JP3315890B2 - データ処理システム - Google Patents

データ処理システム

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JP3315890B2
JP3315890B2 JP05319097A JP5319097A JP3315890B2 JP 3315890 B2 JP3315890 B2 JP 3315890B2 JP 05319097 A JP05319097 A JP 05319097A JP 5319097 A JP5319097 A JP 5319097A JP 3315890 B2 JP3315890 B2 JP 3315890B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ処理システ
ムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、データ処理システム(以下、単
にシステムという)は、外部から信号が与えられると、
必要に応じて当該システムの内部状態に基づいて、当該
入力された信号に対し信号処理を施し、処理結果を表す
信号を出力する。このシステムのうち、外部から与えら
れる信号に基づいて、所望の入出力特性が得られるよう
内部状態を適応させることができるシステムが知られて
おり、これを学習システムと呼ぶ。
【0003】このような学習システムは、入力される情
報と出力する情報の対応関係を学習するシステムである
が、その典型はニューラルネットワークである。ニュー
ラルネットワークは、生体の脳のネットワーク構造を模
倣した工学的情報処理装置である。ニューラルネットワ
ークは、例えば、制御を含む情報処理に用いられ、その
構造はソフトウェア分野にも応用されている。
【0004】ここで、図17は、ニューラルネットワー
クの構造の一例を示す概念図である。この図に示すよう
に、ニューラルネットワークは、多数のニューロン素子
N(ユニット)を通常多段に接続したものである。そし
て、典型的には、各素子同士を接続する各リンク(信号
経路)Lに、それぞれ刺激の伝達しやすさを示す荷重値
が設定され、各素子がどのような入力信号(刺激)の組
み合わせに対してどのような出力信号(反応)を生じる
かは、素子ごとの関数及び関数のパラメータとして表現
される。なお、一般的に、ある層の素子への入力信号
は、前層の各素子の出力信号を各次元とする多次元値で
あるから、各リンクの荷重値は、多次元値を受領する側
の素子の関数のパラメータとしても実現できる。
【0005】このようなニューラルネットワークの構築
は、以下のようにして行われていた。例えばGUI(グ
ラフィカル・ユーザ・インタフェース)を採用したCA
Dシステム等を用いて、ネットワークの構造を定義す
る。すなわち、入出力層及び中間層の定義や素子間の接
続関係の定義等を行う。具体的には、例えば構築しよう
としているシステムを構成する複数の素子Nと上記リン
クLとを画面に表示させ、それらを適宜配置していくこ
とにより、ネットワークを構成する。
【0006】そして、ニューラルネットワークでは、入
力信号と出力信号との対応関係を各荷重値や各素子のパ
ラメータとして学習した後蓄積し、入力信号に対して対
応する出力信号を出力する。このような対応関係を学習
させるための学習アルゴリズムは各種知られているが、
典型的なものはバックプロパゲーション(誤差逆伝播
法)である。
【0007】バックプロパゲーションでは、入力信号
と、その入力信号に対する望ましい出力信号(教師情
報)との組を多数用意し、入力信号に対する出力信号が
教師情報に近づくように、各荷重値や、各素子のパラメ
ータを修正していく。このための誤差の算出では、ある
層の素子で算出された誤差はその前層の素子へリンクの
荷重値に応じて順次伝播されるので、誤差に対して大き
な影響を与えている素子のパラメータほど大きく修正さ
れる。
【0008】このような修正処理を行う修正処理手段
は、従来、ニューラルネットワーク全体の構築後、ニュ
ーラルネットワークのネットワーク構造や各素子の関数
やパラメータに合わせて構築し、学習システムに付加し
ていた。すなわち、図18は、従来のニューラルネット
ワークと修正処理手段Mとの関係を示す概念図であり、
素子Nの一部に対する修正処理を破線の矢印で示してい
る。
【0009】図18の示すように、従来では、例えば画
面上で一通りニューラルネットワークを構成した後に、
そのネットワーク構造に応じて修正処理手段Mを構築し
ていた。この修正処理手段Mは、入力信号を与えて学習
システムを実行し、得られる出力信号と望ましい出力信
号である上記教師情報との誤差を求め、この誤差が収束
するように各素子のパラメータを修正するプログラムに
よって形成される。
【0010】近年では、ニューラルネットワークのファ
ジィ推論への応用も行われる。このような応用では、フ
ァジィ推論の各段階をネットワークの各層に対応させ
る。この結果、ニューラルネットワークのための上述し
た修正手法を用いて、各メンバーシップ関数の自動調整
(学習)などが可能になる。図19は、ファジィ推論へ
のニューラルネットワークの応用を示す概念図である。
この図において、fは関数、Σは代数和、Πは代数積を
それぞれ実現する素子Nを表す。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来技術では、修正処理手段Mは、例えば図18
もしくは図19に示すようなニューラルネットワーク全
体を一通り構築した後に、そのネットワーク構造等に応
じて構築していた。すなわち、ニューラルネットワーク
を構築し終わってから、それとは別途に修正処理用の大
規模なプログラムを作成しなければならなかった。
【0012】また、各素子Nに対して修正処理を施すた
め、その素子Nの関数やパラメータに応じて修正処理装
置Mを設計しなければならなかった。そのため、一部の
素子Nを削除もしくは変更等することによってネットワ
ークの構造を変更した場合、修正処理手段Mを改めて設
計し直さなければならないという問題があった。従っ
て、ネットワークに修正を加える度に修正処理手段Mを
構築し直す必要があり、学習システムの構築の効率化が
困難であった。
【0013】また、上述したように、ニューラルネット
ワークをファジィ推論へ応用した場合、ネットワークの
構成がより複雑となるため、修正処理手段Mの構築がよ
り面倒となり、システムの構築の効率化が更に困難とな
るという問題があった。
【0014】更に、このようなシステムを構築する従来
の装置では、各素子NとリンクLを選択して接続すると
いった単純な方法で設計を行うことができなかった。ま
た、素子NやリンクLの接続状態をユーザが視認し易い
ように表示することができず、効率よくシステムを構築
することができなかった。
【0015】また、従来の装置では、ユーザがシステム
を構築するための条件を入力するだけで、その条件を満
たす範囲内でシステムの構成を自動的に作成するという
ことができなかった。
【0016】このような問題点は、学習システムに限ら
ず、データの処理に応じてシステムの内部構造を修正す
るような従来のデータ処理システム全般に言えるもので
ある。従って、従来では、システムを単位化或いはモジ
ュール化することは行われていても、システムを修正す
る手段そのものはシステムの構築後、システム全体を修
正対象とする手段を改めて構築していた。
【0017】本発明は、上記のような従来技術の問題点
を解決するために提案されたものであり、その目的は、
システムを構成する各ユニットにそれぞれ修正手段を設
けることにより、システムの構築時に修正処理手段も同
時に構築することが可能であり、システムの構築及び変
更を容易に実施することができるデータ処理システムを
提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1記載のデータ処理システムは、信号経路1
で相互に接続された複数のユニット2と、制御部3と、
演算順序管理部4とを備え、前記制御部3は、システム
外部から動作メッセージMESが与えられると、演算順
序管理部4に記憶された動作順序情報ORDに基づいて
各ユニット2に動作メッセージMESを送出し、前記各
ユニット2には、信号経路1との間で情報を授受するた
めの上流端子5及び下流端子6が設けられ、上流端子に
入力信号ISが入力されるとそれを順次伝播させ出力信
号OSとして下流端子に出力する順方向処理と、下流端
子に誤差信号OS’が入力されるとそれを逆方向に伝播
させ上流端子に誤差信号IS’として出力する逆方向処
理とを行い、且つ、順方向出力信号FWOSもしくは逆
方向出力信号BWOSを受けたとき、それらの内容を保
持するとともに信号経路1に送出し、各ユニット2に
は、前記順方向処理を実行する演算部7と、その順方向
処理に用いられる順方向動作パラメータPRMを記憶す
るパラメータ記憶部8とが設けられ、演算部7は、上流
端子5から入力される順方向入力信号FWISとパラメ
ータ記憶部8に記憶されたパラメータPRMとに基づい
て順方向処理演算を実行した後、演算結果を順方向出力
信号FWOSとして下流端子6に送出し、各ユニット2
には、前記パラメータ記憶部8のパラメータPRMを更
新して前記逆方向処理を行う学習部9が設けられ、この
学習部9は、上記逆方向処理のための修正情報MDIS
を生成する生成部10と、修正情報MDISを記憶する
修正情報記憶部11と、修正情報MDISに基づいて上
記パラメータPRMを修正する修正部12とを有し、前
記生成部10は、下流端子6から入力される逆方向入力
信号BWISであるユニット2間で伝播される誤差を表
す誤差信号OS’と、パラメータ記憶部8に記憶された
