JP5346623B2 - Ppar活性化剤 - Google Patents

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Description

本発明は、脂肪酸代謝活性化、体脂肪燃焼促進、肥満抑制、脂肪肝抑制、インスリン抵抗性予防・改善、血糖値上昇抑制、持久力向上に有効なペルオキシソーム増殖剤活性化受容体(Peroxisome Proliferator Activated Receptor、PPARと記載する)活性化剤に関する。
ステロイド、甲状腺ホルモン、レチノイドなどの低分子脂溶性リガンドはリガンド特異的な核内受容体を介して、個体発生における形態形成、細胞の増殖、分化、生体の恒常性の維持など多様な生理機能の調節に関与している。PPARは核内受容体の1種であり、1990年に脂肪分解に関与する細胞内小器官であるペルオキシソームを増加させる作用を仲介する蛋白として同定され、ペルオキシソーム増殖剤により活性化を受けるレセプターという意味でPeroxisome Proliferator Activated Receptorα(ペルオキシソーム増殖剤活性化受容体:PPARα)と名付けられた。その後α型と構造上類似したアイソフォーム遺伝子としてδ型及びγ型が同定され、合計3つのサブタイプから成ることが知られている。
PPARの各サブタイプはリガンド依存的に活性化され、9−シスレチノイン酸をリガンドとするRXR(Retinoid X Receptor)とヘテロ2量体を形成することで、プロモーター領域にPPAR応答配列(PPAR responsivelement;PPRE)を有する種々の遺伝子の発現を制御している(非特許文献1及び2)。
例えば、脂肪酸β酸化の鍵酵素として知られるACO(Acyl-CoA oxidase)のPPREを用いたレポーターアッセイがなされており、それによると、PPARリガンドとして知られるリノール酸は、PPARα、δ、γのそれぞれを介してACO転写活性を亢進することが報告されている(非特許文献3)。
以下で述べるように、近年、PPARは非常に多くの生理、病理現象に関わっていることが明らかになってきた。
具体的には、PPARαの機能は脂肪酸の合成・輸送・分泌、脂肪消費臓器におけるATP産生、細胞周期の調節等幅広く生体のエネルギー代謝や恒常性の維持に関わるものと考えられている。特に脂肪酸代謝に重要なβ酸化関連酵素 (ACO,HMG-CoA synthase,Acyl-CoA synthase,Medium chain acyl-CoA dehydrogenase,Fatty acid binding protein,Lipoprotein lipase等)の遺伝子発現はPPARの活性化に強く依存していることが明らかになっており、PPARα活性化剤は生体の脂質代謝の活性化に有効であると広く認識されている。
PPARαの活性化に伴う脂肪酸代謝の活性化は、肝臓脂肪の分解、脂肪肝の改善、内臓脂肪や皮下脂肪等の体脂肪の分解・燃焼の促進、肥満の抑制につながると考えられる。PPARα活性化剤として知られるフィブラート系の薬剤は、脂肪酸燃焼の促進作用、HDLコレステロール増加作用、そして最近ではアディポネクチン受容体発現増加作用等を持つことが明らかとなってきており、インスリン非依存性糖尿病の高血糖症、高脂血症、高コレステロール血症、高血糖症、アテローム性動脈硬化症等の治療薬として広く用いられている(非特許文献4、特許文献1及び2)。
従って、PPARα活性化剤は、脂肪酸代謝の活性化、体脂肪の燃焼促進、肥満の予防・改善、高トリグリセリド血症の予防・改善、高コレステロール血症の予防・改善、脂肪肝の予防・改善、インスリン抵抗性や糖尿病の予防・改善、動脈硬化の予防・改善等に広く有効であると考えられており、近年、PPARα活性化剤の探索、開発も盛んに行われている(特許文献3〜5)。
