JPWO2015064525A1 - 止め具 - Google Patents

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Abstract

止め具10は、第1脚部24と、第1脚部24に対向する第2脚部26と、第1脚部24の一端と第2脚部26の一端とを連結する連結部40と、取付孔の表側の縁に係止するためのフランジおよび使用者が押し込むための押圧面を有し、連結部40に対向するよう第1脚部24および第2脚部26の他端に設けられる第1頭部20および第2頭部22と、第2頭部22に形成され、ネジ部材が螺合されるネジ孔部34と、を備える。第1脚部24は、取付孔の裏側の縁に係合可能な第1係合部42を有する。第2脚部26は、取付孔の裏側の縁に係合可能な第2係合部44を有する。

Description

本発明は、ネジ部材を介して所定の部材を組み付ける止め具に関する。
車両には様々な部品を車体パネルに止めるために止め具が用いられる。たとえば特許文献1には、自動車トリムを車体パネルにネジを介して固定するための締結具が開示される。この締結具は、ばね鋼板などの弾性金属薄板から一体成形されており、ネジが固定に用いられるため、自動車トリムを強固に固定できる。
特許文献1の締結具は、ネジ孔およびフランジを有する天板部と、天板部の両側縁から垂下する一対の脚片部とから成る。一対の脚片部は、ネジ孔に挿入されたネジに当接して拡開し、車体パネルの取付孔に係止する。締結具を車体パネルの取付孔に仮止めする際に、一対の脚片部を撓ませて取付孔に挿入する。
特開2008−144782号公報
特許文献1に記載の締結具では、取付孔への挿入時に脚片部を撓ませづらく、大きな力で押し込む必要がある。これは具体的に脚片部において取付孔の裏側に係合する箇所が、車体パネルの厚さに依存し、天板部の近傍に形成される。そのため、取付孔への挿入により脚片部が撓む際、脚片部の支点は天板部の端部であり、作用点は天板部の近傍になり、支点から作用点の長さが車体パネルの厚さ程度になり、脚片部が撓みづらかった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、取付孔に容易に挿入できる止め具を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様は、第1部材の取付孔に取り付けられ、ネジ部材により第2部材を組み付けられる止め具であって、弾性を有する第1脚部と、第1脚部に対向し、弾性を有する第2脚部と、第1脚部の一端と第2脚部の一端とを連結する連結部と、取付孔の表側の縁に係止するためのフランジおよび使用者が押し込むための押圧面を有し、連結部に対向するよう第1脚部および第2脚部の他端側に設けられる頭部と、連結部および頭部の少なくとも一方に形成され、ネジ部材が螺合されるネジ孔部と、を備える。第1脚部は、取付孔の裏側の縁に係合可能な第1係合部を有する。第2脚部は、取付孔の裏側の縁に係合可能な第2係合部を有する。
この態様によると、取付孔に挿入する際に、押圧面を指で容易に押し込むことができる。また、第1脚部および第2脚部の一端が連結部に連結し、その脚部に第1係合部および第2係合部が形成されるため、連結部と頭部の間隔を十分に確保することで、脚部の長さを確保して撓みやすくすることができる。これにより、係合部を取付孔に通過させる場合に、脚部を撓みやすくして、必要な押し込み力を小さくすることができる。例えば、第1部材は車体パネルであり、第2部材は内装部材であるが、その例に限られない。
本発明によれば、止め具を取付孔へ容易に挿入させることができる。
図1(a)は、表側からみた止め具の斜視図であり、図1(b)は、裏側からみた止め具の斜視図である。 図2(a)は、脚部を側方に見た止め具の側面図であり、図2(b)は、脚部を正面に見た止め具の側面図であり、図2(c)は、止め具の表面図である。 止め具の仮止め動作を説明するための図である。 仮止め状態の止め具へ内装部材を取り付ける動作を説明するための図である。 各変形例の止め具を説明するための図である。 第4変形例の止め具の斜視図である。 図7(a)は、止め具の正面図であり、図7(b)は、止め具の側面図である。 図8(a)は、止め具の上面図であり、図8(b)は、図7(b)の線分A−Aの止め具の断面図である。 図9(a)は、図1の止め具の取付状態を示し、図9(b)は、第4変形例の止め具の取付状態を示す図である。 第4変形例の止め具の仮止め動作を説明するための図である。 仮止め状態の止め具へ内装部材を取り付ける動作を説明するための図である。
図1(a)は、表側からみた止め具10の斜視図であり、図1(b)は、裏側からみた止め具10の斜視図である。止め具10は、車体パネルに形成された取付孔に固定される。そして、取付孔に仮止めされた止め具10に、取付部材を保持するネジ部材を挿入し、螺合させることで取付部材を車体パネルに取り付ける。つまり、止め具10は、取付部材を車体パネルに取り付けるために用いられる。取付部材は、トリム部材や、車室用の内装部材などを含む。内装部材はダッシュボードやインストルメントパネルを含む。
