JP4899804B2 - フレキシブルプリント配線基板 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば、携帯電子機器等に用いて好適なフレキシブルプリント配線基板に係り、詳しくは、基板を筐体に装着する際に起こり易い基板撓みに起因する配線パターンの断線不良を防止できるフレキシブルプリント配線基板に関する。
携帯電話等の小型機器の回路基板としては、筐体内の狭い空き空間に彎曲して収納できるフレキシブルプリント配線基板(flexible printed circuits board (FPC基板))が従来から多く用いられているが、筐体内に充分な空き空間がある場合でも、機器の軽量化の観点から、あるいは、将来の多機能化を見こして、フレキシブルプリント配線基板が用いられることが多くなってきている。
図6は、携帯電話等に用いられる従来のフレキシブルプリント配線基板(以下、単に、FPC基板ともいう)の一例を概略示す部分平面図、図7は、図6のA-A線に沿う垂直断面図、また、図8は、同FPC基板が電子機器のフレーム(筐体)に装着された状態を示す断面図である。従来のFPC基板1Aは、図6乃至図8に示すように、例えば、ポリイミドやポリエステル等、耐屈曲性に優れた材料からなるフレキシブル基板2の表面に、例えば、小型スピーカ等の電気部品と電気接触するための左右一対の接触ランド3、3と、この接触ランド3、3に接続される配線4、4と、配線4、4の外側のべた層5と、少なくとも接触ランド3、3を露出させる露出領域3a、3aを除いて、配線4、4やべた層5を被覆するポリイミド等の絶縁性材料からなるカバーコート6(被覆領域6a)と、フレーム(筐体)7に左右一対構成で設けられたFPC基板取付け用の突起部(ボス)8、8に嵌合される取付け孔9、9とから概略構成されている。
ここで、上記接触ランド3、3は、下層の銅箔と上層の金メッキ層との2層構成からなると共に、寸法サイズが概略3×3mmの正方形の形状で、フレキシブル基板2の両端部に左右対称構成で形成されている。上記配線4、4は、線幅が概略0.1mmの銅箔から形成されている。また、配線4、4は、従来では、最短距離で配線するという合理性の観点から、図6に示すように、各接触ランド3の周縁端部を構成する四辺のうち、相手側の接触ランド3と相対向する一辺(図中のS1)側から導出される構成となっていて、この後、互いに会合する出会い箇所にて、束にされて、先へ延びる構成とされている。接触ランド3、3の下層部分や配線4、4やべた層5は、フレキシブル基板2の表面に予め張られてある銅箔を所定のパターンにエッチングすることにより、同時に形成され、配線4、4は、銅箔を除去した溝部10によって、べた層5から隔てられている。また、取付け孔9、9は、左端部の接触ランド3と右端部の接触ランド3との間に、貫通孔として、穿設されている。ここで、カバーコート6の縁端(エッジ)に相当する、露出領域3a、3aと被覆領域6aとの被覆境界線L1は、各接触ランド3、3を画成する四辺のうち、相対向する一辺S1と重なるように設定されている。
電子機器の組立時、上記構成のFPC基板1Aを搭載実装しようとするときは、図8に示すように、取付け孔9、9を、電子機器のフレーム7に設けられた突起部8、8に嵌着するだけで良い。そして、機器組立の最終工程で、フレーム7に図示せぬ蓋部を被せると、FPC基板1Aは、フレーム7と図示せぬ蓋部との天井の低い狭い空間内に閉じ込められるので、FPC基板1Aは突起部8、8から脱け出ることはできず、確実な固定状態となる。
しかしながら、上記構成のFPC基板1Aを、電子機器に装着するために、フレーム7の突起部8、8に、図9の矢印Bが示す方向から力を加えて、取付け孔9、9を押し込む際、同図に示すように、FPC基板1Aが一時的に、X方向に弓なりに撓む、という現象があらわれ、この撓みの結果、ともすれば、接触ランド3、3との接続境界線K1付近の配線4、4が断線する、という不具合があった。
そこで、FPC基板装着時の撓みによる断線を防止する手段として、特許公報1に記載の配線形状が知られている。図10は、特許公報1に記載の配線形状に従って作成されたフレキシブルプリント配線基板(FPC基板)の構成を示す平面図であり、このFPC基板1Bは、同図に示すように、銅箔の配線12が接触ランド13から撓み中心線Cと略平行に導出され、接触ランド13と配線12との接続境界線K2が撓み中心線Cと略垂直方向になるように構成されている。
