JP4253574B2 - 永久磁石式回転電機及びそれを用いた圧縮機 - Google Patents

永久磁石式回転電機及びそれを用いた圧縮機 Download PDF

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Description

本発明は、界磁用の永久磁石を回転子に備えている永久磁石式回転電機に関し、特に、エアコン,冷蔵庫,冷凍庫、あるいはショーケースなどに設けられた冷却装置を構成する電動圧縮機に関する。
従来、この種の永久磁石式回転電機においては、固定子巻線に集中巻が採用され、界磁には希土類のネオジウム永久磁石が採用されつつあり、この結果としてこれを用いた圧縮機などは騒音が大きくなる問題があった。この騒音対策として、例えば、特開2001−342954号公報(特許文献1)に記載の電動圧縮機においては、圧縮機の密閉容器の内壁とこの内壁と当接する固定子鉄心外周部の軸方向の一部を切り欠くことが提案されている。
特開2001−342954号公報
上記従来技術では、固定子鉄心の最外径の外周形状が2種類となり、ホローダイを用いたHACによる加締(凹凸の結合)を用いた型内積層によって固定子鉄心を形成する場合、圧力容器の内壁と当接する固定子鉄心の型内積層は行えるが、当接しない固定子鉄心については基準位置がなく型内積層が行えない問題がある。
なお、型内積層は、固定子鉄心を形成する固定子鉄板の外周を基準位置にして位置ずれが生じないように積重ねて積層するものである。
本発明の目的は、固定子鉄心の型内積層による組み立てができ、騒音問題を解決できる永久磁石式回転電機および電動圧縮機を提供することにある。
本発明は、フレーム内に嵌め込まれて支持される固定子と、この固定子の内側に回転自在に備わる回転子と、この回転子に設けられる永久磁石と、前記固定子を形成する固定子鉄心と、この固定子鉄心に巻装される固定子巻線と、前記固定子鉄心を形成するところの積層された多数の固定子鉄板とを有し、前記当接部の前記当接面積は、積層方向の中間位置で大きく、積層方向の両端側位置で小さく、前記積層方向の両端側位置の当接部の周方向幅を固定子外周長の1%未満とすることを特徴とする。
各固定子鉄板は、固定子鉄板の積層方向(軸方向)の位置によって、当接面積の違う当接部を有するので、回転電機から生ずる騒音を低減できる。また何れの固定子鉄板も外周に当接部を有するので、固定子鉄心の型内積層による組み立てができるのである。
以上に述べたように発明によれば、固定子鉄心の型内積層による組み立てができ、かつ騒音の少ない永久磁石式回転電機および電動圧縮機を提供することができた。
以下、本発明の実施例を図1〜図6を用いて詳細に説明する。各図中において、共通する符号は同一物を示す。また、ここでは4極の永久磁石式回転電機について示し、回転子の極数と固定子のスロット数との比を2:3とした。
まず、本発明の実施形態1について述べる。
図1は本発明の実施形態1に係る永久磁石式回転電機を示すもので、径方向断面形状を示し、図2は本発明の実施形態1に係る永久磁石式回転電機を示すもので、主として軸方向断面形状を示し、図3は本発明の実施形態1に係る永久磁石式回転電機を搭載した電動圧縮機の軸方向断面形状を示している。
そして、図1の(a)は径が大きいところの固定子鉄心の径方向断面形状、図1の(b)は径が小さいところの固定子鉄心(外周に突起を有する)の径方向断面形状を示す。図1の(a)と図1の(b)との違いは、固定子鉄心の外周形状にある。
図1の(a)に示されるように、永久磁石式回転電機1は固定子2と回転子3から構成される。固定子2はティース4とコアバック5からなる固定子鉄心6と、ティース4間のスロット7内にはティース4を取り囲むように巻装された集中巻の固定子巻線8(三相巻線のU相巻線8a,V相巻線8b,W相巻線8cからなる)から構成される。ティース4が位置するところの固定子鉄心6の外周には半円形状の凹部80が設けられている。
