JP5356824B2 - シフトモジュール - Google Patents

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Description

本発明は、オートマチックギア駆動部のシフトレバーのためのシフトモジュールに関するもので、特にマニュアルシフトモードの場合のシフトレバーのシフト位置を示すのに適したシフトモジュールに関する。
近代的オートマチックギア駆動部においては、通常のオートマチックモードに加えて、運転者がシフトレバーを傾ける(動かす)ことによりギアを上昇側又は下降側に変更することができるようなモードが可能である。このシフトモードにおいては、通常、シフトレバーを前側に(進行方向に)傾けることにより高いギアが選択され、シフトレバーを後側に傾けることにより低いギヤが選択される。シフトレバーを前側に又は後側に傾けた(チッピングした)後、該シフトレバーは通常は自動的に自身の中間位置又は休止位置に戻される。
シフト位置を検出及び指示するために、スイッチ又はシフトモジュールが使用され、これらはシフトレバーに接続されると共に、通常はギア駆動制御部に電気信号を供給する。これとは別に、シフトモジュールはチッピングの後にシフトレバーを自身の休止位置へ戻すように作用する。
特許文献1にはシフトモジュールが示されており、該シフトモジュールにおいてはシフト動作の間において両シフト方向へのシフトレバーがバネ付勢されたタペットを各々作動させ、該タペットがマイクロスイッチを作動させる。シフト動作の過程において、各タペットのバネはバイアスされており、シフト動作過程の後に、シフトレバーは上記バネの圧力により自身の休止位置に自動的に戻される。この構成は、製造するのに費用が掛かり、2つのタペット、2つのバネ及び2つのマイクロスイッチにより複数の機械部品を有している。
特許文献2にはシフトモジュールが示されており、該シフトモジュールは、反対に作用するバネにより自身の中間位置に保持されるようなスライダを有している。マニュアルシフトモードでは、シフトレバーは上記スライダに係合して、所望なら該スライダを2つのシフト方向のうちの一方へ変位させる。該スライダは更に窪みを有し、該窪み内にバネ付勢されたストッパが係合して、該スライダの中間位置を(これにより、シフトレバーの中間位置を)正確に定める。切り換え過程の間において、上記ストッパ部材が上記窪みを離脱することができるように、十分な力がシフトレバーに生ぜられなければならない。シフトレバーが2つのシフト位置の一方において釈放された場合、上記スライダは戻しバネの一方により自身の中立位置に戻される。これにより、上記ストッパ部材は該中立位置において上記窪みに再び係合し、該中立位置を正確に定める。従って、特許文献2は、スライダの自身の中立位置からの望ましくない移動を防止するためのみに作用し、該スライダを自身の中立位置に戻るよう移動させることはないようなスライダを示すものである。このためには、更に2つの戻しバネが必要である。
スライダ及びストッパ部材を持つシフトモジュールの同様の構成が、特許文献3に示されている。ここでは、力-変位特性及びシフトレバーの中立位置における圧力点はローラガイド及びストッパ部材により実現されている。しかしながら、更に、2つの戻しバネがスライダの対応する端部に配置され、これらがスライダ及びシフトレバーを中間位置に戻す。
更に、上述したシフトモジュールにおいては、シフト挙動が当該構造により永久的に予め定まったものとなる。必要とされるシフト行程、シフト力及びシフト操作の間の感覚(特に、成功したギヤチェンジに対する触覚的フィードバック)は、シフト操作の全行程にわたって調整可能でないか又は定めることができない。加えて、上述したシフトモジュールは製造に費用が掛かり、戻しバネ及びストッパ部材等の使用により摩耗を受け易い。
ヨーロッパ特許出願公開第EP0846897A1号 ヨーロッパ特許出願公開第EP1036959A1号 DE102004006150B3
従って、本発明の課題は、オートマチックギア駆動部のシフトレバーのためのシフトモジュールであって、製造が容易であり、より少ない部品しか有さず、従って一層費用効果的なシフトモジュールを提供することである。更に、本発明によれば、シフト行程、シフト力及びシフト感覚を正確に定めることができ且つ調整することができるようなシフトモジュールが提供されねばならない。特に、該シフトモジュールのシフト点は調整可能でなければならない。更に、該シフトモジュールは一層高信頼度で動作しなければならず、シフト感覚は当該車両の全寿命にわたって一定でなければならない。
上述した課題は、請求項1又は請求項3に記載のシフトモジュールにより解決される。
特に、上述した課題は、オートマチックギア駆動部のシフトレバーのためのシフトモジュールであって、シフトレバーと係合可能であると共に該シフトレバーにより休止位置から2つの反対の切換方向に変位させることが可能な直線的に変位可能に支持されたスライダと、前記スライダに接続されて該スライダの位置を決定する測定装置とを有し、前記測定装置が、前記スライダの実際の位置を該スライダの変位の全行程にわたり連続的に測定することができるように形成されたシフトモジュールにより解決される。