これは、接触ランド13と配線12との接続境界線が、図6に示すように、撓み中心線Cと平行な方向(同図のK1の部位)に設定されると、撓み時の応力が、接触ランド13と配線12との接続境界線K1に集中するので、接続境界線K1の部位にて断線が発生し易くなると考えたからであり、この考えの元に、特許公報1記載の配線形状では、図10に示すように、接触ランド13と配線12との接続境界線K2を撓み中心線Cと直交する方向(接触ランド3、3の周縁端部を構成する四辺のうち、他辺S2)に設定することにより、境界部に対する応力集中を回避するようにしたのである。なお、図10の構成の場合でも、カバーコート6の縁端に相当する、露出領域3a、3aと被覆領域6aとの被覆境界線L1、L1は、図6の構成と同様に、各接触ランド3、3を画成する四辺のうち、相対向する一辺S1、S1と重なるように設定されている。
実開昭60−13764号公報
ところで、溶融した半田をランドに接触させて半田付けを行う実装技術に適用されるFPC基板であれば、ランド上に半田が大きな塊となって付着し硬化しているため、FPC基板の撓みによって、ランドと配線(銅箔)との境界部に大きな応力が集中し、断線が生じ易くなるのは確かであるので、これを回避するために、特許公報1に記載の配線形状を採用することは、効果的である。
しかしながら、予め半田層が設けられているリフロー用の半田付けランドや、単に電気部品(例えば、小型スピーカの板ばね等)との接触のために用いる接触ランド等のように、半田の大きな凝固塊を伴わないランドを備えるFPC基板の場合には、比較的薄いフレキシブル基板が用いられる傾向にあり、このような薄膜化したFPC基板では、図10に示す配線形状に従って作成しても、撓みによる配線の断線は、解消できない、ということが判った。
この発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、基板を筐体に装着する際に起こり易い基板撓みに起因する配線パターンの断線不良を防止できるFPC基板(フレキシブルプリント配線基板)を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、請求項記載の発明は、フレキシブル基板の表面に、電気・電子部品を実装接続するための、又は電気・電子部品と電気接触するためのランドと、該ランドに接続される配線パターンと、少なくとも前記ランドを露出させる露出領域を除いて、少なくとも前記配線パターンを被覆するカバーコートとが形成されてなるFPC基板に係り、前記配線パターンの端部が、前記ランドの周縁端部のうち、当該FPC基板をフレームに装着する際に生じる当該FPC基板の撓み方向と概略同一の方向に延びる縁端部に接続され、かつ、前記カバーコートによる被覆領域と、少なくとも前記ランドを露出させる前記露出領域とが接する境界線のうち、前記配線パターン上又はその近傍を横切る被覆境界線が、前記ランドと前記配線パターンとの接続境界線と概略重なる態様に、あるいは、該接続境界線に平行かつ近接する態様に、画定されている画定されていると共に前記接続境界線が、前記配線パターンの線幅よりも長く、かつ、前記配線パターンが接続される部位である前記ランドの前記縁端部の長さと同等又はそれ以下の長さに設定されていることを特徴としている。
請求項記載の発明は、フレキシブル基板の表面に、電気・電子部品を実装接続するための、又は電気・電子部品と電気接触するためのランドと、該ランドに接続される配線パターンと、少なくとも前記ランドを露出させる露出領域を除いて、少なくとも前記配線パターンを被覆するカバーコートと、フレームに設けられている基板取付け用の突起部に嵌合される取付け孔とが形成されてなるFPC基板に係り、前記カバーコートによる被覆領域と、少なくとも前記ランドを露出させる前記露出領域とが接する境界線のうち、前記配線パターン上又はその近傍を横切る被覆境界線が、前記取付け孔が前記フレームの前記突起部に嵌合される際に生じる当該FPC基板の撓み方向と概略同一の方向を向く態様に、画定されていることを特徴としている。
