JP5357789B2 - フレキシブル基板、そのフレキシブル基板を備える装置、フレキシブル基板の半田付け方法、およびフレキシブル基板を備える装置の製造方法 - Google Patents

フレキシブル基板、そのフレキシブル基板を備える装置、フレキシブル基板の半田付け方法、およびフレキシブル基板を備える装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、可動部分を有する装置などに好適に用いられるフレキシブル基板、そのフレキシブル基板を備える装置、フレキシブル基板の半田付け方法、およびフレキシブル基板を備える装置の製造方法に関するものである。
フレキシブル基板(FPC)は、配線パターンやランド(接続端子に接続するための半田が固着される部分)が形成される基材が可撓性を有することから、装置の可動部へ配線を引き回す場合などに広く用いられている。例えば、下記特許文献1には、フレキシブル基板の引き回し方法についていくつか開示されている。
特許文献1の図1に示される装置では、フレキシブル基板は、その一端(一方側の接続部;特許文献1の端子部72)が可動部であるレンズホルダに半田付けにより接続され、他端(他方側の接続部;特許文献1の端子部73)が側壁(装置の筐体、すなわち非可動部)に半田付けにより接続されることによって取り付けられている。
特開2001−6193号公報
上記特許文献1に示される装置では、フレキシブル基板は、一方側の接続部と他方側の接続部を繋ぐ連結部(特許文献1の配線板部分71)が、他方側の接続部と重なるように取り付けられている。そのため、一方側の接続部を可動部に接続してから、他方側の接続部を非可動部に固定しようとする場合、他方側の接続部の上に連結部が重なっているため、ランドが連結部によって隠れてしまい、半田付け作業が困難であるという問題がある。
かかる問題は、フレキシブル基板の引き回し方を工夫し、後から半田付けする接続部の上に連結部が重ならないようにすれば発生しないようにも思われる。しかし、装置構成の制約上、どうしても接続部の上に連結部が重なるようにフレキシブル基板を取り付けなければならない場合がある。特に、可動部を有する装置では、その可動部の可動範囲内においてフレキシブル基板に負荷がかからないようにするため、連結部に弛みを持たせた状態で取り付ける必要がある。このような弛みを持たせようとすると、連結部が装置本体の外側にふくらむように取り付けなければならない場合が多くなり、その結果、連結部と後から半田付けされる接続部とが重なってしまうことも多くなる。
上記実情に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、装置の制約上、接続部が連結部によって隠れてしまうような引き回し方法を選択せざるを得ない場合であっても、半田付け作業を容易に行うことができるフレキシブル基板を提供することにある。また、このようなフレキシブル基板を備える装置、フレキシブル基板の半田付け方法、およびフレキシブル基板を備える装置の製造方法を提供することにある。
本発明にかかるフレキシブル基板は、一方側に形成された接続部と、他方側に形成された接続部と、これら接続部を繋ぐ略真っ直ぐに形成された連結部とを有する基材を備えたフレキシブル基板であって、前記一方側または他方側の接続部のうち少なくともいずれかの接続部は、前記連結部の両側縁より外側に張り出したランド形成領域を有し、該ランド形成領域に端子が半田付けされるランドが形成されていることを要旨とするものである。
また、本発明にかかるフレキシブル基板を備える装置は、請求項1から4のいずれかに記載のフレキシブル基板と、全く動くことのない非可動部と、該非可動部に支持され外側に向かって進退動作する可動部とを備える装置であって、前記フレキシブル基板は、その一方側の接続部が前記非可動部に固定され、前記連結部が装置本体の外側をまわるようにして他方側の接続部が前記可動部に固定されて取り付けられていることを要旨とするものである。
一方、本発明にかかるフレキシブル基板の半田付け方法は、一方側に形成された第一の接続部と、他方側に形成された第二の接続部と、これら接続部を繋ぐ連結部とを有する基材を備え、少なくとも第二の接続部が、前記連結部の両側縁より外側に張り出したランド形成領域を有し、該ランド形成領域に端子が半田付けされるランドが形成されているフレキシブル基板の半田付け方法であって、前記第一の接続部を所定の場所に固定する第一の接続部取付工程と、該第一の接続部取付工程の後、前記連結部と前記第二の接続部とが重なるように基材を引き回した状態で、前記ランド形成領域に形成されたランドに端子を半田付けにより固定する第二の接続部取付工程とを有することを要旨とするものである。具体的には、前記ランド形成領域に形成されたそれぞれのランドの中央に、前記端子が挿通される端子挿通孔が形成されている場合、前記第二の接続部取付工程では、前記端子を前記端子挿通孔に挿通した状態で、前記第二の接続部を前記端子の軸線方向から見て前記連結部の両側縁より外側に位置する前記ランドに端子を半田付けするようにすればよい。
