JP5934541B2 - 防錆方法 - Google Patents

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本発明は、防錆方法に関するものである。
従来から、自動車の納入前において、タイヤのホイールやブレーキディスク等に錆が発生するのを防止したり、ホイールの傷防止や保護のために、ホイールに樹脂製の防錆カバーを装着することが広く行われてきた。しかしながら、このような防錆カバーは、製造コストが高いといった問題があった。そこで、近年、より低コストな防錆フィルムをホイールの外面に接着剤などにより貼り付ける試みが行われている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、従来の防錆フィルムは、1枚1枚、離型フィルムから剥しながらホイールに貼着するものであった。このため、作業者がライン上を流れる自動車と防錆フィルムのストック位置との間を往復する他、貼付すべきホイールの位置は毎回異なるため、作業者の動線は複雑になり、作業効率が極めて悪いという問題があった。
さらに、防錆フィルムが薄く柔軟であれば、複雑な表面形状を有するホイールの開放面に対し、防錆フィルムが追従して、静置状態では容易に脱落しなくなる。しかし、薄く柔軟な防錆フィルムは手作業では貼付しにくく、しわが入ったり、折れ曲がって粘着面どうしがくっついてしまうなど、作業者にとってとても扱いにくいものであった。
特開2010−143350号公報
本発明の目的は、ホイール貼着用フィルムを貼着する作業効率が高く、自動車のディスクブレーキが錆びるのを効果的に防止することが可能な防錆方法を提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜()の本発明により達成される。
(1) 基材フィルムと、当該基材フィルム上に設けられた粘着剤層とを有するホイール貼着用フィルムで、タイヤのホイールの開口を覆うことにより、自動車のディスクブレーキが錆びるのを防止する防錆方法であって、
前記ホイール貼着用フィルムが複数枚積層した積層体を用意する第1の工程と、
前記積層体の前記基材フィルム面が露出している側の1枚の前記ホイール貼着用フィルムの一部を前記積層体から剥がし、前記粘着剤層の一部を露出させる第2の工程と、
露出させた前記粘着剤層を前記ホイールに貼着する第3の工程と、
前記ホイールに一部を貼着した前記ホイール貼着用フィルムを、前記積層体から剥がしつつ、前記ホイールに前記ホイール貼着用フィルムの前記粘着剤層の全面を貼着する第4の工程と、を有し、
前記基材フィルムのJIS K7171:2008に準拠して測定される曲げ弾性率は、100〜600MPaであることを特徴とする防錆方法。
) 自動車の生産ラインを流れる複数の前記ホイールのそれぞれに対して、前記第2の工程、前記第3の工程および第4の工程を繰り返す上記(1)に記載の防錆方法。
) 前記積層体の厚さが、常に1mm以上となるように、前記積層体に複数枚の前記ホイール貼着用フィルムを追加する工程を有する上記()に記載の防錆方法。
本発明によれば、ホイール貼着用フィルムを貼着する作業効率が高く、自動車のディスクブレーキが錆びるのを効果的に防止することが可能なホイール保護用フィルムを提供することができる。
本発明の防錆方法の好適な実施形態を示す工程図である。
以下、本発明の防錆方法について詳細に説明する。
本発明の防錆方法は、基材フィルムと、該基材フィルム上に形成された粘着剤層とを有するホイール貼着用フィルムで、タイヤのホイールの開口を覆うことにより、自動車のディスクブレーキが錆びるのを防止する防錆方法であり、ホイール貼着用フィルムが複数枚積層した積層体を用意する第1の工程と、当該積層体の基材フィルム面が露出している側の1枚のホイール貼着用フィルムの一部を積層体から剥がし、粘着剤層の一部を露出させる第2の工程と、露出させた粘着剤層をホイールに貼着する第3の工程と、ホイールに一部を貼着したホイール貼着用フィルムを積層体から剥がしつつ、ホイールにホイール貼着用フィルムの粘着剤層の全面を貼着する第4の工程とを有している。
