JP4507819B2 - 弾性表面波デバイス - Google Patents
弾性表面波デバイス Download PDFInfo
- Publication number
- JP4507819B2 JP4507819B2 JP2004303698A JP2004303698A JP4507819B2 JP 4507819 B2 JP4507819 B2 JP 4507819B2 JP 2004303698 A JP2004303698 A JP 2004303698A JP 2004303698 A JP2004303698 A JP 2004303698A JP 4507819 B2 JP4507819 B2 JP 4507819B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acoustic wave
- surface acoustic
- wave device
- type surface
- film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)
Description
図5は、弾性表面波フィルタ(SAWフィルタ)の1つである縦結合1次−2次二重モードSAWフィルタ(以下、二重モードSAWフィルタと称す)の構成を示す概略平面図である。圧電基板21の主表面上に表面波の伝搬方向に沿ってIDT電極22、23を近接配置すると共に、該IDT電極22、23の両側にグレーティング反射器(以下、反射器と称す)24a、24bを配設する。ここで、IDT電極22、23はそれぞれ互いに間挿し合う複数の電極指を有する一対の櫛形電極から形成されている。そして、IDT電極22の一方の櫛形電極を入力端子INに接続すると共に、他方の櫛形電極を接地し、IDT電極23の一方の櫛形電極を出力端子OUTに接続し、他方の櫛形電極を接地して、二重モードSAWフィルタを構成する。
この問題を解決するために、電極膜を保護する手段としてIDT電極、反射器の表面を覆うようにSiO2膜を形成した構造が発明された。
この挿入損失の増加を低減する手段として、SiO2膜の規格化膜厚Hsと圧電基板のLiTaO3のカット角θとの関係が、特開2004−40636号公報に開示されている。
また、前記先行技術においては、第2の実施例として端面反射型の縦結合共振子フィルタの平面図(図8)を示し、SHタイプの表面波を利用した端面反射型の表面波フィルタであると記述してあるのみで、STカット水晶を用いたSH型弾性表面波デバイス関しては、挿入損失を低減するSiO2膜の膜厚Hsについては何ら記述されおらず、この先行技術のみではSH型弾性表面波デバイスの最適膜厚を決めることは出来ないという問題があった。
以上2つの先行技術を利用しても、STカット水晶基板上のSH型弾性表面波デバイスに関し、挿入損失を低減するSiO2膜の最適化膜厚Hsを推測することは難しいという問題があった。
第1の形態は、オイラー角(0°,126°,90°±2°)の水晶基板上に少なくともの1つのIDT電極を配置すると共に、少なくとも前記IDT電極を構成する電極指を覆うようにSiO 2 膜を付着して構成したSH型弾性表面波デバイスであって、前記SiO 2 膜の膜厚Hが9%λ≦H<10%λ(λは波長)に設定されていることを特徴とするSH型弾性表面波デバイス。
第2の形態は、オイラー角(0°,126°,90°±2°)の水晶基板上に少なくともの1つのIDT電極と複数のグレーティング反射器とを配置すると共に、該IDT電極及びグレーティング反射器を覆うようにSiO 2 膜を付着して構成したSH型弾性表面波デバイスであって、前記SiO 2 膜の膜厚Hが9%λ≦H<10%λ(λは波長)に設定されていることを特徴とするSH型弾性表面波デバイス。
第3の形態は、オイラー角(0°,126°,90°±2°)の水晶基板上にアルミニウム合金からなる、少なくともの1つのIDT電極と複数のグレーティング反射器とを配置すると共に、該IDT電極及びグレーティング反射器を覆うようにSiO2膜を付着して構成したSH型弾性表面波デバイスであって、前記SiO 2 膜の膜厚Hが9%λ≦H<10%λ(λは波長)に設定されていることを特徴とするSH型弾性表面波デバイス。
第4の形態は、オイラー角(0°,126°,90°±2°)の水晶基板上に膜厚が2%λから4.5%λの範囲のアルミニウム合金からなる、少なくともの1つのIDT電極と複数のグレーティング反射器とを配置すると共に、該IDT電極及びグレーティング反射器を覆うようにSiO 2 膜を付着して構成したSH型弾性表面波デバイスであって、前記SiO 2 膜の膜厚Hが9%λ≦H<10%λ(λは波長)に設定されていることを特徴とするSH型弾性表面波デバイス。
第5の形態は、第1乃至4に記載の形態において、前記SH型弾性表面波デバイスが1次−2次縦結合二重モードSAWフィルタであることを特徴とするSH型弾性表面波デバイス。
第6の形態は、第1乃至4に記載の形態において、前記SH型弾性表面波デバイスが1次−3次縦結合二重モードSAWフィルタであることを特徴とするSH型弾性表面波デバイス。
第7の形態は、第1乃至4に記載の形態において、前記SH型弾性表面波デバイスがSAW共振子であることを特徴とするSH型弾性表面波デバイス。
適用例1の発明は、オイラー角(0°,110°〜150°,90°±2°)の水晶基板上に少なくともの1つのIDT電極を配置すると共に、少なくとも前記IDT電極を構成する電極指を覆うようにSiO2膜を付着して構成したSH型弾性表面波デバイスであって、前記SiO2膜の膜厚Hが8%λ<H<10%λ(λは波長)に設定したSH型弾性表面波デバイスである。
適用例2の発明は、オイラー角(0°,110°〜150°,90°±2°)の水晶基板上に少なくともの1つのIDT電極と複数のグレーティング反射器とを配置すると共に、該IDT電極及びグレーティング反射器を覆うようにSiO2膜を付着して構成したSH型弾性表面波デバイスであって、前記SiO2膜の膜厚Hが8%λ<H<10%λ(λは波長)に設定されているSH型弾性表面波デバイスである。
適用例3の発明は、オイラー角(0°,110°〜150°,90°±2°)の水晶基板上にアルミニウム合金からなる、少なくともの1つのIDT電極と複数のグレーティング反射器とを配置すると共に、該IDT電極及びグレーティング反射器を覆うようにSiO2膜を付着して構成したSH型弾性表面波デバイスであって、前記SiO2膜の膜厚Hが8%λ<H<10%λに設定されているSH型弾性表面波デバイスである。