そして、本発明にかかるフレキシブル基板を備える装置の製造方法は、上記フレキシブル基板の半田付け方法を用いた半田付け工程を含むことを要旨とするものである。
かかる構成を有する本発明によれば、接続部に形成されるランドは、略真っ直ぐに形成された連結部の両側縁よりも外側に張り出すように設けられたランド形成領域に設けられているため、連結部が接続部に重なるように引き回したとしても、ランド形成領域に設けられたランドは必ず連結部の外側に位置する。したがって、連結部が半田付け作業の邪魔になることはなく、半田付け作業を効率よく行うことができる。
そして、上記本発明にかかるフレキシブル基板、そのフレキシブル基板を備える装置、フレキシブル基板の半田付け方法、およびフレキシブル基板を備える装置において、前記ランド形成領域を有する接続部には、少なくともそのランド形成領域以外の領域に貫通穴が形成されていればよい。
接続部では、連結部の両側縁の外側に張り出したランド形成領域にランドを形成するようにしているため、そのランド形成領域以外の領域(引き回し方によっては連結部が重なってしまう領域;デッドスペース)を有効に活用すべきである。例えばこの部分に貫通穴を形成すれば、接続部の可撓性が向上するから、ランド形成領域にかかる負荷を低減することができる。
このような貫通穴が形成された構成の具体例として、前記ランドが複数形成されており、前記貫通穴が前記複数のランド間であってそのランド同士を結ぶ直線上に形成された構成や、前記接続部が、連結部との接続側から端末にかけて徐々に広がるテーパ形状に形成された部分を有し、該テーパ形状の両側縁に沿って配線パターンが形成されている場合に、前記貫通穴が該配線パターンの間に形成された構成が挙げられる。
貫通穴が異なるランド形成領域に形成されたランドの間であってそのランド同士を結ぶ直線上に存在するようにした場合には、ランドにかかる負荷を効果的に低減することができる。一方、テーパ形状に形成された接続部のテーパ部分の両側縁に沿って配線パターンが形成されている場合、その配線パターンの間に上記貫通穴を形成すれば、配線パターンが形成された接続部のテーパ部分が細くなり、その部分(接続部の根元部分)の可撓性が向上するため、ランドにかかる負荷を低減することができるだけでなく、配線パターンにかかる負荷も低減することができる。
本発明によれば、接続部のランド形成領域に形成されるランドが、連結部と重なった状態となることはないから、連結部が半田付け作業の障害とならない。したがって、半田付け作業を容易に行うことができる。
本発明の一実施形態にかかるフレキシブル基板の正面図である。 図2(a)は本発明の一実施形態にかかるフレキシブル基板を備える装置(リニアアクチュエータ)の断面図であり、図2(b)は装置が有する接続端子の取付位置等を説明するための概略図である。 図1に示したフレキシブル基板の半田付け方法(手順)を説明するための概略図である。 ランド形成領域を有する接続部(第二の接続部)の半田付け作業を行うとき、作業者からの視点(図2における矢印Bの方向)で見た当該接続部の概略図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態にかかるフレキシブル基板(FPC)1の正面図である。本実施形態にかかるフレキシブル基板1は、可撓性を有する樹脂製の基材10の一方の面に、所定の配線パターン20およびランド221、222が形成されてなる。
基材10は、一方側に設けられた第一の接続部11と、他方側に設けられた第二の接続部12と、第一の接続部11および第二の接続部12を繋ぐ略真っ直ぐに形成された連結部13とを備える。第一の接続部11および第二の接続部12は、接続端子に半田付けされることにより所定の場所に接続される部分である。本実施形態では、フレキシブル基板1を半田付けにより取り付けようとする場合、まず最初に所定の場所に半田付けされる接続部を第一の接続部11、後から所定の場所に半田付けされる接続部を第二の接続部12とする。第一の接続部11および第二の接続部12のそれぞれの表面には、接続端子と接続するための半田が固着されるランド221、222が形成されている(本実施形態では、第一の接続部11には二つのランド221、第二の接続部12には二つのランド222が形成されているが、その数は特に限定されるものではない)。このランド221、222のそれぞれの中央には、接続端子が挿通される端子挿通孔221a、222aが形成されている。なお、第二の接続部12におけるランド222より先端側には、後述する位置決め突起43に挿通される、第二の接続部12の位置決め孔223が二つ形成されている。