PPARδ(別名:PPARβ、NUC1、FAAR)は1992年にクローニングされて以来、長らく機能が明らかにされていなかったが、近年の研究により様々な生理機能を持つことが明らかになってきた。非特許文献5には、PPARδがL6筋肉細胞において熱産生タンパク質Uncoupling protein(UCP)−3遺伝子の活性化に主に関与していることが記載されている。そして、2000年には、PPARδの発現組織である骨格筋や褐色脂肪組織において、熱産生タンパク質UCP−3やUCP−1が、PPARリガンドであると考えられている脂肪酸負荷により生理的に発現が亢進することや、4℃の低温条件下でSDラットを飼育すると褐色脂肪組織中にPPARδが発現増加してくることから、PPARδを介するエネルギー代謝の制御機構が存在することが示唆されている(非特許文献6)。その後、PPARδを過剰発現させたマウスを用いた検討が行なわれ、高脂肪食負荷による体重増加の抑制、脂肪重量の減少、血中中性脂肪の減少、脂肪肝の抑制が認められている(非特許文献7)。
また、特許文献6には、NUC1受容体は脂肪酸酸化に関与する酵素の量を調節すること、更に、脂肪酸代謝の鍵酵素であるACOのレポーターアッセイにおいて、野生型のNUC1受容体を同時に発現させると、NUC1受容体の活性化剤であるオレイン酸によりレポーターが活性化されたことが記載され、このNUC1受容体はPPARδと同一のものである(非特許文献8)ことから、PPARδの活性化により脂肪酸β酸化の亢進が起こることが示唆されている。
また、PPARδアゴニストであるGW501516を骨格筋由来細胞に作用させ、細胞の遺伝子発現への影響を検討した結果では、脂肪酸の取り込みや輸送、ミトコンドリアのβ酸化系酵素、脱共役タンパク質等の脂肪酸代謝関連遺伝子の発現を誘導することが示されている。さらにGW501516を投与したマウスにおいては、脂肪組織特異的PPARδ過剰発現マウスと同様に高脂肪食負荷による体重増加の抑制、脂肪重量の減少が認められ、インスリン抵抗性改善効果を示すことも明らかにされている。このマウスの骨格筋においては脂肪酸代謝関連遺伝子および脂肪酸β酸化の誘導が確認されていることから、PPARδの活性化によって、骨格筋のエネルギー消費が増大することにより末梢組織中の脂肪蓄積が抑制され、それによりインスリン抵抗性が改善されるのではないかと考えられている(非特許文献9)。
また、骨格筋特異的にPPARδを過剰発現することにより、肥満やインスリン抵抗性が抑制されることが報告されている。さらに驚くことに、このマウスの骨格筋では一般的に赤筋と呼ばれるミトコンドリアを多く含む持久性の高い筋繊維の割合が非常に高くなっており、その結果、このマウスは、コントロールマウスの約2倍の距離を走ることができるという大変優れた持久力を持つマウスであることが示されている(非特許文献10)。従って、PPARδの活性化は、運動持久力の向上に有効であると考えられるようになった。
また最近では、肝臓においてPPARδがインスリン感受性を制御しているという報告もなされており、そのメカニズムとして、PPARδの活性化が肝臓の解糖系およびペントースリン酸回路の活性化を介して肝臓からのグルコースの供給を減少させ、インスリン感受性を増加することが示唆されている(非特許文献11)。
このように、PPARδの活性化は、肥満の抑制、インスリン抵抗性の改善/インスリン感受性の向上、脂肪酸代謝の活性化、体脂肪の燃焼促進、血中中性脂肪の減少、脂肪肝の抑制、持久力の向上等につながる事から、PPARδの活性化剤は、肥満の予防・改善剤、インスリン抵抗性の予防・改善剤、脂肪酸酸化活性化剤、体脂肪燃焼促進剤、高トリグリセリド血症予防・改善剤、脂肪肝予防・改善剤、持久力向上剤として有効であると考えられている。
そのため、このような目的でPPARδ活性化剤の探索、開発も盛んに行われ、これまでにフラボン類、フェノキシ酢酸誘導体等が報告されている(特許文献7及び8)。
