JP5330500B2 - 電動アシスト車両 - Google Patents

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Description

この発明は、電動アシスト車両に関し、より特定的には、歩道での走行を許可される大きさの電動アシスト車両に関する。
従来、運動能力が低下した高齢者、障害者および怪我人等の生活を支援するための車両が多数提案されており、その一例の電動車両が特許文献1に開示されている。
特許文献1のような電動車両は、一般的に「セニアカー」と呼ばれ、病院やリハビリ施設内でも小回りよく走行できるようにコンパクトに構成される。また、高齢者等の生活を支援するためには公共の歩道での走行が必須である。たとえば、日本において歩道での走行を許可される車両の大きさは、道路交通法および内閣府令によって全長が1200mm以下、全高が1090mm以下、全幅が700mm以下に定められている。この点からも、特許文献1の電動車両はコンパクトに構成される。
特許文献1の電動車両は、操作以外には人力が不要であり、高齢者等の運動能力が低下した搭乗者にとっては大変便利なものである。その反面、特許文献1の電動車両に頼りすぎると運動能力がますます低下してしまう。そこで、たとえば特許文献2には、搭乗者にも運動(駆動力)を要求することによって搭乗者の運動能力の維持・回復を狙った電動アシスト車両が開示されている。特許文献2の電動アシスト車両は、ペダルを踏み込むことによって生じる駆動力を電動モータでアシストすることによって走行する。
特開2007−62669号公報 特開2008−18885号公報
しかし、特許文献2の電動アシスト車両で搭乗者に要求される運動はペダルの踏み込みのみである。ペダルを踏み込む運動は、膝を伸ばす筋力の維持・回復には有効であっても膝を曲げる筋力の維持・回復には効果が小さい。また、踏み込み運動は足首を曲げることなく行うことができるので、足首の柔軟性を維持・回復させることも難しかった。このように、特許文献2の電動アシスト車両では、搭乗者の運動能力を十分に維持・回復させることが困難であった。一方、歩道での走行を許可されるコンパクトな構成の電動アシスト車両において搭乗者に様々な筋力を使う運動をさせようとすると、搭乗者に無理な姿勢を強いることになってしまう。その結果、高齢者等の搭乗者にとっては負担が大きくなってしまう。
それゆえにこの発明の主たる目的は、歩道での走行を許可されるコンパクトな構成であっても搭乗者が楽な姿勢で運動でき、搭乗者の運動能力を十分に維持・回復させることができる、電動アシスト車両を提供することである。
この発明の一の局面によれば、前後方向に延びるフレームと、フレームの前部に左右方向に並んで配置される一対の前輪と、フレームの後部に左右方向に並んで配置される一対の後輪と、一対の前輪と一対の後輪との間でフレームに設けられるシートと、一対の後輪の少なくとも一方を駆動するために、左右方向に延びるようにフレームに設けられる回転軸、回転軸に略直交する方向にかつ互いに正反対の方向に延びるように回転軸の両側に設けられる一対のクランク、および一対のクランクの一方と他方とに取り付けられる一対のペダルを含む回転機構と、一対の前輪の少なくとも一方を駆動する電動モータとを備え、前輪の半径は、クランクの回転半径以下に設定され、回転軸の位置は、シートの前端よりも前側かつ前輪の中心よりも上側であって、回転軸の中心と前輪の中心との前後方向の間隔が回転軸の中心と後輪の中心との前後方向の間隔よりも小さくなるように設定され、電動モータによって前輪を駆動させかつペダルを回転させることによって回転機構を介して後輪を駆動させる前後輪駆動が可能な、電動アシスト車両が提供される。
この発明では、シートの前端よりも前側であって後輪の中心よりも前輪の中心寄りに回転機構の回転軸が配置されることによって、コンパクトな構成であっても搭乗者が楽な姿勢でクランクの回転軌道に沿ってペダルを回転(公転)させることができる。ペダルをクランクの軌道に沿って回転させる場合、ペダルが最下位にある状態からペダルが最後位にある状態になるまでに、搭乗者は脚を使ってペダルを自分の胴側に引き寄せる運動をすることになる。したがって、膝を伸ばす筋力のみならず膝を曲げる筋力を維持・回復させることができる。また、ペダルをクランクの軌道に沿って回転させるためには、単なる踏み込み運動よりも足首の柔軟性が必要となる。したがって、この点からも運動能力を維持・回復させることができる。このように、歩道での走行が許可されるコンパクトな構成であっても搭乗者が楽な姿勢で運動でき、搭乗者の運動能力を十分に維持・回復させることができる。また、回転軸の位置が前輪の中心よりも上側に設定されることによって、回転軸と前輪との前後方向の間隔を小さくでき、コンパクトに構成できる。前輪の半径がクランクの回転半径以下に設定されることによっても、回転軸と前輪との前後方向の間隔を小さくでき、コンパクトに構成できる。また、前輪の半径がクランクの回転半径以下に設定されることによって、コンパクトな構成であっても搭乗者の足と前輪との干渉を防止できる。
なお、「フレームの前部」とは、フレームの前端のみならずフレームの前端よりもやや後寄りの位置も含む。また、「フレームの後部」とは、フレームの後端のみならずフレームの後端よりもやや前寄りの位置も含む。
好ましくは、後輪の半径は、クランクの回転半径以上に設定される。この場合、後輪の駆動力が大きくなり、走行性能を向上できる。
また、好ましくは、回転軸の位置は、前輪の上端よりも上側に設定される。この場合、回転軸と前輪との前後方向の間隔をより小さくでき、よりコンパクトに構成できる。また、コンパクトな構成であっても搭乗者の足と前輪との干渉をより確実に防止できる。
さらに、好ましくは、回転軸の位置は、クランクの回転軌道の最下位が前輪の中心と略同じ高さになるように設定される。この場合、回転軸と前輪との前後方向の間隔をより小さくでき、よりコンパクトに構成できる。また、コンパクトな構成であっても搭乗者の足と前輪との干渉をより確実に防止できる。
なお、「クランクの回転軌道」とは、回転軸を中心としてクランクを回転させた場合にペダルの支軸の中心が描く円形の軌道をいう。
好ましくは、回転軸の位置は、クランクの回転軌道全体がシートの前端よりも前側に位置するように設定される。この場合、コンパクトな構成であっても搭乗者がより楽な姿勢でクランクの回転軌道に沿ってペダルを回転させることができる。
また、好ましくは、回転軸の位置は、後輪の中心よりも上側に設定される。この場合、回転軸と後輪との前後方向の間隔を小さくでき、コンパクトに構成できる。また、コンパクトな構成であっても搭乗者の足と後輪との干渉を防止できる。
さらに、好ましくは、一対のペダルの中心間の左右方向の間隔は、一対の前輪の幅よりも大きくかつ一対の後輪の幅よりも小さく設定される。この場合、コンパクトな構成であっても搭乗者の足と前輪との干渉をより確実に防止できる。また、一対のペダルの中心間の左右方向の間隔が一対の後輪の幅よりも小さく設定されることによってよりコンパクトに構成できる。
なお、「一対の前輪の幅」とは、一方の前輪の外側面と他方の前輪の外側面との左右方向の間隔をいう。同様に、「一対の後輪の幅」とは、一方の後輪の外側面と他方の後輪の外側面との左右方向の間隔をいう。
好ましくは、電動モータの少なくとも一部は、一対の前輪の間に配置される。この場合、コンパクトな構成であっても他の部材や搭乗者と電動モータとが干渉することを防止できる。
また、好ましくは、揺動軸を中心に上下方向に揺動可能に一対の前輪を保持する前輪保持ユニットをさらに含む。この場合、一対の前輪の路面に対する追従性を向上できる。したがって、一対の前輪が小径でありかつ一対の前輪の幅が小さくても、たとえば操舵(旋回)時に一方の前輪が浮くことを防止でき、駆動力を確実に路面に伝達できる。すなわちトラクション(路面への駆動力伝達性)を向上でき、走行性能を向上できる。
さらに、好ましくは、シートの前端よりも前側でフレームに設けられ電動モータに供給する電力を蓄える二次電池をさらに含む。歩道での走行が許可されるコンパクトな構成では、後輪の上方にシートが位置することになり、搭乗者がシートに着座した状態では重量配分が後寄りになる。そこで、重量の嵩む二次電池をシートの前端よりも前側でフレームに設けることによって、重量配分を前後均等に近づけることができ、走行安定性を向上できる。
この発明の上述の目的およびその他の目的、特徴、局面および利点は、添付図面に関連して行われる以下の実施形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
この発明の一実施形態の電動アシスト車両を示す左側面図である。 この発明の一実施形態の電動アシスト車両を示す右側面図である。 フレームと一対の前輪および一対の後輪との位置関係を示す平面図である。 フレームの後端部におけるパイプの配置態様を示す背面図である。 前輪保持ユニットを示す正面図である。 ペダルが最上位あるときの搭乗者の脚の状態を示す側面図解図である。 ペダルが最前位にあるときの搭乗者の脚の状態を示す側面図解図である。 ペダルが最下位にあるときの搭乗者の脚の状態を示す側面図解図である。 ペダルが最後位にあるときの搭乗者の脚の状態を示す側面図解図である。 一方のペダルが最前位にありかつ他方のペダルが最後位にあるときの搭乗者の足の配置態様を示す平面図解図である。
符号の説明
10 電動アシスト車両
12 フレーム
14a,14b 前輪
16a,16b 後輪
34 前輪保持ユニット
40a,40b 電動モータ
58 シート
64 回転機構
68,80 回転軸
70a,70b クランク
72a,72b ペダル
90 二次電池
O 回転軌道
以下、図面を参照してこの発明の実施の形態について説明する。
図1は、この発明の一実施形態の電動アシスト車両10を示す左側面図である。図2は、電動アシスト車両10を示す右側面図である。図3は、フレーム12と一対の前輪14a,14bおよび一対の後輪16a,16bとの位置関係を示す平面図である。
この発明の実施の形態における左右、前後、上下とは、電動アシスト車両10のシート58に搭乗者がそのハンドル46に向かって着座した状態を基準とした左右、前後、上下を意味する。
図1から図3に示すように、電動アシスト車両10は、前後方向に延びるフレーム12、フレーム12の前端に左右方向に並んで配置される一対の前輪14a,14b、およびフレーム12の後端に左右方向に並んで配置される一対の後輪16a,16bを含む。
