JP2004062602A - 画像表示装置及び方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ユーザは、地図表示装置1に対して、地図ラスタイメージ5内の多数の画素から選択された少なくとも3つの選択画素のx座標・y座標と、3つの選択画素の各々に対応した地図上の地点の緯度・経度とを予め入力しておく。座標コンバータ13は、地図ラスタイメージ5を読み込んだ地図描画部15から、地図ラスタイメージ5上の各画素のx座標・y座標を受けて、座標変換用テーブル37に記録されている情報(すなわち、各選択画素のx座標・y座標と緯度・経度)に基づいて、x座標・y座標と緯度・経度との間の変換規則を決定し、決定された変換規則を用いて、地図ラスタイメージ5上の各画素のx座標・y座標を緯度・経度に変換する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像を表示するための技術に関し、具体的には例えば、2つの画像を重ね合わせて表示するための技術や、画像上の或るポイントを表示するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
本発明は、様々な種類の画像について適用可能であるが、以下、画像が地図のラスタイメージである場合を例に本発明について説明する。
【0003】
紙ベースの地図に基づいて、地図を電子化する技術が知られている。地図を電子化するためには、一般に、紙ベースの地図を基に地図のイメージデータ(例えば、ビットマップ形式のラスタイメージデータ、以下、「地図イメージ」と略称する)を作成し、その地図イメージ上の多数の点と緯度及び経度(以下、「緯度・経度」と表記)との対応関係を設定する必要がある。なぜなら、紙ベースの地図を基に作成された地図イメージ上の各点には、地図イメージの所定原点からの地図イメージ上での距離を示す値(例えば、x座標及びy座標)しか存在しておらず、緯度・経度を設定しなければ、地図として十分に活用することはできないからである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、地図イメージ上の多数の点の各々に緯度・経度を設定することには、非常にたくさんの労力を必要とする。このため、地図の電子化にはたくさんのコストがかかってしまう。
【0005】
従って、本発明の目的は、地図の電子化をより簡単に低コストで行えるようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の側面に従う装置は、第1の座標系に従う座標値をそれぞれ持つポイント群を含む第1の画像を入力する第1の画像入力手段と、第2の座標系に従う座標値をそれぞれ持つポイント群を含む第2の画像を入力する第2の画像入力手段と、上記第1の画像内から選ばれた少なくとも3つの選択ポイントの第1の座標系に従う選択ポイント座標値と、上記第2の画像内の上記少なくとも3つの選択ポイントにそれぞれ対応する対応ポイントの第2の座標系に従う対応ポイント座標値とを入力する座標入力手段と、上記入力された選択ポイント座標値と対応ポイント座標値とに基づいて、第1座標系に従う座標値と第2の座標系に従う座標値との間の変換規則を決定する変換規則決定手段と、上記決定された変換規則を用いて、上記第2の画像内の多数のポイントの第2の座標系に従う座標値を第1の座標系に従う座標値に変換する座標変換手段と、上記第2の画像内の多数のポイントが、上記第1の画像内において、上記多数のポイントの変換された第1の座標系の座標値に位置するように、上記第1の画像と上記第2の画像とを重ね合わせて表示する画像表示手段とを備える。
【0007】
ここで、「選択ポイント」は、例えば、第1の画像が二次元画像であれば、二次元画像上の多数のポイントから選択されたポイントであり、第1の画像が三次元画像であれば、三次元画像が表す空間の表面又は空間内の多数のポイントから選択されたポイントである。
【0008】
本発明の第1の側面に従う装置の好適な実施形態では、上記第1の画像は、或る地域の第1の地図イメージであり、上記第1の座標系に従う座標値は、緯度及び経度であり、上記第2の画像は、上記或る地域と同じ地域の第2の地図イメージであり、上記第2の座標系に従う座標値は、上記第2の地図イメージの所定原点からの上記第2の地図イメージ上での距離である。別の好適な実施形態では、上記第1の画像は、或る地域の第1の地図イメージであり、上記第1の座標系に従う座標値は、上記第1の地図イメージの所定原点からの上記第1の地図イメージ上での距離であり、上記第2の画像は、上記或る地域と同じ地域の第2の地図イメージであり、上記第2の座標系に従う座標値は、緯度及び経度である。
【0009】