PPARγは栄養が十分にある状態でエネルギー貯蔵に作用し、いわゆる倹約遺伝子として働く分子である。特にPPARγ2は脂肪細胞に比較的強い特異性を持って発現しており、脂肪細胞分化の中心的役割を果たしていることが明らかになっている。PPARγヘテロ欠損マウス、PPARγ阻害剤、そしてヒトにおけるPPARγ遺伝子変異の研究から、PPARγの活性を低下させることにより脂肪細胞の肥大化が抑制され、脂肪細胞が小型化することが示されている(非特許文献12)。脂肪細胞の小型化によりインスリン感受性改善分子であるレプチンやアディポネクチンといった分子の分泌が活性化されることで、インスリン抵抗性や糖尿病の予防・治療につながることが明らかとなっている。一方で、PPARγのリガンドとして知られるチアゾリジン誘導体は脂肪細胞分化を強力に分化誘導することにより、脂肪細胞を小型化してインスリン感受性を高めることが知られており、インスリン抵抗性改善剤、糖尿病治療薬として広く使用されている。しかし、チアゾリジン誘導体の投与は体重や脂肪重量を増やし、肥満を誘導する問題点も指摘されている(非特許文献13)。
このように、PPAR活性化剤は、脂肪酸代謝の活性化、体脂肪の燃焼促進、肥満の予防・改善、高トリグリセリド血症や高コレステロール血症の予防・改善、脂肪肝の予防・改善、持久力向上、インスリン抵抗性や糖尿病の予防・改善、動脈硬化の予防・改善などに広く有効であり、いわゆる生活習慣病や内臓脂肪症候群(メタボリックシンドローム)の予防・改善にも有効であると考えられる。
一方、一般に、酒粕には炭水化物、蛋白質、脂質、多くの種類のペプチド、アミノ酸、ビタミン類等が含まれており、栄養価に富む食品である(非特許文献14)。
近年、酒粕に含まれているこれら成分の有効性から、酒粕は肥満、アレルギー、老化、動脈硬化、糖尿病、高血圧、癌等に対する有効性が期待されているが、明確な科学的な裏付けのあるものは少ない(非特許文献15)。
これまでに、酒粕の抽出物がα−アミラーゼ阻害作用を有すること(特許文献9)、酒粕の水抽出物がNK細胞の活性を促進すること(特許文献10)、酒粕と米麹を併用することにより抗肥満、血中脂質改善効果があること(特許文献11)、酒粕を乳酸菌で発酵させた組成物が体重増加、腹腔内白色脂肪組織の蓄積、血清中性脂肪を減少させること(特許文献12)がそれぞれ報告されている。
しかしながら、酒粕抽出物がPPAR活性化に関与し、脂肪酸代謝の活性化、体脂肪の燃焼促進等に有効であることは知られていない。
特表2002-502869号公報 特表2002-533410号公報 特開2001-354558号公報 特開2002-80362号公報 特開2003-34636号公報 英国特許出願公開第2292885号明細書 特開2007-119429号公報 特表2007-536343号公報 特開平8-168378号公報 特開平10-146166号公報 特開2004-261119号公報 特開2007-99731号公報
細胞:31(6)218-234, 1999 J Lipid Res. 37, 907-925, 1996 J Biol Chem. 274, 23368-23377, 1999 Curr Opin Lipidol. 10, 151-159, 1999 FEBS Letters 461,319-322, 1999 The Lipid:メディカルレビュー社 11, 93-102, 2000 Cell. 113, 159-170, 2003 J Med Chem 43,4,527-550, 2000 Proc. Natl. Acad. Sci. USA. 100, 15924-15929, 2003 PloS Biol. 2, e294, 2004 Proc. Natl. Acad. Sci. USA. 103, 3444-3449, 2006 Folia Pharmacol Jpn. 122, 294-300, 2003 Diabetes. 49, 759-767, 2000 五訂日本食品標準成分表 滝澤行雄:別冊家庭画報 酒かす健康パワー:世界文化社
