JPH10254355A - ベクトル地図表示装置 - Google Patents

ベクトル地図表示装置

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JPH10254355A
JPH10254355A JP9060537A JP6053797A JPH10254355A JP H10254355 A JPH10254355 A JP H10254355A JP 9060537 A JP9060537 A JP 9060537A JP 6053797 A JP6053797 A JP 6053797A JP H10254355 A JPH10254355 A JP H10254355A
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JP
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vector map
memory area
visible
rotation
character
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JP9060537A
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Shigeru Owada
茂 大和田
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Hitachi Engineering Co Ltd
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Hitachi Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベクトル地図のスムーズな拡大・縮小・回転
に際して、扱うデータ量が膨大であり、迅速処理を行い
たい。 【解決手段】 ベクトル地図は、仮想メモリ領域E2
描画される。この領域E2の中に可視メモリ領域E1が設
定される。可視メモリ領域E1は、表示画面にそのまま
表示される。そこで、スムーズな回転(所定ピッチ角度
毎の回転)を行う場合、ベクトル地図の情報を削減(可
視領域のみの表示、表示サイズによる表示/非表示制御
等)をはかる。これによって表示のための処理の迅速化
がはかれる。また、回転以外に、スムーズな拡大や縮小
にも適用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はベクトル地図の表示
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】地図をデータ化した場合の、データ形式
の1つにベクトルデータがある。ベクトルデータで構成
された地図は、ベクトル地図と呼ばれる。ベクトル地図
を表示する場合は、先ず可視領域よりも大きい仮想領域
にベクトル地図を描画し、この仮想領域に可視領域を設
定し、該可視領域のベクトル地図を表示画面上に表示す
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ベクトル地図の表示に
際して、アフィン変換処理例えば回転や拡大・縮小の処
理を伴うことが多い。ある表示中のベクトル地図を例え
ば45゜回転させて表示したいとか、ズームイン方式に
より拡大させて表示したいとか、ズームアウト方式によ
り縮小させて表示したいとかの要求による。
【0004】然るに、1つのベクトル地図を構成するベ
クトルデータは膨大であり、この地図の回転や拡大処理
ではこうした膨大なデータを処理対象としなければなら
ない。更に、地図の回転や拡大処理では、可視領域内の
データのみならず、可視領域の外部のデータをも処理対
象としなければならないことが多く、扱うデータ領域は
更に大きくなり、迅速処理は困難との問題がある。
【0005】本発明の目的は、ベクトル地図の処理に際
して迅速処理を可能にするベクトル地図表示装置を提供
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ベクトル地図
