JP5556526B2 - 地図表示装置、地図表示方法およびプログラム - Google Patents

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Description

この発明は、表示部に地図画像の表示を行う地図表示装置、地図表示方法およびそのプログラムに関する。
地図画像を表示する装置においては、広域地図から詳細地図まで複数の縮尺に合わせて作成された複数種類の地図データを用いて、該当する縮尺の地図表示を行うようにしたものがある。
地図画像は、縮尺に応じて道路、路線および河川をデフォルメして描いたり、縮尺により主要な道路、路線および河川だけ残して、込み入った部分を省略した方が見やすくなる。そのため、複数の縮尺で地図画像を表示する場合には、各縮尺に合わせて作成された複数の縮尺表示用の地図データを用いたほうが良好な表示が得られる。
また、本発明に関連する従来技術として、特許文献1には、道路の実幅データを有する地図図像データを用いて、複数の縮尺の地図表示を行う技術が開示されている。この従来技術では、縮尺が大きいときに道路を実幅表示とする一方、縮尺を小さくしたときに高速道路、一般道路、細街路道などの道路の種別に応じて、道路を所定幅で表示したり、主要な道路以外の表示を省略するようになっている。
特開2000−46566号公報
上述のように、1つの縮尺の地図画像を単に拡大縮尺して別の縮尺の地図画像として表示すると、上記道路、路線および河川のデフォルメ等が拡大縮小した縮尺に合わずに見にくくなることがある。
しかしながら、複数の縮尺の地図表示を行うために、各縮尺に合わせた地図データを全て用意していたのでは、地図データのデータ量が非常に多くなるという課題が生じる。
この発明の目的は、複数の縮尺で地図画像を表示する場合に、各縮尺に合わせた地図データを全て持たなくても、各縮尺に合わせた道路等のデフォルメを行って複数の縮尺で見やすい地図表示を行うことのできる地図表示装置、地図表示方法およびプログラムを提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、
画像を表示する表示部と、
前記表示部に指定された縮尺で地図画像を表示させる表示制御手段と、
道路又は路線の画像を表わすベクトルデータを含むとともに所定の縮尺表示用に作成された地図画像のデータとして、都市部の地図画像のデータと、郊外の地図画像のデータとを格納した地図情報記憶手段と、
を備え、
前記表示制御手段は、
指定された縮尺に対応する地図画像が前記地図情報記憶手段に格納されていない場合に、前記地図情報記憶手段から前記指定された縮尺に近い縮尺表示用の地図画像のデータを読み出し、当該地図画像を前記指定された縮尺に合わせた所定倍率で拡大又は縮小させる一方、前記都市部の地図画像における前記道路又は路線の道幅の倍率と、前記郊外の地図画像における前記道路又は路線の道幅の倍率とを異ならせて、拡大又は縮小して前記表示部に表示させる
ことを特徴としている。
請求項2記載の発明は、
画像を表示する表示部と、
前記表示部に指定された縮尺で地図画像を表示させる表示制御手段と、
道路又は路線の画像を表わすベクトルデータを含むとともに所定の縮尺表示用に作成された地図画像のデータを格納した地図情報記憶手段と、
を備え、
前記表示制御手段は、
指定された縮尺に対応する地図画像が前記地図情報記憶手段に格納されていない場合に、前記地図情報記憶手段から前記指定された縮尺に近い縮尺表示用の地図画像のデータを読み出し、当該地図画像を前記指定された縮尺に合わせた所定倍率で拡大又は縮小させる一方、前記道路又は路線の道幅を前記所定倍率と異なる倍率で拡大又は縮小して前記表示部に表示させ、
さらに前記道路又は路線の表示を、当該道路又は路線の道幅分の幅を有する1本の線からなる線種、或いは、総合して当該道幅分の幅を有するとともに幅と色がそれぞれ異なる複数本の線を重ねてなる多重線の線種の何れかで行うとともに、
前記道路又は路線の道幅を拡大又は縮小して表示する場合に、当該道路又は路線の表示線種における線の重なる数を増加又は減少させる
ことを特徴としている。
請求項3記載の発明は、
画像を表示する表示部と、道路又は路線の画像を表わすベクトルデータを含むとともに所定の縮尺表示用に作成された地図画像のデータとして、都市部の地図画像のデータと、郊外の地図画像のデータとを格納した地図情報記憶手段とを備える地図表示装置の地図表示方法であって、
前記表示部に指定された縮尺で地図画像を表示させる表示制御ステップを有し、
当該表示制御ステップは、
指定された縮尺に対応する地図画像が前記地図情報記憶手段に格納されていない場合に、前記地図情報記憶手段から前記指定された縮尺に近い縮尺表示用の地図画像のデータを読み出し、当該地図画像を前記指定された縮尺に合わせた所定倍率で拡大又は縮小させる一方、前記都市部の地図画像における前記道路又は路線の道幅の倍率と、前記郊外の地図画像における前記道路又は路線の道幅の倍率とを異ならせて、拡大又は縮小して前記表示部に表示させる
ことを特徴としている。
請求項4記載の発明は、
画像を表示する表示部と、道路又は路線の画像を表わすベクトルデータを含むとともに所定の縮尺表示用に作成された地図画像のデータを格納した地図情報記憶手段とを備える地図表示装置の地図表示方法であって、
