JP4113279B2 - 作業機の荷重演算装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両上に起伏シリンダにより起伏駆動可能な伸縮ブームを備え、伸縮ブームの作業状態を検出する作業状態検出手段と、伸縮ブームに作用する負荷を前記起伏シリンダの支持力で以て検出する支持力検出手段と、作業状態検出手段と支持力検出手段からの信号を受けて伸縮ブームに作用する荷重を演算算出する荷重演算手段を備えた作業機の荷重演算装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来この種の荷重演算装置を備えた作業機として例えば移動式クレーン車Aがある。この移動式クレーン車Aは、図5に図示する如く車両1上に旋回自在に旋回台2を配置し、当該旋回台2に起伏自在に伸縮ブーム3を枢支している。伸縮ブーム3は、基ブーム4と中間ブーム5と先ブーム6とからなり、基ブーム4に中間ブーム5を中間ブーム5に先ブーム6を順次嵌挿させ、各ブーム間には伸縮シリンダ(図示しない)等の伸縮駆動手段を配置して伸縮ブーム3を伸縮できるようにしている。基ブーム4と旋回台2の適所間には起伏シリンダ7を配置し、当該起伏シリンダ7を駆動することで伸縮ブーム3を起伏駆動できるようにしている。
【0003】
旋回台2上にはウインチ8を配置し、ウインチ8より繰り出したワイヤロープ9を伸縮ブーム3の先端部を経過させ伸縮ブーム3の先端部より吊荷10を吊り上げるフック11を吊下させている。このように構成されている移動式クレーン車Aは、旋回台2の旋回、伸縮ブーム3の伸縮、起伏シリンダ7の駆動による伸縮ブーム3の起伏、ウインチ9の巻上げ巻下げにより、吊荷10を吊り上げ所望の位置に位置させるクレーン作業を行うものである。
【0004】
そして上記移動式クレーン車Aには、過大な吊荷10を吊上げようとした時に、移動式クレーン車Aの転倒または伸縮ブーム3の折損等の事故につながることから、過負荷防止装置Bなる安全装置を備えている。この過負荷防止装置Bは、図4に図示する如く構成されている。すなわち、過負荷防止装置Bは、伸縮ブーム3の長さを検出する長さ検出器13と伸縮ブーム3の起伏角を検出する起伏角検出器14からなる伸縮ブーム3の作業状態検出手段12と、伸縮ブーム3に作用する負荷を前記起伏シリンダ7に作用する支持力で以て検出する支持力検出手段15を備えている。
【0005】
また、過負荷防止装置Bは、作業状態検出手段12と支持力検出手段15からの信号を受けて伸縮ブーム3による現在の荷重値を算出する荷重演算手段16と、作業状態検出手段12の信号を受けて予め記憶しておいた限界モーメトを算出する限界荷重記憶手段17と、荷重演算手段16と限界荷重記憶手段17からの信号を受けて荷重による負荷率を算出する負荷率演算手段18とからなる演算部19を備えている。負荷率演算手段18は、後述する表示器20に負荷率の表示信号を出力し、負荷率が90パーセントになると後述する警報器21に警報信号を出力し、負荷率が100パーセントになると後述する規制手段22に規制信号を出力する。
【0006】
そして、過負荷防止装置Bは、負荷率演算手段18からの信号(限界荷重に対する現在の荷重の比率)を受けて荷重による現在の負荷率を表示する表示器20と、負荷率が90パーセントに達すると作動させる警報器21と、負荷率が100パーセントに達すると移動式クレーンAを危険側に駆動することを規制する規制手段22を配置している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、伸縮ブーム3に作用する負荷を前記起伏シリンダ7に作用する支持力で以て検出する支持力検出手段15は、次のようにして検出されるものである。すなわち、起伏シリンダ(油圧シリンダで構成されている。)の保持側油室(伸長側油室)の圧力を検出する方法と、起伏シリンダのロッドに作用する力をロードセルで検出する方法とが取られている。
【0008】
しかしながら、このいずれの方法で検出する場合でも次のような問題を有している。すなわち、圧力検出によるものの場合は、起伏シリンダをストロークエンドすると保持側油室(伸長側油室)に必要以上に圧力を閉じ込めてしまい(ストロークエンドしているにもかかわらず更にストロークエンドする方向に操作すると、起伏シリンダを駆動する油圧回路に設定しているリリーフ圧力までの駆動圧力が作用する結果保持側油室(伸長側油室)にリリーフ圧力に相当する圧力を閉じ込めことになる。)伸縮ブーム3に作用する負荷を前記起伏シリンダ7に作用する支持力として検出できない事がある。
【0009】
また、伸縮ブーム3を起伏駆動する起伏シリンダ7を二本の油圧シリンダで構成する場合にあっては、二本の油圧シリンダにより均等に伸縮ブーム3を支持できればよいが、往々にして均等支持できないものであった。特に起伏シリンダ7のストロークエンドにおいては、二本の起伏シリンダ7が同時にストロークエンドにならず僅かではあるがずれているために、伸長時のストロークエンド時では、先にストロークエンドに達した起伏シリンダ7にあっては伸縮ブーム3の負荷の支持が減少しストロークエンドに達してない側の起伏シリンダ7による伸縮ブーム3の負荷の支持が増加する現象が生じる。また縮小時のストロークエンド時では逆の現象が生じる。
【0010】
ところで、二本の起伏シリンダ7で伸縮ブーム3を支持する場合で、起伏シリンダ7のロッドに作用する支持力をロードセルで検出する方法を取る時には、一方の起伏シリンダ7のロツド側より検出するのがコスト低減等から常識であった。しかし、上記のように二本の起伏シリンダ7で伸縮ブーム3を支持する場合、起伏シリンダ7のストロークエンド近傍にては、ロードセルを取り付けた側の起伏シリンダ7に作用する支持力が前記現象により、実際の支持力より増加あるいは減少している場合が考えられ、伸縮ブーム3に作用する負荷を前記起伏シリンダ7に作用する支持力として検出できない事がある。
【0011】
本発明は、上記課題を解決した作業機の荷重演算装置を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1に係る本発明の作業機の荷重演算装置は、車両上に起伏シリンダにより起伏駆動可能な伸縮ブームを備え、伸縮ブームの作業状態を検出する作業状態検出手段と、伸縮ブームに作用する負荷を前記起伏シリンダに作用する支持力で以て検出する支持力検出手段と、作業状態検出手段と支持力検出手段からの信号を受けて伸縮ブームに作用する荷重を演算算出する荷重演算手段を備えた作業機の荷重演算装置において、
前記起伏シリンダの起伏操作をしていることを検出する起伏操作検出手段と、前記起伏シリンダがストロークエンド近傍に位置していることを判別する第1の判別手段と、前記荷重演算手段からの信号を受けて荷重値が急変したことを判別する第2の判別手段と、前記荷重演算手段からの信号を受けて荷重演算手段で演算される荷重値を所定時間蓄積記憶した後逐次更新記憶する荷重値記憶手段と、前記起伏操作検出手段と第1の判別手段と第2の判別手段からの信号を受けた時に荷重演算手段で演算される荷重値に換えて荷重値記憶手段に記憶されている急変する前の荷重値を出力する荷重値補正手段を備えたことを特徴とするものである。
【0013】
また請求項2に係る本発明の作業機の荷重演算装置は、車両上に起伏シリンダにより起伏駆動可能な伸縮ブームを備え、伸縮ブームの作業状態を検出する作業状態検出手段と、伸縮ブームに作用する負荷を前記起伏シリンダに作用する支持力で以て検出する支持力検出手段と、作業状態検出手段と支持力検出手段からの信号を受けて伸縮ブームに作用する荷重を演算算出する荷重演算手段を備えた作業機の荷重演算装置において、
前記起伏シリンダの起伏操作をしていることを検出する起伏操作検出手段と、前記起伏シリンダがストロークエンド近傍に位置していることを判別する第1の判別手段と、前記支持力検出手段により検出される信号を受け起伏シリンダの支持力値が急変したことを判別する第2の判別手段と、前記支持力検出手段からの信号を受けて支持力検出手段で演算される支持力値を所定時間蓄積記憶した後逐次更新記憶する支持力値記憶手段と、前記起伏操作検出手段と第1の判別手段と第2の判別手段からの信号を受けた時に支持力検出手段で検出される支持力値に換えて支持力値記憶手段に記憶されている急変する前の支持力値を前記荷重演算手段に出力する支持力値補正手段を備えたことを特徴とするものである。
【0014】
次に請求項3に係る本発明の作業機の荷重演算装置は、車両上に起伏シリンダにより起伏駆動可能な伸縮ブームを備え、伸縮ブームの作業状態を検出する作業状態検出手段と、伸縮ブームに作用する負荷を前記起伏シリンダに作用する支持力で以て検出する支持力検出手段と、作業状態検出手段と支持力検出手段からの信号を受けて伸縮ブームに作用する荷重を演算算出する荷重演算手段を備えた作業機の荷重演算装置において、
前記起伏シリンダの起伏操作をしていることを検出する起伏操作検出手段と、前記起伏シリンダがストロークエンド近傍に位置していることを判別する第1の判別手段と、前記支持力検出手段からの信号を受けて支持力値が急変したことを判別する第2の判別手段と、前記荷重演算手段からの信号を受けて荷重演算手段で演算される荷重値を所定時間蓄積記憶した後逐次更新記憶する荷重値記憶手段と、前記起伏操作検出手段と第1の判別手段と第2の判別手段からの信号を受けた時に荷重演算手段で演算される荷重値に換えて荷重値記憶手段に記憶されている急変する前の荷重値を出力する荷重値補正手段を備えたことを特徴とするものである。
【0015】
更に請求項4に係る本発明の作業機の荷重演算装置は、車両上に起伏シリンダにより起伏駆動可能な伸縮ブームを備え、伸縮ブームの作業状態を検出する作業状態検出手段と、伸縮ブームに作用する負荷を前記起伏シリンダに作用する支持力で以て検出する支持力検出手段と、作業状態検出手段と支持力検出手段からの信号を受けて伸縮ブームに作用する荷重を演算算出する荷重演算手段を備えた作業機の荷重演算装置において、
前記起伏シリンダの起伏操作をしていることを検出する起伏操作検出手段と、前記起伏シリンダがストロークエンド近傍に位置していることを判別する第1の判別手段と、前記荷重演算手段により検出される信号を受け荷重値が急変したことを判別する第2の判別手段と、前記支持力検出手段からの信号を受けて支持力検出手段で演算される支持力値を所定時間蓄積記憶した後逐次更新記憶する支持力値記憶手段と、前記起伏操作検出手段と第1の判別手段と第2の判別手段からの信号を受けた時に支持力検出手段で検出される支持力値に換えて支持力値記憶手段に記憶されている急変する前の支持力値を前記荷重演算手段に出力する支持力値補正手段を備えたことを特徴とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下本発明の作業機の荷重演算装置について説明する。なお、従来の技術で説明した符号1〜符号22については、同じものとして詳細な説明を省略し以下の説明にも使用する。本発明の実施形態を説明するにあたり、従来の過負荷防止装置Bに本発明を適用した場合を例に説明する。
【0017】