を描画した仮想メモリ領域と、仮想メモリ領域内に設定
した可視メモリ領域と、可視メモリ領域のみのベクトル
地図をアフィン変換させて得られる、可視メモリ領域の
ベクトル地図を表示する処理手段と、より成るベクトル
地図表示装置を開示する。
【0007】更に本発明は、ベクトル地図を描画した仮
想メモリ領域と、仮想メモリ領域内に設定した可視メモ
リ領域と、ベクトル地図の所定ピッチ単位の回転(又は
拡大又は縮小)処理を指定する入力手段と、該入力指定
により、指定時の仮想領域内のベクトル地図のみに対し
て上記処理を実行し、各ピッチ毎に得られる可視領域内
のベクトル地図を表示する処理手段と、より成るベクト
ル地図表示装置を開示する。
【0008】更に本発明は、上記入力手段は、処理内容
(回転又は拡大又は縮小のいずれか)、所定ピッチ幅、
回転(又は拡大又は縮小)中心、を入力するものとした
請求項2のベクトル地図表示装置を開示する。
【0009】更に本発明は、文字レイヤと形状レイヤと
を含むレイヤ構造化されたベクトル地図を、描画した仮
想メモリ領域と、仮想メモリ領域内に設定した可視メモ
リ領域と、仮想メモリ領域内のベクトル地図(又は可視
領域内のベクトル地図)をアフィン変換して得られるベ
クトル地図に対して、上記文字レイヤ上での文字サイズ
と基準値との大小を比較し、基準値よりも大きい文字サ
イズの文字(又は、その文字の属する文字レイヤ)を含
む、可視メモリ領域のベクトル地図を表示する処理手段
と、より成るベクトル地図表示装置を開示する。
【0010】更に本発明は、ベクトル地図を描画した仮
想メモリ領域と、仮想メモリ領域内に設定した可視メモ
リ領域と、仮想メモリ領域のベクトル地図をアフィン変
換した際の可視領域内に属すると予想されるベクトル地
図を選択し、これを表示する処理手段と、より成るベク
トル地図表示装置を開示する。
【0011】更に本発明は、ベクトル地図を描画した仮
想メモリ領域と、仮想メモリ領域内に設定した可視メモ
リ領域と、ベクトル地図の所定ピッチ単位の回転(又は
拡大又は縮小)処理、所定ピッチ幅、回転(又は拡大又
は縮小)の中心とを指定する入力手段と、上記回転(又
は拡大又は縮小)の中心から半径R(Rは、この中心か
ら可視メモリ領域の4隅の頂点までの距離の中で最大値
のもの)の円内のベクトル地図に対して処理を実行し、
各ピッチ毎に得られる可視領域内のベクトル地図を表示
する処理手段と、より成るベクトル地図表示装置を開示
する。
【0012】
【発明の実施の形態】図1はベクトル地図とベクトルデ
ータとの一例を示す図である。このベクトル地図は、図
1(c)に示す如き200×100画素サイズの、直線
Lと円Gと文字Cとより構成されたベクトル地図例とす
る。図1(a)は、そのデータ構成例であって、各形状
種別(点、線、円、文字等)に対するデータ構成は下記
の如くとした。 点…描画XY座標 線…描画始点XY座標、描画終点XY座標 円…描画中心XY座標、半径 文字…描画XY座標、文字高さ、文字列 … … … … … … … … … 図1(b)は、図1(a)の如きデータ構成における、
図1(c)のベクトル地図での数値例を示す。線Lで
は、始点(20、20)、終点(180、80)であ
り、円Gでは、円中心点(100、50)、半径(4
0)であり、文字Cでは、位置(100、50)、文字
高さ(24)、文字列“茨城県”である。
【0013】図2は、可視領域E1と仮想領域E2との対
応関係を示す。可視領域E1に比して仮想領域E2は数倍
〜数10倍の大きさを持つ。この仮想領域E2の中の任
意の位置(例えば中央位置)に、可視領域E1を設定す
る。可視領域E1は、表示画面上での表示対象として扱
われ、表示画面の大きさよりも小さいこともありうる。
小さい場合の表示画面上での位置は、表示する側(者)
の操作で定める場合を含む。
【0014】通常の地図表示装置にあっては、膨大なベ
クトルデータを対象とするため、全てのベクトルデータ
をメモり上に持つことは困難である。そこでデータベー
スを用意しておき、このデータベース中に幾つかの区画
