JP5330703B2 - 差圧発信器 - Google Patents

差圧発信器 Download PDF

Info

Publication number
JP5330703B2
JP5330703B2 JP2008020718A JP2008020718A JP5330703B2 JP 5330703 B2 JP5330703 B2 JP 5330703B2 JP 2008020718 A JP2008020718 A JP 2008020718A JP 2008020718 A JP2008020718 A JP 2008020718A JP 5330703 B2 JP5330703 B2 JP 5330703B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sampling
differential pressure
time constant
damping
calculation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008020718A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009180643A (ja
Inventor
哲也 島方
浩市 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Azbil Corp
Original Assignee
Azbil Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Azbil Corp filed Critical Azbil Corp
Priority to JP2008020718A priority Critical patent/JP5330703B2/ja
Priority to CN2009801033372A priority patent/CN101925937B/zh
Priority to PCT/JP2009/050367 priority patent/WO2009096224A1/ja
Priority to KR1020107014587A priority patent/KR101066509B1/ko
Priority to EP09706698.9A priority patent/EP2239716B1/en
Priority to US12/865,450 priority patent/US8326550B2/en
Publication of JP2009180643A publication Critical patent/JP2009180643A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5330703B2 publication Critical patent/JP5330703B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01LMEASURING FORCE, STRESS, TORQUE, WORK, MECHANICAL POWER, MECHANICAL EFFICIENCY, OR FLUID PRESSURE
    • G01L19/00Details of, or accessories for, apparatus for measuring steady or quasi-steady pressure of a fluent medium insofar as such details or accessories are not special to particular types of pressure gauges

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Measuring Fluid Pressure (AREA)

