JP5335349B2 - インクジェット記録媒体及びインクジェット記録方法 - Google Patents

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本発明は、インクジェット記録媒体及びインクジェット記録方法に関するものである。
最近、インクジェット記録方法によるインクジェットプリンターが普及しつつある。この理由は、多色で高画質な写真画像、アート画像、ポスター掲示画像、オフィス文章、CAD画像などの多種多様の印画物が1台のインクジェットプリンターから高速で簡単に得られるためである。
このインクジェットプリンター用のインクとしては水系染料インク及び水系顔料インクがある。従って、プリンターとしては、水系染料インクのみで印字されるプリンター、水系顔料インクのみで印字されるプリンター、更には水系染料インクと水系顔料インクを組み合わせて印字されるプリンターがある。
このようなインクジェットプリンターを用いて、最も廉価なメディアである普通紙に印字することは非常に多く、廉価でありながらより高性能な普通紙が求められている。しかし、現状では水系染料インク、水系顔料インクのどちらを用いて印字してもその印字物が十分な高性能、すなわち、マットコート紙に匹敵するような高発色が得られる普通紙は未だ実現されていない。
この理由としては、以下のように考えられる。インクジェット記録媒体である通常の普通紙は、その表面の構造が主にパルプ繊維で構成されている。水系染料インクを用いた場合、染料の吸着サイトはパルプ繊維上のみとなり、表面が無機微粒子に覆われているマットコート紙と比べてその吸着サイトは少ない。そのため、発色性に限界が生じる。一方、水系顔料インクを用いた場合、パルプ繊維の隙間に顔料粒子が落ち込んでしまい、結果的に普通紙の表面付近に定着可能な水系顔料インクの量は限られ、高発色が得られない。
このような問題を解決するために、従来から、インクジェット記録媒体への水系染料インク及び水系顔料インクの定着性を向上させることが試みられている。特許文献1には、パルプ繊維上、又はパルプ繊維の内部に、インク定着剤としてカチオン性樹脂や多価の金属イオンを塗布したインクジェット記録媒体が開示されている。このインクジェット記録媒体では、カチオン性を有するカチオン性樹脂や多価の金属イオンと、アニオン性のインクとのイオン的な作用によってインク定着性を向上させている。水系染料インクの場合、インクジェット記録媒体の表面付近のパルプ繊維により多量に定着させている。また、水系顔料インクの場合、インクジェット記録媒体のパルプ繊維上のみならずパルプ繊維の隙間に顔料粒子を凝集させている。これにより、できるだけインクジェット記録媒体の表面近くにインクを定着できるとしている。しかしながら、この方法では発色性は十分とはいえず、未だマットコート紙レベルの発色性は得られていなかった。
また、上記以外のインクジェット記録媒体として、インク定着剤・インク受容剤として水溶性樹脂・膨潤性樹脂をパルプ繊維上に塗布したものが考えられる。しかしながら、これらの方法を使用した場合であっても結局、パルプ繊維間に隙間が残り、この影響でインク吸着サイトが限られたものとなるために、発色性は十分とはいえなかった。また、インク受容層のインク吸収容量が小さく、吸収スピードが遅くなるという問題もあった。
また、特許文献2及び3には、シリカをパルプ繊維の支持体上に形成し、シリカ上に顔料粒子を定着させるインクジェット記録媒体が開示されている。このインクジェット記録媒体では、水系染料インクを用いた場合、水系染料インクがシリカに定着されるために良好な発色性が得られる。しかしながら、この技術によって作成されたインクジェット記録媒体は、表面の風合が普通紙のようなパルプの風合いではなく、いわゆるマットコート紙のような風合いのものとなっていた。この理由は、通常、インク受容層へのシリカ付着量が約5〜30g/m2となり、インク受容層中にシリカを大量に付着させる必要があるためである。
特許文献4には、インク受容層中のシリカ量を、従来より少ない1〜3g/m2とし、更にシリカの2次粒子径を3μm以上30μm以下としたインクジェット記録媒体が提案されている。しかし、本発明で示すような特定の細孔径領域を有するものではなく、普通紙風合いでありながらマットコート紙レベルの水系染料・顔料インクの発色性を得ることはできていない。
特許文献5には、パルプ繊維の支持体上に、アルミナや乾式シリカといった粒子径の非常に細かな無機微粒子の薄層を形成したインクジェット記録媒体が開示されている。しかしながら、これらの無機微粒子はいわゆる、光沢紙に用いられるようなものであり、インクジェット記録媒体の表面に光沢性が発生するなど、所望の普通紙風合いが得られない。また、材料コストも高価であるという問題があった。
特許文献6及び7には、インク受容層中に形成されている特定の細孔径領域の細孔容積をコントロールすることで、インク吸収容量や印字濃度を向上したインクジェット記録媒体が提案されている。しかしながら、これらのインクジェット記録媒体は、普通紙風合いを実現できるほどの少量のシリカ(固形分質量で0.2g/m2以上2.0g/m2以下)を塗布したものではなかった。また、水系染料インクに最適な吸着サイトとなる特定の細孔径領域と、水系顔料インクに最適な吸着サイトとなる特定の細孔径領域の、両方の細孔径領域を有していない。このため、普通紙風合いでありながらマットコート紙レベルの水系染料・顔料インクの発色性を得ることはできていなかった。
また、従来のインクジェット記録媒体において広い色再現範囲を得るためには、多量のインクを使用する必要があった。しかし、インク使用量が多いと支持体(パルプ繊維)が水分を吸って乾燥に時間を要したり、コックリング(波打ち)やカールが生じてしまう問題がある。また、低コストで印字物を得るためにも、画像形成に要するインクの量を少なくすることが好ましく、少量のインクによって高い発色を得られるインクジェット記録媒体が求められていた。
しかしながら、少量のインクによって高い発色を得られるインクジェット記録媒体は未だ実現されていない。
特開昭61−58788号公報 特開平4−298378号公報 特開2003−276319号公報 特開2002−46343号公報 特開平09−095044号公報 特開平10−324058号公報 特開平5−246131号公報
本発明は、上記事情に基づいてなされたものであり、普通紙の風合いを有し、マットコート紙と同等レベルの高発色性が得られるインクジェット記録媒体を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一実施形態は、
支持体と、