ここで、永久磁石式回転電機1は4極6スロットであるから、スロットピッチは電気角で120度である。回転子3は回転軸(図示せず)が挿入される回転軸孔9を形成した回転子鉄心10の外周表面近傍に永久磁石挿入孔11を形成し、永久磁石挿入孔11中に希土類のネオジウムで作られた永久磁石12を固定している。13は固定子鉄心の最外周であり、回転軸と同心円形状となる。
図1(b)において、14は固定子鉄心の外周であり、固定子鉄心の最外周13より若干径を小さく設定している。つまり、固定子鉄心の最外周13のところは外径が大きく、固定子鉄心の外周14のところは外径が小さく形成されている。
固定子鉄心の外周14を小さくしすぎると、永久磁石式回転電機1の磁気特性を悪化させることになるため、13と14の径の偏差は1mm以内に設定した。
固定子鉄心の外周14の外側には15aと15bからなる二つの突起15を形成し、突起15の外周面が固定子鉄心の最外周13と同一の径になるように設定している。ここでは、突起15を各スロット4の外周上(凹部80の間の外周)に2つ設けたが、1つでも良く、任意の個数を設けることができる。
固定子鉄心の最外周13と外周14に関し、図2を加えてさらに詳しく述べる。
図2の(a)は図1の永久磁石式回転電機1の固定子鉄心最外周13と固定子鉄心の外周14を併記したものであり、図2の(b)は図2の(a)のA−A′軸方向断面形状、図2の(c)は図2の(a)のB−B′軸方向断面形状の半断面を示したものである。A−A′はティース4中央部での断面であり、B−B′がスロット7中央部での断面である。
図2の(b)において、回転子3の回転子鉄心10は回転軸16に焼き嵌めされて固定され、固定子2の固定子鉄心の最外周13はフレーム30(図3参照)に焼き嵌め固定されている。
これに対し、図2の(c)においては固定子2の固定子鉄心の最外周13がフレーム
30に軸方向長さLaだけ焼き嵌め固定され、フレーム30に突起15が焼き嵌め固定される結果(図示せず)、軸方向長さ(Lb−La)だけ、固定子鉄心の外周14がフレーム30から浮いた状態となる。つまり、固定子鉄心の最外周13のところは、凹部80を除いてフレーム30の内周面に焼き嵌めによる当接が行われる。これに対し、固定子鉄心の外周14のところは、突起15だけがフレーム30の内周面に焼き嵌めによる当接が行われ、他はフレーム30から浮いた状態になる。
言い換えると、固定子鉄心10は、多数の固定子鉄板が積み重なって形成されるのであるが、何れの固定子鉄板も外周はフレーム30の内周面に当接するのである。但し、フレーム30の内周面に当接するところの当接部の当接面積が積み重なる積層方向(軸方向)の位置によって異なっている。固定子鉄心の最外周13のところでは凹部80を除いて当接が行われるので、当接部の当接面積は大きく、逆に固定子鉄心の外周14のところでは突起15(突起状の当接部)だけしか当接が行われないので、当接部の当接面積は小さいのである。
つまり、何れの固定子鉄板も外周は前記フレームの内周に当接するが、その当接部の当接面積は、固定子鉄板の積層方向(軸方向)の位置で異なる(大きい/小さい)構成になっている。図1,図2に示す実施形態1では、固定子鉄板の積層方向(軸方向)の中間位置で当接部の当接面積が大きく、積層方向(軸方向)の両端側で当接部の当接面積が小さくなっている。
図3は、上述した本発明の永久磁石式回転電機1を組み込んだ電動圧縮機の断面形状を示す。
図3において、電動圧縮機40は、外観がケースで形成されている。ケースは、円筒状のフレーム30と上端側の上蓋31と下端側の下蓋32から構成される。フレーム30は密封の容器になっている。
このフレーム30内には、永久磁石式回転電機1である電動要素とスクロール圧縮機と呼称される圧縮要素50が収納されている。
フレーム30は、板状の鋼板を円筒状に折り曲げて形成される。このフレーム30の上下端を上蓋31および下蓋32で閉じて密封の容器にする。上蓋31および下蓋32はフレーム30に溶接することで、密閉構造としている。
