JP5886209B2 - 錠剤鑑査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、薬包内に封入された錠剤数や錠剤種別、錠剤の状態を鑑査する錠剤鑑査装置に関するものである。
処方箋情報等に基づいて薬包内に錠剤が封入され、錠剤が封入された薬包が連続して形成された薬包連続体が知られている。そして薬包連続体のそれぞれの薬包中に封入された薬剤の数を計測する錠剤計測装置が知られている。
従来の錠剤計測装置は、薬包の端部をクランプ機構にて押さえた状態にて、弛緩付与機構によってクランプ機構にて押さえている薬包を弛ませ、更に、加振機構によってクランプ機構にて押さえている薬包を振動させることにより、クランプ機構にて押さえている薬包内における錠剤を散開させて薬剤数を計測する(例えば特許文献1参照)。
また従来の他の錠剤計測装置は、薬包連続体を搬送する搬送路と、この搬送路に沿って薬包連続体を搬送する搬送手段と、この搬送手段によって搬送される薬包連続体における薬包内の錠剤数を計数する判断部と、搬送路の上流側に設けた錠剤分離手段とを備えている(例えば特許文献2参照)。
また、処方箋情報等に基づいて、錠剤を分包紙に区分封入された薬包が、連続して形成されている薬包連続体を製造する錠剤包装装置が知られている(例えば、特許文献3参照)。
また、従来の薬包、又は薬包連続体上へ、錠剤数を計測した結果等を含む情報を記述する方法(例えば、所望の錠剤数が封入されていない場合は、NG品として、マーキングする等)としては、レーザプリンタ、もしくはインクジェットプリンタからなる印刷ユニットを用いた印刷方法がある(例えば特許文献4参照)。
特開2004−236997号公報 特許第4699563号公報 国際公開第2010/041751号 国際公開第2008/029606号
特許文献1は、加振機構によってクランプ機構にて押さえている薬包に、周期的な振動(特に1秒あたり0.5から25回の周期的な振動)を与えており、周期的な振動によって、薬包内の薬剤が、薬包内の低い領域へ移動してしまうという現象が生じていた。
すなわち、加振機構によってクランプ機構にて押さえている薬包に、周期的な振動を与えた場合には、薬包内における錠剤が薬包内のある1つの領域(この場合は、薬包内の一番低い領域)へ集中してしまう。従って、安定して薬剤数を計測できないという課題を有していた。
また、特許文献2は、搬送路の上流側に錠剤分離手段を設けることで、薬包内の錠剤を離隔させ、これにより、判断部における錠剤計数の計数精度を高めている。
つまり、薬包の表面と裏面との間は、極めて接近した狭い状態であるので、薬包内に複数の錠剤を封入した場合、錠剤同士が接近または重なった状態となってしまう。
そこで、特許文献2は、薬包内の錠剤に薬包裏面側から衝撃を加え、これにより、錠剤同士を離隔させ、計数精度を高めている。
しかし、薬包表裏面間は、極めて接近した狭い状態となっているので、単に錠剤に衝撃を加えたとしても、容易に離間することはなく、その結果として、錠剤計数精度の低いものとなってしまう。
また特許文献3で製造される薬包連続体は、薬包連続体が非常に長く(一例として7m程度)、かつ、薬包連続体中の各々の薬包の寸法ばらつきが比較的大きい(一例として、1つ当たり薬包の長手方向が8cmに対し+/−0.3cm)ため、薬包の所定距離(1つ分の距離)を移動させると、その各々の薬包の寸法ばらつきが累積することによる移動距離の誤差が生じ、その結果として、薬包中の錠剤の画像を撮像する画像撮影部へ確実に移動させることができないという課題を有していた。
また、特許文献4は、印刷材料としてカーボン及びプラスチック等の微粉を交ぜ合わせた黒色の微粒粉(レーザプリンタの場合)やインク(インクジェットプリンタの場合)が使われているため、その印刷形成時に、薬包、もしくは薬包連続体が汚れてしまうことがある。
そこで、本発明は、錠剤数、または錠剤種別の判断精度を向上させ、安定して薬剤を鑑査できる錠剤鑑査装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、薬包連続体中の各薬包を、画像を撮影する位置に確実に移動させることができる錠剤鑑査装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、薬包や薬包連続体上へ情報を記録する際の、薬包、および薬包連続体の汚れを防止することを目的とする。
第1の発明による錠剤鑑査装置は、複数の薬包を列状に配置した薬包連続体が移動する搬送路と、前記薬包連続体を前記搬送路の上流側から下流側へ移動させる薬包連続体駆動部と、前記薬包に封入された錠剤を撮像する画像撮影部と、前記画像撮影部で撮像された前記錠剤の画像に基づいて前記錠剤を鑑査する錠剤判断部と、を有する錠剤鑑査装置において、前記薬包連続体駆動部を、前記画像撮影部よりも前記搬送路の上流側に配置し、前記薬包連続体駆動部と前記画像撮影部との間に、前記薬包の側部に押し付けるロッド部を配置し、前記ロッド部を動作させるロッド制御部と、前記薬包連続体駆動部及び前記ロッド制御部に対して動作指示を行う制御部と、を有し、前記制御部は、前記薬包連続体駆動部に対して、前記薬包連続体を前記搬送路の上流側から下流側に移動させる動作指示と、前記薬包連続体を前記搬送路の上流側と下流側に交互に移動させる往復動作指示とを行い、前記ロッド制御部に対して、前記薬包の前記側部に前記ロッド部を押し付けるロッド部押し付け動作指示を行い、前記薬包連続体駆動部に対して前記往復動作指示を行うときには、前記ロッド制御部に対する前記ロッド部押し付け動作指示が行われていることを特徴とする。
第2の発明による錠剤鑑査装置は、第1の発明において、前記搬送路の上流側に導入路を設け、前記導入路に錠剤分離手段を配置し、前記錠剤分離手段は、前記導入路を横断する棒材と、前記棒材を、前記導入路の上流側と下流側に交互に移動させる駆動部と、を有し、前記棒材の移動範囲よりも上流側の前記導入路を、前記棒材の移動範囲における前記導入路よりも低くし、前記棒材を、前記薬包連続体の下面に当接させることを特徴とする。
第3の発明による錠剤鑑査装置は、第1の発明において、前記搬送路の上流端よりも上流側に錠剤分離手段を配置し、前記錠剤分離手段は、前記搬送路の上方に配置した加振手段と、前記加振手段と前記搬送路の前記上流端との間に設けた振動空間とを有し、前記加振手段から前記搬送路までの前記振動空間の長さを、前記薬包の搬送方向の長さよりも長くしたことを特徴とする。
第4の発明による錠剤鑑査装置は、第1から第3のいずれかの発明において、前記薬包連続体が、長手方向の一方の側部には、分包紙を重ねて圧着した圧着部が形成され、長手方向の他方の側部には、前記分包紙を曲げ返した曲げ返し部が形成され、前記薬包連続体駆動部が、前記搬送路の下部に配置された第1の回転体と、前記搬送路の上部に配置された第2の回転体と、前記第1の回転体に接続されたモータ部と、とから構成され、前記第1の回転体と前記第2の回転体を、前記圧着部に接触させることを特徴とする。
第5の発明による錠剤鑑査装置は、第4の発明において、前記搬送路の少なくとも一方の側面にはガイドを設け、前記第1の回転体及び前記第2の回転体の少なくともいずれか一方の回転軸を、前記第1の回転体及び前記第2の回転体による排出方向が前記ガイドに近接する方向となるように設けたことを特徴とする。
第6の発明による錠剤鑑査装置は、第1から第5のいずれかの発明において、前記ロッド部は、円柱形状の第1の回転部を有し、前記第1の回転部は、前記薬包の側面と接触することで、前記薬包連続体の往復動作に連動して回転することを特徴とする。
第7の発明による錠剤鑑査装置は、第6の発明において、前記ロッド部は、前記第1の回転部より上に、円錐台形状の第2の回転部を有し、前記第2の回転部は、前記薬包連続体の往復動作に連動して回転すること、を特徴とする。
第8の発明による錠剤鑑査装置は、第3の発明において、前記錠剤分離手段の上流側から、前記錠剤分離手段に向けての案内路を、上方に傾斜させたことを特徴とする。
第9の発明による錠剤鑑査装置は、第8の発明において、前記搬送路の上流端を、下方に傾斜させたことを特徴とする。
第10の発明による錠剤鑑査装置は、第3、第8、及び第9のいずれかの発明において、前記加振手段が、外表面上に前記薬包連続体が載せられるとともに、前記薬包連続体の進行方向に回転するローラと、前記ローラを振動させる振動モータを有することを特徴とする。
第11の発明による錠剤鑑査装置は、第10の発明において、前記薬包連続体が、前記ローラの上流側で、前記ローラよりも下方から、前記ローラに向けて供給される構成としたことを特徴とする。
第12の発明による錠剤鑑査装置は、第4の発明において、前記第1の回転体をゴム材で形成し、前記第2の回転体をプラスチック材で形成したことを特徴とする。
第13の発明による錠剤鑑査装置は、第1から第12のいずれかの発明において、前記薬包連続体を検知する薬包連続体検知部を、前記画像撮影部よりも前記搬送路の上流側に配置し、前記制御部は、前記薬包連続体駆動部に対して、前記薬包連続体を前記搬送路の上流側から下流側に移動させる往動作指示と、前記薬包連続体を前記搬送路の下流側から上流側に移動させる復動作指示とを行い、前記制御部では、前記薬包連続体が投入された後に前記薬包連続体検知部が前記薬包連続体を検知すると、前記復動作指示を行わせ、前記復動作指示の後に前記薬包連続体検知部が前記薬包連続体を検知している間は前記復動作指示を継続させ、前記薬包連続体検知部が前記薬包連続体を検知しなくなった時点で、前記復動作指示を停止することで、前記薬包連続体を第1の初期位置に配置し、前記薬包連続体を前記第1の初期位置に配置した後に、前記往動作指示を行わせることで第2の初期位置に前記薬包連続体を移動させ、前記薬包連続体を前記第2の初期位置に配置した後に、前記画像撮影部での撮像を行わせることを特徴とする。
第14の発明による錠剤鑑査装置は、第1から第12のいずれかの発明において、前記薬包毎に印字されている記号又は文字を検知する薬包検知部を前記搬送路に配置したことを特徴とする。
第15の発明による錠剤鑑査装置は、第14の発明において、前記制御部では、前記画像撮影部での撮像の後に、前記薬包連続体を第1の移動距離だけ移動させる第1の搬送動作を行わせ、 前記第1の搬送動作中に、前記薬包検知部が前記記号又は前記文字を検知した場合には、その検知後に、前記薬包連続体を第2の移動距離だけ移動させる第2の搬送動作を行わせることを特徴とする。
第16の発明による錠剤鑑査装置は、第15の発明において、前記第2の移動距離を、前記第1の移動距離より小さく設定していることを特徴とする。
第17の発明による錠剤鑑査装置は、第15又は第16の発明において、前記制御部では、前記薬包検知部が、前記第1の搬送動作中に、前記記号又は前記文字を検知できない非検知状態である場合には、前記第1の搬送動作の開始から所定時間経過後に、前記薬包連続体を第3の移動距離だけ移動させる第3の搬送動作を行わせることを特徴とする。
