JP5348017B2 - 自動車用ガラスラン - Google Patents
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Description
なお、ドア1と車体との間のシールは、ドアパネルおよびドアフレーム2の外周に取付けられたドアウエザストリップ(図示せず)および/または車体の開口部のフランジに取付けられたオープニングトリムウエザストリップ(図示せず)によりなされている。
また、チャンネル103内にガラスラン110を装着したときに、チャンネル103内にガラスラン110を係止して保持するために、ガラスラン110の直線状部では、車内側側壁130と車外側側壁120にそれぞれ車内側保持リップ134と車外側保持リップ124が設けられている。
また、ガラスラン210の成形材料として動的架橋型熱可塑性エラストマー(TPV)のソリッドを用いるものもあるが、超臨界流体や化学発泡剤等を均質に分散混合させることが難しく、均質な発泡セルが得られないため、ガラスラン210全体を均質発泡させることが困難であった。
この場合は、組成物がEPDMゴムを主成分とするものであり、マイクロカプセルのセルの直径は、組成物に混入時には、5〜8μmであり、ゴムの加硫の熱を利用して膨張させた発泡セルの直径は30〜50μmである。
ガラスランの本体は、車外側側壁と、車内側側壁と、底壁とからなる断面略コ字形をなし、車外側側壁と車内側側壁には、それぞれ本体の断面略コ字状の本体の内側に向かって延出する車外側シールリップと車内側シールリップを設け、車外側シールリップと車内側シールリップによりドアガラスの端部の車外側面及び車内側面をシールし、車内側側壁と車外側側壁の先端にドアフレームの先端をカバーするカバーリップを形成し、
ガラスランの本体は、オレフィン系熱可塑性エラストマー100重量部と、オレフィン系熱可塑性樹脂5〜14重量部と、マイクロカプセル1〜3重量部とを含有するマイクロカプセル発泡組成物で形成され、かつ、少なくともガラスランの本体は、比重が0.6〜0.8、引張強度が4.5〜8Mpa、破断伸びが400〜550%の物性を有し、平均発泡カプセル径が40〜120μmの球体セルを有し、
カバーリップと車外側シールリップと車内側シールリップは、ガラスランの本体と同じマイクロカプセル含有のオレフィン系熱可塑性エラストマー組成物で形成され、カバーリップの表面に、表面部材層が形成され、表面部材層は、マイクロカプセルを含有しないオレフィン系熱可塑性エラストマー組成物で形成され、表面部材層の表面粗さは、5〜20μmであり、マイクロカプセル含有のオレフィン系熱エラストマー組成物の表面粗さは、20〜70μmであることを特徴とする自動車用ガラスランである。
車内側側壁と車外側側壁の先端にドアフレームの先端をカバーするカバーリップを形成したため、ドアフレーム又はチャンネルをカバーリップで覆い、見栄えを良くするとともに、カバーリップが車内側側壁と車外側側壁とでドアフレームの先端を挟持して、ガラスランをドアフレーム又はチャンネルに保持することができる。
引張強度が4.5MPa未満では、引張強度が不足してガラスラン本体が変形したり、シールリップが変形したりしてシール性が低下し、8MPaを超える場合は、剛性が大きくなり柔軟性が低下し、ガラスランをドアフレームに沿って装着しにくくなる。
破断伸びが400%未満では、柔軟性が小さく、550%を超える場合には、柔軟性が大きくなり、ガラスラン本体がドアフレームから外れやすくなる。
マイクロカプセルによる発泡セルの直径が40μm未満では、ガラスランの比重を低下させることが少なく、軽量化の貢献が少なく、120μmを超える場合には、マイクロカプセル間の距離が短くなり、所定の剛性を得られなくなる恐れがある。
カバーリップと車外側シールリップと車内側シールリップは、ガラスランの本体と同じマイクロカプセル含有のオレフィン系熱可塑性エラストマーマ組成物で形成されたため、ガラスラン本体と併せて、ガラスラン全体の重量を低下させることができ、車両の軽量化に貢献することができるとともに、ガラスラン全体が同一の材料で形成することができ、押出成形が容易であり、生産性がよい。
カバーリップの表面に、表面部材層が形成され、表面部材層は、マイクロカプセルを含有しないオレフィン系熱可塑性エラストマー組成物で形成されたため、カバーリップの表面の発泡の凹凸を覆うことができ表面が円滑で、カバーリップの見栄えを良くすることができる。
表面部材層の表面粗さは、5〜20μmであり、マイクロカプセル含有のオレフィン系熱可塑性エラストマー組成物の表面粗さは、20〜70μmであるため、マイクロカプセル発泡組成物の表面を表面部材層で覆い、見栄えを向上させることができる。
このマイクロカプセル含有のオレフィン系熱可塑性エラストマー組成物性のガラスラン本体は、比重が0.6〜0.8、引張強度が4.5〜8MPa、破断伸びが400〜550%の物性を有するため、ガラスランを充分に軽量化することができるとともに、引張強度と破断伸びに優れている。
また、ガラスランは、平均セル径が40〜120μmの球体セルを有しているため、その比重を低下させることができ、ガラスランの軽量化に貢献することができる。
また、表面部材層の表面粗さは、5〜20μmであり、マイクロカプセル含有のオレフィン系熱可塑性エラストマー組成物の表面粗さは、20〜70μmであるため、マイクロカプセル発泡組成物の表面を表面部材層で覆い、見栄えを向上させることができる。
