JP2003094363A - 多関節ロボットの姿勢決定方法および装置 - Google Patents

多関節ロボットの姿勢決定方法および装置

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JP2003094363A
JP2003094363A JP2001297104A JP2001297104A JP2003094363A JP 2003094363 A JP2003094363 A JP 2003094363A JP 2001297104 A JP2001297104 A JP 2001297104A JP 2001297104 A JP2001297104 A JP 2001297104A JP 2003094363 A JP2003094363 A JP 2003094363A
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JP2001297104A
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Ryo Nakajima
陵 中島
Masakatsu Kaneko
正勝 金子
Kaoru Shibata
薫 柴田
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】各作業点でのロボット姿勢を最適化し、サイク
ルタイムを短縮する。 【解決手段】作業順方向での各作業点でのロボット姿勢
を計算し(ステップS5)、最短移動時間で最小ツール
姿勢偏差となるロボット姿勢を選択した後(ステップS
7、S10)、作業逆方向による最終作業点でのロボッ
ト姿勢を計算し(ステップS15)、このロボット姿勢
を作業順方向に求めた最終作業点のロボット姿勢と比較
して修正する(ステップS20)。ロボット姿勢の修正
は、類似する関係で分類された作業点のグループ間の移
動時間が最大となるグループまで行う(ステップS2
6)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、初期姿勢に設定さ
れた原位置から多関節ロボットを複数の作業点に移動さ
せた後、前記原位置に前記初期姿勢で復帰させる際の前
記各作業点におけるロボット姿勢の決定方法および装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、製造ラインに設置された多関節ロ
ボットを直接操作させて作業姿勢のティーチングを行お
うとすると、多関節ロボットの操作を熟知したオペレー
タが製造ラインの現場で作業を行わなければならないた
め、その分、作業が非効率的となってしまう。また、こ
のような作業は、製造ラインを停止させた状態で行う必
要があるため、当該製造ラインの稼働率も低下してしま
う。
【0003】そこで、近時、前記ティーチング作業の効
率化を図るため、あるいは、前記製造ラインの稼働率を
向上させるために、オフラインによるティーチングが行
われている。すなわち、コンピュータ上に多関節ロボッ
ト並びに作業対象物であるワークおよび周辺構造物のモ
デルを構築し、このモデルを用いてティーチングデータ
を作成した後、前記ティーチングデータを現場の多関節
ロボットに供給することにより、製造ラインを停止させ
ることなく、ティーチングデータを効率的に作成するこ
とが可能となる。
【0004】ところで、製造ラインでは、生産性の向上
が要求されており、この要求に応じるためには、多関節
ロボットによるサイクルタイムの短縮が検討されなけれ
ばならない。
【0005】しかしながら、従来のティーチングにおい
ては、多関節ロボットのエンドエフェクタを所定の作業
点に所定の姿勢で設定することのできるデータ作成を基
本としており、多関節ロボットを構成する各関節の姿勢
(以下、「ロボット姿勢」という。)まで十分に配慮さ
れたものとはなっていなかった。
【0006】例えば、図7に示すように、多関節ロボッ
ト2を構成する各関節4a〜4eの位置は、エンドエフ
ェクタ6の作業点8に対する位置および姿勢が同一であ
っても、種々の状態を採ることができる。また、図8に