本発明の第2の側面に従う装置は、第1の座標系に従う座標値をそれぞれ持つポイント群を含む画像を入力する画像入力手段と、上記画像内から選ばれた少なくとも3つの選択ポイントについて、第1の座標系に従う選択ポイント第1座標値と、第2の座標系に従う選択ポイント第2座標値とを入力する座標入力手段と、上記入力された選択ポイント第1座標値と選択ポイント第2座標値とに基づいて、第1座標系に従う座標値と第2の座標系に従う座標値との間の変換規則を決定する変換規則決定手段と、ユーザ所望の第2の座標系に従う座標値の入力を受ける所望座標入力手段と、上記決定された変換規則を用いて、上記入力された所望ポイントの第2の座標系に従う座標値を第1の座標系に従う座標値に変換する座標変換手段と、上記画像を表示すると共に、上記表示された画像内における上記変換された第1の座標系に従う座標値の位置を示す(例えば、その位置にマークを表示する、又は、その位置が画像が表示されている画面の中央に位置するように表示を制御する)表示手段とを備える。
【0010】
本発明の第2の側面に従う装置の好適な実施形態では、上記画像は、地図イメージであり、上記第1の座標系に従う座標値は、上記地図イメージの所定原点からの上記地図イメージ上での距離であり、上記第2の座標系に従う座標値は、緯度及び経度である。
【0011】
本発明の第3の側面に従う装置は、第1の座標系に従う座標値をそれぞれ持つポイント群を含む画像を入力する画像入力手段と、上記画像内から選ばれた少なくとも3つの選択ポイントについて、第1の座標系に従う選択ポイント第1座標値と、第2の座標系に従う選択ポイント第2座標値とを入力する座標入力手段と、上記入力された選択ポイント第1座標値と選択ポイント第2座標値とに基づいて、第1座標系に従う座標値と第2の座標系に従う座標値との間の変換規則を決定する変換規則決定手段と、上記画像内のユーザ所望のポイントの、第1の座標系に従う座標値の入力を受ける所望ポイント座標値入力手段と、
上記決定された変換規則を用いて、上記指定された所望ポイントの第1の座標系に従う座標値を第2の座標系に従う座標値に変換する座標変換手段と、上記画像を表示すると共に、上記所望ポイントの変換された第2の座標系に従う座標値を表示する画像・変換座標値表示手段とを備える。
【0012】
本発明の第3の側面に従う装置の好適な実施形態では、上記画像は、地図イメージであり、上記第1の座標系に従う座標値は、上記地図イメージの所定原点からの上記地図イメージ上での距離であり、上記第2の座標系に従う座標値は、緯度及び経度である。
【0013】
本発明の第4の側面に従う装置は、緯度及び経度と対応付けられていない、独自の座標系に従う座標値をそれぞれ持つポイント群を含む地図イメージを入力する地図イメージ入力手段と、上記地図イメージ内から選ばれた少なくとも3つの選択ポイントについて、上記独自の座標系に従う選択ポイント座標値と、緯度及び経度とを入力する座標入力手段と、上記入力された選択ポイント座標値と緯度及び経度とに基づいて、上記独自の座標系に従う座標値と緯度及び経度との間の変換規則を決定する変換規則決定手段と、ユーザ所望の地名の入力を受ける地名入力手段と、複数の地名の各々に対応した緯度及び経度が記録されている地名テーブルから、上記入力された地名に対応する緯度及び経度を取得する緯度・経度取得手段と、上記決定された変換規則を用いて、上記取得された緯度及び経度を上記独自の座標系に従う座標値に変換する座標変換手段と、上記変換された独自の座標系に従う座標値に基づいて、上記地図イメージ内から上記ユーザ所望の地名に対応したポイントを識別し、上記地図イメージを表示すると共に、上記表示された地図イメージ内における上記識別されたポイントの位置を示す(例えば、その位置にマークを表示する、又は、その位置が画像が表示されている画面の中央に位置するように表示を制御する)表示手段とを備える。
【0014】
「地名」は、土地に限らず、道路、駅、施設(観光名所、病院、自然地、映画館等)などの名前であっても良い。
【0015】
本発明の第1〜第4の側面に従う装置を構成する各手段はコンピュータにより実施することができるが、そのためのコンピュータプログラムは、ディスク型ストレージ、半導体メモリ及び通信ネットワークなどの各種媒体を通じてコンピュータにインストール又はロードすることができる。
【0016】
また、本発明の第1〜第4の側面に従う装置を構成する複数の手段は、一台のコンピュータシステムに搭載することもできるし、複数台のコンピュータシステムに分散して搭載することもできる。
【0017】