本発明による上記測定装置によれば、スライダの実際の位置を全変位行程にわたって連続的に測定することができ、かくして、シフトレバーの任意の切換位置を設定することが可能となる。従って、切換点の確定は電子的方法で実施され、従来技術においてそうであったように、機械的条件により予め定められるものではない。特に、切換点を、スライダの任意の変位位置に関連づけることができる。これにより、シフト行程を、そしてギア駆動部のシフトアップ又はシフトダウンに対するシフト感覚を正確に定めることができる。
好ましい実施例では、当該シフトモジュールは、少なくとも1つのリセットエレメントを更に有し、該リセットエレメントは、前記スライダに対して実質的に垂直に変位可能に支持されると共に、前記スライダに対して傾斜された少なくとも1つの案内面に向かってバイアス(予備付勢)されており、これにより、前記スライダには該スライダの全変位行程にわたり該スライダの休止位置の方向へのリセット力が作用し、該リセット力は、前記スライダ及び前記シフトレバーを任意の各位置から前記休止位置へ戻すのに単独で十分である。
また、前述した課題は、オートマチックギア駆動部のシフトレバーのためのシフトモジュールであって、シフトレバーと係合可能であると共に該シフトレバーにより休止位置から2つの反対の切換方向に変位させることが可能な直線的に変位可能に支持されたスライダと、前記スライダのシフト位置を検出するために該スライダに関連づけられた測定装置と、少なくとも1つのリセットエレメントであって、前記スライダに対して実質的に垂直に変位可能に支持されると共に、前記スライダに対して傾斜された少なくとも1つの案内面に向かってバイアスされており、これにより、前記スライダに対して該スライダの全変位行程にわたり該スライダの休止位置の方向へのリセット力が作用し、該リセット力が、前記スライダ及び前記シフトレバーを任意の各位置から前記休止位置へ戻すのに単独で十分であるようなリセットエレメントとを有するようなシフトモジュールによっても解決される。
全変位行程にわたりスライダの休止位置の方向において該スライダを調整することができるように形成された、上記リセットエレメントと前記傾斜された案内面との組み合わせにより、オートマチックギア駆動部のシフトレバーのシフト感覚又は操作感覚を決定するための簡単で確実且つ正確な可能性が提供される。上記案内面の形状及び傾きにより、ユーザに対してシフト過程の触覚的フィードバックを与えることができる。同時に、該案内面によれば、追加のリセットバネ等を設けることを要せずに、スライダは、従ってシフトレバーは自動的に休止位置に戻される。
シフトレバーのリセット動作及び触覚的フィードバックの機能は、互いに組み合わされて、スライダ及びバイアスされたリセットエレメントにより統合されている。このようにして、当該シフトモジュールは実質的に2つの可動部品(スライダ及びリセットエレメント)しか有さず、従って特に耐摩耗的、高信頼及び確実である。
第1の好ましい実施例においては、上記リセットエレメントは、ハウジング内に支持された、バネでバイアスされたタペットである。ハウジング内で変位可能に支持されるタペットは、前記スライダに対して垂直に配置されるようなリセットエレメントを設けるための特に簡単な可能性を提供する。
好ましくは、前記案内面は当該スライダに設けられ、上記タペットの最大変位行程よりも大きな有効幅を有するものとする。従って、該タペットは、前記スライダを確実に休止位置に戻すために該スライダにリセット力を作用させるべく、傾斜された案内面を常に押圧する。
他の好ましい実施例において、前記案内面は2つの略対称な部分面を有し、これら部分面は、前記リセットエレメントの方向に凸状に形成されると共に、これらの間に休止位置を定める。この特別な形状によれば、シフトレバーが休止位置からは比較的大きな力により変位されねばならず、この力は最大点を超えた後は端部位置の方向に向かって減少し、かくしてシフト機能の触覚的フィードバックが与えられるようなシフト感覚が提供される。この場合、該シフト感覚は、通常のマニュアルギア駆動部におけるギアのラッチングに大凡一致する。
他の好ましい実施例では、前記タペットは前記スライダに面する端部に、回転可能に支持されたローラを有する。このローラにより、タペットとスライダとの間の摩擦が減少する。これにより、所望の特徴的なシフト感覚を一層正確に調整することができ、摩耗も低下する。
好ましくは、上記タペットは金属ガイド内に支持され、該金属ガイドは粉末金属材料から作製される。該金属ガイドは、好ましくはプラスチック材料からなる上記タペットとの組み合わせで、該タペットの非常に正確な且つ摩擦の無い支持を可能にする。従って、摩耗は更に低減され、シフト感覚が改善される。粉末冶金的に作製された材料と好ましくはプラスチック材料からなるタペットとの間では、当該シフトモジュールの全寿命にわたり殆ど一定した摩擦動作を持つ、非常に摩擦の少ないベアリングが可能となる。
他の好ましい実施例では、前記リセットエレメントは、前記スライダ内に支持された、バネでバイアスされたローラである。ローラをスライダ内に直に組み込むことにより、特に小型のシフトモジュールを提供することができる。
好ましくは、前記案内面は当該シフトモジュールのハウジングに形成される。更に、前記ローラはバネにより楔形エレメントを介してバネでバイアスされるのが好ましい。該楔形エレメントは上記バネの力を上記ローラに伝達し、かくして、該ローラは当該案内面に向かってスライダの移動方向に対し垂直にバイアスすることができる。