Description

この発明は、差圧センサが検出する流体の圧力差に応じた電気信号に少なくとも1次遅れ演算を含む演算処理を施して差圧の計測値を求める差圧発信器に関するものである。
従来より、流体の圧力差を検出し伝送する装置として、差圧発信器が用いられている(例えば、特許文献1参照)。この差圧発信器は、差圧センサと、A/D変換器と、処理装置と、D/A変換器とを備えており、差圧センサのセンサ部内には、圧力変形体である測定ダイヤフラムが設けられ、この測定ダイヤフラムの両面に圧力室Aと圧力室Bとが設けられている。
この差圧発信器では、圧力室Aに非圧縮性流体(シリコンオイル等)を介して流体圧力Paを導く一方、圧力室Bに非圧縮性流体(シリコンオイル等)を介して流体圧力Pbを導く。これにより、流体圧力の低い圧力室の側に測定ダイヤフラムが差圧|Pa−Pb|に応じて撓み、この測定ダイヤフラムの撓み具合をひずみゲージで検出し、更に変換器で差圧に応じた電気信号(アナログ値)を発生させ、この発生した電気信号をA/D変換器に送り、デジタル値に変換する。
処理装置は、A/D変換器でデジタル値に変換された電気信号を所定のサンプリング周期Ts毎に所定のサンプリング時間tsのあいだサンプリングし、このサンプリングした電気信号にリニアライズ演算,開平演算,一次遅れ演算などの様々な演算処理を施して差圧の計測値ΔPを求め、この求めた差圧の計測値ΔPをD/A変換器を介して出力する。
なお、上述において、一次遅れ演算はダンピング演算とも呼ばれ、出力のふらつきを抑制するために行われる。ダンピング演算に際しては、ダンピング時定数Dτが用いられる。ダンピング時定数Dτは設定変更可能とされ、ダンピング時定数Dτを大きくするほど、安定した出力が得られる。ただし、ダンピング演算を行うと演算処理のスピードは遅くなる。
また、上述において、サンプリング周期Tsは、リニアライズ演算,開平演算,ダンピング演算などの様々な演算処理が全て行われた場合に掛かる最大演算時間tmaxを考慮して、サンプリング時間ts+最大演算時間tmax以上の一定値として長めに定められている。また、A/D変換器から安定的にサンプリング値を得るためにはサンプリング時間tsを長くすることが有効であるから、サンプリング時間tsは安定性を重視して長め(一定値)に定められている。
図10にサンプリング周期Ts、サンプリング時間ts、最大演算時間tmaxの関係を示す。差圧の計測値ΔPは、サンプリング周期Ts毎に、サンプリング時間ts+最大演算時間tmax以上経過した後に得られる。
特開平2−88921号公報
上述した差圧発信器では、サンプリング周期Tsやサンプリング時間tsが長いと応答性が悪くなるというデメリットがあり、測定値の安定性と応答性は二律背反の関係にある。現実には、差圧発信器が用いられるアプリケーションでは、測定値の安定性と応答性の要求は様々であり、安定性が重視される場合もある一方で、応答性が重視される場合もある。
そこで、応答性が重視されるアプリケーションで差圧発信器を使用する場合は、ダンピング演算で用いるダンピング時定数Dτを小さくし、ダンピング演算を速く完了するようにして高速化を図ろうとする。しかしながら、従来においては、サンプリング周期Tsやサンプリング時間tsが一定値として長めに定められているので、高速応答性が要求されても抜本的に改善することができない。このため、ガスタービン発電の燃料制御等、高速応答性が要求されるアプリケーションに対応できないという問題があった。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、高速応答性の要求に応えることが可能な差圧発信器を提供することにある。
このような目的を達成するために本発明は、流体の圧力差を検出する差圧センサと、この差圧センサが検出する流体の圧力差に応じた電気信号を所定のサンプリング周期毎に所定のサンプリング時間のあいだサンプリングするサンプリング手段と、このサンプリング手段によってサンプリングされた電気信号に少なくとも1次遅れ演算を含む演算処理を施して差圧の計測値を求める差圧計測値演算手段とを備えた差圧発信器において、前記1次遅れ演算に際して用いられるダンピング時定数の設定変更をユーザの操作により可能とするダンピング時定数設定変更手段と、サンプリング周期およびサンプリング時間の少なくとも一方をサンプリング条件とし、前記ダンピング時定数に基づいて、前記演算処理のスピードが速くなる場合には短くなるようにサンプリング条件を自動的に変更するサンプリング条件自動変更手段を設けたものである。
この発明によれば、1次遅れ演算に際して用いられるダンピング時定数がユーザの操作により演算処理のスピードが速くなる方向に変更されると、サンプリング周期およびサンプリング時間の少なくとも一方が短くなるように自動的に変更される。
例えば、ダンピング時定数をDτとし、DτがDτ=0に変更された場合、サンプリング周期Tsが100msから50msに、サンプリング時間tsが60msから30msに自動的に変更されるようにする。
本発明では、サンプリング条件として、サンプリング周期のみを変更するようにしてもよいし、サンプリング時間のみを変更するようにしてもよい。また、サンプリング条件として、サンプリング周期とサンプリング時間の両方を変更するようにしてもよい。また、本発明において、ダンピング時定数およびサンプリング条件の少なくとも一方を設定条件として表示するようにすれば、現在の設定条件が分かり、また、ダンピング時定数やサンプリング条件を設定変更するときの参考にもなる。
