JP6559946B2 - 非接触送電装置および非接触受電装置 - Google Patents

非接触送電装置および非接触受電装置 Download PDF

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本発明は、非接触送電装置および非接触受電装置に関し、詳しくは、受電装置に非接触で電力を送電する非接触送電装置および送電装置からの電力を非接触で受電する非接触受電装置に関する。
従来、この種の技術としては、平面コイルを用いて非接触で送受電するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この技術における送電装置や受電装置では、各装置の平面コイルは、背面から平面コイルの周囲を覆うように開口部が形成されたシールド部材に配置されており、平面コイルの周囲に発生する漏洩電磁界をシールド部材によって遮蔽している。
特開2012−186909号公報
しかしながら、上述の技術では、送電装置に接続された系統電源や受電装置に接続された外部機器にノイズが流出するのを抑制するのが困難となる。平面コイルは、内周側と外周側では1巻分のコイル線の長さが異なるため、シールドとの間で形成される寄生容量は内周側に比して外周側の方が大きくなる。内周側も外周側も同一の寄生容量のコイルでは、コイルにノイズ電流が流れたときには、内周側に流れる電流と外周側に流れる電流とが互いに打ち消し合うため、大きなノイズ電流が流れるのを抑制する。しかし、内周側と外周側の寄生容量が異なる平面コイルでは、コイルにノイズ電流が生じると、寄生容量が異なるため、送電装置では平面コイル,寄生容量,シールド,系統電源に接続された接続部のフィルタ,平面コイルを経路とするコモンモード電流が流れ、受電装置では平面コイル,寄生容量,シールド,外部機器に接続された接続部のフィルタ,平面コイルを経路とするコモンモード電流が流れる。このコモンモード電流は、系統電源や外部機器に接続された接続部のフィルタを経路とするため、系統電源や外部機器にノイズが流出するのを抑制するのが困難になる。
本発明の非接触送電装置および非接触受電装置は、装置に接続された系統電源や外部機器にノイズが流出するのを抑制することを主目的とする。
本発明の非接触送電装置および非接触受電装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の非接触送電装置は、
系統電源に接続された電源接続部と、
前記電源接続部からの交流電力を直流電力に変換するコンバータと、
前記コンバータからの直流電力を交流電力に変換するインバータと、
前記インバータからの交流電力を送電するための平面コイルを有する送電部と、
前記平面コイルを載置するシールドと、
を備える非接触送電装置であって、
前記コンバータと前記インバータとの間に一端が接続されると共に前記シールドに他端が接続されるコンデンサを有するノイズ経路部、
を備えることを特徴とする。
この本発明の非接触送電装置では、コンバータとインバータとの間に一端が接続されると共にシールドに他端が接続されるコンデンサを有するノイズ経路部を備える。この場合、コモンモード電流の経路は、平面コイル,寄生容量,シールド,インバータ,平面コイルとなる。コモンモード電流は、コンバータや電源接続部に流れないから、電源接続部に接続された系統電源にノイズが流出するのを抑制することができる。
こうした本発明の非接触送電装置において、前記電源接続部と前記コンバータと前記インバータと前記送電部と前記シールドと前記ノイズ経路部とを収納する金属製の筐体を備え、前記シールドは絶縁部材を介して前記筐体に取り付けられている、ものとしてもよい。こうすれば、金属製の筐体にコモンモード電流が流れるのを抑止することができ、系統電源にノイズが流出するのをより効果的に抑制することができる。
また、本発明の非接触送電装置において、前記ノイズ経路部は、前記コンデンサに並列に接続された抵抗および/または前記コンデンサに直列に接続された抵抗を有するものとしてもよい。さらに、本発明の非接触送電装置において、前記インバータからの交流電力の高周波成分を除去して前記送電部に供給するフィルタを備えるものとしてもよい。