止め具10は角錐形状に形成され、車体パネルの取付孔は矩形孔に形成される。これにより止め具10の回転を規制することができる。
止め具10は、一枚の金属板を所定の形状に切り欠いて、次に、プレスにより屈曲させて形成される。一枚の金属板から形成することで安価に製造できる。止め具10は、第2頭部22、第1脚部24、第2脚部26、第1フランジ部28、第2フランジ部30、挿通孔部32、ネジ孔部34、第1挟持部36、第2挟持部38、連結部40、第1係合部42、第2係合部44、貫通孔46、突出部48およびスリット50を備える。
止め具を金属材から形成することで、樹脂材より固定力を強固にでき、取付時のガタツキを抑えることができる。一方で、金属材の止め具の脚部を撓ませて取付孔に挿入して仮止めする際、金属材は撓みづらく、挿入しづらかった。そこで、止め具10では、第1脚部24および第2脚部26(これらを区別しない場合、単に「脚部」という)の長さを十分に確保し、第1脚部24および第2脚部26を撓みやすくして、止め具10による仮止め時の取付作業を向上する。また、使用者が指で押す押圧面を確保して取付孔への押し込みを容易にする。この止め具10について、以下の図を参照しつつ詳細に説明する。
図2(a)は、脚部を側方に見た止め具10の側面図であり、図2(b)は、脚部を正面に見た止め具10の側面図であり、図2(c)は、止め具10の表面図である。ここで各図面に示される同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。
図2(a)に示すように、止め具10は、錐形状の先端側に連結部40が位置し、連結部40から互いに対向する第1脚部24および第2脚部26が延在する。第1脚部24および第2脚部26は、弾性を有し、連結部40を支点として撓み可能であり、互いに接近し、互いに拡開するように撓むことができる。連結部40は、第1脚部24と第2脚部26を連結する。
図2(a)に示すように、第1脚部24および第2脚部26は、連結部40から第1頭部20および第2頭部22に向かって拡開するように延在し、第1脚部24の中途にて第1係合部42が屈曲して形成され、第2脚部26の中途にて第2係合部44が屈曲して形成される。第1係合部42および第2係合部44(これらを区別しない場合、単に「係合部」という。)では、第1脚部24および第2脚部26が、連結部40から第1頭部20および第2頭部22側に向かって接近するように延在する。第1係合部42および第2係合部44は、取り付け時に車体パネルの裏側の取付孔の縁に係合する。第1係合部42および第2係合部44は、所定の軸方向長さを有する傾斜面を有することで、車体パネルの厚さの変化に対応することができる。軸方向とは、挿通孔部32およびネジ孔部34の中心軸に沿う方向である。
第1脚部24には、第1係合部42と第1頭部20を連接する第1連接部52が設けられ、第2脚部26には、第2係合部44と第2頭部22を連接する第2連接部54が設けられる。第1連接部52および第2連接部54は互いに平行に設けられ、頭部に対して垂直に設けられる。
第1頭部20は、第1脚部24の先端から第2脚部26に向かって延在する。第2頭部22は、第2脚部26の先端から第1脚部24に向かって延在する。第1頭部20および第2頭部22の先端は離間する。第1頭部20および第2頭部22を区別しない場合、単に「頭部」という。
第1頭部20および第2頭部22は互いに重なるよう配設される。頭部を2重にすることで、頭部の剛性を高めることができる。第1頭部20および第2頭部22が重なる状態とは、第1頭部20および第2頭部22が当接または近接した状態である。第1頭部20は、第2頭部22の表側に位置し、第2頭部22を保護する。
図2(b)に示すように、第1頭部20には第1脚部24より幅方向外向きに張り出す第1フランジ部28が形成され、第2頭部22は第2脚部26より幅方向外向きに張り出す第2フランジ部30が形成される。第1フランジ部28および第2フランジ部30は、区別しない場合、単に「フランジ部」といい、取り付け時に車体パネルの取付孔の表側の縁に係止する。フランジ部と係合部は、車体パネルの取付孔の孔縁に挟み込む。
図1(a)に示すように、第1頭部20には挿通孔部32が形成され、第2頭部22にネジ孔部34が形成される。ネジ孔部34にはネジ部材が螺合される。挿通孔部32はネジ孔部34より径が大きく、ネジ部材を螺合することができない大きさに形成される。図2(c)に示すように、挿通孔部32およびネジ孔部34は外力が無い状態でほぼ同軸に位置する。
第2頭部22には、ネジ孔部34を画成する孔縁を周方向に分断するスリット50が形成される。これにより、ネジ孔部34が変形しやすくなり、ネジ部材を取り付けやすくできる。また、ネジ孔部34が変形するためネジピッチの異なるネジ部材16も螺合できる。連結部40には貫通孔46が形成され、ネジ孔部34に螺合されるネジ部材の先端が貫通できる。頭部が2重構造であるため第1頭部20は、スリット50を設けた第2頭部22にネジ部材を螺合する際、第2頭部22の軸方向への変形を抑えることができる。