第18の発明による錠剤鑑査装置は、第17の発明において、前記制御部では、所定の連続した前記薬包に対して前記第3の搬送動作を行った場合には、前記薬包連続体駆動部を停止させることを特徴とする。
第19の発明による錠剤鑑査装置は、第1の発明において、前記薬包連続体に凹部を形成する凹部形成手段を設け、前記制御部では、前記錠剤判断部での鑑査結果に基づいて前記薬包連続体に前記凹部を形成することを特徴とする。
第20の発明による錠剤鑑査装置は、第19の発明において、前記薬包連続体が、長手方向の一方の側部には、分包紙を重ねて圧着した圧着部が形成され、長手方向の他方の側部には、前記分包紙を曲げ返した曲げ返し部が形成され、前記凹部を前記圧着部に形成することを特徴とする。
第21の発明による薬包は、第19又は第20の発明における錠剤鑑査装置を用いて鑑査された薬包であって、前記凹部が形成されたことを特徴とする。
第22の発明による薬包連続体は、第19又は第20の発明における錠剤鑑査装置を用いて鑑査された薬包連続体であって、いずれかの前記薬包に前記凹部が形成されたことを特徴とする。
本発明によれば、安定して薬剤数を計測する動作を行うことができる。
すなわち、本発明においては、ロッド部が、薬包の側面を押し付けることによって薬包内の空間を広げ、その状態にて、薬包連続体の移動方向に対して直線往復動作をさせることによって、薬包内の錠剤を薬包内で分散させることができるので、薬包内における錠剤が薬包内のある1つの領域へ集中するのを防止することができる。その結果として、安定して薬剤数を計測する動作を行うことができる錠剤鑑査装置を提供することができる。
また本発明は、搬送路の上流側において、この搬送路の上方に配置した加振手段と、この加振手段と搬送路間に設けた振動空間とを有し、この振動空間の加振手段から搬送路までの長さを、薬包の搬送方向の長さよりも長くしているので、薬包は加振手段で加振され、次の振動空間において、上下に大きく振れることとなる。その結果として、この薬包内に封入された複数の錠剤は適切に分離されることとなり、これにより、下流側の判断部による錠剤数、または錠剤種別の判断精度を向上させることができる。
また本発明は、第1の回転体をゴム材で形成し、前記第2の回転体をプラスチック材で形成しているため、仮に薬包連続体の投入方向(搬送方向)がずれたとしても、薬包連続体は、一旦ガイドに接触はするが、第2の回転体と薬包連続体との間の摩擦係数が小さいため、薬包連続体は一時的に「すべり」が発生し、その「すべり」によって、薬包連続体の投入方向(搬送方向)は自然と所望の方向に修正されるため、本発明の構成においては、薬包連続体の投入方向(搬送方向)の精度は要求されない。
よって、錠剤鑑査装置内部の搬送手段の構成を簡単にすることができ、その結果として、錠剤鑑査装置の製品コストを低下させることができる。
また本発明によれば、簡単に、薬包連続体を、錠剤鑑査装置内の薬包内部の錠剤数を計測する動作が開始することができる初期位置にセットアップすることができる。
すなわち、本発明は、薬包連続体検知部によって、手動(人間の手)にて、薬包連続体が投入された後に、薬包連続体検知部が薬包連続体を検知すると復動作が行われ、薬包連続体検知部が薬包連続体を検知しなくなった時点で、復動作指示を停止して、薬包連続体を第1の初期位置に配置する。そして、第1の初期位置に配置した後に、往動作が行われて第2の初期位置に薬包連続体を移動させ、薬包連続体を第2の初期位置に配置した後に、画像撮影部での撮像を行わせる。その結果として、簡単に、薬包連続体を、錠剤鑑査装置内の薬包内部の錠剤数を計測する動作が開始することができる初期位置にセットアップすることができる。
また本発明によれば、薬包連続体中の各薬包を、画像撮影部にて撮影される領域へ、正確に移動させることができる。
すなわち、本発明においては、薬包連続体中の薬包毎に書かれている記号もしくは文字を検知し、その検知したことを基準として、薬包連続体中の薬包を画像撮影部にて撮影される領域に、それぞれの薬包に対して移動(搬送)することができる。
それと共に、仮に、薬包上の汚れや皺(しわ)等に起因する薬包検知部の検知エラーがあったとしても、それぞれの薬包を、時間制御を行うことによって、その錠剤数の計測可能領域へ移動させることができるので、その結果として、薬包連続体中の各々の薬包の寸法ばらつきに起因する錠剤数の計測動作1回当たりの薬包連続体の搬送距離(移動距離)のばらつきを低減させることができ、薬包連続体中の各薬包を、画像撮影部にて撮影される領域へ、確実に移動させることができる。
また本発明によれば、薬包や薬包連続体上へ情報を記録する際の、薬包、および薬包連続体の汚れを防止し、製品コストを低下させることができる。
すなわち、本発明においては、薬包上、もしくは薬包連続体上に凹部として形成することによって、その薬包上、もしくは薬包連続体に、所望の錠剤数が封入されているかどうかの判断(良品か、不良品かの判断)ができる。よって、カーボン及びプラスチック等の微粉を交ぜ合わせた黒色の微粒粉やインク等の印刷材料を排除した上で、所望の錠剤数が封入されていない薬包や薬包連続体上へ印を形成することができるので、その結果として、薬包、および薬包連続体の汚れを防止することができる。
本発明の実施の形態の錠剤鑑査装置で用いる薬包連続体の上面図 (a)は本発明の実施の形態1における錠剤鑑査装置の概略構成を示す一部断面側面図、(b)は(a)中のA−A面を矢印B(上)から見た上面図、(c)は(b)の要部拡大図 同錠剤鑑査装置のロッド部押し付け動作を説明する上面図 図3中のロッド部の位置における断面図 同錠剤鑑査装置の往復動作を説明する上面図 同錠剤鑑査装置の往復動作における薬包内の薬剤を示す上面図 同錠剤鑑査装置の薬包送り動作を示す上面図 同錠剤鑑査装置の第2の錠剤分離手段を示す側面図 (a)は本発明の実施の形態2における錠剤鑑査装置の概略構成を示す一部断面側面図、(b)は(a)中のA−A面を矢印B(上)から見た上面図 本発明の実施の形態3における錠剤鑑査装置の概略構成を示す一部断面側面図 同錠剤鑑査装置の要部斜視図 同錠剤鑑査装置における非加振状態の要部拡大断面図 同錠剤鑑査装置における加振状態の要部拡大断面図 同錠剤鑑査装置における錠剤分離動作を説明する上面図 (a)は本発明の実施の形態4における錠剤鑑査装置の概略構成を示す一部断面側面図、(b)は(a)中のA−A面を矢印B(上)から見た上面図 同錠剤鑑査装置における薬剤連続体の状態を示す上面図 本発明の実施の形態5における錠剤鑑査装置の概略構成を示す一部断面側面図 同錠剤鑑査装置における薬包連続体を手動操作によって投入した状態を示す断面図 図18におけるA−A面をBから見た上面図 本発明の実施の形態の錠剤鑑査装置に用いる薬包連続体の下面図 (a)は本発明の実施の形態6における錠剤鑑査装置の概略構成を示す一部断面側面図、(b)は(a)中のA−A面を矢印B(上)から見た上面図、(c)は(a)中のG−G面を矢印H(下)から見た下面図 本実施の形態における錠剤鑑査装置の制御を示すブロック図 本実施の形態の錠剤鑑査装置で、記号を検知できた場合における薬包連続体の動きを示す下面図 本実施の形態の錠剤鑑査装置で、記号を検知できなかった場合における薬包連続体の動きを示す下面図 (a)は本発明の実施の形態7における錠剤鑑査装置の概略構成を示す一部断面側面図、(b)は(a)中のA−A面を矢印B(上)から見た上面図
1 薬包連続体
2 錠剤
3 薬包
7a 錠剤鑑査装置
8 搬送路
9 薬包連続体駆動部
10 画像撮影部
11 錠剤判断部
12 ロッド部
13 ガイド
14 第1の回転体
15 第2の回転体
16 モータ部
17 モータ制御部
20A ロッド制御部
20B 転体制御部
40 制御部
以下に、本発明の一実施形態を図面とともに説明する。
まず、本実施の形態で用いる薬包連続体について説明する。
図1は、同薬包連続体の上面図である。
薬包連続体1は、複数の薬包3を列状に配置して構成される。それぞれの薬包3には、一つ又は複数の錠剤2が封入されている。それぞれの薬包3の間にはミシン目4が形成されている。
薬包連続体1の長手方向の一方の側部には、この薬包3を形成する分包紙を重ねて圧着することによって圧着部5が形成されている。
また、薬包連続体1の長手方向の他方の側部には、薬包3を形成する分包紙を曲げ返すことによって曲げ返し部6が形成されている。
薬包3の少なくとも一方の面(上面)は、透明、又は半透明となっており、薬包3中に封入された錠剤2を視覚にて鑑査することができる。半透明には、例えば透けて見える白色を用いることができる。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1における錠剤鑑査装置を、図2から図7を用いて説明する。
図2(a)は、実施の形態1における錠剤鑑査装置の概略構成を示す一部断面側面図、図2(b)は、図2(a)中のA−A面を矢印B(上)から見た上面図、図2(c)は、図2(b)の要部拡大図である。
錠剤鑑査装置7aは、薬包連続体1が移動する搬送路8と、薬包連続体1を移動させる薬包連続体駆動部9と、薬包3に封入された複数の錠剤2を撮像する画像撮影部10と、撮像された錠剤2を鑑査する錠剤判断部11とを有する。
薬包連続体1は、搬送路8の上流から投入され、搬送路8の上流側(図2では左側)から下流側(図2では右側)へ移動する。
薬包連続体駆動部9は、画像撮影部10よりも搬送路8の上流側に配置される。
錠剤判断部11は、画像撮影部10で撮像された錠剤2の画像に基づいて、錠剤数、錠剤の種別、又は錠剤の状態などを鑑査する。
また、錠剤鑑査装置7aは、薬包3の側部に対して押圧動作を行うロッド部12と、薬包連続体1の移動を規制するガイド13と、ロッド部12を動作させるロッド制御部20Aと、第2の回転体15を上下動させる回転体制御部20Bと、制御部40を有する。制御部40は、薬包連続体駆動部9、ロッド制御部20A、及び回転体制御部20Bに対して動作指示を行う。
ロッド部12は、薬包連続体駆動部9と画像撮影部10との間に配置される。すなわち、ロッド部12は、搬送路8の薬包連続体駆動部9より下流側で、かつ画像撮影部10より上流側に配置される。
また、ロッド部12は、薬包連続体1に接触しない位置に配置され、ロッド制御部20Aによって、薬包連続体1の側部を押圧する位置に移動する。ロッド部12の移動は、傾斜させることによって薬包連続体1にロッド部12を近接離間させる構成の他、平行移動によって薬包連続体1にロッド部12を近接離間する構成であってもよい。
ガイド13は、搬送路8の少なくとも一方の側面に設けている。