また、本発明の第1〜第4の側面に従う装置は、上述した変換規則の決定及び座標変換を画像を表示する都度に行っても良いし、一旦座標変換を行ったら、変換された各座標値を画像内の各ポイントに対応付けて、以後、上述した変換規則の決定及び座標変換を行わなくて済むようにしても良い。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0019】
図1は、本発明の第1の実施形態に従う画像表示装置が適用された地図表示システムを示す。
【0020】
この実施形態では、地図イメージ格納部3と、道路ネットワークデータ格納部7と、地図表示装置1とが使用される。地図イメージ格納部3と道路ネットワークデータ格納部7は、地図表示装置1内に存在していても良いし、インターネット等の通信ネットワーク上において別々の場所に存在していても良い。
【0021】
地図イメージ格納部3には、ビットマップ形式の地図ラスタイメージデータ(以下、「地図ラスタイメージ」と言う)5が格納されている。地図ラスタイメージ5は、紙ベースの地図に基づいて作成された正確な地図であっても良いし、人間が手で描いたような不正確な地図であっても良い。また、地図ラスタイメージ5内の各画素は、緯度及び経度と対応付けられていない。従って、その地図ラスタイメージ5のみからは、地図ラスタイメージ5上の各画素について、地図ラスタイメージ5の所定原点からの地図ラスタイメージ5上での距離(別の言い方をすれば、その画素の地図ラスタイメージ5上での幾何学的な位置、例えば、x座標・y座標)しかわからず、当然に、緯度・経度はわからない。
【0022】
道路ネットワークデータ格納部7には、交差点をノード(点)とし道路をノード間で結ぶリンク(線分)とした道路ネットワークデータ(ベクトルデータ)9が格納されている。道路ネットワークデータ9上の各ノードには、緯度・経度、又は、そのノードに対応する地図ラスタイメージ5内の画素のx座標及びy座標(以下、「x座標・y座標」と表記)が設定されている。
【0023】
地図表示装置1は、パーソナルコンピュータ、携帯電話機、又はPDA(Personal Digital Assistants)等のコンピュータシステムである。地図表示装置1は、座標変換用情報記憶部11と、座標コンバータ13と、地図描画部15と、ディスプレイ画面17とを有している。
【0024】
座標変換用情報記憶部11は、座標変換用テーブル37を記憶する。座標変換用テーブル37には、地図ラスタイメージ5内の多数の画素から選ばれた3つの画素(以下、「選択画素」と言う)のx座標・y座標(以下、各x座標・y座標を(x1, y1)、(x2, y2)、(x3, y3)と表記)と、各選択画素に対応した地図上の各地点の緯度・経度(以下、各緯度・経度を(La1,Lo1)、(La2,Lo2)、(La3,Lo3)と表記、尚、「La」は、緯度の英単語「Latitude」の略であり、「Lo」は、経度の英単語「Longitude」の略である)とが記録されている。これら3つの選択画素の座標(x1, y1)、(x2, y2)、(x3, y3)と、各選択画素に対応した緯度・経度(La1,Lo1)、(La2,Lo2)、(La3,Lo3)は、ユーザが入力する。なお、選択画素の数は、3つに限らずそれより多い数であっても良い。
【0025】
座標コンバータ13は、地図ラスタイメージ5内の多数の画素の各々のx座標・y座標を、アフィン変換等の座標変換方法で緯度・経度に変換する処理を行う。以下、座標コンバータ13について具体的に説明する。
【0026】
座標コンバータ13は、地図イメージ格納部3から地図ラスタイメージ5を読み込んだ地図描画部15から、地図ラスタイメージ5内の各画素のx座標・y座標を受ける。そして、座標コンバータ13は、座標変換用テーブル37に記録されている情報(すなわち、3つの選択画素のx座標・y座標と緯度・経度)に基づいて、x座標・y座標と緯度・経度との間の変換規則(x座標・y座標を緯度・経度に変換するための関数と、緯度・経度をx座標・y座標に変換するための関数の少なくとも一方)を決定する。その後、座標コンバータ13は、決定された変換規則を用いて、地図ラスタイメージ5上の各画素のx座標・y座標に対応した緯度・経度を算出する(つまり、地図ラスタイメージ5上の各画素のx座標・y座標を緯度・経度に変換する)。それにより、地図ラスタイメージ5上の各画素に対応した、地図上の各地点についての緯度・経度が得られる。座標コンバータ13は、算出された各緯度・経度を、地図描画部15に出力する。
【0027】