好ましい実施例では、共通のバネによりバイアスされた2つのローラが、スライダ内にリセットエレメントとして配設される。2つのローラをリセットエレメントとして使用することにより、両移動方向に対してリセット機能を分けることができる。これにより、より高く且つ一層正確に測られたリセット力を達成することができる。
他の好ましい実施例では、当該シフトモジュールは、ハウジング及び回路基板を更に有し、該回路基板はOリングにより該ハウジング内に遊び無しで支持される。該Oリングは、一方では制振材料として作用し、他方では該ハウジングの誤差を均等化し、かくして、上記回路基板は当該シフトモジュールの上記ハウジング内に遊び無しで且つ振動から保護された状態で支持される。
他の好ましい実施例では、前記測定装置は永久磁石を有し、該永久磁石は前記スライダに接続されると共に、2つの静止したホールセンサと協動する。永久磁石と少なくとも2つのホールセンサとを用いることにより、当該スライダの位置の特別に確実な決定が可能となる。何故なら、可動接点等を削除することができるからである。更に、ホールセンサは光センサより好ましい。何故なら、ホールセンサは塵埃、プラスチックの摩耗屑又は潤滑剤等に対して敏感でないからである。このような測定装置は、塵埃又は油に対して費用を掛けて保護されるものであってはならない。
更に、当該ホールセンサは、単にスイッチとして使用され得るものではなく、これらホールセンサが受ける磁界の実際の強度を決定することができる。従って、これらは移動可能に配設された磁石と一緒に位置測定手段として使用することができ、該手段により上記磁石とホールセンサとの間の実際の位置を測定することができる。
好ましい実施例では、両ホールセンサは、当該スライダの休止位置においては上記永久磁石により実質的に同一の磁場で刺激される。これは、上記永久磁石が、上記休止位置において当該ホールセンサに作用する磁界が略等しくなるように幾何学的に配置されることを意味する。この状況においては、当該ホールセンサはシフトレバーの休止位置を検出する。
好ましい実施例において、当該シフトモジュールはシフト電子装置を更に有し、該シフト電子装置は、上記ホールセンサにより測定された特定の値において、当該オートマチックギア駆動部に対しデジタルシフト信号を出力する。前記測定装置により、当該スライダの位置が特定のシフト位置に到達したら、該スライダの正確な位置からデジタルシフト信号が計算される。
好ましくは、上記シフト電子装置は、当該スライダの所望のシフト位置を調整するために、対応するシフト信号が出力される特定の閾値が調整可能であるように構成される。当該スライダの、及びこれにより当該シフトレバーの、純粋に電子的な位置検出によれば、磁気的位置検出と相俟って、上記シフト電子装置はスライダの所望のシフト位置に設定することができる。従って、例えば当該シフトモジュールを、異なるシフト特性(例えば、気楽な又はスポーティな)に、又は運転者の特定の要求(短いシフト行程、長いシフト行程等)に設定することができる。
他の実施例では、上記シフト電子装置は、スライダの速度を、及びこれによりシフトレバーの速度を測定することができるように構成される。運転者がシフトレバーを動かす速度から、当該運転者がどの様な交通状況にあるかの情報(発進中、加速中、追い越し中、信号の前で転回中等)を導出することができる。それに際して、動力制御又はギア駆動制御を、それに対応して調整することができる。
他の好ましい実施例は、従属請求書に関するものである。
以下、本発明の好ましい実施例を、図面を参照して詳細に説明する。
図1にはシフトモジュール1が示され、該モジュールはハウジング60と、スライダ10と、ハウジング蓋体70とを有している。シフトモジュール1は相対的に平らな小型の部品で、動力車両のシフトレバーユニット(図示略)内に取り付けることができる。この目的のために、シフトモジュール1はハウジング60に取付孔68を有し、シフトレバーユニット内にネジ又はリベット等により固定されるようになっている。
ハウジング60は、当該シフトモジュール1の内部部品を保護するために、ハウジング蓋体70により部分的に閉じられている。ハウジング60におけるハウジング蓋体70の組み立てを容易にするために、クリップ72が設けられ、これらクリップは当該ハウジングにおける対応する突起61に係合するようになっている。
図1には、ハウジング蓋体70がスライダ10上の領域を空きにしていることが示されており、該スライダは作動開口16を有している。この作動開口16にはシフトレバー(図示略)の凸部5(図22参照)が係合して、スライダ10を案内スロット66内で直線的に変位させる。シフトレバーの凸部5とスライダ10の作動開口16との間の自由な遊びを最小にするために、該作動開口16には軟らかいプラスチック材料のインサート100が導入される。該インサート100は、シフトモジュール1とシフトレバーとの間の製造誤差を均等化すると共に、当該シフトレバーユニットのオートマチックモードとマニュアルモードとの間の移行による音を防止する。
図2には、シフトモジュール1の内部部品を示すために、シフトモジュール1がハウジング蓋体70無しで示されている。スライダ10は、ハウジング60内の対応する案内スロット66内に直線的に変位可能に支持されている。スライダ10は本質的に長尺のプリズム状部品を有し、該部品には案内面12が配設されている。該案内面12は第1部分面13及び第2部分面14を有し、これら部分面は当該スライダ10に変位方向に順次に配置されている。