前記支持体の少なくとも一方の面上に、インク受容層が設けられたインクジェット記録媒体であって、
前記インク受容層は、コールターカウンター法により測定した平均2次粒子径が1.4μm以上μm以下の非晶質シリカを、固形分質量で0.7g/m2以上1.0g/m2以下、含有し、
前記インク受容層は、窒素吸着法により測定した細孔分布曲線が、
(1)細孔径が10nm以上30nm以下の範囲の全細孔容積が0.25ml/g以上、
(2)細孔径が30nm以上70nm以下の範囲の全細孔容積が0.1ml/g以上、
(3)前記細孔径10nm以上30nm以下の範囲の全細孔容積と、前記細孔径30nm以上70nm以下の範囲の全細孔容積の容積比が1:0.4から1:1の範囲内である、
ことを特徴とするインクジェット記録媒体に関する。
また、本発明の別の実施形態は、上記の記録媒体に水系インクを付与して画像を形成することを特徴とするインクジェット記録方法に関する。
なお、本明細書において、「細孔分布曲線」とは、図2に例示されるように、横軸が細孔径、縦軸が細孔数を示す図を表す。また、本明細書において、「粒径分布曲線」とは、横軸が粒子経、縦軸が粒子数を示す図を表す。
インクジェット記録媒体は、インク受容層として平均2次粒子径が1μm以上4μm以下の無機微粒子を、固形分質量で0.2g/m2以上2.0g/m2含有している。これはマットコート紙の無機微粒子の含有量と比較して少量であり、このため、普通紙の風合いを持ったインクジェット記録媒体を得ることができる。
また、インク受容層が無機微粒子によって、染料の吸着サイトとなる特定の小さい細孔と、顔料粒子の吸着サイトとなる特定の大きな細孔の両方が特定の比率で形成された特別な細孔構造を有する。従って、水系染料インク及び水系顔料インクの何れを用いて印字物を形成した場合でも、マットコート紙と同等レベルの高発色性を得ることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
<インクジェット記録媒体>
インクジェット記録媒体は、支持体と、支持体の少なくとも一方の面上に、無機微粒子を固形分質量で0.2g/m2以上2.0g/m2以下含有するインク受容層を有する。この無機微粒子は、コールターカウンター法により測定した平均2次粒子径が1μm以上4μm以下となっている。
尚、本インクジェット記録媒体において支持体上に設けられるインク受容層は1層であっても、複数の層であっても良い。また、インクジェット記録媒体は、支持体の一方の面上に上記インク受容層が設けられていても、支持体の両面上に上記インク受容層が設けられていても良い。
図1は、本発明のインクジェット記録媒体の一例を示す概略断面図である。支持体(A)の一方の面上には、無機微粒子(C)とバインダー樹脂(図示していない)を含有するインク受容層(B)が形成されている。
以下、インク受容層(B)に関して、更に詳しく述べる。
普通紙風合いのインクジェット記録媒体を得るためには、無機微粒子を含有したインク受容層を極めて薄く形成する必要がある。インク受容層中の無機微粒子の含有量が、固形分質量で2.0g/m2よりも多いと、結果的に所謂マットコート紙と同様の風合いに近づいてしまい、所望の特性が得られない。ここで、「普通紙風合い」とは、一般的に、支持体のパルプ繊維の凹凸を反映して、インク受容層の表面に凹凸形状が観察される状態を挙げることができるが、これらの状態に限定されるわけではない。また、「普通紙風合い」とは、表面が平滑でなく光沢性を有さない状態等も表す。
インク受容層中の無機微粒子の含有量が、固形分質量で0.2g/m2未満であると、インクジェット記録媒体の表面を上方から観察した際、支持体を隙間なく無機微粒子で覆うことができなくなる。この結果、高発色性、特に染料インクの発色性を得ることができなくなる。
そこで、本発明では、無機微粒子を、固形分質量で0.2g/m2以上2.0g/m2以下、含有するインク受容層とすることによって、高発色性で普通紙風合いのインクジェット記録媒体を得ることができる。この無機微粒子の固形分質量とは、片面のインク受容層中の無機微粒子の固形分質量を表す。すなわち、インクジェット記録媒体が支持体の一方の面上にのみインク受容層を有する場合、このインク受容層中の無機微粒子の固形分質量が0.2g/m2以上2.0g/m2以下であることを表す。また、インクジェット記録媒体が支持体の両方の面上にインク受容層を有する場合、各インク受容層中の無機微粒子の固形分質量がそれぞれ0.2g/m2以上2.0g/m2以下であることを表す。
平均2次粒子径が4μmを超える大きな無機微粒子を使用した場合、所望の発色が得られる量の無機微粒子をインク受容層に含有させると、必然的にインク受容層の厚みが大きなものとなる。この結果、無機微粒子含有量が多量なものとなり、マットコート紙と同様の風合いに近づいてしまう。
平均2次粒子径が1μm未満の小さな無機微粒子を使用した場合には、インクジェット記録媒体の表面に光沢性が発現したり、インク吸収性が低下するなど、所望の特性が得られなくなる。
以上のように、本発明では、普通紙風合いのインクジェット記録媒体を得るために、インク受容層は下記条件を有する必要がある。
(A)平均2次粒子径が、1μm以上4μm以下である無機微粒子を含有する。
(B)無機微粒子の含有量が、固形分質量で0.2g/m2以上2.0g/m2以下である。
インク受容層中の無機微粒子の含有量は、固形分質量で0.5g/m2以上1.5g/m2以下が好ましく、0.7g/m2以上1.0g/m2以下がより好ましい。また、無機微粒子の平均2次粒子径は1.2μm以上3μm以下が好ましく、1.4μm以上2μm以下がより好ましい。無機微粒子が、これらの範囲内の固形分質量及び平均2次粒子径を有することによって、普通紙の風合いを有しつつ、より優れた高発色性を有することができる。
また、インクジェット記録媒体は、水系染料インク及び水系顔料インクの何れを用いて印字物を形成した場合であっても、マットコート紙と同等レベルの高発色性を有する。そこで、このような特性を有するように、インク受容層は染料の吸着サイトとなる特定の小さい細孔と、顔料粒子の吸着サイトとなる特定の大きな細孔の、両方の細孔構造を特定比率で有する。
すなわち、インクジェット記録媒体のインク受容層は、下記(1)〜(3)の特性を有する。
(1)細孔径が10nm以上30nm以下の範囲の全細孔容積が0.25ml/g以上である。
(2)細孔径が30nm以上70nm以下の範囲の全細孔容積が0.1ml/g以上である。
(3)(細孔径が10nm以上30nm以下の範囲の全細孔容積):(細孔径が30nm以上70nm以下の全細孔容積)が1:0.4から1:1の範囲内となっている。