本発明によれば、サンプリング周期およびサンプリング時間の少なくとも一方をサンプリング条件とし、ダンピング時定数に基づいて、演算処理のスピードが速くなる場合には短くなるようにサンプリング条件を自動的に変更するようにしたので、応答性を重視してダンピング時定数が小さくされる場合には、サンプリング周期およびサンプリング時間の少なくとも一方を自動的に短くして、高速応答性の要求に応えることが可能となる。
以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明する。図1はこの発明に係る差圧発信器の一実施の形態の要部を示すブロック図である。同図において、1は差圧センサ、2はA/D変換器、3は処理装置(MPU)、4はD/A変換器、5は処理装置3において使用されるダンピング時定数Dτの設定をユーザからの操作に応じて変更可能とするダンピング時定数設定変更部である。
この差圧発信器100において、差圧センサ1は流体の圧力差を検出し、この圧力差に応じた電気信号(アナログ値)をA/D変換器2に送る。A/D変換器2は、電源電圧Vccの供給を受けて常時動作し、差圧センサ1からの圧力差に応じた電気信号をデジタル値に変換する。
処理装置3は、プロセッサや記憶装置からなるハードウェアと、これらのハードウェアと協働して処理装置としての各種機能を実現させるプログラムとによって実現され、本実施の形態特有の機能としてサンプリング条件自動変更機能を有している。以下、図2,図3,図4に示すフローチャートに従って、処理装置3が有するサンプリング条件自動変更機能の具体例について説明する。
〔実施の形態1:サンプリング周期を自動変更する例〕
処理装置3は、定期的に、現在設定されているダンピング時定数Dτをチェックする(図2:ステップS101)。ここで、ダンピング時定数DτがDτ≠0であれば(ステップS101のNO)、サンプルモードを標準モードとして(ステップS102)、サンプリング周期TsをTs=100msとする(ステップS103)。
これに対し、ダンピング時定数DτがDτ=0であれば(ステップS101のYES)、サンプルモードを高速モードとして(ステップS104)、サンプリング周期TsをTs=50msとする(ステップS105)。
なお、この実施の形態1において、サンプリング時間tsは、ダンピング時定数Dτに拘わらず、常に一定値(例えば、ts=30ms)とされるものとする。すなわち、ダンピング時定数Dτが変更されても、サンプリング時間tsはts=30msを維持するものとする。
〔標準モード〕
処理装置3は、ダンピング時定数DτがDτ≠0で、標準モードとされている場合、A/D変換器2でデジタル値に変換された電気信号をサンプリング周期Ts=100ms毎にサンプリング時間ts=30msのあいだサンプリングし、このサンプリングした電気信号にリニアライズ演算,開平演算などの様々な演算処理を施して差圧の計測値ΔPを求め、この求めた差圧の計測値ΔPをD/A変換器4を介して出力する(図5(a)参照)。この演算処理において、処理装置3は、ダンピング時定数Dτを使用して、ダンピング演算を実行する。
〔高速モード〕
処理装置3は、ダンピング時定数設定変更部5からのユーザの操作によって、ダンピング時定数DτがDτ=0に変更された場合、サンプルモードを標準モードから高速モードに移行する。この場合、処理装置3は、A/D変換器2でデジタル値に変換された電気信号をサンプリング周期Ts=50ms毎にサンプリング時間ts=30msのあいだサンプリングし、このサンプリングした電気信号にリニアライズ演算,開平演算などの様々な演算処理を施して差圧の計測値ΔPを求め、この求めた差圧の計測値ΔPをD/A変換器4を介して出力する(図5(b)参照)。この演算処理において、処理装置3は、ダンピング演算を実行しない。
図5(c)に、ダンピング時定数DτがDτ=0に変更された場合、サンプリング周期TsをTs=100msとしたままで、ダンピング演算のみを実行しないようにした場合のタイムチャートを示す。
図5(b)と図5(c)のタイムチャートを比較して分かるように、サンプリング周期Tsを100msから50msに変更すると(図5(b))、短周期で差圧の計測値ΔPが得られるようになり、高速応答性の要求に応えることができるようになる。
〔実施の形態2:サンプリング時間を自動変更する例〕
処理装置3は、定期的に、現在設定されているダンピング時定数Dτをチェックする(図3:ステップS201)。ここで、ダンピング時定数DτがDτ≠0であれば(ステップS201のNO)、サンプルモードを標準モードとして(ステップS202)、サンプリング時間tsをts=60msとする(ステップS203)。
これに対し、ダンピング時定数DτがDτ=0であれば(ステップS201のYES)、サンプルモードを高速モードとして(ステップS204)、サンプリング時間tsをts=30msとする(ステップS205)。
なお、この実施の形態2において、サンプリング周期Tsは、ダンピング時定数Dτに拘わらず、常に一定値(例えば、Ts=100ms)とされるものとする。すなわち、ダンピング時定数Dτが変更されても、サンプリング周期TsはTs=100msを維持するものとする。
〔標準モード〕
