とするPWMインバータ装置。
  13. 【請求項13】前記インピーダンス素子は、前記インバ
    ータと前記給電線の間に直列接続されたコモンモードチ
    ョークコイルを有し、前記抵抗回路は、前記インバータ
    と前記給電線の間に直列接続された、抵抗とインダクタ
    ンスの並列体を有することを特徴とする請求項12のP
    WMインバータ装置。
  14. 【請求項14】インバータからインバータ出力線と給電
    線を介して電力を誘導性負荷に供給するPWMインバー
    タ装置において、高周波領域で給電線のコモンモードの
    特性インピーダンスに比べ高いインピーダンスを有し、
    前記インバータと前記給電線の間に直列接続されたイン
    ピーダンス素子と、高周波領域で給電線のノーマルモー
    ドの特性インピーダンスに等しいインピーダンスを有
    し、前記インバータ出力線に並列に接続された抵抗回路
    と、を備えたことを特徴とするPWMインバータ装置。
  15. 【請求項15】前記インピーダンス素子は、前記インバ
    ータと前記給電線の間に直列接続されたコモンモードチ
    ョークコイルとインダクタとを有し、前記抵抗回路は、
    前記コモンモードチョークコイルおよび前記インダクタ
    と前記給電線の間に並列接続された、コンデンサと抵抗
    からなる高周波終端器を有することを特徴とする請求項
    14のPWMインバータ装置。
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