JP4366652B2 - 伝送器及びその二重化方法 - Google Patents

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Description

本発明は、プロセス値に関連する入力信号を複数ステップの演算により所定の出力信号に変換する伝送器及びその二重化方法に関する。
プロセス値に関連する入力信号を複数ステップの演算により所定の出力信号に変換する伝送器、例えば、振動式差圧伝送器に関連する先行技術文献としては次のようなものがある。
横河技報 Vol.36 No.1(1992) P21-P28 「DPharp電子式差圧伝送器」
近年、人身事故に対する保護、環境保護、設備保護の観点から安全計装システム(SIS:Safety Instrumented System)の規格化が推進されており、安全度水準(SIL:Safety Integrity Level)のレベルSIL2(作動要求1回あたりの失敗確率の逆数であるRRF(Risk Reduction Factor)が100乃至1000)を満足する伝送器の市場要求がある。
一般に、安全性や信頼性の要求されるシステムで使用される伝送器は2台以上の伝送器を設置してその要求を実現する。センサの信頼性が高くその二重化が要求されない場合には、伝送器自体は単体で、内部の信号処理機能を二重化する構成でもよい。図5は、内部の信号処理機能を二重化した従来技術による差圧伝送器の一例を示す機能ブロック図である。
鎖線の領域Aは2線式の差圧伝送器を示し、プロセス値(差圧,圧力等)PVを入力し、4−20mAの電流出力信号Ioを発信すると共に、上位装置との通信機能を有し、自己の異常通知や上位からの情報を取得する機能を有する。
差圧伝送器Aにおいて、1は振動式の圧力センサであり、プロセス値PVに関連した2個の周波数信号を出力する。このセンサの構造及び動作原理については、非特許文献1に詳細に開示されているので説明を省略する。
2及び3は、二重化された第1計数手段及び第2計数手段であり、圧力センサ1より2個の周波数信号を夫々入力して計数する。4及び5は、二重化された第1プロセッサ及び第2プロセッサであり、夫々第1計数手段2及び第2計数手段3からのパルス信号を入力して演算する。
第1プロセッサ4において、41は第1演算手段であり、第1計数手段2からのパルス信号を複数ステップで演算してパルス幅変調される演算値出力Do1を生成する。同様に第2プロセッサ5において、51は第2演算手段であり、第2計数手段3からのパルス信号を複数ステップで演算してパルス幅変調される演算値出力Do2を生成する。
6はEEPROMであり、第1演算手段41の補正演算で参照される係数等を保持するメモリである。ROM7及びRAM8は第1演算手段41の演算に使用されるメモリである。同様に、9はEEPROMであり、第2演算手段51の補正演算で参照される係数等を保持するメモリである。ROM10及びRAM11は第2演算手段51の演算に使用されるメモリである。
第1プロセッサ4は主プロセッサであり、正常状態ではこのプロセッサの第1演算手段41の演算値出力Do1が電流出力信号Ioに変換されて伝送される。第2プロセッサ5は従プロセッサであり、このプロセッサの第2演算手段51演算値出力Do2は、第1プロセッサ4の演算値出力Do1との一致を照合するためにのみ機能する。
第1プロセッサ4において、42は比較手段であり、第1演算手段41演算値出力Do1及び第2演算手段51演算値出力Do2を入力し所定条件で一致を照合し、不一致が判定されたときには警報指令ALを出力する。
43は切り換え手段であり、正常状態では第1演算手段41の演算値出力Do1を選択するが、比較手段42より警報指令ALを受けると異常警報手段44からのバーンアウト信号Daを選択して出力手段12に入力する。13は第1プロセッサ4の処理情報の表示手段である。
出力手段12は、切り換え手段43を介して第1演算手段41の演算値出力Do1を入力する正常状態では、デジタルの演算値出力Do1をアナログ値に変換し更に4−20mAのスパンを持つ電流出力信号Ioを生成して外部の伝送路14に発信する。
出力手段12は、切り換え手段43を介して異常警報手段44からのバーンアウト信号Daを入力する異常状態では、デジタルのバーンアウト信号Daをアナログ値に変換し更に
3.2mA又は21.6mAのバーンアウト電流出力信号を生成して外部の伝送路14に発信する。