前記表示部に指定された縮尺で地図画像を表示させる表示制御ステップを有し、
当該表示制御ステップは、
指定された縮尺に対応する地図画像が前記地図情報記憶手段に格納されていない場合に、前記地図情報記憶手段から前記指定された縮尺に近い縮尺表示用の地図画像のデータを読み出し、当該地図画像を前記指定された縮尺に合わせた所定倍率で拡大又は縮小させる一方、前記道路又は路線の道幅を前記所定倍率と異なる倍率で拡大又は縮小して前記表示部に表示させ、
さらに前記道路又は路線の表示を、当該道路又は路線の道幅分の幅を有する1本の線からなる線種、或いは、総合して当該道幅分の幅を有するとともに幅と色がそれぞれ異なる複数本の線を重ねてなる多重線の線種の何れかで行うとともに、
前記道路又は路線の道幅を拡大又は縮小して表示する場合に、当該道路又は路線の表示線種における線の重なる数を増加又は減少させる
ことを特徴としている。
請求項5記載の発明は、
画像を表示する表示部と、道路又は路線の画像を表わすベクトルデータを含むとともに所定の縮尺表示用に作成された地図画像のデータとして、都市部の地図画像のデータと、郊外の地図画像のデータとを格納した地図情報記憶手段とを備える地図表示装置が有するコンピュータに、
前記表示部に複数の指定された縮尺で地図画像を表示させる表示制御機能を実現させ、
当該表示制御機能は、
指定された縮尺に対応する地図画像が前記地図情報記憶手段に格納されていない場合に、前記地図情報記憶手段から前記指定された縮尺に近い縮尺表示用の地図画像のデータを読み出し、当該地図画像を前記指定された縮尺に合わせた所定倍率で拡大又は縮小させる一方、前記都市部の地図画像における前記道路又は路線の道幅の倍率と、前記郊外の地図画像における前記道路又は路線の道幅の倍率とを異ならせて、拡大又は縮小して前記表示部に表示させる
ことを特徴とするプログラムである。
請求項6記載の発明は、
画像を表示する表示部と、道路又は路線の画像を表わすベクトルデータを含むとともに所定の縮尺表示用に作成された地図画像のデータを格納した地図情報記憶手段とを備える地図表示装置が有するコンピュータに、
前記表示部に複数の指定された縮尺で地図画像を表示させる表示制御機能を実現させ、
当該表示制御機能は、
指定された縮尺に対応する地図画像が前記地図情報記憶手段に格納されていない場合に、前記地図情報記憶手段から前記指定された縮尺に近い縮尺表示用の地図画像のデータを読み出し、当該地図画像を前記指定された縮尺に合わせた所定倍率で拡大又は縮小させる一方、前記道路又は路線の道幅を前記所定倍率と異なる倍率で拡大又は縮小して前記表示部に表示させ、
さらに前記道路又は路線の表示を、当該道路又は路線の道幅分の幅を有する1本の線からなる線種、或いは、総合して当該道幅分の幅を有するとともに幅と色がそれぞれ異なる複数本の線を重ねてなる多重線の線種の何れかで行うとともに、
前記道路又は路線の道幅を拡大又は縮小して表示する場合に、当該道路又は路線の表示線種における線の重なる数を増加又は減少させる
ことを特徴とするプログラムである。
本発明に従うと、別の縮尺表示用の地図画像を拡大又は縮小して指定された縮尺に合わせた地図画像を表示するので、縮尺ごと地図画像のデータを持たなくてよく、地図画像のデータの総量を小さくできる。さらに、道路又は路線の道幅を別の倍率で拡大又は縮小して表示するので、指定された縮尺に合わせて道路又は路線のデフォルメを行って見やすい地図表示を実現することができる。
本発明の第1実施形態の地図表示装置の全体構成を示すブロック図である。 1つの地図データに含まれる道路レイヤーのデータの詳細を示すデータチャートである。 1つの地図データに含まれる名称レイヤーのデータの詳細を示すデータチャートである。 多段階の縮尺表示を行う際の道路等のデフォルメ用データが示された多段階縮尺用データテーブルのデータチャートである。 1つの地図データを用いて行われる複数段階の縮尺表示の一例を示す画像図で、(a)は基準距離5kmの縮尺表示、(b)は基準距離2.5kmの縮尺表示、(c)は基準距離1kmの縮尺表示である。 1つの地図データの画像を単純に拡大して複数段階の縮尺表示を行った一例を示す画像図で、(a)は基準距離5kmの縮尺表示、(b)は基準距離2.5kmの縮尺表示、(c)は基準距離1kmの縮尺表示である。 CPUが実行する地図表示処理の制御手順の一例を示すフローチャートである。 第2実施形態の多段階縮尺用データテーブルの一部を示すデータチャートである。 1つの地図データの構成例を示すデータチャートである。 第3実施形態の多段階縮尺用データテーブルの一部を示すデータチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態の地図表示装置1の全体構成を示すブロック図である。