図1(b)および図2(c)に示すように、第2頭部22の裏面に、連結部40側に向かって突出する複数の突出部48が形成される。複数の突出部48は、図2(c)に示すようにスリット50とネジ孔部34の中心を通る基準線A−Aを境界として両側に形成される。突出部48は、ネジ孔部34の外周に沿うように円弧状に形成される。突出部48の外周は、第2フランジ部30に近接する。止め具10を車体パネルの取付孔に取り付けた場合に、突出部48はその取付孔に突出し、取付孔の孔縁に近接する。これにより、スリット50を有するネジ孔部34の径方向への過剰な変形を、突出部48と車体パネルの取付孔との当接により制限することができる。また、突出部48は、第2頭部22の剛性を高めるリブとして機能し、円弧状に形成することで第2頭部22の剛性をより高めることができる。
第1脚部24は、第2脚部26に向かって張り出す第1挟持部36を有する。第2脚部26は、第1脚部24に向かって張り出す第2挟持部38を有する。第1挟持部36および第2挟持部38は、弾性を有し、ネジ孔部34に挿入されたネジ部材に当接して互いに拡開し、ネジ部材の当接により互いの接近を規制する。図2(c)に示すように、第1挟持部36および第2挟持部38の先端同士の空隙は、挿通孔部32およびネジ孔部34の中心軸と交差し、ネジ部材の挿入時にネジ部材の先端が第1挟持部36および第2挟持部38に引っ掛からないように設けられる。
第1挟持部36および第2挟持部38は側面視にてL字形状である。第1挟持部36および第2挟持部38(これらを区別しない場合、単に「挟持部」という。)は、脚部の中途から、または頭部の端部から張り出す。挟持部の根元部分は、第1係合部42および第2係合部44より頭部側に位置し、第1連接部52および第2連接部54に沿い、挟持部の先端部分は根元部分から屈曲して内向きに張り出す。挟持部の根元部分は、第1連接部52および第2連接部54に沿うように設けられているため、挟持部は脚部の外側に張り出さない。
図3は、止め具10の仮止め動作を説明するための図である。車体パネル12の取付孔12aの内周は矩形である。止め具10は、取付孔12aに押し込んで仮止めされるが、その経過を図3(a)〜(d)に順に示す。図3(a)に示すように連結部40から取付孔12aに挿入される。止め具10では、連結部40側が先細であるため、挿入が容易である。
図3(b)に示すように、使用者は、止め具10の第1頭部20を指で押す。第1頭部20の表面には、使用者が押し込み可能な押圧面が形成される。図1(a)に示すように、第1頭部20の表面は、中央に挿通孔部32が形成される以外、平らであり、凸部が形成されていないため、使用者が指で押し込みやすいように形成される。押圧面は、滑らかな平面、または滑らかな曲面に形成される。また、第1頭部20が第1脚部24および第2脚部26の先端同士の間隙を塞ぐことで、第1脚部24および第2脚部26の先端同士が塞がれていない場合と比べて、使用者は押圧面を取付孔12aに向かってまっすぐ押すだけで、止め具10を容易に押し込むことができる。また、第1頭部20が第2頭部22より大きく、第1脚部24および第2脚部26の接近時にも第1頭部20の裏側に第2頭部22が外側に出ないように収まっているため、第1頭部20を指で押し込む際に第2頭部22が出っ張って、指を痛めることを回避できる。
図3(b)に示すように第1脚部24および第2脚部26は取付孔12aの内周部に当接し、互いに接近するように撓む。第1脚部24および第2脚部26の最大の対向間隔が、取付孔12aの孔幅より大きいため、挿入時に接近するよう撓んで通過する。第1脚部24および第2脚部26の接近により、第1頭部20および第2頭部22も相対的に移動する。ここで、第1脚部24および第2脚部26の支点は連結部40であり、作用点は取付孔12aへの当接部分である。第1係合部42および第2係合部44は、頭部側の近傍に設ける制約がある一方で、連結部40の位置はそのような制約がないため、支点の位置を作用点から遠ざけて第1脚部24および第2脚部26を撓みやすくする設計が可能である。これにより、仮止め時の挿入力を低くして仮止め作業を容易にできる。
さらに指で第1頭部20の押圧面を押し込み、図3(c)に示すように第1脚部24および第2脚部26の最大の対向間隔を有する部分が取付孔12aの内周部に当接する。図3(c)において、第1脚部24および第2脚部26が最も接近するよう撓んだ状態を示す。この最も接近するように撓んだ状態でも、第2頭部22は第1頭部20から外側にはみ出さないように設けられる。脚部の最大の対向間隔を有する部分より頭部側に係合部が形成される。
図3(d)に示すように、第1係合部42および第2係合部44が取付孔12aを通り過ぎ、取付孔12aの内周部に第1連接部52および第2連接部54が当接した状態で仮止めされる。止め具10は、第1フランジ部28および第2フランジ部30と、第1係合部42および第2係合部44とにより取付孔12aに対する一時的な抜け止めがなされ、仮止め状態となる。仮止め時に、挟持部は脚部の対向方向外側に張り出していないため、仮止め作業の負荷とならない。これにより、仮止め作業を容易にできる。