リセットエレメントとしてのタペット30は、ハウジング60内にスライダ10に対して垂直に配置され、スライダ10の案内面12に向かってバネ50によりバイアス(予備付勢)されている。タペット30の端部にはローラ32が回転可能に配設され、該ローラは案内面12上を転動することができる。ローラ32は、スライダ10とタペット30との間の摩擦を低減する。タペット30は案内面12と一緒に、スライダ10が変位後に図2に示される自身の休止位置にリセットされるように、作用する。これを、図3を参照して、より詳細に説明する。
測定装置20、92及び94の一部として、スライダ10は更に磁石20を有し、該磁石はスライダ10に取り付けられると共に、底部方向に突出している。
シフトモジュール1は更に回路基板90を有し、該回路基板はハウジング60内に装着される。該回路基板90上には、2つのホールセンサ92及び94がスライダ10の移動方向に平行に互いに隣接して配設されている。ホールセンサ92、94は回路基板90上に、永久磁石20がスライダ10の上記休止位置においては両ホールセンサを実質的に同一の磁力で刺激するように配向されている。図示の実施例では、永久磁石20はホールセンサ92、94の中心に向けられている。
以下、シフトモジュール1の機能を、図3を参照して説明する。図3のaは、スライダ10がシフトレバー(図示略)により、例えば高いギアにマニュアルでシフトするために右に変位された状況を示している。図3のbは、シフトレバーが自身の休止位置又は中立位置に位置されているか、又はシフトレバーがスライダ10に係合せずに、オートマチック路に位置される場合のスライダ10の位置を示している。最後に、図3のcは、スライダ10がシフトレバーにより、例えば低いギアにマニュアルでシフトするために左に変位された位置を示している。
図3のaに示されるように、スライダ10が右に変位されると、案内面12における実質的に凸状の部分面13はタペット30をバネ50のバネ効果に抗して底部側に押圧し、バネ50は一層強くバイアスされる。同時に、永久磁石20もスライダ10と一緒に右に移動し、かくして左側ホールセンサ92に対する磁気効果は減少する一方、右側ホールセンサ94に対する磁気効果は増加する。従って、右側ホールセンサ94は左側ホールセンサ92(ここでは、永久磁石20から一層遠く離れている)よりも強い磁界を測定する。この状況において、右側ホールセンサ94における磁界の強度は、スライダ10の休止位置におけるよりも高くなる。この場合、左側ホールセンサ92における磁界の強度は、スライダ10の休止位置におけるよりも低くなる。
図3のcに示される状況では、スライダ10は左に変位され、その場合、案内面12の部分面14がタペット30をバネ50の力に抗して底部方向に変位させる。これにより、永久磁石20も左に変位され、左側ホールセンサ92が右側ホールセンサ94よりも強い磁界を受ける。この状況において、左側ホールセンサ92における磁界の強さは、スライダ10の休止位置におけるよりも高くなる。この場合、右側ホールセンサ94における磁界の強さは、スライダ10の休止位置におけるよりも低くなる。
スライダ10の変位の間において測定されたホールセンサ92及び94の値が図20のグラフ120に示され、該グラフにおいてmVでの測定値がスライダ10の変位の行程にわたり描かれている。これによれば、曲線122は左側ホールセンサ92の測定値に対応する一方、曲線124は右側ホールセンサ94の測定値に対応する。
曲線122によれば、左側ホールセンサ92の測定値が−5mmの変位(スライダ10が完全に左に変位される)における約1800mVなる最大値から+5mmの変位(スライダ10が完全に右に変位される)における約200mVまで連続的に減少することがわかる。スライダ10の休止位置においては、即ち0mmなる変位においては、ホールセンサ92は約1250mVを出力する。
右側ホールセンサ94の測定値は、−5mmの変位(スライダ10が完全に左に変位される)における約200mVなる最小値から+5mmの変位(スライダ10が完全に右に変位される)における約1800mVまで連続的に増加する。スライダ10の休止位置においては、即ち0mmなる変位においては、ホールセンサ94は、ホールセンサ92と同様に約1250mVを出力する。
スライダ10の自身の休止位置(図3のb)から図3のa又は図3のcによる位置への変位の間において、バネ50のバネ力は超過されねばならず、この力は案内面12(部分面13、14)を介してタペット30に伝達される。バネ50のバネ定数及び案内面12の形状によれば、変位の行程にわたり、定まった作動力が得られる。案内面12又はその部分面13、14の形状は、ユーザがギアの切り換えの間に触覚的フィードバックを受けるように選定することができる。部分面13、14の図示の凸状の形状においては、シフトレバーは比較的大きな力で休止位置外へと変位される必要があり、その場合、この力は端部位置に向かう方向において最大点を超えた後は減少する。従って、運転者はシフトの過程を感じることができる。
