JP5336284B2 - 2ピースクリップ - Google Patents

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Description

この発明は、2ピースクリップに関し、仮留め部をピンにのみ設けることで、構造を簡便にでき、ピンの挿入力を低減することができるようにしたものである。
従来、グロメットの挿入孔の孔縁に、挿入孔内に向かって突出する仮留め用の突起を設け、ピンの軸部の先端部には、前記突起に弾性的に係止される弾性アーム部を設けた締結具が知られている(例えば特許文献1の段落番号「0016」、図4参照)。
具体的には、グロメットの仮留め用の突起は、ピンの弾性アーム部の付け根と、その下側に位置する突起との間に弾性的に係止される(例えば特許文献1の段落番号「0016」、図4参照)。
特開2004-263811号公報
しかし、上記した従来の締結具では、グロメットの仮留め用の突起を、ピンの弾性アーム部の付け根と、その下側に位置する突起との間に弾性的に係止するためには、弾性アーム部とその下側の突起との両者をたわめなければならず、ピンの挿入力が増加するおそれがあるという問題点があった。
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
(請求項1)
請求項1に記載の発明は、次の点を目的とする。
すなわち、請求項1に記載の発明は、仮留め部をたわめれば良く、ピンの挿入力を低減することができるようにしたものである。
(請求項2)
請求項2に記載の発明は、上記した請求項1に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項2に記載の発明は、仮留め部に自由端部を設けることで、仮留め部をたわみ易くすることができるようにしたものである。
(請求項3)
請求項3に記載の発明は、上記した請求項2に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項3に記載の発明は、仮留め部が空間部にたわみ込むことができるようにしたものである。
(請求項4)
請求項4に記載の発明は、上記した請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項4に記載の発明は、仮留めから本留め状態への移行を迅速に且つスムーズに行うことができるようにしたものである。
(請求項5)
請求項5に記載の発明は、上記した請求項1〜4のいずれか1項に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項5に記載の発明は、締結後のグロメットからのピンの飛び出しを抑えることができるようにしたものである。
このため、請求項5に記載の発明によれば、グロメットの脚部が突出する側の板裏スペースの削減による省スペース化を図ることができる。
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、カッコ内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
また、図面番号も、発明の実施の形態において用いた図番を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
請求項1に記載の発明は、次の点を特徴とする。
第1に、例えば図1に示すように、グロメット(40)とピン(50)とからなる2ピースクリップ(10)である。
第2に、グロメット(40)には、例えば図1、図4及び図5に示すように、次の構成を備える。
(1)フランジ部(41)
(2)脚部(42)
脚部(42)は、フランジ部(41)の下面から円筒状に延びるものである。
(3)挿入孔(43)
挿入孔(43)は、フランジ部(41)から脚部(42)に貫通し、ピン(50)が挿入可能なものである。
(4)スリット(44)
スリット(44)は、脚部(42)を拡開可能な複数の分割片(45)に切り割るものである。
第3に、ピン(50)には、例えば図1〜3に示すように、次の構成を備える。
(5)頭部(51)
頭部(51)は、挿入孔(43)より外径の大きなものである。
(6)軸部(52)
軸部(52)は、頭部(51)の下面から延び、図12に示すように、挿入孔(43)に挿入されることで、分割片(45)を拡開させるためのものである。
第4に、軸部(52)には、例えば図1〜3に示すように、その先端部に半径方向外向きに湾曲して突出し、挿入孔(43)の開口上面の内縁部に弾性的に当接する仮留め部(54)を設けている。
第5に、軸部(52)の先端部には、例えば図1〜3に示すように、外径が挿入孔(43)の内径より大きく設定している大径部(53)を設けている。
第6に、挿入孔(43)の開口上面の内縁部には、例えば図1、図4及び5に示すように、大径部(53)が通過時にたわみ、通過後、復元し、仮留め部(54)と大径部(53)との間で上下から挟み持たれる弾性突縁部(46)を設けている。
(請求項2)
請求項2に記載の発明は、上記した請求項1に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、仮留め部(54)は、例えば図1〜3に示すように、上端部が軸部(52)に連続し、下端部が自由端部となっている。
(請求項3)
請求項3に記載の発明は、上記した請求項2に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、仮留め部(54)の内側面と、軸部(52)の外周面との間には、例えば図1及び図3に示すように、仮留め部(54)がたわみ込める空間部(55)を設けている。
(請求項4)
請求項4に記載の発明は、上記した請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、仮留め部(54)が挿入孔(43)の開口上面の内縁部に当接した仮留め状態(例えば図1参照)から、ピン(50)が挿入孔(43)に押し込まれた際に、仮留め部(54)が挿入孔(43)の内縁部から離隔する(例えば図13参照)仮留め解除のタイミングと、挿入孔(43)中を奥に向かって進行する軸部(52)に押されて分割片(45)が拡開する(例えば図12参照)拡開のタイミングとを、同時若しくは仮留め解除のタイミングより拡開のタイミングが早期に開始されるように設定している。
(請求項5)
請求項5に記載の発明は、上記した請求項1〜4のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、軸部(52)は、例えば図12に示すように、挿入孔(43)内に挿入され、分割片(45)を拡開させた状態において、当該分割片(45)の先端部の端面と軸部(52)の先端部の端面と略面一となるように、全長が設定されている。
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
(請求項1)
請求項1に記載の発明によれば、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項1に記載の発明によれば、仮留め部をたわめれば良く、ピンの挿入力を低減することができる。
(請求項2)
請求項2に記載の発明によれば、上記した請求項1に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項2に記載の発明によれば、仮留め部に自由端部を設けることで、仮留め部をたわみ易くすることができる。
(請求項3)
請求項3に記載の発明によれば、上記した請求項2に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項3に記載の発明によれば、仮留め部が空間部にたわみ込むことができる。
(請求項4)
請求項4に記載の発明によれば、上記した請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項4に記載の発明によれば、仮留めから本留め状態への移行を迅速に且つスムーズに行うことができる。
(請求項5)
請求項5に記載の発明によれば、上記した請求項1〜4のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項5に記載の発明によれば、締結後のグロメットからのピンの飛び出しを抑えることができる。
このため、請求項5に記載の発明によれば、グロメットの脚部が突出する側の板裏スペースの削減による省スペース化を図ることができる。
ピンを仮留めし、一半を断面にしたクリップの側面図である。 ピンの斜視図である。 ピンの側面図である。 グロメットの斜視図である。 グロメットを下方から見た他の斜視図である。 ピンを仮留めした状態のクリップの斜視図である。 ピンを本留めした状態の斜視図である。 図1に対応し、ピンを更に深く挿入した状態の側面図である。 図8のクリップの平面図である。 図9のA−A線に沿う断面図である。 ピンを本留めした状態のクリップの平面図である。 図11のB−B線に沿う断面図である。 図11のC−C線に沿う断面図である。
(2ピースクリップ10)
図1中、10は、2ピースクリップを示し、このクリップ10は、図12及び図13に示すように、自動車用の部品である締結部材20をボディー等のパネル30に締結するために使用される。
なお、クリップ10の使用部位として、自動車を例示したが、これに限定されず、他の電車、船舶、航空機等の乗り物であっても良いし、或いは建物、家具、家電製品、事務用機器等でも良い。
クリップ10は、図1に示すように、大別すると、次のパーツを備える。
なお、次の(1)及び(2)については、後述する。また、クリップ10のパーツは、次の(1)及び(2)に限定されない。
(1)グロメット40
(2)ピン50