処理装置3は、ダンピング時定数DτがDτ≠0で、標準モードとされている場合、A/D変換器2でデジタル値に変換された電気信号をサンプリング周期Ts=100ms毎にサンプリング時間ts=60msのあいだサンプリングし、このサンプリングした電気信号にリニアライズ演算,開平演算などの様々な演算処理を施して差圧の計測値ΔPを求め、この求めた差圧の計測値ΔPをD/A変換器4を介して出力する(図6(a)参照)。この演算処理において、処理装置3は、ダンピング時定数Dτを使用して、ダンピング演算を実行する。
〔高速モード〕
処理装置3は、ダンピング時定数設定変更部5からのユーザの操作によって、ダンピング時定数DτがDτ=0に変更された場合、サンプルモードを標準モードから高速モードに移行する。この場合、処理装置3は、A/D変換器2でデジタル値に変換された電気信号をサンプリング周期Ts=100ms毎にサンプリング時間ts=30msのあいだサンプリングし、このサンプリングした電気信号にリニアライズ演算,開平演算などの様々な演算処理を施して差圧の計測値ΔPを求め、この求めた差圧の計測値ΔPをD/A変換器4を介して出力する(図6(b)参照)。この演算処理において、処理装置3は、ダンピング演算を実行しない。
図6(c)に、ダンピング時定数DτがDτ=0に変更された場合、サンプリング時間tsをts=60msとしたままで、ダンピング演算のみを実行しないようにした場合のタイムチャートを示す。
図6(b)と図6(c)のタイムチャートを比較して分かるように、サンプリング時間tsを60msから30msに変更すると(図6(b))、サンプリング周期Tsの開始後、短時間で差圧の計測値ΔPが得られるようになり、高速応答性の要求に応えることができるようになる。
〔実施の形態3:サンプリング周期およびサンプリング時間を自動変更する例〕
処理装置3は、定期的に、現在設定されているダンピング時定数Dτをチェックする(図4:ステップS301)。ここで、ダンピング時定数DτがDτ≠0であれば(ステップS301のNO)、サンプルモードを標準モードとして(ステップS302)、サンプリング周期TsをTs=100msとし(ステップS303)、サンプリング時間tsをts=60msとする(ステップS304)。
これに対し、ダンピング時定数DτがDτ=0であれば(ステップS301のYES)、サンプルモードを高速モードとして(ステップS305)、サンプリング周期TsをTs=50msとし(ステップS306)、サンプリング時間tsをts=30msとする(ステップS307)。
〔標準モード〕
処理装置3は、ダンピング時定数DτがDτ≠0で、標準モードとされている場合、A/D変換器2でデジタル値に変換された電気信号をサンプリング周期Ts=100ms毎にサンプリング時間ts=60msのあいだサンプリングし、このサンプリングした電気信号にリニアライズ演算,開平演算などの様々な演算処理を施して差圧の計測値ΔPを求め、この求めた差圧の計測値ΔPをD/A変換器4を介して出力する(図7(a)参照)。この演算処理において、処理装置3は、ダンピング時定数Dτを使用して、ダンピング演算を実行する。
〔高速モード〕
処理装置3は、ダンピング時定数設定変更部5からのユーザの操作によって、ダンピング時定数DτがDτ=0に変更された場合、サンプルモードを標準モードから高速モードに移行する。この場合、処理装置3は、A/D変換器2でデジタル値に変換された電気信号をサンプリング周期Ts=50ms毎にサンプリング時間ts=30msのあいだサンプリングし、このサンプリングした電気信号にリニアライズ演算,開平演算などの様々な演算処理を施して差圧の計測値ΔPを求め、この求めた差圧の計測値ΔPをD/A変換器4を介して出力する(図7(b)参照)。この演算処理において、処理装置3は、ダンピング演算を実行しない。
図7(c)に、ダンピング時定数DτがDτ=0に変更された場合、サンプリング周期TsをTs=100ms、サンプリング時間tsをts=60msとしたままで、ダンピング演算のみを実行しないようにした場合のタイムチャートを示す。
図7(b)と図7(c)のタイムチャートを比較して分かるように、サンプリング周期Tsを100msから50msに変更し、サンプリング時間tsを60msから30msに変更すると(図7(b))、短周期で差圧の計測値ΔPが得られるようになり、また、サンプリング周期Tsの開始後、短時間で差圧の計測値ΔPが得られるようになり、高速応答性の要求に応えることができるようになる。
この実施の形態3では、サンプリング時間tsとサンプリング周期Tsがともに短くなり、差圧の計測値ΔPが求められるタイミングが速まるので、標準モードに比べ、より高速化を実現することができる。
また、上述した実施の形態1〜3のように、ダンピング時定数Dτに基づいてサンプリング周期Tsやサンプリング時間tsを自動的に変更することで、ユーザはサンプリング周期やサンプリング時間を意識することなく、高速応答性を実現できるようになる。また、1台の差圧発信器で様々なアプリケーションに対応できるので、顧客での予備品の低減にも大きく貢献できる。
なお、上述した実施の形態1〜3では、ダンピング時定数DτがDτ=0とされた場合を高速モードとし、サンプリング周期Tsを100msから50msに自動的に変更したり、サンプリング時間tsを60msから30msに自動的に変更するようにしたが、高速モードへの変更を判断するための閾値はDτ=0に限られるものではない。例えば、Dτ=1sを閾値とし、Dτ≦1sではダンピング時定数Dτを使用してダンピング演算を行う一方、サンプリング周期Tsを100msから50msに自動的に変更したり、サンプリング時間tsを60msから30msに自動的に変更したりして、高速応答性の要求に応えるようにしてもよい。
