JP5350179B2 - タイヤモールド - Google Patents

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本発明は、トレッド成形面に溝部形成用の凸部と陸部形成用の凹部とを設けたタイヤモールドに関する。
従来、タイヤモールドのトレッド成形面には、多数のエア抜き用のベントホールが設けられており、加硫成形時にタイヤとモールドとの間のエアを排出できるようにしている。このエアの排出が適切に行われない場合には、残留エアによってベアと呼ばれるゴム欠損が生じ、タイヤの外観不良の原因になることがある。ベントホールは、下記特許文献1に記載されているように、陸部形成用の凹部の底面に設けられ、中でもエアが滞留しやすい角隅の近辺に設けるのが一般的である。
加硫成形後のタイヤ表面には、ベントホールに流入したゴムによって、スピューと呼ばれる多数のゴム突起が形成される。このスピューはトリミング処理により切除されるが、スピューの本数が過度に多くなると、トリミング処理に手間がかかると共に、切除したスピューに基づきゴムの廃棄量が増大する。このような事情により、ベアの発生が予測される箇所であっても、ベントホールが設けられない場合があり、これに代わってベアの発生を抑制する手法の提案が望まれる。
下記特許文献2には、ブロックを形成するブロック成形面の中央部に、タイヤ幅方向に延びる補助エア抜き溝を設け、それをブロック成形面の周縁に形成した主エア抜き溝またはベントホールに連通させたタイヤモールドが記載されている。しかし、このモールドによると、上記のエア抜き溝に流入したゴムによって、ブロックの表面上に隆起した突条が設けられ、タイヤの外観に影響を及ぼす程度に目立ちやすくなるため、使い勝手が悪い場合がある。
特開平5−177644号公報 特開平11−34060号公報
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、加硫成形時に凹部でのエアの滞留を防いで、ベアの発生を抑制することができるタイヤモールドを提供することにある。
上記目的は、下記の如き本発明により達成できる。即ち、本発明に係るタイヤモールドは、トレッド成形面に溝部形成用の凸部と前記凸部に区画された陸部形成用の凹部とを設けたタイヤモールドにおいて、前記凸部の側面に前記凸部の頂面から間隔を置いて細孔が形成され、前記細孔の開口が、前記凸部の側面と前記凹部の底面との稜線から前記凸部の高さ方向に延び、前記細孔が、互いに交わる方向に延びる前記凸部の側面同士の稜線に沿って形成され、且つ、前記凸部の側面でのみ開口する閉空間を構成し、前記細孔が三角形または半円形のヒレ状に形成されているものである。
上記構成のタイヤモールドによれば、凸部の側面に形成した細孔が、残留エアを取り込むポケットとして機能し、加硫成形時に凹部でのエアの滞留を防ぐことができる。エアは、凸部の側面と凹部の底面との稜線の近辺に滞留しがちであるが、この細孔は、その稜線から凸部の高さ方向に延びる開口を有するため、エアを的確に取り込むことができる。それでいて、凸部の頂面から間隔を置いて細孔が形成されているため、細孔へのゴムの充填を遅らせて、エアを効率良く取り込める。この結果、凹部の隅々にゴムを充填しやすくなり、ベアの発生を抑制することができる。
また、細孔に流入したゴムによってゴム突起が形成されたとしても、そのゴム突起は陸部の表面上で隆起するものではないために目立ちにくく、タイヤの外観への影響は小さい。尚、このゴム突起はタイヤ性能とは直接的に関係がないため、細孔に取り込んだエアによってゴム突起が欠損しても何ら問題はない。
記細孔は、前記凸部が屈曲した部位の角隅に形成されている。かかる角隅においては、エアの滞留が顕著であるため、上記の如き構成によりエアを細孔に取り込むことで、ベアの抑制効果を高めることができる。
