JP5355995B2 - 複式筆記具 - Google Patents

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Description

本発明は、内部に筆記体を収納する軸筒が先端側の先軸部と後端側の後軸部とに分離可能とされ、且つ、後軸部に窓部が開口されているとともに、後軸部の外周面にフィルム転写印刷で印刷がなされている筆記具に関する。
従来から、一本で複数種類の筆記体の筆記が可能となった筆記具が利用されている。
このような筆記具は、先細りとなった先端に先端口が開口された筒状の軸筒の内部に、複数種類の筆記体を収納し、そのうち、一の筆記体の先端を、ノック操作で前述の先端口から突出させることができるようになっている。
すなわち、軸筒には、軸筒の軸方向に延びる長孔として開口している複数の窓部が設けられている。これらの窓部は、軸筒の後端近傍の側面に周方向に沿って並べられている。そして、これらの窓部の各々には、筆記体の移動操作をするための移動操作部が当該窓部の長手方向に沿って摺動可能に設けられている。これらの移動操作部の各々は、その先端が該当する筆記体の後端に接続されている。
このような筆記具では、筆記に利用したい筆記体に対応する移動操作部を選択し、選択した移動操作部を軸筒の先端側に向かって摺動操作すれば、この移動操作部が該当する筆記体を先端口に向かって押圧し、該当筆記体の先端を軸筒の先端口から突出させ、これにより、選択した筆記体で筆記が行えるようになっている。
ここで、後軸部の後端面と外周面とが交差する角隅部分、及び、窓部を囲む外周面の周縁に沿って形成されるエッジ部分のそれぞれには、その角を丸めたアール部が形成されているのが一般的である。
このようなアール部を後軸部の角隅部分やエッジ部分に形成しておけば、筆記具を使用する際に、後軸部の角隅部分やエッジ部分が使用者の指先に触れても、鋭い角に触れた際に生じる不安な感覚を使用者に与えることがなく、指先に馴染みやすい筆記具とすることができる。
また、前述のような筆記具としては、使用者の指先が触れにくい後軸部に装飾がなされたものがある。例えば、後軸部の外周面にフィルム転写印刷で印刷を行い、この印刷により装飾がなされたものが知られている。
このようなフィルム転写印刷によれば、一旦、合成樹脂からなるフレキシブルなフィルムに印刷してから、このフィルムに印刷したものを、さらに別な印刷対象物に転写するので、直径が比較的小さな筒状の外周面にも綺麗に印刷が行え、美しい外観を筆記具に付与することができる(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−113877号
前述のような筆記具では、窓部を囲む外周面のエッジ部分には、エッジ部分の角を丸めたアール部が形成されているため、フィルム転写印刷で印刷を行った際に、フィルムに印刷された印刷層がアール部に付着しやすく、エッジ部分で切断されないことがある。
ここで、印刷層は、エッジ部分に沿って切断されないと、フィルム側に残るはずの部分が後軸部側に剥ぎ取られ、エッジ部分から窓部側へはみ出たバリとなってしまう。
このため、窓部が設けられた後軸部にフィルム転写印刷を行うと、窓部側へはみ出た印刷層のバリが形成されやすく、このバリの形成により、軸筒の見栄えを悪くし、ひいては、製品の外観品質を損なうことがあるうえ、バリが軸筒内部に入ると、ノック操作に支障をきたすことがあるので、バリの形成により、不良品が発生し、製品の製造における歩留まりが悪くなっている、という問題がある。
そこで本発明は、上記した背景技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、フィルム転写印刷の際に後軸部の窓部側へはみ出た印刷層のバリが形成されにくくなり、製品製造の歩留まりが向上される筆記具を提供することである。
各発明は、前述の目的を達成するためになされたものである。以下に、各発明の特徴点を、図面に示した発明の実施の形態を用いて説明する。
なお、符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(第1発明)
(特徴点)
本発明の第1発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、本発明の第1発明は、筆記の際に先端が被筆記物に当接される筆記体と、
この筆記体を内部に収納する軸筒とを備え、前記軸筒に、
筆記体の先端を突出させるための先端口と、
外部からの操作で筆記体の先端を先端口に向かって移動させる移動操作部と、
移動操作部の少なくとも一部を外側に露出させるとともに、当該移動操作部の移動方向に延びる長孔として開口された窓部とが設けられている筆記具であって、
前記軸筒は、前記先端口が形成された先軸部と、前記窓部が形成された後軸部とが分離可能に接続されたものであり、
前記後軸部は、その外周面が円錐面状のストレートテーパー面とされるとともに、このストレートテーパー面にフィルム転写印刷で印刷がなされ、
前記後軸部の後端面と前記外周面とが交差する角隅部分には、当該角隅部分を面取りした後端傾斜面が、当該角隅部分の全長にわたって形成され、