本発明の非接触受電装置は、
非接触送電装置からの電力を非接触で受電するための平面コイルを有する受電部と、
前記受電部からの交流電力を整流する整流部と、
前記整流部からの直流電力を外部機器に供給する電力供給部と、
前記平面コイルを載置するシールドと、
を備える非接触受電装置であって、
前記整流部と前記電力供給部との間に一端が接続されると共に前記シールドに他端が接続されるコンデンサを有するノイズ経路部、
を備えることを特徴とする。
この本発明の非接触受電装置では、整流部と電力供給部との間に一端が接続されると共にシールドに他端が接続されるコンデンサを有するノイズ経路部を備える。この場合、コモンモード電流の経路は、平面コイル,寄生容量,シールド,整流部,平面コイルとなる。コモンモード電流は、電力供給部にに流れないから、電力供給部に接続された外部機器にノイズが流出するのを抑制することができる。ここで、外部機器としては、非接触受電装置に接続されたバッテリや電動機などの電気機器を意味する。
こうした本発明の非接触受電装置において、前記受電部と前記整流部と前記電力供給部と前記シールドと前記ノイズ経路部とを収納する金属製の筐体を備え、前記シールドは絶縁部材を介して前記筐体に取り付けられている、ものとしてもよい。こうすれば、金属製の筐体にコモンモード電流が流れるのを抑止することができ、外部機器にノイズが流出するのをより効果的に抑制することができる。
また、本発明の非接触受電装置において、前記ノイズ経路部は、前記コンデンサに並列に接続された抵抗および/または前記コンデンサに直列に接続された抵抗を有するものとしてもよい。さらに、本発明の非接触受電装置において、前記受電部からの交流電力の高周波成分を除去して前記整流部に供給するフィルタを備えるものとしてもよい。
本発明の第1実施例としての非接触送電装置20と非接触受電装置50とからなる非接触送受電システム18の構成の概略を示す構成図である。 第1実施例の非接触送電装置20の構成の概略を示す構成図である。 第1実施例の非接触送電装置20の等価回路を示す回路図である。 第1実施例の非接触送電装置20のコモンモード電流の経路を説明する説明図である。 比較例の非接触送電装置920のコモンモード電流の経路を説明する説明図である。 第2実施例の非接触送電装置120の構成の概略を示す構成図である。 第2実施例の非接触送電装置120の等価回路を示す回路図である。 第2実施例の非接触送電装置120のコモンモード電流の経路を説明する説明図である。 変形例の非接触送電装置220の等価回路を示す回路図である。 第3実施例の非接触受電装置50の構成の概略を示す構成図である。 第3実施例の非接触受電装置50の等価回路を示す回路図である。 第4実施例の非接触受電装置150の構成の概略を示す構成図である。 第4実施例の非接触受電装置150の等価回路を示す回路図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の第1実施例としての非接触送電装置20と非接触受電装置50とからなる非接触送受電システム18の構成の概略を示す構成図であり、図2は、第1実施例の非接触送電装置20の構成の概略を示す構成図であり、図3は、第1実施例の非接触送電装置20の等価回路を示す回路図である。第1実施例の非接触送電装置20は、系統電源10からの電力を車両に搭載された非接触受電装置50に非接触で送電する装置として構成されている。
第1実施例の非接触送電装置20は、図2および図3に示すように、フィルタ(Filter)22、力率改善コンバータ(PFC)24、インバータ(INV)26、フィルタ(Filter)28、共振コンデンサ(共振C)30、平面コイル32、シールド36、筐体40、を備える。なお、括弧書きは図2,3における表記である。