ピン50は、図12及び図13に示すように、グロメット40内に挿入されることで、グロメット40を拡径させるためのものである。
(締結部材20及びパネル30)
締結部材20とパネル30とには、図12及び図13に示すように、グロメット40を挿入するための表裏面に貫通する取付穴21,31をそれぞれに設けている。両取付穴21,31は、締結部材20とパネル30とを重合させた状態で、互いに整合し、グロメット40が一連に挿入される。
(グロメット40)
グロメット40は、図12及び図13に示すように、両取付穴21,31に一連に挿入されるものである。グロメット40は、例えば適度な弾性と剛性とを有する合成樹脂で一体的に成形される。
具体的には、グロメット40には、図4及び図5に示すように、次の各部を備える。
なお、次の(1)〜(6)については、後述する。
(1)フランジ部41
(2)脚部42
(3)挿入孔43
(4)スリット44
(5)分割片45
(6)弾性突縁部46
なお、グロメット40の各部は、上記した(1)〜(6)に限定されない。
(ピン50)
ピン50には、図2及び図3に示すように、次の各部を備える。
(1)頭部51
(2)軸部52
(3)大径部53
(4)仮留め部54
なお、ピン50の各部は、上記した(1)〜(4)に限定されない。
(フランジ部41)
フランジ部41は、図4及び図5に示すように、円盤形に形成され、その外径を締結部材20の取付穴21の内径より大きく設定する(図12及び図13参照)。
フランジ部41の上面の周囲には、図4に示すように、後述する挿入孔43を中心に放射状に、上方に突出した複数個、例えば4個の突縁部41aを設けている。4個の突縁部41aは、環状に配置され、その内側に、図7に示すように、後述するピン50の頭部51がはまり込むようにしている。4個の突縁部41aは、頭部51の厚みにほぼ等しい高さに形成されている。4個の突縁部41aは、頭部51に不用意に外力が加わり、ピン50が抜けるのを防止するためのものである。
なお、突縁部41aの個数として、4個を例示したが、これに限定されず、単数でも良く、又、2〜3個、或いは5個以上としても良い。
(脚部42)
脚部42は、図4及び図5に示すように、フランジ部41の下面から円筒状に延びるものである。脚部42の外径は、図12に示すように、2個の取付穴21,31の内径以下に設定されている。
(挿入孔43)
挿入孔43は、図1、図4及び図5に示すように、フランジ部41から脚部42に貫通し、後述するピン50が挿入可能なものである。挿入孔43は、断面円形に形成され、上下面が開口している。
また、挿入孔43には、図4に示すように、中心から放射状、例えば「+」(プラス)形に延びる計4個のキー溝43a,43bを設けている。4個のキー溝43a,43bは、4個の突縁部41aと45度位相を異ならせている。すなわち、キー溝43a,43bを、隣接する突縁部41aの間隔内に位置させている。
4個のキー溝43a,43bのうち、対向する2個の第1キー溝43aは、深く切れ込んでいる。残る2個の第2キー溝43bは、第1キー溝43aに比較して、浅く切れ込んでいる。
なお、キー溝43a,43bの個数として、例えば4個例示したが、これに限定されず、2個、3個或いは5個以上でも良い。
(スリット44)
スリット44は、図4及び図5に示すように、脚部42を拡開可能な複数の分割片45に切り割るものである。
スリット44は、脚部42の中心から放射状、例えば「+」(プラス)形に延び、脚部42を4個の分割片45に切り割っている。スリット44の位置は、キー溝43a,43bの位置に一致させている。
なお、スリット44の個数として、例えば4個例示したが、これに限定されず、2個、3個或いは5個以上でも良い。また、分割片45の個数も、例えば4個例示したが、これに限定されず、2個、3個或いは5個以上でも良い。
(分割片45)
分割片45は、図4及び図5に示すように、隣接するスリット44の間に形成され、上端部がフランジ部41の下面に連接し、ヒンジとなり、下端部である先端部が自由端部となっている。
分割片45の下端部である先端部には、図1に示すように、当該先端部に向かって徐々に肉厚が増加する肉厚部45aが形成されている。肉厚部45aの内側面は、挿入孔43の内径を先端部に向かって徐々にすぼめる、すなわち内径が先細りとなるように斜めに傾斜している。肉厚部45aの内側面の傾斜下端部には、挿入孔43内に断面が台形形に突出する内部突起45bを設けている。
(弾性突縁部46)
弾性突縁部46は、図1、図4及び図5に示すように、後述するピン50の仮留め部54に弾性的に当接し、ピン50の軸部52が挿入孔43中に浅く挿入された状態に仮留めするためのものである。
具体的には、弾性突縁部46は、浅く切れ込んだ第2キー溝43bの奥側に位置する。弾性突縁部46の外周には、フランジ部41の表裏面に貫通する円弧状の切欠部47を形成している。このため、弾性突縁部46は、第2キー溝43bと切欠部47との間に位置し、円弧状に湾曲し、切欠部47に向かってたわみ込めるようになっている。
