JP6599934B2 - 調剤監査装置、及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、分包袋に分包される薬剤を監査する調剤監査装置、及び方法に関する。
近年、病院等では、例えば服用時期(朝食後、昼食後、夕食後など)が異なる複数種類の薬剤を患者に処方する際に、一回服用分の複数種の薬剤(錠剤、及びカプセル剤など)を1つの分包袋に分包する一包化調剤を行うことが多い。一包化調剤は、薬剤師が処方箋に従ってピッキングした各薬剤を分包機のトレイ(タブレットケースともいう)に一回服用分毎にセットした後、この分包機にてトレイ内の薬剤を自動的に各分包袋に分包することにより行われる。このような一包化調剤では、薬剤のピッキング及びトレイへのセットは薬剤師が手作業で行う場合があるので、処方箋の指示とは異なる数の薬剤が間違って分包されるおそれがある。また、分包機にて分包袋に1分包分の薬剤を投入する際に、薬剤が分包袋の中に入らずに外部に落下するおそれがある。そこで、撮像装置を用いることにより、分包袋に分包される薬剤が処方箋通りの正しい分包であるか否かを判定する技術が提案されている。
また、分包袋内の薬剤を撮像する際、薬剤同士が重なり合っていた場合、分包袋内の薬剤を正確に撮像することが困難となり、薬剤が処方箋通りの正しい分包であるかが正確に判定されない場合があるので、分包袋内の薬剤を散開する技術が提案されている。
特許文献1には、分包袋内の薬剤を効率的に散開するため、調剤監査装置の搬送路における分包袋を撮像する位置に、分包袋の下面に当接させて変位させる散開アームを設けた調剤監査装置が開示されている。
特開2014−236829号公報
しかしながら、特許文献1の技術のように分包袋の下面に当接させて散開アームを変位させただけでは、分包袋内の薬剤を十分に散開させることができない場合がある。その結果、処方箋通りに分包袋に薬剤が分包されているか否かについての正確な判定が行われない場合がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、薬剤が処方箋通りに分包袋に分包されているかを判定することが可能な調剤監査装置、及び方法を提供することを目的とする。
第1の形態の調剤監査装置は、薬剤が分包された分包袋を搬送する搬送路と、搬送路の上で、分包袋に分包された薬剤を撮像する撮像部と、搬送路の上で、分包袋に分包された薬剤を散開する分散機構と、撮像部により撮像された薬剤の画像に基づいて薬剤を監査する検査部と、を有する調剤監査装置において、分散機構が、分包袋の第2面の側に位置し、分包袋を横切る方向に配置された柱状体と、分包袋の第1面の側に位置し、柱状体に対して搬送方向の上流側に配置され、分包袋の第1面を押圧する第1押圧部材、及び柱状体に対して搬送方向の下流側に配置され、分包袋の第1面を押圧する第2押圧部材とを含み、第1押圧部材と第2押圧部材とは、押圧方向と反対方向に独立して移動可能であり、かつ柱状体と、第1押圧部材と、第2押圧部材との相対位置が固定され、分散機構と分包袋とが搬送方向に相対的に移動可能である。
好ましくは、第1押圧部材、及び第2押圧部材が、それぞれ複数配置される。
好ましくは、第1押圧部材は第1付勢部材を含み、第1付勢部材により第1押圧部材は分包袋の第1面に付勢され、第2押圧部材は第2付勢部材を含み、第2付勢部材により第2押圧部材は分包袋の第1面に付勢される。
好ましくは、第1押圧部材が、第1車軸に支持された第1車輪と、第1車軸を回転自在に支持する第1フレームとを備え、第2押圧部材が、第2車軸に支持された第2車輪と、第2車軸を回転自在に支持する第2フレームとを備える。
好ましくは、第1押圧部材が、第1シャフトと、第1シャフトに固定された第1先端部材と、第1シャフトに取り付けられ、第1先端部材を押圧する第1コイルバネとを備え、第2押圧部材が、第2シャフトと、第2シャフトに固定された第2先端部材と、第2シャフトに取り付けられ、第2先端部材を押圧する第2コイルバネとを備える。
好ましくは、柱状体は、螺旋柱状体である。
好ましくは、柱状体、第1押圧部材、及び第2押圧部材が分包袋に張力を付与する位置に配置される。
好ましくは、撮像部が、分包袋の第1面の側に配置された第1撮像部と、分包袋の第2面の側に配置された第2撮像部と、を備える。
好ましくは、搬送路に、分包袋を移動させる駆動部を備える。
好ましくは、分散機構と分包袋とが搬送方向に相対的に往復移動可能である。
好ましくは、往復移動の際、往移動の移動速度と復移動の移動速度とが異なる。
好ましくは、復移動の移動速度が往移動の移動速度より遅い。
第2の形態の調剤監査方法は、搬送路の上を、薬剤が分包された分包袋を搬送する搬送工程と、搬送路の上で、分包袋に分包された薬剤を分散機構により散開する分散工程と、搬送路の上で、分包袋に分包された薬剤を撮像する撮像工程と、撮像工程において撮像された薬剤の画像に基づいて薬剤を監査する検査工程と、を有する調剤監査方法において、分散機構が、分包袋の第2面の側に位置し、分包袋を横切る方向に配置された柱状体と、分包袋の第1面の側に位置し、柱状体に対して搬送方向の上流側に配置され、分包袋の第1面を押圧する第1押圧部材、及び柱状体に対して搬送方向の下流側に配置され、分包袋の第1面を押圧する第2押圧部材とを含み、第1押圧部材と第2押圧部材とは、押圧方向と反対方向に独立して移動可能であり、かつ柱状体と、第1押圧部材と、第2押圧部材との相対位置が固定され、分散機構と分包袋とが搬送方向に相対的に移動可能である。
調剤監査方法において、好ましくは、柱状体は、螺旋柱状体である。
調剤監査方法において、分散機構と分包袋とが搬送方向に相対的に往復移動可能である。
調剤監査方法において、往復移動の際、往移動の移動速度と復移動の移動速度とが異なる。
調剤監査方法において、復移動の移動速度が往移動の移動速度より遅い。
本発明によれば、薬剤が処方箋通りに分包袋に分包されているかを正確に判定することが可能となる。
薬剤処方作業の概略図である。 第1の分散機構の構成図である。 第1の分散機構の動作を説明する説明図である。 第1の分散機構の動作を説明する説明図である。 第1の分散機構の動作を説明する説明図である。 第2の分散機構の構成図である。 第2の分散機構の変形例の構成図である。 螺旋柱状体の動作を説明する説明図である。 第3の分散機構の構成図である。 調剤監査装置の検査装置本体の電気的構成を示すブロック図である。 投入薬種正誤判定部による正誤判定処理を説明するための説明図である。 外観別個数正誤判定部による正誤判定処理を説明するための説明図である。 取り違え判定可能性判定部による判定処理を説明するための説明図である。 外観別個数正誤判定部が誤りと判定した場合の警告表示の一例を説明するための説明図である。 取り違え判定可能性判定部が取り違えの有無を判定不能と判定した場合の警告表示の一例を説明するための説明図である。 薬剤処方作業における調剤監査処理の流れを示したフローチャートである。 分包正誤判定部による判定処理の流れを示したフローチャートである。
以下、添付図面にしたがって本発明の好ましい実施形態について説明する。本発明は以下の好ましい実施形態により説明される。本発明の範囲を逸脱すること無く、多くの手法により変更を行うことができ、本実施形態以外の他の実施形態を利用することができる。したがって、本発明の範囲内における全ての変更が特許請求の範囲に含まれる。
ここで、図中、同一の記号で示される部分は、同様の機能を有する同様の要素である。また、本明細書中で、数値範囲を“ 〜 ”を用いて表す場合は、“ 〜 ”で示される上限、下限の数値も数値範囲に含むものとする。
[薬剤処方作業の概略]
図1は薬剤処方作業の概略図である。図1に示されるように、病院や薬局などで行われる薬剤処方作業10は、大別して、処方箋入力作業11と、ピッキング作業12と、自動分包作業13と、調剤監査作業14と、服薬指導及び処方作業15とを含む。
処方箋入力作業11では、処方箋に記載されている調剤情報を、薬剤師がレセプトコンピュータ18に入力する。調剤情報の例として、患者の氏名、年齢、薬剤の薬種、若しくは薬剤の名称、薬剤の分量、薬剤の用法、又は薬剤の用量などが挙げられる。本明細書における、薬剤の薬種の用語は、薬剤の種別、又は薬剤の種類と同義である。
次いで、薬剤師は、レセプトコンピュータ18を操作して、このレセプトコンピュータ18に接続しているプリンタ19から調剤情報を印刷する。また、薬剤師は、レセプトコンピュータ18を操作して、レセプトコンピュータ18から調剤監査装置20に対して調剤情報22を出力する。
ピッキング作業12では、プリンタ19から出力された印刷物21に記載の調剤情報22に基づき、薬剤師が薬剤棚24から調剤情報22に対応する薬剤25をピッキングする。薬剤25の例として、錠剤、及びカプセル剤等が挙げられる。なお、ピッキング作業12には、例えば、レセプトコンピュータ18に入力された調剤情報22に基づき薬剤を自動的にピッキングする自動ピッキング装置を用いてもよい。
自動分包作業13では、ピッキング作業12でピッキングされた薬剤25を薬剤師が分包機26のトレイに1分包分毎にセットした後、分包機26がトレイ内の薬剤25を自動的に複数の分包袋27(図2参照)に分包する。なお、分包機26は公知であるので、その構成についての具体的な説明は省略する。