パラメータPRMとに基づいて、生成処理演算を実行し
た後、演算結果を逆方向出力信号BWOSとして上流端
子5に送出すると共に、修正情報MDISを修正情報記
憶部11に送出し、前記修正部12は、修正情報記憶部
11に記憶された修正情報MDISと、パラメータ記憶
部8に記憶されたパラメータPRMとに基づいて、下流
から入力された逆方向入力信号BWOSに基づき、自己
のパラメータPRMをどれだけ修正すれば誤差が少なく
なるかを演算し、その結果を新たなパラメータPRMと
してパラメータ記憶部8に格納することを特徴とする。
【0019】このような構成を有する請求項1のデータ
処理システムにおいては、システムSを構成するユニッ
ト2自体が、順方向処理を実行する機能と逆方向処理を
実行する機能とを兼ね備えている。そのため、制御部3
によって各ユニット2が制御されることにより出力信号
OSの演算や学習など、必要な動作が容易に実現され
る。また、各ユニット2毎に学習部9を有するため、シ
ステムSの構築は各ユニット2の接続のみで行うことが
できる。また、システムS全体の学習及び修正は、ユニ
ット2毎の処理の集合として実現することができる。こ
のとき、誤差等の情報はユニット2間で伝達されるが、
ユニット2単位の学習動作はユニット2内で完結する。
このため、学習や修正の手段を、システムSの構築後や
変更後に、システムS全体に対して設計する必要がな
く、システムSの構築が容易となる。
【0020】請求項2記載のデータ処理システムは、請
求項1記載の発明において、請求項1のデータ処理シス
テムが1つの上位ユニットとして構成され、この上位ユ
ニットが信号経路1で相互に接続された個々のユニット
2を構成していることを特徴とする。この請求項2の発
明によれば、より複雑なシステムを構成する場合であっ
ても、システムの各部分が階層化したユニットによって
構成されているので、各階層毎に同様な操作でシステム
の構築を行うことが可能になる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面に基づいて具体的に説明する。なお、本実施形
態は、プログラムがコンピュータを制御することで実現
され、プログラムやコンピュータ自体の構成は種々考え
られるので、本発明の各機能に対応する仮想的回路ブロ
ックや処理のまとまりを想定して説明する。
【0022】A.システムの構成、作用及び効果。 (1)システムの構成。 本実施の形態のシステムは、主として、簡単な処理機能
をもつユニットのネットワークとして構成されるものと
する。また、システムが本来要求される信号手順を実行
する信号処理機能を、順方向処理と呼ぶ。更に、目的の
入出力特性を得るために内部状態を変更する機能を、逆
方向処理と呼ぶ。本実施の形態によるシステムは、順方
向処理の機能と逆方向処理の機能とを有する。
【0023】図1は、本実施形態における学習システム
(以下、単にシステムSという)の構成の一例を概念的
に示す機能ブロック図である。この図に示すように、シ
ステムSは、信号経路1で相互に接続された複数のユニ
ット2を含む。本システムSは、入力端子に入力信号I
Sが入力されると、それを順次伝播させ、出力信号OS
として出力する順方向処理を行うようになっている。ま
た、逆に、出力端子に誤差信号OS’が入力されると、
逆方向に伝播させ、入力端子に誤差信号IS’として出
力する逆方向処理を行うようになっている。
【0024】また、制御部3は、外部から動作メッセー
ジMESが与えられると、演算順序管理部4に記憶され
た動作順序情報ORDに基づいて各ユニット2に動作メ
ッセージMESを送出する。ここで、外部とは、このシ
ステムSを有するシステム全体の制御装置、もしくは、
ユーザがコマンドを入力する入力手段等を含む。なお、
この具体的態様の一例は、オブジェクト指向プログラミ
ングにおいて、各ユニット2を個々のインスタンスと
し、制御部3の機能を果たす別のインスタンスから、各
ユニット2にメッセージを送信することである。
【0025】また、図2は、各ユニット2の具体的構成
を示す機能ブロック図である。この図に示すように、各
ユニット2には、図1に示す信号経路1との間で情報を
授受するための上流端子5及び下流端子6が設けられて
いる。これら上流端子5及び下流端子6は、図2では各
1つずつ設けられているが、これに限らず、図1に示す
ようにユニット2毎に複数設けるようにしてもよい。ま
た、上流端子5及び下流端子6は、上流側から下流側の
みならず、下流側から上流側へも信号を伝達するように
構成されている。
【0026】一方、図1に示す信号経路1は、制御部3
の動作メッセージMESを受けて動作するのではなく、
接続されている一方のユニット2の動作が完了したイベ
ントをトリガとして動作を開始するようになっている。
信号経路1は、一方のユニット2の下流端子6もしくは
上流端子5から出力される順方向出力信号FWOSもし
くは逆方向出力信号BWOSを、他方のユニット2の上
流端子5もしくは下流端子6に直ちに送出するようにな
っている。
【0027】また、上流端子5及び下流端子6は、ユニ
ット2の内部からの信号、すなわち順方向出力信号FW
OSもしくは逆方向出力信号BWOSを受けたとき、そ
れらの内容を保持するとともに信号経路1に送出する。
一方、ユニット2の外部から信号を受けたときには、そ
の内容を保持し、ユニット2内部の各部からアクセスさ
れたときに信号を引き渡すようになっている。
【0028】また、各ユニット2には、上述した順方向
処理を実行する演算部7と、その順方向処理に用いられ
る順方向動作パラメータPRM(以下、単にパラメータ
PRMという)を記憶するパラメータ記憶部8とが設け
られている。演算部7は、上流端子5から入力される順
方向入力信号FWISとパラメータ記憶部8に記憶され
たパラメータPRMとに基づいて順方向処理演算を実行
した後、演算結果を順方向出力信号FWOSとして下流
端子6に送出する。この演算部7の演算内容及びパラメ
ータPRMは、各ユニット2の機能に応じて設定されて
いる。従って、図1に示す各ユニット2の機能を異なら
せることもでき、また、同一の層のユニット2が同一の
機能を持つようにすることもできる。
【0029】更に、各ユニット2には、上記パラメータ
記憶部8のパラメータPRMを更新して学習を行う、す
なわち、上述した逆方向処理を行う学習部9が設けられ
ている。この学習部9は、上記逆方向処理のための修正
情報MDISを生成する生成部10と、修正情報MDI
Sを記憶する修正情報記憶部11と、修正情報MDIS
に基づいて上記パラメータPRMを修正する修正部12
とを有している。
【0030】上記生成部10は、下流端子6から入力さ
れる逆方向入力信号BWIS、すなわちユニット2間で
伝播される誤差を表す誤差信号OS’と、パラメータ記
憶部8に記憶されたパラメータPRMとに基づいて、生
成処理演算を実行した後、演算結果を逆方向出力信号B
WOSとして上流端子5に送出する。また、修正情報M
DISを修正情報記憶部11に送出する。具体的には、
下流から入力された誤差、すなわち逆方向入力信号BW
ISに対して、自己のパラメータPRMの関与分を考慮
した誤差を表す逆方向出力信号BWOSを上流へ出力す
る。これが、上流側のユニット2の下流端子6に誤差信
号OS’として入力される。
【0031】ここで、上記生成部10は、誤差信号O
S’とパラメータ記憶部8に記憶されたパラメータPR
Mに加えて、演算部7が保持する情報(例えば、順方向
入力信号FWISや順方向出力信号FWOS)に基づい
て、生成処理演算を実行してもよい。
【0032】また、上記修正部12は、修正情報記憶部
11に記憶された修正情報MDISと、パラメータ記憶
部8に記憶されたパラメータPRMとに基づいて、修正
処理演算を実行する。具体的には、下流から入力された
誤差、すなわち逆方向入力信号BWOSに基づき、自己
のパラメータPRMをどれだけ修正すれば誤差が少なく
なるかを演算し、その結果を新たなパラメータPRMと
してパラメータ記憶部8に格納する。
【0033】また、各ユニット2は、ユニット2内の各
部の動作を制御する制御部13を有する。制御部13
は、図1に示すユニット2の外部に設けられた制御部3
から送出される動作メッセージMESに基づいて、各部
に動作指示を送信するようになっている。すなわち、演
算部7には順方向動作指示FWMを送出し、生成部10
には逆方向動作指示BWMを送出し、また、修正部12
には修正動作指示MDMを送出する。
【0034】ここで、図3に示すように、図1に示すシ
ステムSを下位のユニットとして用い、更に上位のシス
テムSを構成することによって、システムS全体を階層
構造とすることができる。
【0035】(2)システムSの作用及び効果。 次に、上述した本実施の形態によるシステムSの作用に
ついて説明する。 (2−1)システムSの動作。 まず、図1に示すシステムSは、概念的には、以下のよ
うに動作する。
【0036】(2−1−1)順方向処理。 図4(a)は、システムSが順方向処理を行う場合の動
作を示す概念図である。同図に示すように、学習システ
ムSの入力端子に入力信号ISが与えられると共に、制
御部3に対して外部から順方向処理を指示する動作メッ
セージMESが送られてくると、制御部3は、演算順序
に応じた順番に各ユニット2に対して、順方向処理を指
示する動作メッセージMESを送出する。これにより、
入力信号ISは、信号経路1を伝播して、信号経路1に
接続されたユニット2に入力される。また、各ユニット
2から出力される信号も、信号経路1を伝播して後段の
ユニット2又は出力端子に伝えられ、出力信号OSとし
て出力される。
【0037】ここで、システムS内のユニット2が階層
