JP5361339B2 - 圧縮機、圧縮機の組立設備、及び、圧縮機の組立方法 - Google Patents

圧縮機、圧縮機の組立設備、及び、圧縮機の組立方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5361339B2
JP5361339B2 JP2008288605A JP2008288605A JP5361339B2 JP 5361339 B2 JP5361339 B2 JP 5361339B2 JP 2008288605 A JP2008288605 A JP 2008288605A JP 2008288605 A JP2008288605 A JP 2008288605A JP 5361339 B2 JP5361339 B2 JP 5361339B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
core
cores
split
stator
compressor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008288605A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010119163A (ja
Inventor
啓 岩田
一之 山本
浩二 増本
隆之 鬼橋
卓 関谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2008288605A priority Critical patent/JP5361339B2/ja
Publication of JP2010119163A publication Critical patent/JP2010119163A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5361339B2 publication Critical patent/JP5361339B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Compressor (AREA)
  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)

Description

本発明は、複数に分割された分割鉄心(分割コア)を円環状に組み立てた固定子を有する圧縮機、この圧縮機の組立設備、及び、この圧縮機の組立方法に関するものである。
従来、圧縮機に使用されるモータには、プレスで打ちぬかれた薄板状の電磁鋼板を積層し、かしめや溶接により一体化した鉄心を固定子として用いることが多かった。このような固定子では、巻線を巻き付ける際の作業性の向上及びモータの小型化の要請を十分に満足できなかった。そこで、固定子を構成する鉄心を分割化した分割型鉄心構造が提案されている。このような分割型鉄心構造で固定子を構成することによって、巻線の占積率を増加できるとともに巻線の作業性を向上でき、モータの小型化及びモータの組立作業の高速化を図ることが可能になっている。
そのようなものとして、固定子鉄心のバックヨーク部を等分割し、ティース部とバックヨーク部の一部を有する形状の完全に分割化した複数の分割鉄心を備え、当該分割型鉄心部のバックヨーク部側面には、凸部と凹部とを有する第1鉄心素板、凸部と凹部とを有する第2鉄心素板の2種類の鉄心素板を所定の順序で交互に積重ねて構成したものが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。このような固定子鉄心は、隣接する第1鉄心素板の凸部と第2鉄心素板の凹部、第2鉄心素板の凸部と第1鉄心素板の凹部が挿入可能な構造で、複数個の分割鉄心を上下に位置をずらして円周上に配置し、積層方向に圧入して組み立てるようになっている。
また、「バックヨーク部、およびこのバックヨーク部から突出したティース部を有する複数の磁極片がジョイント部を介して折り曲げ可能に連結された連結体を備え、この連結体の複数枚が厚み方向に積層されて積層鉄心が構成され、この積層鉄心の上記ジョイント部が折曲されて円筒状に形成されるとともに、互いに突き合わされた端面同士が固着されてなる回転電機用固定子であって、上記積層鉄心の互いに突き合わされる端面には、各連結体ごとに凹部とこれに嵌合される凸部とが設けられ、これらの凹部と凸部は、積層方向からの嵌合を許容するが周方向からの嵌合は許容しない形状の組み合わせとなる第1嵌合形態と、周方向および積層方向の双方からの嵌合を許容する形状の組み合わせとなる第2嵌合形態とがそれぞれ生じるように形成されており、かつ、上記各連結体は、上記第1嵌合形態と第2嵌合形態とが積層方向に沿って所定枚数分ずつ交互に発生するように積層配置され、上記第1嵌合形態となる凹部と凸部との嵌合により上記積層鉄心の上記端面同士が一体的に結合されている回転電機用固定子」が提案されている(たとえば、特許文献2参照)。
WO2007/141907号公報 特開2008−92691号公報(第3−4頁、第1図)
特許文献1に記載されているような固定子は、第1鉄心素板の積層枚数と第2鉄心素板の積層枚数とが同枚数で、かつ、分割鉄心が偶数個で構成されている場合には、分割鉄心を積層方向に1段ずつ上下に位置をずらし、環状に並べて円中心方向に同時に挿入して組み立てられる。しかしながら、分割鉄心が奇数個で構成されている場合、積層方向に1段ずつ上下に位置をずらして環状に並べると周方向からの挿入ができない第1鉄心素板と第2鉄心素板同時が隣り合う箇所が発生することになる。そのため、積層鉄心を環状に並べて円中心方向に同時に挿入するためには、予め2個の分割鉄心を積層方向に圧入するなどして、偶数個の構成にしなければならない。
また、特許文献2に記載のされているような回転電機用固定子は、3つの積層鉄心を互いに一体的にジョイントで連結した構成とされており、3つの積層鉄心をジョイント部で折曲して逆反らせて各ティース部の隙間を大きくなるようにした状態で、各ティース部に巻線するようになっている。巻線後は、ジョイント部を上記とは逆方向に折曲して各分割鉄心を円弧状に形成している。そのため、巻線前後の工程が増加して、その工程に要する時間及び手間が掛かってしまう。つまり、特許文献2に記載されているような回転電機用固定子には、分割鉄心の組み立て前工程に改善性の余地が残っているのである。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、固定子の分割鉄心数によらず、環状に配置した分割鉄心を円周方向に移動させて同時に固定子を組み立てることができ、かつ、分割鉄心の圧入回数を少なくすることができる圧縮機、圧縮機の組立設備、及び、圧縮機の組立方法を提供することを第1の目的としている。また、第1の目的に加え、分割数の多い電機用固定子においても組立工数が少なく、組立時間を短縮することを可能とした圧縮機、圧縮機の組立設備、及び、圧縮機の組立方法を提供することを第2の目的としている。
本発明に係る圧縮機は、円環状に接続されるバックヨーク部と前記バックヨーク部から突出したティース部とを有した複数個の分割鉄心が円環状に接続されてなる固定子と、前記ティース部と間隙を持って保持される回転子と、前記固定子を内部に収容し、固着保持する密閉容器と、を有し、前記分割鉄心は、前記バックヨーク部の左右の接続面の一方に第1凸部が、他方に前記第1凸部を積層方向から挿入可能な第1凹部が、それぞれ形成された第1鉄心素板を所定枚数積層させて一組とし、前記バックヨーク部の左右の接続面の一方に前記第1鉄心素板の前記第1凹部に積層方向及び周方向から挿入可能な第2凸部が、他方に前記第1鉄心素板の前記第1凸部及び前記第2凸部の双方が積層方向及び周方向から挿入可能な第2凹部が、それぞれ形成された第2鉄心素板を所定枚数積層させて一組とし、前記第2鉄心素板の所定積層枚数を、前記第1鉄心素板の所定積層枚数よりも2倍以上多くし、前記第1鉄心素板及び前記第2鉄心素板の各組を交互に積層方向に重ねて構成されており、前記固定子は、隣接する前記分割鉄心における前記第1鉄心素板の前記第1凸部と前記第1鉄心素板の前記第1凹部とを嵌合させることで構成されており、前記分割鉄心をすきま嵌めとしたものにおいて、前記分割鉄心の前記第1凹部及び前記第2凹部の外周部に、前記密閉容器との焼き嵌め結合する突起部を形成したことを特徴とする。