示すように、作業点8aから隣接する作業点8bにエン
ドエフェクタ6を移動させた際、作業点8aおよび8b
でのエンドエフェクタ6の姿勢が同一であっても、
(a)および(b)の状態から分かるように、エンドエ
フェクタ6の軸が反転して設定されてしまう場合があり
得る。
【0007】このように、エンドエフェクタの作業点で
の位置および姿勢のみを考慮し、各関節の姿勢や状態を
考慮しないと、サイクルタイムを十分に短縮することが
できなくなってしまうという不具合が生じる。
【0008】一方、近時の製造ラインは、狭い範囲内に
多数の多関節ロボットを配置しており、各多関節ロボッ
トが相互に干渉することなく作業を遂行できるよう、原
位置にあるときの各多関節ロボットの初期姿勢をかなり
制約して設定しなければならない場合がある。このよう
な状態にある各多関節ロボットを原位置から各作業点に
移動させた後、再び原位置に同一の初期姿勢で復帰させ
ようとすると、特に、最終作業点でのロボット姿勢と原
位置でのロボット姿勢とが大きく異なってしまい、これ
らの間での移動時間がサイクルタイムに影響を及ぼすこ
とが懸念される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の不具
合を解決するためになされたものであり、各作業点での
ロボット姿勢を最適化し、サイクルタイムを短縮するこ
とのできる多関節ロボットの姿勢決定方法および装置を
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、本発明方法では、初期姿勢に設定された原位置か
ら多関節ロボットを複数の作業点に移動させた後、前記
原位置に前記初期姿勢で復帰させる際の前記各作業点に
おけるロボット姿勢の決定方法であって、前記原位置か
ら前記多関節ロボットを作業順方向に移動させるとき、
前記各作業点に対して最短移動時間で移動可能なロボッ
ト姿勢を前記各作業点毎に求めるステップと、前記各作
業点におけるロボット姿勢に従い、前記作業順方向に前
記各作業点を複数のグループに分類するステップと、前
記各グループの間の前記最短移動時間が最大となる前記
作業順方向の下流側の前記グループを求めるステップ
と、前記原位置から前記多関節ロボットを作業逆方向に
移動させるとき、前記各作業点に対して最短移動時間で
移動可能なロボット姿勢を、前記下流側の前記グループ
を構成する前記作業点まで求めるステップと、前記作業
順方向に求めた前記各作業点におけるロボット姿勢を、
前記作業逆方向に求めた前記各作業点におけるロボット
姿勢によって修正するステップと、からなることを特徴
とする。
【0011】この場合、多関節ロボットの移動時間が最
大となる作業点のグループまで作業逆方向でロボット姿
勢を求め、そのロボット姿勢により、作業順方向で求め
た各作業点でのロボット姿勢を修正する。この修正によ
り、原位置での初期姿勢と最終作業点でのロボット姿勢
との差異が修正したロボット姿勢によって吸収されるた
め、原位置と最終作業点との間の移動時間を短くするこ
とができ、結果的に、多関節ロボットによるサイクルタ
イムの短縮を図ることができる。
【0012】また、本発明装置では、初期姿勢に設定さ
れた原位置から多関節ロボットを複数の作業点に移動さ
せた後、前記原位置に前記初期姿勢で復帰させる際の前
記各作業点におけるロボット姿勢の決定装置であって、
前記各作業点でのロボット姿勢を計算するロボット姿勢
計算部と、前記原位置から前記各作業点および前記各作
業点の間の移動時間を計算するロボット移動時間計算部
と、前記各作業点に対する前記移動時間が最短となるロ
ボット姿勢を前記各作業点毎に選択するロボット姿勢選
択部と、前記各作業点におけるロボット姿勢に従い、作
業順方向に前記各作業点を複数のグループに分類し、前
記各グループの間の前記移動時間が最大となる前記作業
順方向の下流側の前記グループを選択するグループ選択
部と、前記多関節ロボットを作業順方向に移動させて得
られる前記下流側の前記グループを構成する前記作業点
の前記ロボット姿勢を、前記原位置から前記多関節ロボ
ットを作業逆方向に移動させて得られる前記ロボット姿
勢によって修正するロボット姿勢修正部と、を備えるこ