地図描画部15は、地図イメージ格納部3から地図ラスタイメージ5を読み込み、地図ラスタイメージ5に含まれている各画素のx座標・y座標を座標コンバータ13に通知する。それにより、座標コンバータ13では、上述した方法で各画素のx座標・y座標が緯度・経度に変換され、変換後の緯度・経度が地図描画部15に出力される。地図描画部15は、地図ラスタイメージ5の各画素に対応した緯度・経度を座標コンバータ13から受けて、且つ、道路ネットワークデータ格納部7から道路ネットワークデータ9を読み込む。そして、地図描画部15は、地図ラスタイメージ5の各画素の緯度・経度に基づいて、道路ネットワークデータ9の各ノードが、自分の緯度・経度と同一又は近似した、地図ラスタイメージ5内の画素に位置するように、道路ネットワークデータ9と地図ラスタイメージ5とを重ね合わせてディスプレイ画面17に表示する。
【0028】
以上、上述した第1の実施形態によれば、電子地図を作成するユーザが、3つの選択画素のx座標・y座標と、3つの選択画素の各々に対応した地図上の地点の緯度・経度とを予め入力しておけば、自動的に、地図ラスタイメージ5に含まれている各画素のx座標・y座標が緯度・経度に変換される。これにより、従来より簡単且つ低コストで電子地図を作成することができる。
【0029】
また、第1の実施形態によれば、電子地図を作成するユーザが、3つの選択画素のx座標・y座標と、3つの選択画素の各々に対応した地図上の地点の緯度・経度とを予め入力しておけば、自動的に、地図ラスタイメージ5に含まれている各画素のx座標・y座標が緯度・経度に変換され、その結果に基づいて、地図ラスタイメージ5と道路ネットワークデータ9とが重ね合わせて表示される。これは、正確な地図を座標系が異なる不正確な地図に重ね合わせて表示する等、種々の用途に適用することができる。
【0030】
ところで、本発明には、以下に説明するような第2及び第3の実施形態が考えられる。以下、本発明の第2及び第3の実施形態について説明する。なお、以下の説明では、第1の実施形態との差異点を主に説明する。
【0031】
図2は、本発明の第2の実施形態に従う画像表示装置が適用された地図表示システムを示す。なお、この図では、第1の実施形態と同一の構成要素については同一の参照番号を付してある(これは、以下の図3以降についても同様である)。
【0032】
第2の実施形態では、地図表示装置1には、検索キーとして地名の入力を受ける検索キー受付部21が備えられる(「地名」は、土地に限らず、道路、駅、施設(観光名所、病院、自然地等)などの名前であっても良い)。また、各地名と各地名に対応した緯度・経度とが記録されている地名情報テーブル23も備えられる。
【0033】
この第2の実施形態では、例えば図3に示すような、地図表示エリア101と、検索キー入力ボックス105とが設けられている地図表示画面100がディスプレイ画面17に表示される。以下、この第2の実施形態で行われる処理について具体的に説明する。
【0034】
地図表示装置1には、第1の実施形態と同様に、ユーザによって、予め、地図ラスタイメージ5における3つの選択画素の座標(x1, y1)、(x2, y2)、(x3, y3)と、各選択画素に対応した地図上の地点の緯度・経度(La1,Lo1)、(La2,Lo2)、(La3,Lo3)とが入力されている。この状態において、地図表示画面100の検索キー入力ボックス105に地名が入力された場合には、以下のような処理が行われる。
【0035】
すなわち、検査キー受付部21が、検索キー入力ボックス105に入力された地名を座標コンバータ51に渡す。
【0036】
座標コンバータ51は、検査キー受付部21から地名を受けたら、地名情報テーブル23を参照して、検査キー受付部21からの地名に対応した緯度・経度を取得する。そして、座標コンバータ51は、座標変換用テーブル37に記録されている情報(すなわち、3つの選択画素のx座標・y座標とそれぞれに対応した緯度・経度)に基づいて、既に説明した方法で、取得した緯度・経度に対応したx座標・y座標を算出する。それにより、ユーザ所望の地名に対応した画素のx座標・y座標が得られる。座標コンバータ13は、算出されたx座標・y座標を、地図描画部15に出力する。
【0037】
地図描画部15は、地図イメージ格納部5から地図ラスタイメージ5を読み込んで、且つ、道路ネットワークデータ格納部7から道路ネットワークデータ9を読み込んで、上述した方法で、道路ネットワークデータ9を地図ラスタイメージ5にオーバーレイし、道路ネットワークデータ9がオーバーレイされた地図ラスタイメージ5を、地図表示画面100の地図表示エリア101に描画する。その際、地図描画部15は、座標コンバータ51からx座標・y座標が通知された場合には、地図ラスタイメージ5内の、そのx座標・y座標に対応した位置にマークを表示する(又は、その位置が地図表示エリア101の中央にくるように地図ラスタイメージ5を描画する)。
【0038】
