JP5337338B2 - 地図重ね合わせシステムおよび方法 - Google Patents

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本発明は、異なる地図同士を重ね合わせるためのシステムおよびその方法に関する。
地図の表現力を高め、目的に合わせて地図を見易くするために、異なる地図同士を重ね合わせて合成された地図を作成することがある。しかし、異なる地図同士の重ね合わせでは、一般に縮尺や精度、あるいは投影法の違いなどにより、単純に位置合わせを行い2つの地図を重ね合わせるだけではズレが発生し、所望の品質の地図を得ることはできない。
例えば特許文献1には、所定の座標系において作成された地図と座標系が設定されていない画像(手書きで描かれたイラスト地図など)を重ね合わせる方法が開示されている。また、特許文献2には、縮尺や精度が異なる地形図、施設図等を重ね合わせる方法が開示されている。更に、特許文献3には、スキャナを用いて地図帳等から読み込まれた複数の地図画像(ページ)を貼り合わせる方法が開示されている。
特開2002−140704号公報 特開2004−101780号公報 特開平11−102156号公報
特許文献1〜3に開示される方法は、特定の地図に対する重ね合せを行なうのに適した電子地図データを作成するための方法、あるいは様々な縮尺や投影法を用いた多数の地図同士を貼り合わせることにより1枚の広域的電子地図データを作成するための方法を開示したものであり、ズレを補正するための作業をオペレータが手動で行なう必要がある。
一方今日では、様々な投影法に基づいて作成された電子地図データを適宜利用して地図の重ね合わせを実行しながら合成された画像を表示することが考えられる。このようなシステムでは、スクロールに支障を来たさない速さで重ね合わせが自動的に行われる必要がある。しかし、上記特許文献1〜3は、ズレを補正しながら異なる地図をリアルタイムで重ね合わせて表示することは想定されていない。
本願発明は、投影法が異なる地図同士において、ズレを補正しながらリアルタイムで地図の重ね合わせが可能な地図重ね合わせシステムおよびその方法を提供することを目的としている。また特に、スクロールと重ね合わせ処理を同時に実行可能な地図重ね合わせシステムおよびその方法を提供することを目的としている。
本発明に係る地図重ね合わせシステムは、第1投影法に基づいて作成された基本地図と、第2投影法に基づいて作成された対象地図とを重ね合わせる地図重ね合わせシステムであって、基本地図を複数のタイル領域に分割し、基本地図と対象地図との重ね合わせを、タイル領域を単位に行なうことを特徴としている。
地図重ね合わせシステムは更に、タイル領域の基本地図を所定の画像サイズの基本地図タイル画像として描画する基本地図描画手段と、基本地図タイル画像に設定された2以上の基準点の経緯度を第1投影法に基づいて算出する経緯度算出手段と、基準点の経緯度に対応する対象地図の画像上の位置を第2投影法に基づいて算出する画像位置算出手段と、基本地図タイル画像上の基準点の位置と、基準点に対応する対象地図の画像上の位置との関係から、対象地図の画像を基本地図タイル画像へ重ね合わせるための変換式のパラメータを算出する変換パラメータ算出手段と、このパラメータに基づいて対象地図の画像を変換し基本地図タイル画像へ重ね合わせる合成手段とを備える。
例えば基本地図はベクタ地図であり、対象地図はラスター地図である。上記所定の画像サイズは、基本地図および対象地図を表示するための画像表示領域よりも小さい。また、地図重ね合わせシステムは、画像表示領域を埋め尽くすのに必要な複数の基本地図タイル画像およびこれに対応する対象地図の画像を取得するデータ取得手段を備える。
また地図重ね合わせシステムは、タイル領域を単位に合成手段により生成された合成画像をキャッシュメモリに格納する手段を備えることが好ましい。地図重ね合わせシステムは、更に画像表示領域に表示される合成画像のスクロールを行なうスクロール手段を備え、スクロール手段は、例えばキャッシュメモリに格納された合成画像の範囲を越えてスクロールされた場合にのみ、キャッシュメモリに格納されていない基本地図タイル画像およびこれに対応する対象地図の画像の合成画像を作成する。また、データ取得手段においては、画像表示領域を埋め尽くすのに必要なタイル領域の一覧を画像表示領域の中心から近い順に並べ替える。更に変換式は、例えば線形変換である。
また、本発明に関わる地図重ね合わせ方法は、上記地図重ね合わせシステムを用いたことを特徴としている。
以上のように、本発明によれば、投影法が異なる地図同士において、ズレを補正しながらリアルタイムで地図の重ね合わせが可能な地図重ね合わせシステムおよびその方法を提供することができ、また更に、スクロールと重ね合わせ処理を同時に実行可能な地図重ね合わせシステムおよびその方法を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態である地図重ね合わせシステムの構成を模式的に示すブロック図である。
図1に示される地図重ね合わせシステムは、独立した1台のコンピュータ10を用いた場合を例示したものである。コンピュータ10は、例えば通常のパーソナルコンピュータシステムであり、CPU12には、バス(内部バス、メモリバス等)BSを介してディスプレイ14、メインメモリ16、ハードディスク18、入力デバイス20が接続される。また、CPU12には、キャッシュメモリ22が接続される。なお、本図では、地図重ね合わせシステムにおいて使用されない構成については省略されている。
ハードディスク18には、地図重ね合わせシステムのプログラム(地図合成プログラム)Pと、この地図合成プログラムPで使用される電子地図データとが格納されている。電子地図データとしては、基本地図データD0と対象地図データD1が、例えば独立したファイルとして格納されている。基本地図データD0は、ベクトル地図のデータであり、対象地図データD1は、例えばラスター地図のデータである。ラスター地図としては、例えば空中写真(航空写真や衛星写真など)に基づくラスター地図や、通常の地形図や道路地図などが挙げられる。なお対象地図としてベクトル地図を用いることも可能であり、基本地図としてラスタ地図を用いることも可能である。また、基本地図データD0と対象地図データD1はそれぞれ複数存在してもよく、この場合ユーザにより使用される地図データが適宜選択される。
本明細書において基本地図とは、地図重ね合せ処理において基準とされる地図のことであり、対象地図とは、基本地図に対して重ね合せが行なわれる地図のことである。基本地図と対象地図とでは一般に使用される投影法が異なる。例えばベクトル地図ではメルカトル図法が用いられ、空中写真ではユニバーサル横メルカトル(UTM)図法が用いられる。したがって、基本地図と対象地図との間の重ね合せ処理において、単に位置合わせや縮尺の違いに基づく拡縮を行なっただけでは、重ね合わせの際にズレが発生する。これらのズレは、特に重ね合わせ処理を広い地域全体に適用する際に大きくなる。例えばメルカトル図法による地図とUTM図法による地図とを中心の緯度経度を合わせて重ね合せる場合には、中心からの距離が離れるにつれてズレが大きくなってしまう。
本発明では、これらの基本地図と対象地図との間の投影法の違いを計算負荷の小さい方法で吸収し、異なる投影法に基づき作成されている基本地図データD0と対象地図データD1とを直接利用しつつも、インタラクティブな操作においてリアルタイムで重ね合わせ実行可能とするものである。また同時に、地図のスクロールを高速に行なうことをも可能とするものである。なお、本実施形態の地図重ね合せシステムは、基本地図と対象地図の投影法が同じ場合にもそのまま適用することができる。
次ぎに、図2、図3を参照して、本実施形態の地図重ね合せ処理の基本的な概念を説明する。
基本地図データD0および対象地図データD1は、例えば日本全体を覆う地図データである。図2に示されるように、本実施形態の地図重ね合せ処理においては、基本地図の全体は格子状に配列された多数の矩形領域(タイル)に分割され、これら各タイルを単位に地図重ね合せ処理が実行される。図2に、タイル(0,0)の左上を原点(例えば岐阜県のある地点)として、多数のタイルにより日本全土が覆われている状態を模式的に表わす。なお、図2において、枠Fはディスプレイ14(図1参照)上に表示される地図の範囲を例示している。また、一般に地図データは矩形領域を単位としてファイルに格納されているが地図の重ね合わせ処理が実行されるタイルの大きさと地図データファイルの矩形領域の大きさは同じである必要は無い。一つのファイルの地図データからその格納された領域内の一部分の領域を描画する、或いは複数のファイルにまたがる領域を複数のファイルからデータを読込んで一つの画像に描画する方法は既に一般的に用いられている。
タイルの大きさは、各タイル内における基本地図と対象地図の間の投影法によるズレが、アフィン変換や、2次等角変換、共1次変換、3次等角変換、射影変換などの簡易な変換により許容範囲内において十分に修正可能な範囲に設定される。また、タイルは、ディスプレイ14に対しては、例えばディスプレイ14における地図表示領域を1280×1024ピクセルとした場合これよりも小さい所定の画像(メモリ)サイズ、例えば256×256ピクセルに設定される。これは、後に説明するスクロール処理を円滑に行なうための設定である。
図3は、各タイルにおける基本地図と対象地図との間の重ね合せ処理の方法を模式的に示す図である。
図3に示される基本地図S1は、基本地図データD0のうちタイルに対応した領域の地図である。基本地図に対するタイルの大きさは、地図の縮尺階層をユーザが指定することにより決定される。すなわち、地図データは、所定の縮尺階層毎に作成されており、その縮尺階層に合わせたデータを保持している。各縮尺階層において、基本地図とタイルとの間の適正な大きさの関係は予め設定されており、縮尺階層が指定されると画面上でのタイルの大きさに対応して上記設定値でベクトルデータが例えばメルカトル図法に基づいて展開される。なお、基本地図に対する縮尺階層は、デフォルトで所定値に設定されてもよい。
一方、対象地図は基本地図と異なる投影法により作成されるため、基本地図S1と同じ領域の地図を対象地図データD1からそのまま読込み中心を位置合わせして表示させても図3の対象地図S2のように基本地図S1との間にズレが発生する。また、基本地図と対象地図の微妙な縮尺の相違によりズレが発生することもある。このようなズレを修正するために、各タイルにおいて、基本地図と対象地図各々に少なくとも2以上の対応する基準点を設定し、各タイルにおいて対象地図を基本地図に適合させるための変換パラメータが計算される。ここで変換パラメータは、対象地図を基本地図に適合させる際に用いられる変換式(アフィン変換や、2次等角変換、共1次変換、3次等角変換、射影変換など)に用いられるパラメータであり、パラメータの数と基準点の数は、採用される変換式に応じて決定される。
本実施形態では、対象地図の拡縮のみを行なう例えばタイル中心を原点とする簡単な線形変換(なお、原点は例えばタイルの四隅の1つであってもよく、タイル中心に限定されるものではない)を採用する場合を例に説明を行なう。図3に示されるように、基準点としては、例えば基本地図のタイル中心を通る水平垂直線上のタイル両端に対応する位置における4つの点(各辺の中点)A、B、C、Dが用いられる(等方的な拡縮で対応可能な場合には、点A、B、または点C、Dの一方のみを用いてもよい)。なお、基準点の位置は任意であり、例えば、タイルの四隅や、タイル内の点であってもよい。
まず、基本地図S1のタイルで設定された基準点A、B、C、Dのピクセル座標からメルカトル図法に基づき経緯度が求められ、この経緯度に対応する対象地図における基準点A’、B’、C’、D’のピクセル座標が対象地図の作成に用いられたUTM図法を用いて求められる。次ぎにAB間のピクセル数とA’B’間のピクセル数の比から水平方向の拡大率αが決定され、CD間のピクセル数とC’D’間のピクセル数の比から垂直方向の拡大率βが決定される。そして、拡大率α、βに基づいて、対象地図S2は水平垂直方向に拡縮され基本地図S1に重ね合わせられる(図3では、対象地図が拡大される場合が例示されている)。
なお、上述したように、タイルの大きさは投影法の違いによるズレが使用される変換の下、許容誤差範囲内に収まるように設定されているため、対象地図がUTM図法に基づいた地図であっても十分な精度で対象地図を基本地図に重ね合わせることができる。また、対象地図が拡大される場合には補間処理が実行され、縮小される場合には間引き処理が実行される。
以上のように、本実施形態によれば、重ね合せられる地図同士の投影法の違いによるズレを吸収可能な大きさのタイルを単位に地図の重ね合せを行なうため、簡略な変換により高速に地図の重ね合わせを実現することができ、リアルタイムで地図の重ね合わせを行なうことができる。
次ぎに、図1および図4を参照して、本実施形態におけるスクロール処理について説明する。なお、図4は、画面枠Fと地図全体を構成するタイルとの関係を示した模式図であり、スクロール動作をタイルの位置を固定し画面枠Fが移動するものとして表わしている。
画面枠Fが初め枠p1の位置にあるとき、枠p1を包含する色が施された25個のタイルに対応する領域の基本地図データD0と対象地図データD1とがハードディスク18からメインメモリ16に読み出され、上記重ね合せ処理が施されて合成地図としてディスプレイ14に表示されるとともに、キャッシュメモリ22に保存される。すなわち、入力デバイス20の一つであるマウスやキーボード等を用いて、ユーザが画面枠Fをキャッシュメモリ22に保存されている範囲内でスクロールする場合には、新たなデータの読み出しや重ね合わせ処理を行なうことなく、地図をスクロールしてディスプレイ14に表示する。
一方、画面枠Fが、キャッシュされた範囲を越えて枠p2にまでスクロールされるときには、キャッシュメモリ22に保存されていないタイルに対応する地図データのみがハードディスク18から読み出され、重ね合せ処理が実行されディスプレイ14に表示されるとともに、キャッシュメモリ20にこの領域のデータが新たに保存される。なお、このとき不要なデータはキャッシュメモリから消去される。また、図4では、画面枠Fを包含する最小領域のタイルのみがキャッシュメモリ20に保存されるものとして示されているが、より広い領域のタイルをキャッシュメモリ20に保存することも可能である。
以上のように、画面上におけるタイルの大きさを表示画面枠よりも小さく設定することにより、キャッシュメモリに保存された領域を越えてスクロールされる際に、新たに読み込まれ、重ね合せ処理が施されるデータ量を小さくすることができるので、より円滑なスクロールを実現することができる。
次ぎに、図5を参照して、本実施形態の地図重ね合せシステム全体の処理手順を説明する。図5は、本実施形態の地図重ね合せシステム全体の処理手順を示すフローチャートである。
ユーザにより基本地図および対象地図が選択され、例えば経緯度、あるいは住所、郵便番号、電話番号などをユーザが指定することにより画面中心に表示されるタイルが決定され、表示される地図の縮尺階層がユーザにより選択されると本実施形態の描画処理が開始される(デフォルトで中心となる経緯度や縮尺階層を与えておいてもよい)。なおこのとき、ベクトル地図である基本地図データD0の中から地図として描画する項目をユーザが選択することができる。すなわち、基本地図データD0では、例えば道路、鉄道、地下鉄、注記など、項目ごとにデータが保存されており、地図表示する項目をユーザが選択できる。
ステップS100では、表示画面(画面枠F)を埋め尽くすのに必要なタイルの一覧が取得され、ステップS102において、取得された一覧中の各タイルの中心位置が画面の中心から近い順に並べ替えられる。なお、距離が同じタイルが複数存在する時はその中では任意の順番で並べても良いが、左上から時計回りに順に並べ替えるなどの規則性を持たせても良い。ステップS104では、ステップS102において並び替えられたタイルの一覧の中から、並べ替えられた順番に従って1つのタイルが順次選択される。また、ステップS106では、選択されたタイルが既にキャッシュリスト(キャッシュメモリ20に保存されているタイルのリスト)に存在するか否かが判定される。
選択されたタイルがキャッシュリストに存在しない場合には、ステップS108に進み、ハードディスク18の基本地図データD0、対象地図データD1から該タイルに対応するデータが読み出され、上述の重ね合わせ処理を施した画像データが作成される。ステップS110では、ステップS108で作成された該タイルの画像データがキャッシュメモリ20に保存されるとともにキャッシュリストに該タイルが追加される。また、キャッシュメモリ20に保存された該タイルの画像データは、ステップS112においてディスプレイ14に転送され、画面上に描画される。
一方ステップS106において、選択されたタイルがキャッシュリストに存在する判定された場合には、処理は直接ステップS112に移る。すなわち、キャッシュメモリ20から該タイルに対応する画像データが読み出されディスプレイ14に描画される。
ステップS114では、表示画面を埋め尽くすタイルの一覧に挙げられた全てのタイルが描画されたか否かが判定される。タイルの一覧における全てのタイルが描画されていない場合には、ステップS104に戻り、上記順番に基づき次のタイルが選択されステップS106以下の処理が該タイルに対して繰り返される。また、ステップS114においてタイルの一覧における全てのタイルが既に描画されていると判定されたときには、この描画処理は終了する。なお、上記描画処理はスクロールが行われたときにも画面に対するタイルの位置を漸次移動しながら繰返し実行される。
次に図6〜図8を参照して、図5のステップS108のタイルへの地図描画処理について説明する。ステップS108のタイルへの地図描画処理は、図6のフローチャートに示されるように、大きくステップS200とステップS202の処理から構成され、ステップS200では、基本地図のタイルへの描画が行なわれ、ステップS202では対象地図のタイルへの描画が行われる。
ステップS200の基本地図の描画処理の内容を図7のフローチャートに示す。基本地図の描画処理(ステップS200)では、まずステップS300において、ハードディスク18の基本地図データD0から、当該タイルに対応する領域のベクトルデータが検索される。その後ステップS302において、検索されたベクトルデータが読み出されベクトル地図の描画が行われ、この基本地図の描画処理は終了する。
次に図6のステップS202における対象地図の描画処理について、図8のフローチャートを参照して説明する。対象地図の描画処理(S202)では、ステップS400において、ハードディスク18の対象地図データD1から、当該タイルに対応する領域のラスターデータが検索される。次に、ステップS402において当該タイルの中心位置における対象地図の基本地図に対する拡大率(水平、垂直拡大率α、β)が計算される。ステップS404では、当該タイルに対応するラスターデータからなる対象地図が、上記拡大率で拡大されて、ステップS200において当該タイルに描画された基本地図(ベクトル地図)に重ね合わせ描画される。以上により対象地図の描画処理(S202)は終了し、これによりタイルへの地図描画処理(S108)は終了する。
また、ステップS402の倍率を決定するための処理について図9のフローチャートを参照して説明する。ステップS500では、各タイルにおいて、タイル中心を原点とした対象地図の線形変換の拡大率が求められる。図3を参照して説明したように、基本地図での投影法(メルカトル図法)を用いて、タイルの左辺の中点Aおよび右辺の中点Bのピクセル座標を経緯度に変換する(なおこのフローチャートでは、拡大率αのみを求める場合が例として説明される)。ステップS502では、対象地図での投影法(UTM図法)を用いて、基準点A、点Bの経緯度を対象地図のタイルのピクセル座標に変換し対応基準点A’、B’を求める。また、ステップS504では、タイルの幅であるAB間のピクセル数(ピクセル距離)と対象地図でのA’B’間のピクセル数(ピクセル距離)から倍率αが求められ、この倍率を決定するための処理は終了する。
以上のように、本実施形態の地図重ね合わせシステムによれば、投影法が異なる地図同士の重ね合わせにおいて、地図全体を多数のタイルを貼り合わせたものと考え、地図の重ね合わせ処理をタイルを単位に行なうことにより、極めて高速にズレを補正することができる。これによりリアルタイムで地図の重ね合わせを行なうことができる。また、タイルの画面上の大きさを画像表示領域よりも小さい大きさに設定することにより、地図のスクロールを高速に行なうこともできる。
なお、これまで説明された構成に加え、ベクトル地図の透明度を可変とする機能を付加することにより、ベクトル地図と空中写真等のラスター地図の合成による表現力を向上させてもよい。
本実施形態では、スタンドアロンのコンピュータを想定し、基本地図データと対象地図データは、コンピュータに接続されたハードディスクに格納さていたが、地図重ね合わせシステムは、インターネットやLANなどのネットワークを介して電子地図データ(基本地図データ、対象地図データ)を利用する構成でもよく、この場合電子地図データは例えばサーバー側のハードディスク等の記録媒体に記録されている。また、電子地図データを記録している記録媒体として、ハードディスク以外にもCDやMO、DVD、ICメモリ等、様々な媒体を用いることができる。
本実施形態においては、基本地図および対象地図の投影法としてメルカトル図法とユニバーサル横メルカトル図法を例に挙げたが、各地図の投影法はこれらの組合せに限定されるものではなく、周知の様々な投影法に本発明を適用することができる。
本発明の一実施形態である地図重ね合わせシステムの構成を模式的に示すブロック図である。 地図全体が格子状に配列された多数のタイルから構成されることを模式的に表わす図である。 各タイルにおける基本地図と対象地図との間の重ね合せ処理の方法を模式的に示す図である。 画面枠と地図全体を構成するタイルとの関係を示した模式図であり、スクロール動作をタイルの位置を固定し画面枠が移動するものとして表わしている。 本実施形態の地図重ね合せシステム全体の処理手順を示すフローチャートである。 図5に示されたステップS108において実行されるタイルへの地図描画処理のフローチャートである。 図6に示されたステップS200において実行される基本地図の描画処理のフローチャートである。 図6のステップS202において実行される対象地図の描画処理のフローチャートである。 図8のステップS402において実行される倍率を決定するための処理のフローチャートである。
符号の説明
10 地図重ね合わせシステム
12 CPU
14 ディスプレイ
16 メインメモリ
18 ハードディスク
22 キャッシュメモリ
A、B、C、D 基準点
D0 基本地図データ
D1 対象地図データ
F 画面枠
S1 基本地図
S2 対象地図

Claims (10)

  1. 第1投影法に基づいて作成された基本地図と、第2投影法に基づいて作成された対象地図とを重ね合わせる地図重ね合わせシステムであって、
    前記基本地図を複数のタイル領域に分割し、前記タイル領域の前記基本地図を所定の画像サイズの基本地図タイル画像として描画する基本地図描画手段と、
    前記基本地図タイル画像に設定された2以上の基準点の経緯度を前記第1投影法に基づいて算出する経緯度算出手段と、
    前記基準点の経緯度に対応する前記対象地図の画像上の位置を前記第2投影法に基づいて算出する画像位置算出手段と、
    前記基本地図タイル画像上の基準点の位置と、前記基準点に対応する前記対象地図の画像上の位置との関係から、前記対象地図の画像を前記基本地図タイル画像へ重ね合わせる合成手段と
    を備えることを特徴とする地図重ね合わせシステム。
  2. 前記基本地図タイル画像上の基準点の位置と、前記基準点に対応する前記対象地図の画像上の位置との関係から、前記対象地図の画像を前記基本地図タイル画像へ重ね合わせるための変換式のパラメータを算出する変換パラメータ算出手段を備え、前記合成手段が、前記パラメータに基づいて前記対象地図の画像を変換し前記基本地図タイル画像へ重ね合わせることを特徴とする請求項1に記載の地図重ね合わせシステム。
  3. 前記基本地図がベクタ地図であり、前記対象地図がラスター地図であることを特徴とする請求項2に記載の地図重ね合わせシステム。
  4. 前記所定の画像サイズが、前記基本地図および前記対象地図を表示するための画像表示領域よりも小さいことを特徴とする請求項2に記載の地図重ね合わせシステム。
  5. 前記画像表示領域を埋め尽くすのに必要な複数の前記基本地図タイル画像およびこれに対応する対象地図の画像を取得するデータ取得手段を備えることを特徴とする請求項4に記載の地図重ね合わせシステム。
  6. 前記タイル領域を単位に前記合成手段により生成された合成画像をキャッシュメモリに格納する手段を備えることを特徴とする請求項5に記載の地図重ね合わせシステム。
  7. 前記画像表示領域に表示される合成画像のスクロールを行なうスクロール手段を備え、前記スクロール手段は、前記キャッシュメモリに格納された合成画像の範囲を越えてスクロールされた場合にのみ、前記キャッシュメモリに格納されていない基本地図タイル画像およびこれに対応する対象地図の画像の合成画像を作成することを特徴とする請求項6に記載の地図重ね合わせシステム。
  8. 前記データ取得手段において、前記画像表示領域を埋め尽くすのに必要なタイル領域の一覧を前記画像表示領域の中心から前記タイル領域の中心までの距離の近い順に並べ替えることを特徴とする請求項5に記載の地図重ね合わせシステム。
  9. 前記変換式が線形変換であることを特徴とする請求項2に記載の地図重ね合わせシステム。
  10. 第1投影法に基づいて作成された基本地図と、第2投影法に基づいて作成された対象地図とを重ね合わせる地図重ね合わせ方法であって、
    前記基本地図を複数のタイル領域に分割し、前記タイル領域の前記基本地図を所定の画像サイズの基本地図タイル画像として描画し、
    前記基本地図タイル画像に設定された2以上の基準点の経緯度を前記第1投影法に基づいて算出し、
    前記基準点の経緯度に対応する前記対象地図の画像上の位置を前記第2投影法に基づいて算出し、
    前記基本地図タイル画像上の基準点の位置と、前記基準点に対応する前記対象地図の画像上の位置との関係から、前記対象地図の画像を前記基本地図タイル画像へ重ね合わせる
    ことを特徴とする地図重ね合わせ方法。
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