上記条件(1)から(3)の細孔状態とすることによってインク受容層に優れた発色が得られる理由としては、以下のように考えられる。
まず、インクジェット記録媒体に、水系顔料インクを印字したときの作用を以下に説明する。通常、顔料インクの色材成分の顔料粒子径は約100nm程度であり、インク溶剤内に分散している。インクジェット記録方法によりインク受容層に向かって水系顔料インクを付与した場合、このインクはインク受容層上に着弾後、インク受容層内の数μmから数十μmレベルの大きな細孔に浸透する。そして、そこから更に、溶剤成分は細孔径が10nm以上30nm以下の小さな細孔に浸透する。これに対して、色材成分である顔料粒子の粒子径は約100nm程度であり、その多くは細孔径が30nm以上70nm以下の細孔に吸着するものと考えられる。そして、顔料粒子は、先に定着された顔料粒子を足がかりにその上に順次、積層していくものと考えられる。しかしながら、インク受容層内の細孔径が70nmを超えると、その周辺に顔料粒子が定着しづらくなるか、又は細孔の内部にまで落ちこんでしまい発色性が低下してしまうものと考えられる。
次に、インクジェット記録媒体に、水系染料インクを印字したときの作用を以下に説明する。
通常、染料成分はインク溶剤中に溶解している。従って、インクジェット記録方法によりインク受容層に向かって打ち出された染料インクは、インク受容層上に着弾後、まずは数μmから数十μmレベルの大きな細孔に浸透する。そして、そこから更に、色材成分である染料成分は溶剤成分と共に無機微粒子内の10nm以上30nm以下の小さな細孔に浸透・吸着するものと考えられる。しかし、細孔径が10nm未満のときには、細孔内にインクが吸収・定着しづらくなる場合がある。また、細孔径が30nmを超えるときには、インク受容層内への吸収スピードの低下や、染料成分が更にインク受容層内の奥深くにまで浸透してしまう場合があり、結果的に発色性が低下するものと考えられる。
また、たとえ上記のように、インク受容層中に、顔料定着用の細孔径が30nm以上70nm以下の範囲の細孔と、染料定着用の細孔径が10nm以上30nm以下の範囲の細孔が存在したとしても、何れか一方の存在量(細孔容積)が少ないと、インク受容層は水系顔料インクと水系染料インクを安定して定着できなくなる。
そこで、本発明では、染料の吸着サイトとなる特定の小さい径の細孔の細孔容積と、顔料粒子の吸着サイトとなる特定の大きな径の細孔の細孔容積の両方を、上記(3)の特定比率で有する。これにより、水系染料インク及び水系顔料インクの何れを用いて印字物を形成した場合であっても、マットコート紙と同等レベルの高発色性が得られるものと考えられる。
なお、細孔径が10nm以上30nm以下の範囲と、30nm以上70nm以下の範囲の全細孔容積の比率が、上記(3)の特定比率を外れた条件では、水系顔料インクに対しては所望の発色性を得ることができない場合がある。また、これとは逆に、水系染料インクに対しては所望の発色性を得ることができない場合がある。以上のように、上記(3)の特定比率を外れた条件では、水系染料インクと水系顔料インクに対して共に所望の発色性を得ることができない場合がある。
インク受容層は、細孔径が10nm以上30nm以下の範囲の全細孔容積が0.3ml/g以上が好ましく、0.4ml/g以上がより好ましい。また、2.0ml/g以下が好ましく、1.0ml/g以下がより好ましい。また、インク受容層は、細孔径が30nm以上70nm以下の範囲の全細孔容積が0.2ml/g以上が好ましく、0.3ml/g以上がより好ましい。また、2.0ml/g以下が好ましく、1.0ml/g以下がより好ましい。
(細孔径が10nm以上30nm以下の範囲の全細孔容積):(細孔径が30nm以上70nm以下の範囲の全細孔容積)は1:0.5から1:0.9の範囲内が好ましく、1:0.6から1:0.8の範囲内がより好ましい。
以上のように、本発明では、(1)細孔径10nm以上30nm以下の範囲の全細孔容積、(2)細孔径30nm以上70nm以下の範囲の全細孔容積、及び(3)これらの全細孔容積の比率を上記範囲内とする。これによって、水系染料インクと水系顔料インクをより効果的にインク受容層内に定着させることができる。
図2は、本発明と従来のインクジェット記録媒体の細孔分布曲線を表す図であり、破線は従来のインクジェット記録媒体の一例、実線は本発明のインクジェット記録媒体の一例を表している。図2のグラフから分かるように、従来のインクジェット記録媒体は、主に細孔径が10nm以上30nm以下の範囲にピークを有しており、この細孔径の部分によってインク成分の定着を行っている。これに対して、本発明のインクジェット記録媒体は、細孔径が10nm以上30nm以下の範囲と、細孔径が30nm以上70nm以下の範囲の両方の領域において細孔分布曲線は2つのピークを有する。そして、これらの細孔径が10nm以上30nm以下の範囲の全細孔容積と、細孔径が30nm以上70nm以下の範囲の全細孔容積は、上記(1)から(3)の特徴を有している。なお、細孔径が30nmでの細孔容積は、上記(1)及び(2)の全細孔容積中に含まれる。
このように、本発明のインクジェット記録媒体は上記(1)から(3)で表されるインク受容層の細孔構造が従来のものと異なっている。なお、上記図2では細孔分布曲線において2つのピークを有する例を示したが、本発明のインクジェット記録媒体の細孔分布曲線はピークを有していなくても、1つ又は、3つ以上のピークを有していても良い。但し、このような場合であっても、上記(1)から(3)で表されるインク受容層の細孔状態を有する必要がある。
なお、上記(1)から(3)の細孔構造は、無機微粒子の調製方法、インク受容層中の無機微粒子以外の材料の種類、インク受容層の組成、インク受容層の形成条件を調節することによって形成することができる。また、インク受容層の形成条件としては、インク受容層用の塗工液の塗工方法・乾燥方法・乾燥速度などを挙げることができる。
また、窒素吸着法により測定した無機微粒子の細孔分布曲線が、下記(4)〜(6)の特性を有することが好ましい。
(4)細孔径が10nm以上30nm以下の範囲の全細孔容積が1ml/g以上である。
(5)細孔径が30nm以上70nm以下の範囲の全細孔容積が0.1ml/g以上である。
(6)(細孔径が10nm以上30nm以下の範囲の全細孔容積):(細孔径が30nm以上70nm以下の範囲の全細孔容積)が1:0.1から1:1の範囲内である。
なお、上記無機微粒子に関する(4)〜(6)の細孔特性は、実施例に記載の方法によって測定でき、無機微粒子内部だけでなく無機微粒子間の細孔構造に関する特性を表す。