また、請求項記載の発明は、フレキシブル基板の表面に、電気・電子部品を実装接続するための、又は電気・電子部品と電気接触するためのランドと、該ランドに接続される配線パターンと、少なくとも前記ランドを露出させる露出領域を除いて、少なくとも前記配線パターンを被覆するカバーコートと、フレームに設けられている基板取付け用の突起部に嵌合される取付け孔とが形成されてなるFPC基板に係り、前記配線パターンの端部が、前記ランドの周縁端部のうち、前記取付け孔が前記フレームの前記突起部に嵌合される際に生じる当該FPC基板の撓み方向と概略同一の方向に延びる縁端部に接続され、かつ、前記カバーコートによる被覆領域と、少なくとも前記ランドを露出させる前記露出領域とが接する境界線のうち、前記配線パターン上又はその近傍を横切る被覆境界線が、前記ランドと前記配線パターンとの接続境界線と概略重なる態様に、あるいは、該接続境界線に平行かつ近接する態様に、画定されていることを特徴としている。
また、請求項記載の発明は、フレキシブル基板の表面に、電気・電子部品を実装接続するための、又は電気・電子部品と電気接触するためのランドと、該ランドに接続される配線パターンと、少なくとも前記ランドを露出させる露出領域を除いて、少なくとも前記配線パターンを被覆するカバーコートと、フレームに設けられている基板取付け用の突起部に嵌合される取付け孔とが形成されてなるFPC基板に係り、前記配線パターンの端部が、前記ランドの周縁端部のうち、前記取付け孔に面する側に位置する縁端部を除く所望の別の縁端部に接続され、かつ、前記カバーコートによる被覆領域と、少なくとも前記ランドを露出させる前記露出領域とが接する境界線のうち、前記配線パターン上又はその近傍を横切る被覆境界線が、前記ランドと前記配線パターンとの接続境界線と概略重なる態様で、あるいは、該接続境界線に平行かつ近接する態様に、画定されていることを特徴としている。
請求項記載の発明は、フレキシブル基板の表面に、電気・電子部品を実装接続するための、又は電気・電子部品と電気接触するための概略四角形のランドと、該ランドに接続される配線パターンと、少なくとも前記ランドを露出させる露出領域を除いて、少なくとも前記配線パターンを被覆するカバーコートと、フレームに設けられている基板取付け用の突起部に嵌合される取付け孔とが形成されてなるFPC基板に係り、前記カバーコートによる被覆領域と、少なくとも前記ランドを露出させる前記露出領域とが接する境界線のうち、前記配線パターン上又はその近傍を横切る被覆境界線が、前記ランドの四辺からなる周縁端部のうち、前記取付け孔に面する側に位置する一辺と概略直交する態様に、画定されていることを特徴としている。
また、請求項記載の発明は、フレキシブル基板の表面に、電気・電子部品を実装接続するための、又は電気・電子部品と電気接触するための概略四角形のランドと、該ランドに接続される配線パターンと、少なくとも前記ランドを露出させる露出領域を除いて、少なくとも前記配線パターンを被覆するカバーコートと、フレームに設けられている基板取付け用の突起部に嵌合される取付け孔とが形成されてなるFPC基板に係り、前記配線パターンの端部が、前記ランドの四辺からなる周縁端部のうち、前記取付け孔に面する側に位置する一辺と直交する前記取付け孔に面しない所望の他辺に接続され、かつ、前記カバーコートによる被覆領域と、少なくとも前記ランドを露出させる前記露出領域とが接する境界線のうち、前記配線パターン上又はその近傍を横切る被覆境界線が、前記ランドと前記配線パターンとの接続境界線と概略重なる態様で、あるいは、該接続境界線に平行かつ近接する態様に、画定されていることを特徴としている。
また、請求項記載の発明は、請求項1、3、4又は6記載のFPC基板に係り、前記ランドと前記配線パターンとの前記接続境界線は、前記配線パターンの線幅よりも長く、かつ、前記配線パターンが接続される部位である前記ランドの前記縁端部の長さと同等又はそれ以下の長さに設定されていることを特徴としている。
この発明の構成によれば、カバーコートによる被覆領域と、ランドを露出させる露出領域とが接する境界線のうち、配線パターン上又はその近傍を横切る被覆境界線が、FPC基板をフレームに装着する時に生じるFPC基板の撓み方向と概略同一の方向を向く態様に、画定されているので、基板の撓み時、被覆境界線に応力が集中するのを回避でき、よって、配線パターンの断線を防止できる。
この発明を携帯電子機器に実施する際の最良の形態では、フレキシブル基板の表面に、小型スピーカ等の電気部品と電気接触するための概略四角形の接触ランドと、該接触ランドに接続される配線と、少なくとも前記接触ランドを露出させる露出領域を除いて、少なくとも前記配線を被覆するカバーコートと、機器のフレームに設けられている基板取付け用の突起部に嵌合される取付け孔とが設けられていて、前記カバーコートによる被覆領域と、少なくとも前記接触ランドを露出させる前記露出領域とが接する境界線のうち、前記配線上又はその近傍を横切る被覆境界線が、前記接触ランドの四辺からなる周縁端部のうち、前記取付け孔に面する固定部側に位置する一辺と概略直交する態様に、画定されている。ここで、「前記配線の近傍を横切る被覆境界線」とは、被覆境界線が、前記配線と前記接触ランドとの境界線と一致するときや、いくぶん、接触ランドの内側に存在する場合もあり得ることを想定したものである。
図1は、この発明の第1実施例であるFPC基板の構成を概略示す平面図である。
この例のFPC基板1Cは、携帯電子機器に搭載される左右一対の小型スピーカを実装するための比較的薄膜のFPC基板に係り、図1に示すように、フレキシブル基板2の表面に、小型スピーカに取付けられた板ばねと電気接触するための概略四角形の接触ランド3、3と、各接触ランド3、3に接続される配線4、4と、溝部10を介して、配線4、4から隔てられてべた層5、5と、接触ランド3、3を露出させる露出領域3bを除いて、配線4、4やべた層5、5を被覆するカバーコート(ポリイミド層)6からなる被覆領域6bと、機器のフレーム7(図8)に設けられている基板取付け用の突起部8、8(図8)に嵌合される取付け孔9、9とが形成されている。
この例のFPC基板1Cの構成は、図1に示すように、配線4、4の端部が、接触ランド3、3の四辺からなる周縁端部のうち、取付け孔9、9に面する側に位置する一辺S1、S1と直交する他辺S2、S2から導出される点では、上記従来の構成(図10)と略同一である。これに対して、この例の構成が、上記従来の構成と大きく異なるところは、従来では、カバーコート6の縁端に相当する、露出領域3a、3aと被覆領域6aとの被覆境界線L1、L1を、各接触ランド3、3を画成する四辺のうち、相対向する一辺S1、S1と重なるように設定したのに対して、この例では、従来の構成を廃して、露出領域3b、3bと被覆領域6bとの被覆境界線L2、L2を、各接触ランド3、3を画成する四辺のうち、一辺S1、S1と直交する他辺S2、S2と概略重なるように設定した点である。ここで、接触ランド3、3を画成する一辺S1、S1は固定端側に位置し、他辺S2、S2は、自由端である、とみなすこともできる。なお、図1において、図6乃至図10の構成部分と同一の各部又は対応する各部については、同一の符号又は対応する符号を付して、その説明を省略又は簡略化する。
携帯電子機器の組立時、上記構成のFPC基板1Cの装着は、図2に示すように、FPC基板1C側の取付け孔9、9を、機器のフレーム7側に設けられた突起部8、8に押し込んで嵌着することにより行われる。このとき、FPC基板1C側の取付け孔9、9を、フレーム7側の突起部8、8に押し込む際、同図に示すように、FPC基板1Cは一時的に、X方向に弓なりに撓む。この撓みによって、従来の構成(図10)では、カバーコート6の縁端に相当する、露出領域3a、3aと被覆領域6aとの被覆境界線L1、L1が、FPC基板1Cの撓み方向Xと概略直交する方向を向く態様に、画定されていたので、被覆境界線L1、L1の部位に応力が集中し、被覆境界線L1、L1の部位にクラックが生じて、しばしば、断線不良になる、という不具合があった。なお、接触ランド3、3と配線4、4との接続境界線K2、K2の部位では断線は生じない。
しかしながら、この例の構成によれば、カバーコート6による被覆領域6bと、接触ランド3、3を露出させる露出領域3b、3bとが接する境界線のうち、配線4、4を横切る被覆境界線L2、L2が、FPC基板1Cの撓み方向Xと概略同一の方向を向く態様に、画定されているので、FPC基板1Cの撓み時、被覆境界線L2、L2に応力が集中するのを回避でき、よって、配線4、4の断線不良を防止できる。