等に分割した形式にてベクトルデータを格納しておく。
データベース中のベクトルデータの各座標値をある地点
を規準としてそこからの距離(例えばメートル等の元。
これは絶対座標と呼ばれる)等の値である。かかるデー
タベース上のベクトルデータを読み出して仮想領域E2
に描画する手順を図3に示す。
【0015】図3において、あるベクトル地図を表示す
る場合、表示しようとする所のベクトルデータをデータ
ベースDBからメモリM上に読み込む。次に、表示処理
Fを行って、その各ベクトルデータの絶対座標を、表示
しようとしている回転角度や拡大等の縮尺に応じてピク
セル座標に変換し、その変換後のベクトルデータを、例
えばX−WINDOW等の描画ルーチンを用いて仮想空
間上に描画する。
【0016】ベクトル地図のアフィン変換処理、例えば
回転や拡大、縮小の処理を迅速に行うための各種の実施
の形態例は以下の通りである。 (1)、可視領域のみの表示、(2)、表示サイズによ
る表示/非表示制御、(3)、対象外情報化、(4)、
回転及び拡大、縮小中の描画情報制御。
【0017】以下、(1)〜(4)を個々に説明する。 (1)、可視領域のみの表示。ベクトル地図を例えば5
゜単位で次々に回転させて、0゜、5゜、10゜、15
゜、…の各回転角度のベクトル地図を次々に表示させた
い要求がある。こうしたスムーズな回転(以下、スムー
ズ回転と呼ぶ)によるベクトル地図の表示に際して、仮
想領域全体を5゜単位に更新して、その可視領域のベク
トル地図を表示するやり方が一般的である。然るに、5
゜単位のその都度の仮想領域全体更新は、扱うデータ量
が仮想領域分必要であり、迅速な処理はハードウェア、
ソフトウェアに負担がかかり、結局、速度的にもスムー
ズな回転表示は困難であった。そこで、5゜毎の回転に
伴うベクトル地図の処理は、仮想領域全体とせずに可視
領域のみにすることにした。可視領域のみで5゜毎の回
転処理では、扱うべきデータ量が可視領域分となり、高
速なスムーズ回転表示が可能となる。
【0018】この可視領域のみの回転処理を行うには、
地図のスクロール処理を禁止状態にしておくことが好ま
しい。互いに仮想領域へのアクセスを行う処理であり、
必ずどちらか一方の処理のみが行えるようにしておくた
めである。こうしたスクロール禁止状態にする1つの方
法は、マウスに付属するボタンをONにするやり方であ
る。マウスのボタンがONになるとスクロール禁止とな
るためである。更に、マウスのボタンのONの状態のも
とで、表示画面上にスムーズ回転を行うためのメニュー
を表示しておき、マウスカーソルでこのメニューを指示
することで、スムーズ回転を行わせる。一方、右回りス
ムーズ回転のためのフローチャートを図4に示す。スム
ーズ回転には、右回り回転のみとするメニューもあれ
ば、右回りと左回りとを選択できるメニューもある。図
4のフローF1では、右回りのメニューを選んだものと
して、マウスのボタンがONされている状態で右回りメ
ニューをマウスカーソルが指示しているかチェックす
る。右回りメニューの指示があれば、フローF2に移
り、表示角度を(現在の表示角度+5゜)に更新する。
スムーズ回転開始時であれば、現在の表示角度は0゜と
する。フローF2によって、表示角度が5゜、10゜、
15゜、…と更新される。
【0019】フローF3では、メモリ上の全ベクトルデ
ータについてフローF4〜F7の処理がなされたか否かを
チェックする。先ずフローF4では、フローF2で更新し
た表示角度になるように座標変換する。フローF5で、
座標変換後のピクセル座標が可視領域にかかっているか
チェックし、可視領域にかかっていれば、フローF6
移り、描画ルーチンの呼び出しを行い、フローF3にて
表示を行う。可視領域にかかっていなければ描画ルーチ
ンの呼び出し及び表示は行わずにフローF3に移る。
【0020】以上のF4〜F7の処理をメモリ上の全ベク
トルデータについて実行する。更に、マウスのボタンが
OFFになるまで、各表示角度毎にF4〜F7の処理を行
う。マウスのボタンがOFFになった時点で、スムーズ
回転の指示は終了する。フローF8では、仮想領域全面