図4は、仮止め状態の止め具10へ内装部材14を取り付ける動作を説明するための図である。図4(a)には、仮止め状態の止め具10のネジ孔部34に対し、内装部材14の取付孔14aの位置を合わせた状態を示す。つまり、取付孔14a、挿通孔部32およびネジ孔部34が同軸の位置に合わせられる。
図4(b)に示すように、取付孔14a、挿通孔部32およびネジ孔部34にネジ部材16が挿入される。ネジ部材16は、ネジ頭部16aおよびネジ軸部16bを有する。ネジ孔部34へネジ部材16のネジ軸部16bをねじ込み、螺合させる。
ネジ部材16をネジ孔部34へねじ込むと、ネジ軸部16bの外周面に第1挟持部36および第2挟持部38の先端が当接する。これは、図2(c)に示すように、ネジ孔部34の中心軸上に見て、ネジ孔部34内に第1挟持部36および第2挟持部38が張り出しているためである。第1挟持部36および第2挟持部38は、ネジ軸部16bに当接して拡開する。
図4(c)に示すように、拡開した第1挟持部36および第2挟持部38は、取付孔12aの裏側の孔縁に係止する。第1挟持部36および第2挟持部38は、ネジ部材の挿入によって取付孔12aの裏側の孔縁に係止する係止部として機能する。止め具10では、第1挟持部36および第2挟持部38の拡開により第1脚部24および第2脚部26も拡開方向に力を受けるため、第1係合部42および第2係合部44も補助的に取付孔12aの孔縁に係止する。
なお、取付孔12aの孔縁に係止するとは、取付孔12aの孔縁に当接した状態であり、取付孔12aの孔縁に係合可能であるとは、取付孔12aの孔縁に当接した状態も当接しない状態も含む。第1係合部42および第2係合部44は、第1挟持部36および第2挟持部38の拡開に連動して取付孔12aの孔縁に係止してもよく、係止しなくてもよい。止め具10では、ネジ止め用の第1挟持部36および第2挟持部38が仮止め時に作用せず、第1脚部24および第2脚部26を撓ませて仮止めできるため、仮止め作業に必要な押し込み力は小さくできる。
ネジ頭部16aは、内装部材14を車体パネル12に押さえつけ、ネジ頭部16aと第1挟持部36および第2挟持部38で車体パネル12および内装部材14を挟み込んだ状態となる。このように、内装部材14が車体パネル12に取り付けられる。ネジ軸部16bの先端は連結部40の貫通孔46に挿入され、貫通孔46によりネジ部材16の軸ぶれが抑えられている。
ネジ軸部16bは、第1挟持部36および第2挟持部38の接近を規制するため、第1挟持部36および第2挟持部38の係止は容易に外れないようになっている。挟持部は、連結部40側に向かって傾くように設けられ、ネジ部材16に対して頭部側に付勢する。これによりネジ部材16を外す際に、挟持部がネジ部材16の解除方向に付勢力を印加することができる。
図5は、各変形例の止め具を説明するための図である。図5(a)は、第1変形例の止め具100の側面図であり、図5(b)は、第2変形例の止め具200の側面図であり、図5(c)は、第3変形例の止め具300の側面図である。これらの変形例では側面視にて矩形状であり、錐形であった図1の止め具10と比べて、連結部の形状が異なる。つまり、連結部が頭部と対向して平板状に形成される。
図5(a)に示す止め具100は、第1頭部120、第2頭部122、第1脚部124、第2脚部126、第1挟持部136、第2挟持部138、連結部140、第1係合部142、第2係合部144、第1連接部152および第2連接部154を備える。これら止め具100の構成は、図1の止め具10と比べて、ネジ部材16と螺合するネジ孔部の位置が図1の止め具10と異なる一方、連結部140および第2頭部122の形状以外、ほぼ同じである。
第1変形例の止め具100では、連結部140にネジ孔部146が形成され、第2頭部122に挿通孔部134が形成され、ネジ部材16に螺合するネジ孔部146が止め具100の底に位置する。第1頭部120および第2頭部122の挿通孔部132および挿通孔部134は、ネジ軸部16bより大径である。
第1変形例の止め具100においても、第1頭部120の表面が押圧面として機能し、使用者が指で容易に押し込むことができる。
図5(b)に示す止め具200は、第1頭部220、第2頭部222、第1支持部224、第2支持部226、挿通孔部232、ネジ孔部234、第1挟持部236、第2挟持部238、連結部240、第1係合部242、第2係合部244、貫通孔246、第1脚部256および第2脚部258を備える。止め具200は、図1の止め具10と比べて、頭部が、脚部ではなく、第1支持部224または第2支持部226に連結する点が異なる。第1支持部224は、連結部240から延出し、第1頭部220を支持する。第2支持部226は、連結部240から延出し、第2頭部222を支持する。