以上が、第2の実施形態についての説明である。なお、この第2の実施形態では、座標コンバータ51は、第1の実施形態と同様に、地図ラスタイメージ5の各画素に対応した緯度・経度を求めても良い。その場合は、地名情報テーブル23から取得された緯度・経度をx座標・y座標に変換しなくても、ユーザに入力された地名に対応する位置を、地図表示エリア101に表示することが可能である。
【0039】
また、第2の実施形態では、地名情報テーブル23に、各地名に対応したマーク(例えば、コンビニエンスストアのマーク、図書館のマーク等)が記録されていても良い。そして、上述した方法によって、各地名に対応した画素が識別されたら、地図描画部15が、各地名に対応したマークを、自動的に、地図ラスタイメージ5上の各地名に対応した位置(画素)に貼り付けても良い。
【0040】
以上、第2の実施形態によれば、ユーザが、3つの選択画素のx座標・y座標と、3つの選択画素の各々に対応した地図上の地点の緯度・経度とを予め入力しておけば、ユーザ所望の地名に対応した緯度・経度が自動的にx座標・y座標に変換されて、変換されたx座標・y座標を持った、地図ラスタイメージ5内の画素の位置が示される。それにより、地図ラスタイメージ5の各画素に緯度・経度が対応付けられていなくても、ユーザ所望の地名に対応した地図ラスタイメージ5上の画素の位置を知ることができるので便利である。
【0041】
図4は、本発明の第3の実施形態に従う画像表示装置が適用された地図表示システムを示す。
【0042】
第3の実施形態では、ディスプレイ画面17に緯度・経度を表示するための緯度経度表示部33が地図表示装置1に備えられる。また、第3の実施形態では、座標コンバータ13は、マウス等のポインティングデバイス31が指し示している地図ラスタイメージ5上の画素のx座標・y座標を識別することができる。
【0043】
また、この第3の実施形態では、例えば図5に示すような、地図表示エリア101と、緯度・経度表示欄103とが設けられている地図表示画面200がディスプレイ画面17に表示される。以下、この第3の実施形態で行われる処理について具体的に説明する。
【0044】
地図表示装置1には、第1の実施形態と同様に、ユーザによって、予め、地図ラスタイメージ5における3つの選択画素の座標(x1, y1)、(x2, y2)、(x3, y3)と、各選択画素に対応した緯度・経度(La1,Lo1)、(La2,Lo2)、(La3,Lo3)とが入力されている。この状態において、地図表示エリア101に描画されている地図ラスタイメージ5上で或る画素がポインティングデバイス31で指し示された場合には、以下のような処理が行われる。
【0045】
座標コンバータ51が、ポインティングデバイス31で指し示されている画素(図5で言えば、ポインティングデバイス31のカーソル107の先端と重なっている画素)のx座標・y座標を取得する。そして、座標コンバータ51は、座標変換用テーブル37に記録されている情報(すなわち、3つの選択画素のx座標・y座標とそれぞれに対応した緯度・経度)に基づいて、既に説明した方法で、取得したx座標・y座標に対応した緯度・経度を算出する(つまり、取得したx座標・y座標を緯度・経度に変換する)。それにより、ユーザが指し示した画素に対応した地図上の地点の緯度・経度が得られる。座標コンバータ13は、算出された緯度・経度を、緯度経度表示部33に出力する。
【0046】
緯度経度表示部33は、座標コンバータ13から入力された緯度・経度を、地図表示画面100の緯度経度表示欄103に表示する。
【0047】
以上、第3の実施形態によれば、ユーザが、3つの選択画素のx座標・y座標と、3つの選択画素の各々に対応した地図上の地点の緯度・経度とを予め入力しておけば、ユーザ所望の地点が指定されたときに、その地点に対応した画素のx座標・y座標が自動的に緯度・経度に変換されて表示される。それにより、地図ラスタイメージ5の各画素に緯度・経度が対応付けられていなくても、ユーザ所望の地点に対応した緯度・経度を知ることができるので便利である。
【0048】
以上、本発明の好適な幾つかの実施形態を説明したが、これらは本発明の説明のための例示であって、本発明の範囲をこれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、他の種々の形態でも実施することが可能である。本発明は、地図ラスタイメージ5に限らず、他の種類の画像についても適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に従う画像表示装置が適用された地図表示システムを示すブロック図。
【図2】本発明の第2の実施形態に従う画像表示装置が適用された地図表示システムを示すブロック図。
【図3】本発明の第2の実施形態に従う画像表示装置が適用された地図表示システムで使用される画面の一例を示す。