を再描画する。ここでの再描画とは、現状の角度のもと
で、F4とF6とを実行し、フローF7でそれを表示する
ことである。尚、フローF5で可視領域にかかっている
と判定したベクトルデータに関しては、フラグ“1”を
立てておくとか、特定のメモリ領域に集めておくとかす
ることで簡単に選択でき、迅速表示は可能である。かく
して、スムーズ回転を行わせた場合、その回転に伴って
可視領域にかかるベクトルデータのみが選択され、表示
される。可視領域にかからないベクトルデータは、表示
されないため、仮想領域全体のスムーズ回転をする必要
はなく、迅速なスムーズ回転を実現できる。そして、ス
ムーズ回転の指示が終了すると、その時の現状の角度
で、仮想領域全体についてその角度になるように座標変
換を行い、表示する。
【0021】以上は、スムーズ回転の例であるが、拡大
(ズームイン)、縮小(ズームアウト)に対しても同様
に適用できる。図5は、こうした各種の操作メニュー例
と、スムーズ回転例との説明図である。操作メニュー1
0には、右回り、左回り、ズームイン、ズームアウトの
種別があり、マウスのボタンをONにした状態で、いず
れかにマウスカーソルを指定することで、そのメニュー
を選択実行される。例えば、右回りメニューを指示選択
したとすると、開始時には、画面(可視領域E1は表示
されるものであり、表示画面と同義)14の如くなる。
次に、表示角度を+5゜更新しての回転(フローF11
を行う。この結果、画面15が得られる。更に+5゜更
新(フローF12)すれば、画面16が得られる。その後
で、マウスのボタンを離せば(OFF)、回転は停止す
る(フローF13)。
【0022】図6は、スムーズなズームイン(拡大)時
の事例を示す。画面17が最初の画面であり、これに対
して、ある設定倍率kに従って、第1回のズームイン
(フローF20)の結果が画面18となる。更にこの設定
倍率kで再度ズームイン(フローF21)した結果が画面
19となる。マウスボタンを離す(OFF)ことで、拡
大の停止(フローF22)となる。
【0023】(2)、表示サイズによる表示/非表示制
御。住宅地図は、ベクトル地図で表現する例が多い。こ
の場合、住宅地図を構成する要素毎にレイヤ化する。例
えば、住宅地図は、道路、住宅、通り名、個人名称等よ
り成る。そこで、以下の如きレイヤ構成をとる。 道路レイヤ…道路のみをベクトルデータ化したもの、 住宅レイヤ…住宅の家屋形状(上面図とか)をベクトル
データ化したもの、 通り名レイヤ…近辺の通り名のみをベクトルデータ化し
たもの、 個人名称レイヤ…住宅の所有者等の個人名称のみをベク
トルデータ化したもの。 こうしたレイヤを重ね合わせることで住宅地図が形成で
きる。上記レイヤの中で、道路レイヤと住宅レイヤは線
分データ等で表現され、通り名レイヤと個人名称レイヤ
とは文字データで表現される。かかる文字データは、そ
の描画角度が真横のみではなく、家屋の形状や方向に合
わせて描画する方向が種々な角度をとる。この様な文字
データの描画は、一般にストロークフォントによる描画
法をとる。
【0024】ストロークフォントによる描画とは、各文
字毎に複数の線分でその文字形状を表現するよう各線分
の座標が格納された辞書を持ち、表示する文字列の各文
字コードから複数本の線分に置き換えて描画する方法で
ある。このように文字データは線分に置き換えられるの
で、線分の本数の割合でみれば、住宅地図においては、
測定結果によれば、文字データから作成した線分が全体
の7割以上を占めている。そこで、スムーズな回転やス
ムーズな縮小の処理を行う際に、文字データの描画量を
減少させることにした。文字データの減少方法には、文
字の線分サイズが基準サイズより小さい場合、その文字
を描画させないやり方をとる。基準サイズは、表示画面
上で視覚的に読めるか否かのサイズとする。読めない程
の小さいサイズの文字は表示させないようにすること
で、処理負担を少なくできる。
【0025】従って、文字データ数が減少できれば、迅
速処理、高速処理を実現できる。ここで、スムーズな縮
小(ズームアウト)を行う例でみると、スムーズな縮小
に従って文字データの線分サイズが大から小へと変化す