また、上述した実施の形態1〜3では、標準モードでのサンプリング周期Tsを100ms、高速モードでのサンプリング周期Tsを50msとしたり、標準モードでのサンプリング時間tsをts=60ms、高速モードでのサンプリング時間tsを30msとしたりするようにしたが、標準モードや高速モードでのサンプリング周期Tsやサンプリング時間tsはこれらの値に限られるものでないことは言うまでもない。
また、上述した実施の形態1〜3において、ダンピング時定数Dτに従っていくつかの領域に分けてサンプリング周期Tsやサンプリング時間tsを変更し、サンプルモードを増やすようにしてもよい。例えば、(1)高速モード(差圧発信器の応答性を特に重視するアプリケーション向け)、(2)標準モード(ある程度の応答性は保ちつつ、外来ノイズ(例えば、商用ノイズ)は除去したいアプリケーション向け)、(3)高安定モード(低速モード:差圧発信器の出力の安定性を重視され、標準モードの外来ノイズに加え、プロセス入力のふらつきを押さえたアプリケーション向け)というような3つのモードを準備し、Dτ=0の場合を高速モード(サンプリング周期Ts=50ms、サンプリング時間ts=30ms)、Dτ≦1sの場合を標準モード(サンプリング周期Ts=100ms、サンプリング時間ts=60ms)、Dτ>1sの場合を高安定モード(サンプリング周期Ts=200ms、サンプリング時間ts=120ms)というように、ダンピング時定数Dτの値によってモードを切り換えるようにすることも可能である。
また、回路は複雑になるが、ダンピング時定数Dτの値により、A/D変換器2へ電気信号を入力する際のA/Dフィルタ定数(抵抗、コンデンサ)、D/A変換器4から電気信号を出力する際のD/Aフィルタ定数(抵抗、コンデンサ)を切り換えるような機能を追加すれば、更なる高速化や安定化を図ることが可能になる。例えば、Dτ=0のとき、サンプリング周期Ts=50ms、サンプリング時間ts=30msとし、A/Dフィルタ定数およびD/Aフィルタ定数を小さくする。Dτ>1sのとき、サンプリング周期Ts=100ms、サンプリング時間ts=60msとし、A/Dフィルタ定数およびD/Aフィルタ定数を大きくする。このような機能を追加することによって、更なる高速化や安定化を図ることが可能となる。
また、上述した実施の形態1〜3において、図8に示すように表示部6を設け、処理装置3で使用するダンピング時定数Dτやサンプリング条件(サンプリング周期Ts、サンプリング時間ts)を設定条件として表示部6に表示するようにしてもよい。これにより、現在の設定条件が分かり、また、ダンピング時定数Dτやサンプリング条件を設定変更するときの参考にもなる。
図9に上述した差圧発信器100の処理装置3内の機能ブロック図を示す。差圧発信器100において、処理装置3は、サンプリング手段3Aと、差圧計測値演算手段3Bと、サンプリング条件自動変更手段3Cとを備えている。サンプリング手段3Aは、差圧センサ1が検出する流体の圧力差に応じた電気信号をサンプリング周期Ts毎にサンプリング時間tsのあいだサンプリングする。差圧計測値演算手段3Bは、サンプリング手段3Aによってサンプリングされた電気信号に少なくともダンピング演算を含む演算処理を施して差圧の計測値ΔPを求める。サンプリング条件自動変更手段3Cは、現在設定されているダンピング時定数Dτに基づき、ダンピング時定数DτがDτ=0とされた場合には短くなるように、サンプリング手段3Aにおけるサンプリング周期Tsやサンプリング時間tsを自動的に変更する。
本発明に係る差圧発信器の一実施の形態の要部を示すブロック図である。 この差圧発信器の処理装置が有するサンプリング条件自動変更機能に従う処理動作の一例(実施の形態1)を示すフローチャートである。 この差圧発信器の処理装置が有するサンプリング条件自動変更機能に従う処理動作の他の例(実施の形態2)を示すフローチャートである。 この差圧発信器の処理装置が有するサンプリング条件自動変更機能に従う処理動作の他の例(実施の形態3)を示すフローチャートである。 実施の形態1における標準モード時および高速モード時のサンプリング動作を説明するためのタイムチャートである。 実施の形態2における標準モード時および高速モード時のサンプリング動作を説明するためのタイムチャートである。 実施の形態3における標準モード時および高速モード時のサンプリング動作を説明するためのタイムチャートである。 処理装置で使用するダンピング時定数やサンプリング条件(サンプリング周期、サンプリング時間)を設定条件として表示する表示部を設けた例を示す図である。 差圧発信器における処理装置内の機能ブロック図である。 従来の差圧発信器におけるサンプリング動作を説明するためのタイムチャートである。
符号の説明
1…差圧発信器、2…A/D変換器、3…処理装置(MPU)、3A…サンプリング手段、3B…差圧計測値演算手段、3C…サンプリング条件自動変更手段、4…D/A変換器、5…ダンピング時定数設定変更部、6…表示部、Ts…サンプリング周期、ts…サンプリング時間、Dτ…ダンピング時定数。