ところで、従来の自動車のディスクブレーキが錆びるのを防止する防錆方法としては、離型フィルムに貼着されたホイール貼着用フィルムを、1枚1枚、離型フィルムから剥がしてホイールに貼着することが行われており、作業効率が低下するといった問題があった。
これに対して、本発明では、上述したような工程を有することにより、離型フィルムから1枚1枚剥がすことなく、ホイールにホイール貼着用フィルムを貼着することができるため、作業効率を向上させることができる。また、離型フィルムが不要であることから、コスト的にも有利である。また、ホイール貼着用フィルムは比較的薄いので、1枚1枚貼ろうとすると、ホイール貼着用フィルムが波打ったり、皺になったり等して、作業効率が低下してしまうが、本発明のように、積層体から完全に剥がすことなく、ホイールに貼着することで、上記のような問題が生じず、容易にホイールに貼着することができる。その結果、作業効率をさらに向上させることができる。
以下、本発明の防錆方法の好適な実施形態について、図を参照しつつ、詳細に説明する。
図1は、本発明の防錆方法の好適な実施形態を示す工程図である。
本実施形態で用いるホイール貼着用フィルム1は、基材フィルムと、該基材フィルム上に形成された粘着剤層とを備えている。
また、本実施形態では、自動車の生産ラインにおいて、順次流れてくるタイヤのホイールに対してホイール貼着用フィルム1を貼着する場合を例に挙げて説明する。
(第1の工程)
まず、図1(a)に示すように、「積層製品」から複数枚のホイール貼着用フィルム1を剥離し、ホイール貼着用フィルム1が積層した積層体10を用意する。
(第2の工程)
次に、図1(b)に示すように、積層体10の基材フィルム面が露出している側のホイール貼着用フィルム1の1枚を半分ほど剥がす。すなわち、ホイール貼着用フィルム1のうち、基材フィルム方向を上側としたとき、積層体10の最も上側に位置するホイール貼着用フィルム1の1枚を一部分剥がし、粘着剤層の一部を露出させる。
(第3の工程)
次に、図1(b)に示すように、部分的に剥がしたホイール貼着用フィルム1の露出した粘着剤層をホイールに貼着する。この際、図1(b)に示すように、積層体10は、その上面が、ホイールと対向するように配置される。また、ホイール貼着用フィルム1は捲られ、屈曲した状態となっている。言い換えると、ホイール貼着用フィルム1は、反り返った状態となっている。
(第4の工程)
次に、ホイール貼着用フィルム1の粘着剤層の一部をホイールに貼着した部分を基点にホイール貼着用フィルム1が積層体10から剥がれる方向に、すなわち、図1(b)の矢印の方向に、積層体10を移動させて、積層体10からホイール貼着用フィルム1を剥がしつつ、ホイールに剥がれた粘着剤層を貼着していき、図1(c)に示すように、ホイール貼着用フィルム1の全面を貼着する。
さらに、第2の工程、第3の工程および第4の工程を繰り返し行う。これにより、複数のホイールに対して効率よくホイール貼着用フィルム1を貼着することができる。
ホイール貼着用フィルム1の貼着を繰り返す際に、積層体を構成するホイール貼着用フィルム1の枚数が少なくなった場合は、他の積層体(複数枚のホイール貼着用フィルム1で構成された積層体)と合わせる工程を追加で行うことができる。これにより、枚数を一定以上の状態とすることができ、貼着作業をより効率よく行うことができる。また、追加するといった単純な工程なので、作業効率が低下するのを効果的に防止することができる。
このような工程は、積層体の厚さが、常に1mm以上となるように行うのが好ましい。これにより、積層体自体の剛性をより好適なものとすることができ、貼着作業をさらに効率よく行うことができる。
なお、上記説明では、1種類(サイズや材質が同じ種類)のホイール貼着用フィルム1の積層体を用いる場合について説明したが、これに限定されず、サイズや材質の異なる複数種のホイール貼着用フィルムがそれぞれ積層した複数の積層体を用意し、ラインを流れてくる車種によって使い分けるよう構成されていてもよい。
また、上記説明では、ホイールのみがラインを流れている場合について説明したが、これに限定されず、例えば、ホイールを取り付けたタイヤがラインを流れている場合や追いールを取り付けたタイヤを備えた自動車がラインを流れている場合にも適用することができる。
《ホイール貼着用フィルム》
次に、本発明の防錆方法に好適に適用することができるホイール貼着用フィルムについて説明する。