圧縮要素50は、固定スクロール部材51の端板52に直立する渦巻状ラップ53と、旋回スクロール部材54の端板55に直立する渦巻状ラップ56とを噛み合わせて形成し、旋回スクロール部材54をクランク回転軸16によって旋回運動させることによって圧縮動作を行う。
固定スクロール部材51及び旋回スクロール部材54によって形成される圧縮室57
(57a,57b,…)のうち、最も外径側に位置している圧縮室は、旋回運動に伴って両スクロール部材51,54の中心に向かって移動し、容積が次第に縮小する。圧縮室
57a,57bが両スクロール部材51,54の中心近傍に達すると、両圧縮室57内の吸入パイプ58から圧縮ガスは圧縮室58と連通した吐出口59から吐出される。
吐出された圧縮ガスは固定スクロール部材51及び固定部材60に設けられたガス通路(図示せず)を通って固定部材60下部のフレーム30内に至り、フレーム30の側壁に設けられた吐出パイプ61から電動圧縮機40外に排出される。
また、電動圧縮機40を構成する永久磁石式回転電機1(電動要素)は、別置のインバータ(図示せず)によって制御され、圧縮動作に適した回転速度で回転する。ここで、永久磁石式回転電機1は固定子2と回転子3から構成される。回転子3に設けられる回転軸16は、上側がクランク軸になっている。回転軸16の内部には、油孔62が形成され、回転軸16の回転によってフレーム30の下部にある油溜め部63の潤滑油が油孔62を介して滑り軸受タイプの上側軸受部64,ボール軸受タイプの下側軸受部65に供給される。また、66はターミナルであり、インバータからの電力を固定子巻線8に供給するものである。67は台座である。
ここで、フレーム30は板状の鋼板を折り曲げて円筒状に形成している関係上、内周の円径寸法精度は緩く、通常、径寸法で±20ミクロンmは変動している。この結果、フレーム30内に焼嵌め嵌合する固定子2の固定子鉄心6は、どこでフレーム30の内周と固定子鉄心6の外周が接触しているか規定できていない。このため、図3の図示には、図2の(c)に示した永久磁石式回転電機1の径断面形状を示したが、フレーム30と接するのは固定子鉄心の最外周13(外径が大きい)であり、固定子鉄心の外周14(外径が小さい)はフレーム30と接触していない。なお、固定子鉄心の外周14の外周には突起
15があり、この突起15の外周は固定子鉄心の最外周13と同じ径にしているので、フレーム30の内周と接触する。このため、固定子鉄心6を構成する何れの固定子鉄板も、フレーム30の内周に接触(当接)するのである。但し、固定子鉄板の積層方向(軸方向)の中間位置で当接部の当接面積が大きく、積層方向(軸方向)の両端側で当接部の当接面積が小さくなっているのである。
図4は、上記の電動圧縮機40について測定した騒音をグラフで示したものである。この電動圧縮機40は冷暖房能力が公称2.2kW から2.8kW であり、冷媒として
R410Aを封入して動作させた。測定マイクは永久磁石式回転電機1の軸方向中央部の位置で、1m離して測定した。
図4は、横軸に周波数成分、縦軸に騒音を取り、従来の電動圧縮機と本発明の電動圧縮機の測定データを併せて示した。なお、従来の電動圧縮機は、固定鉄心の外周が積層方向(軸方向)の亘り、一様に接触しているものを用いた。
図4に示されているように、200Hz,250Hz成分については本発明の電動圧縮機の騒音が従来より大きくなっているが、それ以上の周波数成分については本発明の電動圧縮機の騒音が従来より小さくなっている。図5には騒音のオーバーオール(OA)値を示した。図5に示されているように、本発明の電動圧縮機の騒音は、従来より1.7dB低減されている。
この騒音低減は、固定子鉄板の積層方向(軸方向)の中間位置で当接部の当接面積を大きく、積層方向(軸方向)の両端側で当接部の当接面積を小さくしたことによるものであるが、この当接部について固定子鉄心6の組み立ての面から説明する。
