JP5351980B2 - 錠剤監査支援方法及び錠剤監査支援装置 - Google Patents

錠剤監査支援方法及び錠剤監査支援装置 Download PDF

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Description

本発明は、分包体に封入された錠剤の監査を支援する錠剤監査支援方法及び錠剤監査支援装置に関する。
病院施設又は薬局などで行われる調剤作業は、処方箋に応じて過不足のない正確な調剤が行われることが望まれている。カプセル錠剤又は固形錠剤の調剤は、錠剤分包機を用いて、薬包シートの分包体に、処方箋に応じた錠剤を区分封入することにより行われる。そして、薬包シートの各分包体に正確な錠剤が封入されているか否かの錠剤監査が行われている(たとえば、特許文献1参照。)。
図19に従来の錠剤計数監査装置1の正面図を示す。従来の錠剤計数監査装置1は、分包紙2により形成される各々の分包体に封入された錠剤の計数監査を行うためのものである。この錠剤計数監査装置1は、分包紙2を引き込んで分包体を撮像する撮像装置3と、撮像ステージ4を照らす照明装置5と、撮像装置3の撮像画像を表示する表示部6とを備えている。撮像装置3の一例として、CCDカメラがある。また、照明装置5の一例として、ハロゲンランプがある。そして、錠剤の係数監査を行う監査者は、表示部6に表示された撮像画像により、分包体の錠剤が処方箋通りに正確に調剤されているか否かを監査する。図20に表示部6に表示される撮像画像の例を示す。ここで、撮像画像には、図20に示すように、印刷部分の一部9aと円形の錠剤8がある。
また、この錠剤計数監査装置1は、撮像画像より分包体の錠剤の個数を自動的に数えるコントローラ部7を備えている。コントローラ部7は、撮像画像を用いて錠剤の個数を数え、数えた個数を分包体に封入された錠剤数とする。コントローラ部7は、この錠剤数と、処方箋の錠剤数とを比較し、両者が一致していれば分包体に封入された錠剤が適正であると判断し、不一致であれば不適切であると判断する。ただし、錠剤計数監査装置1による錠剤監査では、監査の信頼性を高めるため、図20に示すように撮像装置3で撮った撮像画像を表示部6に表示する。これにより、コントローラ部7での監査と平行して、監査者による視認監査も行うようにしている。
特開2006−69618号公報
しかしながら、分包体内の錠剤の位置はランダム且つバラバラであるため、表示部6に表示される分包体の撮像画像では、錠剤の視認監査が難しい場合がある。また、分包体ごとに錠剤位置が異なるために、撮像画像ごとに錠剤の存在を視認して探索する必要がある。
また、撮像画像には、分包体の分包紙2への印刷部分が写り込む場合もあり、監査者による錠剤8の視認監査を難しくする。たとえば、図20に示すように、印刷部分の一部9aと円形の錠剤8は、形状及び大きさが似ているため、印刷部分の一部9aを錠剤8の一つとして認識してしまうことがある。その結果、分包体の錠剤の数を間違える場合がある。すなわち、図20の印刷部分は錠剤の視認監査を難しくしている。特に、図20に示されるように、白黒画像の表示では、視認による錠剤の判別が著しく困難になる。
本発明は、これらの課題を解決するためのものであり、監査者による正確かつ迅速な錠剤の視認監査を支援する錠剤監査支援方法及び錠剤監査支援装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のある局面に係る錠剤監査支援方法は、2枚のフィルム間に錠剤が封入された分包体を前記2枚のフィルムのうち印刷部分を有する一方のフィルムの側から赤外光又は赤色光を照明した状態で、前記2枚のフィルムのうち透明フィルムである他方のフィルムの側から前記分包体を撮像することにより、前記分包体の画像である透過光画像を取得し、前記分包体を前記他方のフィルムの側から可視光を含む光を照明した状態で、前記他方のフィルムの側から前記分包体を撮像することにより、前記分包体のカラー画像である反射光画像を取得し、前記透過光画像を用いて前記分包体に封入された前記錠剤の領域を示す錠剤領域を検出し、前記錠剤領域に対応する前記反射光画像の領域の画像を切り出すことによりカラー画像である錠剤画像を作成し、前記錠剤画像を表示部に表示する。
本発明の他の局面に係る錠剤監査支援装置は、2枚のフィルム間に錠剤が封入された分包体を移送する移送部と、前記2枚のフィルムのうち印刷部分を有する一方のフィルムの側から赤外光又は赤色光で前記分包体を照明する透過光照明部と、前記2枚のフィルムのうち透明フィルムである他方のフィルムの側から可視光を含む光で前記分包体を照明する反射光照明部と、前記他方のフィルムの側から前記分包体を撮像する撮像部と、前記透過光照明部により照明された前記分包体を撮像した画像である透過光画像を取得すると共に前記反射光照明部により照明された前記分包体を撮像したカラー画像である反射光画像を取得し、前記透過光画像を用いて前記分包体に封入された前記錠剤の領域を示す錠剤領域を検出し、前記錠剤領域に対応する前記反射光画像の領域の画像を切り出すことによりカラー画像である錠剤画像を作成する画像処理部と、前記画像処理部により作成された前記錠剤画像を表示する表示部と、を備える。
本発明の錠剤監査支援装置及び錠剤監査支援方法は、視覚ノイズの少ない明瞭なカラーの錠剤画像を表示することができ、監査者による正確かつ迅速な視認監査を支援することができる。
図1は、本発明の実施の形態1における錠剤監査支援装置の概略構成図である。 図2は、本発明の実施の形態1における画像処理部の基本動作を示すフローチャートである。 図3は、本発明の実施の形態1における画像処理部の基本動作を示す説明図である。 図4は、本発明の実施の形態1における錠剤監査支援装置の詳細な動作を示すフローチャートである。 図5は、本発明の実施の形態1における画像処理部の動作を示すフローチャートである。 図6Aは、本発明の実施の形態1における分包体の反射光画像を示す図である。 図6Bは、本発明の実施の形態1における分包体の透過光画像を示す図である。 図7Aは、本発明の実施の形態1における錠剤の無いときの分包体を撮像部と反対側から見た図である。 図7Bは、本発明の実施の形態1における錠剤の無いときの分包体を撮像部側から見た図である。 図8は、本発明の実施の形態1における透過光画像を二値化した二値化画像を示す図である。 図9Aは、本発明の実施の形態1における錠剤の個別錠剤領域を示す図である。 図9Bは、本発明の実施の形態1における錠剤の個別錠剤画像を示す図である。 図10Aは、本発明の実施の形態1における他の錠剤の個別錠剤領域を示す図である。 図10Bは、本発明の実施の形態1における他の錠剤の一部に反射のある個別錠剤画像を示す図である。 図10Cは、本発明の実施の形態1における他の錠剤の輝度、色調整が行われた個別錠剤画像を示す図である。 図11は、本発明の実施の形態1における錠剤監査支援装置の錠剤群画像を示す図である。 図12は、本発明の実施の形態1における錠剤監査支援装置の錠剤群画像を示す図である。 図13は、本発明の実施の形態2における錠剤監査支援装置の錠剤群画像を示す図である。 図14は、本発明の実施の形態2における錠剤監査支援装置の錠剤群画像を示す図である。 図15は、本発明の実施の形態2における錠剤監査支援装置の反射光画像を示す図である。 図16は、本発明の実施の形態2における錠剤監査支援装置の錠剤群画像を示す図である。 図17は、本発明の実施の形態3における錠剤監査支援装置の錠剤群画像を示す図である。 図18は、本発明の実施の形態4における錠剤監査支援装置の錠剤群画像を示す図である。 図19は、従来の錠剤監査支援装置の正面図である。 図20は、従来の錠剤監査支援装置の分包体の表示画像を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、同じ構成要素には同じ符号を付しており、説明を省略する場合もある。また、図面は理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示している。
(実施の形態1)
図1は錠剤監査支援装置11の要部を示す概略構成図であり、図2は画像処理部19の基本動作を示すフローチャートである。
図1に示すように、錠剤監査支援装置11は、移送部15と、撮像部18と、反射光照明部16と、透過光照明部17と、制御処理部31と、表示部20と、を備える。移送部15は、2枚のフィルム間に、調剤済の錠剤12を封入した分包体13を複数連ねた薬包シート14を、送り出す機構である。撮像部18の一例としてのCCDカメラは、薬包シート14を撮像することにより、画像を取得する。反射光照明部16の一例としての白色LEDは、薬包シート14を撮像部18と同じ側から照らす。透過光照明部17の一例としての赤色LEDは、薬包シート14を撮像部18と反対側から照らす。制御処理部31の一例としてのコンピュータは、画像処理部19を有する。画像処理部19は、撮像部18が取得した画像より、錠剤の画像である錠剤画像を作成する。表示部20の一例としてのLCDは、画像処理部19で作成された錠剤画像を表示する。