本発明は、優れたPPAR活性化作用を有し、且つ安全性の高い食品、医薬品又は医薬部外品を提供することに関する。
本発明者らは、食経験が豊富な天然物素材の中から、酒粕の有機溶剤抽出物にPPARα活性化作用及びPPARδ活性化作用があり、脂肪酸代謝活性化、体脂肪燃焼促進、肥満抑制、脂肪肝抑制、インスリン抵抗性予防・改善、血糖値上昇抑制、持久力向上を発揮する食品、医薬品又は医薬部外品として有用であることを見出した。
すなわち、本発明は以下の発明に係るものである。
〔1〕酒粕の有機溶剤抽出物を有効成分とするPPARα又はPPARδ活性化剤。
〔2〕酒粕の有機溶剤抽出物を有効成分とする脂肪酸代謝活性化剤。
〔3〕酒粕の有機溶剤抽出物を有効成分とする体脂肪燃焼促進剤。
〔4〕酒粕の有機溶剤抽出物を有効成分とする脂肪肝抑制剤。
〔5〕酒粕の有機溶剤抽出物を有効成分とするインスリン抵抗性予防・改善剤。
〔6〕酒粕の有機溶剤抽出物を有効成分とする血糖値上昇抑制剤。
〔7〕酒粕の有機溶剤抽出物を有効成分とする持久力向上剤。
本発明のPPAR活性化剤は、優れたPPAR活性化作用を有し、かつ長期間摂取しても安全性も高いことから、脂肪酸代謝活性化、体脂肪燃焼促進、肥満抑制、脂肪肝抑制、インスリン抵抗性予防・改善、血糖値上昇抑制又は持久力向上効果を発揮する飲食品、医薬品又は医薬部外品として有用である。
本発明において、酒粕とは、酒を造る過程で圧搾によりできる絞り粕、残査等の固形成分の総称である。
ここでは、酒粕のうち、特に清酒(日本酒)を作る際にできる酒粕が好ましい。
具体的には、当該酒粕は、清酒の製造工程、一般に蒸した米と米麹に水と酵母を加えて発酵させた清酒もろみを作り、これを熟成後、圧搾して清澄した酒を得た際に残った副産物であり、絞り粕、残渣ともいわれる。当該酒粕には、普通酒の酒粕や特定名称酒(本醸造酒、吟醸酒、純米酒等)の酒粕が含まれる。
当該酒粕は、そのまま又は乾燥して抽出に用いることができる。
酒粕の有機溶剤抽出物を得るために用いられる抽出有機溶剤としては、極性溶剤、非極性溶剤のいずれをも使用することができ、これらを混合して用いることもできる。更に、当該有機溶剤は含水有機溶剤であってもよい。
当該有機溶剤としては、例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノール等のアルコール類;エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール等の多価アルコール類;ヘキサン、シクロヘキサン、石油エーテル等の炭化水素類;アセトニトリル、プロピオニトリル、ベンゾニトリル等のニトリル類;アセトン、メチルケトン等のケトン類;酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル類;テトラヒドロキシフラン、ジエチルエーテル等の鎖状及び環状エーテル類;ポリエチレングリコール等のポリエーテル類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類;ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類;ピリジン類;超臨界二酸化炭素;油脂;ワックス、その他オイル等が挙げられ、これらは単独で又は2種以上を組み合わせて使用でき、溶剤を変えて繰り返し行うこと(例えば、アルコール抽出物を更に他の有機溶剤にて抽出すること)も可能である。
これら有機溶剤のうち、アルコール類、ヘキサン及び水・アルコール類混合有機溶剤が好ましく、特に、水・エタノール混合有機溶剤、エタノール及びヘキサンが好ましい。
ここで、アルコール類として、炭素数1〜5の低級アルコール類が好ましく、炭素数1〜4の低級アルコール類がより好ましく、炭素数1〜3の低級アルコール類がさらに好ましい。
水とアルコール類の溶剤容量比率については、水/アルコール類は100/1〜1/100が好ましい。更に好ましくは90/1〜1/100、特に好ましくは2/1〜1/100である。
一例として、酒粕(例えば清酒)から水・エタノール混合有機溶剤でPPARα又はδ活性化物質を抽出する場合、0.01〜100容量%エタノール水溶液が好ましく、30〜100容量%エタノール水溶液がより好ましく、30〜80容量%エタノール水溶液が更に好ましく、特に、40〜60容量%エタノール水溶液が好ましい。
本発明で用いる酒粕の有機溶剤抽出物は、酒粕より有機溶剤を用いて常温(0〜30℃)又は加温下で抽出することにより得られるものである。
酒粕1質量部に対して、1/2〜10質量部の有機溶剤を用いるのが好ましく、このときの抽出温度は、0〜40℃が好ましく、10〜30℃がより好ましく、また抽出時間は1/10〜12時間が好ましく、1/2〜5時間がより好ましい。
当該抽出としては、固液抽出、浸漬、煎出、浸出、還流抽出、超音波抽出、マイクロ波抽出、攪拌等の手段を用いることができ、好ましくは攪拌を伴う固液抽出である。
斯くして得られる抽出物は、有機溶剤を除去した後そのまま使用できるが、公知の分離精製手段、例えば、活性炭処理、液々分配、カラムクロマトグラフィー、液体クロマトグラフィー、ゲルろ過、精密蒸留等を行った後、適宜な溶剤で希釈した希釈液として用いてもよく、或いは濃縮エキスや乾燥粉末としたり、ペースト状に調製してもよい。
後記実施例に示すように、酒粕の有機溶剤抽出物はPPARα又はPPARδに依存的な遺伝子の転写活性を亢進する作用を有する。前述のとおり、PPARα又はPPARδは、広く生体のエネルギー代謝や恒常性の維持に関わっており、特に脂質代謝に重要なβ酸化関連酵素(ACO,HMG-CoA synthase,Acyl-CoA synthase,Medium chain acyl-CoA dehydrogenase,Fatty acid binding protein,Lipoprotein lipase等)の遺伝子発現はPPARα又はPPARδの活性化に強く依存していることから(非特許文献1〜10、特許文献1〜8)、酒粕の有機溶剤抽出物は、脂肪酸代謝の活性化、体脂肪の燃焼促進、肥満の予防・改善、高トリグリセリド血症の予防・改善、高コレステロール血症の予防・改善、脂肪肝の予防・改善、持久力向上、インスリン抵抗性や糖尿病の予防・改善、動脈硬化の予防・改善等に広く有効である。
従って、酒粕の有機溶剤抽出物は、PPARα活性化作用又はPPARδ活性化作用を有するので、PPARα又はPPARδ活性化剤、脂肪酸代謝活性化剤、体脂肪燃焼促進剤、脂肪肝抑制剤、インスリン抵抗性予防・改善剤、血糖値上昇抑制剤又は持久力向上剤(以下、「PPAR活性化剤等」とする。)として使用することができ、PPAR活性化剤等の製造のために使用することができる。PPAR活性化剤等は、PPARα若しくはPPARδ活性化、脂肪酸代謝活性化、体脂肪燃焼促進、脂肪肝抑制、抗糖尿病、インスリン抵抗性予防・改善又は持久力向上の各効果を発揮する、ヒト若しくは動物用の食品、医薬品又は医薬部外品として使用可能である。また、酒粕の有機溶剤抽出物は、脂肪酸代謝活性化、体脂肪燃焼促進、脂肪肝抑制、抗糖尿病、インスリン抵抗性予防・改善又は持久力向上等をコンセプトとし、必要に応じてその旨を表示した食品、機能性食品、病者用食品、特定保健用食品に応用できる。
本発明のPPAR活性化剤等を医薬品、医薬部外品として用いる場合の投与形態としては、例えば錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、シロップ剤等による経口投与又は注射剤、坐剤、吸入薬、経皮吸収剤、外用剤等による非経口投与が挙げられる。
また、このような種々の剤型の製剤を調製するには、本発明の酒粕の有機溶剤抽出物を単独で、又は他の薬学的に許容される賦形剤、結合剤、増量剤、崩壊剤、界面活性剤、滑沢剤、分散剤、緩衝剤、保存剤、嬌味剤、香料、被膜剤、担体、希釈剤等を適宜組み合わせて用いることができる。
また、これらの投与形態のうち、好ましい形態は経口投与であり、経口用液体製剤を調製する場合は、嬌味剤、緩衝剤、安定化剤等を加えて常法により製造することができる。
本発明のPPAR活性化剤等を食品として用いる場合の形態としては、パン類、ケーキ類、麺類、菓子類、ゼリー類、冷凍食品、アイスクリーム類、乳製品、飲料、スープ類等の各種食品の他、上述した経口投与製剤と同様の形態(錠剤、カプセル剤、シロップ等)が挙げられる。
飲料は、例えば、果汁飲料、炭酸飲料、茶系飲料、ニアウオーター、スポーツ飲料、乳飲料、アルコール飲料、清涼飲料等が挙げられる。また、飲料は、容器に充填した容器詰飲料とすることができる。
食用油としては、調理用油、調味料、マヨネーズ、ドレッシング、マーガリン等の油脂加工品類、パスタソース類等が挙げられる。
また、このような種々の形態の食品を調製するには、本発明の酒粕の有機溶剤抽出物を単独で、又は他の食品材料や、溶剤、軟化剤、油、乳化剤、防腐剤、香科、安定剤、着色剤、酸化防止剤、保湿剤、増粘剤等を適宜組み合わせて、PPARα又はPPARδ活性化用食品、脂肪酸代謝活性化用食品、肥満抑制用食品、脂肪肝抑制用食品、インスリン抵抗性予防・改善用食品、血糖値上昇抑制用食品、持久力向上用食品、ペットフード等として用いることが可能である。
これらのものに対する酒粕の有機溶剤抽出物の配合量はその使用形態により異なるが、食品の形態では、全組成中、乾燥物換算で通常0.0001〜10質量%、さらに0.001〜5質量%、特に0.002〜2質量%とするのが好ましい。
例えば飲料の場合では、飲料中に酒粕の有機溶剤抽出物は、全組成中、乾燥物換算で、0.001〜0.5質量%、さらに0.005〜0.25質量%、特に0.01〜0.1質量%とするのが好ましい。タブレット等の食品錠剤及び/またはカプセル剤の場合では、酒粕の有機溶剤抽出物が、全組成中、乾燥物換算で、0.1〜95質量%、さらに1〜90質量%、特に5〜50質量%含有しているものが好ましい。
上記以外の医薬品、例えば錠剤、顆粒剤、カプセル剤等の経口用固形製剤、内服液剤、シロップ剤等の経口用液体製剤の場合には、全組成中、乾燥物換算で通常0.01〜95質量%、さらに5〜90質量%、特に10〜50質量%とするのが好ましい。
PPAR活性化剤等において有効成分とする酒粕の有機溶剤抽出物の投与量(有効摂取量)は、乾燥物換算で一日あたり1〜5000mg/60kg体重とするのが好ましい。更に好ましくは5〜3000mg/60kg体重であり、特に好ましくは10〜2000mg/60kg体重であり、100〜1000mg/60kg体重とするのが最も好ましい。
製造例1:
日本酒の酒粕1(25g)に、抽出溶剤25mLを加え、室温(20℃)で2時間攪拌し、ろ紙を用いてろ過を行い、ろ過液を得、当該ろ過液をエバポレーターにて濃縮乾固した。
抽出溶剤として、水、50容量%エタノール水溶液、エタノール、ヘキサンを用いた。これによって、酒粕1の水抽出物(1.36g)、50%エタノール抽出物(2.34g)、100%エタノール抽出物(0.91g)、ヘキサン抽出物(0.029g)を得た。
また、日本酒の酒粕2(25g)を、上記と同様にして抽出を行い、酒粕2の水抽出物(1.39g)、50%エタノール抽出物(1.29g)、100%エタノール抽出物(1.13g)、ヘキサン抽出物(0.025g)を得た。
これら抽出物を0.02%濃度の水溶液とし、以下の実施例1〜3の被検物質として用いた。
実施例1:PPARα活性化試験
Human colon total RNA(Clontech)を用い、PCRを行ってPPARαリガンド結合部位(NCBI RefSeq NM_001001928, nt183-1586、配列番号1)を増幅した。PCR増幅産物をpCR Blunt(Invitrogen)にクローニングし、制限酵素(MluI、KpnI;Takara)処理によりDNA断片を調製した。調製したDNA断片をpBIND vector(Invitrogen)のマルチクローニングサイト(MluI/KpnI)に挿入し、pBIND−PPARα LBDを得た。