本実施形態にかかるフレキシブル基板1は、後から所定の場所に半田付けされる第二の接続部12に特徴を有する。最初に所定の場所に半田付けされる第一の接続部11の形状、およびその第一の接続部11に形成されるランド221の位置は、特に限定されるものではない。任意の形状に形成し、任意の位置に配置すればよい。
第二の接続部12は、連結部13の形状に応じた形状に形成されるとともに、その一部はランド222が形成されるランド形成領域121となる。具体的には、第二の接続部12は、略真っ直ぐに形成された連結部13の両側縁よりも外側に張り出したランド形成領域121(図示されるように、本実施形態では左右対称に二つのランド形成領域121が設けられており、以下一方を左ランド形成領域121a、他方を右ランド形成領域121bとし、両者を区別することもある)を有し、このランド形成領域121にのみ、ランド222が形成されている。「連結部13の両側縁よりも外側に張り出した」部分とは、連結部13の両側縁を真っ直ぐに延長した二本の直線(図1における直線A1、A2)よりも外側にある部分を指す。つまり、図1におけるクロスハッチング領域が、第二の接続部12が有するランド形成領域121となる。そして、ランド222は、このランド形成領域121に形成され、それ以外の部分には形成されていない。
また、第二の接続部12は、連結部13との接続側から端末にかけて徐々に幅が大きくなるテーパ形状に形成されたテーパ部122を有する。図1から分かるように、連結部13からランド222に向けて延びる配線パターン20は、このテーパ部122のテーパ形状の両側縁に沿うように(テーパ部122の側縁と略平行に)形成されている。
さらに、第二の接続部12のうち、ランド222が形成されたランド形成領域121を除く部分(本実施形態では、第二の接続部12の略中央)には、貫通穴12aが形成されている。かかる貫通穴12aは、連結部13の長手方向(図1の上下方向)に延びた、いわゆる長穴となっている。図示されるように、貫通穴12aは、連結部13の両側縁より張り出した左ランド形成領域121aと右ランド形成領域121bのそれぞれに設けられたランド222の間に位置(連結部13の長手方向と直交し、かつランド222の中心を通る直線と重なるように(ランド222を結ぶ直線上に)位置)する。また、長穴であるため、テーパ部122のテーパ形状の両側縁に沿うように形成された配線パターン20の間にも位置(連結部13の長手方向と直交し、かつテーパ部122と交差する直線と重なるように位置)する。
次に、かかる構成を有するフレキシブル基板1が適用された装置(本発明にかかるフレキシブル基板を備える装置)について説明する。図2(a)は、この装置の一例であるリニアアクチュエータ30の断面図である。
このリニアアクチュエータ30は、モータ32を駆動源として、被駆動体38を外側に向かって進退動作させる(厳密には、進退動作のうち、進行動作が外側に向かうように被駆動体38を動作させる)ものである。なお、図2(a)では、被駆動体38が後退端に位置している状態を実線で、被駆動体38が前進端に位置している状態を点線で示している。
リニアアクチュエータ30の構造を簡単に説明する。駆動源であるモータ32は、ステッピングモータであり、ロータ321とステータ322を有する。ロータ321は、ステータ322から発生する磁界によって回転する。ロータ321の内側には、中心軸線がロータ321と同じになるようにリードスクリュー33が固定されている。この一体的に構成されたロータ321とリードスクリュー33は、ケース(筐体)39に固定された固定軸37に回転自在に支持されている。リードスクリュー33のスクリュー(雄ねじ)には、内側に雌ねじが形成されたキャリッジ34が螺合されている。このキャリッジ34と被駆動体38とが連結されており、両者は一体的に動作する。キャリッジ34は、第一の回転阻止部材35によってその回転が阻止されている。なお、第一の回転阻止部材35は、その上から被着されるとともにケース39に固定された第二の回転阻止部材36によって回転が阻止されている。