図19において、曲線110はスライダ10における該スライダの滑動行程にわたる所望の力を示している。0mmなる位置は、スライダ10の休止位置に対応する。左側への、即ち−5mmの方向への変位おいて、スライダ10における対応する力は、該スライダの方向に対応させて負に描かれている。右側への、即ち+5mmの方向への変位おいて、スライダ10における対応する力は、該スライダの方向に対応させて正に描かれている。曲線112は、曲線110の周りの典型的な許容誤差領域を示している。
該グラフは、初期的に左(−方向)及び右(+方向)への最初のミリメートル距離において上記力は約±1.2mmの変位行程において約±80Nの最大力に到達するまで急激に増大する。それ以降においては、所要の力は約±60Nに減少する。この実施例において、スライダ10は休止位置に対して±5mmの変位行程を有する。
上記力の進展110は、案内面12の部分面13、14の凸状の形状の結果に関係するもので、該力の上昇は変位の増加に伴い低くなる。同時に、タペット30を介して案内面12に作用する圧力は、バネ50の一層強い圧縮により減少する。所望の力の進展110を達成するためには、案内面12の形状の計算に、更にローラ32の直径及び摩擦効果を考慮しなければならない。
シフトレバーが自身の端部位置の何れかにおいて釈放された場合、スライダ10の力は該スライダを休止位置に戻すのに十分なものである。この目的のために、バネ50、タペット30及び案内面12又はその部分面13、14は、十分なリセット力が発生されるように設計されており、更なるリセット手段は必要とされない。
所望の力の進展110のためには、当該系内の摩擦はできる限り低くすべきである。従って、タペット30には、図7に見られるように、案内面12に面する端部にローラ32が設けられている。該ローラ32は軸33を有し、該軸33は図5及び6に示されるように上部が開いたベアリング35内に保持することができる。
図6に示されるように、タペット30は対向して配置される2つの側面に僅かに突出する案内面31を有し、これら案内面は当該タペット30の移動方向に延在している。タペット30の横側面31の該帯状のデザインにより、案内部62内での該タペット30の摩擦が減少される。
同様の方法により、ローラ32も、タペット30における突出する案内面34により支持することができる。
タペット30の摩擦の更なる低減のために、金属ガイド40を案内部62に挿入することができる。金属ガイド40は、図8に見られるように略U字状であり、好ましくは2つの正確に平行な側壁42を有する。これら側壁は、底壁44により相互に接続されている。該底壁44は、更に、バネ50の支持面として働く。好ましくは、金属ガイド40は粉末金属材料から、好ましくは高強度高耐摩耗性鉄炭素銅合金であるDIN SINT-D11から作製される。金属ガイド40の配設により、タペット30における摩擦は最小化することができ、これによりシフト感覚を一層良好に調整することができる。
図9に見られるように、ハウジング60は回路基板90の組み立てのための3つのピン64を有し、これらピンはハウジング60の側壁から上部に向かって垂直に延びている。図10及び11に見られるように、回路基板90は、該回路基板90を上記ピン64上へと配置することができるように、これらピン64に対応する取付開口96を有している。回路基板90をハウジング60内で遊び無しに且つ振動から保護されて支持するために、ピン64の各々にはOリング80が配置され、これらOリングは制振手段として作用する。
図11には、図9及び10の取付方法が詳細に拡大されて示されている。Oリング80は取付支柱65上に当接し、これら支柱は回路基板90をハウジング60の壁から離れて位置させる。Oリング80は、取付状態においては、回路基板90をハウジング蓋体70の取付ブッシング74に向かって押し付ける。Oリング80は組み立ての間において一緒に圧縮されるので、ハウジング60及びハウジング蓋体70の誤差は均等化され、回路基板90は激しい振動の間においても遊び無しで支持されるので、損傷から保護される。上記取付ブッシング74は、回路基板90をハウジング蓋体70の壁からも離れて位置させる。従って、回路基板90上の電気部品、特にホールセンサ92及び94は、機械的負荷から保護される。
図12は、2つの取付開口68及び突起61を備えるハウジング60の後面を示している。
図13には、ハウジング蓋体70の底面が示され、特にクリップ72及び取付ブッシング74が示されている。図14はハウジング蓋体70の上面をクリップ72と共に示している。ハウジング蓋体70は、更に、上方への板状の延長部76を有し、該延長部はスライダ10の後側を覆うと共に、回路基板90を泥の侵入から保護する。
図15ないし17には、スライダ10が示されている。図15において、シフトレバー用のリセプタクル16にはインサート100が挿入されている。インサート100は、図18に別途示され、略U字状の部品からなっている。該U字状部品の側壁は開口の方向において互いに離れるように湾曲され、シフトレバーとの係合を容易にしている。インサート100は、スライダ10内へのシフトレバーの遊びの無い係合を可能にするために、例えばPOM(ポリオキシメチレン:polyoxymethylene)等の軟プラスチック材料からなっている。
図15ないし17には、案内面12の形状が示されている。案内面12は2つの部分面13及び14からなり、これら部分面は、互いに略対称であると共に、タペット30の方向に(即ち、図15ないし17では底部に向かって)凸型形状となっており、概ねV字状の開口を形成している。部分面13及び14は互いの間に或る位置を定めることになり、該位置がスライダ10の前記休止位置に対応する。スライダ10の該休止位置において、タペット30の端部又はローラ32は、上記V字の最深位置に、即ち部分面13及び14の正確に中間に位置される。