前記窓部を囲む前記外周面の周縁に沿って形成されるエッジ部分には、当該エッジ部分を面取りしたエッジ傾斜面が、当該エッジ部分の全長にわたって形成されているとともに、
前記後端傾斜面と前記外周面との間には、フィルム転写印刷のバリを防止するために、当該外周面とほぼ直角に交差した段差を形成する後端段付面が、前記角隅部分の全長にわたって形成され、
前記エッジ傾斜面と前記外周面との間には、フィルム転写印刷のバリを防止するために、当該外周面とほぼ直角に交差した段差を形成するエッジ段付面が、前記エッジ部分の全長にわたって形成されていることを特徴とする。
ここで、フィルム転写印刷のバリを防止するための段差の大きさ、換言すると、段差の落差寸法は、フィルムから転写される印刷層の硬さや厚さ等に応じて設定でき、例えば、異なる落差寸法の段差が形成された複数種類の後軸部について、フィルム転写印刷を実際に行う実験等から求めることもできる。
(第発明)
(特徴点)
本発明の第発明は、前述した本発明の第1発明において、次の特徴点を付加したものである。
すなわち、本発明の第発明は、前記後端傾斜面が、前記外周面とほぼ45度の角度で交差するように形成され、
前記エッジ傾斜面が、前記外周面とほぼ45度の角度で交差するように形成されていることを特徴とする。
(第発明)
(特徴点)
本発明の第発明は、次の点特徴とする。
すなわち、本発明の第発明は、筆記の際に先端が被筆記物に当接される筆記体と、
この筆記体を内部に収納する軸筒とを備え、前記軸筒に、
筆記体の先端を突出させるための先端口と、
外部からの操作で筆記体の先端を先端口に向かって移動させる移動操作部と、
移動操作部の少なくとも一部を外側に露出させるとともに、当該移動操作部の移動方向に延びる長孔として開口された窓部とが設けられている筆記具であって、
前記軸筒は、前記先端口が形成された先軸部と、前記窓部が形成された後軸部とが分離可能に接続されたものであり、
前記後軸部は、その外周面が円錐面状のストレートテーパー面とされるとともに、このストレートテーパー面にフィルム転写印刷で印刷がなされ、
前記後軸部の後端面と前記外周面とが交差する角隅部分には、当該角隅部分を面取りした後端傾斜面が、当該角隅部分の全長にわたって形成され、
前記窓部を囲む前記外周面の周縁に沿って形成されるエッジ部分には、当該エッジ部分を面取りしたエッジ傾斜面が、当該エッジ部分の全長にわたって形成されているとともに、
前記後軸部の長手方向に延びる複数のガイドレール部が周方向に間を置いて設けられているとともに、前記後軸部とは別体の部品として形成されたガイド部材を備え
前記ガイド部材は、前記移動操作部とともに前記後軸部の内部に収納され、前記複数のガイドレール部の間に配置された前記移動操作部を、当該複数のガイドレール部が前記後軸部の長手方向に沿って摺動可能に案内するように形成されていることを特徴とする。
(第1発明の効果)
以上のように構成されている本発明は、以下に記載されるような効果を奏する。
すなわち、本発明における第1発明によれば、後軸部の外周面を円錐面状のストレートテーパー面とし、このストレートテーパー面にフィルム転写印刷を行うようにしたので、最初に印刷層が形成されたフィルムを後軸部と接触させる際に、当該フィルムに皺等を生じさせずに、後軸部の外周面に綺麗な印刷が行えるようになる。
そして、後軸部の後端面と外周面とが交差する角隅部分に、当該角隅部分を面取りした後端傾斜面を、当該角隅部分の全長にわたって形成したので、後軸部の角隅部分が使用者の指先に触れても、鋭い角に触れた際に生じる不安な感覚を使用者に与えることがなく、しかも、角隅部分の角を丸めたアール部を形成した場合と異なり、フィルム転写印刷で印刷を行った際に、フィルムに印刷された印刷層が後端傾斜面に付着しにくくなり、角隅部分に沿った切断がより確実になされるようになる。
同様に、窓部を囲む外周面の周縁に沿って形成されるエッジ部分に、当該エッジ部分を面取りしたエッジ傾斜面を、当該エッジ部分の全長にわたって形成したので、窓部を囲むエッジ部分が使用者の指先に触れても、鋭い角に触れた際に生じる不安な感覚を使用者に与えることがなく、しかも、エッジ部分の角を丸めたアール部を形成した場合に比べて、フィルム転写印刷で印刷を行った際に、フィルムに印刷された印刷層がエッジ傾斜面に付着しにくくなり、エッジ部分に沿った切断がより確実になされるようになる。
このため、窓部が設けられた後軸部にフィルム転写印刷を行った際に、印刷層のバリが形成されにくくなるので、バリによる不良品の発生が抑制され、従って、製品の製造における歩留まりを向上することができ、これにより、前記目的が達成される。
また、本発明の第発明によれば、フィルム転写印刷のバリを防止するために、後端傾斜面と外周面との間に、当該外周面とほぼ直角に交差した段差を形成する後端段付面を、角隅部分の全長にわたって形成し、且つ、エッジ傾斜面と外周面との間に、当該外周面とほぼ直角に交差した段差を形成するエッジ段付面を、エッジ部分の全長にわたって形成したので、これらの後端段付面及びエッジ段付面が形成する段差を充分大きくすれば、印刷層が印刷されたフィルムを後軸部の外周面に接触させた際に、後端段付面及びエッジ段付面のそれぞれの段差が後端傾斜面及びエッジ傾斜面と印刷層とを離隔し、後端傾斜面及びエッジ傾斜面に印刷層が付着することを確実に防止することができる。