【図4】本発明の第3の実施形態に従う画像表示装置が適用された地図表示システムを示すブロック図。
【図5】本発明の第3の実施形態に従う画像表示装置が適用された地図表示システムで使用される画面の一例を示す。
【符号の説明】
1 地図表示装置
3 地図イメージ格納部
5 地図ラスタイメージ
7 道路ネットワークデータ格納部
9 道路ネットワークデータ
11 座標変換用情報記憶部
13 座標コンバータ
15 地図描画部
17 ディスプレイ画面
Claims (16)
- 第1の座標系に従う座標値をそれぞれ持つポイント群を含む第1の画像を入力する第1の画像入力手段と、
第2の座標系に従う座標値をそれぞれ持つポイント群を含む第2の画像を入力する第2の画像入力手段と、
前記第1の画像内から選ばれた少なくとも3つの選択ポイントの第1の座標系に従う選択ポイント座標値と、前記第2の画像内の前記少なくとも3つの選択ポイントにそれぞれ対応する対応ポイントの第2の座標系に従う対応ポイント座標値とを入力する座標入力手段と、
前記入力された選択ポイント座標値と対応ポイント座標値とに基づいて、第1座標系に従う座標値と第2の座標系に従う座標値との間の変換規則を決定する変換規則決定手段と、
前記決定された変換規則を用いて、前記第2の画像内の多数のポイントの第2の座標系に従う座標値を第1の座標系に従う座標値に変換する座標変換手段と、
前記第2の画像内の多数のポイントが、前記第1の画像内において、前記多数のポイントの変換された第1の座標系の座標値に位置するように、前記第1の画像と前記第2の画像とを重ね合わせて表示する画像表示手段と
を備える画像表示装置。 - 前記第1の画像は、或る地域の第1の地図イメージであり、
前記第1の座標系に従う座標値は、緯度及び経度であり、
前記第2の画像は、前記或る地域と同じ地域の第2の地図イメージであり、
前記第2の座標系に従う座標値は、前記第2の地図イメージの所定原点からの前記第2の地図イメージ上での距離である
請求項1記載の画像表示装置。 - 前記第1の画像は、或る地域の第1の地図イメージであり、
前記第1の座標系に従う座標値は、前記第1の地図イメージの所定原点からの前記第1の地図イメージ上での距離であり、
前記第2の画像は、前記或る地域と同じ地域の第2の地図イメージであり、
前記第2の座標系に従う座標値は、緯度及び経度である
請求項1記載の画像表示装置。 - 第1の座標系に従う座標値をそれぞれ持つポイント群を含む画像を入力する画像入力手段と、
前記画像内から選ばれた少なくとも3つの選択ポイントについて、第1の座標系に従う選択ポイント第1座標値と、第2の座標系に従う選択ポイント第2座標値とを入力する座標入力手段と、
前記入力された選択ポイント第1座標値と選択ポイント第2座標値とに基づいて、第1座標系に従う座標値と第2の座標系に従う座標値との間の変換規則を決定する変換規則決定手段と、
ユーザ所望の第2の座標系に従う座標値の入力を受ける所望座標入力手段と、
前記決定された変換規則を用いて、前記入力された所望ポイントの第2の座標系に従う座標値を第1の座標系に従う座標値に変換する座標変換手段と、
前記画像を表示すると共に、前記表示された画像内における前記変換された第1の座標系に従う座標値の位置を示す表示手段と
を備える画像表示装置。 - 前記画像は、地図イメージであり、
前記第1の座標系に従う座標値は、前記地図イメージの所定原点からの前記地図イメージ上での距離であり、
前記第2の座標系に従う座標値は、緯度及び経度である
請求項4記載の画像表示装置。 - 第1の座標系に従う座標値をそれぞれ持つポイント群を含む画像を入力する画像入力手段と、
前記画像内から選ばれた少なくとも3つの選択ポイントについて、第1の座標系に従う選択ポイント第1座標値と、第2の座標系に従う選択ポイント第2座標値とを入力する座標入力手段と、
前記入力された選択ポイント第1座標値と選択ポイント第2座標値とに基づいて、第1座標系に従う座標値と第2の座標系に従う座標値との間の変換規則を決定する変換規則決定手段と、
前記画像内のユーザ所望のポイントの、第1の座標系に従う座標値の入力を受ける所望ポイント座標値入力手段と、
前記決定された変換規則を用いて、前記指定された所望ポイントの第1の座標系に従う座標値を第2の座標系に従う座標値に変換する座標変換手段と、
前記画像を表示すると共に、前記所望ポイントの変換された第2の座標系に従う座標値を表示する画像・変換座標値表示手段と
を備える画像表示装置。 - 前記画像は、地図イメージであり、
前記第1の座標系に従う座標値は、前記地図イメージの所定原点からの前記地図イメージ上での距離であり、
前記第2の座標系に従う座標値は、緯度及び経度である