る。そこで、スムーズな縮小を行った場合、その縮小の
都度、文字データの線分サイズが基準サイズより小さい
か否かチェックし、基準サイズより小さくなった文字デ
ータについてはその文字を描画させないことにした。具
体的には、基準サイズは、表示画面上で視覚的に読める
か否かの臨界サイズ値とする。読めない程の小さいサイ
ズの文字は表示させる必要がないからである。一画面上
に存在する文字は大小種々である。従って、そうした種
々の文字について、その都度チェックし、基準サイズよ
りも小さくなった時には表示させないようなフラグを付
け、又は表示対象からはずすことにした。基準サイズの
一例としては、描画する文字の高さが10ピクセル(又
は10ポイント。以下同じ)の例がある。10ピクセル
以下であれば描画しない。
【0026】ここで、回転させる際に、10ピクセル以
下の文字を表示させないとは、10ピクセル以下の文字
は表示しないで回転させることを意味する。10ピクセ
ル以下の文字の表示のための描画が不要となるので、従
来よりも迅速に回転処理を実行できることになる。この
例を図11に示す。回転しようとする画面(メモリ)
に、20ピクセル、14ピクセル、9ピクセルの3サイ
ズの文字「あ」が配置されており、これを回転する。回
転の処理に当たって、基準値10ピクセルよりも小さい
9ピクセルの文字「あ」については描画させないことに
すれば、回転中にあっては、20ピクセル、14ピクセ
ルの2つのサイズの文字「あ」が表示され、9ピクセル
の文字「あ」は表示されない。そして回転停止後は回転
前と同様に傾きのみ変更された形で9ピクセルの文字
「あ」を併せて表示する。
【0027】図12は、ズームアウトでの処理例を示
す。22ピクセル、18ピクセル、14ピクセル、9ピ
クセルの文字「あ」が表示されており、これにある縮小
を行って、22→20、18→16、14→12、9→
7のサイズにすると、7ピクセルの文字「あ」は描画さ
せないため、表示例は(ロ)となる。更に20→18、
16→14、12→10、7→5のサイズにすると、表
示例は(ハ)となって、18ピクセル、14ピクセルの
文字「あ」のみが表示される。最後に縮小停止すると、
18、14、10、5の各サイズの文字が表示される。
このように、ズームアウト中は徐々に小さい文字から表
示されなくなり、それだけズーム処理の高速化を達成で
きる。
【0028】図7は、縮小(ズームアウト)での処理フ
ロー図である。フローF1ではマウスボタンがONで且
つ縮小メニューをマウスカーソルが指示しているか否か
をチェックする。そうであれば、フローF2〜F7の処理
を行う。先ず、フローF2で表示縮尺をスタート前の表
示縮尺に比べて縮小する。その縮小の度合(縮尺)は、
任意に設定した値又は事前設定した固定値である。フロ
ーF3では、メモリ上の全ベクトルデータについて、フ
ローF4〜F7の処理が終了したか否かをチェックしてお
り、全ベクトルデータの処理が終了すれば全体処理終了
となり、そうでなければフローF4〜F7の処理を行う。
【0029】フローF4では、更新表示縮尺に合うよう
に更新前のベクトルデータの座標を更新表示縮尺の座標
になるように座標変換する。フローF5では、その座標
変換後のデータの中の文字データについて、その表示高
さが10ピクセル以下かのチェックを行い、10ピクセ
ル未満の文字データは除外する。(又は表示禁止フラグ
をつける)。10ピクセル以上の文字データは残す。次
に、フローF6で描画ルーチンを呼出し、フローF7で表
示を行う。この表示では、10ピクセル以上の文字高さ
の文字のみが残されて、画面上に表示される。
【0030】図8は、スムーズ回転での処理フロー図で
ある。スムーズ回転では、ある角度(例えば5°)単位
に地図を回転させているが、こうした回転角度毎に、文
字データの線分サイズと基準サイズとの大小を比較し
て、基準サイズよりも小さい文字データについては表示
させないようにする。これを実現するのが図8である。
図4と図7とを組み合わせた如きフローであり、同一フ
ロー番号は、同一処理を示す。更に、図8のフローF4