この地図表示装置1は、複数の縮尺表示用に作成された地図データを用いて、それよりも多い多段階の縮尺で地図画像の表示を行う装置である。この地図表示装置1は、装置の全体的な制御を行うCPU10(中央演算処理装置)と、CPU10に作業用のメモリ空間を提供するRAM(Random Access Memory)11と、CPU10が実行する制御プログラムや制御データが格納されるROM(Read Only Memory)12と、画像の表示を行う表示部13と、地図データと後述する多段階縮尺用データテーブルとを記憶した地図情報記憶手段としての地図データ記憶メモリ14と、CPU10の指令を受けて表示部13の表示メモリへ地図画像の描画処理を行う地図描画処理部15と、CPU10の指令を受けて地図画像のうちデフォルメされる道路、路線、河川の画像の描画処理を行う地図拡大縮小デフォルメ処理部16と、CPU10の指令を受けて地図上の文字の描画処理を行う文字描画制御処理部17と、複数の操作キーを有しユーザの操作指令を入力する操作部18と、各部に動作電圧を供給する電源19とを備えている。上記構成のうち、CPU10、地図描画処理部15、地図拡大縮小デフォルメ処理部16、文字描画制御処理部17により、地図画像を拡大縮小して表示させる表示制御手段が構成される。
ROM12には、地図画像を表示部13に表示出力させるとともに操作部18からの操作入力に基づいて地図画像の縮尺を段階的に変更する地図表示処理のプログラムが格納されている。このプログラムは、ROM12に格納するほか、例えば、データ読取装置を介してCPU10が読み取り可能な、光ディスク等の可搬型記憶媒体、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリに格納しておくことが可能である。また、このようなプログラムがキャリアウェーブ(搬送波)を媒体として通信回線を介して地図表示装置1にダウンロードされる形態を適用することもできる。
地図データ記憶メモリ14には、縮尺の異なる複数グループの地図データが格納されている。例えば、基準距離が50mの縮尺(すなわち表示画面の基準距離が地図上の50mに対応する縮尺)に合わせて作成された第1グループの地図データ、基準距離が500mの縮尺に合わせて作成された第2グループの地図データ、基準距離が5kmの縮尺に合わせて作成された第3グループの地図データ、基準距離が50kmの縮尺に合わせて作成された第4グループの地図データが格納されている。
各グループの地図データは、ベクトルデータ形式の画像データから構成され、大地や水系の位置や形状を表わす地形レイヤーのデータ、建物や敷地の位置や形状を表わす施設レイヤーのデータ、道路、路線、河川の位置や形状を表わす道路レイヤーのデータ、名称表示の文字とフォントと配置とを表わす名称レイヤーのデータなどを含んでいる。これらの各レイヤーの画像を重ね合わせることで1枚の地図画像が構成される。
各グループの地図データにおいては、表示される道路、路線、河川、名称表示が適宜選択されていたり、道路、路線、河川の幅がデフォルメされていたり、名称表示の文字の大きさが適宜選択されていたりして、対応する縮尺表示で見やすくなるように作成されている。
図2には、1つの地図データに含まれる道路レイヤーのデータの詳細を示す。
道路レイヤーのデータ30には、図2に示すように、データに含まれる道路、路線、河川(以下、これらを道路等とも記す)の総数を表わす道路数、各道路等を識別する道路番号、道路等の種別を表わす道路属性データ、道路等の位置や形状を表わす形状データが含まれる。道路番号、道路属性データおよび形状データは、一つの道路等ごとに設けられている。道路属性データには、例えば、高速道路、国道、都道府県道、市町村道、鉄道、河川など、道路等の種別を表わすデータが含まれる。形状データには、道路等を複数のノードを線で順に結んだ形状として表わした場合の、ノードの総数を表わすノード数、各ノードの座標位置(例えば東経と北緯の各値)、連続する2つのノード間の表示上の道路幅の各データが含まれる。
図3には、1つの地図データに含まれる名称レイヤーのデータの詳細を示す。
名称レイヤーのデータ40には、図3に示すように、データに含まれる名称表示の総数を表わす名称数と、個々の名称表示毎に、その表示内容を表わすテキスト、フォント、フォントサイズ、表示する座標位置を表わす位置データが含まれている。
図4には、多段階縮尺用データテーブルの詳細なデータチャートを示す。
また、地図データ記憶メモリ14には、多段階の縮尺表示を行う際の道路等のデフォルメ用のデータが示された多段階縮尺用データテーブル50が格納されている。この多段階縮尺用データテーブル50は、上記の第1グループから第4グループの地図データを使用して、4段階より多い多段階の縮尺表示を各縮尺に合わせた見やすい地図画像の表示を行うために使用するものである。
多段階縮尺用データテーブル50には、図4に示すように、12段階の縮尺(データテーブル中「(1)〜(12)」と記す)にそれぞれ対応するデータが示されている。すなわち、縮尺を表わす基準距離の長さ、この縮尺の地図表示に使用する地図データとその表示倍率、道路種別ごとの道幅の拡大倍率、鉄道路線の道幅の拡大倍率、河川の幅の拡大倍率の各データが、12段階の縮尺に対応づけられてそれぞれ示されている。さらに、道路と路線の道幅や河川の幅の拡大倍率のデータに併せて、道路種別ごとに道路等の表示を行うか否かを表わすデータ(図中「○」が表示、「×」が非表示)も示されている。