なお、上記(4)〜(6)のような細孔構造を有する無機微粒子は、公知の方法で製造することができる。以下に一例として、無機微粒子として非晶質シリカを製造する例を説明する。まず、Na2SO4を含有する珪酸ソーダ水溶液(液温20〜40℃)に、硫酸を添加して中和(中和率30〜70%)する。この後、上記水溶液を昇温(70〜100℃)、熟成(5〜90分)した後、pHが2〜4になるまで硫酸を加えて反応を終了させた後、乾燥して水などの溶媒を除去する。このようにして無定形の非晶質シリカ微粉末を得た後、濾過、水洗、乾燥後、更に所定の粒径になるまで粉砕、分級を行う。
上記非晶質シリカの製造方法において、反応温度、硫酸の中和率・添加時間、SiO2濃度、Na2SO4濃度、粉砕、分級の条件等を適宜、調整できる。これによって、1次粒子間の細孔径分布・細孔容積量、平均2次粒子径を所望の値とすることができる。
無機微粒子が上記(4)〜(6)の特性を有することによって、上記(1)〜(3)で表されるインク受容層の細孔構造の全部又は一部を、無機微粒子内及び無機微粒子間の細孔構造として実現することができる。なお、細孔径が30nmでの細孔容積は、上記(4)及び(5)の全細孔容積中に含まれる。
また、(1)で表されるインク受容層の細孔構造は、主に無機微粒子内の細孔構造による影響が大きいと考えられる。一方、(2)で表されるインク受容層の細孔構造は、主に無機微粒子間に生じる細孔構造による影響が大きいと考えられる。
また、コールターカウンター法により測定した無機微粒子の粒径分布曲線において、0.1μm以上1μm以下の範囲に全無機微粒子の15個数%以上が存在することが好ましい。このように、0.1μm以上1μm以下の粒径の範囲に多数の無機微粒子を存在させる。これによって、無機微粒子間の細孔構造、無機微粒子内の細孔構造、又はこれら両者の細孔構造として、上記(1)〜(3)で表されるインク受容層の細孔構造を実現することができる。
さらに、インクジェット記録媒体は、平均2次粒子径が1μm以上3μm以下の粒子径の無機微粒子を用いることが好ましい。そして更に、この無機微粒子の平均2次粒子径R(μm)と、インク受容層中の無機微粒子の固形分質量G(g/m2)とが、下記式(A)の関係
0.3R≦G≦1.0R (A)
を満たすように規定することが好ましい。この関係式を満たすことによって、印字された際にインクのドット径が大きなものとなるため、少量のインクによっても着色する領域が広くなり、十分に高い発色を得ることができる。印字された際にインクのドット径が大きなものとなる理由としては、以下のように推測される。
すなわち、このインクジェット記録媒体は、インク受容層中の無機微粒子の固形分質量G(g/m2)が少なく設定されたものであるために、インク受容層の層厚が薄くなる。このため、印字された際にインク受容層のみによって色材以外のインク成分を全て吸収・定着できない構造となっており、インク受容層に吸収・定着されなかったインク成分は、支持体とインク受容層の界面に到達する。この界面でのインク成分の吸収スピードは、インク受容層中のインク成分の吸収スピードよりも遅くなるため、界面ではインクが溢れることとなる。この結果、溢れたインクはインク受容層中を横方向に向かって広がりドット径が大きくなるものと推測される。
また、上記式(A)の関係を満たすことによってインク受容層の層厚が薄くなる。すなわち、支持体上での無機微粒子の積み重ねの層数が少ないために、入射光の散乱が小さく抑制され、インク受容層の透明性が高くなっている。従って、無機微粒子に吸着されたインクの視認性が高くなると共に支持体(パルプ繊維)からの反射光が得られやすくなり、十分に高い発色を得ることができる。
ここで、G>1.0Rの場合は、無機微粒子が積み重ねられる層数が多くなる。このため、大きなドット径は得られず、また、インク受容層内での光散乱が大きくなって支持体(パルプ繊維)による光の反射を得にくくなる場合がある。従って、得られるインクジェット記録媒体は、少量のインクによって高い発色を得にくくなる場合がある。
一方、G<0.3Rの場合は、インクジェット記録媒体は染料・顔料の吸着サイトが少なくなり、多量のインクによっても十分な発色を得にくくなる場合がある。
次に、図1で示した、本発明のインクジェット記録媒体の各層の材料構成について説明する。
<支持体(A)>
支持体は例えば、木綿パルプ、麻パルプ、三椏パルプ、楮パルプ、ワラパルプ、竹パルプ、バガスパルプ、葦パルプ、木材パルプ、および故紙パルプなどの各種パルプを原料とする。また、各種パルプに炭酸カルシウム、タルク、クレー、カオリンなどの各種填料、澱粉、PVAなどのバインダー、サイズ剤、定着剤、歩留り剤、紙力増強剤などを好適に配合した紙料を原料とする。この紙料を酸性、中性、アルカリ性の何れかの状態とし、長網抄紙機、円網抄紙機、ツインワイヤー抄紙機などの各種抄紙機により抄紙することによって得ることができる。このようにして得た支持体(A)は、更に必要とする表面性や密度を得るために各種カレンダー処理を施すことができる。
<インク受容層(B)>
(1)無機微粒子(C)
インク受容層(B)中に添加する無機微粒子(C)としては、非晶質シリカ、アルミナ、アルミナシリカ複合ゾル、炭酸カルシウム、カオリン、クレー等が挙げられる。これらの無機微粒子は、1種類又は複数種を混合して使用できる。
これらの無機微粒子(C)の中でも、無機微粒子内部の細孔構造の制御が容易で、細孔径が10nm以上30nm以下の範囲と、細孔径が30nm以上70nm以下の範囲に、多数の細孔を有することができるため、非晶質シリカを用いることが好ましい。非晶質シリカとしては、その製法から乾式法シリカ、気相法シリカ、ゾル法シリカ(コロイダルシリカ)、沈降法やゲル法に属する湿式法シリカ等が挙げられる。特に、できるだけ低コストな材料で本発明の効果を得るためには、湿式法シリカが好適に使用できる。
非晶質シリカの吸油量は200cm3/100g以上であることが好ましい。無機微粒子(C)として、吸油量が200cm3/100g以上の非晶質シリカを用いることにより、印字後のインクジェット記録媒体は優れた画像特性を有することができる。なお、この吸油量は、JIS K 5101−13−2に従って測定することができる。
(2)バインダー
インク受容層(B)を構成する材料としては、他にバインダーとして水溶性樹脂、エマルジョン樹脂等を使用できる。水溶性樹脂としては例えば、ポリビニルアルコール及びその変性物、ポリビニルアセタール、ポリアクリロニトリル、酢酸ビニル、酸化デンプン、エーテル化デンプン、カゼイン、ゼラチン、カルボキシメチルセルロース、SBラテックス、NBラテックス、アクリルラテックス、エチレン酢酸ビニル系ラテックス、ポリウレタン、不飽和ポリエステル樹脂、アクリル系樹脂等が使用できる。
