JP5342148B2 - ブームを有する作業機の安全装置 - Google Patents

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本発明は、伸縮ブームに作用する負荷を検出し伸縮ブームが過負荷状態になるのを阻止するようにしたブームを有する作業機の安全装置に関するものである。
この種のブームを有する作業機の安全装置として、車両上に伸縮ブームを起伏シリンダにより起伏駆動可能に配置し、伸縮ブームに作用するモーメントを起伏シリンダで支持させ、当該起伏シリンダの支持力を検出する支持力検出手段を配置し、支持力検出手段の出力値に基づいて伸縮ブームに作用する負荷を検出し、検出された負荷と予め記憶しておいた伸縮ブームに許容される限界負荷とを比較し検出された負荷が限界負荷を超えて伸縮ブームが過負荷状態なるのを阻止するようにした伸縮ブームを有する作業機の安全装置が知られている。
そして、伸縮ブームをブームレストに載せた状態で伸縮ブームを倒伏させるよう前記起伏シリンダを作動させて起伏シリンダの油圧回路に配置したリリーフ弁をリリーフ圧にまで作動させた状態で、前記支持力検出手段で検出される出力値が予め設定した基準値に基づく所定範囲内であるか否かにより支持力検出手段が正常に検出しているか否かを判別する判別手段を備えた伸縮ブームを有する作業機の安全装置が公知である。(例えば、特許文献1参照)
特開2000−256000号公報(第4頁、図6)
ところで前記支持力検出手段で検出される出力値は、起伏シリンダの作動圧に応じて定まるものである。したがって前記リリーフ弁のリリーフ圧は予め設定されているので、前記支持力検出手段で検出される出力値は設定されたリリーフ圧に基づいて決定され、前記判別手段で判別される基準値に基づく所定範囲は、この時の出力値を基に決定しているものである。
ところが、前記リリーフ弁のリリーフ圧は予め設定されているものの実際のリリーフ圧は、図8に示す如く油温によって若干リリーフ圧が変化する。したがって、このリリーフ圧の変化が前記支持力検出手段で検出される出力値の変化となり、当該出力値が前記判別手段で予め設定した基準値に基づく所定範囲内に収まらず、支持力検出手段が正常に検出しているにもかかわらず異常として判断されることが生じる課題を有していた。
本発明は、このような課題を解決した伸縮ブームを有する作業機の安全装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の請求項1に係る伸縮ブームを有する作業機の安全装置は、車両上に伸縮ブームを起伏シリンダにより起伏駆動可能に配置し、伸縮ブームに作用するモーメントを起伏シリンダで支持させ、当該起伏シリンダの支持力を検出する支持力検出手段を配置し、支持力検出手段の出力値に基づいて伸縮ブームに作用する負荷を検出し、検出された負荷と予め記憶しておいた伸縮ブームに許容される限界負荷とを比較し検出された負荷が限界負荷を超えて伸縮ブームが過負荷状態なるのを阻止するようにした伸縮ブームを有する作業機の安全装置であって、伸縮ブームをブームレストに載せた状態で伸縮ブームを倒伏させるよう前記起伏シリンダを作動させて起伏シリンダの油圧回路に配置したリリーフ弁をリリーフ圧にまで作動させた状態で、前記支持力検出手段で検出される出力値が予め設定した基準値に基づく所定範囲内であるか否かにより支持力検出手段が正常に検出しているか否かを判別する判別手段を備えた伸縮ブームを有する作業機の安全装置において、前記リリーフ弁のリリーフ圧を検出するリリーフ圧検出手段を設け、リリーフ圧検出手段で検出される圧力により前記支持力検出手段で検出される出力値あるいは前記基準値を補正する補正手段を備えたものである。
請求項2記載の伸縮ブームを有する作業機の安全装置は、車両上に伸縮ブームを起伏シリンダにより起伏駆動可能に配置し、伸縮ブームに作用するモーメントを起伏シリンダで支持させ、当該起伏シリンダの支持力を検出する支持力検出手段を配置し、支持力検出手段の出力値に基づいて伸縮ブームに作用する負荷を検出し、検出された負荷と予め記憶しておいた伸縮ブームに許容される限界負荷とを比較し検出された負荷が限界負荷を超えて伸縮ブームが過負荷状態なるのを阻止するようにした伸縮ブームを有する作業機の安全装置であって、伸縮ブームをブームレストに載せた状態で伸縮ブームを倒伏させるよう前記起伏シリンダを作動させて起伏シリンダの油圧回路に配置したリリーフ弁をリリーフ圧にまで作動させた状態で、前記支持力検出手段で検出される出力値が予め設定した基準値に基づく所定範囲内であるか否かにより支持力検出手段が正常に検出しているか否かを判別する判別手段を備えた伸縮ブームを有する作業機の安全装置において、前記起伏シリンダを作動させる作動油の油温を検出する油温検出手段を設け、油温検出手段で検出される油温により前記支持力検出手段で検出される出力値あるいは前記基準値を補正する補正手段を備えたものである。
請求項1に係る本発明の伸縮ブームを有する作業機の安全装置は、前記リリーフ弁のリリーフ圧を検出するリリーフ圧検出手段を設け、リリーフ圧検出手段で検出される圧力により前記支持力検出手段で検出される出力値あるいは前記基準値を補正する補正手段を備えたものであるから、油温によって若干リリーフ圧が変化してもリリーフ圧検出手段で実際のリリーフ圧を検出し、補正手段で検出された圧力により前記支持力検出手段で検出される出力値あるいは前記基準値を補正し、判別手段では補正手段で補正された前記支持力検出手段で検出される出力値または補正手段で予め設定した基準値に基づく所定範囲を補正して判別するものだから、油温の影響を受けずに支持力検出手段が正常に検出しているか否かを判別することができる。
請求項2に係る本発明の伸縮ブームを有する作業機の安全装置は、前記起伏シリンダを作動させる作動油の油温を検出する油温検出手段を設け、油温検出手段で検出される油温により前記支持力検出手段で検出される出力値あるいは前記基準値を補正する補正手段を備えたものであるから、油温によって若干リリーフ圧が変化しても、油温検出手段で油温を検出し、油温検出手段で検出される油温により前記支持力検出手段で検出される出力値あるいは前記基準値を補正し、判別手段では補正手段で補正された前記支持力検出手段で検出される出力値または補正手段で予め設定した基準値に基づく所定範囲を補正して判別するものだから、油温の影響を受けずに支持力検出手段が正常に検出しているか否かを判別することができる。
以下本発明に係る実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2は本発明に係る伸縮ブームを有する作業機の安全装置を備えた高所作業車を示す。この高所作業車1は、車体2、旋回台3、伸縮ブーム4、起伏シリンダ5、及びブームレスト6を備えている。
旋回台3は車体2の後部上面に設けられ、図示を略す旋回モータにより旋回軸O1を中心として矢印A−A方向に水平旋回する。伸縮ブーム4は起伏シリンダ5とともに旋回台3に設けられ、起伏シリンダ5の伸縮により回動軸O2を中心として矢印B−B方向に起伏駆動される。伸縮ブーム4はその内部に設けられた図示を略す伸縮シリンダ装置により長手方向に伸縮可能となっている。伸縮ブーム4は車両走行時等の使用しない場合には、全縮格納状態でブームレスト6に載置される。
伸縮ブーム4の先端部には、作業者による高所作業用のバケット7が設けられている。車体2の前後には、作業時に車幅方向に張出して車体2をジャッキアップするアウトリガ装置8が設けられている。
図3に示すように、起伏シリンダ5のロッドの先端部で伸縮ブーム4との連結部近傍には、伸縮ブーム4を支持する起伏シリンダ5の支持力をこれに生じるひずみにより検出するひずみゲージ9が設けられている。このひずみゲージ9は支持力検出手段(モーメント検出器)としての役割を果たし、後述の制御装置等とともに作業機の安全装置を構成している。また、高所作業車1においては、アウトリガ装置8によるジャッキアップ駆動、起伏シリンダ5による起伏駆動、旋回台3の旋回駆動、及び伸縮ブーム4の伸縮駆動は、後述する油圧回路からの圧油によって行われる。
この作業機の安全装置の制御系統は、図4に示すブロック回路のように概略構成されている。すなわち、CPU等からなり判断手段としても機能する制御装置10に、ひずみゲージ9と、アウトリガ装置8によるジャッキアップを検出するジャッキアップ検出器11と、伸縮ブーム4がブームレスト6に載置・格納されていることを検出するブーム格納検出器12と、油圧回路13に設けられた旋回バルブ14、起伏バルブ15、伸縮バルブ16とが接続されている。ここでは、ブーム格納検出器12はブームレスト6上に設けられた図示を略すリミットスイッチにより構成されているが、伸縮ブーム4の起伏角度と旋回台3の旋回角度とをポテンショメータにより検出し、これに基づき伸縮ブーム4のブームレスト6への格納を検出する構成であってもかまわない。
また、各バルブ14,15,16は電磁比例弁からなり、旋回バルブ14は旋回モータへの作動油圧を制御して旋回台3の旋回に用いられ、起伏バルブ15は起伏シリンダ5の作動油圧を制御して起伏シリンダ5の伸縮(伸縮ブーム4の起伏)に用いられ、伸縮バルブ16は上記伸縮シリンダ装置の作動油圧を制御して伸縮ブーム4の伸縮に用いられる。その旋回台3の旋回及び伸縮ブーム4の起伏・伸縮は、旋回台3に設けられた旋回台操作部17又はバケット7に設けられたバケット操作部18において行うことができる。
制御装置10は、伸縮ブーム4の状態(図示しないが伸縮ブーム4の起伏角と伸縮ブーム4の長さを検出する各検出器からの信号を受けて伸縮ブーム4の状態を判別)によって伸縮ブーム4に許容される限界負荷を予め記憶しており、検出された前記ひずみゲージ9にる伸縮ブーム4に作用する負荷と前記伸縮ブームの状態による予め記憶しておいた伸縮ブームに許容される限界負荷とを比較し検出された負荷が限界負荷を超えた時に、前記伸縮ブームが過負荷状態なるのを阻止するように、前記各バルブ14,15,16への出力を規制するようにしている。
前記各バルブ14,15,16へ油圧を供給する油圧源にはリリーフ弁(図示省略)が配置されており、油圧源からの油圧供給回路には圧力検出器19を配置している。この圧力検出器19は、伸縮ブーム4をブームレスト6へ格納している時に、伸縮ブーム4を倒伏する方向に起伏バルブ15を操作している状態では、前記リリーフ弁のリリーフ圧を検出できるリリーフ圧検出手段を構成しており、以下の説明ではリリーフ圧検出手段19として説明する。このリリーフ圧検出手段19で検出されるリリーフ圧は、前記制御装置10に入力される。
この実施の形態に係る高所作業車1により高所作業を行う際には、図5に示すように、まず、アウトリガ装置8により車体2をジャッキアップした後、作業開始時に操作される電源としての図示を略す電源スイッチを投入する。この実施の形態では、安全確保のためその電源投入がなければ各バルブ14,15,16による油圧制御を行うことができないようになっており、また、その電源投入があれば制御装置10が以下のステップに従って作業開始前点検を自動的に行うようになっている。ここでは、その電源スイッチの投入を所定操作とするが、アウトリガ装置8によるジャッキアップの終了等を所定操作としてもよい。
図5に示すように、電源スイッチが投入されると(S.1)、制御装置10は車体2がジャッキアップされているか否かをジャッキアップ検出器11により判断し、ジャッキアップ検出器11からジャッキアップ検出の信号を受けた場合にのみ次ステップに進む(S.2)。続いて、制御装置10は伸縮ブーム4がブームレスト6上に格納されているか否かをブーム格納検出器12により判断し、ブーム格納検出器12から格納検出の信号を受けた場合にのみ次ステップに進む(S.3)。車体2のジャッキアップ及び伸縮ブーム4のブームレスト6への格納が確認されると、制御装置10は図6に詳細に示すひずみゲージ9の作動点検を実行する(S.4)。
この作動点検では、まず、制御装置10は起伏バルブ15により起伏シリンダ5を伸縮ブーム4の倒伏側に駆動する(S.5)。この際、伸縮ブーム4はブームレスト6に載置されているのでブームレスト6の載置面に押圧されることとなり、起伏シリンダ5の作動油圧が前記リリーフ弁の設定圧値に達したときに起伏シリンダ5にはその作動油圧に応じた負の支持力(ロッドにおいては引張力)が作用し、これに基づくひずみが生じる。このひずみはひずみゲージ9により検出され、制御装置10はひずみゲージ9の検出出力を取り込むとともに、前記リリーフ圧検出手段19で検出されるリリーフ圧検出出力を取り込んだ後(S.6)、起伏シリンダ5の伸縮ブーム4の倒伏側への駆動を停止する(S.7)。
ひずみゲージ9により検出されるひずみの大きさは、本来、起伏シリンダ5の作動油圧に応じて定まる性質のものであるが、制御装置10は、ひずみゲージ9の平均出力値を前記リリーフ圧検出手段19で検出されるリリーフ圧によって補正する。例えば、基準となるリリーフ圧は14MPaに設定しており、ひずみゲージ9の平均出力値もこのリリーフ圧に基づく出力値が出力されるのであるが、油温により実際のリリーフ圧が14.5MPaを検出した時には0.5MPaに相当するひずみ出力値を検出されるひずみゲージ9の平均出力値から減算して補正する。逆に13.5MPaを検出した時には0.5MPaに相当するひずみ出力値を検出されるひずみゲージ9の平均出力値から加算して補正する。(S.8)。このS.8による補正処理が本発明の補正手段に該当する。
そして予め記憶された基準値(リリーフ圧が14MPaの時にひずみゲージ9の平均出力値)の所定範囲内(予め設定した誤差範囲)にあるか否かに基づいて、ひずみゲージ9の作動が正常であるか否かを判別する(S.9)。このS.9による判別処理が本発明の判別手段に該当する。ひずみゲージ9の出力値が基準値の所定範囲内にない場合には、制御装置10はひずみゲージ9に異常があるとしてエラー処理を行い、作業者にその旨を警告する(S.10)。
このように、油温によって若干リリーフ弁のリリーフ圧が変化してもリリーフ圧検出手段19で実際のリリーフ圧を検出し、補正手段(S.8)で検出された圧力によりひずみゲージ9(前記支持力検出手段)で検出される出力値を補正し、判別手段(S.9)では補正手段で補正されたひずみゲージ9(前記支持力検出手段)で検出される出力値が予め設定した基準値に基づく所定範囲内であるか否かを判別するものだから、油温の影響を受けずに支持力検出手段が正常に検出しているか否かを判別することができる。
次に、上記補正手段(S.8)では、ひずみゲージ9の出力値を前記リリーフ圧検出手段19で検出されるリリーフ圧によって補正するようにしたが、前記基準値を補正するようにしてもよい。例えば、基準となるリリーフ圧は14MPaに設定しており、ひずみゲージ9の平均出力値もこのリリーフ圧に基づく出力値が出力されるのであるが、油温により実際のリリーフ圧が14.5MPaを検出した時には、リリーフ圧が14.5MPaの時にひずみゲージ9により検出される平均出力値を基準値として補正するようにしてもよい。
そしてこの補正された基準値の所定範囲内(予め設定した誤差範囲)に検出されたひずみゲージ9の出力値があるか否かに基づいて、ひずみゲージ9の作動が正常であるか否かを判別する(S.9)。このS.9による判別処理が本発明の判別手段に該当する。ひずみゲージ9の出力値が基準値の所定範囲内にない場合には、制御装置10はひずみゲージ9に異常があるとしてエラー処理を行い、作業者にその旨を警告する(S.10)。
このように、油温によって若干リリーフ弁のリリーフ圧が変化してもリリーフ圧検出手段19で実際のリリーフ圧を検出し、補正手段(S.8)で検出された圧力により基準値を補正し、判別手段(S.9)では補正手段で補正された基準値の所定範囲内(予め設定した誤差範囲)にゲージ9(前記支持力検出手段)で検出される出力値があるか否かを判別するものだから、油温の影響を受けずに支持力検出手段が正常に検出しているか否かを判別することができる。
なお、制御装置10によるひずみゲージ9の検出出力の取込みは、作動油圧がリリーフ圧に達して安定した後に行われるように、制御装置10の出力取込み開始時点を起伏シリンダ5の駆動開始時点から所定時間だけずらしてもよい(例えばリリーフ圧を安定させるためにエンジン回転をアイドリングとし、5〜6秒の所定時間をおいて制御装置10の出力取込みを開始する。)。
また、上記実施形態ではリリーフ圧検出手段19で実際のリリーフ圧を検出し、補正手段(S.8)で補正するようにしたが、前記起伏シリンダ5を作動させる作動油の油温を検出する油温検出手段20を設け、油温検出手段20で検出される油温により前記ひずみゲージ9の検出出力値あるいは前記基準値を補正する補正手段を備えるようにしてもよい。
すなわち、図4に鎖線で図示するように、リリーフ圧検出手段(圧力検出器)19に替えて前記起伏シリンダ5を作動させる作動油の油温を検出する油温検出器20(以下油温検出手段20として説明する。)を配置し、油温検出手段20で検出される検出値を制御装置10に入力する。そして図6のS.6で、ひずみゲージの検出出力と、油温検出手段20から検出される油温の検出値を取り込み、S.8で検出油温によりひずみゲージ9の検出出力値あるいは基準値の所定範囲を補正するようにすればよい。
具体的には、制御装置10は、判別手段で判別するための予め設定して記憶させる基準値をリリーフ圧が14MPaの時にひずみゲージ9の平均出力値としておく場合について以下に説明する。ひずみゲージ9の平均出力値を油温検出手段20から検出される油温によって補正するもので、図8に図示するように油温に対するリリーフ圧を予め計測したデータに基づき、例えば、油温が15℃であればリリーフ圧は14.5MPaとして実際に検出されたひずみゲージ9の平均出力値から0.5MPaに相当するひずみ出力値を減算して補正する。50℃であればリリーフ圧は14MPaであるので検出されるひずみゲージ9の平均出力値を補正しない。(S.8)。このS.8による補正処理が本発明の補正手段に該当する。
そして予め記憶された基準値(リリーフ圧が14MPaの時にひずみゲージ9の平均出力値)の所定範囲内(予め設定した誤差範囲)にあるか否かに基づいて、ひずみゲージ9の作動が正常であるか否かを判別する(S.9)。このS.9による判別処理が本発明の判別手段に該当する。ひずみゲージ9の出力値が基準値の所定範囲内にない場合には、制御装置10はひずみゲージ9に異常があるとしてエラー処理を行い、作業者にその旨を警告する(S.10)。
このように、油温によって若干リリーフ弁のリリーフ圧が変化しても油温検出手段20で実際の油温を検出し、補正手段(S.8)で検出された油温によりひずみゲージ9(前記支持力検出手段)で検出される出力値を補正し、判別手段(S.9)では補正手段で補正されたひずみゲージ9(前記支持力検出手段)で検出される出力値が予め設定した基準値に基づく所定範囲内であるか否かを判別するものだから、油温の影響を受けずに支持力検出手段が正常に検出しているか否かを判別することができる。
次に、上記補正手段(S.8)では、ひずみゲージ9の出力値を前記油温検出手段20で検出される油温によって補正するようにしたが、同様に油温によって判別手段で判別する前記基準値を補正するようにしてもよい。例えば、基準となるリリーフ圧は14MPaに設定しており、ひずみゲージ9の平均出力値もこのリリーフ圧に基づく出力値が出力されるのであるが、実際の油温が15℃であればリリーフ圧は14.5MPaであるので、リリーフ圧が14.5MPaの時にひずみゲージ9により検出される平均出力値を基準値として補正するようにしてもよい。
そしてこの補正された基準値の所定範囲内(予め設定した誤差範囲)に検出されたひずみゲージ9の出力値があるか否かに基づいて、ひずみゲージ9の作動が正常であるか否かを判別する(S.9)。このS.9による判別処理が本発明の判別手段に該当する。ひずみゲージ9の出力値が基準値の所定範囲内にない場合には、制御装置10はひずみゲージ9に異常があるとしてエラー処理を行い、作業者にその旨を警告する(S.10)。
このように、油温によって若干リリーフ弁のリリーフ圧が変化しても油温検出手段20で実際の油温を検出し、補正手段(S.8)で検出された油温により基準値を補正し、判別手段(S.9)では補正手段で補正された基準値の所定範囲内(予め設定した誤差範囲)にゲージ9(前記支持力検出手段)で検出される出力値があるか否かを判別するものだから、油温の影響を受けずに支持力検出手段が正常に検出しているか否かを判別することができる。
図7は、ひずみゲージ9の作動点検(S.4)の他の例を示す。この作動点検では、制御装置10は起伏バルブ15を制御して起伏シリンダ5への油圧を抜き(S.11)、起伏シリンダ5に作動油圧がかかっていない状態で起伏シリンダ5の支持力(ひずみ)をひずみゲージ9により測定する(S.12)。
このひずみゲージ9の出力値が予め記憶された第2所定範囲内にあるか否かに基づいて、制御装置10はひずみゲージ9の作動が正常であるか否かを判断する(S.13)。ひずみゲージ9の出力値が第2所定範囲内にない場合には、制御装置10はひずみゲージ9に異常があるとしてエラー処理を行い、作業者にその旨を警告する(S.14)。
ここで、その第2所定範囲は、起伏シリンダ5に作動油圧がかかっていない状態であることから零近傍とすることができ、ひずみゲージ9の出力値がその第2所定範囲にあることを条件として出力値が零となるように零点調整してもよい。また、このように零点調整を行った後に図6に示した方法で作動点検を行うようにすることによって、ひずみゲージ9の作業開始前点検の精度を向上させることができる。さらに、上記作業開始前点検は伸縮ブーム4のブームレスト6上への単なる格納を条件に行われることとしたが、この格納が伸縮ブーム4の全縮格納であること、あるいは、バケット7も格納状態にあることをも意味するとすれば、点検精度をより確かなものとすることができる。
以上、本願においては、伸縮ブームに作用するモーメントを支持力検出手段9により検出することとしたが、アウトリガ装置に設けたジャッキアップ支持力検出手段を用いて検出することとしてもよい。このような場合には、アウトリガ装置を縮めた際に、内蔵されたジャッキアップ用シリンダ自体はまだ縮小しうる段階にあるのにアウトリガ装置の筒型筐体下部とフロートとが当たることによって全縮状態となる構造のものに本願思想を適用することができる。さらには、ジャッキアップ用シリンダ以外のシリンダ装置やモータ等のアクチュエータがストッパ機能を持つ部材により作動範囲に余裕を残す構成のものにも同様に適用しうる。