(頭部51)
頭部51は、図2及び図3に示すように、円盤形に形成され、その外径を挿入孔43の外径より大きく設定している(図12及び図13参照)。
(軸部52)
軸部52は、図2及び図3に示すように、頭部51の下面から延び、図12に示すように、挿入孔43に挿入されることで、分割片45を拡開させるためのものである。
また、軸部52は、図12に示すように、挿入孔43内に挿入され、分割片45を拡開させた状態において、当該分割片45の先端部の端面と軸部52の先端部、後述する大径部53の端面と略面一となるように、全長が設定されている。
(大径部53)
大径部53は、図2及び図3に示すように、軸部52の先端部から徐々に外径の大きくなる円錐台形形に張り出し、その外径を挿入孔43の内径より大きく設定している(図10及び図12参照)。なお、大径部53より上側の軸部52の外径は、挿入孔43の内径以下に設定している。
大径部53は、図10及び図12に示すように、分割片45の肉厚部45aの内側面に摺接し、分割片45を拡開させる。
大径部53には、図2及び図3に示すように、中心から放射状、例えば「+」(プラス)形に延びる計4個のキー突起53a,53bを設けている。4個のキー突起53a,53bのうち、背向する2個の第1キー突起53aは、長く張り出し、グロメット40の挿入孔43の深い第1キー溝43aにはまり合う。残る2個の第2キー突起53bは、短く張り出し、挿入孔43の浅い第1キー溝43aにはまり合う。
また、4個のキー突起53a,53bの肉厚は、スリット44の溝幅以下に設定している。このため、キー突起53a,53bは、挿入孔43のキー溝43a,43bを通過後、スリット44にはまり込み、グロメット40の挿入孔43中でのピン50の軸部52の回転を阻止する。
(仮留め部54)
仮留め部54は、図2及び図3に示すように、軸部52の先端部から半径方向外向きに湾曲して突出し、挿入孔43の開口上面の内縁部に弾性的に当接するものである(図1参照)。
具体的には、仮留め部54は、上端部が軸部52の高さの途中にヒンジ部54aを介して連接し、下端部である先端部が大径部53の上面から少し離れて位置し、自由端部となっている。
また、仮留め部54の内側面と、軸部52の外周面との間には、図1及び図3に示すように、仮留め部54がたわみ込める空間部55を設けている。
仮留め部54が挿入孔43の内縁部から離隔する(図13参照)仮留め解除のタイミングは、挿入孔43中を奥に向かって進行する軸部52に押されて分割片45が拡開する(図12参照)拡開のタイミングとが一致するように設定している。
なお、仮留め解除のタイミングと、拡開のタイミングとを一致、すなわち同時としたが、これに限定されず、仮留め解除のタイミングより拡開のタイミングが早期に開始されるように設定しても良い。
(使用方法)
つぎに、上記した構成を備える2ピースクリップ10の使用方法について、以下に説明する。
(仮留め状態)
まず、図1に示すように、ピン50をグロメット40に仮留めする場合について説明する。
ピン50の軸部52を、図1に示すように、グロメット40の挿入孔43に合わせて挿入する。
このとき、挿入孔43のキー溝43a,43bと、軸部52のキー突起53a,53bとの位置を一致させる。
軸部52を挿入すると、浅く切れ込んだ第2キー溝43bにはまり込んだ大径部53が、第2キー溝43bの奥側に位置する弾性突縁部46と当接する。
ここで、軸部52を強く押し込むと、弾性突縁部46が切欠部47に向かってたわみ込むことで、大径部53が挿入孔43内を進行する。
そして、大径部53が弾性突縁部46を通過すると、弾性突縁部46が樹脂の弾性復元力により復元することで、図1に示すように、大径部53の上面と弾性突縁部46の下面とが当接し、挿入孔43中からの軸部52の抜けが阻止される。
このとき、図1に示すように、復元した弾性突縁部46とピン50の仮留め部54とが弾性的に当接する。このため、弾性突縁部46は、仮留め部54と大径部53との間で上下から挟み持たれ、ピン50がグロメット40の挿入孔43中で仮留めされる。
ピン50の仮留め状態においては、軸部52が挿入孔43に浅く挿入された状態であるので、ピン50の頭部51や軸部52を持つことも可能である。このため、ピン50が仮留めされたクリップ10を持ち易くすることができる。
(本留め状態)
つぎに、図12に示すように、ピン50を仮留めしたクリップ10を使用して、締結部材20とパネル30とを重合状態に締結する本留めを行う。
まず、グロメット40の脚部42を、図12に示すように、締結部材20の取付穴21に合わせて挿入する。つぎに、取付穴21の裏側に突出した脚部42を、パネル30の取付穴31に合わせて挿入する。脚部42を、パネル30の取付穴31に挿入すると、締結部材20とパネル30とが重合状態となり、又、両取付穴21,31が整合する。