プレスで打ち抜かれた固定子鉄板を積層して固定子鉄心6を作る分けであるが、この積層はホローダイトと称する積層型内で行われる。
固定子鉄心の最外周13(外径が大きい)に対応する固定子鉄板は外径が積層型の内径に一致しているが、固定子鉄心の外周14(外径が小さい)に対応する固定子鉄板は外径が小さいため、積層型の内周との間に遊びの隙間ができる。しかし、固定子鉄心の外周
14(外径が小さい)に対応する固定子鉄板の外周には突起15が設けられ、かつ突起
15の外周が固定子鉄心の最外周13(外径が大きい)と同径になっている。このため、外径が小さい固定子鉄板にもかかわらず、固定子鉄心の最外周13(外径が大きい)に対応する固定子鉄板と同様に積層型で径方に位置ずれすることなく、積層方向(軸方向)に良く揃った状態で積層される。
したがって、騒音が少なく、しかもホローダイトと称する積層型を用いて、積層できる固定子鉄心を提供できる。
また、型内積層される固定子鉄板は、HACによる加締(凹凸の結合)により一つを丈夫な結合体(固定子鉄心)に出来上がる。
固定子鉄心6に固定子巻線8を巻装して作った固定子2は、焼き嵌め嵌合により、フレーム30内に固定される。固定子鉄心6の上下側も突起15の焼き嵌め嵌合でフレーム
30内に固定されるが、突起15の当接面積が小さいので強い固定は期待できない。固定子鉄心6の積層方向(軸方向)の中間位置(固定子鉄心の最外周13(外径が大きい)のところ)が実質的な固定に寄与することになる。固定子鉄心6の上下側がフレーム30に強く固定されないにもかかわらず、固定子鉄板が一枚毎にばらばらにならないのは、HACによる加締(凹凸の結合)により丈夫に結合されているからである。
次に本発明の実施形態2について述べる。
図6は本発明による実施形態2の永久磁石式回転電機1を示す。図6は図2の(c)に示したのと同様な断面形状を示している。
図6において、固定子2の固定子鉄心最外周13がフレーム30の左端部に軸方向長さLaだけ焼き嵌め固定され、フレーム30に突起15が焼き嵌め固定される結果(図示せず)、軸方向長さ(Lb−La)だけ、固定子鉄心外周14がフレーム30から浮いた状態となる。これによっても図1と同様の効果が得られ、電動圧縮機の騒音を低減できる。
図6において、固定子2の固定子鉄心最外周13がフレーム30の左端に軸方向長さ
Laだけ焼き嵌め固定されているが、これを右端に設けても同様な効果が得られる。ただし、固定子2の固定子鉄心最外周13がフレーム30の両サイドに配置した場合、中央部が固定子鉄心外周14がフレーム30から浮いた状態となる。これについては騒音低減の効果が確認できなかった。この理由については明確ではないが、板状から折り曲げて円筒状に形成したフレーム内に固定子を焼き嵌めている関係上、内周の円管の精度は緩く、通常、径で±20μmは変動している。この結果、フレーム30内に焼き嵌めする固定子2は、どこでフレーム30の内周と固定子鉄心6の外周が接触しているか規定できず、フレーム30の軸方向両サイドで接触して騒音低減に至らなかったと推定する。
本発明の電動圧縮機に用いた永久磁石式回転電機1の固定子外径は105mm、積厚45mm、Laは20mmであり、全突起15の周方向幅は固定子外周長の1%未満で行った。圧縮機は落下試験があり、落下時の衝撃により固定子2がフレーム30の焼き嵌め位置からずれると規格を満足しなくなる。このため、固定子の積厚を変化して落下試験の結果、積厚15mm(全積厚の33.3%)は合格できたが、積厚13mm(全積厚の28.9%)は不合格となった。また、騒音試験の結果、Laが30mm(全積厚の66.7%) の場合は騒音低減効果が得られたが、Laが35mm(全積厚の77.8%)の場合は騒音低減効果が得られなかった。したがって十分な強度と騒音低減効果を得るためのLaは全積厚の33%以上で67%未満が最適となる。