上記部分面13及び14は2つの略三角形のエレメントから形成され、これらエレメントはスライダ10と一体に形成されると共に、該スライダ10の移動方向に対して略垂直に延びている。案内面12は有効幅bを有し、この幅はスライダ10の変位の最大行程より僅かに大きい。これにより、タペット30の端部又はローラ32が案内面12の傾斜された部分面13、14を常に押圧し、従って変位の全行程にわたりスライダ10に対して十分に大きなリセット力を作用させることが保証される。凸状面13及び14の迎え角は、タペット30がスライダ10を、当該スライダに接続されたシフトレバーも休止位置にリセットされるように、リセットさせるように選定される。図示した実施例において、該迎え角は約45°である。
図17及び21は永久磁石20も示しており、該永久磁石はオーバーモールディングによりスライダ10、200に接続される。図示の実施例において、永久磁石20は略平らな長方形の形状を有している。しかしながら、該永久磁石は丸い又は任意の形状とすることもできる。但し、ホールセンサ92、94の配置は該永久磁石20の形状に調整されなければならない。永久磁石20は、本質的に、磁界の大きな力を有するネオジム磁石である。この対策により、当該シフトモジュール1は、外部から侵入され、一般的には弱い磁界に対して不感的となる。
既に述べたように、ホールセンサ92及び94の結果としての電圧は図20のグラフ120に示されている。スライダ10、200の各位置は、ホールセンサ92の確定的電圧値に割り当てられる(曲線122)と共に、ホールセンサ94の確定的電圧値に割り当てられる(曲線124)。従って、これら2つの電圧値を用いれば、スライダ10、200の正確な位置を正確に測定することができる。
ホールセンサ92、94から測定された値は、回路基板90上に位置するか又はシフトモジュール1の外側に配置することが可能なシフト電子装置により処理される。該シフト電子装置は、ホールセンサ92、94の電圧値を周期的に制御すると共に、これら電圧値を、ギア駆動部(図示略)にシフト信号が出力される前記閾値と比較する。
これらのデジタルシフト信号が、図20の下側の図130及び132に例示されている。シフト信号130は、ギア駆動部に対する、例えばより低いギアを設定するための信号であり、シフト信号132は、例えば、より高いギアのための信号である。上記閾値は、シフト信号130、132を起動するために要するスライダ10、200のシフト位置を任意に設定することができるように、任意に設定することができる。
図示の例では、シフトダウンのために−2.0mmなるシフト位置126が設定され、シフトアップのために例えば+3.3mmなるシフト位置128が設定されている。これは、1ギア分シフトダウンするための信号130は−2mmの変位後に高い電圧又は論理1をとり、該信号は5mmから−2mmまでは論理0であることを意味する。信号132は、ギアをシフトアップするために+3.3mmの変位後に高い電圧又は論理1をとり、該信号は−5mmから+3.3mmまでは論理0である。
図示の実施例において、シフト電子装置は、左側ホールセンサ92が1700mV以上の電圧122を測定したら(図20の曲線122参照)信号130を値1に設定する。代わりに、該シフト電子装置は、右側ホールセンサ94が700mV未満の電圧124を測定したら信号130を値1に設定することもできる。
これは、信号132に対しても対応するように当てはまる。シフト電子装置は、右側ホールセンサ94が1800mV以上の電圧124を測定したら(図20の曲線124参照)信号132を値1に設定する。代わりに、該シフト電子装置は、左側ホールセンサ92が300mV未満の電圧122を測定したら信号132を値1に設定することもできる。
これらの考察から、スライダ10、200の正確な位置を決定するためには、通常は、1つのみのホールセンサ(92又は94)を使用すれば十分であることが明らかである。もっとも、安全性の理由で、冗長性を生じさせるために好ましくは2つのホールセンサ92及び94が使用される。この場合、当該系は外部から侵入する磁界の影響を受けにくくなる。
上に示した測定方法は、曲線122及び124が切換電子装置(switch electronics)内に記憶され、最初にスライダ10、200の実際の位置がホールセンサ92、94の電圧から測定されるようにすることにより変更することができる。次いで、この位置は、同じく切換電子装置内に記憶された所望の切換位置と比較される。これら切換位置より下である又は超える間に、対応する信号130又は132がギア駆動部に出力される。車両のギア駆動部及び他の部品との通信は、好ましくは、データベースを介して実行される。
好ましくは8ビットマイクロコントローラを有する前記シフト電子装置は、位置の変化から、スライダ10、200の速度、従ってシフトレバーの速度を測定又は計算することができるように構成することもできる。運転者がシフトレバーを作動させる速度から、ギア駆動部又は動力の最適制御のために使用することが可能な情報を導出することができる。従って、切換速度は当該運転者がどの様な交通状況(発進中、加速中、追い越し中、信号の前で転回中等)にいるかの重要なヒントを提供することができる。