フレーム12は、ヘッドパイプ18、メインパイプ20およびシートパイプ22を含む。ヘッドパイプ18は、やや前側に傾くように上から下へ直線状に延びる。メインパイプ20は、ヘッドパイプ18の下端部から後方へ斜め下方に延びる第1直線部20a、第1直線部20aから後方へ斜め上方に延びる第2直線部20b、および第2直線部20bから屈曲して上へ延びる屈曲部20cを含む。第1直線部20aは、第2直線部20bよりも短く設定される。シートパイプ22は、屈曲部20cの上端部に連結され、やや後側に傾くように下から上へ直線状に延びる。
図3に示すように、フレーム12は、後輪16a,16bを回転可能に保持するための一対の保持パイプ24a,24b、ならびに保持パイプ24a,24bをメインパイプ20に連結するための連結パイプ26a,26bおよび二股パイプ28をさらに含む。
図4は、フレーム12の後端におけるパイプの配置態様を示す背面図である。図4をも参照して、保持パイプ24a,24bは、メインパイプ20の後方に左右方向に並んで配置され、それぞれ左右方向に直線状に延びる。連結パイプ26aは、屈曲部20cから後方へ左斜め下方に直線状に延びて保持パイプ24aに連結される。連結パイプ26bは、屈曲部20cから後方へ右斜め下方に直線状に延びて保持パイプ24bに連結される。また、連結パイプ26a,26bは、左右方向に延びる補強パイプ30によって互いに連結される。
図3に示すように、二股パイプ28は、メインパイプ20の後端部から後方へ斜め下方に延びる直線部28a、直線部28aの後端部から後方へ左斜めに直線状に延びる第1連結部28b、および直線部28aの後端部から後方へ右斜めに直線状に延びる第2連結部28cを含み、平面視略Y字状を呈する。第1連結部28bは保持パイプ24aに連結され、第2連結部28cは保持パイプ24bに連結される。
図2に示すように、このようなフレーム12のヘッドパイプ18には、車体方向変更用のステアリング軸32(破線で示す)が回転自在に挿通される。ステアリング軸32の下端部には、一対の前輪14a,14bを揺動可能に保持する前輪保持ユニット34が連結される。
図5は、前輪保持ユニット34を示す正面図である。図2、図3および図5を参照して、前輪保持ユニット34は、ステアリング軸32に連結される連結部材36、連結部材36に取り付けられる筐体38、および筐体38に取り付けられる一対の電動モータ40a,40b(図3および図5参照)を含む。
図2に示すように、連結部材36は、ステアリング軸32に直交する上板36a,上板36aの前端から屈曲して前方へ斜め下方に延びる前板36b、および上板36aの後端から屈曲して前方へ斜め下方に延びる後板36cを含み、側面視略C字状を呈する。
筐体38は、略直方体状に形成され、連結部材36の前板36bと後板36cとの間に配置される。連結部材36および筐体38には揺動軸42が嵌通される。揺動軸42は、下側に傾くように前から後に延びて、連結部材36の前板36b、筐体38の前面、筐体38の後面および連結部材36の後板36cの順に連結部材36および筐体38を嵌通する。揺動軸42は、連結部材36に固定され、筐体38を矢印A方向(揺動軸42の周方向)に揺動可能に支持する。電動モータ40aは、筐体38の左側面から突出するように筐体38に取り付けられ、電動モータ40bは、筐体38の右側面から突出するように筐体38に取り付けられる。
図5に示すように、前輪14a,14bは、前輪保持ユニット34を挟むように左右方向に並んで配置される。前輪14a,14bには、前輪14a,14b間に配置される電動モータ40a,40bの回転軸41a,41bが図示しない減速器を介して連結される。このように前輪保持ユニット34に保持される前輪14a,14bは、筐体38の矢印A方向への揺動に伴って、揺動軸42を中心に上下方向に揺動する。また、筐体38には前輪14a,14bの回転を規制するための図示しないブレーキが設けられる。
図1および図2に戻って、ステアリング軸32の上端部には図示しない引き上げボルト等を用いてステム44が取り付けられ、ステム44にはハンドル46が取り付けられる。
図3に示すように、ハンドル46は、ステム44から左右に延びた後に斜め後方に延び、平面視略U字状を呈する。ハンドル46を左右に切ることによって、前輪保持ユニット34ひいては前輪14a,14bが左右に向きを変える。これによって車体方向を変更できる。
このようなハンドル46には、前輪保持ユニット34に取り付けられるブレーキを操作するための図示しないブレーキレバーが設けられる。また、ハンドル46には、アシスト機能をオン/オフするための図示しないオン/オフスイッチが設けられる。ここで「アシスト機能」とは、電動モータ40a,40bが前輪14a,14bを駆動することによって人力による走行を補助する機能をいう。
図3および図4に示すように、保持パイプ24aには、後輪16aに連結される車軸48aが回転可能に挿通され、保持パイプ24bには、後輪16bに連結される車軸48bが回転可能に挿通される。すなわち、後輪16a,16bが保持パイプ24a,24bに回転可能に保持される。