本実施の形態に示すように、ガイド13を搬送路8の一方の側面に設けた場合には、ロッド部12は、搬送路8の他方の側面側に配置され、薬包連続体1は、圧着部5がガイド13側に位置するように、搬送路8に投入される。
なお、ガイド13を搬送路8の両側面に設けている場合には、曲げ返し部6がロッド部12側に位置するように、薬包連続体1は搬送路8に投入される。
薬包連続体駆動部9は、搬送路8の下部に配置された第1の回転体14と、搬送路8の上部に配置された第2の回転体15と、第1の回転体14に接続されたモータ部16と、モータ部16を制御するモータ制御部17とから構成されている。
第1の回転体14と第2の回転体15は、圧着部5の位置に配置している。
そして、第1の回転体14は、薬包連続体1の圧着部5を下面から押し上げるようにして回転する。また、第2の回転体15は、回転体制御部20Bによって降下することで薬包連続体1の圧着部5を上面から押しつける。第2の回転体15は、薬包連続体1に押し付けることで第1の回転体14によって回転する。
制御部40は、モータ制御部17に対して、薬包連続体1を搬送路8の上流側から下流側に移動させる動作指示と、薬包連続体1を搬送路8の上流側と下流側に交互に移動させる往復動作指示とを行う。
また、制御部40は、ロッド制御部20Aに対して薬包3の側部にロッド部12を押し付ける指示を行うときには、回転体制御部20Bに対して第2の回転体15を降下させる指示を行うとともに、モータ制御部17に対して往復動作指示を行う。
制御部40からの指示によって、薬包連続体駆動部9は、薬包連続体1の薬包送り動作と、薬包連続体1の移動方向に対する往復動作を行う。薬包連続体1の薬包送り動作と、薬包連続体1の移動方向に対する往復動作に関しては、後述する。
ここで、薬包3の側部にロッド部12を押し付け、モータ制御部17に対して往復動作を行わせることが、本実施の形態における第1の錠剤分離手段として機能する。
また、本実施の形態においては、図2(b)に示すように、第1の回転体14と第2の回転体15にて、薬包連続体1の圧着部5上の第1の接触部18にて挟み込む構成をとる。薬包連続体1の圧着部5には、錠剤2が存在しないため、第1の回転体14と第2の回転体15にて、圧着部5上の第1の接触部18を挟み込むことで、錠剤2を破損することを防止できる。
また、図2(b)に示すように、画像撮影部10が撮像する領域は、点線Cで囲まれた領域である。この点線Cで囲まれた領域は、錠剤2が封入される薬包3内の空間が対応するが、画像撮影部10が撮像する領域は、薬包3内の空間より広い範囲でもよい。
本実施の形態における錠剤鑑査装置7aは、第1の錠剤分離手段に加えて第2の錠剤分離手段22を備えている。
搬送路8の上流側には、導入路8aを設けている。第2の錠剤分離手段22は、導入路8aに配置される。
第2の錠剤分離手段22は、導入路8aを横断する棒材22aと、棒材22aを導入路8aの上流側と下流側に交互に移動させる駆動部22bとを有している。
導入路8aは、棒材22aの移動範囲よりも上流側の導入路8aa、棒材22aの移動範囲における導入路8ab、及び棒材22aの移動範囲よりも下流側の導入路8acによって構成される。
導入路8acの下流側端部は、搬送路8の上流側端部に接続されている。
導入路8ac、導入路8ab、及び導入路8aaは、ステンレスなどの板材によって形成され、それぞれが曲面によって連続している。
導入路8aは、導入路8acの下流側端部が最も高い位置、導入路8aaの上流側端部が最も低い位置となるように形成されている。
導入路8aaの上流側端部は、垂直面を越えた曲面部8adを有している。
棒材22aは、薬包連続体1の下面に当接する。
以上のように、棒材22aの移動範囲よりも上流側の導入路8aaは、棒材22aの移動範囲における導入路8abよりも低く形成されている。
従って、薬包連続体1の一端が搬送路8に投入された状態では、棒材22aより上流側の薬包連続体1は自重によって垂れ下がり、棒材22aの移動範囲に位置する薬包連続体1には張力が作用する。
そして、第2の錠剤分離手段22は、張力が作用している薬包連続体1の下面を棒材22aが往復動することで、錠剤2を分散することができる。
また、本実施の形態による錠剤鑑査装置7aは、曲面部8adを有することで、自重によって垂れ下がった薬包連続体1の損傷を防止することができる。
図2(c)に示すように、第1の回転体14は、回転軸を、第1の回転体14による排出方向がガイド13に近接する方向となるように設けている。
このように、第1の回転体14の回転軸を傾けることで、薬包連続体1はガイド13に近接するように、第1の回転体14から送り出される。ガイド13に近接するように排出された薬包連続体1は、ガイド13に当接すると、その後はガイド13に沿って移動する。
従って、本実施の形態では、薬包連続体1は、ガイド13に沿って移動し、ガイド13から離れることがなく、搬送路8における薬包連続体1の位置決めを確実に行うことができる。
なお、第1の回転体14とともに第2の回転体15についても、回転軸を、第2の回転体15による排出方向がガイド13に近接する方向となるように設けてもよく、第1の回転体14に代えて第2の回転体15のみについて、回転軸を、第2の回転体15による排出方向がガイド13に近接する方向となるように設けてもよい。
本実施の形態において、制御部40は、画像撮影部10、錠剤判断部11、及び第2の錠剤分離手段22に対して動作指示を行うとともに、表示部41に対してこれらの動作指示内容や動作結果を表示させる。制御部40は、第2の錠剤分離手段22に対しては、駆動部22bのオンオフ動作の制御を行う。
次に、本実施の形態における錠剤鑑査装置の動作について図3から図7を用いて説明する。
以下にロッド部押し付け動作について説明する。
図3(a)は、本発明の実施の形態1における錠剤鑑査装置のロッド部押し付け動作前の上面図、図3(b)は、同錠剤鑑査装置のロッド部押し付け動作後の上面図である。
図4は、図3中のロッド部の位置における断面図であり、図4(a)は同錠剤鑑査装置のロッド部押し付け動作前の断面図、図4(b)は同錠剤鑑査装置のロッド部押し付け動作中の断面図、図4(c)は同錠剤鑑査装置のロッド部押し付け動作終了後の断面図である。
ロッド部12は、ロッド制御部20Aによって動作し、ロッド制御部20Aは、制御部40からの動作指示によって動作する(図2)。
図3(a)及び図4(a)に示すように、ロッド部12は薬包連続体1から所定の間隙を持って配置されている。
そして、制御部40から動作指示が行われると、ロッド制御部20Aによってロッド部12が動作し、図3(b)及び図4(b)に示すように、ロッド部12は薬包連続体1を押圧する。
ロッド部12による押圧は、薬包連続体1の曲げ返し部6に対して行われる。このロッド部12による押し付け動作によって、薬包3の高さを高くできる。
図4(a)中のFは、ロッド部12による押し付けがされていない状態での薬包3の高さを示し、図4(b)中のGは、ロッド部12による押し付けがされた状態での薬包3の高さを示している。高さGは、高さFに対して高くなり、その結果として、薬包3中の空間19を広くすることができる。
ロッド部12を圧着部5に押し付けた場合は、圧着部5は圧着によって形成されているために硬くて変形しにくく、薬包3中の空間19を広げにくく、薬包3が破損する可能性がある。しかし、本実施の形態による錠剤鑑査装置7aは、ロッド部12を曲げ返し部6に押し付けることで、薬包3中の空間19を広くでき、薬包3中の錠剤2の移動量を大きくできる。
従って、本実施の形態による錠剤鑑査装置7aは、薬包連続体1を往復動作させることで、薬包3中の錠剤2の移動量を大きくでき、錠剤2の離散効果を高めることができる。
図4に示すように、ロッド部12は、軸Hに対して回転可能な円柱形状の第1の回転部12aを設けている。第1の回転部12aは、薬包連続体1の往復動作において、薬包3と接触しているために、薬包3の往復動作によって回転する。このように、第1の回転部12aは、薬包3の往復動作に連動して回転するため、薬包3、すなわち薬包連続体1の破損を防止できる。
また、第1の回転部12aの上部に、軸Hに対して回転可能な円錐台形状の第2の回転部12bを設けている。第2の回転部12bは、第1の回転部12aとともに、薬包連続体1の往復動作に連動して回転する。なお、第2の回転部12bは、薬包3と接触することによって回転するものでもよい。
ロッド部12を曲げ返し部6に押し付けた際に、薬包連続体1や薬包3の状態、例えは薬包3内にある錠剤2の偏りの状態によって、薬包3の上面が大きくせり上がる場合がある。この薬包3の上面のせり上がりが、大きすぎる場合には、薬包3が破損することがある。本実施の形態においては、ロッド部12を曲げ返し部6に押し付けた際の薬包3の上面のせり上がりを、第2の回転部12bを設けることによって防止する。
ロッド部押し付け動作の後に、薬包連続体1の往復動作を行う。
以下に薬包連続体の往復動作について説明する。
図5(a)は本発明の実施の形態1における錠剤鑑査装置の往復動作前の上面図、図5(b)は同錠剤鑑査装置の往動作後の上面図、図5(c)は同錠剤鑑査装置の復動作後の上面図である。
また、図6(a)は、本発明の実施の形態1における錠剤鑑査装置の往復動作前の薬包内の薬剤を示す上面図、図6(b)は同錠剤鑑査装置の往動作後の薬包内の薬剤を示す上面図、図6(c)は同錠剤鑑査装置の復動作後の薬包内の薬剤を示す上面図である。
往復動作は、薬包連続体1を搬送路8の下流側に移動させる往動作と、薬包連続体1を搬送路8の上流側に移動させる復動作とを、交互に行うことで行われる。往動作と復動作とは、モータ部16に対する回転方向を逆にすることで行われる。
薬包連続体1の往復動作は、モータ制御部17に対する制御部40からの往復動作指示によって行われる。薬包連続体1は、第1の回転体14の回動によって動作する。第1の回転体14は、モータ部16によって回動する。モータ部16は、モータ制御部17によって回動動作を制御される。
まず、ロッド部12を薬包3の側部に押し付けた状態にて、薬包連続体1は、薬包連続体駆動部9によって往動作を行う。
この往動作によって、薬包連続体1は、図5(a)の状態から図5(b)の状態、図6(a)の状態から図6(b)の状態に移動する。すわなち、薬包連続体1は、搬送路8の上流側から下流側へ距離Eだけ移動する。
この往動作の後に、ロッド部12を薬包3の側部に押し付けた状態にて、薬包連続体1は、薬包連続体駆動部9によって復動作を行う。
この復動作によって、薬包連続体1は、図5(b)の状態から図5(c)の状態、図6(b)の状態から図6(c)の状態に移動する。すわなち、薬包連続体1は、搬送路8の下流側から上流側へ距離Eだけ移動する。
この復動作の後に、再び往動作を行い、あらかじめ設定した回数だけ往復動作を行う。
ここで、図6を用いて、薬包連続体1の往復動作による作用を説明する。