ホイール貼着用フィルムは、基材フィルムと、該基材フィルム上に形成された粘着剤層とを備えている。
基材フィルムは、粘着剤層を支持する機能を有しているとともに、ホイールに貼着した状態でホイール表面に水や砂等が付着するのを防止する機能を有している。
基材フィルムは、ホイールに傷が付くのを防ぐとともに、ホイールの開口部から水分が浸入し、ブレーキディスクが錆びることを防ぐ機能を有している。
基材フィルムを3次元形状のホイールに貼付するためには、基材フィルムのヤング率が小さいことが要求され、500MPa以下が好ましく、400MPa以下が更に好ましい。一方、作業性の観点から剛性が要求され、ヤング率が100MPa以上が好ましく、200MPa以上が更に好ましい。
また、基材フィルムのJIS K7171:2008に準拠して測定される曲げ弾性率は、100〜600MPaであるのが好ましく、200〜400MPaであるのがより好ましい。これにより、上述したような方法でホイール貼着用フィルムをホイールに貼着する際に、ホイール貼着用フィルムに不本意な折れ跡や皺等が生じるのを効果的に防止することができる。
基材フィルムの材質は、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ホモポリプロピレン、ランダムポリプロピレン、オレフィン系熱可塑性エラストマー、エチレン−酢酸ビニル共重合体、軟質ポリ塩化ビニル等が挙げられる。これらの単層フィルムであっても良いし、2層または3層以上の積層フィルムであっても良い。
基材フィルムの厚みは、特に制限ないが、通常20〜200μmの範囲が好ましく、30〜100μmの範囲が特に好ましい。
基材フィルムには、300〜380nmの波長領域の分光透過率が0〜20%となるように、基材フィルムに紫外線吸収剤を含有させることが好ましい。紫外線吸収剤の含有割合としては、基材フィルム100質量部中に0.005〜2質量部含有させることが好ましい。紫外線吸収剤を含有させることにより、基材自身の耐候性を向上させると共に、粘着剤層を紫外線から保護し、ホイールへの糊残りなくホイール保護用フィルム1を剥離することができる。
紫外線吸収剤の具体例としては、トリアジン系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、シアノアクリレート系紫外線吸収剤等が挙げられる。これら紫外線吸収剤は、1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、紫外線吸収剤と共に、光安定剤、酸化防止剤などの耐候助剤を含有させてもよい。
基材フィルムの粘着剤層が設けられる面の反対側の面には、剥離剤層が設けられてもよい。基材フィルムに剥離剤層を設けることにより、「積層体製品」や積層体10からホイール貼着用フィルム1を、より少ない力で剥離することができる。これにより、ホイール貼着用フィルムが剥離の際に余計な抵抗力でフィルムが捩れて使い物にならなくなったり、伸び過ぎて貼り合せすべき寸法に一致しなくなったりすることがなくなり、また、「積層体製品」を長期間保管した後でも剥離不良が起こりにくくなり、ホイール貼着用フィルム1の供給が容易になる。
このような剥離剤層に使用される剥離剤としては、シリコーン系、フッ素系、ポリエチレン系、アルキッド系、長鎖アルキル系など公知の剥離剤が使用できる。また、剥離剤層の厚みとしては、好ましくは、0.1〜10μm、より好ましくは0.5〜3μmである。
また、基材フィルムと剥離剤層との間には、例えば、基材フィルムと剥離剤層との密着性を向上させるプライマー層を設けてもよい。
粘着剤層は、ホイール貼着用フィルムをホイール(タイヤ)に貼着する機能を備えた層である。
粘着剤層を構成する粘着剤は、例えば、アクリル系、合成ゴム系、ウレタン系、シリコーン系粘着剤等が挙げられる。
アクリル系粘着剤としては、アクリル酸アルキルエステルを主モノマーとして、官能基含有モノマーを共重合したものが挙げられる。アクリル酸アルキルエステルとしては、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸−2−エチルヘキシル等が挙げられる。官能基含有モノマーとしては、アクリル酸、メタクリル酸、メタクリル酸ヒドロキシエチル等が挙げられる。