ここでは、反射光照明部16は白色の照明であり、透過光照明部17は赤外色又は赤色の単光色の照明である。反射光照明部16及び透過光照明部17は、それぞれ、薬包シート14の分包体13に対して光を照射する。また、画像処理部19は、錠剤監査支援装置11を制御する制御処理部31の一部である。なお、反射光照明部16は、白色の照明に限定されず、可視光を含む光の照明であれば、その他の色の照明であってもよい。可視光を含む光で分包体13を照明することにより、カラーの反射光画像21を撮像することができる。
薬包シート14は、図1に示すように、透明フィルムと白色フィルムの間に錠剤を封入した分包体13を連続的に連ねたシート構造になっている。すなわち、2枚の薄いフィルムの間に複数個の錠剤を封入することで分包体13を形成し、連続的に複数個の分包体13を連ねてシート構造とすることで薬包シート14を形成している。そして、反射光照明部16側に薬包シート14の透明フィルム側が配置され、透過光照明部17側に薬包シート14の白色フィルム側が配置されている。薬包シート14の白色フィルム側には、患者名又は薬剤の服用時間又は薬包番号又はバーコードなどが、特殊黒色インクで印刷されている。ここで、薬包シート14の分包体13を形成する2枚のフィルムの内で、一方のフィルム(白色フィルム)が、患者名又は服用時間又は薬包番号又はバーコードなどがインクにより印刷された印刷部分を有している。薬包シート14の分包体13の印刷部分を有する一方のフィルム(白色フィルム)側に透過光照明部17が配置され、薬包シート14の分包体13の他方のフィルム(透明フィルム)側に反射光照明部16が配置されている。また、本実施の形態においては、透明フィルムにはインクによる印刷がされていないものを用いている。
撮像部18は、撮像部18の撮像エリア18a内にある薬包シート14の分包体13を撮像し、撮像画像を取得する。そのために、まず、移送部15は、新しい分包体13が撮像エリア18a内に入るように薬包シート14を移動させる。
反射光画像の取得について説明する。反射光画像を取得するために、反射光照明部16が点灯し、透過光照明部17が消灯する。この状態で、撮像部18が分包体13を撮像することにより、反射光照明部16の白色光が分包体13で反射した反射光画像を取得する。これにより、分包体13のカラー画像(色彩を有する画像)である反射光画像を得ることができる。すなわち、撮像部18の反射光画像は、反射光照明部16の白色光が分包体13により反射された分包体13のカラー画像である。分包体13の透明フィルムが反射光照明部16側にあるので、反射光画像は、分包体13内の錠剤を直視した画像になっている。しかしながら、このとき、分包体13の白色フィルム及びそこに印刷された印刷部分も、同時に反射光画像に写り込む。
また、反射光照明部16の白色光が分包体13の透明フィルムに反射して、反射光画像の一部にフィルム反射による反射領域が写ることもあるが、これについては、後述する。
次に、透過光画像の取得について説明する。透過光画像を取得するために、反射光照明部16が消灯し、透過光照明部17が点灯する。この状態で、撮像部18は、分包体13を撮像することにより、透過光照明部17の赤外光又は赤色光が分包体13を透過した透過光画像を取得する。これにより、分包体13内の錠剤によって透過光が遮られた部分の輝度は著しく低下し、錠剤の有無に対応した濃淡を有する単色の透過光画像を得ることができる。すなわち、撮像部18の透過光画像は、透過光照明部17の照明光を分包体13に透過させた分包体13の画像である。分包体13の印刷に使用される特殊黒色インクは、赤外光又は赤外に近い赤色光を透過しやすい性質を持っている。また、分包体13の白色フィルムも、赤外光又は赤色光に対して半透過性を持っている。なお、透過光照明部17の赤外光又は赤色光が分包体13の透明フィルムに反射しても、その反射光は透過光照明部17の方に反射し撮像部18に届かない。そのため、透過光画像に反射領域が写ることはない。
なお、撮像部18、反射光照明部16、透過光照明部17及び撮像エリア18aは、図示を省略した外装部品によって覆われている。すなわち、外装部品によって、外部光が撮像エリア18a内の分包体13に当たらないように遮光して、外部光による悪影響が出ないように構成している。しかし、撮像エリア18aに外部の自然光を導く導光路を設け、撮像部18で反射光画像を取得するときに、導光路を開いて撮像エリア18aに自然光を照射する構成であれば、反射光照明部16は無くすことが可能である。ただし、この場合は、本発明で目的とする特性を有する自然光が照射される必要がある。また、外部光による悪影響が問題にならなければ、外装部品による遮光は不要である。
撮像部18にて撮像された反射光画像と透過光画像は、画像処理部19に送られる。すなわち、画像処理部19は、撮像部18より出力された反射光画像と透過光画像を入力する。図2に画像処理部19の基本動作のフローチャートを示す。画像処理部19は、透過光画像を用いて、個々の錠剤12の存在する画像領域(以下、個別錠剤領域と称す)を検出する(ステップS01:個別錠剤領域検出ステップ)。そして、画像処理部19は、個別錠剤領域に対応する画像領域部分の反射光画像を個別錠剤画像として作成する(ステップS02:個別錠剤画像作成ステップ)。そして、画像処理部19は、分包体13に含まれる個別錠剤画像を表示部20に表示させる(ステップS03:表示ステップ)。表示部20は、LCD(Liquid Crystal Display)などのディスプレイ装置である。これらのステップS01とステップS02とステップS03により、画像処理部19は、透過光画像と反射光画像を入力として受け、反射光画像を用いて分包体13に封入された錠剤の領域を示す錠剤領域を検出し、錠剤領域に対応する画像領域部分の反射光画像の部分画像であるカラーの錠剤画像を作成し、表示部20は画像処理部19により作成されたカラーの錠剤画像を表示する。
図3は、画像処理部19の基本動作を示す説明図である。画像処理部19には、撮像部18で取得した分包体13毎の反射光画像21と透過光画像22が入力される。ステップS01で、画像処理部19は、分包体13の透過光画像22を用いて、個別錠剤領域を検出する。以下、個別錠剤領域の検出方法について説明する。
まず、画像処理部19は、透過光画像22を輝度レベルに基づき二値化して二値化画像24を得る。透過光画像22に含まれる錠剤以外の印刷部分(たとえば、患者名又はバーコード等)は、輝度レベルが低いために、二値化画像24に表れなくなる。その結果、二値化画像24には、分包体13に含まれる錠剤に対応した錠剤領域が黒色領域として残る。画像処理部19は、二値化画像24の錠剤領域(黒色領域)から、個々の錠剤に対応する個別錠剤領域25を検出する。錠剤12の個別錠剤領域25の検出とは、複数の錠剤12を含む二値化画像24より、黒い画素の塊(黒色領域)を1個の錠剤12として、個々の錠剤12ごとに錠剤領域の情報(位置情報又は領域情報)を検出することである。たとえば、錠剤がバラバラに存在するときは、二値化画像24の黒色領域も独立して存在するので、個々の黒色領域が個別錠剤領域として検出される。
また、稀ではあるが、錠剤が部分的に重なっている場合や、部分的に接触している場合がある。錠剤の重なり又は接触が発生すると、1つの黒色領域に2個の錠剤12が存在する。この場合には、画像処理部19は、二値化画像の黒色領域に対して分離処理を施し、個々の個別錠剤領域を検出する。なお、分離処理には、画像の縮小処理又は分水嶺処理など、各種の手法が利用できる。これにより、接触部分を分離した個別の錠剤領域が検出可能になる。また、錠剤の重なり又は接触への対策として、薬包シート14の移送動作に伴って分包体13を振動させる機構又は攪拌させるブラシなどの機構を錠剤監査支援装置11に設けることが好ましい。この機構で分包体を振動させることで、分包体13内の錠剤の重なり又は接触を無くすことができる。
次に、個別錠剤領域25が検出されると、画像処理部19は、個別錠剤領域25の黒色領域に対応する領域画像を反射光画像21より切り出して、個別錠剤画像26を作成する(ステップS02)。撮像部18は、同一の分包体13を、照明条件を変えて撮像した反射光画像21と透過光画像22を取得している。このため、反射光画像21での錠剤12の錠剤領域の位置と透過光画像22での錠剤12の錠剤領域の位置は同じである。したがって、透過光画像22を用いて検出した錠剤12の個別錠剤領域25を用いれば、反射光画像21より個別の錠剤12を示す個別錠剤画像26を切り出すことができる。図3では1個の個別錠剤領域25に対応した個別錠剤画像26を示しているが、画像処理部19は、分包体13の透過光画像22から得られる複数の個別錠剤領域25に対応する複数の個別錠剤画像26を作成する。なお、個別錠剤画像26は、カラー画像である反射光画像21より切り出したものなので、個別錠剤画像26もカラー画像である。このように、画像処理部19は、個別錠剤領域に対応する反射光画像21の部分を抜き出してカラーの個別錠剤画像26を作成している。すなわち、カラーの個別錠剤画像26は、個別錠剤領域に対応する反射光画像21の部分を切り抜いた反射光画像21の部分画像である。そして、画像処理部19は、分包体13の中にあるすべての錠剤12の個別錠剤領域25を検出し、すべての錠剤12に対応した複数個のカラーの個別錠剤画像26を作成する。