なお、クリップ10を、先に締結部材20に取り付け、後からパネル30に取り付けたが、これに限定されず、締結部材20とパネル30とを重合させ、両取付穴21,31を整合させた上、両取付穴21,31にグロメット40の脚部42を一連に挿入しても良い。
つぎに、ピン50を、図12及び図13に示すように、グロメット40の挿入孔43に押し込む。
ピン50を押し込むと、仮留め部54が弾性突縁部46に押されて、空間部55に向かってたわみ込む。仮留め部54の頂点を超えると、図8に示すように、仮留め部54は樹脂の弾性復元力により復元しながら、弾性突縁部46から離隔する(図13参照)。
同時に、挿入孔43中を奥に向かって進行する軸部52の大径部53が、分割片45の肉厚部45aの内側面に当接する。
ここで、ピン50の頭部51を、グロメット40のフランジ部41と接近する方向に強く押すと、大径部53の外側面により肉厚部45aの内側面が押されて分割片45が拡開する(図12参照)。
このとき、肉厚部45aの内側面が、挿入孔43の内径を先端部に向かって徐々にすぼめるように斜めに傾斜しているため、分割片45は徐々に拡開する。そして、大径部53が、肉厚部45aの内部突起45bを乗り越えると、分割片45が樹脂の弾性復元力により復元することで、図12に示すように、大径部53が内部突起45bに引っ掛かって挿入孔43から抜けなくなる。
このとき、頭部51の下面が、グロメット40のフランジ部41の上面に密着する。
分割片45はパネル30の裏面側で拡開することで、図12に示すように、締結部材20の表面に当接するフランジ部41との間で、重合状態の締結部材20とパネル30と挟み持つ。
このため、締結部材20は、図12及び図13に示すように、クリップ10を介してパネル30に対して締結される。
10 2ピースクリップ
20 締結部材(自動車用の部品) 21 取付穴
30 パネル(ボディー) 31 取付穴
40 グロメット
41 フランジ部 41a 突縁部
42 脚部 43 挿入孔
43a 第1キー溝 43b 第2キー溝
44 スリット 45 分割片
45a 肉厚部 45b 内部突起
46 弾性突縁部 47 切欠部
50 ピン
51 頭部 52 軸部
53 大径部
53a 第1キー突起 53b 第2キー突起(短く張り出した)
54 仮留め部 54a ヒンジ部
55 空間部

Claims (5)

  1. グロメットとピンとからなる2ピースクリップであって、
    前記グロメットには、
    フランジ部と、
    前記フランジ部の下面から円筒状に延びる脚部と、
    前記フランジ部から前記脚部に貫通し、前記ピンが挿入可能な挿入孔と、
    前記脚部を拡開可能な複数の分割片に切り割るスリットとを備え、
    前記ピンには、
    前記挿入孔より外径の大きな頭部と、
    前記頭部の下面から延び、前記挿入孔に挿入されることで、前記分割片を拡開させるための軸部とを備え、
    前記軸部には、
    その先端部に半径方向外向きに湾曲して突出し、前記挿入孔の開口上面の内縁部に弾性的に当接する仮留め部を設け、
    前記軸部の先端部には、
    外径が前記挿入孔の内径より大きく設定している大径部を設け、
    前記挿入孔の開口上面の内縁部には、
    前記大径部が通過時にたわみ、通過後、復元し、前記仮留め部と前記大径部との間で上下から挟み持たれる弾性突縁部を設けていることを特徴とする2ピースクリップ。
  2. 請求項1に記載の2ピースクリップであって、
    前記仮留め部は、
    上端部が前記軸部に連続し、
    下端部が自由端部となっていることを特徴とする2ピースクリップ。
  3. 請求項2に記載の2ピースクリップであって、
    前記仮留め部の内側面と、前記軸部の外周面との間には、
    前記仮留め部がたわみ込める空間部を設けていることを特徴とする2ピースクリップ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の2ピースクリップであって、
    前記仮留め部が前記挿入孔の開口上面の内縁部に当接した仮留め状態から、前記ピンが前記挿入孔に押し込まれた際に、前記仮留め部が前記挿入孔の内縁部から離隔する仮留め解除のタイミングと、前記挿入孔中を奥に向かって進行する前記軸部に押されて前記分割片が拡開する拡開のタイミングとを、同時若しくは仮留め解除のタイミングより拡開のタイミングが早期に開始されるように設定していることをことを特徴とする2ピースクリップ。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の2ピースクリップであって、
    前記軸部は、
    前記挿入孔内に挿入され、前記分割片を拡開させた状態において、当該分割片の先端部の端面と前記軸部の先端部の端面と略面一となるように、全長が設定されていることを特徴とする2ピースクリップ。
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