本発明に係る圧縮機の組立設備は、上記の分割鉄心を円環状に接続させて固定子を形成する圧縮機の組立設備であって、前記分割鉄心を所定の間隔で段差を持って配置可能にし、前記分割鉄心を円の中心方向に同時に移動させてから、同じ高さの段差を持って配置されている前記分割鉄心を積層方向に同時に圧入可能にしたことを特徴とする。
本発明に係る圧縮機の組立方法は、上記の分割鉄心を所定の間隔で段差を持って円環状に配置し、前記分割鉄心を円の中心方向に同時に移動させて各分割鉄心を接続し、同じ高さの段差を持って配置されている前記分割鉄心を積層方向に同時に圧入にすることで固定子を作製し、前記固定子を密閉容器内に固着保持することを特徴とする。
本発明に係る圧縮機によれば、2×(第1鉄心素板の積層枚数Na)<(第2鉄心素板の積層枚数N)とすることによって、第1凸部及び第2凸部のいずれも挿入可能な第2凹部の占める範囲を広くし、分割鉄心の個数の制約なしに各分割鉄心の第2凹部に、各分割鉄心の凸部(第1凸部及び第2凸部の双方)を同時に挿入することができる。
また、本発明に係る圧縮機の組立設備及び組立方法によれば、同じ高さの段差を持って配置される分割鉄心を同時に圧入することができるので、分割鉄心の圧入作業に要する組立工数を軽減することができる。また、段差を持って分割鉄心を環状に組み合わせた状態から、各分割鉄心を偏りなく均等な位置から積層方向に圧入することができ、真円度が高い固定子を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る圧縮機100の断面構成の一例を示す縦断面図である。図1に基づいて、圧縮機100の構成及び動作について説明する。この圧縮機100は、スクロール式圧縮機である場合を例に示しており、たとえば冷蔵庫や冷凍庫、自動販売機、空気調和器、冷凍装置、給湯器等の冷凍サイクル(ヒートポンプサイクル)の構成要素となるものである。なお、図1を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
この圧縮機100は、冷凍サイクルを循環する冷媒を吸入し、圧縮して高温高圧の状態として吐出させるものである。そして、圧縮機100は、圧縮部16と駆動部17とに分類できる。この圧縮部16及び駆動部17は、密閉容器(シェル)10内に収納されている。この密閉容器10は、圧力容器となっている。図1に示すように、圧縮部16が密閉容器10の上側に配置され、駆動部17が密閉容器10の下側に配置されている。この密閉容器10の底部は、冷凍機油5を貯留する油だめ11となっている。また、密閉容器10には、冷媒ガスを吸入するための吸入側配管12と、冷媒ガスを吐出するための吐出側配管13とが連接されている。
圧縮部16は、吸入側配管12から吸入した冷媒ガスを圧縮して密閉容器10内の吐出空間15に排出する機能を有している。この吐出空間15に排出された冷媒ガスは、吐出側配管13から圧縮機100の外部に吐出されるようになっている。駆動部17は、圧縮部16で冷媒ガスを圧縮するために、圧縮部16を構成する旋回スクロール50を駆動する機能を果たすようになっている。つまり、駆動部17がクランクシャフト40を介して旋回スクロール50を駆動することによって、圧縮部16で冷媒ガスを圧縮するようになっているのである。
圧縮部16は、旋回スクロール50と、固定スクロール60と、フレーム70とで概略構成されている。図1に示すように、旋回スクロール50は下側に、固定スクロール60は上側に配置されるようになっている。固定スクロール60には、一方の面に立設された渦巻状突起であるラップ部62が形成されている。また、旋回スクロール50にも、一方の面に立設され、ラップ部62と実質的に同一形状の渦巻状突起であるラップ部52が形成されている。旋回スクロール50及び固定スクロール60は、ラップ部52とラップ部62とを互いに噛み合わせ、密閉容器10内に装着されている。そして、ラップ部52とラップ部62との間には、相対的に容積が変化する圧縮室18が形成される。
固定スクロール60は、フレーム70に図示省略のボルト等によって固定されている。固定スクロール60の中央部には、圧縮され、高圧となった冷媒ガスを吐出する吐出ポート63が形成されている。そして、圧縮され、高圧となった冷媒ガスは、固定スクロール60の上部に設けられている吐出空間15に排出されるようになっている。旋回スクロール50は、固定スクロール60に対して自転運動することなく公転旋回運動を行うようになっている。また、旋回スクロール50のラップ部52形成面とは反対側の面(以下、スラスト面と称する)の略中心部には、中空円筒形状の旋回スクロールボス部53が形成されている。この旋回スクロールボス部53には、後述するクランクシャフト40の上端に設けられた偏心ピン部41が嵌入(係合)されているのである。
フレーム70は、密閉容器10の内周面に固着され、中心部にクランクシャフト40を貫通させるため貫通孔が形成されている。また、フレーム70には、旋回スクロール50のスラスト面55側から軸方向下側に貫通する排油穴71が形成されており、スラスト面55を潤滑した冷凍機油5を油だめ11に戻すようになっている。図1では、排油穴71が1つだけ形成されている場合を例に示しているが、これに限定するものではない。たとえば、排油穴71を2つ以上形成してもよい。なお、フレーム70は、その外周面を焼き嵌めや溶接等によって密閉容器10の内周面に固定するとよい。
駆動部17は、クランクシャフト40に固定された回転子(ロータ)19と、密閉容器10に収容され、固着保持された固定子(集中巻ステータ)20と、駆動軸であるクランクシャフト40とで構成されている。回転子19は、クランクシャフト40に固定され、固定子20への通電が開始することにより回転駆動し、クランクシャフト40を回転させるようになっている。また、固定子20の外周面は焼き嵌め等により密閉容器10に固着支持されている。すなわち、回転子19及び固定子20で圧縮機用モータ(電動機)を構成しているのである。
クランクシャフト40は、作用するガス荷重に対し、許容撓み量を確保できる剛性をもち、切削性が良好であって、低コスト化できる材料を選定して構成するとよい。クランクシャフト40の上端部は、旋回スクロール50の旋回スクロールボス部53と回転自在に嵌合する偏心ピン部41が形成されている。また、クランクシャフト40の内部には、上端面まで連通している給油流路42が形成されている。この給油流路42は、油だめ11に貯留してある冷凍機油5の流路となるものである。油だめ11に溜まっている冷凍機油5は、クランクシャフト40の回転に伴い、冷凍機油5を吸い上げて給油流路42を流れて圧縮部16に給油されるようになっている。
旋回スクロール50と固定スクロール60との間には、旋回スクロール50の偏心旋回運動中における自転運動を阻止するためのオルダムリング80が配設されている。このオルダムリング80は、旋回スクロール50と固定スクロール60との間に配設され、旋回スクロール50の自転運動を阻止するとともに、公転旋回運動を可能とする機能を果たすようになっている。つまり、オルダムリング80は、旋回スクロール50の自転防止機構として機能している。
ここで、圧縮機100の動作について簡単に説明する。