ステップS03で、画像処理部19は、1個の分包体13の撮像画像(透過光画像22と反射光画像21)から得られた複数のカラーの個別錠剤画像26を表示部20に表示させる。これにより、分包体13の中にある個々の錠剤の画像を分包体13のフィルムの印刷部分の影響を無くして表示できる。その結果、監査者は、錠剤の個数ばかりでなく、錠剤の形状又は色又は文字などを確認することができ、分包体13に封入された錠剤の監査が容易になる。
また、個別錠剤画像26は、個々の錠剤のカラー画像であるため、たとえば、個別錠剤画像26を横方向に並べて、表示部20に錠剤群画像23として表示することも可能である。これにより、反射光画像21のような錠剤12がバラバラの画像よりも、視認性に優れた表示が可能になり、分包体13のすべての錠剤12を確認しやすくなる。
また、反射光画像21だけを用いた視認監査では、写り込みにより、監査者が分包体13の中にある錠剤を視認判別することが難しい。ここでの写り込みとは、分包体13の透明フィルムによる反射光の反射部分による写りこみ、又は白色フィルムによる背景色部分による写りこみ、又は白色フィルム上の印刷部分の影響による画像ノイズによる写りこみである。すなわち、分包体13の反射光画像21には、透明フィルムの部分反射部分又は白色フィルムの背景色部分又は白色フィルム上の印刷部分などの影響が生じている。そのため、反射光画像21だけによる視認監査では、錠剤の判別が難しく、視認性が悪い。また、透過光画像22だけを用いた視認監査では、錠剤12は黒色領域でしか表現されないために、監査者が分包体13の中にある錠剤を視認判別することが難しい。すなわち、透過光画像22は錠剤12が暗く写る濃淡画像であり、分包体13のフィルムの印刷部分の影響もかなり残っている。そのため、透過光画像22だけによる視認監査では、錠剤の判別が難しく、視認性が悪い。これに対して、個別錠剤画像26は個々の錠剤12のカラー画像になっているので、視認判別が容易になる。さらに、すべてのカラーの個別錠剤画像26を並べて錠剤群画像23として表示部20に表示することにより、視認監査に適した表示が可能になる。すなわち、錠剤監査支援装置11は、分包体13のフィルムによる反射又は背景色又は印刷部分の影響を低減したカラーの個別錠剤画像26を表示するので、監査者による正確かつ迅速な視認監査を支援することができる。また、錠剤監査支援装置11は、処方箋情報の利用など、監査者による正確かつ迅速な視認監査を支援することができる構成としている。
次に、処方箋情報等を利用する錠剤監査支援装置11について詳細を説明する。図1に示すように、錠剤監査支援装置11は、移送部15、反射光照明部16、透過光照明部17、撮像部18、制御処理部31及び表示部20を備える。それに加え、錠剤監査支援装置11は、バーコードリーダ32を備える。制御処理部31は、画像処理部19と共に、制御部33及び記録部34を有する。
制御処理部31の制御部33は、反射光照明部16の照明タイミング、透過光照明部17の照明タイミング、及び撮像部18の撮像タイミングを制御する。また、制御部33は、移送部15による薬包シート14の送り動作を制御し、所定のタイミングで薬包シート14が1個の分包体13の分だけ移送されるようにする。移送部15はたとえば、ステッピングモータを含んで構成され、右側と左側の移送部15が同期して移送動作し、薬包シート14を図1の右方向に移送する。
バーコードリーダ32は、分包体13に印刷されたバーコードを読み取る。各分包体13のバーコードには、分包体13の処方箋コード及び分包体番号などが記録されている。制御処理部31の制御部33は、バーコードリーダ32で取得した分包体13の処方箋コードをデータ管理部36に問い合わせ、分包体13の処方箋情報を取得して保持する。なお、処方箋情報は、処方箋コード、患者コード、患者の名前、分包パターン、処方日数などの情報である。分包パターンとは、朝・昼・晩型の分包パターン又は朝・晩型の分包パターン又は晩型の分包パターンなどの、患者の一日分の分包体を指定するための情報である。たとえば、朝・昼・晩型の分包パターンでは、朝用の分包体、昼用の分包体、晩用の分包体が連続して周期的に所定日数分だけ続いている。通常、朝用の分包体及び昼用の分包体及び晩用の分包体に封入される錠剤は、錠剤の種類及び個数は異なっている。そのため、処方箋情報には、各分包体に封入される複数の錠剤に対して、各錠剤の錠剤コード及び錠剤名及び個数などが含まれている。
制御処理部31の記録部34は、撮像部18で取得した反射光画像21又は透過光画像22、画像処理部19により処理された画像又は表示用の画像等を保存する。画像処理部19は、薬包シート14の分包体13の画像を次々に取得して所要の処理を行い、記録部34に処方箋情報又はバーコード情報と共に必要な画像を記録する。また、画像処理部19は、表示部20に結果を表示する。すなわち、制御処理部31の記録部34は、反射光画像21又は透過光画像22に加えて、分包体13に封入された錠剤に対応する複数個のカラーの個別錠剤画像26又は表示部20の表示用画像(錠剤群画像23)を、処方箋情報又はバーコード情報と共に記録保存する。表示部20は、分包体13に封入された錠剤に対応する複数個のカラーの個別錠剤画像26をまとめた錠剤群画像23を表示する。
なお、データ管理部36は、医局で作成された処方箋情報等を保存するデータベースであり、錠剤監査支援装置11へ処方箋情報を送信する。また、データ管理部36は、錠剤監査支援装置11より処理の進行状況等の各種情報を受信し、保存する。また、データ管理部36のデータベースは、処方される錠剤に関して、各錠剤の錠剤コード又はサンプル画像又は形状又は大きさ(投影面積)又は体積又は色又は文字情報などを記憶している。
図4は、錠剤監査支援装置11の動作を示すフローチャートである。制御処理部31の制御部33は、バーコードリーダ32で分包体13の処方箋コードと分包体番号などを取得し、データ管理部36に処方箋コードと分包体番号を問い合わせ、データ管理部36より分包体13の処方箋情報を取得して保存する(ステップS11:処方箋情報取得ステップ)。なお、図1の錠剤監査支援装置11では、バーコードリーダ32は撮像エリア18a内の分包体13より1個先行する分包体13のバーコードを読み取る。
次に、制御処理部31の制御部33は、移送部15へ薬包シート14の送り出しの指示を出し、指示を受けた移送部15は薬包シート14の送り出しを行う(ステップS12:移送ステップ)。移送部15は、薬包シート14の分包体13を1個分送り出して停止する。よって、ステップS11で処方箋情報を取得した分包体13が撮像エリア18aに入って停止する。すなわち、移送部15は、制御部33の指示に従い、所定のタイミングで薬包シート14を1個の分包体13の分だけ移送動作し、分包体13を撮像エリア18aに入れて、その後に薬包シート14を停止状態にする。
次に、制御部33は、反射光照明部16を点灯させ、透過光照明部17を消灯させて、撮像部18に撮像の指示を出す。撮像部18は、反射光照明部16の反射光により照明された、撮像エリア18aにある分包体13を撮像し、撮像画像を反射光画像21として取得する(ステップS13:反射光画像取得ステップ)。撮像部18は、取得した反射光画像21を記録部34に保存する。薬包シート14は停止状態にあるので、撮像部18は、白色光の反射光照明部16により照明された停止状態の薬包シート14の分包体13を撮像し、カラーの反射光画像21を取得する。記録部34はカラーの反射光画像21を保存する。
次に、制御部33は、反射光照明部16を消灯させ、透過光照明部17を点灯させて、撮像部18に撮像の指示を出す。撮像部18は、透過光照明部17の透過光により照明された、撮像エリア18aにある分包体13を撮像し、撮像画像を透過光画像22として取得する(ステップS14:透過光画像取得ステップ)。撮像部18は、取得した透過光画像22を記録部34に保存する。薬包シート14の分包体13は停止状態にあるので、撮像部18は、赤外光又は赤色光の単色光の透過光照明部17により照明された停止状態の薬包シート14の分包体13を撮像し、透過光画像22を取得する。記録部34は透過光画像22を保存する。これにより、撮像部18は、同一の停止状態の分包体13を撮像した透過光画像22と反射光画像21を取得する。
透過光画像22を取得した後、制御部33は、透過光照明部17を消灯させる。なお、反射光画像21の取得の後に透過光画像22の取得を行うように説明したが、この順番が逆であっても良い。すなわち、透過光画像22を取得した後に、反射光画像21を取得するようにしても良い。これらのステップS13とステップS14は、同一の分包体13の透過光画像22と反射光画像21を得る撮像ステップを構成している。