請求項6に記載の画像表示装置。 - 緯度及び経度と対応付けられていない、独自の座標系に従う座標値をそれぞれ持つポイント群を含む地図イメージを入力する地図イメージ入力手段と、
前記地図イメージ内から選ばれた少なくとも3つの選択ポイントについて、前記独自の座標系に従う選択ポイント座標値と、緯度及び経度とを入力する座標入力手段と、
前記入力された選択ポイント座標値と緯度及び経度とに基づいて、前記独自の座標系に従う座標値と緯度及び経度との間の変換規則を決定する変換規則決定手段と、
ユーザ所望の地名の入力を受ける地名入力手段と、
複数の地名の各々に対応した緯度及び経度が記録されている地名テーブルから、前記入力された地名に対応する緯度及び経度を取得する緯度・経度取得手段と、
前記決定された変換規則を用いて、前記取得された緯度及び経度を前記独自の座標系に従う座標値に変換する座標変換手段と、
前記変換された独自の座標系に従う座標値に基づいて、前記地図イメージ内から前記ユーザ所望の地名に対応したポイントを識別し、前記地図イメージを表示すると共に、前記表示された地図イメージ内における前記識別されたポイントの位置を示す表示手段と
を備える画像表示装置。 - 第1の座標系に従う座標値をそれぞれ持つポイント群を含む第1の画像を入力するステップと、
第2の座標系に従う座標値をそれぞれ持つポイント群を含む第2の画像を入力するステップと、
前記第1の画像内から選ばれた少なくとも3つの選択ポイントの第1の座標系に従う選択ポイント座標値と、前記第2の画像内の前記少なくとも3つの選択ポイントにそれぞれ対応する対応ポイントの第2の座標系に従う対応ポイント座標値とを入力するステップと、
前記入力された選択ポイント座標値と対応ポイント座標値とに基づいて、第1座標系に従う座標値と第2の座標系に従う座標値との間の変換規則を決定するステップと、
前記決定された変換規則を用いて、前記第2の画像内の多数のポイントの第2の座標系に従う座標値を第1の座標系に従う座標値に変換するステップと、
前記第2の画像内の多数のポイントが、前記第1の画像内において、前記多数のポイントの変換された第1の座標系の座標値に位置するように、前記第1の画像と前記第2の画像とを重ね合わせて表示するステップと
を有する画像表示方法。 - 第1の座標系に従う座標値をそれぞれ持つポイント群を含む画像を入力するステップと、
前記画像内から選ばれた少なくとも3つの選択ポイントについて、第1の座標系に従う選択ポイント第1座標値と、第2の座標系に従う選択ポイント第2座標値とを入力するステップと、
前記入力された選択ポイント第1座標値と選択ポイント第2座標値とに基づいて、第1座標系に従う座標値と第2の座標系に従う座標値との間の変換規則を決定するステップと、
ユーザ所望の第2の座標系に従う座標値の入力を受けるステップと、
前記決定された変換規則を用いて、前記入力された所望ポイントの第2の座標系に従う座標値を第1の座標系に従う座標値に変換するステップと、
前記画像を表示すると共に、前記表示された画像内における前記変換された第1の座標系に従う座標値の位置を示すステップと
を有する画像表示方法。 - 第1の座標系に従う座標値をそれぞれ持つポイント群を含む画像を入力するステップと、
前記画像内から選ばれた少なくとも3つの選択ポイントについて、第1の座標系に従う選択ポイント第1座標値と、第2の座標系に従う選択ポイント第2座標値とを入力するステップと、
前記入力された選択ポイント第1座標値と選択ポイント第2座標値とに基づいて、第1座標系に従う座標値と第2の座標系に従う座標値との間の変換規則を決定するステップと、
前記画像内のユーザ所望のポイントの、第1の座標系に従う座標値の入力を受けるステップと、
前記決定された変換規則を用いて、前記指定された所望ポイントの第1の座標系に従う座標値を第2の座標系に従う座標値に変換するステップと、
前記画像を表示すると共に、前記所望ポイントの変換された第2の座標系に従う座標値を表示するステップと
を有する画像表示方法。 - 緯度及び経度と対応付けられていない、独自の座標系に従う座標値をそれぞれ持つポイント群を含む地図イメージを入力するステップと、
前記地図イメージ内から選ばれた少なくとも3つの選択ポイントについて、前記独自の座標系に従う選択ポイント座標値と、緯度及び経度とを入力するステップと、
前記入力された選択ポイント座標値と緯度及び経度とに基づいて、前記独自の座標系に従う座標値と緯度及び経度との間の変換規則を決定するステップと、
ユーザ所望の地名の入力を受けるステップと、
複数の地名の各々に対応した緯度及び経度が記録されている地名テーブルから、前記入力された地名に対応する緯度及び経度を取得するステップと、
前記決定された変換規則を用いて、前記取得された緯度及び経度を前記独自の座標系に従う座標値に変換するステップと、