適用例4の発明は、オイラー角(0°,110°〜150°,90°±2°)の水晶基板上に膜厚が2%λから4.5%λの範囲のアルミニウム合金からなる、少なくともの1つのIDT電極と複数のグレーティング反射器とを配置すると共に、該IDT電極及びグレーティング反射器を覆うようにSiO2膜を付着して構成したSH型弾性表面波デバイスであって、前記SiO2膜の膜厚Hが8%λ<H<10%λに設定されているSH型弾性表面波デバイスである。
適用例5の発明は、前記SH型弾性表面波デバイスが1次−2次縦結合二重モードSAWフィルタである適用例1乃至4に記載のSH型弾性表面波デバイスである。
適用例6の発明は、前記SH型弾性表面波デバイスが1次−3次縦結合二重モードSAWフィルタである適用例1乃至4に記載のSH型弾性表面波デバイスである。
適用例7の発明は、前記SH型弾性表面波デバイスがSAW共振子である適用例1乃至4に記載のSH型弾性表面波デバイスである。
また、以上では1次−2次縦結合二重モードSAWフィルタについて説明したが、SH型弾性表面波を用いた1次−3次縦結合二重モードSAWフィルタ、トランスバーサル型フィルタ、SAW共振子に関しても図2〜4と同様の現象が生じることが分かった。
2、3 IDT電極
4a、4b グレーティング反射器
5 SiO2膜
Claims (7)
- オイラー角(0°,126°,90°±2°)の水晶基板上に少なくともの1つのIDT電極を配置すると共に、少なくとも前記IDT電極を構成する電極指を覆うようにSiO2膜を付着して構成したSH型弾性表面波デバイスであって、
前記SiO2膜の膜厚Hが9%λ≦H<10%λ(λは波長)に設定されていることを特徴とするSH型弾性表面波デバイス。 - オイラー角(0°,126°,90°±2°)の水晶基板上に少なくともの1つのIDT電極と複数のグレーティング反射器とを配置すると共に、該IDT電極及びグレーティング反射器を覆うようにSiO2膜を付着して構成したSH型弾性表面波デバイスであって、
前記SiO2膜の膜厚Hが9%λ≦H<10%λ(λは波長)に設定されていることを特徴とするSH型弾性表面波デバイス。 - オイラー角(0°,126°,90°±2°)の水晶基板上にアルミニウム合金からなる、少なくともの1つのIDT電極と複数のグレーティング反射器とを配置すると共に、該IDT電極及びグレーティング反射器を覆うようにSiO2膜を付着して構成したSH型弾性表面波デバイスであって、
前記SiO2膜の膜厚Hが9%λ≦H<10%λ(λは波長)に設定されていることを特徴とするSH型弾性表面波デバイス。 - オイラー角(0°,126°,90°±2°)の水晶基板上に膜厚が2%λから4.5%λの範囲のアルミニウム合金からなる、少なくともの1つのIDT電極と複数のグレーティング反射器とを配置すると共に、該IDT電極及びグレーティング反射器を覆うようにSiO2膜を付着して構成したSH型弾性表面波デバイスであって、
前記SiO2膜の膜厚Hが9%λ≦H<10%λ(λは波長)に設定されていることを特徴とするSH型弾性表面波デバイス。 - 前記SH型弾性表面波デバイスが1次−2次縦結合二重モードSAWフィルタであることを特徴とする請求項1乃至4に記載のSH型弾性表面波デバイス。
- 前記SH型弾性表面波デバイスが1次−3次縦結合二重モードSAWフィルタであることを特徴とする請求項1乃至4に記載のSH型弾性表面波デバイス。
- 前記SH型弾性表面波デバイスがSAW共振子であることを特徴とする請求項1乃至4に記載のSH型弾性表面波デバイス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004303698A JP4507819B2 (ja) | 2004-10-19 | 2004-10-19 | 弾性表面波デバイス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004303698A JP4507819B2 (ja) | 2004-10-19 | 2004-10-19 | 弾性表面波デバイス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006121133A JP2006121133A (ja) | 2006-05-11 |
JP4507819B2 true JP4507819B2 (ja) | 2010-07-21 |
Family
ID=36538648
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004303698A Expired - Fee Related JP4507819B2 (ja) | 2004-10-19 | 2004-10-19 | 弾性表面波デバイス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4507819B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101371436B (zh) * | 2006-09-22 | 2012-05-30 | 株式会社村田制作所 | 纵耦合共振子型弹性波滤波器装置 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06177703A (ja) * | 1992-12-10 | 1994-06-24 | Toyo Commun Equip Co Ltd | 縦型3重モードsawフィルタ |
JPH08204493A (ja) * | 1995-01-23 | 1996-08-09 | Oki Electric Ind Co Ltd | 弾性表面波装置 |
JPH10163789A (ja) * | 1996-11-25 | 1998-06-19 | Sanyo Electric Co Ltd | 弾性表面波素子 |
JP2002330051A (ja) * | 2001-04-27 | 2002-11-15 | Murata Mfg Co Ltd | 表面波装置及びそれを用いた弾性表面波デバイス |