保持パイプ24aの左端には、車軸48aが挿通される電磁ブレーキユニット50aが設けられる。保持パイプ24bの右端には、車軸48bが挿通される電磁ブレーキユニット50bが設けられる。電磁ブレーキユニット50a,50bを駆動させることによって、車軸48a,48bの回転ひいては後輪16a,16bの回転が規制される。
また、車軸48bの左端には,スプロケットユニット52が設けられる。スプロケットユニット52は、車軸48bが嵌通される一方向クラッチ52a、および一方向クラッチ52aの外周面に設けられる略中空円板状のスプロケット52bを含む。
一方向クラッチ52aは、スプロケット52bを矢印B1方向(右側からみて時計回り方向:図2参照)に回転させるとその回転力を車軸48bに伝達し、スプロケット52bを矢印B2方向(右側からみて反時計回り方向:図2参照)に回転させるとその回転力を車軸48bに伝達しないように構成される。また、一方向クラッチ52aは、車軸48bひいては後輪16bを矢印B2方向に回転させるとその回転力をスプロケット52bに伝達し、後輪16bを矢印B1方向に回転させるとその回転力をスプロケット52bに伝達しないように構成される。このような一方向クラッチ52aは一般に広く用いられているので、一方向クラッチ52aについての詳しい説明は省略する。
図1および図2に示すように、シートパイプ22には、シートユニット54が取り付けられる。シートユニット54は、シートパイプ22に挿入されるシートポスト56、シートポスト56の上端部に設けられるシート58、シート58の後端部の上方に設けられる背もたれ60、および背もたれ60を挟むように左右方向に並んで設けられる一対の手すり62a,62bを含む。
図1から図3に示すように、メインパイプ20上には回転機構64が設けられる。回転機構64は、第1直線部20aと第2直線部20bとの連結部上に設けられる側面視略三角形状の軸受部材66、軸受部材66を左右方向に嵌通する回転軸68、回転軸68の左側端部と右側端部とに設けられる一対のクランク70a,70b、およびクランク70a,70bの一方と他方とに設けられる一対のペダル72a,72bを含む。
回転軸68は、軸受部材66によって矢印B1およびB2方向(図2参照)に回転可能に支持される。クランク70aは、回転軸68に略直交するように回転軸68の左端部に設けられる。クランク70bは、回転軸68に略直交しかつクランク70aとは正反対の方向に延びるように回転軸68の右端部に設けられる。ペダル72aは、クランク70aの先端部に支軸を介して回転可能に設けられる。ペダル72bは、クランク70bの先端部に支軸を介して回転可能に設けられる。
また、図2および図3に示すように、回転軸68には、軸受部材66とクランク70bとの間にスプロケットユニット74が設けられる。スプロケットユニット74は、回転軸68が嵌通される一方向クラッチ74a、および一方向クラッチ74aの右側面に設けられるスプロケット74bを含む。スプロケット74bは、スプロケット74bを挿通する回転軸68には連結されることなく、一方向クラッチ74aの右側面に設けられる。
一方向クラッチ74aは、スプロケット74bを矢印B2方向(図2参照)に回転させるとその回転力を回転軸68に伝達し、スプロケット74bを矢印B1方向(図2参照)に回転させるとその回転力を回転軸68に伝達しないように構成される。また、一方向クラッチ74aは、回転軸68を矢印B1方向に回転させるとその回転力をスプロケット74bに伝達し、回転軸68を矢印B2方向に回転させるとその回転力をスプロケット74bに伝達しないように構成される。すなわち、一方向クラッチ74aは、一方向クラッチ52aとは逆の機能を有するように構成される。このような一方向クラッチ74aも一般に広く用いられているので、一方向クラッチ74aについての詳しい説明は省略する。
スプロケット74bは、無端状のチェーン76を介してスプロケット74bの斜め下方に設けられるスプロケット78に連結される。
図3に示すように、スプロケット78は、メインパイプ20から右方向に延びる回転軸80に取り付けられる。また、回転軸80において、メインパイプ20とスプロケット78との間にはスプロケット78よりも大きい(歯数の多い)スプロケット82が取り付けられる。
図2に示すように、スプロケット82は、無端状のチェーン84を介してスプロケットユニット52のスプロケット52bに連結される。チェーン84の張力は、補強パイプ30(図3参照)に設けられるチェーンテンショナー86によって調節される。
このような回転機構64、ならびに車軸48b、スプロケットユニット52,74、スプロケット78,82、チェーン76,84および回転軸80を含む伝達機構を介して、搭乗者によって後輪16bが駆動される。詳しくは、搭乗者がペダル72a,72bを介してクランク70a,70bを矢印B1方向(図2参照)に回転させることによって、回転軸68およびスプロケット74bが矢印B1方向に回転する。スプロケット74bが矢印B1方向に回転する力は、チェーン76を介してスプロケット78に伝達され、スプロケット78,82および回転軸80を矢印B1方向に回転させる。スプロケット82が矢印B1方向に回転する力は、チェーン84を介してスプロケット52bに伝達され、スプロケットユニット52を矢印B1方向に回転させる。これによって、車軸48bおよび後輪16bが矢印B1方向に回転し、電動アシスト車両10が前進する。