フィルタ22は、系統電源10に接続されたコモンモードチョークコイル22aと、筐体40に接続されたYコンデンサ22bとを備え、系統電源10からのノイズの流入や系統電源10へのノイズの流出を抑える周知のフィルタとして構成されている。なお、Yコンデンサ22bは、系統電源10からの2つの電力ラインに各々接続された2つのコンデンサCf1,Cf2により構成されている。力率改善コンバータ24は、例えば、2つのコンバータを用いて力率改善回路とDC/DCコンバータとを独立して制御する2ステージ方式の周知のコンバータとして構成されており、フィルタ22からの交流電力を任意の電圧の直流電力に変換する。インバータ26は、例えば4つのスイッチング素子と各スイッチング素子に並列に接続された4つのダイオードとによって構成される周知のインバータとして構成されており、力率改善コンバータ24からの直流電力を任意の周波数の交流電力に変換する。フィルタ28は、インバータ26からの交流電力の高周波成分を除去する周知のフィルタとして構成されている。
平面コイル32は、例えば駐車場の床面などに設置されており、図2に示すように、コア34に垂直軸をコイル中心として内周から外周に向けて巻回された周知の平面コイルとして構成されている。平面コイル32とフィルタ28との間にはコンデンサ30a,30bとからなる共振コンデンサ30が取り付けられており、平面コイル32と共振コンデンサ30とにより共振回路を構成する。この共振回路は、共振周波数が所定周波数Fset(数十〜数百kHz程度)となるように設計されている。したがって、インバータ26では、基本的には、力率改善コンバータ24からの直流電力を所定周波数Fsetの交流電力に変換する。
平面コイル32は、図2に示すように、下方に対して電磁界が漏洩しないようにシールド36が配置されている。このシールド36は、金属製の取付部材38により金属製の筐体40に取り付けられている。
第1実施例の非接触送電装置20では、図2,3に示すように、力率改善コンバータ24とインバータ26との間の電力ラインには、コンデンサC1,C2からなるYコンデンサ25が接続されている。Yコンデンサ25の他端はシールド36に接続されている。Yコンデンサ25の他端は、図3の等価回路では筐体40に接続されているが、これは、シールド36が取付部材38を介して筐体40に接続されているからである。なお、図3の右端に示すコンデンサC(n)は、平面コイル32の寄生容量を意味している。
次に、こうして構成された第1実施例の非接触送電装置20の動作、特にノイズ電流が生じたときの動作について説明する。図4は、第1実施例の非接触送電装置20のコモンモード電流の経路を説明する説明図であり、図5は、比較例の非接触送電装置920のコモンモード電流の経路を説明する説明図である。図中、太矢印のループがコモンモード電流の経路である。なお、比較例の非接触送電装置920は、実施例の非接触送電装置20の構成からYコンデンサ25を削除したものと同一の構成である。上述したように、平面コイル32では、内周側と外周側の寄生容量が異なるため、平面コイル32にノイズ電流が生じると、コモンモード電流が流れる。第1実施例の非接触送電装置20では、コモンモード電流は、図4の太矢印に示すように、平面コイル32,寄生容量C(n),筐体40,Yコンデンサ25,インバータ26,フィルタ28,共振コンデンサ30,平面コイル32の経路に流れる。こうした経路の他に、実施例の非接触送電装置20では、コモンモード電流は、平面コイル32,寄生容量C(n),筐体40,Yコンデンサ22b,力率改善コンバータ24,インバータ26,フィルタ28,共振コンデンサ30,平面コイル32の経路にも流れる。しかし、この経路に流れるコモンモード電流は、図4の太矢印に示す経路よりインピーダンスが大きくなるため、太矢印に示す経路に比して小さいものとなる。比較例の非接触送電装置920では、コモンモード電流は、図5のループを描く太矢印に示すように、平面コイル32,寄生容量C(n),筐体40,Yコンデンサ22b,力率改善コンバータ24,インバータ26,フィルタ28,共振コンデンサ30,平面コイル32の経路に流れる。比較例の非接触送電装置920では、系統電源10に接続されたフィルタ22のYコンデンサ22bがコモンモード電流の経路に含まれるから、系統電源10にノイズの流出が生じやすい。一方、第1実施例の非接触送電装置20では、系統電源10に接続されたフィルタ22やその後段の力率改善コンバータ24には、コモンモード電流はほとんど流れないから、比較例の非接触送電装置920に比して、系統電源10へのノイズの流出を抑制することができる。なお、比較例の非接触送電装置920では、系統電源10へのノイズの流出を抑制するために、Yコンデンサ22bの容量を大きくする手法も考えられる。しかし、この手法では、系統電源10からの漏れ電流を増加させ,タッチカレントなどを大きくする副作用を有する。このため、更なるフィルタやYコンデンサの追加などが必要となり、回路部品の増大となってしまう。第1実施例の非接触送電装置20は、フィルタ22のYコンデンサ22bの容量を大きくすることなく、力率改善コンバータ24とインバータ26との間とシールド36とにYコンデンサ25を取り付けるだけで、系統電源10へのノイズの流出を抑制することができるのである。