構造を有しており、ユニット2の内部に同様のシステム
Sが形成されている場合には、当該ユニット2に順方向
処理を指示する動作メッセージMESが与えられたと
き、そのユニット2内のシステムSにおいて図1に示す
システムS全体と同様の処理が再帰的に繰り返される。
【0038】例えば、図4(a)に示すような場合に
は、(1)〜(9)の順序で動作メッセージMESが送
られるものとする。それにより、当該順序で各ユニット
2が動作、すなわち図2に示す演算部7による順方向処
理演算を行い、入力信号ISが入力端子側から出力端子
の方向に流れる。その結果、当該出力端子に、順方向処
理の演算結果である出力信号OSが得られる。
【0039】なお、ここでは、各ユニット2の動作を
(1)〜(9)の順序で順次行うこととしたが、これに
限らない。すなわち、並列的に動作可能なユニット2に
ついては、並列に動作するようにしてもよい。これは、
以下に示す逆方向処理の場合についても同様である。
【0040】(2−1−2)逆方向処理。 また、図4(b)は、システムSが逆方向処理を行う場
合の動作を示す概念図である。同図に示すように、シス
テムSの出力端子に誤差信号OS’が与えられると共
に、制御部3に対して外部から逆方向処理を指示する動
作メッセージMESが送られてくると、制御部3は、演
算順序に応じた順番に各ユニット2に対して、逆方向処
理を指示する動作メッセージMESを送出する。
【0041】例えば、図4(b)に示すような場合に
は、(1)〜(9)の順序で動作メッセージMESが送
られるものとする。それにより、当該順序で各ユニット
2において、図2に示す生成部10による生成処理演算
及び修正部12による修正処理演算が行われる。すなわ
ち、生成部10により、逆方向入力信号BWISとパラ
メータPRMとに基づいて当該ユニット2における誤差
である逆方向出力信号BWOSが算出される。この逆方
向出力信号BWOSは、次の層が存在するときは、次の
層のユニット2の誤差信号OS’として順次伝達され
る。
【0042】このようにして、誤差信号OS’が出力端
子側から入力端子の方向に流れる。その結果、各ユニッ
ト2において、修正情報記憶部11に修正情報MDIS
が蓄積されると共に、パラメータ記憶部8に記憶された
パラメータPRMが修正される。また、入力端子には、
前段のシステムSに送出されるべき誤差信号IS’が得
られる。
【0043】(2−2)システムSの学習。 次に、このような順方向処理及び逆方向処理の機能を有
するシステムSにおける学習動作について説明する。学
習は、入力信号ISと、この入力信号ISに対応すべき
出力信号OSである出力信号(教師情報)とを組にした
データセットを用いて行い、データセットは通常複数組
用いる。
【0044】ここで、図5は、学習の手順を示すフロー
チャートである。まず、システムSを有するシステム全
体の図示しない制御手段は、初期化処理後(ステップ5
1)、データセットのカウンタをリセットする(ステッ
プ52)。次に、上記制御手段(もしくはユーザ)は、
全てのデータセットを選択したか否かを判断し(ステッ
プ53)、全てのデータセットを選択するまで順次選択
する(ステップ54)。
【0045】次に、上記制御手段(もしくはユーザ)
は、制御部3に動作メッセージMESを送信することに
より、選択したデータセットの入力信号ISに基づいて
出力信号OSを演算する上述した順方向処理を行わせる
(ステップ55)。すなわち、図2に示す各ユニット2
において、演算部7は、パラメータPRMに基づいて順
方向入力信号FWISに対応する順方向出力信号FWO
Sを生成する。この順方向出力信号FWOSは、次の層
が存在するときは、次の層のユニット2に入力信号IS
として順次伝達される。
【0046】次に、得られた出力信号OSと教師情報と
に基づいてバックプロパゲーション(誤差逆伝播法)に
よる上述した生成処理を行う(ステップ56)。すなわ
ち、上記出力信号OSと教示情報とに基づいて誤差信号
OS’を生成し、システムSの出力端子に入力する。こ
れにより、各ユニット2において修正情報MDISが生
成され蓄積される。
【0047】このとき、各層のユニット2では、出力信
号OSと教師情報の誤差及び荷重値を含むパラメータP
RMから、当該層の各ユニット2毎の誤差が算出され、
この誤差が前層の各ユニット2に伝播される。各ユニッ
ト2では、このように伝播される誤差に基づいてパラメ
ータPRMの修正量が算出され、算出された修正量が修
正情報MDISに加算される。
【0048】そして、上記制御手段は、データセットの
カウンタをインクリメントし(ステップ58)、制御手
段(もしくはユーザ)は、再び全てのデータセットを選
択したか否かを判断する(ステップ53)。全てのデー
タセットを選択するまで上記ステップ53〜ステップ5
7の処理を繰り返し、全てを選択したと判断すると、制
御部3は、各ユニット2におけるパラメータPRMの修
正処理を行う(ステップ58)。すなわち、図2におい
て、各ユニット2の制御部13は、上記制御部3から修
正処理を指示する動作メッセージMESを受け取ると、
修正部12に対し修正動作指示MDMを送出する。これ
により、修正部12は、修正情報記憶部11に蓄積され
た修正情報MDISに基づいて、パラメータPRMを修
正する。
【0049】このような修正処理の後、制御部13は、
修正情報記憶部11の修正情報MDISを初期化する。
そして、制御部3は、システムS全体の誤差が所定の範
囲に収束するなど所定の条件が満たされれたか否かを判
断し(ステップ59)、所定の条件が満たされていなけ
れば、ステップ52からの処理を繰り返す。なお、修正
処理(ステップ58)は、ひとつのデータセットごと
に、生成処理(ステップ56)に続いて施すようにして
もよい。
【0050】(2−3)システムSの構築。 次に、上述したシステムSを構築する手順の概略につい
て説明する。図6は、本実施の形態によるシステムSを
構築する手順を示す概略図である。すなわち、この手順
では、ユーザは、目的のシステムSに必要な要素、すな
わち、ユニット2及び信号経路1を順次選択し(ステッ
プ62)、選択し終えた後(ステップ64)、要素同士
を接続し(ステップ65)、演算順序を制御手段(シス
テムSを構築する装置の有する制御手段)に登録する
(ステップ66)。
【0051】また、既存のユニット2及び信号経路1は
予めライブラリに登録しておき、このライブラリから選
択して利用する(ステップ61,62)。一方、新たな
ユニット2及び信号経路1は、新規に作成して用いる
(ステップ63)。また、ユニット2及び信号経路1の
新規作成の際には、当該要素に係る演算部7の動作内容
(順方向処理)、生成部10の動作内容(逆方向処
理)、及び修正部12の動作内容(修正処理)は、関数
型や手続き型等の所定の形式で記述する。また、各ユニ
ット2間の演算順序は、信号の依存関係を考慮し、入力
信号から出力信号へ至る情報の流れに沿って決定する。
【0052】以上のように、本実施の形態によるシステ
ムSは、当該システムSを構成するユニット2自体が、
順方向処理を実行する機能と逆方向処理を実行する機能
とを兼ね備えている。そのため、本実施の形態によるシ
ステムSによれば、以下のような効果が得られる。すな
わち、システムSの構成は、信号経路1により互いに接
続されたユニット2の集合となっており、その動作は順
方向処理、逆方向処理ともに、制御部3からのメッセー
ジ送信によりユニット2を同期させながら行う。このよ
うに、制御部3によって各ユニット2が制御されること
により出力信号OSの演算や学習など、必要な動作が容
易に実現される。例えば、誤差逆伝播法による学習の際
は、各ユニット2の学習部9は順方向処理時とは逆のユ
ニット2の順序で、順次動作するよう自動的に制御され
る。
【0053】また、各ユニット2毎に学習部9を有する
ため、システムSの構築は各ユニット2の接続のみで行
うことができる。また、システムS全体の学習及び修正
は、ユニット2毎の処理の集合として実現することがで
きる。このとき、誤差等の情報はユニット2間で伝達さ
れるが、ユニット2単位の学習動作はユニット2内で完
結する。このため、学習や修正の手段を、システムSの
構築後や変更後に、システムS全体に対して設計する必
要がなく、システムSの構築が容易となる。従って、本
実施の形態において、システムSの構築は、各ユニット
2について独立に行うことができるため、構築するため
の装置は、各ユニット2の編集機能と全ユニット2を接
続する機能があればよく、構成を単純化することができ
る。
【0054】更に、本実施の形態では、修正情報MDI
Sに基づいてパラメータPRMが修正されるため、誤差
逆伝播法(バックプロバケーション)等の単純な手法で
学習を実現させることができる。
【0055】B.システム構築装置の構成、作用及び効
果。 (1)システム構築装置20の構成。 次に、上述したシステムSを構築するシステム構築装置
の一例を説明する。
【0056】図7は、本実施の形態によるシステム構築
装置20の構成を示す機能ブロック図である。同図にお
いて、21はユーザインタフェース部であり、例えばC
RTディスプレイ等の表示装置と、キーボード及びマウ
ス等の入力装置とを有する。システム構築装置20は、
このユーザインタフェース部21を介してユーザと情報
のやり取りを行うようになっている。なお、上記表示装
置として液晶ディスプレイ等、及び上記入力装置のマウ
スに代わってライトペン等、他の入出力装置であっても
よい。
【0057】図7において、22はデータ処理部であ
り、ユーザインタフェース部21を介して入力される各
種コマンドに応じて、コマンドの解析、入力された設計