このため、フィルムから後軸部の外周面に印刷層を転写した際に、後端段付面及びエッジ段付面を設けなかった場合に比べて、角隅部分及びエッジ部分に沿った印刷層の切断がより確実に行われるようになり、印刷層のバリがさらに一層形成されにくくなるので、バリによる不良品の発生がさらに抑制され、従って、製品の製造における歩留まりをさらに一層向上することができる。
(第発明の効果)
本発明の第発明によれば、上記した本発明の第1発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、本発明の第発明によれば、後軸部の外周面とほぼ45度の角度で交差するように後端傾斜面及びエッジ傾斜面を形成し、これにより、後軸部の角隅部分及びエッジ部分のそれぞれの角の鋭さを緩和したので、角隅部分やエッジ部分が使用者の指先に触れても、鋭い角に触れた際に生じる不安な感覚を使用者に与えることをより確実になくすことができ、当該筆記具をより確実に指先に馴染むものとすることができる。
また、後端傾斜面及びエッジ傾斜面のそれぞれを外周面とほぼ45度の角度で交差させたので、フィルム転写印刷で印刷を行った際に、フィルムに印刷された印刷層が後軸部側に付着しにくくすることもでき、角隅部分及びエッジ部分のそれぞれに沿った印刷層の切断がより確実になされるようになり、これにより、バリによる不良品の発生も抑制でき、製品の製造における歩留まりを向上することもできる。
(第発明の効果)
本発明の第発明によれば、次のような効果を奏する。
すなわち、本発明の第発明によれば、後軸部の外周面を円錐面状のストレートテーパー面とし、このストレートテーパー面にフィルム転写印刷を行うようにしたので、最初に印刷層が形成されたフィルムを後軸部と接触させる際に、当該フィルムに皺等を生じさせずに、後軸部の外周面に綺麗な印刷が行えるようになる。
そして、後軸部の後端面と外周面とが交差する角隅部分に、当該角隅部分を面取りした後端傾斜面を、当該角隅部分の全長にわたって形成したので、後軸部の角隅部分が使用者の指先に触れても、鋭い角に触れた際に生じる不安な感覚を使用者に与えることがなく、しかも、角隅部分の角を丸めたアール部を形成した場合と異なり、フィルム転写印刷で印刷を行った際に、フィルムに印刷された印刷層が後端傾斜面に付着しにくくなり、角隅部分に沿った切断がより確実になされるようになる。
同様に、窓部を囲む外周面の周縁に沿って形成されるエッジ部分に、当該エッジ部分を面取りしたエッジ傾斜面を、当該エッジ部分の全長にわたって形成したので、窓部を囲むエッジ部分が使用者の指先に触れても、鋭い角に触れた際に生じる不安な感覚を使用者に与えることがなく、しかも、エッジ部分の角を丸めたアール部を形成した場合に比べて、フィルム転写印刷で印刷を行った際に、フィルムに印刷された印刷層がエッジ傾斜面に付着しにくくなり、エッジ部分に沿った切断がより確実になされるようになる。
このため、窓部が設けられた後軸部にフィルム転写印刷を行った際に、印刷層のバリが形成されにくくなるので、バリによる不良品の発生が抑制され、従って、製品の製造における歩留まりを向上することができ、これにより、前記目的が達成される。
また、後軸部の内部に収納された移動操作部を案内するガイドレール部を、後軸部とは別体のガイド部材に設けたので、ガイドレール部を後軸部に設けた場合と異なり、後軸部に厚肉となる部分が形成されるのを回避できる。
そして、後軸部に厚肉となる部分が形成されないので、射出成形法等で後軸部を製造した場合、成形品としての後軸部には、厚肉となる部分に生じるひけが形成されず、外周面にひけによる凹みも生じることがない。
このため、後軸部の印刷面である外周面がひけで凹むことがなく、フィルム転写印刷で印刷を行った際に、フィルムに印刷された印刷層が凹部で歪む等の不具合の発生を未然に防止でき、この点からも、不良品の発生を抑制することができ、製品の製造における歩留まりを向上することができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態である一実施形態について、図面に基づいて説明する。
図1〜図12は、本実施形態を示すものである。図1は、本実施形態に係る筆記具を示す正面図及び右側面図、図2は、図1のII−II線における断面図、図3は、本実施形態に係る後軸部を示す正面図及び右側面図、図4は、図3のIV−IV線における断面図、図5は、図4のV−V線における断面図、図6は、図4のVI−VI線における拡大断面図、図7は、本実施形態に係るエッジ傾斜面及びエッジ段付面を示す断面図、図8は、本実施形態に係るエッジ傾斜面及びエッジ段付面を拡大して示す拡大断面図、図9は、本実施形態に係る後軸部の角隅部分を示す拡大断面図、図10は、本実施形態に係る後端傾斜面及び後端段付面を示す拡大断面図、図11は、本実施形態に係るガイド部材を示す斜視図、図12は、本実施形態に係るガイド部材を示す左側底面図、図13は、図12のXIII−XIII線における断面図である。なお、図1及び図2においては、理解を容易にするために、筆記体の記載を省略する簡略化がなされている。
なお、筆記具における先端とは、軸筒の両端のうち、用紙等の書き込み対象に接する側の端部をいい、これとは反対側の端部を筆記具における後端という。
(筆記具1)
本実施形態に係る筆記具1は、図1及び図2に示すように、中空となった筒状の軸筒10を備え、この軸筒10の内部に、筆記の際に先端が被筆記物に当接される図示しない筆記体が複数種類収納されている複式筆記具である。
ここで、筆記体としては、黒色や赤色のボールペンリフィルに限らず、シャープペンシルの筆記機構を備えたシャープペンシルリフィル等も採用できる。なお、筆記体は、ボールペンリフィルやシャープペンシルリフィルに限定されないことはいうまでもない。
軸筒10は、図1中左方に配置されるとともに、先細りとなった先軸部11と、図1中右方に配置される後軸部12とに分割可能となったものである。
すなわち、先軸部11は、図2に示すように、その後軸部12側に配置された端部近傍の外周面に雄ネジ部13が形成されたものとなっている。
一方、後軸部12は、その先軸部11側に配置された端部近傍の内周面に、先軸部11側の雄ネジ部13と螺合する雌ネジ部14が形成されたものとなっている。
これにより、先軸部11及び後軸部12は、雄ネジ部13と雌ネジ部14との螺合により相互に連結されるとともに、これら雄ネジ部13及び雌ネジ部14の螺合を解除することで、分離が可能となっている。
ここで、先軸部11の先端部分には、筆記体の先端を突出させるための先端口15が設けられている。
一方、後軸部12の後端近傍には、図1及び図2の如く、軸筒10の軸方向に沿って細長く開口しているとともに、当該後軸部12の後端近傍の側面に周方向に沿って並べられた複数の窓部16が設けられている。
これらの窓部16の各々には、当該窓部16の全長よりも一回り長い棒状に形成された移動操作部20がそれぞれ嵌め込まれている。
そして、後軸部12の内部には、移動操作部20を移動可能に支持するとともに、当該移動操作部20を後軸部12の長手方向に沿って摺動可能に案内するために、図2の如く、窓部16に対応した開口部31を備えたガイド部材30が設けられている。このガイド部材30については、後で詳述する。
移動操作部20は、外部からの操作で筆記体の先端を先軸部11の先端口15に向かって移動させるためのものである。
具体的には、移動操作部20は、図2の如く、その先端に設けられるとともに、他の部分よりも細くなったピン状の挿入突起部21を備えたものとなっている。そして、移動操作部20は、挿入突起部21を図示しない筆記体の後端開口に嵌合させることで、筆記体と接続されるようになっている。
また、移動操作部20の後端近傍には、軸筒10の径方向外側へ突出するフィン状の指掛け部22が設けられている。
ここで、移動操作部20の後端内側の角隅部分は、ガイド部材30に設けられた後述する係止部39に係止される被係止部23となっている。
さらに、移動操作部20には、軸筒10の先端側へ移動させられた他の移動操作部20の被係止部23と、これを係止するガイド部材30の係止部39との係止を解除するために、被係止部23から先端側へ所定距離だけ離間した位置において、その表面から軸筒10の径方向内側へ突出する係止解除部24が設けられている。
軸筒10の後軸部12の内部には、当該後軸部12の内部空間を先端側と後端側とに仕切るとともに、筆記体を挿通させるための複数の筆記体挿通孔7Aが形成された仕切り部材7が設けられている。
筆記体は、後端部が後軸部12の後端に形成された窓部16の近傍に配置されて、移動操作部20に接続されるとともに、仕切り部材7の筆記体挿通孔7Aを通って、先端側が先軸部11に到達している。
仕切り部材7と移動操作部20との間には、移動操作部20を後端側へ付勢する弦巻状のコイルバネ25が介装されている。
ここで、移動操作部20は、使用者によって指掛け部22がコイルバネ25の弾性力に抗して先端側へ移動され、被係止部23がガイド部材30の係止部39よりも先端に近い位置に達すると、被係止部23が軸筒10の中心軸側へずれて、ガイド部材30の係止部39に係止されるようになっている。
これにより、当該移動操作部20に接続されている筆記体は、先端が軸筒10の先端口15から突出した状態が維持され、当該筆記体での筆記が行えるようになっている。
一方、筆記体の先端が軸筒10の先端口15から突出した状態で、この筆記体が接続されている移動操作部20とは別の移動操作部20を軸筒10の先端側に向かって摺動させると、この別の移動操作部20の係止解除部24が当該移動操作部20の被係止部23を軸筒10の径方向外側へ押し出し、ガイド部材30の係止部39との係止状態を解除させるようになっている。これにより、当該筆記体は、コイルバネ25の弾性力で軸筒10の後端側へ後退し、先端が軸筒10の内部に後退して元の位置に復帰するようになっている。
(後軸部12)
後軸部12は、図3及び図4に示すように、その外周面17が円錐面状のストレートテーパー面とされるとともに、このストレートテーパー面にフィルム転写印刷で印刷がなされたものである。
また、後軸部12の後端は、図4の如く、後端壁18Aで塞がれ、後端壁18Aの表面である後端面18は、周縁部分を除いた部分が球面となっている。