アフリカミドリザル腎細胞株CV-1を24穴プレートにまき、DMEM(5% チャコール処理ウシ胎児血清)中で1日培養した。ホタルルシフェラーゼ遺伝子の上流にGAL4結合配列を含むレポータープラスミド(pG5−Luc;Invitrogen)、およびpBIND−PPARα LBDを同時に各々0.2μg/wellとなるようトランスフェクション試薬(Superfect transfection reagent;QIAGEN)を用いて導入した。その後、培養液を被験物質を含むDMEM(-ウシ胎児血清)培地に交換し、さらに1日培養した。
PBSにて洗浄後、デュアルルシフェラーゼアッセイシステム(Promega)を用いて細胞を溶解、溶解液にルシフェリンを含む基質溶液を加え、ルミノメーターにてホタル及びウミシイタケルシフェラーゼ活性を各々測定した。
本実験系でPPARα依存的な遺伝子の転写活性(ルシフェラーゼ活性)を測定することにより、PPARα活性化物質の探索を行った。尚、PPARα依存的な遺伝子の転写活性(ルシフェラーゼ活性)は以下のように定義した。
PPARα依存的な遺伝子の転写活性(ルシフェラーゼ活性)=(pG5−Lucによるホタルルシフェラーゼ活性)/(pBIND−PPARα LBDによるウミシイタケルシフェラーゼ活性)
各被験物質によるPPARα活性化能を表1に示す。尚、コントロールにおけるPPARα依存的転写活性を100とし、それに対する相対値を示す。陽性対照として、Wy14643(BIOMOL (Plymouth Meeting DA)より入手したもの)を用いた。
Figure 0005346623
表1より、酒粕の有機溶剤抽出物がPPARα活性化に有効であることがわかる。
実施例2:PPARγ活性化試験
実施例1と同様にして、PPARγ活性化試験を行なった。
Human colon total RNA(Clontech)を用い、PCRを行ってPPARγ2リガンド結合部位(NCBI RefSeq NM_015869, nt703-1606、配列番号2)を増幅した。PCR増幅産物をpCR Blunt(Invitrogen)にクローニングし、制限酵素(MluI、KpnI;Takara)処理によりDNA断片を調製した。調製したDNA断片をpBIND vector(Invitrogen)のマルチクローニングサイト(MluI/KpnI)に挿入し、pBIND−PPARγ LBDを得た。
PPARγ依存的な遺伝子の転写活性(ルシフェラーゼ活性)は以下のように定義した。
PPARγ依存的な遺伝子の転写活性(ルシフェラーゼ活性)=(pG5−Lucによるホタルルシフェラーゼ活性)/(pBIND−PPARγ LBDによるウミシイタケルシフェラーゼ活性)
各被験物質によるPPARγ活性化能を表2に示す。
尚、コントロールにおけるPPARγ依存的転写活性を100とし、それに対する相対値を示す。陽性対照として、トログリタゾン(CAYMAN)を用いた。
Figure 0005346623
表2より、酒粕の有機溶剤抽出物は、PPARγを活性化しないことがわかる。
実施例3:PPARδ活性化試験
実施例1と同様にして、PPARδ活性化試験を行なった。
Rat IEC−6 total RNAを用い、PCRを行ってPPARδリガンド結合部位(NCBI RefSeq NM_011145, nt690-1595、配列番号3)を増幅した。PCR増幅産物をpCR Blunt(Invitrogen)にクローニングし、制限酵素(MluI、KpnI;Takara)処理によりDNA断片を調製した。調製したDNA断片をpBIND vector(Invitrogen)のマルチクローニングサイト(MluI/KpnI)に挿入し、pBIND−PPARδ LBDを得た。