情報の加工等の処理を実行する。この処理の結果は、シ
ステム構築装置20内の各部に送出される。また、23
はシステムウインドウであり、ユーザインタフェース部
21を介して、ユーザとシステムSの構築のための操作
情報のやり取りを行う。すなわち、ユーザインタフェー
ス部21によりユーザがコマンドを入力すると、これを
データ処理部22に送出する。また、データ処理部22
からデータが送られてきた場合は、その内容をユーザイ
ンタフェース部21に送出し、例えば表示装置に表示さ
せる等の処理を行う。このシステムウインドウ23は、
ユーザにとってシステム構築装置20の見かけ上の本体
として扱われる。
【0058】24は機能エディタ部であり、例えばネッ
トワークエディタ25、ルールエディタ26、及びメン
バシップ関数エディタ27等の複数の機能エディタを有
している。機能エディタ部24は、ユーザインタフェー
ス部21を介してユーザとシステムSの設計情報をやり
取りするようになっている。また、機能エディタ部24
に属する各機能エディタは、システムSを構成する各ユ
ニット2の機能に対応して適切なインタフェースを有し
ている。従って、ユニット2の機能に応じた機能エディ
タが割り当てられる。
【0059】機能エディタ部24は、ユーザにより、ユ
ーザインタフェース部21を介してシステムSの設計情
報が入力されると、これをデータ処理部22に送出す
る。また、データ処理部22から設計情報が送られてき
た場合には、その内容を反映させ、例えばユーザインタ
フェース部21の表示装置に表示させる等の処理を行
う。
【0060】図7において、28はシステム設計データ
格納部であり、データ処理部22が処理するシステムS
の設計情報を格納する。当該設計情報の管理は、上述し
た各ユニット2単位に行われる。なお、この設計情報の
具体的な内容については、後述する。
【0061】また、29はユニットデータベースであ
り、ユーザがシステムSの設計情報を編集もしくは確認
する際、各ユニット2に必要な設計情報、及び、そのユ
ニット2についての設計情報を編集もしくは確認するの
に適切な機能エディタの定義が格納されている。従っ
て、上記データ処理部22は、ユーザからあるユニット
2についてエディタの起動要求を受けると、ユニットデ
ータベース29を参照して、当該ユニット2の機能に適
切な機能エディタを探す。
【0062】更に、30はユニットライブラリであり、
目的のシステムSを具現化する際に必要となる各ユニッ
ト2のテンプレートを集めたライブラリである。各テン
プレートは、各ユニット2の設計情報の具体値を与えら
れることにより具現化される。各ユニット2のテンプレ
ートには、図2に示す演算部7、生成部10及び修正部
12の処理内容の定義が含まれている。
【0063】31はターゲットシステム変換部であり、
システム設計データ格納部28に格納された設計情報に
基づいてユニットライブラリ30のテンプレートをリン
クすることにより、実行プログラム32を生成する。こ
れにより、目的のシステムSを具現化する。ここで、上
記実行プログラム32は、システム構築装置20によっ
て設計されたシステムSの実体であり、システム構築装
置20とは別のプログラムとして動作するようになって
いる。
【0064】更に、33は通信部であり、システム構築
装置20が実行プログラム32との間で通信を行う部分
である。すなわち、通信部33は、実行プログラム32
による実行内容をデータ処理部22に送出すると共に、
データ処理部22からの指示をシステムSに伝達するよ
うになっている。
【0065】また、34は探索条件入力部であり、ユー
ザがユーザインタフェース部21を介して、構築対象で
あるシステムSを構成すべきユニットの種類、ユニット
の間の信号経路1の接続において満たすべき条件、及び
システムSの評価基準等の探索条件を入力すると、それ
らを取り込むようになっている。また、探索情報入力部
34は、システムSを構成する各ユニット2の機能に対
応して適切なインタフェースを有している。従って、ユ
ニット2の機能毎に入力部が設定されており、ユーザが
ユニット2に応じた探索条件の入力部を選択するように
なっている。例えば、システムSが簡略型ファジィ推論
システムである場合、ユーザは簡略型ファジィ用入力部
35を選択する。
【0066】探索情報入力部34は、ユーザにより、ユ
ーザインタフェース部21を介して上記探索条件が入力
されると、これをデータ処理部22に送出する。また、
データ処理部22から情報が送られてきた場合には、そ
の内容を反映させ、例えばユーザインタフェース部21
の表示装置に表示させる等の処理を行う。
【0067】更に、36はシステム構成探索手段であ
り、探索情報入力部34により上記探索条件が入力され
ると、その入力された条件を満たす範囲で、構築対象の
システムSを構成すべきユニット2の組合せ、ユニット
2間の適切な接続、及び当該ユニット2のパラメータP
RM等のシステムSの構成要素を作成する。このシステ
ムSの構成要素の決定方法はシステムSの種類によって
異なるため、システムSの種類に応じた探索手段が設定
される。例えば、システムSが上記のように簡略型ファ
ジィ推論システムである場合、簡略型ファジィ用探索手
段37が割り当てられる。システム構成探索手段36
は、上記システムSの構成要素を作成した後、例えばタ
ーゲットシステム変換部31等を用いて仮の候補システ
ムの実行プログラム32を生成し、その候補システムに
対して学習及び評価を行う。
【0068】また、38は入出力データ格納部であり、
システム構成探索手段36が上記候補システムに対して
学習を行う際に使用する学習用入出力データを格納す
る。システム構成探索手段36は、この学習用入出力デ
ータを用いて候補システムの学習を行い、候補システム
に含まれるユニット2のパラメータPRMを変更するよ
うになっている。また、入出力データ格納部38には、
データ処理部22が上記学習後の候補システムに対して
評価を行う際に使用するテスト用入出力データを格納す
る。データ処理部22は、このテスト用入出力データを
用いて候補システムの入出力データの同定精度を調べる
等の方法により、候補システムの良さを評価するように
なっている。
【0069】(2)機能エディタ部24の詳細。 次に、機能エディタ部24の詳細について説明する。本
実施の形態では、上述したように、機能エディタとして
ネットワークエディタ25、ルールエディタ26、及び
メンバシップ関数エディタ27が設けられているものと
する。
【0070】(2−1)ネットワークエディタ25。 まず、ネットワークエディタ25について示す。ネット
ワークエディタ25は、ユニット2を信号経路1によっ
て接続するためのエディタである。このネットワークエ
ディタ25により、ユーザは目的のシステムSの構成を
設計する。すなわち、図1に示すようなネットワークの
構成を編集する。また、上述したように、ユニット2は
内部に更にユニット2のネットワーク(階層構造)をも
つことができる。このような機能をもつユニット2に対
する機能エディタとして、ネットワークエディタ25が
割り当てられる。このため、システムSが複雑な構造を
もっている場合にも、ネットワークエディタ25によっ
て適切な階層構造が与えられ、機能的なシステム構成を
一貫した操作で実現することができる。
【0071】(2−2)ルールエディタ26。 次に、ルールエディタ26について示す。ルールエディ
タ26は、あるユニット2が、ファジイ推論のようなI
F−THENルールに基づく推論を実行する機能を有し
ている場合に、そのIF−THENルールを設計及び変
更するためのエディタである。ここでは、1つのユニッ
ト2に、複数のIF−THENルールを持たせることが
できる。また、IF−THENルールの設計情報は、ル
ールを構成する命題と当該命題を構成するラベルのリス
トと、それらの組合せとで表現される。このルールエデ
ィタ26は、ファジイシステムの設計において重要な機
能であり、推論機構をユニット2の1機能として実現す
ることにより、システムSの1パターンとしてファジイ
システムを構築することができるようになる。
【0072】(2−3)メンバシップ関数エディタ2
7。 次に、メンバシップ関数エディタ27について示す。メ
ンバシップ関数エディタ27は、あるユニット2がファ
ジイ論理のメンバシップ関数を表現及び評価する機能を
有している場合に、そのメンバシップ関数を設計及び変
更するためのエディタである。この場合も、1つのユニ
ット2に、複数のメンバシップ関数を持たせることがで
きる。また、メンバシップ関数の設計情報は、メンバシ
ップ関数の形状を特徴づけるパラメータ(以下、定義パ
ラメータと呼ぶ)の組として表現される。このメンバシ
ップ関数エディタ27は、学習機能を有するファジイシ
ステムの設計には不可欠な機能であり、メンバシップ関
数をユニット2の1機能として実現することにより、シ
ステムSの1パターンとしてファジイシステムを構築す
ることができるようになる。
【0073】なお、機能エディタ部24が有する機能エ
ディタの種類は、上述のネットワークエディタ25、ル
ールエディタ26、及びメンバシップ関数エディタ27
に限らず、ユーザインタフェース部21の機能に応じて
適当なエディタを設けることができる。例えば、ルール
エディタ26に、別途与えられる入出力データセットを
所定のクラスタリング手法を用いてグループ分けするこ
とにより、ユーザが余分な操作を行うことなくIF−T
HENルールセットを生成する機能を有する機能エディ
タを具備するようにしてもよい。
【0074】(3)ユニット2の設計情報。 次に、ユニット2の設計情報に関して説明する。上記シ
ステム設計データ格納部28に格納される各ユニット2