合成ゴム系粘着剤の具体例としては、ポリイソブチレン、スチレン−エチレン・ブチレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−エチレン・プロピレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体等が挙げられる。
また、ウレタン系粘着剤の具体例としては、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール等のポリオールとポリイソシアネートの反応物に、可塑剤を添加した粘着剤等が挙げられる。
また、シリコーン系粘着剤の具体例としては、縮合反応または付加反応により重合されたポリオルガノシロキサンからなるシリコーンゴムに、粘着性を付与するためにシリコーンレジンを添加したもの等が挙げられる。
これらの粘着剤のうち、耐侯性等の観点からアクリル系粘着剤を好適に用いることができる。特に、アクリル系共重合体を、ポリイソシアナート系架橋剤、エポキシ系架橋剤、アジリジン系架橋剤、キレート系架橋剤等の架橋剤で架橋させて得られるアクリル系粘着剤を用いるのが好ましい。
ポリイソシアナート系架橋剤としては、ヘキサメチレンジイソシアナート、キシリレンジイソシアナート、トリレンジイソソアナート、イソホロンジイソシアナート等が挙げられる。また、これらのビウレット体、イソシアヌレート体、アダクト体等でも良い。
エポキシ系架橋剤としては、N,N,N’,N’−テトラグリシジル−m−キシレンジアミン、1,3−ビス(N,N−ジグリシジルアミノメチル)シクロヘキサン、ポリエチレングリコールジグリシジルジアミン等が挙げられる。
エポキシ系架橋剤としては、N,N,N’,N’−テトラグリシジル−m−キシレンジアミン、1,3−ビス(N,N−ジグリシジルアミノメチル)シクロヘキサン、ポリエチレングリコールジグリシジルジアミン等が挙げられる。
アジリジン系架橋剤としては、N,N’−ヘキサメチレン−1,6−ビス(1−アジリジンカルボキサミド)、トリメチロールプロパントリス−β−アジリジニルプロピオナト、テトラメチロールメタン−トリス−β−アジリジニルプロピオナト等が挙げられる。
キレート系架橋剤としては、トリス(アセチルアセトナト)アルミニウム、ジイソプロポキシビス(アセチルアセトナト)チタン等が挙げられる。
架橋剤は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
架橋剤の架橋量を調整することで、種々のホイールに対し必要な粘着物性を発現させることができる。架橋剤の使用量は、アクリル系共重合体100質量部に対して、0.01〜10質量部が好ましい。また、上述したような架橋剤を1種または2種以上を組合わせて用いてもよい。
また、粘着剤層には、ホイール貼着用フィルム1の300〜380nmの波長領域の分光透過率が0〜20%となるように、紫外線吸収剤を含有させることもできる。紫外線吸収剤の含有割合としては、粘着剤層12の樹脂分に対して0.01〜10質量部が好ましい。紫外線吸収剤の具体例としては、上述したものが挙げられる。
また、上記粘着剤層12には、必要に応じて粘着付与剤、軟化剤、老化防止剤、填料、染料または顔料等の着色剤等の1種以上を適宜配合することができる。粘着付与剤としては、ロジン系樹脂、テルペンフェノール樹脂、テルペン樹脂、芳香族炭化水素変性テルペン樹脂、石油樹脂、クマロン・インデン樹脂、スチレン系樹脂、フェノール系樹脂、キシレン樹脂等が挙げられる。軟化剤としては、プロセスオイル、液状ゴム、可塑剤等が挙げられる。填料としては、シリカ、タルク、クレー、炭酸カルシウム等が挙げられる。
粘着剤層の厚みは、特に制限ないが、通常3〜100μmであればよく、好ましくは5〜60μmである。
ホイール貼着用フィルム1は、基材フィルムの片面に粘着剤を直接塗工することにより、製造できる。ホイール貼着用フィルム1に、剥離剤層を設ける場合は、粘着剤層の塗工に先立ち、基材フィルムの粘着剤が塗布される側とは反対面に、剥離剤層が設けられる。塗工においては、それぞれの層を形成する組成物を必要に応じ溶剤で希釈して塗布液を調整し、塗工装置を用いて塗布乾燥することで、所定の厚みを有する粘着剤層または剥離剤層が形成できる。ホイール貼着用フィルム1は、塗工装置の巻取り部にロールとして巻き取られる。粘着剤層及び剥離剤層の形成方法としては、特に制限がなく、例えば、エアーナイフコーター、ブレードコーター、バーコーター、グラビアコーター、ロールコーター、ロールナイフコーター、カーテンコーター、ダイコーター、ナイフコーター、スクリーンコーター、マイヤーバーコーター、キスコーター等を用いて、塗布、乾燥させることによる形成方法等が挙げられる。
「積層製品」は、下部のホイール貼着用フィルム1の剥離剤層の上面に、上部の粘着剤層が貼り合わされるよう、順にホイール貼着用フィルム1が所定枚数積層されてなる製品である。ホイール貼着用フィルム1の積層される枚数に制限はないが、作業効率を考慮し、例えば40枚(自動車10台分)あるいは100枚(同25台分)といった4の倍数となる枚数が好ましい。最下部のホイール用貼着フィルム1の粘着剤層には、粘着面が露出しないように台紙が貼り合わされている。
台紙としては、特に制限はないが、例えば、上質紙、グラシン紙、クレーコート紙、ポリエチレンラミネート紙などの紙や、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルムなどのプラスチックフィルムが用いられる。台紙には、前記の剥離剤層が形成されてもよい。
「積層製品」の製造方法としては、例えば、ロール状のホイール貼着用フィルム1を用いて、次のような手順で行われる。
まず、ロール状のホイール貼着フィルム1を、ホイールの直径よりも大きな外周を有するロール状に巻きなおし、ロールの外周の一部を切断して展開した後、ホイールの形状に打ち抜く。
ホイール貼着用フィルムの積層製品からの剥離力は、JIS Z0237に記載のテープ背面に対する粘着力として求められる。テープ背面に対する180°粘着力としては、温度10℃、引張速度50mm/minにおいて、1〜500mN/25mmが好ましく、10〜100mN/25mmが更に好ましい。
また、ホイール貼着用フィルムのホイールに対する粘着力は、JIS Z0237に記載のステンレス試験体に対する180°粘着力として求められる。ステンレス試験体に対する180°粘着力Xとテープ背面に対する180°粘着力Yとは、その比率X/Yが、好ましくは1.2以上、より好ましくは、1.5以上であることが好ましい。比率X/Yがこのような値であれば、ホイールに貼付した積層体10からホイール貼着用フィルム1を1枚だけ残して、積層体10を剥離する際に、一緒に剥離しようとしてホイールから浮いてしまうことを抑制することができる。
以上、本発明の防錆方法の好適な実施形態について説明したが、本発明は、これらに限定されるものではない。
1 ホイール貼着用フィルム
10 積層体

Claims (3)

  1. 基材フィルムと、当該基材フィルム上に設けられた粘着剤層とを有するホイール貼着用フィルムで、タイヤのホイールの開口を覆うことにより、自動車のディスクブレーキが錆びるのを防止する防錆方法であって、
    前記ホイール貼着用フィルムが複数枚積層した積層体を用意する第1の工程と、
    前記積層体の前記基材フィルム面が露出している側の1枚の前記ホイール貼着用フィルムの一部を前記積層体から剥がし、前記粘着剤層の一部を露出させる第2の工程と、
    露出させた前記粘着剤層を前記ホイールに貼着する第3の工程と、
    前記ホイールに一部を貼着した前記ホイール貼着用フィルムを、前記積層体から剥がしつつ、前記ホイールに前記ホイール貼着用フィルムの前記粘着剤層の全面を貼着する第4の工程と、を有し、
    前記基材フィルムのJIS K7171:2008に準拠して測定される曲げ弾性率は、100〜600MPaであることを特徴とする防錆方法。
  2. 自動車の生産ラインを流れる複数の前記ホイールのそれぞれに対して、前記第2の工程、前記第3の工程および第4の工程を繰り返す請求項1に記載の防錆方法。
  3. 前記積層体の厚さが、常に1mm以上となるように、前記積層体に複数枚の前記ホイール貼着用フィルムを追加する工程を有する請求項に記載の防錆方法。
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