このような構成を有するリニアアクチュエータ30は、次のように動作する。モータ32を駆動させると、モータ32のロータ321が回転する。ロータ321は、リードスクリュー33と一体的に構成されているから、ロータ321の回転とともにリードスクリュー33が回転する。リードスクリュー33が回転すると、そのスクリューに螺合されているキャリッジ34も一緒に回転しようとするが、キャリッジ34は第一の回転阻止部材35によって回転が阻止されているため、リードスクリュー33の軸線方向に進退動する。これにより、キャリッジ34に連結された被駆動体38が装置の外側に向かって進退動作する。
かかるリニアアクチュエータ30において、フレキシブル基板1は、ケース39から突出した第一の接続端子41に第一の接続部11が半田付けにより接続され、被駆動体38に設けられた第二の接続端子42に第二の接続部12が半田付けにより接続されることで取り付けられる。なお、第二の接続端子42に第二の接続部12が半田付けされる際に、被駆動体38に設けられた位置決め突起43が位置決め孔223に挿通され、第二の接続部12が位置決めされる。このように、第一の接続部11は、アクチュエータ30の動きがない部材(非可動部)に立設された第一の接続端子41に接続され、第二の接続部12は、アクチュエータ30の動きのある部材(可動部)に立設された第二の接続端子42に接続されている。
なお、本実施形態においてこれら接続端子等は、次のような寸法関係となるように配設されている。図2(b)に示すように、被駆動体38の進退動作範囲Xは3.3mm、第二の接続端子42の根元を基準とする第一の接続端子41の横方向位置Yは6.8mm、基準は第一の接続端子41の根元とする後退端位置における第二の接続端子42の高さZは6.85mmに設定されている。
ここで、第一の接続部11と第二の接続部12を繋ぐ連結部13は、装置本体の外側をまわるようにして引き回されている。このように連結部13を引き回すのは、第二の接続部12が被駆動体38に接続されているため、進退動作する被駆動体38に引っ張られることによる負荷が基板にかからないように、連結部13に弛みをもたせておく必要があるからである。なお、連結部13に弛みをもたせた状態で内側をまわるように引き回す構成は、進退動作する被駆動体38やキャリッジ34に連結部13が巻き込まれてしまうおそれがあるため採用することができない。
このフレキシブル基板1は、次のような半田付け方法(手順)でアクチュエータ本体に取り付けられる。つまり、本発明にかかるフレキシブル基板1を備える装置は、次の半田付け方法を用いる半田付け工程を含む製造方法により製造される。なお、かかる製造方法における半田付け工程以外の工程は、特別な方法を用いる工程等を適用しなければならないわけではなく、通常の製造(組立)工程が適用できる。
フレキシブル基板1を半田付けする際、まず、図3(a)に示すように、第一の接続部11が非可動部に立設された第一の接続端子41に半田付けされる。具体的には、第一の接続部11に形成された端子挿通孔221aに第一の接続端子41が挿通され、ランド221に半田が固着されることにより接続される(第一の接続部取付工程)。
そして、図3(b)に示すように、連結部13が装置の外側をまわるようにフレキシブル基板1が引き回され、第二の接続部12が可動部である被駆動体38に立設された第二の接続端子42に半田付けされる。具体的には、第二の接続部12に形成された端子挿通孔222aに第二の接続端子42が挿通され、ランド222に半田が固着されることにより接続される(第二の接続部取付工程)。
図4は、この第二の接続部取付工程において、第二の接続部12の半田付け作業を行うとき、作業者からの視点(図2における矢印Bの方向、すなわち第二の接続端子42の軸線方向)で見た第二の接続部12の概略図である。連結部13が装置本体の外側をまわるように引き回された場合、作業者の視点で見ると、手前に位置する連結部13が第二の接続部12に重なった状態となる。通常であれば、この重なった連結部13にランドが隠れ、半田付け作業が行いにくい。
しかし、本実施形態では、第二の接続部12が、連結部13の両側縁より外側に張り出したランド形成領域121を有するとともに、そのランド形成領域121にランド222が形成されているため、このような作業の困難性はない。つまり、図4に示すように、第二の接続部12の手前側に連結部13が重なるように引き回れたとしても、必ずランド222は連結部13の外側に位置することになるから、半田付け作業が容易である。