調剤監査作業14では、後述する調剤監査装置を用いることにより分包袋27に分包された薬剤25の薬種や個数が正しいか否か、すなわち、調剤情報22に従ったものであるか否かを確認する調剤監査を行う。
服薬指導及び処方作業15では、薬剤師は、調剤監査後に患者に対する服薬指導、並びに分包された薬剤25の処方を行う。
[調剤監査装置の構成]
薬剤処方作業10では、調剤監査装置20を用いて、分包機26にて各分包袋27に分包された薬剤25が正しいかどうかを判定する。ここで、薬剤25が正しいかどうかを判定する、とは、各分包袋27にそれぞれ分包された一種類以上の薬剤25の薬種や個数が調剤情報22に対応した正しいものであるか、あるいは正しくない可能性があるか又は誤っているものであるかを判定することである。
本実施形態における調剤監査装置20は、分包袋27内の薬剤25を撮像する撮像部60と、検査装置本体33と、表示部34と、分包後の分包袋27を搬送する搬送路62と、分包袋27の薬剤25を散開するための分散機構70と、を備える。本実施形態では、撮像部60は第1カメラ60Aと、第2カメラ60Bとにより構成される。撮像部60の構成は限定されない。
例えば、分包機26と搬送路62を連続して配置することができる。分包機26から排出される分包袋27が搬送路62により、第1カメラ60A及び第2カメラ60Bの設けられた撮像位置へと搬送される。分包機26から排出される分包袋27は、例えば、複数の分包袋27がミシン目を境界に連続した帯状であることが好ましい。連続して調剤監査を行うことができる。なお、搬送路62と分包機26とは連続して配置されることに限定されない。例えば、分包機26から排出された分包袋27を収納ボックス等(不図示)に蓄え、収納ボックスから搬送路62に分包袋27を供給することもできる。
本実施形態では、搬送路62は、撮像位置において略水平に配置される。撮像位置において、第1カメラ60Aは分包袋27の薬剤25を、分包袋27の第1面の側から撮像し、第2カメラ60Bは分包袋27の薬剤25を、分包袋27の第2面の側から撮像する。分包袋27の第1面とは、分包袋27の搬送路62に載置する面と反対を意味し、分包袋27の第2面とは、分包袋27の搬送路62に載置する面を意味する。
第1カメラ60A及び第2カメラ60Bは、分包後の1分包分の薬剤を撮像する。すなわち、第1カメラ60A及び第2カメラ60Bは、透明な分包袋27の両面から分包袋27に収容された薬剤25を撮像し、分包袋27に収容された薬剤の画像データを取得する。
本実施形態の調剤監査装置20の撮像部60は、第1撮像部として第1カメラ60Aを備え、第2撮像部として第2カメラ60Bを備えている。第1カメラ60A及び第2カメラ60Bにより薬剤25の両面を撮像することができる。但し、撮像部60は、第1カメラ60A及び第2カメラ60Bの両方を備える必要はなく、何れか一方でもよい。撮像部60は、被写体の画像データを取得する機能を有するものであり、撮像の方式は、CCD(Charge-Coupled Device)イメージセンサ、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等に限定されない。
本実施形態の調剤監査装置20は、分包袋27の薬剤25を撮像するのに先立って、分包袋27の薬剤25を散開するための分散機構70を備えている。分散機構70により、薬剤25を散開、すなわち、分包袋27内における薬剤25同士の重なりを解消でき、又は分包袋27内において起立している薬剤25の姿勢を横倒しの安定した状態にすることができる。
分包袋27内の薬剤25を散開することにより、薬剤25の輪郭等の形状、薬剤25に表示された識別コードを正確に、第1カメラ60Aと第2カメラ60Bとにより撮像することができる。薬剤25を正確に撮像することにより、薬剤25が処方箋通りに分包袋27に分包されているかを、検査部として機能する検査装置本体33により正確に判定することが可能となる。
調剤監査装置20は、以下の構成を備えることができる。調剤監査装置20の第3カメラ31は、薬剤師によりピッキングされた薬剤25の包装36に記録されている薬種情報37を撮像する。包装36の例としてPTP(Press Through Package)シート、ボトル、又はビンなどが挙げられる。
薬種情報37は、薬剤の種類である薬種を示す情報である。薬種情報37は文字、又はバーコードなどの二次元コードを適用することができる。ここでいう文字は、数字、アルファベット、若しくは記号、又はこれらの組み合わせなど、文字情報の構成要素が含まれる。
薬種情報37がバーコードなどの二次元コードの場合は、第3カメラ31と併用して二次元コードリーダが用いられる。
図1に図示した第4カメラ32を備える態様も可能である。第4カメラ32は、分包前の1分包分の薬剤を撮像する。例えば、第4カメラ32は、分包機26のトレイ上にセットされた1分包分の薬剤を撮像し、分包機26のトレイ上にセットされた1分包分の薬剤の画像データを取得する。図1に示した第4カメラ32は分包機26と別体に配置されているが、第4カメラ32を分包機26内に備えてもよい。
検査装置本体33は、パーソナルコンピュータを適用することができる。検査装置本体33は、レセプトコンピュータ18、第1カメラ60A、第2カメラ60B、第3カメラ31、及び第4カメラ32とデータ通信が可能に接続される。検査装置本体33と、レセプトコンピュータ18、第1カメラ60A、第2カメラ60B、第3カメラ31及び第4カメラ32との接続は有線接続でもよいし、無線接続でもよい。また、ネットワークを介して、検査装置本体33と、レセプトコンピュータ18、第1カメラ60A、第2カメラ60B、第3カメラ31及び第4カメラ32とを接続してもよい。
すなわち、検査装置本体33は、レセプトコンピュータ18から送出されるデータが入力されるデータ入力部を備えている。調剤情報22はレセプトコンピュータ18から送出されるデータの一例である。
検査装置本体33は、レセプトコンピュータ18から入力された調剤情報22と、撮像部60(第1カメラ60A、及び第2カメラ60B)により得られた画像データとに基づき、分包袋27ごとに分包された薬剤25が正しいかどうかを判定する。
検査装置本体33は表示部34と接続される。表示部34は、分包袋27に分包された薬剤25が正しいと判定されない場合に、その旨を示す判定結果を表示させる。表示部34は、分包袋27に分包された薬剤25が正しいと判定された場合に、その旨を示す判定結果を表示させてもよい。表示部34として、分包機26のモニタを適用してもよい。
図1では検査装置本体33が分包機26と別体に設けられているが、分包機のコンピュータを検査装置本体33として適用してもよい。
表示部34は、検査装置本体33から入力された判定結果を表示する。図1に示した調剤監査装置20は、調剤監査装置の一態様であり、図1の調剤監査装置20に限定されない。
[分散機構]
図2は、調剤監査装置20に備えられる第1の分散機構70の構成図である。分散機構70は、分包袋27を横切る方向に配置された柱状体71と、柱状体71に対して搬送方向の上流に配置され、分包袋27の第1面27Aに押圧される複数の第1押圧部材72と、柱状体71に対して搬送方向の下流に配置され、分包袋27の第1面27Aに押圧される複数の第2押圧部材73と、を備えている。分散機構70は分包袋を搬送する搬送路62に配置される。本実施形態では、第1押圧部材72及び第2押圧部材73が、それぞれ複数配置されているが、第1押圧部材72及び第2押圧部材73は、それぞれ1つ以上配置されていればよい。
「上流」及び「下流」とは、分包袋の搬送方向Fに対して用いられる用語であり、ある基準に対して搬送の方向の側に位置する場合を「下流」、搬送方向Fと反対側に位置する場合を「上流」と定義される。
本実施形態では、柱状体71は、円柱形状を有している。柱状体71の長さ方向に垂直な断面形状は、楕円等の閉曲線であってもよいし、三角形や四角形などの多角形であってもよい。柱状体71の長さ方向に垂直な断面形状の大きさは、分包袋27に分包され薬剤25の大きさに応じて適宜決定される。本実施形態では、柱状体71は搬送方向Fに対して垂直となる位置に配置されている。
柱状体71の長さは、搬送路62を通過する分包袋27の幅より長いことが好ましい。
本実施形態では第1押圧部材72と第2押圧部材73とは同じ構造を有している。第2押圧部材73に基づいて、その構成を説明する。第2押圧部材73は、分包袋27の第1面27Aに押圧される第2車輪73Aと、第2車輪73Aを支持する第2車軸73Bと、第2車軸73Bを回転自在に支持する一対の第2フレーム73Cと、第2フレーム73Cの第2軸73Dを回転自在に支持する第2固定具73Eと、を備える。本実施形態では、第2固定具73Eに設けられた第2付勢部材である第2バネ73Fにより、第2車輪73Aを含む第2フレーム73Cは、不図示の分包袋27の第1面27Aに付勢される。本実施形態では付勢部材である第2バネ73Fにより第2押圧部材73が分包袋27の第1面27Aに押圧されるが、これに限定されない。例えば、重力により第2押圧部材73を分包袋27の第1面27Aに押圧することができる。