の設計情報は、大別して共通項目と固有項目との2種類
に分類される。すなわち、共通項目は、すべてのユニッ
ト2に共通の情報であり、固有項目は、当該ユニット2
に固有の情報である。
【0075】上記共通項目には、入出力の次元、ユニッ
ト2の有する機能の名称である機能名称、及び学習値リ
ストLPLがある。上記入出力の次元は、ユーザがユニ
ット2及び信号経路1等を配置する際に設定され、機能
の名称はユーザに属性として設定される。
【0076】ここで、構築の対象であるシステムSは、
上述のように、その内部に学習によって変更されるパラ
メータPRMを有している。このパラメータPRMは、
一般に複数のシステムSに設定されているが、すべてそ
のシステムSを構成するユニット2毎に分散して存在し
ている。上記学習値リストLPLは、あるユニット2内
部に存在するパラメータPRMの組を表す。
【0077】上記学習値リストLPLは、すべてのユニ
ット2について実体として設定されている必要はなく、
そのユニット2に学習すべきパラメータPRMが存在す
る場合に設定されていればよい。この学習値リストLP
Lの設定は、上述した機能エディタ部24に属する機能
エディタを介して行われるが、基本的にすべてのユニッ
ト2について共通のユーザインタフェース部21を用い
て設定されることができる。例えば、ネットワークエデ
ィタ上でユーザがユニット2の属性を設定する際に、パ
ラメータPRMの種類を設定するようにしてもよい。
【0078】次に、固有項目について説明する。例え
ば、メンバシップ関数の機能を有するユニット2の場
合、固有項目としてメンバシップ関数を特徴づける定義
パラメータが設定される。そして、この定義パラメータ
に、上述の学習値リストLPLに定義される学習すべき
パラメータを割り当てることができる。この場合、学習
値リストLPLは、メンバシップ関数エディタ27上で
設定される。すなわち、学習すべきパラメータをメンバ
シップ関数の定義パラメータに設定することにより、シ
ステムSとしてメンバシップ関数の形状を学習すること
ができるファジイシステムを実現することができる。
【0079】また、例えば、ニューロン素子の機能を有
するユニット2の場合、固有項目として例えばシナプス
結合荷重値が設定される。そして、このシナプス結合荷
重値に、学習値リストLPLに定義される学習すべきパ
ラメータを割り当てることにより、このニューロン素子
の機能を有するユニット2からなるネットワークを、そ
のままニューラルネットワークとして設計することがで
きる。
【0080】また、学習値リストLPLに定義された各
学習すべきパラメータに付随する情報として、当該パラ
メータの変化範囲及び初期値等が設定される。上記変化
範囲とは、例えば、最小値と最大値とによって表される
範囲であるが、この変化範囲には、同一の学習値リスト
LPL内の他の学習すべきパラメータの値を割り当てる
ことができる。これにより、パラメータ同士の大小関係
に制約を設けることができるようになる。なお、最大値
と最小値としては、同一の学習値リストLPL内の他の
パラメータの値そのものを設定するのではなく、当該値
を含む数式または論理式を設定するようにしてもよい。
【0081】 (4)ユーザインタフェース部21及びそれに関係する
機能要素。 次に、図7に示すユーザインタフェース部21及びユー
ザインタフェース部21に関係する機能要素について説
明する。
【0082】図7に示す上述した実行プログラム32
は、その実行中にシステム構築装置20に対して実行プ
ログラム32の内部状態を通知する機能を有する。この
通知は、システム構築装置20内の通信部33を介して
行われる。これにより、システム構築装置20内のデー
タ処理部21では、得られた実行プログラム32の内部
状態を、必要に応じてシステム設計データ格納部28に
書き込んだり、機能エディタ部24を介してユーザに通
知したりする。
【0083】例えば、あるユニット2内の学習すべきパ
ラメータPRMの修正がなされた場合、すなわち、ある
ユニット2の学習値リストLPLに変化が生じた場合、
その旨が通信部33を介してデータ処理部21に通知さ
れ、データ処理部21が学習値リストLPLに変化が起
った旨を機能エディタ部24に通知する。これにより、
機能エディタ部24は以下のような処理を行う。すなわ
ち、ユーザインタフェース部21の表示装置において、
当該ユニット2の機能に対応する機能エディタが、表示
画面上に当該ユニットの学習値リストLPLが変化した
旨を表示させる。このような機能により、実行プログラ
ム32に対して大規模なユーザインタフェースを設ける
ことなく、実行状態の表示及び確認をすることができ
る。また、システムSの学習経過及び学習結果を、設計
情報に反映させることができる。
【0084】また、機能エディタは、上記のように学習
値リストLPLが変化した旨を表示画面に表示する際、
変化したパラメータPRMすべてについて強制的に表示
するのではなく、ユーザから依頼のあったユニット2の
パラメータPRMについてのみ表示を行うようにする。
【0085】例えば、ユーザは、ユーザインタフェース
部21の入力装置のうちのマウス等の指示デバイスを用
いて、学習値リストLPLを有する所望のユニット2を
指定する。これにより、指示デバイスからの入力を受け
た機能エディタ部24は、指定されたユニット2につい
てパラメータPRMの値を、例えばポップアップメニュ
ーによって表示装置の表示画面に表示させる。そして、
機能エディタ部24は、ユーザによるユニット2の指定
操作が終了すると表示も解除する。このようにして、機
能エディタ部24によってユーザインタフェース部21
に表示される情報を適切な量に抑制することができ、ユ
ーザにとって実行プログラム32の全体の動作状況が把
握し易くなる。
【0086】さらに、機能エディタ部24は、表示画面
にユニット2自体を表示する際に、当該ユニット2が学
習値リストLPLを有しているか否かにより、表示形態
を変更するようにユーザインタフェース部21に指示す
る。この表示形態の変更としては、例えば、色もしくは
テクスチャの変更、ハイライト表示、またはアニメーシ
ョン表示等がある。そして、学習値リストLPLを有し
ているユニット2については、実行プログラム32の動
作と共に学習すべきパラメータが変化したとき、その表
示形態も当該変化量に応じて変更させる。これにより、
ユーザは、システムSのどの部分が学習されるのかを容
易に視認することができると共に、実際にどの部分が現
在学習により変化しているかを容易に視認することがで
きる。
【0087】ここで、請求項に記載のユニット選択手段
及びユニット接続手段は、ユーザインタフェース21の
入力装置及びネットワークエディタ25に対応してい
る。また、請求項に記載のシステム構成状態表示手段、
ユニット表示手段及び信号経路表示手段は、ユーザイン
タフェース21の表示装置及びシステムウインドウ23
に対応している。また、請求項に記載の編集手段及び構
成状態編集手段は、ネットワークエディタ25に対応
し、請求項に記載の設計情報更新手段は、データ処理部
22に対応している。更に、接続情報記憶手段はシステ
ム設計データ格納部28に対応し、実行プログラム生成
手段はターゲットシステム変換部31に対応し、実行内
容取得手段は通信部33に対応している。
【0088】 (5)システム構築装置20の作用及び効果。 次に、上述したシステム構築装置20によりシステムS
を構築する手順について説明する。ここでは、システム
構築装置20をウインドウシステム上のGUIを有する
ソフトウエアとして構築した例を用いて説明する。ここ
で、図8は表示画面の一例である。同図に示すように、
表示画面上にはシステムウインドウ23の画面が表示さ
れ、その画面上で各機能エディタが起動する。
【0089】すなわち、ユーザからの入力は、ユーザイ
ンタフェース部21を介してキーボードもしくはマウス
等を用いて、図8に示すメニューウインドウ等により視
覚的に行われる。従って、ユーザは、メニューMに登録
されたコマンドを選択しながら、システムSの設計を行
うようになっている。また、設計したシステムSを実行
プログラム32に変換する際にも、図8に示すメニュー
Mから適切な項目を選択することによって行う。
【0090】図9は、システムSを構築する手順を示す
フローチャートである。まず、ユーザは、ユーザインタ
フェース部21の図示しない入力装置を用いてシステム
構築の開始コマンドを入力し、システムウインドウ23
を起動する(ステップ901)。そして、表示装置の表
示画面には、システムウインドウ23による画面が表示
され、ユーザは、この画面上で目的のシステムS(ター
ゲットシステム)のためのプロジェクトを設定する。こ
こで、プロジェクトとは、ターゲットシステムであるシ
ステムSの名称等、システムS全体にかかわる基本的な
情報の集まりを指す。
【0091】次に、ユニット設定ブロックに入る。ま
ず、ユーザは、ネットワークエディタ25を起動する
(ステップ902)。ここでは、例えば、ユーザがマウ
スもしくはキーボード等の入力装置により、図11に示
すシステムウインドウ23の表示画面上のメニューM
(プルダウンメニュー等)からネットワークエディタ2
5の起動要求を行う。
【0092】なお、このネットワークエディタ25は、
ユーザによる手動の起動要求によって起動するのではな
く、ユーザがプロジェクトの設定を終了した後に自動的
に起動するようにしてもよい。
【0093】そして、このネットワークエディタ25に
より、上述したように、システムS全体、あるいはユニ
ット2が階層構造を有する場合はそのユニット2内部の
システム構成が編集される。これにより、表示装置の表
示画面には、例えば図10に示すように、ユニット2と