さらに、後軸部12の内周面19Aには、図4に示すように、途中の部分から後端壁に向かって延びるとともに、図4及び図5に示すように、内周面19Aから径方向内側へ突出するリブ19が形成されている。
リブ19は、前述のガイド部材30の内周面19Aにおける周方向の位置を決めるためのものであり、内周面19Aに所定の間隔をおいて2箇所設けられている。
このような後軸部12に設けられている窓部16は、図3及び図4の如く、外周面17の表面をU字形に切り欠いたものである。そして、窓部16を囲む外周面17の周縁部分には、当該周縁部分における端面であるエッジ部分40が形成されている。
このエッジ部分40には、図6に示すように、当該エッジ部分40を面取りしたエッジ傾斜面41が、当該エッジ部分40の全長にわたって形成されている。
また、エッジ傾斜面41と外周面17との間には、図7に示すように、当該外周面17とほぼ直角に交差するエッジ段付面42が、当該エッジ部分40の全長にわたって形成されている。このエッジ段付面42は、フィルム転写印刷のバリを防止するのに充分な大きさの段差を形成するものとなっている。
換言すると、エッジ段付面42は、図8に示すように、外周面17との交差角度αがほぼ直角となっている。また、エッジ段付面42は、外周面17からほぼ垂直にエッジ傾斜面41に到達する落差寸法Gのギャップを形成するものであり、この落差寸法Gがフィルム転写印刷のバリを防止するのに充分な大きさとなっている。
ここで、落差寸法Gについて更に詳しく説明すると、落差寸法Gは、それぞれ異なる落差寸法の段差が形成された複数種類の後軸部12について、フィルム転写印刷を実際に行う実験等から求めることもできる。また、エッジ段付面42は、一般的なフィルム転写印刷では、落差寸法Gが0.02~0.05mmの範囲内に設定されれば、充分なバリ防止効果を発揮する。
さらに、エッジ傾斜面41は、図8の如く、外周面17とほぼ45度の角度で交差するように形成されている。換言すると、エッジ傾斜面41は、外周面17との交差角度βがほぼ45度となっている。
図3及び図4に戻って、後軸部12の後端面18と外周面17とは、後端面18の周縁で交差して角隅部分50を形成している。
この角隅部分50には、図9に示すように、当該角隅部分50を面取りした後端傾斜面51が、当該角隅部分50の全長にわたって形成されている。
また、後端傾斜面51と外周面17との間には、図10に示すように、当該外周面17とほぼ直角に交差する後端段付面52が、当該角隅部分50の全長にわたって形成されている。この後端段付面52は、フィルム転写印刷のバリを防止するのに充分な大きさの段差を形成するものとなっている。
換言すると、後端段付面52は、図10の如く、外周面17との交差角度γがほぼ直角となっている。また、後端段付面52は、外周面17からほぼ垂直に後端傾斜面51に到達する落差寸法Hのギャップを形成するものであり、この落差寸法Hがフィルム転写印刷のバリを防止するのに充分な大きさとなっている。
ここで、落差寸法Hについて更に詳しく説明すると、落差寸法Hは、落差寸法Gと同様に、それぞれ異なる落差寸法の段差が形成された複数種類の後軸部12について、フィルム転写印刷を実際に行う実験等から求めることもできる。また、後端段付面52は、一般的なフィルム転写印刷では、落差寸法Hが0.02~0.05mmの範囲内に設定されれば、充分なバリ防止効果を発揮する。
さらに、後端傾斜面51は、図10の如く、外周面17とほぼ45落差寸法H度の角度で交差するように形成されている。換言すると、後端傾斜面51は、外周面17との交差角度δがほぼ45度となっている。
(ガイド部材30)
次に、後軸部12の内部に収納されるガイド部材30について説明する。
ガイド部材30は、移動操作部20を後軸部12の長手方向に沿って摺動可能に案内するために、後軸部12の長手方向に延びた略筒状の部材であり、後軸部12とは別体の部品として形成されている。
このようなガイド部材30には、図11〜図13に示されるように、後軸部12の先端側に配置されるとともに、後軸部12の先端側を向いた開口部31を有する環状に形成されている環状部32と、後軸部12の後端側に配置されるとともに、板状に形成されている端板部33と、環状部32及び端板部33を相互に連結している複数のガイドレール部34〜36とが設けられている。
ここで、ガイドレール部34〜36には、後軸部12の長手方向に延びる部位であり、環状部32及び端板部33の間において、ガイド部材30の周方向に間を置いて設けられている。これにより、ガイドレール部34〜36の間には、それぞれ後軸部12の窓部16に対応した案内開口部37が形成されている。
これらの案内開口部37のそれぞれの内部には、移動操作部20が案内開口部37の長手方向に沿って摺動可能に設けられるようになっている。そして、ガイドレール部34〜36は、それらの間に配置された移動操作部20を、後軸部12の長手方向に沿って摺動可能に案内するものとなっている。
また、ガイドレール部34〜36のそれぞれの内側面には、前述したように、その間に配置された移動操作部20を係止させるために、図13の如く、その長手方向の途中部分において段付状に形成された係止部39が設けられている。