での表示縮尺とは、ある縮尺を定めておいてスムーズ回
転を行わせていることからスムーズ回転時点での縮尺を
指す。
【0031】尚、図7、図8での表示縮尺は、文字レイ
ヤの中で、通り名レイヤと個人名称レイヤとで異なる例
がある。また、こうした異なる文字レイヤにあっては、
表示縮尺の値によって、レイヤ単位に表示の有無を区分
けするやり方をとってもよい。例えば通り名レイヤにあ
っては、1500分の1の縮尺以下であれば表示せず、
個人名称レイヤにあっては750分の1の縮尺以下であ
れば表示しない、といったやり方をとる。
【0032】(3)、対象外情報化。この第3の実施の
形態は、前記第1の実施の形態の更に具体的な例であ
る。スムーズ回転に際し、可視領域にかかるか否かの判
定の効率化をはかるために、回転中心から最も遠い距離
を半径とする円を考え、この円内にあるすべてのベクト
ルデータを表示対象とし、円外にあるすべてのベクトル
データを表示対象外とした。スムーズ拡大にあっては、
可視領域の位置及び大きさ(縦X横)、並びに拡大中心
点がわかっていることから、拡大縮尺によってこれらの
可視領域にかかるようになるベクトルデータは事前にわ
かる。そこで、拡大縮尺によってこれらの可視領域にか
かるようになるすべてのデータを表示対象とし、そうで
ないすべてのベクトルデータを表示対象外にした。
【0033】具体的に説明する。図9(a)は、スムー
ズ拡大でのデータ削減の説明図である。回転中心C0
可視領域内に設定されており、スムーズ拡大はこの回転
中心C0を中心として回転する。そこで、この回転中心
0から可視領域E1の周辺までの距離の中で最大の距離
Rをみつける。図9(a)の例では、4辺の頂点の中
で、左上頂点までの距離が最大の距離となる。回転中心
0が可視領域E2の中心であれば、4隅の頂点までの距
離はすべて等しく、この距離が最大の距離Rとなる。か
くして求めた回転中心C0から半径距離Rの円を描け
ば、この円内に属するベクトルデータがスムーズ回転に
伴って可視領域にかかってくるデータである。かかるデ
ータを選択しておき、その都度の更新回転角度毎に選ん
で表示する。
【0034】図9(b)は、スムーズ拡大時でのデータ
削減の説明図である。この拡大にあっては、可視領域の
位置、大きさ、拡大中心C0は定まっており、拡大によ
ってその可視領域にかかってくるベクトルデータは計算
によってわかる。そこで、この可視領域にかかってくる
ベクトルデータを選択しておき、拡大の都度更新縮尺毎
に該当するものを選んで表示する。
【0035】図10は、図9(a)スムーズ回転を実現
するためのフローチャートである。図1や図7、図8と
同一フローは同一処理を示す。異なる点は、フローF4
でスムーズ回転に伴って半径Rの円内にかかってくるデ
ータとして指定されているかチェックする点、フローF
5でその指定あるデータは指定されている旨のフラグを
つける点である。その他は、他の図と変わりない。
【0036】(4)、回転及び拡大、縮小中の描画情報
制御。各レイヤごとに分けて情報が入力されているの
で、回転や拡大、縮小時には、例えば個人名はかかずに
通り名や駅名、丁名のみを表示するようにする。更に、
こうした表示にあっては、回転及び拡大、縮小中にどの
レイヤを表示しどのレイヤを非表示にするかを利用者に
設定可能とさせる。更に、スムーズ回転及び拡大・縮小
時は、このようなおおまかな地図データのみ表示させて
おき、回転が停止もしくは、拡大・縮小が停止した段階
(=ユーザがマウスのボタンを離した)で、全てのベク
トルデータを描画するようにする。(即ち、図8のフロ
ーF9等)。例えば、道路地図において、道路には、高
速道路・国道・県道・市道等いくつかの情報に分かれて
ベクトルデータは格納されている。ここで、回転及び拡
大・縮小中は、県道までを表示するものとし、さらに細
かい市道は停止した後表示するようにする。このような
各ベクトルデータの持つ項目ごとに、スムーズ関連の処
理中に表示するかしないかの情報を事前に設定可能と
し、描画するベクトルデータの量を減らし、高速な表示