例えば、データテーブルの「(9)」の行に示されるように、9段階目の縮尺表示は、基準距離が5kmとなる縮尺で、第3グループの地図画像を1倍で表示し、道路レイヤーの各種道路、鉄道路線、河川の表示幅を地図データに示された道幅データの1倍の幅に表示することが示されている。また、都道府県道と市町村道とは非表示とすることが示されている。第3グループの地図データは、この9段階目の縮尺に合わせて作成されたものなので、9段階目の縮尺表示では地図画像を全て等倍に表示するようになっている。
また、データテーブルの「(8)」の行に示されるように、8段階目の縮尺表示は、基準距離が2.5kmとなる縮尺で、第3グループの地図画像を2倍で表示し、但し、道路レイヤーの各種道路、鉄道路線、河川の表示幅を道幅データの1.4倍の幅に表示することが示されている。また、都道府県道と市町村道とは非表示とすることが示されている。第3グループの地図データは基準距離が5kmの縮尺用に作成されているので、全体的に2倍の表示を行うことで、基準距離が2.5kmの縮尺の表示を行うことができる。しかしながら、道路レイヤーの道幅データは、元の縮尺で見やすいようにデフォルメされているため、そのまま2倍に拡大したのでは新たな縮尺で見にくくなってしまう。そこで、道幅や河川の幅の倍率を別途設定して、縮尺を2倍にしたときも道路等の表示が見やすく行われるようになっている。
なお、図4の多段階縮尺用データテーブル50では省略しているが、名称レイヤーのフォントサイズに対する倍率についても、新たな縮尺で見やすくなるように別途設定されている。例えば、地図画像が等倍のときにはフォントサイズも等倍、地図画像を全体的に2倍の表示に拡大する際にはフォントサイズを1.4倍、地図画像を全体的に5倍の表示に拡大する際にはフォントサイズを2.0倍するように設定されている。
図1において、地図描画処理部15は、地図データのうち、多段階縮尺用データテーブル50で別途倍率の設定が行われていない通常レイヤー(地形レイヤーや施設レイヤーなど)の描画処理を行う演算処理装置である。この地図描画処理部15は、CPU10が、使用する地図データ、地図表示の縮尺、および、地図の表示領域を表わす座標をそれぞれ指定することで、対応する地図データから表示領域に含まれる地形レイヤーおよび施設レイヤーの画像データを読み出し、これらの画像の描画を表示部13の表示メモリに対して行う。描画の際には、地図表示の縮尺に応じて、地図データの座標系と表示メモリの座標系とを適宜対応づけて描画を行う。各座標系の対応づけを互いに直交するX方向およびY方向の長さでn倍の割合に変更することで、地図画像をX方向およびY方向にn倍に拡大して表示することが可能となる。
地図拡大縮小デフォルメ処理部16は、地図データのうち、多段階縮尺用データテーブル50で別途倍率の設定が行われている道路レイヤーの描画処理を行う演算処理装置である。この地図拡大縮小デフォルメ処理部16は、CPU10が、使用する地図データ、地図表示の縮尺、および、地図の表示領域を表わす座標をそれぞれ指定することで、対応する地図データから表示領域に含まれる道路レイヤーの画像データを読み出し、これらの画像の描画を表示部13の表示メモリに対して行う。描画の際には、地図描画処理部15の処理と同様に、地図データの座標系と表示メモリの座標系とを適宜対応づけて縮尺に応じた拡大がされるように描画する一方、道路等を表わす線の幅については多段階縮尺用データテーブル50に指定された倍率で拡大されるように描画を行う。この描画により道路等の長さについては縮尺に応じた倍率で拡大される一方、道路等の道幅については異なる倍率で拡大されるように画像表示することが可能となる。
文字描画制御処理部17は、フォントデータを備え、地図データの名称レイヤーの描画処理を行う演算処理装置である。この文字描画制御処理部17は、CPU10が、使用する地図データ、地図表示の縮尺、および、地図の表示領域を表わす座標をそれぞれ指定することで、対応する地図データから表示領域に含まれる名称レイヤーのデータを読み出すとともに、フォントデータを使用して表示部13の表示メモリの文字の画像を描画する。描画の際には、多段階縮尺用データテーブル50に指定された文字表示の倍率(図4では省略)でフォントサイズを乗算し、新たに求められたフォントサイズで描画を行う。この描画によって地図中の名称を他の部分と異なる倍率で画像表示することが可能となる。
図5には、第3グループの地図データを用いた(a)第9段階の縮尺、(b)第8段階の縮尺、(c)第7段階の縮尺の各表示例を表わした画像図を示す。また、比較用に、図6には、第3グループの地図データを用いて(a)等倍、(b)2倍、(c)5倍に単純に拡大表示した場合の画像図を示す。
図6(a)〜(c)に示すように、第3グループの地図画像は、(a)の基準距離5kmの縮尺で見やすいようにデフォルメされているため、(b)と(c)のように単純に2倍や5倍に拡大すると、道路や路線の道幅および名称表示が大きくなりすぎて、やや見にくい表示となる。
一方、図5(a)〜(c)に示すように、多段階縮尺用データテーブル50の設定のように、縮尺を2倍や5倍にしたときに、道幅や路線の道幅および名称表示の拡大率を縮尺の倍率よりも小さい倍率とすることで、地図画像を拡大して表示したときにも見やすい表示にすることができる。
次に、上記構成の地図表示装置1において実行される地図表示処理についてフローチャートを参照しながら説明する。
図7は、CPU10により実行される地図表示処理の制御手順を示すフローチャートである。
この地図表示処理は、例えば、他の制御処理によって地図画像の表示が行われている状態で、ユーザ操作による地図の縮尺の変更が許可された場合に移行される処理である。この地図表示処理に移行すると、先ず、CPU10は、現在表示中の地図画像の拡大率(何段目の縮尺か)を確認する(ステップS1)。そして、操作部18からの操作信号を入力し(ステップS2)、入力された操作キーの判別を行う(ステップS3)。そして、操作信号の入力がなければ、ステップS2,S3の操作信号の入力と判別の処理を繰り返す。
一方、ステップS2,S3の処理中にユーザが縮小キーを操作して、縮小キーの入力と判別されたら、先ず、CPU10は、図4に示す12段階の縮尺のうち現在の地図表示の縮尺から1段階落とした縮尺を求め、次の縮尺表示で使用する地図データを、第1〜第4グループの地図データの中から選択する(ステップS4)。但し、現在の地図表示の縮尺が既に最小の12段階目の縮尺になっていたら、それ以下の縮尺の地図表示はできないので、同一の12段階目の縮尺で続く地図表示が行われるように処理を進める。
地図データを選択したら、続いて、CPU10は、選択された地図データ、次の縮尺、地図の表示領域を表わす座標を指定して、これらの指定データを地図描画処理部15に送る(ステップS5)。これらの指定データを送ることで、地図描画処理部15によって、現在よりも1段階縮小した地図画像の描画を行う用意が整う。
次いで、CPU10は、上記の指定データを地図拡大縮小デフォルメ処理部16にも送る(ステップS6)。このステップS6の処理により、地図拡大縮小デフォルメ処理部16によって、道路、路線および河川の画像を、それらの長さを現在よりも1段階縮小する一方、幅については地図データに示された幅を多段階縮尺用データテーブル50に示された倍率で拡大した画像の描画を行う用意が整う。
さらに、CPU10は、上記の指定データを文字描画制御処理部17にも送る(ステップS7)。このステップS7の処理により、文字描画制御処理部17によって、現在よりも1段階縮小した地図画像に合わせて、名称表示を、地図データに示されたフォントサイズから多段階縮尺用データテーブル50に示された倍率(図4では省略)で拡大したフォントサイズで描画する用意が整う。
そして、上記のように描画の用意が整ったら、CPU10は、地図描画処理部15、地図拡大縮小デフォルメ処理部16、文字描画制御処理部17に、順に描画命令を発行する(ステップS12)。これにより、表示部13の表示メモリに先に指定した地図画像の描画が行われる。そして、描画された地図画像を表示部13に表示出力させる(ステップS13)。そして、再び、ステップS2に戻る。
一方、ステップS2,S3の処理中にユーザが拡大キーを操作して、拡大キーの入力と判別されたら、CPU10は、図4に示した12段階の縮尺のうち現在の地図表示の縮尺から1段階上げた縮尺を求め、第1〜第4グループの地図データのうち次の縮尺で使用する地図データを選択する(ステップS8)。
続いて、CPU10は、選択した地図データ、次の縮尺、地図の表示領域を表わす座標を指定して、これらの指定データを地図描画処理部15、地図拡大縮小デフォルメ処理部16、文字描画制御処理部17へそれぞれ送り、現在よりも1段階拡大した地図画像(道路等の道幅、名称表示は多段階縮尺用データテーブル50に示された倍率で拡大した画像)を描画する用意を整わせる(ステップS9〜S11)。
そして、先に説明したステップS12,S13の処理に移行して、縮尺を1段階上げた地図画像の描画および表示出力を行わせる。そして、ステップS2に戻る。上記のステップS4〜S7,S8〜S11,S12,S13が表示部13に指定された縮尺で地図画像を表示させる表示制御ステップを構成する。
このような地図表示処理によって、4つの縮尺に合わせて作成された第1グループから第4グループの地図データのみを用いて、12段階の縮尺で地図画像の表示を行うことができる。さらに、道路レイヤーの道路、路線および河川の幅、ならびに、名称表示のフォントサイズは、全体の倍率と異なる倍率で拡大されるので、全てを単純に同一の倍率で拡大した地図画像と比較して、12段階の各縮尺にそれぞれ適合された見やすい地図画像の表示が行われるようになっている。
以上のように、この第1実施形態の地図表示装置によれば、1つの地図データを用いて地図画像を拡大して表示することで複数の縮尺に対応するので、12段階の縮尺表示を行うために12個の地図データを記憶しておく場合と比較して、地図データの総量を少なくすることができる。さらに、地図画像を拡大して縮尺を変更する際には、道路等の幅や名称表示のフォントサイズは全体の倍率と異なる倍率で拡大されるようになっているので、或る縮尺に合わせて地図データが作成されていても、拡大した縮尺においても同様に見やすい地図表示を行うことができる。
すなわち、12段階の縮尺表示の縮尺を、順に拡大して表示する場合に、道路等の幅や名称表示のフォントサイズは、全体の倍率と異なる倍率で順に拡大表示される。
また、この第1実施形態の地図表示装置によれば、地図画像を全体的に2倍や5倍に拡大する場合には、道路等の幅を1.4倍や2.0倍など全体の拡大率より小さい倍率で拡大するようになっている。従って、地図画像を拡大したときに、道路等の幅が太くなりすぎて見にくくなるのを修正して、見やすい地図表示を行うことができる。