圧縮機用モータを構成する回転子19は、固定子20が発生する回転磁界からの回転力を受けて回転する。それに伴って、回転子19に固定されたクランクシャフト40が回転駆動する。旋回スクロール50は、クランクシャフト40の偏心ピン部41に係合されており、旋回スクロール50の自転回転運動がオルダムリング80の自転防止機構によって公転旋回運動に変換される。このクランクシャフト40の回転駆動によって、密閉容器10内の冷媒ガスが固定スクロール60のラップ部62と旋回スクロール50のラップ部52とにより形成される圧縮室18内へ流れ、吸入過程が開始する。
圧縮室18内に冷媒ガスが吸入されると、偏心させられた旋回スクロール50の公転旋回運動で、圧縮室18の容積を減少させる圧縮過程へと移行する。つまり、圧縮部16では、旋回スクロール50が公転旋回運動すると、冷媒ガスが吸入口となる旋回スクロール50のラップ部52及び固定スクロール60のラップ部62の最外周開口部から取り込まれて、旋回スクロール50の回転とともに徐々に圧縮されながら中心部に向かうようになっている。なお、冷凍サイクルを循環してきた低圧状態の冷媒は、吸入側配管12から密閉容器10内に流入するようになっている。
そして、圧縮室18で圧縮された冷媒ガスは、吐出過程に移行する。つまり、冷媒ガスは、固定スクロール60の吐出ポート63を通過し、吐出空間15を経由してから圧縮機100の外部へと吐出されるのである。圧縮機100の吐出側配管13から吐出された冷媒は、高温高圧の状態となって、冷凍サイクルを構成する凝縮器に流入するようになっている。その後、固定子20への通電を停止すると圧縮機100は停止する。
図2は、圧縮機100の断面構成を拡大して示すA−A断面図である。図3は、分割鉄心22を説明するための斜視図である。図4は、分割鉄心22を構成する各鉄心素板を説明するための説明図である。図2〜図4に基づいて、実施の形態1の特徴部分である固定子20、特に分割鉄心22について詳細に説明する。なお、図2では、説明の便宜上、固定子20のみを図示している。また、図4(a)が第1鉄心素板6の形状を拡大して示す斜視図を、図4(b)が第2鉄心素板7の形状を拡大して示す斜視図を、図4(c)が各鉄心素板に形成する凹凸部の挿入可否の関係を説明するための説明図を、それぞれ示している。
この固定子20は、複数個(ここでは9個)の分割鉄心22が円環状に組み立てられることで構成されている。分割鉄心22は、組み立てられた状態において円環状に接続されるバックヨーク部23と、組み立てられた状態においてバックヨーク部23から中心に向かって突出するティース部24と、で構成されている。この分割鉄心22を円環状に組み立てると、隣り合うティース部24の間にスロット35が形成される。そして、ティース部24に集中巻方式の巻線が施されるようになっている。つまり、スロット35が、ティース部24に巻かれる巻線の収容スペースとなっているのである。
さらに、分割鉄心22を構成しているバックヨーク部23の外周部(密閉容器10との接合面)には、所定形状の切欠き21が形成されている。このように構成された固定子20は、焼き嵌められることで密閉容器10の内壁面に固着支持されることになる(固定子20の組立設備及び固定子20の組立方法については図5で詳細に説明するものとする)。なお、実施の形態1では、切欠き21があり溝形状に形成されている場合を例に示しているが、切欠き21の形状を特に限定するものではない。
分割鉄心22は、第1鉄心素板6と、第2鉄心素板7と、を組み合わせて構成されている。図4に示すように、第1鉄心素板6には、バックヨーク部23の一方の側面(隣接する分割鉄心22との接続部分となる一方の側面、つまり図4に示す紙面左側の側面)に所定形状の第1凸部1aが、バックヨーク部23の他方の側面(隣接する分割鉄心22との接続部分となる他方の側面、つまり図4に示す紙面右側の側面)に所定形状の第1凹部1bが、それぞれ形成されている。そして、第1鉄心素板6が所定枚数積層されるようになっている。なお、第1鉄心素板6の積層枚数をNaとして説明するものとする。
同様に、第2鉄心素板7には、バックヨーク部23の一方の側面(隣接する分割鉄心22との接続部分となる一方の側面、つまり図4に示す紙面左側の側面)に第1鉄心素板6の第1凹部1bに挿入可能な所定形状の第2凸部2aが、バックヨーク部23の他方の側面(隣接する分割鉄心22との接続部分となる他方の側面、つまり図4に示す紙面右側の側面)に第1鉄心素板6の第1凸部1aが挿入可能な所定形状の第2凹部2bが、それぞれ形成されている。そして、第2鉄心素板7が所定枚数積層されるようになっている。なお、第2鉄心素板7の積層枚数をNとして説明するものとする。
第1凸部1a、第2凸部2a、第1凹部1b、及び、第2凹部2bの関係、つまり各凹凸部の挿入可否の関係について更に詳しく説明する。図4(c)に示すように、第1凹部1bに対しては、第1凸部1aが、周方向からの挿入ができず、積層方向からの挿入のみが可能な形状としており、第2凸部2aが、周方向及び積層方向のいずれからも挿入可能な形状となっている。一方、図4(c)に示すように、第2凹部2bに対しては、第1凸部1a及び第2凸部2aが、周方向及び積層方向のいずれからも挿入可能な形状となっている。
したがって、第1凹部1bと第1凸部1aとは、第1凹部1bに対して第1凸部1aの積層方向から挿入されて嵌合されるようになっている。また、第1凹部1bと第2凸部2a、第2凹部2bと第1凸部1a、及び、第2凹部2bと第2凸部2aは、いずれも周方向及び積層方向のいずれからも挿入可能になっている。なお、第1凸部1a、第2凸部2a、第1凹部1b、及び、第2凹部2bの形状を特に限定するものではなく、以下の条件を満たすような形状であればよい。
そして、Na枚の第1鉄心素板6を一組として、N枚の第2鉄心素板7を一組として、各組を交互に重ねて1つの分割鉄心22を構成している。ここで、実施の形態1では、第1鉄心素板6の積層枚数Naと第2鉄心素板7の積層枚数Nとの関係を、2Na≦Nを満たすように決定し、分割鉄心22を構成するようにしている。2Na≦Nとすることによって、各分割鉄心を積層方向に1段ずつ2段階に位置をずらすことが可能となり、奇数個の分割鉄心22を環状に並べても、円の中心方向(クランクシャフト40の方向)に同時に移動させて固定子20を作製することができる(図5で詳細に説明する)。
隣り合う分割鉄心22の位置が積層方向に多少誤差があっても、あるいは鉄心素板(第1鉄心素板6及び第2鉄心素板7)の板厚に偏差があっても、予想される厚み誤差を十分吸収でき、容易に挿入できる程度とすべきであることからも、一例としてNをNaの210%〜300%程度にしておくことが好ましいことになる。一方、NとNaの差を300%より大きくすること、すなわちNを極端に大きくすることは、分割鉄心22同士の固着力の低下と第2凸部2aと第2凹部2bとによって形成される隙間が磁束の通る鉄心において磁気抵抗となり、透磁率を弱くすることになる。このことからも、2Na≦Nを満たすように各鉄心素板の枚数を決定するとよい。
図5は、固定子20の組立を説明するための工程図である。図6は、隣接する分割鉄心22の接続状態を詳細に説明するための部分拡大図である。図5及び図6に基づいて、固定子20の組立について詳細に説明する。なお、図5には、比較例として従来の固定子の組立方法の一部を示している。また、図5では、従来の固定子の組立との顕著な差異を示すために、奇数個(ここでは9個)の分割鉄心22で固定子20を構成する場合について例示している。さらに、図6では、隣接する2つの分割鉄心22の組立について示している。