なお、ペダル72a,72bを介してクランク70a,70bを矢印B2方向(図2参照)に回転させることによって回転軸68を矢印B2方向に回転させても、スプロケット74bが回転することはなく、チェーン76,84が動くことはない。これは、スプロケットユニット74に一方向クラッチ74aが用いられているためである。このように回転軸68が矢印B2方向に回転された場合はチェーン76,84を動かさないことによって、チェーン76,84の外れ等のトラブルを回避できる。
また、下り坂での走行等であって回転軸68を矢印B1方向(図2参照)に回転させずとも後輪16bおよび車軸48bが矢印B1方向に回転するような場合、スプロケット52bが回転することはなく、チェーン76,84が動くことはない。これは、スプロケットユニット52に一方向クラッチ52aが用いられているためである。これによってもチェーン76,84の外れ等のトラブルを回避できる。
図1から図3に示すように、ヘッドパイプ18には、斜め左に延びた後に後方へ斜め下方に延びるサブフレーム86a、および斜め右に延びた後に後方へ斜め下方に延びるサブフレーム86bが連結される。サブフレーム86a,86bの後端部は、前方へ斜め上方に延びるように軸受部材66に設けられる突起部66aに連結される。
メインパイプ20において回転機構64の前方かつ一対のサブフレーム86a,86b間の下方には、上面開口の二次電池ケース88が設けられる。図1および図2に示すように、二次電池ケース88には、サブフレーム86a,86b間から上方に延びるように二次電池90が配置される。二次電池90はニッケル(Ni)−カドミウム(Cd)電池等であり、二次電池90に蓄えられる電力は電動モータ40a,40bの駆動等に用いられる。
前輪保持ユニット34の上方には、前かご92が設けられる。前かご92は、ステアリング軸32の上端部から前方へ斜め上方に延びる取付部材94、および連結部材36の上板36aから上方に延びる取付部材96に取り付けられる。
図2および図4に示すように、保持パイプ24a,24bの上方には、後かご98が設けられる。後かご98は、シートパイプ22と補強パイプ30(図4参照)とに固定される側面視略C字状の取付板100(図2参照)に取り付けられる。また、後かご98は、保持パイプ24a,24b上に設けられるステー102a,102b(図4参照)によっても支持される。
図2に示すように、後かご98の前面には取付板100を介して、電動モータ40a,40bや電磁ブレーキユニット50a,50bを制御するための制御ユニット104が取り付けられる。また、後かご98の下面には電磁ブレーキ50a,50bのオン/オフを切り替えるためのスイッチ106が取り付けられる。
制御ユニット104は、ハンドル46に設けられる上述のオン/オフスイッチがオン(アシスト機能がオン)になっていれば、回転軸68の回転を図示しないセンサが検出することによって電動モータ40a,40bを駆動させる。また、制御ユニット104は、電動アシスト車両10が所定速度(好ましくは6km/h)以上にならないように電磁ブレーキ50a,50bを制御する。また、電磁ブレーキ50a,50bは、駐車時等にスイッチ106がオンされることによっても後輪16a,16bの回転を規制する。
日本では、道路交通法および内閣府令によって歩道での走行を許可される車両の大きさが規定される。このような電動アシスト車両10の大きさは、日本で歩道での走行を許可される大きさ(全長1200mm以下、全高1090mm以下、全幅700mm以下)に設定される。具体的にこの実施形態では、電動アシスト車両10の全長が好ましくは1185mmに設定され、電動アシスト車両10の全高が好ましくは900mmに設定され、電動アシスト車両10の全幅が好ましくは650mmに設定される。
このようにコンパクトに構成される電動アシスト車両10において注目すべきは、回転機構64の回転軸68の位置である。図1から図3に示すように、回転軸68の前後方向の位置は、シート58の前端よりも前側かつ前輪14a,14bの上端よりも上側であって(図1および図2参照)、回転軸68の中心と前輪14a(14b)の中心との前後方向の間隔S1が回転軸68の中心と後輪16a(16b)の中心との前後方向の間隔S2よりも小さくなる(図1および図3参照)ように設定される。具体的に、この実施形態では、間隔S1が好ましくは365mmになり、間隔S2が好ましくは560mmになるように、回転軸68の前後方向の位置が設定される。また、回転軸68の位置は、クランク70a(70b)の回転軌道O(図1に一点鎖線で示す)の最下位(最も下側の位置)が前輪14a(14b)の中心と略同じ高さになるように設定される。また、回転軸68の位置は、クランク70a(70b)の回転軌道O全体がシート58の前端よりも前側に位置するように設定される。さらに、回転軸68の位置は、後輪16a(16b)の中心よりも上側に設定される。
また注目すべきは、ペダル72a,72bの中心間の左右方向の間隔と前輪14a,14bの幅との関係、およびペダル72a,72bの中心間の左右方向の間隔と後輪16a,16bの幅との関係である。図3に示すように、ペダル72a,72bの中心間の左右方向の間隔Wは、前輪14a,14bの幅W1よりも大きく、後輪16a,16bの幅W2よりも小さく設定される。具体的に、この実施形態では、間隔Wが好ましくは315mmに設定され、幅W1が好ましくは245mmに設定され、幅W2が好ましくは650mmに設定される。
さらに注目すべきは、クランク70aの回転半径と前輪14aの半径との関係、およびクランク70aの回転半径と後輪16aの半径との関係である。図1に示すように、前輪14aの半径R1は、クランク70aの回転半径R以下に設定される。また、後輪16aの半径R2は、クランク70aの回転半径R以上に設定される。具体的に、この実施形態では、回転半径Rが好ましくは127mmに設定され、半径R1が好ましくは100mmに設定され、半径R2が好ましくは160mmに設定される。
なお、クランク70bの回転半径と前輪14bの半径との関係、およびクランク70bの回転半径と後輪16bの半径との関係についても同様であることはいうまでもない。
このような電動アシスト車両10によれば、シート58の前端よりも前側であって後輪16a,16bの中心よりも前輪14a,14bの中心寄りに回転軸68が配置されることによって、コンパクトな構成であっても搭乗者が楽な姿勢でクランク70a,70bの回転軌道O(図1に一点鎖線で示す)に沿ってペダル72a,72bを回転(公転)させることができる。
図6は、ペダル72aが最上位(最も上側の位置)にあるときの搭乗者の左脚の状態を示す側面図解図である。図7は、ペダル72aが最前位(最も前側の位置)にあるときの搭乗者の左脚の状態を示す側面図解図である。図8は、ペダル72aが最下位(最も下側の位置)にあるときの搭乗者の左脚の状態を示す側面図解図である。図9は、ペダル72aが最後位(最も後側の位置)にあるときの搭乗者の左脚の状態を示す側面図解図である。図6〜図9から、ペダル72aがいずれの位置であっても搭乗者は無理なく脚を曲げることができているのがわかる。すなわち、コンパクトな構成であっても搭乗者が楽な姿勢でペダル72aを回転(公転)可能であることがわかる。
なお、図6〜図9には、搭乗者の左脚のみが示されているが、右脚についても同様に動くことはいうまでもない。
回転機構64を用いる場合、ペダル72aが最下位にある状態(図8に示す状態)からペダル72aが最後位にある状態(図9に示す状態)になるまでに、搭乗者は左脚を使ってペダル72aを自分の胴側に引き寄せる運動をすることになる。右脚の運動についても同様である。したがって、膝を伸ばす筋力のみならず膝を曲げる筋力を維持・回復させることができる。また、ペダル72a,72bをクランク70a,70bの軌道に沿って回転させるためには、単なる踏み込み運動よりも足首の柔軟性が必要となる。したがって、この点からも運動能力を維持・回復させることができる。このように、歩道での走行を許可されるコンパクトな構成であっても搭乗者が楽な姿勢で運動でき、搭乗者の運動能力を十分に維持・回復させることができる。
また、回転軸68の位置が前輪14a,14bの中心よりも上側に設定されることによって、回転軸68と前輪14a,14bとの前後方向の間隔S1(図1参照:ここでは365mm)を小さくでき、コンパクトに構成できる。前輪14a,14bの半径R1(図1参照:ここでは100mm)がクランク70a,70bの回転半径R(図1参照:ここでは127mm)よりも小さく設定されることによっても間隔S1を小さくでき、コンパクトに構成できる。
図10は、ペダル72aが最前位にありかつペダル72bが最後位にあるときの搭乗者の足の配置態様を示す平面図解図である。前輪14a,14bの半径R1がクランク70a,70bの回転半径R以下に設定されることによって、図10に示すように、コンパクトな構成であっても前輪14a,14bの向きにかかわらず搭乗者の足(一点鎖線で示す)と前輪14a,14bとの干渉を防止できる。
後輪16a,16bの半径R2(図1参照:ここでは160mm)がクランク70a,70bの回転半径R(図1参照:ここでは127mm)よりも大きく設定されることによって、後輪16a,16bの駆動力が大きくなり、走行性能を向上できる。
回転軸68の位置が前輪14a,14bの上端よりも上側に設定されることによって、間隔S1をより小さくでき、よりコンパクトに構成できる。また、コンパクトな構成であっても搭乗者の足と前輪14a,14bとの干渉をより確実に防止できる。
回転軌道Oの最下位が前輪14a,14bの中心と略同じ高さになるように回転軸68の位置が設定されることによって、間隔S1をより小さくでき、よりコンパクトに構成できる。また、コンパクトな構成であっても搭乗者の足と前輪14a,14bとの干渉をより確実に防止できる。
回転軌道O全体がシート58の前端よりも前側に位置するように回転軸68の位置が設定されることによって、コンパクトな構成であっても搭乗者がより楽な姿勢で回転軌道Oに沿ってペダル72a,72bを回転させることができる。