第1押圧部材72は、第2押圧部材73と同様に、分包袋27の第1面27Aに押圧される第1車輪72Aと、第1車輪72Aを支持する第1車軸72Bと、第1車軸72Bを支持する一対の第1フレーム72Cと、第1フレーム72Cの第1軸72Dを回転自在に支持する第1固定具72Eと、第1固定具72Eに設けられた第1付勢部材である第1バネ72Fとを備える。車輪(第1車輪72A、及び第2車輪73A)とは、軸を中心に回転する部材を意味し、回転可能であればその形状は限定されない。
第2車輪73Aの搬送方向Fに対する角度(トー角)は、例えば、15°〜30°であることが好ましい。第2車輪73Aと搬送方向Fとが平行である場合、トー角は0°であり、第2車輪73Aと搬送方向Fとが直交する場合、トー角は90°となる。
各第2押圧部材73の第2車輪73Aのトー角は、同じ方向で、同じ大きさとすることができ、また、それぞれを異ならせることができる。
第2押圧部材73の第2車輪73Aは、第2バネ73Fにより第2車輪73Aの下端が最下点に位置するよう配置され、最下点において第2車輪73Aの下端が分包袋27に分包された薬剤25に接触する位置に配置される。
第2フレーム73Cの第2軸73Dが回転自在に第2固定具73Eに支持されているので、第2車輪73Aは第2バネ73Fの付勢力に抗して搬送路62から離間する方向に移動可能に構成されている。各第2押圧部材73の第2車輪73Aは、それぞれが独立して押圧方向と反対方向に移動可能に構成されている。
第2バネ73Fにより第2車輪73Aは付勢されているので、第2車輪73Aが薬剤25を通過する際に、第2バネ73Fの付勢力に抗することにより第2車輪73Aが押圧方向と反対方向に移動し、薬剤25を乗り越えることができ、薬剤25が損傷を受けることを回避することができる。なお、第2車輪73Aの向き、つまりトー角は固定されているので、第2車輪73Aが薬剤25を通過する際に、分包袋27に分包され薬剤25の向きを変更することができる。
上述したように第2押圧部材73と第1押圧部材72とは同じ構成である。但し、本実施形態に示されるように、第1押圧部材72(4個)と第2押圧部材73(3個)の数を異ならせることができ、また同じ数とすることができる。
第1押圧部材72の第1車輪72Aと第2押圧部材73の第2車輪73Aの方向とトー角は適宜決定することができる。本実施形態では、第1車輪72Aと第2車輪73Aとは、搬送方向Fに対し異なる向きに傾けられているが、これに限定するものではない。
押圧部材(第1押圧部材72と第2押圧部材73を含む)は、搬送路の搬送方向Fに対して傾けられた部材であって、分包袋内の薬剤に接触することができる位置に配置されている部材を意味する。したがって、傾斜部材の形状は、特に限定されない。
次に、図3〜5に基づいて、第1の分散機構70の動作について説明する。
図3に示されるように、分散機構70が、搬送路62において、撮像位置の下流の位置に待機されている。薬剤25を分包する分包袋27が、搬送方向Fに沿って、搬送路62の上を搬送される。分包袋27は撮像位置において一旦停止される。待機されている分散機構70は、撮像位置に停止された分包袋27に対して、1分包分の往復移動可能に構成される。実施形態では、待機位置にある分散機構70が移動することを往移動と、往移動の後に分散機構70が待機位置に移動することを復移動とする。
分散機構70の第1押圧部材72と第2押圧部材73とは、分包袋27の第1面27Aの側に配置される。分散機構70の柱状体71は、分包袋27の第2面27Bと搬送路62との間に配置される。本実施形態では上述したように、分包袋27の第1面27Aとは、分包袋27の搬送路62に載置される面と反対を意味し、分包袋27の第2面27Bとは、分包袋27の搬送路62に載置される面を意味する。分散機構70を構成する第1押圧部材72、第2押圧部材73、及び柱状体71は、その相対位置が固定されている。したがって、第1押圧部材72、第2押圧部材73、及び柱状体71は所定の距離を維持した状態で、搬送方向Fに対して上流側、及び下流側に移動することができる。さらに、第1押圧部材72、及び第2押圧部材73は、分包袋27の第1面27Aに押圧されている。
したがって、分散機構70を搬送方向Fに移動させることにより、分包袋27に強制的に、うねり90を発生させることができ、うねり90を移動させることができる。
第1押圧部材72、及び第2押圧部材73は第1面27Aに押圧されているので、分包袋27の動きをある程度規制することができ、分包袋27に張力を与えることができる。
本実施形態では、搬送路62を基準として、第1車輪72Aと第2車輪73Aの下端は、柱状体71の上端より低い位置にある。第1車輪72A、第2車輪73A、及び柱状体71をこのような位置関係とすることにより、第1車輪72A、及び第2車輪73Aにより、分包袋27に張力を付与することができる。第1車輪72Aと第2車輪73Aの下端とにより、分包袋27を押圧しているので、分包袋27の動きを規制することができる。
搬送路62には分包袋27を搬送するための駆動部(不図示)を備える。駆動部として、分包袋27の第1面27Aと第2面27Bとを挟持する一対のニップローラと一対のニップローラを回転駆動するモーターとを例示することができる。この一対のニップローラにより、分包袋27に張力を付与することができる。モーターの回転方向を変えることにより、分包袋27を、上流側、及び下流側の双方向に搬送することができる。
図4に示されるように、待機状態の分散機構70を上流側に往移動させる。第1押圧部材72と第2押圧部材73とにより分包袋27を押さえつつ、分包袋27の第1面27Aに沿って、柱状体71を上流側に移動させることにより、うねり90が移動し、分包袋27内における薬剤25同士の重なりを解消でき、又は分包袋27内において起立している薬剤25の姿勢を横倒しの安定した状態に、すなわち、効率的に薬剤25を散開することが可能となる。
柱状体71が通過する際に、第1押圧部材72と第2押圧部材73により分包袋27の動きが規制され、分包袋27に張力が付与されているので、薬剤25が散開しやすい状態にあるからと推定される。
上述したように複数の第1押圧部材72、及び第2押圧部材73は、独立して上方向に移動可能である。したがって、通過する薬剤25の大きさが、搬送方向Fの幅方向において異なる場合でも、各々の第1押圧部材72、及び第2押圧部材73はその影響を受けずに薬剤25を散開することが可能となる。すなわち、第1押圧部材72、及び第2押圧部材73が独立して移動可能なので、最も大きい薬剤25を押圧しつつ、かつ最も小さい薬剤25も押圧することが可能である。
また、本実施形態においては、図4に示されるように、第1押圧部材72は搬送方向Fに対して傾斜されている。待機状態の分散機構70を上流側に移動させる際、第1押圧部材72により薬剤25の向きを搬送方向Fに対して傾けることが好ましい。薬剤25の向きを変えることで、うねり90により薬剤25を散開しやすくできる。但し、第1押圧部材72を搬送方向Fに対して必ずしも傾ける必要ない。
図5に示されるように、上流側に1分包分の距離を往移動させた分散機構70を、下流側に1分包分の距離を復移動させて、分散機構70は待機位置に戻る。図4で説明したのと同様に、分散機構70を下流側に移動させる際、分散機構70により、分包袋27に強制的にうねり90を発生させることができ、そのうねり90を移動させることができる。
第1押圧部材72、及び第2押圧部材73は第1面27Aに押圧されているので、分包袋27の動きをある程度規制することができ、分包袋27に張力を与えることができる。第1押圧部材72と第2押圧部材73とにより分包袋27を押さえつつ、分包袋27の第1面27Aに沿って、柱状体71を下流側に移動させることにより、効率的に薬剤25を散開することが可能となる。
なお、第2押圧部材73は搬送方向Fに対して傾斜しているので、第2押圧部材73により薬剤25の向きを搬送方向Fに対して傾けることができる。また、なお、必要に応じて、分散機構70を複数回往復移動させることができる。なお、分散機構70には駆動装置(不図示)と機械的に接続される。この駆動装置は、検査装置本体33に設けられた駆動制御部により、動作が制御される。
また、駆動部(不図示)を制御することにより、分包袋27を弛ませた状態にすることができる。分包袋27を弛ませた状態で、分散機構70により分散することにより、薬剤25をより確実に散開できる場合がある。分包袋27の張力が強すぎると、薬剤25の動きが規制され、散開しにくくなる場合があると推定される。
本実施形態では、停止している分包袋27に対して、分散機構70を往復移動させる態様について説明したが、分散機構70を固定し、分包袋27を往復移動させることもできる。すなわち、分散機構70と分包袋27とが相対的に移動可能であればよい。
分散機構70が往復移動する間、分散機構70の往移動の移動速度と、分散機構70の復移動の移動速度とが異なっていてもよい。分散機構70は、分包袋27内における薬剤25同士の重なりの解消、分包袋27内の起立している薬剤25の横倒しを目的とする。それぞれの目的に応じて分散機構70の移動速度を異ならせることが好ましい。例えば、薬剤25の重なりを解消する場合、薬剤25に比較的強い力を印加する必要があり、分散機構70の移動速度は速いことが好ましい。また、起立している薬剤25を横倒しする場合、薬剤25に比較的強い力を印加すると、薬剤25が横倒しせず柱状体71を乗り越える懸念があり、分散機構70の移動速度は遅いことが好ましい。ここで、移動速度の速い、及び遅いとは、上述の目的に応じた移動速度を比較した場合を基準に決定される。遅い移動速度を1とした場合、例えば、速い移動速度は3以上7以下にすることが好ましい。