まず、分割鉄心22を所定の間隔で環状に配置できる組立設備(図12参照)に9個の分割鉄心22をセットする。つまり、第1鉄心素板6及び第2鉄心素板7を組み合わせて構成した分割鉄心22を環状に並べて配置する(図5(a1 ))。このときの各分割鉄心22の位置関係を図5(a2 )に示している。図5(a2 )では、便宜的に紙面最左側の分割鉄心22を1番目とし、最右側の分割鉄心22を9番目として図示している。組立設備は、配置される分割鉄心22の設置面の高さを異ならせることが可能となっている。たとえば、分割鉄心22の設置面の下側からバネ等で付勢し、分割鉄心22が載置されることで所定の高さ位置となるようにしておくとよい。
つまり、図5(a2 )に示すように、1番目の分割鉄心22の位置を基準にすると、2番目の分割鉄心22が1番目の分割鉄心22よりも1段上方にずらした位置に、3番目の分割鉄心22が2番目の分割鉄心22よりも更に1段上方にずらした位置に、それぞれ配置されるようになっている。なお、4番目以降の分割鉄心22は、1番目〜3番目の配置が繰り返されるようになっている。また、高さの異ならせ方を図示している場合に限定するものではない。
ここでいう1段とは、2つの分割鉄心22を水平に配置した状態から、一方の分割鉄心22(ここでは2番目、5番目、及び、8番目の分割鉄心22)が他方の分割鉄心22(ここでは1番目、4番目、及び、7番目の分割鉄心22)に周方向から最初に挿入できる位置にまで上方にずらしたことを表している。そして、3番目、6番目、及び、9番目の分割鉄心22は、1番目、4番目、及び、7番目の分割鉄心22から2段上方にずらして配置されている。
各分割鉄心22は、上述したように第1鉄心素板6の積層枚数Naと第2鉄心素板7の積層枚数Nとの関係が2Na≦Nとなるように構成されている。このようにすることによって、奇数個の分割鉄心22を環状に並べても、円の中心方向に同時に移動させて、凹部に凸部を挿入することが可能になる。つまり、2Na≦Nとすることによって、第1凸部1a及び第2凸部2aのいずれも挿入可能な第2凹部2bの占める範囲を広くし、分割鉄心22の個数の制約なしに各分割鉄心22の第2凹部2bに、各分割鉄心22の凸部(第1凸部1a及び第2凸部2aの双方)を同時に挿入可能にしているのである。
組立設備では、環状に配置した各分割鉄心22を円の中心方向に同時に移動させる(図5(a1 )で示す矢印)。そして、各分割鉄心22の第1凹部1bに、各分割鉄心22の第2凸部2aが挿入され、各分割鉄心22の第2凹部2bに、各分割鉄心22の凸部(第1凸部1a及び第2凸部2aの双方)が挿入される(図5(b1 ))。このとき、2番目、5番目、及び、8番目の分割鉄心22が、1番目、4番目、及び、7番目の分割鉄心22に対して1段上方に位置しており、3番目、6番目、及び、9番目の分割鉄心22が、1番目、4番目、及び、7番目の分割鉄心22から2段上方に位置している(図5(b2 ))。
環状に配置した各分割鉄心22を円の中心方向に同時に移動させると、図6(a)に示すように、1番目の分割鉄心22の第2凹部2bに、2番目の分割鉄心22の凸部が挿入される。このとき、図6(a1 )に示すように1番目の分割鉄心22の第2凹部2bには2番目の分割鉄心22の第1凸部1aが、図6(a2 )に示すように1番目の分割鉄心22の第1凹部1bには2番目の分割鉄心22の第2凸部2aが、図6(a3 )に示すように1番目の分割鉄心22の第1凹部1bには2番目の分割鉄心22の第2凸部2aが、隙間を持ってそれぞれ挿入されることになる。
次に、段差を持って配置されている分割鉄心22を積層方向に圧入する(図5(c))。このとき、組立設備では、図5(b2 )の矢印で示すように、同一段差の複数個の分割鉄心22(2番目、5番目、及び、8番目の分割鉄心22)を同時に圧入することができる。このように、2番目、5番目、及び、8番目の分割鉄心22を積層方向に圧入すると、1番目と2番目の分割鉄心22が、4番目と5番目の分割鉄心22が、7番目と8番目の分割鉄心22が、それぞれ接続されることになる。つまり、1番目、4番目、及び、7番目の分割鉄心22の第1凹部1bに、2番目、5番目、及び、8番目の分割鉄心22の第1凸部1aが嵌合されるのである。
段差を持って配置されている分割鉄心22を積層方向に圧入すると、図6(b)に示すように、1番目の分割鉄心22の凹部に、2番目の分割鉄心22の凸部が嵌合される。詳しくは、図6(b1 )に示すように1番目の分割鉄心22の第1凹部1bに、2番目の分割鉄心22の第1凸部1aが嵌合され、図6(b2 )に示すように1番目の分割鉄心22の第2凹部2bに、2番目の分割鉄心22の第2凸部2aが隙間を持って接続されることになる。
それから、組立設備では、図5(c)の矢印で示すように同一段差の複数個の分割鉄心22(3番目、6番目、及び、9番目の分割鉄心22)を同時に圧入することができる。このように、3番目、6番目、及び、9番目の分割鉄心22を積層方向に圧入すると、2番目と3番目の分割鉄心22が、5番目と6番目の分割鉄心22が、8番目と9番目の分割鉄心22が、それぞれ接続されるとともに、3番目と4番目の分割鉄心22が、6番目と7番目の分割鉄心22が、9番目と1番目の分割鉄心22が、それぞれ接続されることになる(図5(d))。すなわち、全ての分割鉄心22が接続されることになるのである。
このように、実施の形態1に係る圧縮機の組立設備では、同じ段差を持って配置される分割鉄心22を同時に圧入することができるので、分割鉄心22の圧入作業に要する組立工数を軽減することができる。また、段差を持って分割鉄心22(たとえば、2番目、5番目及び8番目の分割鉄心22や、3番目、6番目及び9番目の分割鉄心22)を環状に組み合わせた状態から、各分割鉄心22を偏りなく均等な位置から積層方向に圧入することができ、真円度が高い固定子20を得ることができる。
一方、図5(x)に示すように、第1鉄心素板の積層枚数と第2鉄心素板の積層枚数が同数の分割鉄心を組み立てる場合には、分割鉄心の個数が偶数個であれば、隣接する分割鉄心を積層方向に1段ずつ上下にずらして環状に並べて円中心方向に同時に挿入することができる。ところが、分割鉄心の個数が奇数個になると、積層方向に1段ずつ上下に位置をずらして環状に並べると周方向からの挿入ができない第1鉄心素板同士が隣り合う箇所が発生してしまう(ここでは9番目と1番目の分割鉄心)。また、第1鉄心素板の積層枚数Naと第2鉄心素板の積層枚数Nとの関係がNa<N≦2Naの分割鉄心を組み立てる場合においても、上記と同様に分割鉄心の個数が奇数個になると、積層方向に1段ずつ上下に位置をずらして環状に並べると周方向からの挿入ができない第1鉄心素板同士が隣り合う箇所が発生してしまう。そこで、実施の形態1では、分割鉄心22の個数の制約なしに固定子20を簡便に作製できるようにしているのである。
図12は、本発明の実施の形態1に係る組立設備200を上から見た状態を示す概略平面図である。図13は、分割鉄心22のセット位置を説明するための説明図である。また、図13(a)が図12のA−A断面図を、図13(b)が図12のB−B断面図を、図13(c)が図12のC−C断面図を、それぞれ示している。図12及び図13に基づいて、図5及び図6で説明した固定子20の組立方法、つまり組立設備200の作用について更に詳しく説明する。まず、9個の分割鉄心22を用意し、組立設備200のワーク固定ユニット203にセットする。つまり、図13に示すように、各分割鉄心22は、ワーク固定ユニット203の分割鉄心固定台215にセットされる。
1番目、4番目、及び、7番目の分割鉄心22は、図13(a)に示すように固定されている分割鉄心底面押え211a上に載置される。2番目、5番目、及び、8番目の分割鉄心22は、図13(b)に示すようにバネ216aで付勢され、分割鉄心底面押え211aよりも一段高く位置している可動式の分割鉄心底面押え211b上に載置される。3番目、6番目、及び、9番目の分割鉄心22は、図13(c)に示すようにバネ216bで付勢され、分割鉄心底面押え211aよりも二段高く位置している可動式の分割鉄心底面押え211c上に載置される。つまり、各分割鉄心22は、段差を持って載置されるようになっている。なお、分割鉄心底面押え211b及び分割鉄心底面押え211cは、分割鉄心底面押え211aの高さまで可動可能になっている。