Claims (3)

  1. 流体の圧力差を検出する差圧センサと、この差圧センサが検出する流体の圧力差に応じた電気信号を所定のサンプリング周期毎に所定のサンプリング時間のあいだサンプリングするサンプリング手段と、このサンプリング手段によってサンプリングされた電気信号に少なくとも1次遅れ演算を含む演算処理を施して差圧の計測値を求める差圧計測値演算手段とを備えた差圧発信器において、
    前記1次遅れ演算に際して用いられるダンピング時定数の設定変更をユーザの操作により可能とするダンピング時定数設定変更手段と、
    前記サンプリング周期および前記サンプリング時間の少なくとも一方をサンプリング条件とし、前記ダンピング時定数に基づいて、前記演算処理のスピードが速くなる場合には短くなるように前記サンプリング条件を自動的に変更するサンプリング条件自動変更手段と
    を備えることを特徴とする差圧発信器。
  2. 請求項1に記載された差圧発信器において、
    前記サンプリング条件自動変更手段は、前記ダンピング時定数が所定の閾値以下の場合に短くなるように前記サンプリング条件を自動的に変更する
    ことを特徴とする差圧発信器。
  3. 請求項2に記載された差圧発信器において、
    前記ダンピング時定数および前記サンプリング条件の少なくとも一方を設定条件として表示する設定条件表示手段
    を備えることを特徴とする差圧発信器。
JP2008020718A 2008-01-31 2008-01-31 差圧発信器 Active JP5330703B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008020718A JP5330703B2 (ja) 2008-01-31 2008-01-31 差圧発信器
CN2009801033372A CN101925937B (zh) 2008-01-31 2009-01-14 差压变送器
PCT/JP2009/050367 WO2009096224A1 (ja) 2008-01-31 2009-01-14 差圧発信器
KR1020107014587A KR101066509B1 (ko) 2008-01-31 2009-01-14 차압 발신기
EP09706698.9A EP2239716B1 (en) 2008-01-31 2009-01-14 Differential pressure transmitter
US12/865,450 US8326550B2 (en) 2008-01-31 2009-01-14 Differential pressure transmitter