上述の目的に応じて、例えば、分散機構70の往移動の移動速度を遅くし、復移動の移動速度を速くできる。また、分散機構70の往移動の移動速度を速くし、復移動の移動速度を遅くできる。
薬剤25を撮像する前に、薬剤25が横倒しされていることが好ましいので、分散機構70の往移動の移動速度を速くすることにより薬剤25同士の重なりを解消し、次いで、復移動の移動速度を遅くすることにより薬剤25を横倒しすることが、好ましい。
次に、分散機構70が複数回往復移動する場合、分散機構70の移動速度として、以下の態様が挙げられる。仮に、分散機構70が3回往復移動する場合、3回の往復移動に関して、分散機構70の往移動、及び復移動の移動速度は、同じにすることができる。また、2回の往復移動、及び3回目の往移動の移動速度は同じにし、3回目の復移動の移動速度は、他の移動速度より遅くすることができる。薬剤25同士の重なりを解消でき、薬剤25の横倒しを実現することができる。但し、分散機構70の往復移動は、目的に応じて適宜変更できる。
分散機構70は、本実施形態の構成に限定されない。図6は、調剤監査装置20に備えられる第2の分散機構80の構成図である。分散機構80は、分包袋27(不図示)を横切る方向に配置された柱状体81と、柱状体81に対して搬送方向の上流に配置され、不図示の分包袋27の第1面27Aに押圧される複数の第1押圧部材82と、柱状体81に対して搬送方向の下流に配置された、不図示の分包袋27の第1面27Aに押圧される複数の第2押圧部材83と、を備えている。
分散機構80は分包袋を搬送する搬送路62に配置される。本実施形態では、第1押圧部材82及び第2押圧部材83が、それぞれ複数配置されているが、第1押圧部材82及び第2押圧部材83は、それぞれ1つ以上配置されていればよい。
本実施形態では第1押圧部材82と第2押圧部材83とは同じ構造を有している。第2押圧部材83に基づいて、その構成を説明する。第2押圧部材83は、分包袋27の第1面27A(不図示)に押圧される第2先端部材83Aと、第2先端部材83Aに固定された第2シャフト83Bと、第2シャフト83Bに伸縮自在に取り付けられた第2コイルバネ83Cと、第2シャフト83Bの第2先端部材83Aの反対側に取り付けられた抜け止め用の第2リング83Dと、貫通孔の形成された第2ブラケット83Eと、貫通孔に配置された第2スリーブ83Fとを備えている。本実施形態では、複数の第2シャフト83Bが共通の第2ブラケット83Eに挿通されている。第2スリーブ83Fは、樹脂製であり、第2シャフト83Bの移動を容易にする。
第2先端部材83Aは第2ブラケット83Eに支持された付勢部材である第2コイルバネ83Cにより付勢され、第2先端部材83Aは分包袋27の第1面27A(不図示)を押圧する。なお、第2コイルバネ83Cを設けずに、重力により第2先端部材83Aを分包袋27の第1面27A(不図示)に押圧させても良い。
第2リング83Dは第2ブラケット83Eの貫通孔より大きいので、第2シャフト83Bが第2ブラケット83Eから抜けることが抑制される。
第1押圧部材82は、第2押圧部材83と同様に、分包袋27の第1面27A(不図示)に押圧される第1先端部材82Aと、第1先端部材82Aに固定された第1シャフト82Bと、第1シャフト82Bに伸縮自在に取り付けられた第1コイルバネ82Cと、第1シャフト82Bの第1先端部材82Aの反対側に取り付けられた抜け止め用の第1リング82Dと、貫通孔の形成された第1ブラケット82Eと、貫通孔に配置された第1スリーブ82Fとを備えている。本実施形態では、複数の第1シャフト82Bが共通の第1ブラケット82Eに挿通されている。
第1先端部材82A、及び第2先端部材83Aは、搬送路62に向けて先細りとなる円錐形状を有し、円錐形状の先端が曲面形状で構成されている。第1先端部材82A、及び第2先端部材83Aの頂角は、例えば60°〜120°であることが好ましい。
分散機構80を構成する第1押圧部材82、第2押圧部材83、及び柱状体81は、その相対位置が固定されている。したがって、第1押圧部材82、第2押圧部材83、及び柱状体81は所定の距離を維持した状態で、搬送方向Fに対して上流側、及び下流側に移動することができる。さらに、第1押圧部材82、及び第2押圧部材83は、分包袋27の第1面27A(不図示)に押圧されている。
なお、第1押圧部材82、第2押圧部材83、及び柱状体81の相対位置は、薬剤25を散開させるための移動中に固定されていればよい。したがって、薬剤25を散開する前においては、散開させる薬剤25の大きさに応じて、第1押圧部材82、第2押圧部材83、及び柱状体81の相対位置を適宜変更することは可能である。
したがって、分散機構80を搬送方向Fに移動させることにより、分包袋27に強制的に、うねり90(不図示)を発生させることができ、うねり90を移動させることができる。第1押圧部材82、及び第2押圧部材83は第1面27Aに押圧されているので、分包袋27の動きをある程度規制することができ、分包袋27に張力を与えることができる。
その結果、うねり90により分包袋27に分包される薬剤25を効果的に散開することができる。
第1コイルバネ82Cにより第1先端部材82Aが、及び第2コイルバネ83Cにより第2先端部材83Aが付勢されている。第1先端部材82A、及び第2先端部材83Aが薬剤25(不図示)を通過する際に、第1コイルバネ82C、及び第2コイルバネ83Cの付勢力に抗することにより、第1先端部材82A、及び第2先端部材83Aが押圧方向と反対方向に移動し、薬剤25を乗り越えることができ、薬剤25が損傷を受けることを回避することができる。
なお、第1先端部材82A、及び第2先端部材83Aが薬剤25を通過する際に、円錐形状の傾斜面又は先端の曲面により分包袋27に分包され薬剤25の向きを変更することができる。薬剤25の向きを変更することにより、薬剤25を散開しやすい状態とすることが可能である。ただし、第1先端部材82A、及び第2先端部材83Aは円錐形状に限定されない。
さらに、分散機構を構成する第1押圧部材、及び第2押圧部材として、板状部材を適用することもできる。板状部材にすることにより構造を簡略化することができる。
図7は、調剤監査装置20に備えられる第2の分散機構80の変形例の構成図である。図7に示されるように、第2の分散機構80は、柱状体81に代えて螺旋柱状体85を備える。螺旋柱状体85は、柱状体85Aと、柱状体85Aの外周面に設けられた螺旋羽根85Bと、を有する。螺旋羽根85Bにより柱状体85Aの外周面に螺旋溝85Cが存在する。
螺旋柱状体85は、不図示の駆動部と連結され、搬送方向Fと同方向、又は逆方向に回転できる。螺旋柱状体85は分散機構80の移動とは独立して回転可能である。分散機構80が移動する間、螺旋柱状体85は起立する薬剤25の横倒しを促進できる。
図8は、螺旋柱状体85の動作を説明する説明図である。図8に示されるように、分散機構80(不図示)を移動させることにより、螺旋柱状体85は、分包袋27と搬送路62との間を通過する。その際、分包袋27に分包された複数の薬剤25は、螺旋柱状体85を乗り越える。螺旋柱状体85は回転しているので、薬剤25は螺旋羽根85Bにより柱状体85Aの軸線方向に平行な力を受ける。その結果、螺旋柱状体85は薬剤25の横倒しを促進することができる。
螺旋柱状体85の山径CD、谷径RD、ピッチP、及び回転数は、横倒しすべき薬剤25の大きさを考慮して適宜決定される。山径CDと谷径RDとの差を調節することにより、起立する薬剤25のバランスが崩れやすい力を与えることができる。
ピッチPは、螺旋溝85Cの幅を規定する。ピッチPの大きさは、起立する薬剤25が螺旋溝85Cに入り込むことができる大きさに決定される。実施形態では、螺旋柱状体85の上流側と下流側とにおいて、不図示の第1押圧部材82と第2押圧部材83により分包袋27が押圧されるので、分包袋27は張力を付与されている。起立していない薬剤25と比較して、起立している薬剤25は、分包袋27から螺旋柱状体85に向けてより大きな力を受ける。その結果、起立している薬剤25は螺旋溝85Cに入り込みやすくなる。螺旋溝85Cに入り込んだ薬剤25は、回転する螺旋羽根85Bと接触する。結果として、起立している薬剤25が自己選択され、螺旋柱状体85により横倒しされ易くなる。
螺旋柱状体85の回転数は、薬剤25が螺旋柱状体85を乗り越えるのに要する時間内に、螺旋羽根85Bが薬剤25と接触できる回転数にすることが好ましい。薬剤25の横倒しを、より確実にするためである。
したがって、分散機構80の移動速度を遅くすることにより、薬剤25が螺旋柱状体85を乗り越えるのに要する時間を長くし、かつ、螺旋柱状体85の回転数を速くすることにより、螺旋羽根85Bと薬剤25との接触がより確実となる。
第2の分散機構80においても、第1の分散機構70と同様に、往移動の移動速度と復移動の移動速度とが目的に応じて決定される。
図9は、調剤監査装置20に備えられる第3の分散機構100の構成図である。分散機構100は、分包袋27(不図示)を横切る方向に配置された柱状体101と、柱状体101に対して搬送方向の上流に配置され、不図示の分包袋27の第1面27Aに押圧される複数の第1押圧部材102と、柱状体101に対して搬送方向の下流に配置された、不図示の分包袋27の第1面27Aに押圧される複数の第2押圧部材103と、を備えている。