各分割鉄心22は、ワーク内周保持204で内周面側が、ワーク外周保持205で外周面側が、それぞれ保持される。各分割鉄心22をセットする際、各分割鉄心22の切欠き21の一端を固定側チャック爪206に把持し、その後可動側チャック爪207を移動させ他端を把持するようになっている。このようにして、各分割鉄心22が環状に配置される。次に、ワーク固定ユニット203に取り付けられているハンドル210を移動させる。ハンドル210を移動させるとともにカム溝リング202がベース201に固定されているカム溝リング保持214に沿って回転し、カム溝209に追随してカム208とワーク固定ユニット203が中心方向に移動する。
分割鉄心固定台215及び分割鉄心底面押え211は、スライドベース212に固定されている。また、ベース201にはスライドベース212を中心方向に移動させるためのスライドガイド213が設けられている。ハンドル210を移動させると、カム208とワーク固定ユニット203が中心方向に移動、つまりスライドガイド213に沿ってスライドベース212がスライドするようになっている。そうすると、各分割鉄心22が中心側で円環状に接続、つまり各第1凹部1bに各第2凸部2aが挿入され、各第2凹部2bに、各凸部(第1凸部1a及び第2凸部2aの双方)が挿入されることになる(図5(b1 )の状態)。
次に、図13(b)に示すように、同一段差に配置されている分割鉄心22(2番目、5番目、及び、8番目の分割鉄心22)を同時に圧入する。そして、1番目と2番目の分割鉄心22を、4番目と5番目の分割鉄心22を、7番目と8番目の分割鉄心22を、それぞれ接続する。それから、図13(c)に示すように、同一段差に配置されている分割鉄心22(3番目、6番目、及び、9番目の分割鉄心22)を同時に圧入する。そして、2番目と3番目の分割鉄心22を、5番目と6番目の分割鉄心22を、8番目と9番目の分割鉄心22を、それぞれ接続するとともに、3番目と4番目の分割鉄心22を、6番目と7番目の分割鉄心22を、9番目と1番目の分割鉄心22を、それぞれ接続する。すなわち、全ての分割鉄心22の接続が完了するのである(図5(d)の状態)。
以上のように、実施の形態1に係る圧縮機の組立設備200及び圧縮機組立方法によれば、分割鉄心22の個数によらず、環状に配置した分割鉄心22を円周方向に同時に移動させて固定子20を組み立てることができ、かつ、分割鉄心22の圧入回数を低減した圧縮機用モータ及び圧縮機を得られる。また、実施の形態1の組立方法によれば、より簡便に固定子20を組み立てることができる。さらに、実施の形態1の組立方法によれば、分割数の多い電機用固定子においても組立工数が少なく、組立時間を短縮できる圧縮機用モータ及び圧縮機100を得られる。
なお、図5では、3相交流の回転電機に搭載される場合を考慮して、UVWの各相に対応させるように固定子20を構成する磁極片(分割鉄心22)の個数を3の倍数である9個としているが、これに限定するものではなく、他の個数としてもよい。ただし、分割鉄心22の個数が3の倍数であることが望ましい。また、分割鉄心22を構成する第1鉄心素板6及び第2鉄心素板7の積層枚数はあくまで一例であって、積層枚数を特に限定するものではない。
実施の形態2.
図7は、本発明の実施の形態2に係る圧縮機100aの一部を拡大して示す部分拡大図である。図7に基づいて、実施の形態2の特徴事項である分割鉄心の固着力強化について説明する。この実施の形態2では、実施の形態1で説明した事項に加え、各分割鉄心(以下、分割鉄心22aと称する)の固着力をより強固する仕組みについて説明する。図7(a)が2つの分割鉄心22aが組み合わされた状態の拡大図を、図7(b)が隣接する分割鉄心22aの接続部分の拡大図を、それぞれ示している。
各分割鉄心22aの固着力が弱いと、組み立てられた分割鉄心22aの機械的強度が低下することになり、圧縮機用モータ(あるいは圧縮機100a)の低振動や、低騒音の原因となる。各分割鉄心22aの固着力を強くするために、凹凸部がしまり嵌めとなる圧入部分のしめ代を大きくすることが考えられる。そうすると、嵌合される凹部が変形し、外周側にはみ出し、固定子20の外径が大きくなってしまうことになる。そのため、次工程である固定子20を密閉容器10に焼き嵌めする工程の際、固定子20の外径が熱で膨張した密閉容器10の内径より大きくなった場合、固定子20を密閉容器10に焼き嵌めすることができなくなってしまう。
そこで、実施の形態2では、接続される凹凸部(隣接する分割鉄心22の接続部分)の外周側(密閉容器10との接触面側)に切欠き30を設けるようにしている。つまり、分割鉄心22の各凹部及び各凸部を形成している領域のバックヨーク部23の外周面を、密閉容器10の接触面となるバックヨーク部23の外周面よりも低くしているのである。このようにしておけば、分割鉄心22aの凹凸部のしめ代を大きくしても、分割鉄心22aを積層方向に圧入する際に凹部(第1凹部1b及び第2凹部2bの双方)に変形が生じても、変形した部分が固定子20の外径よりも外側に出るのを防止することができる。したがって、実施の形態2では、切欠き30を形成することによって、各分割鉄心22aをより強固に固着することを可能にしているのである。
たとえば、固定子20の外径が159.5mm(1)、熱膨張前の密閉容器10の内径が159.3mm(2)、熱膨張した密閉容器10の内径が159.8mm(3)であるとすると、(1)と(3)より固定子20と密閉容器10との焼き嵌め代が0.3mmとなり、これらの値から分割鉄心22aの凹凸部のしめ代と切欠き30の寸法や形状等を決定すればよい。なお、切欠き30の寸法や形状を図7で示すものに限定するものではなく、分割鉄心22aや凹部、密閉容器10の大きさ等によって決定するとよい。
実施の形態3.
図8は、本発明の実施の形態3に係る圧縮機100bの一部を拡大して示す部分拡大図である。図8に基づいて、実施の形態3の特徴事項である分割鉄心の固着力強化について説明する。この実施の形態3では、実施の形態1で説明した事項に加え、各分割鉄心(以下、分割鉄心22bと称する)の固着力をより強固する仕組みについて説明する。図8(a)が2つの分割鉄心22bが組み合わされた状態の拡大図を、図8(b)が隣接する分割鉄心22bの接続部分の拡大図を、それぞれ示している。
実施の形態2と同様に各分割鉄心22bの固着力が弱いと、組み立てられた分割鉄心22bの機械的強度が低下することになり、圧縮機用モータ(あるいは圧縮機100b)の低振動や、低騒音の原因となる。そこで、実施の形態2では、接続される凹凸部の外周側に切欠き30を設けて各分割鉄心22aの固着力強化を図るようにしたが、実施の形態3では、圧入される凹凸部の嵌め合いをすきま嵌めとし、かつ、焼き嵌め時の熱で膨張した密閉容器10の内径を超えない範囲で嵌合される分割鉄心22bの凹部の外周部に突起部31を設けて各分割鉄心22bの固着力強化を図るようにしている。
こうすることによって、分割鉄心22bの積層方向への圧入力が小さくなり(あるいはなくなり)、固定子20の組立性が更に向上することになる。実施の形態3では、一体化された分割鉄心22bを密閉容器10へ焼き嵌めし、その後の冷却された密閉容器10の収縮力で凹部の外周部に設けた突起部31が変形しようとする力で各分割鉄心22bの固着力強化を図っている。ただし、圧入部の嵌め合いをすきま嵌めにすると、固定子20の形状精度、特に固定子20の必要な内径精度が悪化する可能性があるので、すきま嵌めの範囲を0mm〜0.05mmとするのが望ましい。なお、突起部31の形状や大きさを特に限定するものではなく、分割鉄心22bや凹部、密閉容器10の大きさ等によって決定するとよい。
実施の形態4.
図9は、本発明の実施の形態4に係る圧縮機に収容される分割鉄心(以下、分割鉄心22cと称する)を説明するための説明図である。図9に基づいて、実施の形態4の特徴事項である圧縮機の効率低下防止について説明する。実施の形態1で説明したように、分割鉄心22を積層方向に圧入すると、第1凸部1aと第1凹部1bとが嵌合された部分と、第2凸部2aと第2凹部2bとが隙間を持って接続された部分と、が形成される(図9(a)参照)。第2凸部2aと第2凹部2bとによって形成される隙間は、磁束が通る鉄心において磁気抵抗となり、透磁率を悪くすることになる。
その結果、磁束密度の飽和による回転電機効率(圧縮機の効率)の低下を招くことが懸念される。特に、実施の形態1においては、第1鉄心素板6の積層枚数Naと第2鉄心素板7の積層枚数Nを2Na≦Nとしたことで凹凸部(第2凸部2aと第2凹部2b)に多くの隙間が形成されることになる。そうすると、磁気抵抗が増加し、損失が多くなってしまう。そこで、実施の形態4では、図9(b)に示すように第2凹部2bの外周部に焼き嵌め代分の突起部32を設け、分割鉄心22cを積層方向から圧入後、外周方向から別工程で突起部32を押し付けて、第2凸部2aと第2凹部2bとによって形成される隙間を小さくするようにしている。
このようにすることで、第2凸部2aと第2凹部2bとによって形成される隙間を小さくすることができ、磁束密度の飽和による回転電機効率の低下を防止することができるのである。なお、第2凹部2bの外周部に焼き嵌め代分の突起部32を設けて、一体化された分割鉄心22cを密閉容器10に焼き嵌める際の焼き嵌め力で突起部32を押し付けることで、第2凸部2aと第2凹部2bとによって形成される隙間を小さくするようにしてもよい。
実施の形態5.
図10は、本発明の実施の形態5に係る圧縮機に収容される分割鉄心(以下、分割鉄心22dと称する)を説明するための説明図である。図10に基づいて、実施の形態5の特徴事項である圧縮機の効率低下防止について説明する。実施の形態4では、第2凹部2bの外周部に突起部32を設け、外周方向から突起部32を押し込むことにより第2凸部2aと第2凹部2bとによって形成される隙間を小さくし圧縮機の効率低下を防止するようにしたが、実施の形態5では、第1凹部1b及び第2凹部2bに冷間溶接剤を塗布することにより第2凸部2aと第2凹部2bとによって形成される隙間を小さくし圧縮機の効率低下を防止するようにしている。
具体的には、磁性体を成分とするジェル状のベース剤と活性剤とを混ぜ合わせることで硬化する冷間溶接剤33を予め分割鉄心22dの凹部(図10(a)においては、第1凹部1b及び第2凹部2b)に塗り、分割鉄心22dを周方向から組立、圧入することで、分割鉄心22dの第2凸部2aと第2凹部2bとによって形成される隙間や、実施の形態3で示したすきま嵌め構造で生じた隙間に冷間溶接剤を入り込ませることで、これらの隙間を無くすようにしている(図10(b)参照)。
このように冷間溶着剤を使用したことで、実施の形態4と同様に磁気抵抗が小さくなるため、圧縮機用モータ(あるいは圧縮機)の効率を向上させることができる。また、冷間溶着剤の接着力により、分割鉄心22d同士の固着力が増し、機械的強度を高めることができるので、圧縮機の低振動化及び低騒音化を実現することにもなる。なお、冷間溶接剤は、磁性体を成分として含んでいるものであればよく、特に原材料を限定するものではない。たとえば、ベロメタル(商品名)「メーカ:ベロメタルジャパン(株)」等を冷間溶接剤として使用することができる。
実施の形態6.
図11は、本発明の実施の形態6に係る圧縮機に収容される分割鉄心(以下、分割鉄心22eと称する)を説明するための説明図である。図11に基づいて、実施の形態6の特徴事項である分割鉄心22eの組み合わせの容易化について説明する。図11(a)に示すように分割鉄心22eを円の中心方向に同時に移動させて互いの凹部(第1凹部1b及び第2凹部2b)と凸部(第1凸部1a及び第2凸部2a)を挿入する際、わずかでも嵌りあう凹凸部の位置ずれがあると、凹部に凸部が入り込み難くなり、仮組立が難しくなる。
そこで、分割鉄心22eでは、図11(b)に示すように凹部の円中心側の開口端部に面取部8と、凸部の円中心側の根本部に面取部9を設けるようにしている。このように分割鉄心22eを構成することによって、凹部への凸部の挿入が容易になり、組立性が更に向上することになる。なお、面取部8及び面取部9の大きさを特に限定するものではなく、分割鉄心22e、凹部、あるいは、凸部の大きさ等によって決定するとよい。
以上のように、各実施の形態によれば、分割鉄心の個数によらず、環状に配置した分割鉄心を円周方向に同時に移動させて固定子20を組み立てることができ、かつ、分割鉄心の圧入回数を低減した圧縮機用モータ及び圧縮機を得られる。また、本発明の実施の形態を分けて説明してきたが、各実施の形態を適宜組み合わせるようにしてもよい。各実施の形態を適宜組み合わせるようにすれば、各実施の形態の特徴事項による効果を重畳的に得ることができる。さらに、実施の形態1に係る組立設備200を利用した組立方法も各実施の形態に適用できることは言うまでもない。
実施の形態に係る圧縮機の断面構成の一例を示す縦断面図である。 圧縮機の断面構成を拡大して示すA−A断面図である。 分割鉄心を説明するための斜視図である。 分割鉄心を構成する各鉄心素板を説明するための説明図である。 固定子の組立方法を説明するための工程図である。 隣接する分割鉄心の接続状態を詳細に説明するための部分拡大図である。 実施の形態2に係る圧縮機の一部を拡大して示す部分拡大図である。 実施の形態3に係る圧縮機の一部を拡大して示す部分拡大図である。 実施の形態4に係る圧縮機に収容される分割鉄心を説明するための説明図である。 実施の形態5に係る圧縮機に収容される分割鉄心を説明するための説明図である。 実施の形態6に係る圧縮機に収容される分割鉄心を説明するための説明図である。 実施の形態1に係る組立設備を上から見た状態を示す概略平面図である。 分割鉄心のセット位置を説明するための説明図である。
符号の説明
1a 第1凸部、1b 第1凹部、2a 第2凸部、2b 第2凹部、5 冷凍機油、6 第1鉄心素板、7 第2鉄心素板、8 面取部、9 面取部、10 密閉容器、11 油だめ、12 吸入側配管、13 吐出側配管、15 吐出空間、16 圧縮部、17 駆動部、18 圧縮室、19 回転子、20 固定子、21 切欠き、22 分割鉄心、22a 分割鉄心、22b 分割鉄心、22c 分割鉄心、22d 分割鉄心、22e 分割鉄心、23 バックヨーク部、24 ティース部、30 切欠き、31 突起部、32 突起部、33 冷間溶接剤、35 スロット、40 クランクシャフト、41 偏心ピン部、42 給油流路、50 旋回スクロール、52 ラップ部、53 旋回スクロールボス部、55 スラスト面、60 固定スクロール、62 ラップ部、63 吐出ポート、70 フレーム、71 排油穴、80 オルダムリング、100 圧縮機、100a 圧縮機、100b 圧縮機、200 組立設備、201 ベース、202 カム溝リング、203 ワーク固定ユニット、204 ワーク内周保持、205 ワーク外周保持、206 固定側チャック爪、207 後可動側チャック爪、208 カム、209 カム溝、210 ハンドル、211 分割鉄心底面押え、211a 分割鉄心底面押え、211b 分割鉄心底面押え、211c 分割鉄心底面押え、212 スライドベース、213 スライドガイド、214 カム溝リング保持、215 分割鉄心固定台、216a バネ、216b バネ。