ここにおいて、ガイド部材30は、移動操作部20とともに後軸部12の内部に収納され、且つ、複数のガイドレール部34〜36の間に配置された移動操作部20を、複数のガイドレール部34〜36によって後軸部12の長手方向に沿って摺動可能に案内させるように形成されたものとなっている。
また、環状部32及びガイドレール部34,35は、図12に示すように、後軸部12のリブ19に対応した部分が湾曲し、端板部33は、後軸部12のリブ19に対応した部分が切り欠かれている。これにより、ガイド部材30には、リブ19を収めるための凹部38が形成されている。
そして、ガイド部材30は、その凹部38の位置を後軸部12のリブ19の位置に合わせた場合にのみ、後軸部12の後端近傍まで挿入可能となっており、これにより、後軸部12の内部に収納させた際に、後軸部12の内周面19Aにおける周方向の位置が決められるようになっている。
(後軸部12の成形用金型60)
次いで、後軸部12を射出成形法で製造する際に、利用することができる金型の一例について簡単に説明する。
図14において、金型60は、後軸部12の成形に利用可能な金型の一つである。金型60は、図14に示すように、内部に成形材料である溶融樹脂を充填させるキャビティ61が形成されている雌型であるキャビティ部62と、キャビティ61に充填された溶融樹脂を圧縮するために、キャビティ部62の内部に挿入される雄型であるコア部63とを備えたものである。
キャビティ部62は、内側面66が円錐面に形成された筒状の本体部64と、この本体部64の図14中右側の開口を塞ぐ蓋部65とを備えたものとなっている。なお、本体部64の図14中右側の開口は、コア部63で塞がれるようになっている。
ここで、本体部64の内側面66は、蓋部65側からコア部63側へ向かって徐々に内径が広がっていくストレートテーパー面となっている。
このような金型60は、蓋部65側が図示しない射出成形機のノズル側に配置され、コア部63側が射出成形機の型締め装置側に配置されるものとなっている。このため、蓋部65には、図示しないノズルから射出される溶融樹脂をキャビティ61内に導入する通路であるスプル67が形成されている。
そして、金型60は、キャビティ61内に充填された溶融樹脂が冷えて硬化した後、コア部63をキャビティ61から後退させ、型開きをすると、キャビティ61から樹脂が硬化した成形品を、コア部63側の開口から取り出すことができるようになっている。
また、金型60の本体部64のストレートテーパー面となった内側面66には、継ぎ目等がないので、この金型60で成形された後軸部12の外周面17には、パーティング・ラインが形成されていない。
この際、蓋部65の内側の面には、図15に示すように、後軸部12の後端面18を成形する後端成形面68が形成されている。この後端成形面68の周縁部68Aは、キャビティ部62の本体部64に形成されている内側面66の端縁66Aから径方向内側へずれた位置に配置されている。
更に詳しく説明すると、設計の際に、金型60各部の寸法誤差を設定するにあたり、後端成形面68の周縁部68Aは、その位置が本体部64の径方向内側へずれる方向に誤差が設定され、内側面66の端縁66Aは、その位置が本体部64の径方向外側へずれる方向に誤差が設定され、これにより、後端成形面68の周縁部68Aと、内側面66の端縁66Aとが僅かにミスマッチするようになっている。
そして、金型60の成形面における後端成形面68の周縁部68Aと、内側面66の端縁66Aとがミスマッチしたミスマッチ面69によって、後軸部12における後端傾斜面51と外周面17との間に形成される後端段付面52が成形されるようになっている。
後軸部12におけるエッジ傾斜面41と外周面17との間に形成されるエッジ段付面42は、後端段付面52の場合と同様に、金型60の成形面に形成された図示しないミスマッチ面によって成形されるようになっている。
前述のような本実施形態によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、後軸部12の外周面17を円錐面状のストレートテーパー面とし、このストレートテーパー面にフィルム転写印刷を行うようにしたので、最初に印刷層が形成されたフィルムを後軸部12と接触させて、フィルムの印刷層を後軸部12の外周面17に転写する際に、当該フィルムに皺等を生じさせずに、後軸部12の外周面17に綺麗な印刷が行えるようになる。
そして、後軸部12の後端面18と外周面17とが交差する角隅部分50に、当該角隅部分50を面取りした後端傾斜面51を、当該角隅部分50の全長にわたって形成したので、後軸部12の角隅部分50が使用者の指先に触れても、鋭い角に触れた際に生じる不安な感覚を使用者に与えることがなく、しかも、角隅部分50の角を丸めたアール部を角隅部分50に形成した場合と異なり、フィルム転写印刷で印刷を行った際に、フィルムに印刷された印刷層が後端傾斜面51に付着しにくくなり、角隅部分50に沿った切断がより確実になされるようになる。