信号経路1とが表示される。なお、この図10に示す画
面は、1通りユニット2の配置及び接続を終了した画面
を示している。
【0094】次に、ユーザは、ネットワークエディタ2
5によって表示される画面から、以下の各操作を選択す
る(ステップ903)。すなわち、ユニット2の配置
(ステップ904)、配置した複数のユニット2の信号
経路1による接続(ステップ905)、配置したユニッ
ト2の属性の設定(ステップ906〜ステップ91
0)、及び機能エディタを用いたユニット2の設計情報
の編集(ステップ911)の各操作から適宜選択及び実
行される。
【0095】まず、ユーザが入力装置によりユニット2
を選択して配置する場合(ステップ904)について示
す。具体的には、例えば、ユーザはマウスを用いて、図
8に示すシステムウインドウ23の表示画面の左上に設
けられたツールバーを操作し、所望のユニット2を選択
して、マウスにより当該ユニット2を図9に示すネット
ワークエディタ25の表示画面上の所望の位置、すなわ
ちネットワークエディタ25のワークスペース上に配置
する。
【0096】次に、ユーザが入力装置により、配置した
複数のユニット2を信号経路1によって接続させる(ス
テップ905)場合について示す。例えば、ユーザは上
記と同様にシステムウインドウ23のツールバーを操作
して所望の信号経路1を選択し、マウスを用いて、適宜
ユニット2の間に配置していく。
【0097】このようにして、入力されるデータに基づ
き、データ処理部22によって、システムSの各ユニッ
ト2の構成状態が設計される。そして、データ処理部2
2によってこの構成状態が所定のフォーマットに加工さ
れ、システム設計データ格納部28に格納される。
【0098】次に、ユーザが入力装置により、ダイアロ
グ等を介してユニット2の属性を設定する(ステップ9
06)場合について示す。まず、ユーザは、設定すべき
属性が既存のものであるか否かを判定する(ステップ9
07)。その結果、その属性が既存のものであると判断
した場合、ダイアログ中のメニューに登録されている属
性を選択する(ステップ908)。例えば、ユーザがマ
ウスでユニットを選択し、それによて起動されるダイア
ログで属性を指定する。この登録されている属性は、ユ
ニットデータベース29に定義されている。
【0099】なお、属性の指定は、ダイアログで指定す
るのはなく、以下のようにして行うようにしてもよい。
すなわち、別途ウインドウを設けて予め属性が割り当て
られたユニット2を多数用意しておき、そのウインドウ
から目的の機能を持つユニット2をドラッグ・アンド・
ドロップによりネットワークエディタ25のワークスペ
ース上に配置する。
【0100】一方、ユーザが設定すべき属性が既存のも
のでないと判断した場合、属性の新規作成作業を行う
(ステップ909)。このとき、新規に作成した属性
は、ダイアログ中のメニューにも登録される。そして、
新規に作成した属性をユニットデータベース29及びユ
ニットライブラリ30に登録する(ステップ910)。
【0101】また、ユニット2の属性が設定されると、
その属性に応じてユニットデータベース29に登録され
ている設計情報を編集する必要がある。そのため、各ユ
ニット2に対して設計情報を編集する(ステップ91
1)。この場合、当該ユニット2の属性に対応する機能
エディタを起動することにより、そのユニット2に対す
る編集処理を行う。このとき、機能エディタの起動は、
一般に、いかなる属性のユニット2に対しても単一の操
作で可能である。
【0102】ここで、当該ユニット2の属性が未設定で
ある場合、もしくは、当該ユニット2が階層構造を有す
るものである場合、機能エディタとしてネットワークエ
ディタ25を選択するため(図9中端子Aの流れで示
す)、ステップ902〜ステップ910の処理を再帰的
に実行する。この場合は、システム構築装置20上で起
動されるネットワークエディタ25の数が1つ増えるこ
ととなる。
【0103】また、当該ユニット2がファジイ推論機能
を有する場合には、ユーザはルールエディタ26を起動
する。それによって、例えば図11に示すようなルール
エディタ26の画面表示がなされる。本実施の形態にお
けるルールエディタ26は、ユーザがマウスの操作のみ
で、かつ、複数のIF−THENルールの設定を行うこ
とができるようになっている。
【0104】ここで、ユーザは予め、マウスを用いて同
図に示す変数・ラベル設定ボタンを操作し、入出力変数
名に対応した条件ラベルを設定しておく。これらの内容
は、ドロップダウンメニューとして登録される。
【0105】また、ルールエディタ26は、入出力変数
の次元・名称に基づいて、表示の状態が変わるようにな
っている。ここで、図11に示す画面では、入力がx
1,x2,x3,x4の4次元であり、出力がyの1次
元である場合の例を示す。まず、ユーザは、マウスによ
って画面の左上にドロップダウンメニューを表示し、所
望のIF−THENルールを選択する。このようにし
て、ユーザは、当該ドロップダウンメニューから所望の
IF−THENルールを構成する条件ラベルを選択して
いくだけで、IF−THENルールのセットを作成する
ことができる。また、ドロップダウンメニューから選択
し直すことにより、内容の変更操作も容易に行うことが
できる。
【0106】このようにして、ルールエディタ26によ
って編集された内容、すなわち、ファジイ推論等の機能
を有するユニット2の設計情報は、データ処理部22に
供給され、システム設計データ格納部28に格納され
る。
【0107】また、当該ユニット2がメンバシップ関数
機能を有する場合には、ユーザはメンバシップ関数エデ
ィタ27を起動する。それによって、例えば図12に示
すようなメンバシップ関数エディタ27の画面表示がな
される。そして、ユーザは、上述した「ラベル」と、そ
の各「ラベル」についての「タイプ」及びパラメータを
設定する。
【0108】ここで、同図において太線で示すメンバシ
ップ関数(名称は“Z”とする)を規定するパラメータ
は、4つある。すなわち、山型の形状における頂点のy
座標、底辺左端のx座標、頂点のx座標、及び底辺右端
のx座標である。これらは、ユーザがテキストによりキ
ーボードを用いて直接入力するか、もしくは、マウスを
用いて上部のグラフを操作することによって設定され
る。
【0109】そして、以上のようにして設定されたラベ
ル、タイプ、及びパラメータに応じた画面表示がなされ
る。また、データ処理部22に供給されることにより、
システム設計データ格納部28に格納される。
【0110】なお、上記例では、メンバシップ関数エデ
ィタ27は学習値設定部121を有している。この学習
値設定部121は、メンバシップ関数エディタ27の一
部として実現するのではなく、独立したウインドウとし
て実現してもよい。この学習値設定部121により、ユ
ーザは、上述したように、ユニット2の設計情報のうち
の共通項目である学習値リストLPLの定義を行う。こ
のようにして学習値リストLPLで定義された各パラメ
ータは、上記メンバシップ関数の形状を規定するパラメ
ータとして使用することができる。
【0111】以上のようにしてステップ904〜911
の処理が適宜行われた後、ユーザは、ネットワークエデ
ィタ25によって現在編集中のシステムSの設計が終了
したか否かを判断する(ステップ912)。システムS
の設計が終了していない場合は、再びステップ904〜
912の処理を適宜行う。
【0112】一方、ユーザは、ユニット2に係る上記処
理を終了すると、全ユニット2に対して演算の順序を設
定する(ステップ913)。すなわち、ユーザがネット
ワークエディタ25上で入力装置によりユニット2の演
算順序を設定する。例えば、図10に示すネットワーク
エディタ25の画面上で、ユーザがマウスにより順次ユ
ニット2を指定することにより設定する。このようにし
て設定された内容がデータ処理部22を介してシステム
設計データ格納部28に格納される。
【0113】なお、演算順序の設定は、上記のようにユ
ーザが入力装置によって手動にて行ってもよいが、ユニ
ット2間の接続状態からデータ処理部22が自動的に判
定するようにしてもよい。例えば、図4(a)に示すよ
うな順序で演算を行うように設定する場合、ネットワー
クエディタ25の画面上で左から右に、かつ、上から下
に向かって順序が設定されるように設定しておいてもよ
い。
【0114】以上のようにして、ユニット設計ブロック
を終了する。そして、ユーザは、システムS全体、及び
階層構造を有するユニット2がある場合はそれらすべて
につき、設計が終了したか否かを判断する(ステップ9
12)。すなわち、設計が終了していない箇所がある場
合は、ユニット設計ブロックに戻って、当該箇所につい
て再びステップ904〜913の処理を繰り返す。ま
た、終了したと判断した場合には、設計を終了する。
【0115】このようにして、システムS全体の設計が
終了すると、図7に示すターゲットシステム変換部31
が、システム設計データ格納部28に蓄積された設計情
報をユニットライブラリ30内の定義とリンクさせるこ
とにより、目的のシステムSを実行プログラム32に変
換する(ステップ915)。この場合、例えば、ユーザ
が図8に示す表示画面上のプルダウンメニューから適切
な項目を選択することにより、ターゲットシステム変換
部31が起動する。以上のようにして、システムSの構
築処理を終了する。
【0116】次に、図13に、以上のようにシステムS
の設計が終了して実行プログラム32が生成された後
に、この実行プログラム32を実行した場合のネットワ
ークエディタ25の表示例を示す。同図において、各ユ
ニット2内に、そのユニット2の名称がテキストで表示
されている。ここでは、ユニット2が9個設定されてお