画像処理部19は、撮像部18で取得した反射光画像21と透過光画像22を用いて個別錠剤画像26を作成し、分包体13の個別錠剤画像26を表示部20に表示させる(ステップS15:画像処理ステップ)。このとき、処方箋情報を加えて表示しても良い。また、画像処理部19は、分包体13の個別錠剤画像26を記録部34に書き込む。すなわち、記録部34は分包体13のカラーの個別錠剤画像26を保存する。
次に、ステップS15で行われる画像処理部19の詳細な動作について説明する。図5は、ステップS15で行われる画像処理部19の詳細な動作を示すフローチャートである。図6A及び図6Bは、撮像部18により分包体13を撮像した画像を示す図である。図6Aは反射光画像21を示す図であり、図6Bは透過光画像22を示す図である。
図5に示すフローチャートは、図2のフローチャートに示したステップS01〜ステップS03に対し、処方箋情報等の利用を加えて、さらに詳細に説明したものである。図7A及び図7Bは錠剤の無いときの分包体13を撮像した画像を示す図である。図7Aは透過光照明部17側から見た分包体13の面を示す図であり、図7Bは反射光照明部16側から見た分包体13の面を示す図である。図7Aは、分包体13の白色フィルム側からみた印刷部分の例を示している。分包体13の白色フィルムには、処方された錠剤の患者の名前、使用時間、処方箋の管理情報を記録したバーコードが印刷されている。図7Bは、分包体13の透明フィルム側からみた印刷部分の見え方を示している。撮像部18は反射光照明部16と同じ側にあるので、撮像部18は図7Bに示すような分包体13の画像を撮像する。なお、分包体13の印刷に用いられる特殊黒色インク(印刷インク)は、白色光に対しては鮮明な黒色として見え、赤外光又は赤色光に対しては透過しやすい性質を有したものを使用している。
図6Aは、図4のステップS13で取得した反射光画像21であり、図6Bは、図4のステップS14で取得した透過光画像22である。図6Aの反射光画像21には、分包体13内に錠剤12a、12b、12c、12d、12e、12fと、白色フィルムに印刷されている印刷部分が写っている。また、図6Bには、分包体13の透明フィルムの撓みにより、透明フィルムの一部が反射光照明部16の白色光を部分反射した部分がある。この透明フィルムが部分反射した部分を、反射エリア43とする。錠剤12fは、反射エリア43にほぼ半分隠れている。また、色が白色である錠剤12cは、分包体13の白色フィルムと同色のために、視認しづらい。このように、分包体13のカラーの反射光画像21には、白色フィルムの印刷部分又は白色フィルムの色背景部分又は透明フィルムの部分反射部分などの影響が生じている。そのため、反射光画像21だけによる視認監査では、錠剤の判別が難しく、視認性が悪い。
図6Bに示す透過光画像22のように、分包体13の錠剤12によって透過光が遮られた部分の輝度が著しく低下し、錠剤12の形状に対応した濃淡を有する単色の透過光画像22を得ることができる。前述のように、本実施形態の分包体13の白色フィルム又はそこに印刷された印刷インクは、赤外光又は赤色光を透過しやすい性質を持っている。また、透過光照明部17の赤外光又は赤色光が、分包体13の透明フィルムに反射しても、その反射光は透過光照明部17の側に反射され撮像部18に届かないので、透過光画像22に反射領域が写ることはない。また、白色の錠剤12cも透過光を遮るので、その形状も明瞭に写る。すでに説明したように、印刷部分を有する分包体13の白色フィルム側は透過光照明部17側にあり、撮像部18と反対側に存在する。その結果、透過光照明部17からの照明は、分包体13の白色フィルムを透過した後に、錠剤12に遮られると共に、分包体13の透明フィルムを透過して、撮像部18に届く。分包体13の白色フィルムへの印刷インクは透過光照明を透過しやすい性質を有しているが、印刷インクによる印刷部分は透過光を若干遮るので、印刷部分を通った透過光の輝度は若干低下する。撮像部18はその透過光を撮像する。これにより、錠剤12a、12b、12c、12d、12e、12fが存在する場所は透過光が遮られて輝度が著しく低下し、錠剤12a、12b、12c、12d、12e、12fの形状に対応した濃淡を有する透過光画像22を得られる。すなわち、透過光画像22は錠剤12が暗く写る濃淡画像であり、分包体13のフィルムの印刷部分の影響もかなり残っている。そのため、透過光画像22だけによる視認監査では、錠剤の判別が難しく、視認性が悪い。
図5のフローチャートに示すように、画像処理部19は、撮像部18で取得された透過光画像22を入力として受け、透過光画像22を輝度レベルで二値化処理する(ステップS21:二値化ステップ)。これにより、透過光画像22に残存していたバーコード等の印刷領域が消え、錠剤領域が明瞭な黒色領域になる。すなわち、透過光画像22の二値化画像24では、透過光画像22に残る分包体13の印刷部分の影響を低減又は無くしている。図8は、透過光画像22を二値化した二値化画像24を示す図である。
次に、画像処理部19は、二値化画像24より個々の錠剤に対応する個別錠剤領域25の検出を行う(ステップS22:領域検出ステップ)。すなわち、画像処理部19は、停止状態の分包体13のフィルムの印刷部分を示す領域を含まないようにして、停止状態の分包体13に封入された錠剤の領域を示す錠剤領域を検出する。
錠剤12の個別錠剤領域の検出とは、複数の錠剤12が集まった二値化画像24より、黒い画素の塊(黒色領域)を1個の錠剤12として、個々の錠剤12ごとに錠剤領域の位置情報を検出することである。たとえば、錠剤12がバラバラに存在するときは、二値化画像24の黒色領域も独立して存在するので、個々の黒色領域が個別錠剤領域として検出される。なお、ステップS21とステップS22は、個別錠剤領域検出ステップを構成している。すなわち、画像処理部19は、停止状態の分包体13のフィルムの印刷部分を示す領域を含まないようにして、停止状態の分包体13に封入された個別の錠剤の領域を示す個別錠剤領域を検出する。
次に、個別錠剤領域25が検出されると、画像処理部19は、個別錠剤領域25の黒色領域に対応する領域の画像を反射光画像21より切り出して、個別錠剤画像26を作成する(ステップS23:画像切出ステップ)。すなわち、画像処理部19は、透過光画像22とカラーの反射光画像21を入力として受け、透過光画像22を用いて検出した錠剤領域に対応する反射光画像21の部分を切り出してカラーの錠剤画像を作成する。
図9A及び図9Bは、錠剤12の画像を示す図である。図9Aは個別錠剤領域25を示す図であり、図9Bは個別錠剤画像26を示す図である。図3では1個の個別錠剤領域25に対応した個別錠剤画像26を示したが、画像処理部19は、実際には、分包体13の透過光画像22から得られる複数の個別錠剤領域25に対応する複数の個別錠剤画像26を作成する。なお、個別錠剤画像26は、カラー画像である反射光画像21より切り出したものなので、全てカラー画像である。そして、分包体13の中にあるすべての錠剤12の個別錠剤領域25が検出され、すべての錠剤12に対応した個別錠剤画像26が作成される。すなわち、画像処理部19は、透過光画像22とカラーの反射光画像21を入力として受け、透過光画像22を用いて停止状態の分包体13に封入された錠剤の領域を示す個別錠剤領域25を複数個検出し、個別錠剤領域に対応する反射光画像21の部分を切り抜いてカラーの個別錠剤画像26を複数個作成する。なお、分包体13に封入される錠剤の個数は1個の場合もあり得る。このような場合には、個別錠剤領域25は1つであり、個別錠剤画像26は1つである。しかし、以下では分包体13に封入される錠剤の個数を複数個として説明を行う。
なお、前述したように、錠剤監査支援装置11は、個別錠剤領域25の検出を正確に行うため、錠剤12に重なりが生じないように、分包体13を撹拌するブラシ(図示せず)を設けた構成としている。移送部15と撮像部18との間に適時介在するブラシを設けることで、撮像部18で撮像される分包体13内に錠剤12の重なりが生じないようにしている。また、ブラシを用いても錠剤12が部分的に重なる場合、二値化画像24に対して錠剤12の接触部分と推定される部分に対して画像上の切断処理を行ない、個別錠剤領域25の検出を行ってもよい。切断処理は、例えば、二値化画像24に対して所定画素だけ図形を細くする処理である収縮処理を施すことにより、行っても良い。切断処理を行った場合、個別錠剤領域25が小さめになるので、領域の膨張処理を行った上で、個別錠剤画像26の切り出しを行ってもよい。
次に、切り出された個別錠剤画像26に対して、個々の個別錠剤画像26ごとに輝度又は色の調整を行う(ステップS24:調整ステップ)。例えば、個別錠剤画像26内で輝度が一定の値の幅に収まるように変換処理を行なう。又は、R、G、Bそれぞれの色の輝度が一定の値の幅に収まるように変換処理を行なう。ステップS23とステップS24は、複数個の個別錠剤画像を作成する個別錠剤画像作成ステップを構成している。なお、ステップS24は調整ステップであり、必要に応じて動作させれば良い。