本実施形態では、第1押圧部材102及び第2押圧部材103が、それぞれ複数配置されているが、第1押圧部材102及び第2押圧部材103は、それぞれ1つ以上配置されていればよい。
本実施形態では第1押圧部材102と第2押圧部材103とは同じ構造を有している。第2押圧部材103に基づいて、その構成を説明する。第2押圧部材103は、分包袋27の第1面27A(不図示)に押圧される第2板状部材103Aと、第2板状部材103Aを移動可能に支持する第2軸部103Bと、第2軸部103Bを回動可能に支持する第2フレーム103Cと、第2板状部材103Aを第1面27Aに付勢する第2ねじりコイルバネ103Dと、備えている。第2板状部材103Aを、第2ねじりコイルバネ103Dで付勢することで独立して移動可能とすることができる。
第2板状部材103Aは、分包袋27(不図示)に損傷を与えない材料であることが好ましい。例えば、ポリオキシメチレン(POM:polyoxymethylene)により構成されることが好ましい。
上述したように第1押圧部材102は、第1板状部材102Aと、第1板状部材102Aを移動可能に支持する第1軸部102Bと、第1軸部102Bを回動可能に支持する第1フレーム102Cと、第1板状部材102Aを第1面27Aに付勢する第1ねじりコイルバネ102Dと、備えている。
第3の分散機構100においても、第1の分散機構70と同様に、往移動の移動速度と復移動の移動速度とが目的に応じて決定される。また、第1の分散機構70、及び第3の分散機構100においても、第2の分散機構80に適用された螺旋柱状体85が、その目的に応じて適用される。
[調剤監査装置の構成]
図10は、調剤監査装置20の検査装置本体33の電気的構成を示すブロック図である。検査装置本体33には、投入薬種情報取得部40と、薬剤情報データベース(以下、薬剤情報DBと略す)41と、投入薬種正誤判定部42と、薬剤外観データベース(以下、薬剤外観DBと略す)43と、外観別個数情報取得部44と、外観別計数部45と、外観別個数正誤取得部46と、取り違え判定可能性判定部47と、分包正誤判定部48と、通信インタフェース(調剤情報取得部)49と、を備える。
投入薬種情報取得部40は、第3カメラ31とともに投入薬種情報取得部を構成するものである。投入薬種情報取得部40は、第3カメラ31から入力された薬種情報37の画像データ(バーコードの読取情報を含む)から、薬種情報37として例えば包装36に記録されたバーコード及び文字の少なくとも一方を抽出する。そして、投入薬種情報取得部40は、薬種情報37を投入薬種正誤判定部42へ出力する。なお、投入薬種情報取得部40は、検査装置本体33に設ける代わりに第3カメラ31内に設けてもよい。
図11は、投入薬種正誤判定部による正誤判定処理を説明するための説明図である。図11に示されるように、薬剤情報DB41には、薬剤25の薬種と、薬種情報37と、先発医薬品及び後発医薬品(ジェネリック医薬品)の対応関係を示す後発医薬情報とが予め対応づけて記憶されている。図中の薬種欄に記載されている「A、A1、A2、・・・、B、B1、B2、・・・、C、C1、C2、・・・」は、薬剤25の薬種を示している。また、薬剤A1、A2は薬剤Aの後発医薬品であり、薬剤B1、B2は薬剤Bの後発医薬品であり、薬剤C1、C2は薬剤Cの後発医薬品である。以下、薬剤25と記載した場合には全ての薬種を含み、薬剤A、B、・・・と記載した場合にはその薬種を示す。
図中の「薬剤識別情報」欄には、包装36の薬種情報37が記録されている。「後発医薬品情報」欄には、薬剤25が後発医薬品である場合にはその先発医薬品の薬種(薬種情報37でも可)が記録されている。薬剤情報DB41を参照することにより、薬種情報37から薬剤25の薬種が明らかになり、さらに、薬剤25の先発医薬品又は後発医薬品(同一の有効成分を有する薬剤)を判別することができる。
投入薬種正誤判定部42は、レセプトコンピュータ18から通信インタフェース49を介して入力される調剤情報22と、投入薬種情報取得部40から入力される薬種情報37とに基づき、薬剤情報DB41を参照して、分包機26に投入される薬剤25の薬種の正誤を判定する。
具体的に、投入薬種正誤判定部42は、調剤情報22に基づき分包機26に投入されるべき薬剤25の薬種を判別する。また、投入薬種正誤判定部42は、薬種情報37に基づき、薬剤情報DB41を参照して、ピッキング作業12でピッキングされ且つ分包機26に投入される薬剤25(図中で投入薬剤と表示)の薬種を判別する。そして、投入薬種正誤判定部42は、調剤情報22で指定されている薬剤25の薬種と、分包機26に投入される薬剤25の薬種とを照合することにより、分包機26に投入される薬剤25の薬種の正誤を判定する。投入薬種正誤判定部42は、分包機26に投入される各薬剤25の薬種の中で、調剤情報22で指定されている薬剤25の薬種と一致するものは正しいと判定し、一致しないものは誤っていると判定する。
この際に、投入薬種正誤判定部42は、薬種情報37に対応する薬剤25が、調剤情報22で指定されている薬剤25と同一の有効成分を有する後発医薬品(先発医薬品でも可)である場合には、両者の薬種が一致しない場合であっても薬種は正しいと判定する。なお、投入薬種正誤判定部42は、薬種情報37に対応する薬剤25が、調剤情報22で指定されている薬剤25の後発医薬品等でなくても同一の有効成分を有する同種同効薬剤である場合には、薬種は正しいと判定する。この場合には、同種同効薬剤の対応関係を示す情報を薬剤情報DB41に予め格納しておく。
投入薬種正誤判定部42は、分包機26に投入される薬剤25の薬種が誤っていると判定した場合に、該当する薬種の情報を含む判定結果J1を表示部34へ出力する。これにより、表示部34は、分包機26に投入される薬剤25の薬種が誤っている旨、及びその薬種を表示する。例えば、調剤情報22で指定されてない薬剤25(ここでは薬剤E)の包装36の薬種情報37を第3カメラ31により撮像した場合には、投入薬種正誤判定部42から表示部34へ「薬剤E」が誤っている旨の判定結果J1が出力される。そして、表示部34は、例えば「薬剤Eが誤ってピッキングされています」という警告情報を表示する。なお、この警告表示の表示態様は適宜変更してもよい。
図10に戻って、投入薬種正誤判定部42には、分包薬剤情報取得部50が設けられている。分包薬剤情報取得部50は、調剤情報22と、ピッキングされた各薬剤25の薬種情報37とに基づき、薬剤情報DB41を参照して、分包機26にて各分包袋27(分包1、分包2、・・・)に分包される薬剤25の薬種及び薬種毎の個数を示す分包薬剤情報51を取得する(図12参照)。分包薬剤情報取得部50は、分包薬剤情報51を外観別個数情報取得部44及び取り違え判定可能性判定部47にそれぞれ出力する。
図12に示されるように、薬剤外観DB43には、各薬剤25の薬種と、薬剤の外観を示す薬剤外観情報とが対応づけて記憶されている。薬剤外観情報には、薬剤25の大きさ(面積、径、長軸及び/又は短軸の長さなど)、形(円形、三角形、楕円形、カプセル形状など)、色(例えば、RGB値)、識別コード(数字、アルファベット、カタカナ等)を示す情報が含まれている。なお、各薬剤A、B、C、D、・・・のそれぞれの大きさを示すL1、L2、L3、L4、・・・、それぞれの形を示すS1、S2、S3、S4、・・・、それぞれの色を示すC1、C2、C3、C4、・・・、ID1、ID2、ID3、ID4・・・は、既知の値である。
外観別個数情報取得部44は、分包薬剤情報取得部50から入力された分包薬剤情報51に基づき、薬剤外観DB43を参照して、各分包袋27にそれぞれ分包される薬剤25の外観別の個数(外観別個数)を示す外観別個数情報53を取得する。例えば、外観別個数情報取得部44は、「分包1」の分包袋27に対応する分包薬剤情報51が「A×1、B×1、C×1」である場合には、薬剤外観DB43の薬剤A,B,Cに対応する薬剤外観情報を参照して、「分包1」の外観別個数情報53を決定する。この場合に、「分包1」の外観別個数情報53は、「(L1:S1:C1:ID1)×1、(L2:S2:C2:ID2)×1、(L3:S3:C3:ID3)×1)」となる。これにより、分包1の分包袋27内には、外観が(L1:S1:C1:ID1)、(L2:S2:C2:ID2)、(L3:S3:C3:ID3)」をそれぞれ満たす薬剤25が1個ずつ入ることが判る。
以下同様に外観別個数情報取得部44は、「分包2、分包3、・・・」の分包袋27に対応する外観別個数情報53を決定する。そして、外観別個数情報取得部44は、各分包袋27の外観別個数情報53を外観別個数正誤取得部46へ出力する。なお、本実施形態では、外観別個数情報取得部44が分包薬剤情報取得部50から取得した分包薬剤情報51に基づき外観別個数情報53を取得しているが、分包薬剤情報取得部50の機能を外観別個数情報取得部44に持たせてもよい。すなわち、分包薬剤情報取得部50を設けることなく、外観別個数情報取得部44が、投入薬種正誤判定部42などから取得した調剤情報22及び薬種情報37に基づき、薬剤情報DB41を参照して分包薬剤情報51を取得してもよい。これにより、外観別個数情報取得部44は、少なくとも調剤情報22及び薬種情報37に基づき、外観別個数情報53を取得することができる。