以上説明した本発明によれば、次のような効果が奏される。
フレキシブル基板1は、後から所定の場所に半田付けされる接続部(第二の接続部12)が連結部13の両側縁より外側に張り出したランド形成領域121を有し、そのランド形成領域121にのみランド222が形成された構成である。したがって、基板が取り付けられる装置の制約上、連結部13が第二の接続部12に重なるように基板を引き回す必要がある場合であっても、ランド222は必ず連結部13の外側に位置することになるから、半田付け作業を容易に行うことができる。この点を別の視点から捉えれば、半田付け作業を容易に行うことができるようにするため、連結部13が後から半田付けされる接続部に重ならないように基板を引き回していた装置などにおいても、上記フレキシブル基板1を採用することによって異なる基板の引き回し方を選択することが可能になると言える。
また、ランド形成領域121を有する第二の接続部12には、ランド形成領域121以外の部分に貫通穴12aが形成されている。この貫通穴12aの存在により、第二の接続部12の可撓性が向上する。したがって、ランド形成領域121に形成されたランド222にかかる負荷を低減することができ、接続の信頼性が向上する。この構成は、第二の接続部12においてランド222が形成されていないランド形成領域121以外の領域(デッドスペース)を有効に活用する好適な一例である。
そして上記貫通穴12aは、異なるランド形成領域である左ランド形成領域121aと右ランド形成領域121bのそれぞれに形成されたランド222の間に存在する。このようにランド222の間が空洞であれば、ランド222にかかる負荷がより効果的に低減される。また、長穴である貫通穴12aは、第二の接続部12のテーパ部122に沿って形成された配線パターン20の間にも存在する。このようにテーパ部122に形成された配線パターン20の間が空洞であれば、第二の接続部12のテーパ部分が細くなり、第二の接続部12の根元部分の可撓性が向上するため、ランド222にかかる負荷だけでなく、配線パターン20にかかる負荷も低減される。なお、この貫通穴12aは、長穴(一つ)でなくてもよい。例えば、左ランド形成領域121aと右ランド形成領域121bのそれぞれに形成されたランド222の間と、テーパ部122に形成された配線パターン20の間に分割して設けてもよい。また、どちらか一方の間にのみ設けてもよい。
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
例えば、上記実施形態にかかるフレキシブル基板1は、第二の接続部12のみに連結部13の両側縁より外側に張り出すランド形成領域121が形成されていることを説明したが、基板の半田付け工程において少なくとも後から半田付けされる接続部に形成されていればよいのであって、第一の接続部11および第二の接続部12の両方に形成された構成であってもよい。かかる構成とすれば、接続部の半田付けの順を問わず、基板の半田付け作業の容易化が達成できる。すなわち、基板の引き回し方に制約のある種々の装置に幅広く適用することができる。
また、上記実施形態では、第二の接続部12には、連結部13の両側縁のそれぞれより外側に左右対称に張り出す二つのランド形成領域121(左ランド形成領域121aおよび右ランド形成領域121b)が設けられていることを説明したが、このような左右対称形状でなくてもよい。また、連結部13の一方の側縁の外側にのみランド形成領域121が形成された構成でもよい。すなわち、連結部13の両側縁の外側に設けられていればよく、ランド形成領域121の形状や、その数は適宜選択可能である。
さらに、上記実施形態では、可動部を有するリニアアクチュエータ30にフレキシブル基板1を適用した例を説明したが、フレキシブル基板1の適用範囲が可動部を有するアクチュエータなどに限定されるものではない。例えば、全く可動部を有さない制御装置などにおいても、場合によっては連結部が接続部に重なるように基板を引き回せざるを得ないときもあり、かかる場合には本発明にかかるフレキシブル基板1が有用である。
また、上記実施形態では、配線パターン20やランド221、222が、基材10の一方側の面にのみ形成されたフレキシブル基板(片面基板)であることを説明したが、このような片面基板に限らず、両面に配線パターンやランドが形成されたフレキシブル基板(両面基板)であっても本発明の技術的思想は適用可能である。ただし、上記実施形態のような片面基板の方が、後から半田付けされる接続部12に連結部13が重なるように引き回さなければならない場合が多いことが想定されるため、本発明は特に片面基板に対して有効である。