JP2004015669A (ja) * | 2002-06-10 | 2004-01-15 | Murata Mfg Co Ltd | 弾性表面波デバイスおよびその製造方法 |
JP2004040636A (ja) * | 2002-07-05 | 2004-02-05 | Murata Mfg Co Ltd | 表面波装置 |
-
2004
- 2004-10-19 JP JP2004303698A patent/JP4507819B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06177703A (ja) * | 1992-12-10 | 1994-06-24 | Toyo Commun Equip Co Ltd | 縦型3重モードsawフィルタ |
JPH08204493A (ja) * | 1995-01-23 | 1996-08-09 | Oki Electric Ind Co Ltd | 弾性表面波装置 |
JPH10163789A (ja) * | 1996-11-25 | 1998-06-19 | Sanyo Electric Co Ltd | 弾性表面波素子 |
JP2002330051A (ja) * | 2001-04-27 | 2002-11-15 | Murata Mfg Co Ltd | 表面波装置及びそれを用いた弾性表面波デバイス |
JP2004015669A (ja) * | 2002-06-10 | 2004-01-15 | Murata Mfg Co Ltd | 弾性表面波デバイスおよびその製造方法 |
JP2004040636A (ja) * | 2002-07-05 | 2004-02-05 | Murata Mfg Co Ltd | 表面波装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006121133A (ja) | 2006-05-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4497159B2 (ja) | 弾性境界波フィルタ | |
US8264122B2 (en) | Acoustic wave device | |
EP2012428B1 (en) | Elastic surface wave device | |
JP3301399B2 (ja) | 弾性表面波装置 | |
JP3897229B2 (ja) | 表面波フィルタ | |
US10707833B2 (en) | Elastic wave device | |
JP2014187568A (ja) | 弾性波装置 | |
JP5338914B2 (ja) | 弾性波素子と、これを用いたデュプレクサおよび電子機器 | |
WO2011007690A1 (ja) | 弾性表面波装置 | |
US11863155B2 (en) | Surface acoustic wave element | |
WO2010116783A1 (ja) | 弾性波装置 | |
JP5083469B2 (ja) | 弾性表面波装置 | |
JP2001077662A (ja) | 表面波装置及び通信機装置 | |
JP7207526B2 (ja) | 弾性波装置 | |
JP5810113B2 (ja) | 弾性波共振器とこれを用いた弾性波フィルタおよびアンテナ共用器 | |
JP2002152003A (ja) | 弾性表面波フィルタ | |
WO2005036744A1 (ja) | 弾性境界波装置 | |
US6879225B2 (en) | Surface acoustic wave device | |
JP4507819B2 (ja) | 弾性表面波デバイス | |
WO2005036743A1 (ja) | 弾性境界波装置 | |
WO2011074464A1 (ja) | 弾性境界波装置 | |
WO2023282328A1 (ja) | 弾性波素子、弾性波フィルタ装置およびマルチプレクサ | |
JP2001358556A (ja) | 弾性表面波装置 | |
JP2004007846A (ja) | 表面波共振子 | |
JP2024072778A (ja) | 弾性波デバイス、フィルタおよびマルチプレクサ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20070403 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070618 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20070618 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20091112 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20091124 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100115 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100413 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100426 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514 Year of fee payment: 3 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514 Year of fee payment: 3 |
|
R371 | Transfer withdrawn |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514 Year of fee payment: 3 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140514 Year of fee payment: 4 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |