JP6042683B2 - 地図画像生成装置、地図画像生成方法及びプログラム - Google Patents

地図画像生成装置、地図画像生成方法及びプログラム Download PDF

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本発明は地図画像を生成する装置、方法及びプログラムに関する。
インターネットなどの通信ネットワークを介して、パーソナルコンピュータ、携帯情報端末、携帯電話機、デジタルカメラ等の端末装置が地図提供サーバにアクセスして、地図提供サーバより地図画像を受信して、表示するシステムが知られている。
地図提供サーバが端末装置に提供する地図画像の元データである地図データは、線や面・文字列・記号などで構成されるベクトル形式のデータとして一般に作製されるが、インターネット上の地図検索サービスでは、サーバやクライアントのリソースや回線速度なども考慮して、ラスタ形式のデータである地図画像を地図提供サーバに格納しておき、端末装置からの要求に応じて端末装置へ配信する(特許文献1)。
ここで、地図データは地表を所定の大きさに区画したメッシュを単位とするデータであり、メッシュ毎に識別子(ID)が付与されている。
また、端末装置に提供される地図画像は、一定の大きさの矩形に分割された分割地図画像であるタイル地図画像からなり、地図画像には、道路、鉄道、建物などの図形とともに、地名、店舗名、レストラン名、ビル名、公園名、道路名、鉄道路線名などの文字列やアイコンである注記が含まれている。
詳細地図のような大縮尺の地図の地図データにおいては、図形データに対して多数の注記データが対応するため、地図画像に全ての注記を含めることはできない。この問題に対しては、地図画像上で注記が重なる場合には、例えば注記の種別毎に「1位:駅名」、「2位:役所名」、「3位:交差点名」のように優先度を割り当てておき、優先度の高い順に所定数の注記を選択することが知られている(特許文献2)。
また、このような注記の選択基準として、文献に記載されたものではないが、タイル地図画像の図形の一端側(例えば左端側)から、描画位置が重なる二つの注記を抽出し、その二つの注記毎に一端側に位置する注記を選択する選択基準がある。図8を用いて、この選択基準について説明する。
図8Aに示すように、タイル地図画像Ti,jの地図データには、注記203〜206の注記データが対応する。しかし、各注記はタイル地図画像Ti,j上で重なるため、4つの注記の全てをタイル地図画像Ti,jに含めることはできない。
そこで、まず注記203と注記204とで勝ち負け判定を行い、左側に位置する注記203が勝ち、右側に位置する注記204が負けと判定することで、注記203をタイル地図画像Ti,jに含める注記として選択する。次に注記205と注記206とで勝ち負け判定を行い、左側に位置する注記205が勝ち、右側に位置する注記206が負けと判定することで、注記205をタイル地図画像Ti,jに含める注記として選択する。この結果、注記203及び注記205がタイル地図画像Ti,jに含まれることになる。この図において、注記を表す矩形の実線は勝った注記であり、一点鎖線は負けた注記であることを意味する。
しかし、図8Bに示すように、タイル地図画像Ti,jの右隣に位置するタイル地図画像Ti+1,jに対して、この基準で勝ち負け判定を行うと、注記206が勝ちと判定され、注記207が負けと判定されるため、注記206はタイル地図画像Ti+1,jに含まれることになる。この結果、描画位置がタイル地図画像Ti,jとタイル地図画像Ti+1,jに跨がる注記206は、描画位置がタイル地図画像Ti+1,jと重なる右半分のみが描画され、描画位置がタイル地図画像Ti,jと重なる左半分は描画されないことになり、注記切れが発生してしまう。
そこで、この注記切れ発生の問題を解決するため、タイル地図画像に含める注記を選択する際に、勝ち負け判定の起点とする注記を左隣のタイル地図画像上の注記とすることが知られている。即ち、タイル地図画像Ti,jに含める注記を選択する際、図8Cに示すように、注記201を勝ち負け判定の起点とし、タイル地図画像Ti-1,jに含める注記を選択する際、図8Dに示すように、注記203を勝ち負け判定の起点とする。
この場合、タイル地図画像Ti,jに含める注記を選択する際の勝ち負け判定では、注記201、203、205が勝ちとなり、タイル地図画像Ti+1,jに含める注記を選択する際の勝ち負け判定では、注記203、205、207が勝ちとなる。つまり、注記206はタイル地図画像Ti,j及びタイル地図画像Ti+1,jの双方に含まれ、注記切れは発生しない。
しかし、実際の地図データでは、図形データに対し多数の注記データが対応するため、勝ち負け判定の起点とする注記を左隣のタイル地図画像上の注記としても注記切れが発生しており、それを防止するため、勝ち負け判定の起点とする注記を左側の数個先のタイル地図画像上の注記としている。
また、図8では、地図画像上で左右に重なる注記を示したが、実際には上下に重なる注記も存在するため、それらの勝ち負け判定の結果に基づく注記切れを防止するためには、勝ち負け判定の起点とする注記を上側の数個先のタイル地図画像上の注記とすることが必要となる。
つまり、1つのタイル地図画像を生成する際、周辺のタイル地図画像の図形データに対応する注記データを抽出し、それを処理することが必要であるため、データ処理量が多くなり、処理時間が長くなるという問題がある。
特開2010−129017号公報 特開平8−63575号公報
本発明はこのような問題を解決するためになされたものであり、その目的は、タイル地図画像を生成するときに、注記切れの発生を防止し、かつデータ処理量を低減することである。
本発明に係る地図画像生成装置は、図形データ及び注記データを含む地図データから図形及び注記を含むタイル地図画像を生成する地図画像生成装置であって、生成対象のタイル地図画像の地理的位置の前記図形データからタイル地図画像の図形を描画する図形描画手段と、前記図形データに対応する注記データから描画可能な注記の描画位置を算出する注記描画位置算出手段と、前記図形データに対応する注記データから描画可能な注記の中から、前記タイル地図画像に含める注記を所定の選択優先度に従って選択する注記選択手段と、前記注記選択手段により選択された注記を描画する注記描画手段と、を有し、前記注記描画位置算出手段により算出された描画位置が周囲のタイル地図画像に跨がる注記の選択優先度は、前記周囲のタイル地図画像を描画するときに該注記を選択するときの選択優先度と同じである地図画像生成装置である。
本発明に係る地図画像生成方法は、図形データ及び注記データを含む地図データから図形及び注記を含むタイル地図画像を生成する地図画像生成方法であって、生成対象のタイル地図画像の地理的位置の前記図形データからタイル地図画像の図形を描画する図形描画工程と、前記図形データに対応する注記データから描画可能な注記の描画位置を算出する注記描画位置算出工程と、前記図形データに対応する注記データから描画可能な注記の中から、前記タイル地図画像に含める注記を所定の優先度に従って選択する注記選択工程と、前記注記選択工程により選択された注記を描画する注記描画工程と、を有し、前記注記描画位置算出工程により算出された描画位置が周囲のタイル地図画像に跨がる注記の選択優先度は、前記周囲のタイル地図画像を描画するときに該注記を選択するときの選択優先度と同じである地図画像生成方法である。
本発明に係るプログラムは、コンピュータを本発明に係る地図画像生成装置の各手段として機能させるためのプログラムである。
本発明によれば、タイル地図画像を生成するときに、注記切れの発生を防止し、かつデータ処理量を低減することができる。
本発明の実施形態に係る地図画像生成装置を含む地図画像生成システムを示す図である。 図1における注記データ処理部の内部ブロック図である。 本発明の実施形態に係る地図画像生成装置の動作を示すフローチャートである。 図2における注記描画位置算出部の動作を説明するための図である。 図2における注記選択部が注記を選択する動作を説明するための図である。 図8における2つのタイル地図画像と同じ注記が存在する場合の注記選択部の動作を説明するための図である。 図2における注記選択部が注記を選択する動作を複数のタイル地図画像について説明するための図である。 従来の地図画像生成装置における注記選択処理を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
〈地図画像生成システム〉
図1は本発明の実施形態に係る地図画像生成装置を含む地図画像生成システムを示す図である。
この地図画像生成システムは、通信ネットワーク1に接続された地図データ蓄積装置10及び地図画像生成装置20により構成されており、地図画像生成装置20は、地図データ蓄積装置10に保存されているベクトル形式の地図データを通信ネットワーク1を通して取得し、ラスタ形式の地図画像を生成する。また、地図画像生成装置20は、通信ネットワーク1に接続された携帯端末装置(図示せず)などからの要求に応じて、生成済みの地図画像を提供したり、未生成の地図画像を生成して提供したりすることができる。
地図データ蓄積装置10は、制御部11と、制御部11に接続された通信部12及び記憶部13を有する。
記憶部13には、地図データとして、ベクトル形式の各縮尺の図形データ131、及び注記データ132が記憶されている。図形データ131は、地表を所定の大きさに区画したメッシュを単位とするデータであり、メッシュ毎に識別子が付与され、メッシュID毎にメッシュの地理的位置情報(緯度情報、経度情報)を示す情報が対応付けられている。また、メッシュ内に存在する地物(道路、鉄道、建物など)の地理的位置を示す情報を備えている。注記データ132は、図形データ131のメッシュID毎にメッシュ内に存在する地物の注記(地名、店舗名、レストラン名、ビル名、公園名、道路名、鉄道路線名、駅名など)を示す情報として、注記ID、名称、文字サイズ、代表点(中心など)の地理的位置を示す情報を備えている。なお、名称に加えてアイコンを備えているものもある。
通信部12は、通信ネットワーク1を介して地図画像生成装置20と通信を行う。制御部11は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を備えており、地図データ蓄積装置10全体を制御する。また、制御部11は、地図画像生成装置20からの要求に応じて地図データを記憶部13から読み出し、通信部12経由で地図画像生成装置20へ送信する。
地図画像生成装置20は、制御部21と、制御部21に接続された通信部22、記憶部23及び操作表示部24を有する。制御部21は、図示しないCPU、ROM、RAMを備えており、地図画像生成装置20全体を制御する。通信部22は、通信ネットワーク1を介して地図データ蓄積装置10と通信を行う。記憶部23は、地図データ蓄積装置10から受け取ったデータ、及びそれに基づいて生成した地図画像231などを記憶する。操作表示部24は、画像表示機能を有する液晶ディスプレイやELディスプレイ等の表示部と、各種キーやポインティングデバイスなどの操作部からなる。
制御部21は、CPUが、ROMに記憶されている地図画像生成プログラムに基づいて、RAMをワークエリアとして実現する機能ブロックとして、地図データ取得部25及び地図データ処理部26を備えている。なお、これらの機能ブロックと同じ機能を有するハードロジックで代用してもよい。
地図データ取得部25は、図形データ取得部251及び注記データ取得部252を備えている。図形データ取得部251は、地図データ蓄積装置10からタイル地図画像の図形を生成(描画)するために必要な図形データを取得する。注記データ取得部252は、図形データ取得部251が地図データ蓄積装置10から取得した図形データに対応する注記データを取得する。
地図データ処理部26は、図形データ処理部27及び注記データ処理部28を備えている。
図形データ処理部27は、図形データ取得部251により取得された図形データからタイル地図画像の図形を描画する。各タイル地図画像の図形は縦、横が所定数のピクセルで構成されており、地図画像231として記憶されているタイル地図画像には、タイル地図画像の図形の元データである図形データ131の地理的位置情報が対応付けられており、その対応関係を示す情報が記憶されている。
注記データ処理部28は、注記データ取得部252により取得された注記データからタイル地図画像の注記を描画する。図2は注記データ処理部28の内部ブロック図である。注記データ処理部28は、注記描画位置算出部281、注記分類部282、注記選択部283、及び注記描画部284を備えている。
注記描画位置算出部281は、図形データ処理部27により描画された各タイル地図画像の図形に対し、その図形の元データ(図形データ)に対応する注記データの描画位置がどこになるのかを算出する。この算出は、タイル地図画像の図形のサイズ(縦、横のピクセル数)及び地理的位置情報、並びに注記の代表点の地理的位置情報及び文字サイズなどから算出することができる。
注記分類部282は、注記描画位置算出部281で描画位置が算出された注記を、描画位置が周囲のタイル地図画像に跨がる注記、即ち描画位置がタイル地図画像の内部から周囲のタイル地図画像との境界を越えて周囲のタイル地図画像の内部まで延びる注記、及び描画位置がタイル地図画像の内部のみとなる注記に分ける。
さらに、描画位置が周囲のタイル地図画像に跨がる注記を二つに分ける。その一つはタイル地図画像の外周を形成する矩形の頂点及び辺を跨ぐ注記であり、もう一つはその矩形の辺のみを跨ぐ注記である。以下の説明では前者を「描画位置がタイル地図画像の隅を跨ぐ注記」と言い、後者を「描画位置がタイル地図画像の辺を跨ぐ注記」と言う。
注記選択部283は、注記分類部282により分類された、「描画位置がタイル地図画像の隅を跨ぐ注記」、「描画位置がタイル地図画像の辺を跨ぐ注記」、「描画位置がタイル地図画像の内部のみとなる注記」のそれぞれの中から、所定の選択優先度情報283aに基づいて、描画する注記、即ちタイル地図画像に含める注記を選択する。選択優先度情報283aの詳細については後述する。注記描画部284は注記選択部283により選択された注記を描画する。
〈地図画像生成装置の動作〉
図3は地図画像生成装置20の動作を示すフローチャート、図4は注記描画位置算出部281の動作を説明するための図、図5は注記選択部283が注記を選択する動作を説明するための図、図6は図8におけるタイル地図画像Ti,j及びTi+1,jと同じ注記が存在する場合の注記選択部の動作を説明するための図、図7は注記選択部283が注記を選択する動作を複数のタイル地図画像について説明するための図である。これらの図を用いて地図画像生成装置20の動作を説明する。
ユーザが操作表示部24を使用して、地図画像生成プログラムを起動し、描画しようとするタイル地図画像、即ち生成対象のタイル地図画像の縮尺情報及び地理的位置情報を入力すると、図形データ取得部251が、入力された情報に対応する図形データを取得し(ステップS1)、次に注記データ取得部252が、この図形データに対応する注記データを取得する(ステップS2)。ここで、「図形データに対応する注記データ」とは、注記の少なくとも一部の描画位置が図形の描画位置と重なる注記データである。
次に図形データ処理部27が、ステップS1で取得された図形データからタイル地図画像の図形を描画し(ステップS3)、次いで注記描画位置算出部281が、ステップS2で取得された注記データを基に注記の描画位置を算出する(ステップS4)。
この結果、図4に示すように、タイル地図画像Ti,jの図形に対して、注記101〜113の描画位置が算出される。ここで、タイル地図画像Ti,jの外周は四つの頂点P1〜P4、及び四辺L1〜L4により形成されている。そして、辺L1、L2、L3、L4がタイル地図画像Ti,j-1、Ti,j+1、Ti-1,j、Ti+1,jとの境界線を構成し、頂点P1、P2、P3、P4がタイル地図画像Ti+1,j+1、Ti+1,j-1、Ti-1,j-1、Ti-1,j+1との境界点を構成している。つまり、タイル地図画像Ti,jの外周は四つの頂点P1〜P4、及び四辺L1〜L4が周囲のタイル地図画像との境界である。
次に注記分類部282が、注記描画位置算出部281で描画位置が算出された注記を、描画位置がタイル地図画像の隅を跨ぐ注記、描画位置がタイル地図画像の辺を跨ぐ注記、描画位置がタイル地図画像の内部のみとなる注記に分類する(ステップS5)。
図4のタイル地図画像Ti,jの場合、描画位置がタイル地図画像の隅を跨ぐ注記は注記101、描画位置がタイル地図画像の辺を跨ぐ注記は注記102〜109、描画位置がタイル地図画像の内部のみとなる注記は注記110〜113である。
以後のステップS6〜S8では、注記選択部283が、選択優先度情報283aに従って、描画位置がタイル地図画像の隅を跨ぐ注記、描画位置がタイル地図画像の辺を跨ぐ注記、描画位置がタイル地図画像の内部のみとなる注記のそれぞれについて、描画する注記を決定する。
ここで、選択優先度情報283aは下記(1)〜(4)の情報を有する。
(1)タイル地図画像の注記を決定する順位は「1.描画位置がタイル地図画像の隅を跨ぐ注記、2.描画位置がタイル地図画像の辺を跨ぐ注記、3.描画位置がタイル地図画像の内部のみとなる注記」とする。
(2)描画位置がタイル地図画像の隅を跨ぐ注記については、各隅についてそれを挟む四つのタイル地図画像の全てで描画する。このとき、一つの隅を跨ぐ注記が複数存在する場合は、それらの注記同士で勝ち負け判定を行い、一つの注記に絞る。
(3)描画位置がタイル地図画像の辺を跨ぐ注記を描画するか否かは、その辺、即ち隣接するタイル地図画像との境界線、を挟む二つのタイル地図画像で同じにする。境界線上で複数の注記の描画位置が重なる場合、勝ち負け判定により描画する注記を選択する。辺を跨ぐ注記が、描画することを決定済みの隅を跨ぐ注記と重なる場合は、隅を跨ぐ注記の優先順位が高いので、辺を跨ぐ注記は描画しない。
(4)描画位置がタイル地図画像の内部のみとなる注記については、他の注記と重ならないときは描画する。他の注記と重なるときは、「他の注記」の描画位置がタイル地図画像の隅又は辺を跨ぐ場合は描画しない。「他の注記」の描画位置がタイル地図画像の内部のみの場合、勝ち負け判定により描画する注記を選択する。
従って、まず注記選択部283は、描画位置がタイル地図画像の隅を跨ぐ注記を描画する注記として決定する(ステップS6)。この結果、図4の場合、タイル地図画像Ti,jの図形の頂点P1〜P4の内、描画位置が頂点P1を跨ぐ注記101がタイル地図画像に含める注記として決定される。
次に、注記選択部283は、描画位置がタイル地図画像の辺を跨ぐ注記の中から、描画する注記を決定する(ステップS7)。このとき、タイル地図画像の四隅の近傍を基準点として、反時計回り又は時計回りで辺毎に重なり判定を行い、重なっている場合、選択優先度情報283aに従って選択する。ここでは、図5に示すように、頂点P1の近傍を基点として、反対時計回りに矢印A1、A2、A3、A4の順に、描画する注記を決定する。
即ち、境界線を形成する辺L4、L1、L3、L2の順に描画する注記を決定する。ここで、境界線上で描画位置が重なる注記がある場合、勝ち負け判定により、矢印の基端側の注記を選択する。この結果、図4の場合、辺L4上では注記102及び103が、辺L1上では注記104が、辺L3上では注記106〜109が、描画する注記として決定される。
次に注記選択部283は、描画位置がタイル地図画像の内部のみとなる注記の中から、描画する注記を決定する(ステップS8)。このとき、選択優先度情報283aが有する上記「(4)」の情報に従って、描画する注記を決定する。ここで、描画位置がタイル地図画像の内部のみとなる注記同士が重なる場合、描画位置の中心が左に位置する注記を描画する注記とする。この結果、図4のタイル地図画像Ti,jの場合、注記110及び113がタイル地図画像の内部のみに描画する注記として決定される。
このように、描画位置がタイル地図画像の隅を跨ぐ注記については、必ず各隅に対して一つの注記が選択され、各隅に対して注記と重なる四つのタイル地図画像の全てで描画するので、タイル地図画像の隅で注記切れが発生することはない。また、描画位置がタイル地図画像の辺を跨ぐ注記については、それを描画するか否かがその注記と重なる二つのタイル地図画像で同じであるため、隣接するタイル地図画像との境界線を挟む位置で注記切れが発生することはない。
例えば図6に示すように、図8におけるタイル地図画像Ti,j及びTi+1,jと同じ注記が存在する場合は、選択優先度情報283aが有する情報「(4)」より、描画位置がタイル地図画像の辺を跨ぐ注記の選択優先度の方が、描画位置がタイル地図画像の内部のみとなる注記の選択優先度より高いため、描画位置がタイル地図画像の辺を跨ぐ注記203及び206が勝ち、内部のみとなる注記204、205及び207が負けることになる。従って、描画位置がタイル地図画像Ti,jとTi+1,jとの辺を跨ぐ注記206は、タイル地図画像Ti,j及びTi+1,jの双方で描画されるため、注記切れは発生しない。
図3の説明に戻る。次に注記データ処理部28は、ステップS6〜S8で描画することが決定された注記を描画し(ステップS9)、最後に地図データ処理部26が、描画した図形及び注記からなるタイル地図画像を地図画像231として記憶部23に保存する(ステップS10)。このとき、タイル地図画像の図形データの元データである図形データの地理的位置情報をタイル地図画像の識別子と対応付けて保存する。
この図に示す処理を各縮尺、各メッシュの地図データに対して実行することにより、各縮尺、各地理的位置の地図画像を生成することができる。
なお、この図に示すフローでは、ステップS5において注記を分類し、分類された注記をステップS6〜S8で順次に処理しているが、「描画位置がタイル地図画像の隅を跨ぐ注記を抽出」→「抽出された注記の中から描画する注記を決定」→「描画位置がタイル地図画像の辺を跨ぐ注記を抽出」→「抽出された注記の中から描画する注記を決定」→「描画位置がタイル地図画像の内部のみとなる注記を抽出」→「抽出された注記の中から描画する注記を決定」の順に実行することもできる。また、ステップS3(図形の描画)をステップS8とステップS9の間に実行することもできる。
ここで、隣接するタイル地図画像間の選択優先度情報283aの関係について説明する。図7に示すように、タイル地図画像Ti,jの辺を跨ぐ注記の中から描画する注記を反時計回りに決定した場合、辺(境界線)を共有するタイル地図画像、即ちタイル地図画像Ti,jの上、下、左、右に隣接するタイル地図画像Ti,j-1、Ti,j+1、Ti-1,j、Ti+1,jについては、描画する注記を時計回りで決定する。その理由は、描画位置が辺を跨ぐ注記を描画するか否かを決定する選択優先度が辺(境界線)の両側で同じになるようにするためである。
従って、タイル地図画像Ti,jについて図7とは反対に時計回りで決定した場合、タイル地図画像Ti,j-1、Ti,j+1、Ti-1,j、Ti+1,jについては、辺を跨ぐ注記の中から描画する注記を時計回りで決定することになる。また、どのタイル地図画像から見ても、自身の上、下、左、右に隣接するタイル地図画像における回転方向と自身の回転方向とは反対になる。
以上詳細に説明したように、本発明の実施形態の地図画像生成装置によれば、描画位置がタイル地図画像の隅を跨ぐ注記については、各隅に対して注記と重なる四つのタイル地図画像の全てで描画し、描画位置がタイル地図画像の辺を跨ぐ注記については、それを描画するか否かがその注記と重なる二つのタイル地図画像で同じであるため、タイル地図画像の隅或いは辺を挟む位置で注記切れが発生することはない。また、勝ち負け判定の起点とする注記を隣接するタイル地図画像内の注記とすることが不要であるため、データ処理量を低減することができる。
なお、上記の実施形態に対し、下記(1)〜(3)のような変形が可能である。
(1)上記の実施形態では、描画位置がタイル地図画像の内部のみとなる注記の勝ち負け判定をタイル地図画像の左端側から開始し右端側へ進めているが、即ち進行方向が右方であるが、進行方向は任意でよい。