図6(a)に示すように、薬包連続体1は、距離Eだけ往動作することによって、薬包3中の錠剤2は下流側(図6(a)中では右方向)へ移動する。
この往動作に引き続いて、図6(b)に示すように、薬包連続体1は、距離Eだけ復動作することによって、薬包3中の錠剤2は上流側(図6(b)中では左方向)へ移動する。
なお、本実施の形態においては、距離Eを5mmとして行い、良好な結果を得ることができた。
本実施の形態は、ロッド部12を薬包3の側部に押し付けることで薬包3内の空間が広くなった状態にあり、薬包連続体1を往復動作させることによって、薬包3中の錠剤2は、錠剤2の大きさに対して比較的大きな距離、例えば錠剤2の大きさ程度から数倍程度の距離を移動することができる。錠剤2の移動は、薬包3内の錠剤2同士がぶつかりを促進するため、錠剤2は薬包3内で分散する。
なお、往動作と復動作との間に、例えば1秒以上の停止時間を設けても同等の効果を得ることができる。
薬包連続体1の往復動作の後に、ロッド部12の離間動作を行う。
以下にロッド部12の離間動作について図3及び図4に戻って説明する。
ロッド部12は、ロッド制御部20Aによって動作する。ロッド制御部20Aは、制御部40からの動作指示によって動作する。
図3(b)及び図4(b)に示すように、薬包連続体1の往復動作においては、ロッド部12を薬包連続体1に押し付けた状態にある。
そして、制御部40から動作指示が行われると、ロッド制御部20Aによってロッド部12が動作し、図3(a)及び図4(c)に示すように、ロッド部12は薬包連続体1から離間する。
ロッド部12を薬包3の側部に押し付けた状態で薬包送り動作を行うと、薬包送り動作中に薬包連続体1、すなわち薬包3を破損してしまう。本実施の形態は、ロッド部12の離間動作によって、ロッド部12を薬包3の側部から離した状態にすることにより、薬包連続体1、すなわち薬包3の破損を防止することができる。
ロッド部12の離間動作の後に、薬包送り動作を行う。
以下に薬包送り動作について説明する。
図7(a)は、本発明の実施の形態1における錠剤鑑査装置の薬包送り動作前の上面図、図7(b)は同錠剤鑑査装置の薬包送り動作後の上面図である。
図7において、NはN番目の薬包3を示し、N+1はN番目の薬包3に対して上流側に位置する薬包3を、N−1はN番目の薬包3に対して下流側に位置する薬包3を示している。
薬包送り動作は、薬包連続体1を、薬包連続体駆動部9によって搬送路8の下流側に、距離Jだけ移動させることで行われる。
薬包連続体1の薬包送り動作は、モータ制御部17に対する制御部40からの動作指示によって行われる。薬包連続体1は、第1の回転体14の回動によって動作する。第1の回転体14は、モータ部16によって回動する。モータ部16は、モータ制御部17によって回動動作を制御される。
図7(a)中のN番目の薬包3は、薬包送り動作によって、図7(b)に示すように、画像撮影部10が撮像する領域Cに移動する。なお、距離Jは、図7に示すように、薬包連続体1中の薬包3の長手方向の長さに相当する。
薬包送り動作の後に、撮像動作と錠剤鑑査動作を行う。
以下に撮像動作と錠剤鑑査動作について説明する。
なお、錠剤鑑査には、錠剤の数を鑑査するものや錠剤の種類を鑑査するものがあるが、ここでは、錠剤数の計測を錠剤鑑査として説明する。
薬包送り動作にて、その内部の錠剤2が分散されたN番目の薬包3は、図2に示す画像撮影部10が撮像する領域Cに移動する。
この状態にて、画像撮影部10は、N番目の薬包3の画像を撮像する。この撮像されたN番目の錠剤2の画像は、図2に示す錠剤判断部11に送られる。錠剤判断部11は、画像撮影部10で撮像された錠剤2の画像に基づいて、薬包3内の錠剤2の数を計測する。
N番目の薬包3について撮像動作を終了すると、N+1番目の薬包3について、ロッド部12の押し付け動作、薬包連続体1の往復動作、ロッド部12の離間動作、薬包3の送り動作、及び撮像動作が行われる。
以上のように、錠剤鑑査装置7aは、それぞれの薬包3について、ロッド部12の押し付け動作、薬包連続体1の往復動作、ロッド部12の離間動作、薬包3の送り動作、撮像動作、及び錠剤鑑査動作を繰り返し行うことによって、薬包連続体1中のそれぞれの薬包3中の薬剤を安定して鑑査することができる。
次に、本実施の形態における錠剤鑑査装置の第2の錠剤分離手段22について図8を用いて説明する。
駆動部22bは、モータ22cと、このモータ22cの回転軸22dから偏心した位置に設けた偏心軸22eと、この偏心軸22eとリンクするカム溝22fと、このカム溝22fによって所定範囲を往復動作する支持部材22gとを有する。
カム溝22fは、揺動アーム22hに形成されている。揺動アーム22hの一端側には支点22iを設けており、揺動アーム22hはこの支点22iを軸として所定範囲で揺動する。揺動アーム22hの他端には、支持部材22gを保持するピン22jを設けている。
支持部材22gには、ピン22jとリンクする長孔22kを備えている。
ピン22jは、スプリング22mの張力によって長孔22kの一端側に付勢されている。スプリング22mは、一端を長孔22kの他端側に接続し、他端を揺動アーム22hに接続し、常時引っ張り方向に張力が加わっている。
棒材22aは、支持部材22gに設けられている。ここで、棒材22aは、支持部材22gに対して回動可能に設けることが好ましい。また、棒材22aの直径は、薬包連続体1中の薬包3の長手方向の長さ(距離J)より小さいことが好ましい。
導入路8aの上面には、例えばスポンジ材やゴム材からなる防振材23を貼り付けている。防振材23は、少なくとも導入路8aaに設けることが好ましい。
以下に第2の錠剤分離手段22の動作を説明する。
第2の錠剤分離手段22は、モータ22cの回転によって棒材22aが導入路8abの範囲で揺動動作を行う。
モータ22cの回転によって、偏心軸22eは、回転軸22dを中心に、回転軸22dから所定の距離を持って回動する。
揺動アーム22hは、偏心軸22eの回動によって力を受け、支点22iを軸として所定範囲で揺動する。なお、偏心軸22eはカム溝22f内を移動する。
揺動アーム22hの支点22iを軸とした揺動動作によって、支持部材22gは導入路8の上流側と下流側に交互に移動する。
従って、棒材22aは、支持部材22gの移動によって導入路8abの範囲で揺動動作を行う。
本実施の形態によれば、棒材22aは、薬包連続体1の下面を往復動することで、錠剤2を分散することができる。
また、本実施の形態によれば、棒材22aを支持部材22gに対して回動可能に設けることで、薬包連続体1の印字を消すことが無い。
また、本実施の形態によれば、揺動アーム22hと支持部材22gとを長孔22kを介して接続しているので、予定外の負荷が加わった場合には、支持部材22gは長孔22kの長さだけ変位することができる。従って、第2の錠剤分離手段22の動作中に、導入路8と棒材22aとの間に人体や異物が挟まった場合には、支持部材22gが変位することで、安全性を確保することができる。
また、本実施の形態によれば、防振材23を少なくとも導入路8aaに設けることで、自重によって垂れ下がっている薬包連続体1が、棒材22aの揺動動作によって導入路8aaに衝突することで発生する騒音を防止できる。
以上のように、本実施の形態における錠剤鑑査装置7aは、ロッド部12が、薬包3の側部を押し付けることによって、薬包3内の空間を広げることができる。そして、錠剤鑑査装置7aは、その薬包3内の空間が広がった状態にて、薬包連続体1の移動方向に対して往復動作をさせることによって、錠剤2を薬包3内で分散させることができる。従って、錠剤鑑査装置7aは、錠剤2が薬包3内のある1つの領域へ集中するのを防止でき、安定して薬剤数を計測できる。
また、本実施の形態においては、図4に示すように、ロッド部12は、軸Hに対して回転可能な円柱形状の第1の回転部12aを設けている。この第1の回転部12aは、薬包連続体1の往復動作に連動して回転するので、薬包連続体1の破損を防止できる。
また、本実施の形態においては、図4に示すように、ロッド部12は、第1の回転部12aの上部に、軸Hに対して回転可能な円錐台形状の第2の回転部12bを設けている。この第2の回転部12bは、薬包3の上面の大きなせり上がりに起因する薬包3の破損を防止することができる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2における錠剤鑑査装置について以下に説明する。
図9(a)は、本発明の実施の形態2における錠剤鑑査装置の概略構成を示す一部断面側面図、図9(b)は、図9(a)中のA−A面を矢印B(上)から見た上面図である。なお、実施の形態1と同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
本実施の形態における錠剤鑑査装置7bは、画像撮影部10よりも搬送路8の下流側に駆動補助部24を設けている。駆動補助部24は、搬送路8の下部に配置された第3の回転体24aと、搬送路8の上部に配置された第4の回転体24bとから構成されている。
第3の回転体24aと第4の回転体24bは、圧着部5の位置に配置している。第3の回転体24aと第4の回転体24bにて、薬包連続体1の圧着部5上の第2の接触部29にて挟み込む構成をとる。
そして、第3の回転体24aは、薬包連続体1の圧着部5を下面から押し上げるようにして回転する。また、第4の回転体24bは、薬包連続体1の圧着部5を上面から押しつけることで回転する。
薬包連続体駆動部9の第1の回転体14には第1のギア部25aを設けている。また、駆動補助部24の第3の回転体24aには第2のギア部25bを設けている。そして第1のギア部25aと第2のギア部25bとは、ベルト25cで連結されており、薬包連続体駆動部9と駆動補助部24は連動する。
本実施の形態のように、画像撮影部10よりも搬送路8の下流側に駆動補助部24を設けることで、画像撮影部10における薬包連続体1の位置をより確実に維持することができる。
なお、第3の回転体24aと第4の回転体24bについても、回転軸を、第3の回転体24aによる排出方向、又は第4の回転体24bによる排出方向がガイド13に近接する方向となるように設けてもよい。
(実施の形態3)
次に、実施の形態3における錠剤鑑査装置について説明する。
図10は、本発明の実施の形態3における錠剤鑑査装置の概略構成を示す一部断面側面図、図11は同錠剤鑑査装置の要部斜視図である。なお、既に説明した実施の形態と同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
本実施の形態では、実施の形態1における第2の錠剤分離手段22に代えて第3の錠剤分離手段30を設けたものである。
本実施の形態における錠剤鑑査装置7cは、第3の錠剤分離手段30を備えている。