記細孔がヒレ状に形成されている構成によれば、細孔に流入したゴムによってヒレ状のゴム突起が形成されるため、加硫成形後のタイヤをモールドから取り出す際にゴム突起の引っ掛かりを軽減でき、脱型に有利な形状となる。
また、本発明に係る別のタイヤモールドは、トレッド成形面に溝部形成用の凸部と前記凸部に区画された陸部形成用の凹部とを設けたタイヤモールドにおいて、前記凹部の底面に、2.5〜7.5mmの深さと1.0〜2.3mm の断面積を有する有底の柱状孔が形成され、前記柱状孔の開口が、前記凸部の側面と前記凹部の底面との稜線に接していて、前記細孔が、互いに交わる方向に延びる前記凸部の側面同士の稜線に沿って形成され、且つ、前記凹部の底面でのみ開口する閉空間を構成するものである。
上記構成のタイヤモールドによれば、凹部の底面に形成した有底の柱状孔が、残留エアを取り込むポケットとして機能し、加硫成形時に凹部でのエアの滞留を防ぐことができる。加硫成形時のエアは、凸部の側面と凹部の底面との稜線の周辺に滞留しがちであるが、この柱状孔は、その稜線に接した開口を有するため、エアを的確に取り込むことができる。この結果、加硫成形時には凹部の隅々にゴムを充填しやすくなり、ベアの発生を抑制することができる。
記柱状孔は、前記凸部が屈曲した部位の角隅に形成されている。かかる角隅においては、エアの滞留が顕著であるため、上記の如き構成によりエアを柱状孔に取り込むことで、ベアの抑制効果を高めることができる。
本発明に係るタイヤモールドの一例を概略的に示す縦断面図 トレッド成形面の一例を示す展開図 トレッド成形面の要部を拡大して示す斜視図 加硫成形時おけるトレッド成形面の要部を拡大して示す断面図 ブロックの斜視図 凸部の高さ方向から見た細孔の断面形状を示す図 細孔の開口を示す正面図 細孔を側方から示す断面図(但し、bは本発明に含まれない) トレッド成形面の要部を拡大して示す斜視図(本発明に含まれない) ブロックの斜視図 トレッド成形面の要部を拡大して示す斜視図 加硫成形時おけるトレッド成形面の要部を拡大して示す断面図 ブロックの斜視図 トレッド成形面の要部を拡大して示す斜視図(本発明に含まれない)
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係るタイヤモールドの一例を概略的に示す縦断面図である。本実施形態のタイヤモールド(以下、単にモールドと呼ぶ場合がある。)は、タイヤのトレッド部に当接するトレッド型部1と、タイヤのサイドウォール部に当接するサイド型部2,3と、タイヤのビード部が嵌合されるビードリング4とを備える。
加硫成形時には、不図示の開閉機構によってモールドを型開きし、グリーンタイヤをタイヤ軸方向が上下になるようにセットして型締めした後、ブラダーと呼ばれるゴムバッグを膨張させてグリーンタイヤを拡張変形する。これにより、グリーンタイヤのトレッド面がトレッド成形面1aに押し当てられる。図1では記載を省略しているが、トレッド成形面1aには、溝部成形用の凸部5と、その凸部5に区画された陸部成形用の凹部6とが設けられており、その凹凸形状に対応したトレッドパターンがトレッド面に形成される。
図2は、トレッド成形面1aの一例を示す展開図であり、左右方向がタイヤ周方向に相当する。このトレッド成形面1aには、タイヤ周方向に延びる4本の主溝と、それらに交差して延びる横溝とを形成するための凸部5が設けられ、その凸部5によって複数の凹部6が区画されている。凹部6の各々には、モールドの外部に連通するエア抜き用のベントホール7を設けているが、ベアの発生が予測される全ての箇所に設けられてはおらず、ベアの発生頻度が高い角隅の一部に設けられている。
即ち、加硫成形時におけるエアは、凸部5が屈曲した部位の角隅に滞留しがちであるため、ベントホール7を各凹部6の角隅の近辺に設けているものの、全ての角隅が対象ではなく、斜線を付した角隅の領域Xではベントホール7が設けられていない。そのため、当該トレッド面において斜線を付した領域Xでは、ベアの発生が懸念される。また、角隅でなくとも、ベントホール7から離れている凹部6の端縁はエアが滞留しやすいため、当該トレッド面において黒く塗り潰した領域Yでは、同様にベアの発生が懸念される。