(2)上記の実施形態は、ベクトル形式の地図データからラスタ形式の地図画像を生成する場合の処理に関するものであるが、本発明は、ベクトル形式の地図データをベクトル形式のまま表示する場合の処理にも適用することができる。
(3)上記の実施形態は、レイヤーの優先度については考慮していないが、レイヤーに応じて優先度を決めておき(例:駅名→役所名→道路名→・・・→建物名)、同一レイヤーの注記同士に対して、上記の手法を適用することもできる。
10…地図データ蓄積装置、20…地図画像生成装置、25…地図データ取得部、26…地図データ処理部、27…図形データ処理部、28…注記データ処理部、131…図形データ、132…注記データ、231…地図画像、251…図形データ取得部、252…注記データ取得部、281…注記描画位置計算部、282…注記分類部、283…注記選択部、283a…選択優先度情報、284…注記描画部。

Claims (6)

  1. 図形データ及び注記データを含む地図データから図形及び注記を含むタイル地図画像を生成する地図画像生成装置であって、
    生成対象のタイル地図画像の地理的位置の前記図形データからタイル地図画像の図形を描画する図形描画手段と、
    前記図形データに対応する注記データから描画可能な注記の描画位置を算出する注記描画位置算出手段と、
    前記図形データに対応する注記データから描画可能な注記の中から、前記タイル地図画像に含める注記を所定の選択優先度に従って選択する注記選択手段と、
    前記注記選択手段により選択された注記を描画する注記描画手段と、を有し、
    前記注記描画位置算出手段により算出された描画位置が周囲のタイル地図画像に跨がる注記の選択優先度は、前記周囲のタイル地図画像を描画するときに該注記を選択するときの選択優先度と同じである地図画像生成装置。
  2. 請求項1に記載された地図画像生成装置において、
    前記周囲のタイル地図画像に跨がる注記は、前記生成対象のタイル地図画像の外周を形成する矩形の頂点及び辺を跨ぐ注記、並びに前記矩形の辺のみを跨ぐ注記である地図画像生成装置。
  3. 請求項2に記載された地図画像生成装置において、
    前記注記選択手段は、注記描画位置算出手段により算出された描画位置が、前記タイル地図画像の外周を形成する矩形の頂点及び辺を跨ぐ注記、前記辺のみを跨ぐ注記、前記タイル地図画像の内部のみとなる注記、の順に描画する注記を選択する地図画像生成装置。
  4. 請求項2に記載された地図画像生成装置において、
    前記描画位置が前記タイル地図画像の外周を形成する矩形の頂点及び辺を跨ぐ注記、並びに前記辺のみを跨ぐ注記の選択優先度は、前記描画位置がタイル地図画像の内部のみとなる注記の選択優先度より高い地図画像生成装置。
  5. 図形データ及び注記データを含む地図データから図形及び注記を含むタイル地図画像を生成する地図画像生成方法であって、
    生成対象のタイル地図画像の地理的位置の前記図形データからタイル地図画像の図形を描画する図形描画工程と、
    前記図形データに対応する注記データから描画可能な注記の描画位置を算出する注記描画位置算出工程と、
    前記図形データに対応する注記データから描画可能な注記の中から、前記タイル地図画像に含める注記を所定の優先度に従って選択する注記選択工程と、
    前記注記選択工程により選択された注記を描画する注記描画工程と、を有し、
    前記注記描画位置算出工程により算出された描画位置が周囲のタイル地図画像に跨がる注記の選択優先度は、前記周囲のタイル地図画像を描画するときに該注記を選択するときの選択優先度と同じである地図画像生成方法。
  6. コンピュータを請求項1〜4のいずれかに記載された地図画像生成装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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