15は伝送路14に挿入された外部直流電源、16は伝送路14に接続されたメンテナンス用のハンドヘルドターミナル、17は同じく伝送路14に接続され上位装置である。18は、出力手段13に接続された通信インターフェースであり、第1プロセッサ4と通信して
伝送路14に重畳させたデジタル信号により上位装置17に異常発生を通知し、上位装置からの各種情報を取得する。
次に、第1演算手段41及び第2演算手段51における複数ステップの演算内容を、第1演算手段41を代表として説明する。まず、第1計数手段2からのパルス信号からセンサ周波数fc,frを算出する。
第1ステップの演算41aでは、算出されたfc,frとセンサの特性を示す定数A,B,Cを用いて次式により差圧信号Xを算出する。
Figure 0004366652
第2ステップの演算41bでは、算出されたXとEEPROM6に保存された温度および静圧に依存する動的な補正係数ki用いて次式により温度及び静圧が補正された差圧dpcompをXのn次多項式として算出する。
Figure 0004366652
第3ステップの演算41cでは、算出されたdpcompに対してユーザー指定レンジであるurv(100%)とlrv(0%)でスケーリングした差圧dpscaledを次式で算出する。
Figure 0004366652
第4ステップの演算41dでは、算出されたdpscaled及びEEPROM6に保存された温度依存性のある動的な補正係数Ciを用いて多項式により、パルス幅変調されるデジタル信号pwmを次式で算出する。
Figure 0004366652
以上4ステップの演算を経て算出されたデジタル信号pwmが第1プロセッサの演算値出力do1として比較手段42に入力されると共に切り換え手段43を経由して出力手段12に入力され、4−20mAの電流出力信号Ioに変換される。
第1計数手段3からのパルス信号を入力する、第2プロセッサ5内の第2演算手段51による複数の演算ステップ51a乃至51dの算出は、上述した第1プロセッサ内の第1演算手段41による複数の演算ステップ41a乃至41dの算出と全く同一内容であり、その演算値出力Do2は比較手段42に導かれてDo1と比較される。
比較手段42は、演算値出力Do1とDo2を照合し、両者が所定の許容条件を超えて不一致である場合には伝送器異常と判断し警報指令ALを出力し、切り換え手段43を異常警報手段13側に切り換えて電流出力信号Ioをバーンアウトさせ、上位装置17に伝送器異常を通知する。
45は診断手段であり、圧力センサ1の故障診断(振動式の場合には周波数異常や発振停止)、計数手段2,3の信号停止、伝送器出力が一定期間途絶えた場合や一定期間変化がない場合、プロセッサ自体の動作異常等を監視し、異常の場合には信号Dsを切り換え手段43に発信して電流出力信号Ioをバーンアウトさせる。
安全性が要求されるシステムで使用される伝送器は、一般には2台以上の伝送器が必要となり、計装コストは高くつく。センサの信頼性が高くその二重化が要求されない場合には、伝送器自体は単体で、内部の信号処理機能を二重化する図5で説明した構成によれば、ハードウェアの完全な多重化に比べてコストの低減は可能である。
しかしながら、図5で説明した構成でも第2計数手段3、第2プロセッサ5及び9乃至11のメモリがハードウェア的に追加されるのでコスト問題は完全に解決されず、更にハードウェアの増加が伝送器の小型化設計の障害要因となっている。
従って本発明が解決しようとする課題は、ハードウェアを追加することなしに内部の信号処理機能を二重化することが可能な伝送器を実現することにある。
このような課題を達成するために、本発明の構成は次の通りである。
(1)プロセス値を入力して複数ステップの演算により所定の出力信号に変換する伝送器において、
前記複数ステップの演算を実行する順方向演算手段を備えるとともに、前記複数ステップ毎に算出された値より通常の各演算ステップの逆演算をする逆方向演算手段を備え
前記入力信号は、センサよりデジタル値で与えられ、
前記センサは、振動式差圧又は圧力センサであり、
前記逆方向演算のステップは、
前記複数ステップ毎に、補正係数ciとスケーリングした差圧dpscaledとを用いて、前記順方向演算手段にて算出された演算値出力pwmより、スケーリングした差圧dpscaled’を下記式(1)で算出し、
前記複数ステップ毎に、温度及び静圧が補正された差圧dpcompとレンジurv、lrvとを用いて、前記順方向演算手段にて算出された前記スケーリングした差圧dpscaledより、温度及び静圧が補正された差圧dpcomp’を下記式(2)で算出し、