上記バインダーの中でもインク吸収性と形成するインク受容層の強度の点からポリビニルアルコールが好ましく、そのインク受容層中の含有量はインク受容層(B)の全固形分重量に対して5質量%以上、35質量%以下が好ましい。インク受容層(B)中のポリビニルアルコール含有量がこれらの範囲内にあることによってインク受容層(B)の機械的強度を高くすると共に、良好なインク吸収性を維持することができる。
エマルジョン樹脂としては例えば、アクリル系、ウレタン系、ポリエステル系、エチレン酢酸ビニル系、スチレンブタジエン系等の共重合体及びこれらの変性品等が使用できる。また、これらのバインダーは、1種類又は複数種を混合して使用できる。
(3)その他の添加材料
更に、インク受容層(B)中には、上記成分以外に、本発明の効果を損わない範囲で必要に応じて、下記の材料を使用することができる。
pH調整剤、耐水化剤、顔料分散剤、増粘剤、消泡剤、抑泡剤、離型剤、蛍光染料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、界面活性剤、防腐剤、インク定着剤、カチオン性樹脂、浸透剤。
(4)P/B比
インク受容層(B)中の、無機微粒子の含有割合は40質量%以上、80質量%以下であるのが好ましく、50質量%以上、70質量%以下であるのがより好ましい。無機微粒子の含有割合が80質量%よりも多いと、インク受容層の塗膜強度の低下が見られ、インクジェット記録媒体の表面が擦過されることで無機微粒子の粉落ちが発生する場合がある。また、無機微粒子の含有割合が40質量%より少ないと、インク吸収容量・吸収スピードが低下して良好な印字画像が得られないことがある。
<インク受容層用塗工液の塗工方式>
インク受容層は、上記<インク受容層(B)>に記載の材料を含有する塗工液を準備した後、この塗工液を、支持体上に塗工することによって、得ることができる。この塗工液の塗工方法としては、エアーナイフコーティング法、グラビアコーティング法、ブレードコーティング法、バーコーティング法、ロールコーティング法、ロッドバーコーティング法等を用いることができる。また、スロットダイコーティング法等、カーテンコーティング法、サイズプレス法等を用いることができる。なお、塗工液の塗工は支持体の抄紙工程中でオンラインで行っても良いし、抄紙後オフラインで塗工しても良い。尚、インク受容層は、乾燥重量が0.1g/m2以上となるように塗工することが好ましい。より好ましくは0.5g/m2以上である。また、4.0g/m2以下となるように塗工することが好ましい。より好ましくは、2.0g/m2以下である。
<インクジェット記録方法>
インクジェット記録方法は、インク受容層側に水系インクを付与して、画像を形成するものである。この具体的な方法としては、インクを微細孔(ノズル)より効果的に離脱させて、インクジェット記録媒体にインクを付与し得る方法であればいかなる方法でも良い。これらの中でも特に、特開昭54−59936号公報に記載されている方法を特に有効に使用することができる。この方法では、熱エネルギーの作用を受けたインクが急激な体積変化を生じ、この体積変化による作用力によって、インクをノズルから吐出させるものである。尚、このインクジェット記録方法には、水系インクとして水系染料インクを単独で用いても、水系顔料インクを単独で用いても、水系染料インクと水系顔料インクを併用して用いても良い。
<インクジェット記録用の水系インク>
インクジェット記録方法で使用する水系インクとしては、水系染料インクと水系顔料インクがある。以下に、インクジェット記録媒体にインクジェット記録方法により記録を行う際に使用する水系インクに関して説明する。
(水系染料インク)
使用する水系染料インクとしては、例えば、カラーインデックス(Color Index)に記載されている水溶性の酸性染料、直接染料、反応性染料であれば特に限定なく使用できる。また、カラーインデックスに記載のないものでも、アニオン性基、例えば、スルホン基、カルボキシル基等を有するものであれば特に限定なく使用できる。上記のような水系インクは、更に水、水溶性有機溶剤及びその他の成分、例えば、粘度調整剤、pH調整剤、防腐剤、界面活性剤、酸化防止剤等を必要に応じて含有することができる。
(水系顔料インク)
水系顔料インクは水及び顔料を含有し、これ以外にも必要に応じて水溶性有機溶剤及びその他の成分を含有する。例えば、水系顔料インク中には必要に応じて、粘度調整剤、pH調整剤、防腐剤、界面活性剤、酸化防止剤等が含まれる。上記各種成分の他にアニオン性界面活性剤、又はアニオン性高分子などアニオン性化合物を含有するのが好ましい。また、両性界面活性剤をその等電点以上のpHに調整して含有しても良い。
この際に使用されるアニオン性界面活性剤の例としては、カルボン酸塩型、硫酸エステル型、スルホン酸塩型、燐酸エステル型など一般に使用されているものを使用することができる。また、アニオン性高分子の例としては、アルカリ可溶型の樹脂、具体的には、ポリアクリル酸ソーダ、又は高分子の一部にアクリル酸を共重合したもの等を挙げることができるが、これらに限定されるわけではない。
インクジェット記録方法に使用する水系顔料インク中の顔料の含量は、インクの全質量に対して質量比で1質量%以上、20質量%以下が好ましく、2質量%以上、12質量%以下がより好ましい。
黒色インクに使用される顔料としてはカーボンブラックが挙げられる。このカーボンブラックとしては例えば、ファーネス法、チャネル法で製造されたものであって、一次粒子径が15μm以上40μm以下、BET法による比表面積が50m2/g以上、300m2/g以下、DBP吸油量が40cm3/100g以上、150cm3/100g以下、揮発分が0.5質量%以上、10質量%以下、pH値が2以上、9以下の特性を有するものが好ましい。
このような特性を有する市販品としては例えば、No.2300、No.900、MCF88、No.33、No.40、No.45、No.52、MA7、MA8、No.2200B(以上、三菱化成社製)、RAVEN1255(以上、コロンビア社製)、REGAL400R、REGAL330R、REGAL660R、MOGUL L(以上、キャボット社製)、ColorBlack FWl、COLOR Black FW18、Color Black S170、Color Black S150、Printex 35、Printex U(以上、デグッサ社製)を挙げることができる。
イエローのインクに使用される顔料としては例えば、C.I.Pigment Yellow 1、C.I.Pigment Yellow 2、C.I.Pigment Yellow 3、C.I.Pigment Yellow 13、C.I.Pigment Yellow 16、C.I.Pigment Yellow 83を挙げることができる。