以上説明した第1実施例の非接触送電装置20では、力率改善コンバータ24とインバータ26との間に一端が接続されると共に平面コイル32のシールド36に他端が接続されるYコンデンサ25を備える。これにより、系統電源10に接続されたフィルタ22やその後段の力率改善コンバータ24にコモンモード電流をほとんど生じさせないようにすることができ、比較例の非接触送電装置920に比して、系統電源10へのノイズの流出を抑制することができる。
図6は、第2実施例の非接触送電装置120の構成の概略を示す構成図であり、図7は、第2実施例の非接触送電装置120の等価回路を示す回路図である。第2実施例の非接触送電装置120は、シールド36が絶縁部材39を介して筐体40に取り付けられている点を除いて、図2,3に示す第1実施例の非接触送電装置20と同一の構成をしている。重複する説明を回避するため、第2実施例の非接触送電装置120の構成のうち第1実施例の非接触送電装置20の構成と同一の構成については同一の符号を付し、その説明は省略する。第2実施例の非接触送電装置120では、シールド36は、絶縁材料(例えばゴムや樹脂など)により形成された絶縁部材39を介して筐体40に取り付けられている。従って、図7の等価回路に示すように、Yコンデンサ25は、筐体40から絶縁されたシールド36に接続されたものとなる。
図8は、第2実施例の非接触送電装置120のコモンモード電流の経路を説明する説明図である。図中、太矢印のループがコモンモード電流の経路である。第2実施例の非接触送電装置120では、コモンモード電流は、図8の太矢印に示すように、平面コイル32,寄生容量C(n),シールド36,Yコンデンサ25,インバータ26,フィルタ28,共振コンデンサ30,平面コイル32の経路に流れる。第2実施例の非接触送電装置120では、シールド36は絶縁部材39により電気的に筐体40から絶縁されているから、フィルタ22のYコンデンサ22bが接続された筐体40には、平面コイル32の寄生容量C(n)に起因するコモンモード電流は流れないようにすることができる。この結果、比較例の非接触送電装置920に比して、系統電源10へのノイズの流出をより効果的に抑制することができる。
以上説明した第2実施例の非接触送電装置120では、力率改善コンバータ24とインバータ26との間に一端が接続されると共に平面コイル32のシールド36に他端が接続されるYコンデンサ25と、シールド36を筐体40から電気的に絶縁する絶縁部材39と、を備える。これにより、フィルタ22のYコンデンサ22bが接続された筐体40には、平面コイル32の寄生容量C(n)に起因するコモンモード電流を流れないようにすることができ、比較例の非接触送電装置920に比して、系統電源10へのノイズの流出をより効果的に抑制することができる。
第2実施例の非接触送電装置120では、絶縁部材39によりシールド36を筐体40から電気的に絶縁するものとした。しかし、Yコンデンサ25のコンデンサC1,C2に並列に或いは直列に抵抗を接続するものとしてもよい。例えば、図9の変形例の非接触送電装置220に示すように、Yコンデンサ225のコンデンサC1,C2に並列に抵抗R1,R2を接続すると共にコンデンサC1,C2に直列に抵抗R3,R4を接続してもよい。この変形例の非接触送電装置220では、更に、Yコンデンサ225とシールド36との間を抵抗R5を介して接続し、シールド36と筐体40とを抵抗R6を介して接続している。
第1実施例や第2実施例の非接触送電装置20,120では、コモンモードチョークコイル22aとYコンデンサ22bとによりフィルタ22を構成するものとしたが、コモンモードチョークコイル22aとYコンデンサ22bとを2段或いは3段重ねてフィルタを構成するものとしてもかまわない。