[第2実施形態]
第2実施形態の地図表示装置は、多段階縮尺用データテーブルの一部と、地図画像を拡大縮小して表示する際の道路等の表示方法とが第1実施形態と異なり、他の構成は第1実施形態とほぼ同一である。従って、異なる点のみ説明する。
図8には、第2実施形態の多段階縮尺用データテーブルの一部を示す。
第2実施形態の地図データ記憶メモリ14には、図8の内容を含んだ多段階縮尺用データテーブルが格納されている。第2実施形態の多段階縮尺用データテーブルにおいては、設定された各縮尺ごとに、各種道路と鉄道路線の道幅の拡大倍率、河川の幅の拡大倍率のデータとともに、各種道路と鉄道路線の線種および表示色、河川の線種および表示色を表わすデータがそれぞれ登録されている。
例えば、図8の「(3)」の行に示すように、3段階目の縮尺において、高速道路は、道幅の倍率が「1倍」で、表示線種および表示色が「緑の1重線」で表示することが示されている。また、図8の「(2)」の行に示すように、2段階目の縮尺において、高速道路は、道幅の倍率が「1.4倍」で、表示線種および表示色が「深緑の線上に緑の線が重なった二重線」で表示されることが示されている。ここで、二重線とは、第1色の幅広の線上の中央に第2色の幅の狭い線が重なることで、両縁が第1色で中が第2色となった線のことである。
第2実施形態の地図拡大縮小デフォルメ処理部16は、道路レイヤーの画像を描画する際、CPU10により指定された縮尺に応じて、道路の道幅、路線の道幅、河川の幅を多段階縮尺用データテーブルに示された倍率で拡大して描画処理を実行することに加えて、上記の多段階縮尺用データテーブルに示された表示線種および表示色で道路等の描画処理を行うようになっている。
この第2実施形態の地図表示装置においては、上記構成により、例えば、第1グループの地図データにより3段階目の縮尺の地図表示が行われている状態で、ユーザが拡大キーを操作すると、次のように地図画像が拡大されて表示出力されることになる。すなわち、同一の第1グループの地図データが使用されて、この地図画像のX−Y方向の長さがそれぞれ2倍に拡大される一方、各種道路、鉄道路線、河川のそれぞれの幅が1.4倍に拡大される。さらに、各種道路、鉄道路線、河川のそれぞれの表示線種と表示色が、図8の多段階縮尺用データテーブルの「(2)」の行に示される内容で描画されて、2段階目の縮尺の地図画像が表示出力される。
さらに、ユーザが拡大キーを操作すると、同一の第1グループの地図データが使用されて、この地図画像のX−Y方向の長さが3段階目の縮尺から5倍に拡大される一方、各種道路、鉄道路線、河川の各々の幅が3段階目の縮尺から2.0倍に拡大される。また、各種道路、鉄道路線、河川の各々の表示線種と表示色が、図8の多段階縮尺用データテーブルの「(1)」の行に示される内容で描画されて、1段階目の縮尺の地図画像が表示出力される。
また、この1段階目の縮尺の地図表示が行われている状態で、ユーザが縮小キーを操作していった場合には、上記とは逆に画像の縮小表示が行われて、2段階目の縮尺の地図画像、3段階目の縮尺の地図画像の表示がなされる。
以上のように、第2実施形態の地図表示装置によれば、地図画像の拡大縮小に伴って道路等の幅を設定倍率で拡大縮小する際に、道路等の表示を2重線から1重線に変更したり、1重線から2重線に変更したりするので、さらに各縮尺に合った地図表示を実現することができる。
さらに、地図画像を縮小した際に、所定種別の道路が2重線から1重線に変更されるようになっているので、描画処理のデータ量が一気に増加したりすることが回避されるようになっている。すなわち、1つの地図データを用いて地図画像を縮小して表示する際には、表示画面に収まる地図の範囲が広がるため描画処理のデータ量が増す。他方、このとき道路等描画が2重線から1重線に変更されることで描画処理のデータ量が減り、総合して描画処理のデータ量の均衡を図ることができる。
[第3実施形態]
第3実施形態の地図表示装置は、多段階縮尺用データテーブルの内容の一部と、地図画像を拡大縮小する際の道路、路線、河川の表示方法とが第1実施形態と異なり、他の構成は第1実施形態とほぼ同一である。従って、異なる点のみ説明する。
図9には、1つの地図データの構成例を表わしたデータチャートを、図10には、第3実施形態の多段階縮尺用データテーブルの一部を表わしたデータチャートを、それぞれ示す。
地図データ記憶メモリ14に記憶されている地図データ(例えば詳細地図を表わす第2グループの地図データなど)は、図9に示すように、互いに離れた複数の領域のデータが集って構成されている。各領域のデータには、当該領域を識別する領域番号、当該領域の属性(例えば都市部、郊外など)を表わした領域属性データ、当該領域の地図画像を有する地図データ等が含まれる。
第3実施形態の地図データ記憶メモリ14には、図10の内容を含んだ多段階縮尺用データテーブルが格納されている。この第3実施形態の多段階縮尺用データテーブルにおいては、道路等の幅の倍率と、名称表示に使用する文字のフォントサイズの倍率とが、地図データの領域の属性情報(都市部か郊外か)によって、それぞれ別個に設定されるようになっている。