外観別計数部45は、第4カメラ32から入力される分包前の各1分包分(分包1、分包2、・・・)の薬剤25の画像データを解析して、各分包袋27にそれぞれ分包される薬剤25の外観別個数を計数することができる。本実施形態では、撮像部60(第1カメラ60A、及び第2カメラ60B)から入力される分包後の各1分包分(分包1、分包2、・・・)の薬剤25の画像データを解析して、各分包袋27にそれぞれ分包される薬剤25の外観別個数を計数する。なお、本実施形態では、第1カメラ60A、及び第2カメラ60Bにより分包後の各1分包分(分包1、分包2、・・・)の薬剤25の画像データを取得する前に、分散機構70を駆動することにより、各1分包分の分包袋27の薬剤25を散開することができる。分散機構70の散開により、分包袋27の薬剤25を正確に撮像することが可能となる。
なお、分散機構70を駆動する前に第1カメラ60A、及び第2カメラ60Bにより分包後の各1分包分の薬剤25の画像データを取得し、分散機構70を駆動するか否かを判断することもできる。
図12においては、第4カメラ32、及び撮像部60を示したが、少なくとも撮像部60からの画像データを入力することにより、分包後の薬剤25の監査を実行することができる。
具体的に、外観別計数部45は、画像データに対して公知のエッジ抽出処理やセグメンテーション処理を行い、画像内の薬剤25の輪郭を抽出することにより、画像内の薬剤25の大きさ、形を判別可能である。また、外観別計数部45は、画像データがカラー画像データである場合には、画像データに基づき画像内の薬剤25の色を判別可能である。た、外観別計数部45は、画像データが識別コードを含む場合、画像データに基づき画像内の薬剤25の識別コードを判別可能である。なお、画像データに基づく薬剤25の外観別個数の計数方法は、特に限定されるものではなく、公知の各種方法を用いてもよい。外観別計数部45は、外観別個数の計数結果を示す外観別個数実測情報(以下、単に実測情報と略す)55を、外観別個数正誤取得部46へ出力する。
識別コードとは、識別を目的として錠剤、カプセル剤等に刻印又は印刷される文字又は絵文字等を意味する。
実測情報55は前述の外観別個数情報53と基本的に同じ形式の情報であり、この実測情報55には、1分包分毎の計数結果「外観1(大きさ、形、色、識別コード)×個数、外観2(大きさ、形、色、識別コード)×個数、・・・」が記録されている。
外観別個数正誤取得部46は、外観別個数情報取得部44から入力された外観別個数情報53と、外観別計数部45から入力された実測情報55とを照合する。そして、外観別個数正誤取得部46は、実測情報55が外観別個数情報53に一致するか否かに基づき、各分包袋27に分包される薬剤25の外観別個数が正しいか否かを判定し、この判定結果J2を分包正誤判定部48へ出力する。この際に、外観別個数正誤取得部46は、分包袋27に投入される薬剤25の外観別個数が誤っている場合には、該当する分包袋27を示す情報を含む判定結果J2を分包正誤判定部48へ出力する。
図13に示されるように、取り違え判定可能性判定部47は、分包薬剤情報取得部50から入力された分包薬剤情報51に基づき、薬剤外観DB43を参照して、薬剤25の取り違えの有無が判定可能か否かを判定する。
図13に示されるように、取り違え判定可能性判定部47は、分包薬剤情報取得部50から入力された分包薬剤情報51に基づき、薬剤外観DB43を参照して、薬剤25の取り違えの有無が判定可能か否かを示す取り違え可能性情報58を取得する。具体的に、取り違え判定可能性判定部47は、分包薬剤情報51に基づき薬剤外観DB43を参照して、分包薬剤情報51内の各薬剤25に対応する薬剤外観情報を取得する。なお、取り違え可能性情報58の「分包」欄には、薬剤25がどの分包袋27(分包1、分包2、・・・)に投入されるかを示す情報が記憶されている。
次いで、取り違え判定可能性判定部47は、取り違え可能性情報58に基づき、各分包袋27に分包される薬剤25の取り違えの有無を判定可能であるか否かを判定する。具体的に、取り違え判定可能性判定部47は、異なる分包袋27にそれぞれ投入される別種類の薬剤25(分包袋間で種類の異なる薬剤25)の外観が下記の第1の条件から第4の条件を満たす否かを判定する。なお、これら条件の数は、外観別個数のパラメータ(大きさ、形、色、識別コード)の数に応じて増減する。
第1の条件は、前述の別種類の薬剤25の形の差が小さいことである。例えば、取り違え判定可能性判定部47は、別種類の薬剤25の形を外接円と内接円の直径の差で表した場合の薬剤間差が0.1mm未満の場合、あるいは形を外接円と外縁との最大距離で表した場合の薬剤間差が0.1mm未満の場合に、別種類の薬剤25の形の差が小さいと判定する。
第2の条件は、前述の別種類の薬剤25の大きさの差が小さいことである。例えば、取り違え判定可能性判定部47は、別種類の薬剤25の直径の薬剤間差が0.1mm未満の場合、あるいは薬剤25の中心(外縁の全周からの距離の合計が最も短くなる点)から外縁までの最短距離の薬剤間差が0.05mm未満の場合に、薬剤25の大きさの差が小さいと判定する。
第3の条件は、前述の別種類の薬剤25の色と明るさの差が小さいことである。例えば、取り違え判定可能性判定部47は、標準光源下での薬剤間色差(ΔE)<2.0の場合、あるいはRGB値の薬剤間差が全色10%未満の場合に、前述の別種類の薬剤25の色と明るさの差が小さいと判定する。なお、色差の算出方法は、国際照明委員会(CIE)などが定める公知技術を用いてよい。
第4の条件は、前述の別種類の薬剤25の識別コードの類似度が高いことである。類似度は画像同士が似ている度合いを示す数値をいい、特に限定されず様々な方法で求めることができる。例えば、取り違え判定可能性判定部47は、画像同士の相関演算により、類似度を求め、予め定められた類似度を超える場合に類似度が高いと判定する。
取り違え判定可能性判定部47は、取り違え可能性情報58に基づき、異なる分包袋27にそれぞれ投入される別種類の薬剤25の外観が第1の条件から第4の条件を満たす場合には、薬剤25の取り違えの有無を判定不能と判定する。そして、取り違え判定可能性判定部47は、別種類の薬剤25の取り違えの有無が判定不能である場合に、これら別種類の薬剤25の薬種を含む判定結果J3(図15参照)を生成する。
一方、取り違え判定可能性判定部47は、異なる分包袋27にそれぞれ投入される別種類の薬剤25の外観が第1の条件から第4の条件の何れかを満たさない場合には、取り違えの有無を判定可能と判定し、その判定結果J3を生成する。
また、取り違え判定可能性判定部47は、同一の分包袋27に投入される別種類の薬剤25が第1の条件から第4の条件を満たすか否かについても同様に判定を行い、その判定結果J3を生成する。なお、取り違え判定可能性判定部47が別種類の薬剤25の取り違えの有無を判定不能と判定した場合に、これら別種類の薬剤25の薬種が判定結果J3に含まれる。
取り違え判定可能性判定部47は、判定結果J3を分包正誤判定部48へ出力する。なお、本実施形態では、取り違え判定可能性判定部47が分包薬剤情報取得部50から取得した分包薬剤情報51に基づき取り違え可能性情報58を取得して、薬剤25の取り違えの有無を判定可能であるか否かを判定しているが、分包薬剤情報取得部50の機能を取り違え判定可能性判定部47に持たせてもよい。すなわち、分包薬剤情報取得部50を設けることなく、取り違え判定可能性判定部47が、投入薬種正誤判定部42などから取得した調剤情報22及び薬種情報37に基づき、薬剤外観DB43を参照して取り違え可能性情報58を取得してもよい。これにより、取り違え判定可能性判定部47は、少なくとも調剤情報22及び薬種情報37に基づき、薬剤25の取り違えの有無を判定可能であるか否かを判定することができる。
分包正誤判定部48は、外観別個数正誤取得部46の判定結果J2と、取り違え判定可能性判定部47の判定結果J3とに基づき、各分包袋27に分包された薬剤25が正しいかどうかを判定する。具体的に、分包正誤判定部48は、各分包袋27に投入される薬剤25の外観別個数が正しく、かつ薬剤25の取り違えの有無が判定可能である場合に、各分包袋27に分包された薬剤25が正しいと判定する。
一方、分包正誤判定部48は、分包袋27に分包される薬剤25の外観別個数が誤っている場合に、該当する分包袋27に分包された薬剤25に誤りがあると判定する。そして、図14に示されるように、分包正誤判定部48は、外観別個数が誤っている分包袋27を示す判定結果J2を表示部34へ出力する。これにより、表示部34には、外観別個数が誤っている分包袋27を示す警告情報が表示される。
また、分包正誤判定部48は、別種類の薬剤25の取り違えの有無が判定不能である場合に、各分包袋27に分包された薬剤25が正しくない可能性があると判定する。そして、図15に示されるように、分包正誤判定部48は、取り違えの有無が判定不能な薬剤25の薬種を示す判定結果J3を表示部34へ出力する。これにより、表示部34には、取り違えの有無を判定不能な薬剤25の薬種を示す警告情報が表示される。
なお、分包袋27に分包される薬剤25の外観別個数が誤っており、さらに、別種類の薬剤25の取り違えの有無が判定不能である場合には、表示部34に、図14及び図15に示した警告情報が両方表示される。