前記複数ステップ毎に、補正係数kiと差圧信号Xとを用いて、前記順方向演算手段にて算出された前記温度及び静圧が補正された差圧dpcompより、差圧信号X’を下記式(3)で算出し、
前記複数ステップ毎に、センサ周波数fc、frと定数A、B、Cとを用いて、前記順方向演算手段にて算出された前記差圧信号Xより、センサ周波数fc’を下記式(4)で算出するステップを有することを特徴とする伝送器。
式(1)
Figure 0004366652
式(2)
Figure 0004366652
式(3)
Figure 0004366652
式(4)
Figure 0004366652
ciは、温度依存性のある動的な補正係数、urvとlrvは、ユーザー指定レンジの100%と0%、kiは、温度および静圧に依存する動的な補正係数、A、B、Cは、前記センサの特性を示す定数である。
(2)前記複数ステップの各ステップの演算値と前記逆方向演算の各ステップの演算値の一致判定を実行する照合手段を備えたことを特徴とする(1)に記載の伝送器。
(3)前記照合手段は、一致判定において少なくとも1個以上の不一致が発生したときにエラー警報することを特徴とする(2)に記載の伝送器。
(4)前記照合手段は、一致判定において同一の不一致が複数回発生したときにエラー警報することを特徴とする(2)に記載の伝送器。
(5)前記照合手段は、一致判定において前記演算の誤差、前記伝送器の動作範囲、精度によって誤差範囲を設定することを特徴とする(2)乃至(4)のいずれかに記載の伝送器。
(6)前記逆方向演算及び前記一致判定は、前記複数ステップ演算の空き時間に分割して実行され、周期的に休止することを特徴とする(2)乃至(5)のいずれかに記載の伝送器。
)入力信号を複数ステップの演算で出力信号に変換する順方向演算ステップと、
前記複数ステップ毎に算出された値より通常の各演算ステップの逆演算をする逆方向演算ステップと、
前記順方向演算ステップと前記逆方向演算ステップの対応するステップの演算値の一致判定を行う照合ステップとを有し、
前記入力信号は、センサよりデジタル値で与えられ、前記センサは、振動式差圧又は圧力センサであり、
前記逆方向演算のステップは、
前記複数ステップ毎に、補正係数ciとスケーリングした差圧dpscaledとを用いて、前記順方向演算ステップにて算出された演算値出力pwmより、スケーリングした差圧dpscaled’を下記式(5)で算出し、
前記複数ステップ毎に、温度及び静圧が補正された差圧dpcompとレンジurv、lrvとを用いて、前記順方向演算ステップにて算出された前記スケーリングした差圧dpscaledより、温度及び静圧が補正された差圧dpcomp’を下記式(6)で算出し、
前記複数ステップ毎に、補正係数kiと差圧信号Xとを用いて、前記順方向演算ステップにて算出された前記温度及び静圧が補正された差圧dpcompより、差圧信号X’を下記式(7)で算出し、
前記複数ステップ毎に、センサ周波数fc、frと定数A、B、Cとを用いて、前記順方向演算ステップにて算出された前記差圧信号Xより、センサ周波数fc’を下記式(8)で算出するステップを有することを特徴とする伝送器の二重化方法。
式(5)
Figure 0004366652
式(6)
Figure 0004366652
式(7)
Figure 0004366652
式(8)
Figure 0004366652
ciは、温度依存性のある動的な補正係数、urvとlrvは、ユーザー指定レンジの100%と0%、kiは、温度および静圧に依存する動的な補正係数、A、B、Cは、前記センサの特性を示す定数である。
)前記照合ステップにおいて、少なくとも1個以上の不一致が発生したときにエラー警報することを特徴とする()に記載の伝送器の二重化方法。
)前記照合ステップにおいて、同一の不一致が複数回発生したときにエラー警報することを特徴とする()に記載の伝送器の二重化方法。
10)前記逆方向演算及び前記照合ステップは、前記順方向演算ステップの空き時間に分割して実行され、周期的に休止することを特徴とする()乃至()のいずれかに記載の伝送器の二重化方法。
以上説明したことから明らかなように、本発明によれば次のような効果がある。
(1)一つのハードウェア上で、ソフトウェアによる信号処理で、複数ステップの演算を逆方向に実行して順方向演算の各ステップの演算値と照合することにより、演算値出力を照合するためのハードウェアを二重化することと等価機能を実現することができる。これにより、小型安価でかつ 安全計装/一般計装両方で使用可能な、汎用性の高い伝送器を提供することができる。
(2)順方向演算を最優先とし、逆方向演算(確かめ算)をブロック分けして順方向演算の空き時間に小刻みに振り分ける分割処理行うことで、全体として応答が遅れない、高速な伝送器を提供することができる。
以下、本発明を図面により詳細に説明する。図1は本発明を適用した差圧伝送器の一実施形態を示す機能ブロック図である。図5で説明した従来伝送器と同一要素には同一符号を付し、説明を省略する。以下、本発明の特徴部につき説明する。
図1において、100は本発明が適用された単一のプロセッサであり、単一の計数手段2からのパルス信号を入力する。プロセッサ100において、101は順方向演算手段であり、その複数ステップ101a乃至101dの演算内容と演算値出力doは、図5の従来伝送器の第1演算手段41のステップ41a乃至41dの演算内容及び演算値出力do1全く同一である。
102は照合手段であり、順方向演算手段101の各ステップで算出された演算値を保持する順方向演算値保持手段102aを有し、後述する逆方向演算手段の各ステップの演算値との一致を照合する。
103は本発明特有の逆方向演算手段であり、順方向演算手段101の演算値出力doを入力して、順方向演算手段101の各演算ステップを通常の演算方向とは逆の方向に進行させるモノである。即ち、順方向演算手段101の各演算ステップの逆演算を実行して周波数信号fc,frまで戻る。逆演算の各ステップの演算値は照合手段102に入力され、順方向演算値保持手段102aに保持されている順方向演算の各ステップの演算値と照合される。
照合手段102は、各ステップの照合において1個でも逆方向演算値が順方向演算値に設定される誤差範囲をこえて不一致の場合、又は同一不一致が所定回数発生した場合に警報指令ALを換え手段104に出力する。切り換え手段104、異常警報手段105、診断手段106は、図5で示した要素43乃至45と同一機能であり、説明を省略する。
逆方向演算における各ステップの演算値の算出式を説明する。順方向の演算値出力doであるpwmよりdpcaled´を逆算する逆演算ステップ102dは、次式で算出される。
Figure 0004366652
順方向演算で算出されたdscaledよりdpcomp´を逆算する逆演算ステップ102cは、次式で算出される。
Figure 0004366652
順方向演算で算出されたdpcompよりX´を逆算する逆演算ステップ102bは、次式で算出される。
Figure 0004366652
順方向演算で算出されたXより周波数fc´を逆算する逆演算ステップ102aは、次式で算出される。
Figure 0004366652
図2は、順方向演算と逆方向演算における演算ステップの処理方向と算出式を対比して示したイメージ図であり、本発明のソフトウェア的な二重化処理の機能構成を視覚的にわかりやすく表したものである。
次に、照合手段102における各演算ステップの一致判定の条件について説明する。逆演算ステップ102dの算出値dpcaled´の判定条件は次式で与えられる。
Figure 0004366652
逆演算ステップ102cの算出値dpcomp´の判定条件は次式で与えられる。
Figure 0004366652
逆演算ステップ102bの算出値X´の判定条件は次式で与えられる。
Figure 0004366652
逆演算ステップ102aの算出値fc´の判定条件は次式で与えられる。
Figure 0004366652
各条件判定式におけるα,β,χ,δは一致判定の許容誤差範囲を示す定数であり、演算誤差、伝送器の動作範囲、精度によって適正値が設定される。
図3は、本発明のソフトウェア的な二重化方法の信号処理手順を説明するフローチャートである。ステップS1で処理をスタートし、ステップS2では順方向演算の各演算ステップを実行してステップS3で各演算ステップの演算値を保持する。この保持値は判定ステップS5,S7,S9,S11で参照される。
ステップS4では、逆演算ステップ102dが実行されてdscaled´が算出され、ステップS5で順方向演算値dpcaledとの一致判定が行われる。この判定に合格すればステップS6で逆演算ステップ102cが実行されてdpcomp´が算出され、ステップS7で順方向演算のdpcompとの一致判定が実行される。
この判定に合格すればステップS8で逆演算ステップ102bが実行されてX´が算出され、ステップS9で順方向演算値Xとの一致判定が行われる。この判定に合格すればステップS10で逆演算ステップ102aが実行されてfc´が算出され、ステップS11で順方向演算のfcとの一致判定が実行される。