例えば、図10の「(6)」の行に示すように、6段階目の縮尺において、道路等の幅と名称表示のフォントサイズが、第2グループの地図データに示された値をそのまま等倍で表示するように設定されるのに対して、図10の「(5)」の行に示すように、5段階目の縮尺では、道路等の幅と名称表示のフォントサイズが、都市部の領域では1.3倍に、郊外の領域では1.5倍に拡大表示するように設定されている。また、図10の「(4)」の行に示すように、4段階目の縮尺では、都市部の領域で1.8倍、郊外の領域で2.2倍に拡大表示するように設定されている。
第3実施形態の地図拡大縮小デフォルメ処理部16は、道路レイヤーの画像を描画する際に、地図データの領域属性データから描画する地図画像の領域が都市部であるか郊外であるかを判別し、多段階縮尺用データテーブルの倍率データの中から領域の判別結果に対応する倍率データを読み出して、道路等の幅をこの倍率で拡大して描画処理するように構成されている。
また、第3実施形態の文字描画制御処理部17は、名称レイヤーの文字を描画する際に、地図データの領域属性データから描画する地図画像の領域が都市部であるか郊外であるかを判別し、多段階縮尺用データテーブルの倍率データの中から領域の判別結果に対応する倍率データを読み出して、フォントサイズをこの倍率で拡大して描画処理するように構成されている。
この第3実施形態の地図表示装置においては、上記構成により、例えば、第2グループの地図データを用いて6段階目の縮尺から5段階目の縮尺へ地図画像を拡大する際、或いは、5段階目の縮尺から6段階目の縮尺へ地図画像を拡大する際に、表示領域が都市部であるか郊外であるかによって、道路等の幅や名称表示のフォントサイズが異なる倍率で拡大されて地図画像が表示出力される。また、縮尺を下げて地図画像を縮小表示する際には、上記の拡大の場合とは逆に、表示領域が都市部であるか郊外であるかによって、道路等の幅や名称表示のフォントサイズが異なる倍率で縮小されて地図画像が表示出力される。
以上のように、この第3実施形態の地図表示装置によれば、地図画像の領域が都市部か郊外かによって、道路等の幅の倍率や名称表示のフォントサイズの倍率を異ならせて拡大縮小するようになっている。従って、道路等や名称が多くなる都市部では、地図画像中でこれらが余り大きくならないようにし、道路等や名称がまばらになる郊外では、地図画像中にこれらを強調して表示出力させることが可能となる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、様々な変更が可能である。例えば、上記実施形態では、或る縮尺に合わせて作成されている地図データを用いて、この縮尺よりも大きな縮尺に対応するように地図画像を拡大して表示する構成を示しているが、或る縮尺に合わせて作成されている地図データを用いて、この縮尺よりも小さな縮尺に対応するように地図画像を縮小して表示するようにしても良い。この場合、地図全体の縮小倍率(例えば0.4倍や0.2倍)よりも大きな倍率(例えば0.7倍や0.5倍)で道路等の幅や名称表示のフォントサイズを縮小することで、上記実施形態と同様の作用・効果が奏される。
また、上記実施形態では、地図画像の描画をCPU10とは別のハードウェアを用いて行うようにしているが、CPU10が直接に描画処理を行うように構成することもできる。また、上記実施形態では、路線や河川の画像データも道路レイヤーのデータに含めているが、別レイヤーのデータに分けるようにしても良い。その他、実施形態で示した細部は発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
1 地図表示装置
10 CPU
11 RAM
12 ROM
13 表示部
14 地図データ記憶メモリ
15 地図描画処理部
16 地図拡大縮小デフォルメ処理部
17 文字描画制御処理部
18 操作部
19 電源
30 道路レイヤーのデータ
40 名称レイヤーのデータ
50 多段階縮尺用データテーブル

Claims (6)

  1. 画像を表示する表示部と、
    前記表示部に指定された縮尺で地図画像を表示させる表示制御手段と、
    道路又は路線の画像を表わすベクトルデータを含むとともに所定の縮尺表示用に作成された地図画像のデータとして、都市部の地図画像のデータと、郊外の地図画像のデータとを格納した地図情報記憶手段と、
    を備え、
    前記表示制御手段は、
    指定された縮尺に対応する地図画像が前記地図情報記憶手段に格納されていない場合に、前記地図情報記憶手段から前記指定された縮尺に近い縮尺表示用の地図画像のデータを読み出し、当該地図画像を前記指定された縮尺に合わせた所定倍率で拡大又は縮小させる一方、前記都市部の地図画像における前記道路又は路線の道幅の倍率と、前記郊外の地図画像における前記道路又は路線の道幅の倍率とを異ならせて、拡大又は縮小して前記表示部に表示させる
    ことを特徴とする地図表示装置。
  2. 画像を表示する表示部と、
    前記表示部に指定された縮尺で地図画像を表示させる表示制御手段と、
    道路又は路線の画像を表わすベクトルデータを含むとともに所定の縮尺表示用に作成された地図画像のデータを格納した地図情報記憶手段と、
    を備え、
    前記表示制御手段は、