本実施の形態における第3の錠剤分離手段30は、搬送路8の上流側8Aにおいて、この搬送路8の上方に配置した加振手段31と、この加振手段31と搬送路8間に設けた振動空間32とを有している。
また、本実施の形態における加振手段31は、その外表面上に薬包連続体1が載せられるとともに、この薬包連続体1の進行方向に回転するローラ33と、このローラ33を振動させる振動モータ34と、この振動モータ34を制御する振動モータ制御部35から構成されている。
この構成により、振動モータ34によって、ローラ33上に載せられた薬包連続体1を垂直方向(図11に矢印Dとして表記)に振動させることができる。
更に、本実施の形態における振動空間32の加振手段31から搬送路8までの長さ(図11中のL1)を、薬包3の搬送方向の長さ(図11中のL2)よりも長く構成している。
また、本実施の形態において、薬包連続体1は、ローラ33の上流側の下方から、上方のローラ33に向けて供給されるように配置されている。
また、本実施の形態においては、搬送路8の上流側8Aは、第3の錠剤分離手段30に向けて上方に傾斜させた構成としている。このような構成にすることによって、薬包連続体1の薬包3内における錠剤2同士をより確実に分離させることができる。
更に、本実施の形態においては、搬送路8の上流端8Bは、下方に傾斜させた構成としている。このような構成にすることによって、後述で説明する本実施の形態における薬包連続体1の薬包3内における錠剤2を分離させる動作(以降、錠剤分離動作と記す)時に発生する虞のある、薬包3の外表面の損傷を低減することができる。
次に、本実施の形態における錠剤分離動作について説明する。
図12は、実施の形態3の錠剤確認装置における非加振状態の要部拡大断面図、図13は、同錠剤確認装置における加振状態の要部拡大断面図、図14は、同錠剤確認装置における錠剤分離動作を説明する上面図である。
図13に示すように、薬包3は、加振手段31のローラ33が垂直方向(進行方向に直交する方向)Dに振動することによって、加振される。
加振された薬包3は、次の振動空間32にて、垂直方向(薬包連続体1の外表面に対し垂直方向)Dに大きく振れることとなる。その結果として、図13に示すように、この薬包3内に封入された複数の錠剤2は適切に分離されることとなり、これにより、下流側において行われる錠剤判断部11による錠剤計数の計数精度を向上させることができる。
また、本実施の形態においては、搬送路8の上流側8Aは、錠剤分離手段30に向けて上方に傾斜させた構成としている。
すなわち、第3の錠剤分離手段30は、ローラ33から搬送路8の上流端8Bに向かって下方に傾斜させた構成としているので、振動空間32にて、上下方向に大きく振れる際に、錠剤2の自重により大きく分離することができ、これにより、下流側の錠剤判断部11による錠剤計数の計数精度をより向上させることができる。
また、本実施の形態においては、搬送路8の上流端8Bは、下方に傾斜させた構成としているので、振動空間32にて、薬包連続体1が上下方向に大きく振れた際に、薬包連続体1が搬送路8の上流端8Bに打ち付けられる衝撃を低減することができ、これにより、薬包3の外表面の損傷を低減することができる。
なお、本実施の形態においては、前述のように、振動モータ34による加振手段31の振動方向を上下方向としたが、左右方向や傾斜方向に振動させることでも、薬包3を振動空間32で大きく振動させることもできる。
(実施の形態4)
次に、実施の形態4における錠剤鑑査装置7dについて以下に説明する。
図15(a)は、実施の形態4における錠剤鑑査装置の概略構成を示す一部断面側面図、図15(b)は、図15(a)中のA−A面を矢印B(上)から見た上面図である。なお、既に説明した実施の形態と同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
本実施の形態における薬包連続体駆動部9は、搬送路8の下部に配置された第1の回転体14aと、搬送路8の上部に配置された第2の回転体15aと、第1の回転体14aに接続されたモータ部16と、モータ部16を制御するモータ制御部17とから構成されている。
第1の回転体14aは、少なくとも接触部18となる面をゴム材で形成し、第2の回転体15aは少なくとも接触部18となる面をプラスチック材で形成している。
第1の回転体14aと第2の回転体15aは、圧着部5の位置に配置している。
そして、第1の回転体14aは、薬包連続体1の圧着部5を下面から押し上げるようにして回転する。また、第2の回転体15aは、薬包連続体1の圧着部5を上面から押しつけることで回転する。
なお、本実施の形態においても、実施の形態1と同様に、第1の回転体14a又は第2の回転体15aは、回転軸を、第1の回転体14a又は第2の回転体15aによる排出方向がガイド13に近接する方向となるように設けてもよい。
図16(a)は、実施の形態4の錠剤鑑査装置7dにおいて、薬剤連続体の搬送方向がずれた状態を示す上面図、図16(b)は、同薬包連続体がガイドに接触した後の状態を示す上面図である。
例えば、図16(a)に示すように、薬包連続体1の搬送方向に対して一側方にずれてしまうことがある。薬包連続体1がガイド13に接触した後にも、ずれた方向のままで搬送され続けると、薬包連続体1は破損し、又は搬送路8上で詰まってしまう。
しかし、本実施の形態の薬包連続体駆動部9では、仮に薬包連続体1の投入方向、又は搬送方向がずれた場合には、薬包連続体1がガイド13に接触するが、第2の回転体15aがプラスチック材であり、第2の回転体15aと薬包連続体1との間の摩擦係数が小さいため、回転体15aと薬包連続体1との間で一時的に「すべり」が発生し、この「すべり」によって、薬包連続体1の搬送方向は、所望の方向に修正される。従って、図16(b)に示すように、薬包連続体1は搬送路8の本来の搬送方向に戻り、一側方にずれたままで移動することによる不都合を生じない。ここでは、薬包連続体1の長手方向が、搬送路8の搬送方向となる。
なお、ガイド13を搬送路8の両側部に設けていれば、薬包連続体1の搬送方向に対して他側方にずれてしまった場合においても、前述のように、第2の回転体15aがプラスチック材であるため、回転体15aと薬包連続体1との間で一時的に「すべり」が発生し、その結果として、薬包連続体1の搬送方向は、所望の方向へ修正される。
(実施の形態5)
次に、実施の形態5における錠剤鑑査装置について以下に説明する。
図17は、実施の形態5における錠剤鑑査装置の概略構成を示す一部断面側面図である。なお、既に説明した実施の形態と同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
本実施の形態における錠剤鑑査装置7eは、実施の形態1の構成に加えて、薬包連続体1を検知する薬包連続体検知部42を備えている。薬包連続体検知部42からの検知信号は制御部40に入力される。
薬包連続体検知部42は、画像撮影部10よりも搬送路8の上流側に配置している。
制御部40は、薬包連続体駆動部9、具体的にはモータ制御部17に対して、薬包連続体1を搬送路8の上流側から下流側に移動させる往動作指示と、薬包連続体1を搬送路8の下流側から上流側に移動させる復動作指示とを行う。
制御部40は、薬包連続体1が搬送路8に投入された後に薬包連続体検知部42が薬包連続体1を検知すると、モータ制御部17に復動作指示を行う。
そして、制御部40は、この復動作指示の後に薬包連続体検知部42が薬包連続体1を検知している間はモータ制御部17に復動作指示を継続する。
そして、制御部40は、薬包連続体検知部42が薬包連続体1を検知しなくなった時点で、モータ制御部17に対する復動作指示を停止する。この停止によって、薬包連続体1は第1の初期位置に配置される。
そして、制御部40は、薬包連続体1を第1の初期位置に配置した後に、モータ制御部17に往動作指示を行う。制御部40からの往動作指示は、あらかじめ設定した時間又は移動距離である。この往動作指示によって、薬包連続体1は、第2の初期位置に移動する。
そして、制御部40は、薬包連続体1を第2の初期位置に配置した後に、画像撮影部10での撮像を行わせる。
次に本実施の形態における錠剤鑑査装置7eの動作について説明する。
図18(a)は、本実施の形態の薬剤鑑査装置において、手動操作によって薬包連続体を搬送路に投入した状態を示す断面図、図18(b)は、同薬剤鑑査装置において、薬剤連続体を第1の初期位置に配置した状態を示す断面図、図18(c)は、同薬剤鑑査装置において、第2の初期位置に配置した状態を示す断面図である。
また、図19(a)は、図18(a)におけるA−A面をBから見た上面図、図19(b)は、図18(b)におけるA−A面をBから見た上面図、図19(c)は、図18(c)におけるA−A面をBから見た上面図である。
薬包連続体1の搬送路8への投入は、手動操作によって行う。
薬包連続体検知部42は、運転開始のための操作スイッチが操作された初期状態では薬包連続体1が存在しないために薬包連続体1を検知しない。
この状態で、手動操作によって、搬送路8に薬包連続体1を投入する。薬包連続体1が薬包連続体検知部42手前までしか投入されない場合には、動作を開始しない。
図18(a)、図19(a)は、薬包連続体1が薬包連続体検知部42を越えて投入された状態を示している。手動操作による投入は、薬包連続体1が薬包連続体検知部42を越えた位置であれば構わない。
図18(a)、図19(a)に示すように、薬包連続体1が薬包連続体検知部42を越えた位置まで投入されると、薬包連続体検知部42は薬包連続体1を検知する。
薬包連続体1が搬送路8に投入された後に薬包連続体検知部42が薬包連続体1を検知すると、薬包連続体検知部42からの検知信号が制御部40に送られる。制御部40は、薬包連続体検知部42からの検知信号を受けると、モータ制御部17に対して復動作指示を行う。なお、制御部40は、モータ制御部17に対する動作指示に先だって、回転体制御部20Bに対して動作指示を行い、第2の回転体15は薬包連続体1を上面から押さえるように移動する。
復動作指示によって、薬包連続体1は搬送路8の下流側から上流側に移動する。
この復動作指示の後、薬包連続体検知部42が薬包連続体1を検知している間は復動作が継続される。
すなわち、薬包連続体検知部42からの検知信号が制御部40に送られつづけている場合には、復動作指示が継続する。
そして、薬包連続体検知部42が薬包連続体1を検知しなくなった時点で、制御部40は、モータ制御部17に対する復動作指示を停止する。従って、薬包連続体1は停止する。この停止位置が第1の初期位置Fである。
図18(b)、図19(b)は、薬包連続体1が第1の初期位置Fに配置されている状態を示している。
薬包連続体1が第1の初期位置Fに配置された後に、制御部40は、モータ制御部17に対する往動作指示を行う。