とを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の多関節ロボット
の姿勢決定方法および装置が適用される実施形態である
オフラインティーチング装置10と、このオフラインテ
ィーチング装置10によって作成されたティーチングデ
ータが適用される多関節ロボット12との概略構成を示
す。
【0014】多関節ロボット12は、ベース14に対し
て複数の回動自在なリンク16、18および20を介し
て連結される溶接ガン等のエンドエフェクタ22を備
え、ロボット制御部24に設定されたティーチングデー
タに従って動作する。なお、多関節ロボット12および
ロボット制御部24は、現場の製造ラインに配設され
る。
【0015】オフラインティーチング装置10は、コン
ピュータによって構成されるものであり、図2に示すよ
うに、制御部26は、オフラインティーチング装置10
の全体の制御を行うCPU28と、記憶部であるROM
30およびRAM32と、ハードディスクドライブ34
によってデータが読み書きされるハードディスク36
と、フレキシブルディスクやコンパクトディスク等の外
部記録媒体38に対してティーチングデータ等の読み書
きを行う記録媒体ドライブ40と、多関節ロボット12
のティーチングデータを作成するティーチングデータ作
成回路42と、作成されたティーチングデータに基づい
て多関節ロボット12の動作シミュレーションを行うシ
ミュレーション回路44とを備える。なお、制御部26
には、オペレータによるティーチング作業の補助、シミ
ュレーション画像の表示等を行うためのディスプレイ4
6が描画制御回路48を介して接続されるとともに、イ
ンタフェース50を介してキーボード52およびマウス
54が接続される。
【0016】ハードディスク36には、多関節ロボット
12のティーチングデータを作成するためのティーチン
グデータ作成プログラム56と、多関節ロボット12、
作業対象物およびその他の設備に係る形状データ58
と、多関節ロボット12の各軸の動作仕様を含むロボッ
ト仕様データ60とが格納される。
【0017】ティーチングデータ作成回路42は、図3
に示すように、ハードディスク36に格納されている形
状データ58、ロボット仕様データ60、オペレータに
よって設定される作業点データおよび多関節ロボット1
2の原位置での初期姿勢データに基づき、多関節ロボッ
ト12のロボット姿勢を計算するロボット姿勢計算部6
2と、形状データ58およびロボット仕様データ60に
基づき、原位置から作業点および各作業点の間での多関
節ロボット12の移動時間を計算するロボット移動時間
計算部64と、各作業点でのロボット姿勢を計算するロ
ボット姿勢計算回路66と、各作業点でのロボット姿勢
を修正するロボット姿勢修正回路68とから基本的に構
成される。
【0018】ロボット姿勢計算回路66は、最小ツール
姿勢偏差計算部70、最短移動時間計算部72およびロ
ボット姿勢選択部74を有する。
【0019】最小ツール姿勢偏差計算部70は、各作業
点の複数のロボット姿勢に至るエンドエフェクタ22の
姿勢偏差の中、最も小さい姿勢偏差(姿勢変化量)を作
業点毎に計算する。最短移動時間計算部72は、各作業
点の複数のロボット姿勢に至る移動時間の中、最も短い
移動時間を作業点毎に計算する。ロボット姿勢選択部7
4は、多関節ロボット12の移動時間が最短となるか、
あるいは、エンドエフェクタ22の姿勢偏差が最小とな
るロボット姿勢を各作業点毎に選択する。
【0020】ロボット姿勢修正回路68は、ロボット姿
勢比較部76、グループ設定部78、最大グループ間移
動時間計算部80、グループ間移動時間比較部82およ
びロボット姿勢修正部84を有する。なお、グループ設
定部78、最大グループ間移動時間計算部80およびグ
ループ間移動時間比較部82は、グループ選択部を構成
する。
【0021】ロボット姿勢比較部76は、ロボット姿勢
計算回路66で作業順方向に求めた各作業点における多
関節ロボット12のロボット姿勢と、作業逆方向に求め
た各作業点における多関節ロボット12のロボット姿勢
とを比較する。グループ設定部78は、複数の作業点の
間を移動する多関節ロボット12のロボット姿勢に従