また、図3に示した圧縮機はスクロール圧縮機と呼ばれ、これとは別に、電動要素が上側に、圧縮要素が下側に位置する構造のロータリ圧縮機がある。このロータリ圧縮機は上側には軸受けがない構造になっている。これは製造コストを安くするためである。なお、本発明の永久磁石式回転電機は、このロータリ圧縮機にも適用することが可能である。
すなわち、スクロール圧縮機やロータリ圧縮機などの密閉型電動圧縮機において、実質的な固定子鉄心6の固定に寄与する最外周13の部分の積厚が、固定子鉄心6の積厚の
33%以上で67%未満である電動要素として本発明を適用することは可能である。また、固定子鉄心6の耐衝撃性を高めるために、タック溶接のようなフレーム30と最外周部分13とを一体化させたりフレーム30を内側に凸とする固定構造の適用により、最外周13の部分の積厚が固定子鉄心6の積厚の12%以上で67%未満の電動要素として密閉型電動圧縮機に適用しても、何ら本発明の範囲を越えるものではない。タック溶接などの固定構造をとった場合、安全の為にマージンを考慮すると、最外周13の部分の積厚が固定子鉄心6の積厚の20%以上で30%以下の電動要素を備えた密閉型電動圧縮機が好ましい。このとき固定構造をどのくらい設けるかは、密閉型電動圧縮機に求められる強度を達成する必要最小限度の個数を備えていれば良い。
上記実施例によれば、当接部を突起部としたことにより騒音を低減させることが可能となる。また、当接部の周方向幅が固定子外周長の1%未満とすることで、騒音をさらに低減させることが可能となる。
本発明の実施形態1に係る永久磁石式回転電機を示すもので、径方向断面形状を示す断面図。 本発明の実施形態1に係る永久磁石式回転電機を示すもので、主として軸方向断面形状を説明するための断面図。 本発明の実施形態1に係る永久磁石式回転電機を搭載した電動圧縮機の軸方向断面形状を示す断面図。 本発明の実施形態1に係る永久磁石式回転電機を搭載した電動圧縮機の騒音測定結果を示す図。 本発明の実施形態1に係る永久磁石式回転電機を搭載した電動圧縮機の騒音のオーバーオール(OA)値を示す図。 本発明の実施形態2に係る永久磁石式回転電機1の径方向断面形状を示す断面図。
符号の説明
1…永久磁石式回転電機、2…固定子、3…回転子、4…ティース、5…コアバック、6…固定子鉄心、7…スロット、8…固定子巻線、9…回転軸孔、10…回転子鉄心、
11…永久磁石挿入孔、12…ネオジウム永久磁石、13…固定子鉄心最外周、14…固定子鉄心外周、15…突起、16…回転軸、17…当て板材、18…周方向隙間、30…フレーム、31…上蓋、32…下蓋、40…圧縮機、50…圧縮要素、51…固定スクロール部材、52,55…端板、53,56…渦巻状ラップ、54…旋回スクロール部材、57…圧縮室、58…吸入パイプ、59…吐出口、60…固定部材、61…吐出パイプ、62…油孔、63…油溜め部、64…上側軸受部、65…下側軸受部、66…ターミナル、67…台座。


Claims (11)

  1. 円筒のフレームと、このフレーム内に嵌め込まれて支持される固定子と、この固定子の内側に回転自在に備わる回転子と、この回転子に設けられる永久磁石と、前記固定子を形成する固定子鉄心と、この固定子鉄心に巻装される固定子巻線と、前記固定子鉄心を形成するところの積層された多数の固定子鉄板とを有する永久磁石式回転電機にあって、
    前記各固定子鉄板は、外周に前記フレームの内周に当接する当接部を有し、
    前記当接部の前記当接面積は、積層方向の中間位置で大きく、積層方向の両端側位置で小さく、
    積層方向の両端側位置の前記当接部の周方向幅を固定子外周長の1%未満とすることを特徴とする永久磁石式回転電機。
  2. 円筒のフレームと、このフレーム内に嵌め込まれて支持される固定子と、この固定子の内側に回転自在に備わる回転子と、この回転子に設けられる永久磁石と、前記固定子を形成する固定子鉄心と、この固定子鉄心に巻装される固定子巻線と、前記固定子鉄心を形成するところの積層された多数の固定子鉄板とを有する永久磁石式回転電機にあって、