この往動作指示によって、薬包連続体1は搬送路8の上流側から下流側に、あらかじめ設定した時間、又はあらかじめ設定された距離だけ移動して停止する。
制御部40からの往動作は、あらかじめ設定した時間又は移動距離で行われる。この往動作によって、薬包連続体1は、第2の初期位置に移動する。この停止位置が第2の初期位置である。
図18(c)、図19(c)は、薬包連続体1が第2の初期位置に配置されている状態を示している。
ここで、第1の初期位置Fに配置された後に、実施の形態1で説明したロッド部12の押し付け動作、薬包連続体1の往復動作、及びロッド部12の離間動作が行われ、その後に第2の初期位置に移動する。
第2の初期位置は、薬包連続体1の先頭の薬包3が、画像撮影部10にて撮影される領域Cに配置される位置である。
そして、薬包連続体1が第2の初期位置に配置された後に、画像撮影部10による撮像動作と、錠剤判断部11による錠剤鑑査動作が行われる。
なお、先頭の薬包3について、画像撮影部10による撮像動作が行われた後には、二番目の薬包3について、ロッド部12の押し付け動作、薬包連続体1の往復動作、ロッド部12の離間動作、薬包3の送り動作、及び撮像動作が行われる。
そして、錠剤鑑査装置7eは、三番目以降の薬包3について、ロッド部12の押し付け動作、薬包連続体1の往復動作、ロッド部12の離間動作、薬包3の送り動作、撮像動作、及び錠剤鑑査動作を繰り返し行うことによって、薬包連続体1中のそれぞれの薬包3中の薬剤を鑑査する。
また、薬包連続体1が第1の初期位置Fに配置された後には、第2の錠剤分離手段22は動作を開始する。
以上のように、本実施の形態によれば、簡単に、薬包連続体1を、錠剤鑑査装置7e内の所定位置にセットアップすることができる。
すなわち、本実施の形態においては、薬包連続体検知部42によって、手動(人間の手)にて、薬包連続体1が、投入されたことを検出すると、薬包連続体1を第1の初期位置Fまで戻すことで、錠剤鑑査装置7eが鑑査を開始することができる第2の初期位置に自動的に移動させることができる。
なお、本実施の形態においては、薬包連続体1を、第1の初期位置Fから第2の初期位置まで移動させるために、所望の一定量(薬包3の搬送方向の長さである8cm)移動するように制御を行ったが、例えば、薬包連続体1の薬包3にマークを記載し、そのマークを認識する検出部を錠剤鑑査装置7eに設け、そのマークの位置を検出することで移動量を制御してもよい。この場合には、更に正確な第1の初期位置Fから第2の初期位置への移動を行える。
また、本実施の形態は、実施の形態1の構成を元に説明したが、その他の実施の形態の構成においても同様に適用できる。
(実施の形態6)
次に、実施の形態6における錠剤鑑査装置について以下に説明する。
まず、本実施の形態で用いる薬包連続体について説明する。
図20は、同薬包連続体の下面図である。なお、同薬包連続体の上面図は図1に示す通りである。
図20に示すように、薬包3の少なくとも他方の面(下面)は、透けて見える白色からなる半透明で構成され、文字51(図では漢字の「様」)、文字52(各患者さんの名前(図では、「松下 花子」「松下 太郎」))、文字53(図では、平仮名の「あさ」、「ひる」、「ばん」等の表示)が印字されている。なお、文字51、52、53の一部又は全ては記号であってもよい。
図21(a)は、実施の形態6における錠剤鑑査装置の概略構成を示す一部断面側面図、図21(b)は、図21(a)中のA−A面を矢印B(上)から見た上面図、図21(c)は、図21(a)中のG−G面を矢印H(下)から見た下面図である。なお、既に説明した実施の形態と同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
本実施の形態における錠剤鑑査装置7fは、薬包検知部61を搬送路8に配置している。搬送路8の搬送面には穴62を形成している。
薬包検知部61は、薬包連続体駆動部9より下流側で、画像撮影部10よりも上流側の搬送路8に配置されている。
薬包検知部61は、薬包3毎に印字されている文字51を検知する。薬包検知部61での検知信号は制御部40に送られる。
制御部40は、画像撮影部10での撮像の後に、モータ制御部17に対して第1の搬送動作を行わせる信号を出力する。第1の搬送動作によって、薬包連続体1は第1の移動距離だけ移動する。
また制御部40は、 第1の搬送動作中に、薬包検知部61が記号又は文字51を検知した場合には、その検知後に、モータ制御部17に対して第2の搬送動作を行わせる信号を出力する。第2の搬送動作によって、薬包連続体1は検知位置から第2の移動距離だけ移動する。
また制御部40は、薬包検知部61が、第1の搬送動作中に、記号又は文字51を検知できない非検知状態である場合には、第1の搬送動作の開始から所定時間経過後に、モータ制御部17に対して第3の搬送動作を行わせる信号を出力する。第3の搬送動作によって、薬包連続体1は第3の移動距離だけ移動する。
また制御部40は、所定の連続した薬包3に対して第3の搬送動作を行った場合には、モータ制御部17に対してモータ部16を停止させる信号を出力する。
穴62は、薬包検知部61が位置する搬送路8の搬送面に形成され、薬包検知部61は、穴62から薬包3に書かれている文字51を検知する。薬包検知部61による文字51を検知する領域は、図21(c)中のJに示される領域になるように設定している。
次に、図22を用いて、本実施の形態による制御を説明する。
図22は、本実施の形態における錠剤鑑査装置の制御を示すブロック図である。
制御部40には、文字51が検知されたかどうかの情報を含む判定信号Kが薬包検知部61から入力される。薬包検知部61からの判定信号Kは、第1の判定部71と第2の判定部72に入力される。
また、制御部40には、錠剤数判定終了信号Lが錠剤判断部11から薬包3毎の錠剤数判定終了後に入力される。
第1の判定部71は、錠剤数判定終了信号Lを受領した後に入力された判定信号Kに基づいて、薬包検知部61が文字51を認識したかどうかを判定する。薬包検知部61が文字51を認識したと第1の判定部71が判断した場合には、遅延処理部73とカウンター74と第2の判定部72に信号SAを出力する。遅延処理部73は、第1の判定部71から入力された信号SAを受信後、設定された所定の時間T1が経過した後、駆動部停止信号生成部75に信号SDを出力する。
所定の時間T1は、第2の移動距離P(図23中に図示)を実現する時間である。所定の時間T1は、第2の移動距離Pと、第1のモータ部16の回転速度(すなわち、薬包連続体1の搬送速度)より設定する。例えば、第2の移動距離Pを3cmとし、所定の時間T1を130msecと設定した。
また、カウンター74は、第1の判定部71から入力された信号SAを受信後、カウンター74の数値をリセットする。このカウンター74の動作は、後ほど詳しく説明する。また、第2の判定部72は、第1の判定部71から入力された信号SAを受信すると、錠剤数判断部11から受領する錠剤数判定終了信号Lを受領するまで、後述する第2の判定部72の判定動作を停止する。
また、第2の判定部72は、錠剤数判断部11から薬包3毎の錠剤数判定終了後に出力される錠剤数判定終了信号Lを受領した後、設定された所定の時間T2が経過しても判定信号Kを受領しない場合(すなわち、薬包連続体1中の薬包3毎に書かれている文字51を検知できない非検知状態である場合)において、駆動部停止信号生成部75と、カウンター74に信号SBを出力する。
この所定の時間T2は、一つの薬包3の距離だけ移動させるために必要な時間であり、薬包3長さを送り速度で除して算出される。例えば所定の時間T2を500msecと設定した。
また、カウンター74は、第2の判定部72から入力された信号SBを受信後、カウンター74のカウンター値を1つ増加(プラス1)させる。なお、カウンター74の初期値、および、リセット後はゼロ(零)としている。また、カウンター74は、カウンター値を絶えず第3の判定部76に出力している。
また、第3の判定部76は、カウンター74から入力されたカウンター値に基づいて、予め設定された数値以上かどうかを判定し、それ以上の数値であった場合は、駆動部停止信号生成部75と表示部41へ信号SCを出力する。
すなわち、薬包3に対して、設定された所定の時間T2が経過しても判定信号Kを受領しない場合(薬包3毎に書かれている文字51を検知できない非検知状態である場合)がある所定回数連続した場合には、駆動部停止信号生成部75に信号SCを出力する。
また、駆動部停止信号生成部75は、遅延処理部73、第2の判定部72、又は第3の判定部76からの信号SD、SB、SCのいずれかを受信すると、動作停止信号Iをモータ制御部17に対して出力する。動作停止信号Iを受信したモータ制御部17は、モータ部16の動作を停止する。
また、前述のように、制御部40は、錠剤数判断部11から薬包3毎の錠剤数判定終了後に出力される錠剤数判定終了信号Lを受信し、この錠剤数判定終了信号Lは、駆動部開始信号生成部77に入力される。駆動部開始信号生成部77は、錠剤数判定終了信号Lを受信すると、動作開始信号Rをモータ制御部17に対して出力する。動作開始信号Rを受信したモータ制御部17は、モータ部16の動作を開始する。
また、前述のように、第3の判定部76は、カウンター74から入力されたカウンター値に基づいて、予め設定された数値以上かどうかを判定し、それ以上の数値であった場合は、駆動部停止信号生成部75と表示部41へ信号SCを出力する。その後、駆動部停止信号生成部75は、動作停止信号Iをモータ制御部17に対して出力する。そうすることによって、動作停止信号Iを受信したモータ制御部17は、その薬包連続体1の搬送動作を停止することができる。
すなわち、本実施の形態においては、一定の連続した薬包3に対して第3の搬送動作を行った場合に、薬包連続体駆動部9を停止することによって、薬包3毎に書かれている文字51を検知できない非検知状態が、ある所定回数連続したという異常な状態が発生した場合に、錠剤鑑査装置7fを停止することができる。
また、この信号が入力された表示部41は、薬包3毎に書かれている文字51を検知できない非検知状態が、ある所定回数連続したということを表示することができる。すなわち、本実施の形態においては、薬包3毎に書かれている文字51を検知できない非検知状態が、ある所定回数連続したという異常な状態を、この錠剤鑑査装置7fを使用している使用者に知らせることができる。
なお、本実施の形態においては、この所定の時間T2経過すると、直ちに、駆動部停止信号生成部75に信号を出力することによって、動作停止信号Iをモータ制御部17へ出力し、その後、動作停止信号Iを受信したモータ制御部17は、その薬包連続体1の搬送動作を停止するように設定した。しかし、所定の時間T2経過後、一定距離(第3の移動距離に相当)移動後に、駆動部停止信号生成部75に信号を出力することによって、動作停止信号Iをモータ制御部17へ出力し、その後、動作停止信号Iを受信したモータ制御部17は、その薬包連続体1の搬送動作を停止するように設定することもできる(第3の移動距離をゼロ(零)と設定している。)。