第1実施例や第2実施例の非接触送電装置20,120では、車両に搭載された非接触受電装置50に非接触で送電する送電装置として説明したが、車両以外の移動体に搭載された非接触受電装置に非接触で送電する送電装置としてもよいし、移動しない設備などに組み込まれた非接触受電装置に非接触で送電する送電装置としてもよい。
次に、本発明の第3実施例としての非接触受電装置50について説明する。図10は、第3実施例の非接触受電装置50の構成の概略を示す構成図であり、図11は、第3実施例の非接触受電装置50の等価回路を示す回路図である。図11中、太矢印のループはコモンモード電流の経路を示す。第3実施例の非接触受電装置50は、図1に示すように、系統電源10に接続された非接触送電装置20から送電された電力を非接触で受電する装置として構成されている。
第3実施例の非接触受電装置50は、図10および図11に示すように、平面コイル52と、共振コンデンサ(共振C)53と、シールド56と、フィルタ(Filter)60と、整流器(RECT)62と、フィルタ(Filter)64と、筐体70、を備える。なお、括弧書きは図10,11における表記である。
平面コイル52は、例えば車両の床面近傍に設置されており、図10に示すように、コア54に垂直軸をコイル中心として内周から外周に向けて巻回された周知の平面コイルとして構成されている。平面コイル52にはコンデンサ53a,53bとからなる共振コンデンサ53が取り付けられており、平面コイル52と共振コンデンサ53とにより共振回路を構成する。この共振回路は、共振周波数が非接触送電装置20の共振周波数である所定周波数Fset(数十〜数百kHz程度)となるように設計されている。したがって、非接触送電装置20から所定周波数Fsetの交流電力による送電が行われると、これに共振して受電する。
平面コイル52は、図10に示すように、上方に対して電磁界が漏洩しないようにシールド56が配置されている。このシールド56は、金属製の取付部材58により金属製の筐体70に取り付けられている。
フィルタ60は、共振回路からの交流電力の高周波成分を除去する周知のフィルタとして構成されている。整流器62は、例えば4つのダイオードからなる全波整流器などの周知の整流器として構成されている。フィルタ64は、外部機器12に接続されたコモンモードチョークコイル64aと、筐体70に接続されたYコンデンサ64bとを備え、外部機器12からのノイズの流入や外部機器12へのノイズの流出を抑制する周知のフィルタとして構成されている。なお、Yコンデンサ64bは、外部機器12への2つの電力ラインに各々接続された2つのコンデンサCf3,Cf4により構成されている。外部機器12としては、例えばバッテリやモータなどの電気機器などであり、図10,11では「RL」として表記した。
第3実施例の非接触受電装置50では、図10,11に示すように、整流器62とフィルタ64との間の電力ラインには、コンデンサC3,C4からなるYコンデンサ63が接続されている。Yコンデンサ63の他端はシールド56に接続されている。Yコンデンサ63の他端は、図11の等価回路では筐体70に接続されているが、これは、シールド56が取付部材58を介して筐体70に接続されているからである。なお、図11の右端に示すコンデンサC(m)は、平面コイル52の寄生容量を意味している。
次に、こうして構成された第3実施例の非接触受電装置50の動作、特にノイズ電流が生じたときの動作について説明する。平面コイル52では、内周側と外周側の寄生容量が異なるため、平面コイル52にノイズ電流が生じると、コモンモード電流が流れる。第3実施例の非接触受電装置50では、コモンモード電流は、図11の太矢印に示すように、平面コイル52,寄生容量C(m),筐体70,Yコンデンサ63,整流器62,フィルタ60,共振コンデンサ53,平面コイル52の経路に流れる。こうした経路の他に、第3実施例の非接触受電装置50では、コモンモード電流は、平面コイル52,寄生容量C(m),筐体70,Yコンデンサ64b,整流器62,フィルタ60,共振コンデンサ53,平面コイル52の経路にも流れる。しかし、この経路に流れるコモンモード電流は、Yコンデンサ64bとYコンデンサ63との間のインピーダンスの差により、太矢印に示す経路に比して小さいものとなる。このため、第3実施例の非接触受電装置50では、Yコンデンサ63を備えないものに比して、外部機器12へのノイズの流出を抑制することができる。