図3は、この発明の第2実施例であるFPC基板の構成を概略示す平面図である。
上述の第1実施例では、カバーコート6による被覆領域6bに開けられた窓部、すなわち、露出領域3b、3bが、接触ランド3、3の領域と一致するようにしたが、この第2実施例のFPC基板1Dでは、図3に示すように、露出領域3c、3cが、接触ランド3、3の領域よりも広く設定されている。
しかしながら、この例の構成によっても、カバーコート6による被覆領域6cと、接触ランド3、3を露出させる露出領域3c、3cとが接する境界線のうち、配線4、4を横切る被覆境界線L2、L2が、FPC基板1Dの撓み方向Xと概略同一の方向を向く態様に、画定されているので、FPC基板1Dの撓み時、被覆境界線L2、L2に応力が集中するのを回避でき、よって、配線4、4の断線不良を防止できる。
図4は、この発明の第3実施例であるFPC基板の構成を概略示す平面図である。
この例のFPC基板1Eが、上述の第1実施例の構成と大きく異なるところは、第1実施例では、接触ランド3、3と配線4、4との接続境界線K2、K2を、配線4、4の線幅と同程度の狭幅(図1)に設定したのに対して、この例の構成では、接続境界線K2、K2を、図4に示すように、接触ランド3、3を画成する一辺S2、S2と同じ長さに設定するようにした点である。
この例の構成によれば、接触ランド3、3と配線4、4との接続境界線が長いので、FPC基板1Eの撓みによる配線4、4の断線不良を一段と確実に防止できる。
要するに、接触ランド3、3と配線4、4との接続境界線K2、K2が、配線4、4の線幅よりも長く、接触ランド3、3を画成する一辺S2、S2の長さと同等か、それ以下の長さに設定されていれば、第1実施例で述べたと略同様の効果を得ることができる。
図5は、この発明の第4実施例であるFPC基板の構成を概略示す平面図である。
この例のFPC基板1Fの構成では、図5に示すように、配線4、4の端部が、接触ランド3、3の四辺からなる周縁端部のうち、取付け孔9、9に面する側(固定端側)に位置する一辺S1、S1側から導出されている点で、上述の第1乃至第3実施例のいずれの構成とも大きく異なっている。
しかしながら、この例に構成によっても、露出領域3d、3dと被覆領域6dとの被覆境界線L2、L2が、各接触ランド3、3を画成する四辺のうち、一辺S1、S1と直交する他辺S2、S2と概略概略平行になるように設定されている。
それゆえ、この例の構成によっても、カバーコート6による被覆領域6dと、接触ランド3、3を露出させる露出領域3d、3dとが接する境界線のうち、配線4、4を横切る被覆境界線L2、L2が、FPC基板1Cの撓み方向Xと概略同一の方向を向く態様に、画定されているので、FPC基板1Cの撓み時、被覆境界線L2、L2に応力が集中するのを回避でき、よって、配線4、4の断線不良を防止できる。
なお、この第4実施例の接触ランドは、半田の大きな凝固塊を伴うランドではないので、配線4、4の端部が、接触ランド3、3の四辺からなる周縁端部のうち、取付け孔9、9に面する側(固定端側)に位置する一辺S1、S1側から導出されている場合でも、当該一辺S1、S1上にある、接触ランド3、3と配線4、4との接続境界線K2、K2の部位にて、断線不良が生じることはない。要するに、この種のFPC基板では、接触ランド3、3と配線4、4との接続境界線が、撓みの方向に対してどのような向きに設定されるかには依存せず、カバーコート6による被覆領域と、接触ランド3、3を露出させる露出領域とが接する境界線のうち、配線4、4を横切る被覆境界線が、撓みの方向に対してどのような向きに設定されるかに依存するのである。
以上、この発明の実施例を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。
例えば、フレキシブル基板、配線、接触ランド又はカバーコート等の素材、寸法等は、実施例のものに限定されない。また、ランドは、接触ランドに限定するものではなく、例えば、リフロー用半田付けランドにもこの発明を適用できる。また、ランドの形状は、四角形のものに限定されず、任意の形状でも良い。