    指定された縮尺に対応する地図画像が前記地図情報記憶手段に格納されていない場合に、前記地図情報記憶手段から前記指定された縮尺に近い縮尺表示用の地図画像のデータを読み出し、当該地図画像を前記指定された縮尺に合わせた所定倍率で拡大又は縮小させる一方、前記道路又は路線の道幅を前記所定倍率と異なる倍率で拡大又は縮小して前記表示部に表示させ、
    さらに前記道路又は路線の表示を、当該道路又は路線の道幅分の幅を有する1本の線からなる線種、或いは、総合して当該道幅分の幅を有するとともに幅と色がそれぞれ異なる複数本の線を重ねてなる多重線の線種の何れかで行うとともに、
    前記道路又は路線の道幅を拡大又は縮小して表示する場合に、当該道路又は路線の表示線種における線の重なる数を増加又は減少させる
    ことを特徴とする地図表示装置。
  3. 画像を表示する表示部と、道路又は路線の画像を表わすベクトルデータを含むとともに所定の縮尺表示用に作成された地図画像のデータとして、都市部の地図画像のデータと、郊外の地図画像のデータとを格納した地図情報記憶手段とを備える地図表示装置の地図表示方法であって、
    前記表示部に指定された縮尺で地図画像を表示させる表示制御ステップを有し、
    当該表示制御ステップは、
    指定された縮尺に対応する地図画像が前記地図情報記憶手段に格納されていない場合に、前記地図情報記憶手段から前記指定された縮尺に近い縮尺表示用の地図画像のデータを読み出し、当該地図画像を前記指定された縮尺に合わせた所定倍率で拡大又は縮小させる一方、前記都市部の地図画像における前記道路又は路線の道幅の倍率と、前記郊外の地図画像における前記道路又は路線の道幅の倍率とを異ならせて、拡大又は縮小して前記表示部に表示させる
    ことを特徴とする地図表示方法。
  4. 画像を表示する表示部と、道路又は路線の画像を表わすベクトルデータを含むとともに所定の縮尺表示用に作成された地図画像のデータを格納した地図情報記憶手段とを備える地図表示装置の地図表示方法であって、
    前記表示部に指定された縮尺で地図画像を表示させる表示制御ステップを有し、
    当該表示制御ステップは、
    指定された縮尺に対応する地図画像が前記地図情報記憶手段に格納されていない場合に、前記地図情報記憶手段から前記指定された縮尺に近い縮尺表示用の地図画像のデータを読み出し、当該地図画像を前記指定された縮尺に合わせた所定倍率で拡大又は縮小させる一方、前記道路又は路線の道幅を前記所定倍率と異なる倍率で拡大又は縮小して前記表示部に表示させ、
    さらに前記道路又は路線の表示を、当該道路又は路線の道幅分の幅を有する1本の線からなる線種、或いは、総合して当該道幅分の幅を有するとともに幅と色がそれぞれ異なる複数本の線を重ねてなる多重線の線種の何れかで行うとともに、
    前記道路又は路線の道幅を拡大又は縮小して表示する場合に、当該道路又は路線の表示線種における線の重なる数を増加又は減少させる
    ことを特徴とする地図表示方法。
  5. 画像を表示する表示部と、道路又は路線の画像を表わすベクトルデータを含むとともに所定の縮尺表示用に作成された地図画像のデータとして、都市部の地図画像のデータと、郊外の地図画像のデータとを格納した地図情報記憶手段とを備える地図表示装置が有するコンピュータに、
    前記表示部に複数の指定された縮尺で地図画像を表示させる表示制御機能を実現させ、
    当該表示制御機能は、
    指定された縮尺に対応する地図画像が前記地図情報記憶手段に格納されていない場合に、前記地図情報記憶手段から前記指定された縮尺に近い縮尺表示用の地図画像のデータを読み出し、当該地図画像を前記指定された縮尺に合わせた所定倍率で拡大又は縮小させる一方、前記都市部の地図画像における前記道路又は路線の道幅の倍率と、前記郊外の地図画像における前記道路又は路線の道幅の倍率とを異ならせて、拡大又は縮小して前記表示部に表示させる
    ことを特徴とするプログラム。
  6. 画像を表示する表示部と、道路又は路線の画像を表わすベクトルデータを含むとともに所定の縮尺表示用に作成された地図画像のデータを格納した地図情報記憶手段とを備える地図表示装置が有するコンピュータに、
    前記表示部に複数の指定された縮尺で地図画像を表示させる表示制御機能を実現させ、
    当該表示制御機能は、
    指定された縮尺に対応する地図画像が前記地図情報記憶手段に格納されていない場合に、前記地図情報記憶手段から前記指定された縮尺に近い縮尺表示用の地図画像のデータを読み出し、当該地図画像を前記指定された縮尺に合わせた所定倍率で拡大又は縮小させる一方、前記道路又は路線の道幅を前記所定倍率と異なる倍率で拡大又は縮小して前記表示部に表示させ、
    さらに前記道路又は路線の表示を、当該道路又は路線の道幅分の幅を有する1本の線からなる線種、或いは、総合して当該道幅分の幅を有するとともに幅と色がそれぞれ異なる複数本の線を重ねてなる多重線の線種の何れかで行うとともに、
    前記道路又は路線の道幅を拡大又は縮小して表示する場合に、当該道路又は路線の表示線種における線の重なる数を増加又は減少させる
    ことを特徴とするプログラム。
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