以上説明した第3実施例の非接触受電装置50では、整流器62とフィルタ64との間に一端が接続されると共に平面コイル52のシールド56に他端が接続されるYコンデンサ63を備える。これにより、Yコンデンサ63を備えないものに比して、外部機器12へのノイズの流出を抑制することができる。
図12は、第4実施例の非接触受電装置150の構成の概略を示す構成図であり、図13は、第4実施例の非接触受電装置150の等価回路を示す回路図である。図13中、太矢印のループはコモンモード電流の経路を示す。第4実施例の非接触受電装置150は、シールド56が絶縁部材59を介して筐体70に取り付けられている点を除いて、図10,11に示す第3実施例の非接触受電装置50と同一の構成をしている。重複する説明を回避するため、第4実施例の非接触受電装置150の構成のうち第3実施例の非接触受電装置50の構成と同一の構成については同一の符号を付し、その説明は省略する。第4実施例の非接触受電装置150では、シールド56は、絶縁材料(例えばゴムや樹脂など)により形成された絶縁部材59を介して筐体70に取り付けられている。従って、図13の等価回路に示すように、Yコンデンサ63は、筐体70から絶縁されたシールド56に接続されたものとなる。
第4実施例の非接触受電装置150では、コモンモード電流は、図13の太矢印に示すように、平面コイル52,寄生容量C(m),シールド56,Yコンデンサ63,整流器62,フィルタ60,共振コンデンサ53,平面コイル52の経路に流れる。第4実施例の非接触受電装置150では、シールド56は絶縁部材59により電気的に筐体70から絶縁されているから、フィルタ64のYコンデンサ64bが接続された筐体70には、平面コイル52の寄生容量C(m)に起因するコモンモード電流は流れないようにすることができる。この結果、Yコンデンサ63を備えないものに比して、外部機器12へのノイズの流出をより効果的に抑制することができる。
以上説明した第4実施例の非接触受電装置150では、整流器62とフィルタ64との間に一端が接続されると共に平面コイル52のシールド56に他端が接続されるYコンデンサ63と、シールド56を筐体70から電気的に絶縁する絶縁部材59と、を備える。これにより、フィルタ64のYコンデンサ64bが接続された筐体70には、平面コイル52の寄生容量C(m)に起因するコモンモード電流を流れないようにすることができ、外部機器12へのノイズの流出をより効果的に抑制することができる。
第4実施例の非接触受電装置150では、絶縁部材59によりシールド56を筐体70から電気的に絶縁するものとした。しかし、図9の変形例の非接触送電装置220と同様に、Yコンデンサ63のコンデンサC3,C4に並列に或いは直列に抵抗を接続するものとしてもよい。
第3実施例や第4実施例の非接触受電装置50,150では、コモンモードチョークコイル64aとYコンデンサ64bとによりフィルタ64を構成するものとしたが、コモンモードチョークコイル64aとYコンデンサ64bとを2段或いは3段重ねてフィルタを構成するものとしてもかまわない。
第3実施例や第4実施例の非接触受電装置50,150では、車両に搭載された受電装置として説明したが、車両以外の移動体に搭載された受電装置としてもよいし、移動しない設備などに組み込まれた受電装置としてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。非接触送電装置の実施例では、フィルタ22が「電源接続部」に相当し、力率改善コンバータ24が「コンバータ」に相当し、インバータ26が「インバータ」に相当し、平面コイル32が「平面コイル」に相当し、平面コイル32と共振コンデンサ30とが「送電部」に相当し、シールド36が「シールド」に相当し、Yコンデンサ25が「ノイズ経路部」に相当する。非接触受電装置の実施例では、平面コイル52が「平面コイル」に相当し、平面コイル52と共振コンデンサ53とが「受電部」に相当し、整流器62が「整流部」に相当し、フィルタ64が「電力供給部」に相当し、シールド56が「シールド」に相当し、Yコンデンサ63が「ノイズ経路部」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、非接触送電装置や非接触受電装置の製造産業などに利用可能である。