図3は、トレッド成形面1aの要部を拡大して示す斜視図であり、図2に示したトレッド成形面1aのA方向視に相当する。凸部5の側面には、凸部5の頂面51から間隔Gを置いて細孔10が形成されており、細孔10の開口は、凸部5の側面と凹部6の底面との稜線Rから凸部5の高さ方向に延びている。この細孔10は、図4に示すように、凸部5を貫通しておらず、モールドの外部に連通するものでもない。
加硫成形時には、未加硫のグリーンタイヤのトレッド面がトレッド成形面1aに押し当たり、図4に示すようにトレッド面Trのゴムが凹部6に入り込んで、ブロックやリブなどの陸部が形成される。このとき、図3に示した凹部6の角隅にエアが残留する状況にあっても、細孔10が残留エア13を取り込むポケットとして機能し、その凹部6でのエアの滞留を防ぐことができる。その結果、凹部6の隅々にゴムを充填しやすくなり、ベアの発生を抑制することができる。
加硫成形後には、細孔10に流入したゴムによって、タイヤ表面に図5に示すようなゴム突起11が形成されることがある。このゴム突起11は、凹部6で形成されたブロック12の表面上で隆起するものでないために目立ちにくく、タイヤの外観への影響は小さい。また、ゴム突起11はタイヤ性能とは直接的に関係がなく、細孔10に取り込んだエアによってゴム突起11が欠損したとしても何ら問題は生じない。更に、トリミング処理による切除を要しないため、ゴムの廃棄量を増大することがない。
間隔Gを十分に確保して細孔10へのゴムの充填を遅らせる観点から、細孔10の高さhは凸部5の高さHの1/2以下であることが好ましい。そうでないと、凹部6にゴムを充填する過程で、細孔10にゴムが早期に充満して、残留エアを効率良く取り込むことが難しくなる場合がある。また、細孔10の容積を確保しやすくするため、高さhを高さHの1/3以上にすることが好ましい。この高さHは、凹部6の底面から、主溝を形成する凸部5の頂面51までの高さである。
タイヤの表面に発生するベアの体積は、せいぜい4〜5mm程度であるため、このベアを形成する残留エアを十分に取り込むことができるように、細孔10の容積を6〜7.5mmにすることが好ましい。細孔10が有する開口の幅w(図7参照)は0.3〜1.5mmが例示され、細孔10の最大奥行きdは5.0〜7.0mmが例示される。
細孔10は、図3に示すように、エアが最も滞留しやすい、凸部5が屈曲した部位の角隅に形成されている。本実施形態では、細孔10に残留エアを的確に取り込めるように、凸部5の側面同士の稜線に沿って細孔10を形成しているが、この稜線から離れた位置であっても構わない。但し、その場合には、残留エアを適切に取り込めるように、側面同士の稜線からの距離D1が5mm以内となる領域に細孔を形成することが好ましい。
細孔10は、ヒレ状に形成されており、その高さhが細孔10の幅wや奥行きdよりも大きく形成されている。これにより、図5に示すようなヒレ状のゴム突起11を形成でき、脱型性を損なうことがない。
このような凸部5の側面に形成される細孔の変形例について、図6〜8を参照して説明する。図6は、凸部5の高さ方向から見た細孔10の断面形状を示しており、(a)が上述した形状の細孔10、(b)が細孔10を奥行き方向に向かって幅広にした例、(c)が細孔10を半円状に形成した例である。(b)の形状は、取り込める残留エアのボリュームを確保しやすいうえ、細孔10へのゴムの流入を遅らせるのに有利である。(c)の形状は、細孔10を簡便に加工できる点で好ましい。