まず第1の実施形態について図1に基づいて説明する。図1において、Cは、従来の過負荷防止装置Bに本発明を適用した過負荷防止装置である。23は、起伏シリンダ7を起伏駆動するために操作していることを検出する起伏操作検出手段である。24は、前記起伏角検出器14からの信号を受けて起伏シリンダ7がストロークエンド近傍に位置していることを判別する第1の判別手段である。25は、前記荷重演算手段16からの信号を受けて荷重値が急変したことを判別する第2の判別手段である。26は、前記荷重演算手段16からの信号を受けて荷重演算手段16で演算される荷重値を所定時間蓄積記憶した後逐次更新記憶する荷重値記憶手段である。27は、常時は前記荷重演算手段16からの荷重値を前記負荷率演算手段18に出力し、前記起伏操作検出手段23と第1の判別手段24と第2の判別手段25からの信号を受けた時には、荷重演算手段16で演算される荷重値に換えて荷重値記憶手段26に記憶されている急変する前の荷重値を前記負荷率演算手段18に出力する荷重値補正手段である。28は、演算部であって、従来の過負荷防止装置Bの演算部19に上記第1の判別手段24、第2の判別手段25、荷重値記憶手段26、荷重値補正手段27を追加したものである。
【0018】
このように構成された本発明に係る作業機の荷重演算装置は次のように作用する。いま伸縮ブーム3を起伏操作している時に起伏シリンダ7がストロークエンド近傍に位置し、荷重演算手段16で演算される荷重値が急変したとする。起伏操作検出手段23は、起伏操作していることを検出して信号を荷重値補正手段27に出力する。第1の判別手段25は、起伏角検出器14からの信号を受けて起伏シリンダ7がストロークエンド近傍に位置していることを判別し、信号を荷重値補正手段27に出力する。第2の判別手段25は、前記荷重演算手段16からの信号を受けて荷重値が急変したことを判別し、信号を荷重値補正手段27に出力する。
【0019】
荷重値記憶手段26は、荷重演算手段16で演算される荷重値を所定時間蓄積記憶した後逐次更新記憶しており、急変する前の荷重値も記憶している。荷重値補正手段27は、前記起伏操作検出手段23と第1の判別手段24と第2の判別手段25からの信号を受けた時に荷重演算手段16で演算される荷重値に換えて荷重値記憶手段26に記憶されている急変する前の荷重値を荷重値記憶手段26から読み出し前記負荷率演算手段18に出力する。
【0020】
以上のように作用するものであるから、起伏シリンダ7のストロークエンド近傍で、上記に説明した時のように伸縮ブーム3に作用する負荷を前記起伏シリンダ7に作用する支持力として検出できないような事態になっても、急変する前の荷重値が採用されるようにしてあるものだから、過負荷防止装置Cで求められる荷重値は、異常値とならず起伏シリンダ7のストロークエンド近傍でも安全装置としての過負荷防止装置Cを稼働させることができる。なお、急変したときに急変する前の荷重値を採用しても伸縮ブーム3に作用する負荷は急に変わるものでなく安全上問題になることはない。むしろ荷重値が急変して過負荷防止装置Cが誤動作するのを防止できることの効果が大きい。
【0021】
なお、伸縮ブーム3に作用する負荷を前記起伏シリンダ7に作用する支持力として検出できないような事態は、伸縮ブーム3を起伏操作し、起伏シリンダ7がストロークエンド近傍に位置し、荷重値が急変したことを第2の判別手段25が判別した3条件が成り立つ時であり、この条件が1つでも欠けた時には荷重値補正手段27は荷重演算手段16で演算される荷重値を負荷率演算手段18に出力するものであり、この時過負荷防止装置Cは、従来の過負荷防止装置Bと同一の作用をするものである。
【0022】
次に第2の実施形態を図2に図示し以下に説明する。図2において、Dは、従来の過負荷防止装置Bに本発明を適用した過負荷防止装置である。23、24は、起伏操作検出手段と第1の判別手段で、先に説明したものと同じであるので同符号を用い説明を省略する。29は、前記支持力検出手段15からの信号を受けて支持力が急変したことを判別する第2の判別手段である。30は、前記支持力検出手段15からの信号を受けて支持力検出手段15で検出される支持力値を所定時間蓄積記憶した後逐次更新記憶する支持力値記憶手段である。31は、常時は前記支持力検出手段15からの支持力値を前記荷重演算手段16に出力し、前記起伏操作検出手段23と第1の判別手段24と第2の判別手段29からの信号を受けた時には、支持力検出手段15で検出される支持力値に換えて支持力値記憶手段30に記憶されている急変する前の支持力値を前記荷重演算手段16に出力する支持力値補正手段である。32は、演算部であって、従来の過負荷防止装置Bの演算部19に上記第1の判別手段24、第2の判別手段29、支持力値記憶手段30、支持力値補正手段31を追加したものである。
【0023】
このように構成された本発明に係る作業機の荷重演算装置は次のように作用する。いま伸縮ブーム3を起伏操作している時に起伏シリンダ7がストロークエンド近傍に位置し、支持力検出手段15より検出される支持力値が急変したとする。起伏操作検出手段23は、起伏操作していることを検出して信号を支持力値補正手段31に出力する。第1の判別手段24は、起伏角検出器14からの信号を受けて起伏シリンダ7がストロークエンド近傍に位置していることを判別し、信号を支持力値補正手段31に出力する。第2の判別手段29は、前記支持力検出手段15からの信号を受けて支持力値が急変したことを判別し、信号を支持力値補正手段31に出力する。
【0024】
支持力値記憶手段30は、支持力検出手段15で演算される支持力値を所定時間蓄積記憶した後逐次更新記憶しており、急変する前の支持力値も記憶している。支持力値補正手段31は、前記起伏操作検出手段23と第1の判別手段24と第2の判別手段29からの信号を受けた時に支持力検出手段15で演算される支持力値に換えて支持力値記憶手段30に記憶されている急変する前の支持力値を支持力値記憶手段30から読み出し前記荷重演算手段16に出力する。
【0025】
以上のように作用するものであるから、起伏シリンダ7のストロークエンド近傍で、上記に説明した時のように伸縮ブーム3に作用する負荷を前記起伏シリンダ7に作用する支持力として検出できないような事態になっても、急変する前の支持力値が採用されるようにしてあるものだから、過負荷防止装置Dで求められる荷重値は、異常値とならず起伏シリンダ7のストロークエンド近傍でも安全装置としての過負荷防止装置Dを稼働させることができる。
【0026】
なお、伸縮ブーム3に作用する負荷を前記起伏シリンダ7に作用する支持力として検出できないような事態は、伸縮ブーム3を起伏操作し、起伏シリンダ7がストロークエンド近傍に位置し、支持力検出手段15より検出される支持力値が急変したことの3条件が成り立つ時であり、この条件が1つでも欠けた時には支持力値補正手段31は支持力検出手段15で検出される支持力値を荷重演算手段16に出力するものであり、この時過負荷防止装置Dは、従来の過負荷防止装置Bと同一の作用をするものである。
【0027】
次に、第3の実施形態について図3に基づいて説明する。図3において、Eは、従来の過負荷防止装置Bに本発明を適用した過負荷防止装置であって、図1に図示し先に説明した過負荷防止装置Cでは荷重値補正手段27に前記荷重演算手段16からの信号を受けて荷重値が急変したことを判別する第2の判別手段25からの信号を入力していたが、過負荷防止装置Eでは荷重値補正手段27Aに前記支持力検出手段15からの信号を受けて支持力値が急変したことを判別する第2の判別手段29らの信号を入力するようにした点で相違している。よって演算部33は、従来の過負荷防止装置Bの演算部19に上記第1の判別手段24、第2の判別手段29、荷重値記憶手段26、荷重値補正手段27Aを追加したものである。
【0028】
このように構成された本発明に係る第3の実施形態においても作業機の荷重演算装置は同様に作用するものであるから、起伏シリンダ7のストロークエンド近傍で、上記に説明した時のように伸縮ブーム3に作用する負荷を前記起伏シリンダ7に作用する支持力として検出できないような事態を防止できる。
【0029】
更に、第4の実施形態について図4に基づいて説明する。図4において、Fは、従来の過負荷防止装置Bに本発明を適用した過負荷防止装置であって、図2に図示し先に説明した過負荷防止装置Dでは支持力値補正手段31に前記支持力検出手段15からの信号を受けて支持力値が急変したことを判別する第2の判別手段29らの信号を入力していたが、過負荷防止装置Fでは支持力値補正手段31Aに前記荷重演算手段16からの信号を受けて荷重値が急変したことを判別する第2の判別手段25からの信号を入力するようにした点で相違している。よって演算部34は、従来の過負荷防止装置Bの演算部19に上記第1の判別手段24、第2の判別手段25、支持力値記憶手段30、支持力値補正手段31Aを追加したものである。
【0030】
このように構成された本発明に係る第4の実施形態においても作業機の荷重演算装置は同様に作用するものであるから、起伏シリンダ7のストロークエンド近傍で、上記に説明した時のように伸縮ブーム3に作用する負荷を前記起伏シリンダ7に作用する支持力として検出できないような事態を防止できる。
【0031】
次に上記実施例の第1の判別手段24は、起伏シリンダ7がストロークエンド付近に位置していることを起伏角検出器14からの信号を受けて判別するようにしたが、直接起伏シリンダ7の伸縮ストロークを検出し、この検出結果をもって起伏シリンダ7がストロークエンド付近に位置していることを判別するようにしてもよい。
【0032】
更に上記実施例では、移動式クレーン車Aに適用した場合について説明したが、高所作業車,穴堀建中車,等伸縮ブームを有する作業機に適用できること勿論のことである。
【0033】
【発明の効果】
以上の如く構成し作用する本発明の作業機の荷重演算装置は、起伏シリンダ7のストロークエンド近傍で、伸縮ブーム3に作用する負荷を前記起伏シリンダ7に作用する支持力として検出できないような事態になっても、作業機の荷重値を求めることを可能にするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の作業機の荷重演算装置を説明する説明図であって、第1の実施形態を説明する説明図である。
【図2】本発明の作業機の荷重演算装置を説明する説明図であって、第2の実施形態を説明する説明図である。
【図3】本発明の作業機の荷重演算装置を説明する説明図であって、第3の実施形態を説明する説明図である。
【図4】本発明の作業機の荷重演算装置を説明する説明図であって第4の実施形態を説明する説明図である。
【図5】作業機として移動式クレーン車を説明する説明図である。
【図6】従来の作業機の荷重演算装置を説明する説明図である。
【符号の説明】
1 車両
3 伸縮ブーム
7 起伏シリンダ
12 作業状態検出手段
15 支持力検出手段
16 荷重演算手段
23 起伏操作検出手段
24 第1の判別手段
25 第2の判別手段
26 荷重値記憶手段
27 荷重値補正手段
27A 荷重値補正手段
29 第2の判別手段
30 支持力値記憶手段
31 支持力値補正手段
31A 支持力値補正手段

Claims (4)

  1. 車両上に起伏シリンダにより起伏駆動可能な伸縮ブームを備え、伸縮ブームの作業状態を検出する作業状態検出手段と、伸縮ブームに作用する負荷を前記起伏シリンダに作用する支持力で以て検出する支持力検出手段と、作業状態検出手段と支持力検出手段からの信号を受けて伸縮ブームに作用する荷重を演算算出する荷重演算手段を備えた作業機の荷重演算装置において、
    前記起伏シリンダの起伏操作をしていることを検出する起伏操作検出手段と、前記起伏シリンダがストロークエンド近傍に位置していることを判別する第1の判別手段と、前記荷重演算手段からの信号を受けて荷重値が急変したことを判別する第2の判別手段と、前記荷重演算手段からの信号を受けて荷重演算手段で演算される荷重値を所定時間蓄積記憶した後逐次更新記憶する荷重値記憶手段と、前記起伏操作検出手段と第1の判別手段と第2の判別手段からの信号を受けた時に荷重演算手段で演算される荷重値に換えて荷重値記憶手段に記憶されている急変する前の荷重値を出力する荷重値補正手段を備えたことを特徴とする作業機の荷重演算装置。
  2. 車両上に起伏シリンダにより起伏駆動可能な伸縮ブームを備え、伸縮ブームの作業状態を検出する作業状態検出手段と、伸縮ブームに作用する負荷を前記起伏シリンダに作用する支持力で以て検出する支持力検出手段と、作業状態検出手段と支持力検出手段からの信号を受けて伸縮ブームに作用する荷重を演算算出する荷重演算手段を備えた作業機の荷重演算装置において、
    前記起伏シリンダの起伏操作をしていることを検出する起伏操作検出手段と、前記起伏シリンダがストロークエンド近傍に位置していることを判別する第1の判別手段と、前記支持力検出手段により検出される信号を受け起伏シリンダの支持力値が急変したことを判別する第2の判別手段と、前記支持力検出手段からの信号を受けて支持力検出手段で演算される支持力値を所定時間蓄積記憶した後逐次更新記憶する支持力値記憶手段と、前記起伏操作検出手段と第1の判別手段と第2の判別手段からの信号を受けた時に支持力検出手段で検出される支持力値に換えて支持力値記憶手段に記憶されている急変する前の支持力値を前記荷重演算手段に出力する支持力値補正手段を備えたことを特徴とする作業機の荷重演算装置。
  3. 車両上に起伏シリンダにより起伏駆動可能な伸縮ブームを備え、伸縮ブームの作業状態を検出する作業状態検出手段と、伸縮ブームに作用する負荷を前記起伏シリンダに作用する支持力で以て検出する支持力検出手段と、作業状態検出手段と支持力検出手段からの信号を受けて伸縮ブームに作用する荷重を演算算出する荷重演算手段を備えた作業機の荷重演算装置において、
    前記起伏シリンダの起伏操作をしていることを検出する起伏操作検出手段と、前記起伏シリンダがストロークエンド近傍に位置していることを判別する第1の判別手段と、前記支持力検出手段からの信号を受けて支持力値が急変したことを判別する第2の判別手段と、前記荷重演算手段からの信号を受けて荷重演算手段で演算される荷重値を所定時間蓄積記憶した後逐次更新記憶する荷重値記憶手段と、前記起伏操作検出手段と第1の判別手段と第2の判別手段からの信号を受けた時に荷重演算手段で演算される荷重値に換えて荷重値記憶手段に記憶されている急変する前の荷重値を出力する荷重値補正手段を備えたことを特徴とする作業機の荷重演算装置。
  4. 車両上に起伏シリンダにより起伏駆動可能な伸縮ブームを備え、伸縮ブームの作業状態を検出する作業状態検出手段と、伸縮ブームに作用する負荷を前記起伏シリンダに作用する支持力で以て検出する支持力検出手段と、作業状態検出手段と支持力検出手段からの信号を受けて伸縮ブームに作用する荷重を演算算出する荷重演算手段を備えた作業機の荷重演算装置において、
    前記起伏シリンダの起伏操作をしていることを検出する起伏操作検出手段と、前記起伏シリンダがストロークエンド近傍に位置していることを判別する第1の判別手段と、前記荷重演算手段により検出される信号を受け荷重値が急変したことを判別する第2の判別手段と、前記支持力検出手段からの信号を受けて支持力検出手段で演算される支持力値を所定時間蓄積記憶した後逐次更新記憶する支持力値記憶手段と、前記起伏操作検出手段と第1の判別手段と第2の判別手段からの信号を受けた時に支持力検出手段で検出される支持力値に換えて支持力値記憶手段に記憶されている急変する前の支持力値を前記荷重演算手段に出力する支持力値補正手段を備えたことを特徴とする作業機の荷重演算装置。
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