を可能とする。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、表示対象となるベクト
ル地図を削減でき、これによって迅速な拡大、縮小、回
転等の処理及び表示が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】ベクトル地図のデータ構成例図である。
【図2】仮想メモリ領域と可視メモリ領域との関係を示
す例図である。
【図3】ベクトル地図の表示のため原理図である。
【図4】スムーズ回転でのフローチャートである。
【図5】スムーズ回転での操作メニューと表示画面とを
示す図である。
【図6】スムーズなズームイン(拡大)での操作メニュ
ーと表示画面とを示す図である。
【図7】スムーズなズームアウト(縮小)でのフローチ
ャートである。
【図8】スムーズな回転での他の処理フローチャートで
ある。
【図9】スムーズな回転と拡大での情報選択の説明図で
ある。
【図10】スムーズな回転での情報選択の他のフローチ
ャートである。
【図11】スムーズな回転での回転処理及びその表示例
を示す図である。
【図12】スムーズな縮小(ズームアウト)での縮小処
理及びその表示例を示す図である。
【符号の説明】
1 可視メモリ領域 E2 仮想メモリ領域

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベクトル地図を描画した仮想メモリ領域
    と、 仮想メモリ領域内に設定した可視メモリ領域と、 可視メモリ領域のみのベクトル地図をアフィン変換させ
    て得られる、 可視メモリ領域のベクトル地図を表示する処理手段と、 より成るベクトル地図表示装置。
  2. 【請求項2】 ベクトル地図を描画した仮想メモリ領域
    と、 仮想メモリ領域内に設定した可視メモリ領域と、 ベクトル地図の所定ピッチ単位の回転(又は拡大又は縮
    小)処理を指定する入力手段と、 該入力指定により、指定時の仮想領域内のベクトル地図
    のみに対して上記処理を実行し、各ピッチ毎に得られる
    可視領域内のベクトル地図を表示する処理手段と、 より成るベクトル地図表示装置。
  3. 【請求項3】 上記入力手段は、処理内容(回転又は拡
    大又は縮小のいずれか)、所定ピッチ幅、回転(又は拡
    大又は縮小)中心、を入力するものとした請求項2のベ
    クトル地図表示装置。
  4. 【請求項4】 文字レイヤと形状レイヤとを含むレイヤ
    構造化されたベクトル地図を、描画した仮想メモリ領域
    と、 仮想メモリ領域内に設定した可視メモリ領域と、 仮想メモリ領域内のベクトル地図(又は可視領域内のベ
    クトル地図)をアフィン変換して得られるベクトル地図
    に対して、上記文字レイヤ上での文字サイズと基準値と
    の大小を比較し、基準値よりも大きい文字サイズの文字
    (又は、その文字の属する文字レイヤ)を含む、可視メ
    モリ領域のベクトル地図を表示する処理手段と、 より成るベクトル地図表示装置。
  5. 【請求項5】 ベクトル地図を描画した仮想メモリ領域
    と、 仮想メモリ領域内に設定した可視メモリ領域と、 仮想メモリ領域のベクトル地図をアフィン変換した際の
    可視領域内に属すると予想されるベクトル地図を選択
    し、これを表示する処理手段と、 より成るベクトル地図表示装置。
  6. 【請求項6】 ベクトル地図を描画した仮想メモリ領域
    と、 仮想メモリ領域内に設定した可視メモリ領域と、 ベクトル地図の所定ピッチ単位の回転(又は拡大又は縮
    小)処理、所定ピッチ幅、回転(又は拡大又は縮小)の
    中心とを指定する入力手段と、 上記回転(又は拡大又は縮小)の中心から半径R(R
    は、この中心から可視メモリ領域の4隅の頂点までの距
    離の中で最大値のもの)の円内のベクトル地図に対して
    処理を実行し、各ピッチ毎に得られる可視領域内のベク
    トル地図を表示する処理手段と、 より成るベクトル地図表示装置。
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