図7は、細孔10の開口を示す正面図であり、(a)が上述した形状の細孔10、(b)が凸部5の頂面に向かって開口を幅狭にした例、(c)が開口を楕円状に形成した例である。(b)の形状は、残留エアを取り込みやすいうえ、細孔10へのゴムの流入を遅らせるのに有利である。(c)の形状は、脱型時にゴム突起の引っ掛かりを軽減でき、脱型に有利となる点で好ましい。
図8は、細孔10を側方から示す断面図であり、(a)が上述した形状の細孔10、(b)が細孔10の奥側面を波状に形成した例、(c)が細孔10の奥側面を円弧状に形成した例である。(a)の如き三角形状であれば、図5に示すようにゴム突起11の下面が傾斜するために脱型時の引っ掛かりを軽減できる。また、ゴム突起11の上面が傾斜するために一段と目立ちにくくなる。(b)の形状は、細孔10へのゴムの充満を抑えて、残留エアを取り込みやすくなる点で好ましい。(c)の形状は、ゴム突起が目立ちにくい形状となり、外観が良好になる点で好ましい。
図9は、トレッド成形面1aの要部を拡大して示す斜視図であり、図2のB方向視に相当する。凸部5の側面には、凸部5の頂面51から間隔Gを置いて細孔20が形成されており、細孔20の開口は、凸部5の側面と凹部6の底面との稜線Rから凸部5の高さ方向に延びている。細孔20は、凹部6の角隅に形成されておらず、ベントホール7から離れている凹部6の端縁に形成されている。この細孔20は、上述した細孔10と同様に構成できるものであり、重複した説明は省略する。
図3や図9のようなベアの発生が予測される箇所には、複数の細孔を形成しても構わない。図3で示した角隅に複数の細孔10を形成すると、ブロック12の側面には、図10に示すような複数のゴム突起11が形成される。このように複数の細孔を形成した場合には、細孔の各々の大きさを小さくし、各ゴム突起11の突出量を抑えられるため、脱型性をより良好に確保できる。
次に、細孔に代えて柱状孔を採用した例について説明する。図11は、トレッド成形面1aの要部を拡大して示す斜視図であり、図2のA方向視に相当する。凹部6の底面には、有底の柱状孔30が形成されており、その柱状孔30の開口が、凸部5の側面と凹部6の底面との稜線Rに接している。この柱状孔30は、底部を有しており、モールドの外部に連通するものではない。
かかる構成であれば、加硫成形時に凹部6の角隅にエアが残留する状況にあっても、図12に示すように柱状孔30が残留エア33を取り込むポケットとして機能し、その角隅におけるエアの滞留を防ぐことができる。その結果、凹部6の隅々にゴムを充填しやすくなり、ベアの発生を抑制することができる。加硫成形後のタイヤ表面には、柱状孔30に流入したゴムによって、図13に示すようなゴム突起31が形成される。柱状孔30に取り込んだエアによりゴム突起31が欠損したとしても、タイヤ性能に何ら影響はない。
柱状孔30は、図11に示すように、エアが最も滞留しやすい、凸部5が屈曲した部位の角隅に形成されている。本実施形態では、柱状孔30に残留エアを的確に取り込めるように、凸部5の側面同士の稜線に沿った柱状孔30が2つの稜線Rに接しているが、何れかの稜線Rに接してさえあれば、側面同士の稜線から離れた位置であっても構わない。但し、その場合には、残留エアを適切に取り込めるように、側面同士の稜線からの距離D2が5mm以内となる領域に柱状孔30を形成することが好ましい。
既述の理由から、柱状孔30の容積を6〜7.5mmにすることが好ましい。柱状孔30の深さは2.5〜7.5mmが例示され、柱状孔30の断面積は1.0〜2.3mmが例示される。柱状孔30の形状は、四角柱に限られず、円柱や三角柱など他の形状であっても構わない。
図14は、トレッド成形面1aの要部を拡大して示す斜視図であり、図2のB方向視に相当する。凹部6の底面には、有底の柱状孔40が形成されており、その柱状孔40の開口が、凸部5の側面と凹部6の底面との稜線Rに接している。柱状孔40は、凹部6の角隅に形成されておらず、ベントホール7から離れている凹部6の端縁に形成されている。この柱状孔40は、上述した柱状孔30と同様に構成できるものであり、重複した説明は省略する。