り、これらのユニット2のうち“x1_is”、“x2
_is”、及び“y1_is”という名称の表示されて
いるもののみが、学習値リストLPLを有しているもの
とする。
【0117】この場合、図13に示すように、学習値リ
ストLPLを有しているユニット2を、他のユニット2
と視覚的に区別することができるように色を変えて表示
してもよい。または、ユニット2の隅に丸等の印を付け
て区別するようにしてもよい。これにより、システムS
内のどの部分が学習するのかを明確にすることができ
る。 また、学習の際、学習によって内部のパラメータ
が変化していることをリアルタイムで示すために、パラ
メータが変化しているユニット2について色を変化させ
るようにしてもよい。例えば、図14に示す表示画面
は、学習値リストLPLを有する3個のユニット2のう
ち、“x1_is”のみパラメータが変化していること
を示す。これにより、システムSのどの部分が性能向上
に貢献しているかを知ることができる。
【0118】また、ユーザが実際に学習すべきパラメー
タの値を視認する場合には、当該パラメータを含むユニ
ット2上にマウスを移動してクリックすることにより、
図15に示すように内容を表示するようにしてもよい。
すなわち、ユーザがマウスボタンを押下している間、ウ
インドウがポップアップし、パラメータの内容を表示す
る。そして、マウスボタンを離すと、ポップアップした
ウインドウが消去される。
【0119】ここで、マウスボタンを押下するとき、特
殊な操作により表示上の効果を生じさせるようにしても
よい。例えば、マウスボタンが2つある場合、それら2
つのボタンを両方とも押下することにより、マウスボタ
ンを離してもウインドウが消去されないようにする。こ
れにより、ユーザにとって必要な情報のみを表示するこ
とができ、画面表示が繁雑になることを回避することが
できる。
【0120】次に、ユーザが、機能エディタ部24によ
らずに探索情報入力部34を用いてシステムSを構築す
る場合について説明する。この場合は、例えば、ユーザ
がシステムSを構成すべきユニット2及び信号経路1を
決定することが困難である場合等であって、ユニット2
及び信号経路1を入力する代りに目的のシステムSを構
成する条件を入力する。図16は、システムSを構築す
る手順を示すフローチャートである。
【0121】まず、ユーザは、ユーザインタフェース部
21の図示しない入力装置を用いて探索条件入力部34
を起動する(ステップ1601)。ここでは、例えば、
ユーザがマウスもしくはキーボード等の入力装置によ
り、図8に示すシステムウインドウ23の表示画面上の
プルダウンメニュー等から探索条件入力部34の起動要
求を行う。
【0122】次に、ユーザは、この探索条件入力部34
の図示しない起動画面において、目的のシステムSの種
類に応じて入力部を選択する。例えば、目的のシステム
Sが簡略型ファジィ推論システムである場合、ユーザは
簡略型ファジィ用入力部35を選択する。そして、ユー
ザはその入力部により、目的のシステムSを構成すべき
ユニット2の属性の種類、当該ユニット2の間の信号経
路1の接続において満たすべき条件、及びシステムSの
評価基準等の探索条件を入力する。このようにして入力
された探索条件は、データ処理部22によって取り込ま
れる。
【0123】以上のようにして探索条件が入力され、ユ
ーザにより入力部から探索条件入力終了のコマンドもし
くはシステム構成候補作成のコマンド等が入力される
と、システム構成条件探索部36により、システムSの
構成候補が作成される(ステップ1602)。このと
き、探索条件入力部34によって選択されるシステムの
種類に応じて、探索手段が決定される。例えば、ユーザ
が簡略型ファジィ用入力部35を選択している場合、簡
略型ファジィ用探索手段37が自動的に設定される。
【0124】このような探索手段により、上記探索条件
を満たす範囲内で、ユニットデータベース29を参照
し、目的のシステムSを構成すべきユニット2の組合
せ、ユニット2間の適切な接続、ユニット2のパラメー
タPRMの初期設定値などのシステムSの構成候補が探
索される。なお、このとき、これらの構成候補をユーザ
インタフェース部21の表示装置に表示させるようにし
てもよい。
【0125】上記システムSの構成候補の決定方法例と
して、目的のシステムSがニューラルネットワークであ
る場合、神経素子に相当するユニット2の間をランダム
に接続するといった方法がある。例えば、目的のシステ
ムSがファジィシステムである場合、メンバシップ関数
に相当するユニット2の種類をランダムに入れ替えると
いった方法がある。
【0126】ここで、目的のシステムSが簡略型ファジ
ィ推論システムである場合の作成例について示す。ま
ず、探索手段は、ファジィルールの条件部に相当するユ
ニット2の数を徐々に増やしていく。同時に、メンバシ
ップ関数が各入力変数に対して等分割となるような中心
と幅を示す定義パラメータの初期値を設定する。また、
同時に、ファジィルールの結論部に相当するユニット2
の数を、上記条件部に相当するユニット2の数に対応さ
せて増加させる。更に、ファジィルールの結論値を示す
定義パラメータの初期値を、入出力データ格納部38に
格納された学習用入出力データを用いて決定する。そし
て、上記条件部に相当するユニット2とルールを表現す
るユニット2の接続を、上記結論値に応じて決定するこ
とにより、システムSの構成候補を決定する。
【0127】次に、上記のように決定したシステムSの
構成候補を使用して、システム構成探索手段36は候補
システムを仮に構築する(ステップ1603)。この構
築方法としては、ターゲットシステム変換部31に、上
記システム構成候補を用いて目的のシステムSを実行プ
ログラム32に変換させる方法がある。この場合、実行
プログラム32はシステム構築装置20とは別のプログ
ラムとして動作するようになる。
【0128】次に、システム構成探索手段36は、入出
力データ格納部38に格納された学習用入出力データを
用いて実行プログラム32を実行し、候補システムの学
習を行う(ステップ1604)。そして、この学習によ
り、候補システムのパラメータPRMを適宜変更する。
なお、このステップは、ユーザの選択により省略するこ
とが可能である。すなわち、ユーザが図示しない入力装
置により本ステップを省略するよう指定すると、システ
ム構成探索手段36は上記学習を行わない。
【0129】次に、データ処理部22は、探索条件入力
部34によって入力されたシステムSの評価基準に基づ
き、上記のようにして構築した候補システムに対する評
価を行う(ステップ1605)。この場合、データ処理
部22は、入出力データ格納部38に格納されたテスト
用入出力データを用いて、候補システムの入出力データ
の同定精度を調べる方法か、もしくは図示しないシミュ
レータを用いて候補システムによる制御をシミュレート
し、制御性能を評価するなどの方法により、候補システ
ムの良さを評価する。
【0130】そして、システム構成探索手段36は、上
記評価の結果候補システムが良いか否かを判断し(ステ
ップ1606)、良いと判断した場合は目的を満足する
システムSが構築されたものとして探索処理を終了す
る。また、良くないと判断した場合は、ステップ160
3〜ステップ1605を繰り返すことにより、目的のシ
ステムSが構築されるまで探索処理を続行する。
【0131】以上のように、本実施の形態によれば、以
下のような効果が得られる。すなわち、各ユニット2の
機能に応じて複数の機能エディタを用意しているため、
各ユニットの機能について詳細設定を効率よく実施する
ことができる。
【0132】また、各ユニット2は、それぞれ固有の機
能が割り当てられると共に、予め学習機能を内蔵してい
るため、ネットワークエディタ25によりユニット2を
配置し、相互に信号経路1で接続する作業のみでシステ
ムSの設計を行うことができる。従って、システムS全
体を設計する前に、適宜修正を行いながらシステムSの
構築を行うことができる。
【0133】また、目的のシステムSは、ターゲットシ
ステム変換部31によって実行プログラム32に変換さ
れ、システム構築装置20とは別の機能として実現され
る。このため、システムSが構築された後は、システム
構築装置20自体は不要となり、独立にシステムSを動
作させることができる。そのため、システムSの動作を
高速に行うことができる。
【0134】更に、ユーザが入力すべきユニット2及び
信号経路1等を入力することが困難である場合等に、探
索条件入力部34によって目的のシステムSを構築する
条件を入力するだけで、自動的にシステムSの構成が決
定される。
【0135】(6)他の実施形態。 本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実
施態様の変更は自由であるから、次に例示するような他
の実施形態をも包含するものである。例えば、ユニット
2の数、構造は自由であり、各ユニット2において、入
力信号に基づいて出力信号を演算する演算の手順、前記
入力信号と前記出力信号との関係を表すパラメータの具
体的内容、パラメータを更新して学習を行う学習の手順
は自由に定めることができる。また、各ユニットにおけ
る演算や学習のアルゴリズムもバックプロパゲーション
などに限定されず、共役勾配法など他の手法を自由に選
択しうる。
【0136】また、システムSにおける制御部3による
制御の形式も自由で、メッセージ送信のみならずワイヤ
ードロジックなど各種制御メカニズムを用いうる。ま
た、動作メッセージの種類は、順方向処理、逆方向処理
及び修正処理の指示には限定されず、例えば初期化指示
など所望の種類を設定することができる。また、動作メ