Claims (9)

  1. 円環状に接続されるバックヨーク部と前記バックヨーク部から突出したティース部とを有した複数個の分割鉄心が円環状に接続されてなる固定子と、
    前記ティース部と間隙を持って保持される回転子と、
    前記固定子を内部に収容し、固着保持する密閉容器と、を有し、
    前記分割鉄心は、
    前記バックヨーク部の左右の接続面の一方に第1凸部が、他方に前記第1凸部を積層方向から挿入可能な第1凹部が、それぞれ形成された第1鉄心素板を所定枚数積層させて一組とし、前記バックヨーク部の左右の接続面の一方に前記第1鉄心素板の前記第1凹部に積層方向及び周方向から挿入可能な第2凸部が、他方に前記第1鉄心素板の前記第1凸部及び前記第2凸部の双方が積層方向及び周方向から挿入可能な第2凹部が、それぞれ形成された第2鉄心素板を所定枚数積層させて一組とし、前記第2鉄心素板の所定積層枚数を、前記第1鉄心素板の所定積層枚数よりも2倍以上多くし、前記第1鉄心素板及び前記第2鉄心素板の各組を交互に積層方向に重ねて構成されており、
    前記固定子は、
    隣接する前記分割鉄心における前記第1鉄心素板の前記第1凸部と前記第1鉄心素板の前記第1凹部とを嵌合させることで構成されており、
    前記分割鉄心をすきま嵌めとしたものにおいて、
    前記分割鉄心の前記第1凹部及び前記第2凹部の外周部に、前記密閉容器との焼き嵌め結合する突起部を形成した
    ことを特徴とする圧縮機。
  2. 円環状に接続されるバックヨーク部と前記バックヨーク部から突出したティース部とを有した複数個の分割鉄心が円環状に接続されてなる固定子と、
    前記ティース部と間隙を持って保持される回転子と、
    前記固定子を内部に収容し、固着保持する密閉容器と、を有し、
    前記分割鉄心は、
    前記バックヨーク部の左右の接続面の一方に第1凸部が、他方に前記第1凸部を積層方向から挿入可能な第1凹部が、それぞれ形成された第1鉄心素板を所定枚数積層させて一組とし、前記バックヨーク部の左右の接続面の一方に前記第1鉄心素板の前記第1凹部に積層方向及び周方向から挿入可能な第2凸部が、他方に前記第1鉄心素板の前記第1凸部及び前記第2凸部の双方が積層方向及び周方向から挿入可能な第2凹部が、それぞれ形成された第2鉄心素板を所定枚数積層させて一組とし、前記第2鉄心素板の所定積層枚数を、前記第1鉄心素板の所定積層枚数よりも2倍以上多くし、前記第1鉄心素板及び前記第2鉄心素板の各組を交互に積層方向に重ねて構成されており、
    前記固定子は、
    隣接する前記分割鉄心における前記第1鉄心素板の前記第1凸部と前記第1鉄心素板の前記第1凹部とを嵌合させることで構成されており、
    前記第2鉄心素板の前記第2凹部の外周部に、前記密閉容器と焼き嵌め結合する突起部を形成した
    ことを特徴とする圧縮機。
  3. 前記分割鉄心の各凹部及び各凸部を形成している領域の前記バックヨーク部の外周面を、前記密閉容器の接触面となる前記バックヨーク部の外周面よりも低くしている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の圧縮機。
  4. 前記分割鉄心の前記第1凹部及び前記第2凹部に磁性体を成分として含んでいる冷間溶接剤を塗布した
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の圧縮機。
  5. 前記分割鉄心の前記第1凹部及び前記第2凹部の円中心側の開口端部と、前記分割鉄心の前記第1凸部及び前記第2凸部の円中心側の根本部と、に面取部を形成した
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の圧縮機。
  6. 前記分割鉄心の個数を3の倍数としている
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の圧縮機。
  7. 前記請求項1〜6のいずれか一項に記載の分割鉄心を円環状に接続させて固定子を形成する圧縮機の組立設備であって、
    前記分割鉄心を所定の間隔で段差を持って配置可能にし、前記分割鉄心を円の中心方向に同時に移動させてから、同じ高さの段差を持って配置されている前記分割鉄心を積層方向に同時に圧入可能にした
    ことを特徴とする圧縮機の組立設備。
  8. 前記段差を3段とし、
    同じ高さの段差の前記分割鉄心を積層方向に同時に圧入可能にした
    ことを特徴とする請求項7に記載の圧縮機の組立設備。
  9. 前記請求項1〜6のいずれか一項に記載の分割鉄心を所定の間隔で段差を持って円環状に配置し、前記分割鉄心を円の中心方向に同時に移動させて各分割鉄心を接続し、同じ高さの段差を持って配置されている前記分割鉄心を積層方向に同時に圧入にすることで固定子を作製し、
    前記固定子を密閉容器内に固着保持する
    ことを特徴とする圧縮機の組立方法。
JP2008288605A 2008-11-11 2008-11-11 圧縮機、圧縮機の組立設備、及び、圧縮機の組立方法 Expired - Fee Related JP5361339B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008288605A JP5361339B2 (ja) 2008-11-11 2008-11-11 圧縮機、圧縮機の組立設備、及び、圧縮機の組立方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008288605A JP5361339B2 (ja) 2008-11-11 2008-11-11 圧縮機、圧縮機の組立設備、及び、圧縮機の組立方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010119163A JP2010119163A (ja) 2010-05-27
JP5361339B2 true JP5361339B2 (ja) 2013-12-04