マゼンタのインクに使用される顔料としては例えば、C.I.Pigment Red 5、C.I.Pigment Red 7、C.I.Pigment Red 12、C.I.Pigment Red 48(Ca)、C.I.Pigment Red 48(Mn)、C.I.Pigment Red 57(Ca)、C.I.PigmentRed 112、C.I.Pigment Red 122を挙げることができる。
また、シアンのインクに使用される顔料としては例えば、C.I.Pigment Blue 1、C.I.Pigment Blue 2、C.I.PigmentBlue 3、C.I.Pigment Blue 15:3、C.I.Pigment Blue 16、C.I.Pigment Blue 22、C.I.Vat Blue 4、C.I.Vat Blue 6を挙げることができる。また、水系顔料インクに使用する顔料は上記のものに限定されるわけではなく、以上の他、本発明のために新たに製造された顔料も勿論、使用することが可能である。
水系顔料インク中に含有させる分散剤としては、水溶性樹脂ならどのようなものでも使用することができる。中でも、重量平均分子量が1000以上、30000以下のものが好ましく、3000以上、15000以下の範囲のものがより好ましく使用される。
このような分散剤として、具体的には、スチレン、スチレン誘導体、ビニルナフタレン、ビニルナフタレン誘導体、α,β−エチレン性不飽和カルボン酸の脂肪族アルコールエステル等、アクリル酸、アクリル酸誘導体、マレイン酸、マレイン酸誘導体、イタコン酸、イタコン酸誘導体、フマール酸、フマール酸誘導体、酢酸ビニル、ビニルピロリドン、アクリルアミド、及びその誘導体等から選ばれた少なくとも2つ以上の単量体(このうち少なくとも1つは親水性単量体)からなるブロック共重合体、ランダム共重合体、グラフト共重合体、或いはこれらの塩等が挙げられる。また、ロジン、シェラック、デンプン等の天然樹脂も好ましく使用することができる。これらの樹脂は、塩基を溶解させた水溶液に可溶であり、アルカリ可溶型樹脂である。尚、これらの顔料分散剤として用いられる水溶性樹脂は、水系顔料インク中にインク全重量に対して0.1質量%以上、5質量%以下の範囲で含有させるのが好ましい。
更に、水系顔料インクはインク全体が中性又はアルカリ性に調整されていることが好ましい。このように調整することにより、顔料分散剤として使用される水溶性樹脂の溶解性を向上させ、長期保存安定性にいっそう優れたインクとすることができる。水系顔料インクのpHは7以上、10以下とすることが好ましい。
上記のように水系顔料インク中のpHを調整するpH調整剤としては、例えば、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等の各種有機アミンを使用することができる。また、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化物等の無機アルカリ剤、有機酸や鉱酸等を使用することができる。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、下記実施例は本発明の理解を容易にするために記載するものであり、下記実施例によって本発明を限定するものではない。
(無機微粒子)
各実施例、各参考例及び各比較例で使用する無機微粒子の特徴を表1に示す。尚、無機微粒子の平均2次粒子径及び粒径分布曲線の測定には、無機微粒子0.01gを20mlのメタノールに超音波分散(10分間)したサンプル液を使用した。そして、精密粒度分布測定装置(TA2型)を用いてコールターカウンター法にてよって測定した。また、無機微粒子の吸油量JIS K 5101−13−2に準拠して測定した。
さらに、非晶質シリカ粉末A、B、C、D、Kの細孔容積及び容積比を表2に示す。これらは、ガラスセル(セル3/8:SHIMAZU社製)に投入した各非晶質シリカ粉末(0.04g)を、窒素置換装置(マイクロメリティックス バキュプレップ061:SHIMAZU社製)を用いて窒素置換後、細孔分布測定装置(TriStar3000:SHIMAZU社製)を用いて測定したものである。尚、この際の投入量を0.01g以上とすることで、無機微粒子同士が隣接するのに十分な量となり、無機微粒子内のみならず無機微粒子間の細孔分布を測定できる。
Figure 0005335349
Figure 0005335349
(実施例1)
塗工液の作製:
非晶質シリカ粉末Aをイオン交換水中に攪拌しながら混合して固形分濃度15質量%の非晶質シリカ分散液を得た。この非晶質シリカ分散液100質量部と、ポリビニルアルコール(日本酢ビ・ポバール株式会社;JC−25(商品名))の10質量%水溶液58質量部と、カチオン性樹脂(ポリアリルアミン塩酸塩)の20質量%水溶液15質量部と、を混合攪拌した。この後、イオン交換水で希釈して、固形分13質量%の塗工液1を得た。
抄紙とインク受容層の形成:
支持体として坪量80g/m2の中性パルプ原紙を用い、この支持体上に、上記塗工液1を乾燥重量1.5g/m2となるよう塗工・乾燥させた。これにより、支持体と1層のインク受容層からなるインクジェット記録媒体を得た。
(実施例2)
非晶質シリカ粉末Aの代わりに非晶質シリカ粉末Bを使用した以外は、実施例1と同様にして、支持体とインク受容層からなるインクジェット記録媒体を得た。
参考例3)
非晶質シリカ粉末Aの代わりに非晶質シリカ粉末Cを使用した以外は、実施例1と同様にして、支持体とインク受容層からなるインクジェット記録媒体を得た。
参考例4)
非晶質シリカ粉末Aの代わりに非晶質シリカ粉末Dを使用し、塗工液を乾燥重量2.8g/m2となるよう塗工・乾燥した以外は、実施例1と同様にして、支持体とインク受容層からなるインクジェット記録媒体を得た。
参考例5)
非晶質シリカ粉末Aを使用し、塗工液を乾燥重量2.8g/m2となるよう塗工・乾燥した以外は、実施例1と同様にして、支持体とインク受容層からなるインクジェット記録媒体を得た。
参考例6)
非晶質シリカ粉末Aを使用し、塗工液を乾燥重量0.6g/m2となるよう塗工・乾燥した以外は、実施例1と同様にして、支持体とインク受容層からなるインクジェット記録媒体を得た。
参考例7)
非晶質シリカ粉末Aの代わりに非晶質シリカ粉末Kを使用し、塗工液を乾燥重量3.1g/m2となるよう塗工・乾燥した以外は、実施例1と同様にして、支持体とインク受容層からなるインクジェット記録媒体を得た。
(比較例1)