図10A及び図10Bは、一部に反射のある錠剤12の画像を示す図である。図10Aは個別錠剤画像を切り出すために用いられる個別錠剤領域25を示す図であり、図10Bは切り出された個別錠剤画像26を示す図であり、図10Cは輝度又は色の調整が行われた個別錠剤画像26を示す図である。
図10Aに示す個別錠剤領域25は、一部が反射エリア43に隠れた錠剤12f(図6Aを参照)に相当する領域である。透過光画像22を利用した二値化画像24において、錠剤12fの形状は明瞭であるため、反射エリア43に関係なく個別錠剤領域25の検出を正確に行うことができる。しかし、図10Bに示すように透過光画像22より切り出された個別錠剤画像26は、一部に反射のある個別錠剤画像26であるため、視認監査時に錠剤の形状の識別が難しい。このような場合、画像処理部19は、個別錠剤画像26の輝度及び色度の少なくとも一方を個別に調整する。輝度及び色度の少なくとも一方を調整して、個別錠剤画像26の輝度むら又は色むらを少なくし、個別錠剤画像26の視認性を向上させる。図10Bに示す個別錠剤画像26に対して輝度、色度調整を行ったものが、図10Cに示す個別錠剤画像26である。なお、輝度又は色度の調整は、必要に応じて実施するものであり、無くすことも可能である。
次に、図5のフローチャートに示すように、画像処理部19は、制御部33で保持される分包体13の処方箋情報を取得する(ステップS25:情報取得ステップ)。そして、画像処理部19は、個別錠剤画像26と処方箋情報とを組み合わせて、表示部20に表示させる(ステップS26:画像表示ステップ)。ステップS25とステップS26は、画像処理部19によって作成されたカラーの錠剤画像を表示部20に表示する表示ステップを構成している。なお、ステップS25は情報取得ステップであり、必要に応じて、処方箋情報の取得を行う。また、ステップS26は画像表示ステップであり、必要に応じて、個別錠剤画像26を回転又は並び替え又はグループ化して表示する。また、ステップS26は、必要に応じて、処方箋情報と個別錠剤画像26を合成した表示用画像を作成する表示用画像作成ステップを含んでいる。
図11は表示部20に表示される錠剤群画像23である。画像処理部19は、分包体13に含まれる複数個の個別錠剤画像26を横方向に並べた錠剤群画像23を作成し、表示部20に表示させる。錠剤群画像23に示される総個数は、個別錠剤画像26の個数である。さらに、表示部20は、バーコード情報又は処方箋情報より得た、患者の名前(マツシタ タロウ様)、薬を飲む時間帯(晩(夕食後))、分包体番号(15)も合わせて表示している。すなわち、表示部20は、画像処理部19により作成された複数個のカラーの個別錠剤画像26をバーコード情報又は処方箋情報と共に表示する。また、画像処理部19と表示部20は、カラーの錠剤画像を用いて分包体13に封入された錠剤の総個数を計数し、その錠剤の総個数を表示している。ここでは、画像処理部19はカラーの個別錠剤画像の個数を錠剤総個数として計数し、表示部20は錠剤総個数を表示する。
これにより、分包体13の中にある個々の錠剤の画像を、印刷部分の影響を無くして表示できる。その結果、監査者は、錠剤の個数ばかりでなく、錠剤の形状、色又は文字などを確認することができ、分包体13に封入された錠剤の監査が容易になる。すなわち、画像処理部19が、透過光画像22と反射光画像21を入力として受け、分包体13に封入された錠剤の領域を示す個別錠剤領域25を検出し、個別錠剤領域25に対応する反射光画像21の部分を切り出してカラーの個別錠剤画像26を作成する。また、表示部20が画像処理部19の作成したカラーの個別錠剤画像26を表示する。このことにより、分包体13に封入された複数個の錠剤の監査が著しく容易になる。
また、個別錠剤画像26は個々の錠剤のカラー画像になっているので、たとえば、個別錠剤画像26を横方向に並べて、錠剤群画像23として表示部20に表示することも可能である。これにより、反射光画像21のような錠剤12がバラバラの画像よりも、視認性に優れた表示が可能になり、分包体13のすべての錠剤を確認しやすくなる。
なお、個別錠剤領域25の検出において、検出条件は複雑になるが、透過光画像22だけでなく反射光画像21を用いて個別錠剤領域25を検出しても良い。このような場合も、透過光画像22を用いた個別錠剤領域25の検出に相当し、本発明に含まれる。
また、処方箋情報も整列した個別錠剤画像26と一緒に表示されるために、処方箋情報の一部を確認しながら分包体13の錠剤12の監査ができる。また、画像処理部19は、個別錠剤画像26の輝度及び色度の少なくとも一方を、個別に調整して表示している。これにより、切り出された個別錠剤画像26の輝度又は色度が異なっていても、調整後の均一化した視認性の良い個別錠剤画像26を表示できる。たとえば、分包体13が反射して、個別錠剤画像26が不明瞭であったとしても、その個別錠剤画像26の輝度及び色度の少なくとも一方を調整して、視認性が向上した個別錠剤画像26とすることができる。すなわち、画像処理部19と表示部20は、カラーの個別錠剤画像26の輝度及び色度の少なくとも一方を個別に調整し、調整後のカラーの個別錠剤画像を表示している。
このように本実施の形態1の錠剤監査支援装置11は、監査者による正確かつ迅速な視認監査を支援することができる。
なお、画像処理部19は、図11に示す錠剤群画像23において、個別錠剤画像26をそれぞれ回転させ、図12に示す錠剤群画像23を作成し、表示部20に表示させるようにしても良い。たとえば、楕円状の個別錠剤画像26を、大きさ又は形状又は色の少なくとも一つに基づいて、回転させる。より具体的には、長軸が横方向を向き、左側及び右側の色彩を統一するように回転させている。また、円状の個別錠剤画像26は、模様に基づいて、個別錠剤画像26内の直線が横方向を向くように回転させている。これにより、分包体13に封入された錠剤に対応したカラーの個別錠剤画像26を錠剤12の向きをそろえて表示することができるので、表示の視認性が向上し、視認監査が容易になる。
なお、錠剤監査支援装置11は、バーコードリーダ32で、分包体13ごとにバーコードを検出して、処方箋情報をデータ管理部36より取得している。このとき、処方箋の同一の分包体13をまとめて薬包シート14の連結体にしている場合には、薬包シート14で最初に検出された分包体13のバーコードに基づいて取得した処方箋情報を、各分包体13の処方箋情報として利用してもよい。
また、バーコードの代わりに、RFIDタグを分包体13に設けてもよい。その場合、RFIDタグは、薬包シート14の先頭に取り付けられ、錠剤監査支援装置11はRFIDタグに記録された処方箋情報を取得し、各分包体13の処方箋情報としてもよい。なお、薬包シート14の分包体13の分包パターンが朝、昼、晩型である場合、朝用の分包体13、昼用の分包体13及び晩用の分包体13が連続して連結しており、この3つの分包体13を一つのパターンとし、このパターンを処方日数分繰り返している。分包体13のバーコード又はRFIDタグに対応した処方箋情報には、このような分包パターンの情報も含んでいる。
本実施の形態1では、単一の撮像装置である撮像部18を用いて同一の分包体13の反射光画像21と透過光画像22を撮像し、撮像画像を用いて分包体13の複数個の錠剤12の領域に相当する複数個の個別錠剤領域25を検出した。そして、複数個の個別錠剤領域25に対応する反射光画像21の部分を切り出して複数個の個別錠剤画像26を作成し、複数個の個別錠剤画像26を単一の画面に表示した。ここでは、分包体13に封入されている複数個の錠剤12に対して、錠剤12毎に対応するカラー画像の個別錠剤画像26を作成し、単一の分包体13の複数個の個別錠剤画像26を単一の画面に表示しているので、監査者の視認確認は正確かつ迅速に実施できる。
簡素化した構成として、撮像部18の撮像画像を用いて分包体13の複数個の錠剤の領域に相当する複合錠剤領域を検出し(図3の二値化画像24)、複合錠剤領域に対応する反射光画像21の部分を切り出して複合錠剤画像を作成し(図3の反射光画像21を二値化画像24で切り出した画像)、複合錠剤画像を単一の画面に表示するようにしても良い。このとき、複合錠剤画像は、カラー画像である反射光画像21から背景ノイズだけを削除した画像になり、視認性は若干改善される効果がある。すなわち、画像処理部19は、撮像部18の透過光画像22と反射光画像21を入力として受け、透過光画像22を用いて停止状態の分包体13に封入された錠剤の領域を示す錠剤領域(ここでは、複合錠剤領域)を検出する。そして、錠剤領域に対応する反射光画像21の部分を切り出してカラーの錠剤画像(ここでは、複合錠剤画像)を作成し、表示部20は画像処理部19の作成したカラーの錠剤画像(ここでは、複合錠剤画像)を表示する。
これにより、画像処理部19と表示部20は、分包体13のフィルムの印刷部分による背景ノイズの影響を低減したカラーの錠剤画像(ここでは、複合錠剤画像)を作成して表示できるので、表示の視認性が若干改善され、視認監査が容易になる。