回転軸68の位置が後輪16a,16bの中心よりも上側に設定されることによって、回転軸68と後輪16a,16bとの前後方向の間隔S2(図1参照:ここでは560mm)を小さくでき、コンパクトに構成できる。また、コンパクトな構成であっても搭乗者の足と後輪16a,16bとの干渉を防止できる。
ペダル72a,72bの中心間の左右方向の間隔W(図3参照:ここでは315mm)が前輪14a,14bの幅W1(図3参照:ここでは245mm)よりも大きく設定されることによって、コンパクトな構成であっても搭乗者の足と前輪14a,14bとが干渉することを防止できる。ペダル72a,72bの中心間の左右方向の間隔W(図3参照:ここでは315mm)が後輪16a,16bの幅W2(図3参照:ここでは650mm)よりも小さく設定されることによって、よりコンパクトに構成できる。
電動モータ40a,40bが前輪14a,14b間に配置されることによって、コンパクトな構成であっても他の部材や搭乗者と電動モータ40a,40bとが干渉することを防止できる。
前輪14a,14bが揺動軸42を中心に上下方向に揺動可能に設けられることによって、前輪14a,14bの路面に対する追従性を向上できる。したがって、前輪14a,14bが小径でありかつ前輪14a,14bの幅が小さくても、たとえば操舵(旋回)時に前輪14aまたは14bが浮くことを防止でき、駆動力を確実に路面に伝達できる。すなわちトラクション(路面への駆動力伝達性)を向上でき、走行性能を向上できる。
歩道での走行を許可されるコンパクトな構成では、後輪16a,16bの上方にシート58が位置することになり、搭乗者がシート58に着座した状態では重量配分が後寄りになる。そこで、重量の嵩む二次電池90をシート58の前端よりも前側でフレーム12に設けることによって、重量配分を前後均等に近づけることができ、走行安定性を向上できる。
前輪14a,14bを電動モータ40a,40bに駆動させかつ後輪16aを搭乗者に駆動させる前後輪駆動方式(四輪駆動方式)を採用することによって、走行性能を向上できる。特に前輪14a,14bを電動モータ40a,40bに駆動させることによって、段差の乗り越え等が容易になり、走行性能を向上できる。
なお、この発明の電動アシスト車両の大きさは、上述の実施形態に限定されない。この発明の電動アシスト車両の大きさは、歩道での走行を許可される大きさ(全長1200mm以下、全高1090mm以下、全幅700mm以下)であれば任意に設定できる。
回転機構の回転軸の前後方向の位置は、上述の実施形態に限定されず、回転軸の中心と前輪の中心との間隔が回転軸の中心と後輪の中心との間隔よりも小さくなれば任意に設定できる。搭乗者を楽な姿勢で運動させるためには、回転軸の中心と前輪の中心との間隔は、回転軸の中心と後輪の中心との間隔の0.8倍以下であることが望ましい。
上述の実施形態では、回転軸68が前輪14a,14bの上端よりも上側に位置する場合について説明したが、この発明はこれに限定されない。回転機構の回転軸は、前輪の中心よりも上側に位置していればよい。
上述の実施形態では、回転軌道Oの最下位が前輪14a,14bの中心と略同じ高さになるように回転軸68を配置する場合について説明したが、この発明はこれに限定されない。回転機構の回転軸は、クランクの回転軌道の最下位が前輪の中心よりも低くなるように配置されてもよい。
上述の実施形態では、回転軌道O全体がシート58の前端よりも前側に位置するように回転軸68を配置する場合について説明したが、この発明はこれに限定されない。回転機構の回転軸は、クランクの回転軌道の一部がシートの前端よりも後側に位置するように配置されてもよい。
上述の実施形態では、回転軸68が後輪16a,16bの中心よりも上側に位置する場合について説明したが、この発明はこれに限定されない。回転機構の回転軸は、後輪の中心よりも下側に位置してもよい。
クランク70a,70bの回転半径R、前輪14a,14bの半径R1および後輪16a,16bの半径R2は、上述の実施形態に限定されない。クランク70a,70bの回転半径Rは、好ましくは115mm〜165mmの範囲で任意に設定できる。前輪14a,14bの半径R1は、クランク70a,70bの回転半径R以下であれば、好ましくは75mm〜125mmの範囲で任意に設定できる。後輪16a,16bの半径R2は、クランク70a,70bの回転半径R以上であれば、好ましくは130mm〜200mmの範囲で任意に設定できる。
ペダル72a,72bの中心間の左右方向の間隔W、前輪14a,14bの幅W1、後輪16a,16bの幅は、上述の実施形態に限定されない。ペダル72a,72bの中心間の左右方向の間隔Wは、好ましくは300mm〜500mmの範囲で任意に設定できる。前輪14a,14bの幅W1は、ペダル72a,72bの中心間の左右方向の間隔Wよりも小さければ、好ましくは200mm〜300mmの範囲で任意に設定できる。後輪16a,16bの幅W2は、ペダル72a,72bの中心間の左右方向の間隔Wよりも大きければ、好ましくは500mm〜700mmの範囲で任意に設定できる。
上述の実施形態では、前輪14a,14bの幅W1が、ペダル72a,72bの中心間の左右方向の間隔Wよりも小さい場合について説明したが、この発明はこれに限定されない。図3に一点鎖線で示すように、前輪14a,14bの幅をペダル72a,72bの中心間の左右方向の間隔Wよりも大きなW1aに設定してもよい。この場合、一般的な前輪駆動の四輪自動車と同様に、支持アーム、ドライブシャフトおよびタイロッド等を有する懸架・操舵装置によって、前輪14a,14bを駆動可能にかつその向きを左右に変更可能に保持するようにすればよい。
上述の実施形態では、電動モータ40a,40bによって前輪14a,14bを駆動する場合について説明したが、この発明はこれに限定されない。たとえば、1つの電動モータを用いて一対の前輪を駆動するようにしてもよいし、1つの電動モータを用いて一対の前輪のいずれか一方のみを駆動するようにしてもよい。
上述の実施形態では、回転軸68の矢印B1方向への回転に伴って後輪16bのみを回転させる場合について説明したが、後輪の駆動態様はこれに限定されない。たとえば、車軸48aと48bとを繋げて後輪16a,16bを回転させるようにしてもよい。また、シャフトとディファレンシャルギア(差動歯車機構)を用いた伝達機構(シャフトドライブ機構)によって後輪16a,16bを回転させるようにしてもよい。
上述の実施形態では、電動モータ40a,40bを前輪14a,14bの間に配置する場合について説明したが、電動モータの配置態様はこれに限定されない。電動モータは任意の位置に配置できる。電動モータと他の部材や搭乗者との干渉を防止するためには少なくとも電動モータの一部が一対の前輪の間に位置することが望ましい。
上述の実施形態では、クランク70a,70bを回転軸68の左端部と右端部とに設ける場合について説明したが、一対のクランクの位置はこれに限定されない。左側のクランクを回転軸の左端部よりもやや右寄りに設けてもよいし、右側のクランクを回転軸の右端部よりもやや左寄りに設けてもよい。
上述の実施形態では、前輪14a,14bをフレーム12の前端に配置する場合について説明したが、一対の前輪の位置はこれに限定されない。一対の前輪をフレームの前端よりもやや後寄りに配置してもよい。
上述の実施形態では、後輪16a,16bをフレーム12の後端に配置する場合について説明したが、一対の後輪の位置はこれに限定されない。一対の後輪をフレームの後端よりもやや前寄りに配置してもよい。
以上、この発明の好ましい実施形態について説明されたが、この発明の範囲および精神を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能であることは明らかである。この発明の範囲は、添付されたクレームのみによって限定される。

Claims (10)

  1. 後方向に延びるフレームと、
    前記フレームの前部に左右方向に並んで配置される一対の前輪と、
    前記フレームの後部に左右方向に並んで配置される一対の後輪と、
    前記一対の前輪と前記一対の後輪との間で前記フレームに設けられるシートと、
    前記一対の後輪の少なくとも一方を駆動するために、左右方向に延びるように前記フレームに設けられる回転軸、前記回転軸に略直交する方向にかつ互いに正反対の方向に延びるように前記回転軸の両側に設けられる一対のクランク、および前記一対のクランクの一方と他方とに取り付けられる一対のペダルを含む回転機構と、
    前記一対の前輪の少なくとも一方を駆動する電動モータとを備え、
    前記前輪の半径は、前記クランクの回転半径以下に設定され、
    前記回転軸の位置は、前記シートの前端よりも前側かつ前記前輪の中心よりも上側であって、前記回転軸の中心と前記前輪の中心との前後方向の間隔が前記回転軸の中心と前記後輪の中心との前後方向の間隔よりも小さくなるように設定され
    前記電動モータによって前記前輪を駆動させかつ前記ペダルを回転させることによって前記回転機構を介して前記後輪を駆動させる前後輪駆動が可能な、電動アシスト車両。
  2. 前記後輪の半径は、前記クランクの回転半径以上に設定される、請求項1に記載の電動アシスト車両。
  3. 前記回転軸の位置は、前記前輪の上端よりも上側に設定される、請求項1に記載の電動アシスト車両。
  4. 前記回転軸の位置は、前記クランクの回転軌道の最下位が前記前輪の中心と略同じ高さになるように設定される、請求項3に記載の電動アシスト車両。
  5. 前記回転軸の位置は、前記クランクの回転軌道全体が前記シートの前端よりも前側に位置するように設定される、請求項1に記載の電動アシスト車両。
  6. 前記回転軸の位置は、前記後輪の中心よりも上側に設定される、請求項2に記載の電動アシスト車両。
  7. 前記一対のペダルの中心間の左右方向の間隔は、前記一対の前輪の幅よりも大きくかつ前記一対の後輪の幅よりも小さく設定される、請求項1に記載の電動アシスト車両。
  8. 前記電動モータの少なくとも一部は、前記一対の前輪の間に配置される、請求項1に記載の電動アシスト車両。
  9. 揺動軸を中心に上下方向に揺動可能に前記一対の前輪を保持する前輪保持ユニットをさらに含む、請求項1に記載の電動アシスト車両。
  10. 前記シートの前端よりも前側で前記フレームに設けられ前記電動モータに供給する電力を蓄える二次電池をさらに含む、請求項1に記載の電動アシスト車両。
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