本発明のタイヤモールドは、トレッド成形面に上記の如き細孔又は柱状孔を形成すること以外は、通常のタイヤモールドと同等に構成でき、従来公知の形状や材質、開閉機構などは何れも本発明に適用できる。前述の実施形態では、モールドがトレッド型部と一対のサイド型部とを備えた構造を示したが、本発明では、それらを一体的に構成し、トレッド型部の中央部に分割面を設けて上下に二分される構造にしても構わない。
本発明の構成と効果を具体的に示すため、図2に示したトレッド成形面を有するタイヤモールドを用いて、各例100本のタイヤ(215/60R16 乗用車用タイヤ)の加硫成形を実施し、ベア不良率(ベアが原因でタイヤ不良と判定された割合)を調べた。
ベントホールのみが設けられているものを比較例、ベントホールに加えて図2に示した領域X,Yに細孔を形成したものを実施例1及び2、同じく領域X,Yに柱状孔を形成したものを実施例3とした。実施例1における細孔は、図3,4及び9に示す形状を有し、h/Hが1/2(=0.5)、幅wが0.8mm、奥行きが4mmである。実施例2では、その細孔を3つ形成し(図10参照)、それぞれの奥行きを1.4mmとした。また、実施例3における柱状孔は、図11,12及び14に示す形状を有し、深さが3.8mm、断面積が1.7mmである。評価結果を表1に示す。
Figure 0005350179
表1に示すように、比較例ではベア不良率が5%であったのに対し、実施例1〜3では何れもベア不良率が0%であり、トレッド成形面に上記の如き細孔又は柱状孔を形成したことによって、ベアの発生を抑制できていることが分かる。
1a トレッド成形面
5 凸部
6 凹部
7 ベントホール
10 細孔
11 ゴム突起
12 ブロック(陸部の一例)
20 細孔
30 柱状孔
31 ゴム突起
40 柱状孔
51 頂面

Claims (3)

  1. トレッド成形面に溝部形成用の凸部と前記凸部に区画された陸部形成用の凹部とを設けたタイヤモールドにおいて、
    前記凸部の側面に前記凸部の頂面から間隔を置いて細孔が形成され、前記細孔の開口が、前記凸部の側面と前記凹部の底面との稜線から前記凸部の高さ方向に延び、
    前記細孔が、互いに交わる方向に延びる前記凸部の側面同士の稜線に沿って形成され、且つ、前記凸部の側面でのみ開口する閉空間を構成し、
    前記細孔が、前記凹部の底面から前記凸部の頂面に向かって奥行きを増すように傾斜する面と、前記凸部の側面から前記凹部の底面に向かって奥行きを増すように傾斜する面とを有する三角形のヒレ状に形成されていることを特徴とするタイヤモールド。
  2. トレッド成形面に溝部形成用の凸部と前記凸部に区画された陸部形成用の凹部とを設けたタイヤモールドにおいて、
    前記凸部の側面に前記凸部の頂面から間隔を置いて細孔が形成され、前記細孔の開口が、前記凸部の側面と前記凹部の底面との稜線から前記凸部の高さ方向に延び、
    前記細孔が、互いに交わる方向に延びる前記凸部の側面同士の稜線に沿って形成され、且つ、前記凸部の側面でのみ開口する閉空間を構成し、
    前記細孔が、奥側面を円弧状に形成した半円形のヒレ状に形成されていることを特徴とするタイヤモールド。
  3. トレッド成形面に溝部形成用の凸部と前記凸部に区画された陸部形成用の凹部とを設けたタイヤモールドにおいて、
    前記凹部の底面に、2.5〜7.5mmの深さと1.0〜2.3mm の断面積を有する有底の柱状孔が形成され、前記柱状孔の開口が、前記凸部の側面と前記凹部の底面との稜線に接していて、
    前記細孔が、互いに交わる方向に延びる前記凸部の側面同士の稜線に沿って形成され、且つ、前記凹部の底面でのみ開口する閉空間を構成することを特徴とするタイヤモールド。
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