第1脚部256および第2脚部258は、連結部240を基端として頭部側に向かって延出し、自由端を有する。第1脚部256および第2脚部258の中途にて屈曲した第1係合部242および第2係合部244が形成される。また、第1脚部256および第2脚部258の自由端の近傍から第1挟持部236および第2挟持部238が延出する。第1脚部256および第2脚部258の一端に連結部240が設けられ、第1脚部256および第2脚部258の他端側に第1頭部220および第2頭部222が設けられる。脚部の他端側に頭部が設けられる態様には、図5(b)に示すように脚部と頭部が連結されていない態様、つまり、支持部に支持される頭部が脚部の他端側に位置する態様が含まれる。また、脚部の他端側に頭部が設けられる態様には、図5(a)に示す脚部の端部と頭部が連結する態様も含まれる。
第1挟持部236および第2挟持部238は側面視にてL字形状である。ネジ孔部234にネジ部材16が挿入されると、第1挟持部36および第2挟持部38は、ネジ軸部16bの外周面に当接して、第1脚部256および第2脚部258とともに拡開する。これにより、第1係合部242および第2係合部244を、車体パネル12の取付孔12aの裏側の縁に係止させることができる。この第2変形例の止め具200では、第1係合部242および第2係合部244が、仮止め用の係合部と、ネジ止め時に取付孔12aに係止する係止部として機能する。これにより、第1支持部224および第2支持部226が撓まないように構成でき、第1頭部220および第2頭部222の挿通孔部232およびネジ孔部234の位置ずれを避けることができる。また、第1頭部220の押圧面により容易に押し込むことができる。第1支持部224および第2支持部226を特に区別しない場合、単に支持部という。
図5(c)に示す止め具300は、第1頭部320、第2頭部322、第1支持部324、第2支持部326、挿通孔部332、第1挟持部336、第2挟持部338、連結部340、第1係合部342、第2係合部344、ネジ孔部346、第1脚部356および第2脚部358を備える。止め具300は、図5(b)の止め具200と比べて、ネジ孔部の位置が連結部にある点で異なるが、ネジ孔部の位置以外の構成は同じである。
止め具300では、第1頭部320および第2頭部322に、ネジ部材16に螺合しない挿通孔部332および挿通孔部334が形成され、連結部340にネジ部材16と螺合可能なネジ孔部346が形成される。
図6は、第4変形例の止め具400の斜視図である。止め具400は、第1頭部420、第2頭部422、第1脚部424、第2脚部426、フランジ部428、挿通孔部432、ネジ孔部434、第1挟持部436、第2挟持部438、連結部440、第1係合部442、第2係合部444、貫通孔446、第1制限部448および第2制限部450を備える。
第1脚部424および第2脚部426(これらを区別しない場合「脚部」という)は対向し、一端が連結部440に連結され、他端が第1頭部420および第2頭部422(これらを区別しない場合「頭部」という)にそれぞれ連結される。第1頭部420および第2頭部422は、連結部440に対向する。
第4変形例の止め具400は、図1に示す実施形態の止め具10と比べて、主に頭部の形状が異なる。第4変形例の止め具400においても図1の止め具10と同じく、連結部と頭部の間隔を十分に確保することで、脚部を長くして撓みやすくできる。止め具400の各構成について、別の図を参照しつつ詳細に説明する。
図7(a)は、止め具400の正面図であり、図7(b)は、止め具400の側面図である。図8(a)は、止め具400の上面図であり、図8(b)は、図7(b)の線分A−Aの止め具400の断面図である。図8(b)では、止め具400に加えて、車体パネル12も示す。
第1挟持部436および第2挟持部438には、延出方向に沿って凹むように形成されたビード部454が部分的に加工される。ビード部454は、第1挟持部436および第2挟持部438の剛性を高めて撓みづらくすることで、係止力を高めることができる。また、ビード部454が形成されていない第1挟持部436および第2挟持部438の根元部分を相対的に撓み易くすることで、ネジ部材の挿入によって根元部分を外側に張り出し易くできる。
第1脚部424の一方の側縁に対向方向外側に突出する第1制限部448と、第2脚部426一方の側縁に対向方向外側に突出する第2制限部450とが形成される。第1制限部448および第2制限部450(これらを区別しない場合「制限部」という)は、図8(a)に示すように対角に一対だけ形成される。制限部は、取付孔に挿入した際に、裏側に張り出して抜け止めとして機能する。長方形の取付孔に対して止め具400を長辺側と短辺側を間違えて挿入した場合、制限部を対角に一対だけ形成することで、取付孔に対して止め具400をひねるように引っ張り出すことで、止め具400を容易に取り外すことができる。
第1頭部420は、第2頭部422の表側に重なるように配設され、表面に使用者が押し込むための押圧面を有する。第1頭部420は、平板の中央にネジ部材が挿通される挿通孔部432を有する。挿通孔部432は、ネジ部材より大きい直径を有する。