[調剤監査の手順の流れの説明]
次に、分包袋に分包された薬剤に対する調剤監査(一包化薬剤監査とも称される)の手順の流れについて説明する。図16は、本実施形態の調剤監査方法が含まれる調剤監査の手順が示されたフローチャートである。
薬剤師が処方箋を受け付けると薬剤処方作業10が開始する。最初に処方箋入力作業11において、薬剤師が処方箋に記載されている調剤情報22をレセプトコンピュータ18に入力し、プリンタ19を用いて調剤情報22を出力する(ステップS1)。また、レセプトコンピュータ18は、薬剤師により入力された調剤情報22を調剤監査装置20へ出力する。これにより、調剤監査装置20は調剤情報22を取得することができる。
薬剤師は、プリンタ19から出力された調剤情報22に対応する薬剤25を薬剤棚24からピッキングするピッキング作業12を行う(ステップS2)。
図16に示されたピッキング作業12(ステップS2)の後に、自動分包作業13(ステップS3)へ進む。自動分包作業13(ステップS3)では、分包機26により分包が実行される。また、自動分包作業13(ステップS3)と平行して、投入薬種情報取得(ステップS4)、及び投入薬種正誤判定(ステップS5)が実行される。
図16に示された投入薬種情報取得(ステップS4)では、ピッキング作業(ステップS2)の後、ピッキングされた薬剤25の包装36が、図1に示された第3カメラ31の前にセットされる。包装36は図1に示されている。
そして、第3カメラ31が用いられて、薬剤25の薬種情報37が撮像される。薬種情報37の画像データが、第3カメラ31から投入薬種情報取得部40へ出力される。図10に示された投入薬種情報取得部40が用いられて、画像データから薬種情報37が抽出される。
図16に示された投入薬種正誤判定(ステップS5)では、図10に示された投入薬種正誤判定部42が用いられて、投入薬種情報取得部40から出力された薬種情報37が取得される。そして、図16に示された投入薬種正誤判定(ステップS5)では、薬種情報37、及び調剤情報22に基づき、薬剤情報データベース41が参照されて、図1に示された分包機26に投入された薬剤25の薬種の正誤が判定される。
図16に示された投入薬種正誤判定(ステップS5)では、図1に示された分包機26に投入される薬剤25の薬種が、調剤情報22で指定されている薬剤25の薬種と同一、又は同一の有効成分を有する先発医薬品、或いは後発医薬品等である場合に、分包機26に投入される薬剤25の薬種が正しいと判定される(ステップS6)。この場合、図16に示されたステップS6の判定はNO判定とされる。
一方、図16に示された投入薬種正誤判定(ステップS5)において、図1に示された分包機26に投入される薬剤25の薬種が調剤情報22で指定されている薬剤25の薬種と一致せず、又はその先発医薬品、或いは後発医薬品でもない場合に、分包機26に投入される薬剤25の薬種が誤っていると判定される。この場合、図16に示されたステップS6の判定はYES判定とされる。
ステップS6の判定がYES判定の場合、判定結果表示(ステップS7)へ進む。図16に示された判定結果表示(ステップS7)において、図1に示された表示部34には、分包機26に投入される薬剤25の薬種が誤っている旨、及びその薬種が表示される。これにより、図16に示されたピッキング作業12(ステップS2)の誤りが警告され、且つ、ピッキング作業12(ステップS2)のやり直しを促すことが可能となる。
以下、図1に示された分包機26に投入される薬剤25の薬種が正しいと、図10に示された投入薬種正誤判定部42において判定されるまで、図16に示されたピッキング作業12(ステップS2)から判定結果表示(ステップS7)までの処理が繰り返される。
図16に示されたステップS6の判定がNO判定の場合、分包薬剤情報取得(ステップS8)へ進む。分包薬剤情報取得(ステップS8)では、分包薬剤情報取得部50において、調剤情報22、及び薬剤25の薬種情報37に基づき、薬剤情報データベース41が参照されて、一包分の薬剤25の分包薬剤情報51が取得される。
そして、分包薬剤情報取得(ステップS8)では、図10に示された分包薬剤情報取得部50において、外観別個数情報取得部44、及び取り違え判定可能性判定部47に対して分包薬剤情報51を出力させる。
外観別個数情報取得(ステップS9)では、図12に示された外観別個数情報取得部44において、分包薬剤情報取得部50から入力された分包薬剤情報51に基づき、薬剤外観データベース43が参照されて、外観別個数情報53が取得される。図16に示された外観別個数情報取得(ステップS9)では、図12に示された外観別個数情報53を外観別個数正誤取得部46へ出力する。
次いで、図16に示されるように、分包袋の搬送(ステップS10:搬送工程)では、薬剤25を収納した分包袋27を撮像位置まで分包袋を搬送する。分包袋の搬送(ステップS10)では、分包機26により薬剤25が分包された分包袋27を搬送路62の上に載置され、分包袋27が撮像部60の位置に分包袋27を搬送される。撮像部60の位置で分包袋27の搬送が停止される。
薬剤の散開(ステップS11:分散工程)では、撮像部60により分包袋27に分包された薬剤25を撮像する前に、図1に示される分包袋27の薬剤25が分散機構70、80により散開される。分散機構70、80により、分包袋27の薬剤25同士の重なりを解消し、又は分包袋27の起立している薬剤25の姿勢を横倒しの安定した状態に、薬剤25を散開する。
薬剤25を散開する際、処方箋の情報に基づいて、分散機構70、80の動作、及びその構成を変更することが好ましい。
例えば、薬剤25の大きさ、及び形に合わせて、分散機構70、80を構成する第1押圧部材72、82と第2押圧部材73、83との距離、及び柱状体71、81の大きさ等を調整することができる。また、薬剤25が小さい場合、分散機構70、80をゆっくり動かし、薬剤25が大きい場合、速く分散機構70、80を動かす等の変化をさせることもできる。
図16に示された薬剤の撮像(ステップS12:撮像工程)では、図1に示された第1カメラ60A、及び第2カメラ60Bが用いられて、搬送路62の上に載置され、散開された分包袋27の薬剤25が撮像される。薬剤25の画像データが、外観別計数部45へ出力される。
図16に示された外観別計数(ステップS13)では、図12に示された外観別計数部45において、分包後の薬剤25の画像データが解析され、分包袋27に包装される分の薬剤25の外観別個数が計数される。計数結果を示す実測情報55が外観別個数正誤取得部46へ出力される。
図16に示された外観別個数正誤判定(ステップS14)では、図12に示された外観別個数正誤取得部46において、外観別個数情報取得部44から入力された外観別個数情報53と、外観別計数部45から入力された実測情報55とが照合され、分包袋27に分包された薬剤25の外観別個数が正しいか否かが判定される。
そして、外観別個数正誤取得部46では、分包袋27に分包される分の薬剤25の外観別個数が正しい場合には、その旨を示す判定結果J2が分包正誤判定部48へ出力される。一方、分包袋27に分包される薬剤25の外観別個数が誤っている場合には、その旨、及びに該当する分包袋27を示す判定結果J2が分包正誤判定部48へ出力される。
図16に示された取り違え可能性情報取得(ステップS15)では、図13に示された分包薬剤情報取得部50から入力された分包薬剤情報51に基づき、薬剤外観データベース43が参照されて、取り違え可能性情報58が取得される。図16に示された取り違え可能性情報取得(ステップS15)の後に分包正誤判定(ステップS18)へ進む。
条件判定(ステップS16)では、図13に示された取り違え判定可能性判定部47において、取り違え可能性情報58に基づき、異なる分包袋27、又は同一の分包袋27に投入された別種類の薬剤25の外観が、先に説明した第1条件から第4条件を満たすか否かが判定される。
そして、図16に示された条件判定(ステップS16)では、別種類の薬剤25の取り違えの有無の判定が可能である場合には、その旨を示す判定結果J3が生成される。なお、判定結果J3は図13に示される。別種類の薬剤25の取り違えの有無の判定が不能である場合には、該当する別種類の薬剤25の薬種を含む判定結果J3が生成される。
そして、図16に示された条件判定(ステップS16)では、図13に示された分包正誤判定部48へ判定結果J3が出力される。図15に示された条件判定(ステップS16)の後に分包正誤判定(ステップS18)へ進む。
分包正誤判定(ステップS18:検査工程)では、図13に示された分包正誤判定部48において、図16に示された外観別個数正誤判定(ステップS14)の判定結果J2、及び条件判定(ステップS16)の判定結果J3が取得される。
そして、判定結果J2、及び判定結果J3に基づき、分包袋27に分包された薬剤25が正しいかどうかが判定される。
図17に示されるように、分包正誤判定部48は、分包袋27に分包される薬剤25の外観別個数が誤っている場合に、該当する分包袋27に分包された薬剤25に誤りがあると判定して、判定結果J2を表示部34へ出力する(ステップS21でYES)。これにより、図14に示したように、外観別個数が誤っている分包袋27を示す警告情報が表示部34に表示されるので、調剤監査作業14を行う薬剤師に注意を促すことができる(ステップS22)。なお、各分包袋27に分包される薬剤25の外観別個数が正しい場合(ステップS21でNO)にもその旨を表示部34に表示させてもよい。