前記変換された独自の座標系に従う座標値に基づいて、前記地図イメージ内から前記ユーザ所望の地名に対応したポイントを識別し、前記地図イメージを表示すると共に、前記表示された地図イメージ内における前記識別されたポイントの位置を示すステップと
を有する画像表示方法。 - 第1の座標系に従う座標値をそれぞれ持つポイント群を含む第1の画像を入力するステップと、
第2の座標系に従う座標値をそれぞれ持つポイント群を含む第2の画像を入力するステップと、
前記第1の画像内から選ばれた少なくとも3つの選択ポイントの第1の座標系に従う選択ポイント座標値と、前記第2の画像内の前記少なくとも3つの選択ポイントにそれぞれ対応する対応ポイントの第2の座標系に従う対応ポイント座標値とを入力するステップと、
前記入力された選択ポイント座標値と対応ポイント座標値とに基づいて、第1座標系に従う座標値と第2の座標系に従う座標値との間の変換規則を決定するステップと、
前記決定された変換規則を用いて、前記第2の画像内の多数のポイントの第2の座標系に従う座標値を第1の座標系に従う座標値に変換するステップと、
前記第2の画像内の多数のポイントが、前記第1の画像内において、前記多数のポイントの変換された第1の座標系の座標値に位置するように、前記第1の画像と前記第2の画像とを重ね合わせて表示するステップと
をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。 - 第1の座標系に従う座標値をそれぞれ持つポイント群を含む画像を入力するステップと、
前記画像内から選ばれた少なくとも3つの選択ポイントについて、第1の座標系に従う選択ポイント第1座標値と、第2の座標系に従う選択ポイント第2座標値とを入力するステップと、
前記入力された選択ポイント第1座標値と選択ポイント第2座標値とに基づいて、第1座標系に従う座標値と第2の座標系に従う座標値との間の変換規則を決定するステップと、
ユーザ所望の第2の座標系に従う座標値の入力を受けるステップと、
前記決定された変換規則を用いて、前記入力された所望ポイントの第2の座標系に従う座標値を第1の座標系に従う座標値に変換するステップと、
前記画像を表示すると共に、前記表示された画像内における前記変換された第1の座標系に従う座標値の位置を示すステップと
をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。 - 第1の座標系に従う座標値をそれぞれ持つポイント群を含む画像を入力するステップと、
前記画像内から選ばれた少なくとも3つの選択ポイントについて、第1の座標系に従う選択ポイント第1座標値と、第2の座標系に従う選択ポイント第2座標値とを入力するステップと、
前記入力された選択ポイント第1座標値と選択ポイント第2座標値とに基づいて、第1座標系に従う座標値と第2の座標系に従う座標値との間の変換規則を決定するステップと、
前記画像内のユーザ所望のポイントの、第1の座標系に従う座標値の入力を受けるステップと、
前記決定された変換規則を用いて、前記指定された所望ポイントの第1の座標系に従う座標値を第2の座標系に従う座標値に変換するステップと、
前記画像を表示すると共に、前記所望ポイントの変換された第2の座標系に従う座標値を表示するステップと
をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。 - 緯度及び経度と対応付けられていない、独自の座標系に従う座標値をそれぞれ持つポイント群を含む地図イメージを入力するステップと、
前記地図イメージ内から選ばれた少なくとも3つの選択ポイントについて、前記独自の座標系に従う選択ポイント座標値と、緯度及び経度とを入力するステップと、
前記入力された選択ポイント座標値と緯度及び経度とに基づいて、前記独自の座標系に従う座標値と緯度及び経度との間の変換規則を決定するステップと、
ユーザ所望の地名の入力を受けるステップと、
複数の地名の各々に対応した緯度及び経度が記録されている地名テーブルから、前記入力された地名に対応する緯度及び経度を取得するステップと、
前記決定された変換規則を用いて、前記取得された緯度及び経度を前記独自の座標系に従う座標値に変換するステップと、
前記変換された独自の座標系に従う座標値に基づいて、前記地図イメージ内から前記ユーザ所望の地名に対応したポイントを識別し、前記地図イメージを表示すると共に、前記表示された地図イメージ内における前記識別されたポイントの位置を示すステップと
をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
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