JP5358108B2 - ホイール保護用フィルム - Google Patents
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Description
(1) タイヤのホイールに貼着して用いられるホイール保護用フィルムであって、
基材フィルムと、
前記基材フィルム上に設けられた粘着剤層とを有し、
ホイール保護用フィルムの直径は、ホイールの直径よりも大きく、
ホイール保護用フィルムは、タイヤ面にも貼着して用い、
前記粘着剤層は、第1の層と、当該第1の層上に設けられた第2の層とを有し、
前記第1の層は、前記ホイールに貼着され、
前記第2の層は、前記タイヤ面に貼着され、
前記第2の層は、前記第1の層よりも高い粘着力を有していることを特徴とするホイール保護用フィルム。
(4) 前記ホイールの面積をA[cm 2 ]、ホイール保護用フィルムの粘着面の面積をB[cm 2 ]としたとき、1.10≦B/A≦2.25の関係を満足する上記(1)ないし(3)のいずれかに記載のホイール保護用フィルム。
(5) 前記第1の層は、アクリル樹脂系粘着剤で構成され、
前記第2の層は、合成ゴム系粘着剤で構成されている上記(1)ないし(4)のいずれかに記載のホイール保護用フィルム。
本発明のホイール保護用フィルムは、タイヤのホイールおよびタイヤの表面に貼着することによって、外部からホイール表面やブレーキディスク等に水や砂等が付着するのを防止し、錆の発生を防止するものである。
まず、本発明のホイール保護用フィルムの第1実施形態について説明する。
基材フィルム11は、粘着剤層12を支持する機能を有しているとともに、ホイールに貼着した状態でホイール表面に水や砂等が付着するのを防止する機能を有している。
また、基材フィルム11は、延伸されたものであってもよい。
延伸後は、アニ−リング処理してもよい。
キレート系架橋剤としては、アルミニウムキレート、チタンキレート等が挙げられる。
架橋剤の架橋量を調整することで、種々のホイールに対し必要な粘着物性を発現させることができる。架橋剤の使用量は、アクリル系共重合体100質量部に対して、0.01〜10質量部が好ましい。また、上述したような架橋剤を1種または2種以上を組合わせて用いてもよい。
剥離シートの厚みは、特に制限されず、適宜選定すればよい。
次に、本発明のホイール保護用フィルムの第2実施形態について説明する。なお、以下の説明では、上述した第1実施形態と異なる部分を中心に説明し、同様の部分はその説明を省略する。
また、第2の層122’は、第1の層121’よりも高い粘着力を有している。
[1]基材フィルムの製造
(1)基材フィルムA
密度が0.928g/cm3である低密度ポリエチレン樹脂:100質量部に、コハク酸ジメチルと4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジンエタノールの重合物である紫外線吸収剤(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製、商品名「Tinuvin622LD」):0.01質量部を混合し、押出し機で混練し、インフレーション成形機により、基材フィルムA(厚み50μm、ヤング率200MPa)を作成した。
密度が0.928g/cm3である低密度ポリエチレン樹脂:80質量部に、密度が0.954g/cm3である高密度ポリエチレン樹脂:20質量部を混合し、さらにこれらのポリエチレン樹脂100質量部に対して0.05質量部のベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製、商品名「Tinuvin326」)を混合したものを原料として、インフレーションフィルム成型機を用い、基材フィルムB(厚み50μm、ヤング率280MPa)を作成した。
(1)粘着剤A
温度計、撹拌機、還流冷却菅、窒素ガス導入菅を備えた反応装置に、アクリル酸−2−エチルヘキシル:52質量部、アクリル酸エチル:27質量部、酢酸ビニル:18質量部、アクリルアミド:3質量部、および酢酸エチル:100質量部を仕込み、開始剤としてアゾビスイソブチロニトリルの存在下で共重合させて、重量平均分子量70万のアクリル樹脂溶液(固形分35質量%)を得た。
温度計、撹拌機、還流冷却菅、窒素ガス導入菅を備えた反応装置に、アクリル酸−2−エチルヘキシル:58.8質量部、アクリル酸ブチル:10質量部、アクリル酸メチル:30質量部、アクリル酸:1.2質量部、および酢酸エチル:100質量部を仕込み、開始剤としてアゾビスイソブチロニトリルの存在下で共重合させて、重量平均分子量70万のアクリル樹脂溶液(固形分38質量%)を得た。
クレイトンD−1112(SISブロック共重合体、ジブロック量:40質量%、スチレン領域の有含量:15質量%、クレイトンポリマージャパン社製)を24.1質量部と、粘着付与剤としてT−480X(軟化点:80℃、脂肪族/芳香族共重合石油樹脂、三井化学社製)を47.4質量部およびエクスロンV−120(軟化点:120℃、クマロン系樹脂、新日鐵化学社製)を5.3質量部と、可塑剤としてピュアフレックスSNH−100SP(パラフィン系オイル、三共油化工業社製)を23.2質量部と、酸化防止剤としてイルガノックス1010(ヒンダードフェノール系酸化防止剤、チバ・スペシャルティケミカルズ社製)を1質量部とを配合し、均一に混合して、ゴム系ホットメルトタイプ粘着剤組成物(粘着剤C)を調整した。