Family

ID=42306444

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008288605A Expired - Fee Related JP5361339B2 (ja) 2008-11-11 2008-11-11 圧縮機、圧縮機の組立設備、及び、圧縮機の組立方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5361339B2 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012016146A (ja) * 2010-06-30 2012-01-19 Panasonic Electric Works Co Ltd モータ、当該モータを駆動源とするポンプおよび当該ポンプを搭載した給湯機器、食器洗浄機、洗濯機
KR101152589B1 (ko) * 2010-08-12 2012-06-01 김진동 고정자 유닛 및 그 고정자 유닛을 포함하는 발전기와 모터용 고정자
JP2013169043A (ja) * 2012-02-14 2013-08-29 Nhk Spring Co Ltd モーターのステーター・コア及び製造方法
JP5975948B2 (ja) * 2013-07-11 2016-08-23 三菱電機株式会社 回転電機の積層鉄心、回転電機の固定子及び回転電機の積層鉄心の製造方法
JP6242277B2 (ja) * 2014-04-21 2017-12-06 三菱電機株式会社 固定子、固定子の製造方法、及び固定子の巻線装置
JP6786944B2 (ja) * 2016-08-09 2020-11-18 アイシン精機株式会社 電動モータ
JP7032436B2 (ja) * 2017-12-07 2022-03-08 京セラインダストリアルツールズ株式会社 固定子鉄心
DE102019107136A1 (de) * 2019-03-20 2020-09-24 Gkn Sinter Metals Engineering Gmbh Klauenpol-Stator für eine Transversalflussmaschine
JP6914992B2 (ja) * 2019-06-24 2021-08-04 シナノケンシ株式会社 固定子、固定子の製造方法及びアウターロータ型モータ
KR102264262B1 (ko) * 2019-10-02 2021-06-14 엘지이노텍 주식회사 모터
CN110994917B (zh) * 2019-12-16 2021-01-05 广东博智林机器人有限公司 一种工装及装配定子铁芯的方法
CN112688443A (zh) * 2020-10-08 2021-04-20 郭星 一种定子冲片单体、定子冲片及电机定子
WO2023228582A1 (ja) * 2022-05-27 2023-11-30 パナソニックIpマネジメント株式会社 電動機、コアブロック及びステータコア

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997010640A1 (en) * 1995-09-14 1997-03-20 Hitachi, Limited Rotary electric machine
JP2003092863A (ja) * 2001-09-20 2003-03-28 Nissan Motor Co Ltd 永久磁石埋込同期モータ
JP4442387B2 (ja) * 2004-10-18 2010-03-31 三菱電機株式会社 密閉型圧縮機
JP2006340509A (ja) * 2005-06-02 2006-12-14 Mitsuba Corp 電動機の固定子及び電動機
JP4965202B2 (ja) * 2006-09-08 2012-07-04 三菱電機株式会社 電機子鉄心及びこの電機子鉄心の製造方法
JP4709114B2 (ja) * 2006-10-03 2011-06-22 三菱電機株式会社 回転電機用固定子

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010119163A (ja) 2010-05-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5361339B2 (ja) 圧縮機、圧縮機の組立設備、及び、圧縮機の組立方法
JP4841536B2 (ja) モータ及びそれを備えた冷媒圧縮機
US20060181173A1 (en) Motor, compressor, and air conditioner
KR100675549B1 (ko) 전동 콤프레서
KR101892405B1 (ko) 압축기 및 압축기 제조 방법
CN108604835B (zh) 定子及压缩机
JP2020056394A (ja) スクロール圧縮機
JP2009131026A (ja) 電動機及びそれを搭載した冷媒圧縮機
JP2007312513A (ja) 永久磁石式回転電機及びそれを用いた電動圧縮機
KR100573947B1 (ko) 전동 압축기
JP2010279126A (ja) 電動機固定子鉄心、電動機、密閉型圧縮機、冷凍サイクル装置
JP2010226830A (ja) 電動機及びそれを搭載した圧縮機
JP5506219B2 (ja) 冷媒圧縮機及び流体圧縮機
JP5839913B2 (ja) 流体機械及び流体機械の製造方法
JP5221030B2 (ja) 回転子及び回転子の製造方法及び密閉型圧縮機及び冷凍サイクル装置
JP4253574B2 (ja) 永久磁石式回転電機及びそれを用いた圧縮機
KR100540096B1 (ko) 전동 압축기
WO2017209110A1 (ja) 電動圧縮機
CN114270661B (zh) 压缩机
WO2017047338A1 (ja) 密閉型電動圧縮機
CN110366809B (zh) 旋转电机、压缩机以及制冷循环装置
JP2011072100A (ja) 自己始動式永久磁石同期電動機およびそれを用いた圧縮機,空気調和機
JP2018074715A (ja) 電動ロータ及び電動圧縮機
WO2021186530A1 (ja) 電動機の固定子及び圧縮機
JP2007097293A (ja) 電動機の回転子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110810

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130122

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130221

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130806

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130903

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5361339

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees