JP5338914B2 - 弾性波素子と、これを用いたデュプレクサおよび電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、弾性波素子と、これを用いたデュプレクサおよび電子機器に関する。
従来の弾性波素子について、図面を用いて説明する。図18は、従来の弾性波素子の断面模式図である。
図18において、従来の弾性波素子1は、圧電体2と電極3と保護膜4とを備えている。圧電体2は、例えばオイラー角(0°,−87.5°,0°)を有するニオブ酸リチウム系の圧電体である。電極3は、例えば銅からなり、圧電体2の上に設けられ、波長λの主要弾性波を励振させる。保護膜4は、酸化ケイ素からなり、電極3を覆うように圧電体2の上に設けられる。
このような従来の弾性波素子1において、弾性波素子1の温度特性を向上するために、保護膜4の膜厚を例えば0.35λとすると、図19、図20に示す特性図のように、共振周波数の約1.2倍付近において、不要スプリアスが発生する(点線で囲った部分を参照)。
図19は、従来の弾性波素子1において、圧電体2がオイラー角(0°,−87.5°,0°)を有するニオブ酸リチウム系であり、電極3が膜厚0.03λの銅であり、保護膜4はその上面が平坦な膜厚0.35λの酸化ケイ素からなる場合の特性図である。
また、図20は、従来の弾性波素子1において、圧電体2がオイラー角(0°,−90°,0°)を有するニオブ酸リチウム系であり、電極3が膜厚0.08λのアルミニウムであり、保護膜4は、電極3の電極指上方における上面に凸部を有する、膜厚0.35λの酸化ケイ素からなる場合の特性図である。
なお、図19および図20の縦軸は、整合値に対する規格化アドミタンスである。また、図19および図20の横軸は、弾性波素子1に発生する遅い横波(音速4024m/s)の半分の周波数に対する規格化周波数を示している。これらの縦軸、横軸は、本明細書中の他の特性図においても同じであるとする。
図19および図20に示される不要スプリアスは、弾性波素子1に発生する速い横波が原因であると考えられる。なお、本明細書中において、弾性波素子1に発生する横波のうち最も音速が速いものを速い横波と記載し、弾性波素子1に発生する横波のうち最も音速が遅いものを遅い横波と記載するものとする。
図21A〜図21Cは、従来の弾性波素子1において、圧電体2がオイラー角(0°,−87.5°,0°)を有するニオブ酸リチウム系であり、電極3が膜厚0.03λの銅であり、保護膜4がその上面が平坦な酸化ケイ素からなる場合に、保護膜4の膜厚を変化させたときの特性の変化を示す図である。図21Aは、保護膜4の膜厚と速い横波の電気機械結合係数(k2)との関係を示している。図21Bは、保護膜4の膜厚と、共振のQ値(Qs)との関係を示している。また、図21Cは、保護膜4の膜厚と、反共振のQ値(Qa)との関係を示している。
図21Bに示すように、保護膜4の膜厚を0.27λより厚くすると、速い横波の共振のQ値が大きくなる。さらに、図21Cに示す様に、保護膜4の膜厚を0.34λより厚くすると、速い横波の反共振のQ値も大きくなる。
図22A〜図22Cは、従来の弾性波素子1において、保護膜4の膜厚を変化させたときの特性の変化を示す図である。ここで、圧電体2がオイラー角(0°,−90°,0°)を有するニオブ酸リチウム系であり、電極3が膜厚0.08λのアルミニウムであり、保護膜4が、電極3の電極指上方におけるその上面に凸部を有した酸化ケイ素からなるものとする。
図22Aは、保護膜4の膜厚と速い横波の電気機械結合係数(k2)との関係を示している。図22Bは、保護膜4の膜厚と共振のQ値(Qs)との関係を示している。また、図22Cは、保護膜4の膜厚と反共振のQ値(Qa)との関係を示している。
図22Bに示す様に、保護膜4の膜厚を0.2λより厚くすると、速い横波の共振のQ値が大きくなる。さらに、図22Cに示す様に、保護膜4の膜厚を0.27λより厚くすると、速い横波の反共振のQ値も大きくなる。
このように、従来の弾性波素子1においては、速い横波を原因とする不要スプリアスの影響により、弾性波素子1を適用したフィルタまたはデュプレクサの特性品質が劣化するという問題があった。
この不要スプリアスを抑制すべく、圧電体2のオイラー角(φ,θ,ψ)のうち、φとψを変化させた。
図23A〜図23G、および、図24A〜図24Gは、従来の弾性波素子1において、圧電体2のオイラー角(φ,θ,ψ)のうち、φとψを変化させた場合の特性図である。なお、図23A〜図23Gに、φを変化させた場合の特性図を示し、図24A〜図24Gに、ψを変化させた場合の特性図を示す。ここでは、圧電体2がニオブ酸リチウム系であり、電極3が、膜厚0.08λのアルミニウムであり、保護膜4が、電極3の電極指上方におけるその上面に凸部を有した膜厚0.35λの酸化ケイ素からなるものとする。
図23A〜図23G、および、図24A〜図24Gそれぞれの上部には、圧電体2のオイラー角(φ,θ,ψ)を示している。また、図23A〜図23G、および、図24A〜図24Gにおいて、1e+02以上、および、1e−02以下の弾性波素子のアドミタンス特性は図示していない。
図23A〜図23G、および、図24A〜図24Gに示した様に、φを変化させた場合にも、ψを変化させた場合にも、不要スプリアスを抑制することができる(例えば、図23A、図23G、図24A、図24G等を参照)。しかしながら、これらの場合には、共振周波数から少し低い周波数帯に、上述したものとは異なる不要スプリアスが発生してしまう。この不要スプリアスは、レイリー波による不要スプリアスであると考えられる。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
国際公開第2005/034347号
上述したような課題に鑑み、本発明は、弾性波素子の保護膜の膜厚が所定値よりも大きい場合に、レイリー波による不要スプリアスの発生を抑制すると共に、速い横波による不要スプリアスをも抑制した弾性波素子を提供するものである。
本発明の弾性波素子は、オイラー角(φ,θ,ψ)を有するニオブ酸リチウム系の圧電体と、圧電体の上に設けられ、波長λの主要弾性波を励振させる電極と、電極を覆うように圧電体の上に設けられ、膜厚0.27λより厚い保護膜とを備え、オイラー角は、−100°≦θ≦−60°と、1.193φ―2°≦ψ≦1.193φ+2°と、ψ≦−2φ−3°および−2φ+3°≦ψのいずれか一方とを満たす。
また、本発明の弾性波素子は、オイラー角(φ,θ,ψ)を有するニオブ酸リチウム系の圧電体と、圧電体の上に設けられ、波長λの主要弾性波を励振させる電極と、電極を覆うように圧電体の上に設けられ、膜厚0.2λより厚い保護膜とを備え、保護膜は、電極の電極指の上方に凸部を有し、凸部の頂部の幅は、電極の電極指の幅よりも小さく、オイラー角は、−100°≦θ≦−60°と、1.193φ―2°≦ψ≦1.193φ+2°と、ψ≦−2φ−3°および−2φ+3°≦ψのいずれか一方とを満たす。
図1は、本発明の第1の実施の形態における、弾性波素子の断面模式図である。 図2Aは、本発明の第1の実施の形態の弾性波素子において、圧電体がオイラー角(7°,−87.5°,8.4°)を有するニオブ酸リチウムであり、電極が膜厚0.03λの銅であり、保護膜が、その上面が平坦な膜厚0.35λの酸化ケイ素からなる場合の特性図である。 図2Bは、本発明の第1の実施の形態の弾性波素子において、圧電体6がオイラー角(9°,−87.5°,10.7°)を有するニオブ酸リチウムであり、電極が膜厚0.03λの銅であり、保護膜が、その上面が平坦な膜厚0.35λの酸化ケイ素からなる場合の特性図である。 図3は、本発明の第1の実施の形態における、ニオブ酸リチウム系の圧電体のオイラー角(φ,θ,ψ)のうち、φとψとの望ましい範囲を斜線で示した図である。 図4は、本発明の第1の実施の形態の弾性波素子において、圧電体のオイラー角(φ,θ,ψ)のうちのψを、ψ=1.193φから上下に変化させた場合における、弾性波素子のレイリー波のQ値を示す図である。 図5は、本発明の第1の実施の形態における、弾性波素子の、圧電体のオイラー角(φ,θ,ψ)のうちのψを、ψ=−2φから上下に変化させた場合における、弾性波素子のレイリー波のQ値を示した図である。 図6は、本発明の第1の実施の形態の弾性波素子における、圧電体のオイラー角(φ,θ,ψ)のうちのθを変化させた場合の、弾性波素子のレイリー波の電気機械結合係数を示す図である。 図7は、本発明の第1の実施の形態の弾性波素子における、圧電体のオイラー角(φ,θ,ψ)のうちのθを変化させた場合の、弾性波素子のSH波の規格化結合係数を示す図である。 図8は、本発明の第1の実施の形態の弾性波素子において、圧電体のオイラー角(φ,θ,ψ)のうちの、φとψとをψ=1.193φに沿って変化させた場合の、φに対する弾性波素子5のレイリー波の電気機械結合係数の変化を示す図である。 図9は、本発明の第1の実施の形態の弾性波素子における、圧電体のオイラー角(φ,θ,ψ)のうちの、φとψとをψ=1.193φに沿って変化させた場合の、φに対する弾性波素子のSH波の規格化結合係数の変化を示す図である。 図10は、本発明の第2の実施の形態における弾性波素子の断面模式図である。 図11Aは、本発明の第2の実施の形態における、弾性波素子の特性図である。 図11Bは、本発明の第2の実施の形態における、弾性波素子の特性図である。 図12Aは、本発明の第2の実施の形態における、凸部を有する弾性波素子の製造方法の一例を説明する図である。 図12Bは、本発明の第2の実施の形態における、凸部を有する弾性波素子の製造方法の一例を説明する図である。 図12Cは、本発明の第2の実施の形態における、凸部を有する弾性波素子の製造方法の一例を説明する図である。 図12Dは、本発明の第2の実施の形態における、凸部を有する弾性波素子の製造方法の一例を説明する図である。 図12Eは、本発明の第2の実施の形態における、凸部を有する弾性波素子の製造方法の一例を説明する図である。 図12Fは、本発明の第2の実施の形態における、凸部を有する弾性波素子の製造方法の一例を説明する図である。 図12Gは、本発明の第2の実施の形態における、凸部を有する弾性波素子の製造方法の一例を説明する図である。 図12Hは、本発明の第2の実施の形態における、凸部を有する弾性波素子の製造方法の一例を説明する図である。 図13は、本発明の実施の形態における、デュプレクサの構成を示す図である。 図14は、本発明の実施の形態における、電子機器の構成を示す図である。 図15は、本発明の第3の実施の形態における、弾性波素子の上面を示す図である。 図16は、本発明の第4の実施の形態における、弾性波素子の回路を示す図である。 図17は、本発明の第4の実施の形態における、弾性波素子の回路を示す図である。 図18は、従来の弾性波素子の断面模式図である。 図19は、従来の弾性波素子において、圧電体がオイラー角(0°,−87.5°,0°)を有するニオブ酸リチウム系であり、電極が膜厚0.03λの銅であり、保護膜はその上面が平坦な膜厚0.35λの酸化ケイ素からなる場合の特性図である。 図20は、従来の弾性波素子において、圧電体がオイラー角(0°,−90°,0°)を有するニオブ酸リチウム系であり、電極が膜厚0.08λのアルミニウムであり、保護膜は、電極の電極指上方における上面に凸部を有する、膜厚0.35λの酸化ケイ素からなる場合の特性図である。 