同様に、窓部16を囲む外周面17の周縁に沿って形成されるエッジ部分40に、当該エッジ部分40を面取りしたエッジ傾斜面41を、当該エッジ部分40の全長にわたって形成したので、窓部16を囲むエッジ部分40が使用者の指先に触れても、鋭い角に触れた際に生じる不安な感覚を使用者に与えることがなく、しかも、エッジ部分40の角を丸めたアール部をエッジ部分40に形成した場合に比べて、フィルム転写印刷で印刷を行った際に、フィルムに印刷された印刷層がエッジ傾斜面41に付着しにくくなり、エッジ部分40に沿った切断がより確実になされるようになる。
このため、窓部16が設けられた後軸部12にフィルム転写印刷を行った際に、印刷層のバリが形成されにくくなるので、バリによる不良品の発生が抑制され、従って、製品の製造における歩留まりを向上することができる。
また、後端傾斜面51と外周面17との間に、当該外周面17とほぼ直角に交差するとともに、フィルム転写印刷のバリを防止するのに充分な大きさの段差を形成する後端段付面52を、角隅部分50の全長にわたって形成し、且つ、エッジ傾斜面41と外周面17との間に、当該外周面17とほぼ直角に交差するとともに、フィルム転写印刷のバリを防止するのに充分な大きさの段差を形成するエッジ段付面42を、エッジ部分40の全長にわたって形成したので、印刷層が印刷されたフィルムを後軸部12の外周面17に接触させた際に、後端段付面52及びエッジ段付面42のそれぞれの段差が後端傾斜面51及びエッジ傾斜面41と印刷層とを離隔し、後端傾斜面51及びエッジ傾斜面41に印刷層が付着することを防止するようになる。
このため、フィルムから後軸部12の外周面17に印刷層を転写した際に、後端段付面52及びエッジ段付面42を設けなかった場合に比べて、角隅部分50及びエッジ部分40に沿った印刷層の切断がより確実に行われるようになり、印刷層のバリがさらに一層形成されにくくなるので、バリによる不良品の発生がさらに抑制され、従って、製品の製造における歩留まりをさらに一層向上することができる。
さらに、後軸部12の外周面17とほぼ45度の角度で交差するように後端傾斜面51及びエッジ傾斜面41を形成し、これにより、後軸部12の角隅部分50及びエッジ部分40のそれぞれの角の鋭さを緩和したので、角隅部分50やエッジ部分40が使用者の指先に触れても、鋭い角に触れた際に生じる不安な感覚を使用者に与えることをより確実になくすことができ、筆記具1を、より確実に指先に馴染むものとすることができる。
また、後端傾斜面51及びエッジ傾斜面41のそれぞれを外周面17とほぼ45度の角度で交差させたので、フィルム転写印刷で印刷を行った際に、フィルムに印刷された印刷層が後軸部12側に付着しにくくすることもでき、角隅部分50及びエッジ部分40のそれぞれに沿った印刷層の切断がより確実になされるようになり、これにより、バリによる不良品の発生も抑制でき、製品の製造における歩留まりを向上することもできる。
さらに、後軸部12の内部に収納された移動操作部20を案内するガイドレール部34〜36を、後軸部12とは別体のガイド部材30に設けたので、ガイドレール部34〜36を後軸部12に設けた場合と異なり、ガイドレール部34〜36が後軸部12の厚肉部分となることがなく、後軸部12に厚肉の部分が形成されるのを回避できる。
そして、後軸部に厚肉となる部分が形成されないので、射出成形法等で後軸部12を製造した場合、成形品としての後軸部12には、厚肉となる部分に生じるひけが形成されず、外周面17にひけによる凹みも生じることがない。
このため、後軸部12の印刷面である外周面17がひけで凹むことがなく、フィルム転写印刷で印刷を行った際に、フィルムに印刷された印刷層が凹部で歪む等の不具合の発生を未然に防止でき、この点からも、不良品の発生を抑制することができ、製品の製造における歩留まりを向上することができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲における変形及び改良などをも含むものである。
例えば、移動操作部としては、外部から力を受けて筆記体を先端に向かって移動させる機能のみを備えたものに限らず、図16に示すように、後端部分に、衣類のポケットに掛止させるためのクリップ部26が形成され、筆記体を移動させる機能だけでなく、布地等に掛止させる機能をも備えた移動操作部20Aを採用してもよい。
また、筆記体として、ボールペンリフィル及びシャープペンシルリフィルに限らず、ラインマーカーやサインペン等のフェルトペンリフィルでもよく、さらには、原稿の修正に使用可能な白色インクを貯留している修正ペンリフィルでもよい。要するに、筆記体の具体的な機構及び構造は、実施にあたり適宜選択できる。
本発明は、内部に筆記体を収納する軸筒が先端側の先軸部と後端側の後軸部とに分離可能とされ、且つ、後軸部に窓部が開口されているとともに、後軸部の外周面にフィルム転写印刷で印刷がなされている筆記具に利用可能である。