い、作業順方向に各作業点を複数のグループに分類す
る。具体的には、例えば、多関節ロボット12のエンド
エフェクタ22の姿勢変化が少なく、移動時間の差が大
きくないものをグループ化して設定することができる。
最大グループ間移動時間計算部80は、グループ設定部
78で設定した各グループの間の多関節ロボット12の
移動時間の中、最大となる移動時間を計算する。グルー
プ間移動時間比較部82は、最大グループ間移動時間計
算部80で計算した最大グループ間移動時間と、ロボッ
ト姿勢を修正する作業点を含むグループに対する作業順
方向でのグループ間移動時間とを比較する。ロボット姿
勢修正部84は、ロボット姿勢比較部76およびグルー
プ間移動時間比較部82による比較結果に基づき、当該
作業点に対するロボット姿勢の修正指示を行う。
【0022】本実施形態のオフラインティーチング装置
10は、基本的には以上のように構成されるものであ
り、次に、その動作について図4および図5に示すフロ
ーチャート並びに図6の説明図に従って説明する。
【0023】ティーチングデータの作成に先立ち、ハー
ドディスク36からティーチングデータ作成プログラム
56を読み込み、ティーチングデータ作成回路42にロ
ードする。次いで、多関節ロボット12、作業対象物お
よびその他の設備に係る形状データ58と、ロボット仕
様データ60である多関節ロボット12の各軸の最高速
度、最大加速度、可動範囲等のデータとをハードディス
ク36から読み込む(ステップS1)。
【0024】次いで、オペレータは、エンドエフェクタ
22を原位置D0に配置したときの初期姿勢である多関
節ロボット12のロボット姿勢を設定する(ステップS
2、図6参照)。この初期姿勢は、近傍に配設されてい
る他の多関節ロボット12の配置を考慮して設定され
る。
【0025】また、オペレータは、エンドエフェクタ2
2の各作業点D1、D2、…の位置と、そのツール姿勢
(エンドエフェクタ22の姿勢)とを設定する(ステッ
プS3)。なお、ツール姿勢は、例えば、多関節ロボッ
ト12が溶接ロボットである場合、通常、溶接対象物の
面に対してエンドエフェクタ22を面直となるように設
定する。従って、ツール姿勢は、形状データ58に基づ
いて自動設定することも可能である。
【0026】以上の準備段階が終了した後、順方向演算
による各作業点D1、D2、…でのロボット姿勢の計算
を開始する。なお、「順方向」とは、図6において、多
関節ロボット12が原位置D0からスタートし、作業点
D1、D2、…、Dm(m:作業点番号)、…、D9の
順に移動した後、原位置D0に復帰する作業方向のこと
である。
【0027】先ず、ロボット姿勢計算部62は、作業点
番号m=1とし(ステップS4)、エンドエフェクタ2
2を原位置D0から作業点D1に移動させたときの作業
点D1でのロボット姿勢を計算する(ステップS5)。
この場合、図7において説明したように、作業点D1で
のロボット姿勢は、複数得られる場合がある。
【0028】そこで、ロボット移動時間計算部64は、
ステップS5で得られた複数のロボット姿勢に対して、
原位置D0から作業点D1に多関節ロボット12を移動
させるのに要する時間をそれぞれ計算する(ステップS
6)。次いで、最短移動時間計算部72は、計算された
各ロボット姿勢への移動時間から、最も短い移動時間を
求める。ロボット姿勢選択部74は、最短移動時間計算
部72によって求められた最短移動時間となるロボット
姿勢を作業点D1でのロボット姿勢として選択する(ス
テップS7)。
【0029】一方、複数のロボット姿勢に対して同一、
あるいは、略同一の最短移動時間が得られる場合(ステ
ップS8)、ロボット姿勢計算部62は、最短移動時間
が同一と見なせる複数のロボット姿勢におけるエンドエ
フェクタ22の姿勢偏差を計算する(ステップS9)。
次いで、最小ツール姿勢偏差計算部70は、計算された
姿勢偏差から、最小の姿勢偏差を求める。ロボット姿勢
選択部74は、最短移動時間が同一と見なせる複数のロ
ボット姿勢から、エンドエフェクタ22が最小の姿勢偏
差となるロボット姿勢を選択する(ステップS10)。
【0030】作業点番号m=m+1とし、最終作業点D