図21ないし23は、シフトモジュール1の他の実施例を示している。回路基板90及びホールセンサ92、94並びにシフト電子装置等の電子部品、並びにこれらに対応する機能は既に説明した実施例に対応する。
図21ないし23の実施例は、スライダ200及びリセットエレメント230、232の設計が相違する。ここでは、2つのローラ230、232が、スライダ200内にリセットエレメントとして、且つ、該スライダ200の移動方向に対して垂直に支持されている。ローラ230、232は、共通バネ240により2つの楔形エレメント220、222を介して図23における上方に向かって付勢されており、上記共通バネは好ましくは渦巻きバネとして設けられる。図22は、バネ240がどの様にして楔形エレメント222に作用するか、及びローラ232がどの様にして楔効果により上方に向かって押されるかを詳細に示している。
これにより、ローラ230、232はハウジング60内に形成された2つの特別に整形された案内面212、214に向かって予備付勢(バイアス)される。図23のaに明瞭に見られるように、案内面212、214は、2つの面215及び216を備える本質的に丸められた三角形状を有し、これら2つの面はスライダ200に対して各々傾斜されている。これらの面により、スライダ200の休止位置からの変位の間において、ローラ230、232はスライダ200内へと、即ち図23における下方に向かって押される。これにより、楔形エレメント220はスライダ200に対して右方向に押され、楔形エレメント222は左方向に押される。同時に、バネ240は圧縮される。
変位された位置(例えば、図23のbの位置)において、シフトレバーを釈放することによりスライダ200が釈放されると、バネ240が楔形エレメント222及びローラ232を介してスライダ200を休止位置へ押し戻す。これにより、ローラ230、232は案内面212、214に沿って上方に移動する。
シフトモジュール1の力の進展は、案内面212、214の形状、ローラ230、232のサイズ、楔形エレメント220、222の形状、バネ240の強さ及び使用される材料により決まり、例示として図19に示される。
ローラ230、232及び案内面212、214は、一方においてはスライダ200及びシフトレバーをリセットするように作用し、他方においては、これらはユーザに対するシフト操作の触覚的フィードバックを提供すべく所望の力の進展を定めるように同時に作用する。上述したように、図1ないし8による実施例におけるのと同様に、有利にも両機能を実現するために1つのみのバネ50、240しか必要とされない。
ハウジング60、ハウジング蓋体70及びスライダ10、200は、好ましくは、ガラス繊維強化プラスチック材料、特に好ましくはPA 6.6 + 30GF + 2% MoS2からなるものとする。MoS2の添加により、上記プラスチック材料は自己潤滑的となり、かくして、最小限の潤滑剤しか必要としないような優れた滑走特性を提供する。インサート100、タペット30及び楔形エレメント220、222は、好ましくは、POM(ポリオキシメチレン)からなる。ローラ32、230、232は、鋼F
2114からなり、好ましくは6mmの直径を有する。バネ50及び240は、好ましくは、DIN 17223 CAL.Cによるバネ鋼ワイヤからなる。前記Oリングは、好ましくは、NBR(ブタジェンアクリルニトリルゴム)からなる。磁石20は、好ましくは、7x7x2.5mmの寸法を持つネオジム磁石とする。金属ガイド40は、粉末金属材料、特に好ましくはDIN
SINT-D11からなる。
図1は、組み立てられた状態の本発明によるシフトモジュールの三次元図である。 図2は、図1のシフトモジュールの三次元図であり、内部部品を示すためにハウジング蓋体が削除されている。 図3は、図2のシフトモジュールの3つのシフト位置a、b及びcのシーケンスを示す。 図4は、タペットを支持するための金属ガイドを備えるハウジングの三次元図である。 図5は、ローラを有するタペットの三次元図である。 図6は、ローラが取り付けられていないタペットの三次元図である。 図7は、タペットのローラの三次元図である。 図8は、図4の金属ガイドの三次元図である。 図9は、取付ピン及びOリングが取り付けられたハウジングの三次元図である。 図10は、取付ピン及び回路基板が取り付けられたハウジングの三次元図である。 図11は、回路基板を取り付けるための取付ピンの領域における図1のシフトモジュールの拡大断面図である。 図12は、ハウジングの後側からの三次元図である。 図13は、取付エレメントを備える下側からのハウジング蓋体の三次元図である。 図14は、図13のハウジング蓋体の上側からの三次元図である。 図15は、インサートが組み込まれたスライダの三次元図である。 図16は、インサート無しの図15のスライダの三次元図である。 図17は、磁石が挿入された図15のスライダの後側からの三次元図である。 図18は、インサートの三次元図である。 図19は、変位の行程にわたるスライダでの力の進展を示すグラフである。 図20は、変位の行程にわたるホールセンサにより出力される電圧及びシフト信号を示す図である。 図21は、本発明によるシフトモジュールの他の実施例の三次元図である。 図22は、バネ、楔型エレメント及びローラを備えるスライダの端部の三次元部分図である。 図23は、休止位置にある(a)及びスライダが左に移動された場合(b)のスライダの内部部品を示すための、図21のシフトモジュールの三次元部分断面図である。