本発明の一実施形態に係る筆記具を示す正面図及び右側面図である。 図1のII−II線における断面図である。 前記実施形態に係る後軸部を示す正面図及び右側面図である。 図3のIV−IV線における断面図である。 図4のV−V線における断面図である。 図4のVI−VI線における拡大断面図である。 前記実施形態に係るエッジ傾斜面及びエッジ段付面を示す断面図である。 前記実施形態に係るエッジ傾斜面及びエッジ段付面を示す拡大断面図である。 前記実施形態に係る後軸部の角隅部分を示す拡大断面図である。 前記実施形態に係る後端傾斜面及び後端段付面を示す拡大断面図である。 前記実施形態に係るガイド部材を示す斜視図である。 前記実施形態に係るガイド部材を示す左側底面図である。 図12のXIII−XIII線における断面図である。 前記実施形態に係る後軸部を製造するための金型を示す断面図である。 図14に示した金型の要部を示す拡大断面図である。 本発明の変形例を示す図1に相当する図である。
符号の説明
1 筆記具 7A 筆記体挿通孔
7 仕切り部材 10 軸筒
11 先軸部 12 後軸部
13 雄ネジ部 14 雌ネジ部
15 先端口 16 窓部
17 外周面 18A 後端壁
18 後端面 19A 内周面
19 リブ 20,20A 移動操作部
21 挿入突起部 22 指掛け部
23 被係止部 24 係止解除部
25 コイルバネ 26 クリップ部
30 ガイド部材 31 開口部
32 環状部 33 端板部
34〜36 ガイドレール部 37 案内開口部
38 凹部 39 係止部
40 エッジ部分 41 エッジ傾斜面
42 エッジ段付面 50 角隅部分
51 後端傾斜面 52 エッジ段付面
52 後端段付面 60 金型
61 キャビティ 62 キャビティ部
63 コア部 64 本体部
65 蓋部 66A 端縁
66 内側面 67 スプル
68A 周縁部 68 後端成形面
69 ミスマッチ面 G,H 落差寸法
α〜δ 交差角度 β 交差角度

Claims (3)

  1. 筆記の際に先端が被筆記物に当接される筆記体と、
    この筆記体を内部に収納する軸筒とを備え、前記軸筒に、
    筆記体の先端を突出させるための先端口と、
    外部からの操作で筆記体の先端を先端口に向かって移動させる移動操作部と、
    移動操作部の少なくとも一部を外側に露出させるとともに、当該移動操作部の移動方向に延びる長孔として開口された窓部とが設けられている筆記具であって、
    前記軸筒は、前記先端口が形成された先軸部と、前記窓部が形成された後軸部とが分離可能に接続されたものであり、
    前記後軸部は、その外周面が円錐面状のストレートテーパー面とされるとともに、このストレートテーパー面にフィルム転写印刷で印刷がなされ、
    前記後軸部の後端面と前記外周面とが交差する角隅部分には、当該角隅部分を面取りした後端傾斜面が、当該角隅部分の全長にわたって形成され、
    前記窓部を囲む前記外周面の周縁に沿って形成されるエッジ部分には、当該エッジ部分を面取りしたエッジ傾斜面が、当該エッジ部分の全長にわたって形成されているとともに、
    前記後端傾斜面と前記外周面との間には、フィルム転写印刷のバリを防止するために、当該外周面とほぼ直角に交差した段差を形成する後端段付面が、前記角隅部分の全長にわたって形成され、
    前記エッジ傾斜面と前記外周面との間には、フィルム転写印刷のバリを防止するために、当該外周面とほぼ直角に交差した段差を形成するエッジ段付面が、前記エッジ部分の全長にわたって形成されていることを特徴とする筆記具。
  2. 前記後端傾斜面は、前記外周面とほぼ45度の角度で交差するように形成され、
    前記エッジ傾斜面は、前記外周面とほぼ45度の角度で交差するように形成されていることを特徴とする請求項1記載の筆記具。
  3. 筆記の際に先端が被筆記物に当接される筆記体と、
    この筆記体を内部に収納する軸筒とを備え、前記軸筒に、
    筆記体の先端を突出させるための先端口と、
    外部からの操作で筆記体の先端を先端口に向かって移動させる移動操作部と、
    移動操作部の少なくとも一部を外側に露出させるとともに、当該移動操作部の移動方向に延びる長孔として開口された窓部とが設けられている筆記具であって、
    前記軸筒は、前記先端口が形成された先軸部と、前記窓部が形成された後軸部とが分離可能に接続されたものであり、
    前記後軸部は、その外周面が円錐面状のストレートテーパー面とされるとともに、このストレートテーパー面にフィルム転写印刷で印刷がなされ、
    前記後軸部の後端面と前記外周面とが交差する角隅部分には、当該角隅部分を面取りした後端傾斜面が、当該角隅部分の全長にわたって形成され、
    前記窓部を囲む前記外周面の周縁に沿って形成されるエッジ部分には、当該エッジ部分を面取りしたエッジ傾斜面が、当該エッジ部分の全長にわたって形成されているとともに、
    前記後軸部の長手方向に延びる複数のガイドレール部が周方向に間を置いて設けられているとともに、前記後軸部とは別体の部品として形成されたガイド部材を備え、
    前記ガイド部材は、前記移動操作部とともに前記後軸部の内部に収納され、前記複数のガイドレール部の間に配置された前記移動操作部を、当該複数のガイドレール部が前記後軸部の長手方向に沿って摺動可能に案内するように形成されていることを特徴とする筆記具。
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