第2頭部422は、矩形の取付孔の表側の縁に係止するための一対のフランジ部428と、フランジ部428より連結部440側に凹んだ凹部452と、ネジ部材が螺合されるネジ孔部434を有する。凹部452は、フランジ部428から傾斜した傾斜面429により連結される。ネジ孔部434は、図1(a)に示す止め具10のネジ孔部34と比べてスリット50を有さず、全周繋がっている。これにより、ネジ部材で螺合した際に強固に締め付けることができる。
図8(b)に示すように第2頭部422は一対のフランジ部428の間に凹部452を有し、第1頭部420は凹部452に重なり、第2頭部422の傾斜面429に重ならないように配設される。図8(a)に示すように、第1頭部420の面直方向から見て、第1頭部420は凹部452に収まるように位置しており、凹部452の上方に重なるように位置する。一対のフランジ部428の離間方向において、第1頭部420の幅は一対のフランジ部428の間隔より短い。これにより、取付状態で第1頭部420を凹部452に収めることができる。
また、凹部452は取付孔12aの大きさに応じて取付孔12aに収まるように形成され、凹部452の幅は、取付孔12aの長辺より短い。凹部452は止め具400の取付方向から見て取付孔12aの内側に配設される。これにより、止め具400の取付方向から見て取付孔12a内に凹部452に収めることができる。止め具400の取付方向とは、止め具400を取付孔12aに挿入する方向であり、取付孔12aの開口の面直方向である。
図6および図7(b)に示す通常状態で第2頭部422は、第1頭部420に対して先端422a側が離れるように傾斜するよう形成される。通常状態は、止め具400が取り付けられていない状態である。これにより、成形した止め具400を防錆液に浸けて表面処理をする際に、第1頭部420および第2頭部422が面接触している場合より、第1頭部420と第2頭部422の対向する面に表面処理を施しやすくでき、耐食性が向上する。
第2頭部422の根元側と第1頭部420の先端420a側は、通常状態で当接する。これにより、止め具400の搬送時に第1頭部420および第2頭部422の隙間に、別の止め具400の板面が入り込んで止め具400同士が絡まることを抑えることができる。
図9(a)は、図1の止め具10の取付状態を示し、図9(b)は、第4変形例の止め具400の取付状態を示す図である。図9では、取付状態の止め具を比較して第4変形例の止め具400を説明する。
図9(a)に示す止め具10は、第2頭部22のフランジ部が取付孔12aの表側の縁に係止した状態にあり、第2頭部22のフランジ部に第1頭部20が重なって配設されている。これにより、車体パネル12および内装部材14の間隔L1は、第1頭部20および第2頭部22の板厚2枚分の厚さとなる。
止め具400では、フランジ部428は、取付時に取付孔の縁に係止し、凹部452は、取付孔内に位置する。凹部452は、フランジ部428より止め具400の板厚一枚分凹んでおり、ネジ部材を締め付けた場合に、第2頭部422のフランジ部428と第1頭部420とが同一面上に位置するように構成される。なお、凹部452は、フランジ部428より板厚一枚分以上、凹んでもよい。
図9(b)に示す取付状態では、第1頭部420が凹部452に収まり、第1頭部420と第2頭部422のフランジ部428が同じ面上に位置するため、車体パネル12の表面から出る頭部を薄くできる。車体パネル12および内装部材14の間隔L2は、フランジ部428の板厚1枚分の厚さとなる。第1頭部420および第2頭部422は取付状態で面接触して重なっており、車体パネル12および内装部材14のガタツキを抑えることができる。
ところで、止め具400を取り付ける第1部材として金属製の車体パネル12に限られず、樹脂製のパネルが用いられることがある。この場合、フランジ部428が、ネジ部材16の締付により樹脂製のパネルに押圧され、めり込むように座繰りする場合や、樹脂製のパネルの表面をフランジ部428の板厚分だけ座繰りを予め形成しておく場合がある。止め具400では、フランジ部428の板厚一枚分だけ樹脂製のパネルが座繰りされるため、樹脂製のパネルの変形を抑えることができ、薄い樹脂製のパネルにも用いることが可能となる。
図10は、第4変形例の止め具400の仮止め動作を説明するための図である。図10(a)〜(c)では、長方形の取付孔12aは長辺に沿った断面を示し、一対の脚部は、短辺側にそれぞれ位置して、長辺方向に沿って対向する。
図10(a)には、車体パネル12の取付孔12aに挿入する前の止め具400の側面を示す。第1頭部420の押圧面420bを押して連結部440から取付孔12aに挿入すると、図10(b)に示すように、第1脚部424および第2脚部426が取付孔12aの縁に当接する。
図10(c)に示す取付孔12aを通過中の止め具400では、第1脚部424および第2脚部426が接近し、第2頭部422の先端422aが第1脚部424に接近する。この際、第2頭部422が第1頭部420に対して先端側が離れるように傾斜することで、第1頭部420の裏面と第2頭部422の表面との摺動が抑えられ、挿入がいっそう容易となる。