PPARδ依存的な遺伝子の転写活性(ルシフェラーゼ活性)=(pG5−Lucによるホタルルシフェラーゼ活性)/(pBIND−PPARδ LBDによるウミシイタケルシフェラーゼ活性)
各被験物質によるPPARδ活性化能を表3に示す。尚、コントロールにおけるPPARδ依存的転写活性を100とし、それに対する相対値を示す。陽性対照として、GW501516(ALIXIS BIOCHEMICALS)を用いた。
Figure 0005346623
表3より、酒粕の有機溶剤抽出物がPPARδ活性化に有効であることがわかる。
以上のように、酒粕の有機溶剤抽出物は、PPARα活性化作用及びPPARδ活性化作用を有するがPPARγ活性化作用は有しておらず、PPARα及びPPARδに特異性が高いことがわかる。
更に、酒粕の有機溶剤抽出物は、PPARα又はPPARδ活性化作用を有するので、前述のとおり、脂肪酸代謝の活性化、体脂肪の燃焼促進、肥満の予防・改善、高トリグリセリド血症の予防・改善、高コレステロール血症の予防・改善、脂肪肝の予防・改善、持久力向上、インスリン抵抗性や糖尿病の予防・改善、動脈硬化の予防・改善等に有効であると考えられる。
上記製造例1と同様にして得た酒粕抽出物を、実施例4〜9の製造に用いた。
実施例4 下記の成分を混合し、飲料を製造した。
(組成) (配合量)
酒粕エタノール抽出物 500mg
酒粕 150g
水 500mL
砂糖 70g
実施例5
下記の成分を混合後カプセルに充填し、300mgのカプセル剤を製造した。
(組成) (配合量(質量%))
酒粕50%エタノール抽出物 15
ビタミンC 20
セルロース 10
コーンスターチ 40
トコフェロール 2
乳糖 13
実施例6
下記の成分を用い、常法に従って1錠250mgの錠剤を製造した。
(組成) (配合量(質量%))
酒粕ヘキサン抽出物 30
コーンスターチ 30
セルロース 10
乳糖 30
実施例7
下記の成分を用い、常法に従って1錠1000mgのチュアブルタイプのタブレット食品を製造した。
(組成) (配合量(質量%))
酒粕50%エタノール抽出物 3
乳糖 13
麦芽糖 15
ブドウ糖 20
グルタミン 10
ビタミンC 15
セルロース 10
カフェイン 4
キシリトール 8
ビタミンE 1
香料 1
実施例8
下記の成分を配合したスポーツ飲料を製造した。
(組成) (配合量)
酒粕50%エタノール抽出物 300mg
甘味料 7.5g
(アスパルテーム+グルコース)
酸味料 1.2g
精製水 500mL
NaCl 0.2g
KCl 45mg
フレーバー 1.5g
ビタミンC 0.5g
pH(殺菌後) 3.5
実施例9
下記の配合成分を混合し、65℃で溶解させ、85℃で5分間保持して、殺菌処理後、100mLの容器に分注した。8時間静置して徐冷しながら5℃に冷却して、酒粕抽出物を含有するゼリー食品を調整した。
(組成) (配合量)
酒粕ヘキサン抽出物 200mg
精製水 100mL
砂糖 10g
ゼラチン 2g
ビタミンC 100mg
クエン酸 100mg

Claims (5)

  1. 酒粕の50〜100容量%エタノール水溶液抽出物又は酒粕のヘキサン抽出物を有効成分とするPPARα又はPPARδ活性化剤(インスリン抵抗性予防・改善剤及び血糖値上昇抑制剤として使用する場合を除く)
  2. 酒粕の50〜100容量%エタノール水溶液抽出物又は酒粕のヘキサン抽出物を有効成分とする脂肪酸代謝活性化剤。
  3. 酒粕の50〜100容量%エタノール水溶液抽出物又は酒粕のヘキサン抽出物を有効成分とする体脂肪燃焼促進剤。
  4. 酒粕の50〜100容量%エタノール水溶液抽出物又は酒粕のヘキサン抽出物を有効成分とする脂肪肝抑制剤。
  5. 酒粕の50〜100容量%エタノール水溶液抽出物又は酒粕のヘキサン抽出物を有効成分とする持久力向上剤。
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