なお、本実施の形態1に示したように、個々の錠剤に対応するカラー画像の個別錠剤画像を作成するならば、個々の個別錠剤画像ごとの輝度又は色度の調整が可能になり、視認性は向上する。また、個々の個別錠剤画像を自由に配置して単一の画面に表示できるので、視認性はより一層向上する。
すなわち、画像処理部19は、撮像部18の透過光画像22と反射光画像21を入力として受け、透過光画像22を用いて停止状態の分包体13に封入された個別の錠剤の領域を示す個別錠剤領域を複数個検出する。そして、個別錠剤領域に対応する反射光画像21の部分を切り抜いてカラーの個別錠剤画像を複数個作成し、表示部20は画像処理部19の作成した複数個のカラーの個別錠剤画像を表示する。本実施の形態1に示したように、画像処理部19と表示部20は、分包体13に封入された個々の錠剤に対応するカラーの個別錠剤画像を作成し、個々のカラーの個別錠剤画像ごとの輝度又は色を調整し、調整後のカラーの個別錠剤画像を単一の画面に自由に配置して表示する。これにより、表示画面の視認性が大幅に改善され、視認監査が容易になる。
(実施の形態2)
図13は、本発明の実施の形態2の錠剤監査支援装置11における錠剤群画像51を示す図である。
本発明の実施の形態2における錠剤監査支援装置11は、実施の形態1の錠剤監査支援装置11と同じ構成要素からなる。そして、画像処理部19で行われる画像処理ステップ(図5のステップS26)において、個別錠剤画像52の回転とグループ化を行った錠剤群画像51を作成して表示することで、錠剤監査時の表示の視認性をさらに向上させたものである。
図13に示すように、錠剤群画像51は、カプセル錠剤Aに相当する個別錠剤画像52a、52bを含み、カプセル錠剤Bに相当する個別錠剤画像52cを含み、固形錠剤Aに相当する個別錠剤画像52d、52e、固形錠剤Bに相当する個別錠剤画像52fを含んでいる。
錠剤群画像51の視認性を向上させるために、画像処理部19は、図5のステップS26(画像表示ステップ)において、個別錠剤画像52を回転させる。たとえば、楕円状の個別錠剤画像52a、52b、52cを、形状又は色に基づいて、回転させる。より具体的には、長軸が横方向を向き、左側及び右側の色彩を統一するように回転させている。
また、円状の個別錠剤画像52d、52e、52fは、模様に基づいて、個別錠剤画像内の直線が横方向を向くように回転させている。
錠剤群画像51の視認性を向上させるために、画像処理部19は、形状又は大きさ又は色の少なくとも一つが類似する個別錠剤画像52をグループ化し、グループ毎に個別錠剤画像52を並べて、表示部20に表示させる。また、画像処理部19は、表示部20に、グループ毎の個別錠剤画像52の個数を表示させる。ここでは、カプセル錠剤Aに相当する個別錠剤画像52は個別錠剤画像52a、52bの2個であり、カプセル錠剤Bに相当する個別錠剤画像52は個別錠剤画像52cの1個であり、固形錠剤Aに相当する個別錠剤画像52は個別錠剤画像52d、52eの2個であり、固形錠剤Bに相当する個別錠剤画像52は個別錠剤画像52fの1個である。
このように、個別錠剤画像52を長手方向が同一方向を向くように表示しているので、視認性が優れる。そのため、画像処理部19は、個別錠剤画像52の長手方向が同一方向となるように、個別錠剤画像52を回転させている。この構成により、個別錠剤画像52の向きが一方向に並び、形状又は大きさの判別が容易となり、錠剤の視認識別性が向上する。すなわち、画像処理部19と表示部20は、カラーの個別錠剤画像52を回転させ、回転後のカラーの個別錠剤画像を表示している。これにより、分包体13に封入された錠剤に対応したカラーの個別錠剤画像を、錠剤の向きをそろえて表示できるので、表示の視認性が向上し、視認監査が容易になる。
また、画像処理部19は、個別錠剤画像52を形状、大きさ又は色が類似する画像ごとにグループ化し、グループ化した個別錠剤画像52を、グループごとに並べて表示する。この構成により、類似した個別錠剤画像52がまとまって表示される。つまり種別ごとの個別錠剤画像52がまとまって表示されるので、識別性が向上する。
ここで、類似の基準としては、画像処理部19は、類似した個別錠剤画像52の大きさに基づいてグループ化を行うが考えられる。ここで言う個別錠剤画像52の大きさとは、個別錠剤画像52の面積である。また、類似の基準を画像の形状として、画像処理部19は、類似した個別錠剤画像52の形状ごとにグループ化を行うことも考えられる。また、類似の基準を画像の色として、画像処理部19は、類似した個別錠剤画像52の色ごとにグループ化を行うことも考えられる。これらの基準については、処方箋情報に基づいて、予め錠剤毎にどのような類似基準を用いるかを設定しておき、錠剤毎に適した類似基準を用いることが好ましい。すなわち、画像処理部19と表示部20は、複数個のカラーの個別錠剤画像52を大きさ、形状及び色の少なくとも1つに基づいてグループ化し、グループごとにカラーの個別錠剤画像をまとめて表示している。これにより、表示の視認性が向上し、視認監査が容易になる。
図14は、本発明の実施の形態2の錠剤監査支援装置11における錠剤群画像57を示す図である。錠剤群画像57の視認性を向上させるために、画像処理部19は、図5のステップS26(画像表示ステップ)において、個別錠剤画像52c、52d、52e、52fの文字を認識し、文字の向きが見やすくなるように各個別錠剤画像52を回転させた錠剤群画像57を作成して表示している。監査する錠剤12には、錠剤識別用記号を錠剤表面に彫り込んだもの又は印字しているものがある。個別錠剤画像52に現れた錠剤識別用記号を監査者が読みやすい向きに個別錠剤画像26を回転させて錠剤群画像57として表示することにより、錠剤に印刷又は刻印等された文字の読み易さが向上するため、錠剤の種別も含めた監査が容易になる。すなわち、画像処理部19と表示部20は、カラーの個別錠剤画像52にある文字の上下を検出し、カラーの個別錠剤画像52の文字の上下が表示部20の上下と一致するようにカラーの個別錠剤画像52を回転させ、回転後のカラーの個別錠剤画像52を表示している。これにより、個別錠剤画像52の表示の視認性が向上し、視認監査が容易になる。
なお、錠剤監査支援装置11の画像処理部19は、個別錠剤画像52に含まれる錠剤識別用記号を認識し、処方箋情報に含まれる錠剤の錠剤識別用記号と比較して、処方箋情報に同一の錠剤識別用記号があるか否かを判定する構成であってもよい。この構成により、錠剤監査支援装置11は、監査者の視認監査の支援に加えて、錠剤監査支援装置11も錠剤の種別の監査を行うので、2重確認になり、錠剤監査の信頼性が向上する。
なお、画像処理部19は、個別錠剤画像52ごとに、個別錠剤画像52と反射光画像21における個別錠剤画像52の位置とを対応付け、反射光画像21における位置が対応付けられた複数の個別錠剤画像52を表示部20に表示させるようにしても良い。
つまり、画像処理部19は、図15に示すような反射光画像21と、図16に示すような錠剤群画像51とを表示部20に表示させる。図15に示す反射光画像21には、6個の錠剤12a〜12fが含まれており、個別錠剤画像52の切り出し時に各個別錠剤画像52に番号が付される。これにより、画像処理部19は、個別錠剤画像52と反射光画像21における個別錠剤画像52の位置とを対応付ける。例えば、錠剤12a、12b、12c、12d、12e、12fには、番号1、3、2、6、4、5が付されている。図15では、各錠剤12の近くに括弧つきで番号を示しており、表示部20は、この番互も同時に表示する。図16に示す錠剤群画像51は、図13に示した錠剤群画像51において、各錠剤の個別錠剤画像52の近くに、個別錠剤画像52の切り出し時に付された番号を括弧つきで示している。表示部20は、図15に示す反射光画像21と、図16に示す錠剤群画像51とを同時に表示する。これにより、監査者は、錠剤群画像51に含まれる各個別錠剤画像52が、反射光画像21においてどの位置から切り出されたものかを知ることができる。例えば、錠剤群画像51において、1番の個別錠剤画像52aは、反射光画像21において1番の錠剤12aを切り出した画像であることを知ることができる。これにより、各個別錠剤画像が反射光画像21においてどのような状態であったのかを見比べることができる。例えば、個別錠剤画像52だけを見たときには良く分からない場合に、反射光画像21の対応箇所を見ることにより、個別錠剤画像52が反射光画像21ではどのように表示されており、反射光画像21における個別錠剤画像52の周囲の領域がどう表示されているかも見ることができる。このため、個別錠剤画像52が、フィルムの反射により見づらくなっているなどを確認することができる。なお、表示部20は、反射光画像21と錠剤群画像51とを同時に表示することなく、1つずつ表示するようにしても良い。例えば、錠剤群画像51において、監査者が錠剤の番号を指定すると、反射光画像21を表示させ、指定した番号を強調表示するようにしても良い。このようにすることにより、監査者は、容易に対応付けを行うことができる。
(実施の形態3)
図17は、本発明の実施の形態3の錠剤監査支援装置11における錠剤群画像61を示す図である。
本発明の実施の形態3における錠剤監査支援装置11は、実施の形態1の錠剤監査支援装置11と同じ構成要素からなる。そして、画像処理部19で行われる画像処理ステップ(ステップS25とステップS26)において、処方箋情報として処方錠剤の錠剤サンプル画像62と処方個数をデータ管理部36より取得する。画像処理部19は、個別錠剤画像26と錠剤サンプル画像62を比較して、画像処理部19で得られたすべての個別錠剤画像26を処方箋情報の錠剤サンプル画像62への類似度合いに応じて分類する。画像処理部19は、分類ごとに、個別錠剤画像26の個数と処方箋情報の処方個数を比較する。画像処理部19は、両個数が同一であれば表示部20に「OK」を表示させ、両個数が不一致であれば表示部20に「NG」を表示させる。また、画像処理部19は、個別錠剤画像26の総個数と処方箋情報の錠剤の処方総個数を比較して、両個数が同一であれば「OK」を表示部20に表示させ、両個数が不一致であれば「NG」を表示部20に表示させる。
このような構成により、個別錠剤画像26の総個数と処方箋情報の錠剤の処方総個数との比較結果を表示しているので、錠剤個数の監査結果を容易に得ることができる。また、個別錠剤画像26を処方箋情報の錠剤サンプル画像62への類似度合いに応じて分類し、分類された個別錠剤画像26の個数と処方箋情報の処方個数との比較結果を表示しているので、種類別の錠剤個数の監査結果を容易に得ることができる。また、個別錠剤画像26の総個数のチェック結果と分類された個別錠剤画像26のチェック結果が両方とも「OK」ならば、監査の自動チェック結果を「OK」として表示し、いずれか一方が「NG」ならば監査の自動チェック結果を「NG」として表示する。これにより、分包体13に含まれる錠剤12に対して、処方箋情報の錠剤サンプル画像に基づく錠剤監査の支援を行うことができる。
また、錠剤サンプル画像62と個別錠剤画像26を並べた錠剤群画像61を作成して表示することにより、個別錠剤画像26の錠剤と錠剤サンプル画像62の比較が容易になり、監査者による正確かつ迅速な視認監査を支援することができる。すなわち、画像処理部19と表示部20は、処方箋情報に基づいて錠剤サンプル画像62を取得し、複数個のカラーの個別錠剤画像26の中から錠剤サンプル画像62に類似するカラーの個別錠剤画像26を推定し、推定したカラーの個別錠剤画像26を錠剤サンプル画像62の近傍に配置して表示している。これにより、カラーの個別錠剤画像26と錠剤サンプル画像62の比較が容易になり、視認監査が容易になる。
また、錠剤サンプル画像62に類似した個別錠剤画像26を計数することで、各錠剤サンプル画像62に対する個別錠剤画像26の個数を得ることができる。そして、錠剤サンプル画像62の錠剤に対する処方箋情報の処方個数と個別錠剤画像の個数を比較し、数が一致しているか否かが判定され、錠剤監査が自動的に行われる。たとえば、図17に示す処方箋情報の錠剤名の横にある個数は、各錠剤名の錠剤サンプル画像に類似した個別錠剤画像26の個数である。計数された個別錠剤画像26の個数がその錠剤の処方箋情報の処方個数に一致すれば、「OK」の文字が表示される。一致しなければ「NG」の文字が表示される。このように、錠剤監査支援装置11は、錠剤毎の計数監査を機械的に支援し、かつ、個別錠剤画像26を表示することにより視認監査を容易にしている。すなわち、画像処理部19は、処方箋情報に基づいて錠剤サンプル画像62とその処方個数を取得し、複数個のカラーの個別錠剤画像26を用いて錠剤サンプル画像62に類似する錠剤の個数を計数し、計数個数と処方箋情報の処方個数の比較結果を得る。表示部20は、図17の錠剤群画像61に示すように、錠剤種類ごとに計数個数とその比較結果を錠剤サンプル画像62と共に表示する。また、画像処理部19は、処方箋情報に基づいて錠剤の処方総個数を取得し、複数個のカラーの個別錠剤画像を用いて分包体13の錠剤12の総個数を計数し、錠剤総個数と処方総個数の比較結果を得る。表示部20は、錠剤総個数とその比較結果を表示する。すなわち、画像処理部19と表示部20は、分包体13に封入された複数個の錠剤12に対して、処方箋情報との一致又は不一致を自動チェックし、チェック結果を表示する。これにより、錠剤監査支援装置11は、分包体13に封入された複数個の錠剤12に対して種類別の錠剤個数を計数して表示し、計数監査を支援する。また、錠剤監査支援装置11は、種類別の錠剤個数と処方箋情報の処方個数を比較して表示し、処方箋情報との比較監査を支援する。
また、錠剤監査支援装置11の画像処理部19は、個別錠剤画像26の視認性を向上するために、錠剤サンプル画像62と個別錠剤画像26との錠剤姿勢が一致するように、個別錠剤画像26を回転させてもよい。また、錠剤サンプル画像62の錠剤姿勢を個別錠剤画像26における錠剤姿勢の基準とすることは、複数の個別錠剤画像26が同じ錠剤姿勢で並ぶために、錠剤サンプル画像62を表示しない場合でも個別錠剤画像の視認性を向上させる。なお、個別錠剤画像26の形状又は大きさ又は色などに基づいて、個別錠剤画像26の錠剤姿勢を錠剤サンプル画像62の錠剤姿勢に一致するように、個別錠剤画像26を回転させて表示している。すなわち、画像処理部19と表示部20は、処方箋情報に基づいて錠剤サンプル画像62を取得し、複数個のカラーの個別錠剤画像26の中から錠剤サンプル画像62に類似するカラーの個別錠剤画像を推定し、推定したカラーの個別錠剤画像26を錠剤サンプル画像62に対応する錠剤姿勢になるように回転させ、回転後のカラーの個別錠剤画像26を表示している。これにより、視認性が向上し、監査が容易になる。
なお、錠剤監査支援装置11の制御処理部31の制御部33は、バーコードリーダ32によって薬包シート14の分包体13のバーコードを読み取り、バーコードに含まれる処方箋コードに基づいて、データ管理部36より所要の処方箋情報を取得する。ここでは、データ管理部36の有する処方箋情報から、患者名、患者コード、処方された各種の錠剤の錠剤情報及び処方個数などを得ている。錠剤情報として、錠剤コード、錠剤名、錠剤サンプル画像、錠剤の大きさ、錠剤の形状、錠剤の色、錠剤文字等が含まれている。また、各錠剤の錠剤サンプル画像は、錠剤監査支援装置11の画像処理部19で作成する該錠剤の個別錠剤画像のサイズと一致もしくはほぼ一致するように形状調整されている。したがって、錠剤サンプル画像62と個別錠剤画像26の画像サイズを比較することにより、錠剤の画像の類似度を調べることができる。
(実施の形態4)
図18は、本発明の実施の形態4の錠剤監査支援装置11における錠剤群画像71を示す図である。
本発明の実施の形態4における錠剤監査支援装置11は、実施の形態1の錠剤監査支援装置11と同じ構成要素からなる。本実施の形態4では、例えば、朝・昼・晩型の分包パターンにて分包体13に錠剤を封入されるものとする。すなわち、薬包シート14には、朝用の分包体13の次に昼用の分包体13が続き、昼用の分包体13の次に晩用の分包体13が続き、晩用の分包体13の次に朝用の分包体13が続いている。このようなパターンで処方日数分の分包体13が連続した薬包シート14が作られる。制御処理部31の画像処理部19は、撮像画像より分包体13の個別錠剤画像26を作成し、表示部20に表示する。
図18の錠剤群画像71の視認性を向上させるために、画像処理部19は、図5のステップS25(情報取得ステップ)とステップS26(画像表示ステップ)において、分包パターンを取得し、その分包パターンに基づいて、朝用の分包体13の複数の個別錠剤画像26と、昼用の分包体13の複数の個別錠剤画像26と、晩用の分包体13の複数の個別錠剤画像26と、をそれぞれに並べて表示する。バーコード情報と処方箋情報に基づいて、患者の名前と薬包シート14の分包パターン(たとえば、パターン:朝・昼・晩型)と分包体13の内容(たとえば、朝用、昼用、晩用)と分包体13の分包番号を得る。これらの情報と画像処理部19の作成した各分包体13の個別錠剤画像26をまとめて、分包パターンである朝用の分包体13と昼用の分包体13と晩用の分包体13を1組として、1組の分包体の個別錠剤画像26を表示部20の単一の画面に表示している。
この構成により、分包パターンの1組分ごとに分包体13の個別錠剤画像26を一画面で視認監査できる。通常、朝用の分包体13の個別錠剤画像26の個数と昼用の分包体13の個別錠剤画像26の個数と晩用の分包体13の個別錠剤画像26の個数は異なっている。そのため、分包体単位で個別錠剤画像26を画面表示すると、画面内の個別錠剤画像26が表示画面ごとに変化し、視認監査が煩雑になる。それに対して、分包パターンの1組毎に個別錠剤画像26を表示するならば、画面変化による表示変化はほとんど生じなくなり、視認監査がしやすくなる。また、複数の分包体13の個別錠剤画像26が一画面に表示されているため、一画面にかける監査時間が長くなっても、全体の監査時間は短縮可能である。すなわち、画像処理部19と表示部20は、処方箋情報に基づいて分包パターンを取得し、分包パターンの1組に相当する複数個の分包体13に対する複数個のカラーの個別錠剤画像26を同時に表示部20の一画面上に表示している。これにより、表示部20の画面変化が少なくなり、視認監査が容易になる。