インク受容層を設けず、実施例1で支持体として使用した中性パルプ原紙をそのまま用いてインクジェット記録媒体を得た。
(比較例2)
塗工液1の代わりに、カチオン性樹脂(ポリアリルアミン塩酸塩)の20質量%水溶液のみをイオン交換水で希釈して固形分濃度5質量%にした塗工液2を得た。この塗工液2を乾燥重量が0.2g/m2となるよう塗工・乾燥させることにより、支持体と1層のインク受容層からなるインクジェット記録媒体を得た。
(比較例3)
非晶質シリカ粉末Aの代わりに非晶質シリカ粉末Eを使用した以外は、実施例1と同様にして、支持体とインク受容層からなるインクジェット記録媒体を得た。
(比較例4)
非晶質シリカ粉末Aの代わりに非晶質シリカ粉末Fを使用した以外は、実施例1と同様にして、支持体とインク受容層からなるインクジェット記録媒体を得た。
(比較例5)
非晶質シリカ粉末Aの代わりに非晶質シリカ粉末Gを使用した以外は、実施例1と同様にして、支持体とインク受容層からなるインクジェット記録媒体を得た。
(比較例6)
塗工液1を乾燥重量0.2g/m2となるように塗工・乾燥させた以外は、実施例1と同様にして、支持体とインク受容層からなるインクジェット記録媒体を得た。
(比較例7)
塗工液1を乾燥重量7.7g/m2となるように塗工・乾燥させた以外は、実施例1と同様にして、支持体とインク受容層からなるインクジェット記録媒体を得た。
(比較例8)
非晶質シリカ粉末Aの代わりに非晶質シリカ粉末Hを使用した以外は、実施例1と同様にして、支持体とインク受容層からなるインクジェット記録媒体を得た。
(比較例9)
非晶質シリカ粉末Aの代わりに非晶質シリカ粉末Iを使用した以外は、実施例1と同様にして、支持体とインク受容層からなるインクジェット記録媒体を得た。
(比較例10)
非晶質シリカ粉末Aの代わりに非晶質シリカ粉末Jを使用した以外は、実施例1と同様にして、支持体とインク受容層からなるインクジェット記録媒体を得た。
(比較例11)
非晶質シリカ粉末Aの代わりに非晶質シリカ粉末Fを使用し、塗工液を乾燥重量7.7g/m2となるよう塗工・乾燥した以外は、実施例1と同様にして、支持体とインク受容層からなるインクジェット記録媒体を得た。
特性評価:
上記のようにして得たインクジェット記録媒体について、下記特性を評価した。その結果を表3及び4に示す。
<細孔分布>
得られたインクジェット記録媒体のインク受容層について、窒素吸着法により、その細孔分布を測定し、下記(I)から(III)を算出した。
(I)細孔径が10nm以上30nm以下の全細孔容積
(II)細孔径が30nm以上70nm以下の全細孔容積
(III)(I)と(II)の細孔容積比。
尚、細孔分布は、ガラスセル(セル3/8:SHIMAZU社製)に投入したインクジェット記録媒体(インク受容層の重量として0.04g分)を、窒素置換装置(マイクロメリティックス バキュプレップ061:SHIMAZU社製)を用いて窒素置換後、細孔分布測定装置(TriStar3000:SHIMAZU社製)を用いて測定した。
ここで、予備実験としてインクジェット記録媒体の支持体のみの細孔容積を測定したところ、以下の通り、細孔径が10nm以上70nm以下の範囲の細孔容積は極めて微量であった。
(a)細孔径が10nm以上30nm以下の全細孔容積:0.002cm3/g、
(b)細孔径が30nm以上70nm以下の全細孔容積:0.003cm3/g。
従って、上記のようにして測定したインクジェット記録媒体のインク受容層の細孔分布において、支持体の細孔径10nm以上70nm以下の範囲の細孔容積は0とみなした。そして、支持体を含むインクジェット記録媒体の試験サンプル全体を測定してはいるものの、試験サンプル全体の重量から支持体の重量分は差し引いて、インク受容層の重量分のみを測定しているものとして算出した。
<表面風合い>
得られたインクジェット記録媒体の表面風合いを、目視により以下の基準に従って評価した。
普通紙(キヤノン製 LFM−PP360S)と同等の風合い:A
普通紙(キヤノン製 LFM−PP360S)と異なる風合い(微光沢がある、マット紙風合い等):B。
<顔料発色性、染料発色性>
水系染料インク用のプリンターとしてキヤノン株式会社製 imagePROGRAF 500(商品名)、水系顔料インク用のプリンターとしてキヤノン株式会社製 imagePROGRAF 5000(商品名)を用いた。そして、上記で得られたインクジェット記録媒体に対して、顔料シアンインク(PFI−101 C)、及び染料シアンインク(PFI−102 C)の打込み量50%と100%のベタ画像(1200D2400dpi)をそれぞれ印字した。 この後、24時間室内で放置し、十分に乾燥させたインクジェット記録媒体の印字面の印字濃度を測定した。なお、この測定には、Spectrodensitometer(500 Series:X Rite.Inc)を使用した。この際、得られた印字濃度は以下のように評価した。
(1)水系染料インクの打込み量100%の場合
1.2未満:E
1.2以上1.3未満:D
1.3以上1.4未満:C
1.4以上1.5未満:B
1.5以上:A。
(2)水系顔料インクの打込み量100%の場合
1.1未満:E
1.1以上1.2未満:D
1.2以上1.3未満:C
1.3以上1.35未満:B
1.35以上:A。
(3)水系染料インクの打込み量50%の場合
1.0未満:D
1.0以上1.3未満:B
1.3以上:A。
(4)水系顔料インクの打込み量50%の場合
0.9未満:D
0.9以上1.0未満:B
1.0以上:A
上記の評価結果を下記表3〜5に示す。なお、表3及び4中の「細孔容積比」は、(10nm以上30nm以下の範囲の細孔容積):(30nm以上70nm以下の範囲の細孔容積)を表す。
Figure 0005335349
Figure 0005335349
Figure 0005335349
表5の実施例1〜2および参考例3〜7の結果が示すように、本発明のインクジェット記録媒体は、水系染料インクを用いたインクジェット記録において、打ちこみ量が50%、100%の発色性が共に全て「A」又は「B」であった。このため、良好な染料印字性能が得られたことが分かる。また、水系顔料インクを用いたインクジェット記録においても、打ちこみ量が50%、100%の発色性が共に「A」又は「B」であり、良好な顔料印字性能が得られたことが分かる。更に、「表面風合い」が全て「A」であり、普通紙風合いが得られていることが分かる。
特に、実施例1の様に、0.1〜1μmの範囲に全無機微粒子の15個数%以上の高い値を有するインクジェット記録媒体は、顔料発色性及び染料発色性が共に「A」であり、「表面風合い」が「A」となっていた。