ッセージを送出する対象は、ユニット2のみならず信号
経路1を含めることもできる。
【0137】また、学習(修正)のアルゴリズムによっ
ては、順方向や逆方向の演算をパラメータのみならず修
正情報MDISに基づいて行うことも考えられる。ま
た、本発明のシステムSは、汎用コンピュータ上のみな
らず、専用の論理回路などのハードウェアによって実現
してもよい。
【0138】また、システムSを具体化した実行プログ
ラム32を、独立したプログラムとしてではなく、シス
テム構築装置20の一部として実行させるような構成と
してもよい。例えば、システム構築装置20内に、シス
テム設計データ格納部28に格納されたシステムSの設
計情報からすべてのユニット2を実体化する機能を設
け、システム構築装置20と共に実現させるようにして
もよい。
【0139】更に、システムSの設計情報等の各情報
を、システム構築装置20内の格納手段に格納しておく
場合に限らず、外部の格納手段に格納しておいたり、通
信等によって外部から入力されるようにしたりしてもよ
い。
【0140】また、システム構成条件探索手段36によ
って探索されたシステムSの構成候補を、表示装置に表
示して、ユーザが入力装置を使用して適宜変更及び修正
等を行うことができるようにしてもよい。
【0141】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、各ユニ
ットがパラメータを修正する機能を有するため、それら
のユニットから構成されるシステム全体の構築にあた
り、ユニット毎の処理の集合として実現することができ
る。また、ユニットを接続するだけでシステムを構築す
ることができるため、システムの構築が容易となる。ま
た、ユーザは、システムを構築した後に学習や修正の手
段をシステム全体に対して設計する必要がないため、シ
ステムの構築を効率化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態において、システムSの構
成の一例を概念的に示す機能ブロック図
【図2】同実施の形態における各ユニット2の具体的構
成を示す機能ブロック図
【図3】同実施の形態によるシステムSが階層構造を有
する場合のシステム全体の構成の一例を概念的に示す機
能ブロック図
【図4】同実施の形態によるシステムSの動作、すなわ
ち(a)は順方向処理を行う場合の動作、及び(b)は
逆方向処理を行う場合の動作を示す概念図
【図5】同実施の形態における学習の手順を示すフロー
チャート
【図6】同実施の形態において、システムSを構築する
手順を示すフローチャート
【図7】本発明の実施の形態によるシステム構築装置2
0の構成を示す機能ブロック図
【図8】同実施の形態におけるシステムウインドウ23
の画面表示の一例を示す図
【図9】同実施の形態によるシステム構築装置20によ
りシステムSを構築する手順を示すフローチャート
【図10】同実施の形態におけるネットワークエディタ
25の画面表示の一例を示す図
【図11】同実施の形態におけるルールエディタ26の
画面表示の一例を示す図
【図12】同実施の形態におけるメンバシップ関数エデ
ィタ27の画面表示の一例を示す図
【図13】同実施の形態におけるネットワークエディタ
25の画面表示の一例を示す図
【図14】同実施の形態におけるネットワークエディタ
25の画面表示の一例を示す図
【図15】同実施の形態におけるネットワークエディタ
25の画面表示の一例を示す図
【図16】同実施の形態においてシステム構成探索手段
36によりシステムSを構築する場合の手順を示すフロ
ーチャート
【図17】従来のニューラルネットワークの構造の一例
を示す概念図
【図18】従来のシステムと修正処理部Mとの関係を示
す概念図
【図19】ファジィ推論へのニューラルネットワークの
応用を示す概念図
【符号の説明】
1…信号経路 2…ユニット 3…制御部 4…演算順序管理部 5…上流端子 6…下流端子 7…演算部 8…パラメータ記憶部 9…学習部 10…生成部 11…修正情報記憶部 12…修正部 13…制御部 20…システム構築装置 21…ユーザインタフェース部 22…データ処理部 23…システムウインドウ 24…機能エディタ部 25…ネットワークエディタ 26…ルールエディタ 27…メンバシップ関数エディタ 28…システム設計データ格納部 29…ユニットデータベース 30…ユニットライブラリ 31…ターゲットシステム変換部 32…実行プログラム 33…通信部 34…探索条件入力部 36…システム構成探索部 38…入出力データ格納部 N…ニューロン素子 L…リンク M…修正処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加納 誠 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 株式会 社東芝 柳町工場内 (72)発明者 牧野 恭子 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 株式会 社東芝 柳町工場内 (56)参考文献 特開 平4−190461(JP,A) G.Hood,A Graphica l Design System fo r Neural Networks, Proceedings,of 1987 IEEE International Conference on Neu ral Networks,米国,vo l.3,p453−460 A.D.P.Green et a l.,Solving the int erconnection probl em with a linked a ssembly of neural networks,IEE Proce edings−F,Rader and Signal Processin g,英国,vol.138,no.1,p 63−72 M.Lothers et al., A neural network t oolbox for applica tion simulation,Pr oceedings,of 1992 IE EE International C onference on Syste ms,Man and Cyberne tics,米国,vol.2,p1351− 1357 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/50 650 G06N 3/00 JICSTファイル(JOIS)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号経路1で相互に接続された複数のユ
    ニット2と、制御部3と、演算順序管理部4とを備え、
    前記制御部3は、システム外部から動作メッセージME
    Sが与えられると、演算順序管理部4に記憶された動作
    順序情報ORDに基づいて各ユニット2に動作メッセー
    ジMESを送出し、 前記各ユニット2には、信号経路1との間で情報を授受
    するための上流端子5及び下流端子6が設けられ、上流
    端子に入力信号ISが入力されるとそれを順次伝播させ
    出力信号OSとして下流端子に出力する順方向処理と、
    下流端子に誤差信号OS’が入力されるとそれを逆方向
    に伝播させ上流端子に誤差信号IS’として出力する逆
    方向処理とを行い、且つ、順方向出力信号FWOSもし
    くは逆方向出力信号BWOSを受けたとき、それらの内
    容を保持するとともに信号経路1に送出し、 各ユニット2には、前記順方向処理を実行する演算部7
    と、その順方向処理に用いられる順方向動作パラメータ
    PRMを記憶するパラメータ記憶部8とが設けられ、演
    算部7は、上流端子5から入力される順方向入力信号F
    WISとパラメータ記憶部8に記憶されたパラメータP
    RMとに基づいて順方向処理演算を実行した後、演算結
    果を順方向出力信号FWOSとして下流端子6に送出
    し、 各ユニット2には、前記パラメータ記憶部8のパラメー
    タPRMを更新して前記逆方向処理を行う学習部9が設
    けられ、この学習部9は、上記逆方向処理のための修正
    情報MDISを生成する生成部10と、修正情報MDI
    Sを記憶する修正情報記憶部11と、修正情報MDIS
    に基づいて上記パラメータPRMを修正する修正部12
    とを有し、 前記生成部10は、下流端子6から入力される逆方向入
    力信号BWISであるユニット2間で伝播される誤差を
    表す誤差信号OS’と、パラメータ記憶部8に記憶され
    たパラメータPRMとに基づいて、生成処理演算を実行
    した後、演算結果を逆方向出力信号BWOSとして上流
    端子5に送出すると共に、修正情報MDISを修正情報
    記憶部11に送出し、 前記修正部12は、修正情報記憶部11に記憶された修
    正情報MDISと、パラメータ記憶部8に記憶されたパ
    ラメータPRMとに基づいて、下流から入力された逆方
    向入力信号BWOSに基づき、自己のパラメータPRM
    をどれだけ修正すれば誤差が少なくなるかを演算し、そ
    の結果を新たなパラメータPRMとしてパラメータ記憶
    部8に格納することを特徴とするデータ処理システム。
  2. 【請求項2】 請求項1のデータ処理システムが1つの
    上位ユニットとして構成され、この上位ユニットが信号
    経路1で相互に接続された個々のユニット2を構成して
    いることを特徴とする請求項1に記載のデータ処理シス
    テム。
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