なお、錠剤群画像71は、各分包体13について、個別錠剤画像26を回転調整し、類似した個別錠剤画像26を並べた画像である。すなわち、画像処理部19と表示部20は、必要に応じて、個々のカラーの個別錠剤画像26を回転、移動、拡大又は縮小し、複数個のカラーの個別錠剤画像26を画面上に配置して表示する。また、処方箋情報による錠剤サンプル画像を表示しても良い。
なお、これら実施の形態1〜4は、目的などに応じて適宜組合せても良い。撮像部は、停止状態の同一の分包体13を撮像した透過光画像22とカラーの反射光画像21を取得する構成であればよい。透過光照明部17は、赤外色及び赤色光に限らず、青色光又は白色光の照明にしても良い。監査対象の錠剤12には、固形錠剤又はカプセル錠剤など、周知の各種の錠剤が含まれる。その他、本発明の主旨を変えずして種々の変形が可能であり、それらも本発明に含まれる。
なお、本発明は、錠剤監査支援装置として実現できるだけでなく、その錠剤監査支援装置を構成する処理手段をステップとする錠剤監査支援方法として実現したり、それらステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現したり、そのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能なCD−ROMなどの記録媒体として実現したり、そのプログラムを示す情報、データ又は信号として実現したりすることもできる。そして、それらプログラム、情報、データ及び信号は、インターネット等の通信ネットワークを介して配信してもよい。
本発明における錠剤監査支援は、分包体に封入された錠剤に対応するカラーの錠剤画像を作成して表示するので、監査者による正確かつ迅速な視認監査を支援することができ、処方箋に応じた薬包シートを提供する薬局、病院施設等で用いられる錠剤監査支援装置として有用である。
11 錠剤監査支援装置
12、12a、12b、12c、12d、12e、12f 錠剤
13 分包体
14 薬包シート
15 移送部
16 反射光照明部
17 透過光照明部
18 撮像部
18a 撮像エリア
19 画像処理部
20 表示部
21 反射光画像
22 透過光画像
23、51、57、61、71 錠剤群画像
24 二値化画像
25 個別錠剤領域
26、52、52a、52b、52c、52d、52e、52f 個別錠剤画像
31 制御処理部
32 バーコードリーダ
33 制御部
34 記録部
36 データ管理部
43 反射エリア
62 錠剤サンプル画像

Claims (13)

  1. 2枚のフィルム間に錠剤が封入された分包体を前記2枚のフィルムのうち印刷部分を有する一方のフィルムの側から赤外光又は赤色光を照明した状態で、前記2枚のフィルムのうち透明フィルムである他方のフィルムの側から前記分包体を撮像することにより、前記分包体の画像である透過光画像を取得し、
    前記分包体を前記他方のフィルムの側から可視光を含む光を照明した状態で、前記他方のフィルムの側から前記分包体を撮像することにより、前記分包体のカラー画像である反射光画像を取得し、
    前記透過光画像を用いて前記分包体に封入された前記錠剤の領域を示す錠剤領域を検出し、
    前記錠剤領域に対応する前記反射光画像の領域の画像を切り出すことによりカラー画像である錠剤画像を作成し、
    前記錠剤画像を表示部に表示する
    錠剤監査支援方法。
  2. 前記錠剤領域を検出する際に、前記透過光画像を用いて、前記錠剤領域から個々の錠剤の領域である個別錠剤領域を少なくとも1つ検出し、
    前記錠剤画像を作成する際に、前記個別錠剤領域ごとに、前記個別錠剤領域に対応する前記反射光画像の領域の画像を切り出すことによりカラー画像である個別錠剤画像を作成し、
    前記錠剤画像を表示する際に、前記個別錠剤画像を前記表示部に表示する
    請求項1記載の錠剤監査支援方法。
  3. 前記錠剤画像を作成する際に、前記個別錠剤画像を列状に並べ、
    前記錠剤画像を表示する際に、列状に並べられた前記個別錠剤画像を前記表示部に表示する
    請求項2記載の錠剤監査支援方法。
  4. 前記錠剤画像を作成する際に、前記個別錠剤画像を、当該個別錠剤画像の大きさ又は形状又は色の少なくとも1つに基づいて回転させ、
    前記錠剤画像を表示する際に、回転後の前記個別錠剤画像を前記表示部に表示する
    請求項2又は請求項3に記載の錠剤監査支援方法。
  5. 前記錠剤画像を作成する際に、前記個別錠剤画像を、当該個別錠剤画像の大きさ又は形状又は色の少なくとも1つに基づいてグループ化し、
    前記錠剤画像を表示する際に、グループごとに前記個別錠剤画像を並べて前記表示部に表示する
    請求項2〜請求項4のいずれか1項に記載の錠剤監査支援方法。
  6. 前記錠剤画像を作成する際に、前記個別錠剤画像ごとに、当該個別錠剤画像に含まれる文字の上下を検出し、上下が一致するように当該個別錠剤画像を回転させ、
    前記錠剤画像を表示する際に、回転後の前記個別錠剤画像を前記表示部に表示する
    請求項2〜請求項5のいずれか1項に記載の錠剤監査支援方法。
  7. 前記錠剤画像を作成する際に、前記分包体に封入される錠剤の処方箋情報に基づいて錠剤サンプル画像を取得し、前記個別錠剤画像ごとに、当該個別錠剤画像と最も類似する錠剤サンプル画像の姿勢と一致するように当該個別錠剤画像を回転させ、
    前記錠剤画像を表示する際に、回転後の前記個別錠剤画像及び前記錠剤サンプル画像を前記表示部に表示する
    請求項2〜請求項6のいずれか1項に記載の錠剤監査支援方法。
  8. 前記錠剤画像を作成する際に、前記分包体に封入される錠剤の処方箋情報に基づいて錠剤サンプル画像を取得し、前記個別錠剤画像ごとに、当該個別錠剤画像と最も類似する錠剤サンプル画像と前記個別錠剤画像とを並べて配置した画像を作成し、
    前記錠剤画像を表示する際に、前記錠剤サンプル画像と前記個別錠剤画像とを並べて配置した画像を前記表示部に表示する
    請求項2〜請求項7のいずれか1項に記載の錠剤監査支援方法。
  9. 前記錠剤画像を表示する際に、前記個別錠剤画像を用いて前記分包体に封入された前記錠剤の総個数を算出すると共に、前記分包体に封入される錠剤の処方箋情報に基づいて処方された錠剤の総個数を取得し、前記分包体に封入された前記錠剤の総個数と前記処方された錠剤の総個数とを比較した比較結果を前記表示部に表示する
    請求項2〜請求項8のいずれか1項に記載の錠剤監査支援方法。
  10. 2枚のフィルム間に錠剤が封入された分包体を移送する移送部と、
    前記2枚のフィルムのうち印刷部分を有する一方のフィルムの側から赤外光又は赤色光で前記分包体を照明する透過光照明部と、
    前記2枚のフィルムのうち透明フィルムである他方のフィルムの側から可視光を含む光で前記分包体を照明する反射光照明部と、
    前記他方のフィルムの側から前記分包体を撮像する撮像部と、
    前記透過光照明部により照明された前記分包体を撮像した画像である透過光画像を取得すると共に前記反射光照明部により照明された前記分包体を撮像したカラー画像である反射光画像を取得し、前記透過光画像を用いて前記分包体に封入された前記錠剤の領域を示す錠剤領域を検出し、前記錠剤領域に対応する前記反射光画像の領域の画像を切り出すことによりカラー画像である錠剤画像を作成する画像処理部と、
    前記画像処理部により作成された前記錠剤画像を表示する表示部と、を備える
    錠剤監査支援装置。
  11. 前記画像処理部は、さらに、前記透過光画像を用いて、前記錠剤領域から個々の錠剤の領域である個別錠剤領域を少なくとも1つ検出し、前記個別錠剤領域ごとに、前記個別錠剤領域に対応する前記反射光画像の領域の画像を切り出すことによりカラー画像である個別錠剤画像を作成し、
    前記表示部は、前記画像処理部により作成された前記個別錠剤画像を表示する
    請求項10記載の錠剤監査支援装置。
  12. 前記画像処理部は、さらに、前記個別錠剤画像を、当該個別錠剤画像の大きさ又は形状又は色の少なくとも1つに基づいて回転させ、
    前記表示部は、回転後の前記個別錠剤画像を表示する
    請求項11記載の錠剤監査支援装置。
  13. 前記画像処理部は、さらに、少なくとも1つの前記個別錠剤画像を、前記個別錠剤画像の大きさ又は形状又は色の少なくとも1つに基づいてグループ化し、
    前記表示部は、グループごとに前記個別錠剤画像を並べて表示する
    請求項11又は12に記載の錠剤監査支援装置。
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