この判定に合格すればステップS12で総合判定が実行され、すべての一致判定に合格すればOKの正常処理となり、上記ルーチンを繰り返す。判定ステップS5,S7,S9,S11で不一致判定となった場合には直ちにステップS12の総合判定にスキップし、NGのエラー処理となる。
総合判定におけるエラー処理は、不一致が1個でも発生したときに直ちにエラー処理とするか、不一致が所定回数発生したときにエラー処理とするか、同一不一致が所定回数発生したときにエラー処理とするか等、適当なアルゴリズムを持たせた判定処理が可能である。
上記図3で説明したフローチャートでは、逆方向演算の各ステップにおける一致判定結果で分岐処理して総合判定する例を説明したが、分岐処理をせずに各ステップにおける一致判定結果の情報を保持しておいて、すべての情報に基づいて総合判定を実行する方法をとることも可能である。
図4は、順方向演算及び逆方向演算のタイミングチャートを示す。Tは演算周期を示し、たかだか100msec以下の一定時間である。各演算周期において、ステップS2は図3のフローチャートのステップS2に相当する順方向演算時間であり、演算周期Tの2/3程度の時間に設計され、演算周期毎に順方向演算は完結する。
一方、逆方向演算は各演算周期における1/3の空き時間に分割して実行される。各演算周期で分割実行される逆方向演算時間は、周期Tの1/10程度である。
最初の演算周期(1)においてハッチング示した時間で方向演算ステップS3が実行され、次の演算周期(2)で逆方向演算ステップS4,S5及びS6,S7が実行される。
次の演算周期(3)で逆方向演算ステップS8,S9が実行され、次の演算周期(4)で逆方向演算ステップS10,S11が実行され、次の演算周期(5)で総合判断ステップS12が実行される。
次の演算周期(6)は、順方向演算ステップS2のみを実行し、逆方向演算は休止する。この休止は、例えば1秒毎に周期的に挿入される。
このように、逆方向演算を順方向演算の空き時間をぬって(空き時間があれば)分割して実行することにより、逆方向演算を追加しても応答遅れが発生しない伝送器を実現することが可能となる。
以上説明した伝送器の実施形態では、圧力又は差圧伝送器を例示したが、本発明の適用対象はこれに限定されるものではなく、入力信号を複数の演算ステップで出力信号に変換する形態の伝送器一般に適用することができる。
本発明を適用した差圧伝送器の一実施形態を示す機能ブロック図である。 順方向演算と逆方向演算における演算ステップの処理方向と算出式を対比して示したイメージ図である。 ソフトウェア的な二重化方法の信号処理手順を説明するフローチャートである。 順方向演算及び逆方向演算のタイミングチャートである。 内部の信号処理機能を二重化した、従来技術による差圧伝送器の一例を示す機能ブロック図である。
符号の説明
A 差圧伝送器
1 圧力センサ
2 計数手段
6 EEPROM
7 RAM
8 ROM
12 出力手段
13 表示手段
14 伝送路
15 直流電源
16 ハンドヘルドターミナル
17 上位装置
18 通信インターフェース
100 プロセッサ
101 順方向演算手段
102 照合手段
102a 順方向演算値保持手段
103 逆方向演算手段
104 切り換え手段
105 異常警報手段
106 診断手段

Claims (10)

  1. プロセス値を入力して複数ステップの演算により所定の出力信号に変換する伝送器において、
    前記複数ステップの演算を実行する順方向演算手段を備えるとともに、前記複数ステップ毎に算出された値より通常の各演算ステップの逆演算をする逆方向演算手段を備え
    前記入力信号は、センサよりデジタル値で与えられ、
    前記センサは、振動式差圧又は圧力センサであり、
    前記逆方向演算のステップは、
    前記複数ステップ毎に、補正係数ciとスケーリングした差圧dpscaledとを用いて、前記順方向演算手段にて算出された演算値出力pwmより、スケーリングした差圧dpscaled’を下記式(1)で算出し、
    前記複数ステップ毎に、温度及び静圧が補正された差圧dpcompとレンジurv、lrvとを用いて、前記順方向演算手段にて算出された前記スケーリングした差圧dpscaledより、温度及び静圧が補正された差圧dpcomp’を下記式(2)で算出し、
    前記複数ステップ毎に、補正係数kiと差圧信号Xとを用いて、前記順方向演算手段にて算出された前記温度及び静圧が補正された差圧dpcompより、差圧信号X’を下記式(3)で算出し、