M(M:作業点数)まで同様にしてロボット姿勢を求め
る(ステップS11、S12)。
【0031】次に、グループ設定部78は、各作業点D
1〜DMをグループG1〜GN(N:グループ数)に分
類する(ステップS13)。なお、グループG1〜GN
の分類基準としては、例えば、溶接作業を行う場合、溶
接物に対するエンドエフェクタ22の姿勢変化が少ない
作業点であること、作業位置が近接していること、とい
った作業条件が類似しているものをグループ化するよう
に設定することができる。この場合、オペレータが予め
各作業点D1〜DMをグループ化してもよい。
【0032】グループ数Nが1の場合(ステップS1
4)、ロボット姿勢は、順方向演算によりステップS1
2までに求めたものを最終的なロボット姿勢に決定し、
処理を終了する。
【0033】グループ数Nが2以上の場合、すなわち、
作業点D1〜DMが複数のグループに分類されている場
合、逆方向演算での各最終作業点DM〜D1でのロボッ
ト姿勢の計算を開始する。なお、「逆方向」とは、図6
において、多関節ロボット12が原位置D0から逆方向
にスタートし、作業点D9、D8、…、Dm、…、D1
の順に移動した後、原位置D0に復帰する作業方向のこ
とである。
【0034】先ず、ロボット姿勢計算部62は、エンド
エフェクタ22を原位置D0から最終作業点DMに移動
させたときの最終作業点DMでのロボット姿勢を計算す
る(ステップS15)。次いで、ロボット移動時間計算
部64は、ステップS15で得られた複数のロボット姿
勢に対して、原位置D0から最終作業点DMに多関節ロ
ボット12を移動させるのに要する時間をそれぞれ計算
する(ステップS16)。ロボット姿勢選択部74は、
ステップS7〜S10での順方向演算での処理と同様
に、最短移動時間と見なすことができ、且つ、エンドエ
フェクタ22の姿勢偏差が最小となるロボット姿勢を選
択する(ステップS17)。
【0035】次に、ロボット姿勢比較部76は、ステッ
プS10の作業順方向に求めた最終作業点DMのロボッ
ト姿勢と、ステップS17の作業逆方向に求めた最終作
業点DMのロボット姿勢とを比較する(ステップS1
8)。
【0036】ロボット姿勢修正部84は、ロボット姿勢
比較部76による比較結果から、最終作業点DMのロボ
ット姿勢修正の要否を判定する(ステップS19)。ロ
ボット姿勢の差が許容範囲内であると判定した場合に
は、順方向演算で求めた各作業点D1〜DMのロボット
姿勢を最終的なロボット姿勢に決定し、処理を終了す
る。
【0037】一方、ロボット姿勢の修正が必要であると
判定した場合、最終作業点DMでのロボット姿勢を逆方
向演算で求めたロボット姿勢に修正するとともに、ロボ
ット姿勢計算部62に対して、最終グループGN内の各
作業点(図6の場合、作業点D9〜D7)に対する逆方
向演算でのロボット姿勢の計算および修正を指示する
(ステップS20)。
【0038】最終グループGNの最初の作業点まで逆方
向演算によりロボット姿勢を求めた後、ロボット姿勢比
較部76は、この最初の作業点(図6の場合、作業点D
7)における逆方向演算で求めたロボット姿勢を同一の
作業点の順方向演算で求めたロボット姿勢と比較する
(ステップS21)。
【0039】ロボット姿勢修正部84は、ステップS2
1でのロボット姿勢比較部76による比較結果から、グ
ループG(N−1)内の作業点に対するロボット姿勢修
正処理の継続の要否を判定する(ステップS22)。ロ
ボット姿勢の差が許容範囲内であると判定した場合に
は、順方向演算で求めたグループG1〜G(N−1)内
の各作業点のロボット姿勢と、逆方向演算で求めたグル
ープGN内の各作業点のロボット姿勢とを最終的なロボ
ット姿勢に決定し、処理を終了する。
【0040】一方、ロボット姿勢の修正の継続が必要で
あると判定した場合、最大グループ間移動時間計算部8
0は、各グループG1〜GN間での多関節ロボット12
の移動時間を計算する(ステップS23)。この移動時
間は、例えば、図6に示すように、グループG1の最後
の作業点D3とグループG2の最初の作業点D4間の移
動時間T12、グループG2の最後の作業点D6とグル