10 系統電源、12 外部機器、18 非接触送受電システム、20,120,220 非接触送電装置、22 フィルタ、22a コモンモードチョークコイル、22b Yコンデンサ、24 力率改善コンバータ、25 Yコンデンサ、26 インバータ、28 フィルタ、30 共振コンデンサ、30a,30b コンデンサ、32 平面コイル、34 コア、36 シールド、38 取付部材、39 絶縁部材、40 筐体、50,150 非接触受電装置、52 平面コイル、53 共振コンデンサ、53a,53b コンデンサ、54 コア、56 シールド、58 取付部材、59 絶縁部材、60 フィルタ、62 整流器、63 Yコンデンサ、64 フィルタ、64a コモンモードチョークコイル、64b Yコンデンサ、70 筐体、225 Yコンデンサ、C1〜C4,Cf1〜Cf4 コンデンサ、R1〜R6 抵抗。

Claims (6)

  1. 系統電源に接続された電源接続部と、
    前記電源接続部からの交流電力を直流電力に変換するコンバータと、
    前記コンバータからの直流電力を交流電力に変換するインバータと、
    前記インバータからの交流電力を送電するための平面コイルを有する送電部と、
    前記平面コイルを載置するシールドと、
    を備える非接触送電装置であって、
    前記コンバータと前記インバータとの間の電力ラインの一方のラインに一端が接続されると共に前記シールドに他端が接続される第1コンデンサと前記電力ラインの他方のラインに一端が接続されると共に前記シールドに他端が接続される第2コンデンサとからなるYコンデンサを有するノイズ経路部と、
    前記電源接続部と前記コンバータと前記インバータと前記送電部と前記シールドと前記ノイズ経路部とを収納する金属製の筐体と、
    を備え、
    前記シールドは、絶縁部材を介して前記筐体に取り付けられている、
    非接触送電装置。
  2. 請求項1記載の非接触送電装置であって、
    前記ノイズ経路部は、前記Yコンデンサに並列に接続された抵抗および/または前記コンデンサに直列に接続された抵抗を有する、
    非接触送電装置。
  3. 請求項1または2記載の非接触送電装置であって、
    前記インバータからの交流電力の高周波成分を除去して前記送電部に供給するフィルタ、
    を備える非接触送電装置。
  4. 非接触送電装置からの電力を非接触で受電するための平面コイルを有する受電部と、
    前記受電部からの交流電力を整流する整流部と、
    前記整流部からの直流電力を外部機器に供給する電力供給部と、
    前記平面コイルを載置するシールドと、
    を備える非接触受電装置であって、
    前記整流部と前記電力供給部との間の電力ラインの一方のラインに一端が接続されると共に前記シールドに他端が接続される第1コンデンサと前記電力ラインの他方のラインに一端が接続されると共に前記シールドに他端が接続される第2コンデンサとからなるYコンデンサを有するノイズ経路部と、
    前記受電部と前記整流部と前記電力供給部と前記シールドと前記ノイズ経路部とを収納する金属製の筐体と、
    を備え、
    前記シールドは、絶縁部材を介して前記筐体に取り付けられている、
    非接触受電装置。
  5. 請求項4記載の非接触受電装置であって、
    前記ノイズ経路部は、前記Yコンデンサに並列に接続された抵抗および/または前記コンデンサに直列に接続された抵抗を有する、
    非接触受電装置。
  6. 請求項4または5記載の非接触受電装置であって、
    前記受電部からの交流電力の高周波成分を除去して前記整流部に供給するフィルタ、
    を備える非接触受電装置。
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