図10(c)に示すように、第2頭部422の先端422aは、長方形の取付孔12aに正しく挿入すれば第1脚部424に当接しないが、間違って短辺側に挿入すれば長辺側に挿入した時よりも第1脚部424および第2脚部426がより接近するように撓むため、第1脚部424に挿入途中で当接して、容易に挿入できないように設定される。このように使用者が止め具400を取付孔12aに押し込んで仮止めする。
図11は、仮止め状態の止め具400へ内装部材を取り付ける動作を説明するための図である。図11(a)には仮止め状態の止め具400を示す。仮止め状態の止め具400に対して、第1制限部448および第2制限部450により抜けづらくできる。これにより、使用者は両手を止め具400から離して内装部材14の取付作業ができる。
図11(b)には、仮止め状態の止め具400にネジ部材16を挿通する。複数の孔の軸がずれるとネジ部材の挿入が困難になるが、ネジ孔部434にネジ部材16を挿入する際に、第2頭部422のフランジ部428が取付孔12aに係止しているため、ネジ部材16との接触による第2頭部422の連結部440側への変形を抑え、挿入を容易にできる。図11(c)に示すように、ネジ部材16は、第1挟持部436および第2挟持部438に当接して拡開させる。第1挟持部436および第2挟持部438は、ビード部454が形成されていない根元側が撓み、取付孔12aの裏面の縁に係合する。
ネジ部材16の螺合により第2頭部422は、第1頭部420に引きつけられ、第1頭部420に当接し、内装部材14の取り付けが完了する。内装部材14に車体パネル12から離れる方向に負荷が付与された場合、ネジ部材16と第2頭部422のネジ孔部434とが螺合しているため、第1頭部420と第2頭部422が離れることを抑えることができる。このように、第2頭部422にフランジ部428とネジ孔部434を形成することで、取付時の第1頭部420と第2頭部422のずれを抑えてネジ部材16の挿入を容易にし、取付完了後に第1頭部420および第2頭部422が離れることを抑えることができる。
本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を実施例に対して加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施例も本発明の範囲に含まれうる。
実施形態では、第1脚部24および第2脚部26は、それぞれ第1頭部20および第2頭部22を有する態様を示したが、この態様に限られない。例えば、第1脚部24および第2脚部26のいずれか一方だけ、頭部が形成され、その頭部にはネジ孔部および押圧面が形成される。また、第1脚部24および第2脚部26のそれぞれから接近するよう延出する第1頭部および第2頭部が一重の頭部を形成する態様であってよい。つまり、第1頭部および第2頭部は互いに接近するよう延出する一方で重ならず、挿通孔部を半円弧ずつ形成する。その態様ではネジ部材に螺合するネジ孔部は、連結部に形成される。
実施形態では、取付部材をネジ頭と止め具10の頭部の間に挟んで取り付ける態様を示したが、この態様に限られない。例えば、ネジ頭に取付部材を固着してもよい。
実施形態では、第1頭部20に挿通孔部32が形成され、第2頭部22にネジ孔部34が形成される態様を示したが、この態様に限られない。例えば、第1頭部20にネジ孔部34が形成され、第2頭部22に挿通孔部32が形成されてよい。さらに別の態様では、連結部40の貫通孔46がネジ部材16と螺合するネジ孔部として機能してよい。この態様では、ネジ部材16が上下2カ所で螺合するため、ネジ部材16の軸ぶれを抑えることができる。
実施形態では、第1挟持部36および第2挟持部38が、ネジ孔部34に挿入されたネジ部材に当接して互いの拡開させ、および接近を規制する態様を示したが、この態様に限られない。例えば、一対の挟持部は、ネジ部材に当接することで、互いの拡開をする機能、および互いの接近を規制する機能のいずれか一方を有する態様であってよい。
実施形態では、第2頭部22に一対の突出部48が形成される態様を示したが、突出部48は一対に限られない。例えば、点状の複数の突出部がネジ孔部34の外周に沿って形成される態様であってよい。その態様であっても、複数の突出部は、基準線A−Aの両側にそれぞれ配設される。
第2変形例では、第1脚部256および第2脚部258を設ける態様を示したが、この態様に限られない。この脚部が連結部240の四方から延出し、4つの脚部が設けられる態様であってよい。すなわち、互いに対向する一対の脚部が2組設けられる。
図5(b)および(c)では、第1支持部および第2支持部にそれぞれ第1頭部および第2頭部が設けられ、2重の頭部が設けられる態様が示されるが、この態様に限られない。例えば、一つの支持部に頭部が設けられ、それ以外の支持部および頭部が設けられない態様、つまりグロメットが一重の頭部を有する態様であってよい。