ープG3の最初の作業点D7間の移動時間T23として
求めることができる。
【0041】次に、最大グループ間移動時間計算部80
は、ステップS23で求めた各グループG1〜GN間の
移動時間から、最大の移動時間(最大グループ間移動時
間)を求める(ステップS24)。
【0042】そこで、グループ番号nをグループ数Nに
設定した後(ステップS25)、グループ間移動時間比
較部82は、ステップS24で求めた最大グループ間移
動時間と、グループG(N−1)およびグループGN間
の移動時間(グループ間移動時間T(N−1),N)と
を比較し(ステップS26)、グループ間移動時間T
(N−1),Nが最大グループ間移動時間である場合、
グループG(N−1)とグループGNとの間でロボット
姿勢の変化を十分に吸収できるものと判定し、処理を終
了する。
【0043】一方、グループ間移動時間T(N−1),
Nが最大グループ間移動時間でない場合、n=n−1と
して(ステップS27)、ステップS20〜S22の処
理と同様に、グループGn内の作業点に対するロボット
姿勢の修正を行う(ステップS28、S29)。ロボッ
ト姿勢の修正処理は、グループ間移動時間T(n−
1),nが最大グループ間移動時間となるグループGn
まで行われる。
【0044】以上のようにして求められた各作業点での
ロボット姿勢は、ティーチングデータの一部としてハー
ドディスク36に設定された後、シミュレーション回路
44によって動作確認され、記録媒体ドライブ40を介
して外部記録媒体38に記録される。次いで、外部記録
媒体38に記録されたティーチングデータは、ロボット
制御部24にダウンロードされ、多関節ロボット12の
制御に供される。
【0045】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、多関節
ロボットを初期姿勢に設定された原位置から各作業点に
移動させた後、原位置に同一姿勢で復帰させる際、原位
置と作業点との間および各作業点間において、最短移動
時間で多関節ロボットを移動させることのできるロボッ
ト姿勢を設定することができる。
【0046】この結果、多関節ロボットによる作業のサ
イクルタイムを短縮し、生産性を向上することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のオフラインティーチング装置およ
び多関節ロボットの概略構成図である。
【図2】本実施形態のオフラインティーチング装置の回
路構成図である。
【図3】本実施形態のオフラインティーチング装置にお
けるティーチングデータ作成回路のブロック図である。
【図4】本実施形態のオフラインティーチング装置にお
ける多関節ロボットの姿勢決定方法のフローチャートで
ある。
【図5】本実施形態のオフラインティーチング装置にお
ける多関節ロボットの姿勢決定方法のフローチャートで
ある。
【図6】本実施形態のオフラインティーチング装置にお
ける多関節ロボットの姿勢決定方法の説明図である。
【図7】多関節ロボットにおける同一作業点に対する複
数のロボット姿勢の説明図である。
【図8】多関節ロボットにおける異なるツール姿勢の説
明図である。
【符号の説明】
10…オフラインティーチング装置 12…多関節ロボ
ット 24…ロボット制御部 26…制御部 36…ハードディスク 42…ティーチン
グデータ作成回路 44…シミュレーション回路 56…ティーチングデータ作成プログラム 58…形状データ 60…ロボット仕
様データ 62…ロボット姿勢計算部 64…ロボット移
動時間計算部 66…ロボット姿勢計算回路 68…ロボット姿
勢修正回路 70…最小ツール姿勢偏差計算部 72…最短移動時
間計算部 74…ロボット姿勢選択部 76…ロボット姿
勢比較部 78…グループ設定部 80…最大グルー
プ間移動時間計算部 82…グループ間移動時間比較部 84…ロボット姿
勢修正部
フロントページの続き (72)発明者 柴田 薫 埼玉県狭山市新狭山1−10−1 ホンダエ ンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 3C007 AS11 BS12 BT08 CT05 CV08 CW08 LS10 LS15 LS20 MT01 5H269 AB12 AB33 BB09 CC09 DD06 QC10 SA10 SA11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】初期姿勢に設定された原位置から多関節ロ