要するに、カバーコートによる被覆領域と、少なくともランドを露出させる露出領域とが接する境界線のうち、配線パターン上又はその近傍を横切る被覆境界線が、FPC基板をフレームに装着する際に生じる当該FPC基板の撓み方向と概略同一の方向を向く態様に、画定されていれば、この発明の課題を解決できる。
さらにまた、この発明は、被覆境界線L1、L2と接続境界線K1、K2とが一致する場合、及び被覆境界線が接続境界線の延長線上に存在する場合に限定するものではなく、たとえば、接触ランドのやや内側に被覆境界線が設けられていても良い。
この発明の第1実施例であるFPC基板の構成を概略示す平面図である。 同FPC基板が電子機器のフレームに装着される際に一時的に生じる撓みの状態を示す断面図である。 この発明の第2実施例であるFPC基板の構成を概略示す平面図である。 この発明の第3実施例であるFPC基板の構成を概略示す平面図である。 この発明の第4実施例であるFPC基板の構成を概略示す平面図である。 携帯電話等に用いられる従来のFPC基板の一例を示す部分平面図である。 図6のA-A線に沿う垂直断面図である。 従来のFPC基板が電子機器のフレーム(筐体)に装着された状態を示す断面図である。 従来のFPC基板が電子機器のフレームに装着される際に一時的に生じる撓みの状態を示す断面図である。 従来技術に従って作成されたFPC基板の構成を示す平面図である。
符号の説明
1C、1D、1E、1F FPC基板(フレキシブルプリント配線基板)
2 フレキシブル基板
3 接触ランド(ランド)
4 配線(配線パターン)
3b、3c、3d 露出領域
6 カバーコート
6b、6c、6d 被覆領域
7 フレーム
8 基板取付け用の突起部
9 取付け孔
S1、S2 接触ランドの一辺、他辺(ランドの縁端部、別の縁端部)
K1、K2 接続境界線
L1、L2 被覆境界線
X 撓み方向

Claims (7)

  1. フレキシブル基板の表面に、電気・電子部品を実装接続するための、又は電気・電子部品と電気接触するためのランドと、該ランドに接続される配線パターンと、少なくとも前記ランドを露出させる露出領域を除いて、少なくとも前記配線パターンを被覆するカバーコートとが形成されてなるフレキシブルプリント配線基板であって、
    前記配線パターンの端部が、前記ランドの周縁端部のうち、当該フレキシブルプリント配線基板をフレームに装着する際に生じる当該フレキシブルプリント配線基板の撓み方向と概略同一の方向に延びる縁端部に接続され、かつ、
    前記カバーコートによる被覆領域と、少なくとも前記ランドを露出させる前記露出領域とが接する境界線のうち、前記配線パターン上又はその近傍を横切る被覆境界線が、
    前記ランドと前記配線パターンとの接続境界線と概略重なる態様に、あるいは、該接続境界線に平行かつ近接する態様に、画定されていると共に
    前記接続境界線が、前記配線パターンの線幅よりも長く、かつ、前記配線パターンが接続される部位である前記ランドの前記縁端部の長さと同等又はそれ以下の長さに設定されている
    ことを特徴とするフレキシブルプリント配線基板。
  2. フレキシブル基板の表面に、電気・電子部品を実装接続するための、又は電気・電子部品と電気接触するためのランドと、該ランドに接続される配線パターンと、少なくとも前記ランドを露出させる露出領域を除いて、少なくとも前記配線パターンを被覆するカバーコートと、フレームに設けられている基板取付け用の突起部に嵌合される取付け孔とが形成されてなるフレキシブルプリント配線基板であって、
    前記カバーコートによる被覆領域と、少なくとも前記ランドを露出させる前記露出領域とが接する境界線のうち、前記配線パターン上又はその近傍を横切る被覆境界線が、
    前記取付け孔が前記フレームの前記突起部に嵌合される際に生じる当該フレキシブルプリント配線基板の撓み方向と概略同一の方向を向く態様に、画定されている、
    ことを特徴とするフレキシブルプリント配線基板。