実施形態において、ネジ部材により第1脚部24および第2脚部26を拡開して取付孔12aの裏縁に係止させる態様を示したが、この態様に限られない。例えば、第1脚部24および第2脚部26は、取付孔12aに係合可能な第1係合部42および第2係合部44をそれぞれ有する。第1脚部24の第1係合部42と第2脚部26の第2係合部44との間隔は、取付孔12aの幅より大きく、第1係合部42および第2係合部44は、取付孔12aへの挿入時に接近して、取付孔12aを通過後に拡開して取付孔12aの裏縁に係止する。このように第1脚部24および第2脚部26の弾性力により係止できる。
第4変形例において、第2頭部422にフランジ部428およびネジ孔部434を形成する態様を示したが、この態様に限られない。例えば、第1頭部420にフランジ部を形成してもよく、第1頭部420にネジ部材16に螺合するネジ孔部を形成してもよい。
10 止め具、 12 車体パネル、 12a 取付孔、 14 内装部材、 14a 取付孔、 16 ネジ部材、 16a ネジ頭部、 16b ネジ軸部、 20 第1頭部、 22 第2頭部、 24 第1脚部、 26 第2脚部、 28 第1フランジ部、 30 第2フランジ部、 32 挿通孔部、 34 ネジ孔部、 36 第1挟持部、 38 第2挟持部、 40 連結部、 42 第1係合部、 44 第2係合部、 46 貫通孔、 48 突出部、 50 スリット、 52 第1連接部、 54 第2連接部。
本発明は、ネジ部材を介して所定の部材を組み付ける止め具に関する。

Claims (12)

  1. 第1部材の取付孔に取り付けられ、ネジ部材により第2部材を組み付けられる止め具であって、
    弾性を有する第1脚部と、
    前記第1脚部に対向し、弾性を有する第2脚部と、
    前記第1脚部の一端と前記第2脚部の一端とを連結する連結部と、
    前記取付孔の表側の縁に係止するためのフランジ、および使用者が押し込むための押圧面を有し、前記連結部に対向するよう前記第1脚部および前記第2脚部の他端側に設けられる頭部と、
    前記連結部および前記頭部の少なくとも一方に形成され、ネジ部材が螺合されるネジ孔部と、を備え、
    前記第1脚部は、前記取付孔の裏側の縁に係合可能な第1係合部を有し、
    前記第2脚部は、前記取付孔の裏側の縁に係合可能な第2係合部を有することを特徴とする止め具。
  2. 前記第1脚部は、前記第2脚部に向かって張り出す第1挟持部を有し、
    前記第2脚部は、前記第1脚部に向かって張り出す第2挟持部を有し、
    前記第1挟持部および前記第2挟持部は、前記ネジ孔部に挿入されたネジ部材に当接して拡開し、または、前記ネジ部材の当接により互いの接近を規制することを特徴とする請求項1に記載の止め具。
  3. 前記頭部は、前記第1脚部および前記第2脚部の少なくとも一方から延出して形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の止め具。
  4. 前記連結部から延出する支持部を有し、
    前記頭部は、前記支持部から延出して形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の止め具。
  5. 前記頭部は、前記第1脚部の先端から前記第2脚部に向かって延在する第1頭部と、前記第2脚部の先端から前記第1脚部に向かって延在する第2頭部と、を有し、
    前記第1頭部および前記第2頭部の一方に前記ネジ孔部が形成され、他方に前記ネジ孔部に挿入されたネジ部材の挿通孔が形成されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の止め具。
  6. 前記第1頭部は、前記第2頭部の表側に重なるよう配設され、前記ネジ孔部より径が大きい前記挿通孔を有することを特徴とする請求項5に記載の止め具。
  7. 前記第1頭部は、前記取付孔へ挿入する際に前記第2頭部が前記第1頭部から外側に出ないように、前記第2頭部より大きく形成されることを特徴とする請求項6に記載の止め具。
  8. 前記ネジ孔部を画成する孔縁を周方向に分断するスリットが形成されることを特徴とする請求項6または7に記載の止め具。
  9. 前記第2頭部は、前記連結部側に向かって突出する複数の突出部を有し、
    複数の前記突出部は、前記第1部材に取り付けた場合に前記取付孔に突出するように設けられることを特徴とする請求項8に記載の止め具。
  10. 前記第1挟持部および前記第2挟持部は、ネジ部材の前記ネジ孔部への挿入による拡開によって前記取付孔の裏側の孔縁に係止することを特徴とする請求項2に記載の止め具。
  11. 前記第2頭部は、前記フランジより前記連結部側に凹む凹部を有し、
    前記第1頭部は、前記第2頭部の表側にて前記凹部の上方で重なるよう配設されることを特徴とする請求項5から9のいずれかに記載の止め具。
  12. 前記第2頭部は、前記第1頭部の裏側に重なるように配設され、前記第1頭部に対して、先端側が離れるように傾斜することを特徴とする請求項5から9および11のいずれかに記載の止め具。
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