図4は、自動車のフロントのドア1の正面図であり、図3は、ドア1のドアフレーム2に取付けるフロントドアのガラスラン10の正面図である。図4に示すように、ドア1の上部にはドアフレーム2が設けられ、ドアガラス5が昇降自在に取付けられる。すなわち、ドアフレーム2の内周には、ガラスラン10が取付けられ、ドアガラス5の昇降を案内するとともに、ドアガラス5とドアフレーム2との間をシールしている。
直線状部11は、ドアフレーム2の上辺部に取付けられる部分と、ドアフレーム2のリヤ側縦辺部に取付けられる部分と、ドアフレーム2のフロント側縦辺部をなすディビジョンサッシュに取付けられる部分とからなる。
図1は、本発明の第1の実施の形態であるプレスドアタイプのドアフレーム2の縦辺に取付けられたガラスラン10(10A)の図4のA−A線に沿った断面図であり、図2は、本発明の第2のガラスラン10(10B)の図4のA−A線に沿った断面図である。
まず、本発明の第1の実施の形態であるガラスラン10(10A)について説明し、本発明の第2の実施の形態のガラスラン10(10B)については後述する。
ガラスラン10Aの本体は、ドアフレーム2の上辺部に取付けられる部分も縦辺部に取付けられる部分も基本的には、ほぼ同様な断面略コ字形の断面形状を有している。
マイクロカプセルとしては、例えば、積水化学工業株式会社製のADVANCELL(登録商標)、松本油脂製薬株式会社のマツモトマイクロスフェアー(登録商標)、日本フィライト株式会社のEXPANCEL(登録商標)等を使用することができる。
平均発泡セル径が40μm未満では、その比重を低下させることが少なく、120μmを超える場合には、マイクロカプセル間の距離が短くなり、所定の剛性が得られなくなる恐れがある。本実施の形態では、100μmである。
本実施の形態では、比重が0.7、引張強度が4.7MPa、破断伸びが420%であった。
引張強度が4.5MPa未満では、引張強度が不足してガラスラン10Aの本体が変形したり、シールリップが変形したりしてシール性が低下し、8MPaを超える場合は、剛性が大きくなり柔軟性が低下し、ガラスラン10Aをドアフレーム2に沿って装着しにくくなる。
破断伸びが400%未満では、柔軟性が小さく、550%を超える場合には、柔軟性が大きくなり、ガラスラン10Aの本体がドアフレーム2から外れやすくなる。
第2の実施の形態のガラスラン10Bは、ガラスラン10Bの本体である車外側側壁20、車内側側壁30及び底壁40は、オレフィン系熱可塑性樹脂を10重量部、マイクロカプセル3重量部を含有するオレフィン系熱可塑性エラストマーで形成されている点は第1の実施の形態と同様であるが、車外側シールリップ21と車内側シールリップ31、車外側カバーリップ22と車内側カバーリップ32は、マイクロカプセルを含有しないオレフィン系熱可塑性エラストマーで形成されている点が異なる。第1の実施の形態と異なる部分を説明し、第1の実施の形態と同様な点の説明は省略する。
本第2の実施の形態では、平均発泡セル径が120μm、本体部分の比重が0.6、引張強度が4.5MPa、破断伸びが400%である。
10 ガラスラン
20 車外側側壁
21 車外側シールリップ
22 車外側カバーリップ
27 車外側表面部材層
30 車内側側壁
31 車内側シールリップ
32 車内側カバーリップ
37 車外側表面部材層
40 底壁
Claims (3)
- 自動車ドアのドアフレームの内周に取付け、ドアガラスの昇降を案内する自動車用ガラスランにおいて、
上記ガラスランの本体は、車外側側壁と、車内側側壁と、底壁とからなる断面略コ字形をなし、上記車外側側壁と車内側側壁には、それぞれ上記本体の断面略コ字状の本体の内側に向かって延出する車外側シールリップと車内側シールリップを設け、該車外側シールリップと車内側シールリップにより上記ドアガラスの端部の車外側面及び車内側面をシールし、上記車内側側壁と車外側側壁の先端に上記ドアフレームの先端をカバーするカバーリップを形成し、
上記ガラスランの本体は、オレフィン系熱可塑性エラストマー100重量部と、オレフィン系熱可塑性樹脂5〜14重量部と、マイクロカプセル1〜3重量部とを含有するマイクロカプセル発泡組成物で形成され、かつ、少なくとも上記ガラスランの本体は、比重が0.6〜0.8、引張強度が4.5〜8Mpa、破断伸びが400〜550%の物性を有し、平均発泡カプセル径が40〜120μmの球体セルを有し、
上記カバーリップと上記車外側シールリップと車内側シールリップは、上記ガラスランの本体と同じ上記マイクロカプセル含有のオレフィン系熱可塑性エラストマー組成物で形成され、上記カバーリップの表面に、表面部材層が形成され、該表面部材層は、上記マイクロカプセルを含有しない上記オレフィン系熱可塑性エラストマー組成物で形成され、上記表面部材層の表面粗さは、5〜20μmであり、上記マイクロカプセル含有のオレフィン系熱エラストマー組成物の表面粗さは、20〜70μmであることを特徴とする自動車用ガラスラン。 - 上記マイクロカプセルは、上記マイクロカプセル発泡組成物であるマイクロカプセル含有のオレフィン系熱可塑性エラストマーに混入時には、15〜40μmの球体であり、膨張後に平均発泡セル径40〜120μmの球体セルを形成させるものである請求項1に記載の自動車用ガラスラン。
- 上記車内側側壁と車外側側壁の先端に上記ドアフレームの先端をカバーするカバーリップを形成し、該カバーリップ、上記車外側シールリップと車内側シールリップは、上記マイクロカプセルを含有しない上記オレフィン系熱可塑性エラストマー組成物で形成された請求項1又は請求項2に記載の自動車用ガラスラン。
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