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008020718A JP5330703B2 (ja) 2008-01-31 2008-01-31 差圧発信器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009180643A JP2009180643A (ja) 2009-08-13
JP5330703B2 true JP5330703B2 (ja) 2013-10-30

Family

ID=40912577

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008020718A Active JP5330703B2 (ja) 2008-01-31 2008-01-31 差圧発信器

Country Status (6)

Country Link
US (1) US8326550B2 (ja)
EP (1) EP2239716B1 (ja)
JP (1) JP5330703B2 (ja)
KR (1) KR101066509B1 (ja)
CN (1) CN101925937B (ja)
WO (1) WO2009096224A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7159451B2 (ja) 2019-03-28 2022-10-24 富士フイルム株式会社 電磁アクチュエータ

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103299350B (zh) * 2011-02-04 2015-12-23 富士电机株式会社 电池式燃气报警器、其控制装置
CN102331351B (zh) * 2011-06-14 2013-01-02 山东电力研究院 试验专用差压变送器的连接方法
US9136886B2 (en) 2013-03-11 2015-09-15 Rosemount Inc. Digitally compensated process transmitter with minimal dead time
JP6197726B2 (ja) * 2014-03-28 2017-09-20 横河電機株式会社 フィールド機器の調整方法、フィールド機器の調整装置、及びフィールド機器
JP6507761B2 (ja) * 2015-03-23 2019-05-08 横河電機株式会社 差圧測定装置