  3. フレキシブル基板の表面に、電気・電子部品を実装接続するための、又は電気・電子部品と電気接触するためのランドと、該ランドに接続される配線パターンと、少なくとも前記ランドを露出させる露出領域を除いて、少なくとも前記配線パターンを被覆するカバーコートと、フレームに設けられている基板取付け用の突起部に嵌合される取付け孔とが形成されてなるフレキシブルプリント配線基板であって、
    前記配線パターンの端部が、前記ランドの周縁端部のうち、前記取付け孔が前記フレームの前記突起部に嵌合される際に生じる撓み方向と概略同一の方向に延びる縁端部に接続され、かつ、
    前記カバーコートによる被覆領域と、少なくとも前記ランドを露出させる前記露出領域とが接する境界線のうち、前記配線パターン上又はその近傍を横切る被覆境界線が、
    前記ランドと前記配線パターンとの接続境界線と概略重なる態様に、あるいは、該接続境界線に平行かつ近接する態様に、画定されている、
    ことを特徴とするフレキシブルプリント配線基板。
  4. フレキシブル基板の表面に、電気・電子部品を実装接続するための、又は電気・電子部品と電気接触するためのランドと、該ランドに接続される配線パターンと、少なくとも前記ランドを露出させる露出領域を除いて、少なくとも前記配線パターンを被覆するカバーコートと、フレームに設けられている基板取付け用の突起部に嵌合される取付け孔とが形成されてなるフレキシブルプリント配線基板であって、
    前記配線パターンの端部が、前記ランドの周縁端部のうち、前記取付け孔に面する側に位置する縁端部を除く所望の別の縁端部に接続され、かつ、
    前記カバーコートによる被覆領域と、少なくとも前記ランドを露出させる前記露出領域とが接する境界線のうち、前記配線パターン上又はその近傍を横切る被覆境界線が、
    前記ランドと前記配線パターンとの接続境界線と概略重なる態様で、あるいは、該接続境界線に平行かつ近接する態様に、画定されている、
    ことを特徴とするフレキシブルプリント配線基板。
  5. フレキシブル基板の表面に、電気・電子部品を実装接続するための、又は電気・電子部品と電気接触するための概略四角形のランドと、該ランドに接続される配線パターンと、少なくとも前記ランドを露出させる露出領域を除いて、少なくとも前記配線パターンを被覆するカバーコートと、フレームに設けられている基板取付け用の突起部に嵌合される取付け孔とが形成されてなるフレキシブルプリント配線基板であって、
    前記カバーコートによる被覆領域と、少なくとも前記ランドを露出させる前記露出領域とが接する境界線のうち、前記配線パターン上又はその近傍を横切る被覆境界線が、
    前記ランドの四辺からなる周縁端部のうち、前記取付け孔に面する側に位置する一辺と概略直交する態様に、画定されている、
    ことを特徴とするフレキシブルプリント配線基板。
  6. フレキシブル基板の表面に、電気・電子部品を実装接続するための、又は電気・電子部品と電気接触するための概略四角形のランドと、該ランドに接続される配線パターンと、少なくとも前記ランドを露出させる露出領域を除いて、少なくとも前記配線パターンを被覆するカバーコートと、フレームに設けられている基板取付け用の突起部に嵌合される取付け孔とが形成されてなるフレキシブルプリント配線基板であって、
    前記配線パターンの端部が、前記ランドの四辺からなる周縁端部のうち、前記取付け孔に面する側に位置する一辺と直交する前記取付け孔に面しない所望の他辺に接続され、かつ、
    前記カバーコートによる被覆領域と、少なくとも前記ランドを露出させる前記露出領域とが接する境界線のうち、前記配線パターン上又はその近傍を横切る被覆境界線が、
    前記ランドと前記配線パターンとの接続境界線と概略重なる態様で、あるいは、該接続境界線に平行かつ近接する態様に、画定されている、
    ことを特徴とするフレキシブルプリント配線基板。
  7. 前記ランドと前記配線パターンとの前記接続境界線は、前記配線パターンの線幅よりも長く、かつ、前記配線パターンが接続される部位である前記ランドの前記縁端部の長さと同等又はそれ以下の長さに設定されていることを特徴とする請求項1、3、4又は6記載のフレキシブルプリント配線基板。
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