    前記複数ステップ毎に、センサ周波数fc、frと定数A、B、Cとを用いて、前記順方向演算手段にて算出された前記差圧信号Xより、センサ周波数fc’を下記式(4)で算出するステップを有することを特徴とする伝送器。
    式(1)
    Figure 0004366652
    式(2)
    Figure 0004366652
    式(3)
    Figure 0004366652
    式(4)
    Figure 0004366652
    ciは、温度依存性のある動的な補正係数、urvとlrvは、ユーザー指定レンジの100%と0%、kiは、温度および静圧に依存する動的な補正係数、A、B、Cは、前記センサの特性を示す定数である。
  2. 前記複数ステップの各ステップの演算値と前記逆方向演算の各ステップの演算値の一致判定を実行する照合手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の伝送器。
  3. 前記照合手段は、一致判定において少なくとも1個以上の不一致が発生したときにエラー警報することを特徴とする請求項2に記載の伝送器。
  4. 前記照合手段は、一致判定において同一の不一致が複数回発生したときにエラー警報することを特徴とする請求項2に記載の伝送器。
  5. 前記照合手段は、一致判定において前記演算の誤差、前記伝送器の動作範囲、精度によって誤差範囲を設定することを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の伝送器。
  6. 前記逆方向演算及び前記一致判定は、前記複数ステップ演算の空き時間に分割して実行され、周期的に休止することを特徴とする請求項2乃至5のいずれかに記載の伝送器。
  7. 入力信号を複数ステップの演算で出力信号に変換する順方向演算ステップと、
    前記複数ステップ毎に算出された値より通常の各演算ステップの逆演算をする逆方向演算ステップと、
    前記順方向演算ステップと前記逆方向演算ステップの対応するステップの演算値の一致判定を行う照合ステップとを有し、
    前記入力信号は、センサよりデジタル値で与えられ、前記センサは、振動式差圧又は圧力センサであり、
    前記逆方向演算のステップは、
    前記複数ステップ毎に、補正係数ciとスケーリングした差圧dpscaledとを用いて、前記順方向演算ステップにて算出された演算値出力pwmより、スケーリングした差圧dpscaled’を下記式(5)で算出し、
    前記複数ステップ毎に、温度及び静圧が補正された差圧dpcompとレンジurv、lrvとを用いて、前記順方向演算ステップにて算出された前記スケーリングした差圧dpscaledより、温度及び静圧が補正された差圧dpcomp’を下記式(6)で算出し、
    前記複数ステップ毎に、補正係数kiと差圧信号Xとを用いて、前記順方向演算ステップにて算出された前記温度及び静圧が補正された差圧dpcompより、差圧信号X’を下記式(7)で算出し、
    前記複数ステップ毎に、センサ周波数fc、frと定数A、B、Cとを用いて、前記順方向演算ステップにて算出された前記差圧信号Xより、センサ周波数fc’を下記式(8)で算出するステップを有することを特徴とする伝送器の二重化方法。
    式(5)
    Figure 0004366652
    式(6)
    Figure 0004366652
    式(7)
    Figure 0004366652
    式(8)
    Figure 0004366652
    ciは、温度依存性のある動的な補正係数、urvとlrvは、ユーザー指定レンジの100%と0%、kiは、温度および静圧に依存する動的な補正係数、A、B、Cは、前記センサの特性を示す定数である。
  8. 前記照合ステップにおいて、少なくとも1個以上の不一致が発生したときにエラー警報することを特徴とする請求項に記載の伝送器の二重化方法。
  9. 前記照合ステップにおいて、同一の不一致が複数回発生したときにエラー警報することを特徴とする請求項に記載の伝送器の二重化方法。
  10. 前記逆方向演算及び前記照合ステップは、前記順方向演算ステップの空き時間に分割して実行され、周期的に休止することを特徴とする請求項乃至のいずれかに記載の伝送器の二重化方法。
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