また、実施例1〜2および参考例3では、無機微粒子の2次粒子径が1μm以上3μm以下であり、インク受容層中の無機微粒子の固形分質量G(g/m2)が0.3R≦G≦1.0Rであるインクジェット記録媒体を形成した。この場合、染料と顔料が共に「打ちこみ量が50%の発色性」が全て「A」となり、少量のインクによって高い発色が得られていることが分かる。
しかし、無機微粒子を含有するインク受容層を持たないインクジェット記録媒体(比較例1及び2)は、「顔料発色性」、「染料発色性」が良好でない結果となった。
比較例3のインクジェット記録媒体は、粒子径の小さなシリカを含有するインク受容層を設けたが、シリカの粒子径が小さ過ぎるためインク吸収性が低下して、「顔料発色性」及び「表面風合い」が良好でない結果となった。
比較例4のインクジェット記録媒体は、粒子径の大きなシリカを含有するインク受容層を設けた。この場合、シリカの粒子径が大きくその添加量も少なかったため、支持体表面のシリカによる被覆量が少ないものとなった。したがって、「顔料発色性」、「染料発色性」及び「表面風合い」が良好でない結果となった。
比較例5のインクジェット記録媒体は粒子径が更に大きなシリカを含有し、30nm以上70nm以下の細孔容積が少ないインク受容層を設けた。このため、「顔料発色性」、「染料発色性」及び「表面風合い」が良好でない結果となった。
比較例6のインクジェット記録媒体は、シリカを含有するインク受容層においてシリカ含有量が少ないため、支持体表面のシリカによる被覆量が少ないものとなり、「顔料発色性」及び「染料発色性」が良好でない結果となった。
比較例7のインクジェット記録媒体は、シリカを含有するインク受容層においてシリカ含有量が多いため、「表面風合い」が「B」となった。また、「顔料発色性(インク打ちこみ量100%)」は「B」であるものの、「染料発色性(インク打ちこみ量100%)」が「C」となった。この理由は、シリカの2次粒子径が1.6μmであるのに対して、インク受容層の層厚が大きな構成となっているためであると考えられる。すなわち、染料インクがインク受容層の下方まで浸透しやすいため、インク受容層の下方に定着した染料インクが上方からは見えづらい、等の原因が考えられる。
比較例8のインクジェット記録媒体は10nm以上30nm以下の細孔容積が少ないインク受容層としたため、「顔料発色性(インク打ちこみ量100%)」が「E」、「染料発色性(インク打ちこみ量100%)」が「C」となった。
比較例9のインクジェット記録媒体は、30nm以上70nm以下の細孔容積が少ないインク受容層を設けた。このため、「顔料発色性(インク打ちこみ量100%)」が「C」となった。
比較例10では、10nm以上30nm以下の細孔容積と、30nm以上70nm以下の細孔容積の比が1:0.4〜1:1の範囲に入っていないインク受容層を設けた。このため、「顔料発色性(インク打ちこみ量100%)」、及び「染料発色性(インク打ちこみ量100%)」が共に「C」となった。
また、比較例11のインクジェット記録媒体は、インク受容層中の無機微粒子の固形分質量G(g/m2)が0.3R≦G≦1.0Rであるものの、無機微粒子の2次粒子径が6μmであるインク受容層を設けた。この結果、「表面風合い」、染料及び顔料の「打ちこみ量が50%の発色性」が良好でない結果となった。
以上の結果より、「顔料発色性」、「染料発色性」及び「表面風合い」を全て「B」又は「A」とするためには、本発明の構成のインクジェット記録媒体とする必要があることが分かる。
本発明のインクジェット記録媒体の一例を示す断面図である。 本発明と従来のインクジェット記録媒体のインク受容層の細孔分布曲線を表す図である。
符号の説明
(A):支持体
(B):インク受容層
(C):無機微粒子

Claims (7)

  1. 支持体と、
    前記支持体の少なくとも一方の面上に、インク受容層が設けられたインクジェット記録媒体であって、
    前記インク受容層は、コールターカウンター法により測定した平均2次粒子径が1.4μm以上μm以下の非晶質シリカを、固形分質量で0.7g/m2以上1.0g/m2以下、含有し、
    前記インク受容層は、窒素吸着法により測定した細孔分布曲線が、
    (1)細孔径が10nm以上30nm以下の範囲の全細孔容積が0.25ml/g以上、
    (2)細孔径が30nm以上70nm以下の範囲の全細孔容積が0.1ml/g以上、
    (3)前記細孔径10nm以上30nm以下の範囲の全細孔容積と、前記細孔径30nm以上70nm以下の範囲の全細孔容積の容積比が1:0.4から1:1の範囲内である、
    ことを特徴とするインクジェット記録媒体。
  2. 前記非晶質シリカについて窒素吸着法により測定した細孔分布曲線が、
    (4)細孔径が10nm以上30nm以下の範囲の全細孔容積が1ml/g以上、
    (5)細孔径が30nm以上70nm以下の範囲の全細孔容積が0.1ml/g以上、
    (6)前記細孔径10nm以上30nm以下の範囲の全細孔容積と、前記細孔径30nm以上70nm以下の範囲の全細孔容積の容積比が1:0.1から1:1の範囲内であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録媒体。
  3. 前記インク受容層中の非晶質シリカの固形分質量G(g/m2)は、前記平均2次粒子径をR(μm)としたときに、下記式(A)の関係を満たすことを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット記録媒体。
    0.3R≦G≦1.0R (A)
  4. コールターカウンター法により測定した前記非晶質シリカの粒径分布曲線において、0.1μm以上1μm以下の範囲に全非晶質シリカの15個数%以上が存在することを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載のインクジェット記録媒体。
  5. 前記非晶質シリカの吸油量が200cm3/100g以上であることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載のインクジェット記録媒体。
  6. インクジェット記録方法により、請求項1からの何れか1項に記載のインクジェット記録媒体に水系インクを付与して画像を形成することを特徴とするインクジェット記録方法。
  7. 前記水系インクが、顔料を含有するインク及び染料を含有するインクから選択される少なくとも何れかであることを特徴とする請求項6に記載のインクジェット記録方法。
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