図21Aは、従来の弾性波素子において、圧電体がオイラー角(0°,−87.5°,0°)を有するニオブ酸リチウム系であり、電極が膜厚0.03λの銅であり、保護膜がその上面が平坦な酸化ケイ素からなる場合に、保護膜の膜厚を変化させたときの特性の変化を示す図である。 図21Bは、従来の弾性波素子において、圧電体がオイラー角(0°,−87.5°,0°)を有するニオブ酸リチウム系であり、電極が膜厚0.03λの銅であり、保護膜がその上面が平坦な酸化ケイ素からなる場合に、保護膜の膜厚を変化させたときの特性の変化を示す図である。 図21Cは、従来の弾性波素子において、圧電体がオイラー角(0°,−87.5°,0°)を有するニオブ酸リチウム系であり、電極が膜厚0.03λの銅であり、保護膜がその上面が平坦な酸化ケイ素からなる場合に、保護膜の膜厚を変化させたときの特性の変化を示す図である。 図22Aは、従来の弾性波素子において、保護膜の膜厚を変化させたときの特性の変化を示す図である。 図22Bは、従来の弾性波素子において、保護膜の膜厚を変化させたときの特性の変化を示す図である。 図22Cは、従来の弾性波素子において、保護膜の膜厚を変化させたときの特性の変化を示す図である。 図23Aは、従来の弾性波素子において、圧電体のオイラー角(φ,θ,ψ)のうち、φを変化させた場合の特性図である。 図23Bは、従来の弾性波素子において、圧電体のオイラー角(φ,θ,ψ)のうち、φを変化させた場合の特性図である。 図23Cは、従来の弾性波素子において、圧電体のオイラー角(φ,θ,ψ)のうち、φを変化させた場合の特性図である。 図23Dは、従来の弾性波素子において、圧電体のオイラー角(φ,θ,ψ)のうち、φを変化させた場合の特性図である。 図23Eは、従来の弾性波素子において、圧電体のオイラー角(φ,θ,ψ)のうち、φを変化させた場合の特性図である。 図23Fは、従来の弾性波素子において、圧電体のオイラー角(φ,θ,ψ)のうち、φを変化させた場合の特性図である。 図23Gは、従来の弾性波素子において、圧電体のオイラー角(φ,θ,ψ)のうち、φを変化させた場合の特性図である。 図24Aは、従来の弾性波素子において、圧電体のオイラー角(φ,θ,ψ)のうち、ψを変化させた場合の特性図である。 図24Bは、従来の弾性波素子において、圧電体のオイラー角(φ,θ,ψ)のうち、ψを変化させた場合の特性図である。 図24Cは、従来の弾性波素子において、圧電体のオイラー角(φ,θ,ψ)のうち、ψを変化させた場合の特性図である。 図24Dは、従来の弾性波素子において、圧電体のオイラー角(φ,θ,ψ)のうち、ψを変化させた場合の特性図である。 図24Eは、従来の弾性波素子において、圧電体のオイラー角(φ,θ,ψ)のうち、ψを変化させた場合の特性図である。 図24Fは、従来の弾性波素子において、圧電体のオイラー角(φ,θ,ψ)のうち、ψを変化させた場合の特性図である。 図24Gは、従来の弾性波素子において、圧電体のオイラー角(φ,θ,ψ)のうち、ψを変化させた場合の特性図である。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態における弾性波素子について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態における、弾性波素子5の断面模式図である。
図1において、弾性波素子5は、圧電体6と、電極7と、保護膜8とを備える。電極7は、圧電体6の上に設けられ、波長λの、例えばSH(Shear Horizontal)波からなる主要弾性波を励振させるIDT(Inter−Digital Transducer)電極である。保護膜8は、圧電体6の上に電極7を覆うように設けられ、膜厚が0.27λより厚く、例えば酸化ケイ素からなる。
圧電体6は、ニオブ酸リチウム(LiNbO)系の圧電基板であり、この圧電体6のオイラー角(φ,θ,ψ)は、−100°≦θ≦−60°、および、1.193φ−2°≦ψ≦1.193φ+2°の関係を満たし、さらに、ψ≦−2φ−3°または−2φ+3°≦ψの関係も満たしている。
なお、ニオブ酸リチウム系の圧電体6は、三方晶系の結晶であるため、オイラー角には次の関係がある。
(φ,θ,ψ)=(60+φ,−θ,ψ)
=(60−φ,−θ,180−ψ)
=(φ,180+θ,180−ψ)
=(φ,θ,180+ψ)
電極7は、櫛形の電極である。電極7は、例えば、アルミニウム、銅、銀、金、チタン、タングステン、モリブデン、白金、もしくはクロムからなる単体金属、これらを主成分とする合金、または、これらの金属の積層物からなる。
保護膜8は、例えば、酸化ケイ素(SiO)膜からなる。この場合、保護膜8は、圧電体6とは逆の温度特性を有し、その膜厚を0.27λより厚くすることで、弾性波素子5の周波数温度特性を向上することができる。また、保護膜8は酸化ケイ素膜以外でもよく、材料を選択することにより、好適に電極7を外部環境から保護することができる。
このように、弾性波素子5の周波数温度特性を向上するために、例えば酸化ケイ素からなる保護膜8の膜厚を、0.27λよりも厚くした場合に、圧電体6のオイラー角(φ,θ,ψ)のうち、φとψとを所定角度以上とし、かつ、ψ=1.193φの関係にある程度従うように変化させる。これにより、レイリー波による不要スプリアスの発生を抑制しながら、速い横波が発生する周波数帯付近における不要スプリアスをも抑制することができる。
図2Aおよび図2Bは、弾性波素子5において、それぞれの圧電体6がオイラー角(7°,−87.5°,8.4°)、(9°,−87.5°,10.7°)を有するニオブ酸リチウムであり、電極7が膜厚0.03λの銅であり、保護膜8が、その上面が平坦な膜厚0.35λの酸化ケイ素からなる場合の特性図である。
図2Aおよび図2Bに示したように、本実施の形態の弾性波素子5によれば、従来の弾性波素子において発生した、レイリー波による不要スプリアス、および、速い横波が発生する周波数帯付近における不要スプリアスを抑制することができている。なお、弾性波素子5に発生する横波のうち、最も音速が速いものを速い横波と記す。
図3は、ニオブ酸リチウム系の圧電体6のオイラー角(φ,θ,ψ)のうち、φとψとの望ましい範囲を斜線で示した図である。ここで、θについて、−100°≦θ≦−60°とし、保護膜8の膜厚を0.27λよりも厚く設定すると共に、電極7としては、規格化膜厚0.03λの銅を用いている。
図3に示したψ=1.193φの直線は、レイリー波によるスプリアスが特に抑制される場合の、φとψとの関係を示す線である。この線を中心として、ψの範囲が±2度以内の範囲、すなわち、1.193φ−2°≦ψ≦1.193φ+2°の範囲において、レイリー波によるスプリアスが抑制される。
この理由を説明する。図4は、本発明の第1の実施の形態の弾性波素子5において、圧電体6のオイラー角(φ,θ,ψ)のうちのψを、ψ=1.193φから上下に変化させた場合における、弾性波素子5のレイリー波のQ値(Qs)を示す図である。なお、図4の縦軸は、レイリー波のQ値を示し、横軸は、ψについてのψ=1.193φからの変化分Δψを示している。
図4に示したように、圧電体6のオイラー角(φ,θ,ψ)のうちのψが、ψ=1.193φから±2度の範囲において、弾性波素子5のレイリー波のQ値が所定レベル以下に抑制される。これにより、1.193φ−2°≦ψ≦1.193φ+2°の範囲において、レイリー波によるスプリアスが抑制される。
次に、図3に示したψ=−2φの直線は、速い横波によるスプリアスが特に大きく発生する場合のφとψとの関係を示す線である。この線を中心として、ψの範囲が±3度以上の範囲、即ち、ψ≦−2φ−3°、または、−2φ+3°≦ψの範囲においては、速い横波によるスプリアスを抑制できる。
この理由について説明する。図5は、本発明の第1の実施の形態における、弾性波素子5の、圧電体6のオイラー角(φ,θ,ψ)のうちのψを、ψ=−2φから上下に変化させた場合における、弾性波素子5のレイリー波のQ値を示した図である。図5においては、φ=0°,0.5°,1°,1.5°,2°,2.5°それぞれのときについて、ψと速い横波のQ値(Qa)との関係を示している。
図5に示したように、圧電体6のオイラー角(φ,θ,ψ)のうちのψが、ψ=−2φから±3度以上の範囲で、弾性波素子5の速い横波のQ値が所定レベル以下に抑制される(例えばφ=0°のとき、ψが+3°以上、または、−3°以下の場合)。よって、ψ≦−2φ−3°,−2φ+3°≦ψの範囲において、速い横波によるスプリアスを抑制できる。
図6は、本発明の第1の実施の形態の弾性波素子5における、圧電体6のオイラー角(φ,θ,ψ)のうちのθを変化させた場合の、弾性波素子5のレイリー波の電気機械結合係数(k2)を示す図である。図6に示したように、レイリー波の電気機械結合係数(k2)を0.01以下に抑制するためには、圧電体6のオイラー角(φ,θ,ψ)のうちのθが、−100°≦θ≦−60°を満たす必要がある。
図7は、本発明の第1の実施の形態の弾性波素子5における、圧電体6のオイラー角(φ,θ,ψ)のうちのθを変化させた場合の、弾性波素子5のSH波の規格化結合係数を示す図である。図7における規格化結合係数は、電気機械結合係数の値を、θ=−90°の場合の電気機械結合係数で規格化した値である。図7に示したように、圧電体6のオイラー角(φ,θ,ψ)のうちのθが、−110°≦θ≦−60°の範囲において、SH波の規格化結合係数が所定値(約0.65)以上の値をとる。この範囲は、前述の、図6で示された条件である、−100°≦θ≦−60°を含んでいる。よって、θを−100°≦θ≦−60の範囲とすることによって、レイリー波を抑制しつつ、主要弾性波であるSH波を効率よく発生させることができる。
図8は、本発明の第1の実施の形態の弾性波素子5において、圧電体6のオイラー角(φ,θ,ψ)のうちの、φとψとをψ=1.193φに沿って変化させた場合の、φに対する弾性波素子5のレイリー波の電気機械結合係数(k2)の変化を示す図である。図8に示した様に、φ≦20°の範囲であれば、レイリー波の電気機械結合係数を、上述した0.01よりもさらに低い0.002以下に抑制することができる。これは、φに関して圧電体6のオイラー角を負方向に回転させた場合も同様となる。すなわち、上記条件において、弾性波素子5の圧電体6のオイラー角(φ,θ,ψ)のうちの、φが|φ|≦20°を満たすことが望ましく、この条件を満たすことにより、レイリー波の電気機械結合係数をさらに抑制することができる。
図9は、本発明の第1の実施の形態の弾性波素子5における、圧電体6のオイラー角(φ,θ,ψ)のうちの、φとψとをψ=1.193φに沿って変化させた場合の、φに対する弾性波素子5のSH波の規格化結合係数の変化を示す図である。図9は、φに関して圧電体6のオイラー角を正方向とした場合を示しているが、φに関して圧電体6のオイラー角を負方向に回転させた場合も同様の結果となる。すなわち、図9に示したように、主要波であるSH波の出力も、φが小さくなるほど大きくなっており、この点からも、圧電体6のオイラー角(φ,θ,ψ)のうちのφが|φ|≦20°を満たすことにより、所定値以上のSH波の電気機械結合係数を得ることができ、実用的である。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態における弾性波素子15について、図面を用いて説明する。なお、特に説明しない場合には、弾性波素子15の構成は第1の実施の形態における弾性波素子5と同様であるものとする。
図10は、本発明の第2の実施の形態における弾性波素子15の断面模式図である。本実施の形態における弾性波素子15は、圧電体16と、電極17と、保護膜18とを備えている。圧電体16は、オイラー角(φ,θ,ψ)を有するニオブ酸リチウム系の圧電体である。電極17は、圧電体16の上に設けられ、波長λの主要弾性波を励振させる。保護膜18は、電極17を覆うように圧電体16の上に設けられ、その厚みは、膜厚0.2λよりも厚い。保護膜18は、電極17の電極指の延伸方向と直交する方向の断面において、電極17の電極指の上方で凸部9を有する。この凸部9の頂部10の幅は、電極17の電極指の幅よりも小さい。
圧電体16のオイラー角は、−100°≦θ≦−60°、および、1.193φ―2°≦ψ≦1.193φ+2°を満たし、さらに、ψ≦−2φ−3°または−2φ+3°≦ψを満たしている。
保護膜18が凸部9を有する場合には、速い横波による不要スプリアスの発生が特に問題となる。本実施の形態においては、弾性波素子15の周波数温度特性を向上するために、例えば、酸化ケイ素からなる保護膜18の膜厚を0.2λより厚くしている。この場合、圧電体16のオイラー角(φ,θ,ψ)のうち、φとψとを所定角度以上とし、かつ、ψ=1.193φにある程度従うように変化させる。これにより、レイリー波による不要スプリアスの発生を抑制しながら、速い横波が発生する周波数帯付近における不要スプリアスをも抑制することができる。
図11Aおよび図11Bは、本発明の第2の実施の形態における、弾性波素子15の特性図である。ここで、弾性波素子15は、圧電体16がそれぞれオイラー角(7°,−87.5°,8.4°)、(9°,−87.5°,10.7°)を有するニオブ酸リチウムであり、電極17が膜厚0.08λのアルミニウムであり、保護膜18がその上面に高さT=0.08λの凸部9を有する、膜厚0.35λの酸化ケイ素からなるものとする。
図11Aおよび図11Bに示すように、本実施の形態の弾性波素子15によれば、レイリー波による不要スプリアスの発生を抑制しながら、かつ、速い横波が発生する周波数帯付近における不要スプリアスをも抑制することができる。
保護膜18の凸部9は、その凸部9の頂部10から最下部11にかけて、下に凸な曲線形状を有することが望ましい。図10に示したように、頂部10の幅Lを、前述の下に凸な曲線またはその延長線と、頂部10を含む圧電体16の上面に平行な直線とが交わる点の間の距離で定義する。
このように定義した場合、頂部10の幅Lは、電極17の電極指の幅よりも小さい。このような構成により、凸部9における保護膜18の質量付加を連続的かつ緩やかに変化させることができる。その結果、保護膜18の形状に起因する不要な反射を発生させることを抑制しつつ、弾性波素子15の電気的特性を向上することができる。
なお、凸部9の頂部10の幅Lは、電極17の電極指幅の1/2以下であることが望ましい。また、頂部10の中心位置は、電極指の中心位置の上方に略一致していることが望ましい。これにより、質量付加効果による電極指での反射率が更に高まり、弾性波素子15の電気的特性を向上させることができる。
さらに、凸部9の高さをT、電極17の膜厚をhとしたときに、0.03λ<T≦hの関係を満たすことが望ましい。これは、保護膜18の凸部9の、最下部11から頂部10までの高さTと、電気的特性との関係を調べると、Tを0.03λよりも大きくしたときに、保護膜18の表面をフラットにしたものに対して反射率の向上が大きく見られるからである。一方、凸部9の高さTを、電極17の膜厚hよりも高くすると、後述する製造方法にさらに、この保護膜8を作成する為の新たな工程を追加することが必要となり、製造方法が煩雑となる。よって、0.03λ<T≦hの関係を満たすことが望ましい。
次に、本発明の第2の実施の形態における、弾性波素子15の製造方法について説明する。
図12A〜図12Hは、本発明の第2の実施の形態における、凸部9を有する弾性波素子15の製造方法の一例を説明する図である。
まず、図12Aに示すように、圧電体21の上面に、AlまたはAl合金を、蒸着またはスパッタする等の方法により、電極および反射器の少なくともいずれかとなる電極膜22を成膜する。
次に、図12Bに示すように、電極膜22の上面に、レジスト膜23を形成する。
さらに、図12Cに示すように、露光・現像技術等を用いてレジスト膜23を所望の形状となるように加工する。
次に、図12Dに示すように、ドライエッチング技術等を用いて、電極膜22を、IDT電極や反射器等の所望の形状に加工した後、レジスト膜23を除去する。
そして、図12Eに示すように、電極膜22を覆うように、酸化ケイ素を蒸着またはスパッタ等することによって、保護膜24を形成する。このとき、保護膜24に、上述した凸部9を得るための方法として、圧電体21側にバイアスを印加しながらスパッタリングで成膜を行う、いわゆるバイアススパッタリング法を用いることが望ましい。
バイアススパッタリング法においては、酸化ケイ素のターゲットをスパッタリングすることにより、圧電体21上に保護膜24を堆積させると同時に、バイアスを印加することにより、圧電体21上の保護膜24の一部をスパッタリングする。つまり、保護膜24を堆積させながら一部を削ることにより、保護膜24の形状をコントロールすることができる。
保護膜24の形状をコントロールする手段としては、保護膜24を堆積させる途中で圧電体21に印加するバイアスとスパッタリング電力の比を変化させたり、成膜の初期は圧電体21にバイアスをかけずに成膜し、途中から成膜と同時に圧電体21にバイアスを印加したりすればよい。この際、圧電体21の温度についても管理を行う。
次に、図12Fに示すように、保護膜24の表面にレジスト膜25を形成する。
さらに、図12Gに示すように、露光・現像技術等を用いてレジスト膜25を所望の形状に加工する。
そして、図12Hに示すように、ドライエッチング技術等を用いて、電気信号取出しのためのパッド26等、保護膜24が不要な部分の保護膜を取り除き、その後、レジスト膜25を除去する。
最後にダイシングにより個々に分割することにより、弾性波素子15を得ることができる。
以上述べたように、バイアススパッタリング法を用いて、適切な成膜条件下で保護膜24を成膜することで、凸部9の所望の形状を得ることができる。
本実施の形態における弾性波素子15の特性は、図3から図9に示した第1の実施の形態における弾性波素子5の特性と同様である。すなわち、弾性波素子15の周波数温度特性を向上すべく、例えば酸化ケイ素からなる保護膜18の膜厚を0.2λよりも厚くした場合に、圧電体6のオイラー角(φ,θ,ψ)のうち、φとψを所定角度以上、かつ、ψ=1.193φにある程度従うように変化させると、レイリー波による不要スプリアスの発生を抑制しながら、速い横波が発生する周波数帯付近における不要スプリアスを抑制することができる。
なお、図13に示したように、第1フィルタ20と、第1フィルタ20よりも高い通過帯域を有する第2フィルタ31とを備えたデュプレクサ32における第1フィルタ20に、第1の実施の形態または第2の実施の形態で説明した弾性波素子5,15を適用するのが望ましい。図13は、本発明の実施の形態における、デュプレクサ32の構成を示す図である。すなわち、第1フィルタ20における速い横波によるスプリアスが第2フィルタ31の通過帯域を劣化させる可能性があるので、第1フィルタ20に弾性波素子5,15を適用することで、第2フィルタ31の帯域の劣化を防ぐことができる。
また、第1の実施の形態または第2の実施の形態の弾性波素子5,15を、共振器(図示せず)に適用することもできるし、ラダー型フィルタもしくはDMSフィルタ等のフィルタ(図示せず)に適用することもできる。
さらに、図14に示したように、弾性波素子5,15を適用したフィルタ33と、フィルタ33に接続された半導体集積回路素子30と、半導体集積回路素子30に接続された再生装置40とを備えた電子機器50に適用しても良い。図14は、本発明の実施の形態における、電子機器50の構成を示す図である。これにより、共振器、フィルタおよび電子機器における通信品質を向上することができる。
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態における弾性波素子45について、図面を用いて説明する。なお、特に説明しない場合には、弾性波素子45の構成は、第1の実施の形態および第2の実施の形態における弾性波素子5,15と同様であるものとする。
図15は、本発明の第3の実施の形態における弾性波素子45の上面図である。弾性波素子45は、図15に示すように、第1の実施の形態で説明したオイラー角を有する圧電体6と、圧電体6の上面に設けられた第1の弾性波共振器100および第2の弾性波共振器200とを備えている。第1の弾性波共振器100と第2の弾性波共振器200とは縦続接続されている。
第1の弾性波共振器100は、インターディジタルトランスデューサ電極110とグレーティング反射器120,130とを備えている。グレーティング反射器120,130は、弾性波伝搬路上にインターディジタルトランスデューサ電極110を挟むように配置される。
インターディジタルトランスデューサ電極110は、バスバー111と、バスバー111に電気的に接続された、同じ長さの複数の櫛形電極112とを備えている。複数の櫛形電極112は、周期P1でバスバー111に設けられている。また、インターディジタルトランスデューサ電極110は、バスバー114に電気的に接続された、同じ長さの複数の櫛形電極113を備えている。複数の櫛形電極113は、周期P1でバスバー114に設けられている。櫛形電極112と櫛形電極113は、互い違いに配置され、交差幅(2つの櫛形電極が重なる長さ)L1で交差している。バスバー111は、入力端子302に電気的に接続されている。
グレーティング反射器120は、バスバー121に電気的に接続された、複数の櫛形電極122を備えている。複数の櫛形電極122は、周期P1/2でバスバー121に設けられている。グレーティング反射器130は、バスバー131に電気的に接続された、複数の櫛形電極132を備えている。複数の櫛形電極132は、周期P1/2でバスバー131に設けられている。
第2の弾性波共振器200は、インターディジタルトランスデューサ電極210とグレーティング反射器220,230とを備えている。グレーティング反射器220およびグレーティング反射器230は、弾性波伝搬路上にインターディジタルトランスデューサ電極210を挟むように配置される。
インターディジタルトランスデューサ電極210は、バスバー211に電気的に接続された、複数の櫛形電極212を備えている。複数の櫛形電極212は、周期P2でバスバー211に設けられている。また、インターディジタルトランスデューサ電極210は、バスバー214に電気的に接続された、複数の櫛形電極213を備えている。複数の櫛形電極213は、周期P2でバスバー214に設けられている。櫛形電極212と櫛形電極213は、互い違いに配置され、交差幅L2で交差している。なお、櫛形電極212と櫛形電極213の交差幅L2は、第1の弾性波共振器100の交差幅L1よりも小さい。バスバー214は出力端子304に電気的に接続されている。
グレーティング反射器220は、バスバー221に電気的に接続された、複数の櫛形電極222を備えている。複数の櫛形電極222は、周期P2/2でバスバー221に設けられている。グレーティング反射器230は、バスバー231に電気的に接続された複数の櫛形電極232を備えている。複数の櫛形電極232は、周期P2/2でバスバー231に設けられている。
第1の弾性波共振器100および第2の弾性波共振器200は、接続線路133によって電気的に接続され、縦続接続をなしている。なお、接続線路133を省略し、バスバー114とバスバー211とを直接接続しても良い。この場合には、接続線路133が省略できるため、弾性波素子を小型化できる。
このように第1の弾性波共振器100に含まれるインターディジタルトランスデューサ電極110の、櫛形電極112および櫛形電極113の交差幅L1と、第2の弾性波共振器200に含まれるインターディジタルトランスデューサ電極210の、櫛形電極212および櫛形電極213の交差幅L2とを異ならせることによって、以下に示す効果が得られる。
ニオブ酸リチウムからなる圧電体6上に構成した弾性波共振器を用いるにあたり、共振器性能を劣化させる原因の一つとして、横モードスプリアスの発生がある。横モードスプリアスとは、弾性波伝搬方向と直交する方向に定在波が立ち、通過帯域内に生じるスプリアスである。ここで、第1の弾性波共振器100および第2の弾性波共振器200が等しい交差幅を有していると、その横モードスプリアスの発生周波数は一致する。その結果、通過帯域内に深いスプリアスを生じさせ、ロスの原因となる。
さらに、第1の弾性波共振器100と第2の弾性波共振器200とが音響結合していない場合は、これらの横モードスプリアスの発生周波数は完全に一致し、このロスの問題が深刻であった。
しかしながら、交差幅L1と交差幅L2とを異ならせることにより、横モードスプリアスの発生を、第1の弾性波共振器100および第2の弾性波共振器200で、異なる周波数域に分散させることが可能となる。
すなわち、交差幅を弾性波共振器毎に変えることで、スプリアスの発生周波数を効果的に分散させることができる。その結果、横モードスプリアスの影響の少ない、ロスが低減された弾性波素子を実現することができる。また、アポタイズによる構成と異なり、各弾性波共振器の伝搬路はダミー電極により妨げられず、Q値劣化の原因とならない。これにより、通過帯域においてロスの少ない良好な特性の弾性波素子が得られる。
さらに、図15に示す第1の弾性波共振器100の対数N1と第2の弾性波共振器200の対数N2とは、N1<N2という条件を満たすことが望ましい。すなわち、第1の弾性波共振器100を構成する櫛形電極112と櫛形電極113とからなるペアの数である対数N1を、第2の弾性波共振器200を構成する櫛形電極212と櫛形電極213とからなるペアの数である対数N2よりも少なくすることが好ましい。
第1の弾性波共振器100の静電容量C1は、対数N1と交差幅L1の積に比例する。同様に、第2の弾性波共振器200の静電容量C2は、対数N2と交差幅L2の積に比例する。そのため、第1の弾性波共振器100の対数N1および第2の弾性波共振器200の対数N2が同じであるとすると、交差幅L1>交差幅L2の関係により静電容量C1>静電容量C2となる。
一般に、第2の弾性波共振器200に印加される電圧は、第1の弾性波共振器100と第2の弾性波共振器200との静電容量比C2/C1に逆比例する。したがって、静電容量C1>静電容量C2の場合、第2の弾性波共振器200に印加される電圧は、第1の弾性波共振器100に印加される電圧よりも高くなり、耐電力性が悪化する。そこで、対数N1<対数N2の関係を満たすことにより、静電容量C1と静電容量C2との比を緩和し、第2の弾性波共振器200を構成するインターディジタルトランスデューサ電極210の櫛形電極213の1本あたりにかかる電圧を低減し、耐電力性を向上させることができる。
さらに、静電容量C1>静電容量C2の条件を満たすことが望ましい。弾性波共振器は同一静電容量を持つ場合であっても、交差幅が長く対数が少ない弾性波共振器は、交差幅が短く対数が多い弾性波共振器に比べ、櫛形電極の抵抗損による発熱で耐電力性に劣る。そこで、対数N1,N2の条件設定においては、静電容量C1>静電容量C2とすることで、各共振器に印加される電圧を制御し、耐電力性を向上させることができる。
なお、第1の弾性波共振器100のピッチP1と第2の弾性波共振器200のピッチP2とを等しくし、弾性波共振器の共振周波数を一致させることにより、ロスを最小に抑えることができる。逆に、ピッチP1とピッチP2とを異なるようにすることにより、通過帯域、および減衰帯域の帯域幅を広げることが可能となり、設計自由度を大きくすることができる。
なお、本実施の形態では、第1の弾性波共振器100および第2の弾性波共振器200を、2段縦続接続した弾性波素子について説明したが、3段以上の弾性波共振器を縦続接続した弾性波素子にも、本実施の形態の内容を適用できる。
(第4の実施の形態)
次に、本発明の第4の実施の形態における弾性波素子35について、図面を用いて説明する。なお、特に説明しない場合には、弾性波素子35の構成は第1の実施の形態および第2の実施の形態における、弾性波素子5,15と同様であるものとする。
本実施の形態の弾性波素子35は、第1の実施の形態で説明したオイラー角を有する圧電体6を含む。
図16に示すように、本実施の形態における弾性波素子35は、入出力端子6A,6Bに電気的に直列に接続された直列共振器7A,7B,7Cを備えている。また、弾性波素子35は、直列共振器7A,7B間に一端が接続されるとともに他端がグランドに接続された構成、即ち、入出力端子6A,6Bに並列接続された構成となる並列共振器8Aを備えている。さらに、弾性波素子35は、直列共振器7B,7C間に一端が接続されるとともに、他端がグランドに接続された構成、即ち入出力端子6A、6Bに並列接続された構成となる並列共振器8Bを備えている。
そして、図17に示すように、直列共振器7Aは、圧電体6上に設けられるとともに、互いに対向する櫛形電極10Aと櫛形電極10Bとにより構成されるインターディジタルトランスデューサ電極410を有している。並列共振器8Aは、圧電体6上に設けられるとともに、互いに対向する櫛形電極12Aと櫛形電極12Bとにより構成されるインターディジタルトランスデューサ電極412を有している。
櫛形電極10Aと櫛形電極10B、および、櫛形電極12Aと櫛形電極12Bは、それぞれの電極指同士の交差幅が、中央部から両端部に向かって短くなるように構成されている。
ここで、直列共振器7Aに含まれるインターディジタルトランスデューサ電極410の交差幅重み付け係数は、並列共振器8Aにおけるインターディジタルトランスデューサ電極412の交差幅重み付け係数よりも小さくしている。
なお、ここで交差幅重み付け係数とは、励振領域における電極非対向領域の面積の割合を意味する。直列共振器7Aであれば、励振領域413における電極非対向領域14A,14B,14C,14Dの面積の和の割合を意味する。並列共振器8Aであれば、励振領域415における電極非対向領域16A,16B,16C,16Dの面積の和の割合を意味する。本実施の形態においては、インターディジタルトランスデューサ電極410における交差幅重み付け係数をおよそ0.3としており、インターディジタルトランスデューサ電極412における交差幅重み付け係数をおよそ0.5としている。
このような構成により、並列共振器8Aにおける反共振点での高いQ値を担保したまま、直列共振器7Aにおける共振点でも高いQ値を得ることができる。
以上述べたように、本発明に係る弾性波素子を用いれば、弾性波素子の保護膜の膜厚が所定値よりも大きい場合にも、レイリー波による不要スプリアスの発生を抑制すると共に、速い横波による不要スプリアスをも抑制することができる。よって、本発明に係る弾性波素子は、デュプレクサ、および、携帯電話等の電子機器等に適用可能である。
5,15,35,45 弾性波素子
6,16,21 圧電体
6A,6B 入出力端子
7,17 電極
7A,7B,7C 直列共振器
8,18,24 保護膜
8A,8B 並列共振器
9 凸部
10 頂部
10A,10B,12A,12B,112,113,122,132,212,213,222,232 櫛形電極
11 最下部
14A,14B,14C,14D,16A,16B,16C,16D 電極非対向領域
20 第1フィルタ
22 電極膜
23,25 レジスト膜
26 パッド
30 半導体集積回路素子
31 第2フィルタ
32 デュプレクサ
33 フィルタ
40 再生装置
50 電子機器
100 第1の弾性波共振器
110,210,410,412 インターディジタルトランスデューサ電極
111,114,121,131,211,214,221,231 バスバー
120,130,220,230 グレーティング反射器
133 接続線路
200 第2の弾性波共振器
302 入力端子
304 出力端子
413,415 励振領域

Claims (9)

  1. オイラー角(φ,θ,ψ)を有するニオブ酸リチウム系の圧電体と、
    前記圧電体の上に設けられ、波長λの主要弾性波を励振させる電極と、
    前記電極を覆うように前記圧電体の上に設けられ、膜厚0.27λより厚い酸化ケイ素からなる保護膜とを備え、
    前記オイラー角は、
    −100°≦θ≦−60°と、
    −20°≦φ≦20°と、
    1.193φ−2°≦ψ≦1.193φ+2°と、
    ψ≦−2φ−3°および−2φ+3°≦ψのいずれか一方と
    を満たす弾性波素子。
  2. オイラー角(φ,θ,ψ)を有するニオブ酸リチウム系の圧電体と、
    前記圧電体の上に設けられ、波長λの主要弾性波を励振させる電極と、
    前記電極を覆うように前記圧電体の上に設けられ、膜厚0.2λより厚い酸化ケイ素からなる保護膜とを備え、
    前記保護膜は、前記電極の電極指の上方に凸部を有し、前記凸部の頂部の幅は、前記電極の電極指の幅よりも小さく、前記オイラー角は、
    −100°≦θ≦−60°と、
    1.193φ−2°≦ψ≦1.193φ+2°と、
    ψ≦−2φ−3°および−2φ+3°≦ψのいずれか一方と
    を満たす弾性波素子。
  3. 前記オイラー角は、
    −20°≦φ≦20°を満たす請求項2に記載の弾性波素子。
  4. 前記保護膜は、前記凸部の頂部から最下部にかけて、下に凸の曲線形状を有する請求項2に記載の弾性波素子。
  5. 前記凸部の頂部の幅は、前記電極の電極指幅の1/2以下である請求項2に記載の弾性波素子。
  6. 前記凸部の頂部の中心位置は、前記電極指の中心位置の上方に実質的に一致している請求項2に記載の弾性波素子。
  7. 前記凸部の高さをT、前記電極の膜厚をhとしたときに、0.03λ<T≦hを満たす請求項2に記載の弾性波素子。
  8. 第1フィルタと、前記第1フィルタより高い通過帯域を有する第2フィルタとを備えたデュプレクサであって、
    前記第1フィルタは、請求項1または請求項2に記載の弾性波素子を有するデュプレクサ。
  9. 請求項1または請求項2に記載の弾性波素子と、
    前記弾性波素子に接続された半導体集積回路素子とを備えた電子機器。
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