    前記固定子鉄心は、前記各固定子鉄板を凹凸等の結合によって一つの結合体に形成され、
    前記固定子鉄心は、複数のティースと、このティースの両側に設けられる複数のスロットとを有し、このスロット内に位置する前記固定子巻線を前記ティースに巻装し、
    外径が大きい固定子鉄板の外周を前記フレームの内周に当接する当接部とし、
    外径が小さな固定子鉄板の外周には、前記フレームの内周に当接する突起状の当接部を設け、
    外径が大きい固定子鉄板の当接部の当接面積を大きく、突起状の当接部の当接面積を小さくするとともに、前記突起状の当接部の周方向幅を固定子外周長の1%未満とし、
    前記外径が大きい固定子鉄板は、積層方向の中間位置で配置し、前記外径が小さな固定子鉄板は、積層方向の両端側位置に配置したことを特徴とする永久磁石式回転電機。
  3. 円筒のフレームと、このフレーム内に嵌め込まれて支持される固定子と、この固定子の内側に回転自在に備わる回転子と、この回転子に設けられる永久磁石と、前記固定子を形成する固定子鉄心と、この固定子鉄心に巻装される固定子巻線と、前記固定子鉄心を形成するところの積層された多数の固定子鉄板とを有する永久磁石式回転電機にあって、
    前記固定子鉄心は、前記各固定子鉄板を凹凸等の結合によって一つの結合体に形成され、
    前記固定子鉄心は、複数のティースと、このティースの両側に設けられる複数のスロットとを有し、このスロット内に位置する前記固定子巻線を前記ティースに巻装し、
    外径が大きい固定子鉄板の外周を前記フレームの内周に当接する当接部とし、
    外径が小さな固定子鉄板の外周には、前記フレームの内周に当接する突起状の当接部を設け、
    外径が大きい固定子鉄板の当接部の当接面積を大きく、突起状の当接部の当接面積を小さくするとともに、前記突起状の当接部の周方向幅を固定子外周長の1%未満とし、
    前記外径が大きい固定子鉄板は、積層方向の片側位置に配置し、前記外径が小さな固定子鉄板は、積層方向の反対位置に配置したことを特徴とする永久磁石式回転電機。
  4. 請求項1から3の何れか一つに記載された永久磁石式回転電機において、
    前記固定子の固定子鉄心と前記フレームは焼嵌め嵌合されていることを特徴とする永久磁石式回転電機。
  5. 請求項1から4の何れか一つに記載された永久磁石式回転電機において、
    前記フレームは、板状の鋼板を円筒に折り曲げ形成されていることを特徴とする永久磁石式回転電機。
  6. 請求項1から5の何れか一つに記載された永久磁石式回転電機において、
    前記当接面積が大きい方の固定子鉄板の積厚は、固定子鉄心の全積厚の33%〜67%程度にしたことを特徴とする永久磁石式回転電機。
  7. 請求項1から5の何れか一つに記載された永久磁石式回転電機において、
    前記当接面積が大きい方の固定子鉄板の積厚は、固定子鉄心の全積厚の12%〜67%程度としたことを特徴とする永久磁石式回転電機。
  8. 請求項1から5の何れか一つに記載された永久磁石式回転電機において、
    前記当接面積が大きい方の固定子鉄板の積厚は、固定子鉄心の全積厚の20%〜30%程度としたことを特徴とする永久磁石式回転電機。
  9. 請求項1から10の何れか一つに記載された永久磁石式回転電機で圧縮要素を駆動する電動圧縮機。
  10. 請求項1から10の何れか一つに記載された永久磁石式回転電機と、前記フレーム内に備わる電動要素と、この電動要素に駆動される圧縮要素とを有する電動圧縮機。
  11. 請求項10に記載した電動圧縮機において、
    前記回転子に回転軸を設け、この回転軸の下側を回転自在に支持する下側軸受部を前記電動要素の下側に位置するように設けたことを特徴とする電動圧縮機。
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