ところで、すべての薬包3について文字51を確実に検知でき、この検知によって動作を行うことが理想的である。しかしながら、実際には、1つの薬包連続体1は、例えば7m程度の長さがあり、その長さ故に、薬包連続体1のしわや薬包3の浮きが発生し、すべての薬包3の文字51を確実に検知することは困難である。
我々の経験上では、約1%程度の検知エラーが発生している。検知エラーが発生した場合には、検査対象の薬包3と検査結果の薬包3とに「ずれ」が生じてしまう。この「ずれ」によって、N番目の薬包3を検査したはずなのに、N−1番目の薬包3を検査したことになってしまう。
このように、薬包3の文字51が検知できなかった場合の動作を設けることは非常に重要である。従って、本実施の形態においては、薬包3に書かれている記号又は文字51を検知できなかった場合の搬送動作を設けている。
まず、薬包連続体1中の薬包3に書かれている記号を検知できた場合の搬送動作を説明する。
図23(a)は、本実施の形態の錠剤鑑査装置において、薬包連続体中のN番目の薬包の錠剤の数を計測完了直後の状態を示す下面図、図23(b)は、同錠剤鑑査装置において、第1の搬送動作中に、薬包検知部にて文字が認識された状態を示す下面図、図23(c)は、図23(b)の状態から第2の移動距離Pだけ移動させた状態を示す下面図である。なお、図23は、図21中のG−G面をH側(下側)から見た下面図において、説明をわかりやすくするために、搬送路8を透視させて示している。
文字51を検知できた場合の搬送動作は、薬包3内の錠剤数を計測後に、薬包連続体1を第1の移動距離Mだけ移動させる第1の搬送動作と、薬包3に書かれている文字51を検知した後に、薬包連続体1を第2の移動距離Pだけ移動させる第2の搬送動作からなる。
第1の搬送動作を説明する。
図23に示すように、薬包3には、搬送路8の下流側(図では右側)から、上流側(図では左側)の順番に、・・・、N−2、N−1、N、N+1、N+2、N+3、・・・と番号を付与している。この順番は、薬包3の錠剤数を計測する順番に相当する。
図23(a)は、薬包連続体1中のN番目の薬包3の錠剤数の計測完了直後の状態である。
N番目の薬包3の錠剤数の計測が完了した後、第1の搬送動作によって、薬包連続体1は、上流側(図4では左側)から下流側(図4では右側)へ向かって、第1の移動距離Mだけ移動する。
すなわち、N番目の薬包3の錠剤数の計測を完了すると、錠剤判断部11は、制御部40へ、N番目の薬包3の錠剤数の計測を完了したという錠剤数判定終了信号Lを出力する。その後、制御部40は、モータ制御部17に信号を出力し、薬包連続体1を、上流側(図では左側)から下流側(図では右側)へ向かって、第1の移動距離Mだけ移動させる。
ここで、第1の移動距離Mは、1つ当たりの薬包3の長手方向寸法が8cm+/−0.3cmであるため、余裕をもたせて、8+0.3+0.7(余裕)=9cmと設定している。
次に、第2の搬送動作を説明する。
薬包検知部61より、制御部40の第1の判定部71へ判定信号Kが入力される。その後、第1の判定部71は、薬包検知部61が文字51を認識したと判断した場合、遅延処理部73とカウンター74と第2の判定部72に信号SAを出力する。その後、遅延処理部73は、第1の判定部71から入力された信号SAを受信後、設定された所定の時間T1が経過した後、駆動部停止信号生成部75に信号SDを出力する。
従って、制御部40は、モータ制御部17によって、薬包連続体1を、上流側(図では左側)から下流側(図では右側)へ向かって、第2の移動距離Pだけ移動させる。
ここで、第2の移動距離Pは、第1の搬送動作中に薬包検知部61にて文字51が認識された場所(図23(b)に示す場所)から、N+1番目の薬包3が画像撮影部10にて撮影される領域Cに配置される場所までの距離に相当する。
例えば、第1の搬送動作中に薬包検知部61にて文字51が認識された場所から3cmとなるように設定してある。そして、この第2の移動距離Pを3cmとし、第2の移動距離Pと、第1のモータ部16の回転速度(すなわち、薬包連続体1の搬送速度)より、所定の時間T1を130msecと設定する。
第2の搬送動作後、図23(c)に示すように、N+1番目の薬包3が画像撮影部10にて撮影される領域Cに位置するように、薬包連続体1は搬送路8の上流側から下流側へ移動する。
また、本実施の形態においては、薬包3の文字51を認識後に、所定の距離(第2の移動距離P)分、移動させる動作を行ったが、薬包3の文字51を認識する位置が、N+1番目の薬包3が画像撮影部10にて撮影される領域Cとなるように薬包検知部61を配置し、薬包3の文字51を認識した時点で停止させてもよい。この場合には、所定の距離(第2の移動距離P)はゼロとなる。
次に、薬包連続体1中の薬包3に書かれている記号を検知できなかった場合の搬送動作を説明する。
図24(a)は、本実施の形態の錠剤鑑査装置において、薬包連続体中のN番目の薬包の錠剤の数を計測完了直後の状態を示す下面図、図24(b)は、同錠剤鑑査装置において、第1の搬送動作開始後、所定の時間T2経過後の状態を示す下面図である。
文字51を検知できなかった場合の搬送動作は、薬包3内の錠剤数を計測後に、薬包連続体1を第1の移動距離Mだけ移動させる第1の搬送動作と、第1の搬送動作開始後、所定の時間T2経過後に、薬包連続体1を第3の移動距離だけ移動させる第3の搬送動作からなる。
第1の搬送動作は、文字51を検知できた場合の搬送動作と同一である。
第3の搬送動作を説明する。
図24(b)に示すように、第1の搬送動作中に薬包検知部61にて、所定の時間T2経過後も文字51が認識されない場合、制御部40の第2の判定部72によって、薬包3に書かれている文字51を検知できない非検知状態と判定し、薬包連続体1は第3の搬送動作によって第3の移動距離だけ移動する。
所定の時間T2は、錠剤判断部11から錠剤数判定終了信号Lを制御部40が受信した後(ここでは、N番目の薬包3の錠剤数判定終了信号Lを受信した後)、薬包3の1つ分の距離を移動させるために必要な時間であり、例えば500msecと設定する。また、第3の移動距離は、前述のように、ゼロ(零)とし、この所定の時間T2の経過後、薬包連続体1を停止する第3の搬送動作を行う。
従って、図24(a)に示すように、N番目の薬包3の錠剤数の計測を完了後、薬包連続体1を、上流側(図では左側)から下流側(図では右側)へ向かって、移動させる第1の搬送動作を行う。その後、N+1番目の薬包3は、所定の時間T2経過後、図24(b)に示すように、距離Qだけ移動している。この時点にて、制御部40の第1の判定部71が、N+1番目の薬包3に書かれている文字51を検知できない場合に、制御部40の第2の判定部72が、直ちに、駆動部停止信号生成部75に信号SBを出力することによって、動作停止信号Iをモータ制御部17へ出力し、その後、動作停止信号Iを受信したモータ制御部17は、第1の搬送動作の開始から500msec後にモータ部16の動作を停止する。
この第3の搬送動作後、薬包連続体1は、N+1番目の薬包3が画像撮影部10にて撮影される領域Cになるように、搬送路8の上流側から下流側へ移動する。
なお、本実施の形態においては、薬包3の文字51を認識することによって、第2の搬送動作を行ったが、他の文字52、53や、その他の記号を認識するものでもよい。
本実施の形態によれば、薬包連続体1中の各薬包3を、画像撮影部10にて撮影される領域Cへ、正確に移動させることができる。
すなわち、本実施の形態においては、薬包連続体1中の薬包3に書かれている文字51を検知し、検知したことを基準として、薬包連続体1中の薬包3を画像撮影部10にて撮影される領域Cに移動することができる。
更に、本実施の形態によれば、薬包検知部61が、第1の搬送動作中に、薬包3に書かれている文字51を検知できない非検知状態である場合には、第1の搬送動作を開始後、所定の時間T2経過後に、薬包連続体1を第2の移動距離Pだけ移動させる第3の搬送動作を行うことで、仮に、薬包3上の汚れやしわ等に起因する薬包検知部61の検知エラーがあったとしても、それぞれの薬包3を、時間制御を行うことによって、その錠剤数の計測可能領域Cへ移動させることができる。従って、薬包連続体1中の各々の薬包3の寸法ばらつきに起因する移動距離のばらつきを低減させることができ、薬包3を、画像撮影部10にて撮影される領域Cへ、確実に移動させることができる。
なお、一つの薬包3について、領域Cへの移動動作が完了した後に、ロッド部12の押し付け動作、薬包連続体1の往復動作、及びロッド部12の離間動作が行われる。
(実施の形態7)
次に、本発明の実施の形態7における錠剤鑑査装置について説明する。
図25(a)は、実施の形態7における錠剤鑑査装置の概略構成を示す一部断面側面図、図25(b)は、図25(a)中のA−A面を矢印B(上)から見た上面図である。
本実施の形態における錠剤鑑査装置7gは、薬包連続体1に凹部90を形成する凹部形成手段80を備えている。凹部形成手段80は、搬送路8の画像撮影部10より下流側に配置されている。凹部形成手段80は、押圧体81と台座82から構成される。
押圧体81と台座82との間に位置する搬送路8には、押圧体81と台座82とが当接できる穴(図示せず)を形成している。押圧体81と台座82とは、薬包連続体1を上下面から挟むことで薬包連続体1に凹部90を形成する。
凹部90は、圧着部5に形成することが好ましい。従って、凹部形成手段80は、薬包連続体1の圧着部5に配置する。
押圧体81は、押圧体制御部20Cによって上下動作を行う。押圧体制御部20Cは、制御部40からの動作指示によって押圧体81を動作する。
制御部40は、錠剤判断部11での鑑査結果に基づいて薬包連続体1に凹部90を形成する。
次に本実施の形態における錠剤鑑査装置の凹部形成の動作を説明する。
凹部形成の動作は、錠剤計数動作が行われ、薬包連続体1の移動後に行われる。なお、ロッド部12の押し付け動作の後、薬包連続体1の往復動作、及びロッド部12の離間動作が行われるまでは、凹部形成の動作は行わない。
薬包3内の錠剤数を計測するために、画像撮影部10は、N番目の薬包3の錠剤2の画像を撮像する。この撮像された画像データは、錠剤判断部11に取り込まれ、その後、画像処理が施されて錠剤2の錠剤数が計数される。その錠剤数計測の結果から、その正否が判定され、その結果は制御部40へ出力される。
制御部40は、薬包連続体1中のN番目の薬包3の錠剤数の計測完了後、薬包連続体1が、上流側(図では左側)から下流側(図では右側)へ向かって、1つの薬包3分の距離を移動するようにモータ制御部17に動作信号を出力する。