1 フレキシブル基板
10 基材
11 第一の接続部
12 第二の接続部
121 ランド形成領域
13 連結部
20 配線パターン
221、222 ランド
30 リニアアクチュエータ(フレキシブル基板を備える装置)
41 第一の接続端子
42 第二の接続端子

Claims (11)

  1. 一方側に形成された接続部と、他方側に形成された接続部と、これら接続部を繋ぐ略真っ直ぐに形成された連結部とを有する基材を備えたフレキシブル基板であって、
    前記一方側または他方側の接続部のうち少なくともいずれかの接続部は、前記連結部の両側縁より外側に張り出したランド形成領域を有し、該ランド形成領域に端子が半田付けされるランドが形成されていることを特徴とするフレキシブル基板。
  2. 前記ランド形成領域を有する接続部には、少なくともそのランド形成領域以外の領域に貫通穴が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のフレキシブル基板。
  3. 前記ランドが複数形成されており、前記貫通穴は前記複数のランド間であってそのランド同士を結ぶ直線上に形成されていることを特徴とする請求項2に記載のフレキシブル基板。
  4. 前記接続部は、連結部との接続側から端末にかけて徐々に広がるテーパ形状に形成された部分を有し、該テーパ形状の両側縁に沿って配線パターンが形成され、前記貫通穴が該配線パターンの間に形成されていることを特徴とする請求項2または3に記載のフレキシブル基板。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載のフレキシブル基板と、全く動くことのない非可動部と、該非可動部に支持され外側に向かって進退動作する可動部とを備える装置であって、
    前記フレキシブル基板は、その一方側の接続部が前記非可動部に固定され、前記連結部が装置本体の外側をまわるようにして他方側の接続部が前記可動部に固定されて取り付けられていることを特徴とするフレキシブル基板を備える装置。
  6. 一方側に形成された第一の接続部と、他方側に形成された第二の接続部と、これら接続部を繋ぐ連結部とを有する基材を備え、少なくとも第二の接続部が、前記連結部の両側縁より外側に張り出したランド形成領域を有し、該ランド形成領域に端子が半田付けされるランドが形成されているフレキシブル基板の半田付け方法であって、
    前記第一の接続部を所定の場所に固定する第一の接続部取付工程と、該第一の接続部取付工程の後、前記連結部と前記第二の接続部とが重なるように基材を引き回した状態で、前記ランド形成領域に形成されたランドに端子を半田付けにより固定する第二の接続部取付工程とを有することを特徴するフレキシブル基板の半田付け方法。
  7. 前記ランド形成領域に形成されたそれぞれのランドの中央には、前記端子が挿通される端子挿通孔が形成され、前記第二の接続部取付工程では、前記端子を前記端子挿通孔に挿通した状態で、前記第二の接続部を前記端子の軸線方向から見て前記連結部の両側縁より外側に位置する前記ランドに端子を半田付けするようにしたことを特徴とする請求項6に記載のフレキシブル基板の半田付け方法。
  8. 前記フレキシブル基板のランド形成領域が形成された接続部には、少なくともそのランド形成領域以外の領域に貫通穴が形成されていることを特徴とする請求項6または7に記載のフレキシブル基板の半田付け方法。
  9. 前記ランドが複数形成されており、前記貫通穴は前記複数のランド間であってそのランド同士を結ぶ直線上に形成されていることを特徴とする請求項8に記載のフレキシブル基板の半田付け方法。
  10. 前記フレキシブル基板の接続部は、連結部との接続側から端末にかけて徐々に広がるテーパ形状に形成された部分を有し、該テーパ形状の両側縁に沿って配線パターンが形成され、前記貫通穴が該配線パターンの間に形成されていることを特徴とする請求項8または9に記載のフレキシブル基板の半田付け方法。
  11. 請求項6から10のいずれかに記載のフレキシブル基板の半田付け方法を用いた半田付け工程を含む、フレキシブル基板を備える装置の製造方法。
JP2010010301A 2010-01-20 2010-01-20 フレキシブル基板、そのフレキシブル基板を備える装置、フレキシブル基板の半田付け方法、およびフレキシブル基板を備える装置の製造方法 Active JP5357789B2 (ja)

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