    ボットを複数の作業点に移動させた後、前記原位置に前
    記初期姿勢で復帰させる際の前記各作業点におけるロボ
    ット姿勢の決定方法であって、 前記原位置から前記多関節ロボットを作業順方向に移動
    させるとき、前記各作業点に対して最短移動時間で移動
    可能なロボット姿勢を前記各作業点毎に求めるステップ
    と、 前記各作業点におけるロボット姿勢に従い、前記作業順
    方向に前記各作業点を複数のグループに分類するステッ
    プと、 前記各グループの間の前記最短移動時間が最大となる前
    記作業順方向の下流側の前記グループを求めるステップ
    と、 前記原位置から前記多関節ロボットを作業逆方向に移動
    させるとき、前記各作業点に対して最短移動時間で移動
    可能なロボット姿勢を、前記下流側の前記グループを構
    成する前記作業点まで求めるステップと、 前記作業順方向に求めた前記各作業点におけるロボット
    姿勢を、前記作業逆方向に求めた前記各作業点における
    ロボット姿勢によって修正するステップと、 からなることを特徴とする多関節ロボットの姿勢決定方
    法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の方法において、 前記原位置から前記多関節ロボットを前記各作業点に移
    動させるときの前記最短移動時間が略同一となるロボッ
    ト姿勢が複数ある場合、前記多関節ロボットのエンドエ
    フェクタの姿勢偏差が最小となるロボット姿勢を選択す
    ることを特徴とする多関節ロボットの姿勢決定方法。
  3. 【請求項3】請求項1記載の方法において、 前記作業順方向に求めた前記作業点のロボット姿勢が、
    前記作業逆方向に求めた前記作業点のロボット姿勢と略
    同一となる場合、ロボット姿勢の修正を行わないことを
    特徴とする多関節ロボットの姿勢決定方法。
  4. 【請求項4】初期姿勢に設定された原位置から多関節ロ
    ボットを複数の作業点に移動させた後、前記原位置に前
    記初期姿勢で復帰させる際の前記各作業点におけるロボ
    ット姿勢の決定装置であって、 前記各作業点でのロボット姿勢を計算するロボット姿勢
    計算部と、 前記原位置から前記各作業点および前記各作業点の間の
    移動時間を計算するロボット移動時間計算部と、 前記各作業点に対する前記移動時間が最短となるロボッ
    ト姿勢を前記各作業点毎に選択するロボット姿勢選択部
    と、 前記各作業点におけるロボット姿勢に従い、作業順方向
    に前記各作業点を複数のグループに分類し、前記各グル
    ープの間の前記移動時間が最大となる前記作業順方向の
    下流側の前記グループを選択するグループ選択部と、 前記多関節ロボットを作業順方向に移動させて得られる
    前記下流側の前記グループを構成する前記作業点の前記
    ロボット姿勢を、前記原位置から前記多関節ロボットを
    作業逆方向に移動させて得られる前記ロボット姿勢によ
    って修正するロボット姿勢修正部と、 を備えることを特徴とする多関節ロボットの姿勢決定装
    置。
  5. 【請求項5】請求項1記載の装置において、 前記原位置から前記作業点および前記各作業点間での前
    記多関節ロボットのエンドエフェクタの姿勢偏差を計算
    する姿勢偏差計算部を備え、 前記ロボット姿勢選択部は、前記原位置から前記多関節
    ロボットを前記各作業点に移動させるときの最短の前記
    移動時間が略同一となるロボット姿勢が複数ある場合、
    前記姿勢偏差が最小となるロボット姿勢を選択すること
    を特徴とする多関節ロボットの姿勢決定装置。
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