(実施例1)
片面に剥離剤としてシリコーン樹脂を塗布したグラシン紙から成る剥離シート上へ、乾燥後の厚さが23μmになるように粘着剤Aを塗布乾燥して、粘着剤層A(第1の層)を形成した。
基材フィルムAを基材フィルムBに変更し、粘着シート2を外径47.5cm、内径43.2cmのリング状にカットした以外は実施例1と同様にしてホイール保護用フィルムを得た。
片面に剥離剤としてシリコーン樹脂を塗布したグラシン紙から成る剥離シート上へ、乾燥後の厚さが23μmになるように粘着剤Aを塗布乾燥して、粘着剤層Aを形成した。
実施例3の粘着シート1を円環形状(直径(外径):51.8cm、中央の孔径:18cm)に切り抜き加工した以外は実施例3と同様にして、ホイール保護用フィルムを得た。
片面に剥離剤としてシリコーン樹脂を塗布したグラシン紙から成る剥離シート上へ、乾燥後の厚さが23μmになるように粘着剤Bを塗布乾燥して、粘着剤層B(第1の層)を形成した。
片面に剥離剤としてシリコーン樹脂を塗布したグラシン紙から成る剥離シート上へ、乾燥後の厚さが23μmになるように粘着剤Bを塗布乾燥して、粘着剤層Bを形成した。
[4−1]自動車走行後のホイール保護用フィルムの剥がれ試験
前記各実施例および比較例で得られたホイール保護用フィルムを、スポークタイプの17インチのアルミホイール(エンケイ社製、商品名「レーシング アールエスプラスエム」)が装着された225/60扁平タイヤのホイール面およびタイヤ面の表面を覆うように室温にて貼付して、貼付24時間後、上記タイヤ付きホイールを装着した自動車を100km/h、150km/hのそれぞれの速度で60分間走行させたときの粘着シートの剥がれの有無を下記の基準で評価した。
○:タイヤ部分に貼着した部位がやや剥がれたが、実用上問題無いものであった。
×:剥がれが顕著であった。
アルマイト処理したアルミニウム板にアクリル系塗料(久保孝ペイント社製、商品名「アクリオンクリアー」)を乾燥後の厚さが20μmとなるように塗装し、乾燥し、更に150℃で40分間焼き付けた塗装アルミニウム板に、JIS Z0237に準拠し、上記各実施例および比較例で得られたホイール保護用フィルムのホイールに貼着される部分から得られる25mm×150mmの大きさの試験片を、23℃、50%RHの環境下で、2kgローラーを1往復する方法で圧着した。
上記180°ピール粘着力の測定において作製した塗装アルミニウム板に、上記各実施例および比較例で得られたホイール保護用フィルムのホイールに貼着される部分(25mm×100mm)を貼付し、SWOM(スガ試験機社製、商品名「サンシャインスーパーロングライフウエザォメーター WEL−SUN−HCH」)にて400時間照射後に取り出し、ホイール保護用フィルムを塗装アルミニウム板から剥離したときの、塗装アルミニウム板への糊残り、塗膜の外観を観察し、以下の基準に従って評価した。
問題なし:糊残りがなく、塗膜外観に異常なし。
問題有り:糊残りがあり、塗膜外観に異常有り。
これらの結果を表1に合わせて示した。
11 基材フィルム
12、12’ 粘着剤層
121’ 第1の層
122’ 第2の層
2 ホイール
2a ホイール面
3 タイヤ面
Claims (5)
- タイヤのホイールに貼着して用いられるホイール保護用フィルムであって、
基材フィルムと、
前記基材フィルム上に設けられた粘着剤層とを有し、
ホイール保護用フィルムの直径は、ホイールの直径よりも大きく、
ホイール保護用フィルムは、タイヤ面にも貼着して用い、
前記粘着剤層は、第1の層と、当該第1の層上に設けられた第2の層とを有し、
前記第1の層は、前記ホイールに貼着され、
前記第2の層は、前記タイヤ面に貼着され、
前記第2の層は、前記第1の層よりも高い粘着力を有していることを特徴とするホイール保護用フィルム。 - 前記ホイールの直径をX[cm]、ホイール保護用フィルムの直径をY[cm]としたとき、1.05≦Y/X≦1.5の関係を満足する請求項1に記載のホイール保護用フィルム。
- 前記粘着剤層の前記ホイールに貼着される部位の、23℃、50%RH環境下で、JIS Z0237に準拠して測定される粘着力は、3.0〜8.0N/25mmである請求項1または2に記載のホイール保護用フィルム。
- 前記ホイールの面積をA[cm 2 ]、ホイール保護用フィルムの粘着面の面積をB[cm 2 ]としたとき、1.10≦B/A≦2.25の関係を満足する請求項1ないし3のいずれかに記載のホイール保護用フィルム。
- 前記第1の層は、アクリル樹脂系粘着剤で構成され、
前記第2の層は、合成ゴム系粘着剤で構成されている請求項1ないし4のいずれかに記載のホイール保護用フィルム。
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