次いで、分包正誤判定部48は、別種類の薬剤25の取り違えの有無が判定不能である場合に、各分包袋27に分包された薬剤25が正しくない可能性があると判定して、判定結果J3を表示部34へ出力する(ステップS23でNO)。これにより、図15に示したように、取り違えの有無が判定不能な薬剤25の薬種が表示部34に表示されるので、調剤監査作業14を行う薬剤師に注意を促すことができる(ステップS24)。なお、別種類の薬剤25の取り違えの有無が判定可能である場合(ステップS23でYES)にもその旨を表示部34に表示させてもよい。
分包正誤判定部48は、各分包袋27に投入される薬剤25の外観別個数が正しく、かつ薬剤25の取り違えの有無が判定可能である場合には、各分包袋27に分包された薬剤25が正しいと判定する(ステップS25)。なお、この場合にも、各分包袋27に分包された薬剤25が正しい旨を示す情報を表示部34に表示させてもよい。以上で、調剤監査装置20による検査が完了する。
図16に戻り、分包正誤判定(ステップS18)において、分包袋27に投入される薬剤25の外観別個数が正しいと判定され、且つ、薬剤25の取り違えの有無の判定が可能であると判定された場合には、服薬指導及び処方作業15とが順番に実行される(ステップS27)。以下、薬剤師が新たな処方箋を受け付ける毎に、上述の各ステップの処理が繰り返し実行される(ステップS28)。
上述の各実施形態では、薬剤処方作業10に用いられる調剤監査装置20を例に挙げて説明を行ったが、各種の分包機にて分包された薬剤25を検査する調剤監査装置20に本発明を適用することができる。
なお、本実施形態において、投入薬種情報取得部40、投入薬種正誤判定部42、外観別個数情報取得部44、外観別計数部45、外観別個数正誤取得部46、取り違え判定可能性判定部47、分包正誤判定部48、及び分包薬剤情報取得部50は、は一つ又は複数のCPU(Central processing unit)により構成され、当該CPUに不図示の記録部に保存されているプログラムがロードされることにより動作する。
10 薬剤処方作業
11 処方箋入力作業
12 ピッキング作業
13 自動分包作業
14 調剤監査作業
15 処方作業
18 レセプトコンピュータ
19 プリンタ
20 調剤監査装置
21 印刷物
22 調剤情報
24 薬剤棚
25 薬剤
26 分包機
27 分包袋
27A 第1面
27B 第2面
31 第3カメラ
32 第4カメラ
33 検査装置本体
34 表示部
36 包装
37 薬種情報
40 投入薬種情報取得部
41 薬剤情報データベース
42 投入薬種正誤判定部
43 薬剤外観データベース
44 外観別個数情報取得部
45 外観別計数部
46 外観別個数正誤取得部
47 取り違え判定可能性判定部
48 分包正誤判定部
49 通信インタフェース
50 分包薬剤情報取得部
51 分包薬剤情報
53 外観別個数情報
55 外観別個数実測情報
58 取り違え可能性情報
60 撮像部
60A 第1カメラ
60B 第2カメラ
62 搬送路
70 分散機構
71 柱状体
72 第1押圧部材
72A 第1車輪
72B 第1車軸
72C 第1フレーム
72D 第1軸
72E 第1固定具
72F 第1バネ
73 第2押圧部材
73A 第2車輪
73B 第2車軸
73C 第2フレーム
73D 第2軸
73E 第2固定具
73F 第2バネ
80 分散機構
81 柱状体
82 第1押圧部材
82A 第1先端部材
82B 第1シャフト
82C 第1コイルバネ
82D 第1リング
82E 第1ブラケット
82F 第1スリーブ
83 第2押圧部材
83A 第2先端部材
83B 第2シャフト
83C 第2コイルバネ
83D 第2リング
83E 第2ブラケット
83F 第2スリーブ
85 螺旋柱状体
85A 柱状体
85B 螺旋羽根
85C 螺旋溝
90 うねり
100 分散機構
101 柱状体
102 第1押圧部材
102A 第1板状部材
102B 第1軸部
102C 第1フレーム
102D 第1ねじりコイルバネ
103 第2押圧部材
103A 第2板状部材
103B 第2軸部
103C 第2フレーム
103D 第2ねじりコイルバネ
F 搬送方向

Claims (17)

  1. 薬剤が分包された分包袋を搬送する搬送路と、
    前記搬送路の上で、前記分包袋に分包された前記薬剤を撮像する撮像部と、
    前記搬送路の上で、前記分包袋に分包された前記薬剤を散開する分散機構と、
    前記撮像部により撮像された前記薬剤の画像に基づいて前記薬剤を監査する検査部と、
    を有する調剤監査装置において、
    前記分散機構が、
    前記分包袋の第2面の側に位置し、前記分包袋を横切る方向に配置された柱状体と、
    前記分包袋の第1面の側に位置し、前記柱状体に対して搬送方向の上流側に配置され、前記分包袋の第1面を押圧する第1押圧部材、及び前記柱状体に対して搬送方向の下流側に配置され、前記分包袋の第1面を押圧する第2押圧部材とを含み、前記第1押圧部材と前記第2押圧部材とは、押圧方向と反対方向に独立して移動可能であり、かつ前記柱状体と、前記第1押圧部材と、前記第2押圧部材との搬送方向における相対位置が固定され、
    前記分散機構と前記分包袋とが搬送方向に相対的に移動可能である調剤監査装置。
  2. 前記第1押圧部材、及び前記第2押圧部材が、前記柱状体に沿ってそれぞれ複数配置される請求項1に記載の調剤監査装置。
  3. 前記第1押圧部材は第1付勢部材を含み、前記第1付勢部材により前記第1押圧部材は前記分包袋の第1面に付勢され、
    前記第2押圧部材は第2付勢部材を含み、前記第2付勢部材により前記第2押圧部材は前記分包袋の第1面に付勢される請求項1又は2に記載の調剤監査装置。
  4. 前記第1押圧部材が、第1車軸に支持された第1車輪と、前記第1車軸を回転自在に支持する第1フレームとを備え、
    前記第2押圧部材が、第2車軸に支持された第2車輪と、前記第2車軸を回転自在に支持する第2フレームとを備える、請求項1から3の何れか一項に記載の調剤監査装置。
  5. 前記第1押圧部材が、第1シャフトと、前記第1シャフトに固定された第1先端部材と、前記第1シャフトに取り付けられ、前記第1先端部材を押圧する第1コイルバネとを備え、
    前記第2押圧部材が、第2シャフトと、前記第2シャフトに固定された第2先端部材と、前記第2シャフトに取り付けられ、前記第2先端部材を押圧する第2コイルバネとを備える請求項1から3の何れか一項に記載の調剤監査装置。
  6. 前記柱状体は、螺旋柱状体である請求項1から5の何れか一項に記載の調剤監査装置。
  7. 前記柱状体、前記第1押圧部材、及び前記第2押圧部材が前記分包袋に張力を付与する位置に配置される請求項1から6の何れか一項に記載の調剤監査装置。
  8. 前記撮像部が、
    前記分包袋の第1面の側に配置された第1撮像部と、
    前記分包袋の第2面の側に配置された第2撮像部と、
    を備える請求項1から7の何れか一項に記載の調剤監査装置。
  9. 前記搬送路に、前記分包袋を移動させる駆動部を備える請求項1から8の何れか一項に記載の調剤監査装置。
  10. 前記分散機構と前記分包袋とが搬送方向に相対的に往復移動可能である請求項1から9の何れか一項に記載の調剤監査装置。
  11. 往復移動の際、往移動の移動速度と復移動の移動速度とが異なる請求項10に記載の調剤監査装置。
  12. 前記復移動の移動速度が前記往移動の移動速度より遅い請求項11に記載の調剤監査装置。
  13. 搬送路の上を、薬剤が分包された分包袋を搬送する搬送工程と、
    前記搬送路の上で、前記分包袋に分包された前記薬剤を分散機構により散開する分散工程と、
    前記搬送路の上で、前記分包袋に分包された前記薬剤を撮像する撮像工程と、
    前記撮像工程において撮像された前記薬剤の画像に基づいて前記薬剤を監査する検査工程と、を有する調剤監査方法において、
    前記分散機構が、
    前記分包袋の第2面の側に位置し、前記分包袋を横切る方向に配置された柱状体と、
    前記分包袋の第1面の側に位置し、前記柱状体に対して搬送方向の上流側に配置され、前記分包袋の第1面を押圧する第1押圧部材、及び前記柱状体に対して搬送方向の下流側に配置され、前記分包袋の第1面を押圧する第2押圧部材とを含み、前記第1押圧部材と前記第2押圧部材とは、押圧方向と反対方向に独立して移動可能であり、かつ前記柱状体と、前記第1押圧部材と、前記第2押圧部材との搬送方向における相対位置が固定され、前記分散機構と前記分包袋とが搬送方向に相対的に移動可能である調剤監査方法。
  14. 前記柱状体は、螺旋柱状体である請求項13に記載の調剤監査方法。
  15. 前記分散機構と前記分包袋とが搬送方向に相対的に往復移動可能である請求項13又は14に記載の調剤監査方法。
  16. 往復移動の際、往移動の移動速度と復移動の移動速度とが異なる請求項15に記載の調剤監査方法。
  17. 前記復移動の移動速度が前記往移動の移動速度より遅い請求項16に記載の調剤監査方法。
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