この動作によって、N番目の薬包3は、凹部形成手段80に移動する。
制御部40は、凹部形成手段80に移動させられたN番目の薬包3の錠剤数計測の結果に基づいて、押圧体制御部20Cに動作指示を出力する。この動作指示によって、薬包連続体1の薬包3の圧着部5には凹部90が形成される。
本実施の形態においては、薬包3の錠剤数計測の結果が「NG(=N番目の薬包3に所望の錠剤数が封入されていないという結果)」である場合に、薬包連続体1の薬包3の圧着部5に凹部90を形成する。
すなわち、制御部40は、N番目の薬包3の錠剤数計測の結果が、「NG」かどうかを判断し、「NG」であった場合のみ、押圧体制御部20Cに動作信号を出力する。この動作信号を受信した押圧体制御部20Cは、押圧体81と台座82とが、薬包連続体1の圧着部5を挟み込み、薬包連続体1の圧着部5に凹部90を形成する。
凹部90は図25に示すような「円形状」の他に、三角形状、四角形状、星形状などで形成しても良い。
また、本実施の形態においては、薬包3の錠剤数計測の結果が「NG」である場合のみに、薬包連続体1の薬包3の圧着部5に凹部90を形成したが、異なる形状の2種類のヒーターバーを準備することによって、薬包3の錠剤数計測の結果が「NG」のみならず、「OK」と「NG」の2種類の凹部90を形成することができる。また、異なる形状の複数の凹部形成手段80を準備することによって、薬包3の錠剤数計測の結果に基づいて、薬包3の複数の状態表示をすることができる。
なお、実施の形態2で説明した駆動補助部24は、実施の形態4から実施の形態7に適用することができる。また、実施の形態3で説明した第3の錠剤分離手段30は、実施の形態4から実施の形態7における第2の錠剤分離手段22に代えて適用することができる。また、実施の形態4で説明した第1の回転体14a及び第2の回転体15aは、実施の形態5から実施の形態7における第1の回転体14、第2の回転体15、第3の回転体24a、及び第4の回転体24bに適用することができる。また、実施の形態5で説明した薬包連続体検知部42は、実施の形態6、及び実施の形態7に適用することができる。また、実施の形態6で説明した薬包検知部61は、実施の形態7に適用することができる。
本発明は、安定して薬剤数を計測する動作を行うことができる錠剤鑑査装置を提供することができるので、病院における薬包の錠剤鑑査装置に有用である。

Claims (22)

  1. 複数の薬包を列状に配置した薬包連続体が移動する搬送路と、
    前記薬包連続体を前記搬送路の上流側から下流側へ移動させる薬包連続体駆動部と、
    前記薬包に封入された錠剤を撮像する画像撮影部と、
    前記画像撮影部で撮像された前記錠剤の画像に基づいて前記錠剤を鑑査する錠剤判断部と、
    を有する錠剤鑑査装置において、
    前記薬包連続体駆動部を、前記画像撮影部よりも前記搬送路の上流側に配置し、
    前記薬包連続体駆動部と前記画像撮影部との間に、前記薬包の側部に押し付けるロッド部を配置し、
    前記ロッド部を動作させるロッド制御部と、
    前記薬包連続体駆動部及び前記ロッド制御部に対して動作指示を行う制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、
    前記薬包連続体駆動部に対して、
    前記薬包連続体を前記搬送路の上流側から下流側に移動させる動作指示と、
    前記薬包連続体を前記搬送路の上流側と下流側に交互に移動させる往復動作指示とを行い、
    前記ロッド制御部に対して、前記薬包の前記側部に前記ロッド部を押し付けるロッド部押し付け動作指示を行い、
    前記薬包連続体駆動部に対して前記往復動作指示を行うときには、前記ロッド制御部に対する前記ロッド部押し付け動作指示が行われていることを特徴とする錠剤鑑査装置。
  2. 前記搬送路の上流側に導入路を設け、
    前記導入路に錠剤分離手段を配置し、
    前記錠剤分離手段は、
    前記導入路を横断する棒材と、
    前記棒材を、前記導入路の上流側と下流側に交互に移動させる駆動部と、
    を有し、
    前記棒材の移動範囲よりも上流側の前記導入路を、前記棒材の移動範囲における前記導入路よりも低くし、
    前記棒材を、前記薬包連続体の下面に当接させることを特徴とする請求項1に記載の錠剤鑑査装置。
  3. 前記搬送路の上流端よりも上流側に錠剤分離手段を配置し、
    前記錠剤分離手段は、
    前記搬送路の上方に配置した加振手段と、
    前記加振手段と前記搬送路の前記上流端との間に設けた振動空間とを有し、
    前記加振手段から前記搬送路までの前記振動空間の長さを、前記薬包の搬送方向の長さよりも長くしたことを特徴とする請求項1に記載の錠剤鑑査装置。
  4. 前記薬包連続体が、
    長手方向の一方の側部には、分包紙を重ねて圧着した圧着部が形成され、
    長手方向の他方の側部には、前記分包紙を曲げ返した曲げ返し部が形成され、
    前記薬包連続体駆動部が、
    前記搬送路の下部に配置された第1の回転体と、
    前記搬送路の上部に配置された第2の回転体と、
    前記第1の回転体に接続されたモータ部と、
    から構成され、
    前記第1の回転体と前記第2の回転体を、前記圧着部に接触させることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の錠剤鑑査装置。
  5. 前記搬送路の少なくとも一方の側面にはガイドを設け、
    前記第1の回転体及び前記第2の回転体の少なくともいずれか一方の回転軸を、前記第1の回転体及び前記第2の回転体による排出方向が前記ガイドに近接する方向となるように設けたことを特徴とする請求項4に記載の錠剤鑑査装置。
  6. 前記ロッド部は、円柱形状の第1の回転部を有し、
    前記第1の回転部は、前記薬包の側面と接触することで、前記薬包連続体の往復動作に連動して回転することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の錠剤鑑査装置。
  7. 前記ロッド部は、前記第1の回転部より上に、円錐台形状の第2の回転部を有し、
    前記第2の回転部は、前記薬包連続体の往復動作に連動して回転することを特徴とする請求項6に記載の錠剤鑑査装置。
  8. 前記錠剤分離手段の上流側から、前記錠剤分離手段に向けての案内路を、上方に傾斜させたことを特徴とする請求項3に記載の錠剤鑑査装置。
  9. 前記搬送路の上流端を、下方に傾斜させたことを特徴とする請求項8に記載の錠剤鑑査装置。
  10. 前記加振手段が、
    外表面上に前記薬包連続体が載せられるとともに、前記薬包連続体の進行方向に回転するローラと、
    前記ローラを振動させる振動モータを有することを特徴とする請求項3、請求項8、及び請求項9のいずれかに記載の錠剤鑑査装置。
  11. 前記薬包連続体が、前記ローラの上流側で、前記ローラよりも下方から、前記ローラに向けて供給される構成としたことを特徴とする請求項10に記載の錠剤鑑査装置。
  12. 前記第1の回転体をゴム材で形成し、前記第2の回転体をプラスチック材で形成したことを特徴とする請求項4に記載の錠剤鑑査装置。
  13. 前記薬包連続体を検知する薬包連続体検知部を、前記画像撮影部よりも前記搬送路の下上流側に配置し、
    前記制御部は、
    前記薬包連続体駆動部に対して、
    前記薬包連続体を前記搬送路の上流側から下流側に移動させる往動作指示と、
    前記薬包連続体を前記搬送路の下流側から上流側に移動させる復動作指示とを行い、
    前記制御部では、
    前記薬包連続体が投入された後に前記薬包連続体検知部が前記薬包連続体を検知すると、前記復動作指示を行わせ、
    前記復動作指示の後に前記薬包連続体検知部が前記薬包連続体を検知している間は前記復動作指示を継続させ、
    前記薬包連続体検知部が前記薬包連続体を検知しなくなった時点で、前記復動作指示を停止することで、前記薬包連続体を第1の初期位置に配置し、
    前記薬包連続体を前記第1の初期位置に配置した後に、前記往動作指示を行わせることで第2の初期位置に前記薬包連続体を移動させ、
    前記薬包連続体を前記第2の初期位置に配置した後に、前記画像撮影部での撮像を行わせることを特徴とする請求項1から請求項12のいずれかに記載の錠剤鑑査装置。
  14. 前記薬包毎に印字されている記号又は文字を検知する薬包検知部を前記搬送路に配置したことを特徴とする請求項1から請求項12のいずれかに記載の錠剤鑑査装置。
  15. 前記制御部では、
    前記画像撮影部での撮像の後に、前記薬包連続体を第1の移動距離だけ移動させる第1の搬送動作を行わせ、
    前記第1の搬送動作中に、前記薬包検知部が前記記号又は前記文字を検知した場合には、その検知後に、前記薬包連続体を第2の移動距離だけ移動させる第2の搬送動作を行わせることを特徴とする請求項14に記載の錠剤鑑査装置。
  16. 前記第2の移動距離を、前記第1の移動距離より小さく設定していることを特徴とする請求項15に記載の錠剤鑑査装置。
  17. 前記制御部では、
    前記薬包検知部が、前記第1の搬送動作中に、前記記号又は前記文字を検知できない非検知状態である場合には、前記第1の搬送動作の開始から所定時間経過後に、前記薬包連続体を第3の移動距離だけ移動させる第3の搬送動作を行わせることを特徴とする請求項15又は請求項16に記載の錠剤鑑査装置。
  18. 前記制御部では、
    所定の連続した前記薬包に対して前記第3の搬送動作を行った場合には、前記薬包連続体駆動部を停止させることを特徴とする請求項17に記載の錠剤鑑査装置。
  19. 前記薬包連続体に凹部を形成する凹部形成手段を設け、
    前記制御部では、
    前記錠剤判断部での鑑査結果に基づいて前記薬包連続体に前記凹部を形成することを特徴とする請求項1に記載の錠剤鑑査装置。
  20. 前記薬包連続体が、
    長手方向の一方の側部には、分包紙を重ねて圧着した圧着部が形成され、
    長手方向の他方の側部には、前記分包紙を曲げ返した曲げ返し部が形成され、
    前記凹部を前記圧着部に形成することを特徴とする請求項19に記載の錠剤鑑査装置。
  21. 請求項19又は請求項20に記載の錠剤鑑査装置を用いて鑑査された薬包であって、前記凹部が形成されたことを特徴とする薬包。
  22. 請求項19又は請求項20に記載の錠剤鑑査装置を用いて鑑査された薬包連続体であって、いずれかの前記薬包に前記凹部が形成されたことを特徴とする薬包連続体。
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