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6255705A (ja) * 1985-09-03 1987-03-11 Shimadzu Corp プログラマブル制御装置
JPS6266705A (ja) 1985-09-18 1987-03-26 Sharp Corp コンバ−タ
US4866435A (en) * 1987-10-16 1989-09-12 Rosemount Inc. Digital transmitter with variable resolution as a function of speed
JPH0288921A (ja) 1988-09-27 1990-03-29 Yamatake Honeywell Co Ltd 圧力補正形差圧発信器
JP2506772Y2 (ja) * 1990-06-15 1996-08-14 横河電機株式会社 信号伝送器
JP2924166B2 (ja) * 1990-11-09 1999-07-26 横河電機株式会社 信号伝送器
JPH04195610A (ja) * 1990-11-28 1992-07-15 Shimadzu Corp プロセス制御装置
JPH05113379A (ja) * 1991-10-22 1993-05-07 Shimadzu Corp 圧力・差圧伝送器
JPH0619530A (ja) * 1992-07-02 1994-01-28 Hitachi Ltd ディジタル調節計
JP3223501B2 (ja) * 1996-06-17 2001-10-29 横河電機株式会社 差圧測定装置
US5909188A (en) * 1997-02-24 1999-06-01 Rosemont Inc. Process control transmitter with adaptive analog-to-digital converter
DE10021644C2 (de) * 2000-05-04 2002-08-01 Bosch Gmbh Robert Betriebszustandabhängiges Umschalten eines Abtastverfahrens eines Drucksensors
JP3808294B2 (ja) * 2000-08-07 2006-08-09 セイコーインスツル株式会社 携帯型圧力測定装置
JP2003083830A (ja) * 2001-09-14 2003-03-19 Yokogawa Electric Corp 差圧伝送器の時定数算出方法及び差圧伝送器
JP2003162790A (ja) * 2001-11-28 2003-06-06 Yamatake Corp 2線式発信器における補正演算方法及び2線式発信器
JP4366652B2 (ja) * 2004-04-23 2009-11-18 横河電機株式会社 伝送器及びその二重化方法
US7770459B2 (en) * 2007-07-20 2010-08-10 Rosemount Inc. Differential pressure diagnostic for process fluid pulsations

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7159451B2 (ja) 2019-03-28 2022-10-24 富士フイルム株式会社 電磁アクチュエータ

Also Published As

Publication number Publication date
KR101066509B1 (ko) 2011-09-21
EP2239716A1 (en) 2010-10-13
US8326550B2 (en) 2012-12-04
WO2009096224A1 (ja) 2009-08-06
EP2239716B1 (en) 2017-11-15
CN101925937A (zh) 2010-12-22
KR20100094549A (ko) 2010-08-26
CN101925937B (zh) 2012-11-21
US20110004424A1 (en) 2011-01-06
EP2239716A4 (en) 2014-06-18
JP2009180643A (ja) 2009-08-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5330703B2 (ja) 差圧発信器
TW201531116A (zh) 揚聲器的磁力強度參數的偵測裝置及方法
US20140085244A1 (en) Electronic device
CN106546361A (zh) 汽车压力传感器中非线性误差的减小
JP5021510B2 (ja) 計測機器
JPH04232436A (ja) 圧力測定用自動トランスデューサ選択システム
JP4713228B2 (ja) 電池抵抗測定装置
JP6218974B2 (ja) 加速度センサシステム、及び自己診断方法
JP6184006B2 (ja) 圧力センサ
JP5253110B2 (ja) 計測機器
US20220390268A1 (en) Method for Operating a Flowmeter and Flowmeter
CN103945306A (zh) 扬声器的磁力强度参数的侦测装置及方法
US9823149B2 (en) Slew rate detection circuit
JP2017517944A (ja) マイクロフォンアセンブリおよびマイクロフォンアセンブリの温度依存性を低減する方法
US9880063B2 (en) Pressure sensor stabilization
KR102178794B1 (ko) 온도센서와 정전용량센서가 결합된 지능형 복합 센서 장치
JP5146861B1 (ja) 測定手段と音響効果調整手段
JP6787572B2 (ja) 活動量算出プログラム、活動量算出方法および携帯端末
JP5023111B2 (ja) 情報処理装置、入力情報決定方法、入力情報決定プログラム、および入力情報決定プログラムを記録した記録媒体
JP2009053077A (ja) 荷重測定装置及びその誤差補正方法
JP2007232565A (ja) 二次電池の単電池状態検出方法
JPS60250262A (ja) ピ−ク位置検出装置
JPH0712668A (ja) 隔膜真空計
KR20160125027A (ko) 구조물 안전 진단 장치
TW201133291A (en) Pointing method and apparatus

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100826

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120612

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120725

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130723

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130726

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5330703

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150