上記実施形態では、高所作業車を例に説明したが、伸縮ブームを有する移動式クレーン、穴掘建柱車等の伸縮ブームを有する作業機に同様に適用できること勿論のことである。
本発明に係るブームを有する作業機の安全装置を備えた高所作業車の側面図である。 図1に示す高所作業車の平面図である。 伸縮ブームと起伏シリンダとの連結部を拡大して示す側面図である。 作業機の安全装置の制御系統を示すブロック回路図である。 電源投入後作業開始までの自動制御手順を示すフローチャート図である。 ひずみゲージの作業開始前点検の自動制御手順を示すフローチャート図である。 ひずみゲージの作業開始前点検の自動制御手順を示す他の例を示すフローチャート図である。 リリーフ弁の油温に対するリリーフ圧を示すグラフである。
符号の説明
1 車両
4 伸縮ブーム
5 起伏シリンダ
6 ブームレスト
9 支持力検出手段(ひずみゲージ)
19 リリーフ圧検出手段(圧力検出器)
20 油温検出手段(油温検出器)

Claims (2)

  1. 車両上に伸縮ブームを起伏シリンダにより起伏駆動可能に配置し、伸縮ブームに作用するモーメントを起伏シリンダで支持させ、当該起伏シリンダの支持力を検出する支持力検出手段を配置し、支持力検出手段の出力値に基づいて伸縮ブームに作用する負荷を検出し、検出された負荷と予め記憶しておいた伸縮ブームに許容される限界負荷とを比較し検出された負荷が限界負荷を超えて伸縮ブームが過負荷状態なるのを阻止するようにした伸縮ブームを有する作業機の安全装置であって、
    伸縮ブームをブームレストに載せた状態で伸縮ブームを倒伏させるよう前記起伏シリンダを作動させて起伏シリンダの油圧回路に配置したリリーフ弁をリリーフ圧にまで作動させた状態で、前記支持力検出手段で検出される出力値が予め設定した基準値に基づく所定範囲内であるか否かにより支持力検出手段が正常に検出しているか否かを判別する判別手段を備えた伸縮ブームを有する作業機の安全装置において、
    前記リリーフ弁のリリーフ圧を検出するリリーフ圧検出手段を設け、リリーフ圧検出手段で検出される圧力により前記支持力検出手段で検出される出力値あるいは前記基準値を補正する補正手段を備えた伸縮ブームを有する作業機の安全装置。
  2. 車両上に伸縮ブームを起伏シリンダにより起伏駆動可能に配置し、伸縮ブームに作用するモーメントを起伏シリンダで支持させ、当該起伏シリンダの支持力を検出する支持力検出手段を配置し、支持力検出手段の出力値に基づいて伸縮ブームに作用する負荷を検出し、検出された負荷と予め記憶しておいた伸縮ブームに許容される限界負荷とを比較し検出された負荷が限界負荷を超えて伸縮ブームが過負荷状態なるのを阻止するようにした伸縮ブームを有する作業機の安全装置であって、
    伸縮ブームをブームレストに載せた状態で伸縮ブームを倒伏させるよう前記起伏シリンダを作動させて起伏シリンダの油圧回路に配置したリリーフ弁をリリーフ圧にまで作動させた状態で、前記支持力検出手段で検出される出力値が予め設定した基準値に基づく所定範囲内であるか否かにより支持力検出手段が正常に検出しているか否かを判別する判別手段を備えた伸縮ブームを有する作業機の安全装置において、
    前記起伏シリンダを作動させる作動油の油温を検出する油温検出手段を設け、油温検出手段で検出される油温により前記支持力検出手段で検出される出力値あるいは前記基準値を補正する補正手段を備えた伸縮ブームを有する作業機の安全装置。
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