符号の説明
1 シフトモジュール
5 凸部
10 スライダ
12 案内面
13 第1部分面
14 第2部分面
16 作動開口
20 永久磁石
30 リセットエレメント、タペット
31 案内面
32 ローラ
33 軸
34 案内面
35 ベアリング
40 金属ガイド
42 側壁
44 底壁
50 バネ
60 ハウジング
61 突起
62 案内部
64 ピン
65 取付支柱
66 案内スロット
68 取付孔
70 ハウジング蓋体
72 クリップ
74 取付ブッシング
76 板状延長部
80 Oリング
90 回路基板
92 左側ホールセンサ
94 右側ホールセンサ
96 取付開口
100 インサート
110 力の進展曲線
112 誤差領域曲線
120 電圧変位グラフ
122 左側ホールセンサの曲線
124 右側ホールセンサの曲線
126 下側切換位置
128 上側切換位置
130 シフトダウンに関する信号図
132 シフトアップに関する信号図
200 スライダ
212 案内面
214 案内面
215 傾斜された面
216 傾斜された面
220 楔形エレメント
222 楔形エレメント
230 リセットエレメント、ローラ
232 リセットエレメント、ローラ
240 バネ

Claims (10)

  1. オートマチックギア駆動部のシフトレバーのためのシフトモジュール(1)において、
    a.シフトレバーと係合可能であると共に、該シフトレバーにより休止位置から2つの反対の切換方向に変位させることが可能な、直線的に変位可能に支持されたスライダ(10,200)と、
    b.前記スライダ(10,200)のシフト位置を検出するために該スライダ(10,200)に割り当てられた測定装置(20,92,94)と、
    c.少なくとも1つのリセットエレメント(30,230,232)であって、前記スライダ(10,200)の移動方向に対して実質的に垂直方向に変位可能に支持されると共に、前記スライダ(10,200)の移動方向に対して傾斜された少なくとも1つの案内面(12,212,214)に向かってバイアスされており、これにより、前記スライダ(10,200)に対して該スライダの全変位行程にわたり該スライダの休止位置の方向へのリセット力が作用し、該リセット力が、前記スライダ(10,200)及び前記シフトレバーを任意の各位置から前記休止位置へ戻すのに単独で十分であるようなリセットエレメントと、
    を有し、
    前記リセットエレメント(230,232)が、前記スライダ(200)内に支持され且つバネでバイアスされたローラ(230,232)であることを特徴とするシフトモジュール。
  2. 請求項1に記載のシフトモジュールにおいて、前記案内面(212,214)が、前記シフトモジュール(1)のハウジング(60)に形成されるようなシフトモジュール。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のシフトモジュールにおいて、前記ローラ(230,232)が、バネ(240)により楔形エレメント(220,222)を介してバネでバイアスされているようなシフトモジュール。
  4. 請求項1ないし3の何れか一項に記載のシフトモジュールにおいて、共通バネ(240)によりバイアスされた2つのローラ(230,232)が、前記スライダ(200)内にリセットエレメントとして配設されているようなシフトモジュール。
  5. 請求項1ないし4の何れか一項に記載のシフトモジュールにおいて、ハウジング(60)及び回路基板(90)を更に有し、該回路基板が前記ハウジング(60)内にOリング(80)により遊び無しで取り付けられているようなシフトモジュール。
  6. 請求項1ないし5の何れか一項に記載のシフトモジュールにおいて、前記測定装置(20,92,94)が永久磁石(20)を有し、該永久磁石は前記スライダ(10,200)に取り付けられると共に、2つの静止したホールセンサ(92,94)と協動するようなシフトモジュール。
  7. 請求項6に記載のシフトモジュールにおいて、両ホールセンサ(92,94)が、前記スライダ(10,200)の休止位置においては、前記永久磁石(20)により実質的に同一の磁力により刺激されるようなシフトモジュール。
  8. 請求項6又は請求項7に記載のシフトモジュールにおいて、前記ホールセンサ(92,94)により測定された特定の値において前記オートマチックギア駆動部に対しデジタルシフト信号を出力するシフト電子装置を更に有するようなシフトモジュール。
  9. 請求項8に記載のシフトモジュールにおいて、前記シフト電子装置は、前記スライダ(10,200)の所望のシフト位置を調整するために、対応するシフト信号が出力される特定の閾値が調整可能であるように構成されているようなシフトモジュール。
  10. 請求項8又は請求項9に記載のシフトモジュールにおいて、前記シフト電子装置は、前記スライダ(10,200)の速度及びこれにより前記シフトレバーの速度が前記測定された位置の変化から計算されるように構成されているようなシフトモジュール。
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